JP2015015680A - 撮像装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の通信手段による通信を行うときに、どの通信手段の通信も完全に停止することなく、干渉の影響度に応じて動的に所定の通信手段の送信速度を制御する。
【解決手段】無線通信部1(130)はリアルタイム性を重視する通信、例えば無線ストロボ通信を行う。無線通信部2(131)はリアルタイム性を重視しない通信、例えば画像データの転送を行う。無線通信部2(131)で画像データを転送しているときにレリーズスイッチ120の半押しによりSW1がONになることをトリガーとして、無線通信部2(131)での画像データの転送の送信速度を抑制する。送信速度制御の方式は、無線通信部2(131)のTCP部の送信バッファのサイズ変える方式とする。このとき、無線通信部2(131)の通信が無線通信部1(130)の通信に与える干渉の影響度を判定して、その影響度に基づいて、無線通信部2(131)の送信速度を動的に制御する。
【選択図】図3
【解決手段】無線通信部1(130)はリアルタイム性を重視する通信、例えば無線ストロボ通信を行う。無線通信部2(131)はリアルタイム性を重視しない通信、例えば画像データの転送を行う。無線通信部2(131)で画像データを転送しているときにレリーズスイッチ120の半押しによりSW1がONになることをトリガーとして、無線通信部2(131)での画像データの転送の送信速度を抑制する。送信速度制御の方式は、無線通信部2(131)のTCP部の送信バッファのサイズ変える方式とする。このとき、無線通信部2(131)の通信が無線通信部1(130)の通信に与える干渉の影響度を判定して、その影響度に基づいて、無線通信部2(131)の送信速度を動的に制御する。
【選択図】図3
Description
本発明は、複数の通信手段を備えた撮像装置、その制御方法及びプログラムに関する。
近年、デジタルカメラに無線通信装置が搭載され、デジタルカメラで撮影した画像データを無線通信装置によりパーソナルコンピュータ等に直接保存したり、インターネットを通じてサーバ等に保存したりするといった状況が普及しつつある。無線通信方式としてIEEE802.11やBluetooth(登録商標)等があるが、それらの周波数帯域は2.4GHz〜2.5GHzであり、同時に使用すると干渉を起こしてしまうといった問題がある。例えばデジタルカメラと外部ストロボとの間の通信を無線で行う場合、干渉を起こしてコマンドの転送が遅れてしまうと、撮影とストロボの発光が同調せず、カメラシステムとして成り立たない。このようにリアルタイム性を重視する通信を行う場合には、無線通信による干渉を避けなければならない。
例えば特許文献1では、第1動作周波数で動作する無線システムと第2動作周波数で動作する無線システムを組み込んだ装置において、一時に一方の無線システムのみが伝送を行うように制御する構成が開示されている。
また、例えば特許文献2では、複数種類のLANに接続され、データ転送処理を行う通信制御システムにおいて、送受信バッファサイズテーブルを設け、データ転送処理における各種の環境条件ごとに、対応する送受信バッファサイズの値をあらかじめ定義しておくことが開示されている。そして、データ転送処理の開始に際して環境条件を識別し、当該環境条件に対応する送受信バッファサイズをバッファサイズテーブルに基づいて設定する構成が開示されている。
また、例えば特許文献2では、複数種類のLANに接続され、データ転送処理を行う通信制御システムにおいて、送受信バッファサイズテーブルを設け、データ転送処理における各種の環境条件ごとに、対応する送受信バッファサイズの値をあらかじめ定義しておくことが開示されている。そして、データ転送処理の開始に際して環境条件を識別し、当該環境条件に対応する送受信バッファサイズをバッファサイズテーブルに基づいて設定する構成が開示されている。
しかしながら、上述した特許文献1に開示された従来技術では、片方の通信が完全に停止することになり、該片方の通信によるデータ転送が行われなくなってしまう。
また、上述した特許文献2に開示された従来技術では、あらかじめ用意された値に従って送受信バッファサイズを決定するため、バッファサイズを動的に決定することができない。
また、上述した特許文献2に開示された従来技術では、あらかじめ用意された値に従って送受信バッファサイズを決定するため、バッファサイズを動的に決定することができない。
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、複数の通信手段による通信を行うときに、どの通信手段の通信も完全に停止することなく、干渉の影響度に応じて動的に所定の通信手段の送信速度を制御できるようにすることを目的とする。
本発明の撮像装置は、第1の通信手段と、前記第1の通信手段と異なる第2の通信手段と、前記第2の通信手段でデータを転送しているときに前記第1の通信手段の通信要求が発生すると、前記第2の通信手段の送信速度を制御する制御手段と、前記第2の通信手段の通信が前記第1の通信手段の通信に与える干渉の影響度を判定する影響度判定手段を備え、前記制御手段は、前記影響度判定手段で判定した影響度に基づいて、前記第2の通信手段の送信速度を制御することを特徴とする。
本発明によれば、複数の通信手段で通信を行うときに、どの通信手段の通信も完全に停止することなく、干渉の影響度に応じて動的に所定の通信手段の送信速度を制御することができる。これにより、例えばリアルタイム性を重視しない通信を完全に停止することなく、その送信速度を動的に制御して、干渉を避けながらリアルタイム性を重視する通信を実行することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラ(以下、カメラと称する)100のハードウェア構成を示すブロック図である。
101は交換可能なレンズユニットであり、複数のレンズ群で構成される。レンズユニット101は、レンズ制御回路101aと、絞り制御回路101bとを内蔵する。レンズ制御回路101aは、マイクロコンピュータ125と通信し、レンズユニット101内のフォーカシングレンズを変移させることにより焦点を合わせる。フォーカシングレンズの変移量は、測距回路117の出力に基づいて演算される。また、絞り制御回路101bは、光学的な絞り値を変化させる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラ(以下、カメラと称する)100のハードウェア構成を示すブロック図である。
101は交換可能なレンズユニットであり、複数のレンズ群で構成される。レンズユニット101は、レンズ制御回路101aと、絞り制御回路101bとを内蔵する。レンズ制御回路101aは、マイクロコンピュータ125と通信し、レンズユニット101内のフォーカシングレンズを変移させることにより焦点を合わせる。フォーカシングレンズの変移量は、測距回路117の出力に基づいて演算される。また、絞り制御回路101bは、光学的な絞り値を変化させる。
