JP2015019865A - 可搬式歯科診療装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】訪問先での歯科診療時には、可搬性、機動性に優れ、利便性を向上させて円滑に使用できるとともに、診療室常設の歯科診療ユニットにも柔軟に適用可能で多目的に使用できる歯科診療モジュール、可搬式歯科診療装置、および診療室常設の歯科診療ユニットを提供する。【解決手段】歯科診療モジュール70は、貯留容器50に貯留された診療液を患部へ向けて供給する注液装置60と、ハンドピースを装着するマイクロモータ21と、を少なくとも有する。そして、注液装置60は、貯留容器50に貯留された診療液を大気圧に開放した状態で吸引するポンプ61と、ポンプ61から診療液を患部へ向けて送出する送出管62と、を備えている。【選択図】図9

Description

本発明は、歯科診療モジュール、可搬式歯科診療装置、および診療室常設の歯科診療ユニットに係り、特に、診療液を患部へ向けて供給する注液装置とマイクロモータとを備えた歯科診療モジュール、可搬式歯科診療装置、および診療室常設の歯科診療ユニットに関する。
近時、歯科医療の分野において、被災地や僻地等における停電や断水等による不自由な環境にある環境弱者、および自宅や病院等の訪問先での歯科診療を必要とする高齢者や疾病等をかかえた身体的弱者に対して必要な歯科医療サービスを円滑かつ機動的に提供することが求められる。
このような状況を鑑み、従来、種々の機能を備えた利便性の高い移動式歯科診療装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載の移動式歯科診療装置は、診療室に固定設置された常設式の歯科診療ユニットを動力源等からなる基礎ユニットと複数の着脱可能な診療モジュールとから構成したものである。
そして、常設診療時は、すべての診療モジュールを装備して全機能を使用可能にし、移動診療時には、用途に応じて被災地や患者の自宅等に必要な複数の診療モジュールを運搬可能に再構成して使用することができる。
再構成可能に構成した診療モジュールには、歯科用インスツルメント(エアタービン、シリンジ、マイクロモータ、スケーラ等)を任意に選択して接続できるようにしたインスツルメントモジュールがある。そして、このインスツルメントモジュールに外部供給源として水タンクやエア供給源を接続して、運搬可能な多用途に適用できる移動型診療装置として再構成する種々のダイナミックインスツルメントモジュール(DIモジュール)が提案されている。
例えば、DIモジュールにおける診療液(患部の洗浄や冷却に使用する水や洗浄液)を患部へ向けて供給する装置(注液装置)では、外部供給源として接続された水タンクは、一定の流量を安定して供給するために、密閉された耐圧構造の圧力容器からなり、エア供給源(コンプレッサ)から適正に圧力調整された圧縮空気を水タンクに充填して容器内に圧縮圧力を発生させることで、歯科用インスツルメントや患部に洗浄や冷却のための水を供給するようになっている(圧縮圧力式の注液装置)。
特開2013−85594号公報(請求項1〜請求項4、段落0030〜0037、図1〜図3)
しかしながら、従来の圧縮圧力式の注液装置は、水タンクが耐圧構造の圧力容器(圧力タンク)からなりコンプレッサで圧縮エアを充填するため、構造や取り扱いが複雑になり、被災地や訪問診療先において水タンクが損傷したり紛失したりすると使用できなくなるという問題があった。また、被災地や訪問診療先で水を調達できても水タンクに水を移し替えなければならないため、煩雑で利便性が悪く緊急時に円滑かつ機動的に対応しにくいという問題があった。
そこで、本発明は、前記した問題点を解決すべく、訪問先での歯科診療時には、可搬性、機動性に優れ、利便性を向上させて円滑に使用できるとともに、診療室常設の歯科診療ユニットにも柔軟に適用可能で多目的に使用できる歯科診療モジュール、可搬式歯科診療装置、および診療室常設の歯科診療ユニットを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、貯留容器に貯留された診療液を患部へ向けて供給する注液装置と、ハンドピースを装着するマイクロモータと、を少なくとも有し、前記注液装置は、前記貯留容器に貯留された前記診療液を大気圧に開放した状態で吸引するポンプと、前記ポンプから前記診療液を患部へ向けて送出する送出管と、を備えたことを特徴とする歯科診療モジュールである。
本発明に係る歯科診療モジュールは、大気圧に開放した状態で貯留容器から吸引する注液装置とマイクロモータとを組み合わせたことで、圧縮圧力式の注液装置のようにコンプレッサ(エア供給源)を必要としないため、コンパクトな構成によりマイクロモータに装着したハンドピースに診療液を供給することができる。このため、訪問先での歯科診療時においても可搬性、機動性に優れ、利便性を向上させることができる。
なお、診療液とは、一般的には、インスツルメント等から患部に供給して、患部を洗浄したり切削熱による温度上昇を防止するために冷却したりする水(水道水)であるが、特に限定されるものではないので、洗浄液や消毒液等を総称する液体の意である。
