JP2015012583A - 干渉制御方法、干渉制御装置および無線通信システム - Google Patents

干渉制御方法、干渉制御装置および無線通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】干渉の抑制を図ること。【解決手段】取得部111は、第1無線基地局121および第2無線基地局122からの無線信号の無線端末130における各受信品質の、複数の時刻における各測定結果を取得する。算出部112は、取得部111によって取得された各測定結果に基づいて、第1無線基地局121および第2無線基地局122からの無線信号の無線端末130における各受信品質の予測値を算出する。制御部113は、算出部112によって算出された各受信品質の予測値に基づいて第1無線基地局121および第2無線基地局122における無線信号の各送信電力を制御する。【選択図】図1B

Description

本発明は、干渉制御方法、干渉制御装置および無線通信システムに関する。
従来、3G(3rd Generation:第3世代移動通信システム)やLTE(Long Term Evolution)などの無線通信方式を用いた移動無線ネットワークにおいて、無線基地局の送信する電波を制御して無線端末の通信環境を制御する技術が知られている(たとえば、下記特許文献1参照。)。また、無線端末から通知された位置情報に基づいて無線端末の移動先を予測し、予測した位置における通信品質に基づいてデータレートを制御する技術が知られている(たとえば、下記特許文献2参照。)。
特開2004−363940号公報 特開2004−064538号公報
しかしながら、上述した従来技術では、干渉制御における無線基地局の送信電力の算出や切替には時間がかかるため、たとえば無線端末の移動にともなって無線端末の受信環境が変動していると、干渉を抑えることが困難である。
1つの側面では、本発明は、干渉の抑制を図ることができる干渉制御方法、干渉制御装置および無線通信システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一側面によれば、複数の無線基地局からの無線信号の無線端末における各受信品質の、複数の時刻における各測定結果を取得し、取得した各測定結果に基づいて、前記複数の無線基地局からの無線信号の前記無線端末における各受信品質の予測値を算出し、算出した各受信品質の予測値に基づいて前記複数の無線基地局における前記無線信号の各送信電力を制御する干渉制御方法、干渉制御装置および無線通信システムが提案される。
本発明の一側面によれば、干渉の抑制を図ることができる。
実施の形態1にかかる無線通信システムの一例を示す図である。 図1Aに示した無線通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。 受信品質の測定結果の一例を示す図である。 受信品質の予測値の一例を示す図である。 実施の形態2にかかる通信システムの一例を示す図である。 実施の形態2にかかる干渉制御装置の一例を示す図である。 図3Aに示した干渉制御装置における信号の流れの一例を示す図である。 干渉制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 干渉制御装置による処理の一例を示すシーケンス図である。 送信電力の算出処理の一例を示すシーケンス図である。 無線品質の予測値の算出処理の一例を示すフローチャートである。 無線基地局および無線端末の各位置の一例を示す図である。 無線品質情報テーブルの一例を示す図である。 各セルにおける受信電力の変化の一例を示すグラフである。 実測値および予測値の一例を示す図である。 実施の形態3にかかる干渉制御装置の一例を示す図である。 図9Aに示した干渉制御装置における信号の流れの一例を示す図である。 実施の形態3にかかる送信電力の算出処理の一例を示すシーケンス図である。 予測スループットの算出結果の一例を示す図である。 実施の形態4にかかる干渉制御装置の一例を示す図である。 図12Aに示した干渉制御装置における信号の流れの一例を示す図である。 実施の形態4にかかる干渉制御装置による処理の一例を示すシーケンス図である。 実施の形態4にかかる通信システムにおける処理の一例を示すシーケンス図である。 実施の形態4にかかる無線基地局および無線端末の各位置の一例を示す図である。 実施の形態4にかかる無線品質情報テーブルの一例を示す図である。 実施の形態5にかかる干渉制御装置の一例を示す図である。 図16Aに示した干渉制御装置における信号の流れの一例を示す図である。 実施の形態5にかかる干渉制御装置による処理の一例を示すシーケンス図である。 実施の形態6にかかる干渉制御装置の一例を示す図である。 図18Aに示した干渉制御装置における信号の流れの一例を示す図である。 実施の形態6にかかる送信電力の算出処理の一例を示すシーケンス図である。 実施の形態7にかかる干渉制御装置の一例を示す図である。 図20Aに示した干渉制御装置における信号の流れの一例を示す図である。 実施の形態7にかかる通信システムにおける処理の一例を示すシーケンス図である。 実施の形態7にかかる干渉制御装置による処理の一例を示すシーケンス図である。
以下に図面を参照して、本発明にかかる干渉制御方法、干渉制御装置および無線通信システムの実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(実施の形態1にかかる無線通信システム)
図1Aは、実施の形態1にかかる無線通信システムの一例を示す図である。図1Bは、図1Aに示した無線通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。図1A,図1Bに示すように、実施の形態1にかかる無線通信システム100は、干渉制御装置110と、第1無線基地局121と、第2無線基地局122と、無線端末130と、を含む。
第1無線基地局121および第2無線基地局122は、たとえば互いに重複部分を有する各セルを形成する各無線基地局である。無線端末130は、第1無線基地局121および第2無線基地局122の各セルの重複部分に位置し、第1無線基地局121および第2無線基地局122との間で無線通信が可能である。無線端末130は複数あってもよい。
干渉制御装置110は、第1無線基地局121および第2無線基地局122の送信電力を制御することにより、無線端末130における干渉を制御する。干渉制御装置110は、たとえば第1無線基地局121および第2無線基地局122と通信可能な装置である。または、干渉制御装置110は、たとえば第1無線基地局121および第2無線基地局122のうちの一方に設けられ、第1無線基地局121および第2無線基地局122のうちの他方と通信可能な装置であってもよい。以下、干渉制御装置110が第1無線基地局121および第2無線基地局122と通信可能な装置である場合について説明する。
無線端末130は、第1無線基地局121からの無線信号の無線端末130における受信品質を測定する。また、無線端末130は、第2無線基地局122からの無線信号の無線端末130における受信品質を測定する。受信品質は、たとえば受信強度である。
たとえば、無線端末130は、第1無線基地局121および第2無線基地局122のうちの接続中の無線端末へ、各受信品質の測定結果を送信する。また、無線端末130は、異なる時刻において各受信品質を測定し、測定結果を送信する。第1無線基地局121および第2無線基地局122のうちの無線端末130から測定結果を受信した無線基地局は、受信した測定結果を干渉制御装置110へ送信する。
干渉制御装置110は、取得部111と、算出部112と、制御部113と、を備える。取得部111は、第1無線基地局121および第2無線基地局122からの各無線信号の無線端末130における各受信品質の、複数の時刻における各測定結果を取得する。
たとえば、取得部111は、第1無線基地局121または第2無線基地局122から送信された測定結果を受信し、受信した測定結果を干渉制御装置110のメモリに蓄積することにより、複数の時刻における各測定結果を取得することができる。取得部111は、取得した各測定結果を算出部112へ出力する。
算出部112は、取得部111から出力された各測定結果に基づいて、第1無線基地局121および第2無線基地局122からの各無線信号の無線端末130における未来の各受信品質の予測値を算出する。そして、算出部112は、算出した各受信品質の予測値を制御部113へ出力する。
制御部113は、算出部112から出力された各受信品質の予測値に基づいて、第1無線基地局121および第2無線基地局122における無線信号の各送信電力を制御する。たとえば、制御部113は、第1無線基地局121および第2無線基地局122へ制御信号を送信することによって第1無線基地局121および第2無線基地局122の相対的な送信電力を制御する。
(受信品質の測定結果)
図1Cは、受信品質の測定結果の一例を示す図である。図1Cに示す測定結果140は、取得部111によって取得される、時刻t1,t2(t1<t2)における各受信品質の測定結果である。たとえば、q11,q12は、それぞれ時刻t1,t2における、第1無線基地局121からの無線信号の無線端末130における受信品質の測定結果である。q21,q22は、それぞれ時刻t1,t2における、第2無線基地局122からの無線信号の無線端末130における受信品質の測定結果である。
(受信品質の予測値)
図1Dは、受信品質の予測値の一例を示す図である。図1Dに示す予測値150のq13は、未来の時刻t3(>t1,t2)における各受信品質の予測値である。たとえば、q13は、時刻t3における、第1無線基地局121からの無線信号の無線端末130における受信品質の予測値である。q23は、時刻t3における、第2無線基地局122からの無線信号の無線端末130における受信品質の予測値である。
たとえば、算出部112は、図1Cに示した測定結果140のq11,q12に基づいてq13を算出することができる。また、算出部112は、図1Cに示した測定結果140のq21,q22に基づいてq23を算出することができる。
制御部113は、q13,q23に基づいて、第1無線基地局121および第2無線基地局122の各送信電力を制御する。
このように、実施の形態1にかかる干渉制御装置110によれば、蓄積した無線端末130の受信品質から未来の無線端末130の受信強度を予測し、予測結果を用いて第1無線基地局121および第2無線基地局122の各送信電力を制御することができる。これにより、無線端末130が移動して無線端末130の受信環境が変動していても、干渉を適切に抑制することができる。
<干渉度の予測値に基づく送信電力の制御>
たとえば、取得部111は、複数の無線端末130のそれぞれについて各受信品質の測定結果を取得する。また、算出部112は、複数の無線端末130のそれぞれについて各受信品質の予測値を算出する。また、制御部113は、第1無線基地局121および第2無線基地局122の各送信電力の複数の組み合わせについて、複数の無線端末130のそれぞれについて、無線端末130における干渉度の予測値を算出する。そして、制御部113は、算出した干渉度の予測値に基づいて、第1無線基地局121および第2無線基地局122における無線信号の各送信電力を制御する。
