JP2015014762A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特別な回路やセンサーを用いることなく簡易に放電や電流の漏れが生じている不具合箇所を判定できるようにしてメンテナンスを容易なものとする。
【解決手段】画像形成装置は、高圧電源部と、高圧電源部が生成した電圧が印加される被印加部を複数含む印刷部と、バスと、バスにより通信可能に接続され、複数のうち、少なくとも1つは通信エラーによるリトライ回数をカウントするデバイスと、出力部と、リークが発生の判定に関する処理を行う制御部と、リークが発生している被印加部を判定するテストモードを有し、テストモードにおいて、高圧電源部は、被印加部に対し、1つずつ順番にテスト時間の間、予め定められた電圧印加時間の電圧印加を行い、通信制御デバイスは、テスト時間中のリトライ回数をカウントし、制御部は、リトライの頻度が基準頻度を超えた被印加部でリーク発生と判定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、機内に配された複数のデバイスと通信を行うバスを含む画像形成装置に関する。
機器内に設けられた部材間や基板間でのデータの通信に、バスを用いることがある。バスは通信線で部材や基板の間をつなぐので、ある程度長い配線となることがある。そのため、ノイズやクロストークなどの影響による通信エラーがバスで生ずることがある。又、近年では、データ伝送速度を向上させる傾向があるが、データ伝送速度を増加させると、信号波形の歪みが増加し、通信エラーが増えることもある。そこで、機器に設けられたバスでの通信エラーの検出や、通信エラーの識別や、エラーを記憶しておき統計的に分析するため処理回路を機器に組み込むことがある。
このようなエラーを統計的に分析する処理装置を含む表示装置(プラズマディスプレイ)の一例が特許文献1に記載されている。具体的に、特許文献1には、制御部、制御データ伝送処理プログラム、制御デバイスを含み、更に、表示装置内のデータバスに発生するエラー検出と識別を行うバスエラー検出手段や、発生要因毎に分析処理や分類を行い、結果を蓄積するエラーデータ処理手段や、エラーデータ処理手段での分析処理結果を記憶するエラーデータ記憶手段などを含む表示装置が記載されている。これにより、データバスでのエラー発生を常時監視、蓄積し、統計的に詳細に分析、分類し、結果を蓄積して、データバスの信頼性を確認しようとする(特許文献1:段落[0024]、[0041]、図1等参照)。
特開2001−075878号公報
複合機、プリンター、複写機、FAX装置のような画像形成装置には、トナーを用いて印刷を行うものがある。そして、画像形成装置内に設けられた部材の制御や、部材の管理のため、CPUやメモリーのようなデバイスを画像形成装置内に設け、バスによりこれらのデバイスを通信可能に接続することがある。
一方、画像形成装置には、高圧電源が設けられることがある。トナーを用いて印刷を行う画像形成装置では、高圧電源は数百〜数kV程度の高電圧を出力する。高圧電源が生成した電圧は、感光体ドラムを帯電させる帯電装置や、感光体ドラムに間隔を設けて配され静電潜像の現像を行う現像ローラーや、形成されたトナー像を用紙に転写するための転写部に印加される。
現像ローラーに印加する電圧は大きいので、現像ローラーや感光体ドラム間で放電が生ずることがある。又、画像形成装置では、現像ローラーや帯電装置のように高電圧が印加される部材や、感光体ドラムのように帯電する部材が完全に絶縁されておらず、電流の漏れ(狭義のリーク)が生ずることもある。そして、放電や電流の漏れのような高圧電源の出力に基づく異常がバスの信号線にノイズとして現れることがある。そして、ノイズにより、バスでの通信でエラーが生ずることがある。尚、以下では、放電や絶縁しきれていないことによる電流の漏れをあわせて「リーク」と称する。
リークが生ずると、トナー像形成に用いる部材の電位が適切な電位からずれる場合があるので、印刷物(印刷結果)からリークを確認できる場合もある。しかし、印刷では、帯電、現像、転写などを行う部分にほぼ同時に高電圧が印加されるので、どの部分でリークが生じているかを判定(不具合箇所を特定)することが難しい、という問題がある。
また、画像形成装置のメンテナンスや修理を行うとき、画像形成装置の状態を確認し、不具合があれば、その不具合原因を判定する。画像形成装置の動作で問題があるときの原因は、放電やリークに起因するとは限らない。また、不具合の原因はリークによる可能性が高くても、従来、高電圧が印加される部分のうち、どの部分でリークが発生しているか容易に判定できない。そのため、リークの発生箇所の判定を行うとき、部材の着脱の繰り返しや、計測器を用いた様々な箇所の電圧計測などのような試行錯誤が行われたうえで、リークの発生箇所が判定される。このように、不具合の原因の判定やメンテナンスに時間を要するという問題がある。
尚、リーク箇所の判定のため、放電や電流の漏れを検知する回路やセンサーを、複数設けることが考えられるが、その分、製造コストがかかる。又、放電により生じた電流や、漏れ出した電流が微小でも正確に検知できるようにするため(感度を上げるため)、検知回路が特殊、複雑、高価となる可能性がある。
上述の特許文献1の発明は、通信エラーを検知するが、放電やリークに関するものではない。また、特許文献1の発明では、統計的な分析処理を行うため、多量のデータの蓄積が必要であり、エラーの発生状況や検知結果を常時記録する必要がある。そのため、特許文献1の記憶手段は大容量である必要がある。又、エラーの検知、識別、統計的な分析処理など、処理が複雑という問題もある。これらの点から、特許文献1記載のバスエラー検出処理装置は、製造コストや開発、設計や、使い勝手のよさなどの点で問題がある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、特別な回路やセンサーを用いることなく簡易に放電や電流の漏れが生じている不具合箇所を判定できるようにしてメンテナンスを容易なものとする。
上記課題を解決するため本発明に係る画像形成装置は、印刷に要する電圧を生成する高圧電源部と、前記高圧電源部が生成した電圧が印加される被印加部を複数含む印刷部と、通信を行うためのバスと、複数設けられ、前記バスにより通信可能に接続されることで通信を行うとともに通信エラーが生ずるとリトライを行うデバイスと、情報を出力する出力部と、リークが発生している前記被印加部を判定するためのテストモードに関する処理を制御する制御部と、を有し、複数のデバイスのうちの少なくとも1つは、通信でのリトライの回数であるリトライ回数をカウントする通信制御デバイスであり、前記テストモードにおいて、前記高圧電源部は、前記被印加部に対し、1つずつ順番に、予め定められたテスト時間中に、予め定められた電圧印加時間の長さで電圧印加を行い、前記デバイスは、前記テスト時間中に通信を行うとともに、前記通信制御デバイスは、前記テスト時間中での前記リトライ回数を前記被印加部ごとカウントし、前記制御部は、前記テスト時間中での前記リトライの頻度が予め定められた基準頻度を超えている前記被印加部である高頻度部を、リークが発生している前記被印加部であるリーク発生箇所と判定し、前記出力部に前記リーク発生箇所を示す情報を出力させることとした。
本発明によれば、リークを検知するための特別な回路やセンサーを用いることなく簡易、安価に放電や電流の漏れが生じている部分を判定することができる。又、画像形成装置の動作で問題が生ずるときの原因判定やメンテナンスを容易なものとすることができる。
