JP2015018127A - 画像形成装置及び、プロセスカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】 硬化処理部を有するクリーニング部材を用いた場合に、クリーニング不良が生じることを抑制する。
【解決手段】 帯電部材は、導電性支持体と、前記導電性支持体の周りに設けられた少なくとも1層の弾性層と、
前記感光体の表面に当接する前記弾性層の表面に形成された複数の突起部と、を有する。突起部は、所定の押圧力によって弾性変形しつつ、感光体と前記帯電部材の間に、放電可能なギャップを形成する。クリーニング部材は、弾性部と、前記弾性部を硬化処理して形成された、前記感光体と当接する硬化処理部を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像形成装置、及び、プロセスカートリッジに関するものである。
複写機やレーザービームプリンタなどの電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置)は、画像データに対応した光を一様に帯電させた電子写真感光体に照射して静電像(潜像)を形成する。そして、この潜像に対して、現像装置から記録材料である現像剤のトナーを供給して、トナー像として顕像化する。このトナー像を、転写装置によって感光体から記録紙などの記録材へ転写し、定着装置で記録材上に定着することで記録画像が形成される。記録材分離後の感光体表面は、クリーニング装置に備え付けられたクリーニング部材により転写残トナーを掻き取られて清掃され、繰り返して作像に供される。
従来、感光体としてはOPC(有機感光体)が一般的に用いられている。OPCは、一部の高速機等で使用されているA−Si(アモルファス・シリコン)に比べ、帯電特性に優れ、大量生産が比較的容易で、安価である、という利点があり、一方、クリーニング部材等との接触箇所において削れ易いという特性もある。
感光体表面を帯電させる方法としては、帯電部材を移動する被帯電体としての感光体表面に接触させ、帯電部材に電圧を印加することにより感光体表面を帯電させる接触帯電方式が主流となりつつある。
接触帯電方式は、帯電部材に電圧が印加された際、パッシェンの法則に従い、帯電部材と感光体の間に微小な間隔が空いた領域で、放電が発生する。帯電部材はこの放電を利用して、感光体を帯電させている。帯電部材の長手中央部付近において、帯電部材と感光体が接触している部分では放電が発生しない。この接触部分より感光体の回転方向の上流部、もしくは下流部で、帯電部材と感光体との間に微小な空隙(間隔)があいた部分において放電が発生する。接触帯電方式は、これらの部分にて生じる放電を利用して感光体を帯電することを意図している。しかしながら、帯電部材の長手方向における端部は、感光体との間に微小な空隙が形成され、この部分でも放電が生じる。つまり、長手方向において、帯電部材と感光体の接触部分よりも外側においても、構成上、微小空隙が存在するため、放電が発生することになる。
このため、帯電部材の長手方向外側においては、接触部分よりも、放電量が多くなり、放電量が増えた分、感光体を形成するOPCに流れる電流も増加する。電流が増加すると、OPCの分子と分子をつないでいる分子が切断され、クリーニング部材との摩擦により、OPC表面が削れ易くなる。すなわち、帯電部材と感光体が接触している部分に比べ、帯電部材と感光体との接触部分の長手方向外側において、内側に対してOPC表面がより多く削れてしまい、OPCの使用限界が先にきてしまう、という問題が発生する。このため、特許文献1では、OPCの表面層を端部付近のみ厚層することで、OPCの使用限界を長手で揃える対策をとっている。
また従来、感光体に付着した現像剤(トナー)を除去するためクリーニングブレードを感光体に当接させる構成がある。ここでクリーニングブレードの耐久性を向上させるなどの目的の為に、クリーニングブレードの感光体との接触部分(当接部)にイソシアネート化合物を含浸させるなどして、クリーニングブレードを硬化させることがある(特許文献2、特許文献3参照)。
特開平8−137115 特開2001−75451 特開2003−122222
しかしながら、先行文献1に示されるような、OPCの表面層を端部付近のみ厚層にしても、帯電部材と感光体の接触部と、接触部長手外側での削れ量に差ができることは変わらない。したがって、接触部長手外側で局所的にOPC表面の削れ量が多くなり、OPC表面に溝が形成される。特に、帯電方式がAC印加方式であり、かつ、高温高湿環境下で使用されて、総印字枚数が多い場合に溝が顕著に形成される。
このような局所的に表面が削れた顕著な溝が発生した状況で、イソシアネート処理等を行って、表面を硬化したクリーニングブレード(クリーニング部材)を用いると、感光体とクリーニングブレードとの間に隙間が生じる。この場合クリーニングブレードと感光体の間からトナー漏れが発生し、十分に感光体に付着した現像剤をクリーニングできない恐れがある。
上記課題を鑑み、本出願の目的は、硬化処理部を有するクリーニング部材を用いた場合に、クリーニング不良が生じることを抑制することである。
上記の目的を達成するために、本出願の代表的な構成は、
画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
感光体と、
帯電バイアスが印加されることにより前記感光体を帯電させる帯電部材と、
前記帯電部材の長手方向の両端部を付勢し、前記帯電部材を所定の押圧力により前記感光体に圧接させる付勢部材と、
前記感光体の表面から現像剤を除去するクリーニング部材と、
を備え、
前記帯電部材は、
導電性支持体と、
前記導電性支持体の周りに設けられた少なくとも1層の弾性層と、
前記感光体の表面に当接する前記弾性層の表面に形成された複数の突起部と、
を有し、
前記突起部は、前記所定の押圧力によって弾性変形しつつ、前記感光体と前記帯電部材の間に、放電可能なギャップを形成するものであって、
前記クリーニング部材は、弾性部と、前記弾性部を硬化処理して形成された、前記感光体と当接する硬化処理部を有することを特徴とする。
また本発明の別の構成は、
記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
感光体と、
帯電バイアスが印加されることにより前記感光体を帯電させる帯電部材と、
前記帯電部材の長手方向の両端部を付勢し、前記帯電部材を所定の押圧力により前記感光体に圧接させる付勢部材と、
前記感光体の表面から現像剤を除去するクリーニング部材と、
を備え、
前記帯電部材は、
導電性支持体と、
前記導電性支持体の周りに設けられた少なくとも1層の弾性層と、
前記感光体の表面に当接する前記弾性層の表面に形成された複数の突起部と、
を有し、
前記突起部は、前記所定の押圧力によって弾性変形しつつ、前記感光体と前記帯電部材の間に、放電可能なギャップを形成するものであって、
前記クリーニング部材は、弾性部と、前記弾性部を硬化処理して形成された、前記感光体と当接する硬化処理部を有することを特徴とする。
