JP2015017585A - パルセーションダンパ及びそれを備えた高圧ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ダイアフラムの共振を抑制することの可能なパルセーションダンパを提供する。【解決手段】 燃料室を流れる燃料の圧力脈動を低減するパルセーションダンパ70は、燃料室の燃料の圧力脈動により弾性変形可能な第1ダイアフラム80と第2ダイアフラ90との間に所定圧のガスが封入された密閉空間73を有する。その密閉空間73に設けられた共振抑制手段71は、基礎板72、並びに、その基礎板72から延びて第1ダイアフラム80の内壁及び第2ダイアフラム90の内壁を押圧する複数の弾性リブ100,200,300を一体に有する。複数の弾性リブ100,200,300が2枚のダイアフラム80,90の内壁を押圧することで、パルセーションダンパ70の共振を抑制可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、燃料の圧力脈動を低減するパルセーションダンパ及びそれを備えた高圧ポンプに関する。
従来、プランジャの往復移動により燃料を加圧する高圧ポンプが知られている。
高圧ポンプは、燃料が加圧されるポンプ室に連通する燃料室にパルセーションダンパを備えている。パルセーションダンパは、2枚のダイアフラムの外周を接合して構成され、その内側に所定圧のガスが封入された密閉空間を有する。パルセーションダンパは、燃料の圧力に応じて2枚のダイアフラムが互いに近づき又は離れるように変位することで、燃料室及びそこに連通する燃料配管を含む燃料供給系統の燃料の圧力脈動を低減する。
特許文献1に記載のパルセーションダンパは、重量付加部材としての樹脂膜を一方のダイアフラムの内壁のみに接着剤によって貼り付けている。これにより、一方のダイアフラムの固有振動数と、他方のダイアフラムの固有振動数が異なるものとなる。そのため、内燃機関から伝わる振動、高圧ポンプの電磁駆動部から伝わる振動、または燃料室の燃料の高周波脈動等と、ダイアフラムの固有振動数とが2枚とも同時に一致することがない。したがって、パルセーションダンパは、これらの振動とダイアフラムとの共振を抑制することが可能である。
特許第4530053号公報
しかしながら、特許文献1に記載のパルセーションダンパは、ダイアフラムに樹脂膜が接着剤で貼り付けてあるので、仮に接着剤の経時劣化によって樹脂膜が剥がれると、上述した共振の抑制が困難になるおそれがある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、ダイアフラムの共振を抑制することの可能なパルセーションダンパ及び高圧ポンプを提供することを目的とする。
第1の発明は、2枚のダイアフラムの間に密閉空間を有するパルセーションダンパにおいて、密閉空間に設けられた共振抑制手段は、基礎板、及びその基礎板から延びて2枚のダイアフラムの内壁を押圧する複数の弾性リブを一体に有する。
これにより、2枚のダイアフラムの内壁を複数の弾性リブが押圧することで、内燃機関から伝わる振動、高圧ポンプの電磁弁から伝わる振動、または燃料の高周波脈動等と、ダイアフラムとの共振を抑制することができる。
さらに、共振抑制手段は基礎板と複数の弾性リブとを一体に有しているので、密閉空間内への組付けが容易である。また、特許文献1に記載の技術のように樹脂膜が接着剤によってダイアフラムに貼り付けられていないので、経時劣化による剥離等を防ぐことができる。
第2の発明は、上述した第1の発明のパルセーションダンパを備えた高圧ポンプである。
高圧ポンプは、パルセーションダンパの共振を抑制することが可能である。
本発明の第1実施形態による高圧ポンプの断面図である。 本発明の第1実施形態によるパルセーションダンパの断面図である。 本発明の第1実施形態による共振抑制手段の断面図である。 図3のIV方向の矢視図である。 比較例のパルセーションダンパが共振した状態を示す模式図である。 本発明の第2実施形態によるパルセーションダンパの断面図である。 本発明の第2実施形態による共振抑制手段の断面図である。 図7のVIII方向の矢視図である。 本発明の第3実施形態によるパルセーションダンパの断面図である。 本発明の第3実施形態による共振抑制手段の断面図である。 図10のXI方向の矢視図である。 本発明の第4実施形態によるパルセーションダンパの断面図である。 本発明の第4実施形態による共振抑制手段の断面図である。 図13のXIV方向の矢視図である。
以下、本発明による実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1から図4に示す。第1実施形態の高圧ポンプ1は、図示しない燃料タンクから低圧ポンプにより汲み上げた燃料を加圧し、図示しないデリバリパイプへ吐出する。デリバリパイプに蓄圧された燃料は、デリバリパイプに接続したインジェクタから内燃機関の各気筒に噴射される。
図1に示すように、高圧ポンプ1は、シリンダ10、プランジャ11、下ハウジング12、上ハウジング13、燃料供給部30、電磁駆動部40、燃料吐出部50、カバー60及びパルセーションダンパ70などを備えている。
