JP2015015793A - マイクログリッドの制御装置及びその制御方法 - Google Patents

マイクログリッドの制御装置及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 熱機関及び自然エネルギーを利用したマイクログリッドにおいて熱機関の高効率運転を維持しつつ出力を安定させて燃料消費を削減するとともに二酸化炭素の排出を抑制する。
【解決手段】
配電線10を介して負荷11に接続された、1以上の熱機関発電機2nと、配電線10に接続された自然エネルギー発電装置3と、蓄電池4及び電力変換器5を含み、当該電力変換器5によって配電線10から当該蓄電池4を充電し且つ当該蓄電池4から配電線10に放電するよう構成された蓄電装置6とを含むマイクログリッド1の制御装置7であって、負荷11の需要電力に対する自然エネルギー発電装置3の発電電力の過不足を相殺し且つ蓄電池4を充電及び放電可能な状態に維持するように、1以上の熱機関発電機2nを発電又は停止するよう制御するとともに蓄電池4が充電又は放電するよう蓄電装置6を制御するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱機関発電機及び自然エネルギー発電装置を利用したマイクログリッドの制御装置及び制御方法に関する。
2011年3月11日に我が国で発生した東日本大震災において、地震により避難した住民の多くは、電力送電網の倒壊や寸断により避難先で慢性的な停電や電力不足を余儀無くされた。ディーゼル発電機等の自家発電機による発電も行われたが、化石燃料に限界があったため、ディーゼル発電機等の自家発電機の化石燃料の使用量を抑えつつ安定して電力を供給できるシステムが必要であった。
また、我が国は多くの有人離島を有しているが、離島の電力系統は本土と連系しておらず、離島内で発電と供給をバランスさせる独立系統が多い。本土での発電が原子力、火力、水力発電であるのに対して、離島では化石燃料を用いたディーゼル発電機等の熱機関による発電がほとんどである。このような離島における熱機関を用いた発電では島内の需要変動に応じて供給出力、稼働台数を変化させることで電力の安定化を図るため、熱機関の燃費効率を良い状態にしたままでの発電が困難である。燃費効率の悪化は化石燃料使用量の増大を招くと共に、環境に悪影響を及ぼす二酸化炭素の排出量の増加にもつながる。
ところで、熱機関を用いた発電システムにおいて、発電の補助電力源として蓄電池を導入する技術が知られている(例えば特許文献1を参照)。この発電システムにより、熱機関の高効率運転による化石燃料使用量の低減には一定の効果がある。
しかしながら、蓄電池電力を含む全ての電力を、化石燃料を用いた熱機関の発電から得るという構成に変わりはない。熱機関の高効率運転による化石燃料使用量の低減には貢献しているが、効果は限定的である。
ところで、近年化石燃料の代替エネルギー源として地球環境に優しい自然エネルギーが注目されており、政府による自然エネルギー固定価格買取制度の後押しもあって、太陽光発電や風力発電を導入する自治体が増加している。そこで、最近では自然エネルギー発電を利用したマイクログリッドに関する技術の開発が進んでいる(例えば特許文献2乃至特許文献4を参照)。
特開2007−82311号公報 特開2002−135979号公報 特開2011−83044号公報 特開2010−259303号公報
しかし、自然エネルギーは天候に依存する不安定なエネルギー源であるため、独立発電系統として単独で使用することは難しい。このため、熱機関を用いた発電システムにおいて自然エネルギー発電を利用したマイクログリッドを併用した場合には、熱機関の高効率運転を維持しつつ出力を長時間に渡って安定的に保つことは難しい。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、熱機関発電及び自然エネルギー発電を利用したマイクログリッドにおいて熱機関の高効率運転を維持しつつ出力を長時間にわたって安定させて燃費効率を向上させるとともに二酸化炭素の排出を抑制することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明のある態様に係るマイクログリッドの制御装置は、配電線を介して負荷に接続された、熱機関を動作させて発電する1以上の熱機関発電機と、前記配電線に接続された、自然エネルギーを利用して発電する自然エネルギー発電装置と、蓄電池及び電力変換器を含み、当該電力変換器によって前記配電線から当該蓄電池を充電し且つ当該蓄電池から前記配電線に放電するよう構成された蓄電装置と、を含むマイクログリッドの制御装置であって、前記負荷の需要電力に対する前記自然エネルギー発電装置の発電電力の過不足を相殺し且つ前記蓄電池を充電及び放電可能な状態に維持するように、1以上の前記熱機関発電機を発電又は停止するよう制御するとともに前記蓄電池が充電又は放電するよう前記蓄電装置を制御するように構成されている。ここで、「熱機関を動作させて発電する熱機関発電機」は、ディーゼル発電機等の内燃機関、及び蒸気タービン等の外燃機関を動作させて発電する発電機を含む。