硬化処理部を有するクリーニング部材を用いた場合に、クリーニング不良が生じることを抑制する。
実施例1、比較例1,2における帯電領域の説明図 実施例に用いた画像形成装置の説明図 実施例1に用いたクリーニングブレード4と感光体ドラム1の断面図 実施例1に用いたクリーニングブレード4の長手図 実施例1に用いた帯電ローラ2の断面図 実施例1の帯電ローラ2付勢手段の説明図 帯電ローラ2と感光体ドラム2との当接ニップNの説明図 帯電ローラ2と感光体ドラム1との当接ニップN内部の拡大図 帯電ローラ2と感光体ドラム1とのニップ内ギャップdの測定方法の説明図 実施例1、比較例1,2のドラム表面形状の説明図 実施例1、比較例1,2のクリーニングブレードの感光体ドラム1との当接部Hの説明図 実施例2に用いたクリーニングブレード24の長手図 実施例1、比較例3のクリーニングブレードの感光体ドラム1との当接部Hの説明図 実施例1の変形例に係る帯電ローラの説明図
〔実施例1〕
(画像形成装置の全体的説明)
以下、本実施例の画像形成装置の概略構成を図2に示す。
画像形成装置の装置本体Mの中には、プロセスカートリッジPが配置されている。プロセスカートリッジPは、像担持体1、帯電手段としての帯電ローラ2、現像装置3、クリーニングブレード(板状のクリーニング部材)4、廃トナーボックス5から構成される。プロセスカートリッジは装置本体Mに対して着脱可能である像担持体(被帯電体)は、装置本体Mのほぼ中央に位置する。
像担持体1は、その表面に静電潜像およびトナー像が形成され、本実施例ではドラム形状の感光体(電子写真感光体)である。よって、以下、像担持体1を感光体ドラム1と記述する。感光体ドラム1は、Φ24mmのアルミニウムの導電性ドラム基体の外周面に厚さ18μmのOPC(有機光半導体)感光層を形成したものであり、最外層は変性ポリカーボネートをバインダー樹脂とする電荷輸送層である。感光体ドラム1は、矢印R1方向に所定のプロセススピード(周速度)200mm/sをもって回転駆動される。
上述の感光体ドラム1の表面(周面)は、帯電電圧印加手段により帯電手段(帯電部材)としての帯電ローラ2に電圧(帯電バイアス)が印加され、所定の極性・電位に均一(一様)に帯電処理される。帯電ローラ2は回転自在なローラ部材である。
本実施例の印加電圧は、直流電圧に交流電圧を重畳した重畳振動電圧である。直流電圧Vdc=−550Vである。交流電圧はピーク−ピーク間電圧Vpp=1400V、周波数f=1600Hzの正弦波である。帯電手段に関しては後で詳述する。帯電後の感光体ドラム1表面は、露光手段としてのレーザービームスキャナ6から出力されたレーザビームを受ける。つまり感光体ドラム1の表面は目的の画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザビームの走査露光を受けて、目的の画像情報に対応した静電潜像が形成されていく。この形成潜像は、現像手段としての現像装置3によって現像剤であるトナー7が付着されてトナー像(現像剤像)として現像される。現像装置3内の現像ローラ8には、現像時に現像用の現像バイアスが印加される。本実施例でのトナーは、平均円形度=0.90の粉砕トナーを用いた。トナーの円形度は、東亜医用電子製フロー式粒子像分析装置FPIA−1000を用いて測定を行った。測定された粒子の円形度を、下記式(A)により求め、
円形度=L/L ・・・(A)
[式中、Lは粒子像と同じ投影面積を持つ円の周囲長を示し、Lは粒子像の周囲長を示す。]
測定された全粒子の円形度の総和を全粒子数で除した値を平均円形度と定義する。
一方、記録材9は給紙ローラによって給紙され、感光体ドラム1上に書き込まれたトナー像と同期をとるように感光体ドラム1と転写ローラ10との間の転写ニップ部に送られて表面にトナー像が転写される。転写ローラ10には転写時に転写バイアス印加電源から転写用の転写バイアスが印加される。記録材9はその表面に画像が形成(記録)される記録媒体である。
トナー像の転写を受けた記録材9は、感光体ドラム1表面から分離されて定着手段としての定着器11に搬送され、ここで加熱・加圧されて表面にトナー像が定着される。一方、トナー像転写後の感光体ドラム1は、記録材9に転写されないで表面に残った転写残トナーがクリーニング手段としてのクリーニングブレード4によって除去され、次の画像形成に供される。クリーニングブレード4によって除去された転写残トナーは廃トナーボックス5に収容される。クリーニングブレード4についても後で詳述する。
なお本実施例では、クリーニングブレード4は感光体ドラム1に対してカウンター方向に当接している。つまりクリーニングブレード4の自由端が感光体ドラム1の回転方向の上流側を向く構成である。
(クリーニングブレード詳細)
本実施例の特徴の1つあるクリーニングブレード4について、詳細に説明する。
(ブレードの成型)
まず、本実施例のブレード4の製造方法について説明する。
本実施形におけるブレード4は、ポリイソシアネート化合物と多官能性の活性水素化合物から製造される。
本実施例で用いることのできるポリイソシアネート化合物としては、通常のポリイソシアネートと多官能の活性水素化合物である高分子ポリオールとを反応して得られるプレポリマーやセミプレポリマーを用いることが好ましい。プレポリマーやセミプレポリマーのイソシアネート基含有量(NCO%)としては、良好な弾性特性を実現するために、5〜20質量%が好ましい。なお、前記イソシアネート基含有量(NCO%)とは、ポリウレタン樹脂の原料であるプレポリマー又はセミプレポリマー中に含まれるイソシアネート官能基(NCO、分子量は42として計算する)の質量%である。
前記プレポリマーやセミプレポリマー等を調製するために通常用いるポリイソシアネートの具体例としては、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、ナフタレンジイソシアネート(NDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)等を挙げることができる。また、前記プレポリマーやセミプレポリマー等を調製するための活性水素化合物である高分子ポリオールの具体例としては、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、カプロラクトンエステルポリオール、ポリカーボネートエステルポリオール、シリコーンポリオール等を挙げることができる。そして、これらの重量平均分子量は通常500〜5000が好ましい。
また、本実施形に用いることのできる架橋剤の具体例としては、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、エチレングリコール、トリメチロールプロパン等を挙げることができる。
なお、前記ポリイソシアネート化合物と高分子ポリオール、ポリイソシアネート及び架橋剤を反応させる際には、ポリウレタン樹脂の形成に用いられる通常の触媒を添加する場合もある。このような触媒の具体例としては、トリエチレンジアミン等を挙げることができる。