たとえば、無線端末130が第1無線基地局121に接続する場合は、第1無線基地局121からの無線信号の受信強度の予測値を、第1無線基地局121の送信電力の変更量に応じて補正した値を被干渉強度とすることができる。また、第2無線基地局122からの無線信号の受信強度の予測値を、第2無線基地局122の送信電力の変更量に応じて補正した値を干渉強度とすることができる。そして、制御部113は、たとえば干渉強度/被干渉強度によって干渉度の予測値を算出することができる。
<スループットの予測値に基づく制御>
制御部113は、複数の無線端末130のそれぞれについて、無線端末130について算出した干渉度の予測値に基づいて無線端末130のスループットの予測値を算出してもよい。そして、制御部113は、算出したスループットの予測値に基づいて、第1無線基地局121および第2無線基地局122における無線信号の各送信電力を制御する。
一例として、無線端末130が第1無線基地局121に接続する場合について説明する。この場合は、制御部113は、無線端末130と第1無線基地局121との間の無線通信における最大帯域を、無線端末130について算出した干渉度の予測値によって補正することにより無線端末130のスループットの予測値を算出することができる。
さらに、制御部113は、算出したスループットの予測値を、無線端末130が接続する第1無線基地局121における接続端末数によって補正してもよい。これにより、第1無線基地局121における混雑度合いに応じたスループットの予測値を算出することができる。第1無線基地局121における接続端末数は、第1無線基地局121に接続する無線端末130を含む無線端末の数である。
<制御対象外の無線端末への接続切替の予測に基づく制御>
また、算出部112は、複数の無線端末130のうちの一部の無線端末130の、第1無線基地局121および第2無線基地局122と異なる無線基地局への接続切替を予測してもよい。たとえば、取得部111は、第1無線基地局121および第2無線基地局122と異なる無線基地局からの無線信号の無線端末130における受信品質の測定結果も取得する。そして、算出部112は、取得部111によって取得された各受信品質の測定結果に基づいて無線端末130の接続切替を予測することができる。
たとえば、算出部112は、無線端末130における受信品質が最も高い無線端末が、第1無線基地局121および第2無線基地局122と異なる無線基地局である場合は、無線端末130の接続切替があると予測する。
算出部112は、接続切替があると予測した場合に、複数の無線端末130のうちの接続切替が予測された無線端末130を除く無線端末130のそれぞれについての各受信品質の予測値を算出する。また、制御部113は、複数の無線端末130のうちの接続切替が予測された無線端末130を除く無線端末130のそれぞれについての各受信品質の予測値に基づいて送信電力の制御を行う。
これにより、未来において第1無線基地局121または第2無線基地局122に接続していると予測される無線端末130における各受信品質の予測値を用いて送信電力の制御を行い、干渉を抑えることができる。
(実施の形態2)
(実施の形態2にかかる通信システム)
図2は、実施の形態2にかかる通信システムの一例を示す図である。図2に示すように、実施の形態2にかかる通信システム200は、無線端末211,212と、無線基地局221〜225と、LTEコアネットワーク230と、3Gコアネットワーク240と、を含む。また、通信システム200は、インターネット250と、PSTN260(Public Switched Telephone Networks:公衆交換電話網)と、干渉制御装置271,272と、を含む。
図1A,図1Bに示した干渉制御装置110は、たとえば干渉制御装置271,272によって実現することができる。図1A,図1Bに示した第1無線基地局121および第2無線基地局122は、たとえば無線基地局221〜225によって実現することができる。図1A,図1Bに示した無線端末130は、たとえば無線端末211,212によって実現することができる。
無線端末211は、たとえば無線基地局221〜223と無線通信が可能なエリアに位置するUE(User Equipment)である。無線端末212は、たとえば無線基地局224,225と無線通信が可能なエリアに位置するUEである。無線端末211,212はそれぞれ複数あってもよい。
無線基地局221〜223は、LTEコアネットワーク230に接続された基地局である。無線基地局224,225は、3Gコアネットワーク240に接続された基地局である。たとえば、無線基地局224,225は、3Gコアネットワーク240のRNC241(Radio Network Controller:無線ネットワーク制御局)によって制御される。
無線基地局221〜225は、たとえば、広域の通信セル(マクロセル)を形成するマクロ基地局であってもよいし、狭域の通信セル(フェムトセル)を形成するフェムト基地局であってもよい。以下、無線基地局221〜225が、電波の到達範囲が数十メートルであるフェムト基地局である場合について説明する。また、無線基地局221〜225のそれぞれは、送信電力として−20[dBm]、−24[dBm]、−28[dBm]の3種(Reference Signal Power値)を使用可能であるとする。
LTEコアネットワーク230は、LTE方式の通信により、無線基地局221〜223とインターネット250との間の通信や、および無線基地局221〜223とPSTN260との間の通信を中継する。3Gコアネットワーク240は、3G方式の通信により、無線基地局224,225とインターネット250との間の通信や、無線基地局224,225とPSTN260との間の通信を中継する。
干渉制御装置271,272は、移動無線ネットワークでの複数の無線基地局で構成される特定のサービスエリアにおいて電波干渉状況を最適にするために無線基地局の送信電力を自動調整する制御装置である。たとえば、干渉制御装置271は、LTEコアネットワーク230を介して無線基地局221〜223の送信電力を制御することにより、無線端末(たとえば無線端末211)における干渉を制御する。干渉制御装置272は、3Gコアネットワーク240を介して無線基地局224,225の送信電力を制御することにより、無線端末(たとえば無線端末212)における干渉を制御する。
たとえば、無線基地局221は、無線端末211が測定した無線品質を受け、干渉制御装置271へ無線品質情報を通知する。干渉制御装置271は、無線端末の干渉状況を分析し、無線基地局221〜223の最適な送信電力を決定し、無線基地局221〜223の送信電力の変更を行う。そして、干渉制御装置271は、無線端末211の無線品質状況の変化に伴いこの一連の手順を繰り返し、無線端末の無線品質を最適な状況に保つ。
(実施の形態2にかかる干渉制御装置)
図3Aは、実施の形態2にかかる干渉制御装置の一例を示す図である。図3Bは、図3Aに示した干渉制御装置における信号の流れの一例を示す図である。図2に示した干渉制御装置271,272のそれぞれは、たとえば図3A,図3Bに示す干渉制御装置300によって実現することができる。図3A,図3Bに示す例では、干渉制御装置300を干渉制御装置271に適用する場合について説明する。
無線端末211は、周囲の無線基地局221〜223のうちの無線基地局221に接続しているとする。無線端末211は、無線端末211において測定した無線品質を示す無線品質情報を無線基地局221へ送信する。無線基地局221は、無線端末211から受信した無線品質情報を干渉制御装置300へ送信する。
干渉制御装置300は、外部インタフェース301,302と、無線品質情報受信部310と、無線品質情報記憶部320と、無線品質予測部330と、基地局情報記憶部340と、干渉制御部350と、送信電力変更制御部360と、を備える。
なお、図3A,図3Bにおいては無線品質情報記憶部320および基地局情報記憶部340をデータベースとして実装する場合について説明するが、無線品質情報記憶部320および基地局情報記憶部340の実装形態はデータベースに限らない。
図1A,図1Bに示した取得部111は、たとえば外部インタフェース301、無線品質情報受信部310および無線品質情報記憶部320によって実現することができる。図1A,図1Bに示した算出部112は、たとえば無線品質予測部330によって実現することができる。図1A,図1Bに示した制御部113は、たとえば干渉制御部350、送信電力変更制御部360および外部インタフェース302により実現することができる。
外部インタフェース301,302は、干渉制御装置300が外部との通信を行うためのインタフェースである。たとえば、外部インタフェース301,302は、LAN(Local Area Network:構内通信網)を用いた保守インタフェース(Broadband Forumで標準化されているTR−069規格など)である。
無線品質情報受信部310は、外部インタフェース301を介して、無線基地局221から送信された無線品質情報を受信する。そして、無線品質情報受信部310は、受信した無線品質情報を無線品質情報記憶部320へ出力する。
無線品質情報記憶部320は、無線品質情報受信部310から出力された無線品質情報を記憶する。また、無線品質情報記憶部320は、無線端末ごとに、複数の時刻における各無線品質情報を記憶可能である。
無線品質情報は、たとえば、無線端末211の識別情報と、無線品質の報告時刻と、電波受信品質と、を含む。無線端末211の識別情報は、たとえばIMSI(International Mobile Subscriber Identity:国際移動体加入者識別子)である。電波受信品質は、たとえばSNR(Signal Noise Ratio:信号雑音比)である。
また、無線品質情報は、無線端末211が電波を受信した無線基地局221〜223ごとに、無線基地局の識別情報と、無線基地局が接続基地局か近隣基地局かを識別する情報と、無線端末における受信電力と、を含む。無線基地局の識別情報は、たとえばPCI(Physical Cell Identity:物理セルID)である。接続基地局か近隣基地局かを識別する情報は、たとえばServing/Neighbor識別フラグである。受信強度は、たとえばRSRP(Reference Signal Received Power:基準信号受信電力)である。
無線品質予測部330は、干渉制御部350からの算出要求があると、無線品質情報記憶部320に蓄積された無線端末ごとの無線品質情報に基づいて、無線端末211における所定時間後の無線品質の予測値を算出する。無線品質は、たとえば受信電力である。たとえば、無線品質予測部330は、無線基地局221〜223のそれぞれについて無線端末211における受信電力の予測値を算出する。そして、無線品質予測部330は、算出した受信電力の予測値を示す予測無線品質情報を干渉制御部350へ出力する。
