JP2015017787A - 熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】粒子の投入時に多孔質部材が破損することを防止できる熱交換器を提供する。
【解決手段】熱交換器1は、コルゲートフィンとプレートが交互に積層された、第1流体用の第1流入口5aおよび第1流出口5bならび第2流体用の第2流入口および第2流出口を有するコア2と、ドーム31、粒子投入管32および第1流体管34をそれぞれ含む一対のヘッダー3A,3Bを備えている。各ヘッダーの粒子投入管32の先端はキャップ33で閉塞され、粒子投入管32内には、ヘッダーに対して着脱可能に構成された支持部材7が配置されている。支持部材7は、当該支持部材7とキャップ33との間のチャンバー35とドーム31の内部とを連通する開口70を有している。支持部材7には、開口70を覆うように多孔質部材8が取り付けられており、各ヘッダーのドーム31内およびコア2の第1流路5内には粒子50が充填されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、少なくとも二種類の流体の間で、そのうちの少なくとも一方に粒子を接触させながら熱交換を行う熱交換器に関する。
従来から、流体に粒子を接触させながら熱交換を行う熱交換器が知られている。例えば特許文献1には、水素ガスを液化する水素液化装置に用いられる、オルソ−パラ変換を促進させる触媒が組み込まれた熱交換器が開示されている。この水素液化装置では、水素ガスが高圧環境下で複数の熱交換器を通過することにより徐々に低温になり、最後に膨張弁で膨張させられて気液二相状態となる。気液二相状態の水素は気液分離器で液体水素と水素ガスとに分離され、分離された水素ガスは上記の熱交換器に送られて水素ガスの冷却に利用される。
各熱交換器では、冷却されるべき水素ガスが流れる流路内に触媒が充填されている。常温の水素ガスはオルソ水素とパラ水素の割合が3:1で平衡状態であるのに対し、−253℃の液体水素はパラ水素の割合がほぼ100%で平衡状態となる。常温の水素ガスを液化しただけでは平衡状態となるまでに数日を要し、その間に多くの水素が蒸発する。触媒は、パラ水素の比率を迅速に上昇させるために使用される。
ところで、特許文献1には、触媒が流路内に充填された熱交換器の具体的な構造は開示されていない。この点、例えば特許文献2には、図11(a)に示すようなプレートフィン型の熱交換器100が開示されている。
特許文献2に開示された熱交換器100は、コルゲートフィンを内蔵する、略正方形状の断面形状で上下方向に延びるコア110を備えている。なお、特許文献2には明確に記載されていないが、コルゲートフィンは図11(a)の紙面と直交する方向にプレートと交互に積層されていると考えられる。
コア110の上面および下面には、第1流体用の第1ヘッダー120が接合されており、コア110の左右の両側面111の端部には、第2流体用の第2ヘッダー130が接合されている。そして、コア111内には、粒子140が充填されている。
また、特許文献2には、図11(b)に示すような第1ヘッダー120の断面形状の一例が開示されている。第1ヘッダー120は、コア110の上面または下面を覆うドーム121と、ドーム121の中心から突出する粒子投入管122と、粒子投入管122の先端を閉塞するキャップ123を含む。そして、粒子投入管122の外周面に、第1流体管124が接合されている。さらに、粒子投入管122内には、粒子140が第1流体管124内に流出することを防止するための筒状の多孔質部材150が配置されている。
特開2002−243360号公報 米国特許第3213933号明細書
しかしながら、図11(b)に示すような構造では、粒子投入管122を通じて熱交換器100内に粒子140を投入する際に、粒子が筒状の多孔質部材150の内周面上を滑るように流れるため、多孔質部材150が破損するおそれがある。