上記構成によれば、負荷の需要電力に対し、まず自然エネルギー発電装置の発電電力を充当し、不足であれば熱機関発電機を一定の電力で発電させ、負荷の需要電力に対する熱機関発電機の発電電力と自然エネルギー発電装置の発電電力との合計電力の過剰な又は不足する電力を相殺するよう蓄電装置の蓄電池を充電又は放電させることにより、自然エネルギー発電装置をその発電電力の変動を吸収して補助電源として利用しながら熱機関発電機を発電させて、負荷の需要電力を賄うことができる。また、その際に、熱機関発電機の発電量を調整して蓄電池を適宜放電又は充電させることにより、蓄電池を常に充電及び放電可能な状態に維持することができる。その結果、基本的に熱機関発電機を一定電力で発電させる一方、熱機関発電機の電力を調整しながら発電する動作態様を、蓄電池を充電及び放電可能な状態に維持するために必要な場合に留めることができるので、熱機関を高効率で運転して燃費効率を向上させるとともに二酸化炭素の排出を抑制することができる。
上記マイクログリッドの制御装置は、前記蓄電池を充電及び放電可能な状態に維持するために、前記蓄電池の充電率が所定の目標値になるように、1以上の前記熱機関発電機を発電又は停止するよう制御するとともに前記蓄電池が充電又は放電するよう前記蓄電装置を制御するように構成されてもよい。
上記構成によれば、蓄電池の充電率が所定の目標値になるように制御されるので、必要な場合にいつでも蓄電池を充電又は放電させることができる。その結果、自然エネルギー発電装置の発電電力の変動を好適に吸収することができる。
上記マイクログリッドの制御装置は、前記負荷の需要電力に対し、まず前記自然エネルギー発電装置の発電電力を充当し、不足であれば前記熱機関発電機を一定電力で発電させ、前記負荷の需要電力に対する前記熱機関発電機の発電電力と自然エネルギー発電装置の発電電力との合計電力の過剰な又は不足する電力を相殺するよう前記蓄電装置の蓄電池を充電又は放電させるよう前記熱機関発電機及び前記蓄電装置を制御するように構成されてもよい。
上記構成によれば、上記一定電力として効率の高い出力電力を選択することにより、熱機関を高効率で運転することができる。
上記マイクログリッドの制御装置は、前記負荷の需要電力に対する前記自然エネルギー発電装置の発電電力の差電力を演算する差電力演算部と、前記蓄電装置の充電率に基づいて当該蓄電池に対する充放電電力を演算する充放電電力演算部と、前記差電力と前記充放電電力とに基づいて前記1以上の熱機関発電機の目標発電電力を演算する目標発電電力演算部と、前記自然エネルギー発電装置の発電電力及び前記1以上の熱機関発電機の目標発電電力の合計電力と前記負荷の需要電力とに基づいて、前記蓄電池が充電又は放電するよう前記蓄電装置を制御する蓄電装置制御部と、を備えてもよい。
上記構成によれば、負荷の需要電力に対し、まず自然エネルギー発電装置の発電電力が充当され、不足であれば熱機関発電機が発電させられるとともに蓄電池の充電率に応じて熱機関発電機が発電させられ、且つ、負荷の需要電力に対する熱機関発電機の発電電力と自然エネルギー発電装置の発電電力との合計電力の過剰な又は不足する電力を相殺するよう蓄電装置の蓄電池が充電又は放電させられるので、自然エネルギー発電装置をその発電電力の変動を吸収して補助電源として利用しながら熱機関発電機を発電させて、負荷の需要電力を賄うことができる。また、その際に、蓄電池を充電及び放電可能な状態に維持することができる。その結果、熱機関を高効率で運転して燃費効率を向上させることができるとともに二酸化炭素の排出を抑制することができる。
前記差電力演算部は、前記差電力にフィルタリング処理を施すフィルタリング処理部と、フィルタリング処理を施した差電力を、各値が1以上の前記熱機関発電機の一定電力で発電されるゼロを含む台数に対応する発電電力である2以上の値に多値化処理する多値化処理部と、を更に備え、前記目標発電電力演算部は、前記フィルタリング処理および前記多値化処理された差電力と前記充放電電力とに基づいて前記1以上の熱機関発電機の目標発電電力を演算してもよい。
上記構成によれば、自然エネルギー発電装置の発電電力又は負荷の需要電力の急激な変動による熱機関発電機の発停止回数及び稼働時間の増大を抑制しつつ熱機関を高効率で運転することができる。
前記目標発電電力演算部は、前記1以上の熱機関発電機の目標発電電力を予め定めた制限値に制限するよう構成されてもよい。
上記構成によれば、熱機関発電機を好適に運転することができる。