たとえば、無線品質予測部330は、無線端末211における無線基地局221からの過去の2つの受信電力を用いて、無線端末211における無線基地局221からの未来の受信電力の予測値を算出することができる。一例としては、2つの受信電力を第1受信電力(古い方)および第2受信電力(新しい方)とすると、無線品質予測部330は、第2受信電力+(第2受信電力−第1受信電力)によって未来の受信電力の予測値を算出することができる。なお、計算が複雑となるが、過去の3つ以上の受信電力を用いて未来の受信電力の予測値を算出してもよい。また、補正幅に上限(たとえば±2[dB])を持たせてもよい。これにより、予測誤差を小さくすることができる。
基地局情報記憶部340は、無線基地局221〜223に関する基地局情報を記憶する。基地局情報は、たとえば無線基地局221〜223のそれぞれについて、無線基地局の識別情報と、現在の送信電力(Reference Signal Power)と、管理元装置情報と、を含む。無線基地局の識別情報は、たとえばPCIである。管理元装置情報は、無線基地局の送信電力を制御する干渉制御装置(ここでは干渉制御装置300)を示す情報である。また、管理元装置情報は、干渉制御装置の通知先などの情報を含んでいてもよい。通知先の情報は、たとえばURI(Uniform Resource Identifier:統一資源識別子)である。
干渉制御部350は、無線基地局221〜223の干渉制御を行う。具体的には、干渉制御部350は、干渉制御実行制御部351と、送信電力算出部352と、を備える。干渉制御実行制御部351は、周期的(たとえば10秒ごと)に、送信電力算出部352に対して送信電力の算出要求を行い、無線基地局221〜223のうちの送信電力の変更を要する無線基地局と新たな送信電力を結果として受け取る。そして、干渉制御実行制御部351は、受け取った結果に基づく信号である送信電力変更要求を、送信電力変更制御部360を介して無線基地局221〜223のうちの対象の無線基地局へ送信する。
送信電力算出部352は、干渉制御実行制御部351からの算出要求があると、無線品質予測部330から所定時間後の無線品質を示す予測無線品質情報を取得する。所定時間(たとえば図7のT)は、たとえば無線基地局221〜223の送信電力の切替に要する時間を基準に設定しておくことができる。たとえば、送信電力の切替に要する時間を5秒とした場合に、所定時間は、誤差を考慮して5秒より短い4秒とすることができる。送信電力算出部352は、取得した予測無線品質情報に基づいて、無線基地局221〜223の最適な送信電力を算出する。
送信電力変更制御部360は、干渉制御部350から出力された送信電力変更要求を、外部インタフェース302を介して無線基地局221〜223へ送信することにより、無線基地局221〜223の送信電力を制御する。また、送信電力変更制御部360は、無線基地局221〜223の送信電力を変更した場合に、無線基地局221〜223の変更後の送信電力を基地局情報記憶部340の基地局情報に反映させる。
(干渉制御装置のハードウェア構成)
図4は、干渉制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図3A,図3Bに示した干渉制御装置300は、たとえば図4に示す情報処理装置400によって実現することができる。情報処理装置400は、CPU401(Central Processing Unit)と、メモリ402と、記憶装置403と、通信インタフェース404と、を備える。CPU401、メモリ402、記憶装置403および通信インタフェース404は、バス409によって接続される。
CPU401は、情報処理装置400の全体の制御を司る。メモリ402は、CPU401のワークエリアとして使用されるメインメモリである。メモリ402は、たとえばRAM(Random Access Memory:ランダムアクセスメモリ)である。
記憶装置403は、たとえばHDD(Hard Disk Drive:ハードディスクドライブ)などの不揮発メモリによって実現される補助メモリである。記憶装置403には、情報処理装置400を動作させる各種のプログラムやデータが記憶されている。記憶装置403に記憶されたプログラムには、たとえばOS(Operating System:オペレーティングシステム)が含まれていてもよい。記憶装置403に記憶されたプログラムは、メモリ402にロードされてCPU401によって実行される。
通信インタフェース404は、たとえば有線によって情報処理装置400の外部(たとえばLTEコアネットワーク230や3Gコアネットワーク240)との間で通信を行う通信インタフェースである。通信インタフェース404は、たとえばLANインタフェースである。通信インタフェース404は、CPU401によって制御される。
また、干渉制御装置300は、干渉制御装置300における各種設定を行うためのヒューマンインタフェースを備えていてもよい。ヒューマンインタフェースは、たとえば、ユーザからの操作入力を受け付ける入力デバイスや、ユーザへ情報を出力する出力デバイスなどを含む。入力デバイスは、たとえばキー(たとえばキーボード)やマウスなどによって実現することができる。出力デバイスは、たとえばディスプレイなどによって実現することができる。ヒューマンインタフェースは、CPU401によって制御される。
図3A,図3Bに示した外部インタフェース301,302は、たとえば通信インタフェース404によって実現することができる。図3A,図3Bに示した無線品質情報受信部310、無線品質予測部330、干渉制御部350および送信電力変更制御部360は、たとえばCPU401が記憶装置403のプログラムを実行することによって実現することができる。図3A,図3Bに示した無線品質情報記憶部320および基地局情報記憶部340は、たとえばメモリ402や記憶装置403によって実現することができる。
(干渉制御装置による処理)
図5は、干渉制御装置による処理の一例を示すシーケンス図である。干渉制御装置300は、たとえば図5に示す各ステップを周期的に実行する。図5に示す例では、干渉制御装置300(図2に示した干渉制御装置271)が無線基地局221〜223の各送信電力を制御する場合について説明する。
まず、干渉制御実行制御部351が、送信電力算出部352に対して送信電力の算出要求を行う(ステップS501)。つぎに、送信電力算出部352および無線品質予測部330が、無線品質情報記憶部320および基地局情報記憶部340に記憶された各情報に基づいて無線基地局221〜223の送信電力を算出する(ステップS502)。ステップS502による送信電力の算出については後述する(たとえば図6参照)。
つぎに、送信電力算出部352が、ステップS502によって算出した無線基地局221〜223の送信電力を干渉制御実行制御部351へ通知する(ステップS503)。つぎに、干渉制御実行制御部351が、ステップS503によって通知された送信電力への変更を無線基地局に対して要求する送信電力変更要求を送信電力変更制御部360へ出力する(ステップS504)。また、ステップS504は、無線基地局221〜223について実行される。
つぎに、送信電力変更制御部360が、ステップS504によって出力された送信電力変更要求を、無線基地局221〜223のうちの対象の無線基地局へ送信する(ステップS505)。無線基地局221〜223は、ステップS505によって送信された送信電力変更要求に従って、自装置からの無線信号の送信電力を変更し、送信電力変更完了通知を干渉制御装置300へ送信する。
つぎに、送信電力変更制御部360が、無線基地局221〜223から送信された送信電力変更完了通知を受信する(ステップS506)。つぎに、送信電力変更制御部360が、ステップS506によって受信した送信電力変更完了通知に基づいて、無線基地局221〜223の変更後の送信電力を基地局情報記憶部340の基地局情報に反映させる(ステップS507)。
また、送信電力変更制御部360は、ステップS506によって受信した送信電力変更完了通知を干渉制御実行制御部351へ出力してもよい(ステップS508)。干渉制御実行制御部351は、無線基地局221〜223について送信電力変更完了通知を送信電力変更制御部360から取得すると、次の実行周期まで待ち合わせ、ステップS501へ戻る。このように、干渉制御実行制御部351は、たとえば干渉制御を周期的に行う。
(送信電力の算出処理)
図6は、送信電力の算出処理の一例を示すシーケンス図である。図5に示したステップS502において、送信電力算出部352および無線品質予測部330は、たとえば図6に示す各ステップを実行する。まず、送信電力算出部352が、無線品質の予測値の算出要求を無線品質予測部330に対して行う(ステップS601)。
つぎに、無線品質予測部330が、無線品質情報記憶部320に記憶された無線品質情報に基づいて、無線基地局221〜223についての無線品質の予測値を算出する(ステップS602)。ステップS602による無線品質の予測値の算出処理については後述する(たとえば図7参照)。つぎに、無線品質予測部330が、ステップS602によって算出した予測値を示す予測無線品質情報を送信電力算出部352へ出力する(ステップS603)。
つぎに、送信電力算出部352が、無線基地局221〜223の送信電力の各組み合わせのうちの、本ステップにおいて未選択の組み合わせを選択する(ステップS604)。たとえば無線基地局221〜223において送信電力が−20[dBm]、−24[dBm]、−28[dBm]の3段階に変更可能な場合は、無線基地局221〜223の送信電力の組み合わせは、3・3・3=27通りある。
つぎに、送信電力算出部352が、無線基地局221〜223に接続中の無線端末(たとえば無線端末211)のうちの、本ステップにおいて未選択の無線端末を選択する(ステップS605)。
つぎに、送信電力算出部352は、ステップS603によって取得した予測無線品質情報に基づいて、ステップS605によって選択した無線端末における予測受信電力を算出する(ステップS606)。このとき、送信電力算出部352は、ステップS604によって選択した送信電力の組み合わせにおける予測受信電力を算出する。
たとえば、送信電力算出部352は、無線基地局221〜223のそれぞれについて、現在の送信電力とステップS604によって選択した送信電力との差によって、予測無線品質情報が示すRSRPを補正することにより予測受信電力を算出する。一例として、送信電力算出部352は、現在の送信電力が−24[dBm]であり、選択した送信電力が−28[dBm]であるとする。この場合は、予測無線品質情報が示すRSRPを−28[dBm]−(−24[dBm])=−4[dBm]だけ下げることにより予測受信電力を算出する。
つぎに、送信電力算出部352は、ステップS606によって算出した予測受信電力に基づいて、ステップS605によって選択した無線端末における予測干渉度(SNR)を算出する(ステップS607)。ステップS607において、送信電力算出部352は、たとえば下記(1)式によって予測干渉度を算出することができる。下記(1)式において、サービング予測受信電力は、たとえば、対象の無線端末において、無線基地局221〜223の予測受信電力のうちの最大の予測受信電力である。なお、無線品質情報のRSRPが対数値である場合には、RSRPを真数の電力に変換してから下記(1)式による算出を行うことができる。