そこで、本発明は、粒子の投入時に多孔質部材が破損することを防止できる熱交換器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の熱交換器は、少なくとも第1流体と第2流体の二種類の流体の間で、少なくとも前記第1流体に粒子を接触させながら熱交換を行う熱交換器であって、コルゲートフィンとプレートが交互に積層された、前記第1流体用の第1流入口および第1流出口ならびに前記第2流体用の第2流入口および第2流出口を有するコアと、前記第1流入口または前記第1流出口を覆うドーム、前記ドームから突出する粒子投入管、および前記粒子投入管の外周面に接合された第1流体管、をそれぞれ含む一対のヘッダーと、前記各ヘッダーの前記粒子投入管の先端を閉塞するキャップと、前記キャップとの間に前記第1流体管と連通するチャンバーを形成するように前記粒子投入管内に配置された、前記チャンバーと前記ドームの内部とを連通する開口を有する支持部材であって、前記ヘッダーに対して着脱可能に構成された支持部材と、前記開口を覆うように前記支持部材に取り付けられた多孔質部材と、前記各ヘッダーの前記ドーム内および前記コアにおける前記第1流入口と前記第2流入口の間の第1流路内に充填された粒子と、を備える、ことを特徴とする。
ここで、「二種類の流体」とは、必ずしも異なる組成の流体である必要はなく、一方の流体と他方の流体の温度が異なる限りそれらが同じ組成であってもよい。
上記の構成によれば、ヘッダーに対して着脱可能に構成された支持部材に多孔質部材が取り付けられているので、熱交換器内へ粒子を充填する際には、支持部材をヘッダーから取り外しておき、粒子の充填後に支持部材をヘッダーに装着することができる。その結果、粒子の投入時に多孔質部材が破損することを防止できる。
前記支持部材は、前記開口を形成するチューブと、前記チューブの前記チャンバー側の端部に設けられた、ボルトにより前記ヘッダーに固定されるフランジと、を含み、前記多孔質部材は、前記チューブの前記フランジと反対側の端面に取り付けられていてもよい。この構成によれば、前記粒子投入管の内周面と前記支持部材の外周面との間隙を通じての前記ドーム内部から前記チャンバーまでの距離を大きくとることができ、前記チャンバー内への粒子侵入を困難にさせると共に、粒子が他の機器に影響を与えることを防止できる。
前記粒子投入管は、前記ドームを貫通しており、前記粒子投入管の前記ドーム側の端部には、縮径された中心穴を規定するリング部であって、前記キャップ側の端面に前記ボルトと螺合するネジ穴が形成されたリング部が設けられており、前記多孔質部材は、前記リング部の前記コア側の端面と連続面を形成する位置に配置されていてもよい。この構成によれば、リング部で規定される中心穴内に粒子が充填されることを防ぐことができる。その結果、第1流体の流速が大きい位置に配置される粒子を少なくすることができる。しかも、多孔質部材がリング部のコア側の端面から張り出さないので、多孔質部材の周囲に位置する粒子にも、多孔質部材を通過する前または通過した後の第1流体をスムーズに接触させることができる。
前記第1流入口と前記第1流出口は、互いに直交する方向に開口してもよい。この構成によれば、双方のヘッダーの粒子投入管から同時に熱交換器内に粒子を投入することが可能である。
例えば、前記粒子は、水素ガスのオルソ−パラ変換を促進させる触媒であってもよい。
前記キャップは、溶接により前記粒子投入管の先端に固定されていてもよい。第1流体が水素ガスである場合は熱交換器に高い気密性が要求されるため、溶接による固定は特に分子の小さい水素ガス用の熱交換器に適している。
本発明によれば、粒子の投入時に多孔質部材が破損することを防止できる。
本発明の一実施形態に係る熱交換器の斜視図である。 図1に示す熱交換器のコアの部分的な斜視図である。 図1に示す熱交換器を第1流路に沿って切断した断面図である。 図1に示す熱交換器を第2流路に沿って切断した断面図である。 第1ヘッダーの断面図である。 支持部材および多孔質部材の分解斜視図である。 図1に示す熱交換器内に一方の第1ヘッダーから粒子を投入する方法を説明する図である。 図1に示す熱交換器内に他方の第1ヘッダーから粒子を投入する方法を説明する図である。 図1に示す熱交換器内に双方の第1ヘッダーから粒子を投入する方法を説明する図である。 変形例の第1ヘッダーの断面図である。 (a)は従来の熱交換器の一部断面正面図、(b)は同熱交換器の第1ヘッダーの一例を示す断面図である。
図1に、本発明の一実施形態に係る熱交換器1を示す。この熱交換器1は、第1流体と第2流体の二種類の流体の間で、第1流体に粒子を接触させながら熱交換を行うプレートフィン型の熱交換器である。ただし、本発明の熱交換器は、二種類の流体の間で熱交換を行うものに限られず、三種類以上の流体の間で熱交換を行うものであってもよい。
