JP2015017487A - 引込み装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】受部の軸がアームの溝に衝突するときの衝撃を緩和することができ、またアームの溝の壁部と受部の軸の引っ掛かり代も確保することができる引込み装置を提供する。【解決手段】引込み装置は、枠1に取り付けられる受部8と、開き戸2に取り付けられる引込み装置本体3と、を備える。引込み装置本体3は、引き出された状態から引込み状態まで回転して受部8を引き込むアーム5と、引き出された状態のアーム5に引き出し方向の回転力を与えると共に、引き出された状態のアーム5が引込み方向に所定角度まで回転するとき、アーム5に引込み方向の回転力を与える弾性部材と、を有する。アーム5には受部8の軸4が嵌まる溝17が形成される。引き出された状態のアーム5の、受部8の軸4が衝突する部位に、受部8の軸4が衝突するときの衝撃音を低減する緩衝体52を設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、建築物又は家具の開き戸の閉じ動作及び/又は開き動作が容易になるように、開き戸に引込み力を付与する引込み装置に関する。
建築物又は家具の開き戸に引込み力を付与する引込み装置が知られている(特許文献1参照)。典型的な引込み装置は、枠及び開き戸のいずれか一方に取り付けられる受部と、枠及び開き戸の他方に取り付けられる引込み装置本体と、を備える。引込み装置本体には、引き出された状態から引込み状態まで回転して受部を引き込むアーム、及び引き出された状態のアームに引出し方向の回転力を与えると共に、引き出された状態のアームが引込み方向に所定角度まで回転するとき、アームに引込み方向の回転力を与える弾性部材が設けられる。
開き戸を閉めるとき、引き出された状態のアームが受部に係合する(すなわちアームの溝に受部の軸が嵌まる、又は受部の溝にアームの軸が嵌まる)と、引き出された状態のアームが引込み方向に回転する。アームが所定角度まで回転すると、弾性部材がアームに与える回転力の方向が切り替わり、アームに引込み方向の回転力が付与される。このため、アームが自動的に受部を引き込み、開き戸が自動的に閉まる。
出願人はこの種の引込み装置として、以下の特許文献2に開示のものを提案している。図23に示すように、この引込み装置は、枠101に取り付けられる受部108と、開き戸102に取り付けられる引込み装置本体103と、を備える。引込み装置本体103には、引き出された状態から引込み状態まで回転して受部108を引き込むアーム105が設けられる。図24(a)のアーム105の平面図に示すように、アーム105には受部108の軸104が嵌まる溝107が形成される。扉を閉めるとき、図24(a)に示すように、引き出された状態のアーム105の溝107の壁部105aに受部108の軸104が衝突し、アーム105が引込み方向に回転する。図24(b)に示すように、アーム105が引込み方向に所定角度まで回転すると、弾性部材がアーム105に与える回転力の方向が切り替わり、アーム105が自動的に受部108の軸104を引き込む。出願人が提案したこの引込み装置を使用すれば、開き戸102が自動的にかつゆっくり閉まるので、開き戸102の動作に高級感を醸し出すことができる。
特開2009−287237号公報 意匠登録第1389002号公報
開き戸102を閉めるとき、引き出された状態のアーム105の溝107の壁部105aに受部108の軸104が衝突する。このとき、衝突音が発生したのでは、せっかくの高級感が台無しになる。衝突音を低減するため、図24(a)に示すように、受部108の軸104にゴム製のOリング110を巻き、アーム105の溝107の壁部105aと受部108の軸104が衝突するときの衝撃を緩和している。
しかし、受部108の軸104にゴム製のOリング110を巻いた引込み装置にあっては、開け閉めを繰り返す毎にOリング110がアーム105の溝107の壁部105aを摺りながら移動するので、Oリング110が摩耗し易いという課題がある。Oリング110の摩耗を減少させるために、出願人が提案した引込み装置では、アーム105の溝107の左右の壁部105a,105bの高さを異ならせているという工夫がなされている。すなわち、図25(b)に示すように、アーム105の溝107の左右一対の壁部105a,105bのうち、壁部105bの高さを壁部105aの高さよりも低くしている。開き戸102を開くとき、受部108の軸104は壁部105bに沿って移動する(図24(b)参照)。壁部105bの高さを低くすることで、壁部105bとOリング110とが接触しないようにすることができ、Oリング110の摩耗を低減することができる。しかし、壁部105bの高さを低くすると、壁部105bと受部108の軸104の引っ掛かり代を十分に確保できないという新たな課題が生ずる。