本実施形態のシリンダ10、下ハウジング12、上ハウジング13及びカバー60は、特許請求の範囲に記載の「ポンプボディ」の一例に相当する。
シリンダ10は筒状に形成され、その内側にプランジャ11を往復移動可能に収容している。シリンダ10の径外方向の外壁に下ハウジング12と上ハウジング13が固定される。下ハウジング12は、図示しない内燃機関に設けられた取付穴に取り付け可能である。
下ハウジング12に固定されたオイルシールホルダ14と、プランジャ11の下端部に固定されたスプリングシート15との間に、第1スプリング16が設けられる。この第1スプリング16は、プランジャ11を図示しない内燃機関のカムシャフトへ付勢する。したがって、プランジャ11は、そのカムシャフトのプロファイルに応じて軸方向に往復移動可能である。
プランジャ11の上端部とシリンダ10の内壁との間にポンプ室17が形成される。シリンダ10は、ポンプ室17から径方向の一方に開口する吸入孔18と、他方に開口する吐出孔19とを有する。
上ハウジング13は、略直方体に形成され、中央に設けられた孔20がシリンダ10に油密に締結され、下ハウジング12の上側に固定される。上ハウジング13は、シリンダ10の吸入孔18に連通する燃料供給部取付穴21と、シリンダ10の吐出孔19に連通する燃料吐出部取付穴22とを有する。
燃料供給部30は、吸入弁ボディ31、吸入弁座部材32、吸入弁33及びストッパ部材34などを有する。
吸入弁ボディ31は、筒状に形成され、上ハウジング13の燃料供給部取付穴21に固定される。
吸入弁ボディ31のシリンダ側には、筒状の吸入弁座部材32が設けられている。吸入弁座部材32は、内側に吸入室35を有する。吸入室35は、上ハウジング13に設けられた孔36を通じて上ハウジングの外側の燃料室61と連通している。吸入弁座部材32は、吸入室35のポンプ室側の開口に弁座37を有している。
吸入弁33は、弁座37のポンプ室側に設けられ、その弁座37に着座または離座可能である。吸入弁33は、開弁時にストッパ部材34に当接する。
ストッパ部材34と吸入弁33との間に第2スプリング38が設けられる。第2スプリング38は、吸入弁33を弁座側へ付勢する。
電磁駆動部40は、フランジ41、固定コア42、可動コア43、ロッド44、コイル45及び第3スプリング46などを有する。
フランジ41は、吸入弁ボディ31の外壁に固定される。吸入弁ボディ31の内側に可動コア43が往復移動可能に設けられる。可動コア43の中央にロッド44が固定される。吸入弁ボディ31の内側に固定されたガイド部材47は、ロッド44を軸方向に往復移動可能に支持する。第3スプリング46は、可動コア43とロッド44をポンプ室側に付勢している。ロッド44は、吸入弁33をポンプ室側に押圧可能である。
可動コア43の反ポンプ室側に固定コア42が設けられ、固定コア42の径方向外側にコイル45が設けられる。コネクタ48の端子481を通じてコイル45に通電されると、可動コア43、固定コア42、フランジ41、ヨーク49などによって構成された磁気回路に磁束が流れ、可動コア43とロッド44は、第3スプリング46の付勢力に抗して固定コア側に磁気吸引される。
一方、コイル45への通電が停止すると、上述した磁気回路に流れる磁束が消滅し、可動コア43とロッド44は第3スプリング46によってポンプ室側に付勢される。
燃料吐出部50は、吐出弁ボディ51、吐出弁座部材52、吐出弁53、第4スプリング54などを有する。
吐出弁ボディ51は、筒状に形成され、燃料吐出部取付穴22に固定される。吐出弁ボディ51の内側に吐出弁座部材52が固定される。吐出弁座部材52は、流路55、及びその流路55の燃料出口56側の開口に吐出弁用弁座57を有する。吐出弁53は、吐出弁用弁座57に着座及び離座可能である。第4スプリング54は、吐出弁53を吐出弁用弁座57に向けて付勢する。
カバー60は、有底筒状に形成され、その開口端が下ハウジング12に液密に固定されている。カバー60の内側には、燃料が充満する燃料室61が形成される。カバー60には、図示しない燃料インレットが設けられる。この燃料インレットには、図示しない燃料タンクから汲み上げられた燃料が供給される。そのため、燃料インレットから燃料室61に燃料が供給される。
プランジャ11の往復移動により、燃料室61からポンプ室17へ燃料が吸入され、また、ポンプ室17から燃料室61へ燃料が排出されると、燃料室61に燃料の圧力脈動が生じる。なお、本明細書において、燃料の圧力脈動を燃圧脈動という。
カバー60の内側にパルセーションダンパ70が設けられる。パルセーションダンパ70は、その外縁部が上固定部材62と下固定部材63に挟まれ、上ハウジング13とカバー60との間に設置されている。
図2に示すように、パルセーションダンパ70は、第1ダイアフラム80、第2ダイアフラム90、及び、共振抑制手段71を備えている。
第1ダイアフラム80と第2ダイアフラム90は、例えばステンレスなど、耐力および疲労限界の高い金属板をプレス加工することで皿状に形成されている。
第1ダイアフラム80は、第1外縁部81、第1曲面部82、及び第1ダンパ部83を一体に有する。図2では、第1外縁部81、第1曲面部82、及び第1ダンパ部83の範囲を、それぞれA,B,Cで示している。