本実施形態では、熱交換器1は、略正方形状の断面形状で上下方向に延びるコア2を備えている。コア2は、図2に示すように、コルゲートフィンとプレート21が水平方向に交互に積層された構成を有している。以下、説明の便宜のために、コルゲートフィンとプレート21の積層方向を前後方向(図1および図2の手前側を前方、奥側を後方)、上下方向および前後方向と直交する方向を左右方向(図1および図2の左側を左方、右側を右方)という。
図1に示すように、コア2は、互いに平行な上面2aおよび下面2b、ならびに4つの側面2c〜2fを有している。左側面2cの下部には、第1流体を受け入れる第1ヘッダー3Aが接合されており、上面2aには、第1流体を排出する第1ヘッダー3Bが接合されている。一方、右側面2eの上部には、第2流体を受け入れる第2ヘッダー4Aが接合されており、下面2bには、第2流体を排出する第2ヘッダー4Bが接合されている。
図2〜4に示すように、コア2のプレート21の間には、第1流体が流れる第1流路5と第2流体が流れる第2流路6とが交互に形成されている。そして、第1流路5内に第1コルゲートフィン55が配置され、第2流路6内に第2コルゲートフィン65が配置されている。また、プレート21間には、当該プレート21の周縁に沿ってサイドバー22が設けられており、このサイドバー22により各コルゲートフィンが取り囲まれている。
図3に示すように、コア2の左側面2cの下部には、第1流体用の第1流入口5aが形成されており、コア2の上面2aには、第1流体用の第1流出口5bが形成されている。すなわち、第1流入口5aおよび第2流出口5bを両端とする第1流路5はL字状をなしており、第1流入口5aと第1流出口5bは互いに直交する方向に開口している。図4に示すように、コア2の右側面2eの上部には、第2流体用の第2流入口6aが形成されており、コア2の下面2bには、第2流体用の第2流出口6bが形成されている。すなわち、第2流入口6aおよび第2流出口6bを両端とする第2流路6はL字状をなしており、第2流入口6aと第2流出口6bは互いに直交する方向に開口している。第1流入口5aおよび第1流出口5bならびに第2流入口6aおよび第2流出口6bは、上述したサイドバー22により規定されている。
第1流路5内に配置されるコルゲートフィン55と第2流路6内に配置されるコルゲートフィン65は、互いに同じ構造を有していてもよいし、異なる構造を有していてもよい。例えば、コルゲートフィン(55または65)としては、ストレート型、パーボレート型、ルーバー型、セレート型などのコルゲートフィンを用いることができる。
第1流体用の第1ヘッダー3A,3Bは互いに同じ構造を有していてもよいし、異なる構造を有していてもよい。また、第2流体用の第2ヘッダー4A,4Bは互いに同じ構造を有していてもよいし、異なる構造を有していてもよい。具体的に、各第1ヘッダーは、第1流入口5aまたは第1流出口5bを覆うドーム31と、ドーム31の中心から突出する粒子投入管32と、粒子投入管32の外周面に接合された第1流体管33を含む。一方、各第2ヘッダーは、第2流入口6aまたは第2流出口6bを覆うドーム41と、ドーム41の中心から突出する第2流体管42を含む。換言すれば、第2ヘッダーでは、第2流体管42がドーム41に直接的に接続されている一方、第1ヘッダーでは、第1流体管34が粒子投入管32を介してドーム31に接続されている。粒子投入管32の先端は、キャップ33で閉塞されている。
各第1ヘッダー(3Aまたは3B)の粒子投入管32内には、キャップ33との間に第1流体管34と連通するチャンバー35を形成するように支持部材7が配置されている。支持部材7は、当該支持部材7の中心に、チャンバー35とドーム31の内部とを連通する開口70を有している。また、支持部材7は、第1ヘッダーに対して着脱可能に構成されている。支持部材7には、開口70を覆うように多孔質部材8が取り付けられている。
各第1ヘッダーのドーム31内および第1流路5内には、粒子50が充填されている。粒子50は、特に限定されるものではなく、熱交換器1の用途に応じて様々なものを選択可能である。例えば、粒子50は、第1流体に作用する触媒であってもよいし、第1流体から不純物を除去する吸着剤であってもよい。