複合機を示す図である。 画像形成ユニットを示す図である。 複合機の構成を示す図である。 複合機でのバスによるデバイスの接続を示す図である。 高圧電源部による高電圧印加を示す図である。 テストモードを説明するためのフローチャートである。 リークが生じている被印加部の出力を説明するための図である。 テストモードによるリーク発生箇所の判定の自動実行の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図1〜図8を参照しつつ説明する。以下の実施形態では、タンデム式でカラーの複合機100(画像形成装置に相当)を例に上げて説明する。
(画像形成装置の概略)
まず、図1及び図2を用い、実施形態に係る複合機100の概略を説明する。図1は、複合機100を示す図である。図2は、画像形成ユニット40を示す図である。
図1に破線で示すように、複合機100の正面前方には、複合機100に関して各種設定を行うための操作パネル1(操作部に相当)が設けられる。操作パネル1は、複合機100等の状態メッセージ等の各種画像、画面を表示する表示部11(出力部に相当)を有する。表示部11は、タッチバネル式であり、複合機100の設定や動作指示を与えるための使用者の操作を受け付ける。又、複合機100の設定や動作指示を与えるためハードキーも設けられる。
又、図1に示すように、本実施形態の複合機100の上部には、原稿を読み取るための画像読取部2aと原稿搬送部2bを含む画像読取装置が設けられる。原稿搬送部2bは、載置された原稿を読み取り位置(送り読取用コンタクトガラス21)に向けて搬送する。又、図1の紙面奥側を支点として、原稿搬送部2bは、画像読取部2aに上下方向に開閉自在に取り付けられる。そのため、原稿を、画像読取部2aのコンタクトガラス(載置読取用コンタクトガラス22)に置くこともできる。
画像読取部2aは、原稿搬送部2bが搬送する用紙や、載置読取用コンタクトガラス22に載置された原稿を読み取り、原稿の画像データを生成する。原稿読み取りのため、画像読取部2aは、ランプ、ミラー、レンズ、イメージセンサーなどの光学系部材(不図示)を含む。
そして、本実施形態の複合機100は内部に、印刷を行う印刷部10(出力部に相当)を含む。印刷部10には、給紙部3a、搬送部3b、画像形成部4、中間転写部5a、定着部5bが含まれる。印刷部10は、画像読取部2aの読み取りにより得られた画像データや、外部から入力された画像データに基づき、印刷を行う。
まず、給紙部3aは、用紙を複数枚収容する。又、給紙部3aは、回転駆動し用紙を送り出す給紙ローラー31を備える。また、重送が生じたとき、用紙を1枚だけ送り出し、余分な用紙を給紙部3aに送り返す捌き部も設けられる。
搬送部3bは、給紙部3aから供給された用紙を排出トレイ32まで装置内で搬送する。そして、搬送部3bは、用紙の案内のためのガイド板や、用紙搬送時に回転駆動する搬送ローラー対33や、搬送される用紙を画像形成部4の手前で待機させ形成されたトナー像の転写タイミングに合わせ用紙を送り出すレジストローラー対34や、排出トレイ32に用紙を排出する排出ローラー対35を含む。
画像形成部4は、複数の画像形成ユニット40(ブラック用の40Bk、イエロー用の40Y、シアン用の40C、マゼンタ用の40M)と露光装置41を含む。ここで、図2に基づき、各画像形成ユニット40Bk〜40Mを詳述する。尚、各画像形成ユニット40Bk〜40Mは形成するトナー像の色が異なるだけでいずれも基本的に同様の構成である。そこで、以下の説明では各画像形成ユニット40内のBk、Y、C、Mの符号は特に説明する場合を除き省略する。
各画像形成ユニット40は、感光体ドラム42、帯電部43(被印加部に相当)、現像部44(被印加部に相当)、クリーニング部45を含む。感光体ドラム42は、周面にトナー像を担持し、所定のプロセススピードで回転駆動される。各帯電部43(計4つ)は、感光体ドラム42を一定の電位で帯電させる。本実施形態の帯電部43は、放電ワイヤー43aからコロナ放電を行って感光体ドラム42を帯電させるスコロトロン方式のものである(ローラー方式のような他の帯電方式でもよい)。各画像形成ユニット40の下方の露光装置41は、入力されるカラー色分解された画像信号を光信号にそれぞれ変換し、変換後の光信号であるレーザビーム(破線で図示)を出力し、帯電後の感光体ドラム42の走査露光を行って、静電潜像を形成する。
各現像部44(計4つ)は、対応する色のトナーを収納する。各現像部44には、トナーを担持する現像ローラー44aが設けられる。現像ローラー44aは、感光体ドラム42と軸線方向が平行とされ、対向する位置で支持される。又、現像ローラー44aと感光体ドラム42との間には、一定の微小な隙間(1mm以下)が設けられる。現像ローラー44aは、対向する感光体ドラム42にトナーを供給し、静電潜像をトナーで現像する。各クリーニング部45は、各感光体ドラム42の表面から残留トナーや固着物をこすり取って清掃を行う。
図1に戻り、中間転写部5aの説明を行う。中間転写部5aは、各画像形成ユニット40からトナー像の1次転写を受け、用紙に2次転写を行う。中間転写部5aは、各1次転写ローラー51(51Bk、51Y、51C、51M。被印加部に相当)、中間転写ベルト52、駆動ローラー53、複数の従動ローラー54(54a〜54c)、2次転写ローラー55(被印加部に相当)、ベルト清掃部56などを含む。各1次転写ローラー51Bk〜51Mと対応する感光体ドラム42は、無端状の中間転写ベルト52を挟み込む。各1次転写ローラー51Bk〜51Mには、転写用電圧が印加され、トナー像は中間転写ベルト52に転写される。
中間転写ベルト52は、駆動ローラー53等に張架され、モーター等の駆動機構(不図示)に接続される駆動ローラー53の回転駆動により周回する。又、駆動ローラー53と2次転写ローラー55は、中間転写ベルト52を挟み込む。各画像形成ユニット40で形成されたトナー像(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各色)は順次、ずれなく重畳して中間転写ベルト52に1次転写された後、所定の電圧を印加された2次転写ローラー55により、用紙に転写される。従って、1次転写ローラー51Bk〜51Mや2次転写ローラー55がトナー像を転写する転写部として機能する。
ここで、2次転写ローラー55と中間転写ベルト52のニップを通過する用紙の巻き付きを防ぎ、用紙が詰まることを避けるため、分離部57(被印加部に相当)が設けられる。分離部57は、電圧が印加される針やブラシを含む。分離部57は、2次転写ローラー55の用紙搬送方向(図1において上方)下流側に配される。分離部57は、2次転写ローラー55に印加する電圧(バイアス)と逆極性の電圧が印加される。この電圧印加により、用紙の帯電がうち消される。そして、用紙は、2次転写ローラー55と中間転写ベルト52の表面から分離し、巻き付かない。
定着部5bは、用紙に転写されたトナー像を定着させる。定着部5bは、ヒーターを内蔵する加熱ローラー58と、これに圧接する加圧ローラー59を含む。そして、用紙が加熱ローラー58と加圧ローラー59のニップを通過すると、トナーは溶融・加熱され、用紙に定着する。定着部5bから排出された用紙は排出トレイ32に排出される。
(画像形成装置のハードウェア構成)
次に、図3に基づき、実施形態に係る複合機100のハードウェア構成を説明する。図3は、複合機100の構成を示す図である。
まず、複合機100内には、制御部6が設けられる。制御部6は、複合機100の動作を制御する。制御部6は、CPU81(デバイスに相当)、画像処理部61などを含む。尚、制御部6は全体制御や画像処理を行うメイン制御部と、画像形成や各種回転体を回転させるモーター等のON/OFF等を制御し、印刷部10を制御するエンジン制御部等、機能ごとに1又は複数種、分割して設けられてもよい。