本実施例におけるポリウレタン樹脂で形成されたクリーニングブレード4の成形方法としては、高分子ポリオール、ポリイソシアネート、架橋剤及び触媒等を一度に混合して、金型に注型して成形する。その際に、図3(クリーニングブレード4と感光体ドラム1の短手方向の断面図)に示すように支持部材4bに直接ポリウレタン樹脂からなるクリーニングブレードゴム部4d(弾性部)を成形する。そして、感光体ドラム1との当接部を精度よく作製する為、ポリウレタン樹脂で形成したクリーニングブレードゴム部4dの先端部を切断して先端部4cが作製される。
(処理部の形成)
次に、上記したようにして得られたポリウレタン樹脂で形成されたクリーニングブレード4に硬化処理を施した処理部(硬化処理部、硬化層)を形成する方法について説明する。
前記処理部の形成方法として、例えば、下記工程を有する方法を挙げることができる。
(1)弾性を有するポリウレタン樹脂(弾性部)で形成されたクリーニングブレード4の感光体ドラム当接部にイソシアネート化合物を接触させる工程、
(2)イソシアネート化合物をクリーニングブレード4表面に接触させた状態で、放置することによりイソシアネート化合物をクリーニングブレード4中に含浸させる工程、
(3)含浸後、クリーニングブレード4の表面に残留しているイソシアネート化合物を除去する工程、及び、
(4)クリーニングブレード4中に含浸したイソシアネート化合物を反応させることにより処理部を形成する工程。
すなわち、工程(1)及び(2)において、ポリウレタン樹脂で形成されたクリーニングブレード4先端にイソシアネート化合物を適当量含浸させる。工程(3)において余分なイソシアネート化合物をクリーニングブレード4の表面から取り除き、工程(4)において、イソシアネート化合物を反応させて処理部を形成する。
工程(4)においては、クリーニングブレード4を形成するポリウレタン樹脂とイソシアネート化合物とが反応してアロファネート結合を形成し、硬化して高硬度の処理部4aが形成されると考えられる。
図4はクリーニングブレードの長手図であり、ドラム対向面方向(図3の矢印B)から見た図である。本実施例では、クリーニングブレード4の処理部4aは、図3、図4に示すようにクリーニングブレード4のドラム対向面に長手方向均一に設けられる。処理部4aは、図中で分かりやすいように網点で示している。処理部4aは、先端部4cに設けることも可能である。なお長手方向とは、特に断わりがない限り、感光体ドラム1の長手方向を意味し、帯電ローラ2の長手方向とも等しい。すなわち、感光体ドラム1の軸線が延びる方向や帯電ローラ2の軸線が延びる方向と平行な方向が長手方向である。
クリーニングブレード4を形成するポリウレタン樹脂中には活性水素を有するウレタン結合が存在している。そして、工程(4)でこのウレタン結合と含浸されたイソシアネート化合物とが反応しアロファネート結合を形成することにより高硬度の処理部4aが形成されると考えられる。
また、イソシアネート化合物同士での反応による多量化反応(例えば、カルボジイミド化反応、イソシアヌレート化反応など)も同時に進行し、高硬度部の形成に寄与するものと考えられる。この結果、処理部4aの硬さは向上し、摩擦係数が低下し、クリーニングブレード4の耐久性を改良することができるものと考えられる。
前記クリーニングブレード4に含浸させるイソシアネート化合物としては、分子中に1個のイソシアネート基を有するイソシアネート化合物、分子中に2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート化合物を用いることができる。分子中に1個のイソシアネート基を有するイソシアネート化合物としては、オクタデシルイソシアネート(ODI)等の脂肪族モノイソシアネート、芳香族モノイソシアネート等を挙げることができる。
また、前記クリーニングブレード4に含浸させる分子中に2個のイソシアネート基を有するイソシアネート化合物として、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、m−フェニレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等を用いることができる。
本実施形においては、イソシアネート化合物の反応を促進するために、イソシアネート化合物に加え、触媒もポリウレタン樹脂に含浸させることができる。
イソシアネート化合物と共に用いる触媒の例としては、第4級アンモニウム塩、カルボン酸塩等を挙げることができる。第4級アンモニウム塩としては、DABCO社製のTMR触媒等を例示することができる。カルボン酸塩としては、酢酸カリウム、オクチル酸カリウム等を例示することができる。これらの触媒は非常に粘調であったり、含浸時に固体であったりするので、予め溶剤に溶解してからイソシアネート化合物に添加し、ポリウレタン樹脂に含浸することが好ましい。
イソシアネート化合物のクリーニングブレード4への含浸は、例えば、繊維質状の部材や多孔質の部材にイソシアネート化合物を含浸させ、クリーニングブレード4aに塗布する方法や、スプレーにより塗布する方法などによって行なうこともできる。
ついで、工程(3)において、クリーニングブレード4表面に残存するイソシアネート化合物を、イソシアネート化合物を溶解できる溶剤を用いて拭き取る。もし、含浸後に、過剰に残留しているイソシアネート化合物の除去が均一に行われないと、処理部の表面に、微妙な凸部が発生し、感光体ドラム1上に残留するトナーをクリーニングするとき、この凸部の周りでトナーがすり抜け、クリーニング不良を生じる。
そこで、イソシアネート化合物を溶解できる溶剤を用いて、クリーニングブレード4表面に付着したイソシアネート化合物を十分に除去する工程が必要になる。ここで用いることのできる溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、酢酸ブチル、メチルエチルケトンなどが挙げられる。
また、除去する手段としては、例えば、ポリウレタン樹脂で形成されたクリーニングブレード4を傷つけない程度の硬さのスポンジ等に上記溶剤を少量含ませる。このスポンジ等によってクリーニングブレード4表面に付着している過剰なイソシアネート化合物を拭き取るなどの方法が挙げられる。
また、工程(2)で、スプレーなどで極少量を塗布する場合においては、工程(3)のイソシアネート化合物をふき取る工程を、省略する場合もある。
以上の工程を経た後、工程(4)において、含浸させたイソシアネート化合物は、反応してアロファネート結合を形成し、あるいは空気中の水分との反応によって殆どが消費されて白色不透明な高硬度な処理層が形成される。
そして、表面が平滑で、硬さは向上し、感光体ドラムとの摩擦係数が低下し、耐久性が向上したクリーニングブレード4を得ることができる。
また、クリーニングブレード4を感光体ドラム1に対してカウンター方向に当接させる場合であっても、感光体ドラム1が回転した際に、クリーニングブレードの自由端が捲れにくい。