そこで本発明は、受部の軸がアームの溝に衝突するときの衝撃を緩和することができ、またアームの溝の壁部と受部の軸の引っ掛かり代も確保することができる引込み装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、枠及び開き戸のいずれか一方に取り付けられる受部と、枠及び開き戸の他方に取り付けられる引込み装置本体と、を備え、前記引込み装置本体は、引き出された状態から引込み状態まで回転して受部を引き込むアームと、引き出された状態の前記アームに引き出し方向の回転力を与えると共に、引き出された状態の前記アームが引込み方向に所定角度まで回転するとき、前記アームに引込み方向の回転力を与える弾性部材と、を有する引込み装置において、前記アームは前記受部の軸が嵌まる溝を有し、引き出された状態の前記アームの、前記受部の軸が衝突する部位に、前記受部の軸が衝突するときの衝撃音を低減する緩衝体を設けることを特徴とする引込み装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の引込み装置において、前記アームが引き出された状態から前記所定角度まで回転する間、前記緩衝体が前記受部の軸に接するように、前記緩衝体が前記アームの溝の長さ方向に長いことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の引込み装置において、垂直軸の回りを回転する前記アームの溝は対向する一対の壁部を有し、前記緩衝体は、前記アームの前記溝の一方の壁部の垂直方向の端部に配置されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の引込み装置において、前記緩衝体は、前記アームに開けられる穴に嵌まる脚部と、前記アームに載せられる本体部と、を備え、前記本体部は、前記アームの前記溝の前記一方の壁部から他方の壁部に向かって突出することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の引込み装置において、前記アームは、金属製のアーム本体と、前記アーム本体の少なくとも一部に被さると共に、前記緩衝体を露出させる樹脂製のアームカバーと、を備えることを特徴とする引込み装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の引込み装置において、前記アーム本体は、前記受部の前記軸が嵌まる溝本体を有し、前記アームカバーは、前記アーム本体の前記溝本体の対向する一対の壁部に被さることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載の引込み装置において、前記緩衝体は、前記アーム本体に開けられる穴に嵌まる脚部と、前記アーム本体に載せられる本体部と、を備え、前記緩衝体の前記本体部は、前記アーム本体と前記アームカバーとの間に挟まれることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、枠及び開き戸のいずれか一方に取り付けられる受部と、枠及び開き戸の他方に取り付けられる引込み装置本体と、を備え、前記引込み装置本体は、引き出された状態から引込み状態まで回転して受部を引き込むアームと、引き出された状態の前記アームに引き出し方向の回転力を与えると共に、引き出された状態の前記アームが引込み方向に所定角度まで回転するとき、前記アームに引込み方向の回転力を与える弾性部材と、を有する引込み装置において、前記受部は前記アームの軸が嵌まる溝を有し、前記受部の、引き出された状態の前記アームの軸が衝突する部位に、前記アームの軸が衝突するときの衝撃音を低減する緩衝体を設けることを特徴とする引込み装置である。
請求項1に記載の発明によれば、引き出された状態のアームの、受部の軸が衝突する部位に緩衝体を設けるので、受部の軸が衝突するときの衝撃音を低減することができる。また、緩衝体がアームの溝に設けられているので、アームの溝の壁部と受部の軸の引っ掛かり代も確保することができる。
請求項2に記載の発明によれば、引き出された状態のアームが引込み方向に所定角度まで回転する間、受部の軸が緩衝体に接するので、衝撃音をより低減することができる。また、引込み状態のアームを引き出し方向に所定角度まで回転させるとき、弾性部材がアームに付与する回転力の方向が切り替わり、アームに引き出し方向の回転力が付与されるので、受部の軸がアームの溝の一方の壁部(引き出された状態のアームの溝の、受部の軸が衝突する側の壁部)に接する。緩衝体のアームの溝方向の長さを長くすることで、このときの衝撃音も低減できる。
請求項3に記載の発明によれば、緩衝体がアームの溝の一方の壁部の垂直方向の端部に配置されるので、緩衝体の取り付けが容易になる。緩衝体が垂直方向を向く受部の軸の根元近くに接するようになるので、受部の軸に作用するモーメント荷重も低減することができる。
請求項4に記載の発明によれば、アームに開けられる穴に緩衝体の脚部を嵌めることで、緩衝体をアームに位置決めすることができる。また、アームのプレート部はアームの溝の一方の壁部から他方の壁部に向かって突出するので、受部の軸がアームの溝の一方の壁部よりも先に緩衝体に衝突する。
