JP2015016830A - 車両用駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、車両用駆動装置に係り、インバータ短絡故障時に三相交流の回転電機の継続駆動を許容しつつ短期間での部品破損を防止することにある。【解決手段】車両用駆動装置は、車軸に常時接続される三相交流の回転電機と、相ごとに上アーム素子と下アーム素子とを有し、直流電源と回転電機との間で電力変換を行うインバータと、インバータの短絡故障が生じた場合に、回転電機の回転数を低下させる処理を実行する制御部と、を備える。尚、上記の処理は、回転電機に常時接続されるエンジンの回転数を低下させることであり、又は、回転電機と車軸との間に介在するトランスミッションのギア段を高ギアとすることである。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用駆動装置に係り、特に、車軸と三相交流の回転電機とが常時接続される車両用駆動装置に関する。
従来、車軸と三相交流の回転電機とが接続される車両用駆動装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この車両用駆動装置は、直流電源と三相交流の回転電機との間で電力変換を行うインバータを備えている。インバータは、相ごとに上アームと下アームとを有している。
上記した特許文献1記載の車両用駆動装置は、インバータの短絡故障を検出することができる。この車両用駆動装置は、インバータを構成する何れかの相のアームのスイッチング素子に短絡故障が生じたことを検出すると、その相とは異なる相のアームをスイッチング動作させることにより、モータの各相コイルに流れる電流を制御する。かかる構成においては、短絡が生じたアームに流れる電流を低減しつつ三相交流の回転電機を継続して駆動させることができる。従って、かかる車両用駆動装置によれば、インバータ短絡故障時に部品の保護を図りつつ三相交流の回転電機の継続駆動により車両の退避走行を実現することができる。
特開2008−011683号公報
ところで、上記した特許文献1記載の車両用駆動装置において、エンジン及び回転電機が動力分割機構を介して車軸に接続されており、エンジン回転により生じた駆動力が、動力分割機構を介して回転電機へ伝達される経路と車軸へ伝達される経路とに分割可能である。この点、かかる車両用駆動装置によれば、インバータ短絡故障時にエンジン回転により生じた駆動力の一部だけを回転電機へ伝達することができるので、過電流の発生を抑制して、回転電機やワイヤハーネスなどの部品が短期間のうちに破損するのを防止することが可能である。
これに対して、車両用駆動装置としては、エンジンと回転電機と車軸とが直列に接続されるものがある。すなわち、回転電機が、エンジンに常時接続されると共に、車軸に常時接続されるものがある。かかる構造を有する車両用駆動装置では、エンジン回転により生じた駆動力の全部が回転電機を経由して車軸に伝達される。このため、インバータ短絡故障時、駆動力伝達が通常どおりに行われるものとすると、エンジンが高速回転しているときに回転電機が高速回転するので、過電流が発生し易くなり、その結果として、回転電機やワイヤハーネスなどの部品が短期間のうちに破損するおそれがある。一方、インバータ短絡故障時、回転電機などの部品の破損を防止させるうえでは、エンジンと回転電機との接続を遮断することが考えられるが、かかる構成では、インバータ短絡故障時に回転電機の継続駆動が困難となるので、車両の退避走行が不可能となる。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、インバータ短絡故障時に三相交流の回転電機の継続駆動を許容しつつ短期間での部品破損を防止することが可能な車両用駆動装置を提供することを目的とする。
上記の目的は、車軸に常時接続される三相交流の回転電機と、相ごとに上アーム素子と下アーム素子とを有し、直流電源と前記回転電機との間で電力変換を行うインバータと、前記インバータの短絡故障が生じた場合に、前記回転電機の回転数を低下させる処理を実行する制御部と、を備える車両用駆動装置により達成される。
本発明によれば、インバータ短絡故障時に三相交流の回転電機の継続駆動を許容しつつ短期間での部品破損を防止することができる。
本発明の一実施例である車両用駆動装置の構成図である。 本実施例の車両用駆動装置においてインバータに短絡故障が発生したときの電流の流れ、及び、その短絡故障発生後の制御装置による指令の流れを表した図である。 本実施例の車両用駆動装置において実行される制御ルーチンの一例のフローチャートである。