また、診療液を大気圧に開放した状態で吸引することで、圧縮圧力式の注液装置のように貯留容器として耐圧性の圧力タンクを使用する必要がないので、構造を簡素化してコンパクトに構成でき、訪問先で入手しやすく汎用性が高い貯留容器を適宜使用することができるため、取り扱いが容易で機動性が向上し、被災地等においても柔軟に対応することができる。
さらに、貯留容器に診療液を移し替えずに貯留容器を容器ごと例えば水入りのペットボトル等の市販の容器に交換することもできるため、水道水が供給されない被災地等においてもペットボトル等を利用して迅速かつ確実に注液装置を構成することができる。
このようにして、本発明に係る歯科診療モジュールは、被災地や僻地等のように洗浄用の水道水(診療液)が確保しにくい場所や訪問先での歯科診療時においても、必要な歯科医療サービスを円滑かつ機動的に提供することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の歯科診療モジュールであって、前記ポンプは、ダイヤフラムポンプであること、を特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、電気で駆動するマイクロモータを、小型軽量化に適したダイヤフラムポンプと組み合わせることで、コンプレッサ(エア供給源)を必要とせず、安定した十分な流量の診療液を供給することができるため、簡易かつコンパクトで多目的に適用可能な歯科診療モジュールを構成することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の歯科診療モジュールであって、前記貯留容器は、ペットボトルの本体部であること、を特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、貯留容器としてペットボトルを使用することで、入手が容易で汎用性に優れ、貯留容器に診療液を移し替えることなくペットボトルを交換すればよいため、可搬性、取り扱い性、および利便性に優れる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の歯科診療モジュールと、前記注液装置と前記マイクロモータとを収容する運搬可能なケースと、を備えたことを特徴とする可搬式歯科診療装置である。
請求項4に係る発明によれば、前記注液装置等を運搬可能なケースに収容することで、より可搬性、機動性の他、耐久性に優れたものとなる。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の可搬式歯科診療装置であって、前記ケースに装備され前記貯留容器を保持する容器ホルダを備えたことを特徴とする。
請求項5に係る発明によれば、容器ホルダを装備することで、貯留容器の交換が容易であり、さらに貯留容器を安定して保持できるからより利便性に優れる。
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の歯科診療モジュールと、水道から供給される水道水が導入される導入管と、前記導入管を経て導入される水道水と前記貯留容器に貯留された診療液とを切り換える切換え装置と、を備えたことを特徴とする診療室常設の歯科診療ユニットである。
請求項6に係る発明によれば、導入管を経て導入される水道水と貯留容器に貯留された診療液とを切り換える切換え装置を備えたことで、常設診療時において、通常時には水道からの水(市水)を使用し、断水時等の水道が使用できないときには、歯科診療モジュールの貯留容器に貯留された診療液を使用することができるため、被災地や僻地等のように水が確保しにくい場所においても、必要な歯科医療サービスを円滑に提供することができる。
本発明によれば、訪問先での歯科診療時には、可搬性、機動性に優れ、利便性を向上させて円滑に使用できるとともに、診療室常設の歯科診療ユニットにも柔軟に適用可能で多目的に使用できる歯科診療モジュール、可搬式歯科診療装置、および診療室常設の歯科診療ユニットを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る可搬式歯科診療装置の右手前上方から見た斜視図である。 図1に示す可搬式歯科診療装置の左手前上方から見た斜視図である。 図1に示す可搬式歯科診療装置の上壁および側壁を省略して示す斜視図である。 一方のハンガーの斜視図であり、(a)は前方から見た斜視図、(b)は後方から見た斜視図である。 他方のハンガーの斜視図であり、(a)は前方から見た斜視図、(b)は後方から見た斜視図である。 2つのハンガーを接続する方法を説明するための斜視図である。 2つのハンガーを接続した状態で被設置箇所に設置する方法を説明するための斜視図である。 可搬式歯科診療装置の上壁、側壁、電源、および制御部を省略して示す斜視図である。 図8の平面図である。 本発明の他の実施形態に係る歯科診療ユニットの斜視図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下に示す図面において、同一の部材または相当する部材には同一の参照符号を付している。また、部材のサイズおよび形状は、説明の便宜のため、変形または誇張して模式的に表す場合がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る可搬式歯科診療装置100の右手前上方から見た斜視図である。図2は、図1に示す可搬式歯科診療装置100の左手前上方から見た斜視図である。図3は、図1に示す可搬式歯科診療装置100の上壁11および側壁12,13を省略して示す斜視図である。ここで、図1〜図3は、前扉14が開かれた状態を示す。なお、説明を明確にするため、図1に示すように前後左右上下の方向を設定する(以降の図でも同様)。