102はクイックリターンミラーであり、撮影光路中に配置されレンズユニット101からの被写体光をファインダ光学系(不図示)に導く位置と、撮影光路外に退避する位置との間で移動可能である。103はシャッタである。104は防塵ガラスで覆われた光学フィルタである。105は光学像を電気信号に変換する撮像素子である。106はA/D変換器であり、撮像素子105のアナログ信号出力をデジタル信号に変換する。108はタイミング発生回路であり、撮像素子105、A/D変換器106に対してクロック信号や制御信号を供給する。タイミング発生回路108は、後述するメモリ制御回路111及びマイクロコンピュータ125により制御される。
107は画像処理回路であり、A/D変換器106からのデータ、或いはメモリ制御回路111からの画像データに対して、画像データに付加されている処理データに基づいて、所定の画素補間処理や現像処理等を行う。111はメモリ制御回路であり、A/D変換器106、画像処理回路107、タイミング発生回路108、画像表示メモリ112、メモリ113、圧縮伸長回路114を制御する。A/D変換器106のデータが、画像処理回路107、メモリ制御回路111を介して、画像表示メモリ112或いはメモリ113に書き込まれる。112は画像表示メモリである。110はTFT LCD等からなる表示部であり、画像表示メモリ112に書き込まれた表示用の画像データは画像表示回路109により表示部110に表示される。
113はメモリであり、撮影した非圧縮の画像データの一時格納するイメージバッファとしての領域として使用される。また、画像処理回路107で画像データを現像処理する際に使用する処理データやAF(オートフォーカス)/AE(自動露出)/AWB(オートホワイトバランス)の演算結果の保持やその他一時的に使用するデータを記憶するワークバッファとしての領域を含む。また、圧縮伸長回路114で圧縮された圧縮画像データを格納するファイルバッファとしての領域を含む。メモリ113は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像のデータを格納するのに十分な記憶容量を備える。これにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連写撮影の場合であっても、該メモリ113に対して高速かつ大量の画像書き込みを行うことが可能となる。
114は圧縮伸長回路であり、適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データをJPEGデータとして圧縮伸長する。圧縮伸長回路114は、メモリ113に格納された画像データを読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えたデータをメモリ113に書き込む。
114は圧縮伸長回路であり、適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データをJPEGデータとして圧縮伸長する。圧縮伸長回路114は、メモリ113に格納された画像データを読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えたデータをメモリ113に書き込む。
115はシャッタ制御回路であり、シャッタ103を制御する。116はミラー制御回路であり、クイックリターンミラー102を撮影光路内外に駆動制御する。117は測距回路であり、その出力に基づいてレンズユニット101内のフォーカシングレンズを制御する。118は測光回路であり、被写体の輝度を測定し、その出力により露出を制御する。
125はマイクロコンピュータであり、カメラ100の全体を制御する。119は不揮発性メモリであり、撮像処理を行うプログラム、画像処理を行うプログラム、記録媒体に作成された画像ファイルデータを記録媒体に記録するプログラム等の各種プログラムが記録されている。また、不揮発性メモリ119には、上記プログラムのマルチタスク構成を実現し実行するOS等の各種プログラム、及び各種制御を行うための調整値等が記録されている。
125はマイクロコンピュータであり、カメラ100の全体を制御する。119は不揮発性メモリであり、撮像処理を行うプログラム、画像処理を行うプログラム、記録媒体に作成された画像ファイルデータを記録媒体に記録するプログラム等の各種プログラムが記録されている。また、不揮発性メモリ119には、上記プログラムのマルチタスク構成を実現し実行するOS等の各種プログラム、及び各種制御を行うための調整値等が記録されている。
130は無線通信部1であり、本実施形態においてはリアルタイム性を重視する通信を行うのに用いられる。例えばストロボの発光タイミングを撮影タイミングと同期させるための無線ストロボ通信を行う。無線通信部1(130)の無線通信方式は、IEEE802.15.4規格の無線通信やBlueTooth等であってもよい。
131は無線通信部2であり、本実施形態においては無線通信部1(130)の通信に比べてリアルタイム性を重視しない通信、例えば画像データの転送を行う。無線通信部2(131)の無線通信方式は、IEEE802.11等の無線通信であってよい。
131は無線通信部2であり、本実施形態においては無線通信部1(130)の通信に比べてリアルタイム性を重視しない通信、例えば画像データの転送を行う。無線通信部2(131)の無線通信方式は、IEEE802.11等の無線通信であってよい。
120及び121はマイクロコンピュータ125の各種の動作指示を入力するための操作部材であり、各種ボタンスイッチやダイアル、タッチパネル等により構成される。ここで、これらの操作部材を具体的に説明する。
具体的には、120はレリーズスイッチである。レリーズスイッチ120の半押しで、スイッチ1(SW1)がONになり、AF処理、AE処理等の撮影準備動作開始を指示する。そして、レリーズスイッチ120の全押しでスイッチ2(SW2)がONになり、撮像処理、ホワイトバランス補正処理、現像処理、記録処理といった一連の処理の動作開始を指示する。現像処理では、撮像素子105から読み出した信号をA/D変換器106、メモリ制御回路111を介してメモリ113に画像データを書き込む。ホワイトバランス補正処理では、画像処理回路107を用いて画像データに対して設定されているホワイトバランスモードに応じたホワイトバランス補正を行う。記録処理では、メモリ113から現像された画像データを読み出し、圧縮伸長回路114で圧縮を行い、記録媒体に画像データを書き込む。
121はメニュー操作スイッチであり、不図示のメニューキー、セットキー、十字キーの組み合わせで構成される。カメラ100の撮影条件や現像条件等の各種設定の変更や外部記録媒体の省電力モードの選択等の各種操作を表示部110に表示される画面表示を見ながら行うことができる。