カウンター方向に当接するクリーニングブレードでは、感光体ドラム1の回転方向の上流側を向いていた自由端が、感光体ドラム1の回転方向によって下流側に反転しやすい。しかし本実施例では、硬く、平滑な処理部4aが感光体ドラム1に当接するので、感光体ドラム1の回転がしても処理部4bが回転方向の下流に引きずられにくくなる。
なお、本実施例ではイソシアネート化合物によって、クリーニングブレード4の表面を硬化処理して、処理部4aとした。しかしこの構成に限るものではない。シリコン含有紫外線硬化材料を弾性ブレードに含浸させて膨潤させた後、紫外線照射処理して、クリーニングブレード4の表面に硬化層を形成し、これを処理部4aとするなどの構成でもよい(特開2004−233818号参照)。
(帯電手段の説明)
続いて、本実施例のもう1つの特徴である、帯電手段(帯電部材)について説明する。
本実施例の帯電手段を用いることで、感光体ドラム表面での放電量が長手均一になり、感光体ドラム表面上の削れムラによる溝の発生を抑制できる。詳細を以下に説明する。
図5は、接触帯電部材としての帯電ローラ2(ローラ部材)の形状を示す模式図であり、短手方向の断面図である。
本実施例の帯電ローラ2は、棒形状の導電性支持体2aと、その外周に形成された円筒状の導電性弾性層(弾性基層)2bと、導電性弾性層2bの外周を被覆する表面層(弾性表面層)2cとを有する帯電ローラであり、被覆層最表面に微小突起部2dを有する。微小突起部2dは、表面層に表面粗し剤としての微粒子を含有させることで形成する。導電性弾性層2bと、表面層2cはともに弾性を有する弾性層である。本実施例ではこれら2層(複数層)によって弾性層が形成されるがこれに限らない。少なくとも弾性層が1層あればよい。
図6は、帯電ローラ2と、感光体ドラム1の正面概略図である。帯電ローラ2は、導電性支持体2aの両端部に帯電ローラ2を回転自由に指示できる軸受け32が備えられ、加圧手段(付勢部材)31により感光体ドラムに付勢される。本実施例の加圧手段31は帯電ローラ2の両端を各500g重でバネ加圧している。
このとき、微小突起部2dは、帯電ローラ2と、感光体ドラム1の間に放電を可能とするギャップを形成する。
導電性弾性層2bと表面層2cを合わせた層のヤング率をE(MPa)、帯電ローラ2の表面に形成される複数の微小突起部2dが、感光体ドラム1と接触した際に、感光体ドラム1の表面上で占有する面積の合計をS(m)とする。また、弾性変形していない状態での微小突起2dの高さをL(m)とする。そして帯電ローラ2を感光体ドラム1方向に付勢する押圧力、すなわち、帯電ローラ2が感光体ドラム1に圧接する際、帯電ローラ2が受ける力をP(N)とすると、以下の式(1)を満たす。
(V−312)/6.2×10−6>L(1−P/ES)>7.7×10−6 (1)
これが、本件の帯電部材(帯電ローラ2)の特徴の1つである。
帯電ニップ部内に放電可能ギャップを維持するためには、式(1)を満たすことが必要であることを発案者は見出した。この構成にすることにより、帯電ニップ部N(図7参照)で放電を可能にすることで、帯電ローラの長手方向において、ドラム表面で均一に放電がなされる。
帯電ニップ部は、感光体ドラム1と帯電ローラ2に挟まれた領域であると定義する。具体的には、微小突起部が帯電ローラ上に存在する場合においては、図7に示すように、感光体ドラム1表面に接触する微小突起部2dが存在する帯電ローラ2の表面領域が帯電ニップN(矢印Nで示した領域)になる。
式1に至った経緯を、以下に説明する。
(当接時のギャップ計算)
まず、感光体ドラム1と帯電ローラ2が当接している時に帯電ニップ部N内で形成される、帯電ニップ部N内のギャップdを計算する。
図8は帯電ローラ2と感光体ドラム1との、当接部の拡大模式図である。図8(A)は帯電ローラ2の加圧が無い状態で当接する状態であり、図8(B)は帯電ローラが加圧Pにより、感光体ドラム1に押しつけられ、感光体ドラム1と帯電ローラ2の距離が圧縮された状態を示す。つまり図8(B)は、帯電ローラ2の微小突起部2dが弾性変形によって潰れた状態である。
図8(A)において、表面層2cに形成される微小突起部2dの高さをL[m]とする。この高さLは、弾性変形前の微小突起部2dの高さである。この状態から、図8(B)のように、帯電ローラ2に押圧力Pが加わり、微小突起部2dが導電性弾性層2bと表面層2cに押し込まれたときの、帯電ローラ側の変形量(微小突起部2dの弾性変形の量)をX[m]とする。このとき、帯電ローラ2の表面層2cと感光体ドラム1との間にできるニップ内ギャップdは式(2)で表わされる。
d=L−X (2)
このとき、導電性弾性層2bと表面層2cを合わせた層の歪係数をεとすると、変形量Xは、
X=εL (3)
とあらわすことが出来る。この歪係数εは、帯電ローラ2のヤング率E[MPa]と、微小突起部2dが受ける応力をδ[N/m]とすると、フックの法則から、
ε=δ/E (4)
とあらわすことが出来る。また、1つの微小突起部2dが表面層2c上で占有する面積dSとし、感光体ドラムに接触している微小突起部全ての面積の総和をΣdS=Sとすると、前記応力δは、帯電ローラ2を感光体ドラム1に付勢する加圧力P[N]をSで除した値となるので、
δ=P/ΣdS=P/S (5)
で表わすことが出来る。上記(2)〜(5)式を用いることで、ニップ内ギャップdの値は、
d=L(1−P/ES) (6)
で示すことが出来る。
(放電可能ギャップ計算)
帯電ローラ2と感光体ドラム1の間に放電が生じるためには、所定の大きさの間隔(空隙)dが帯電ローラ2と感光体ドラム1の間に形成される必要がある。そこで以下、放電可能な感光体と帯電ローラの最低間隔距離dthについて説明する。
帯電ローラ2と、被帯電体としての感光体ドラム1の導電性基層との間に印加された電圧は、静電容量C1と、静電容量C2に配分される。静電容量C1は感光体層(比誘電率3、厚み18μmのOPC感光体層)の静電容量である。静電容量C2は、帯電ローラ2と感光体ドラムが当接した間に形成された微小なエアギャップの間隔距離dの静電容量である。具体的には、感光体層の静電容量C1と、空気層の静電容量C2は、
C1=3×8.85×10−12×1/18×10−6 (7)
C2=1×8.85×10−12×1/d×10−6 (8)
と表わされる。一方、微小な空気層の絶縁破壊電圧Vは、大気圧下では、パッシェンの法則に基づいて
=312+6.2×10−6d(7.7×10−6m<d) (9)
と与えられる。
なお、大気圧下では、空気層の厚みが7.7μm以下になると、パッシェンの法則より放電が行われないことが知られている。そのため式(9)において
7.7×10−6m<d
という条件を含めたものである。
パッシェンの法則について簡単に説明すると、この法則は微小空隙における放電開始電圧、つまり空気層の絶縁破壊電圧Vzを表す経験則である。Vzは、気圧pと空隙間隔の距離dの関数Vz=f(p、d)で表せる。画像形成装置は大気圧下で使用されるため、Vzは空隙の距離dのみの関数となる。Vzが極小値を取るのは、空隙間隔の距離dがd=7.7×10−6mとなる場合である(参考文献:電子写真―プロセスとシミュレーション―、電機大出版局、ISBN 978−4−501−32650−0)。
印加電圧をV[V]としたときに空気層に実際にかかる電圧Vairは、