可搬式歯科診療装置100は、訪問先に持ち運んで患者に歯科診療を施すための装置である。本発明において「訪問先」の用語は、歯科診療を受ける患者の自宅のほか、老人ホーム等の施設を含む各種往診先にも適用される概念として使用する。
図1および図2に示すように、本発明の一実施形態に係る可搬式歯科診療装置100は、訪問先での歯科診療に用いる器材を収容する運搬可能なケース10を備えている。
ケース10は、ここでは樹脂製のハードケースであるが、これに限定されるものではなく、例えば布や皮等の柔軟材料を用いて形成されたソフトケースであってもよく、あるいは金属製であってもよい。また、ケース10は、ここでは直方体を呈しているが、これに限定されるものではなく、例えば多面体や球体を呈していてもよい。
図3に示すように、ケース10内には、インスツルメント20に電力を供給する駆動源としての電源(図示せず)と、インスツルメント20の動作の制御を行う制御部42とが収容されている。また、ケース10内には、ユーザの操作を受け付ける操作部43が配置されており、操作部43は、例えば主電源スイッチ44等の各種スイッチや、動作制御用のダイヤル等を有している。
インスツルメント20の用語は、ここでは、ハンドピースを装着するマイクロモータ21、およびスケーラ22の総称として使用する。ただし、インスツルメント20は、2つに限定されるものではなく、単独(1つ)で、あるいは3つ以上で使用されてもよい。例えば、シリンジ等の他の種類のインスツルメント20が使用されてもよい。
インスツルメント20は、ここでは、図1に示すケース10とは別のケース(図示せず)に収容されて、ケース10とともに運搬されるように構成されている。このように複数のケースを使用する場合、可搬式歯科診療装置100は、これらのケースを載せて運搬するカート(図示せず)を備えることが好ましい。ただし、インスツルメント20もケース10に収容されるように構成されてもよい。
ケースに収容される訪問先での歯科診療に用いる器材としては、インスツルメント20のほか、コンプレッサ、排唾用バキューム装置、歯科材料、薬品、ポータブルレントゲン装置、照明器具、生体情報測定装置、レーザ装置、情報端末、訪問診療用マニュアル等が挙げられる。
ハンドピースを装着したマイクロモータ21、およびスケーラ22は、それぞれホース23,24の先端側に設けられた先端側接続部25,26に接続して使用することができる。ホース23,24は、例えば可撓性を有する樹脂製のホースである。ホース23,24の基端側に設けられた基端側接続部27,28は、ケース10内に配置されるケース側接続部17に接続される。電源(図示せず)からマイクロモータ21およびスケーラ22への電力の供給は、ホース23,24内を通るケーブル(図示せず)を通じて行われる。図3中の符号45は、ホース23,24をケース10内に収容する際に、小さく束ねて止めるためのベルトである。
図1および図2に示すように、ケース10は、上壁11、側壁12(図1参照),13(図2参照)、開閉可能な前扉14、背壁15(図3参照)、および底壁を有している。上壁11の中央には、歯科医師や助手等のユーザが持ち運ぶ際に掴む取っ手111が取り付けられている。また、側壁12(図2参照),13には、後記する容器ホルダ53を係止するホルダ係止部19が設けられている。
前扉14の内側には、電源(図示せず)に繋がるインスツルメント20を保持するインスツルメント保持装置としてのハンガー31,32をそれぞれ着脱可能に収容する四角皿状の収容部141,142が設けられている。収容部141,142の底部には、後記するように磁石を有するハンガー31,32がそれぞれ磁着されるように、例えば鋼板等の磁性材料から形成される金属板が敷設されている。
このように、可搬式歯科診療装置100は、ケース10と分離可能に、ケース10内に収容されるハンガー31,32を備えている(図2参照)。ただし、ハンガー31,32は、ケース10と分離可能に、ケース10の例えば側壁12,13に、例えば磁着等により保持されていてもよい。
側壁12,13には、例えば鋼板等の磁性材料から形成される金属板18が取り付けられている。したがって、側壁12,13は、後記するように磁石を有するハンガー31,32が設置される被設置箇所として用いることが可能となっている(図1参照)。金属板18は、ここでは側壁12,13の上部および中央部に取り付けられているが、金属板18の側壁12,13への取付け箇所は、任意に変更可能である。また、ケース10自体が鋼板等の磁性材料から形成されていてもよい。さらに、前扉を横方向に回動して開閉できるように構成して、この前扉の内面を、ハンガー31,32が設置される被設置箇所として用いることも可能である。