請求項5に記載の発明によれば、アームが金属製のアーム本体を備えるので、重い開き戸を開閉するために弾性部材の弾性力が大きくなっても、アームに必要な強度を確保することができる。また、樹脂製のカバーが金属製のアーム本体の少なくとも一部に被さるので、アームと受部の軸とが金属接触し、これらが摩耗するのを防止できる。
請求項6に記載の発明によれば、アームカバーがアーム本体の溝本体の対向する一対の壁部に被さるので、引き出された状態のアームが引込み方向に回転するときにも、引込み状態のアームが引出し方向に回転するときにも、アームと受部の軸とが金属接触するのを防止できる。
請求項7に記載の発明によれば、アーム本体に開けられる穴に緩衝体の脚部を嵌めることで、緩衝体をアーム本体に位置決めすることができる。また、アーム本体とアームカバーとの間で緩衝体の本体部を挟むことで、緩衝体をアーム本体に固定することができる。
請求項8に記載の発明によれば、受部の、引き出された状態のアームの軸が衝突する部位に緩衝体を設けるので、アームの軸が衝突するときの衝撃音を低減することができる。また、緩衝体が受部の溝に設けられているので、受部の溝の壁部とアームの軸の引っ掛かり代も確保することができる。
本発明の一実施形態の引込み装置の平面図 開き戸に埋め込まれる引込み装置本体の斜視図 枠に取り付けられる受座の斜視図 引込み装置本体の水平断面図 引込み装置本体の動作図(図5(a)はアームの引込み状態を示し、図5(b)はアームが引き出される方向に回転した状態を示し、図5(c)はアームが引き出された状態を示す) 受座の詳細図を示す(図6(a)は受座の平面図を示し、図6(b)は側面図を示し、図6(c)は垂直断面図を示す) 引込み装置本体のアームの分解斜視図 引込み装置本体のアームの分解斜視図 引込み装置本体のアームの詳細図(図9(a)は図9(c)のa−a線断面図を示し、図9(b)はアームの平面図を示し、図9(c)はアームの側面図を示し、図9(d)は図9(b)のd−d線断面図を示す) 緩衝体の詳細図(図10(a)は平面図を示し、図10(b)は正面図を示し、図10(c)は側面図を示す) 止め具の詳細図(図11(a)は平面図を示し、図11(b)は正面図を示し、図11(c)は側面図を示す) 引込み装置本体のアームに緩衝体及び止め具を取り付けた状態を示す図(図12(a)は引込み装置本体の平面図を示し、図12(b)は図12(a)のb−b線断面図を示す) アームの溝に受座の受座軸が嵌まった状態を示す引込み装置本体の断面図 開き戸を閉めるときのアームの挙動を示すアームの平面図(図14(a)は引き出された状態のアームに受座軸が衝突した状態を示し、図14(b)はアームが引込み方向に所定角度まで回転した状態を示す) 本発明の第二の実施形態の引込み装置の斜視図 本発明の第二の実施形態の引込み装置本体の分解斜視図 本発明の第二の実施形態の受座の分解斜視図 本発明の第三の実施形態の引込み装置の引込み装置本体の斜視図 本発明の第三の実施形態の引込み装置本体のアームの分解斜視図 本発明の第三の実施形態の緩衝体の斜視図 本発明の第三の実施形態のアームを示す図(図21(a)はアームの平面図を示し、図21(b)は図21(a)のb−b線断面図を示し、図21(c)は図21(a)のc−c線断面図を示す) 本発明の第三の実施形態の、開き戸を閉めるときのアームの挙動を示す平面図(図22(a)は引き出された状態のアームに受座軸が衝突した状態を示し、図22(b)はアームが引込み方向に所定角度まで回転した状態を示す) 従来の引込み装置の斜視図 従来の引込み装置本体のアームの平面図(図24(a)は引き出された状態のアームに受座軸が衝突した状態を示し、図24(b)はアームが引込み方向に所定角度まで回転した状態を示す) 従来の引込み装置本体を示す図(図25(a)は側面図を示し、図25(b)は図25(a)のb−b線断面図を示す)
以下添付図面に基づいて本発明の第一の実施形態の引込み装置を説明する。図1に示すように、本実施形態の引込み装置は、開き戸の閉じ動作を容易にするもので、枠1に取り付けられる受部としての受座8と、開き戸2に取り付けられる引込み装置本体3と、を備える。引込み装置本体3は、引き出された状態から引込み状態まで回転して受座8の軸としての受座軸4を引き込むアーム5を備える。
図2に示すように、引込み装置本体3は、開き戸2の上部に埋め込まれ、開き戸2の間口方向に細長い直方体形状に形成される。開き戸2の上部には、引込み装置本体3の形状に合わせた四角形の掘り込み2aが加工される。掘り込み2aに引込み装置本体3を差し込み、ねじ6で引込み装置本体3を開き戸2に固定する。引込み装置本体3には、アーム5が垂直軸5gの回りを回転可能に設けられる。アーム5には、受座軸4を受け入れる溝17が形成される。アーム5が受座軸4を引き込むとき、受座軸4は溝17に嵌まったまま溝17に沿ってスライドする(図1参照)。
図3に示すように、受座8は、枠1の上部枠1aの下面に取り付けられる。受座軸4は、受座本体7に支持されている。受座軸4と受座本体7とが受座8を構成する。上部枠1aには、受座本体7の形状に合わせた二段階の深さを持つ断面四角形の掘り込み9が加工される。受座8は掘り込み9の中央にねじ10で固定される。受座軸4は、その三次元的な位置(間口方向(左右方向)の位置、上下方向の位置、奥行き方向(前後方向)の位置)が調整できるようになっている。