以下、図面を用いて、本発明に係る車両用駆動装置の具体的な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施例である車両用駆動装置10の構成図を示す。本実施例の車両用駆動装置10は、ハイブリッド自動車の車軸12すなわち駆動輪14,16を駆動するための駆動装置である。
車両用駆動装置10は、燃料噴射により車軸12を回転させる駆動力を発生するエンジン20と、電力供給により車軸12を回転させる駆動力を発生するモータジェネレータ22と、エンジン20及び/又はモータジェネレータ22で発生した駆動力を車軸12に伝達するときのギア段を可変するトランスミッション24と、を備えている。
エンジン20とモータジェネレータ22とトランスミッション24と車軸12とは、その順で直列に接続されている。すなわち、エンジン20とモータジェネレータ22とは常時接続されていると共に、モータジェネレータ22と車軸12とはトランスミッション24を介して常時接続されている。このため、エンジン20の回転は、モータジェネレータ22を回転させた後、トランスミッション24で変速されて車軸12に伝達される。
モータジェネレータ22は、U相,V相,W相の3つのコイルの一端が中性点に共通接続された三相交流のモータジェネレータである。モータジェネレータ22は、電力供給により車軸12を回転させる駆動力を発生する電動機の機能を有すると共に、車軸12及び/又はエンジン20からの駆動力により発電する発電機の機能を有する。
車両用駆動装置10は、また、インバータ26を備えている。インバータ26は、リチウムイオン電池やニッケル水素電池などの充放電可能なバッテリ28とモータジェネレータ22との間に介在する三相インバータである。インバータ26は、バッテリ28から供給された直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータ22へ出力すると共に、モータジェネレータ22から供給された交流電力を直流電力に変換してバッテリ28へ出力する装置である。尚、バッテリ28とインバータ26との間に、リアクトルのエネルギ蓄積作用を利用して直流電源の直流電圧を一対のスイッチング素子のオン/オフにより昇圧する昇圧コンバータを設けることとしてもよい。
インバータ26は、モータジェネレータ22の三相それぞれに対応した上下アーム30,32,34と、平滑コンデンサ36と、を有している。U相の上下アーム30とV相の上下アーム32とW相の上下アーム34と平滑コンデンサ36とは、バッテリ28の正極と負極との間に並列に接続されている。各相の上下アーム30,32,34は、上アーム素子30a,32a,34aと、下アーム素子30b,32b,34bと、からなる。
各相の上下アーム30,32,34の上アーム素子30a,32a,34aと下アーム素子30b,32b,34bとは、バッテリ28の正極と負極との間に直列に接続されている。各相の上下アーム30,32,34の上アーム素子30a,32a,34aと下アーム素子30b,32b,34bとの間の中間点は、三相交流モータ12の当該相のコイルの他端に接続されている。
各相の上アーム素子30a,32a,34aは、スイッチング動作するスイッチング素子Qと、ダイオードDと、からなる。スイッチング素子QとダイオードDとは、並列接続されている。各スイッチング素子Qは、例えばIGBTなどのパワートランジスタである。ダイオードDは、スイッチング素子Qでの電流の流れとは逆向きの電流の流れ、すなわち、スイッチング素子QであるIBGTのエミッタ側からコレクタ側への電流の流通を許容する逆並列ダイオードである。尚、スイッチング素子Qは、IGBT以外のMOSFETなどのパワー素子であればよい。
インバータ26は、三相の上下アーム30,32,34の位相が120°ずつズレながら各相の上アーム素子30a,32a,34aのスイッチング素子Qと下アーム素子30b,32b,34bのスイッチング素子Qとが交互にオン/オフされることにより、直流と交流との間での電力変換を行う。
車両用駆動装置10は、マイクロコンピュータを主体に構成された制御装置40を備えている。制御装置40は、予め格納されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理及び/又は電子回路によるハードウェア処理により、各種制御を行う。制御装置40は、各相のスイッチング素子Qのオン/オフを制御する機能を有する。また、制御装置40は、エンジン20の回転数を制御する機能を有すると共に、トランスミッション24のギア段を制御する機能を有する。