第1外縁部81は、環状に形成される。第1曲面部82は、第1外縁部81から反第2ダイアフラム90側に延びると共に、径方向内側へ曲がる。
第1ダンパ部83は、第1曲面部82の径方向内側に設けられる。第1ダンパ部83は、第1曲面部82よりも曲率半径が大きく、略平面状に形成される。
第2ダイアフラム90は、第2外縁部91、第2曲面部92、及び第2ダンパ部93を一体に有する。第2ダイアフラム90の構成は、第1ダイアフラム80の構成と実質的に同一であるので、説明を省略する。
なお、第1ダンパ部83と第2ダンパ部93は、平面状に限らず、例えば波形状としてもよい。
また、第1ダイアフラム80と第2ダイアフラム90は、その形状がそれぞれ異なるものとしてもよい。
パルセーションダンパ70は、第1ダイアフラム80の第1外縁部81と第2ダイアフラム90の第2外縁部91とが接合され、内側の密閉空間73に所定圧の気体が密封されている。パルセーションダンパ70は、燃料室61内の燃圧の変化に応じて、2枚のダイアフラム80,90がその中央部を中心として板厚方向に弾性変形することで、燃料室61の燃圧脈動を低減する。
2枚のダイアフラム80,90の板厚、材質、外径及び密閉空間73に封入される気圧等を、耐久性或いはその他の要求性能に応じて適宜設定することで、パルセーションダンパ70のばね常数が設定される。そして、このばね常数により、パルセーションダンパ70が低減可能な燃圧脈動の周波数及び脈動減衰性能が定まる。
図2から図4に示すように、共振抑制手段71は、円盤状の基礎板72と、その基礎板72から延びる複数の弾性リブ100,200,300とを有し、パルセーションダンパ70の密閉空間73に設けられる。基礎板72と複数の弾性リブ100,200,300は、例えばゴム、ウレタン、エラストマー等の弾性部材から一体で形成される。また、基礎板72を例えば樹脂又は金属等から形成し、複数の弾性リブ100,200,300を弾性部材から形成し、基礎板72と複数の弾性リブ100,200,300とを接着又は溶着してもよい。
複数の弾性リブ100,200,300は、第1ダイアフラム80の内壁を押圧する上弾性リブと、第2ダイアフラム90の内壁を押圧する下弾性リブとから構成される。本明細書及び図面では、上弾性リブと下弾性リブに同一の符号を付し、これらを同一の構成のものとして説明する。但し、上弾性リブと下弾性リブとは、例えば第1から第4実施形態の構成を組み合わせるなどして、異なる構成にしてもよい。
複数の弾性リブ100,200,300は、同心円状に設けられた第1弾性リブ100、第2弾性リブ200、及び第3弾性リブ300を有する。第1−第3弾性リブ100,200,300は、パルセーションダンパ70の周方向に連続して設けられている。
第1弾性リブ100は、パルセーションダンパ70の中心位置Oを取り巻いて、その中心位置Oを除く位置に設けられる。なお、図4では、パルセーションダンパ70の中心位置Oを共振抑制手段71の基礎板72に投影した個所に符号Oを記している。
第3弾性リブ300は、パルセーションダンパ70の第1曲面部82及び第2曲面部92よりも径内側に設けられ、第1ダンパ部83及び第2ダンパ部93を押圧可能な位置に設けられる。
第2弾性リブ200は、第1弾性リブ100と第3弾性リブ300との間に設けられる。
本実施形態では、第1−第3弾性リブ100,200,300は、径方向の板厚の中心位置a,b,cの間隔が同ピッチに設けられている。
第1弾性リブ100の肉厚は第2弾性リブ200の肉厚よりも薄く、第2弾性リブ200の肉厚は第3弾性リブ300の肉厚よりも薄い。これにより、パルセーションダンパ70の中央部の所定範囲αに設けられた弾性リブは、それと同一面積でパルセーションダンパ70の径外側の所定範囲βに設けられた弾性リブよりも撓み易い構成となる。なお、上述した所定範囲α、βは、図4に示した形状又は面積に限らず、任意に設定することが可能である。
第1−第3弾性リブ100,200,300の肉厚の設定により、撓み易さを調整することが可能である。これにより、第1−第3弾性リブ100,200,300をダイアフラム80,90に押し当てる力を調整することが可能である。共振抑制手段71は、第1−第3弾性リブ100,200,300を第1ダンパ部83及び第2ダンパ部93に押し当てることにより、ダイアフラム80、90の共振を抑制可能である。
また、パルセーションダンパ70の中央部の所定範囲αに設けられた弾性リブは、径外側の所定範囲βに設けられた弾性リブよりも撓み易い。そのため、パルセーションダンパ70は、その中央部の板圧方向の変形が弾性リブによって阻害されず、容易に変形可能である。したがって、共振抑制手段71は、パルセーションダンパ70の圧力脈動減衰性能を維持することができる。
第3弾性リブ300の外径は、第1ダンパ部83の外径とほぼ等しい。なお、第1ダンパ部83の外径とは、図2で示したBとCの境界をいう。
第1ダイアフラム80は、第1ダンパ部83の曲率半径と第1曲面部82の曲率半径とが異なっている。そのため、第3弾性リブ300が第1ダンパ部83と第1曲面部82との接続箇所の近傍を押圧することにより、共振抑制手段71が密閉空間内で径方向に移動することを防ぐことができる。
