JP2015016200A - 輸液装置 - Google Patents

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秀典 高橋
良一 赤井
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Abstract

【課題】夜間に使用しても、患者らの睡眠への影響などを軽減することが可能な輸液装置を提供する。
【解決手段】動作情報を表示する表示部、動作状態を知らせるインジケータ、及び、警報音・操作音等を発生する音発生部を備えた輸液装置において、昼間設定と夜間設定とを切り替える構成とし、その夜間の設定を、昼間設定に対して、表示部の表示画面の輝度、インジケータ輝度、ブザー音量が小さい設定としている。このような構成により、夜間の就寝時間帯において患者らの睡眠への影響などを軽減することができる。また、環境騒音が静かな夜間において警報音の音量を必要最小限の大きさとすることができる。
【選択図】図8

Description

本発明は輸液装置に関する。
医療用の薬液を体内に注入する場合などに用いる輸液装置としては、例えば、機械的注入式輸液ポンプ、重力を利用した自然滴下式輸液ポンプ、予圧注入式輸液ポンプなどの種々の方式のものが知られている。
機械的注入式輸液ポンプとしては、シリンジのピストンを押圧して輸液を行うシリンジ式輸液ポンプや、ペリスタルティック式輸液ポンプがある。そのペリスタルティック式輸液ポンプの一例としてフィンガ式輸液ポンプがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。フィンガ式輸液ポンプは、複数のフィンガ、その各フィンガに対応して設けられたカム、及び、カムを駆動する電動モータ等を備え、各フィンガをカムにて個別に進退駆動することにより、輸液チューブを各フィンガで順次押圧して輸液を蠕動運動にて送り出す方式の輸液装置である。
このような輸液装置にあっては、輸液の予定量や流量(単位時間当たりの輸液の送り量)などを設定するための操作部、及び、それら予定量や流量などの動作情報を表示する表示部などを備えている。また、輸液装置には、動作中(輸液中)である旨を知らせるインジケータや、警報音・操作音等を発生する音発生部(例えばブザー)などが設けられている(例えば、特許文献3参照)。
特開2008−113726号公報 特開2007−167316号公報 特開2012−029914号公報
ところで、患者への輸液の投与は24時間連続して行われる場合があり、夜間の就寝時間帯においても輸液装置が駆動される場合がある。このように夜間の就寝時間帯において輸液装置が動作状態であると、輸液の投与を受けてる患者や同室の患者らは、輸液装置の表示画面やインジケータから発せられる光、警報音・操作音などによって睡眠が妨げられる場合がある。また、夜間の静かな環境で輸液装置から警報音が発生すると、昼間と同じ音量でも警報音が必要以上に大きく聞こえてしまう。
本発明はそのような実情を考慮してなされたもので、夜間に使用しても、患者らの睡眠への影響などを軽減することが可能な輸液装置を提供することを目的とする。
本発明は、輸液を送液する輸液装置において、昼間設定と、前記昼間設定に対して表示の明るさ及び発生音の音量のいずれか一方または両方が小さく設定された夜間設定とを切り替える制御部を備えていることを技術的特徴としている。
本発明において、前記表示の明るさとは、例えば、表示画面の輝度、動作状態を知らせるインジケータの輝度、表示画面の背景色であり、夜間の設定では、それら表示画面の輝度、インジケータ輝度、及び、画面背景色のうちの少なくとも1つが昼間設定に対して暗くなるように設定する。なお、表示画面のデザインを工夫して夜間の表示が暗くなるようにしてもよい。
また、前記発生音の音量とは、例えば、ブザー音の音量、ガイダンス音声の音量であり、夜間の設定では、それらブザー音の音量及びガイダンス音声の音量のうちの少なくとも1つが昼間設定に対して小さくなるように設定する。
本発明によれば、昼間設定と夜間設定とに切り替える構成とし、その夜間の設定を、昼間設定に対して表示の明るさ(画面輝度やインジケータ輝度等)や発生音の音量(ブザー音量等)が小さい設定としているので、夜間の就寝時間帯において患者らの睡眠への影響などを軽減することができる。また、環境騒音が静かな夜間において警報音の音量を必要最小限の大きさとすることができる。
本発明において、現在の時刻に基づいて昼間と夜間とを判定して、上記した昼間設定と夜間設定とを切り替えるようにしてもよい。
その具体的な構成として、前記制御部において夜間の時間帯を定める時刻(夜間モード開始時刻及び終了時刻)の設定が可能な構成とし、その夜間の時間帯と現在の時刻とに基づいて昼間であるか夜間であるかを判定して、前記昼間設定と夜間設定とを切り替えるという構成を挙げることができる。
また、前記制御部において現在の月日から日の出時刻及び日の入り時刻を取得し、それら日の出時刻及び日の入り時刻と現在の時刻とに基づいて昼間であるか夜間であるかを判定して、前記昼間設定と夜間設定とを切り替えるという構成を挙げることができる。
また、周囲環境の明るさ及び騒音は昼間に対して夜間の方が小さいという点に着目し、前記制御部において周囲環境の明るさ及び周囲環境の騒音のいずれか一方または両方の環境情報を取得し、その環境情報に基づいて昼間であるか夜間であるかを判定して、前記昼間設定と夜間設定とを切り替えるという構成を挙げることができる。