引込み装置本体3の構造は以下のとおりである。図4の引込み装置本体3の水平断面図に示すように、引込み装置本体3は、ケース11と、ケース11に組み込まれるアームベース12と、アームベース12に回転可能に支持されるアーム5と、アーム5に引き出される方向及び引き込まれる方向の回転力(トルク)を与えるスライダクランク機構21と、アーム5がゆっくり引き込まれるようにするダンパ機構22と、を備える。
スライダクランク機構21は、第一のリンク13、スライダ14、コイルばね15、及びばねベース16を備える。第一のリンク13の一端部はアーム5にアーム5の回転軸から偏心した位置に連結され、第一のリンク13の他端部はスライダ14に連結される。スライダ14はケース11に一方向にスライド可能に支持される。弾性部材としてのコイルばね15はスライダ14とばねベース16との間に介在し、スライダ14に付勢力を与える。
ダンパ機構22は、スライドブロック31、ダンパ32、ダンパベース34、及びダンパ調整軸33を備える。スライドブロック31には、アーム5のダンパ軸5eが通される長孔31aが形成される。スライドブロック31はケース11に一方向にスライド可能に支持される。アーム5が回転すると、スライドブロック31が一方向にスライドする。ダンパ32はスライドブロック31とダンパベース34との間に介在する。ダンパ32には、本体部32aに対してロッド32bがストロークする伸縮式のダンパが用いられる。アーム5が引き込まれる方向に回転するとき、ダンパ32が縮まり、ダンパ力が発生する。このため、アーム5が引き込まれる方向に素早く回転しようとしても、ダンパ32がアーム5をゆっくり回転させる。ケース11には、ダンパベース34が結合される。ダンパベース34には、ダンパ32の強さを調整するためのダンパ調整軸33が組み込まれる。ダンパ調整軸33を回転させることによって、ダンパ32の本体部32aの位置が調整される。
引込み装置本体3の動きは以下のとおりである。アーム5は図5(c)に示す引き出された状態から図5(a)に示す引込み状態まで回転する。図5(c)に示す引き出された状態では、スライダクランク機構21はアーム5にさらに引き出される方向に回転力(トルク)を与える。このためアーム5の引き出された状態が保持される。受座軸4が引き出された状態のアーム5に当たると、図5(b)に示すようにアーム5が引込み方向に回転する。アーム5がさらに引込み方向に所定角度まで回転し、スライダクランク機構21の思案点を超えると、スライダクランク機構21はアーム5に引込み方向のトルクを与える。これにより、アーム5が図5(a)に示す引込み状態まで自動的に回転する。引込み状態ではスライダクランク機構21はアーム5にさらに引込み方向のトルクを与える。このためアーム5の引込み状態が維持される。
受座8の構造は以下のとおりである。図6は受座8の詳細図を示す。図6(a)は受座8の平面図を示し、図6(b)は側面図を示し、図6(c)は垂直断面図を示す。受座8は、受座軸4と、受座軸4を支持する受座本体7と、を備える。受座軸4はその間口方向(図6(a)の左右方向)の位置、上下方向の位置、奥行き方向(図6(a)の上下方向)の位置が調整できるようになっている。
図6(c)に示すように、受座軸4はコイルスプリング41によって突出した状態で軸支持体42に入れ子式に嵌められる。軸支持体42の外周面にはねじ42aが形成されていて、軸支持体42は受座本体7の調整体45にねじで結合される。軸支持体42を回転させることで受座軸4の上下方向の位置を調整できる。
受座軸4と軸支持体42との間にコイルスプリング41を介在させるのは、いたずら等によって引き出された状態のアーム5が引込み状態になっても、受座軸4がアーム5の溝17に嵌まるようにするためである。アーム5が引込み状態になった開き戸2を閉めると、受座軸4はアーム5の溝17の脇の傾斜面51(図1参照)を乗り越え、アーム5の溝17に嵌まる。受座軸4が傾斜面51を乗り越えるとき、受座軸4がコイルスプリング41を圧縮して引っ込む。その後、受座軸4はコイルスプリング41のばね力によって突出し、アーム5の溝17に嵌まる。軸支持体42には伸縮するコイルスプリング41の歪を矯正する案内軸49がかしめ固定される。
図6(c)に示すように、受座本体7は、軸支持体42がねじで結合される調整体45と、調整体45に奥行き方向固定ねじ47を介して結合されるベースプレート46と、を備える。調整体45とベースプレート46との接触面には、ぎざぎざ50(連続した凹凸(図6(a)参照))が形成される。奥行き方向固定ねじ47を緩めれば、受座軸4の奥行き方向の位置を調整できる。調整後、奥行き方向固定ねじ47を締めれば、受座軸4が奥行き方向に固定される。