仮に、第3弾性リブ300の外径が第1ダンパ部83の外径よりも小さい場合、組付け時の公差により共振抑制手段71の位置がずれたときにも、第1ダイアフラム80の第1曲面部82に第3弾性リブ300の外周部が押圧されて、そこに意図しない変形が生じることを防ぐことが可能である。
一方、第3弾性リブ300の外周部分の形状を第1曲面部82の形状に対応させた場合、第3弾性リブ300の外径は第1ダンパ部83の外径よりも大きくすることが可能である。
次に、高圧ポンプ1の作動について説明する。
(1)吸入行程
カムシャフトの回転により、プランジャ11が上死点から下死点に向かって下降すると、ポンプ室17の容積が増加し、燃料が減圧される。吐出弁53は吐出弁用弁座57に着座し、その流路55を閉塞する。
一方、吸入弁33は、ポンプ室17と吸入室35との差圧により、第2スプリング38の付勢力に抗してポンプ室側へ移動し、開弁状態となる。
吸入弁33の開弁により、燃料室61の燃料は、吸入室35を通り、ポンプ室17に流入する。
吸入行程において、燃料室61の燃料圧力が低下すると、パルセーションダンパ70は、2枚のダイアフラム80,90が互いに離れる方向に変位する。すなわち、2枚のダイアフラム80,90は、ダンパ部83,93の中央部分を中心として板厚方向に膨らむ。これにより、燃料室61の容積が小さくなり、燃料室61の燃料圧力の低下が抑制される。
このとき、第1−第3弾性リブ100,200,300は、2枚のダイアフラム80,90の内壁を押圧したまま、ダイアフラム80,90の変位に追従して伸びる。
(2)調量行程
カムシャフトの回転により、プランジャ11が下死点から上死点に向かって上昇すると、ポンプ室17の容積が減少する。このとき、所定の時期まではコイル45への通電が停止されているので、ロッド44は第3スプリング46の付勢力により吸入弁33をポンプ室側へ押圧する。そのため、吸入弁33は開弁状態を維持する。
吸入弁33の開弁により、ポンプ室17と燃料室61とは連通した状態が維持される。このため、一度ポンプ室17に吸入された低圧燃料が、燃料室61へ戻され、燃料室61の燃料圧力が増加する。一方、ポンプ室17の圧力は上昇しない。
調量行程において、燃料室61の燃料圧力が増加すると、パルセーションダンパ70は、2枚のダイアフラム80,90が互いに近づく方向に変位する。すなわち、2枚のダイアフラム80,90は、ダンパ部83,93の中央部分を中心として板厚方向にへこむ。これにより、燃料室61の容積が大きくなり、燃料室61の燃料圧力の増加が抑制される。
このとき、第1−第3弾性リブ100,200,300は、2枚のダイアフラム80,90の内壁を押圧したまま、ダイアフラム80,90の変位に追従して撓む。その際、第1−第3弾性リブ100,200,300は、パルセーションダンパ70の中心に近い位置に設けられたものほど撓み易いので、ダイアフラム80,90の変位を妨げない。
プランジャ11が下死点から上死点に向かって上昇する途中の所定の時刻にコイル45へ通電されると、コイル45に発生する磁界により、固定コア42と可動コア43との間に磁気吸引力が発生する。この磁気吸引力が第2スプリング38の弾性力と第3スプリング46の弾性力との差よりも大きくなると、可動コア43は固定コア側へ移動する。これにより、吸入弁33に対するロッド44の押圧力が解除される。
すると、吸入弁33は、第2スプリング38の弾性力、及びポンプ室17から吸入室側へ排出される低圧燃料の動圧により、ロッド44の動作に追従して閉弁方向へ移動し、弁座に着座する。これにより、ポンプ室17と吸入室35とが遮断される。
(3)吐出行程
吸入弁33が閉弁した後、ポンプ室17の燃料圧力は、プランジャ11の上昇と共に高くなる。ポンプ室17の燃料圧力が吐出弁53に作用する力が、燃料出口56側の燃料圧力が吐出弁53に作用する力及び第4スプリング54の付勢力よりも大きくなると、吐出弁53が開弁する。これにより、ポンプ室17で加圧された高圧燃料は燃料出口56から吐出する。
なお、吐出行程の途中でコイル45への通電が停止される。ポンプ室17の燃料圧力が吸入弁33に作用する力は、第3スプリング46の付勢力よりも大きいので、吸入弁33は閉弁状態を維持する。
高圧ポンプ1は、吸入行程、調量行程、吐出行程を繰り返し、内燃機関に必要な量の燃料を加圧して吐出する。
パルセーションダンパ70は、燃料室61の燃圧脈動に伴い、2枚のダイアフラム80,90がダンパ部83,93の中央部分を中心として弾性変形することで、その燃圧脈動を抑制する。また、第1−第3弾性リブ100,200,300は、2枚のダイアフラム80,90の内壁を押圧し、ダイアフラム80,90の共振を抑制する。
ここで、比較例のパルセーションダンパ77について、図5を参照して説明する。
比較例のパルセーションダンパ77は、共振抑制手段を備えていない。
