JP2015016204A - マッサージ装置 - Google Patents

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Ryota Sato
亮太 佐藤
大輔 森川
Daisuke Morikawa
大輔 森川
筒井 慎治
Shinji Tsutsui
慎治 筒井
直人 白澤
Naoto Shirasawa
直人 白澤
将利 渥美
Masatoshi Atsumi
将利 渥美
祥平 谷口
Shohei Taniguchi
祥平 谷口
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Abstract

【課題】揉み玉装置が腰部および臀部に対応する領域内を移動するときに使用者に過度な刺激を付与することを抑制することが可能なマッサージ装置を提供する。
【解決手段】マッサージ装置1は、揉み玉54と、高さ方向において身体と施療子との相対位置を変更する移動装置60および施療装置12とを備えている。揉み玉54が移動することが可能な領域のうち腰部および臀部に対応する領域において、仙骨に対応する領域を含む領域を回避領域として、揉み玉54は、高さ方向において腰部および臀部にわたる範囲内を移動するとき、回避領域を回避する。
【選択図】図1

Description

本発明は、施療子により臀部をマッサージするマッサージ装置に関する。
従来のマッサージ装置は、施療子(揉み玉)により身体をマッサージする揉み玉装置を備えている。揉み玉装置は、腰部、臀部、および大腿部を連続的に移動する。そして、揉み玉装置は、腰部、臀部、および大腿部にわたりマッサージする。なお、特許文献1は、従来のマッサージ装置の構成の一例を示している。
特開2008−253467号公報
ところで、本出願人は、揉み玉が身体に押し付けられた状態で腰部および臀部に対応する領域内において仙骨に対応する部位を移動するとき、使用者に過度な刺激を付与してしまうことを知見している。しかし、従来のマッサージ装置は、揉み玉が使用者に過度な刺激を付与してしまう問題に対して考慮されていない。
本発明は、上記課題を解決するため、施療子が腰部および臀部に対応する領域内を移動するときに使用者に過度な刺激を付与することを抑制することが可能なマッサージ装置を提供することを目的とする。
・本マッサージ装置は、身体をマッサージする施療子と、当該マッサージ装置の高さ方向において前記身体と前記施療子との相対位置を変更する移動部とを備え、前記施療子が移動することが可能な領域のうち腰部および臀部に対応する領域内において、仙骨に対応する領域を含む領域を回避領域とし、前記施療子は、前記移動部により前記施療子が前記高さ方向において前記腰部および前記臀部に対応する領域内を移動するとき、前記回避領域を回避することを特徴としている。
本マッサージ装置の施療子は、腰部および臀部に対応する領域内を移動するとき、回避領域を回避する。このため、施療子の腰部および臀部に対応する領域内の移動にともない施療子が使用者に過度な刺激を付与することが抑制される。
・上記マッサージ装置において、前記施療子を当該マッサージ装置の幅方向に移動させる幅駆動部を有し、前記施療子は、前記幅方向において前記施療子が前記回避領域と重なる状態で前記移動部により前記施療子が前記高さ方向において前記腰部および前記臀部に対応する領域内を移動するとき、前記幅駆動部による前記施療子の少なくとも前記幅方向への移動により、前記回避領域を回避することが好ましい。
・上記マッサージ装置において、前記施療子を当該マッサージ装置の強弱方向に移動させる強弱駆動部を有し、前記施療子は、前記強弱方向において前記施療子が前記回避領域と重なる状態で前記移動部により前記施療子が前記高さ方向において前記腰部および前記臀部に対応する領域内を移動するとき、前記強弱駆動部による前記施療子の少なくとも前記強弱方向への移動により、前記回避領域を回避することが好ましい。
・上記マッサージ装置において、前記施療子を当該マッサージ装置の幅方向に移動させる幅駆動部と、前記施療子を当該マッサージ装置の強弱方向に移動させる強弱駆動部とを有し、前記回避領域は、仙骨に対応する領域である第1回避領域と、前記第1回避領域を含み、腸骨に対応する領域である第2回避領域とを有し、前記施療子は、前記移動部により前記施療子が前記高さ方向において前記腰部および前記臀部に対応する領域内を移動するとき、前記幅駆動部による前記施療子の前記幅方向の外方向への移動により、前記第1回避領域を前記幅方向に回避し、前記強弱駆動部による前記施療子の前記強弱方向の前記身体から離間する方向への移動により、前記第2回避領域を前記強弱方向に回避することが好ましい。
・上記マッサージ装置において、前記施療子を当該マッサージ装置の強弱方向に移動させる強弱駆動部を有し、前記施療子は、前記移動部により前記高さ方向における前記臀部のマッサージ開始位置に到達したとき、前記強弱駆動部により前記身体に接近する方向に移動することが好ましい。
・上記マッサージ装置において、前記施療子を当該マッサージ装置の幅方向に移動させる幅駆動部を有し、前記施療子は、前記施療子が前記移動部により前記高さ方向における前記臀部のマッサージ開始位置に到達したとき、前記幅駆動部により前記幅方向において前記回避領域に接近することが好ましい。
本マッサージ装置は、施療子が腰部および臀部に対応する領域内を移動するときに使用者に過度な刺激を付与することを抑制することができる。
第1実施形態のマッサージ装置の構成を示す概略図。 第1実施形態のマッサージ装置の揉み玉装置の構成を示す正面図。 第1実施形態のマッサージ装置の揉み玉装置の構成を示す側面図。 第1実施形態の揉み玉装置の揉み玉の軌跡を示す図であり、(a)は幅方向および高さ方向における揉み玉の軌跡を示す模式図、(b)は前後方向および高さ方向における揉み玉の軌跡を示す模式図。 第2実施形態のマッサージ装置における揉み玉装置の揉み玉の軌跡を示す図であり、幅方向および高さ方向における揉み玉の軌跡を示す模式図。 他の実施形態のマッサージ装置における揉み玉装置の揉み玉の軌跡を示す図であり、(a)は幅方向および高さ方向における揉み玉の軌跡を示す模式図、(b)は前後方向および高さ方向における揉み玉の軌跡を示す模式図。 他の実施形態のマッサージ装置における揉み玉装置の揉み玉の軌跡を示す図であり、(a)は幅方向および高さ方向における揉み玉の軌跡を示す模式図、(b)は前後方向および高さ方向における揉み玉の軌跡を示す模式図。
(第1実施形態)
