JP2015017593A - 軸流水車ランナ羽根、軸流水車ランナおよび軸流水車 - Google Patents

軸流水車ランナ羽根、軸流水車ランナおよび軸流水車 Download PDF

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Abstract

【課題】キャビテーションの発生を抑制できるともにスムーズに回動することができる軸流水車ランナ羽根を提供する。
【解決手段】実施の形態による軸流水車ランナ羽根20は、ランナボス11に間隙40を介して配置され、羽根正圧面22と羽根負圧面23とを有する羽根本体21と、ランナボス11の内部から羽根本体21に延びて羽根本体21を支持するステム24と、羽根本体21の羽根負圧面23においてランナボス11の側に設けられ、羽根負圧面23から突出する突出部30と、を備えている。羽根本体21は、上流側領域21aと、下流側領域21bと、ランナ羽根20の回動軸Yの方向からみたときに上流側領域21aと下流側領域21bとの間に配置され、羽根本体21とステム24とが連結される連結領域21cと、を有している。突出部30は、羽根本体21の羽根負圧面23において、羽根本体21の上流側領域21aから連結領域21cに延びている。
【選択図】図3

Description

本発明の実施の形態は、軸流水車ランナ羽根、軸流水車ランナおよび軸流水車に関する。
軸流水車には、カプラン水車、バルブ水車などがある。例えば、カプラン水車においては、上池からケーシングへ流入した水は、ステーベーンを通り、流量を調整するための開閉機能を有するガイドベーンに流入する。ガイドベーンから流出した水は、ランナに流入し、ランナを水車回転軸を中心に回転させる。このことにより、ランナに回転主軸を介して連結された発電機において発電が行われる。ランナから流出した水は吸出し管を通って下池へと放出される。
ランナは、水車回転軸を中心に回転自在なランナボスと、周方向に所定の間隔で配置された複数のランナ羽根と、を有している。このうち各ランナ羽根は、ランナボスに対して羽根回動軸を中心にそれぞれ回動自在になっている。このことにより、ランナに流入する水の流量に応じてランナ羽根の角度を調整し、発電効率の向上を図っている。
ここで、羽根回動軸の方向からみたときのランナ羽根を図9に示す。ランナボスとランナ羽根100との間には内側間隙が形成されている。この内側間隙を形成することにより、ランナ羽根100が羽根回動軸を中心にスムーズに回動可能になっている。ランナボス内には、ランナ羽根100を支持するランナつば101が設けられ、ランナつば101が、ランナ羽根回動駆動部に、ランナスピンドルを介して連結されている。
ところで、この内側間隙を通る水の漏れ流れには、キャビテーション102が発生しやすいという問題がある。すなわち、ランナ羽根100の羽根負圧面103の側の領域の圧力が、ランナ羽根100の羽根正圧面104の側の領域の圧力より低いため、ランナ入口からランナ羽根100の羽根正圧面104の側の領域を通って下流方向に流れる水の流れ(主流)のうちの一部が、内側間隙を通って羽根負圧面103の側の領域へ流れて漏れる。このことにより、漏れ流れが、圧力が低い羽根負圧面103の側の領域に達すると、キャビテーション102が発生し得る。とりわけ、ランナつば101より上流側の内側間隙を通った漏れ流れが、羽根負圧面103の側の領域においてランナつば101の周囲を流れる際にキャビテーション102が発生しやすくなっている。発生したキャビテーション102は下流側に伝播し、ランナ羽根100の羽根負圧面103のうちランナつば101の下流側の部分にキャビテーション壊食が発生し得る。
このようなキャビテーションの発生を抑制するための軸流水車ランナが、例えば特許文献1乃至6によって知られている。これらの文献に示された軸流水車ランナでは、内側間隙に、ランナ羽根からランナボスに向って突出する突出部が設けられている。このことにより、ランナ羽根の羽根正圧面の側の領域の水が、内側間隙を通って羽根負圧面の側の領域に流れて漏れることを抑制している。
米国特許第5954474号明細書 米国特許第6254339号明細書 米国特許第6533536号明細書 米国特許第5947679号明細書 米国特許第6164907号明細書 米国特許第6402477号明細書