air=C1/(C1+C2)×V (10)
であり、
air≧V (11)
のとき放電が行われる。故に1000Vを印加したとき、放電可能となるニップ内ギャップdは、
d=7.7〜102μm
であり、2000Vを印加したとき、放電可能となるニップ内ギャップdは、
d=7.7〜265μm
である。
つまり、放電可能な感光体と帯電ローラの最低間隔距離dthは、
th=7.7μm
であり、帯電ニップ内において、放電を発生させるためには、感光体と帯電ローラの当接時のニップ内ギャップdは、
d>dth=7.7×10−6m (12)
となり、式(6)、(12)から、
L(1−P/ES)>7.7×10−6m (12a)
を満たす構成である必要がある。
また式(9)を変形すると、
d=(V−312)/6.2×10−6 (9a)
となる。
これは、放電可能なギャップdの最大値を示す式である。したがって、帯電ローラ2に印加する電圧をVとしたとき、少なくとも
d<(V−312)/6.2×10−6 (9b)
を満たす必要がある。
(12a)、(9b)より、式(1)が求まる。
式(1)が満たされば、帯電ニップ部N内でも放電することが可能になる。
(帯電ローラの詳細)
本実施例の帯電ローラの詳細について説明する。導電性弾性層2bは、導電剤(例えば四級アンモニウム塩のようなイオン導電剤、またはカーボンブラックのような電子導電剤)と高分子弾性体(例えばエピクロルヒドリンゴムまたはアクリロニトリルゴム)とを混合したものである。導電性弾性層2bは導電性支持体2aの外周に同心一体にローラ状に形成した。さらに導電性弾性層2bを作製した後に、被覆層として表面層2cを設けた。本実施例の表面層2cは、少なくとも、表面層バインダーと表面粗し剤としての微粒子(体積平均粒径10〜50μm、好ましくは20〜40μm)を含有し、該微粒子は球状粒子、異形粒子のいずれでも良い。さらに、前記表面層バインダーに対する微粒子の入れ目量は10〜100wt%である。
以上のようにして作製した帯電ローラ表面の十点平均粗さRz(μm)(JIS1994準拠)は、15≦Rz<50、好ましくは20≦Rz≦30が好適である。本実施例では、表面粗し剤として体積平均粒径28μmものを用い、帯電ローラ表面のRz=26μmの帯電ローラを使用した。上記のRzは、表面粗さ計surfcom1400A(東京精密社製)を用い、帯電ローラの長手方向について、測定長8.0mm、カットオフ値0.8mm、測定速度0.3mm/secの条件で測定した。
また、本実施例において、弾性層(導電性弾性層2bと表面層2c)のヤング率Eは、50MPa以上150MPa以下が好ましい。本実施例で用いた帯電ローラのヤング率は62MPaであった。
加えて、帯電ローラ2のアスカーC硬度は、60度以上90度以下、好ましくは80度以上90度以下が好適であった。帯電ローラ2が柔らかすぎると、微小突起部2dが潰れてしまって、式(1)を満たす隙間dが、帯電ローラ2と感光体ドラム1の間に形成されなかったり、感光体ドラム1との接触で帯電ローラ2に凹み跡が形成されたりする恐れがあるからである。そこで本実施例では、導電性弾性層2bの表面に、導電性弾性層2bよりも硬い表面層2cを形成することで、帯電ローラ2の表面硬度が60度以上(好ましくは80度以上)になるようにしている。
一方、帯電ローラ2の表面が硬すぎると、感光体ドラム1が帯電ローラ2と接触することで摩耗する恐れがある。そこで、本実施例では表面層2cの厚さを所定の範囲に収める(表面層2cが厚くなりすぎないようにする)などして、帯電ローラ2の表面硬度を90度以下にしている。本実施例では、アスカーC硬度で85度の帯電ローラを使用した。
なお、アスカーC硬度の測定は、ローラ表面の中央部(P2)及び中央部より両側90mm部(P1、P3)のそれぞれの周方向120°ピッチ位置(計9箇所)を、ASKER C定荷重測定9.8N(1.0Kgf)にて測定される。
帯電ローラ2のMD−1硬度は、50度以上85度以下、好ましくは60度以上70度以下が好適であった。
本実施例では、MD−1硬度で64度の帯電ローラを使用した。
なお、MD−1硬度の測定は、ローラを23℃/53RHの中へ4時間以上放置後、ローラ表面中央部及び中央部より両側90mm部のそれぞれの周方向180°ピッチ位置(計6箇所)をMD−1マイクロゴム硬度計にて測定した測定平均値である。
また、上記の帯電ローラの抵抗値は23℃、53%RHにおいて、0.3×10Ω・cmであった。なお、帯電ローラの抵抗値は、以下のように求めた。帯電ローラを23℃、53%RHの中へ24時間以上放置する。その後、その環境下で電流測定装置のΦ30鏡面金属ローラへ総荷重9.8Nで押し付け、Φ30鏡面金属ローラを30rpmの速度で回転させながら(帯電ローラは連れ回り)電圧を印加し、この状態で帯電ローラ3回転目の直流電流から算出した。
(帯電ニップ部Nでのギャップ測定方法)
帯電ニップ部N内のギャップ測定方法について説明する。本件は、帯電ニップ部N内で放電をするために、帯電ニップ部内で放電可能距離を維持していることが特徴の1つである。
ギャップdは、23℃、53%RHにおいて2時間以上放置後、隙間測定機GM1000L(オプトロン社製)を用いて測定する。図9に示すように帯電ローラ2をφ30のつや消し基準金属ロール20に対し、荷重9.8N(1kg重)で矢印P2方向に当接さる。そして、金属ロール20を0.32rpsで回転させた状態で、背面よりレーザ22によりスキャンを行い、帯電ローラ2と金属ロール20の間に生じる隙間からのレーザを受光部21で3秒間測定することでギャップdを測定する。
本実施例で用いる帯電ローラ2は、帯電ローラ2と金属ロール20とのニップ部の微小な空気層は、中央部で10μmであった。よって、放電可能距離はd>7.7×10−6mを満たしているので、本実施例の帯電ローラは帯電ニップ部Nでの放電条件を満たしている。
なお本実施例では帯電ローラ2の弾性層(表面層2c)に粒子を含ませることで、微小突起部2dを構成したがこれに限るものではない。変形例を図14に示す。図14では、導電性弾性層(弾性基層)2bを発砲体により形成した。そして導電性弾性層2bの表面に表面層2cを形成した。発砲体(導電性弾性層2b)の表面に形成された凹凸部が表面層2cを介して感光体ドラム1に当接することで、帯電ローラ2と感光体ドラム1の間にギャップが形成される。つまり、導電性弾性層2bの凹凸が、表面層2cを介して帯電ローラ2の表面に現れたものが微小突起に相当する。
なお発砲体(導電性弾性層2b)を直接、感光体ドラム1に当接させても、感光体ドラム1と帯電ローラ2の間に、ギャップを形成することが可能であり、そのような構成を採用してもよい。しかしながら、発砲体は柔らかく、直接感光体ドラム1に当接してしまうと、この発砲体が感光体ドラム1との接触で凹んでしまうなどの懸念がある。そのため、より好ましくは、発砲体の表面に、発砲体より硬い表面層2cを設けた方がよい。
(本実施例の効果の検証)