図1を参照して、マッサージ装置1の構成について説明する。
マッサージ装置1は、椅子型の形態を有する。マッサージ装置1は、座部10、背もたれ部20、脚載台30、支持台40、揉み玉装置50、移動装置60、制御装置70、および操作部80を有する。なお、移動装置60は「移動部」に相当する。
以降の説明において、「幅方向ZA」、「外方向ZA1」、「内方向ZA2」、「前後方向ZB」、「前方向ZB1」、「後方向ZB2」、「高さ方向ZC」、「上方向ZC1」、および「下方向ZC2」は、以下のように定義される。なお、前後方向ZBは「強弱方向」に相当する。なお、「前方向ZB1」は「身体に接近する方向」に相当する。「後方向ZB2」は「身体から離間する方向」に相当する。
幅方向ZA(図2参照)は、マッサージ装置1の正面視における左右方向を示す。外方向ZA1(図2参照)は、幅方向ZAにおいてマッサージ装置1の外側に向かう方向を示す。内方向ZA2(図2参照)は、幅方向ZAにおいてマッサージ装置1の内側に向かう方向を示す。
前後方向ZBは、マッサージ装置1の正面視における奥行方向を示す。前方向ZB1は、前後方向ZBにおいてマッサージ装置1の奥側から手前側に向かう方向を示す。後方向ZB2は前後方向ZBにおいてマッサージ装置1の手前側から奥側に向かう方向を示す。
高さ方向ZCは、マッサージ装置1の側面視において背もたれ部20の長手方向を示す。上方向ZC1は、高さ方向ZCにおいて背もたれ部20の先端に向かう方向を示す。下方向ZC2は、高さ方向ZCにおいて背もたれ部20の基端に向かう方向を示す。
座部10は、臀部および大腿部を支持する。座部10は、座部本体11および施療装置12を有する。施療装置12は、複数の空気袋13および空気供給装置14を有する。空気袋13は、座部本体11内に収容されている。空気供給装置14は、空気袋13に接続される流路としてのホース、空気袋13に空気を給排するポンプ、および空気袋13に給排する空気を調整する流路制御弁(ともに図示略)を有する。なお、施療装置12は「移動部」に相当する。
背もたれ部20は、使用者USの姿勢を変化させるリクライニング機能を有する。背もたれ部20は、体幹支持部21、後方連結部22、および第1アクチュエーター23を有する。
体幹支持部21は、後方連結部22を介して座部10の後部分に連結されている。体幹支持部21は、後方連結部22を回転中心として座部10に対して前方向ZB1および後方向ZB2に回転する。体幹支持部21は、体幹を支持する。
後方連結部22は、座部10と体幹支持部21とを互いに連結している。後方連結部22は、座部10に形成された回転構造と体幹支持部21に形成された回転構造との結合により構成されている。
第1アクチュエーター23は、体幹支持部21を座部10に対して回転させる力を体幹支持部21に付与する。第1アクチュエーター23は、電動モーターおよび回転直進変換機構(ともに図示略)を有する。
脚載台30は、使用者USの姿勢を変化させるリクライニング機能を有する。脚載台30は、脚支持部31、前方連結部32、および第2アクチュエーター33を有する。
脚支持部31は、前方連結部32を介して座部10の前部分に連結されている。脚支持部31は、前方連結部32を回転中心として座部10に対して前方向ZB1および後方向ZB2に回転する。脚支持部31は、下肢を支持する。
前方連結部32は、座部10と脚支持部31とを互いに連結している。前方連結部32は、座部10に形成された回転構造と脚支持部31に形成された回転構造との結合により構成されている。
第2アクチュエーター33は、脚支持部31を座部10に対して回転させる力を脚支持部31に付与する。第2アクチュエーター33は、電動モーターおよび回転直進変換機構(ともに図示略)を有する。
支持台40は、マッサージ装置1の設置面に設置される。支持台40は、座部10を支持する。支持台40は、空気供給装置14、第1アクチュエーター23、第2アクチュエーター33、および制御装置70を収容している。
揉み玉装置50は、体幹支持部21内に収容されている。揉み玉装置50は、首および肩部から臀部までの範囲にわたりマッサージする機能を有する。
移動装置60は、揉み玉装置50を高さ方向ZCに移動させる力を揉み玉装置50に付与する。移動装置60は、一対のガイドレール61および移動アクチュエーター62を有する。
一対のガイドレール61は、体幹支持部21内に収容されている。ガイドレール61は、高さ方向ZCに沿って延びている。ガイドレール61は、揉み玉装置50に連結されている。ガイドレール61には、ラック歯(図示略)が形成されている。
移動アクチュエーター62は、揉み玉装置50に取り付けられている。移動アクチュエーター62は、幅方向ZAに延びる駆動軸63(図2参照)と、駆動軸63を回転させる力を駆動軸63に付与する電動モーター64(図2参照)とを有する。駆動軸63の両端部には、ピニオン歯63A(図2参照)が形成されている。ピニオン歯63Aは、ガイドレール61のラック歯に噛み合せられている。
制御装置70は、操作部80の操作に基づいて、空気供給装置14、第1アクチュエーター23、第2アクチュエーター33、揉み玉装置50、および移動アクチュエーター62の動作を制御する。また、制御装置70は、揉み玉装置50が腰部から臀部に向けて移動するとき、または臀部から腰部に向けて移動するときに揉み玉装置50の動作を制御する回避制御を実行する。
図2および図3を参照して、揉み玉装置50の詳細な構成について説明する。
揉み玉装置50は、支持部品51、支持軸52、一対の支持アーム53、一対の揉み玉54、幅駆動機構55、および回転駆動機構56を有する。
支持部品51は、支持軸52、幅駆動機構55、および回転駆動機構56を支持している。また支持部品51は、移動装置60の駆動軸63および電動モーター64を支持している。駆動軸63のピニオン歯63Aは、支持部品51よりも外側に位置している。
支持軸52は、幅方向ZAに延びている。支持軸52の両端部は、支持部品51に対する回転が可能な状態で支持部品51に取り付けられている。支持軸52には、第1ねじ部52Aおよび第2ねじ部52Bが形成されている。第1ねじ部52Aおよび第2ねじ部52Bは、幅方向ZAにおいて互いに離間している。第1ねじ部52Aおよび第2ねじ部52Bは、互いに逆ねじの関係を有する。第1ねじ部52Aには、一方の支持アーム53が取り付けられている。第2ねじ部52Bには、他方の支持アーム53が取り付けられている。