具体的には、120はレリーズスイッチである。レリーズスイッチ120の半押しで、スイッチ1(SW1)がONになり、AF処理、AE処理等の撮影準備動作開始を指示する。そして、レリーズスイッチ120の全押しでスイッチ2(SW2)がONになり、撮像処理、ホワイトバランス補正処理、現像処理、記録処理といった一連の処理の動作開始を指示する。現像処理では、撮像素子105から読み出した信号をA/D変換器106、メモリ制御回路111を介してメモリ113に画像データを書き込む。ホワイトバランス補正処理では、画像処理回路107を用いて画像データに対して設定されているホワイトバランスモードに応じたホワイトバランス補正を行う。記録処理では、メモリ113から現像された画像データを読み出し、圧縮伸長回路114で圧縮を行い、記録媒体に画像データを書き込む。
121はメニュー操作スイッチであり、不図示のメニューキー、セットキー、十字キーの組み合わせで構成される。カメラ100の撮影条件や現像条件等の各種設定の変更や外部記録媒体の省電力モードの選択等の各種操作を表示部110に表示される画面表示を見ながら行うことができる。
122は電源制御回路であり、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り換えるスイッチ回路等により構成される。電源制御回路122は、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、検出結果及びマイクロコンピュータ125の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部に供給する。
123は記録媒体126をコントロールするインタフェース部である。124は記録媒体126と接続を行うコネクタである。126はメモリカードやハードディスク等の記録媒体であり、例えば半導体メモリで構成されたメモリカードとする。記録媒体126は、カメラ100とのインタフェース部128、半導体メモリから構成される記録部129、カメラ100との接続を行うコネクタ127を備える。なお、カメラ100の筐体には、メモリカードを挿入するための挿入口が設けられ、筐体内にカード全体が収容され、その挿入口を覆うための開閉可能な蓋が設けられている。
123は記録媒体126をコントロールするインタフェース部である。124は記録媒体126と接続を行うコネクタである。126はメモリカードやハードディスク等の記録媒体であり、例えば半導体メモリで構成されたメモリカードとする。記録媒体126は、カメラ100とのインタフェース部128、半導体メモリから構成される記録部129、カメラ100との接続を行うコネクタ127を備える。なお、カメラ100の筐体には、メモリカードを挿入するための挿入口が設けられ、筐体内にカード全体が収容され、その挿入口を覆うための開閉可能な蓋が設けられている。
図2は、カメラ100を含むカメラシステムの構成を示す図である。本実施形態では、リアルタイム性を重視する優先度の高い通信として無線ストロボ通信を、リアルタイム性を重視しない優先度の低い通信として画像データの転送を例とする。カメラ100は、ストロボ202、203との間で無線通信部1(130)を用いてストロボを制御する無線ストロボ通信を行う。一方、カメラ100は、パーソナルコンピュータ(PC)201との間で無線通信部2(131)を用いて画像データの転送を行う。
<送信速度制御のタイミング>
同じ帯域において、カメラ100が、無線通信部2(131)を用いてPC201と画像データの転送を行いながら、無線通信部1(130)を用いてストロボ202、203と無線ストロボ通信を行う。この場合、それぞれの通信が干渉しあい、リアルタイム性を重視する無線ストロボ通信のリアルタイム性が失われてしまうおそれがある。
そこで、無線通信部2(131)での画像データの転送の送信速度を抑制することにより、無線通信部1(130)での無線ストロボ通信に対する干渉の影響を軽減させる。
本実施形態では、送信速度制御のトリガーとして、レリーズスイッチ120の操作を用いる。詳しくは後述するが、無線通信部2(131)で画像データを転送しているときにレリーズスイッチ120の半押しによりSW1がONになることをトリガーとして、無線通信部2(131)での画像データの転送の送信速度を抑制する。
同じ帯域において、カメラ100が、無線通信部2(131)を用いてPC201と画像データの転送を行いながら、無線通信部1(130)を用いてストロボ202、203と無線ストロボ通信を行う。この場合、それぞれの通信が干渉しあい、リアルタイム性を重視する無線ストロボ通信のリアルタイム性が失われてしまうおそれがある。
そこで、無線通信部2(131)での画像データの転送の送信速度を抑制することにより、無線通信部1(130)での無線ストロボ通信に対する干渉の影響を軽減させる。
本実施形態では、送信速度制御のトリガーとして、レリーズスイッチ120の操作を用いる。詳しくは後述するが、無線通信部2(131)で画像データを転送しているときにレリーズスイッチ120の半押しによりSW1がONになることをトリガーとして、無線通信部2(131)での画像データの転送の送信速度を抑制する。
<バッファサイズ制御による送信速度制御>
本実施形態では、無線通信部2(131)の無線通信方式がIEEE802.11の無線LANであるとし、送信速度制御の方式を、無線通信部2(131)のTCP部の送信バッファのサイズ変える方式とする。
無線通信部2(131)の送信バッファのサイズを小さくすることにより、一度に送信できるパケット数が少なくなり、パケット送信後確認応答信号(ACK)を待つ期間が生じる。したがって、パケットの送信間隔が大きくなる、すなわち送信速度が抑制される。無線通信部2(131)での画像データの転送の送信速度を抑制することで、無線通信部1(130)の無線ストロボ通信に対する干渉の影響を軽減させることができる。
本実施形態では、無線通信部2(131)の無線通信方式がIEEE802.11の無線LANであるとし、送信速度制御の方式を、無線通信部2(131)のTCP部の送信バッファのサイズ変える方式とする。
無線通信部2(131)の送信バッファのサイズを小さくすることにより、一度に送信できるパケット数が少なくなり、パケット送信後確認応答信号(ACK)を待つ期間が生じる。したがって、パケットの送信間隔が大きくなる、すなわち送信速度が抑制される。無線通信部2(131)での画像データの転送の送信速度を抑制することで、無線通信部1(130)の無線ストロボ通信に対する干渉の影響を軽減させることができる。
<メインシーケンス>
図3は、カメラ100の処理動作を示すフローチャートである。図3のフローチャートは、無線通信部2(131)での画像データの転送中に実行される。以下の各処理動作は、マイクロコンピュータ125が不揮発性メモリ119に記録されているプログラムを実行することにより実現される。