例えば、制御装置40は、モータジェネレータ22に要求される要求トルク値に基づいて、インバータ26のスイッチング素子Qをスイッチング動作させるための信号を生成し、その生成した信号をインバータ26の各スイッチング素子Qへ出力する。この場合、インバータ26は、制御装置40からの信号に従ってスイッチング動作を行うことで、バッテリ28の直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータ22へ出力する。これにより、モータジェネレータ22は、要求トルクが発生するように駆動される。
また、制御装置40は、バッテリ28の両端電圧や蓄電量に基づいて、車両を回生制動させるうえで必要な、インバータ26のスイッチング素子Qをスイッチング動作させるための信号を生成し、その生成した信号をインバータ26の各スイッチング素子Qへ出力する。この場合、インバータ26は、制御装置40からの信号に従ってスイッチング動作を行うことで、モータジェネレータ22からの交流電力を直流電力に変換してバッテリ28へ出力する。これにより、バッテリ28は、車両の回生制動により充電される。
制御装置40は、短絡検出部42を有している。短絡検出部42は、インバータ26の有するスイッチング素子Qに生ずる短絡故障を検出する。この短絡検出部42による短絡故障の検出は、例えば、インバータ26の各スイッチング素子Qごとにオフ指令中におけるそのスイッチング素子Qに流れる電流値に基づいて行われるものとしてもよい。尚、この場合は、例えば図1に示す如く、インバータ26の各相出力に電流センサ44を設け、その電流センサ44の出力信号に基づいて短絡故障の検出を行うものとしてもよい。
図2は、本実施例の車両用駆動装置10においてインバータ26に短絡故障が発生したときの電流の流れ(具体的には、矢印で示す経路)、及び、その短絡故障発生後の制御装置40による指令の流れを表した図を示す。また、図3は、本実施例の車両用駆動装置10において制御装置40が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。
本実施例の車両用駆動装置10において、エンジン20の発生した駆動力(動力)は、モータジェネレータ22を介して車軸12側に伝達される。この際、モータジェネレータ22は、エンジン20の回転に従動して回転する。このモータジェネレータ22のエンジン回転に伴う回転は、インバータ26の何れかの相のスイッチング素子Qに短絡故障が発生したときにも起こる。
インバータ26におけるスイッチング素子Qの短絡故障時にモータジェネレータ22が回転すると、インバータ26に短絡故障が生じたスイッチング素子Qを含む経路の閉回路が形成された状態で、モータジェネレータ22で逆起電力が発生するので、例えば図2において太線矢印で示す如き経路で電流が流れる。かかる電流量は、モータジェネレータ22の回転数が多いほど大きくなる。このため、インバータ26の短絡故障時、エンジン20の回転に伴うモータジェネレータ22の回転が通常どおり行われるものとすると、エンジン20が高速回転しているときにモータジェネレータ22も高速回転するので、過電流が発生し易くなると共に、インバータ26に短絡故障が発生してからその過電流継続によりインバータ26やモータジェネレータ22などの部品が発熱して破損するまでの期間が短くなるおそれがある。
そこで、本実施例の車両用駆動装置10は、インバータ26に短絡故障が生じたことを検出した場合に、エンジン20の回転に伴うモータジェネレータ22の回転を継続させたまま、モータジェネレータ22の回転数を低下させることで、過電流の発生を抑えることとしている。以下、本実施例の特徴部について説明する。
本実施例の車両用駆動装置10において、制御装置40は、短絡検出部42において、電流センサ44などを用いて、インバータ26の有するスイッチング素子Qに生ずる短絡故障の有無を検出する。尚、制御装置40は、インバータ26に短絡故障が生じたことを検出した場合は、更に、その短絡故障が生じたスイッチング素子Qを特定することとしてもよい。
制御装置40は、インバータ26の何れか一のスイッチング素子Qに短絡故障が発生していることを検出すると(ステップ100での肯定判定時)、次に、モータジェネレータ22の回転数を低減させる処理を実行する(ステップ102)。
尚、このモータジェネレータ22の回転数を低減させる処理は、具体的には、エンジン20の回転数を低下させること、又は、トランスミッション24のギア段を高ギアへ移行させることである。また、上記のモータジェネレータ22の回転数を低減させる処理は、インバータ26の短絡故障の検出前後でモータジェネレータ22の回転数を低減させるもの(すなわち、エンジン回転数を低下させるもの或いはトランスミッションを高ギアへ移行させるもの)であってもよく、また、予め部品保護の観点から定められている閾値以下までモータジェネレータ22の回転数を低減させるもの(すなわち、エンジン回転数を所定回転数まで低下させるもの或いはトランスミッションを所定ギア(例えば、最高ギア)へ移行させるもの)であってもよい。