支持アーム53の下方向ZC2の端部には、ナット53Aが取り付けられている。一方の支持アーム53のナット53Aは、第1ねじ部52Aに取り付けられている。他方の支持アーム53のナット53Aは、第2ねじ部52Bに取り付けられている。
揉み玉54は、支持アーム53の上方向ZC1の端部において、支持アーム53に対する回転が可能な状態で支持アーム53に取り付けられている。揉み玉54は、施療部54Aおよび取付部54Bを有する(図3参照)。施療部54Aは、一例としてゴム材料により形成されている。取付部54Bは、金属材料により形成されている。取付部54Bは、施療部54Aの中央部に収容されている。取付部54Bは、支持アーム53に取り付けられている。
幅駆動機構55は、電動モーターおよび減速機構(ともに図示略)を有する。電動モーターは、減速機構を介して、支持軸52を回転させる力を支持軸52に付与する。減速機構は、一例としてプーリベルトを有する。プーリベルトは、電動モーターの出力軸と支持軸52とを連結する。
回転駆動機構56は、電動モーターおよび減速機構(ともに図示略)を有する。電動モーターは、減速機構を介して、支持アーム53を回転させる力を支持アーム53に付与する。減速機構は、一例として歯車列を有する。減速機構は、電動モーターの出力軸と支持アーム53との間において、電動モーターの出力軸と支持アーム53とに噛み合せられている。減速機構の歯車列において支持アーム53を回転させる歯車(以下、「出力歯車」)の回転中心部には、支持軸52が挿入されている。
図2および図3を参照して、揉み玉装置50の動作について説明する。
揉み玉装置50は、幅駆動機構55により揉み玉54を幅方向ZAに移動させる。幅駆動機構55により支持軸52が正転するとき、第1ねじ部52Aおよび第2ねじ部52Bと、支持アーム53のナット53Aとの噛み合いにより、支持アーム53が幅方向ZAにおいて互いに接近する。これにともない、揉み玉54が幅方向ZAにおいて互いに接近する。一方、幅駆動機構55により支持軸52が逆転するとき、第1ねじ部52Aおよび第2ねじ部52Bと、支持アーム53のナット53Aとの噛み合いにより、支持アーム53が幅方向ZAにおいて互いに離間する。これにともない、揉み玉54が幅方向ZAにおいて互いに離間する。なお、以降の説明においては、揉み玉54が幅方向ZAにおいて互いに接近する動作を「接近動作」とする。また揉み玉54が幅方向ZAにおいて互いに離間する動作を「離間動作」とする。
揉み玉装置50は、回転駆動機構56により支持軸52を回転中心として支持アーム53を回転させる。回転駆動機構56により出力歯車が正転するとき、支持アーム53が前方向ZB1かつ下方向ZC2に回転する。これにともない、揉み玉54が支持軸52を中心として前方向ZB1かつ下方向ZC2に公転する。一方、回転駆動機構56により出力歯車が逆転するとき、支持アーム53が後方向ZB2かつ上方向ZC1に回転する。これにともない、揉み玉54が支持軸52を中心として後方向ZB2かつ上方向ZC1に公転する。なお、以降の説明においては、揉み玉54が前方向ZB1かつ下方向ZC2に公転する動作を「強動作」とする。また揉み玉54が後方向ZB2かつ上方向ZC1に公転する動作を「弱動作」とする。
次に、揉み玉装置50の高さ方向ZCへの移動について説明する。
揉み玉装置50は、移動装置60により体幹支持部21(図1参照)に沿って高さ方向ZCに移動する。揉み玉装置50は、電動モーター64により駆動軸63が正転するとき、ピニオン歯63Aとガイドレール61のラック歯との噛み合いにより上方向ZC1に移動する。一方、揉み玉装置50は、電動モーター64により駆動軸63が逆転するとき、ピニオン歯63Aとガイドレール61のラック歯との噛み合いにより下方向ZC2に移動する。
次に、図1を参照して、揉み玉装置50による臀部のマッサージについて説明する。
制御装置70は、操作部80により臀部のマッサージが選択されたとき、移動装置60により揉み玉装置50を臀部に向けて移動させる。また制御装置70は、施療装置12において空気供給装置14により複数の空気袋13を膨張させる。これにより、使用者USの臀部が背もたれ部20に対して上方向ZC1に持ち上げられる。
揉み玉装置50が臀部に到達したとき、揉み玉54の接近動作、離間動作、強動作、および弱動作の組合せにより臀部をマッサージする。臀部のマッサージ終了後、揉み玉装置50は、初期位置となる肩部に対応する位置(以下、「規定位置」)に移動する。なお、使用者USの全身を自動でマッサージする全身自動コースが操作部80により選択されたとき、臀部のマッサージが併せて行われる場合がある。
図4および図5を参照して、回避制御の詳細な内容について説明する。なお、図4および図5を参照する以下の説明においては、符号が付されたマッサージ装置1の各構成要素は、図1〜図3に記載されたマッサージ装置1の各構成要素を示している。
なお、図4(a)および図5(a)の横軸は、幅方向ZAを示している。幅方向ZAにおいて、「A1」から「A6」に向かう方向が外方向ZA1を示し、「A6」から「A1」に向かう方向が内方向ZA2を示している。また、図4(a),(b)および図5(a),(b)の縦軸は、高さ方向ZCを示している。高さ方向ZCにおいて、「C1」から「C12」に向かう方向が下方向ZC2を示し、「C12」から「C1」に向かう方向が上方向ZC1を示している。また、図4(b)および図5(b)の横軸は、前後方向ZBを示している。前後方向ZBにおいて、「B1」から「B9」に向かう方向が前方向ZB1を示し、「B9」から「B1」に向かう方向が後方向ZB2を示している。
図4および図5に示されるように、揉み玉54が移動することが可能な領域(以下、「移動領域RM」)は、「A1」〜「A5」の範囲、「B2」〜「B6」の範囲、および「C2」〜「C12」の範囲により形成されている。また、移動領域RMのうち、腰部および臀部に対応する領域は、「A1」〜「A5」の範囲、「B2」〜「B6」の範囲、および「C6」〜「C12」の範囲により形成されている。なお、腰部および臀部に対応する領域は、移動領域RMにおいて、マッサージ装置1に使用者USが着座したとき、使用者USの腰部および臀部が位置すると予測される領域を示す。腰部および臀部に対応する領域は、試験等により予め設定されている。