図5では、比較例のパルセーションダンパ77が周囲の振動に共振した状態の一例を模式的に示している。周囲の振動として、内燃機関から伝わる振動、高圧ポンプ1の電磁駆動部40から伝わる振動、または燃料室61の燃料の高周波脈動等がある。これらの振動と、ダイアフラム78,79の固有振動数とが一致したとき、図5(A)に示すように、ダイアフラム78,79は、共振によって細かく振動する。この共振は、図5(B)のように、破線の同心円で示したものに限らず、ダイアフラム78,79の複数の箇所で同時に生じることもあり、それらの振動が重なって生じることもある。
パルセーションダンパ77に共振が生じると、その振動は高圧ポンプ1のカバー60などに伝わり、騒音を発生することが懸念される。また、燃料インレットに接続された燃料配管などを伝わり、車室内などに騒音を発生するおそれがある。
これに対し、第1実施形態の高圧ポンプ1は、次の作用効果を奏する。
(1)第1実施形態では、パルセーションダンパ70の密閉空間73に設けられた共振抑制手段71は、基礎板72、及びその基礎板72から延びて2枚のダイアフラム80,90の内壁を押圧する複数の弾性リブ100,200,300を一体に有する。
2枚のダイアフラム80,90の内壁を複数の弾性リブ100,200,300が押圧することで、内燃機関から伝わる振動、電磁弁から伝わる振動、または燃料の高周波脈動等と、ダイアフラム80,90との共振を抑制することができる。したがって、パルセーションダンパ70からの騒音の発生、及び高圧ポンプ1のカバー60からの騒音の発生等を抑制することができる。
さらに、共振抑制手段71は、複数の弾性リブ100,200,300が基礎板72によって接続されて一体になっているので、密閉空間内への組付けが容易である。また、共振抑制手段71は、接着剤によってダイアフラム71,72に貼り付けられていないので、経時劣化による剥離等を防ぐことができる。
また、共振抑制手段71は、密閉空間内で上下どちらにでも組み付けることが可能である。
(2)第1実施形態では、パルセーションダンパ70の中央部の所定範囲αに設けられた弾性リブは、それと同一面積でパルセーションダンパ70の径外側の所定範囲βに設けられた弾性リブよりも撓み易い。
これにより、ダイアフラム80,90の中央部の変形が阻害されることなく、パルセーションダンパ70は圧力脈動減衰性能を維持することができる。したがって、このパルセーションダンパ70により、燃料室61の圧力脈動、及び、そこに連通する図示しない燃料配管を含む燃料供給系統の燃料の圧力脈動を低減することが可能である。
(3)第1実施形態では、所定範囲αに設けられた弾性リブが第1ダイアフラム80及び第2ダイアフラム90に当接する面積は、所定範囲βに設けられた弾性リブが第1ダイアフラム80及び第2ダイアフラム90に当接する面積よりも小さい。
これにより、所定範囲αに設けられた弾性リブを、所定範囲βに設けられた弾性リブよりも撓み易くすることができる。
(4)第1実施形態では、複数の弾性リブ100,200,300は、第1曲面部82及び第2曲面部92よりも径内側に設けられ、第1ダンパ部83の内壁及び第2ダンパ部93の内壁を押圧する。
これにより、第1ダンパ部83及び第2ダンパ部93で発生する共振を確実に抑制することができる。
(5)第1実施形態では、所定範囲αに設けられた弾性リブの肉厚は、所定範囲βに設けられた弾性リブの肉厚よりも薄い。
これにより、パルセーションダンパ70の中央部の所定範囲αに設けられた弾性リブを、それと同一面積でパルセーションダンパ70の径外側の所定範囲βに設けられた弾性リブよりも撓み易くすることが可能である。
(6)第1実施形態では、複数の弾性リブ100,200,300は、パルセーションダンパ70の周方向に連続して設けられる。
これにより、弾性リブ100,200,300とパルセーションダンパ70とが当接する面積を広くすることができる。また、弾性リブ100,200,300の剛性を高めることができる。
(7)第1実施形態では、複数の弾性リブ100,200,300は、パルセーションダンパ70の中心位置Oを除く位置に設けられる。
これにより、ダイアフラム80,90の中央部の変形が弾性リブ100によって阻害されることなく、パルセーションダンパ70は圧力脈動減衰性能を維持することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図6から図8に示す。以下、複数の実施形態において、上述した第1実施形態の構成と実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態では、共振抑制手段71は、基礎板72から延びる第1−第3弾性リブが、パルセーションダンパの周方向に断続して設けられている。
第1弾性リブ101−108は、例えば8個の弾性リブにより構成されている。
第2弾性リブ201−208は、例えば8個の弾性リブにより構成されている。
第3弾性リブ301−308は、例えば8個の弾性リブにより構成されている。
なお、第1−第3弾性リブ101−108,201−208,301−308は、円柱に限らず、角柱又は扇状の柱としてもよい。