図3に示すように、受座本体7は枠1の掘り込み9に差し込まれる。掘り込み9の間口方向の長さは、受座本体7の間口方向の長さよりも長い。受座本体7には、ねじ10が通る長孔7aが形成される。ねじ10を緩め、受座本体7を間口方向にスライドさせることで受座軸4の位置を間口方向に調整することができる。調整後、ねじ10を締めれば受座軸4が間口方向に固定される。
引込み装置本体3のアーム5に取り付けられる緩衝体52を説明する。図1に示すように、アーム5の表面には受座8の受座軸4が嵌まる溝17が形成される。溝17は、対向する一対の壁部5a,5bと、一対の壁部5a,5bの下端を繋ぐ底部5fと、を備える。開き戸2を閉めるとき、受座軸4は二点鎖線の軌跡Lに沿ってアーム5に相対的に近づき、アーム5の溝17の一方の壁部5aに衝突する。アーム5の溝17の一方の壁部5aの、受座軸4が衝突する部位に緩衝体52が設けられる。
図7に示すように、緩衝体52はアーム5の一方の壁部5aの上端部(言い換えれば垂直方向の端部)に止め具53を介して着脱可能に取り付けられる。図8の見る方向を変えたアーム5の分解斜視図に示すように、緩衝体52は、アーム5の表面に開けられる穴5dに嵌まる脚部52bと、アーム5の表面に載せられる本体部としてのプレート部52aと、を備える。止め具53は、緩衝体52の表面に載せられるプレート部53aと、プレート部53aからアーム5に向かって突出する一対のフック53bと、を備える。フック53bは、アーム5の穴5dの底に形成した係合部5d1に係合する(図12参照)。緩衝体52はアーム5と止め具53との間に挟まれる。
図9はアーム5の詳細図を示す。図9(a)に示すように、アーム5の溝17の対向する一対の壁部5a,5bの表面は互いに平行である。一対の壁部5a,5bの表面間の幅は、受座軸4の直径よりも僅かに広い。一方の壁部5aには断面四角形の複数の穴5dが開けられる。また、図9(b)に示すように、一方の壁部5aには、緩衝体52のプレート部52a及び止め具53のプレート部53aに形状合わせた切り込み5cが形成される(図8参照)。図9(d)に示すように、一方の壁部5aの高さと他方の壁部5bの高さはほぼ等しい。他方の壁部5bには傾斜面51が形成される。傾斜面51を形成する理由は上述したとおりである。
図10は緩衝体52の詳細図を示す。図10(a)に示すように、緩衝体52のプレート部52aは、端部に丸みを付けた長方形に形成される。プレート部52aの長辺の長さは、アーム5が引き出された状態(図14(a)参照)から所定角度(図14(b)参照)まで回転する間、プレート部52aが受座軸4に接するように決定される。緩衝体52のプレート部52aは、アーム5に形成された切り込み5cに嵌まる(図8参照)。緩衝体52のプレート部52aには、止め具53の一対のフック53bを通過させる一対の切り込み52a2が形成される。図10(b)に示すように、緩衝体52のプレート部52aの下面からはアーム5の複数の穴5dに嵌まる複数の脚部52bが突出する。緩衝体52はエラストマ製であり、樹脂製のアーム5及び樹脂製の止め具53よりも剛性が低い。
図11は止め具53の詳細図を示す。止め具53のプレート部53aは、緩衝体52のプレート部52aと略同様に端部に丸みを付けた長方形に形成される。止め具53のプレート部53aからは一対のフック53bが突出する。
図12は引込み装置本体3のアーム5に緩衝体52及び止め具53を取り付けた状態を示す。緩衝体52の脚部52bをアーム5の穴5dに嵌めることで、緩衝体52がアーム5に水平面内で固定される。そして、止め具53をアーム5に取り付け、緩衝体52をアーム5と止め具53との間に挟むことで緩衝体52がアーム5に垂直方向に固定される。
図13はアーム5の溝17に受座軸4が嵌まった状態を示す。受座軸4はアーム5の溝17の一方の壁部5aと他方の壁部5bとの間に挟まれる。受座軸4の外周にはOリングが巻かれていないので、溝17の幅を図25(b)に示す従来のアーム105の溝107の幅よりも狭くすることができる。溝17の幅が狭くなっているので、他方の壁部5bの傾斜面51の傾斜角度も緩くなる。緩衝体52の端部52a1は一方の壁部5aの壁面から他方の壁部5bに向かって突出していて、受座軸4が一方の壁部5aの壁面よりも先に緩衝体52に接するようになっている。
図14は、開き戸2を閉めるときのアーム5の挙動を示す。図14(a)に示すように、開き戸2を閉めるとき、引き出された状態のアーム5の溝17の一方の壁部5aが受座軸4に衝突する。一方の壁部5aの受座軸4が衝突する部位には緩衝体52が設けられているので、受座軸4が衝突するときの衝撃音を低減することができる。また、一方の壁部5aと他方の壁部5bの高さもほぼ同一であり、図25(b)に示す従来の引込み装置のように他方の壁部105bの高さを低くする必要もないので、アーム5の溝17の壁部5a,5bと受座軸4の引っ掛かり代も確保することができる。さらに、緩衝体52はアーム5の溝17の一方の壁部5aの垂直方向の端部に配置されていて、垂直方向を向く受座軸4の根元近くに接するので、受座軸4に作用するモーメント荷重を低減することができる(図13参照)。なお、図14(a)に示すように、アーム5の一方の壁部5aは他方の壁部5bよりもアーム5の長さ方向に長く、一方の壁部5aの、受座軸4が衝突する部位には、他方の壁部5bが対向していない。しかし、アーム5の一方の壁部5aのこの部位もアーム5の溝17の一部であると定義する。