しかしながら、特許文献1乃至6に示す軸流水車においては、上述した突出部は、ランナボスに接触している。このことにより、ランナ羽根を回動させる際、突出部とランナボスとの間に生じる摩擦により、ランナ羽根の回動が困難になり得る。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、キャビテーションの発生を抑制できるともにランナ羽根をスムーズに回動させることができる軸流水車ランナ羽根、軸流水車ランナおよび軸流水車を提供することを目的とする。
実施の形態による軸流水車ランナ羽根は、回転主軸に連結されたランナボスに対して回動自在になっている。軸流水車ランナ羽根は、ランナボスに間隙を介して配置され、羽根正圧面と羽根負圧面とを有する羽根本体と、ランナボスの内部から羽根本体に延びて羽根本体を支持するステムと、羽根本体の羽根負圧面においてランナボスの側に設けられ、羽根負圧面から突出する突出部と、を備えている。羽根本体は、上流側領域と、下流側領域と、ランナ羽根の回動軸の方向からみたときに上流側領域と下流側領域との間に配置され、羽根本体とステムとが連結される連結領域と、を有している。突出部は、羽根本体の羽根負圧面において、羽根本体の上流側領域から連結領域に延びている。
実施の形態による軸流水車ランナは、ランナボスと、上述した軸流水車ランナ羽根と、を備えている。
実施の形態による軸流水車は、上述した軸流水車ランナを備えている。
図1は、第1の実施の形態における軸流水車の構成を示す図である。 図2は、図1の軸流水車におけるランナ羽根を示す図である。 図3は、図2のランナ羽根を羽根回動軸の方向からみた図である。 図4は、図2のA−A線断面に相当する図である。 図5は、図2のB−B線断面に相当する図である。 図6は、フィンが設けられていないランナ羽根を羽根回動軸の方向からみたときの羽根負圧面の側の領域における圧力分布の概略を示す図である。 図7は、図3のランナ羽根の変形例を示す図である。 図8は、図1のランナ羽根の他の変形例を示す図である。 図9は、従来のランナ羽根を、羽根回動軸の方向からみた図である。
図面を用いて、本発明の実施の形態における軸流水車ランナ羽根、軸流水車ランナおよび軸流水車について説明する。
まず、軸流水車について説明する。ここでは、軸流水車の一例としてカプラン水車を例にとって説明する。
図1に示すように、カプラン水車1は、図示しない上池から水が流入するケーシング2と、ケーシング2に対して回転自在に設けられ、ケーシング2からステーベーン3およびガイドベーン4を通って流入する水により回転駆動される軸流水車ランナ(以下、単にランナと記す)10と、を備えている。
ステーベーン3は、ケーシング2からランナ10への流路を形成するためのものであり、ケーシング2より内周側に配置されている。ガイドベーン4は、ランナ10に流入される水の流量を調整するためのものであり、ステーベーン3より内周側に配置されている。ガイドベーン4の開度を変えることにより、ケーシング2からランナ10に流入する水量を調整し、発電量を変化させるように構成されている。
ランナ10は、ガイドベーン4より内周側に、かつ下側に配置されている。ケーシング2から流入する流水の主流方向は、ステーベーン3およびガイドベーン4においては略半径方向を向いているが、ランナ10においては水車回転軸Xの方向(鉛直方向)を向くようになっている。また、ランナ10は、その外周側に設けられたディスチャージリング7によって囲まれている。
ランナ10には、回転主軸6を介して発電機8が連結されている。流入した水によりランナ10が回転駆動されると、発電機8において発電が行われる。
ランナ10の下流側には、吸出し管9が設けられている。この吸出し管9は、図示しない下池に連結されており、ランナ10を回転駆動させた水が下池に放出されるようになっている。
次に、本実施の形態によるランナ10について説明する。
図1および図2に示すように、ランナ10は、水車回転軸Xを中心に回転自在なランナボス11と、ランナボス11に対して羽根回動軸Yを中心に回動自在な複数の軸流水車ランナ羽根(以下、単にランナ羽根と記す)20と、を有している。このうち、ランナ羽根20は、周方向に所定の間隔で配置されており、各ランナ羽根20が回動することにより、ランナ10に流入する水の流量に応じてランナ羽根20の角度が調整され、発電効率の向上が図られている。なお、ランナボス11は、上述した回転主軸6に連結され、ランナボス11の回転が、回転主軸6を介して発電機8に伝達されるようになっている。
次に、本実施の形態によるランナ羽根20について説明する。