制御装置40は、上記ステップ102においてモータジェネレータ22の回転数を低減させる処理として、エンジン20に対してエンジン回転数を低下させる指令を発すると共に、トランスミッション24に対してトランスミッション24のギア段を高ギアへ移行させる指令を発する。尚、インバータ26の短絡故障検出時に既にトランスミッション24のギア段が最高ギアに設定されているときは、更なる高ギアへの移行は不要である。
上記指令が発せられると、エンジン20の回転数が低下されると共に、トランスミッション24のギア段が高ギアへ移行される。エンジン20の回転数が低下されると、そのエンジン20の回転数低下に伴ってモータジェネレータ22の回転数も低下する。また、トランスミッション24のギア段が高ギアへ移行すると、車軸12の回転数が同じであっても、モータジェネレータ22及びエンジン20の回転数が低下する。モータジェネレータ22の回転数が低下すれば、インバータ26の短絡故障時に閉回路に流れる電流量が減少する。
従って、本実施例の車両用駆動装置10によれば、インバータ26の短絡故障時に過電流が発生するのを抑えることができる。このため、本実施例によれば、インバータ26に短絡故障が発生してからその過電流継続によりインバータ26やモータジェネレータ22などの部品が発熱して破損するまでの期間を長くすることができ、インバータ26の短絡故障時に、モータジェネレータ22や、インバータ26とモータジェネレータ22とを繋ぐワイヤハーネスなどの部品が短期間のうちに発熱して破損するのを防止することができる。これにより、インバータ26の短絡故障に対して上記部品をできるだけ保護することができ、インバータ26の短絡故障に起因した上記部品の共連れ交換を抑制し、インバータ26の短絡故障に起因した修理費を低減することができる。
また、本実施例において、エンジン20とモータジェネレータ22とトランスミッション24と車軸12とは、その順で直列に接続されており、エンジン20とモータジェネレータ22とは常時接続されかつモータジェネレータ22と車軸12とはトランスミッション24を介して常時接続されている。この点、エンジン20の発生した駆動力は、モータジェネレータ22を回転させた後、トランスミッション24で変速されて車軸12に伝達される。すなわち、エンジン20の発生した駆動力をモータジェネレータ22を介することなく車軸12へ伝達することは不可能である。このため、本実施例によれば、インバータ26の短絡故障時にも、エンジン動力により継続してモータジェネレータ22を回転駆動させて車軸12を回転駆動させることができるので、車両の退避走行を確保することができる。
尚、本実施例においては、上記の如く、インバータ26の短絡故障時、エンジン20の回転数が低下されることによりモータジェネレータ22の回転数が低減されるが、この際、同時にトランスミッション24のギア段が高ギアへ移行される。エンジン20の回転数が低下されても、トランスミッション24のギア段として高ギアが選択されれば、低ギアが選択される場合に比べて、車軸24を高速で回転させることが可能となるので、車両の退避走行時の走行性能を向上させることができる。
このように、本実施例の車両用駆動装置10によれば、インバータ26の短絡故障時に、三相交流のモータジェネレータ22の継続駆動を許容しつつ、短絡電流の流通に起因した短期間でのモータジェネレータ22やワイヤハーネスなどの部品の破損を防止することができる。
また、本実施例の車両用駆動装置10において、制御装置40は、上記ステップ102においてモータジェネレータ22の回転数を低減させる処理の実行を開始すると、まず、モータジェネレータ22に最大限許容される回転数(許容回転数)を設定する(ステップ104)。
このモータジェネレータ22の許容回転数の設定は、モータジェネレータ22の回転数を低減させる処理の実行開始後、インバータ26の各相出力に流れる電流(インバータ出力電流)、モータジェネレータ22に生じている温度(モータ温度)、モータジェネレータ22とインバータ26とを繋ぐワイヤハーネスに生じている温度(W/H温度)、そのワイヤハーネスの接続部(コネクタ)に生じている温度(コネクタ温度)などに基づいて、行われるものとすればよい。尚、インバータ出力電流は、上記の電流センサ44の出力信号に基づいて検出されるものとしてもよい。また、モータ温度は、図1に示す如くモータジェネレータ22に設置された温度センサ46の出力信号に基づいて検出されるものとしてもよい。