上記マイクログリッドの制御装置は、前記1以上の熱機関発電機の目標発電電力と前記自然エネルギー発電装置の発電電力との合計発電電力が前記負荷の需要電力よりも大きく、且つ、前記蓄電装置の蓄電池に充電された電力量(もしくは蓄電池の充電率)が所定の上限値を上回る場合には、前記自然エネルギー発電装置を前記配電線から解列するよう構成されてもよい。
上記構成により、蓄電装置の過充電によりシステムの運用に支障をきたすことがないので、システムの運用を継続することができる。
本発明の他の態様に係るマイクログリッドの制御方法は、配電線を介して負荷に接続された、熱機関を動作させて発電する1以上の熱機関発電機と、前記配電線に接続された、自然エネルギーを利用して発電する自然エネルギー発電装置と、蓄電池及び電力変換器を含み、当該電力変換器によって前記配電線から当該蓄電池を充電し且つ当該蓄電池から前記配電線に放電するよう構成された蓄電装置と、を含むマイクログリッドの制御方法であって、前記負荷の需要電力に対する前記自然エネルギー発電装置の発電電力の過不足を相殺し且つ前記蓄電池を充電及び放電可能な状態に維持するように、1以上の前記熱機関発電機を発電又は停止するよう制御するとともに前記蓄電池が充電又は放電するよう前記蓄電装置を制御する。
上記構成によれば、熱機関を高効率で運転して燃費効率を向上させることができるとともに二酸化炭素の排出を抑制することができる。
本発明によれば、熱機関発電及び自然エネルギー発電を利用したマイクログリッドにおいて熱機関の高効率運転を維持しつつ出力を安定させて燃費効率を向上させることができるとともに二酸化炭素の排出を抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る制御装置を用いたマイクログリッドの構成例を示すブロック図である。 図1のマイクログリッドの制御装置の構成例を示すブロック図である。 図2の制御装置の具体的な構成を示すブロック図である。 図1のマイクログリッドの制御装置による自然エネルギー発電電力及び負荷の需要電力に基づく熱機関発電機の発電電力制御を説明するためのグラフである。 図1のマイクログリッドの制御装置による蓄電池SOCに基づく熱機関発電機の発電電力制御を説明するためのグラフである。 図1のマイクログリッドの制御装置による出力制限値に基づく熱機関発電機の発電電力制御を説明するためのグラフである。 比較例のマイクログリッドの制御装置による運転例を説明するためのグラフである。 図1のマイクログリッドの制御装置による運転例を説明するためのグラフである。 図1のマイクログリッドの制御装置による蓄電池の過充電防止制御を説明するためのグラフである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
なお、以下では、全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同じ符号を付して、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施の形態に係る制御装置を用いたマイクログリッドの構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、マイクログリッド1は、熱機関を動作させて発電する1以上の熱機関発電機2n(以下、単に熱機関発電機2nともいう)を含む熱機関発電装置2と、自然エネルギーを利用して発電する自然エネルギー発電装置3と、蓄電池4及び電力変換器5を含む蓄電装置6と、熱機関発電機2nの出力(熱機関発電装置2の出力)及び蓄電装置6を制御するマイクログリッド1の制御装置7(以下、単に制御装置7ともいう)を含む。また、マイクログリッド1は、負荷11の需要電力を検出する電力検出器12、自然エネルギー発電装置3の発電電力を検出する電力検出器13、及び蓄電池4の充電率(SOC(State Of Charge))を検出するSOC検出器14を備えている。各電力検出器12、13及びSOC検出器14はそれぞれ検出値を制御装置7へ出力するように構成されている。
本実施の形態におけるマイクログリッド1は、電力会社が提供する商用電力系統とは独立して運用される形態を想定する。すなわち、マイクログリッド1は、例えば、本土の商用電力系統とは連系していない離島において運用される。
熱機関発電装置2の各熱機関発電機2nは、配電線10を介して負荷11に接続され、制御装置7の出力指令に基づいて熱機関を動作させて発電する。熱機関発電機2nは、例えばディーゼル発電機等の内燃機関、又は蒸気タービン等の外燃機関を含む熱機関を動作させて発電するよう構成されている。本実施の形態では、熱機関発電装置2は、例えば、配電線10に並列に接続された2台のディーゼル発電機2nを含み、制御装置7の出力指令に基づいて並列運転を行う。
自然エネルギー発電装置3は、例えば、太陽光発電装置、風力発電装置等で構成され、解列器8を介して配電線10に接続されている。マイクログリッド1の運用に支障をきたす場合には、解列器8によって自然エネルギー発電装置3を解列可能な構成となっている。