予測干渉度(SNR)=(サービング予測受信電力)
/(他の無線基地局の予測受信電力の累計) …(1)
つぎに、送信電力算出部352は、無線基地局221〜223に接続中のすべての無線端末をステップS605によって選択したか否かを判断する(ステップS608)。少なくともいずれかの無線端末を選択していない場合(ステップS608:No)は、送信電力算出部352は、ステップS605へ戻る。
ステップS608において、すべての無線端末を選択した場合(ステップS608:Yes)は、送信電力算出部352は、ステップS609へ移行する。すなわち、送信電力算出部352は、ステップS607によって算出した予測干渉度に基づいて、無線基地局221〜223に接続中のすべての無線端末の総合的な予測干渉度を算出する(ステップS609)。たとえば、送信電力算出部352は、各無線端末について算出した予測干渉度の平均値を総合的な予測干渉度として算出する。ただし、総合的な予測干渉度は平均値に限らず、各種の値(たとえば最小の予測干渉度など)とすることができる。
つぎに、送信電力算出部352は、無線基地局221〜223の送信電力のすべての組み合わせをステップS604によって選択したか否かを判断する(ステップS610)。少なくともいずれかの組み合わせを選択していない場合(ステップS610:No)は、送信電力算出部352は、ステップS604へ戻る。
ステップS610において、すべての組み合わせを選択した場合(ステップS610:Yes)は、送信電力算出部352は、ステップS611へ移行する。すなわち、送信電力算出部352は、無線基地局221〜223の送信電力の各組み合わせのうちの、ステップS609により算出した総合的な予測干渉度が最も良い組み合わせを、無線基地局221〜223の送信電力として選択する(ステップS611)。そして、送信電力算出部352および無線品質予測部330は、一連の算出処理を終了する。
なお、総合的な予測干渉度が最も良い組み合わせは、たとえば総合的な予測干渉度(SNR)が最大の(干渉が少ない)組み合わせとすることができる。また、送信電力算出部352は、総合的な予測干渉度より現状の総合的な干渉度の方が良好である場合は、現状の無線基地局221〜223の送信電力を返すようにしてもよい。
(無線品質の予測値の算出処理)
図7は、無線品質の予測値の算出処理の一例を示すフローチャートである。無線品質予測部330は、図6のステップS602において、たとえば無線基地局221〜223のいずれかに接続中の無線端末(たとえば無線端末211)のそれぞれについて図7に示す各ステップを実行することにより、現在時刻からT秒後の無線品質の予測値を算出する。
まず、無線品質予測部330は、現在時刻から遡って2・T秒以内の2つの無線品質情報を無線品質情報記憶部320から取得する処理を実行する(ステップS701)。そして、無線品質予測部330は、ステップS701によって2つの無線品質情報の取得に成功したか否かを判断する(ステップS702)。
ステップS702において、取得に成功した場合(ステップS702:Yes)は、無線品質予測部330は、ステップS702によって取得した2つの無線品質情報において、受信セル(無線基地局)の重複があるか否かを判断する(ステップS703)。重複がある場合(ステップS703:Yes)は、無線品質予測部330は、ステップS702によって取得した2つの無線品質情報のうちの新しい方の無線品質情報の受信セルのうちの、本ステップにおいて未選択の受信セルを選択する(ステップS704)。
つぎに、無線品質予測部330は、ステップS704によって選択した受信セルが、ステップS702によって取得した2つの無線品質情報のうちの古い方の無線品質情報にも含まれているか否かを判断する(ステップS705)。選択した受信セルが古い方の無線品質情報にも含まれている場合(ステップS705:Yes)は、無線品質予測部330は、2つの無線品質情報に基づいて無線品質の予測値を算出する(ステップS706)。
ステップS706において、無線品質予測部330は、たとえば下記(2)式によって、ステップS704によって選択した受信セル(無線基地局)についてのT秒後の無線品質の予測値V3を算出する。下記(2)式において、V1,V2は、ステップS702によって取得した2つの無線品質情報が示す各無線品質(受信電力)である。T1,T2は、ステップS702によって取得した2つの無線品質情報の報告時刻である。
V3=D・T+V2
D=(V2−V1)/(T2−T1) …(2)
つぎに、無線品質予測部330は、ステップS702によって取得した2つの無線品質情報のうちの新しい方の無線品質情報のすべての受信セルをステップS704によって選択したか否かを判断する(ステップS707)。少なくともいずれかの受信セルを選択していない場合(ステップS707:No)は、無線品質予測部330は、ステップS704へ戻る。すべての受信セルを選択した場合(ステップS707:Yes)は、無線品質予測部330は、一連の算出処理を終了する。
ステップS705において、選択した受信セルが古い方の無線品質情報に含まれていない場合(ステップS705:No)は、無線品質予測部330はステップS708へ移行する。すなわち、無線品質予測部330は、2つの無線品質情報のうちの新しい方の無線品質情報が示す受信電力を、ステップS704によって選択した受信セルについてのT秒後の無線品質の予測値とし(ステップS708)、ステップS707へ移行する。
ステップS703において、重複がない場合(ステップS703:No)は、無線品質予測部330はステップS709へ移行する。すなわち、無線品質予測部330は、取得した2つの無線品質情報のうち新しい方の無線品質情報が示す受信電力を無線基地局221〜223の無線品質の予測値とし(ステップS709)、一連の算出処理を終了する。
ステップS702において、取得に成功していない場合(ステップS702:No)は、無線品質予測部330は、現在時刻から遡って2・T秒以内の1つの無線品質情報を無線品質情報記憶部320から取得する処理を実行する(ステップS710)。そして、無線品質予測部330は、ステップS710によって1つの無線品質情報の取得に成功したか否かを判断する(ステップS711)。
ステップS711において、取得に成功した場合(ステップS711:Yes)は、無線品質予測部330は、ステップS712へ移行する。すなわち、無線品質予測部330は、ステップS710によって取得した無線品質情報が示す受信電力を無線基地局221〜223の無線品質の予測値とし(ステップS712)、一連の算出処理を終了する。取得に成功していない場合(ステップS711:No)は、無線品質予測部330は、無線品質の予測値の算出が不可であると判断し、一連の算出処理を終了する。
以上の各ステップにより、無線基地局221〜223についての無線品質の予測値を算出することができる。また、現在時刻から遡って2・T秒以内の無線品質情報を用いることにより、誤差を抑えることができる。また、現在時刻から遡って2・T秒以内の無線品質情報が1つである場合は、予測不可のため1つの無線品質情報を予測値として返すことができる。
また、現在時刻から遡って2・T秒以内の無線品質情報が1つである場合は、新しい方の無線品質情報に対して同じ無線基地局からの受信電力に対して一般的な一次近似式を用いてT秒後の予測値を算出し、値を補正することができる。すなわち、新しい方の無線品質情報に存在するものをベースに古い方でも受信している無線基地局の無線品質情報があれば補正を掛けて予測を行うことができる。
(無線基地局および無線端末の各位置)
図8Aは、無線基地局および無線端末の各位置の一例を示す図である。図8Aにおいて、横軸はx座標[m]であり、縦軸はy座標[m]である。無線基地局A1〜A4は、たとえば無線基地局221〜223を含むフェムト基地局(Femto_No1〜No4)である。位置811〜816は、それぞれ所定時刻から1秒後、11秒後、21秒後、31秒後、41秒後、51秒後における無線端末211の位置である。ただし、たとえば現在時刻は所定時刻から45秒後の時刻であり、所定時刻から51秒後の位置816は未来の位置であるとする。
(無線品質情報テーブル)
図8Bは、無線品質情報テーブルの一例を示す図である。図8Aに示した場合において、無線品質情報記憶部320には、たとえば図8Bに示す無線品質情報テーブル820が記憶される。無線品質情報テーブル820は、無線品質情報受信部310によって受信された各無線品質情報を含むテーブルである。
また、図8Bに示す無線品質情報テーブル820に含まれる各無線品質情報は、無線基地局221〜223の送信電力がそれぞれ−18[dBm]であるときに無線端末211によって測定された無線品質を示す情報であるとする。
無線品質情報テーブル820は、項目として、「時刻情報」、「端末ID」、「受信電力」、「接続先セル」および「SNR」を含む。「端末ID」は、無線品質を測定した無線端末のIDである。図8Bに示す例では、無線端末211の「端末ID」を「AAA」と表記している。「時刻情報」は、受信電力の報告時刻(測定時刻)を示している。図8Bに示す例では、「時刻情報」は所定時刻から経過した秒数によって表されている。
「受信電力」は、セルIDが「A1」〜「A4」である各セル(無線基地局A1〜A4)についての、「端末ID」が示す無線端末(無線端末211)における受信電力[dBm]の実測値である。
「接続先セル」は、「端末ID」が示す無線端末(無線端末211)の接続先のセルを示している。図8Bに示す例では、無線端末211は、図8Aに示した位置の変化に伴い、時刻「1」〜「11」においては無線基地局A1に接続し、時刻「21」〜「41」においては無線基地局A3に接続している。「SNR」は、「受信電力」と、「接続先セル」より算出される値であり、無線端末211において他のノイズ成分を受信している場合などは値が下がる。
(各セルにおける受信電力の変化)
図8Cは、各セルにおける受信電力の変化の一例を示すグラフである。図8Cにおいて、横軸は時刻情報が示す時刻を示し、縦軸は受信電力[dBm]を示している。受信電力831〜834(系列1〜4)は、それぞれ無線基地局A1〜A4についての無線端末211における受信電力[dBm]の変化であり、図8Bに示した無線品質情報テーブル820に対応している。
この場合は、無線品質予測部330は、たとえば時刻「31」,「41」に対応する無線品質情報に基づいて、一般的な一次近似式を用いて時刻「51」(T秒後)における無線品質の予測値を算出する。すなわち、時刻「41」に対応する新しい方の無線品質情報をベースとして、時刻「31」に対応する古い方の無線品質情報により補正をすることにより予測値を算出する。
一例として、時刻「31」における受信電力をP31、時刻「41」における受信電力をP41とすると、時刻「51」における受信電力の予測値P51は、たとえば下記(3)式によって算出することができる。
P51=P41+((51−41)*(P41−P31)/(41−31))…(3)