図3は、カメラ100の処理動作を示すフローチャートである。図3のフローチャートは、無線通信部2(131)での画像データの転送中に実行される。以下の各処理動作は、マイクロコンピュータ125が不揮発性メモリ119に記録されているプログラムを実行することにより実現される。
本実施形態では、無線通信部2(131)の送信バッファのサイズを小さくするときは半分(1/2倍)に、大きくするときは2倍にするよう設定されている。もちろん、送信バッファのサイズの増減の割合は限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
以下の例では、送信バッファのサイズが初期の状態(サイズL)から始まるものとする。
無線通信部2(131)での画像データの転送中において、マイクロコンピュータ125はレリーズスイッチ120が半押しされたか否か(SW1がONか否か)を確認する(ステップS301)。
ステップS301においてSW1がONになると、マイクロコンピュータ125は、優先度の高い通信である無線ストロボ通信が発生する条件が整っているか否か、すなわち無線通信部1(130)の通信要求が発生してか否かを確認する。無線ストロボ通信が発生する条件として、ストロボ禁止の設定になっていない(ステップS302)、ストロボ通信が確立している(ステップS303)、ストロボが充完している(ステップS304)が挙げられる。これらを確認し、すべてが満たされる場合、送信速度制御を行い、いずれかが満たされない場合、送信速度制御を行わない。
無線通信部2(131)での画像データの転送中において、マイクロコンピュータ125はレリーズスイッチ120が半押しされたか否か(SW1がONか否か)を確認する(ステップS301)。
ステップS301においてSW1がONになると、マイクロコンピュータ125は、優先度の高い通信である無線ストロボ通信が発生する条件が整っているか否か、すなわち無線通信部1(130)の通信要求が発生してか否かを確認する。無線ストロボ通信が発生する条件として、ストロボ禁止の設定になっていない(ステップS302)、ストロボ通信が確立している(ステップS303)、ストロボが充完している(ステップS304)が挙げられる。これらを確認し、すべてが満たされる場合、送信速度制御を行い、いずれかが満たされない場合、送信速度制御を行わない。
ステップS302〜S304のすべてがYesの場合、マイクロコンピュータ125の制御下で、無線通信部2(131)の送信速度制御を実行する(ステップS305)。本実施形態では、無線通信部2(131)の送信バッファのサイズ制御により送信速度を抑制する。
本シーケンスでは、前回の干渉の影響度を求め(ステップS308)、送信バッファのサイズをどうするかをフィードバックし(ステップS309)、動的に送信バッファのサイズを制御することで送信速度制御を実行する(ステップS313)。しかし、初回の場合は前回のフィードバックがないので、送信バッファのサイズを半分(L/2)にすることとする。ステップS305の送信速度制御処理の詳細は後述する。
本シーケンスでは、前回の干渉の影響度を求め(ステップS308)、送信バッファのサイズをどうするかをフィードバックし(ステップS309)、動的に送信バッファのサイズを制御することで送信速度制御を実行する(ステップS313)。しかし、初回の場合は前回のフィードバックがないので、送信バッファのサイズを半分(L/2)にすることとする。ステップS305の送信速度制御処理の詳細は後述する。
送信速度制御の後、マイクロコンピュータ125は、レリーズスイッチ120が全押しされたか否か(SW2がONか否か)を確認する(ステップS306)。
ステップS306においてSW2がONとなると、マイクロコンピュータ125の制御下で、ストロボ発光トリガー信号Xを複数送信する(ステップS307)。この信号Xの送信成功率で、通信の干渉の影響度を判定する(ステップS308)。ステップS308の干渉の影響度判定処理の詳細は後述する。
ステップS306においてSW2がONとなると、マイクロコンピュータ125の制御下で、ストロボ発光トリガー信号Xを複数送信する(ステップS307)。この信号Xの送信成功率で、通信の干渉の影響度を判定する(ステップS308)。ステップS308の干渉の影響度判定処理の詳細は後述する。
マイクロコンピュータ125は、ステップS308で判定した干渉の影響度に基づいて、次回の送信バッファのサイズをどうするか(大きくするか、小さくするか、現状維持とするか)を決定する(ステップS309)。ステップS309の次回サイズ決定処理の詳細は後述する。
図4、図5を参照して、ステップS308の影響度判定処理について説明する。
図4は、ストロボ発光トリガー信号X、画像データの転送の送信パケット、レリーズスイッチ120の半押しであるSW1、レリーズスイッチ120の全押しであるSW2のタイミングを表わす。401はストロボ発光トリガー信号、402は画像データ転送の送信パケット、403はSW1がONの期間、404はSW2がONの期間を表わす。
シャッタ103の先幕が全開になるタイミングt秒(タイミング405)でストロボを発光させるために、t秒からn秒前のt−n秒(タイミング406)に、n秒後に発光するとスケジューリングさせたストロボ発光トリガー信号Xnを一定間隔で複数送信する。この複数の信号Xnの送信成功率で干渉の影響度を判断する。
図4は、ストロボ発光トリガー信号X、画像データの転送の送信パケット、レリーズスイッチ120の半押しであるSW1、レリーズスイッチ120の全押しであるSW2のタイミングを表わす。401はストロボ発光トリガー信号、402は画像データ転送の送信パケット、403はSW1がONの期間、404はSW2がONの期間を表わす。
シャッタ103の先幕が全開になるタイミングt秒(タイミング405)でストロボを発光させるために、t秒からn秒前のt−n秒(タイミング406)に、n秒後に発光するとスケジューリングさせたストロボ発光トリガー信号Xnを一定間隔で複数送信する。この複数の信号Xnの送信成功率で干渉の影響度を判断する。
図5は、干渉の影響度判定処理の詳細を示すフローチャートである。ストロボはXn受信後、Xnの受信数情報をカメラに返すようにし、カメラ100は一定期間ストロボからの受信数情報の返信を待機する(ステップS501)。ストロボから受信数情報を受信すると(ステップS502)、カメラ100が送信したXnの数とストロボが受信したXnの数との割合から、送信成功率を式(1)を用いて計算する(ステップS503)。
影響度=(1−受信数/送信数)×100・・・(1)
なお、ステップS501で一定期間待ってもストロボから受信数情報が返ってこない場合、ストロボがXnを受信できなかったとして、干渉の影響度を100%とする(ステップS505)。