蓄電装置6は、蓄電池4及び電力変換器5を含み、制御装置7の充放電指令に基づいて当該電力変換器5によって配電線10から当該蓄電池4を充電し且つ当該蓄電池4から配電線10に放電するよう構成されている。
蓄電池4は、自然エネルギー(太陽光受光量、風速等)の変動や熱機関の高効率運転に伴い、負荷11と総合計発電電力との間に差異が生じた際に、その差異を補う。本実施の形態では、蓄電池4は、例えば、ニッケル水素電池である。蓄電池4は、鉛蓄電池やリチウムイオン電池等のその他の二次電池であってもよい。本実施の形態では、蓄電池4の充電率(以下SOCという)はSOC検出器14により検出され、SOC検出器14は検出した蓄電池4のSOCを制御装置7に出力するように構成されている。
電力変換器5は、制御装置7の充放電指令に基づいて交流と直流との相互変換により蓄電池4の充放電を行う。電力変換器5の構成は特に限定されない。本実施の形態では、電力変換器5は、例えば、パワーコンディショナシステムで構成され、蓄電池4の充放電制御を行う際に、仮想的な発電機として動作することによって熱機関発電機2nとの並列運転が可能なように構成されている。ここで、電力変換器5が、熱機関発電機2nとの並列運転が可能な仮想発電機として動作するためには、電力変換器5が備える発電機モデル(制御モデル)が少なくともドループ特性(速度垂下特性)を有することが必要である。仮想的な発電機として動作する電力変換器5の具体的な構成は、本出願人による公知の技術を用いて実現できる(例えば特開2007−244068号公報、又は特開2009−225599号公報を参照)。
制御装置7は、熱機関発電機2nの出力及び蓄電装置6を制御するものであって、負荷11の需要電力に対する自然エネルギー発電装置3の発電電力の過不足を相殺し且つ蓄電池4を充電及び放電可能な状態に維持するように、2台の熱機関発電機2nを発電又は停止するよう制御するとともに蓄電池4が充電又は放電するよう蓄電装置6を制御するように構成されている。本実施の形態では、制御装置7は、例えば、FPGA(field programmable gate array)、PLC(programmable logic controller)、マイクロコントローラ等の演算装置で構成され、演算装置においてそれに内蔵されているプログラムが実行されることにより実現される機能ブロックである。制御装置7は、電力検出器12で検出される負荷11の需要電力、電力検出器13で検出される自然エネルギー発電装置3の発電電力、及びSOC検出器14で検出される蓄電池4のSOCの他、配電線10の電圧、電流、電力、周波数等を監視するとともに、これらの監視データに基づいて蓄電装置6の充放電、及び熱機関発電機2nの発電及び停止(発停)並びに出力(発電電力)を制御する。
次に、制御装置7の構成について図2及び図3を用いて説明する。
図2は、図1の制御装置7の構成例を示すブロック図である。図2に示すように、制御装置7は、負荷11の需要電力Lに対する自然エネルギー発電装置3の発電電力Pの差電力PDG_αを演算する差電力演算部21と、蓄電池4のSOCに基づいて当該蓄電池4に対する充放電電力PDG_βを演算する充放電電力演算部22と、差電力PDG_αと充放電電力PDG_βとに基づいて2台の熱機関発電機2n(熱機関発電装置2)の目標発電電力PDGを演算する目標発電電力演算部23と、自然エネルギー発電装置3の発電電力P及び2台の熱機関発電機2nの目標発電電力PDGの合計電力と負荷11の需要電力Lとに基づいて、蓄電池4が充電又は放電するよう蓄電装置6を制御する蓄電装置制御部24とを備える。
図3は、図2の制御装置の具体的な構成を示すブロック図である。図3に示すように、差電力演算部21は、例えば、減算器31と、フィルタリング処理部32と、多値化処理部33とを備える。減算器31は、負荷11の需要電力Lに対する自然エネルギー発電装置3の発電電力Pの差電力PDG_Rを演算し、演算した差電力PDG_Rをフィルタリング処理部32に出力するように構成されている。フィルタリング処理部32は、減算器31により出力された差電力PDG_Rにフィルタリング処理を施して、多値化処理部33に出力するように構成されている。フィルタリング処理は、例えば、ローパスフィルタを用いて差電力PDG_Rを平滑化する処理である。多値化処理部33は、フィルタリング処理部32によりフィルタリング処理を施した差電力を、2以上の値に多値化処理し、目標発電電力演算部23に多値化した差電力PDG_αを出力するように構成されている。多値化処理は、例えば、各値が2台の熱機関発電機2nの一定電力で発電されるゼロを含む台数(0、1、又は2)に対応する発電電力である2以上の値に、差電力PDG_αを変換する処理である。一定電力は、典型的には定格出力(定格発電電力)であるが、これには限定されず、効率良く発電できる電力であれば良い。