CPU81は、記憶部62に格納されるプログラムやデータに基づき複合機100の各部を制御する演算装置である。画像処理部61は、印刷を行う画像データや、外部のコンピューター200や相手方のFAX装置300に送信する画像データに対し、各種画像処理を施す。
記憶部62は、ROM、フラッシュROM、RAM、HDDといった複数の記憶装置の組み合わせで構成される。記憶部62には、複合機100の制御用等の各種のプログラムやデータ、設定データ、画像データ等の各種データを記憶できる。
そして、制御部6は、操作パネル1、画像読取装置(原稿搬送部2b、画像読取部2a)、印刷部10(給紙部3a、搬送部3b、画像形成部4、定着部5b等)の各部と信号線等で接続され、各部、各装置を制御して複合機100の動作を制御する。
更に、制御部6は、各種コネクタ、ソケット、通信制御用のチップ等を備えた通信部63(出力部に相当)と接続される。通信部63は、ネットワークや公衆回線やケーブルや無線などにより、パーソナルコンピューターやサーバーのようなコンピューター200や、相手方のFAX装置300と、複合機100を通信可能に接続する。これにより、画像読取部2aの読み取りで得られた画像データをコンピューター200やFAX装置300に送信することができる(スキャナ機能、FAX機能)。又、外部のコンピューター200や相手方FAX装置300からの画像データに基づき印刷を行うこともできる(プリンタ機能、FAX機能)。
(バス7によるデバイス8の接続)
次に、図4を用いて、本実施形態の複合機100内に設けられるデバイス8と、バス7によるデバイス8の接続を説明する。図4は、複合機100でのバス7によるデバイス8の接続を示す図である。
複合機100には、バス7で接続され、通信を行うデバイス8として、制御部6のCPU81や、各画像形成ユニット40に含まれるドラムユニット42U内のEEPROM82(デバイスに相当)や、各画像形成ユニット40に含まれる現像部44内のEEPROM82などがある。尚、便宜上、各ドラムユニット42Uと、各現像部44のEEPROM82には、同様の符号を付す。又、デバイス8は一例にすぎず、他種のデバイス8がバス7に接続されてもよい。
まず、図4に示すように、本実施形態の複合機100には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色分のドラムユニット42Uが取り付けられる。言い換えると、各画像形成ユニット40は、ドラムユニット42Uを含む。
そして、本実施形態の複合機100では、感光体ドラム42やEEPROM82の外、感光体ドラム42を回転させるためのギア(不図示)や、支軸部材(不図示)や、感光体ドラム42を温めるヒーター(不図示)などがドラムユニット42Uとしてユニット化されている。感光体ドラム42や関連する部材をユニット化することにより、寿命が尽きた感光体ドラム42や、故障した感光体ドラム42及び感光体ドラム42に付随する部品を容易に交換することができる。
又、図4に示すように、本実施形態の複合機100には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色分の現像部44が取り付けられる。本実施形態の複合機100では、現像ローラー44aやEEPROM82の外、現像ローラー44aを回転させるためのギア(不図示)や、現像ローラー44aに電圧を印加するための電極(不図示)や、現像部44内のトナー量を検知するためのセンサー(不図示)などが現像部44(現像ユニット)として、ユニット化されている。現像部44をユニット化することにより、寿命が尽きた現像部44や、故障が生じた現像部44を容易に交換することができる。
そして、各ドラムユニット42UのEEPROM82と制御部6のCPU81は、バス7により通信可能に接続される。又、各現像部44のEEPROM82と制御部6のCPU81は、別のバス7により通信可能に接続される。
図4に示すように、それぞれのバス7は、信号線として、クロックを伝達するためのシリアルクロック線SCLと、データ伝送用のシリアルデータ線SDAを含む。CPU81や各EEPROM82はこれらの信号線に接続される。本実施形態では、CPU81がそれぞれのシリアルクロック線SCLにクロック信号を入力する。尚、制御部6のCPU81がバス7の通信を制御するのではなく、制御部6の指示を受けて各EEPROM82と通信を行う他の制御回路を設けてもよい。
ドラムユニット42UのEEPROM82には、ドラムユニット42Uに関する情報が格納されている。ドラムユニット42Uのシリアルナンバーや、製造場所や、製造年月日がEEPROM82に予め記憶される。また、制御部6(CPU81)は、感光体ドラム42を回転させた累積動作時間や、感光体ドラム42を用いて印刷を行った累積枚数などの情報をドラムユニット42UのEEPROM82に送信し、記憶させる。
一方、現像部44の各EEPROM82には、現像部44に関する情報が格納されている。ドラムユニット42Uと同様に、現像部44のシリアルナンバーや、製造場所や、製造年月日がEEPROM82に予め記憶される。また、制御部6(CPU81)は、印刷のために現像部44が駆動した累積動作時間や、現像部44を用いて印刷を行った累積枚数などの情報を現像部44の各EEPROM82に送信し、記憶させる。
CPU81は、主電源投入や省電力モードからの復帰時に伴う起動時や、印刷開始前や、あるいは、予め定められたタイミングで、各ドラムユニット42Uや各現像部44のEEPROM82から情報を取得する。そして、印刷ジョブ実行中や、印刷ジョブが完了すると、CPU81は、新たな感光体ドラム42が回転された累積動作時間を示すデータや、新たな現像ローラー44aが回転された累積動作時間を示すデータや、印刷を行った累積枚数を示すデータを送信し、各EEPROM82に情報を随時更新させる。
バス7の通信規格(CPU81と各EEPROM82間の通信方式)には、I2C(アイツーシーシリアルバス)の通信規格が採用される。しかし、本発明は、独自の通信規格や他のシリアル方式やパラレル方式の通信規格にも適用でき、I2Cの通信規格に限定されるものではない。
そして、I2Cの通信規格を採用する場合、CPU81がマスターデバイスに該当し、各EEPROM82がスレーブデバイスに該当する。言い換えると、CPU81は、各EEPROM82からのデータ(情報)の読み出しや、EEPROM82へのデータの書き込み、更新を制御する。CPU81は、シリアルクロック線SCLやシリアルデータ線SDAが接続される端子のインピーダンスを変化させ、バス7の開放や、データ伝送指示や、通信を行うデバイス8の判定や、デバイス8でのメモリーの読み書きを行うアドレス指定や、EEPROM82にデータ伝送を行わせる。
本実施形態の説明では、CPU81と各ドラムユニット42Uの4つのEEPROM82を1つのバス7で接続し、CPU81と各現像部44のEEPROM82を別のもう1つのバス7で接続し、ドラムユニット42Uと4つの現像部44で別々のバス7を設ける例を説明している。しかし、CPU81と各ドラムユニット42UのEEPROM82と、各現像部44のEEPROM82を1つのバス7で接続してもよい。
(画像形成ユニット40での電圧印加)
次に、図5を用いて、画像形成ユニット40での高圧電源部9による電圧印加を説明する。図5は、高圧電源部9による高電圧印加を示す図である。