(実測値および予測値)
図8Dは、実測値および予測値の一例を示す図である。図8Dの無線品質情報841は、時刻「51」における無線基地局A1〜A4の受信電力の実測値を示している。図8Dの予測無線品質情報842は、時刻「51」における無線基地局A1〜A4の受信電力の、無線品質情報テーブル820および上記(3)式に基づく予測値を示している。
無線品質情報841および予測無線品質情報842に示すように、無線品質情報テーブル820に記憶された無線品質情報および上記(3)式によって、無線品質の高精度な予測値を算出することができる。
このように、実施の形態2にかかる干渉制御装置300によれば、無線基地局221に接続する無線端末211が移動したとしても、その移動を予測しながら無線基地局221〜223の送信電力を最適に変更することができる。このため、無線端末211にとって常に最適な電波干渉が少ない通信環境ができるようになる。
(実施の形態3)
実施の形態3について、実施の形態2と異なる部分について説明する。
(実施の形態3にかかる干渉制御装置)
図9Aは、実施の形態3にかかる干渉制御装置の一例を示す図である。図9Bは、図9Aに示した干渉制御装置における信号の流れの一例を示す図である。図9A,図9Bにおいて、図3A,図3Bに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図9A,図9Bに示すように、実施の形態3にかかる干渉制御装置300の送信電力算出部352は、スループット算出部901を備える。
スループット算出部901は、無線品質情報および基地局情報に基づいて干渉度(たとえばSNR)算出する。そして、スループット算出部901は、算出した干渉度に基づいて、各無線端末における予測スループットを算出する。送信電力算出部352は、スループット算出部901によって算出した予測スループットに基づいて、無線基地局221〜223の最適な送信電力を算出する。
(実施の形態3にかかる送信電力の算出処理)
図10は、実施の形態3にかかる送信電力の算出処理の一例を示すシーケンス図である。図5に示したステップS502において、実施の形態3にかかる送信電力算出部352および無線品質予測部330は、たとえば図10に示す各ステップを実行する。
図10に示すステップS1001〜S1011は、図6に示したステップS601〜S611と同様である。ただし、ステップS1007において、送信電力算出部352は、スループット算出部901により、予測干渉度に基づく予測スループットを算出する(ステップS1007)。ステップS1007において、スループット算出部901は、たとえば、SNRを算出し、算出したSNRおよびシャノン=ハートレーの定理を用いた下記(4)式によって予測スループット[bps]を算出することができる(なおSNRは真数で演算する)。
予測スループット=帯域幅・log2(1+SNR) …(4)
ただし、予測スループットは、1つの無線基地局を1つの無線端末が占有した場合のスループット値となる。対象の無線基地局に複数の無線端末が接続している場合は、スループット算出部901は、対象の無線基地局に接続している無線端末の数に基づいて、予測スループットの算出結果を補正してもよい。
たとえば、対象の無線基地局に3つの無線端末が接続しており、3つの無線端末の予測スループットがそれぞれ60[Mbps]、45[Mbps]、30[Mbps]であったとする。この場合は、スループット算出部901は、それぞれの予測スループットを1/3に補正し、20[Mbps]、15[Mbps]、10[Mbps]とする。
また、ステップS1009において、送信電力算出部352は、ステップS1007によって算出した予測スループットに基づいて、無線基地局221〜223に接続中のすべての無線端末の総合的な予測スループットを算出する(ステップS1009)。ステップS1009において、送信電力算出部352は、たとえば、各無線端末について算出した予測スループットの調和平均値を総合的な予測スループットとして算出する。各無線端末の予測スループットをTH1,TH2,TH3,…,THn[bps]とすると、たとえば下記(5)式によって調和平均値を算出することができる。
調和平均値=(n・TH1・TH2・…・THn)
/(TH1+TH2+…+THn) …(5)
また、ステップS1011において、送信電力算出部352は、ステップS1009によって算出した総合的な予測スループットが最も良い組み合わせを、無線基地局221〜223の送信電力として選択する(ステップS1011)。なお、総合的な予測スループットが最も良い組み合わせは、たとえば予測スループットが最大の組み合わせとすることができる。
(予測スループットの算出結果)
図11は、予測スループットの算出結果の一例を示す図である。図11に示すテーブル1100は、SNRに基づく予測スループットの予測結果を示している。テーブル1100において、「SNR[dB]」はSNRの対数表示である。「SNR(真数)」はSNRの対数表示を真数に変換したものである。「速度[Mbps]」は、真数のSNRから上記(4)式によって算出される予測スループットである。
なお、たとえば帯域幅10[MHz]でのLTEにおいては75[Mbps]が上限であるため、スループット算出部901は、算出した予測スループットが75[Mbps]を超えた場合は予測スループットを75[Mbps]としてもよい。
このように、実施の形態3にかかる干渉制御装置300によれば、予測干渉度から予測スループットを算出し、さらに1つの無線基地局に接続する無線端末数を考慮して予測スループットを補正することができる。これにより、高精度な予測スループットを用いて無線基地局221〜223の送信電力の制御を行うことができる。これにより、無線端末211の未来のスループットを最適化するように無線基地局221〜223の送信電力の制御を行うことができる。
(実施の形態4)
実施の形態4について、実施の形態2と異なる部分について説明する。
(実施の形態4にかかる干渉制御装置)
図12Aは、実施の形態4にかかる干渉制御装置の一例を示す図である。図12Bは、図12Aに示した干渉制御装置における信号の流れの一例を示す図である。図12A,図12Bにおいて、図3A,図3Bに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図12A,図12Bに示すように、実施の形態4にかかる干渉制御装置300は、図3A,図3Bに示した構成に加えて外部インタフェース1201および接続先切替部1211を備える。
実施の形態4にかかる基地局情報記憶部340は、干渉制御装置300による干渉制御の対象の無線基地局221〜223に加えて、干渉制御装置300とは異なる干渉制御装置1220による制御対象の無線基地局に関する基地局情報も記憶する(図15B参照)。干渉制御装置1220は、たとえば干渉制御装置300と同様の構成を備える。図12A,図12Bにおいては、干渉制御装置1220の構成のうちの接続先切替部1211および無線品質情報受信部310にそれぞれ対応する接続先切替部1221および無線品質情報受信部1222のみを図示している。
無線品質予測部330は、接続先切替部1211へ予測無線品質情報を出力することにより、予測無線品質情報に基づく無線端末211の未来の接続先の判定を接続先切替部1211へ依頼する。また、無線品質予測部330は、未来の接続先が干渉制御装置1220による制御対象の無線基地局であると判定された予測無線品質情報については干渉制御部350へ出力しない。これにより、干渉制御装置300による制御対象外になると予測される無線端末のみの予測無線品質情報に基づいて干渉制御を行うことができる。
接続先切替部1211は、無線品質予測部330から出力された予測無線品質情報と、基地局情報記憶部340に記憶された基地局情報と、に基づいて、無線端末211の未来の接続先を判定する。たとえば、接続先切替部1211は、基地局情報記憶部340の基地局情報に基づいて、無線品質情報において最も大きいRSRP値の無線基地局が、接続先切替部1211による干渉制御対象の無線基地局(無線基地局221〜223)であるかを識別する。
そして、接続先切替部1211は、判定結果を無線品質予測部330へ出力する。また、接続先切替部1211は、無線端末211の未来の接続先が、干渉制御装置1220による制御対象の無線基地局であると判定した場合は、無線品質予測部330から出力された予測無線品質情報を無線品質情報として干渉制御装置1220へ送信する。また、接続先切替部1211は、外部インタフェース1201を介して無線品質情報を送信する。
無線品質情報受信部310は、外部インタフェース301を介して、無線基地局221〜223から送信された無線品質情報に加えて、干渉制御装置1220の接続先切替部1211から送信された無線品質情報を受信する。
(実施の形態4にかかる干渉制御装置による処理)
図13は、実施の形態4にかかる干渉制御装置による処理の一例を示すシーケンス図である。図5に示したステップS502において、送信電力算出部352、無線品質予測部330および接続先切替部1211は、たとえば図13に示す各ステップを実行する。まず、送信電力算出部352が、無線品質の予測値の算出要求を無線品質予測部330に対して行う(ステップS1301)。
つぎに、無線品質予測部330が、無線品質情報記憶部320に記憶された無線品質情報に基づいて、対象の無線端末についての無線品質の予測値を算出する(ステップS1302)。ステップS1302による無線品質の予測値の算出処理は、たとえば図7に示した算出処理と同様である。
つぎに、無線品質予測部330が、ステップS1302によって算出した予測値を示す予測無線品質情報を接続先切替部1211へ出力する(ステップS1303)。つぎに、接続先切替部1211が、無線品質予測部330からの予測無線品質情報と、基地局情報記憶部340の基地局情報と、に基づいて、無線品質予測部330からの予測無線品質情報に対応する無線端末の未来の接続先を判定する(ステップS1304)。
つぎに、接続先切替部1211は、ステップS1304による判定結果に基づいて、無線品質予測部330からの予測無線品質情報に対応する無線端末の未来の接続先が、自装置(干渉制御装置300)の制御対象であるか否かを判断する(ステップS1305)。自装置の制御対象である場合(ステップS1305:Yes)は、接続先切替部1211は、ステップS1307へ移行する。
ステップS1305において、干渉制御装置1220の制御対象である場合(ステップS1305:No)は、接続先切替部1211は、ステップS1306へ移行する。すなわち、接続先切替部1211は、無線品質予測部330からの予測無線品質情報を、無線品質情報として干渉制御装置1220へ送信する(ステップS1306)。
つぎに、接続先切替部1211は、ステップS1304による判定結果を無線品質予測部330へ出力する(ステップS1307)。つぎに、無線品質予測部330が、ステップS1307によって出力された判定結果に基づいて、無線品質情報に対応する無線端末の未来の接続先が、自装置の制御対象であるか否かを判断する(ステップS1308)。