揉み玉装置50は、体幹および臀部のマッサージを行うため、体幹および臀部にわたる領域において移動装置60により移動する。このため、揉み玉装置50は、体幹のマッサージから臀部のマッサージに切り替わるときに腰部および臀部に対応する領域内を移動するため、高さ方向ZCにおいて使用者USの仙骨および腸骨に対応する領域を通過する。また、揉み玉装置50は、臀部のマッサージから体幹のマッサージに切り替わるときに臀部および腰部に対応する領域内を移動するため、高さ方向ZCにおいて使用者USの仙骨および腸骨に対応する領域を通過する。また、マッサージ装置1の手技として背すじのばしが行われたとき、揉み玉装置50は体幹および臀部を往復する。このとき、揉み玉装置50は、腰部および臀部に対応する領域内を繰り返し移動する。
ところで、身体において仙骨および腸骨に対応する部位は、外部から押されたときに過度な刺激を感じる。特に、仙骨は、腸骨よりも刺激を感じやすい。このため、揉み玉装置が揉み玉を使用者USに強く押し付けた状態で仙骨および腸骨に対応する領域内を移動した場合、使用者USが過度な刺激を感じるおそれがある。このため、揉み玉装置50は、移動装置60により腰部および臀部に対応する領域内を移動するとき、使用者USに過度な刺激を付与することを抑制することが好ましい。
そこで、制御装置70は、移動装置60により揉み玉装置50が腰部および臀部に対応する領域を移動するとき、仙骨および腸骨に対応する部位に対して揉み玉54を回避動作させる回避制御を実行する。制御装置70は、回避制御において、移動領域RMにおいて仙骨および腸骨に対応する領域を回避領域として規定し、回避領域内において揉み玉54を接近動作、離間動作、強動作、および弱動作させる。
回避領域について説明する。
制御装置70は、回避領域として第1回避領域RAV1および第2回避領域RAV2を規定する。回避領域は、臀部の上部の幅方向ZAの領域が臀部の下部の幅方向ZAの領域よりも小さい。臀部の上部の幅方向ZAの領域としては、「C8」〜「C10」の領域を示す。また臀部の下部の幅方向ZAの領域としては、「C10」〜「C12」の領域を示す。
第1回避領域RAV1は、上方向ZC1から下方向ZC2に向かうにつれて先細りとなる三角形状に形成されている。第1回避領域RAV1は、仙骨に対応する領域を示す。第1回避領域RAV1は、体幹支持部21の下端部かつ幅方向ZAの中央部に形成されている。第2回避領域RAV2は、正面視において上方向ZC1から下方向ZC2に向かうにつれて先細りとなる形状に形成されている。正面視において、第2回避領域RAV2の面積は、第1回避領域RAV1の面積よりも大きい。第2回避領域RAV2内には、第1回避領域RAV1が含まれている。第2回避領域RAV2は、体幹支持部21の下端部の幅方向ZAの全体にわたり形成されている。
そして、制御装置70は、揉み玉54が肩部から臀部をマッサージする開始位置となるマッサージ開始位置に移動するとき、回避制御により、一例として図4に示される軌跡LC11〜LC16に揉み玉54を沿って移動させる。
軌跡LC11は、高さ方向ZCにおいて肩部から腰部までを結ぶ軌跡を示している。軌跡LC11は、揉み玉54の位置P1と位置P2とを互いに結ぶ直線を形成している。位置P1は、座標(A1,B5,C2)を示している。位置P1は、肩部の位置であり、規定位置を示している。一対の揉み玉54は、位置P1において互いに最も接近した状態となる。また位置P2は、座標(A1,B5,C7)を示している。また位置P2は、腰部において腸骨よりも上方向ZC1の位置を示している。また位置P2は、第2回避領域RAV2よりも上方向ZC1に位置し、かつ第2回避領域RAV2に近接した位置を示している。また位置P2は、幅方向ZAにおいて第1回避領域RAV1内に位置している。
制御装置70は、移動装置60による揉み玉装置50の下方向ZC2への移動により、軌跡LC11において揉み玉54を位置P1から位置P2に移動させる。また制御装置70は、軌跡LC11において揉み玉装置50よる揉み玉54の接近動作、離間動作、強動作、および弱動作を実行しない。揉み玉54は、位置P1から位置P2に移動するとき、肩部から腰部までの部位に押し付けられた状態で移動する。
軌跡LC12は、揉み玉54の位置P2と位置P3と互いに結ぶ直線を形成している。位置P3は、座標(A3,B5、C7)を示している。位置P3は、幅方向ZAにおいて第1回避領域RAV1の最外位置OM1よりも僅かに外方向ZA1に位置している。また位置P3は、幅方向ZAにおいて第2回避領域RAV2内に位置している。なお、「揉み玉54が第1回避領域RAV1の最外位置OM1よりも僅かに外方向ZA1に位置する」とは、揉み玉54の内方向ZA2の端部が第1回避領域RAV1の最外位置OM1に一致する揉み玉54の幅方向ZAの位置を示す。
制御装置70は、揉み玉54の離間動作により、軌跡LC12において揉み玉54を位置P2から位置P3に移動させる。また揉み玉装置50は、軌跡LC12において揉み玉54の接近動作、強動作、および弱動作を実行しない。また揉み玉装置50は、軌跡LC12において移動装置60による高さ方向ZCへの移動を実行しない。揉み玉54は、位置P2から位置P3に移動するとき、腰部に押し付けられた状態で移動する。
軌跡LC13は、揉み玉54の位置P3と位置P4とを互いに結ぶ曲線を形成している。位置P4は、座標(A3,B3,C7)を示している。また位置P4は、第1回避領域RAV1および第2回避領域RAV2よりも後方向ZB2に位置している(図4(b)参照)。
制御装置70は、揉み玉54の弱動作により、軌跡LC13において揉み玉54を位置P3から位置P4に移動させる。また制御装置70は、軌跡LC13において揉み玉54の接近動作、離間動作、強動作を実行しない。また制御装置70は、軌跡LC13において移動装置60による高さ方向ZCへの移動を実行しない。
軌跡LC14は、揉み玉54の位置P4と位置P5とを互いに結ぶ直線を形成している。位置P5は、座標(A3,B3,C12)を示している。また位置P5は第1回避領域RAV1および第2回避領域RAV2よりも下方向ZC2に位置している。
軌跡LC14は、揉み玉54が第1回避領域RAV1よりも外方向ZA1において第1回避領域RAV1を高さ方向ZCに通過する軌跡を示している。また、軌跡LC14は、揉み玉54が第2回避領域RAV2内において第2回避領域RAV2を高さ方向ZCに通過する軌跡を示している。
制御装置70は、移動装置60による揉み玉装置50の下方向ZC2への移動により軌跡LC14において揉み玉54を位置P4から位置P5に移動させる。また制御装置70は、軌跡LC14において揉み玉54の接近動作、離間動作、強動作、および弱動作を実行しない。これにより、揉み玉54は、第2回避領域RAV2に強く押し付けられていない状態で下方向ZC2に移動する。強く押し付けられていない状態としては、一例として、揉み玉54が身体を押し付けていない状態を示す。