そして、ステップS503、S505で求めた影響度とこのときの送信バッファのサイズとを保存する(ステップS504)。これらの情報は、次回以降の送信バッファのサイズ決定に用いられる。
影響度=(1−受信数/送信数)×100・・・(1)
なお、ステップS501で一定期間待ってもストロボから受信数情報が返ってこない場合、ストロボがXnを受信できなかったとして、干渉の影響度を100%とする(ステップS505)。
そして、ステップS503、S505で求めた影響度とこのときの送信バッファのサイズとを保存する(ステップS504)。これらの情報は、次回以降の送信バッファのサイズ決定に用いられる。
Xnを10個送信してストロボから2個受信したという受信数情報が返ってきた場合を例に説明する。カメラ100は一定期間内にストロボから受信数情報を取得する(ステップS501、S502)。式(1)より影響度は80%となる(ステップS503)。この影響度は、このときの送信バッファサイズL/2と併せて保存される(ステップS504)。
図6を参照して、ステップS309の次回サイズ決定処理について説明する。
送信バッファのサイズをどうするかは、ストロボ発光トリガー信号Xの送信成功率から求めた干渉の影響度(ステップS308)に基づいて決定する。
本実施形態では、同じ送信バッファのサイズでの過去5回分の影響度の平均値を使うものとする例を説明する。
図6は、次回サイズ決定処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS504で保存した過去の影響度から、現在の送信バッファのサイズと同じ大きさの送信バッファでの影響度を最近5回分呼び出し、その平均を計算する(ステップS601)。この値が例えば20%未満である場合(ステップS602)、影響が少ないとして次回の送信バッファのサイズを大きくする(ステップS605)。一方、例えば80%以上である場合(ステップS603)、影響が大きいとして次回の送信バッファのサイズを小さくする(ステップS604)。20%以上80%未満である場合、次回の送信バッファのサイズを現状維持とする。
送信バッファのサイズをどうするかは、ストロボ発光トリガー信号Xの送信成功率から求めた干渉の影響度(ステップS308)に基づいて決定する。
本実施形態では、同じ送信バッファのサイズでの過去5回分の影響度の平均値を使うものとする例を説明する。
図6は、次回サイズ決定処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS504で保存した過去の影響度から、現在の送信バッファのサイズと同じ大きさの送信バッファでの影響度を最近5回分呼び出し、その平均を計算する(ステップS601)。この値が例えば20%未満である場合(ステップS602)、影響が少ないとして次回の送信バッファのサイズを大きくする(ステップS605)。一方、例えば80%以上である場合(ステップS603)、影響が大きいとして次回の送信バッファのサイズを小さくする(ステップS604)。20%以上80%未満である場合、次回の送信バッファのサイズを現状維持とする。
初回で干渉の影響度が80%であった場合を例に説明する。現在の送信バッファのサイズL/2での最近5回の影響度の平均を計算する(ステップS601)。初回の場合、通信は1回しか行われていないので、平均は前回の影響度である80%となる。影響度が低くなく(20%未満でない)(ステップS602)、影響度が高い(80%以上)と判定されるので(ステップS603)、次回の送信バッファのサイズを小さくする(ステップS604)。送信バッファのサイズは1/2倍の割合で小さくするようにしているので、次回の送信バッファのサイズはL/4となる。
図3に説明を戻して、撮影後、マイクロコンピュータ125は、SW2がOFFになったか否かを確認する(ステップS310)。
SW2のOFF後、レリーズスイッチ120から指を離すとSW1がOFFになり(ステップS311)、撮影は終了となる。すなわち、単写撮影となる。
一方、レリーズスイッチ120を半押したままで、再び全押ししてSW2がONになると(ステップS312)、連写撮影となる。SW2がONになると、送信速度制御が実行され(ステップS313)、前回の干渉の影響度から決定された送信バッファのサイズに変更される。そして、ストロボ発光トリガー信号Xを送信し(ステップS307)、送信成功率から影響度を判定し(ステップS308)、次回の送信バッファのサイズを決定する(ステップS309)。この処理をSW1がOFFになるまで繰り返す(ステップS311)。
SW2のOFF後、レリーズスイッチ120から指を離すとSW1がOFFになり(ステップS311)、撮影は終了となる。すなわち、単写撮影となる。
一方、レリーズスイッチ120を半押したままで、再び全押ししてSW2がONになると(ステップS312)、連写撮影となる。SW2がONになると、送信速度制御が実行され(ステップS313)、前回の干渉の影響度から決定された送信バッファのサイズに変更される。そして、ストロボ発光トリガー信号Xを送信し(ステップS307)、送信成功率から影響度を判定し(ステップS308)、次回の送信バッファのサイズを決定する(ステップS309)。この処理をSW1がOFFになるまで繰り返す(ステップS311)。
図7を参照して、ステップS305、S313の送信速度制御処理について説明する。
図7は、送信速度制御処理の詳細を示すフローチャートである。現在の送信バッファのサイズをL1とし、次回に変更する送信バッファのサイズをL2とする。
マイクロコンピュータ125は、送信バッファのサイズを小さくするか否か(L2<L1)を判定する(ステップS701)。初回と、ステップS604で次回の送信バッファのサイズを小さくすると決定された場合、送信バッファのサイズを小さくすると判定される。送信バッファのサイズを小さくする場合、送信バッファ内にデータが残っているまま処理を行うと、送信バッファ内のデータが破壊されるおそれある。そのため、送信バッファに空きができるのを待ってから処理を行う必要がある。そこで、まず送信バッファへの新たなデータコピーを止め(ステップS702)、送信バッファに減らしたい分の空き領域ができるのを待ち(ステップS703)、空き領域ができたところで送信バッファのサイズを半分にする(ステップS704)。その後、送信バッファへのデータコピーを再開し(ステップS705)、送信速度制御を終了する。
図7は、送信速度制御処理の詳細を示すフローチャートである。現在の送信バッファのサイズをL1とし、次回に変更する送信バッファのサイズをL2とする。