充放電電力演算部22は、蓄電池4を充電及び放電可能な状態に維持するために、蓄電池4のSOCが所定の目標値になるように、熱機関発電機2nを発電又は停止するようフィードバック制御する。本実施の形態では、充放電電力演算部22は、目標SOC設定部35と、減算器36と、フィードバック補償部37とを備える。
目標SOC設定部35は、例えば制御装置7の記憶部(図示せず)内に予め記憶された、蓄電池4のSOCの目標値である目標SOCを記憶部から読み出し、減算器36に出力する。減算器36は、蓄電池4の目標SOCから蓄電池4のSOCを減算した値である、目標SOCに対する蓄電池4のSOCの偏差をフィードバック補償部37に出力する。フィードバック補償部37は、このSOCの偏差を制御系統(配電線10及び蓄電装置6)の応答特性に応じて適宜補償して充放電電力PDG_βを出力するように構成されている。本実施の形態ではフィードバック補償部37は、例えば、PI補償を行うよう構成されているが、その他のフィードバック補償、例えばPID補償を行うように構成されてもよい。
目標発電電力演算部23は、加算器38と、リミッタ部39とを備える。加算器38は、多値化処理された差電力PDG_αとフィードバック補償された充放電電力PDG_βとを加算して、リミッタ部39に出力するように構成されている。リミッタ部39は、2台の熱機関発電機2nの出力指令としての目標発電電力PDGを、熱機関発電装置2及び蓄電装置制御部24に出力するように構成されている。ここでリミッタ部39は、熱機関発電装置2の目標発電電力PDGを予め定めた制限値に制限するよう構成されている。なお、リミッタ部39を省略してもよい。
本実施の形態のマイクログリッドの制御装置7は、負荷11の需要電力と自然エネルギー電力と蓄電池の充電状態(SOC)とにより熱機関発電機2nの出力を制御する。以下、制御装置7による主な処理1)〜3)について図3〜図6を用いて説明する。
1)まず、自然エネルギー発電電力に基づく熱機関の発電電力を算出する。自然エネルギーを最大限利用することを考慮すると、熱機関に要求される発電電力は、自然エネルギーの発電電力P、負荷需要電力Lにより、次式(1)で算出される。
DG_R = L − P ・・・(1)
式(1)は、自然エネルギー又は負荷11の変動により急峻に変動する場合がある。このような場合は、何も対策を講じないと、熱機関の稼働台数が頻繁に増減するため、発停回数の増加により燃費効率が悪化する。そこで、差電力PDG_Rをフィルタリング処理することにより、急峻な変動を抑制(平滑化)した差電力を算出する。
そして、熱機関(及び熱機関発電機2n)は定格出力運転で燃費効率が最大となるため、ここでは、定格出力運転を行う熱機関(及び熱機関発電機2n)の稼働台数を最大にするため、差電力を多値化処理する。
図4は、自然エネルギー発電電力及び負荷の需要電力に基づく熱機関発電機の発電電力制御を説明するためのグラフである。ここでは主に差電力の多値化処理について説明する。グラフでは、縦軸は多値化処理後の差電力(発電量)PDG_α[kW]を示し、横軸は処理前の差電力PDG_R[kW]を示している。ここで1台の熱機関の定格出力をDG[kW]とする。
グラフ中の区間(I)において、前回の処理後の差電力がPDG_α=0[kW]の場合、PDG_R ≧ 0.5×DG + 0.05×DGであれば、PDG_α=DG[kW]とする。一方、PDG_R < 0.5×DG + 0.05×DGであれば、PDG_α=0[kW]とする。このようにして差電力PDG_αを0[kW]又はDG[kW]の値に多値化する。
グラフ中の区間(II)において、前回の処理後の差電力がPDG_α=DG[kW]の場合、PDG_R ≧ 1.5×DG + 0.05×DGであれば、PDG_α=2×DG[kW]とする。一方、PDG_R < 0.5×DG ― 0.05×DGであれば、PDG_α=0[kW]とする。更に、0.5×DG ― 0.05×DG ≦ PDG_R < 1.5×DG + 0.05×DGであれば、PDG_α=DG[kW]とする。このようにして差電力PDG_αを0[kW]、DG[kW]又は2×DG[kW]のいずれかの値に多値化する。
グラフ中の区間(III)において、前回の処理後の差電力がPDG_α=2×DG[kW]の場合、PDG_R ≦ 1.5×DG − 0.05×DGであれば、PDG_α=DG[kW]とする。一方、PDG_R > 1.5×DG ― 0.05×DGであれば、PDG_α=2×DG[kW]とする。このようにして差電力PDG_αをDG[kW]又は2×DG[kW]の値に多値化する。