高圧電源部9は、トナー像形成に用いる高電圧を生成する。ここで、高電圧は、制御部6や、記憶部62といった回路に供給する電圧(例えば、DC5V)や、印刷に用いる回転体を回転させる各種モーターに供給する電圧(例えば、DC24V)よりも高い電圧である。そして、高圧電源部9は、トランスやコンバーターのような電圧の昇圧用の素子、回路を含み、生成した電圧を各画像形成ユニット40内の複数の部材に印加する。以下、具体的に説明する。
現像ローラー44aから帯電したトナーを飛翔させるため、高圧電源部9は、ピーク間電圧が数kV程度の交流電圧と、100〜数百V程度の直流電圧が重畳された電圧を現像部44(現像ローラー44a)に印加する現像用高圧電源回路91を含む。
印刷のときなど、必要なとき、制御部6は、現像用高圧電源回路91に、現像ローラー44aに対して電圧を印加させ、必要がなくなると電圧印加を停止させる。現像用高圧電源回路91は、個別にそれぞれの現像部44に対し、電圧印加のON/OFFを行うことができる。現像用高圧電源回路91は、4つの現像部44のうち、1色分のみへの電圧印加や、2色分の電圧印加や、3色分の電圧印加や、全ての現像部44の全てに電圧印加を行うことができる。電圧を印加する現像部44を選択できるようにするため、現像用高圧電源回路91には、制御部6の指示に基づき各現像ローラー44aへの通電のON/OFFを行う(電圧の印加、不印加)ための4つのスイッチ(不図示)を設けてもよい。
本実施形態の複合機100では、最適な濃度での印刷のため、各色の現像部44(現像ローラー44a)に印加する電圧を異ならせることができる。この場合、現像用高圧電源回路91は、制御部6の指示に基づき、各色の現像部44に印加する電圧を1又は複数種生成し、対応する現像部44に印加する。そのため、現像用高圧電源回路91は、各色用の電源回路(計4つ)を含むようにしてもよい。
また、感光体ドラム42を帯電させるため、高圧電源部9は、各画像形成ユニット40の帯電部43(放電ワイヤ)に高電圧を印加する帯電用高圧電源回路92を含む。尚、帯電部43に印加する電圧の大きさは、帯電させようとする感光体ドラム42の電位に応じた大きさとされる。
印刷のときなど、必要なとき、制御部6は、帯電用高圧電源回路92に、帯電部43に対して電圧を印加させ、必要がなくなると電圧印加を停止させる。帯電用高圧電源回路92は、制御部6の指示に基づき、個別にそれぞれの帯電部43に対し、電圧印加のON/OFFを行うことができる。帯電用高圧電源回路92は、4つの帯電部43のうち、1色分のみへの電圧印加や、2色分の電圧印加や、3色分の電圧印加や、全ての帯電部43の全てに電圧印加を行うことができる。電圧を印加する帯電部43を選択できるようにするため、帯電用高圧電源回路92には、制御部6の指示に基づき通電のON/OFFを行う(電圧の印加、不印加)ための4つのスイッチ(不図示)を設けてもよい。
また、本実施形態の複合機100では、最適な濃度での印刷や、感光体ドラム42の特性差(個体差)に応じて感光体ドラム42を一定の電位で帯電させるため、各色の帯電部43に印加する電圧を異ならせることができる。この場合、帯電用高圧電源回路92は、制御部6の指示に基づき、各色の帯電部43に印加する電圧を1又は複数種生成し、対応する帯電部43に印加する。そのため、帯電用高圧電源回路92は、各色用の電源回路(計4つ)を含むようにしてもよい。
また、各1次転写ローラー51Bk〜51Mに電圧(バイアス)を印加するため、高圧電源部9は、各1次転写ローラー51Bk〜51Mに高電圧を印加する1次転写用高圧電源回路93を含む。尚、1次転写ローラー51Bk〜51Mに印加する電圧の大きさは、画像形成装置により異なる。
印刷のときなど、必要なとき、制御部6は、1次転写用高圧電源回路93に1次転写ローラー51Bk〜51Mに電圧を印加させ、必要がなくなると電圧印加を停止させる。1次転写用高圧電源回路93は、個別にそれぞれの1次転写ローラー51Bk〜51Mに対し、電圧印加のON/OFFを行うことができる。1次転写用高圧電源回路93は、4つの1次転写ローラー51Bk〜51Mのうち、1色分のみへの電圧印加や、2色分の電圧印加や、3色分の電圧印加や、全ての1次転写ローラー51Bk〜51Mの全てに電圧印加を行うことができる。電圧を印加する1次転写ローラー51Bk〜51Mを選択できるようにするため、1次転写用高圧電源回路93には、制御部6の指示に基づき通電のON/OFFを行う(電圧の印加、不印加)ための4つのスイッチ(不図示)を設けてもよい。
また、本実施形態の複合機100では、高い転写効率を得るため、各色の1次転写ローラー51Bk〜51Mに印加する電圧を異ならせることができるようにしてもよい。この場合、1次転写用高圧電源回路93は、制御部6の指示に基づき、各色の1次転写ローラー51Bk〜51Mに印加する電圧を1又は複数種生成し、対応する1次転写ローラー51Bk〜51Mに印加する。そのため、1次転写用高圧電源回路93は、各色用の電源回路(計4つ)を含むようにしてもよい。
また、2次転写ローラー55や分離部57に電圧(バイアス)を印加するため、高圧電源部9は、2次転写ローラー55や分離部57に高電圧を印加する2次転写用高圧電源回路94を含む。尚、2次転写ローラー55に印加する電圧と、分離部57に印加する電圧の大きさや極性は異なる。
2次転写用高圧電源回路94は、制御部6の指示に基づき、2次転写ローラー55や分離部57への電圧印加のON/OFFを行うことができる。印刷のときなど、必要なとき、制御部6は、2次転写用高圧電源回路94に2次転写ローラー55や分離部57に電圧を印加させ、必要がなくなると電圧印加を停止させる。2次転写用高圧電源回路94は、2次転写ローラー55や分離部57のうち、一方のみへの電圧印加や、両方への電圧不印加や、両方への電圧印加を行うことができる。電圧を印加する2次転写ローラー55や分離部57を選択できるようにするため、2次転写用高圧電源回路94には、制御部6の指示に基づき通電のON/OFFを行う(電圧の印加、不印加)ための2つのスイッチ(不図示)を設けてもよい。
また、本実施形態の複合機100では、適切な転写効率での2次転写や、適切な用紙の分離のため、2次転写ローラー55と分離部57に印加する電圧を異ならせることができる。この場合、2次転写用高圧電源回路94は、制御部6の指示に基づき、2次転写ローラー55に印加する電圧と、分離部57に印加する電圧をそれぞれ生成し、2次転写ローラー55や分離部57に印加する。そのため、2次転写用高圧電源回路94は、2次転写ローラー55用と分離部57用の電源回路(計2つ)を含むようにしてもよい。
このように、高圧電源部9は、現像用高圧電源回路91や、帯電用高圧電源回路92や、1次転写用高圧電源回路93や、2次転写用高圧電源回路94を含む。各種高圧電源回路は、トランスやコンバーターのような昇圧回路を含み、各部に印加するのに適した大きさの電圧を生成する。
(リークとバス7の信号線に対するノイズ)
次に、図2、図5を用いて、本実施形態の複合機100でのリークについて説明する。
本実施形態の複合機100では、画像形成ユニット40において、放電が発生する場合がある。図2に示すように、現像ローラー44aは、微小な隙間を隔てて感光体ドラム42に対向して設けられる。そして、図5に示すように、印刷ジョブ中などに、現像ローラー44aには、高圧電源部9の出力が印加される。そのため、現像ローラー44aと感光体ドラム42間で、放電が生ずる場合がある。
又、感光体ドラム42の帯電のため、印刷ジョブ中などに、帯電部43には高圧電源部9の出力が印加される。そして、帯電部43に含まれる放電ワイヤー43aから、帯電部43が感光体ドラム42の帯電のために行うコロナ放電を超えるインパルス的な放電が生ずることがある。