図2乃至図4に示すように、ランナ羽根20は、羽根正圧面22と羽根負圧面23とを含む羽根本体21と、ランナボス11の内部から羽根本体21に延び、羽根本体21を支持するランナつば24(ステム)と、を有している。このうち羽根本体21は、ランナボス11の外周側であって、ディスチャージリング7の内周側に設けられている。すなわち、羽根本体21は、ランナボス11とディスチャージリング7との間に配置されている。
図2に示すように、羽根本体21は、ランナボス11の外周面に内側間隙40を介して配置されている。言い換えると、羽根本体21とランナボス11との間には、内側間隙40が形成されている。また、羽根本体21とディスチャージリング7の球面部7aとの間には、外側間隙41が形成されている。このことにより、ランナ羽根20は、ランナボス11に対してスムーズに回動可能になっている。
羽根本体21の羽根正圧面22(または羽根圧力面)は、ランナ10に流入した主流の圧力を受ける面であり、この羽根正圧面22の側の領域50では、流水の圧力が高くなっている。羽根負圧面23は、羽根正圧面22の反対側に位置する面であり、この羽根負圧面23の側の領域51では、流水の圧力が低くなっている。
図4に示すように、ランナつば24は、ランナ羽根回動駆動部(例えば、サーボモータ)25に、ランナスピンドル26を介して連結されている。このようにして、ランナ羽根回動駆動部25が駆動されることにより、ランナスピンドル26およびランナつば24を介して羽根本体21が回動し、羽根本体21の角度が調整されるようになっている。
ランナつば24は、ランナボス11の内部に配置された円板状のつば本体部分24aと、ランナボス11の外周側に設けられ、つば本体部分24aと羽根本体21とを連結するつば連結部分24bと、を有している。このうちつば連結部分24bは、つば本体部分24aと羽根本体21とを滑らかな形状で連結するように、円錐状に形成されている。つば連結部分24bを円錐状に形成することによって、ランナ羽根20の強度を向上させている。
図3に示すように、羽根本体21は、上流側に配置される上流側領域21aと、下流側に配置される下流側領域21bと、ランナ羽根20の羽根回動軸Yの方向からみたときに上流側領域21aと下流側領域21bとの間に配置され、羽根本体21とランナつば24のつば連結部分24bとが連結される連結領域21cと、を有している。なお、連結領域21cは、より具体的には、羽根本体21のランナボス11の側の端縁21dが、つば連結部分24bと連結される領域と言うことができる。
図3および図4に示すように、羽根本体21の羽根負圧面23においてランナボス11の側にフィン30(突出部)が設けられている。より具体的には、フィン30は、ランナ羽根20のランナボス11の側の端部に配置されており、羽根負圧面23から突出し、ランナボス11の外周面に沿って延びるように形成されている。このようにして、フィン30は、内側間隙40を通った水の漏れ流れを羽根本体21の羽根負圧面23から遠ざける方向に案内するようになっている。なお、フィン30の主流方向に沿った断面(図2の紙面に垂直な方向からみた断面)は、内側間隙40を通った漏れ流れを羽根本体21の羽根負圧面23から遠ざける方向に案内可能であれば、特に限られることはない。
フィン30は、図3に示すように、羽根本体21の羽根負圧面23において、羽根本体21の上流側領域21aから連結領域21cを通って下流側領域21bに延びている。なお、本実施の形態においては、フィン30は、ランナ羽根20の羽根本体21の全長にわたって延びておらず、フィン30の上流側端部30aは、羽根本体21の上流側端部21eより下流側に位置するとともに、フィン30の下流側端部30bは、羽根本体21の下流側端部21fより上流側に位置している。
フィン30のランナボス11の側の面は、羽根本体21のランナボス11の側の端縁21dより、ランナボス11の側に配置されていることが好適である。より具体的には、図4および図5に示すように、フィン30のランナボス11の側の面とランナボス11の外周面との間の距離L1(図4参照)は、羽根本体21のランナボス11の側の端縁21dとランナボス11の外周面との間の距離L0(図5参照)より、小さいことが好適である。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
