JP2015016320A - 起伏ベッド - Google Patents

起伏ベッド Download PDF

Info

Publication number
JP2015016320A
JP2015016320A JP2014135072A JP2014135072A JP2015016320A JP 2015016320 A JP2015016320 A JP 2015016320A JP 2014135072 A JP2014135072 A JP 2014135072A JP 2014135072 A JP2014135072 A JP 2014135072A JP 2015016320 A JP2015016320 A JP 2015016320A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bed
user
base
rising
foot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014135072A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6197168B2 (ja
Inventor
睦博 中居
Mutsuhiro Nakai
睦博 中居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NAKAI MOKKO KK
Original Assignee
NAKAI MOKKO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NAKAI MOKKO KK filed Critical NAKAI MOKKO KK
Priority to JP2014135072A priority Critical patent/JP6197168B2/ja
Publication of JP2015016320A publication Critical patent/JP2015016320A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6197168B2 publication Critical patent/JP6197168B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)

Abstract

【課題】現在普及している起伏ベッドは、介護従事者の労力軽減に主眼が置かれているが、自力で起伏したいという要望も多い。この自力での起伏を単純な機構で実現し、自宅での使用にも好適な軽量かつ安価な起伏補助ベッドを提供する。
【解決手段】ベッド本体から脚受け部分を切り離して基台に一体化し、起き上がり時には腰掛け座とする。ベッドを伸縮させて、寝床面の全長を起立とともに減じ、仰臥とともに増大させることにより使用者は介助無しで起伏が可能である。また、起伏に連動して、使用者の背面に進退する背当てを装備することによって、さらに起き上がりと仰臥を容易にした。
【選択図】図9

