JP2015020893A - エレベータ用仮囲 - Google Patents
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Abstract
Description
エレベータ乗場の仮囲いの奥行きを適宜変更できるようにしたものとして、蛇腹式を採用した特許文献1や側壁と天井とをそれぞれ可動式パネルを用いて折り畳み式にした特許文献2が提案されている。
特に、仮囲として石膏ボードや鉄板などを用いると、仮囲自体の重量がとても重くなってしまし(例えば200kg程度)、これを単に引きずるって動かすことは極めて困難であった。
また無理に動かそうとすると、設置している床を傷をつける恐れもあるし、また台車を用意して動かそうとしても、一旦仮囲を持ち上げないと台車を出し入れすることができず、移動が極めて難しいという問題があった。
そのため、複数のエレベータが並んでいるところで連続的に作業を行う場合、この仮囲を次のエレベータのところまで移動させることがとても面倒で、作業工程が多くかかってしまうとい問題があった。
また同様に、エレベータに設定されている三方枠を撤去して工事を行う場合、周囲のコンクリートを破砕するために破りドリルなどの機器を使用する場合、仮囲の中では作業ができないため、仮囲を壁面から一時的に移動させたい場合もあるが、従来の仮囲では上述のように簡単に移動させることはできなないという問題があった。
同様に、作業が終わって次の現場に移る場合には、従来はいちいち解体して、組み立てるという工程が必要となってしまい簡単に仮囲自体を移動させることができなかった。
上記固定ブラケットには、上記スリットに係合する係合片が設けられており、上記固定ブラケットの係合片が上記仮囲本体のスリットに係合ことで、上記固定ブラケットが上記仮囲本体に対して着脱可能となっていてもよい。
上記規制ブラケットは、その一端を固定ブラケットに貫通した軸により、固定ブラケットに対して回動可能に固定されており、その端からは、レバーが前方に延びだすように構成されており、上記可動ブラケットの規制を解除する場合、上記レバーにより、一端側の軸を中心として規制ブラケットが持ち上げられることで、上記可動ブラケットの記載が解除されるようにしてもよい。
図1、図2において、本実施形態のエレベータ用仮囲1には、その底面の4箇所にキャスター2が着脱可能に取り付けられる。
エレベータ用仮囲1の本体は、鉄板などを組み合わせて箱型に形成されており、エレベータに取り付けられる面は開口している。このエレベータ用仮囲1を構成する鉄板の枚数などはその現場にあわせて任意の枚数を組み合わせ、任意の大きさのエレベータ用仮囲を作ることができる。
このエレベータ用仮囲1の正面には、作業員が仮囲内に出入りするためのドアが設けられている。
また、本実施形態では、キャスター2は、前面の幅方向両側面よりの位置に左右それぞれ1個と、エレベータ用仮囲1の両側面の幅方向ややエレベータ寄り位置にそれぞれ1個取り付けられている。これにより合計4箇所キャスター2が取り付けられている。このキャスター2を取り付ける位置及び個数は任意である。
背面板211は、両側面板211、211を繋ぐものであり、その上端部には孔が形成され、その孔にビスなどで回動止ブラケット24が取り付けられるようになっている。
側面板211は、その背面側に仮囲1に取り付けるための上側の係合片211a、下側の係合片211bが形成されている。この係合片211a、211bが仮囲1側に設けられた差し込みスリット11に挿入されて係合することで、キャスター2が仮囲1に取り付けられるようになっている。これにより、移動が必要な場合だけ、この係合片211a,211bを仮囲1の差し込みスリット11に挿入して、キャスター2を使って移動させた後、移動が完了した時点で、この係合片211a,211bを差し込みスリット11から外すことで、必要な時だけキャスター2を仮囲1に取り付けることができる。
側板211の上部前側には可動ブラケット22が回動する際の中心となる軸26,27を挿通ための孔212が形成されている。