モータジェネレータ22の許容回転数は、例えば、インバータ出力電流が大きいほど低く設定され、モータ温度、W/H温度、又はコネクタ温度が高いほど低く設定されるものとすればよく、或いは、インバータ出力電流が部品が破損し易くなると予想される所定閾値を超える場合は超えない場合に比して低く設定され、モータ温度、W/H温度、又はコネクタ温度が部品が破損し易くなると予想される所定閾値を超える場合は超えない場合に比して低く設定されるものとすればよい。
制御装置40は、モータジェネレータ22の回転数低減処理の開始後、上記ステップ104においてモータジェネレータ22の許容回転数を設定すると、次に、モータジェネレータ22の回転数を、その設定した許容回転数を超えない範囲に調整する(ステップ106)。このモータジェネレータ22の回転数の調整は、エンジン20の回転数及びトランスミッション24のギア段が制御されることにより行われるものとすればよい。
制御装置40は、上記ステップ106においてモータジェネレータ22の回転数調整を開始した後、その調整後の回転数によればモータジェネレータ22やワイヤハーネスなどの部品の保護が可能であるか否かを判別する(ステップ108)。この判別は、インバータ出力電流、モータ温度、W/H温度、又はコネクタ温度をモニタした結果に基づいて行われるものとすればよい。例えば、調整後の回転数でも、インバータ出力電流が高くなる傾向にあり、或いは、モータ温度、W/H温度、又はコネクタ温度が高くなる傾向にあるときは、部品の保護が困難であると判別し、一方、それらの傾向が生じないときは、部品の保護が可能であると判別することとすればよい。
制御装置40は、上記ステップ108において部品の保護が可能であると判別した場合は、次に、上記ステップ104以降の処理を繰り返し行う。一方、部品の保護が困難であると判別した場合は、次に、エンジン20での駆動力発生を停止させることで、車両の退避走行を中止させて車両を停止させる(ステップ110)。
かかる構成によれば、インバータ26の短絡故障に起因してモータジェネレータ22の回転数を低減させる処理が開始された後、そのモータジェネレータ22の回転数を、構成部品を保護できる範囲に調整しながらできるだけ高い回転数まで許容することができる。従って、本実施例の車両用駆動装置10によれば、インバータ26の短絡故障時に、短絡電流の流通に起因した部品破損を確実に防止しつつ車両の退避走行時の走行性能を向上させることが可能である。
尚、上記の実施例においては、モータジェネレータ22が特許請求の範囲に記載した「回転電機」に、制御装置40が特許請求の範囲に記載した「制御部」に、それぞれ相当している。
ところで、上記の実施例においては、インバータ26の短絡故障時におけるモータジェネレータ22の回転数低減処理として、エンジン20に対してエンジン20の回転数を低下させると共に、トランスミッション24に対してトランスミッション24のギア段を高ギアへ移行させるが、何れか一方のみを行うものであってもよい。
10 車両用駆動装置
12 車軸
20 エンジン
22 モータジェネレータ
24 トランスミッション
26 インバータ
28 バッテリ
30,32,34 上下アーム
40 制御装置
42 短絡検出部
44 電流センサ
46 温度センサ

Claims (5)

  1. 車軸に常時接続される三相交流の回転電機と、
    相ごとに上アーム素子と下アーム素子とを有し、直流電源と前記回転電機との間で電力変換を行うインバータと、
    前記インバータの短絡故障が生じた場合に、前記回転電機の回転数を低下させる処理を実行する制御部と、
    を備えることを特徴とする車両用駆動装置。
  2. 前記処理は、前記回転電機に常時接続されるエンジンの回転数を低下させることであることを特徴とする請求項1記載の車両用駆動装置。
  3. 前記制御部は、前記処理の実行開始後、前記回転電機の回転数が前記短絡故障時に設定される前記回転電機に許容される許容回転数を超えないように、前記エンジンの回転数を調整することを特徴とする請求項2記載の車両用駆動装置。
  4. 前記処理は、前記回転電機と前記車軸との間に介在するトランスミッションのギア段を高ギアとすることであることを特徴とする請求項1記載の車両用駆動装置。
  5. 前記制御部は、前記処理の実行開始後、前記回転電機の回転数が前記短絡故障時に設定される前記回転電機に許容される許容回転数を超えないように、前記トランスミッションのギア段を調整することを特徴とする請求項4記載の車両用駆動装置。
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