Description

本発明は、主として身障者や病弱の高齢者などの要介護者を対象とする介護用ベッドに関わり、特に要介護者が自力でベッドから起き上がって車椅子等に着座する、あるいは車椅子等からベッドに着座して仰臥にいたる動作を補助するのに好適なベッドを提供する。
身障者や病弱の高齢者がベッドから車椅子に移るに際して、ベッド上に起き上がって体の向きを90度回してベッドの側方に足を下ろして移乗するという形がよく行われる。このような形は、機能障害が比較的軽い場合であり、そのための起伏ベッドは、ベッドが長手方向をV字形に屈曲させて使用者の上体起こしを助けるものであればよい。しかし、機能障害が更に重くなると、自分ひとりではベッドの側方に足を下ろすことが困難になり、単にベッドを屈曲させるのみでは対応できない。
このような重度の機能障害を持った使用者を補助するために、ベッド上で体の向きを変えることなく、仰臥姿勢から上体を起こすのみで腰掛け姿勢に到る機能をもたせたものが提案されている。それらの中で、使用者が仰臥姿勢から腰掛け姿勢に移る際の人体の屈曲に合わせて、ベッドを長手方向に屈曲させる方式が数多く出願されており、商品としても多く実用化されている。
屈曲の形は、使用者の腰と膝に相当する箇所を節としてベッドを3体に折り曲げ、長椅子状に変身させて仰臥姿勢から腰掛け姿勢に移行させるものが主流である。ところがこの方式における難点は、ベッドを折り曲げて形成する長椅子は、足側端部で椅子の脚に変化する部位が長すぎる、すなわち座面が床から高すぎるために、そのままでは着座そのものが安定を欠き、着座姿勢から歩行あるいは車椅子に移ることが困難であるという点である。
これを解決するために、特許文献1ではベッドの足側端部の余長部を分離し、ベッドの下に収納して邪魔にならないようにしている。また特許文献2では、使用者の膝に対応する位置でベッドを分割し、いずれか一方を横方向にずらせて足を下ろすようにしている。他の対応として特許文献3では、ベッドの寝床面を縦方向にスライドする構造とするとともに、その足側端部を履帯状として、ベッドの裏側に巻き込むようにしている。これにより履帯部分を巻き取ると同時に、寝床面を足側に移動させて利用者をベッドの足側端に座らせることができる。
実公平04−819号 特開2006−314690号 特開2006−212112号
現在病院や介護施設で使用されている起伏ベッドにおいては、介護従事者の労力を軽減させることに主眼が置かれて高機能・多機能の重装備となっており、使用者をして自力で起伏させるという配慮に乏しい。本発明は、この自力での起伏を容易ならしめることを比較的に単純な機構で実現して、軽量かつ安価で普通の住宅での使用にも好適な起伏補助ベッドを提供しようとするものである。
またこれら既存の起伏補助ベッドの多くは構造材が主として鉄鋼やプラスチックであり、使用感が冷たく、病院にいるような感じがして十分にくつろげるものではない。本発明はこの点に関しても、最大限に木材を使用することによって家具としての温もりを有し、家庭で違和感なく使用できるベッドの実現をも目指す。
上記課題を解決するために、本願の起伏ベッド(以下ベッドと記述する)の足受け座をベッド本体から切り離して基台に一体化し、起き上がり時には腰掛け座とする。そうして、前記足受け部分を除くベッド本体を、ベッドの長手方向に直交する水平軸の周りに回動させて起伏させることによって、使用者の姿勢を仰臥から腰掛けへ、あるいは腰掛けから仰臥へと転換させるようにした。
また、ベッド本体の寝床面を起伏動作に連動させてベッド長手方向に往復動が可能とし、起立のときには、足受け座を含む寝床面の全長を縮める方向へ動かし、倒伏のときには足受け座を含む寝床面の全長を伸ばす方向に動かすことによって、人体の伸縮に寝床面の伸縮を同期させるようにした。以下本文で寝床面とは、ベッドとしての機能を呈するその上面を指す。
さらに起伏の補助を確実にするために、起伏に連動して使用者の背面下部に進退する背当てをベッド本体に装備し、起き上がりの途中で使用者の背面を押すことにより着座をしやすくする。また起立状態では足受け座に沿う背当てを構成するとともに、倒伏の際は着座する使用者を受け止め、ベッド本体の回動に連動して起伏の途中で退去させることによって、仰臥への移行を滑らかに補助するようにした。