マイクロコンピュータ125は、送信バッファのサイズを小さくするか否か(L2<L1)を判定する(ステップS701)。初回と、ステップS604で次回の送信バッファのサイズを小さくすると決定された場合、送信バッファのサイズを小さくすると判定される。送信バッファのサイズを小さくする場合、送信バッファ内にデータが残っているまま処理を行うと、送信バッファ内のデータが破壊されるおそれある。そのため、送信バッファに空きができるのを待ってから処理を行う必要がある。そこで、まず送信バッファへの新たなデータコピーを止め(ステップS702)、送信バッファに減らしたい分の空き領域ができるのを待ち(ステップS703)、空き領域ができたところで送信バッファのサイズを半分にする(ステップS704)。その後、送信バッファへのデータコピーを再開し(ステップS705)、送信速度制御を終了する。
一方、ステップS701で送信バッファのサイズを小さくしないと判定された場合、大きくするか否か(L2>L1)を判定する(ステップS706)。ステップS605で次回の送信バッファのサイズを大きくすると決定された場合、送信バッファのサイズを大きくすると判定される。この場合、送信バッファのサイズを2倍にし(ステップS707)、送信速度制御を終了する。
ステップS706で送信バッファのサイズを大きくしないと判定された場合、送信バッファのサイズは変更せず、送信速度制御を終了する。
ステップS706で送信バッファのサイズを大きくしないと判定された場合、送信バッファのサイズは変更せず、送信速度制御を終了する。
図3に説明を戻して、撮影終了後は、SW1のOFF(ステップS311)をトリガーとして、送信バッファのサイズを大きくして送信速度を戻していく。このとき、送信バッファのサイズを一気に元のサイズLに戻すのではなく、一定期間ごとにサイズを大きくしていく。この場合も、2倍の割合で送信バッファのサイズを大きくしていく。
図4を参照して説明すると、複数のストロボ発光トリガー信号Xnが送信され、干渉の影響度の判定後、SW1がOFFとなったとする(タイミング407)。そこから一定期間後(タイミング408)、送信バッファのサイズを2倍にし、送信パケット間隔を小さくする。そして、送信バッファのサイズが元のサイズLに達したか否かを判定し、達していなければ、さらに一定期間後(タイミング409)、再び送信バッファサイズを2倍にする。例えば現在の送信バッファサイズがL/2である場合、撮影後一定時間経過すると2倍となり、Lに戻ることになる。
このようにすることで、すぐに次の撮影が始まった場合、早急に送信速度を戻すことができる。例えば図4のタイミング408以後で、タイミング409前に次の撮影が始まった場合(再びSW1がONになった場合)、そのタイミングでの送信バッファのサイズの状態から図3の処理動作を行うことができる。
図4を参照して説明すると、複数のストロボ発光トリガー信号Xnが送信され、干渉の影響度の判定後、SW1がOFFとなったとする(タイミング407)。そこから一定期間後(タイミング408)、送信バッファのサイズを2倍にし、送信パケット間隔を小さくする。そして、送信バッファのサイズが元のサイズLに達したか否かを判定し、達していなければ、さらに一定期間後(タイミング409)、再び送信バッファサイズを2倍にする。例えば現在の送信バッファサイズがL/2である場合、撮影後一定時間経過すると2倍となり、Lに戻ることになる。
このようにすることで、すぐに次の撮影が始まった場合、早急に送信速度を戻すことができる。例えば図4のタイミング408以後で、タイミング409前に次の撮影が始まった場合(再びSW1がONになった場合)、そのタイミングでの送信バッファのサイズの状態から図3の処理動作を行うことができる。
以上のように、リアルタイム性を重視しない無線通信部2(131)の通信を完全に停止することなく、送信バッファのサイズを変えることにより送信速度を動的に制御する。このことにより、干渉を避けながらリアルタイム性を重視する無線通信部1(130)の通信を実行することができる。
また、無線通信部2(131)の送信バッファのサイズを小さくすることにより使用されなくなったバッファ領域を他の処理、例えばカメラ領域に割り当てることができる。
また、無線通信部2(131)の送信バッファのサイズを小さくすることにより使用されなくなったバッファ領域を他の処理、例えばカメラ領域に割り当てることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、送信速度制御の方式を、無線通信部2(131)のウインドウサイズを変える方式とする。なお、デジタルカメラの構成(図1、図2)、及び基本的な処理動作(図3等)は第1の実施形態と同様であり、以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
第2の実施形態では、送信速度制御の方式を、無線通信部2(131)のウインドウサイズを変える方式とする。なお、デジタルカメラの構成(図1、図2)、及び基本的な処理動作(図3等)は第1の実施形態と同様であり、以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
<ウインドウサイズ制御による送信速度制御>
本実施形態では、送信速度の抑制方式を、無線通信部2(131)のウインドウサイズを変える方式とする。
ウインドウサイズとは一度に送信できるデータサイズである。無線通信部2(131)のウインドウサイズを小さくすることにより、データの送信速度が抑制され、無線通信部1(130)の無線ストロボ通信に対する干渉の影響を軽減させることができる。
本実施形態では、送信速度の抑制方式を、無線通信部2(131)のウインドウサイズを変える方式とする。
ウインドウサイズとは一度に送信できるデータサイズである。無線通信部2(131)のウインドウサイズを小さくすることにより、データの送信速度が抑制され、無線通信部1(130)の無線ストロボ通信に対する干渉の影響を軽減させることができる。
図3のステップS309では、ステップS308で判定した干渉の影響度に基づいて、次回のウインドウサイズをどうするか(大きくするか、小さくするか、現状維持とするか)を決定する。ステップS309の次回サイズ決定の詳細は図6に示したものと同様であり、例えば同じウインドウサイズでの過去5回分の影響度の平均値を求め、その値から、影響度の高低を判定し、次回のウインドウサイズを決定する。
図8を参照して、ステップS305、S313の送信速度制御処理について説明する。
図8は、送信速度制御処理の詳細を示すフローチャートである。現在のウインドウサイズをL1とし、次回に変更するウインドウサイズをL2とする。
マイクロコンピュータ125は、ウインドウサイズを小さくするか否か(L2<L1)を判定する(ステップS801)。初回と、ステップS604で次回のウインドウサイズを小さくすると決定された場合、ウインドウサイズを小さくすると判定される。この場合、ウインドウサイズを小さくし(ステップS802)、送信速度制御を終了する。