開き戸2の閉じ動作に伴って、アーム5は図14(a)に示す開いた状態から図14(b)に示す所定角度(コイルばね15がアーム5に与える回転力の方向が切り替わる角度)まで回転する。この間、受座軸4は緩衝体52に接し続けるので、衝撃音をより低減できる。また、図24(a)に示すように、受座軸104にOリング110を巻いた従来の引込み装置では、受座軸104のOリング110の円周方向の一部のみがアーム105の溝107の壁部105aに接触するのに対し、図14(a)に示すように、本実施形態の引込み装置では、受座軸4が長い距離にわたって緩衝体52に接触する。このため、緩衝体52の一部が集中的に摩耗することもない。
開き戸を開くときは、アーム5は上記とは逆の挙動を示す。すなわち、アーム5は最初に引込み状態にあり、アーム5の溝17に受座軸4が嵌まっている。開き戸2を開くと、受座軸4がアーム5の他方の壁部5bに接し、アーム5を引込み状態から引き出し方向に回転させる。アーム5が図14(b)に示す所定角度まで回転するとき、コイルばね15がアーム5に与える回転力の方向が切り替わり、アーム5に引き出し方向の回転力が付与される。このとき、アーム5が引き出される方向に回転し、受座軸4がアーム5の一方の壁部5aに接するようになる。緩衝体52のアーム5の溝の長さ方向の長さを長くすることで、このときも緩衝体52が受座軸4に接するので、このときの衝撃音も低減できる。
図15は本発明の第二の実施形態の引込み装置を示す。この実施形態の引込み装置は、枠1に取り付けられる引込み装置本体61と、開き戸2に取り付けられる受部としての受座62と、を備える。図16に示すように、引込み装置本体61には、引き出された状態から引込み状態まで回転して受座62を引き込むアーム65が設けられる。また、引込み装置本体61には、引き出された状態のアーム65に引き出し方向の回転力を与えると共に、引き出された状態のアーム65が引込み方向に所定角度まで回転するとき、アーム65に引込み方向の回転力を与える弾性部材としてのコイルばね(図示せず)が設けられる。引込み装置本体61はカバー69で覆われる。
第二の実施形態の引込み装置においては、アーム65に溝を形成する替わりに、アーム65に軸66が設けられる。図17に示すように、受座62には、アーム65の軸66が嵌まる溝67が形成される。受座62の溝67の、引き出された状態のアーム65の軸66が衝突する部位には緩衝体68が設けられる。緩衝体68を設けることで、アーム65の軸66が受座62の溝67の壁部に衝突するときの衝撃音を緩和することができる。また、緩衝体68が受座62の溝67に設けられているので、受座62の溝67の壁部とアーム65の軸66の引っ掛かり代も確保することができる。
図18は、本発明の第三の実施形態の引込み装置の引込み装置本体79を示す。第三の実施形態の引込み装置本体79は、重量の重い開き戸に引込み力を付与するのに用いられる。重量の重い開き戸に引込み力を付与する場合、アーム75に引込み力を付与するためのコイルスプリングの弾性力を大きくし、アーム75の回転を制動するダンパの制動力も大きくする必要がある。このため、アーム75の強度も高くする必要がある。この実施形態では、アーム75の強度を高くするためにアーム本体76を金属製にし、アーム本体76の少なくとも一部に樹脂製のカバー77を被せている。
第三の実施形態の引込み装置本体79も、枠及び開き戸のいずれか一方に取り付けられる。枠及び開き戸の他方に取り付けられる受座と協働して開き戸に引込み力を付与する。受座8の構造は、第一の実施形態の引込み装置の受座8(図1参照)と略同一である。引込み装置本体79のアーム75は、垂直軸75gの回りを回転する。アーム75には、受座軸4を受け入れる溝75aが形成される。
第一の実施形態の引込み装置と同様に、引込み装置本体79内には、引き出された状態のアーム75に引き出し方向の回転力を与えると共に、引き込まれた状態のアーム75に引込み方向の回転力を与えるスライダクランク機構(弾性部材としてのコイルスプリングを含む)が組み込まれる。また、引込み装置本体79内には、アーム75が引込み方向に回転するとき、アーム75をゆっくり回転させるダンパ機構が組み込まれる。スライダクランク機構及びダンパ機構の構造は、第一の実施形態の引込み装置本体と略同一であるので、その説明を省略する。
図19は、アーム75の分解斜視図を示す。アーム75は、金属製のアーム本体76と、アーム本体76の少なくとも一部に被さると共に、緩衝体78を露出させる樹脂製のアームカバー77と、アーム本体76と一体に回転する樹脂製のアーム軸80と、を備える。アーム本体76の材質は例えばZDC(亜鉛合金)であり、アームカバー77及びアーム軸80の材質は例えばPOM(ポリアセタール樹脂)である。アーム75には、受座軸4が衝突するときの衝撃音を低減する緩衝体78が設けられる。緩衝体78の材質は例えばTPU(熱可塑性ポリウレタン樹脂)である。アーム本体76の剛性は最も高く、アームカバー77及びアーム軸80の剛性はアーム本体76の剛性よりも低く、緩衝体78の剛性は最も低い。