ステップS1308において、自装置の制御対象でない場合(ステップS1308:No)は、無線品質予測部330は、ステップS1309を実行しない。自装置の制御対象である場合(ステップS1308:Yes)は、無線品質予測部330は、ステップS1302によって算出した予測値を、送信電力算出部352へ出力するための予測無線品質情報に追加する(ステップS1309)。
つぎに、無線品質予測部330は、ステップS1302〜S1309が無線基地局221〜223に接続中のすべての無線端末について実行されるまで、ステップS1302へ戻る。ステップS1302〜S1309がすべての無線端末について実行されると、無線品質予測部330は、ステップS1309によって予測値を追加した予測無線品質情報を送信電力算出部352へ出力する(ステップS1310)。
この後に、送信電力算出部352が、たとえば図6のステップS604〜S611を実行し、一連の算出処理を終了する。このように、干渉制御装置300は、無線品質情報から予測した未来の無線品質情報から干渉制御装置1220の配下の無線基地局へ移動する無線端末を識別し、さらにその無線品質情報を干渉制御装置1220へ転送する。これにより、無線端末211が干渉制御装置300による制御対象のエリアを跨って移動したとしても、移動先の干渉制御装置1220において最適な無線通信環境となるような無線基地局の送信電力の切り替えが可能となる。
(実施の形態4にかかる通信システムにおける処理)
図14は、実施の形態4にかかる通信システムにおける処理の一例を示すシーケンス図である。無線端末211は、接続中の無線基地局221からの電波の受信状況の変化があると、新たな無線品質情報を無線基地局221へ送信する(ステップS1401)。
つぎに、無線基地局221が、ステップS1401によって送信された無線品質情報を干渉制御装置300へ送信する(ステップS1402)。ステップS1402は、ステップS1401のタイミングとは非同期に(たとえば周期的に)実行されてもよい。つぎに、干渉制御装置300の無線品質情報受信部310が、ステップS1402によって送信された無線品質情報を無線品質情報記憶部320に格納する(ステップS1403)。
また、干渉制御装置1220において、たとえば図13に示した干渉制御装置300の処理と同様の処理を行い、図13のステップS1306によって無線品質情報を干渉制御装置300へ送信したとする(ステップS1404)。つぎに、干渉制御装置300の無線品質情報受信部310が、ステップS1404によって送信された無線品質情報を無線品質情報記憶部320に格納する(ステップS1405)。
このように、無線品質情報受信部310は、無線基地局221〜223から送信された無線品質情報に加えて、干渉制御装置1220から送信された無線品質情報を受信して無線品質情報記憶部320に格納する。
(実施の形態4にかかる無線基地局および無線端末の各位置)
図15Aは、実施の形態4にかかる無線基地局および無線端末の各位置の一例を示す図である。図15Aにおいて、図8Aに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。ここでは、図8Aに示した無線基地局A1〜A4が配置された干渉システム#Aに対して、無線基地局B1〜B4が配置された干渉システム#Bが隣接しており、無線端末211が干渉システム#Aから干渉システム#Bへ移動する場合について説明する。
無線基地局B1〜B4は、干渉制御装置1220による制御対象の無線基地局である。位置1511〜1518は、それぞれ所定時刻から1秒後、11秒後、21秒後、31秒後、41秒後、51秒後、61秒後、71秒後における無線端末211の位置である。ただし、たとえば現在時刻は所定時刻から65秒後の時刻であり、所定時刻から71秒後の位置1518は未来の位置であるとする。
(実施の形態4にかかる無線品質情報テーブル)
図15Bは、実施の形態4にかかる無線品質情報テーブルの一例を示す図である。図15Bにおいて、図8Bに示した部分と同様の部分については説明を省略する。図15Aに示した場合において、無線品質情報記憶部320には、たとえば図15Bに示す無線品質情報テーブル1521が記憶される。図15Bに示すように、無線品質情報テーブル1521は、干渉制御装置300による干渉制御の対象の無線基地局A1〜A4に加えて、干渉制御装置1220による制御対象の無線基地局B1〜B4に関する基地局情報も含む。
予測無線品質情報1522は、時刻「71」における無線品質の予測値を示す情報である。たとえば、接続先切替部1211は、時刻「61」において、時刻「71」における無線品質の予測値が最も高い無線基地局B1を接続先セルと判定する。この場合は、接続先が干渉制御装置1220の配下の無線基地局であるため、接続先切替部1211は、予測無線品質情報1522を無線品質情報として干渉制御装置1220へ送信する。
なお、この場合は、接続先切替部1211は、すべてのセルの無線品質情報を送信するのではなく、実質的に有効な値のみを抽出して送信してもよい。また、接続先が干渉制御装置1220の配下の無線基地局であるため、接続先切替部1211は、予測無線品質情報1522を干渉制御部350へ出力しない。
このように、実施の形態4にかかる干渉制御装置300によれば、未来において無線基地局221〜223のいずれかに接続していると予測される無線基地局221における各無線品質の予測値を用いて送信電力の制御を行い、干渉を抑えることができる。
(実施の形態5)
実施の形態5について、実施の形態2と異なる部分について説明する。
(実施の形態5にかかる干渉制御装置)
図16Aは、実施の形態5にかかる干渉制御装置の一例を示す図である。図16Bは、図16Aに示した干渉制御装置における信号の流れの一例を示す図である。図16A,図16Bにおいて、図3A,図3Bに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図16A,図16Bに示すように、実施の形態5にかかる干渉制御装置300は、図3A,図3Bに示した構成に加えて移動速度判定部1611を備える。
無線品質予測部330は、無線端末211の無線品質情報を移動速度判定部1611へ出力することにより、無線端末211が高速移動しているか否かの判定を移動速度判定部1611に依頼する。移動速度判定部1611は、無線品質予測部330から出力された無線品質情報に基づいて、無線端末211が高速移動しているか否かを判定し、判定結果を無線品質予測部330へ出力する。
(実施の形態5にかかる干渉制御装置による処理)
図17は、実施の形態5にかかる干渉制御装置による処理の一例を示すシーケンス図である。図5に示したステップS502において、送信電力算出部352、無線品質予測部330および移動速度判定部1611は、たとえば図17に示す各ステップを実行する。まず、送信電力算出部352が、無線品質の予測値の算出要求を無線品質予測部330に対して行う(ステップS1701)。
つぎに、無線品質予測部330が、無線品質情報記憶部320に記憶された無線品質情報のうちの、対象の無線端末についての最新の2つの無線品質情報を移動速度判定部1611へ出力する(ステップS1702)。つぎに、移動速度判定部1611が、ステップS1702によって出力された2つの無線品質情報において重複する無線基地局(受信セル)があるか否かを判断する(ステップS1703)。重複する無線基地局がない場合(ステップS1703:No)は、移動速度判定部1611は、無線端末211の移動は高速と判定し(ステップS1704)、ステップS1707へ移行する。
ステップS1703において、重複する無線基地局がある場合(ステップS1703:Yes)は、移動速度判定部1611は、2つの無線品質情報における最大RSRPの電力差が10[dB]以上であるか否かを判断する(ステップS1705)。電力差が10[dB]以上である場合(ステップS1705:Yes)は、移動速度判定部1611は、ステップS1704へ移行して無線端末211の移動は高速と判定する。
ステップS1705において、電力差が10[dB]未満である場合(ステップS1705:No)は、移動速度判定部1611は、無線端末211の移動は非高速と判定する(ステップS1706)。つぎに、移動速度判定部1611は、高速/非高速の判定結果を無線品質予測部330へ出力する(ステップS1707)。
つぎに、無線品質予測部330は、ステップS1707によって出力された判定結果に基づいて、無線端末211の移動が高速か否かを判断する(ステップS1708)。移動が高速である場合(ステップS1708:Yes)は、無線品質予測部330は、ステップS1709を実行しない。移動が高速でない場合(ステップS1708:No)は、無線品質予測部330は、対象の無線端末についての無線品質の予測値を算出する(ステップS1709)。ステップS1709による無線品質の予測値の算出処理は、たとえば図7に示した算出処理と同様である。
つぎに、無線品質予測部330は、ステップS1702〜S1709が無線基地局221〜223に接続中のすべての無線端末について実行されるまで、ステップS1702へ戻る。ステップS1702〜S1709がすべての無線端末について実行されると、無線品質予測部330は、ステップS1709によって算出した予測値を示す予測無線品質情報を送信電力算出部352へ出力する(ステップS1710)。
この後に、送信電力算出部352が、たとえば図6のステップS604〜S611を実行し、一連の算出処理を終了する。このように、無線端末211が高速移動中であると判定した場合は、無線端末211の無線品質情報に基づいて電力制御を行ったとしても無線端末211にとって最適な送信電力とならない可能性が高い。このため、無線端末211の無線品質情報を除外して干渉制御を行う。これにより、高速移動していない無線端末211における干渉を抑えることができる。また、無線端末211の高速移動による干渉制御のばたつきを抑え、干渉制御の安定化を図ることができる。
このように、実施の形態5にかかる干渉制御装置300によれば、高速移動中(特定の移動状態)でないと判定された無線基地局221における各無線品質の予測値を用いて送信電力の制御を行うことができる。このため、高速移動していない無線端末211における干渉を抑えることができる。また、無線端末211の高速移動による干渉制御のばたつきを抑え、干渉制御の安定化を図ることができる。
(実施の形態6)
実施の形態6について、実施の形態2と異なる部分について説明する。
(実施の形態6にかかる干渉制御装置)
図18Aは、実施の形態6にかかる干渉制御装置の一例を示す図である。図18Bは、図18Aに示した干渉制御装置における信号の流れの一例を示す図である。図18A,図18Bにおいて、図3A,図3Bに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図18A,図18Bに示すように、実施の形態6にかかる干渉制御装置300の送信電力算出部352は、初期電力設定部1801を備える。
基地局情報記憶部340は、さらに、無線基地局221〜223のそれぞれについて、初期電力(Reference Signal Power)を記憶している。初期電力は、たとえば無線基地局221〜223の設置状況に応じてあらかじめ設定しておくことができる。