触媒の一例としては、水素ガスのオルソ−パラ変換を促進させる触媒が挙げられる。このような触媒としては、酸化鉄(Fe23)や酸化クロム(Cr23)などを用いることができる。吸着剤としては、例えば、ゼオライトや活性炭などを用いることができる。
多孔質部材8は、薄い円盤状のフィルタである。多孔質部材8は、熱交換器1内に投入された粒子50の流出を防止するためのものである。多孔質部材8は、粒子50が通過不能な構造であればどのような構造を有していてもよい。例えば、多孔質部材8としては、焼結金網フィルタを用いることができる。この焼結金網フィルタの一例としては、5層から構成されているものがある。1層目はほぼ金網であり、基本金網を保護する機能を持つ。2層目は基本金網であり、ろ過を制御する機能を有し、ろ過の基本ろ孔金網である。3層目も保護金網であるが、これは2層目を保護すると共に4層目及び5層目の金網への分流効果を持つ。4層目及び5層目は補強金網となっており、充填される粒子の重量に耐えられるよう畳織金網で補強するという効果を持っている。
次に、図5および図6を参照して、第1ヘッダー(3Aまたは3B)および支持部材7の構造についてより詳しく説明する。
本実施形態では、粒子投入管32がドーム31を貫通している。粒子投入管32のドーム31側の端部には、縮径された中心穴37を規定するリング部36が設けられている。換言すれば、リング部36は、粒子投入管32におけるチャンバー35を規定する壁部よりも径方向内側に張り出している。本実施形態では、リング部36が粒子投入管32と一体的に形成されている。ただし、粒子投入管32が全長に亘って一定の内径を有し、この粒子投入管32の内周面に粒子投入管32とは別体のリング部36が溶接またはネジ止めなどにより固定されていてもよい。
リング部36の断面形状は矩形状であり、リング部36は、粒子投入管32の径方向にフラットなキャップ33側の第1端面36aと、第1端面36aと平行な、ドーム31側の第2端面36bを有している。リング部36の第1端面36aには、等角度間隔でネジ穴36cが形成されている。
支持部材7は、開口70を形成するチューブ71と、チューブ71のチャンバー35側の端部に設けられたフランジ72とを含む。フランジ72には、リング部36のネジ穴36cと対応する位置に、ネジ穴36cと螺合するボルト9用のザグリ穴75が設けられている。なお、ザグリ穴75ではなく、単なる貫通孔であっても良い。そして、リング部36は、ボルト9によりリング部36(第1ヘッダー)に固定される。
多孔質部材8は、チューブ71のフランジ72と反対側の端面に取り付けられている。例えば、多孔質部材8は、溶接またはボルトによりチューブ71に取り付けられる。チューブ71内には、多孔質部材8の撓みおよび破損を防止する格子部材73(図3および図4、図7〜9では作図を省略)が配置されている。
多孔質部材8は、リング部36の第2端面36bと連続面を形成する位置に配置されている。すなわち、支持部材7のチューブ71のフランジ72からの高さは、リング部36の厚さから多孔質部材8の厚さを引いた値に設定されている。
キャップ33は、本実施形態では、溶接により粒子投入管32の先端に固定される。第1流体が水素ガスである場合は熱交換器1に高い気密性が要求されるため、溶接による固定は特に分子の小さい水素ガス用の熱交換器に適している。より詳しくは、キャップ33には、粒子投入管32と嵌合する円形状の窪みが設けられており、第2投入管32の端面から離れた外周面上でキャップ33が隅肉溶接される。このため、溶接による裏波がチャンバー35内に露出することがない。ただし、キャップ33の固定方法は溶接に限られるものではない。例えば、粒子投入管32の先端にフランジが設けられ、このフランジにボルトおよびナットによってキャップ33が固定されてもよい。
以上説明したように、本実施形態の熱交換器1では、第1ヘッダー3A,3Bに対して着脱可能に構成された支持部材7に多孔質部材8が取り付けられているので、熱交換器1内へ粒子50を充填する際には、支持部材7を第1ヘッダー(3Aまたは3B)から取り外しておき、粒子50の充填後に支持部材7を第1ヘッダーに装着することができる。その結果、粒子50の投入時に多孔質部材7が破損することを防止できる。さらには、熱交換器1の製作途中で粒子50を変更する必要性が生じた場合でも、多孔質部材8を新たな粒子50に対応したものに容易に取り換えることができる。