一方、ステップS801でウインドウサイズを小さくしないと判定された場合、大きくするか否か(L2>L1)を判定する(ステップS803)。ステップS605で次回のウインドウサイズを大きくすると決定された場合、ウインドウサイズを大きくすると判定される。この場合、ウインドウサイズを大きくし(ステップS804)、送信速度制御を終了する。
ステップS803でウインドウサイズを大きくしないと判定された場合、ウインドウサイズは変更せず、送信速度制御を終了する。
図8は、送信速度制御処理の詳細を示すフローチャートである。現在のウインドウサイズをL1とし、次回に変更するウインドウサイズをL2とする。
マイクロコンピュータ125は、ウインドウサイズを小さくするか否か(L2<L1)を判定する(ステップS801)。初回と、ステップS604で次回のウインドウサイズを小さくすると決定された場合、ウインドウサイズを小さくすると判定される。この場合、ウインドウサイズを小さくし(ステップS802)、送信速度制御を終了する。
一方、ステップS801でウインドウサイズを小さくしないと判定された場合、大きくするか否か(L2>L1)を判定する(ステップS803)。ステップS605で次回のウインドウサイズを大きくすると決定された場合、ウインドウサイズを大きくすると判定される。この場合、ウインドウサイズを大きくし(ステップS804)、送信速度制御を終了する。
ステップS803でウインドウサイズを大きくしないと判定された場合、ウインドウサイズは変更せず、送信速度制御を終了する。
以上のように、本実施形態ではリアルタイム性を重視しない無線通信部2(131)の通信を完全に停止することなく、ウインドウサイズを変えることによりその送信速度を動的に制御する。このことにより、干渉を避けながらリアルタイム性を重視する無線通信部1(130)の通信を実行することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、送信速度制御の方式を、無線通信部2(131)のウインドウサイズ及び送信バッファのサイズを組み合わせて変える方式とする。なお、デジタルカメラの構成(図1、図2)、及び基本的な処理動作(図3等)は第1の実施形態と同様であり、以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
第3の実施形態では、送信速度制御の方式を、無線通信部2(131)のウインドウサイズ及び送信バッファのサイズを組み合わせて変える方式とする。なお、デジタルカメラの構成(図1、図2)、及び基本的な処理動作(図3等)は第1の実施形態と同様であり、以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
<ウインドウサイズ制御及びバッファサイズ制御による送信速度制御>
本実施形態では、送信速度の抑制方式を、無線通信部2(131)のウインドウサイズ及び送信バッファのサイズを変える方法とする。
無線通信部2(131)のウインドウサイズを小さくすることにより、データの送信速度が抑制され、無線通信部1(130)の無線ストロボ通信に対する干渉の影響を軽減させることができる。また、無線通信部2(131)の送信バッファのサイズは、変更後のウインドウサイズと同じになるよう変更する。送信バッファのサイズを小さくすることにより使用されなくなったバッファ領域を他の処理、例えばカメラ領域に割り当てることもできる。
本実施形態では、送信速度の抑制方式を、無線通信部2(131)のウインドウサイズ及び送信バッファのサイズを変える方法とする。
無線通信部2(131)のウインドウサイズを小さくすることにより、データの送信速度が抑制され、無線通信部1(130)の無線ストロボ通信に対する干渉の影響を軽減させることができる。また、無線通信部2(131)の送信バッファのサイズは、変更後のウインドウサイズと同じになるよう変更する。送信バッファのサイズを小さくすることにより使用されなくなったバッファ領域を他の処理、例えばカメラ領域に割り当てることもできる。
図3のステップS309では、ステップS308で判定した干渉の影響度に基づいて、次回のウインドウサイズをどうするか(大きくするか、小さくするか、現状維持とするか)を決定する。ステップS309の次回サイズ決定の詳細は図6に示したものと同様であり、例えば同じウインドウサイズでの過去5回分の影響度の平均値を求め、その値から、影響度の高低を判定し、次回のウインドウサイズを決定する。また、送信バッファのサイズは、変更後のウインドウサイズと同じになるよう変更を行う。
図9を参照して、ステップS305、S313の送信速度制御処理について説明する。
図9は、送信速度制御処理の詳細を示すフローチャートである。現在のウインドウサイズと送信バッファのサイズをL1とし、次回に変更するウインドウサイズと送信バッファのサイズをL2とする。
マイクロコンピュータ125は、ウインドウサイズと送信バッファのサイズを小さくするか否か(L2<L1)を判定する(ステップS901)。初回と、ステップS604で次回のウインドウサイズと送信バッファのサイズを小さくすると決定された場合、ウインドウサイズと送信バッファのサイズを小さくすると判定される。この場合、まずウインドウサイズを小さくして(ステップS902)、送信速度を落とす。次に、送信バッファのサイズを小さくするが、このとき送信バッファ内にデータが残っているまま処理を行うと、送信バッファ内のデータが破壊されるおそれある。そのため、送信バッファに空きができるのを待ってから処理を行う必要がある。そこで、まず送信バッファへの新たなデータコピーを止め(ステップS903)、送信バッファに減らしたい分の空き領域ができるのを待ち(ステップS904)、空き領域ができたところで送信バッファのサイズを小さくする(ステップS905)。その後、送信バッファへのデータコピーを再開し(ステップS906)、送信速度制御を終了する。
図9は、送信速度制御処理の詳細を示すフローチャートである。現在のウインドウサイズと送信バッファのサイズをL1とし、次回に変更するウインドウサイズと送信バッファのサイズをL2とする。
マイクロコンピュータ125は、ウインドウサイズと送信バッファのサイズを小さくするか否か(L2<L1)を判定する(ステップS901)。初回と、ステップS604で次回のウインドウサイズと送信バッファのサイズを小さくすると決定された場合、ウインドウサイズと送信バッファのサイズを小さくすると判定される。この場合、まずウインドウサイズを小さくして(ステップS902)、送信速度を落とす。次に、送信バッファのサイズを小さくするが、このとき送信バッファ内にデータが残っているまま処理を行うと、送信バッファ内のデータが破壊されるおそれある。そのため、送信バッファに空きができるのを待ってから処理を行う必要がある。そこで、まず送信バッファへの新たなデータコピーを止め(ステップS903)、送信バッファに減らしたい分の空き領域ができるのを待ち(ステップS904)、空き領域ができたところで送信バッファのサイズを小さくする(ステップS905)。その後、送信バッファへのデータコピーを再開し(ステップS906)、送信速度制御を終了する。