アーム本体76とアーム軸80には、垂直軸75gが貫通する。垂直軸75gは引込み装置本体79のケースに固定される。アーム本体76とアーム軸80とは、垂直軸75gの回りを一体に回転する。アーム本体76とアーム軸80とは、第一及び第二のピン81a,81bによって連結される。第一のピン81aは、アーム75に回転力を付与するスライダクランク機構のリンクに連結される。第二のピン81bは、回転するアーム75に制動力を付与するダンパ機構のスライドブロックに連結される。
金属製のアーム本体76には、受座軸4が入る溝本体76aが形成される。溝本体76aは、対向する一対の壁部76a1,76a2と、底部76a3と、を有する。溝本体76aは、アーム本体76の長さ方向に細長い。溝本体76aの長さ方向の一端部は、受座軸4を受け入れるために開放する。一方の壁部76a1の上面には、緩衝体78の脚部78bが嵌められる複数の穴76bが開けられる。壁部76a1,76a2の上面には、アームカバー77が嵌められるU字形の掘込み76cが形成される。
金属製のアーム本体76の溝本体76aの壁部76a1,76a2及び底部76a3は、樹脂製のアームカバー77で覆われる。アームカバー77には、アーム本体76の溝本体76aに形状を合わせた溝77aが形成される。アームカバー77の溝77aは、対応する一対の壁部77a1,77a2と、底部77bと、を有する。溝77aの長さ方向の一端部は、受座軸4を受け入れるために開放する。アームカバー77の溝77aは、アーム75の溝75a(図18参照)を構成する。
アームカバー77の一方の壁部77a1の上端部には、緩衝体78を露出させるスリット77cが形成される。アームカバー77をアーム本体76に固定するために、アームカバー77の壁部77a1,77a2の下端には、アーム本体76の凹部76dに嵌まる弾性爪77dが形成される。弾性爪77dの弾性を利用して弾性爪77dを凹部76dに嵌め込むことによって、アームカバー77がアーム本体76に固定される。
緩衝体78は、アーム本体76の溝本体76aの一方の壁部76a1の上端部に取り付けられる。図20に示すように、緩衝体78は、アーム本体76に開けられる穴76bに嵌まる脚部78bと、アーム本体76の上面に載せられる本体部78aと、を備える。図21は、アーム本体に緩衝体78及びアームカバー77を取り付けた状態を示す。図21(b)の断面図に示すように、緩衝体78の脚部78bをアーム本体76の穴76bに嵌めることで、緩衝体78がアーム本体76に位置決めされる。図21(c)の断面図に示すように、アームカバー77をアーム本体76に固定し、アームカバー77とアーム本体76との間で緩衝体78の本体部78aを挟むことで、緩衝体78がアーム本体76に固定される。なお、図21(b)のアームの断面図に示すように、緩衝体78の本体部78aは、アームカバー77の溝77aの一方の壁部77a1から他方の壁部77a2に向かって突出する。受座軸4がアームカバー77に当たる前に緩衝体78に当たるようにするためである。
図22は、開き戸を閉めるときのアーム75の挙動を示す。図22(a)に示すように、開き戸を閉めるとき、受座軸4が引き出された状態のアームカバー77の溝77aの一方の壁部77a1に衝突する。一方の壁部77a1の受座軸4が衝突する部位には緩衝体78が設けられているので、受座軸4が衝突するときの衝撃音を低減することができる。開き戸の閉じ動作に伴って、アーム75は図22(a)に示す開いた状態から図22(b)に示す思案点(コイルスプリングがアーム75に与える回転力の方向が切り替わる角度)まで回転する。この間、受座軸4は緩衝体78に接し続けるので、衝撃音をより低減できる。
開き戸を開くときは、アーム75は上記とは逆の挙動を示す。アーム75は最初に引込み状態にあり、アームカバー77の溝77aに受座軸4が嵌まっている。開き戸を開くと、受座軸4がアームカバー77の他方の壁部77a2に接し、アーム75が引込み状態から引き出し方向に回転させられる。アーム75が図22(b)に示す思案点まで回転するとき、コイルスプリングがアーム75に与える回転力の方向が切り替わり、アーム75に引き出し方向の回転力が付与される。このとき、アーム75が引き出される方向に回転し、受座軸4がアーム75の一方の壁部77a1の緩衝体78に接する。緩衝体78のアーム75の溝77aの長さ方向の長さを長くすることで、このときの衝撃音も低減できる。また、金属製のアーム本体76の溝本体76aを樹脂製のアームカバー77で覆うことで、引き出された状態のアーム75が引込み方向に回転するときにも、引込み状態のアーム75が引出し方向に回転するときにも、アーム本体76と受座軸4とが金属接触するのを防止できる。
なお、本発明は上記実施形態に具現化されるのに限られることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲で様々な実施形態に変更できる。