可搬式歯科診療装置100は、ここでは、2つのハンガー31,32を備えている。ただし、可搬式歯科診療装置100に備えられるハンガーは、2つに限定されるものではなく、単独(1つ)であってもよく、あるいは3つ以上であってもよい。
図4は、一方のハンガー31の斜視図であり、(a)は正面側から見た斜視図、(b)は背面側から見た斜視図である。図5は、他方のハンガー32の斜視図であり、(a)は正面側から見た斜視図、(b)は背面側から見た斜視図である。なお、ハンガー31,32において、係止部312,322が設けられている面を正面とする。
図4に示すように、一方のハンガー31は、略直方体を呈するブロック形状の本体部311と、本体部311の正面側に設けられ、ハンドピースを装着するマイクロモータ21を係止する係止部312と、本体部311の背面側に設けられ、該ハンガー31が設置される被設置箇所に着脱自在に設置する設置部313と、を有している。ハンガー31は、例えば樹脂製である。
係止部312は、逆円錐テーパ面形状、すなわち下方に向かって縮径した円錐面形状を呈している。そして、先端側接続部25に接続されハンドピースを装着したマイクロモータ21を係止部312に対して上から下に差し込んで係止させたり、下から上に持ち上げて引き出したりすることが可能となっている(図1参照)。
設置部313は、ここでは磁石であり、本体部311の背面側に接着やインサート成形等により固着されている。図4では、設置部313は、1枚の板状の磁石であるが、例えば本体部311の背面側に複数の磁石が固着されていてもよい。
また、ハンガー31は、ハンガー32(図5参照)と分離可能に接続する接続部314を有している。接続部314はここでは2個設けられているが、単独(1つ)であってもよく、あるいは3つ以上であってもよい。また、接続部314は、ハンガー31の係止部312が設けられる面を正面とした場合の右側面315に設けられており、断面T字状の凸形状を呈している。なお、接続部314は、接続して固定できる形状であれば断面T字状の凸形状に限定されるものではなく、例えば断面丸型(○型)の凸形状等であってもよい。
図5に示すように、他方のハンガー32は、略直方体を呈するブロック形状の本体部321と、本体部321の正面側に設けられ、スケーラ22を係止する係止部322と、本体部321の背面側に設けられ、該ハンガー32が設置される被設置箇所に着脱自在に設置する設置部323と、を有している。ハンガー32は、例えば樹脂製である。
係止部322は、逆円錐テーパ面形状、すなわち下方に向かって縮径した円錐面形状を呈している。そして、先端側接続部26に接続されたスケーラ22を係止部322に対して上から下に差し込んで係止させたり、下から上に持ち上げて引き出したりすることが可能となっている(図1参照)。
設置部323は、ここでは磁石であり、本体部321の背面側に接着やインサート成形等により固着されている。図5では、設置部323は、1枚の板状の磁石であるが、例えば本体部321の背面側に複数の磁石が固着されていてもよい。
また、ハンガー32は、ハンガー31(図4参照)と分離可能に接続する接続部324を有している。接続部324はここでは2個設けられているが、単独(1つ)であってもよく、あるいは3つ以上であってもよい。また、接続部324は、ハンガー32の係止部322が設けられる面を正面とした場合の左側面325に設けられており、断面T字状の凹形状を呈している。なお、接続部324は、接続して固定できる形状であれば断面T字状の凹形状に限定されるものではなく、例えば断面丸型(○型)の凹形状等であってもよい。
なお、ハンガー31とハンガー32とは、ここでは異なる形状を呈しているが、同一形状であってもよく、ハンドピースを装着するマイクロモータ21と、スケーラ22とのいずれに対しても使用可能に構成されていてもよい。
図6は、2つのハンガー31,32を接続する方法を説明するための斜視図である。図7は、2つのハンガー31,32を接続した状態で被設置箇所に設置する方法を説明するための斜視図である。
図6に示すように、ハンガー31とハンガー32とは、相互に接続可能に構成されている。一方のハンガー31の接続部314を他方のハンガー32の接続部324に、図6中の矢印33の方向に差し込むことにより、接続部314と接続部324とが相互に係合して、ハンガー31とハンガー32とが接続されるように構成されている。また、接続部314に設けられた凸部316が接続部324に設けられた凹部326にはまり込むことにより、ハンガー31とハンガー32とが互いに位置決め固定されるようになっている。そして、位置決め固定されたハンガー31とハンガー32とは、図6中の矢印33と反対方向に所定の力を付与することにより、分離可能となっている。なお、接続部314,324は、前記した構成に限定されるものではなく、例えば面ファスナや磁石を利用したものであってもよい。
図7に示すように、接続部314,324により相互に接続されたハンガー31とハンガー32とは、2個の設置部313,323を用いて、例えばベッドの円柱形状のフレーム34,35等の曲面にも安定して設置されることが可能となっている。