本願発明によって、仰臥姿勢から腰掛け姿勢への移行を、使用者にほとんど負荷を感じさせないで行うことが可能となった。また、起伏に伴って使用者の身体が屈伸するのに合わせて、ベッドの寝床面全長を伸縮させるので、身体に大きな機能障害を抱えていても、自力でベッドからの起き上がりや就寝が楽に行えるようになった。とりわけ、腰掛け姿勢からベッドに仰臥する際に位置の修正を要しないことは評価が高い。かくして、当然ながら介護を受ける場合においても、介護者にとって労力の軽減効果は大きい。また、先行技術文献の3例に比べて遥かに単純な機構によるので、安価かつ保守が容易であり、施設のみならず一般住宅にも普及しやすいものである。
実施例1におけるベッドが倒伏した状態の断面図 実施例1におけるベッドが起立した状態の断面図 実施例2におけるベッドが倒伏した状態の断面図 実施例2におけるベッドが起立した状態の断面図 実施例2の起立過程の状況を模式的に表した斜視図 実施例3におけるベッドが倒伏した状態の断面図 実施例3におけるベッドが起立した状態の断面図 実施例3における背当てを押し出す構造を示す部分斜視図 実施例3における着座状態を模式的に表した斜視図
先ず図1および図2を用いて本願の基本構造と作用を説明する。これら2図は請求項1に関わる起伏ベッドを使用者の側面方向から見た断面図であり、図1は倒伏した仰臥姿勢を、また図2は起立した腰掛け姿勢を示す。本文では、ベッドの長手方向を表現するに際して、仰臥している使用者を基準として頭側を上方、足側を下方と表記する。図1に示すように、本ベッドは、全体を支える基台部1と、ベッドの起伏を行う起伏部2とから構成される。
基台11には、ベッド支柱13とベッド受け14を立設し、ベッド本体21を含む起伏部2を支持している。また基台11の下方端には足受け座支柱15、16を立設してこれに足受け座12を横架し、ベッドが起伏しても動かないように、基台11に固定してある。ベッドが起立して長椅子状に変身すれば足受け座12が腰掛けの座面となる。ベッドの下方端をベッド本体の起伏運動と切り離していることが本願の第1の特徴である。足受け座12の上下方向長さは人が腰掛けるのに十分な長さが必要であり、実用的には450mm程度である。
足受け座12の座面は上下方向に角度を持たせても良い。すなわち、座面の下方端を僅かに高くして水平から5度程度傾けると、ベッドが長椅子状になったときに安定して深く腰掛けることができる。以下本文では、特記の無い限り傾きを水平面からの角度で表記する。また本実施例では、足受け座12は固定されているが、ベッドが起立して長椅子状となったときに、座面が前のめりに僅かに傾動できるようにすれば、使用者は離席や車椅子への移乗が楽になる。これらの付加的構造は、ベッドの高さなど使用者の身体条件に合わせて適宜選択すればよい。
起伏部2は、起伏軸23とベッド受け14により支持されるベッド本体21、およびジャッキ22から構成される。ジャッキ22はベッド支柱13上の固定支点24とベッド本体にある起伏支点25に装架されている。
起伏部の寝床面上方端にはブラケット状の係止部33、および係止竿37が設けられ、敷布団42の上方端4か所を固縛ひもで係止竿37に係止してある。敷布団42の下方端は、図示しない固縛ひもで足受け座12に固縛してある。枕43も同様に係止竿34に係止してあるが、他の手段で敷布団に固着させてもよい。敷布団の表面は、使用者の着衣に対して滑りやすいものが望ましく、かつベッドとの擦れ合いに耐える必要がある。丈夫な敷布団カバーに任意の布団を収納し、カバーの一端に固縛ひもを備えた形が好適である。
次に実施例1における作用を説明する。図1において、ジャッキ22を伸長させると、ベッド本体21の傾きが0度から増大して、図2のように変化する。すなわち、ベッド本体が起伏軸23を中心として回動し、使用者の上半身を起き上がらせる。傾きが30度付近から、使用者の体が下方へ滑り始め、40度付近を過ぎると足受け座12に滑り落ちて図2の着座姿勢となる。使用者の身体が重力移動を始めるこの限界角度は敷布団の性状、使用者の着衣などによって変わるが35〜45度である。