軌跡LC15は、揉み玉54の位置P5と位置P6とを互いに結ぶ直線を形成している。位置P6は、座標(A1,B3,C12)を示している。また位置P6は、第1回避領域RAV1の最外位置OM1よりも内方向ZA2に位置している。
制御装置70は、揉み玉54の接近動作により、軌跡LC15において揉み玉54を位置P5から位置P6に移動させる。また制御装置70は、軌跡LC15において揉み玉54の離間動作、強動作、および弱動作を実行しない。また制御装置70は、軌跡LC15において移動装置60による揉み玉54の高さ方向ZCへの移動を実行しない。
軌跡LC16は、揉み玉54の位置P6と位置P7とを互いに結ぶ曲線を形成している。位置P7は、座標(A1,B5,C12)を示している。位置P7は、臀部のマッサージ開始位置となる。
制御装置70は、揉み玉54の強動作により、軌跡LC16において揉み玉54を位置P6から位置P7に移動させる。また制御装置70は、軌跡LC16において揉み玉54の接近動作、離間動作、弱動作を実行しない。また制御装置70は、軌跡LC16において移動装置60による揉み玉54の高さ方向ZCへの移動を実行しない。
なお、制御装置70は、揉み玉54が臀部から肩部に向けて移動するとき、回避制御により図4の破線矢印により示されるように、軌跡LC11〜LC16において図4の実線矢印により示された揉み玉54の移動の逆順序で揉み玉54を移動させる。すなわち、制御装置70は、揉み玉装置50および移動装置60により位置P7→位置P6→位置P5→位置P4→位置P3→位置P2→位置P1の順に揉み玉54を移動させる。
本実施形態のマッサージ装置1の作用について説明する。
マッサージ装置1は、第1の機能〜第3の機能を有する。第1の機能は、腰部および臀部に対応する領域内を移動するとき、揉み玉54が仙骨および腸骨を強く押し付けることを抑制する機能を示す。第2の機能は、規制位置と臀部のマッサージ開始位置とを結ぶ軌跡の距離、すなわち揉み玉54の移動距離を小さくする機能を示す。第3の機能は、臀部のマッサージ開始位置を仙骨に近づける機能を示す。
第1の機能の詳細について説明する。
マッサージ装置1は、回避制御により、揉み玉54が腰部および臀部に対応する領域内を移動するとき、第1回避領域RAV1および第2回避領域RAV2において仙骨および腸骨を強く押し付けないように揉み玉54を移動させる。詳しくは、揉み玉54は、回避制御により第1回避領域RAV1の最外位置OM1よりも外方向ZA1の部分を通過する。このため、揉み玉54が仙骨に対応する部位を直接的に押すことが抑制される。また、揉み玉54は、回避制御により第2回避領域RAV2内において弱動作する。このため、揉み玉54が腸骨に対応する部位に強く押し付けられることが抑制される。
第2の機能の詳細について説明する。なお、「仮想構成」は、軌跡LC12において揉み玉54の幅方向ZAの位置を「A5」に移動させる構成を示す。
揉み玉54は、高さ方向ZCにおいて第2回避領域RAV2内を通過するとき、第1回避領域RAV1の最外位置OM1の近くを通過する。このため、仮想構成と比較して、軌跡LC12および軌跡LC15のそれぞれの距離が小さくなる。したがって、揉み玉54は、位置P1から位置P7までの移動距離が小さくなる。
第3の機能の詳細について説明する。
本願発明者は、試験により、臀部をマッサージするときのマッサージ開始位置を仙骨に近づけるほど、マッサージ感が強くなる知見を得た。そこで、本実施形態のマッサージ装置1においては、軌跡LC14により第1回避領域RAV1および第2回避領域RAV2を通過後に軌跡LC15により揉み玉54を位置P5から位置P6に移動させる。これにより、臀部のマッサージ開始位置が仙骨に近づく。
加えて、マッサージ装置1においては、軌跡LC16により揉み玉54を位置P6から位置P7に移動させる。これにより、揉み玉54が臀部に押し込まれる。このとき、揉み玉54は、前後方向ZBにおいて仙骨に近づく。
次に、本実施形態のマッサージ装置1の効果について説明する。
(1)マッサージ装置1の制御装置70は、揉み玉54が腰部および臀部に対応する領域内を移動するとき、第1回避領域RAV1および第2回避領域RAV2において回避制御により揉み玉54を回避動作させる。この構成によれば、揉み玉54が腰部および臀部に対応する領域内を移動するとき、揉み玉54が仙骨および腸骨に対応する部位に強く押し付けられることが抑制されるため、使用者USに過度な刺激が付与されることが抑制される。
(2)制御装置70は、揉み玉54が腰部および臀部に対応する領域内を移動するとき、揉み玉54を第1回避領域RAV1の最外位置OM1の近くを通過させる。この構成によれば、臀部をマッサージするとき、揉み玉54が規定位置からマッサージの開始位置である位置P7に速やかに移動する。したがって、臀部のマッサージを速やかに開始することができる。
(3)制御装置70は、軌跡LC15において揉み玉54を位置P5から位置P6に移動させる。この構成によれば、揉み玉54により臀部をマッサージするとき、マッサージ開始位置が仙骨に近づく。したがって、揉み玉54により臀部をより強くマッサージすることができる。
ところで、臀部は、腰部よりも脂肪が多い。これにより、揉み玉54は、腰部よりも臀部で押し込まれた状態となる。このため、揉み玉54は、軌跡LC15においても位置P5から位置P6に移動するとき、臀部を押し込みながら移動する。したがって、揉み玉54は、軌跡LC15において移動しにくい。
そこで、本実施形態のマッサージ装置1においては、揉み玉54が第1回避領域RAV1の最外位置OM1の付近を通過することにより軌跡LC15が短くなる。したがって、揉み玉54が移動しにくい区間が短くなるため、揉み玉54が速やかにマッサージ開始位置に移動する。また、臀部のマッサージ終了後に規定位置に揉み玉54が移動するときにおいても軌跡LC15が短くなることにより揉み玉54が速やかに規定位置に移動する。
(4)制御装置70は、回避制御により高さ方向ZCにおいて位置P5から位置P6に移動するとき、揉み玉54の前後方向ZBの座標を「B3」としている。このため、揉み玉54は、高さ方向ZCにおいて位置P5から位置P6に移動するとき、臀部を強く押し付けていない。このため、揉み玉54が幅方向ZAにおいて移動しやすい。