又、現像ローラー44aや帯電部43や帯電部43により帯電させられる感光体ドラム42とともに、1次転写ローラー51Bk〜51Mや2次転写ローラー55や分離部57にも、高圧電源部9の出力が印加される。これらの部材には、外部に電流が漏れないように絶縁のための処理や部材が設けられるものの、絶縁が十分でなければ、これらの部材から電流が漏れ出す。
このように、放電や絶縁している部材からの電流の漏れのようなリークが複合機100内で生ずることがある。
そして、上述の各EEPROM82のように、デバイス8の少なくとも一部は、画像形成ユニット40内に設けられる。そのため、各デバイス8を通信可能に接続するバス7(の信号線)も画像形成ユニット40内に設けられる。そして、放電により生じた電磁波がノイズとしてバス7の信号線にのることがある。又、現像ローラー44aや、帯電部43や、感光体ドラム42や、1次転写ローラー51Bk〜51Mや、2次転写ローラー55や分離部57から漏れた電流が、バス7のノイズとなることや、バス7のグランドレベルの変動を引き起こすこともある。
(通信エラーとリトライ)
次に、図4を用いて、本実施形態の複合機100でのバス7を用いた通信での通信エラーとリトライの概要を説明する。
上述のように、本実施形態のバス7では、高圧電源部9の出力が印加される部材からのリークが生ずると、バス7の信号線のレベルが乱され、通信エラーが生ずる場合がある。
本実施形態では、マスターデバイスとしてのCPU81は、ACK信号が返ってこない場合や、チェックサムを実行したところ送信データと受信データが異なると判断した場合や、あり得ないデータの送受信がなされた場合や、データ伝送中の異常な信号線のレベル変化があった場合や、信号線を変化させようとしても変化しない場合などに、通信エラーが発生したと判断する。
このような通信エラーが生じたとき、データを送信していたデバイス8(CPU81やEEPROM82)は、通信エラー発生時と同じ内容のデータを再送信するリトライを行う。言い換えると、CPU81は、通信エラーのあったデータの再送信や、スレーブのデバイス8(EEPROM82)に通信エラーのあったデータの再送信を行わせる。これにより、通信エラーにより失われた情報が回復され、必要なデータがデバイス8の間でやりとりされる。
(テストモード)
次に、図6を用いて、リークの発生箇所を判定するためのテストモードを説明する。図6はテストモードを説明するためのフローチャートである。
各現像部44や、各帯電部43や、各1次転写ローラー51Bk〜51Mや、2次転写ローラー55や、分離部57には高電圧が印加される。尚、以下の説明では、便宜上、各現像部44や、各帯電部43や、各1次転写ローラー51Bk〜51Mや、2次転写ローラー55や、分離部57をまとめて、高電圧が印加される部分として「被印加部」と称する場合がある。
そして、リークが生ずることで、バス7の通信(デバイス8間の通信)でリトライの回数が増加する場合がある。そのため、リトライが頻繁に繰り返される状態では、被印加部の何れかでリークが生じている可能性がある。
そこで、本実施形態の複合機100は、リークの発生箇所を判定するため、試験的に高電圧を被印加部に1つずつ順番に印加していくテストモードを有する。以下、複合機100のテストモードでの動作を説明する。
まず、図6のスタートは、テストモードによる動作を開始する時点である。使用者により操作パネル1にテストモードの実行の指示がなされると、制御部6は、テストモードによるリークの発生箇所判定処理を開始する。尚、テストモードは、予め定められた条件が整うと、自動的に開始されてもよい(詳細は後述)。ここで、本実施形態では、テストモードでのリトライ回数のカウントをCPU81が行う。そのため、CPU81は、バス7を用いた通信でのリトライ回数をカウントする通信制御デバイスに相当する。尚、CPU81以外にマスターデバイスを設けたり、リトライ回数をカウントするデバイスを設けたりして、そのデバイスがリトライ回数をカウントするようにしてもよい。
まず、制御部6は、予め定められた順番に基づき、被印加部のうち、これから電圧を印加する被印加部を1つ選択する(ステップ♯1)。
そして、制御部6の指示を受け、高圧電源部9は、選択された被印加部に予め定められたテスト時間中、予め定められた電圧印加時間の長さで、電圧を印加する(ステップ♯2、1次テスト)。この1次テストの時間中、デバイス8は通信を行う。1次テストの時間中、制御部6(CPU81)は、テスト用のダミーのデータをデバイス8間でやりとりさせても良い(ステップ♯2)。
具体的に、制御部6は、高圧電源部9に、予め定められたテスト時間中(1次テストの時間中)、予め定められた電圧印加時間の長さで、選択した1つの被印加部に対してのみ、印刷時に印加する大きさ、波形の電圧を印加させる。尚、テスト時間(1次テストの時間)は、2、3秒程度とすることができ(2、3秒以上でもよい。)、テスト時間中の電圧印加時間は、テスト時間よりも短い時間とすることができる。
例えば、ブラックの現像部44が選択されたとき、高圧電源部9は、予め定められたテスト時間中(1次テストの時間中)、予め定められた電圧印加時間の長さで、ブラックの現像部44(現像ローラー44a)に対してのみ、現像実行時の電圧(現像バイアス)を印加する。
このとき、CPU81(制御部6)は、テスト時間中(1次テスト中)でのリトライ回数をカウントする(ステップ♯3)。そして、制御部6は、テスト時間中に生じたリトライ回数に基づく頻度を求め、求めた頻度が予め定められた基準頻度を超えるか否かを確認する(ステップ♯4)。
ここで、制御部6が求める頻度は、リトライの発生の頻度を示す値である。制御部6は、テスト時間内のリトライの回数の値そのものを頻度と扱ってもよい。基準頻度は、実験や経験に基づき定めることができる値である。この場合、テスト時間の長さと同じ時間の間に生ずる平均的なリトライ回数以上の値が基準頻度と定められる。例えば、テスト時間の長さと同じ時間の間に生ずるリトライの回数が1回であれば、基準頻度は、2回以上とされる。
あるいは、制御部6は、単位時間(例えば、1秒)あたりのリトライ回数の値を頻度として求めてもよい。この場合、CPU81(制御部6)は、テスト時間中に実際にカウントしたリトライ回数をテスト時間(1次テストの時間)で除すことにより単位時間あたりのリトライ回数の値を求める。この場合、単位時間中に平均的に生じ得るリトライ回数以上の値を基準頻度と定めてもよい。例えば、平均的に単位時間に生ずるリトライの回数が1回であれば、基準頻度は、2回以上とされる。
言い換えると、基準頻度は、テスト時間中、リークなどの異常があるためにリトライ回数が多いと判定するか否かを定めるための値である。尚、基準頻度を示すデータは記憶部62に予め記憶される。
基準頻度以下であれば(ステップ♯4のNo)、制御部6は、選択している被印加部でリークが発生していないと判断する(ステップ♯5)。
一方、基準頻度を超えていれば(ステップ♯4のYes)、制御部6は、基準頻度を超えた被印加部(高頻度部)に対し、再テストを開始する(再テストモードへの移行。ステップ♯6)。この再テスト(再テストモード)では、制御部6の指示に基づき、高圧電源部9は、高頻度部に対し、1次テストよりも電圧印加時間を増減させ(変化させ)、CPU81(制御部6)は、再テスト中でのリトライ回数をカウントする(ステップ♯7)。この再テスト中でもデバイス8は通信を行う。