回転の中心である起伏軸23がベッド本体の寝床面よりも低い位置にあるので、起立状態における寝床面の全長すなわちベッド本体21の上方端から足受け座12の下方端までの長さは、仰臥状態におけるそれよりも短くなる。そえゆえに、着座姿勢では図2のように使用者の背面で敷布団にたくれを生じる。本実施例では、敷布団の下方端を足受け座に固縛してあるが、固縛しなければ敷布団の下方端が足受け座からはみ出して垂れ下がり、その分だけ背面でのたくれは少なくなる。
図1において、ベッド本体21の上面はスノコ状のベッド本体寝床面26を形成している。ベッド本体寝床面26の下方端は、足受け座12の上方端との間に所要の間隙を設けて、起立したときに干渉し合わないように配慮してある。この所要の間隙は、前記のベッド寝床面全長が増減する長さによって決められる。
次に、図2の状態から図1の状態に移る倒伏の過程を説明する。使用者は図2に示す起立した状態の足受け座に着座し、そのまま背面でベッドにもたれかかり、ジャッキ22を起動すると、起伏部は逆方向に回転して傾きを減じる。ベッド本体21は敷布団のたくれを引き延ばしつつ倒れて仰臥姿勢に到る。この過程で使用者はベッドの上方へ引き寄せられつつ仰臥するが、起伏部の回転のみでは図1の状態よりも下方にずれた位置で回転を終える。
そこで、図1の位置に仰臥するには、図示しないベッドの手摺などを使う、あるいは身体をよじらせるなどして、せり上がる必要がある。本実施例は、機構はシンプルであるものの、ある程度は仰臥姿勢での位置修正を行うことを前提にしており、使用者の身体状況に合わせて適宜に補助機器を用いる、あるいは介助を受ける必要がある。
身体機能の低下が著しく、仰臥姿勢において自力での位置修整が困難な使用者のために、起伏補助機能を更に高めた請求項2に関わる起伏ベッドを図3、図4および図5を用いて説明する。図3は倒伏した仰臥姿勢を、図4は起立した着座姿勢を、図5は起立が進行した状態あるいは倒伏過程の初期を示す。本実施例において、実施例1と共通する部品、機構および作用は実施例1と同じであり説明を省略する。
本実施例では、ベッド本体21からその上方側と寝床面の部分を切離して移動部3とし、起伏に連動してベッド本体から移動部を引き込み、あるいは繰り出しさせる。この伸縮の機構は公知のものでよく、本実施例で採用している家具の引き出しなどで用いられる案内レールによるものが好適である。したがって、伸縮の機構はとくに限定する必要がないので説明を省略する。ベッド本体21の上方部分を抱え込むように移動部3が係合しており、移動寝床31がベッド長手方向(上方または下方)に往復動自在となっている。移動寝床31の上端近くに設けた移動支点36と、基台11に設けられた基台支点35を移動リンク32で連結している。
移動寝床31の上方端には、ブラケット状の係止部33があり、実施例1と同様の敷布団を係止竿34に固縛ひもによって係止している。敷布団の下方端は足受け座に載置したままで何らの拘束も施さない。基台11の下方端両側に立設されている足受け座支柱16には、弓形の案内手摺41の上下端が固着されている。案内手摺41は足受け座12の下方端を囲い込むように配設されており、起立とともに下方へずり落ちてくる敷布団42を足受け座の裏に巻き込むように案内する。この状況を図5に示す。
次に実施例2における作用を説明する。図3において、ジャッキ22を伸ばすと、ベッド本体21が起伏軸23を中心として回動して、その傾きが0度から増大し、図4のように変化する。このとき移動寝床31は移動リンク32によって基台上の基台支点35から定距離に拘束されているので、移動寝床31はベッド本体上を下方へ移動せざるを得ない。その結果ベッドは全寝床長さを縮めながら起立する。