一方、ステップS901でウインドウサイズと送信バッファのサイズを小さくしないと判定された場合、大きくするか否か(L2>L1)を判定する(ステップS907)。ステップS605で次回のウインドウサイズと送信バッファのサイズを大きくすると決定された場合、ウインドウサイズと送信バッファのサイズを大きくすると判定される。この場合、まず送信バッファのサイズを大きくし(ステップS908)、次にウインドウサイズを大きくして(ステップS909)、送信速度制御を終了する。
ステップS803でウインドウサイズと送信バッファのサイズを大きくしないと判定された場合、ウインドウサイズと送信バッファのサイズは変更せず、送信速度制御を終了する。
ステップS803でウインドウサイズと送信バッファのサイズを大きくしないと判定された場合、ウインドウサイズと送信バッファのサイズは変更せず、送信速度制御を終了する。
以上のように、本実施形態ではリアルタイム性を重視しない無線通信部2(131)の通信を完全に停止することなく、ウインドウサイズと送信バッファのサイズを変えることにより送信速度を動的に制御する。このことにより、干渉を避けながらリアルタイム性を重視する無線通信部1(130)の通信を実行することができる。
また、無線通信部2(131)の送信バッファのサイズを小さくすることにより使用されなくなったバッファ領域を他の処理、例えばカメラ領域に割り当てることができる。
また、無線通信部2(131)の送信バッファのサイズを小さくすることにより使用されなくなったバッファ領域を他の処理、例えばカメラ領域に割り当てることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (8)
- 第1の通信手段と、
前記第1の通信手段と異なる第2の通信手段と、
前記第2の通信手段でデータを転送しているときに前記第1の通信手段の通信要求が発生すると、前記第2の通信手段の送信速度を制御する制御手段と、
前記第2の通信手段の通信が前記第1の通信手段の通信に与える干渉の影響度を判定する影響度判定手段を備え、
前記制御手段は、前記影響度判定手段で判定した影響度に基づいて、前記第2の通信手段の送信速度を制御することを特徴とする撮像装置。 - 前記制御手段は、前記第2の通信手段が使用する送信バッファのサイズを変えることにより、前記第2の通信手段の送信速度を制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記第2の通信手段で一度に送信できるデータサイズを変えることにより、前記第2の通信手段の送信速度を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
- 前記影響度判定手段は、前記第1の通信手段から送信する信号の送信成功率で干渉の影響度を判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記第1の通信手段が使用する送信バッファのサイズを小さくするにより使用されなくなったバッファ領域を他の処理に割り当てることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 前記第1の通信手段でストロボと通信することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 第1の通信手段と、前記第1の通信手段と異なる第2の通信手段とを備えた撮像装置の制御方法であって、
前記第2の通信手段でデータを転送しているときに前記第1の通信手段の通信要求が発生すると、前記第2の通信手段の送信速度を制御するステップと、
前記第2の通信手段の通信が前記第1の通信手段の通信に与える干渉の影響度を判定するステップとを有し、
前記第2の通信手段の送信速度を制御するステップでは、前記判定した影響度に基づいて、前記第2の通信手段の送信速度を制御することを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 第1の通信手段と、前記第1の通信手段と異なる第2の通信手段とを備えた撮像装置を制御するためのプログラムであって、
前記第2の通信手段でデータを転送しているときに前記第1の通信手段の通信要求が発生すると、前記第2の通信手段の送信速度を制御する処理と、
前記第2の通信手段の通信が前記第1の通信手段の通信に与える干渉の影響度を判定する処理とをコンピュータに実行させ、
前記第2の通信手段の送信速度を制御する処理では、前記判定した影響度に基づいて、前記第2の通信手段の送信速度を制御することを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013142703A JP2015015680A (ja) | 2013-07-08 | 2013-07-08 | 撮像装置、その制御方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013142703A JP2015015680A (ja) | 2013-07-08 | 2013-07-08 | 撮像装置、その制御方法及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015015680A true JP2015015680A (ja) | 2015-01-22 |
Family
ID=52437099
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013142703A Pending JP2015015680A (ja) | 2013-07-08 | 2013-07-08 | 撮像装置、その制御方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015015680A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018064447A (ja) * | 2016-10-11 | 2018-04-19 | トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ,インコーポレイティド | エネルギ管理システムのエネルギモジュールの動作を制御するためのシステム、方法及び装置 |
WO2022190313A1 (ja) * | 2021-03-11 | 2022-09-15 | ソニーグループ株式会社 | 通信装置及び通信方法 |
-
2013
- 2013-07-08 JP JP2013142703A patent/JP2015015680A/ja active Pending
Cited By (2)
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