リトライの回数をカウントする時間の条件を同じにするため、CPU81(制御部6)は、再テストでは、1次テスト(ステップ♯2のテスト)のテスト時間と同じ長さの間(テスト時間で)、リトライ回数をカウントする。言い換えると、再テストでリトライ回数をカウントする時間の長さは、先になされた1次テストと同じである。
そして、本実施形態の再テストモードでは、制御部6の指示に基づき、高圧電源部9は、再テストの時間中、被印加部(高頻度部)に電圧を印加する時間を、1次テストでの予め定められた電圧印加時間よりも減らす(ゼロとしてもよい)。言い換えると、再テストモードでは、被印加部(高頻度部)への電圧印加時間を1次テストよりも減らす。例えば、1次テストで、テスト時間中(リトライ回数のカウント中)、60〜70%程度の時間幅で、電圧を印加するのであれば、高圧電源部9は、再テストモードでは(再テストでは)、再テスト時間(リトライ回数をカウントする時間)の40〜50%の時間幅で、再テストを行う被印加部に電圧を印加する。
再テスト中の電圧印加時間を1次テストよりも減らす場合、再テストで、1次テストよりもリトライ回数が減っていると、電圧印加とリトライ回数には因果関係がある可能性が高い。そして、電圧印加時間を短くしたために、リークによるリトライ回数が減っているので、再テストした被印加部でリークが生じているとみなすことができる。
一方、再テスト中、リトライ回数に大きな差が無ければ、リークと通信のリトライに因果関係はないと判断できる。この場合、リトライの頻発の原因は、デバイス8の故障や、被印加部への高電圧印加以外のノイズ発生源があると判断できる。
尚、再テストモードでは、電圧印加時間を1次テストよりも減らすのではなく、増やすようにしてもよい。増やす場合でも、CPU81(制御部6)は、再テストモードでは(再テスト中では)では、1次テスト(ステップ♯2のテスト)のテスト時間と同じ長さの間、リトライ回数をカウントする。言い換えると、再テストでリトライ回数をカウントする時間の長さは、先になされた1次テストと同じとする。
そして、再テストでは、制御部6の指示に基づき、高圧電源部9は、被印加部(高頻度部)に電圧を印加する時間を、1次テストでの予め定められた電圧印加時間よりも長くする。例えば、1次テストで、テスト時間中(リトライ回数のカウント中)、60〜70%程度の時間幅で、電圧を印加するのであれば、高圧電源部9は、再テストモードでは(再テストでは)、再テスト時間中(リトライ回数のカウント中)の80%〜再テスト時間ずっと(100%)の時間幅で、再テストを行う被印加部に電圧を印加する。
再テストモードで、1次テストよりもリトライ回数が増えていると、電圧印加とリトライの回数には因果関係がある可能性が高い。言い換えると、電圧印加時間を長くしたために、リークによるリトライ回数が増えているので、再テストした被印加部(高頻度部)でリークが生じているとみなすことができる。
制御部6は、再テストの結果、1次テストよりもリトライ回数が予め定められた所定回数以上変化しているか否かを確認する(ステップ♯8)。所定回数は、リークがないときでのリトライ回数の発生の誤差を考慮して定めることができる。なお、所定回数は「1」としてもよいし、「2以上」でもよい。
所定回数以上変化していれば(ステップ♯8のYes)、制御部6は、電圧印加時間の変更に伴ってリトライ回数が変化していると認められるので(電圧印加時間の変更とリトライ回数の変化に因果関係が認められるので)、選択している被印加部でリークが発生している(選択している被印加部はリーク発生箇所である)と判定する(ステップ♯9)。一方、所定回数以上変化していなければ(ステップ♯8のNo)、制御部6は、選択している被印加部でリークが発生していないと判断する(ステップ♯5へ)。ステップ♯9又はステップ♯5への移行に伴い、再テストモードは終了する。
尚、再テストを行わず、基準頻度を超えていれば(ステップ♯4のYes)、制御部6は、直ちに選択している被印加部でリーク発生と判定してもよい。再テストによる確認を行わないとき、ステップ♯6〜ステップ♯8をスキップし、ステップ♯4のYesのとき、ステップ♯9に移行する。
ステップ♯5とステップ♯9の後、制御部6は、被印加部の全てについて、テストを行ったか(全ての被印加部に対し、1つずつ試験的に電圧を印加してリトライ回数をカウントし、リークが発生しているか否か判断したか)を確認する(ステップ♯10)。
まだ、全ての被印加部に対し、テストを行っていなければ(ステップ♯10のNo)、フローは、ステップ♯1に戻る。尚、本実施形態の説明では、順番に1つずつ被印加部に電圧印加とリトライ回数のカウントを行う過程で、リトライ回数の頻度が基準頻度を超えた高頻度部に対して、再テストモードにより、リークが生じているか否かを判断した。しかし、順番に1つずつ被印加部に電圧印加とリトライ回数のカウントを行ってリトライ回数の頻度が基準頻度を超えているか否かの確認を全ての被印加部に行い、次に、被印加部のうち、リトライ回数の頻度が基準頻度を超えた高頻度部に対し、順番に、再テストモードによるリークが生じているか否かの判断を行うようにしてもよい。
一方、全ての被印加部に対するテストが完了していれば(ステップ♯10のYes)、制御部6は、リークが発生している被印加部があれば、その被印加部を出力部から出力させる(ステップ♯11、詳細は後述)。
(リークが生じている被印加部の出力)
次に、図7を用いて、リークが生じている被印加部の出力について説明する。図7は、リークが生じている被印加部の出力を説明するための図である。
本実施形態の複合機100では、テストモードで各被印加部への電圧を行った結果、リークが発生している被印加部を判定(検知)すると、制御部6は、リークが発生していると判定した被印加部(リーク発生箇所)を出力部から出力させる。これにより、サービスマンや使用者にリークの発生箇所を知らせることができる。そして、図7に示すように、本実施形態の複合機100では、操作パネル1、画像形成部10、通信部63は、リークが発生していると認識された被印加部の出力部として機能する。
具体的に、制御部6は、リークが発生していると認識された被印加部の示す情報を操作パネル1の表示部11で表示出力させる。又、制御部6は、印刷部10にリークが発生していると認識された被印加部の示す情報を印刷出力させる。又、制御部6は、リークが発生していると認識された被印加部をコンピューター200に向けて通信部63に送信させる。これにより、コンピューター200のディスプレイなどでリークが発生していると認識された被印加部の示す情報を閲覧することができる。
何れの手法により、リークが発生していると認識された被印加部の示す情報を出力するかは、操作パネル1や複合機100と通信可能に接続されたコンピューター200で設定することができる。制御部6は、操作パネル1で選択された出力箇所に応じ、表示部11や印刷部10や通信部63を制御して、リークが発生していると認識された被印加部の示す情報を出力させる。
(テストモードによるリーク発生箇所の判定の自動実行)
次に、図8を用いて、テストモードによるリーク発生箇所の判定の自動実行を説明する。図8は、テストモードによるリーク発生箇所の判定の自動実行の流れを示すフローチャートである。尚、本実施形態の複合機100では、ドラムユニット42Uについてのバス7と、現像部44についてのバス7と2種類設けることができるが、それぞれのバス7に対し、本フローが実行される。
まず、図8のスタートは、印刷ジョブを開始する時点である。言い換えると、高圧電源部9が印刷のため、電圧を被印加部に印加し始める時点である。