(5)制御装置70は、軌跡LC16において揉み玉54を位置P6から位置P7に移動させる。この構成によれば、揉み玉54により臀部をマッサージするとき、マッサージ開始位置がより仙骨に近づく。したがって、揉み玉54により臀部をより強くマッサージすることができる効果が高まる。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態のマッサージ装置1を示す。本実施形態のマッサージ装置1は、図1に示される第1実施形態のマッサージ装置1に対して制御装置70による回避制御が異なる。以下では、第1実施形態のマッサージ装置1と異なる点の詳細を説明し、第1実施形態のマッサージ装置1と共通する構成については同一の符号を付してその説明の一部または全部を省略する。
本実施形態の回避制御は、回避領域として第1回避領域RAV1のみを規定し、第1回避領域RAV1内において揉み玉54が接近動作および離間動作することにより使用者USに過度な刺激が付与されることを抑制する。
制御装置70は、揉み玉54が肩部から臀部に向けて移動するとき、回避制御により図5の実線矢印により示される軌跡LC21〜LC24に揉み玉54を沿って移動させる。軌跡LC21は、軌跡LC11と等しい。軌跡LC22は、軌跡LC12と等しい。軌跡LC23は、軌跡LC14と等しい。軌跡LC24は、軌跡LC15と等しい。このため、制御装置70は、軌跡LC21〜LC24において対応する第1実施形態の軌跡における揉み玉54の移動と同様に移動させる。なお、本実施形態のマッサージ装置1においては、揉み玉54は身体に強く押し付けられた状態が維持されている。
なお、制御装置70は、揉み玉54が臀部から腰部に向けて移動するとき、回避制御により軌跡LC21〜LC24において図5の破線矢印に示された揉み玉54の移動の逆順序で揉み玉54を移動させる。
次に、本実施形態のマッサージ装置1の効果について説明する。本実施形態のマッサージ装置1は、第1実施形態のマッサージ装置1の(2)および(3)の効果に加え、以下の効果を奏する。
(6)制御装置70は、揉み玉54が腰部および臀部に対応する領域内を移動するとき、第1回避領域RAV1において揉み玉54を回避動作させる回避制御を実行する。この構成によれば、揉み玉54が腰部および臀部に対応する領域内を移動するとき、使用者USに過度な刺激が付与されることが抑制される。
(7)制御装置70は、回避制御により軌跡LC21〜LC24を通じて臀部のマッサージ開始位置である位置P7に揉み玉54を移動させる。この構成によれば、揉み玉54の弱動作による軌跡が省略される。このため、揉み玉54の弱動作が離間動作と同時に行われないと仮定した構成と比較して、揉み玉54がマッサージ開始位置に移動する時間が短くなる。したがって、マッサージ装置1は、臀部のマッサージをより速やかに開始することができる。
(他の実施形態)
本マッサージ装置は、第1および第2実施形態とは別の実施形態を含む。以下、本マッサージ装置の他の実施形態としての第1および第2実施形態の変形例を示す。
・第1実施形態の制御装置70において、位置P1の揉み玉54が位置P4に移動するまでの経路は、任意に変更することができる。
例えば、離間動作および移動装置60による下方向ZC2への移動により位置P1から位置P3に直接的に移動してもよい。なお、第2実施形態の制御装置70についても位置P1から位置P3へ直接的に移動することができる。また例えば、弱動作、離間動作、および移動装置60による下方向ZC2への移動により位置P1から位置P4に直接的に移動してもよい。
また例えば、図6(a)の軌跡LC31により示されるように、変形例の制御装置70は、揉み玉54を位置P1から位置P1よりも外方向ZA1となる座標(A3,B5,C2)の位置P8に離間動作させる。そして変形例の制御装置70は、軌跡LC32により示されるように、移動装置60により位置P8から位置P3に向けて下方向ZC2に移動させる。そして変形例の制御装置70は、弱動作により揉み玉54を後方向ZB2に移動させて位置P4に移動させる。なお、位置P8の座標は、幅方向ZAにおいて上記変形例の「A3」に代えて「A4」または「A5」に変更してもよい。位置P8の幅方向ZAの位置を変更した場合、位置P3および位置P4のそれぞれの座標も幅方向ZAにおいて対応して変更される。位置P8の幅方向ZAの座標が「A4」および「A5」の場合、高さ方向ZCにおいて揉み玉54が第1回避領域RAV1を通過するとき、幅方向ZAにおいて第1回避領域RAV1から離れた位置を揉み玉54が移動する。このため、高さ方向ZCにおいて揉み玉54が第1回避領域RAV1を通過するときに揉み玉54が使用者USに与える刺激を小さくすることができる。
また、図6(b)の軌跡LC33により示されるように、別の変形例の制御装置70は、揉み玉54を位置P1から位置P1よりも後方向ZB2となる座標(A1,B3,C2)の位置P9に弱動作させる。そして、別の変形例の制御装置70は、軌跡LC34により示されるように、移動装置60により位置P9から下方向ZC2に移動させて座標(A1,B3,C7)の位置P10に移動させる。そして、別の変形例の制御装置70は、離間動作により位置P10から外方向ZA1に移動させて第1回避領域RAV1を幅方向ZAにおいて回避する。そして、別の変形例の制御装置70は、第2回避領域RAV2を通過する以降の揉み玉54の移動を上記第1実施形態の回避制御と同様にする。なお、位置P9の座標は、前後方向ZBにおいて上記変形例の「B3」に代えて「B4」または「B2」に変更してもよい。位置P9の前後方向ZBの位置を変更した場合、位置P10、位置P5、および位置P6のそれぞれの座標も前後方向ZBにおいて対応して変更される。
・第1実施形態の制御装置70は、回避制御により軌跡LC13〜軌跡LC16を通じて揉み玉54を位置P4から位置P7に移動させる。ただし、位置P4から位置P7までの揉み玉54の移動は第1実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の制御装置70は、以下の(a1)〜(a3)のいずれかのように揉み玉54を移動させる。
(a1)変形例の制御装置70は、移動装置60による揉み玉装置50の下方向ZC2への移動および接近動作の順に交互に行うことにより、揉み玉54を位置P4から位置P6に移動させる。そして、変形例の制御装置70は、強動作により揉み玉54を位置P6から位置P7に移動させる。なお、図7(a)の実線の軌跡LC41により示されるように、揉み玉54の下方向ZC2への移動距離は、接近動作による揉み玉54の移動距離よりも大きい。