本発明の輸液装置によれば、昼間設定と夜間設定とを切り替える構成とし、その夜間の設定を昼間設定に対して表示の明るさや発生音の音量が小さい設定としているので、夜間の就寝時間帯において患者らの睡眠への影響などを軽減することができる。
本発明を適用する輸液ポンプ(輸液装置)の一例を示す外観斜視図である。 図1の輸液ポンプの正面図である。 図1の輸液ポンプを扉を開いた状態で示す概略構成図である。 輸液ポンプの制御系の構成を示すブロック図である。 液晶表示部の表示例を示す図である。 夜間モード設定時の液晶表示部の表示例を示す図である。 夜間モード設定時の液晶表示部の表示例を示す図である。 昼間設定と夜間設定とを切り替える処理の一例を示すフローチャートである。 昼間設定と夜間設定とを切り替える処理の他の例を示すフローチャートである。 輸液ポンプの制御系の他の構成を示すブロック図である。 昼間設定と夜間設定とを切り替える処理の別の例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[実施形態1]
本発明を適用する輸液ポンプの一例について図1〜図4参照して説明する。
この例の輸液ポンプ1は、ペリスタルティックフィンガ式の輸液ポンプであって、ポンプ本体11と、このポンプ本体11の前面側(チューブ装着部)を閉鎖する扉12とを備えている。扉12はヒンジ13,13を介してポンプ本体11に揺動自在(回転自在)に支持されており、ポンプ本体11の前面側を完全に閉鎖する位置から、完全開放位置(例えば、180°開く位置)までの間において揺動可能となっている。
ポンプ本体11の前面壁110にはチューブ装着ガイド(ガイド溝)111が設けられている。チューブ装着ガイド111は、輸液送り方向の上流側から順に、上流側ガイド部111a、この上流側ガイド部111aから矩形状に拡大したポンプフィンガ部111b、及び、下流側ガイド部111cを備えている。ポンプフィンガ部111bには、ポンプ機構2のフィンガ21・・21の先端部が臨んでいる。
チューブ装着ガイド111の上流側ガイド部111aは横方向に湾曲した形状(曲り形状)に形成されており、その先端部が輸液チューブ入口1aとなっている。また、ポンプフィンガ部111bの下流側の下流側ガイド部111cは上下方向に直線状に延びる形状に形成されている。この下流側ガイド部111cの下端部が輸液チューブ出口1bとなっている。
上流側ガイド部111aの溝幅及び下流側ガイド部111cの溝幅は、それぞれ、薬液バッグに接続される輸液チューブ(例えば、ポリ塩化ビニルやポリブタジエン製)Tの外径(直径)に対応する大きさとなっており、これら上流側ガイド部111a及び下流側ガイド部111cに輸液チューブTを嵌め込むことによって、輸液ポンプ1に輸液チューブTを装着することができる。なお、下流側ガイド部111cには、ポンプ本体11に装着された輸液チューブT内に混入した気泡を検出する気泡センサ(例えば、超音波センサ)71が配置されている。
ポンプ本体11及び扉12には、扉12を閉めたときに、その閉鎖状態を保持するための扉ロック機構14が設けられている。扉ロック機構14は、扉12側に配置のドアロックレバー14a、及び、ポンプ本体11側に配置のフック14bなどによって構成されており、扉12を閉鎖した状態でドアロックレバー14aを回動操作してフック14bに引っ掛けることによって扉12を閉鎖状態にロックすることができる。
扉12の内面側には押圧板23が設けられている。また、扉12の内面側には、輸液チューブTの下流側の閉鎖を検知する閉塞センサ72が設けられている。押圧板23は、扉12を閉鎖した状態で上記ポンプ機構2のフィンガ21(最後退位置のフィンガ21)の先端に対して所定の間隔(輸液チューブTの外径(直径)に相当する間隔)をあけて対向するようになっている。
また、扉12の前面には、各種情報を表示する液晶表示部3の液晶パネル31、及び、後述するスイッチ類が配列された操作部4が配置されている。さらに、扉12の上部中央に当該輸液ポンプ1の動作状態を知らせるインジケータ5が配置されている。
−ポンプ機構−
ポンプ機構2は、一方向(上記ポンプ本体11のポンプフィンガ部111bに装着した輸液チューブTに沿う方向(上下方向))に沿って配列された複数のフィンガ21・・21、その各フィンガ21をそれぞれ個別に進退駆動(輸液チューブTに対して前進・後退)するための偏心カム及びカム軸(いずれも図示せず)、このカム軸に回転力を与える電動モータ22(図4参照)、及び、上記した押圧板23などによって構成されている。
そして、このような構成のポンプ機構1において、電動モータ22を駆動すると、その電動モータ22の駆動によりカム軸が回転して各フィンガ21が上流側(輸液送り方向の上流側)から下流側にかけて順次前進・後退していく。このようなフィンガ21・・21の進退移動(往復移動)によって、これらフィンガ21・・21の先端部と押圧板23との間に配置された輸液チューブTに蠕動運動が付与され、当該輸液チューブT内の輸液が上流側から下流側へと送り出されていく。
なお、ポンプ機構2の具体的な構成等については、例えば、特開2013−006021号公報、特開2012−249651号公報、特開2012−245111号公報などを参照。
−液晶表示部・操作部−
液晶表示部3は、液晶パネル(バックライト付)31及びその駆動ドライバ(図示せず)などによって構成されており、その液晶パネル31が扉12の前面に配置されている。液晶パネル31の画面上には、積算量[mL]、輸液の予定量[mL]、流量[mL/h]などの動作情報、警報情報(メッセージ等)、及び、ユーザが各種設定を行うためのユーザ設定画面などが表示される。