まず、CPU81(制御部6)は、印刷ジョブの実行中(印刷のために被印加部に電圧を印加する間)でのデバイス8間の通信でのリトライ回数をカウントする。これは、高圧電源部9が印刷のために、各種被印加部に高電圧を印加している間でのリトライ回数をカウントするためである。尚、リトライ回数をカウントする時間をある程度長くとるため、一定枚数以上の印刷ジョブのみについて、リトライ回数をカウントするようにしてもよい。
そして、CPU81(制御部6)は、印刷ジョブ中のリトライ回数をカウントする(ステップ♯11)。そして、CPU81は、印刷ジョブが完了したか否かを確認する(ステップ♯12)。
印刷ジョブが完了していなければ(ステップ♯12のNo)、フローはステップ♯11に戻る。一方、印刷ジョブが完了していれば(ステップ♯12のYes)、CPU81は、カウントしたリトライ回数に基づき、リトライの頻度を求める(ステップ♯13)。そして、頻度が予め定められた異常頻度を超えているか否かを確認する(ステップ♯14)。
異常頻度の値は適宜定めることができる。ここで、制御部6(CPU81)は、単位時間(例えば、1秒)あたりのリトライ回数の値を頻度として求める場合、制御部6(CPU81)は、印刷ジョブ中に実際にカウントしたリトライ回数を、印刷ジョブの開始から終了までの時間や、印刷のために何れかの被印加部への電圧印加開始から全ての被印加部への電圧印加を終了するまでの時間で除すなどにより、単位時間あたりのリトライ回数の値を求める。この場合、異常頻度の値を、単位時間中にリークがないときのリトライ回数を超える値に定めてもよい。尚、異常頻度を示すデータも記憶部62に予め記憶される。また、異常頻度は、基準頻度と同じ値でもよいし、異なる値でもよい。
また、制御部6は、印刷ジョブ中でのリトライの回数の値そのものを頻度と扱ってもよい。この場合、異常頻度の値を、1つの印刷ジョブ中、リークがないときの平均的なリトライ回数に基づき定めればよい。
求めた頻度が異常頻度を超えているとき(ステップ♯14のYes)、制御部6(CPU81)は、図6に示した、テストモードによるリーク発生箇所の判定制御を自動的に開始する(ステップ♯15→エンド、図6のステップ♯1へ)。これにより、リークの発生が自動的に速やかに検知され、リークの発生箇所が使用者に速やかに報知される。
一方、求めた頻度が異常頻度以下のとき(ステップ♯14のNo)、制御部6(CPU81)は、テストモードによるリーク発生箇所の判定制御を自動的に開始することなくフローを終了させる(ステップ♯15のスキップ→エンド)。
このようにして、実施形態に係る画像形成装置(複合機100)は、高圧電源部9と、印刷部10と、バス7と、デバイス8と、出力部と、制御部6と、テストモードを有する。高圧電源部9は、印刷に要する電圧を生成する。印刷部10(画像形成部4、中間転写部5aなど)は、高圧電源部9が生成した電圧が印加される被印加部(現像部44、帯電部43、1次転写ローラー51Bk〜51M、2次転写ローラー55、分離部57)を複数含む。バス7は、通信を行うためのものである。デバイス8は、複数設けられ、バス7により通信可能に接続されることで通信を行うとともに通信エラーが生ずるとリトライを行う。出力部(印刷部10、表示部11、通信部63)は、情報を出力する。制御部6はリークが発生している被印加部を判定するためのテストモードに関する処理を制御する。複数のデバイスのうちの少なくとも1つは、通信でのリトライの回数であるリトライ回数をカウントする通信制御デバイス(CPU81)である。テストモードは、リークが発生している被印加部を判定するためのものである。そして、テストモードにおいて、高圧電源部9は、被印加部に対し、1つずつ順番に予め定められたテスト時間中に予め定められた電圧印加時間の長さで、電圧印加を行う。デバイス8は、テスト時間中に通信を行うとともに、通信制御デバイスは、テスト時間中でのリトライ回数を被印加部ごとカウントする。制御部6は、テスト時間中でのリトライの頻度が予め定められた基準頻度を超えている被印加部である高頻度部を、リークが発生している被印加部であるリーク発生箇所と判定し、出力部にリーク発生箇所を示す情報を出力させる。
これにより、テストモードを実行することで、リーク(放電や絶縁すべき部材からの電流の漏れ)が生じているか否か、及び、リークが生じている部分(不具合箇所)を容易に判定することができる。従って、不具合原因の判定に要する時間を短くすることができる。そして、メンテナンスや修理に要する時間を短くすることができ、メンテナンスや修理を行い易くすることができる。しかも、バス7で通信を行って、バス7での通信をリーク発生のセンサーのように用いるため、複数の電流検知用のセンサーや特別な回路は必要が無く、安価に不具合箇所を判定することができる。
また、制御部6は、テスト時間中でのリトライの頻度が基準頻度を超えただけではリーク発生箇所と判定せず、高頻度部に対し、テストモードでの電圧印加時間と異なる時間で電圧を印加する再テストモードに関する処理を制御し、再テストモードにおいて、高圧電源部9に、テストモード(先の1次テスト)での電圧印加時間よりも時間を減らして高頻度部に電圧を印加させるときは、再テスト中でのリトライの頻度がテストモードでのリトライの頻度よりも小さくなった高頻度部をリーク発生箇所と判定し、再テストモードにおいて、高圧電源部9に、テストモードでの電圧印加時間よりも長い時間で高頻度部に電圧を印加させるときは、再テスト中でのリトライの頻度がテストモードでのリトライの頻度よりも大きくなった高頻度部をリーク発生箇所と判定する。これにより、リトライの発生とリークの因果関係を確認するので、リークが発生している箇所を正確に判定することができる。従って、リーク発生箇所の誤って判定することを無くすことができる。
また、出力部(印刷部10、表示部11、通信部63)は、リーク発生箇所を示す情報を印刷する印刷部10(画像形成部4、中間転写部5aなど)、リーク発生箇所を示す情報を外部のコンピューター200に出力する通信部63、又は、リーク発生箇所を示す情報を表示する表示部11の何れか1つ、又は、複数である。これにより、使用者に確実に判定した不具合原因(リーク発生箇所)を伝達することができる。
また、印刷部10(画像形成部4、中間転写部5aなど)は、感光体ドラム42に静電潜像を形成し、静電潜像を現像することでトナー像を感光体ドラム42に形成し、形成したトナー像を用紙に転写、定着させて印刷を行い、被印加部(現像部44、帯電部43、1次転写ローラー51Bk〜51M、2次転写ローラー55、分離部57)は、感光体ドラム42を帯電させる帯電部43、静電潜像の現像を行う現像部44、形成されたトナー像を用紙に転写する転写部、用紙が印刷部10内の回転体に巻き付くことを防ぐための分離部57の何れか1つ、又は、複数である。これにより、これらのいずれかの部分で生じているリークの発生箇所を判定することができる。
また、本実施形態の画像形成装置(複合機100)は、画像形成装置をテストモードとする旨の指示を受け付ける操作部(操作パネル1)を含み、操作部がテストモードの実行指示を受け付けると、制御部6は、高圧電源部9、デバイス8(CPU81、EEPROM82)にテストモードでの動作を開始させ、テストモードの実行の結果、リーク発生箇所があると判定されたとき、出力部(印刷部10、表示部11、通信部63)は、リーク発生箇所を示す情報を出力する。これにより、使用者やメンテナンスや修理を行う者が任意にテストモードを画像形成装置(複合機100)に実行させることができる。