第1弾性リブ101−108の集合体と、第2弾性リブ201−208の集合体と、第3弾性リブ301−308の集合体とは、同心円状に配置されている。即ち、第1弾性リブ101−108の中心を結ぶ仮想線aと、第2弾性リブ201−208の中心を結ぶ仮想線bと、第3弾性リブ301−308の中心を結ぶ仮想線cとは、同心円状に配置されている。
第1弾性リブ101−108は第2弾性リブ201−208よりも細く、第2弾性リブ201−208は第3弾性リブ301−308よりも細い。換言すれば、第1弾性リブ101−108の肉厚は第2弾性リブ201−208の肉厚よりも薄く、第2弾性リブ201−208の肉厚は第3弾性リブ301−308の肉厚よりも薄い。
これにより、パルセーションダンパ70の中央部の所定範囲αに設けられた弾性リブの集合体は、それと同一面積でパルセーションダンパ70の径外側の所定範囲βに設けられた弾性リブの集合体よりも撓み易い構成となる。そのため、パルセーションダンパ70は、その中央部の板圧方向の変形が弾性リブ101−108,201−208,301−308によって阻害されず、容易に変形可能である。したがって、共振抑制手段71は、パルセーションダンパ70の圧力脈動減衰性能を維持することができる。
第1−第3弾性リブ101−108,201−208,301−308の太さ又は肉厚の設定により、撓み易さを調整し、これらをダイアフラム80,90に押し当てる力を調整することが可能である。第1−第3弾性リブ101−108,201−208,301−308は、第1ダンパ部83及び第2ダンパ部93を押圧することにより、ダイアフラム80、90の共振を抑制可能である。
第2実施形態では、上述した第1実施形態の作用効果に加え、次の作用効果を奏する。
(1)第2実施形態では、パルセーションダンパ70の中央部の所定範囲αに設けられた弾性リブの集合体は、それと同一面積でパルセーションダンパ70の径外側の所定範囲βに設けられた弾性リブの集合体よりも撓み易い。
これにより、ダイアフラム80,90の中央部の変形が阻害されることなく、パルセーションダンパ70は圧力脈動減衰性能を維持することができる。
(2)第2実施形態では、所定範囲αに設けられた弾性リブの集合体が第1ダイアフラム80及び第2ダイアフラム90に当接する面積は、所定範囲βに設けられた弾性リブの集合体が第1ダイアフラム80及び第2ダイアフラム90に当接する面積よりも小さい。
これにより、所定範囲αに設けられた弾性リブの集合体を、所定範囲βに設けられた弾性リブの集合体よりも撓み易くすることができる。
(3)第2実施形態では、第1−第3弾性リブ101−108,201−208,301−308は、パルセーションダンパ70の周方向に断続して設けられる。
これにより、共振抑制手段71を形成する弾性部材の使用量を減らし、製造コストを低減することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図9から図11に示す。第3実施形態では、共振抑制手段71は、基礎板72から延びる第1−第5弾性リブ100,200,300,400,500が、パルセーションダンパの周方向に連続して設けられている。
第1−第5弾性リブ100,200,300,400,500は、肉厚が同一に形成され、同心円状に配置されている。また、第1−第5弾性リブ100,200,300,400,500は、径方向の板厚の中心位置a,b,c,d,eのそれぞれの間隔が、径外方向に行くに従い、狭ピッチとなる。例えば、第1弾性リブ100と第2弾性リブ200との隙間よりも、第4弾性リブ400と第5弾性リブ500との隙間の方が狭い。
これにより、パルセーションダンパ70の中央部の所定範囲αに設けられた弾性リブは、それと同一面積でパルセーションダンパ70の径外側の所定範囲βに設けられた弾性リブよりも撓み易い構成となる。そのため、パルセーションダンパ70は、その中央部の板圧方向の変形が弾性リブによって阻害されず、容易に変形可能である。したがって、共振抑制手段71は、パルセーションダンパ70の圧力脈動減衰性能を維持することができる。
第1−第5弾性リブ100,200,300,400,500を設けるピッチの設定により、撓み易さを調整することができる。これにより、第1−第5弾性リブ100,200,300,400,500をダイアフラム80,90に押し当てる力を調整することが可能である。これにより、共振抑制手段71は、ダイアフラム80、90の共振を抑制可能である。
第3実施形態では、上述した第1、第2実施形態の作用効果に加え、次の作用効果を奏する。
第3実施形態では、パルセーションダンパの中央部の所定範囲αに設けられた弾性リブの数は、それと同一面積でパルセーションダンパ70の径外側の所定範囲βに設けられた弾性リブの数よりも少ない。第3実施形態では、複数の弾性リブの肉厚が同一であるので、所定範囲α内で弾性リブが占める面積は、所定範囲β内で弾性リブが占める面積よりも少ない。
これにより、ダイアフラム80,90の中央部の変形が阻害されることなく、パルセーションダンパ70は圧力脈動減衰性能を維持することができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態を図12から図14に示す。第4実施形態では、共振抑制手段71は、基礎板72から延びる第1−第5弾性リブが、パルセーションダンパの周方向に断続して設けられている。