本実施の形態によるカプラン水車1において運転を行う場合、図示しない上池からケーシング2(図1参照)に水が流入する。ケーシング2に流入した水は、ケーシング2からステーベーン3およびガイドベーン4を通ってランナ10に流入する。このランナ10へ流入した水によって、ランナ10が回転駆動される。このことにより、ランナ10に連結された発電機8が駆動され、発電が行われる。ランナ10に流入した水は、ランナ10から吸出し管9を通って、図示しない下池へ放出される。
ランナ10に流入した水は、ランナ羽根20の羽根本体21に沿う方向(主流方向)に流れる(図1および2参照)。ここで、羽根本体21の羽根負圧面23の側の領域51の圧力は、羽根本体21の羽根正圧面22の側の領域50の圧力より低いため、ランナ10の入口から羽根正圧面22の側の領域50を通って下流方向に流れる水の流れ(主流)のうちの一部が、ランナボス11と羽根本体21との間に形成された内側間隙40から漏れて羽根負圧面23の側の領域51へ流れて漏れる(図3および4の矢印P参照)。このことにより、上述したフィン30が設けられていない場合には、内側間隙40を通った漏れ流れが、圧力が低い羽根負圧面23に向かい、羽根負圧面23の近傍においてキャビテーショが発生し得る。とりわけ、図6に示すように、フィン30が設けられていない場合、羽根負圧面23の側の領域51のうち、ランナつば24のつば連結部分24bの近傍の領域が、圧力が低くなる傾向にある。このため、内側間隙40を通った漏れ流れが、つば連結部分24bの近傍の領域に達すると、キャビテーションが発生する可能性が高くなる。
これに対して本実施の形態においては、羽根本体21の羽根負圧面23においてランナボス11の側に、当該羽根負圧面23から突出するフィン30が設けられている。このフィン30によって、内側間隙40を通った漏れ流れは、羽根負圧面23から遠ざかる方向に案内され(図3および4の矢印Q参照)、当該漏れ流れが、羽根負圧面23に向うことが抑制される。このことにより、羽根負圧面23の近傍において、キャビテーションが発生することを抑制できる。
このように本実施の形態によれば、羽根本体21の羽根負圧面23においてランナボス11の側に、羽根負圧面23から突出するフィン30が設けられている。このことにより、羽根本体21の羽根正圧面22の側の領域50から、羽根本体21とランナボス11との間に形成された内側間隙40を通った水の漏れ流れを、羽根負圧面23から遠ざける方向に案内することができる。このため、当該内側間隙40を通った漏れ流れが、羽根負圧面23に向うことを抑制でき、羽根負圧面23の近傍においてキャビテーションが発生することを抑制できる。また、羽根本体21とランナボス11との間には、内側間隙40が形成されているため、ランナ羽根20をランナボス11に対してスムーズに回動させることができる。この結果、キャビテーションの発生を抑制できるとともに、ランナ羽根20をスムーズに回動させることができるランナ羽根20、ランナ10およびカプラン水車1を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、フィン30は、羽根本体21の上流側領域21aから連結領域を通って下流側領域21bに延びている。このことにより、内側間隙40を通った漏れ流れが、羽根本体21の羽根負圧面23の側の領域51のうち、ランナつば24のつば連結部分24bの周囲の領域に向うことをより一層抑制できる。このため、羽根負圧面23の近傍において、キャビテーションが発生することをより一層抑制できる。
また、本実施の形態において、フィン30のランナボス11の側の面が羽根本体21のランナボス11の側の端縁21dよりランナボス11の側に配置されている場合、フィン30とランナボス11との距離を縮めて、フィン30とランナボス11との間を流れる漏れ流れの圧力を高めることができる。このことにより、フィン30の出口領域における圧力を高めることができ、キャビテーションが発生することを抑制できる。
なお、上述した本実施の形態においては、フィン30が、羽根本体21の上流側領域21aから連結領域21cを通って下流側領域21bに延びている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、例えば、図7に示すように、フィン30は、羽根本体21の上流側領域21aから連結領域21cまで延びて、当該連結領域21cで終端するようにしてもよい。すなわち、フィン30の上流側端部30aが、上流側領域21aに配置され、フィン30の下流側端部30bが、連結領域21cに配置されるようにしてもよい。この場合においても、内側間隙40を通った漏れ流れが、羽根本体21の羽根負圧面23の側の領域51のうち、ランナつば24の周囲の領域に向うことを抑制できる。また、フィン30の下流側端部30bが連結領域21cに配置されているため、フィン30の主流方向長さを短くすることができ、羽根負圧面23の側の領域51における摩擦損失を抑制できる。