これにより、フィルタリング処理及び多値化処理した差電力に基づいて、2台の熱機関発電機2nの発電電力を算出することができるので、自然エネルギー発電装置3の発電電力又は負荷11の需要電力の急激な変動による熱機関発電機2nの発停止回数及び稼働時間の増大を抑制しつつ熱機関発電機を一定電力(ここでは定格出力)で運転することができる。その結果、熱機関を高効率で運転することができるとともに二酸化炭素の排出を抑制することができる。
2)次に、蓄電池4のSOCに基づく熱機関発電機2nの発電電力を算出する。蓄電池4を常に運用可能な状態に維持するために、蓄電池4のSOCを常用使用範囲に制御する必要がある。
図5は、蓄電池4のSOCに基づく熱機関発電機の発電電力制御を説明するためのグラフである。グラフでは、縦軸は目標SOCに対する蓄電池4のSOCの偏差に応じた充放電電力(発電量)PDG_β[kW]を示し、横軸は蓄電池4のSOC[%]を示している。本実施の形態では、蓄電池の常用使用範囲をSOCが20〜80[%]の範囲とし、常用使用下限値又は上限値をSOCが30又は70[%]とする。
SOC=0〜20[%]のとき、PDG_βをPI補償に基づいた値[kW]とする(グラフ中の区間I)。SOC=20〜30[%]のとき、PDG_βをPI補償に基づいた値[kW]とする(グラフ中の区間II)。SOC=30〜70[%]のとき、PDG_β=0[kW]とする(グラフ中の区間III)。SOC=70〜100[%]のとき、PDG_βをPI補償に基づいた値[kW]とする(グラフ中の区間IV)。ここでグラフ中のPDG_βの下限値は、(下限値>−PDG_α)かつ(下限値=L−P−PPCSMAX−PDG_α)を満たす下限値である。ただし、PPCSMAXは電力変換器5により制御される蓄電池4の最大放電量とする。
このようにして、SOCが常用使用範囲の下限値又は上限値(20又は80[%])に近づいた場合、常用使用下限値又は上限値(30又は70[%])を目標値としてPI補償を行い、操作量として2台の熱機関発電機2nの発電電力を増減させる。これにより、蓄電池4が目標SOCになるように充放電される。その結果、蓄電池4を常に充放電可能な状態に維持することができる。これにより、自然エネルギー発電装置3の発電電力又は負荷11の需要電力の急激な変動を相殺して、熱機関発電機2nの発停止回数及び稼働時間の増大を抑制することができる。
3)最後に制限値に基づく2台の熱機関発電機2n(熱機関発電装置2)の発電電力を算出する。図6は、出力制限値に基づく熱機関発電機の発電電力制御を説明するためのグラフである。グラフでは、縦軸は目標発電電力PDG[kW]を示し、横軸はPDG_α+PDG_β[kW]を示している。上記1)及び2)で算出した熱機関の発電電力PDG_α+PDG_β[kW]が、2台の熱機関発電機2n(熱機関発電装置2)の総合計発電出力(グラフ中の「発電量MAX」)を超える場合は、目標発電電力PDGを総合計発電電力に制限する(グラフ中の区間II)。このようにして2台の熱機関発電機2nを好適に運転することができる。
(実施例)
以下、本実施の形態に係るマイクログリッドの制御装置による運転例を比較例と対して説明する。
まず、比較例として、特許文献1に記載された複数台の熱機関発電機の制御方法を説明する。比較例では2台の熱機関発電機を高効率で運転し、かつ蓄電池のSOCを運用可能な範囲に維持することを目的としている。
図7は、比較例のマイクログリッドの制御装置による運転例を説明するためのグラフである。図7の上段(a)のグラフは、負荷の需要電力に対する熱機関発電機による発電電力[kW]の時間変化を示している。図7の中段(b)のグラフは、蓄電池のSOC[%]の時間変化を示し、図7の下段(c)のグラフは、熱機関発電機の燃料消費量[l]の時間変化を示している。図7に示すように、2台の熱機関発電機を備える熱機関発電装置が発停するタイミングの蓄電池のSOCの上下限値を予め設定し、蓄電池のSOCが上限値に到達すれば熱機関発電機による発電の総合計発電電力が電力負荷を下回るようにして蓄電池から放電し、蓄電池のSOCが下限値に到達すれば熱機関発電機による発電の総合計発電電力が電力負荷を上回るようにして余剰電力を蓄電池に回すことで蓄電池をSOCの上限値まで充電する。このように蓄電池のSOCに応じて熱機関発電機の発停を制御することで、蓄電池のSOCが運用可能な範囲に維持される。
しかし、比較例では、蓄電池への充電は全て熱機関発電機の発電電力から供給されるため、全ての電力は燃料を消費することで供給されており、熱機関の高効率運転による燃料使用量の低減に一定の効果はあるものの、二酸化炭素排出量の低減には効果が無い。
本発明者らは、このような課題を解決するために、近年化石燃料の代替エネルギー源として注目されている自然エネルギーに着目した。自然エネルギーは天候に依存する不安定なエネルギー源であるため、独立発電系統として単独で使用することは難しい。
そこで、本発明者らは、熱機関の高効率運転維持を目的とし、従来の蓄電池に代わる補助電力源として自然エネルギーを含むマイクログリッドを併用することで二酸化炭素排出量を低減させることに着眼した。