液晶パネル31の画面上に表示される表示画面の一例を図5に示す。この図5に示す表示画面は輸液ポンプ1の動作中における基本表示画面の例であって、[積算量 0mL]、[予定量 500mL]、[流量 100mL/h]の動作情報に加えて、夜間モードが設定されている旨を示すメッセージ[夜間モード:ON]が表示されている。
操作部4は、図2に示すように、開始スイッチ41、停止スイッチ42、輸液準備の際に使用する早送りスイッチ43、表示切替スイッチ44、数値設定アップスイッチ45、数値設定ダウンスイッチ46、積算量リセットスイッチ47、及び、点滴針サイズ選択スイッチ48などを備えている。
表示切替スイッチ44は、数値等を入力する項目(例えば、流量、予定量、予定時間など)への表示の切り替えを行うためのスイッチである。
数値設定アップスイッチ45、数値設定ダウンスイッチ46は、流量、予定量、予定時間などの数値を増加または減少させるスイッチであって、それぞれ、右側の1桁目の数値設定用スイッチ、中央の2桁目の数値設定用スイッチ、及び、左側の3桁目の数値設定用スイッチの合計3つのスイッチで構成されている。
これら表示切替スイッチ44、数値設定アップスイッチ45、数値設定ダウンスイッチ46、上記開始スイッチ41及び停止スイッチ42は、後述する夜間モード設定などのユーザ設定を行う際の設定スイッチとしても使用される。
−制御部−
次に、制御部200について説明する。
制御部200は、マイクロコンピュータ等を主体として構成されており、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性RAM、I/Oインターフェース、タイマ201(図4参照)、及び、これらの機能部を互いに接続するバスラインなど備えている。
タイマ201は現在の年・月・日・時刻を計時して出力する。制御部200は、タイマ201の出力に基づいて現在の年・月・日・時刻を認識することができる。なお、タイマ201は、電池等のバックアップ電源により電源が供給されており、輸液ポンプ1が電源断(電源OFF)になっても上記計時を維持する。
制御部200には、図4に示すように、操作部4、気泡センサ71、閉塞センサ72、及び、電源スイッチ7(例えばポンプ本体11の裏面に配置)などが接続されており、それら操作部4のスイッチ類やセンサからの信号が制御部200に入力される。また、制御部200には、液晶表示部3、インジケータ5、音発生部6、及び、上記ポンプ機構2の駆動用の電動モータ22などが接続されている。
インジケータ5は、緑色と赤色を発光するLEDランプ(もしくはELランプ)及びその駆動回路などを有する。また、音発生部6はブザー及びその駆動回路などを有する。
そして、制御部200は、操作部4のスイッチ類の操作にて設定された輸液の流量の設定値に応じて、ポンプ機構2の電動モータ22の回転数を制御することにより輸液流量を可変に調整する。この例では、例えば輸液流量を1mL/h〜1200mL/hの範囲内において、[1mL/h]単位で設定することができる。
また、制御部200は、液晶表示部3、インジケータ5、及び、音発生部6に対して以下のような制御・処理を行う。
<液晶表示部の制御>
(a1)液晶表示部3の液晶パネル31の画面上に動作情報(図5参照)を表示する処理。
(a2)気泡センサ71と閉塞センサ72の各出力信号に基づいて気泡異常や、輸液装置より下流側における チューブ閉塞などによる閉塞不良が発生している否かを判定し、異常が発生している場合は、その旨を示すメッセージを液晶パネル31の画面上に表示する処理、及び、その他の各種の警報(メッセージ)を液晶パネル31の画面上に表示する処理。
(a3)液晶パネル31の表示画面の輝度(バックライト光量)を調整する制御。この例では、ユーザ設定等に応じて、表示画面の輝度を0(暗い)〜5(明るい)の6段階で調整することができる。
(a4)液晶パネル31の表示画面の背景色を調整する制御。この例では、ユーザ設定等に応じて背景色を[白色]または[紺色]のいずれか一方を設定することができる。
(a5)後述する夜間モード設定を含む各種ユーザ設定を行う際に、液晶パネル31の画面上に各種ユーザ設定画面を表示する処理、及び、そのユーザ設定にて設定された各種情報を不揮発性RAMなどに記憶する処理。
<インジケータの制御>
(b1)輸液ポンプ1が動作中(輸液中)のときにインジケータ5を緑色で点滅する処理、及び、警報時にインジケータ5を赤色で点滅する処理。
(b2)インジケータ5の輝度を調整する制御。この例では、ユーザ設定等に応じて、輝度を[暗い]または[明るい]のいずれか一方に設定することができる。
<音発生部の制御>
(c1)上記した気泡異常時、輸液装置より下流側における チューブ閉塞などによる閉塞不良時、及び、その他の各種の警報時にブザー音を発生する処理。
(c2)ブザー音の音量を調整する制御。この例では、ユーザ設定等に応じて、ブザー音量を、[小(最小音量)]、[中(中間音量)]、[大(最大音量)]の3段階で調整することができる。
(c3)操作部4のスイッチ類が操作されたときにブザー音(スイッチ受付音)を発生する処理。この例では、ユーザ設定等によりスイッチ受付音[有り]と[無し]とを選択することができる。
−夜間モード設定−
次に、夜間モード設定について説明する。