(a2)変形例の制御装置70は、移動装置60による揉み玉装置50の下方向ZC2への移動および接近動作を同時に行うことにより、図7(a)の一点鎖線の軌跡LC42に示されるように、揉み玉54を位置P4から位置P6に移動させる。そして、変形例の制御装置70は、強動作により揉み玉54を位置P6から位置P7に移動させる。
(a3)変形例の制御装置70は、移動装置60による揉み玉装置50の下方向ZC2への移動および強動作を同時に行うことにより、図7(b)の実線の軌跡LC43に示されるように、揉み玉54を位置P4から位置P11に移動させる。そして、変形例の制御装置70は、位置P11から揉み玉54を接近動作および強動作させることにより揉み玉54を位置P7に移動させる。
また、上記(a1)および(a2)において、揉み玉54を位置P4から位置P6に移動させる期間に強動作を実行してもよい。
・第1実施形態の制御装置70は、回避制御により揉み玉54が第1回避領域RAV1および第2回避領域RAV2を通過した後、軌跡LC15および軌跡LC16により揉み玉54を仙骨に接近させる。ただし、揉み玉54が第1回避領域RAV1および第2回避領域RAV2を通過した後の揉み玉54の動作は第1実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の制御装置70は、以下の(b1)〜(b6)のいずれかのように揉み玉54を移動させる。
(b1)変形例の制御装置70は、回避制御において軌跡LC16を通じた揉み玉54の移動を省略する。
(b2)変形例の制御装置70は、回避制御において軌跡LC15を通じた揉み玉54の移動を省略する。このため、変形例の制御装置70は、揉み玉54が位置P5となるとき、強動作させることにより揉み玉54を前方向ZB1に移動させる。
(b3)変形例の制御装置70は、回避制御において軌跡LC15および軌跡LC16に通じた揉み玉54の移動を省略する。
(b4)変形例の制御装置70は、回避制御において軌跡LC15および軌跡LC16の移動順序を逆順序にする。揉み玉54が位置P5となるとき、強動作させることにより揉み玉54を前方向ZB1に移動させる。そして、変形例の制御装置70は、揉み玉54を内方向ZA2に移動させる。
(b5)変形例の制御装置70は、回避制御において揉み玉54が位置P5となるとき、強動作および接近動作を同時に行う。これにより、揉み玉54は、位置P5から位置P7に直接的に移動する。
(b6)変形例の制御装置70は、回避制御において揉み玉54が位置P5となるとき、強動作および接近動作を交互に繰り返し行う。
・第2実施形態の制御装置70は、回避制御において揉み玉54の前後方向ZBの位置が座標「B5」において揉み玉54を移動させる。ただし、揉み玉54が移動するときの前後方向ZBの位置は第2実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の制御装置70は、回避制御において揉み玉54が座標「B4」、「B3」、および「B2」のいずれかに位置する。
・第2実施形態の制御装置70は、回避制御により軌跡LC21〜LC24を通じて位置P7に揉み玉54を移動させる。ただし、揉み玉54の移動経路は第2実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の制御装置70は、回避制御により軌跡LC22に代えて揉み玉装置50の弱動作を行う軌跡と、軌跡LC24に代えて揉み玉装置50の強動作を行う軌跡とを通じて位置P7に揉み玉54を移動させる。変形例の制御装置70は、高さ方向ZCにおいて第1回避領域RAV1を通過するとき、前後方向ZBにおいて揉み玉54を第1回避領域RAV1から離間させる。このため、揉み玉54が腰部および臀部に対応する領域内を移動するとき、仙骨が強く押されることが抑制されるため、使用者USに過度な刺激が付与されることが抑制される。なお、第1実施形態の制御装置70についても同様に変更することができる。
・第1および第2実施形態の制御装置70は、図4および図5において幅方向ZAの座標を「A1」〜「A6」、前後方向ZBの座標を「B1」〜「B9」、および高さ方向ZCの座標を「C1」〜「C12」に規定している。ただし、幅方向ZA、前後方向ZB、および高さ方向ZCの座標数は上記各実施形態に例示された個数に限られない。幅方向ZA、前後方向ZB、および高さ方向ZCの座標間の距離をより小さく、またはより大きくなるように変更することもできる。幅方向ZA、前後方向ZB、および高さ方向ZCの座標間の距離をより小さく場合、幅方向ZA、前後方向ZB、および高さ方向ZCの座標数が増加する。一方、幅方向ZA、前後方向ZB、および高さ方向ZCの座標間の距離をより大きく場合、幅方向ZA、前後方向ZB、および高さ方向ZCの座標数が減少する。なお、幅方向ZA、前後方向ZB、および高さ方向ZCの座標数の変更にともない、移動領域RMと、腰部および臀部に対応する領域とのそれぞれの座標が変更される。
・第1および第2実施形態の揉み玉装置50は、施療子として揉み玉54を有する。ただし、施療子の構成は上記各実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の揉み玉装置50は、一対の揉み玉54および一対の温熱ディスク(図示略)を有する。温熱ディスクは、アルミニウム等の金属製のハウジングと、ハウジングに内蔵されたヒーターとを有する。温熱ディスクは、使用者USの施療部位に熱を付与する機能を有する。変形例の一対の温熱ディスクは、一対の揉み玉54の内方向ZA2に配置されている。変形例の制御装置70は、回避制御により温熱ディスクが第1回避領域RAV1および第2回避領域RAV2を避けるように温熱ディスクの移動を制御する。
・第1および第2実施形態のマッサージ装置1は、回避制御により、揉み玉装置50の接近動作、離間動作、強動作、および弱動作により揉み玉54が第1回避領域RAV1および第2回避領域RAV2を回避する動作を実行する。ただし、揉み玉54が第1回避領域RAV1および第2回避領域RAV2を回避する動作は上記各実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例のマッサージ装置1は、移動装置60のガイドレール61において腰部および臀部に対応する部分がガイドレール61の他の部分と比較して後方向ZB2に位置する構成を有する。この構成によれば、揉み玉装置50が腰部および臀部に対応する領域内を移動するとき、揉み玉装置50が後方向ZB2に移動する。このため、揉み玉装置50の動作によらず、揉み玉54が第1回避領域RAV1および第2回避領域RAV2を回避する。
