JP2015015221A - ツイストペア電線および該ツイストペア電線の形成方法 - Google Patents

ツイストペア電線および該ツイストペア電線の形成方法 Download PDF

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堺 達郎
Tatsuro Sakai
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Abstract

【課題】接着剤等の拘束手段を別途設けることなくシンプルな構成でツイストペア電線の撚り戻りを防止して高いシールド性能を保持できる。
【解決手段】線状の導体12の外周に熱可塑性の絶縁被覆層13を設けた自己融着性を有する2本の電線11A、11Bが撚り合わせられ、該撚り合わせ状態で、前記2本の電線11A、11Bの互いに接触する絶縁被覆層13A、13B同士が固着している。
【選択図】図1

Description

本発明はツイストペア電線および該ツイストペア電線の形成方法に関し、詳しくは、ツイストペア電線の撚り戻りを防止して高いシールド性能を保持するものである。
従来より電磁波によるノイズ発生を遮断するため、2本の電線を撚り合わせたツイストペア電線が用いられている。例えば、自動車のLANシステムにおいて伝送ケーブルとしてツイストペア電線を用いることにより電磁誘導ノイズを外部に輻射させないと共に電磁誘導ノイズを外部から受け難くしている。このツイストペア電線は同様の機能を有する同軸ケーブル等のシールド電線と比べて安価でかつ曲げも良好であるためLAN接続用の電線として広く使用されている。
前記のように、ツイストペア電線は2本の電線を撚り合わせたシンプルな構造であるが、単に撚り合わせただけの状態では撚りがツイスト処理後にほどけてしまう「撚り戻り」が電線末端から生じやすく、撚り戻りによってツイストペア電線のシールド性能が低下するおそれがあった。
そこで、特開平11−25767号公報(特許文献1)では、図4に示すように、線状の導体を絶縁樹脂で覆った2本の電線2A、2Bを撚り合わせてツイストペア電線1を形成し、電線2A、2Bの絶縁樹脂に所定間隔毎に塗布した接着剤3等の拘束手段で2本の電線を固定し前記ツイストペア電線1の撚りを拘束することで、撚り戻りを防止している。
特開平11−25767号公報
しかし、前記構造のツイストペア電線1では、撚り合わせた2本の電線2A、2Bに接着剤3等の拘束手段を所定間隔毎に別途設けなければならず作業性がよくないという問題がある。特に拘束手段を前記接着剤3とした場合には2本の電線2A、2Bの接着に適した位置に接着剤3を塗布する必要があり塗布位置が適正でなければ拘束が不十分となり撚り戻りが生じてしまうおそれもある。また、拘束手段によってはツイストペア電線1が大径化する場合もある。
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、接着剤等の拘束手段を別途設けることなくシンプルな構成でツイストペア電線の撚り戻りを防止して高いシールド性能を保持できることを課題としている。
前記課題を解決するため、第一の発明は、線状の導体の外周に熱可塑性の絶縁被覆層を設けた自己融着性を有する2本の電線が撚り合わせられ、該撚り合わせ状態で、前記2本の電線の互いに接触する絶縁被覆層同士が固着していることを特徴とするツイストペア電線を提供している。
前記のように、第一の発明のツイストペア電線では、線状の導体の外周に熱可塑性の絶縁被覆層を設けた自己融着性を有する2本の電線を撚り合わせる構成としている。よって、接着剤やテープ止め等の拘束手段を用いることなく、前記2本の電線を撚り合わせた状態で互いに接触する絶縁被覆層同士を溶融固着することができるため、シンプルな構成でツイストペア電線の撚り戻りを防止して高いシールド性能を保持することが可能となる。また、従来では撚りを挟ピッチで形成するほど撚り戻りが強くなっていたが、前記構成によればさらに挟ピッチで撚りを形成しても撚り戻りは阻止されるため、一層高いシールド性能を得ることも可能となる。
前記熱可塑性の絶縁被覆層は、例えば、EMA(ポリエチレンメチルアクリレート)、ポリエステル、ポリアミドのいずれかから形成されることが好ましい。また、前記熱可塑性絶縁被覆層はPVC等、従来用いられる絶縁被覆層の外側に設けてもよい。
また、第二の発明は、前記第一の発明のツイストペア電線の形成方法であって、
前記自己融着性を有する2本の電線を撚り合わせ、
ついで、撚り合わせた前記2本の電線を加熱して互いに接触する絶縁被覆層同士を溶融固着しているツイストペア電線の形成方法を提供している。
前記絶縁被覆層同士の溶融固着は、例えば、前記撚り合わせた2本の電線への通電、前記撚り合わせた2本の電線への熱風の吹き付け、前記撚り合わせた2本の電線の加熱炉への投入、または前記撚り合わせた2本の電線へのアイロンプレスにより行うことが可能である。特に、前記撚り合わせた2本の電線への通電により前記絶縁被覆層同士の溶融固着を行うことが好ましく、車載LANの通信線として用いるツイストペア電線を形成する場合には、撚り合わせた2本の電線(導体断面積:0.3mm2〜0.75mm2、絶縁被覆層の厚み:0.3mm〜0.4mm)に10A〜20Aの電流を30秒〜60秒通電し抵抗発熱により前記絶縁被覆層同士を溶融固着することが好ましい。