この、ベッド本体の起伏運動に連動して生じる全寝床長さの縮み、すなわちベッド本体21と移動寝床31との相対往復距離は、移動リンク32の長さおよびその両端の支点35または36の位置によって決まる。したがって、これらの寸法を選ぶことによって移動寝床の往復動距離を任意に設定できる。具体的には、移動リンクの基台側を支える基台支点35の取り付け孔を、基台11上に所要箇所並べるのが良い。こうすれば、使用者の体格や症状に応じて基台支点35の位置を変えることによって、最適な往復動に設定して使用することが出来る。
この起き上がり動作に連動して、移動寝床31の上にある敷布団と使用者は、起き上がりつつ下方に移動する。この際に、足受け座においては図5に示すように、移動寝床上の敷布団も使用者の足と共に下方に滑って移動し、遂には膝から先が足受け座12を離れて垂れ下がり足が着床する。敷布団は左右の両側部分が案内手摺41の彎曲面に沿って下降し、足受け座12の裏側に潜り込むので着床する足を邪魔することがない。こうして使用者は着座姿勢となり、案内手摺を利用して立ち上がり、あるいは車椅子に移乗することが出来る。
図3において、移動寝床31の下方端31Eと足受け座12の上方端との間隔K、すなわちベッド本体21の上面の露出範囲は、起き上がり過程で消滅し、図4の起き上がり状態に至ると、移動寝床31の下方端部分が足受け座12の下に潜り込んでいる。この潜り込んだ部分の長さLとKを合計した長さが、起き上がりに伴って短縮された全寝床の長さを表している。この寝床の長さの大幅な伸縮によって、仰臥から着座、あるいは着座から仰臥への姿勢の変更を、介護なしで極めて容易に行うことができる。
次に、図4の状態から図3の状態に移る倒伏の過程を説明する。図4に示す起立した状態で、足受け座に座り、そのまま移動寝床に背面からもたれかかると、図5に示すように使用者の腰から上は移動寝床に支持された状態となり、頭部は枕に収まる。ジャッキ22を起動させると、ベッド本体21から移動寝床31が繰り出されつつ傾きが減少する。この回動に連れて使用者は敷布団とともに上方へ引き上げられ、足は垂下状態から引き上げられ足受け座上に移動して、遂に図3の倒伏したベッド上で仰臥姿勢に到る。
この起立状態から倒伏状態に至る過程において、使用者は体をほとんど動かすことなく、所定の仰臥位置に移ることが出来る。それを可能にしたのは、前記L+Kで説明した伸縮量の大きさであり、その実例を挙げると、日本人向けの標準的なモデルでは、Lは210mm、Kは550mmでL+Kは760mmに達する。これをシンプルな機構によって実現したことが本発明の最大の特徴である。また、これに付随して得られた効果として、起立状態でのベッドの高さが、実施例1における mmから、 mmへと大幅に縮まった。この効果は、家具としてのデザイン性と実用性をも高めるものである。
図3において寝床面は、上方より移動寝床31、ベッド本体21、足受け座12の3つの面で構成される。これらの面の間に生じる2つの段差は木製の場合、上方のものが10〜15mmで下方のものは10〜20mmである。使用者が寝具無しで仰臥すると、上方の段差部分は腰部ないし臀部に位置するので、姿勢によっては段差を感じる。しかし敷布団を介するとほとんど知覚せず、睡眠に支障はない。下方の段差部は下肢に位置するのでほとんど支障はない。しかしながら、移動寝床31の下方端および足受け座12の上方端の角(かど)に緩やかな勾配面で面取りを施すなどの、段差軽減処理を行うことが望ましい。
図6乃至図9を用いて、さらに起伏補助の機能を高めた実施例3を説明する。この方法は実施例2に進退背当て部5を付加したもので、起立動作の後半に背当てがせり出すようにしたものである。進退背当て部5以外の構造は実施例2と同一であり、部品名称および起伏動作も共通であるので説明を省略する。図6はベッド倒伏時の断面図であり、図7は起立時の断面図である。また、図8は図7における進退背当て部5と移動寝床31との係合状態を説明する部分斜視図であり、背当て51および背当てブラケット52を透明に描画してある。