無線品質予測部330は、予測無線品質情報に加えて、無線基地局221〜223への接続UE数を示す接続UE数情報を送信電力算出部352へ出力する。送信電力算出部352の初期電力設定部1801は、無線品質予測部330から出力された接続UE数情報が示す接続UE数が0である場合は、基地局情報記憶部340に記憶された初期電力を無線基地局221〜223の送信電力として設定する。
(実施の形態6にかかる送信電力の算出処理)
図19は、実施の形態6にかかる送信電力の算出処理の一例を示すシーケンス図である。図5に示したステップS502において、送信電力算出部352および無線品質予測部330は、たとえば図19に示す各ステップを実行する。
まず、送信電力算出部352が、無線品質の予測値の算出要求を無線品質予測部330に対して行う(ステップS1901)。つぎに、無線品質予測部330が、無線品質情報記憶部320に記憶された無線品質情報に基づいて、無線基地局221〜223についての無線品質の予測値を算出する(ステップS1902)。ステップS1902による無線品質の予測値の算出処理については、たとえば図7に示した算出処理と同様である。
つぎに、無線品質予測部330が、ステップS1902によって算出した予測値を示す予測無線品質情報と、無線基地局221〜223への接続UE数を示す接続UE数情報と、を送信電力算出部352へ出力する(ステップS1903)。
つぎに、送信電力算出部352が、ステップS1903によって出力された接続UE数情報が示す接続UE数が0であるか否かを判断する(ステップS1904)。出力された接続UE数情報が示す接続UE数が0でない場合(ステップS1904:No)は、送信電力算出部352は、ステップS1903によって出力された予測無線品質情報に基づく送信電力を算出し(ステップS1905)、一連の算出処理を終了する。ステップS1905は、たとえば図6のステップS604〜S611と同様の処理である。
ステップS1904において、出力された接続UE数情報が示す接続UE数が0である場合(ステップS1904:Yes)は、送信電力算出部352は、初期電力設定部1801により、基地局情報記憶部340から初期電力を読み出す(ステップS1906)。そして、送信電力算出部352は、ステップS1906によって読み出した初期電力を、無線基地局221〜223の送信電力として返し、一連の算出処理を終了する。
このように、実施の形態6にかかる干渉制御装置300によれば、無線基地局221〜223に無線端末211が接続していない場合に無線基地局221〜223の各送信電力を初期化することができる。これにより、無線基地局221〜223の送信電力のバランスを元に戻し、干渉制御の安定化を図ることができる。
(実施の形態7)
実施の形態7について、実施の形態4と異なる部分について説明する。
(実施の形態7にかかる干渉制御装置)
図20Aは、実施の形態7にかかる干渉制御装置の一例を示す図である。図20Bは、図20Aに示した干渉制御装置における信号の流れの一例を示す図である。図20A,図20Bにおいて、図3A,図3Bまたは図12A,図12Bに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図20A,図20Bに示すように、実施の形態7にかかる干渉制御装置300は、図3A,図3Bに示した構成に加えて接続先切替部1211を備える。
実施の形態7にかかる干渉制御装置300は、無線基地局221〜223が属するグループG1と、無線基地局221〜223とは異なる複数の無線基地局が属するグループG2と、のそれぞれにおける干渉制御を行う。すなわち、実施の形態7にかかる干渉制御装置300は、たとえば図12A,図12Bに示した干渉制御装置1220の機能も備える。ここでは、グループG2には無線基地局224,225が属しているとする。
基地局情報記憶部340は、干渉制御装置300による干渉制御の対象として、無線基地局221〜223に加えて無線基地局224,225に関する基地局情報も記憶する(たとえば図15B参照)。また、基地局情報記憶部340は、無線基地局ごとのグループ番号を記憶している。
無線品質情報受信部310は、外部インタフェース301を介して、無線基地局221〜223から送信された無線品質情報に加えて、無線基地局224,225から送信された無線品質情報を受信する。また、無線品質情報受信部310は、基地局情報記憶部340に記憶された無線基地局ごとのグループ番号に基づいて、受信した無線品質情報にグループ番号を追加して無線品質情報記憶部320へ格納する。
送信電力算出部352は、算出要求を受けた場合にグループ単位に動作するようにしておく。たとえば、送信電力算出部352は、まず、グループG1の一連の送信電力算出処理を行い、算出した送信電力によって無線基地局221〜223の送信電力切替を行う。つぎに、送信電力算出部352は、グループG2の一連の送信電力算出処理を行い、算出した送信電力によって無線基地局224,225の送信電力切替を行う。
接続先切替部1211は、実施の形態4と同様に、基地局情報記憶部340の基地局情報に基づいてグループ跨りの無線基地局221の移動を検知する。そして、接続先切替部1211がグループ跨りの移動と判断した場合に、無線品質情報受信部310は、グループ番号を書き換えて無線品質情報の格納を行う。
(実施の形態7にかかる通信システムにおける処理)
図21は、実施の形態7にかかる通信システムにおける処理の一例を示すシーケンス図である。無線端末211は、接続中の無線基地局221からの電波の受信状況の変化があると、新たな無線品質情報を無線基地局221へ送信する(ステップS2101)。つぎに、無線基地局221が、ステップS2101によって送信された無線品質情報を干渉制御装置300へ送信する(ステップS2102)。ステップS2102は、ステップS2101のタイミングとは非同期に(たとえば周期的に)実行されてもよい。
つぎに、干渉制御装置300の無線品質情報受信部310が、基地局情報記憶部340に記憶された無線基地局ごとのグループ番号に基づいて、ステップS2102によって送信された無線品質情報にグループ番号を追加する(ステップS2103)。つぎに、無線品質情報受信部310は、ステップS2103によってグループ番号を追加した無線品質情報を無線品質情報記憶部320に格納する(ステップS2104)。
また、無線端末212は、接続中の無線基地局224からの電波の受信状況の変化があると、新たな無線品質情報を無線基地局224へ送信する(ステップS2105)。つぎに、無線基地局224が、ステップS2105によって送信された無線品質情報を干渉制御装置300へ送信する(ステップS2106)。ステップS2106は、ステップS2105のタイミングとは非同期に(たとえば周期的に)実行されてもよい。
つぎに、干渉制御装置300の無線品質情報受信部310が、基地局情報記憶部340に記憶された無線基地局ごとのグループ番号に基づいて、ステップS2106によって送信された無線品質情報にグループ番号を追加する(ステップS2107)。つぎに、無線品質情報受信部310は、ステップS2107によってグループ番号を追加した無線品質情報を無線品質情報記憶部320に格納する(ステップS2108)。
このように、無線品質情報受信部310は、受信した無線品質情報にグループ番号を追加して無線品質情報記憶部320に格納する。
(実施の形態7にかかる干渉制御装置による処理)
図22は、実施の形態7にかかる干渉制御装置による処理の一例を示すシーケンス図である。図5に示したステップS502において、送信電力算出部352、無線品質予測部330および接続先切替部1211は、たとえば制御対象のグループのそれぞれについて、図22に示す各ステップを実行する。図22に示すステップS2201〜S2210は、図13に示したステップS1301〜S1310と同様である。
ただし、ステップS2205において、接続先切替部1211は、予測無線品質情報に対応する無線端末の未来の接続先が、現在の対象グループに属するか否かを判断する(ステップS2205)。現在の対象グループに属する場合(ステップS2205:Yes)は、接続先切替部1211は、ステップS2207へ移行する。
ステップS2205において、現在の対象グループに属さない場合(ステップS2205:No)は、接続先切替部1211は、ステップS2206へ移行する。すなわち、接続先切替部1211は、無線品質情報記憶部320の各無線品質情報のうちの、予測無線品質情報に対応する無線端末の無線品質情報のグループ番号を、ステップS2204によって判定された接続先のグループ番号に書き換える(ステップS2206)。
また、ステップS2208において、無線品質予測部330は、無線品質情報に対応する無線端末の未来の接続先が、現在の対象グループに属するか否かを判断する(ステップS2208)。現在の対象グループに属さない場合(ステップS2208:No)は、無線品質予測部330は、ステップS2209を実行しない。現在の対象グループに属する場合(ステップS2208:Yes)は、無線品質予測部330は、ステップS2209へ移行する。ステップS2201〜S2210の後に、送信電力算出部352が、たとえば図6のステップS604〜S611を実行し、一連の算出処理を終了する。
このように、干渉制御装置300は、自装置にて干渉制御対象の基地局をグループ化しそのグループ内にて無線基地局の干渉制御を行うことによって送信電力算出部352の算出量を削減する。また、干渉制御装置300は、無線端末211が他グループへ移動されると予測される場合は基地局情報を用いて自装置内の他グループの無線品質情報受信部310へ通知する。これにより、1台の干渉制御装置110によって制御可能な無線基地局の収容数を増やすことが可能となる。
このように、実施の形態7にかかる干渉制御装置300によれば、実施の形態4における干渉制御装置1220の機能を干渉制御装置300が備える場合においても、実施の形態4と同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、干渉制御方法、干渉制御装置および無線通信システムによれば、干渉の抑制を図ることができる。
たとえば、無線基地局のサービスエリア(セル)を決定するパラメータとしては、アンテナ高、照射方向、チルト角、照射角度、送信電力などのパラメータがある。これらのパラメータのチューニングは、エリア設計と称し、近郊の無線基地局の同パラメータや位置および地形的な情報(建造物などの情報)によりレイトレーシングなどの技術を用いて行われている。また、実際のサービスエリアが構築されたものを確認する場合にも実際に現地での電波状況の測定作業を要する。また、LTE方式においてはICIC(Inter Cell Interference Coordination:間干渉制御)技術により隣接セルとの間で自動的に送信電力を変更し、干渉を抑える技術がある。
近年、スマートフォンの普及などにより無線端末の通信量が増大しており、通信事業者においてもその対策として一つの無線基地局のカバーエリアを小さくするという小セル化を進めている。小セル化により一つの無線基地局に接続する無線端末数が減り、結果的に無線端末の実効スループット向上を図ることができる。