・第1および第2実施形態の制御装置70は、正面視において三角形状の第1回避領域RAV1を設定している。ただし、第1回避領域RAV1の形状は上記各実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の制御装置70は、正面視において下方向ZC2の部分の幅方向ZAの寸法が小さい台形形状の第1回避領域RAV1を設定する。要するに、第1回避領域RAV1は、下方向ZC2の部分の幅方向ZAの寸法が上方向ZC1の部分の幅方向ZAの寸法よりも小さい形状であればよい。また、第2回避領域RAV2に関しても上記各実施形態に限られず、第1回避領域RAV1と同様に変更することができる。
・第1および第2実施形態の制御装置70は、揉み玉装置50により臀部をマッサージするとき、施療装置12において空気供給装置14により空気袋13を膨張させる。これにより、使用者USの臀部の位置を上方向ZC1に移動させる。ただし、揉み玉装置50による臀部のマッサージのときの施療装置12の動作は上記各実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の制御装置70は、揉み玉装置50により臀部をマッサージするとき、施療装置12において空気供給装置14により空気袋13を膨張させない。
・第1および第2実施形態の揉み玉装置50においては、支持アーム53に1個の揉み玉54が取り付けられている。ただし、揉み玉装置50の構成は上記各実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の揉み玉装置50においては、支持アーム53に複数個の揉み玉54が取り付けられる。
・第1および第2実施形態の背もたれ部20の体幹支持部21において、体幹全体を支持する大きさに代えて、腰部までを支持する大きさに変更することもできる。
・第1および第2実施形態のマッサージ装置1において、脚載台30を省略することもできる。また、第1および第2実施形態のマッサージ装置1において、椅子型に代えてベッド型とすることもできる。
次に、上記実施形態および上記変形例から把握することのできる技術的思想について、以下に記載する。
(付記1)前記施療子を当該マッサージ装置の幅方向に移動させる幅駆動部を有し、前記回避領域は、仙骨に対応する領域であり、前記移動部により前記施療子が前記高さ方向において前記回避領域を通過するとき、前記幅駆動部による前記施療子の前記幅方向の外方向への移動により、前記回避領域を前記幅方向に回避するマッサージ装置。
1…マッサージ装置、12…施療装置(移動部)、54…揉み玉(施療子)、55…幅駆動機構(幅駆動部)、56…回転駆動機構(強弱駆動部)、60…移動装置(移動部)、70…制御装置(制御部)、ZA…幅方向、ZA1…外方向、ZB…前後方向(強弱方向)、ZB1…前方向(身体に接近する方向)、ZB2…後方向(身体から離間する方向)、ZC…高さ方向、RAV1…第1回避領域(回避領域)、RAV2…第2回避領域(回避領域)、P7…揉み玉の位置(施療開始位置)、RM…移動領域(施療子が移動することが可能な領域)。

Claims (6)

  1. マッサージ装置であって、
    身体をマッサージする施療子と、
    当該マッサージ装置の高さ方向において前記身体と前記施療子との相対位置を変更する移動部と
    を備え、
    前記施療子が移動することが可能な領域のうち腰部および臀部に対応する領域内において、仙骨に対応する領域を含む領域を回避領域とし、
    前記施療子は、前記移動部により前記施療子が前記高さ方向において前記腰部および前記臀部に対応する領域内を移動するとき、前記回避領域を回避する
    マッサージ装置。
  2. 前記施療子を当該マッサージ装置の幅方向に移動させる幅駆動部を有し、
    前記施療子は、前記幅方向において前記施療子が前記回避領域と重なる状態で前記移動部により前記施療子が前記高さ方向において前記腰部および前記臀部に対応する領域内を移動するとき、前記幅駆動部による前記施療子の少なくとも前記幅方向への移動により、前記回避領域を回避する
    請求項1に記載のマッサージ装置。
  3. 前記施療子を当該マッサージ装置の強弱方向に移動させる強弱駆動部を有し、
    前記施療子は、前記強弱方向において前記施療子が前記回避領域と重なる状態で前記移動部により前記施療子が前記高さ方向において前記腰部および前記臀部に対応する領域内を移動するとき、前記強弱駆動部による前記施療子の少なくとも前記強弱方向への移動により、前記回避領域を回避する
    請求項1または2に記載のマッサージ装置。
  4. 前記施療子を当該マッサージ装置の幅方向に移動させる幅駆動部と、
    前記施療子を当該マッサージ装置の強弱方向に移動させる強弱駆動部と
    を有し、
    前記回避領域は、仙骨に対応する領域である第1回避領域と、前記第1回避領域を含み、腸骨に対応する領域である第2回避領域とを有し、
    前記施療子は、前記移動部により前記施療子が前記高さ方向において前記腰部および前記臀部に対応する領域内を移動するとき、前記幅駆動部による前記施療子の前記幅方向の外方向への移動により、前記第1回避領域を前記幅方向に回避し、前記強弱駆動部による前記施療子の前記強弱方向の前記身体から離間する方向への移動により、前記第2回避領域を前記強弱方向に回避する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のマッサージ装置。
  5. 前記施療子を当該マッサージ装置の強弱方向に移動させる強弱駆動部を有し、
    前記施療子は、前記移動部により前記高さ方向における前記臀部のマッサージ開始位置に到達したとき、前記強弱駆動部により前記身体に接近する方向に移動する
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のマッサージ装置。
  6. 前記施療子を当該マッサージ装置の幅方向に移動させる幅駆動部を有し、
    前記施療子は、前記施療子が前記移動部により前記高さ方向における前記臀部のマッサージ開始位置に到達したとき、前記幅駆動部により前記幅方向において前記回避領域に接近する
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のマッサージ装置。
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