また、上述した本実施の形態においては、図8に示すように、フィン30の主流方向に沿った断面(図8の紙面に垂直な方向からみた断面)は、翼型形状を有し、フィン30のランナボス11の側の面がフィン正圧面(突出部正圧面)31となり、ディスチャージリング7の側の面がフィン負圧面(突出部負圧面)32となるようにしてもよい。このことにより、フィン30のランナボス11の側の面とランナボス11の外周面との間を流れる漏れ流れの圧力を高めることができる。このため、フィン30の出口領域における圧力を高めることができ、キャビテーションが発生することを抑制できる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明してきたが、本発明による軸流水車ランナ羽根、軸流水車ランナおよび軸流水車は、上述した実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、上述した実施の形態では、本発明による軸流水車ランナ羽根、軸流水車ランナおよび軸流水車をカプラン水車に適用した例について説明したが、このことに限られることはなく、カプラン水車以外の水車に本発明による軸流水車ランナ羽根、軸流水車ランナおよび軸流水車を適用することもできる。
1 カプラン水車
6 回転主軸
10 ランナ
11 ランナボス
20 ランナ羽根
21 羽根本体
21a 上流側領域
21b 下流側領域
21c 連結領域
21d 端縁
22 羽根正圧面
23 羽根負圧面
24 ランナつば
30 フィン
30a 上流側端部
30b 下流側端部
31 フィン正圧面
32 フィン負圧面
40 内側間隙

Claims (7)

  1. 回転主軸に連結されたランナボスに対して回動自在な軸流水車ランナ羽根において、
    前記ランナボスに間隙を介して配置され、羽根正圧面と羽根負圧面とを有する羽根本体と、
    前記ランナボスの内部から前記羽根本体に延びて当該羽根本体を支持するステムと、
    前記羽根本体の前記羽根負圧面において前記ランナボスの側に設けられ、当該羽根負圧面から突出する突出部と、を備え、
    前記羽根本体は、上流側領域と、下流側領域と、前記ランナ羽根の回動軸の方向からみたときに前記上流側領域と前記下流側領域との間に配置され、前記羽根本体と前記ステムとが連結される連結領域と、を有し、
    前記突出部は、前記羽根本体の前記羽根負圧面において、当該羽根本体の前記上流側領域から前記連結領域に延びていることを特徴とする軸流水車ランナ羽根。
  2. 前記突出部は、前記羽根本体の前記羽根負圧面において、当該羽根本体の前記上流側領域から前記連結領域を通って前記下流側領域に延びていることを特徴とする請求項1に記載の軸流水車ランナ羽根。
  3. 前記突出部の下流側端部は、前記羽根本体の前記連結領域に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の軸流水車ランナ羽根。
  4. 前記突出部の前記ランナボスの側の面は、前記羽根本体の前記ランナボスの側の端縁より、当該ランナボスの側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の軸流水車ランナ羽根。
  5. 前記突出部の主流方向に沿った断面は、翼型形状を有し、
    前記突出部の前記ランナボスの側の面が突出部正圧面となり、当該突出部の前記ランナボスの側とは反対側の面が、突出部負圧面となっていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の軸流水車ランナ羽根。
  6. 前記ランナボスと、
    請求項1乃至5のいずれかに記載の前記軸流水車ランナ羽根と、を備えたことを特徴とする軸流水車ランナ。
  7. 請求項6に記載の前記軸流水車ランナを備えた軸流水車。
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