また側板211の下部には可動ブラケット22の回動範囲を規制するための長孔213が形成されている。この長孔213は、可動ブラケット22が軸26,27を中心として回動する軌跡に従って、円弧状に形成されている。
さらに、側板211の下部奥側には、係止ブラケット23の軸が挿通される孔214が形成されている。
この可動ブラケット22の幅は、固定ブラケット21の内側の幅よりも小さく形成されることにより、可動ブラケット22が固定ブラケット21内で回動できるようになっている。
底板211には、キャスター車輪29を取り付けるための孔が形成されており、この孔にボルト、ナットによりキャスター車輪29が取り付けられるようになっている。
側板222には、その上部中央に前面ブラケット25の係合片と係合するためのスリット223が形成されている。
側板222の上記スリット223よりも前面寄りの部分には可動ブラケット22が回動する際の中心となる軸26,27を挿通ための孔224が形成されている。
また側板222の下部やや奥寄りの部分には、軸26を挿通するための孔225が形成されている。
このレバー部231は、キャスターによる移動状態で、前面ブラケットの孔251から突出する長さを有している。
また、係止ブラケット23は、その両端部に下方に延び出た側壁を有している。
この両端の側壁の奥側(固定ブラケット21側)には孔がそれぞれ設けられており、この孔及び固定ブラケット21の孔214,214に図示しない軸が挿通されることで、この軸を中心として係止ブラケット23が、可動ラケット22の動きに伴って回動できるようになっている。
また、側壁の前面側(可動ブラケット22側)には、傾斜面233とそれに連通した係合孔232が形成されている。この契合孔232は、キャスターにより移動を行う状態、すなわち可動ブラケット22が固定ブラケット21ないに位置する状態で、軸28と係合し、可動ブラケット22の動きを規制するためのものである。
この係合孔232の前側は鉤状になっており可動ブラケット22の動きを規制する一方、その奥側は下方に延びだした緩やかな傾斜面と連通することで、レバー部231を持ち上げられたときに、軸28がこの傾斜面233に沿って僅かに前面側に押し出されることで、係合が解除されるようになっている。
また前面ブラケット25の中央部には孔251が形成されている。この孔251は長方形状をしており、この孔252からレバー部231が前面に露出するようになっている。
また、前面ブラケット25の下部中央には、工具挿入用孔253が形成されている。この孔253は、底面に開口した半円状の孔となっており、本例では工具としてラチェットレンチのシノの先端が挿入できるだけの幅を有していればよい。
まず、仮囲1が設置されている状態から、移動させる場合について説明する。
仮囲1が設置されている状態では、キャスター2は仮囲1から外された状態となっているので、事前に図3に示すようにキャスター2をエレベータ用仮囲1に取り付ける。取り付け方は、エレベータ仮囲1の側面下部に形成された差し込みスリット11に、キャスター2の係合片211a、211bを差し込んで取り付ける。
この状態では、キャスター車輪29が飛び出しているため、エレベータ用仮囲1自体は沈み込んだ形となり、エレベータ仮囲1の底面が床につくように、あらかじめエレベータ用仮囲1に対するキャスター2の取り付け位置を調整されている。
これにより、この状態では、エレベータ用仮囲1の底面が床上に直接置かれた状態となっている。
この状態で、図8(b)のように、ラチェットレンチ3を下方に押すことで、可動ブラケット22は、軸26、27を中心にして回転する。この時キャスター車輪29は床面上に接触していることから、ラチェットレンチ3が押されることで、可動ブラケット22の回転にあわせて回転する。これにより、大きな力を掛けなくとも車輪29の回転により動かすことができる。
また、可動ブラケット22の移動に伴い、軸28が係止ブラケット23の前面部分が押される。
これにより係止ブラケット23は、孔214に挿通された軸を中心にして回転して僅かに上に押し上げられる。