本実施の形態のマイクログリッド1では、負荷11への電力供給は主に熱機関発電機2n、自然エネルギー発電装置3から行う。ただし、自然エネルギーを最大限利用しつつ、熱機関の高効率運転を維持するため、自然エネルギーの変動、負荷変動に起因する総合計電力と負荷11の需要電力との差異を蓄電池4の充放電により相殺する。制御装置7は、負荷11の需要電力に対し、まず自然エネルギー発電装置3の発電電力を充当し、不足であれば熱機関発電機2nを一定の電力で発電させ、負荷11の需要電力に対する熱機関発電機2nの発電電力と自然エネルギー発電装置3の発電電力との合計電力の過剰な又は不足する電力を相殺するよう蓄電装置6の蓄電池4を充電又は放電させる。制御装置7は、このように熱機関発電機2n及び蓄電装置6を制御するように構成されているが、マイクログリッド1の継続的な運転のため、万一、蓄電池SOCが運転可能上下限値に到達した際は熱機関発電機2nの出力を増減させ、蓄電池4を充放電させることで、蓄電池4のSOCを運転可能範囲に維持することができる。また、自然エネルギー電力を利用しつつ、熱機関の高効率運転を行うので、比較例と比べて燃料消費量の低減を図ることができるとともに二酸化炭素の排出を抑制することができる。
図8は、本実施の形態に係るマイクログリッドの制御装置による運転例を説明するためのグラフである。図8の上段(a)のグラフは、負荷11の需要電力に対する熱機関発電機2n及び自然エネルギー発電装置3による総合計発電電力[kW]の時間変化を示している。図8の中段(b)のグラフは、蓄電池4のSOC[%]の時間変化を示し、図8の下段(c)のグラフは、熱機関発電機2nの燃料消費量[l]の時間変化を示している。
図8に示すように、区間Iでは、制御装置7は負荷11の需要電力に対して総合計発電電力が大きく、かつ、蓄電池4のSOCが上限値に近い場合には、熱機関発電機2nの出力を低減し、蓄電池4より放電させるように制御する。
区間IIでは、制御装置7は、負荷11の需要電力に対して総合計発電電力が大きい場合には、余剰電力を蓄電池4に充電するように制御する。
区間IIIでは、制御装置7は、負荷11の需要電力に対して総合計発電電力が小さい場合には、不足電力を蓄電池により放電させるように制御する。
区間IVでは、制御装置7は、負荷11の需要電力に対して総合計発電電力が小さく、かつ、蓄電池4のSOCが下限値に近い場合には、熱機関発電機2nの出力を増加させるように制御する。
本実施の形態のマイクログリッド1は電力変換器5と自然エネルギー発電装置3を備え、自然エネルギーを最大限利用可能なように構成されている。これにより、化石燃料による発電電力を蓄電池に充電もしくは必要に応じて放電することで、熱機関の高効率運転をバックアップしてきた従来例に対して、本実施の形態のマイクログリッド1では地球環境に優しい自然エネルギーを利用し、熱機関の高効率運転維持が可能となる。
ところで、蓄電池4は、放電モード時でも自然エネルギー発電装置3の発電電力と熱機関発電機2nの発電電力との合計電力が負荷11の需要電力を上回る場合、蓄電池4の過充電が起こりうる。図9は、マイクログリッド1の蓄電池4の過充電防止制御を説明するためのグラフである。図9に示すように、本実施の形態の制御装置7は、熱機関発電機2nの目標発電電力と自然エネルギー発電装置3の発電電力との合計発電電力が前記負荷11の需要電力よりも大きく、且つ、蓄電装置6の蓄電池4に充電された電力量(もしくは蓄電池の充電率)が所定の上限値を上回る場合には、自然エネルギー発電装置3を配電線10から解列するよう構成されている。制御装置7からの解列指令により、図1の解列器8は配電線10から自然エネルギー発電装置3を解列する。これにより、蓄電池4の過充電によりマイクログリッド1の運用に支障をきたすことがないので、マイクログリッド1の運用を継続することができる。
尚、本実施の形態では、制御装置7が、電力変換器5を含むマイクログリッド1全体の制御を行うよう構成したが、このような構成に限られるものではなく、例えば、複数の制御装置を、熱機関発電機2n、自然エネルギー発電装置3、電力変換装置5のそれぞれに分散配置して、全体として制御装置7の機能を実現させる分散制御の構成としてもよい。
また、本実施の形態のマイクログリッド1においては、自然エネルギー発電装置3は、太陽光又は風力を利用した発電装置としたが、その他の自然エネルギーとして、例えば潮力、地熱等を利用した発電装置でもよい。また、マイクログリッド1において複数の自然エネルギー発電装置3が配電線10に並列に接続され、並列運転される構成でもよい。
尚、本実施の形態では、マイクログリッド1は、商用電力系統とは独立して運用される形態としたが、このような形態に限られることはなく、配電線10を介して商用電力系統と連系して運用される形態であってもよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明は、熱機関発電機及び自然エネルギー発電装置を利用したマイクログリッドに有用である。