また、本実施形態では、多孔質部材8が粒子投入管32に設けられたリング部36の第2端面36bと連続面を形成する位置に配置されているので、リング部36で規定される中心穴37内に粒子50が充填されることを防ぐことができる。その結果、第1流体の流速が大きい位置に配置される粒子50を少なくすることができる。しかも、多孔質部材8がリング部36の第2端面36bから張り出さないので、多孔質部材8の周囲に位置する粒子50にも、多孔質部材8を通過する前または通過した後の第1流体をスムーズに接触させることができる。
次に、熱交換器1内に粒子50を充填する方法を説明する。
熱交換器1の全ての要素の製作完了後、コア2に第1ヘッダー3A,3Bおよび第2ヘッダー4A,4Bを溶接する。ヘッダーの溶接後、熱交換器1内を洗浄し、耐圧試験を行う。耐圧試験としては、気圧試験よりも安全で簡易な水圧試験を行うことが望ましい。水圧試験を行った後は、熱交換器1内を乾燥させる。
熱交換器1内を乾燥させた後は、図7に示すように、下側の第1ヘッダー3Bに支持部材7を装着し、第1ヘッダー3Bの中心穴37を多孔質部材8で遮断する。その状態で、上側の第1ヘッダー3Aの粒子投入管32を通じて熱交換器1内に粒子50を投入する。この充填は熱交換器1をゆすったり熱交換器1をハンマなどで叩いて熱交換器1に振動を与えたりすることが望ましい。このようにすれば、より多くの粒子50を充填することができる。目視または重量計測により粒子50が十分に投入されたことを確認した後、第1ヘッダー3Aに支持部材7を装着し、第1ヘッダーの中心穴37を多孔質部材8で遮断する。
その後、図8に示すように、熱交換器1を90度回転させて、第1ヘッダー3Aの粒子投入管32を上向きにし、第1ヘッダー3Aから支持部材7を取り外す。そして、今度は、第1ヘッダー3Aの粒子投入管32を通じて熱交換器1内に粒子50を投入する。このように、双方の第1ヘッダー3A,3Bから粒子50を投入することにより、第1流路5および第1ヘッダー3A,3Bのドーム31内に隙間なく粒子50を充填することができる。
粒子50の充填が完了すると、第1ヘッダー3Aに支持部材7を装着した後に、双方の第1ヘッダー3A,3Bの粒子投入管32の先端に溶接によりキャップ33を固定する。なお、失活などにより粒子50を交換する際には、粒子投入管32を第1流体管34とキャップ33の間で切断すればよい。
上述した充填方法では、まず上側の第1ヘッダー3Bから粒子50を投入し、ついで下側の第1ヘッダー3Aから粒子50を投入していたが、それらの順は逆にしてもよい。あるいは、本実施形態では、第1流入口5aと第1流出口5bが互いに直交する方向に開口しているので、図9に示すように、熱交換器1を第1流入口5aと第1流出口5bの双方が斜め上向きとなるような姿勢にすれば、双方の第1ヘッダー3A,3Bの粒子投入管32から同時に熱交換器1内に粒子を投入することもできる。
(その他の実施形態)
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、熱交換が行われる際に第1流体だけでなく第2流体にも粒子50が接触するように、粒子50が第2流路6に充填されていてもよい。この場合には、第2ヘッダー4A,4Bを第1ヘッダー3A,3Bと同じ構成にすればよい。
また、粒子投入管32は、必ずしもドーム31を貫通している必要はない。例えば、図10に示すように、ドーム31の頂き部に貫通穴が設けられ、その貫通穴から径方向外側に離れた位置で粒子投入管32がドーム31の外側面に接合されていてもよい。この場合、粒子投入管32にリング部36を設けずに、ドーム31の貫通穴の周囲にネジ穴を設けてもよい。あるいは、図示は省略するが、ドーム31の内側面にボルト9と螺合するナットが溶接されていてもよい。
さらに、支持部材7は、必ずしもチューブ71およびフランジ72を有する側面視でT字状の形状を有する必要はない。例えば、図10に示すように、支持部材7は、中心に多数の貫通穴が設けられた板材であってもよい。多数の貫通穴は、チャンバー35とドーム31の内部とを連通する開口70を構成する。ただし、前記実施形態のように支持部材7が側面視でT字状の形状を有していれば、粒子投入管32の内周面と支持部材7の外周面との間隙を通じてのドーム31内部からチャンバー35までの距離を大きくとることができ、チャンバー35内への粒子侵入を困難にさせると共に、粒子が他の機器に影響を与えることを防止できる。