第1弾性リブ101−104は、例えば4個の弾性リブにより構成されている。
第2弾性リブ201−208は、例えば8個の弾性リブにより構成されている。
第3弾性リブ301−316、第4弾性リブ401−416、及び第5弾性リブ501−516は、それぞれ、例えば16個の弾性リブにより構成されている。
なお、第1−第5弾性リブは、円柱に限らず、角柱又は扇状の柱としてもよい。
第1−第5弾性リブ101−104,201−208,301−316,401−416,501−516は、太さ又は肉厚が同一に形成され、同心円状に配置されている。即ち、第1弾性リブ101−104の中心を結ぶ仮想線a、第2弾性リブ201−2088の中心を結ぶ仮想線b、第3弾性リブ301−316の中心を結ぶ仮想線c、第4弾性リブ401−416の中心を結ぶ仮想線d、及び第5弾性リブ501−516の中心を結ぶ仮想線eは、同心円状に配置されている。
第1−第5弾性リブは、上述した仮想線a,b,c,d,eのそれぞれの間隔が、径外方向に行くに従い、狭ピッチとなる。例えば、第1弾性リブ101−104の集合体の仮想線aと第2弾性リブ201−208の集合体の仮想線bとの間隔よりも、第4弾性リブ401−416の集合体の仮想線dと第5弾性リブ501−516の集合体の仮想線eとの間隔の方が狭い。
また、パルセーションダンパ70の中央部に設けられた弾性リブの数は、パルセーションダンパ70の径外側に設けられた弾性リブの数よりも少ない。例えば、第1弾性リブ101−104の個数は、第5弾性リブ501−516の個数よりも少ない。
これにより、パルセーションダンパ70の中央部の所定範囲αに設けられた弾性リブの集合体は、それと同一面積でパルセーションダンパ70の径外側の所定範囲βに設けられた弾性リブの集合体よりも撓み易い構成となる。そのため、パルセーションダンパ70は、その中央部の板圧方向の変形が弾性リブ101−104,201−208,301−316,401−416,501−516によって阻害されず、容易に変形可能である。したがって、共振抑制手段71は、パルセーションダンパ70の圧力脈動減衰性能を維持することができる。
第1−第5弾性リブ101−104,201−208,301−316,401−416,501−516の仮想線a,b,c,d,eのピッチの設定、又は、第1−第5弾性リブの個数の設定により、撓み易さを調整し、これらをダイアフラム80,90に押し当てる力を調整することが可能である。共振抑制手段71は、第1−第5弾性リブ101−104,201−208,301−316,401−416,501−516を第1ダンパ部83及び第2ダンパ部93に押し当てることにより、ダイアフラム80、90の共振を抑制可能である。
第4実施形態では、上述した第1−第3実施形態の作用効果に加え、次の作用効果を奏する。
第4実施形態では、パルセーションダンパの中央部の所定範囲αに設けられた弾性リブと弾性リブとの間隔は、それと同一面積でパルセーションダンパ70の径外側の所定範囲βに設けられた弾性リブと弾性リブとの間隔よりも広い。第4実施形態では、複数の弾性リブの太さが同一であるので、所定範囲α内で弾性リブが占める面積は、所定範囲β内で弾性リブが占める面積よりも少ない。
これにより、ダイアフラム80,90の中央部の変形が阻害されることなく、パルセーションダンパ70は圧力脈動減衰性能を維持することができる。
(他の実施形態)
(1)上述した実施形態では、パルセーションダンパのダンパ部を平面状とした。これに対し、他の実施形態では、パルセーションダンパのダンパ部は、波形状などとしてもよい。
(2)上述した実施形態では、複数の弾性リブを同心円状に配置した。これに対し、他の実施形態では、複数の弾性リブは、パルセーションダンパの中央部に配置されたものが、径外側に配置されたものよりも撓み易ければ、ランダムに配置してもよい。
(3)上述した実施形態では、パルセーションダンパ70の密閉空間73にと複数の弾性リブを有する1個の共振抑制手段71を設けた。これに対し、他の実施形態では、パルセーションダンパ70の密閉空間73に、基礎板72を径方向に分割した複数個の共振抑制手段71を設けてもよい。
(4)上述した実施形態では、複数の弾性リブの径方向又は周方向の間隔、或いは複数の弾性リブの太さ又は肉厚を調整することにより、所定範囲αに設けられた弾性リブを、所定範囲βに設けられた弾性リブよりも撓み易くした。
これに対し、他の実施形態では、複数の弾性リブと基礎板72とのなす角を調整することにより、所定範囲αに設けられた弾性リブを、所定範囲βに設けられた弾性リブよりも撓み易くしてもよい。この場合、パルセーションダンパの中央部に位置する弾性リブと基礎板72とのなす角(劣角)は、パルセーションダンパの径外側に位置する弾性リブと基礎板72とのなす角よりも小さくする。
本発明は、上記複数の実施形態に限定されるものではなく、上記複数の実施形態を組み合わせることに加え、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
61・・・燃料室
70・・・パルセーションダンパ
71・・・共振抑制手段