前記のように、撚り合わせた2本の電線への通電等により、互いに接触する絶縁被覆層同士の溶融固着を効率的に行って、撚り戻りが生じにくい第一の発明のツイストペア電線を容易に得ることができる。
前述したように、第一の発明のツイストペア電線では、線状の導体の外周に熱可塑性の絶縁被覆層を設けた自己融着性を有する2本の電線を撚り合わせる構成としている。よって、接着剤やテープ止め等の拘束手段を用いることなく、前記2本の電線を撚り合わせた状態で、互いに接触する絶縁被覆層同士を溶融固着することができるため、シンプルな構成でツイストペア電線の撚り戻りを防止して高いシールド性能を保持することが可能となる。また、第一の発明によれば、さらに挟ピッチで撚りを形成しても撚り戻りが阻止されるため、一層高いシールド性能を得ることも可能となる。さらに、2本の電線の絶縁被覆層同士を固着した後でもツイストペア電線としての弾性は保持されるため、ハーネス形成工程での曲げ等にも問題なく追随することができる。
また、第二の発明のツイストペア電線の形成方法によれば、前記のように、撚り合わせた2本の電線への通電等により、互いに接触する絶縁被覆層同士の溶融固着を効率的に行って、撚り戻りが生じにくい第一の発明のツイストペア電線を容易に得ることができる。
本発明の第1実施形態のツイストペア電線を示し、(A)は斜視図、(B)は(A)のA−A線断面図である。 撚り合わせた2本の電線に通電して絶縁被覆層同士を溶融固着している状態を示す説明図である。 第2実施形態のツイストペア電線の断面図である。 従来例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1および図2は本発明の実施形態を示す。
本実施形態のツイストペア電線10は、車載LANの通信線として用いられるものであり、車両に搭載した電子制御ユニット(ECU)に接続されて車載用ワイヤハーネスの一部を構成するものである。
本実施形態のツイストペア電線10は、図1(A)に示すように、複数本の軟銅線からなる線状の導体12の外周に熱可塑性の絶縁被覆層13を設けた自己融着性を有する2本の電線11A、11Bが撚り合わせられ、該撚り合わせ状態で、2本の電線11A、11Bの互いに接触する絶縁被覆層13A、13B同士が固着している[図1(B)]。
熱可塑性の絶縁樹脂層13は、EMA(ポリエチレンメチルアクリレート)、ポリエステル、ポリアミドのいずれかより形成し、本実施形態では2本の電線11A、11Bの導体12の断面積を0.3mm2〜0.75mm2、熱可塑性の絶縁被覆層13の厚みを0.3mm〜0.4mmとしている。
以下、前記ツイストペア電線10の形成方法について説明する。
まず、自己融着性を有する前記2本の電線11A、11Bを調尺切断し、ツイスト機(図示せず)を用いて2本の電線11A、11Bを所定撚りピッチで撚り合わせる。
前記撚り合わせ前または撚り合わせ後に2本の電線11A、11Bの両端にコネクタ20を取り付け、撚り合わせ状態を保持したまま、該両端のコネクタ20に電源30を接続して10A〜20Aの電流を30秒〜60秒通電し、抵抗発熱により撚り合わせた2本の電線11A、11Bの互いに接触する絶縁被覆層13A、13B同士を溶融固着させて、本実施形態のツイストペア電線10を得ている。
なお、本実施形態では、撚り合わせた2本の電線11A、11Bへの通電により互いに接触する絶縁被覆層13A、13B同士の溶融固着を行っているが、これに限定されるものではなく、撚り合わせた2本の電線11A、11Bへの熱風の吹き付けや、撚り合わせた2本の電線11A、11Bの加熱炉への投入、撚り合わせた2本の電線11A、11Bへのアイロンプレスによっても行うことができる。
前記のように、本実施形態のツイストペア電線10では、線状の導体12の外周に熱可塑性の絶縁被覆層13を設けた自己融着性を有する2本の電線11A、11Bを撚り合わせる構成としている。よって、接着剤やテープ止め等の拘束手段を用いることなく、前記2本の電線11A、11Bを撚り合わせた状態で互いに接触する絶縁被覆層13A、13B同士を溶融固着することができるため、シンプルな構成でツイストペア電線10の撚り戻りを防止して高いシールド性能を保持することが可能となる。また、本実施形態によれば、従来のツイストペア電線より挟ピッチで撚りを形成しても撚り戻りが阻止されるため、一層高いシールド性能を得ることも可能となる。また、2本の電線11A、11Bの絶縁被覆層13A、13B同士を固着した後でもツイストペア電線としての弾性は保持されるため、ハーネス形成工程での曲げ等にも問題なく追随することができる。
また、本実施形態のツイストペア電線10の形成方法によれば、前記のように、撚り合わせた2本の電線11A、11Bへの通電により、互いに接触する絶縁被覆層13A、13B同士の溶融固着を効率的に行って、撚り戻りが生じにくいツイストペア電線10を容易に得ることができる。
図3に第2実施形態のツイストペア電線10−Aを示す。
該ツイストペア電線10ーAの2本の電線11A、11Bは、線状の導体12を塩化ビニル(PVC)製の絶縁樹脂層15で被覆し、該絶縁樹脂層15を第1実施形態と同じ、ポリエチレンメチルアクリレート、ポリエステル、ポリアミドのいずれかより形成した絶縁被覆層13A、13Bで被覆している。
該2本の電線11A、11Bを、第1実施形態と同様に、撚り合わせた状態で、所要温度で所要時間加熱して、互いに接触する絶縁被覆層13A、13B同士が固着している。
10 ツイストペア電線
11A、11B 電線
12 導体
13A、13B 絶縁被覆層