まず、本実施形態では、夜間モード設定の際に、[夜間モード開始・終了時刻]、[表示画面の輝度・背景色]、[インジケータ輝度]、[ブザー音量・スイッチ受付音]を設定(変更)することができる。その各設定内容について説明する。
[夜間モード開始・終了時刻]
操作部4のスイッチ類の操作により、夜間モードの開始時刻及び終了時刻を設定することができる。その設定された夜間モードの開始時刻及び終了時刻は制御部200の不揮発性RAMなどに記憶される。
[表示画面の輝度・背景色]
液晶パネル31の表示画面の輝度(明るさ)については、上記したように、0(暗い)〜5(明るい)の6段階の輝度レベルが設定されており、後述する夜間モード画面設定により画面の輝度が[暗い]に設定された場合には、制御部200は、夜間の時間帯のときに、液晶パネル31の表示輝度を、上記6段階の輝度レベルのうち最も低いレベル[0(暗い)]に制御する。この[0(暗い)]の輝度レベルについては、例えば、患者らの就寝を妨げないようにするために、看護師等のユーザが液晶パネル31の表示画像(文字等)を確認できる程度の最小限の明るさとしている。
液晶パネル31の表示画面の背景色としては、上記したように[白色]と[紺色]とが設定されており、後述する夜間モード画面設定により画面の背景色が[紺]に設定された場合には、制御部200は、夜間の時間帯のときに、液晶パネル31の背景色を紺色に制御する。
[インジケータ輝度]
インジケータ5の輝度(明るさ)については、上記したように、[暗い]または[明るい]の2段階の輝度レベルが設定されており、後述する夜間モード画面設定によりインジケータ輝度が[暗い]に設定された場合には、制御部200は、夜間の時間帯のときに、インジケータ5の輝度を[暗い]レベルとなるように制御する。この[暗い]の輝度レベルについては、例えば、患者らの就寝を妨げないようにするために、看護師等が認識できる程度の最小限の明るさとしている。
[警報音量・スイッチ受付音]
音発生部6が発生するブザー音の音量としては、上記したように、[小(最小音量)]〜[大(最大音量)]の3段階の音量レベルが設定されており、後述する夜間モード画面設定によりブザー音量が[小]に設定された場合には、制御部200は、夜間の時間帯のときに、ブザー音量を、上記3段階の音量レベルのうち最も低いレベル[最小音量]に調整する。この[最小音量]は、輸液ポンプの発生音に関する承認基準等で定められている音量の下限レベルと同じ音量レベルもしくはその下限レベルに所定のマージンを加えた音量レベルとする。また、スイッチ受付音については、後述する夜間モード画面設定により[無し]が設定された場合には、制御部200はスイッチ受付音を発生しないようにする。
[夜間モード設定処理]
次に、夜間モード設定処理の一例について図6及び図7を参照して以下に説明する。
[ユーザ設定画面表示]
まず、液晶表示部3の液晶パネル31の画面上にユーザ設定画面を表示する。具体的には、例えば、電源切りの状態のときに、操作部4の停止スイッチ42を押したままの状態で電源スイッチ7をONにする。このような操作により、液晶パネル31の画面上に、図6(a)に示すユーザ設定画面(メニュー画面)が表示される。
[夜間モードON設定]
図6(a)に示すユーザ設定画面において、上記数値設定アップスイッチ45または数値設定ダウンスイッチ46を操作(以下、「アップ/ダウンスイッチ操作」ともいう)して液晶パネル31の画面上に表示されている“夜間モード設定”の項を選択し、この状態で操作部4の開始スイッチ41を押す。
このような操作により液晶パネル31の画面上に“夜間モード[OFF]”または“夜間モード[ON]”(図6(b)参照)が表示される。その表示が“夜間モード[ON]”である場合(事前に夜間モードが設定されている場合)は、その[ON]設定のままとする。一方、表示が“夜間モード[OFF]”である場合(事前に夜間モードが設定されていない場合)は、図6(b)に示すフレームf1内の表示を[OFF]から[ON]に変更する。具体的には、[開始スイッチ41を押す]→[アップ/ダウンスイッチ操作により[ON]を選択]→[開始スイッチ41を押す]という手順でフレームf1内の表示を[OFF]から[ON]に変更する。このような夜間モードON設定が終了した後に表示切替スイッチ44を押すと、図6(c)に示す夜間モード設定画面が表示される。
なお、夜間モード設定をOFFにする場合は、図6(b)に示す状態から、上記と同様な操作によりフレームf1内の表示を[ON]から[OFF]に変更すればよい。
[時刻設定]
図6(c)に示す夜間モード設定画面から、夜間モードの開始時刻及び終了時刻を設定する場合、アップ/ダウンスイッチ操作により、液晶パネル31の画面上に表示されている“時刻設定”の項を選択した後に開始スイッチ41を押す。このような操作により液晶パネル31の画面上に、図7(a)に示す夜間モード時刻設定画面が表示される。
この表示状態で、操作部4のスイッチ類を操作して開始時刻と終了時刻を設定(変更)する(フレームf2,f3内に時刻を入力する)。具体的には、[アップ/ダウンスイッチ操作によりフレームf2またはフレームf3を選択]→[開始スイッチ41を押す]→[アップ/ダウンスイッチ操作により時刻設定]→[開始スイッチ41を押す]という手順で、フレームf2内に開始時刻を設定し、フレームf3内に終了時刻を設定する。
以上の時刻設定(変更)を行った後に表示切替スイッチ44を押すことにより、液晶パネル31の表示が図6(c)に示す夜間モード設定画面に切り替わる。