図8は、可搬式歯科診療装置100の上壁11、側壁12,13、電源、および制御部42を省略して示す斜視図である。図9は、図8の平面図である。ここで、図8および図9は、前扉14が開かれた状態を示す。
図8および図9に示すように、ケース10内の下部には、貯留容器50に貯留された診療液を患部へ向けて供給する注液装置60が収容されている。診療液とは、前記したように、歯科診療に用いる水、洗浄液、消毒液等を総称する液体をいう。
貯留容器50は、ここではポリエチレンテレフタレート(PET)製のボトル、すなわちペットボトル、の本体部である。ただし、貯留容器50は、これに限定されるものではなく、診療液を貯留できる容器であれば任意であり、例えば紙コップ(図示せず)等であってもよい。
可搬式歯科診療装置100は、貯留容器50を保持する容器ホルダ53を備えている。容器ホルダ53は、貯留容器50を保持できる形状に曲げられた線状の部材から形成されており、逆U字状のフック部54を有している。容器ホルダ53は、フック部54がケース10のホルダ係止部19(図2も参照)に係止されることによりケース10に装備されている。ただし、貯留容器50は、図8に示すケース10とは別のケース(図示せず)に収容されることにより該ケースに装備され、ケース10とともに運搬されるように構成されてもよい。この場合、可搬式歯科診療装置100は複数のケースを備える。
ホルダ係止部19は、容器ホルダ53のフック部54が引っ掛けられる形状に曲げられた線状の部材から形成されており、ケース10の側壁12(図2参照)に設けられている。ただし、ホルダ係止部19は、これに限定されるものではなく、例えばケース10の上壁11(図2参照)に形成される凹穴であってもよい。
図9に示すように、注液装置60は、貯留容器50に貯留された診療液を大気圧に開放した状態で吸入管63を介して吸引するポンプ61と、ポンプ61から診療液を患部へ向けて送出する送出管62と、を備えている。注液装置60の動作時には、吸入管63にチューブ55の一端が接続され、チューブ55の他端が診療液を貯留した貯留容器50の中に挿入される。チューブ55は、例えば可撓性を有する樹脂製のチューブであり、ここでは、図8に示すケース10とは別のケース(図示せず)に収容されて運搬されるようになっている。
なお、チューブ55の他端がペットボトルの本体部である貯留容器50の口部に螺着可能なキャップ(図示せず)に形成された貫通孔に挿通され、該キャップを貯留容器50の口部に螺着させることにより、チューブ55の他端が貯留容器50の中に挿入されるように構成してもよい。
ポンプ61は、本実施形態ではダイヤフラムポンプである。ダイヤフラムポンプは、ダイヤフラム(膜)を往復振動させることにより流体の吸引及び排出を行うものである。ここでは、ダイヤフラムポンプは、ポンプ室を形成する複数のダイヤフラムを備えており、モータ駆動にて回転する偏心回転軸の回転により揺動される揺動板によって前記ダイヤフラムが往復動されて、ポンプ動作が行われる。送出管62は、診療液の流れ方向の下流側で2つに分岐した配管64,65を有している。一方の配管64は、電磁弁66を介してホース23に繋がっており、他方の配管65は、電磁弁67を介してホース24に繋がっている。操作部43(図8参照)を通じたユーザの操作により、電磁弁66,67は注液量の制御を行う。
このように、可搬式歯科診療装置100は、貯留容器50に貯留された診療液を患部へ向けて供給する注液装置60と、ハンドピースを装着するマイクロモータ21と、を少なくとも有する歯科診療モジュール70(図9参照)を備えている。また、本実施形態では、歯科診療モジュール70は、スケーラ22をさらに有している。
可搬式歯科診療装置100は、外部電源からの電力を受ける電力接続部46を備えている。電力接続部46から供給される交流電力は、電源(図示せず)において所定の直流電力に変換される。
可搬式歯科診療装置100は、外部水供給口47と、外部エア供給口48とをさらに備えている。外部水供給口47を経て他の水源からの水をマイクロモータ21に装着したハンドピースや、スケーラ22に供給することができる。また、外部エア供給口48を経てコンプレッサから供給されるエアを、ハンドピースを装着したマイクロモータ21に送って冷却することができる。ただし、本発明において、外部水供給口47および外部エア供給口48は省略可能である。
次に、前記のように構成された可搬式歯科診療装置100の作用について説明する。
訪問先での歯科診療を行う場合、歯科医師や助手等のユーザは、まず、訪問先で使用する器材を該訪問先に応じて適切に選択した上で、これらをケース10に収容した可搬式歯科診療装置100を準備する。ケース10は単独で使用されてもよく、別のケースを含む複数のケースが使用されてもよい。
続いて、ユーザは、取っ手111を持って可搬式歯科診療装置100を訪問先に運搬する。あるいは、ユーザは、可搬式歯科診療装置100をカート(図示せず)に載せて訪問先に運搬する。ユーザは、訪問先到着後、可搬式歯科診療装置100を、訪問先での歯科診療を受ける患者の近くに置いて使用する。
図2に示すように、まず、ユーザは、可搬式歯科診療装置100の前扉14を開く。続いて、ユーザは、ベルト45を開放してホース23,24を伸張させる。また、ユーザは、収容部141,142にそれぞれ収容されているハンガー31とハンガー32とを、収容部141,142から取り出す。