図6に示した帯電ローラ2の端部と感光体ドラム1の間の領域Eには、放電可能な間隔がある。そのため帯電ローラ2の端部からも、感光体ドラム1に放電が行われる。すなわち、帯電ローラ2が長手方向に占める領域Wよりも外側でも放電が行われる。仮に、領域Wにおける当接ニップ部で放電が生じないとすると、領域Wより領域Eにおいて放電が多くなってしまう。
しかし本実施例では、帯電ローラ2と感光体ドラム1の当接ニップ部S(図7参照)でも放電が行われる。そのため、帯電ローラ2の端部と感光体ドラム1の間の領域E(図4参照)で放電が生じたとしても、領域Wと領域Eとにおいて放電量の差が小さい。そのためこのような放電が原因で感光体ドラム1の表面が削れたとしても、領域Wの内側と外側で感光体ドラム1のけずれ量に差つきにくい。その結果、帯電ローラ2の端部の位置(領域E)で、感光体ドラム2に溝が生じることが抑制される。クリーニングブレードは、当接ニップ部の内側および外側の両方で、これまで以上に安定的にクリーニングをすることが可能となる。
この効果を検証するため上記本実施例の構成において、図2に示す画像形成装置を用い、連続印字で20,000枚の印字試験を行い、その時点のトナー漏れの評価を行った。試験環境は温度30℃、湿度25%、印字パターンは印字率1%の横線画像を用いた。本実施例と比較するために、比較例1、比較例2の構成において同様の評価を行った。比較例1は、本実施例の帯電ローラに対し、表面粗し剤として体積平均粒径5μm球状粒子を用いた、帯電ローラ表面のRz=3μmの帯電ローラを使用した構成で、ニップ内ギャップdは2μmであった。その他の構成は、本実施例と同じ構成である。比較例2は、本実施例や比較例1のクリーニングブレード4に対して、イソシアネート化合物を接触させた処理部4aを設けないクリーニングブレード14を使用した構成で、その他の構成は、比較例1と同じ構成である。
本実施例、比較例2では、トナー漏れは発生せず、比較例1において、クリーニングブレード4と感光体ドラム1の当接部においてトナー漏れが発生し、画像形成装置M内部がトナーで汚れていた。トナー漏れが発生したのは、長手位置として、帯電ローラ2の両端部のすぐ外側の位置であった。
図10(a)に本実施例の、図10(b)、(c)に比較例1、比較例2における20000枚印字後でのドラム表面形状を示す。図10に示したグラフは、横軸を長手位置、縦軸を長手に垂直方向で任意の基準高さからのドラム表面の位置を示している。表面形状の測定においては、表面粗さ計SE3500(小坂製作所製)を用い、ドラムの長手方向について、カットオフ値0.8mm、測定速度0.3mm/secの条件で測定した。
比較例1、比較例2において、図10において点線i、jで示した長手位置が、帯電ローラの端部の位置であり、帯電ローラ端部のすぐ外側においてドラム表面が削れて溝になっていることが分かる。本実施例のドラム表面では、このような溝は見られない。このように実施例と比較例とで、ドラムの表面形状が異なった原因について、図1を用いて説明する。図1は本実施例と比較例1,2における、感光体ドラムと帯電ローラ間の放電領域を示した模式図であり、図6の矢印Aの方向からみた図である。図の簡易化のため、導電性支持体2aは図示していない。図1(a)に本実施例の帯電ローラ2の放電領域を示す。本持実施例の放電領域Zは、ニップN内とその外側の領域となる。放電領域Zは斜線で示し、ニップNは破線で囲われた領域である。これは、ニップN内においても微小な空気層が存在し、放電が発生するためである。ニップN内の単位面積当たりの放電量は、ニップ外側(帯電ローラの回転方向上流側と下流側、帯電ローラの長手外側)に存在する、パッシェンの法則を満たし放電可能になる空気層が存在する領域の放電量とあまり変わらない。このために、帯電ローラ2のニップ部分と、その外側の放電領域で均一にドラム表面が削られる。
これに対して、図1(b)に示す、比較例1、2の帯電ローラでは、帯電ニップN内では放電が発生せず、ニップの外側にのみ、パッシェンの法則を満たし、放電可能になる空気層が存在し、ドラム面に放電が発生する。このため、帯電ローラのニップを囲む形で放電可能領域Zが形成され、長手方向で考えると帯電ローラ2の外側が、内側より放電を受けることになる。このため、帯電ローラ2の両端部外側でドラム表面が削れ易くなり、ドラム上に溝が形成されたと考えられる。
図11は、本実施例と比較例1,2での、感光体ドラム1とクリーニングブレード4との当接ニップHを、図3の矢印B方向から観察した結果の模式図である。図中で、当接ニップHの領域は縦線で示している。図11(a)が本実施例の、図11(b)、(c)が比較例1、比較例2の結果である。観察は、クリーニングブレードを感光体ドラムから外し、ドラムが当接していたであろう部分を光学顕微鏡で観察を行った。当接ニップ部は、長手方向に存在し、明らかに他の部分とは異なって、ほぼトナーが付着していない部分を当接ニップHと判断した。図11(a)、(b)、(c)に示す、点線i、jが帯電ローラ端の長手位置に対応する。本実施例、比較例1においては、ドラム当接部をイソシアネート処理をしたクリーニングブレードを使用しているため、表面の硬度が高く、クリーニングブレード4の当接ニップHが狭い。本実施例においては、ドラム表面に溝が発生していないため、クリーニングブレードとドラム表面との当接ニップHが長手で途切れることなく存在することが分かる。比較例1では、ドラム表面の溝が発生した部分において、ドラム1とクリーニングブレード4との当接ニップHが途切れていることが分かる。
比較例2では、イソシアネート処理をしていないクリーニングブレード4を用いているために、当接ニップHが広く、ドラム表面に溝が発生している箇所では、ニップHが狭くなっているが途切れてはいないことが確認できた。このため比較例2では、ドラム表面に溝が発生した状態でも、トナー漏れが発生しなったものと考えられる。
これらのことから、クリーニングブレード捲れ対策としてのイソシアネート処理をしたクリーニングブレードを用いた場合でも、帯電部材と感光体の接触部長手外側で発生するトナー漏れを防止できるプロセスカートリッジを提供することができる。
また、本実施例では、帯電部材の形態がローラ形状のものであるが、これに限るものではない。ローラ形状以外のもの、例えば、ブレード形状の帯電部材であっても、本実施例に記載した表面形状の帯電部材であれば本発明を適用して同様の効果が得られる。
また、本実施例において、トナーは磁性トナーを用いたが、これに限るものではなく、例えば、非磁性トナーを用いても同様の効果が得られる。
また、本実施例において、イソシアネート処理部4aをドラム対向面に設けたが、ドラム先端部4cが存在する面位設けても、イソシアネーと処理部が4aが感光体ドラム1に当接する構成であれば、これに限るものではなく、同様の効果が得られる。
また本実施例の画像形成装置では交流電圧と直流電圧を重畳した電圧(帯電バイアス)を帯電ローラに印加するAC帯電方式を利用している。しかし、直流電圧のみを帯電ローラに印加するDC帯電方式を用いる画像形成装置において、本実施例のクリーニングブレード4および帯電ローラ2を採用することも可能である。