ここで、この例では、図7(a)に示すように、夜間モード開始時刻として[21:00]を設定し、夜間モード終了時刻として[6:00]を設定している。なお、夜間モード開始時刻及び終了時刻については、このような時刻(21:00、6:00)に限られることなく、各病院の就寝時間や季節などを考慮して、他の時刻を適宜に設定するようにしてもよい。
[画面設定]
図6(c)に示す夜間モード設定画面から、液晶パネル31の画面の輝度及び背景色を設定する場合、アップ/ダウンスイッチ操作により、液晶パネル31の画面上に表示されている“画面設定”の項を選択した後に開始スイッチ41を押す。この操作により液晶パネル31の画面上に夜間モード画面設定画面(図7(b)参照)が表示される。
このとき、事前に夜間モードが設定されていない場合、図7(b)に示す画像の輝度のフレームf4には、例えば輝度レベルが3であることを示す[3]が表示されており、また、背景色のフレームf5には[白]が表示されている。このような場合には、フレームf4内の表示を[3]から[暗い]に変更し、また、フレームf5内の表示を[白]から[紺]に変更する(図7(b))。具体的には、[アップ/ダウンスイッチ操作によりフレームf4またはフレームf5を選択]→[開始スイッチ41を押す]→[アップ/ダウンスイッチ操作により[暗い]・[紺色]を選択]→[開始スイッチ41を押す]という手順で変更する。この後に、表示切替スイッチ44を押すと、液晶パネル31の表示が図6(c)に示す夜間モード設定画面に切り替わる。なお、背景色については、夜間モードONとする場合でも[白]を選択するようにしてもよい。
[インジケータ設定]
図6(c)に示す夜間モード設定画面から、インジケータ5の輝度を設定する場合、アップ/ダウンスイッチ操作により、液晶パネル31の画面上に表示されている“インジケータ設定”の項を選択した後に開始スイッチ41を押す。この操作により液晶パネル31の画面上に夜間モードインジケータ設定画面(図7(c)参照)が表示される。
このとき、事前に夜間モードが設定されていない場合、図7(c)に示す画像の輝度のフレームf6には[明るい]が表示されている。このような場合には、上記した[夜間モードON設定]と同様な手順で、フレームf6内の表示を[明るい]から[暗い]に変更する(図7(c))。この後に、表示切替スイッチ44を押すと、液晶パネル31の表示が図6(c)に示す夜間モード設定画面に切り替わる。
[音設定]
図6(c)に示す夜間モード設定画面から、ブザー音量及びスイッチ受付音を設定する場合、アップ/ダウンスイッチ操作により、液晶パネル31の画面上に表示されている“音設定”の項を選択した後に開始スイッチ41を押す。この操作により液晶パネル31の画面上に夜間モード音設定画面(図7(d)参照)が表示される。
このとき、事前に夜間モードが設定されていない場合、図7(d)に示す画像の輝度のフレームf7には、例えばブザー音量が中間レベルであることを示す[中]が表示されており、また、スイッチ受付音のフレームf8には[有り]が表示されている。このような場合には、上記した[画面設定]と同様な手順で、フレームf7内の表示を[中]から[小]に変更し、また、フレームf8内の表示を[有り]から[無し]に変更する(図7(d))。この後に、表示切替スイッチ44を押すと、液晶パネル31の表示が図6(c)に示す夜間モード設定画面に切り替わる。
以上の夜間モード設定処理が終了した後に、電源スイッチ7をOFFにして輸液ポンプ1を電源切りの状態にする。
ここで、上記した[時刻設定]、[画面設定]、[インジケータ設定]、[音設定]の各処理は、この順で行う必要はなく、例えば、[音設定]→[画面設定]→[インジケータ設定]→[時刻設定]の順で処理を行うようにしてもよいし、他の順番で処理を行うようにしてもよい。また、これらの処理の全てを行う必要はなく、例えば、事前に夜間モード設定が行われている場合、変更したい項目(例えば[時刻設定])の処理のみを行うようにしてもよい。
[昼間設定/夜間設定切替処理]
次に、昼間設定と夜間設定とを切り替える処理について図8のフローチャートを参照して説明する。この図8の処理ルーチンは制御部200において実行される。なお、図8の制御ルーチンのサイクルタイムは例えば数sec程度である。
図8の処理ルーチンは、操作部4の開始スイッチ41がONに操作された時点(電源ON)で開始される。この処理ルーチンが開始されると、まずは、ステップST101において現在の時刻を認識(タイマ201の出力から認識)する。
次に、ステップST102において、上記ステップST101で認識した現在の時刻が夜間の時間帯(上記設定処理により設定された夜間モード開始時刻21:00から夜間モード終了時刻6:00までの時間帯)であるか否かを判定する。その判定結果が否定判定(NO)である場合は、現在の時刻が昼間の時間帯(6:00〜21:00)であると判定してステップST104に進む。
ステップST104では、昼間設定にしたがって液晶表示部3の液晶パネル31、インジケータ5及び音発生部6を制御する。具体的には、昼間の設定として、この例では、液晶パネル31の画面輝度:[3]、背景色:[白]、インジケータ輝度:[明るい]、ブザー音:[中]、スイッチ受付音:[有り]が設定されており、この昼間設定にしたがって、液晶表示部3の液晶パネル31、インジケータ5及び音発生部6を制御する。