図1に示すように、続いて、ユーザは、ハンガー31とハンガー32とを、被設置箇所としてのケース10の側壁12,13における金属板18(図1では側壁12の金属板18)に、設置部313,323(図4および図5参照)を用いて着脱自在にそれぞれ設置する。
このとき、ユーザは、ハンガー31とハンガー32とを、ケース10の側壁12と側壁13とに分離して設置してもよい。また、ユーザは、ハンガー31とハンガー32とを、ケース10を運搬するカート(図示せず)に設置してもよい。また、ユーザは、ハンガー31とハンガー32とを、訪問先での歯科診療を受ける患者を載置する載置装置、例えばベッドのフレームや車いすのアームレスト(いずれも図示せず)に設置してもよい。さらには、前記したように、ハンガー31とハンガー32とを接続部314,324により相互に接続し、2個の設置部313,323を用いて、例えばベッドの円柱形状のフレーム34,35等の曲面に一体として設置してもよい(図7参照)。本実施形態では、磁性材料から形成される金属部材があればこれを被設置箇所として利用して、設置部313,323を該金属部材に設置することが可能である。
続いて、ユーザは、ハンドピースを装着したマイクロモータ21、およびスケーラ22を、ホース23,24の先端側接続部25,26にそれぞれ接続し、ハンガー31とハンガー32とにそれぞれ係止させる(図1参照)。
また、図8および図9に示すように、ユーザは、容器ホルダ53のフック部54をホルダ係止部19に係止させることにより、容器ホルダ53をケース10に取り付ける。さらに、ユーザは、診療液が貯留された貯留容器50(ここではペットボトルの本体部)を、容器ホルダ53に装着して保持させる。続いて、ユーザは、吸入管63にチューブ55の一端を接続するとともに、チューブ55の他端を貯留容器50の中に挿入する。
そして、歯科医師はハンドピースを装着したマイクロモータ21、あるいはスケーラ22をハンガー31,32から引き出して手に持ち、可搬式歯科診療装置100を使用した訪問先での歯科診療を行う。
すなわち、ユーザは、操作部43を操作することにより、マイクロモータ21を回転させるとともに、マイクロモータ21に装着したハンドピースの先端部から患部に注液することができる。このとき、ポンプ61の動作により、図9中の矢印で示す方向に、貯留容器50内の診療液が、チューブ55、吸入管63を介してポンプ61に吸引された後、送出管62(配管64)、ホース23を介してマイクロモータ21に装着したハンドピースに供給される。マイクロモータ21に装着したハンドピースから患部への注液量は、電磁弁66により制御される。
また、ユーザは、操作部43を操作することにより、スケーラ22を動作させるとともに、スケーラ22の先端部から患部に注液することができる。このとき、ポンプ61の動作により、図9中の矢印で示す方向に、貯留容器50内の診療液が、チューブ55、吸入管63を介してポンプ61に吸引された後、送出管62(配管65)、ホース24を介してスケーラ22に供給される。スケーラ22から患部への注液量は、電磁弁67により制御される。
前記したように、本実施形態に係る歯科診療モジュール70は、貯留容器50に貯留された診療液を患部へ向けて供給する注液装置60と、ハンドピースを装着するマイクロモータ21と、を少なくとも有する。そして、注液装置60は、貯留容器50に貯留された診療液を大気圧に開放した状態で吸引するポンプ61と、ポンプ61から診療液を患部へ向けて送出する送出管62と、を備えている。
歯科診療モジュール70は、大気圧に開放した状態で貯留容器50から吸引する注液装置60とマイクロモータ21とを組み合わせたことで、圧縮圧力式の注液装置のようにコンプレッサ(エア供給源)を必要としないため、コンパクトな構成によりマイクロモータ21に装着したハンドピース等に診療液を供給することができる。このため、訪問先での歯科診療時においても可搬性、機動性に優れ、利便性を向上させることができる。
また、診療液を大気圧に開放した状態で吸引することで、圧縮圧力式の注液装置のように貯留容器として耐圧性の圧力タンクを使用する必要がないので、構造を簡素化してコンパクトに構成でき、訪問先で入手しやすく汎用性が高い貯留容器50を適宜使用することができるため、取り扱いが容易で機動性が向上し、被災地等においても柔軟に対応することができる。
さらに、貯留容器50に診療液を移し替えずに貯留容器50を容器ごと例えば水入りのペットボトル等の市販の容器に交換することもできるため、水道水が供給されない被災地等においてもペットボトル等を利用して迅速かつ確実に注液装置60を構成することができる。
このようにして、本実施形態に係る歯科診療モジュール70は、被災地や僻地等のように洗浄用の水道水(診療液)が確保しにくい場所や訪問先での歯科診療時においても、必要な歯科医療サービスを円滑かつ機動的に提供することができる。