そして、さらに可動ブラケット22が回動することで、軸28が係止ブラケット23の係合孔232に嵌る。このように軸23が係合孔232に嵌ることで、持ち上げられた係止ブラケット23はほぼ水平な状態まで戻るとともに、係止ブラケット23のレバー231が、前面ブラケット25の中央部の孔251からほぼ水平な状態で突出した状態となる。
これにより、軸28の動きが規制されることで、可動ブラケット22が動かない状態となるため、エレベータ用仮囲1を押すことで、キャスター車輪29が回転することで容易に移動させることができる。
先ず図8(c)のように、孔253にラチェットレンチのシノを挿入してリフトアップ方向に力を加えながら、レバー231を上に持ち上げる。これにより、軸28が傾斜面233を滑って係合孔232から外れる。
これにより、キャスター車輪29は固定ブラケット21の斜め下方側に飛び出した形となり、これによりキャスター車輪29が外れることでエレベータ用仮囲1が僅かに下に沈み、その底面が床上に接することとなる。
この状態で、エレベータ用仮囲1の側面下部に形成された差し込みスリット11から、係合片211a、211bを取り外す。これにより、キャスター2が仮囲1から取り外され、エレベータ用仮囲1は自立して、安定的に設置される。
また、エレベータ用仮囲1を設置する時は、キャスター2を取り外すことができることから、このキャスターが出っ張って作業者や通行人がこれに引っ掛かってけがをしたり、作業等の邪魔になることがない。
またこのキャスター2の回動も工具を使って簡単にできることから、キャスター2に余計な部材を付ける必要がなくコストも安価で、使いやすい。
2・・・キャスター
21・・固定ブラケット
22・・可動ブラケット
23・・係止(規制)ブラケット
24・・回動止ブラケット
25・・前面ブラケット
26・・軸
27・・軸
28・・軸
29・・キャスター車輪
Claims (5)
- エレベータの乗車口を囲うためのエレベータ用仮囲であって、
エレベータの乗車口を囲う仮囲本体と、
上記仮囲本体の底面に着脱可能に取り付けられた固定ブラケットと、
上記固定ブラケットに対して、上記固定ブラケットを貫通した軸を中心として回動可能に取り付けられた可動ブラケットと、
上記可動ブラケットの底面に取り付けられたキャスター車輪と、を有し、
上記仮囲本体を移動させる際には、上記可動ブラケットは、上記固定ブラケットと並行して立つ位置で上記固定ブラケットに固定されることで、上記キャスター車輪が接地した状態となり、
上記仮囲本体を設置する際には、上記固定ブラケットに対して、上記キャスター車輪を接地面から外す位置に回動する、
ことを特徴とするエレベータ用仮囲。 - 上記仮囲本体の底部には、上記固定ブラケットを取り付けるためのスリットが設けられており、
上記固定ブラケットには、上記スリットに係合する係合片が設けられており、
上記固定ブラケットの係合片が上記仮囲本体のスリットに係合ことで、上記固定ブラケットが上記仮囲本体に対して着脱可能となっている、
請求項1記載のエレベータ用仮囲。 - 上記固定ブラケットと可動ブラケットとの間には、上記仮囲本体を移動させる際に、上記可動ブラケットを上記固定ブラケットと並行して立った位置で動きを規制するための規制ブラケットが設けられており、
上記規制ブラケットは、一端を固定ブラケットに取り付けられ、他端が上記回動ブラケットに契合することで、上記可動ブラケットの動きを規制する、
請求項1又は2記載のエレベータ用仮囲。 - 上記規制ブラケットは、その一端を固定ブラケットに貫通した軸により、固定ブラケットに対して回動可能に固定されており、
その端からは、レバーが前方に延びだすように構成されており、
上記可動ブラケットの規制を解除する場合、上記レバーにより、一端側の軸を中心として規制ブラケットが持ち上げられることで、上記可動ブラケットの記載が解除される、
請求項3記載のエレベータ用仮囲。 - 上記可動ブラケットの前面には、上記可動ブラケットを動かすための工具の挿入孔が形成された前面ブラケットが取り付けられており、
上記前面ブラケットの工具挿入孔から工具を挿入することで、上記可動ブラケットを回動させる、
請求項1〜4のいずれかに記載のエレベータ用仮囲。
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