なお、AC帯電方式のほうがDC帯電方式よりも感光体ドラム1に対する帯電の均一性が高い一方、帯電ローラと感光体ドラムとの間の放電量が大きくなる特性がある。つまりAC帯電方式ではDC帯電方式よりも感光体ドラム1の表面が放電によって削れやすい。その結果、AC帯電方式ではクリーニング不良が一般に生じやすい。そのためAC帯電方式に、本実施例のクリーニングブレード4および帯電ローラ2を採用した方が、感光体ドラム1の削れを抑え、かつクリーニング不良を抑えるという効果が顕著に生じることとなる。
つまり本実施例では、AC帯電方式によって感光体ドラム1の帯電の均一性を保ちつつ、クリーニングブレード4によるクリーニング性能も、従来より大きく向上させることができる。
〔実施例2〕
以下に本発明の実施例2について説明する。本実施例では、平均変形度0.97の重合トナーを用いた。円形度が高いトナーは、感光体ドラムとトナーが点接触になるため、感光体ドラムとトナーとの接触面積が小さく、転写性に優れるが、その丸さゆえに、クリーニングブレードと感光体ドラムとの間に挟まりやすく、クリーニング不良画像が発生しやすい。クリーニング不良画像とは感光体ドラム上の転写残トナーがクリーニングブレードでクリーニングされず、感光体ドラムに付着したまま再び転写位置まで搬送され、所望しない画素位置で現像剤が転写、顕像化されてしまう画像不良である。
また、実施例1では、クリーニングブレード4におけるイソシアネート処理部4aを長手全域に設けた。これに対して本実施例では、図12に示すように、長手位置として、クリーニングブレード端部から記録材9(記録媒体)の端部k、lに対応する位置までを処理部(硬化処理部)4eとしたクリーニングブレード24を用いた。つまり、クリーニングブレード4は長手方向の両端側にのみ処理部4eを有する。
その他の構成は実施例1と同じである。
実施例1で説明したように、本発明では、帯電ローラ2の当接ニップN内において放電をすることで、帯電ローラ2端部で発生する感光体ドラム1表面の溝の発生を抑制した。しかし、当接ニップN内でも放電をしているため、全体の放電量が増え、長手全域においてドラム表面に細かな傷が生じる。このとき図10の(a)、(b)を比較してみても、ドラム表面の細かな傷は、ニップN内でも放電している(a)のほうが多いことがわかる。
図11に示したように、イソシアネート処理したクリーニングブレードにおいては、クリーニングブレードと感光体ドラムとの当接ニップHが狭くなる。通常環境や高温環境での使用では問題はないが、低温環境では、ゴム特性上硬度が高くなるため、ニップHが顕著に狭くなる。かつ、ドラム表面上の細かな傷が発生した場合、記録材9がドラムに接した時に付着する紙粉がニップHに挟まり、この紙粉の挟まりが起因のクリーニング不良画像が発生する可能性がある。このクリーニング不良画像の発生は、円形度が高いトナーを使用した場合には、更に顕著になる。そのため、本実施例では感光体ドラム1が記録材9と接触する領域の外側のみに、クリーニングブレード4は処理部4eを有する。つまり、感光体ドラム1が記録材9と接触する領域では、クリーニングブレード4に処理部4eを設けなかった。なお本実施例では、画像形成装置が異なる大きさ(幅)の記録材9を用いることが可能な場合、最大の幅を持つ記録材9を基準とした。例えば、A3、A4の記録材9を用いる画像形成装置においては、感光体ドラム1がA3の記録材9と接触する領域よりも外側のみに、クリーニングブレード4は処理部4eを有する構成とした。なお、これは一例であり、例えば、A3の記録材9よりもA4の記録材9を用いることが多いと想定される画像形成装置の場合には、A3ではなく、A4の記録材9の幅を基準として処理部4eの位置を決定してもよい。つまり印刷頻度が一番多い記録材9の幅よりも外側に処理部4eを設ける構成であってもよい。
(本実施例の効果の検証)
上記本実施例の構成において、図2に示す画像形成装置を用いて連続印字で20,000枚の印字試験を行い、その時点のトナー漏れの評価を行った。試験環境は温度0℃、印字パターンは印字率1%の横線画像を用いた。比較例3として、実施例1の構成にトナーを本実施例と同じ平均円形度=0.97の重合トナーを使用した構成を用い、同様の評価を行い比較した。
本実施例においては、クリーニング不良は発生しなかったが、比較例3の構成では、クリーニング不良が発生した。感光体ドラム1とクリーニングブレード4、24との当接ニップHを、実施例1で行ったのと同様に観察した。図13は、結果を説明するための模式図であり、図13(a)が本実施例の、図13(b)が比較例3を示す。本実施例の当接ニップHは、長手位置でその幅が異なっている。すなわち、記録部材9の端部k、lより内側はイソシアネート処理されていないため、ニップHは広く、外側では狭くなっている。記録材9が通過し、紙粉がニップHに突入しやすいk、lより内側においては、感光体ドラム1の表面に細かい傷が発生し、紙粉が挟まりやすい状態にあっても、クリーニング不良を抑制している。つまりニップHの幅を広く、しっかり感光体ドラムとクリーニングブレード24が当接することで、クリーニング不良を抑制している。
これに対して比較例3のニップHは長手均一に狭い。このため、感光体ドラム1の表面に細かい傷が発生した状態で、紙粉が当接ニップHに突入すると、感光体ドラム1とクリーングブレード4との間に微小な空間が発生してしまい、転写残トナーがすり抜けてクリーング不良画像が発生してしまう。
これらのことから、本実施例の構成を用いることで、クリーニングブレード捲れ対策としてのイソシアネート処理をしたクリーニングブレードを用いた場合でも、帯電部材と感光体の接触部長手外側で発生するトナー漏れを防止できる。また平均円形度が高いトナーを用いた場合でも、低温環境での紙粉起因のクリーニング不良画像の発生を抑制したプロセスカートリッジを提供することができる。
また、上述の実施例1、2では、帯電部材の形態がローラ形状のものであるが、これに限るものではない。ローラではない帯電部材についても本実施例に記載した表面形状の帯電部材であれば本発明を適用して同様の効果が得られる。
なお、実施例1、2において、トナーは磁性トナーを用いたが、これに限るものではなく、例えば、非磁性トナーを用いても同様の効果が得られる。
また、実施例1、2において、イソシアネート処理部4a(4e)をドラム対向面に設けたが、ドラム先端部4cが存在する面以外に設けても、イソシアネート処理部が4aが感光体ドラム1に当接する構成であれば、これに限るものではない。
1 感光体ドラム
2 帯電ローラ
3 現像装置
4 クリーニングブレード
5 廃トナーボックス
6 レーザービームスキャナ
7 トナー
8 現像ローラ
9 記録材
10 転写ローラ
11 定着器

Claims (20)

  1. 画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
    感光体と、
    帯電バイアスが印加されることにより前記感光体を帯電させる帯電部材と、
    前記帯電部材の長手方向の両端部を付勢し、前記帯電部材を所定の押圧力により前記感光体に圧接させる付勢部材と、
    前記感光体の表面から現像剤を除去するクリーニング部材と、