また、通信制御デバイス8(CPU81)は、印刷ジョブ中でのリトライ回数をカウントし、印刷ジョブ中でのリトライの頻度が予め定められた異常頻度を超えたとき、印刷ジョブの終了に伴い、制御部6は、高圧電源部9、デバイス8、自動的にテストモードでの動作を開始させ、テストモードの実行の結果、リーク発生箇所があると判定されたとき、出力部(印刷部10、表示部11、通信部63)は、リーク発生箇所を示す情報を出力する。これにより、リトライ回数が多くなって、リークが発生している可能性が高いとき、自動的にテストモードを画像形成装置(複合機100)に実行させることができる。
以下、別実施形態について説明する。上記の実施形態では、デバイス8として、CPU81とEEPROM82を例に挙げて説明した。しかし、本実施形態に係るデバイス8は、マイコンや、他種のメモリーや、通信用チップや、これらの回路を含む基板や、各種センサーなど、他種の通信可能な回路や基板や素子でもよく、CPU81やEEPROM82に限られない。言い換えると、通信路としてのバス7に接続されるデバイス8は、CPU81やEEPROM82に限られない。そして、上記の実施形態では、処理回路としてのCPU81がリトライ回数のカウントを行う例を説明した。しかし、マイコンや、演算処理機能を有するEEPROM82のようなメモリーや、各種チップなど、リトライ回数をカウントできる機能、回路を含むCPU81以外のデバイス8がリトライ回数をカウントするようにしてもよい。又、リトライ回数をカウントするデバイス8は1つ(例えば、CPU81)に限らず、バス7に接続された各種ROMやマイコンなどのような複数のデバイス8が、リトライ回数をカウントするようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されず、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
高電圧の印加による放電やリークの影響を受けるバスと、バスにより通信可能に接続された複数のデバイスを含む画像形成装置に利用可能である。
100 複合機(画像形成装置) 10 印刷部(出力部)
1 操作パネル(操作部) 11 表示部(出力部)
3a 給紙部(印刷部) 3b 搬送部(印刷部)
4 画像形成部(印刷部) 42 感光体ドラム
43 帯電部(被印加部) 44 現像部(被印加部)
5a 中間転写部(印刷部)
51(51Bk〜51M) 1次転写ローラー(被印加部、転写部)
55 2次転写ローラー(被印加部、転写部)
57 分離部(被印加部) 5b 定着部(印刷部)
6 制御部 63 通信部(出力部)
7 バス 8 デバイス
81 CPU(デバイス、通信制御デバイス)
82 EEPROM(デバイス) 9 高圧電源部
91 現像用高圧電源回路 92 帯電用高圧電源回路
93 1次転写用高圧電源回路 94 2次転写用高圧電源回路

Claims (6)

  1. 印刷に要する電圧を生成する高圧電源部と、
    前記高圧電源部が生成した電圧が印加される被印加部を複数含む印刷部と、
    通信を行うためのバスと、
    複数設けられ、前記バスにより通信可能に接続されることで通信を行うとともに通信エラーが生ずるとリトライを行うデバイスと、
    情報を出力する出力部と、
    リークが発生している前記被印加部を判定するためのテストモードに関する処理を制御する制御部と、を有し、
    複数のデバイスのうちの少なくとも1つは、通信でのリトライの回数であるリトライ回数をカウントする通信制御デバイスであり、
    前記テストモードにおいて、
    前記高圧電源部は、前記被印加部に対し、1つずつ順番に、予め定められたテスト時間中に、予め定められた電圧印加時間の長さで電圧印加を行い、
    前記デバイスは、前記テスト時間中に通信を行うとともに、前記通信制御デバイスは、前記テスト時間中での前記リトライ回数を前記被印加部ごとカウントし、
    前記制御部は、前記テスト時間中での前記リトライの頻度が予め定められた基準頻度を超えている前記被印加部である高頻度部を、リークが発生している前記被印加部であるリーク発生箇所と判定し、前記出力部に前記リーク発生箇所を示す情報を出力させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記テスト時間中での前記リトライの頻度が前記基準頻度を超えただけでは前記リーク発生箇所と判定せず、前記高頻度部に対し、前記テストモードでの前記電圧印加時間と異なる時間で電圧を印加する再テストモードに関する処理を制御し、前記再テストモードにおいて、前記高圧電源部に、前記テストモードでの前記電圧印加時間よりも時間を減らして前記高頻度部に電圧を印加させるときは、再テスト中での前記リトライの頻度が前記テストモードでの前記リトライの頻度よりも小さくなった前記高頻度部を前記リーク発生箇所と判定し、前記再テストモードにおいて前記高圧電源部に、前記電圧印加時間よりも長い時間で前記高頻度部に電圧を印加させるときは、再テスト中での前記リトライの頻度が前記テストモードでの前記リトライの頻度よりも大きくなった前記高頻度部を前記リーク発生箇所と判定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記出力部は、前記リーク発生箇所を示す情報を印刷する前記印刷部、前記リーク発生箇所を示す情報を外部のコンピューターに出力する通信部、又は、前記リーク発生箇所を示す情報を表示する表示部の何れか1つ、又は、複数であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記印刷部は、感光体ドラムに静電潜像を形成し、静電潜像を現像することでトナー像を前記感光体ドラムに形成し、形成したトナー像を用紙に転写、定着させて印刷を行い、
    前記被印加部は、前記感光体ドラムを帯電させる帯電部、静電潜像の現像を行う現像部、形成されたトナー像を用紙に転写する転写部、用紙が前記印刷部内の回転体に巻き付くことを防ぐための分離部の何れか1つ、又は、複数であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 画像形成装置を前記テストモードとする旨の指示を受け付ける操作部を含み、
    前記操作部が前記テストモードの実行指示を受け付けると、前記制御部は、前記高圧電源部、前記デバイスに前記テストモードでの動作を開始させ、
    前記テストモードの実行の結果、前記リーク発生箇所があると判定されたとき、前記出力部は、前記リーク発生箇所を示す情報を出力することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記通信制御デバイスは、印刷ジョブ中での前記リトライ回数をカウントし、
    印刷ジョブ中での前記リトライの頻度が予め定められた異常頻度を超えたとき、
    印刷ジョブの終了に伴い、前記高圧電源部、前記デバイス、前記制御部は、自動的に前記テストモードでの動作を開始し、
    前記テストモードの実行の結果、前記リーク発生箇所があると判定されたとき、前記出力部は、前記リーク発生箇所を示す情報を出力することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017123083A (ja) * 2016-01-08 2017-07-13 Necプラットフォームズ株式会社 被疑診断回路と情報処理装置及び被疑診断方法とプログラム
JP2017126052A (ja) * 2016-01-13 2017-07-20 株式会社リコー 画像形成装置
CN107879147A (zh) * 2016-09-30 2018-04-06 兄弟工业株式会社 片材进给器、图像记录设备和非瞬时计算机可读介质

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