また、本実施形態では、ポンプ61は、ダイヤフラムポンプである。このような構成によれば、電気で駆動するマイクロモータ21を、小型軽量化に適したダイヤフラムポンプと組み合わせることで、コンプレッサ(エア供給源)を必要とせず、安定した十分な流量の診療液を供給することができるため、簡易かつコンパクトで多目的に適用可能な歯科診療モジュール70を構成することができる。
また、本実施形態では、貯留容器50は、ペットボトルの本体部である。このような構成によれば、貯留容器50としてペットボトルを使用することで、入手が容易で汎用性に優れ、貯留容器50に診療液を移し替えることなくペットボトルを交換すればよいため、可搬性、取り扱い性、および利便性に優れる。
また、本実施形態では、歯科診療モジュール70と、注液装置60とマイクロモータ21とを収容する運搬可能なケース10と、を備えた可搬式歯科診療装置100が提供される。このような構成によれば、注液装置60等を運搬可能なケース10に収容することで、より可搬性、機動性の他、耐久性に優れたものとなる。
また、本実施形態では、可搬式歯科診療装置100は、ケース10に装備され貯留容器50を保持する容器ホルダ53を備えている。このような構成によれば、容器ホルダ53を装備することで、貯留容器50の交換が容易であり、さらに貯留容器50を安定して保持できるからより利便性に優れる。
図10は、本発明の他の実施形態に係る歯科診療ユニット200の斜視図である。前記した実施形態と同一の部材または相当する部材には同一の参照符号を付して、重複した説明を適宜省略する。
図10に示すように、歯科診療ユニット200は、診療室に常設されるものであり、歯科医師が診療に使用するドクターテーブル201と、歯科医師の診療を補助する助手が使用するアシスタントテーブル202と、患者を載置するための患者用椅子203と、患者のうがい等に使用されるスピットン204と、診療時の照明として使用される無影灯205と、ユーザの操作を受け付けるフットコントローラ206とを備えている。
歯科診療ユニット200は、ドクターテーブル201に歯科診療モジュール70aを備えている。歯科診療モジュール70aは、貯留容器50に貯留された診療液を患部へ向けて供給する注液装置60と、ハンドピースを装着するマイクロモータ21と、を少なくとも有している。また、本実施形態では、歯科診療モジュール70aは、スケーラ22、およびシリンジ29をさらに有している。ハンドピースを装着したマイクロモータ21、スケーラ22、およびシリンジ29は、ドクターテーブル201に設けられたインスツルメント保持装置(図示せず)に係止されている。
注液装置60は、貯留容器50に貯留された診療液を大気圧に開放した状態で吸入管63を介して吸引するポンプ61と、ポンプ61から診療液を患部へ向けて送出する送出管62と、を備えている。ポンプ61は、ドクターテーブル201内に配置される。チューブ55の一端が吸入管63に後記する切換え装置212を介して接続され、チューブ55の他端が診療液を貯留する貯留容器50の中に挿入されている。送出管62は、診療液の流れ方向の下流側で複数に分岐した配管(図示せず)を介して、マイクロモータ21に装着したハンドピース、スケーラ22、およびシリンジ29にそれぞれ繋がっている。したがって、マイクロモータ21に装着したハンドピースや、スケーラ22、シリンジ29に診療液を供給することができる。
また、歯科診療ユニット200は、水道から供給される水道水が導入される導入管211と、導入管211を経て導入される水道水と貯留容器50に貯留された診療液とを切り換える切換え装置212と、を備えている。
このような歯科診療ユニット200によれば、導入管211を経て導入される水道水と貯留容器50に貯留された診療液とを切り換える切換え装置212を備えたことで、常設診療時において、通常時には水道からの水(市水)を使用し、断水時等の水道が使用できないときには、歯科診療モジュール70aの貯留容器50に貯留された診療液を使用することができるため、被災地や僻地等のように水が確保しにくい場所においても、必要な歯科医療サービスを円滑に提供することができる。
上述したように、前記した実施形態によれば、訪問先での歯科診療時には、可搬性、機動性に優れ、利便性を向上させて円滑に使用できるとともに、診療室常設の歯科診療ユニット200にも柔軟に適用可能で多目的に使用できる歯科診療モジュール70,70a、可搬式歯科診療装置100、および診療室常設の歯科診療ユニット200を提供することができる。
以上、本発明について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、前記実施形態に記載した構成を適宜組み合わせ乃至選択することを含め、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。また、前記実施形態の構成の一部について、追加、削除、置換をすることができる。
例えば、歯科診療ユニット200に搭載される歯科診療モジュール70aを、歯科診療ユニット200に対して着脱自在となるように構成してもよい。このように構成すれば、診療室常設の歯科診療ユニット200において歯科診療モジュール70aを使用できることは勿論のこと、被災地や患者の自宅等に歯科診療モジュール70aを歯科診療ユニット200から取り外して運搬し、訪問先での歯科診療にも使用することができる。
10 ケース