この昼間設定モードでの制御中に、操作部4の停止スイッチ42が操作されて電源OFFとなった場合(ステップST105の判定結果が肯定判定(YES)となった場合)は、この処理ルーチンを終了する。一方、ステップST105の判定結果が否定判定(NO)である場合(電源ONの状態である場合)は、ステップST101に戻って現在の時刻を認識し、その現在の時刻が21:00に到達するまで昼間設定モードでの制御(ステップST104の処理)が継続される。そして、現在の時刻が21:00に達した時点([現在の時刻=21:00]となった時点)でステップST102の判定結果が肯定判定(YES)となり、この時点で現在の時刻が夜間の時間帯に入ったと判定してステップST103に進む。
ステップST103では、夜間設定にしたがって液晶表示部3の液晶パネル31、インジケータ5及び音発生部6を制御する。具体的には、上記した設定処理により、夜間の設定として、液晶パネル31の画面輝度:[0]、背景色:[紺]、インジケータ輝度:[暗い]、ブザー音:[小]、スイッチ受付音:[無し]が設定されており、この夜間設定にしたがって、液晶表示部3の液晶パネル31、インジケータ5及び音発生部6を制御する。
この夜間設定モードでの制御中に、操作部4の停止スイッチ42が操作されて電源OFFとなった場合(ステップST105の判定結果が肯定判定(YES)となった場合)は、この処理ルーチンを終了する。一方、ステップST105の判定結果が否定判定(NO)である場合(電源ONの状態である場合)は、ステップST101に戻って現在の時刻を認識し、その現在の時刻が翌朝の6:00に到達するまで夜間設定モードでの制御(ステップST103の処理)が継続される。そして、現在の時刻が6:00に達した時点([現在の時刻=6:00]となった時点)で、ステップST102の判定結果が否定判定(NO)となり、この時点で現在の時刻が昼間の時間帯に入ったと判定してステップST104に進み、上記した昼間モードでの制御を実行する。
この2回目の昼間モードでの制御を開始した後、現在の時刻が21:00に達するまでに電源OFFとなった場合は処理を終了する。なお、輸液時間が長時間にわたる場合、2回目の昼間モードでの制御の以降においても、夜間モードでの制御と昼間モードでの制御とが繰り返して実行される場合もある。この場合でも、各モードでの制御中に電源OFFとなった時点で処理を終了する。
<効果>
以上のように、本実施形態によれば、昼間設定と夜間設定とを切り替える構成とし、その夜間の設定を、昼間設定に対して、液晶表示部3の表示画面の輝度、インジケータ5の輝度及びブザー音の音量が小さい設定としているので、夜間の就寝時間帯において患者らの睡眠への影響などを軽減することができる。また、環境騒音が静かな夜間において警報音の音量(ブザー音量)を必要最小限の大きさとすることができる。さらに、夜間ではスイッチ受付音が発生しないようにしているので、看護師等のユーザが夜間に操作部4のスイッチ類を操作しても静かな環境を保つことができる。
また、本実施形態では、夜間において液晶表示部3の背景色を紺色とすることが可能であり、このように背景色を暗い色とすることにより、夜間における明るさ低減効果をより高めることができる。
[実施形態2]
次に、本発明を適用する輸液ポンプの他の例について説明する。
この例では、日の出時刻と日の入り時刻とを読み出すための暦テーブルが制御部200(図4参照)のROM内に記憶されている。暦テーブルには、1年の各月日ごとに日の出時刻と日の入り時刻とが設定されており、現在の月日に基づいて当該暦テーブルを参照して現在の日の出時刻と日の入り時刻とを読み出すことができる。なお、暦テーブルの日の出時刻及び日の入り時刻については、輸液ポンプ1が使用される各地域(例えば関東、東海、近畿等)に合わせた時刻が設定されている。
以上の暦テーブルの構成及び下記の制御部200の処理内容以外の構成については上記した[実施形態1]と同様な構成であるので、その具体的な説明は省略する。
そして、この例では、日の出時刻と日の入り時刻の時刻を利用して、昼間設定と夜間設定とを切り替えるようにしている。その具体的な処理の例について図9のフローチャートを参照して説明する。この図9の処理ルーチンは制御部200において実行可能である。なお、図9の制御ルーチンのサイクルタイムは例えば数sec程度である。
図9の処理ルーチンは、操作部4の開始スイッチ41がONに操作された時点(電源ON)で開始される。この処理ルーチンが開始されると、まずは、ステップST201において現在の月日を認識(タイマ201の出力から認識)する。ステップST202では、上記ステップST201で認識した現在の月日に基づいて、上記暦テーブルから日の出時刻と日の入り時刻とを読み出す。
次に、ステップST203において現在の時刻を認識(タイマ201の出力から認識)する。ステップST204では、上記ステップST203で認識した現在の時刻が夜間の時間帯(日の入り時刻〜日の出時刻の時間帯)であるか否かを判定する。その判定結果が否定判定(NO)である場合は、現在の時刻が、日の出時刻から日の入り時刻までの昼間の時間帯に入っていると判定してステップST206に進む。
ステップST206では、昼間設定にしたがって液晶表示部3の液晶パネル31、インジケータ5及び音発生部6を制御する。このステップST206の処理は、上記した[実施形態1]の図8におけるステップST104の処理と同じであるので、その詳細な説明は省略する。