上記実施形態では、枠に受座を取り付け、開き戸に引込み装置本体を取り付けた例を説明したが、枠に引込み装置本体を取り付け、開き戸に受座を取り付けてもよい。
上記実施形態では、引込み装置本体のアームの上面に溝を形成した例を説明したが、アームの下面に溝を形成することもできる。
上記実施形態では、受座の受座軸にOリングを巻いていない例を説明したが、より衝撃音を低減するために受座軸にOリングを巻くこともできる。また、受座軸が軸線の回りを回転するようにすることもできる。
上記実施形態では、緩衝体を止め具を介して着脱可能にアームに取り付けた例を示したが、緩衝体をボルト等の取付け手段でアームに取り付けることもできる。摩耗した緩衝体を交換できるように緩衝体をアームに着脱可能に取り付けるのが望ましいが、緩衝体をアームに固定することもできる。
上記実施形態は、緩衝体の形状の一例を開示するものであり、緩衝体の形状は本発明の要旨を変更しない範囲でさまざまな形状に変更できる。
上記第三の実施形態では、樹脂製のアームカバーが金属製のアーム本体の溝本体の一対の壁部及び底部に被さっているが、アームカバーがアーム本体の溝本体の一対の壁部のみに被さるようにすることもできるし、アームカバーがアーム本体の溝本体の一方の壁部(緩衝体が設けられている壁部とは反対側の壁部)のみに被さるようにすることもできる。
1…枠
2…開き戸
3…引込み装置本体
4…受座軸(軸)
5…アーム
5a…一方の壁部
5b…他方の壁部
17…溝
8…受座(受部)
52…緩衝体
53…止め具
61…引込み装置本体
62…受座(受部)
65…アーム
66…軸
67…溝
68…緩衝体
75…アーム
76…アーム本体(アーム)
76a…溝本体
76b…アーム本体の穴
76a1,76a2…一対の壁部
77…アームカバー(アーム)
78…緩衝体
78a…本体部
78b…脚部

Claims (8)

  1. 枠及び開き戸のいずれか一方に取り付けられる受部と、枠及び開き戸の他方に取り付けられる引込み装置本体と、を備え、
    前記引込み装置本体は、引き出された状態から引込み状態まで回転して受部を引き込むアームと、引き出された状態の前記アームに引き出し方向の回転力を与えると共に、引き出された状態の前記アームが引込み方向に所定角度まで回転するとき、前記アームに引込み方向の回転力を与える弾性部材と、を有する引込み装置において、
    前記アームは前記受部の軸が嵌まる溝を有し、
    引き出された状態の前記アームの、前記受部の軸が衝突する部位に、前記受部の軸が衝突するときの衝撃音を低減する緩衝体を設けることを特徴とする引込み装置。
  2. 前記アームが引き出された状態から前記所定角度まで回転する間、前記緩衝体が前記受部の軸に接するように、前記緩衝体が前記アームの溝の長さ方向に長いことを特徴とする請求項1に記載の引込み装置。
  3. 前記アームの溝は対向する一対の壁部を有し、
    前記緩衝体は、垂直軸の回りを回転する前記アームの前記溝の一方の壁部の垂直方向の端部に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の引込み装置。
  4. 前記緩衝体は、前記アームに開けられる穴に嵌まる脚部と、前記アームに載せられる本体部と、を備え、
    前記本体部は、前記アームの前記溝の前記一方の壁部から他方の壁部に向かって突出することを特徴とする請求項3に記載の引込み装置。
  5. 前記アームは、金属製のアーム本体と、前記アーム本体の少なくとも一部に被さると共に、前記緩衝体を露出させる樹脂製のアームカバーと、を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の引込み装置。
  6. 前記アーム本体は、前記受部の前記軸が入る溝本体を有し、
    前記アームカバーは、前記アーム本体の前記溝本体の対向する一対の壁部に被さることを特徴とする請求項5に記載の引込み装置。
  7. 前記緩衝体は、前記アーム本体に開けられる穴に嵌まる脚部と、前記アーム本体に載せられる本体部と、を備え、
    前記緩衝体の前記本体部は、前記アーム本体と前記アームカバーとの間に挟まれることを特徴とする請求項5又は6に記載の引込み装置。
  8. 枠及び開き戸のいずれか一方に取り付けられる受部と、枠及び開き戸の他方に取り付けられる引込み装置本体と、を備え、
    前記引込み装置本体は、引き出された状態から引込み状態まで回転して受部を引き込むアームと、引き出された状態の前記アームに引き出し方向の回転力を与えると共に、引き出された状態の前記アームが引込み方向に所定角度まで回転するとき、前記アームに引込み方向の回転力を与える弾性部材と、を有する引込み装置において、
    前記受部は前記アームの軸が嵌まる溝を有し、
    前記受部の、引き出された状態の前記アームの軸が衝突する部位に、前記アームの軸が衝突するときの衝撃音を低減する緩衝体を設けることを特徴とする引込み装置。
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