19 ホルダ係止部
21 マイクロモータ
50 貯留容器
53 容器ホルダ
60 注液装置
61 ポンプ
62 送出管
63 吸入管
70,70a 歯科診療モジュール
100 可搬式歯科診療装置
200 歯科診療ユニット
211 導入管
212 切換え装置
本発明は、可搬式歯科診療装置に係り、特に、診療液を患部へ向けて供給する注液装置とマイクロモータとを備えた可搬式歯科診療装置に関する。
そこで、本発明は、前記した問題点を解決すべく、訪問先での歯科診療時には、可搬性、機動性に優れ、利便性を向上させて円滑に使用できるとともに、診療室常設の歯科診療ユニットにも柔軟に適用可能で多目的に使用できる可搬式歯科診療装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、貯留容器に貯留された診療液を患部へ向けて供給する注液装置と、ハンドピースを装着するマイクロモータと、を少なくとも有し、前記注液装置は、前記貯留容器に貯留された前記診療液を大気圧に開放した状態で吸引するポンプと、前記ポンプから前記診療液を患部へ向けて送出する送出管と、を備えてなる歯科診療モジュール、前記注液装置と前記マイクロモータとを収容する運搬可能なケース、および、前記ケースに装備され前記貯留容器を保持する容器ホルダ、を備え、
前記貯留容器は、ペットボトルの本体部であり、前記容器ホルダは、前記貯留容器を保持できる形状に曲げられた部材から形成されており、逆U字状のフック部を有し、前記ケースの壁部には、前記容器ホルダの前記フック部を引っ掛けるホルダ係止部が設けられていることを特徴とする可搬式歯科診療装置である。
このようにして、本発明に係る歯科診療モジュールは、被災地や僻地等のように洗浄用の水道水(診療液)が確保しにくい場所や訪問先での歯科診療時においても、必要な歯科医療サービスを円滑かつ機動的に提供することができる。
また、貯留容器としてペットボトルを使用することで、入手が容易で汎用性に優れ、貯留容器に診療液を移し替えることなくペットボトルを交換すればよいため、可搬性、取り扱い性、および利便性に優れる。
また、前記注液装置等を運搬可能なケースに収容することで、より可搬性、機動性の他、耐久性に優れたものとなる。
また、容器ホルダを装備することで、貯留容器の交換が容易であり、さらに貯留容器を安定して保持できるからより利便性に優れる。
請求項2に係る発明は、貯留容器に貯留された診療液を患部へ向けて供給する注液装置と、ハンドピースを装着するマイクロモータと、を少なくとも有し、前記注液装置は、前記貯留容器に貯留された前記診療液を大気圧に開放した状態で吸入管を介して吸引するポンプと、前記ポンプから前記診療液を患部へ向けて送出する送出管と、を備えてなる歯科診療モジュール、前記注液装置と前記マイクロモータとを収容する運搬可能なケース、および、前記ケースに装備され前記貯留容器を保持する容器ホルダ、を備え、前記貯留容器は、ペットボトルの本体部であり、前記吸入管にチューブの一端が接続され、該チューブの他端が前記貯留容器の口部に螺着可能なキャップに形成された貫通孔に挿通され、該キャップを前記貯留容器の口部に螺着させることにより前記チューブの他端が前記貯留容器の中に挿入されるように構成したことを特徴とする可搬式歯科診療装置である。
本発明によれば、訪問先での歯科診療時には、可搬性、機動性に優れ、利便性を向上させて円滑に使用できるとともに、診療室常設の歯科診療ユニットにも柔軟に適用可能で多目的に使用できる可搬式歯科診療装置を提供することができる。

Claims (6)

  1. 貯留容器に貯留された診療液を患部へ向けて供給する注液装置と、
    ハンドピースを装着するマイクロモータと、を少なくとも有し、
    前記注液装置は、前記貯留容器に貯留された前記診療液を大気圧に開放した状態で吸引するポンプと、
    前記ポンプから前記診療液を患部へ向けて送出する送出管と、
    を備えたことを特徴とする歯科診療モジュール。
  2. 前記ポンプは、ダイヤフラムポンプであること、
    を特徴とする請求項1に記載の歯科診療モジュール。
  3. 前記貯留容器は、ペットボトルの本体部であること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の歯科診療モジュール。
  4. 請求項3に記載の歯科診療モジュールと、
    前記注液装置と前記マイクロモータとを収容する運搬可能なケースと、
    を備えたことを特徴とする可搬式歯科診療装置。
  5. 前記ケースに装備され前記貯留容器を保持する容器ホルダ
    を備えたことを特徴とする請求項4に記載の可搬式歯科診療装置。
  6. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の歯科診療モジュールと、
    水道から供給される水道水が導入される導入管と、
    前記導入管を経て導入される水道水と前記貯留容器に貯留された診療液とを切り換える切換え装置と、
    を備えたことを特徴とする診療室常設の歯科診療ユニット。
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