この昼間設定モードでの制御中に、操作部4の停止スイッチ42が操作されて電源OFFとなった場合(ステップST207の判定結果が肯定判定(YES)となった場合)は、この処理ルーチンを終了する。一方、ステップST207の判定結果が否定判定(NO)である場合(電源ONの状態である場合)は、ステップST203に戻って現在の時刻を認識し、その現在の時刻が上記日の入り時刻に到達するまで昼間設定モードでの制御(ステップST206の処理)が継続される。そして、現在の時刻が日の入りの時刻に達した時点([現在の時刻=日の入り時刻]となった時点)で、ステップST204の判定結果が肯定判定(YES)となり、この時点で現在の時刻が夜間の時間帯に入ったと判定してステップST205に進む。
ステップST205では、夜間設定にしたがって液晶表示部3の液晶パネル31、インジケータ5及び音発生部6を制御する。このステップST205の処理は、上記した[実施形態1]の図8におけるステップST103の処理と同じであるので、その詳細な説明は省略する。
この夜間設定モードでの制御中に、操作部4の停止スイッチ42が操作されて電源OFFとなった場合(ステップST207の判定結果が肯定判定(YES)となった場合)は、この処理ルーチンを終了する。一方、ステップST207の判定結果が否定判定(NO)である場合(電源ONの状態である場合)は、ステップST203に戻って現在の時刻を認識し、その現在の時刻が上記日の出時刻に到達するまで夜間設定モードでの制御(ステップST205の処理)が継続される。そして、現在の時刻が上記日の出時刻に達した時点([現在の時刻=日の出時刻]となった時点)でステップST204の判定結果が否定判定(NO)となり、この時点で現在の時刻が昼間の時間帯に入ったと判定してステップST206に進み、上記した昼間モードでの制御を実行する。
この2回目の昼間モードでの制御を開始した後、現在の時刻が日の入り時刻に達するまでに電源OFFとなった場合は処理を終了する。なお、輸液時間が長時間にわたる場合、2回目の昼間モードでの制御の以降においても、夜間モードでの制御と昼間モードでの制御とが繰り返して実行される場合もある。この場合でも、各モードでの制御中に電源OFFとなった時点で処理を終了する。
以上のように、この実施形態においても、昼間設定と夜間設定とを切り替える構成とし、その夜間の設定を、昼間設定に対して、液晶表示部3の表示画面の輝度、インジケータ5の輝度及びブザー音の音量が小さい設定としているので、上記した[実施形態1]と同じ効果を達成することができる。
[実施形態3]
次に、本発明を適用する輸液ポンプの別の例について説明する。
この例では、昼間に対して夜間の方が周囲環境の明るさが暗いという点に着目し、図10に示すように、周囲環境の明るさ(以下、環境照度ともいう)を検出する明るさセンサ30を設けた構成とし、その明るさセンサ30の出力に基づいて制御部200が昼間であるか夜間であるかを判定して昼間設定と夜間設定とを切り替えるようにしている。
なお、上記明るさセンサ30の構成及び下記の制御部200の処理内容以外の構成については上記した[実施形態1]と同様な構成であるので、その具体的な説明は省略する。
以下、昼間設定と夜間設定とを切り替える制御について、図11のフローチャートを参照して説明する。この図11の処理ルーチンは制御部200において実行可能である。なお、図11の制御ルーチンのサイクルタイムは例えば数sec程度である。
図11の処理ルーチンは、操作部4の開始スイッチ41がONに操作された時点(電源ON)で開始される。この処理ルーチンが開始されると、まずはステップST301において、明るさセンサ30の出力信号に基づいて現在の環境照度を採取する。
次に、ステップST302では、上記ステップST301で採取した環境照度が判定閾値以下であるか否かを判定する。
このステップST302の判定処理に用いる判定閾値は、昼間と夜間とを判別するための値であって、実験やシミュレーション等によって経験的に求めた値(昼間と夜間との境となる照度)を設定する。なお、この判定閾値については、輸液ポンプ1が使用される病棟等の環境条件(昼間と夜間との明るさ等)や季節などに応じて適宜に可変に設定できるようにしてもよい。
上記ステップST302の判定結果が否定判定(NO)である場合、つまり、現在の環境照度が上記判定閾値よりも大きい場合([環境照度>判定閾値]である場合)は、昼間であると判定してステップST304に進む。
ステップST304では、昼間設定にしたがって液晶表示部3の液晶パネル31、インジケータ5及び音発生部6を制御する。このステップST304の処理は、上記した[実施形態1]の図8におけるステップST104の処理と同じであるので、その詳細な説明は省略する。
この昼間設定モードでの制御中に、操作部4の停止スイッチ42が操作されて電源OFFとなった場合(ステップST305の判定結果が肯定判定(YES)となった場合)は、この処理ルーチンを終了する。一方、ステップST305の判定結果が否定判定(NO)である場合(電源ONの状態である場合)は、ステップST301に戻って現在の環境照度を採取し、その現在の環境照度が上記判定閾値に低下するまで昼間設定モードでの制御(ステップST304の処理)が継続される。この昼間設定モードでの制御の継続中において現在の環境照度は上記判定閾値よりも大きい。そして、現在の環境照度が上記判定閾値よりも大きい状態から低下して当該判定閾値に達した時点でステップST302の判定結果が肯定判定(YES)となり、この時点で夜間になったと判定してステップST303に進む。