小セル化に伴い、敷設する無線基地局の数も多くなることによりサービスエリアの構築の手順の簡略化が求められている。ICICについても隣接エリア以外の広い範囲でエリアを最適にする技術は確立されていない状況である。そこで、複数の無線基地局にて比較的小規模なエリアを構築する場合は、無線基地局の送信電力を元に集中的にエリア内の各無線基地局の最適送信電力を決定する集中制御方式の干渉制御装置が用いられる。
干渉制御においては、無線基地局の送信電力の算出や切替には時間がかかる。また、無線端末は基地局間を跨がり移動することが想定される。このため、最適電力への切り替えが完了した時点では無線端末が移動しており、最適な状態にならない場合がある。また送信電力の切替動作を高速に行ったとしても、常に切替動作を行うと送信電力を上げたり下げたりというバタツキが発生し、干渉制御が不安定になる。
これに対して、上述した各実施の形態にかかる干渉制御装置によれば、過去および現在の無線品質情報から送信電力を切り替える時間までを考慮した一定時間後の未来の無線品質情報を予測した値を用いて干渉制御を行うことができる。また、最適な無線品質を確保するために、予測干渉度から予測スループットを算出し、さらに1つの無線基地局に接続する無線端末数を考慮して無線基地局の電力を制御することができる。
また、1つの干渉制御装置で制御される無線基地局で構築されるサービスエリアを跨った移動を行う無線端末に対しても、予測された無線品質情報より干渉制御装置間の連携を行い、無線端末にとって最適な無線品質情報を確保することができる。また、自干渉制御装置の制御対象のサービスエリアと、自干渉制御装置の制御対象外の隣接サービスエリアと、の両方の無線品質情報(予測値も含む)を用いて干渉制御を行うことができる。
これにより、無線端末が移動して無線端末の受信環境が変動する場合における干渉の抑制を図ることができる。
上述した各実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)複数の無線基地局からの無線信号の無線端末における各受信品質の、複数の時刻における各測定結果を取得し、
取得した各測定結果に基づいて、前記複数の無線基地局からの無線信号の前記無線端末における各受信品質の予測値を算出し、
算出した各受信品質の予測値に基づいて前記複数の無線基地局における前記無線信号の各送信電力を制御する、
ことを特徴とする干渉制御方法。
(付記2)複数の無線端末のそれぞれについて前記各測定結果を取得し、
前記複数の無線端末のそれぞれについて前記各受信品質の予測値を算出する、
ことを特徴とする付記1に記載の干渉制御方法。
(付記3)前記受信品質は受信強度であることを特徴とする付記1または2に記載の干渉制御方法。
(付記4)前記各送信電力の複数の組み合わせについて、算出した各受信品質の予測値に基づいて前記無線端末における干渉度の予測値を算出し、
算出した干渉度の予測値に基づいて前記各送信電力を制御する、
ことを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の干渉制御方法。
(付記5)算出した干渉度の予測値に基づいて前記無線端末のスループットの予測値を算出し、
算出したスループットの予測値に基づいて前記各送信電力を制御する、
ことを特徴とする付記4に記載の干渉制御方法。
(付記6)算出した干渉度の予測値と、前記無線端末が接続中の無線基地局における端末接続数と、に基づいて前記スループットの予測値を算出することを特徴とする付記5に記載の干渉制御方法。
(付記7)前記複数の無線端末のうちの一部の無線端末の、前記複数の無線基地局と異なる無線基地局への接続切替が予測された場合に、前記複数の無線端末のうちの前記一部の無線端末を除く無線端末のそれぞれについて、前記無線端末について取得した各測定結果に基づいて前記各受信品質の予測値を算出することを特徴とする付記2に記載の干渉制御方法。
(付記8)前記複数の無線基地局および前記異なる無線基地局からの無線信号の前記無線端末における各受信品質の測定結果に基づいて前記接続切替を予測することを特徴とする付記7に記載の干渉制御方法。
(付記9)前記異なる無線基地局に接続しており、かつ前記複数の無線基地局への接続切替が予測された無線端末における、前記複数の無線基地局からの無線信号の各受信品質の測定結果を取得することを特徴とする付記7または8に記載の干渉制御方法。
(付記10)前記複数の無線端末のうちの一部の無線端末の移動状態が特定の移動状態であると判定された場合に、前記複数の無線端末のうちの前記一部の無線端末を除く無線端末のそれぞれについて、前記無線端末について取得した各測定結果に基づいて前記各受信品質の予測値を算出することを特徴とする付記2に記載の干渉制御方法。
(付記11)前記複数の無線基地局に無線端末が接続していない場合に前記各送信電力を初期化することを特徴とする付記1〜10のいずれか一つに記載の干渉制御方法。
(付記12)複数の無線基地局からの無線信号の無線端末における各受信品質の、複数の時刻における各測定結果を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された各測定結果に基づいて、前記複数の無線基地局からの無線信号の前記無線端末における各受信品質の予測値を算出する算出部と、
前記算出部によって算出された各受信品質の予測値に基づいて前記複数の無線基地局における前記無線信号の各送信電力を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする干渉制御装置。
(付記13)複数の無線基地局と、
前記複数の無線基地局からの無線信号の各受信品質を測定する無線端末と、
複数の時刻における前記各受信品質の測定結果に基づいて、前記複数の無線基地局からの無線信号の前記無線端末における各受信品質の予測値を算出し、算出した各受信品質の予測値に基づいて前記複数の無線基地局における前記無線信号の各送信電力を制御する干渉制御装置と、
を含むことを特徴とする無線通信システム。
100 無線通信システム
110,271,272,300,1220 干渉制御装置
111 取得部
112 算出部
113 制御部
121 第1無線基地局
122 第2無線基地局
130,211,212 無線端末
140 測定結果
150 予測値
200 通信システム
221〜225 無線基地局
230 LTEコアネットワーク
240 3Gコアネットワーク
241 RNC
250 インターネット
260 PSTN
301,302,1201 外部インタフェース
310,1222 無線品質情報受信部
320 無線品質情報記憶部
330 無線品質予測部
340 基地局情報記憶部
350 干渉制御部
351 干渉制御実行制御部
352 送信電力算出部
360 送信電力変更制御部
400 情報処理装置
401 CPU
402 メモリ
403 記憶装置
404 通信インタフェース
409 バス
811〜816,1511〜1518 位置
820,1521 無線品質情報テーブル
831〜834 受信電力
841 無線品質情報
842,1522 予測無線品質情報
901 スループット算出部
1100 テーブル
1211,1221 接続先切替部
1611 移動速度判定部
1801 初期電力設定部

Claims (9)

  1. 複数の無線基地局からの無線信号の無線端末における各受信品質の、複数の時刻における各測定結果を取得し、
    取得した各測定結果に基づいて、前記複数の無線基地局からの無線信号の前記無線端末における各受信品質の予測値を算出し、
    算出した各受信品質の予測値に基づいて前記複数の無線基地局における前記無線信号の各送信電力を制御する、
    ことを特徴とする干渉制御方法。
  2. 複数の無線端末のそれぞれについて前記各測定結果を取得し、
    前記複数の無線端末のそれぞれについて前記各受信品質の予測値を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の干渉制御方法。
  3. 前記各送信電力の複数の組み合わせについて、算出した各受信品質の予測値に基づいて前記無線端末における干渉度の予測値を算出し、
    算出した干渉度の予測値に基づいて前記各送信電力を制御する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の干渉制御方法。
  4. 算出した干渉度の予測値に基づいて前記無線端末のスループットの予測値を算出し、
    算出したスループットの予測値に基づいて前記各送信電力を制御する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の干渉制御方法。
  5. 前記複数の無線端末のうちの一部の無線端末の、前記複数の無線基地局と異なる無線基地局への接続切替が予測された場合に、前記複数の無線端末のうちの前記一部の無線端末を除く無線端末のそれぞれについて、前記無線端末について取得した各測定結果に基づいて前記各受信品質の予測値を算出することを特徴とする請求項2に記載の干渉制御方法。
  6. 前記異なる無線基地局に接続しており、かつ前記複数の無線基地局への接続切替が予測された無線端末における、前記複数の無線基地局からの無線信号の各受信品質の測定結果を取得することを特徴とする請求項5に記載の干渉制御方法。
  7. 前記複数の無線端末のうちの一部の無線端末の移動状態が特定の移動状態であると判定された場合に、前記複数の無線端末のうちの前記一部の無線端末を除く無線端末のそれぞれについて、前記無線端末について取得した各測定結果に基づいて前記各受信品質の予測値を算出することを特徴とする請求項2に記載の干渉制御方法。
  8. 複数の無線基地局からの無線信号の無線端末における各受信品質の、複数の時刻における各測定結果を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された各測定結果に基づいて、前記複数の無線基地局からの無線信号の前記無線端末における各受信品質の予測値を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された各受信品質の予測値に基づいて前記複数の無線基地局における前記無線信号の各送信電力を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする干渉制御装置。
  9. 複数の無線基地局と、
    前記複数の無線基地局からの無線信号の各受信品質を測定する無線端末と、
    複数の時刻における前記各受信品質の測定結果に基づいて、前記複数の無線基地局からの無線信号の前記無線端末における各受信品質の予測値を算出し、算出した各受信品質の予測値に基づいて前記複数の無線基地局における前記無線信号の各送信電力を制御する干渉制御装置と、
    を含むことを特徴とする無線通信システム。
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