72・・・基礎板
73・・・密閉空間
100−108,200−208,300−316,400−416,500−516・・・弾性リブ
80・・・第1ダイアフラム
90・・・第2ダイアフラム

Claims (11)

  1. 燃料室(61)を流れる燃料の圧力脈動を低減するパルセーションダンパ(70)であって、
    前記燃料室の燃料の圧力脈動により弾性変形可能な第1ダイアフラム(80)と、
    所定圧のガスが封入された密閉空間(73)を前記第1ダイアフラムと共に形成し、前記燃料室の燃料の圧力脈動により弾性変形可能な第2ダイアフラム(90)と、
    前記密閉空間に設けられた基礎板(72)、並びに、その基礎板から延びて前記第1ダイアフラムの内壁及び前記第2ダイアフラムの内壁を押圧する複数の弾性リブ(100−108,200−208,300−316,400−416,500−516)を一体に有する共振抑制手段(71)と、を備えることを特徴とするパルセーションダンパ。
  2. 前記パルセーションダンパの中央部の所定範囲(α)に設けられた前記弾性リブまたはその集合体は、それと同一面積で前記パルセーションダンパの径外側の所定範囲(β)に設けられた前記弾性リブまたはその集合体よりも撓み易いことを特徴とする請求項1に記載のパルセーションダンパ。
  3. 前記パルセーションダンパの中央部の所定範囲に設けられた前記弾性リブまたはその集合体が前記第1ダイアフラム及び前記第2ダイアフラムに当接する面積は、それと同一面積で前記パルセーションダンパの径外側の所定範囲に設けられた前記弾性リブまたはその集合体が前記第1ダイアフラム及び前記第2ダイアフラムに当接する面積よりも小さいことを特徴とする請求項1または2に記載のパルセーションダンパ。
  4. 前記第1ダイアフラムは、前記第2ダイアフラムの外縁に接合する環状の第1外縁部(81)、その第1外縁部から反第2ダイアフラム側に延びる第1曲面部(82)、及びその第1曲面部の径方向内側に設けられた第1ダンパ部(83)を有し、
    前記第2ダイアフラムは、前記第1ダイアフラムの外縁に接合する環状の第2外縁部(91)、その第2外縁部から反第1ダイアフラム側に延びる第2曲面部(92)、及びその第2曲面部の径方向内側に設けられた第2ダンパ部(93)を有し、
    複数の前記弾性リブは、前記第1曲面部及び前記第2曲面部よりも径内側に設けられ、前記第1ダンパ部の内壁及び前記第2ダンパ部の内壁を押圧することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のパルセーションダンパ。
  5. 前記パルセーションダンパの中央部の所定範囲に設けられた前記弾性リブの肉厚は、それと同一面積で前記パルセーションダンパの径外側の所定範囲に設けられた前記弾性リブの肉厚よりも薄いことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のパルセーションダンパ。
  6. 前記パルセーションダンパの中央部の所定範囲に設けられた前記弾性リブの数は、それと同一面積で前記パルセーションダンパの径外側の所定範囲に設けられた前記弾性リブの数よりも少ないことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のパルセーションダンパ。
  7. 前記パルセーションダンパの中央部の所定範囲に設けられた複数の前記弾性リブと前記弾性リブとの間隔は、それと同一面積で前記パルセーションダンパの径外側の所定範囲に設けられた複数の前記弾性リブと前記弾性リブとの間隔よりも広いことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のパルセーションダンパ。
  8. 前記弾性リブ(100,200,300,400,500)は、前記パルセーションダンパの周方向に連続して設けられることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のパルセーションダンパ。
  9. 前記弾性リブ(101−108,201−208,301−316,401−416,501−516)は、前記パルセーションダンパの周方向に断続して設けられることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のパルセーションダンパ。
  10. 前記弾性リブは、前記パルセーションダンパの中心を除く位置に設けられることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のパルセーションダンパ。
  11. プランジャ(11)と、
    前記プランジャの往復移動によって燃料が加圧されるポンプ室(17)、及びこのポンプ室と連通する燃料室を有するポンプボディ(10,12,13,60)と、
    前記ポンプ室から前記燃料室に排出される燃料の圧力脈動を低減可能な請求項1に記載のパルセーションダンパと、を備えることを特徴とする高圧ポンプ(1)。
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