Claims (6)

  1. 線状の導体の外周に熱可塑性の絶縁被覆層を設けた自己融着性を有する2本の電線が撚り合わせられ、該撚り合わせ状態で、前記2本の電線の互いに接触する絶縁被覆層同士が固着していることを特徴とするツイストペア電線。
  2. 前記熱可塑性の絶縁被覆層がEMA(ポリエチレンメチルアクリレート)、ポリエステル、ポリアミドのいずれかから形成されている請求項1に記載のツイストペア電線。
  3. 前記熱可塑性の絶縁被覆層が、PVC被覆層の外側に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のツイストペア電線。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のツイストペア電線の形成方法であって、 前記自己融着性を有する2本の電線を撚り合わせ、
    ついで、撚り合わせた前記2本の電線を加熱して互いに接触する絶縁被覆層同士を溶融固着しているツイストペア電線の形成方法。
  5. 前記絶縁被覆層同士の溶融固着は、前記撚り合わせた2本の電線への通電、前記撚り合わせた2本の電線への熱風の吹き付け、前記撚り合わせた2本の電線の加熱炉への投入、または前記撚り合わせた2本の電線へのアイロンプレスにより行っている請求項4に記載のツイストペア電線の形成方法。
  6. 前記撚り合わせた2本の電線に10A〜20Aの電流を30秒〜60秒通電し抵抗発熱により前記絶縁被覆層同士を溶融固着している請求項4または請求項5に記載のツイストペア電線の形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105575555A (zh) * 2016-03-23 2016-05-11 宝胜科技创新股份有限公司 同一金属套内的矿物绝缘电缆对绞生产工艺
WO2019082964A1 (ja) 2017-10-26 2019-05-02 三井化学株式会社 硬化性組成物

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