    を備え、
    前記帯電部材は、
    導電性支持体と、
    前記導電性支持体の周りに設けられた少なくとも1層の弾性層と、
    前記感光体の表面に当接する前記弾性層の表面に形成された複数の突起部と、
    を有し、
    前記突起部は、前記所定の押圧力によって弾性変形しつつ、前記感光体と前記帯電部材の間に、放電可能なギャップを形成するものであって、
    前記クリーニング部材は、弾性部と、前記弾性部を硬化処理して形成された、前記感光体と当接する硬化処理部を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  2. 前記硬化処理部は、前記弾性部にイソシアネート化合物を含ませて形成されることを特徴とする請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
  3. 前記突起部は、前記弾性層に粒子を含有させて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
  4. 前記弾性層は、弾性基層と、前記弾性基層の表面に形成された、前記弾性基層より硬くて薄い弾性表面層を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプロセスカートリッジ。
  5. 前記弾性基層は発砲体により構成され、前記突起部により前記帯電部材と前記感光体との間に形成されるギャップは、前記発砲体の表面に形成された凹凸部が前記弾性表面層を介して前記感光体に当接して形成されることを特徴とする請求項4に記載のプロセスカートリッジ。
  6. 前記帯電部材を前記感光体に押圧する押圧力をP(N)、前記突起部の弾性変形前の高さをL(m)、前記複数の突起が前記感光体と当接している領域の面積の和をS(m)、前記弾性層が変形する場合のヤング率をE(MPa)としたとき、
    7.7×10−6(m)<L(1−P/ES)
    を満たすことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のプロセスカートリッジ。
  7. 前記帯電部材に印加される電圧をV(V)として、
    L(1−P/ES)<(V−312)/6.2×10−6(m)
    を満たすことを特徴とする請求項6に記載のプロセスカートリッジ。
  8. 被帯電体を帯電する帯電部材において、
    前記帯電部材の表面の十点平均粗さRz(μm)が15≦Rz≦50であり、
    前記帯電部材の表面硬度が、MD−1硬度で、50度以上85度以下であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のプロセスカートリッジ。
  9. 前記帯電部材の表面硬度は、アスカーC硬度で60度以上90度以下であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のプロセスカートリッジ。
  10. 前記感光体の表面に形成された現像剤像を記録媒体に転写させるものであって、
    前記感光体の長手方向において、前記感光体が前記記録媒体と当接する領域の外側のみに前記処理部が形成されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のプロセスカートリッジ。
  11. 帯電部材は、回転自在なローラ部材であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のプロセスカートリッジ。
  12. 前記帯電部材に印加される帯電バイアスが、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のプロセスカートリッジ。
  13. 記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
    感光体と、
    帯電バイアスが印加されることにより前記感光体を帯電させる帯電部材と、
    前記帯電部材の長手方向の両端部を付勢し、前記帯電部材を所定の押圧力により前記感光体に圧接させる付勢部材と、
    前記感光体の表面から現像剤を除去するクリーニング部材と、
    を備え、
    前記帯電部材は、
    導電性支持体と、
    前記導電性支持体の周りに設けられた少なくとも1層の弾性層と、
    前記感光体の表面に当接する前記弾性層の表面に形成された複数の突起部と、
    を有し、
    前記突起部は、前記所定の押圧力によって弾性変形しつつ、前記感光体と前記帯電部材の間に、放電可能なギャップを形成するものであって、
    前記クリーニング部材は、弾性部と、前記弾性部を硬化処理して形成された、前記感光体と当接する硬化処理部を有することを特徴とする画像形成装置。
  14. 前記硬化処理部は、前記弾性部にイソシアネート化合物を含ませて形成されることを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記突起部は、前記弾性層に粒子を含有させて形成されていることを特徴とする請求項13又は14に記載の画像形成装置。
  16. 前記弾性層は、弾性基層と、前記弾性基層の表面に形成された、前記弾性基層より硬くて薄い弾性表面層を有することを特徴とする請求項13乃至15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  17. 前記弾性基層は発砲体により構成され、前記突起部により前記帯電部材と前記感光体との間に形成されるギャップは、前記発砲体の表面に形成された凹凸部が前記弾性表面層を介して前記感光体に当接して形成されることを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 前記帯電部材を前記感光体に押圧する押圧力をP(N)、前記突起部の弾性変形前の高さをL(m)、前記複数の突起が前記感光体と当接している領域の面積の和をS(m)、前記弾性層が変形する場合のヤング率をE(MPa)としたとき、
    7.7×10−6(m)<L(1−P/ES)
    を満たすことを特徴とする請求項13乃至17のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  19. 前記帯電部材に印加される電圧をV(V)として、
    L(1−P/ES)<(V−312)/6.2×10−6(m)
    を満たすことを特徴とする請求項18に記載の画像形成装置。
  20. 前記感光体の表面に形成された現像剤像を記録媒体に転写させるものであって、
    前記感光体の長手方向において、前記感光体が前記記録媒体と当接する領域の外側のみに前記処理部が形成されることを特徴とする請求項13乃至19のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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