図において、背当て51は移動寝床31と略同じ幅を有し、その裏面を左右2枚の背当てブラケット52によって支持・補強され、背当てブラケット52は、起伏軸23と平行な背当て軸53によってベッド本体に回動自在に枢支されている。背当て51はベッド倒伏時には図6に示すように、その先端が移動寝床31の下方端31Eの上に重なった状態で、使用者の腰部ないし下肢の荷重を受ける。
背当てブラケット52は、直角三角形の三角定規のような輪郭であり、その斜辺が揺動受圧面54である。移動寝床31には背当てブラケット52が嵌り合う櫛の目状のブラケット通し37が設けられており、その底が移動寝床側の揺動加圧端38である。図6において、ベッド倒伏時には揺動受圧面54の上方先端が、間隔Aをもって移動寝床の揺動加圧端38と対向している。
ベッド本体の起き上がりに連動して、移動寝床31が下方に移動し、起き上がりの途中で間隔Aがゼロになると、揺動加圧端38が背当てブラケット52の揺動受圧面54に接触し、揺動受圧面54を押し上げて背当てブラケットを回動させながら下方に進入する。こうして、背当て51は背当て軸53を軸として回動し、急速に進出する。この機構は、移動寝床の直線運動を、これと傾斜して滑り接触する背当ての回転運動に変換するものであり、内燃機関におけるカムによる弁の開閉を逆に働かせるようなものである。
このようにして起き上がりの終期には、ベッド本体の起き上がり動作に、背当ての進出動作が重ねられるで、ベッド本体の僅かの回動によって背当て51は大きく立ち上がる。すなわち、使用者は仰臥の姿勢から徐々に起き上がり、最後に大きく背中を押されて着座姿勢となる。したがって条件を選べば、実施例1で述べたベッド本体の限界角度を越える前に、背当てが使用者の背面に作用するように設定して、起伏の動作をより滑らかにすることができる。
図7および図8において、背当て51の下方端を、足受け座12の端部近傍に配置して、両者が長椅子を形成するようにしてあるので、使用者は安定して着座できる。図7に示すように、この起き上がり状態での背当て51の傾きは約70度であり、ベッド本体の傾きは50度に過ぎない。ベッドの起伏角度は小さいほど省電力であるばかりでなく、居住環境や室内景観の観点からも歓迎される。図9は、本実施例を起立させて長椅子として使用している状態を示す。敷布団が移動寝床の上方端の係止部から背当ての先端に架け渡され、背当てから座面へと連続して椅子の構造を形成している。
背当てブラケット52の揺動受圧面54と、移動寝床31の揺動加圧端38とは、比較的に高い接触圧のもとに滑動する。本実施例では、揺動加圧端38に高分子系の滑り材を張って滑りを良くしているが、他の摩擦低減策を講じても良い。たとえば、揺動加圧端38にローラを装備して、背当てブラケットの揺動受圧面54を走行させれば、転がり接触となって格段に摩擦抵抗が減少するとともに、部材の損耗も少ない。
なお、背当て51を揺動させる方法は、本実施例のような機械的に連動させるものに限定されることなく、他の公知の方法を利用できる。たとえば、電気的に連動制御しても良く、さらに背当てについても本実施例のような剛体でなく風船などの柔軟構造として、流体圧による膨縮によって進退させてもよい。
高齢者や傷病者の自立支援は今後ますます需要が大きくなると予想されており、本願のように簡便な普及型の市場は拡大が見込まれる。本発明品は運転操作が単純であることに加えて、主材料を木材で製作できるので一般家庭に抵抗なく受け入れられる。長期間を要する脳梗塞患者の療養なども、本発明品を利用すれば家庭において受入れ可能なケースも多いと考えられるので、社会的に大きな貢献が期待できる。
1 基台部、11 基台、12 足受け座、13 ベッド支柱、14 ベッド受け、15 足受け座支柱、16 足受け座支柱
2 起伏部、21 ベッド本体、22 ジャッキ、23 起伏軸、24 固定支点、25 起伏支点、26 ベッド本体寝床面
3 移動部、31 移動寝床、32 移動リンク、33 係止部、34 係止竿、35 基台支点、36 移動支点、37 ブラケット通し、38 揺動加圧端
41 案内手摺、42 敷布団、43 枕、44 固縛ひも
5 進退背当て部、51 背当て、52 背当てブラケット、53 背当て軸、54 揺動受圧面