支持部材7を各第1ヘッダーに対して着脱可能に構成するには、必ずしもボルト9を用いる必要はない。例えば、係合構造により支持部材7が各第1ヘッダーに対して着脱可能となっていてもよい。
コア2は、必ずしもも略正方形状の断面形状で上下方向に延びている必要はない。例えば、コア2は、コルゲートフィンおよびプレート21の積層方向に扁平な長方形板状であってもよい。また、第1流路5が直線状となるように、第1流入口5aと第2流出口6bの位置が入れ替わっていてもよい(コア2の下面2bに第1流入口5aが形成されていてもよい)。あるいは、第1流路5がクランク状となるように、第1流出口5bと第2流入口6aの位置が入れ替わっていてもよい(コア2の右側面2eの上部に第1流出口5bが形成されていてもよい)。
本発明の熱交換器は、種々の流体に対して有用である。
1 熱交換器
2 コア
21 プレート
3A,3B 第1ヘッダー
31 ドーム
32 粒子投入管
33 キャップ
34 第1流体管
35 チャンバー
36 リング部
36a,36b 端面
36c ネジ穴
37 縮径された中心穴
4A,4B 第2ヘッダー
5 第1流路
5a 第1流入口
5b 第1流出口
50 粒子
55 コルゲートフィン
6 第2流路
6a 第2流入口
6b 第2流入口
65 コルゲートフィン
7 支持部材
70 開口
8 多孔質部材
9 ボルト

Claims (6)

  1. 少なくとも第1流体と第2流体の二種類の流体の間で、少なくとも前記第1流体に粒子を接触させながら熱交換を行う熱交換器であって、
    コルゲートフィンとプレートが交互に積層された、前記第1流体用の第1流入口および第1流出口ならびに前記第2流体用の第2流入口および第2流出口を有するコアと、
    前記第1流入口または前記第1流出口を覆うドーム、前記ドームから突出する粒子投入管、および前記粒子投入管の外周面に接合された第1流体管、をそれぞれ含む一対のヘッダーと、
    前記各ヘッダーの前記粒子投入管の先端を閉塞するキャップと、
    前記キャップとの間に前記第1流体管と連通するチャンバーを形成するように前記粒子投入管内に配置された、前記チャンバーと前記ドームの内部とを連通する開口を有する支持部材であって、前記ヘッダーに対して着脱可能に構成された支持部材と、
    前記開口を覆うように前記支持部材に取り付けられた多孔質部材と、
    前記各ヘッダーの前記ドーム内および前記コアにおける前記第1流入口と前記第2流入口の間の第1流路内に充填された粒子と、
    を備える、熱交換器。
  2. 前記支持部材は、前記開口を形成するチューブと、前記チューブの前記チャンバー側の端部に設けられた、ボルトにより前記ヘッダーに固定されるフランジと、を含み、
    前記多孔質部材は、前記チューブの前記フランジと反対側の端面に取り付けられている、請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記粒子投入管は、前記ドームを貫通しており、
    前記粒子投入管の前記ドーム側の端部には、縮径された中心穴を規定するリング部であって、前記キャップ側の端面に前記ボルトと螺合するネジ穴が形成されたリング部が設けられており、
    前記多孔質部材は、前記リング部の前記コア側の端面と連続面を形成する位置に配置されている、請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記第1流入口と前記第1流出口は、互いに直交する方向に開口する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱交換器。
  5. 前記粒子は、水素ガスのオルソ−パラ変換を促進させる触媒である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱交換器。
  6. 前記キャップは、溶接により前記粒子投入管の先端に固定されている、請求項5に記載の熱交換器。
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