1 マイクログリッド
2 熱機関発電装置
2n 熱機関発電機
3 自然エネルギー発電装置
4 蓄電池
5 電力変換器
6 蓄電装置
7 制御装置
8 解列器
10 配電線
11 負荷
12,13 電力検出器
14 SOC検出器
21 差電力演算部
22 充放電電力演算部
23 目標発電電力演算部
24 蓄電装置制御部

Claims (8)

  1. 配電線を介して負荷に接続された、熱機関を動作させて発電する1以上の熱機関発電機と、前記配電線に接続された、自然エネルギーを利用して発電する自然エネルギー発電装置と、蓄電池及び電力変換器を含み、当該電力変換器によって前記配電線から当該蓄電池を充電し且つ当該蓄電池から前記配電線に放電するよう構成された蓄電装置と、を含むマイクログリッドの制御装置であって、
    前記負荷の需要電力に対する前記自然エネルギー発電装置の発電電力の過不足を相殺し且つ前記蓄電池を充電及び放電可能な状態に維持するように、1以上の前記熱機関発電機を発電又は停止するよう制御するとともに前記蓄電池が充電又は放電するよう前記蓄電装置を制御するように構成されている、マイクログリッドの制御装置。
  2. 前記蓄電池を充電及び放電可能な状態に維持するために、前記蓄電池の充電率が所定の目標値になるように、1以上の前記熱機関発電機を発電又は停止するよう制御するとともに前記蓄電池が充電又は放電するよう前記蓄電装置を制御するように構成されている、請求項1に記載のマイクログリッドの制御装置。
  3. 前記負荷の需要電力に対し、まず前記自然エネルギー発電装置の発電電力を充当し、不足であれば前記熱機関発電機を一定電力で発電させ、前記負荷の需要電力に対する前記熱機関発電機の発電電力と自然エネルギー発電装置の発電電力との合計電力の過剰な又は不足する電力を相殺するよう前記蓄電装置の蓄電池を充電又は放電させるよう前記熱機関発電機及び前記蓄電装置を制御するように構成されている、請求項1又は2に記載のマイクログリッドの制御装置。
  4. 前記負荷の需要電力に対する前記自然エネルギー発電装置の発電電力の差電力を演算する差電力演算部と、
    前記蓄電装置の充電率に基づいて当該蓄電池に対する充放電電力を演算する充放電電力演算部と、
    前記差電力と前記充放電電力とに基づいて前記1以上の熱機関発電機の目標発電電力を演算する目標発電電力演算部と、
    前記自然エネルギー発電装置の発電電力及び前記1以上の熱機関発電機の目標発電電力の合計電力と前記負荷の需要電力とに基づいて、前記蓄電池が充電又は放電するよう前記蓄電装置を制御する蓄電装置制御部と、を備える、請求項1に記載のマイクログリッドの制御装置。
  5. 前記差電力演算部は、前記差電力にフィルタリング処理を施すフィルタリング処理部と、フィルタリング処理を施した差電力を、各値が1以上の前記熱機関発電機の一定電力で発電されるゼロを含む台数に対応する発電電力である2以上の値に多値化処理する多値化処理部と、を更に備え、
    前記目標発電電力演算部は、前記フィルタリング処理および前記多値化処理された差電力と前記充放電電力とに基づいて前記1以上の熱機関発電機の目標発電電力を演算する、請求項4に記載のマイクログリッドの制御装置。
  6. 前記目標発電電力演算部は、前記1以上の熱機関発電機の目標発電電力を予め定めた制限値に制限するよう構成されている、請求項4又は5に記載のマイクログリッドの制御装置。
  7. 前記1以上の熱機関発電機の目標発電電力と前記自然エネルギー発電装置の発電電力との合計発電電力が前記負荷の需要電力よりも大きく、且つ、前記蓄電装置の蓄電池に充電された電力量もしくは蓄電池の充電率が所定の上限値を上回る場合には、前記自然エネルギー発電装置を前記配電線から解列するよう構成されている、請求項1に記載のマイクログリッドの制御装置。
  8. 配電線を介して負荷に接続された、熱機関を動作させて発電する1以上の熱機関発電機と、前記配電線に接続された、自然エネルギーを利用して発電する自然エネルギー発電装置と、蓄電池及び電力変換器を含み、当該電力変換器によって前記配電線から当該蓄電池を充電し且つ当該蓄電池から前記配電線に放電するよう構成された蓄電装置と、を含むマイクログリッドの制御方法であって、
    前記負荷の需要電力に対する前記自然エネルギー発電装置の発電電力の過不足を相殺し且つ前記蓄電池を充電及び放電可能な状態に維持するように、1以上の前記熱機関発電機を発電又は停止するよう制御するとともに前記蓄電池が充電又は放電するよう前記蓄電装置を制御する、マイクログリッドの制御方法。
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