ステップST303では、夜間設定にしたがって液晶表示部3の液晶パネル31、インジケータ5及び音発生部6を制御する。このステップST303の処理は、上記した[実施形態1]の図8におけるステップST103の処理と同じであるので、その詳細な説明は省略する。
この夜間設定モードでの制御中に、操作部4の停止スイッチ42が操作されて電源OFFとなった場合(ステップST305の判定結果が肯定判定(YES)となった場合)は、この処理ルーチンを終了する。一方、ステップST305の判定結果が否定判定(NO)である場合(電源ONの状態である場合)は、ステップST301に戻って現在の環境照度を採取し、その現在の環境照度が上記判定閾値に上昇するまで夜間設定モードでの制御(ステップST303の処理)が継続される。この夜間設定モードでの制御の継続中において現在の環境照度は上記判定閾値よりも小さい。そして、現在の環境照度が上記判定閾値よりも小さい状態から上昇して当該判定閾値に達した時点でステップST302の判定結果が否定判定(NO)となり、この時点で昼間になったと判定してステップST304に進み、上記した昼間モードでの制御を実行する。
この2回目の昼間モードでの制御を開始した後、現在の環境照度が上記判定閾値に低下するまでに電源OFFとなった場合は処理を終了する。なお、輸液時間が長時間にわたる場合、2回目の昼間モードでの制御の以降においても、夜間モードでの制御と昼間モードでの制御とが繰り返して実行される場合もある。この場合でも、各モードでの制御中に電源OFFとなった時点で処理を終了する。
以上のように、この実施形態においても、昼間設定と夜間設定とを切り替える構成とし、その夜間の設定を、昼間設定に対して、液晶表示部3の表示画面の輝度、インジケータ5の輝度及びブザー音の音量が小さい設定としているので、上記した[実施形態1]と同じ効果を達成することができる。
ここで、周囲環境の明るさのほか、周囲環境の騒音についても昼間に対して夜間の方が小さくなる。こうした点を利用して、周囲環境の騒音をマイクロフォン等によって検出し、その検出した周囲環境の騒音に基づいて昼間であるか夜間であるかを判定して、上記昼間設定と夜間設定とを切り替えるようにしてもよい。また、そのような周囲環境の騒音及び上記した周囲環境の明るさの2つの環境情報に基づいて昼間であるか夜間であるかを判定して、上記昼間設定と夜間設定とを切り替えるようにしてもよい。
−他の実施形態−
以上の各実施形態では、夜間における液晶表示部3の表示画面の輝度、インジケータ5の輝度、及び、ブザー音の音量を昼間に対して小さい設定としているが、本発明はこれに限定されず、それら表示画面の輝度、インジケータ輝度、ブザー音量のいずれか1つもしくは2つが昼間に対して夜間の方が小さくなるように設定してもよい。なお、ガイダンス音声を発生する構成の輸液装置の場合、そのガイダンス音声の音量が昼間に対して夜間の方が小さくなるように設定してもよい。
以上の各実施形態では、夜間設定モードにおいて表示画面の背景色として紺色を選択できるようにしているが、その背景色については、例えば濃い青色など他の任意の暗い色を選択できるようにしてもよい。また、夜間設定モードでの背景色は、2色以上の色から選択できるようにしてもよい。
以上の各実施形態では、フィンガで輸液チューブを完全に圧閉する完全圧閉方式の輸液ポンプに本発明を適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されず、輸液チューブを完全につぶさずに送液を行う押圧フィンガと、この押圧フィンガの輸液送り方向の上流側と下流側にそれぞれ配置され、輸液チューブの完全圧閉と開放とを行うバルブフィンガとを備えた中間圧閉方式の輸液ポンプにも適用可能である。また、本発明は、フィンガ式の輸液ポンプのほか、ローラ式のポンプやシリンジ式輸液ポンプなどの輸液装置にも適用可能である。
本発明は、医療用の薬液を体内に注入する場合などに用いる輸液装置に利用することができる。
1 輸液ポンプ
3 液晶表示部
31 液晶パネル
4 操作部
41 開始スイッチ
42 停止スイッチ
44 表示切替スイッチ
45 数値設定アップスイッチ
46 数値設定ダウンスイッチ
5 インジケータ
6 音発生部(ブザー)

Claims (4)

  1. 輸液を送液する輸液装置であって、
    昼間設定と、前記昼間設定に対して表示の明るさ及び発生音の音量のいずれか一方または両方が小さく設定された夜間設定とを切り替える制御部を備えていることを特徴とする輸液装置。
  2. 請求項1記載の輸液装置において、
    前記制御部は、夜間の時間帯を定める時刻の設定が可能であり、前記夜間の時間帯と現在の時刻とに基づいて昼間であるか夜間であるかを判定して前記昼間設定と夜間設定とを切り替えることを特徴とする輸液装置。
  3. 請求項1に記載の輸液装置において、
    前記制御部は、現在の月日から日の出時刻及び日の入り時刻を取得し、それら日の出時刻及び日の入り時刻と現在の時刻とに基づいて昼間であるか夜間であるかを判定して前記昼間設定と夜間設定とを切り替えることを特徴とする輸液装置。
  4. 請求項1に記載の輸液装置において、
    前記制御部は、周囲環境の明るさ及び周囲環境の騒音のいずれか一方または両方の環境情報を取得し、その環境情報に基づいて昼間であるか夜間であるかを判定して前記昼間設定と夜間設定とを切り替えることを特徴とする輸液装置。
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