Claims (3)

  1. ベッド基台と、ベッド基台に連結されてベッド面の足側端部を形成し、起立時には腰掛け座となる足受け座と、前記足受け座を除くベッド面を形成するベッド本体と、ベッド基台に配設されて、ベッド本体をベッドの長手方向に直交する水平軸の周りに回動させて、起伏駆動する起伏部とから構成されることを特徴とする起伏ベッド。
  2. ベッド本体の寝床面が起伏動作に連動して、起立とともに足受け座を含む寝床面全長を縮める方向へ、倒伏とともに足受け座を含む寝床面全長を伸ばす方向に、伸縮することを特徴とする請求項1に記載の起伏ベッド。
  3. ベッド本体の起伏動作に連動して、使用者の背面下部に背当て状に進退する背当てを備え、起立の途中で進出して起立状態では足受け座に沿う背当てを構成し、倒伏の途中で退去することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の起伏ベッド。
JP2014135072A 2013-06-13 2014-06-12 起伏ベッド Expired - Fee Related JP6197168B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014135072A JP6197168B2 (ja) 2013-06-13 2014-06-12 起伏ベッド

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013139234 2013-06-13
JP2013139234 2013-06-13
JP2014135072A JP6197168B2 (ja) 2013-06-13 2014-06-12 起伏ベッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015016320A true JP2015016320A (ja) 2015-01-29
JP6197168B2 JP6197168B2 (ja) 2017-09-20

Family

ID=52437914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014135072A Expired - Fee Related JP6197168B2 (ja) 2013-06-13 2014-06-12 起伏ベッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6197168B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114886686A (zh) * 2022-05-11 2022-08-12 西平县妇幼保健院 一种妇产科麻醉病人恢复期辅助活动工具

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6118127U (ja) * 1984-07-07 1986-02-01 四郎 石川 健康ベツド
JPH0775657A (ja) * 1993-02-09 1995-03-20 Paramount Bed Co Ltd 床部起伏機構を備えたベッドのボトム構造
JP2000325405A (ja) * 1999-05-20 2000-11-28 Murata Mach Ltd 起伏ベッドの背上げ装置
JP2003000655A (ja) * 2001-06-20 2003-01-07 Toshiro Matsui 介護用ベッド
JP3156874U (ja) * 2009-11-05 2010-01-21 美輝 姚 車輪付きベッドに変換可能な車椅子

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6118127U (ja) * 1984-07-07 1986-02-01 四郎 石川 健康ベツド
JPH0775657A (ja) * 1993-02-09 1995-03-20 Paramount Bed Co Ltd 床部起伏機構を備えたベッドのボトム構造
JP2000325405A (ja) * 1999-05-20 2000-11-28 Murata Mach Ltd 起伏ベッドの背上げ装置
JP2003000655A (ja) * 2001-06-20 2003-01-07 Toshiro Matsui 介護用ベッド
JP3156874U (ja) * 2009-11-05 2010-01-21 美輝 姚 車輪付きベッドに変換可能な車椅子

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114886686A (zh) * 2022-05-11 2022-08-12 西平县妇幼保健院 一种妇产科麻醉病人恢复期辅助活动工具
CN114886686B (zh) * 2022-05-11 2023-10-20 西平县妇幼保健院 一种妇产科麻醉病人恢复期辅助活动工具

Also Published As

Publication number Publication date
JP6197168B2 (ja) 2017-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2642036C2 (ru) Шарнирно-сочлененная кровать с регулированием положения поясницы и головы
EP1711085B1 (en) Multi-position reclining bed with desk
WO2018120630A1 (zh) 背部悬空下沉式电动护理床架
JP5878098B2 (ja) 摂食・嚥下訓練用車椅子
KR101455211B1 (ko) 침대가변형 슬라이딩 휠체어
US20130212807A1 (en) Bed chair
US9554957B2 (en) Bed chair
JP2008188055A (ja) マッサージ椅子
JP2008178491A (ja) マッサージ椅子
JP2005304626A (ja) 車椅子機能を有する介護用ベッドの構成方法及び介護用ベッド
WO2018134554A1 (en) Powered seat and related seating improvements
WO2007055051A1 (ja) 介護用ベッド
JP4586038B2 (ja) 療養用ベッド
CN209075234U (zh) 一种多功能电动护理床
JP6197168B2 (ja) 起伏ベッド
JPH11244096A (ja) 腰スライド機構を有するリクライニングベッド
JP2007307361A (ja) 椅子座位をとれるベッド
JP2004298372A (ja) 背上げ可能なベッド
ES2361577T3 (es) Cama médica con traslación lateral.
JP3660863B2 (ja) 立上がり支援装置
CN209392271U (zh) 一种多功能轮椅
JP2014012054A (ja) 電動ベッド
JP6773317B2 (ja) 入浴介護装置
TWM582384U (zh) Nursing robot
JP2009225916A (ja) 人工透析用治療椅子

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140724

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160524

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20160524

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20160722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170718

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6197168

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees