JP2015192252A - 移動通信システム、通信制御装置、省電力制御方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 所定のエリアの省電力制御において、休止させる基地局の選択精度を向上させ、消費電力の増減を精度よく予測して、消費電力の削減効果をより高める。
【解決手段】 各基地局から実測負荷と在圏する移動局における無線統計情報を収集し、所定の基地局が省電力制御を実施した場合における各移動局の接続先として、最良の無線品質を有する基地局を接続予測基地局情報として予測する。実測負荷と接続予測基地局情報を用いて、省電力制御を実施した場合の各基地局の負荷を予測負荷として計算する。実測負荷を用いて省電力制御を実施する前の総消費電力を計算し、予測負荷を用いて省電力制御を実施した場合総消費電力を計算する。省電力制御を実施した場合の総消費電力が、省電力制御を実施する前の総消費電力よりも小さい場合に、所定の基地局に対して省電力制御を実施する。
【選択図】 図1
【解決手段】 各基地局から実測負荷と在圏する移動局における無線統計情報を収集し、所定の基地局が省電力制御を実施した場合における各移動局の接続先として、最良の無線品質を有する基地局を接続予測基地局情報として予測する。実測負荷と接続予測基地局情報を用いて、省電力制御を実施した場合の各基地局の負荷を予測負荷として計算する。実測負荷を用いて省電力制御を実施する前の総消費電力を計算し、予測負荷を用いて省電力制御を実施した場合総消費電力を計算する。省電力制御を実施した場合の総消費電力が、省電力制御を実施する前の総消費電力よりも小さい場合に、所定の基地局に対して省電力制御を実施する。
【選択図】 図1
Description
本発明は移動通信システム、通信制御装置、省電力制御方法およびプログラムに関し、特に、基地局の消費電力の削減を行う移動通信システム、通信制御装置、省電力制御方法およびプログラムに関する。
近年、移動通信サービスにおけるデータ通信トラヒックが増加しており、スマートフォンの普及に伴ってこの傾向が加速している。このトラヒック増加に対応するため、通信容量を増大させる手段として、HetNet(Heterogeneous Network)が注目されている。HetNetは、従来の、大きい送信電力で広い通信エリアをカバーするマクロセル基地局に加え、トラヒックが集中するエリアに小さい送信電力で狭いエリアをカバーする小型の基地局(以降、スモールセル基地局と称す。)を設置するネットワーク構成を云う。そして、HetNetでは、スモールセル基地局がカバーする通信エリアの少なくとも1部が、マクロセル基地局がカバーする通信エリアに重複している。
移動通信システムでは、70〜80%の電力が基地局で消費されている。そして、今後予想される移動通信トラヒック増大への対策として、設置される基地局の数のさらなる増加が予想されるため、運用コスト削減や環境負荷低減の観点から、基地局の消費電力の削減が必須と考えられている。
基地局は、設備された無線機器の最大送信電力の値によって、複数の基地局タイプに分類される。スモールセル基地局としては、屋外の比較的大きなエリアをカバーするマイクロセル基地局や、屋外の狭いエリアをカバーするピコセル基地局や、屋内の小さなエリアをカバーするフェムトセル基地局などがある。
マクロセル基地局を含めたこれら基地局は、一般的に、電力増幅器(Power Amplifier )、電源(Main Supply)、DC-DCコンバータ、高周波回路(Radio Frequency)、冷却装置(Cooling)、ベースバンド回路(Base band)などから構成されている。基地局の消費電力は、装置のデバイスの性能や素材に依存して固定的に消費される固定電力と、トラヒック負荷等に依存して変動する変動電力に大別できる。
基地局で消費される電力の固定電力と変動電力の比率は、基地局タイプによって異なり、一般的には、何れのタイプの基地局も固定電力の割合が高い。ただし、マクロセル基地局は、変動電力の割合も無視できない。マクロセル基地局で変動電力の割合が高い理由は、大きな送信電力を得るために装置で消費される電力が大きくなるためである。
上記のように固定電力の割合が高い背景から、基地局の固定電力の削減技術として、基地局、または基地局の一部の要素(例えば電力増幅器や回路の一部など)を休止する基地局休止制御技術が検討されている。
基地局休止制御技術の例として特許文献1がある。
特許文献1には、基地局において自基地局が管理するセルの現在のトラヒック負荷を測定し、その測定したトラヒック負荷の閾値判定により、負荷が低いと判断された場合、自基地局または自基地局の一部の要素を休止する方法が開示されている。特にスモールセル基地局は、カバー範囲が狭いため、移動局が接続していない時間もあることが予想され、本技術を実行しやすい。この方法によれば、トラヒック負荷が低い場合のみ基地局を休止するので移動局への要求サービスを提供しながら、基地局の消費電力を削減することができる。
特許文献1と同様な例として特許文献2がある。
特許文献2には、セル内部にマイクロセルあるいはピコセルと称する小セルを重複して配置した無線通信システムにおいて、該小セル内のトラフィックの消失に応じて少なくとも一部の電力供給を停止する基地局装置が開示されている。
また、基地局を休止させる際に、現在のトラヒック負荷のみならず、隣接する基地局のトラヒック量を考慮して、将来の自装置のトラヒック負荷の予測値を計算し、その予測値に基づいて基地局を休止する制御を行う技術が特許文献3に開示されている。
これは、セル間における移動局の通信の継続性を確保することができるように、周辺の基地局からハンドオーバされ得る移動局のトラヒック量増加分を考慮して休止の判断を行う技術である。
特許文献4には、利用者の減少を契機として基地局の省電力化を実現する技術において、サービス品質の低下を抑えつつ省電力化を行う技術が開示されている。
特許文献4では、複数のセルの重複部分の大きさ(たとえば面積)を示す重複情報を取得し、取得された重複情報や電波の干渉度に基づいて複数のセルのいずれかの基地局について省電力制御を実施するか否かを判定してから省電力制御を実施する。
さらに、特許文献5には、トラヒックが低くなったことにより基地局の動作を停止すると、他の基地局がそれをカバーするために送信電力を増大させ、ひいては電波干渉を与えるという課題を解決するための技術が開示されている。
特許文献5では、自基地局が稼働している状態における周辺の基地局も含めた合計消費電力と、自基地局が停止した場合の周辺の基地局も含めた合計消費電力との消費電力差を計算し、その消費電力差に基づいて無線通信手段を停止させるか否かを判定する。そして、特許文献5では、自基地局が停止して他の基地局がカバーすることによる、自基地局エリア内の移動局との地理的な伝搬損の増加や干渉の増加に伴う送信電力の増加による他の基地局での消費電力の増加量を計算する。
3GGP TS36.331 v11.5.0 (2013-09), 3GPP TSG RAN EUTRAN Radio Resource Control, 5.5.5 Measurement reporting. P96.
特許文献1や特許文献2のように、トラヒック負荷を指標にして基地局の停止を制御する場合、トラヒック負荷が低い基地局を休止させたとしても、所定通信エリア内に設置される基地局の全体としての総消費電力が増えてしまうという課題がある。特に、異なるタイプの基地局で構成されているネットワークにこの制御を適用するとこの傾向が顕著になる。
例えば、負荷が低いと判断されたマイクロセル基地局を休止させたとする。この場合、休止したマイクロセル基地局の固定電力は削減される。しかし、一方で、休止したマイクロセル基地局に接続されるべき移動局がマクロセル基地局に接続されることになる。そのため、マクロセル基地局に接続される移動局の数が増加して、マクロセル基地局においては変動電力が増加する。この変動電力の増加量が、マイクロセル基地局を休止させたことによる固定電力の削減量を上回り、その結果、所定通信エリア内の基地局の全体としての総消費電力が増えてしまう。
特許文献3が開示する技術では、単に現在のトラヒック負荷のみならず、周辺の基地局からハンドオーバされ得る移動局の存在を考慮して休止の判断をしているものの、実際の消費電力の増減に基づく判断はしていない。そのため、特許文献1や特許文献2と同様の課題がある。
特許文献4では、トラヒック負荷の減少という指標に加えて、サービス品質の低下を抑えるためにセルの重複情報や電波の干渉度を、省電力制御を実施するか否かの判断指標としている。そのため、実際の消費電力の増減を評価しての判断ではないので、特許文献1乃至3と同様の課題がある。
上記の各特許文献に対し、特許文献5では、実際の消費電力の増減を予測して基地局を休止させるか否かを判断している。そのため、基地局を休止させることにより所定通信エリア内の基地局の全体としての総消費電力が増えてしまうという課題はない。
しかしながら、特許文献5が開示する技術では、自基地局が停止して他の基地局がカバーすることによる、他の基地局での消費電力の増加量を、自基地局エリア内の移動局との地理的な伝搬損の増加や干渉の増加に伴う送信電力の増加として算出している。そのため、消費電力の増減の予測が複雑になる。
また、特許文献5が開示する技術では、自基地局が停止することに伴う移動局が接続されるハンドオーバ先を周辺基地局の位置情報に基づいて予測している。しかし、自基地局が停止することに伴う移動局のハンドオーバ先は、一般的に移動局の位置ではなく、無線品質によって決められるべきである。したがって、特許文献5が開示する技術は、実際の消費電力の増減を予測して基地局を休止させるか否かを判断するものの、その処理が複雑で、しかも消費電力の予測の精度が落ちるという課題がある。
本発明の目的は、休止させる基地局の選択精度を向上させ、消費電力の増減を精度よく予測して、消費電力の削減効果をより高めることができる移動通信システム、通信制御装置、省電力制御方法およびプログラムを提供することにある。
上記の目的を実現するために、本発明の一形態である通信制御装置は、所定のエリア内に配備された複数の基地局のそれぞれから、該基地局の実測負荷と、該基地局の通信エリアに在圏する移動局における、該基地局および周辺基地局に対する無線統計情報を収集する情報収集手段と、複数の前記基地局の中の所定の基地局が、省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する各移動局の接続先として、前記無線統計情報が最良の無線品質を有する基地局を接続予測基地局情報として予測する接続先予測手段と、複数の前記基地局のそれぞれから収集した前記実測負荷と、前記移動局のそれぞれの前記接続予測基地局情報を用いて、前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の、複数の前記基地局のそれぞれの負荷を予測負荷として計算する負荷予測手段と、前記実測負荷を用いて前記所定の基地局が前記省電力制御を実施する前の複数の前記基地局の総消費電力を計算し、前記予測負荷を用いて前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の複数の前記基地局の総消費電力を計算する消費電力計算手段と、前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が、前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さい場合に、前記所定の基地局に対して前記省電力制御を実施する省電力制御手段と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の他の一形態である移動通信システムは、所定のエリア内に配備された複数の基地局と、複数の前記基地局を制御する通信制御装置を備え、前記通信制御装置は、上記に記載の手段を含む通信制御装置であって、複数の前記基地局のそれぞれは、前記通信制御装置から前記指示情報を受信すると、所定の装置の動作を所定の時間休止させる手段を含むことを特徴とする。
また、本発明の他の形態である省電力制御方法は、所定のエリア内に配備された複数の基地局のそれぞれから、該基地局の実測負荷と、該基地局の通信エリアに在圏する移動局における、該基地局および周辺基地局に対する無線統計情報を収集し、複数の前記基地局の中の所定の基地局が、省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する各移動局の接続先として、前記無線統計情報が最良の無線品質を有する基地局を接続予測基地局情報として予測し、複数の前記基地局のそれぞれから収集した前記実測負荷と、前記移動局のそれぞれの前記接続予測基地局情報を用いて、前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の、複数の前記基地局のそれぞれの負荷を予測負荷として計算し、前記実測負荷を用いて前記所定の基地局が前記省電力制御を実施する前の複数の前記基地局の総消費電力を計算し、前記予測負荷を用いて前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の複数の前記基地局の総消費電力を計算し、前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が、前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さい場合に、前記所定の基地局に対して前記省電力制御を実施することを特徴とする。
さらに、本発明の別の形態であるプログラムは、コンピュータを、所定のエリア内に配備された複数の基地局のそれぞれから、該基地局の実測負荷と、該基地局の通信エリアに在圏する移動局における、該基地局および周辺基地局に対する無線統計情報を収集する情報収集機能手段と、複数の前記基地局の中の所定の基地局が、省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する各移動局の接続先として、前記無線統計情報が最良の無線品質を有する基地局を接続予測基地局情報として予測する接続先予測機能手段と、複数の前記基地局のそれぞれから収集した前記実測負荷と、前記移動局のそれぞれの前記接続予測基地局情報を用いて、前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の、複数の前記基地局のそれぞれの負荷を予測負荷として計算する負荷予測機能手段と、前記実測負荷を用いて前記所定の基地局が前記省電力制御を実施する前の複数の前記基地局の総消費電力を計算し、前記予測負荷を用いて前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の複数の前記基地局の総消費電力を計算する消費電力計算機能手段と、前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が、前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さい場合に、前記所定の基地局に対して前記省電力制御を実施する省電力制御機能手段として機能させるためのプログラムであることを特徴とする。
本発明は、所定のエリアの省電力制御において、休止させる基地局の選択精度を向上させ、消費電力の増減を精度よく予測して、消費電力の削減効果をより高めることができる。
本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の移動通信システム1の構成を示すブロック図である。
尚、実施の形態は例示であり、開示の装置及びシステムは、以下の実施の形態の構成には限定されない。
移動通信システム1は、所定のエリア内に配備された複数の基地局21、22、23と、複数のこれらの基地局を制御する通信制御装置30を備える構成になっている。
図1では、基地局21が通信エリアであるセルAを構成し、基地局22がセルB、そして基地局23がセルCを構成する。セルAはセルBとセルCを包含するセルである。
また、セルBには移動局13が、セルCには移動局14が在圏し、それぞれが基地局22、基地局23と通信を行う。移動局11と移動局12は、セルAに在圏しているがセルB、セルCのいずれにも在圏していないので、移動局11と移動局12は、基地局21と通信を行う。
まず、通信制御装置30の構成について図2を参照して説明する。
図2は、第1の実施形態の通信制御装置30の構成を示すブロック図である。
通信制御装置30は、情報収集手段31、接続先予測手段32、負荷予測手段33、消費電力計算手段34および省電力制御手段35を含む構成になっている。
情報収集手段31は、所定のエリア内に配備された複数の基地局のそれぞれから、該基地局の実測負荷と、該基地局の通信エリアに在圏する移動局における、該基地局および周辺基地局に対する無線統計情報を収集する。
実測負荷は各基地局が測定した負荷の値である。そして、無線統計情報は、各移動局が測定した、在圏する基地局から受信する電波に対する無線品質と周辺の基地局から受信する電波に対する無線品質が含まれる。
接続先予測手段32は、複数の基地局の中の所定の基地局が、省電力制御を実施した場合の、各移動局が接続される基地局を接続予測基地局情報として予測する。
これは、選択したある基地局が省電力制御を実施したと想定した場合に、各移動局の接続先基地局の変化を予測するものである。この予測においては、無線統計情報が最良の無線品質を有する基地局が接続先の基地局になるものとする。
負荷予測手段33は、上記の所定の基地局が省電力制御を実施した場合の、複数の基地局のそれぞれの負荷を予測負荷として計算する。
これは、省電力制御の対象となる基地局が省電力制御を実施した場合に、各移動局の接続先が変わることによる各基地局における負荷を予測するものである。予測負荷の計算にあたっては、複数の基地局のそれぞれから収集した実測負荷と、移動局のそれぞれの接続予測基地局情報を用いる。
消費電力計算手段34は、省電力制御を実施する前の複数の基地局の総消費電力と、省電力制御を実施した後の複数の基地局の総消費電力を計算する。
消費電力計算手段34は、省電力制御を実施する前の複数の基地局の総消費電力については実測負荷を用いて計算し、省電力制御を実施した後の複数の基地局の総消費電力については予測負荷を用いて計算する。
省電力制御手段35は、所定の基地局が省電力制御を実施した場合の総消費電力が、省電力制御を実施する前の総消費電力よりも小さい場合に、所定の基地局に対して省電力制御の実施を指示する指示情報を送信する。
本発明の第1の実施形態の移動通信システム1は、上述した通信制御装置30と、所定のエリア内に配備された複数の基地局21、22、23で構成される。そして、複数の基地局21、22、23のそれぞれは、通信制御装置30から省電力制御の実施を指示する指示情報を受信すると、自基地局の所定の装置の動作を所定の時間休止させる手段を含む。
次に、第1の実施形態の通信制御装置30の動作を説明する。
図3は、第1の実施形態の通信制御装置30の動作を示すフロー図である。
なお、第1の実施形態では、通信制御装置30が動作することによって、省電力制御方法が実施される。よって、第1の実施形態における省電力制御方法の説明は、以下の通信制御装置30の動作説明に代わる。
まず、所定のエリア内に配備された複数の基地局のそれぞれから、該基地局の実測負荷と、該基地局の通信エリアに在圏する移動局における、該基地局および周辺基地局に対する無線統計情報を収集する(S101)。
実測負荷は各基地局が測定した負荷の値である。そして、無線統計情報は、各移動局が測定した、在圏する基地局から受信する電波に対する無線品質と周辺の基地局から受信する電波に対する無線品質が含まれる。
複数の基地局の中の所定の基地局が、省電力制御を実施した場合の、各移動局が接続される基地局を接続予測基地局情報として予測する(S102)。
これは、選択したある基地局が省電力制御を実施したと想定した場合に、各移動局の接続先基地局の変化を予測するものである。この予測においては、無線統計情報が最良の無線品質を有する基地局が接続先の基地局になるものとする。
次に、上記の所定の基地局が省電力制御を実施した場合の、複数の基地局のそれぞれの負荷を予測負荷として計算する(S103)。
これは、省電力制御の対象となる基地局が省電力制御を実施した場合に、各移動局の接続先が変わることによる各基地局における負荷を予測するものである。予測負荷の計算に当たっては、複数の基地局のそれぞれから収集した実測負荷と、移動局のそれぞれの接続予測基地局情報を用いる。
省電力制御を実施する前の複数の基地局の総消費電力と、省電力制御を実施した後の複数の基地局の総消費電力を計算する(S104)。省電力制御を実施する前の複数の基地局の総消費電力については実測負荷を用いて計算し、省電力制御を実施した後の複数の基地局の総消費電力については予測負荷を用いて計算する。
そして、所定の基地局が省電力制御を実施した場合の総消費電力が、省電力制御を実施する前の総消費電力よりも小さい場合に、所定の基地局に対して省電力制御の実施を指示する指示情報を送信する(S105)。
次に、第1の実施形態のプログラムを説明する。
図4は、第1の実施形態による通信制御装置30のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4を参照すると、通信制御装置30は、一般的なコンピュータ装置と同様のハードウェア構成によって実現することができ、次の構成を備える。制御部であるCPU(Central Processing Unit)41、RAM(Random Access Memory)等の主記憶部42、磁気ディスク、半導体メモリ等の不揮発メモリから構成されるハードディスク装置である補助記憶部43を含む。また、ネットワークを介してデータの送受信を行う通信制御部44、ディスプレイによる表示部45、キー操作を行う入力部46、上記各構成要素を相互に接続するシステムバス47等を含む。
第1の実施形態の通信制御装置30は、その動作を、通信制御装置30の内部に各機能を実現するプログラムを組み込んだLSI(Large Scale Integration)等のハードウェア部品からなる回路部品を実装して実現してもよい。また、本実施形態の通信制御装置30は、各構成要素の各機能を提供するプログラムを、コンピュータ処理装置上のCPU41で実行することにより、ソフトウェア的に実現してもよい。
すなわち、CPU41は、補助記憶部43に格納されているプログラムを、主記憶部42にロードして実行し、あるいは補助記憶部43上で直接実行し、通信制御装置30の動作を制御することにより、各機能をソフトウェア的に実現する。
つまり、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、情報収集機能手段、接続先予測機能手段、負荷予測機能手段、消費電力計算機能手段および省電力制御機能手段として機能させるためのプログラムである。
情報収集機能手段は、所定のエリア内に配備された複数の基地局のそれぞれから、該基地局の実測負荷と、該基地局の通信エリアに在圏する移動局における、該基地局および周辺基地局に対する無線統計情報を収集する。
接続先予測機能手段は、複数の基地局の中の所定の基地局が、省電力制御を実施した場合の、各移動局が接続される基地局を接続予測基地局情報として予測する。この予測においては、無線統計情報が最良の無線品質を有する基地局が接続先の基地局になるものとする。
負荷予測機能手段は、上記の所定の基地局が省電力制御を実施した場合の、複数の基地局のそれぞれの負荷を予測負荷として計算する。予測負荷の計算に当たっては、複数の基地局のそれぞれから収集した実測負荷と、移動局のそれぞれの接続予測基地局情報を用いる。
消費電力計算機能手段は、省電力制御を実施する前の複数の基地局の総消費電力と、省電力制御を実施した後の複数の基地局の総消費電力を計算する。省電力制御を実施する前の複数の基地局の総消費電力については実測負荷を用いて計算し、省電力制御を実施した後の複数の基地局の総消費電力については予測負荷を用いて計算する。
省電力制御機能手段は、所定の基地局が省電力制御を実施した場合の総消費電力が、省電力制御を実施する前の総消費電力よりも小さい場合に、所定の基地局に対して省電力制御の実施を指示する指示情報を送信する。
以上に説明したように、本実施形態に置いては、省電力制御を実施することにより接続替えが発生する基地局と移動局の対応を、移動局が測定した無線品質に基づいて想定している。そのため、省電力制御を実施することにより発生する、移動局の接続状態の変化に基づく各基地局での負荷を正確に想定することができる。したがって、所定のエリアの省電力制御において、休止させる基地局の選択精度を向上させ、消費電力の増減を精度よく予測して、消費電力の削減効果をより高めることができる。
次に、第2の実施形態を説明する。
図5は、第2の実施形態の移動通信システム2の構成例を示す概念図である。
本実施形態では、移動通信システム2としてLTE(Long Term Evolution)を想定する。
本実施形態の移動通信システム2は、移動局100−1乃至100−5、基地局200−1乃至200−3、通信制御装置300を含む構成になっている。
基地局200−1は通信エリア(セルエリア)の広いマクロセル基地局で、基地局200−2と基地局200−3はマクロセル基地局よりも通信エリアの狭いマイクロセル基地局である。
マイクロセル基地局である基地局200−2と基地局200−3は、マクロセル基地局である基地局200−1の通信負荷を軽減するために設置された基地局であり、各マイクロセル基地局の通信エリアはマクロセル基地局の通信エリアに包含されている。
図5では、基地局200−1が管理するセルをセル#1、基地局200−2が管理するセルをセル#2、そして基地局200−3が管理するセルをセル#3とし、セル#1を実線、セル#2を破線、セル#3を点線でそれぞれ示している。そして、図5から明らかなように、セル#1はセル#2とセル#3を包含するように構成されている。
各基地局の通信エリア内の移動局数は、2局または1局を想定し、合計5局を想定する。四角印で示した移動局100−1、100−2が基地局200−1に、黒丸印で示した移動局100−3が基地局200−2(セル#2)に、そして二重丸印で示した移動局100−4、100−5が基地局200−3(セル#3)に、それぞれ接続されている。
マイクロセル基地局は、マクロセル基地局の通信容量を改善するために設置された基地局なので、マイクロセル基地局を休止したとしても、マイクロセル基地局に接続されている移動局はマクロセル基地局と接続することで、通信を継続できる。
本実施形態では、マイクロセル基地局である基地局200−2と基地局200−3を休止制御の対象基地局とする。
なお、以降の説明において、移動局または基地局を総称として説明する場合には、移動局100または基地局200とし、各移動局または各基地局を特定して説明する場合には、移動局100−xまたは基地局200−xと称するものとする。
移動局100は、接続されている基地局200の指示に従って、所定のタイミングで、無線統計情報を報告する。
無線統計情報として、一般的に、無線品質を示すリファレンス信号の受信電力であるRSRP(Reference Signal Received Power)とリファレンス信号対全セルからの受信電力比であるRSRQ(Reference Signal Received Quality)が用いられる。本実施形態では、無線統計情報としてRSRPを用いるものとする。また、移動局100は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で標準化された一般的な機能を備えた端末であり、その詳細な説明を省略する。
基地局200は、自基地局がカバーする通信エリアに存在する移動局100と無線回線を介して通信を行う。基地局200と移動局100との通信は、LTEではRRC(Radio Resource Control)プロトコルに従って行われ、基地局200は、接続中の移動局100に対して、現在接続中のセルや周辺セルの無線品質の報告を、任意のタイミングで指示することができる。このことは、非特許文献1に記載のとおりである。
通信制御装置300は、移動通信システム2を構成する各基地局200−1乃至200−3の制御を行う。
各基地局200−1乃至200−3は、通信制御装置300に対して負荷情報であるPRB(Physical Resource Block)使用率とアクティブUE(User Equipment)数および移動局100の無線品質であるRSRPを報告する。
ここで、PRBはデータ送信のために割り当てられる単位周波数ブロックであり、PRB使用率とは所定時間内に割り当て可能なのべPRB数に対して、実際に割り当てられたPRB数の割合である。
また、アクティブUEとは、接続されている基地局200のバッファに送信すべきデータがある移動局100のことである。本実施形態では、基地局200に接続されているUE数とアクティブUE数は等しいものとする。
次に、本実施形態の移動通信システム2の基地局200と通信制御装置300の構成について図6を参照して説明する。
図6は、第2の実施形態の移動通信システム2の基地局と通信制御装置の構成を示すブロック図である。
各基地局200−1乃至200−3は同一構成のため、簡単のため基地局200−1のみの構成を示す。
基地局200は、基地局動作部201と、基地局休止部202とを備える。
基地局動作部201は、移動通信システムで一般的に用いられている送受信機と同等の機能を有しており、接続している各移動局100−1、100−2との無線信号の送受信機能を有する。また、各移動局100−1、100−2に対する所定のタイミングでの無線統計情報の報告の指示や、各移動局100−1、100−2から報告される無線統計情報の管理や、通信エリアであるセルの負荷情報の管理等を行う。なお、その構成及び動作については周知であるので詳細説明は省略する。
基地局休止部202は、通信制御装置300から通知される休止指示に基づいて、自基地局の休止を実施する機能と、休止中となっている構成要素を起動させる機能を有する。また、起動の処理を行うためのタイマー(後述)を有する。ここで、休止とは、基地局休止部202以外の構成要素の電源が切れている状態である。例えば、基地局200の全ての構成要素でも良いし、基地局200の一部の構成要素でも良い。構成要素とは、例えば、電力増幅器、高周波回路、ベースバンド回路などを指す。
通信制御装置300は、入出力部301、通信情報収集部302、接続先予測部303、負荷予測部304、消費電力計算部305、消費電力DB(データベース)306および休止基地局選択部307を含む構成になっている。
入出力部301は、各基地局200−1乃至200−3から報告される通信情報を入力し、また通信制御装置300で処理した結果に基づいて、必要に応じて各基地局200−1乃至200−3に休止指示の通知を出力する。
通信情報収集部302は、各基地局200−1乃至200−3から報告されるセル毎のPRB使用率とアクティブUE数を負荷情報として収集し、負荷情報をセル番号と共に管理し、負荷予測部304と消費電力計算部305へ出力する。なお、セル毎のPRB使用率とアクティブUE数を、以降は、それぞれ実測PRB使用率と実測アクティブUE数と称する。
また、通信情報収集部302は、各基地局200−1乃至200−3から報告される移動局毎の無線品質であるRSRPを無線統計情報として収集し、この無線品質を移動局100の識別番号と共に管理し、接続先予測部303へ出力する。
接続先予測部303は、通信情報収集部302から出力される無線品質を用いて、休止の対象となる基地局が休止した後の移動局100の接続先を予測し、その接続先の予測結果を負荷予測部304へ通知する。予測結果には基地局休止後の移動局毎の接続先や各基地局の移動局の数などが含まれる。
休止の対象となる基地局が休止した後の移動局100の接続先の予測は、後述するように、休止の対象となる基地局を組み合わせた候補グループごとに行われる。
負荷予測部304は、通信情報収集部302から出力される負荷情報と接続先予測部303から出力される接続先の予測結果から、休止対象となる基地局が休止した後のPRB使用率を予測して、予測負荷として消費電力計算部305へ出力する。なお、予測したPRB使用率を、以降、予測PRB使用率と称する。
休止対象となる基地局が休止した後のPRB使用率の予測に関しても、後述するように、休止の対象となる基地局を組み合わせた候補グループごとに行われる。
消費電力計算部305は、消費電力DB306を含む。
消費電力DB306の内容の一例を図7に示す。
消費電力DB306では、PRB使用率に対する消費電力が、基地局タイプ別に管理されている。
マクロセル基地局およびマイクロセル基地局のいずれにおいても、PRB使用率が大きくなるに従って消費電力も大きくなる。
本実施形態では基地局200が休止している時の消費電力は0.0Wとする。
また、PRB使用率が0%から100%まで変動したときの変動電力は、マクロセル基地局では400W(1400W−1000W)、マイクロセル基地局では20W(100W−80W)となり、マクロセル基地局の変動電力の方が大きい。
消費電力計算部305は、通信情報収集部302から出力される実測PRB使用率から消費電力DB306を用いて、休止対象となる基地局が休止する前の各基地局の消費電力を計算する。この場合は、休止対象となる基地局の消費電力も計算されて総消費電力が計算される。
また、消費電力計算部305は、負荷予測部304から出力される予測PRB使用率から消費電力DB306を用いて、休止対象となる基地局を休止させた後の各基地局の消費電力を予測消費電力として計算する。この場合は、休止対象となる基地局を除いた各基地局の消費電力が計算されて総消費電力が計算される。
更に、消費電力計算部305は、消費電力の計算結果を休止基地局選択部307へ出力する。
休止基地局選択部307は、消費電力計算部305から出力される、休止対象となる基地局が休止する前の総消費電力と休止させた後の予測総消費電力に基づいて、実際に休止させる基地局を選択する。そして休止基地局選択部307は、その選択結果に基づき、実際に休止させる基地局に対して、入出力部301を介して休止の指示を通知する。
次に、本実施形態における通信制御装置300の動作を説明する。
図8は、第2の実施形態の通信制御装置の動作を示すフロー図である。通信制御装置300は、図8に示す動作を通信システム制御周期(Ts)毎に実施する。
まず、通信情報収集部302は、所定通信エリア内に設置された全基地局200から報告される通信情報を収集する(S201)。
本実施形態では、通信制御装置300が各基地局200−1乃至200−3に対して通信情報を要求する。また、他の例としては、各基地局200−1乃至200−3が任意の報告周期で通信制御装置300へ報告するように構成してもよい。また、本実施形態においては、所定通信エリアは図5に示したマクロセル基地局である基地局200−1の通信エリア(セル#1)とする。
ここで、通信情報とは、基地局200から報告される負荷情報(PRB使用率とアクティブUE数)と、無線統計情報(RSRP)を指す。
負荷情報と無線統計情報の収集結果事例を図9と図10にそれぞれ示す。
図9は、通信情報収集部302が収集した通信情報である負荷情報の例を示す図である。負荷情報はセル識別番号に対応させたリストとして管理する。なお、セル識別番号は、物理セルID(PCI:Physical Cell ID)などを用いる。セル識別番号は、以下では、セル番号と表記する。図9に示すように、各セルの負荷情報が平均PRB使用率と平均アクティブUE数として管理される。
図10は、通信情報収集部302が収集した通信情報である無線統計情報(無線品質)の例を示す図である。無線統計情報は移動局100の識別番号(以下では、UE番号と表記)に対応させたリストとして管理する。なお、移動局100の識別番号はIMSI(International Mobile Subscriber Identity)やTMSI(Temporary Mobile Subscriber Identity)などを用いる。
図10の無線統計情報のリストには、各移動局が受信した、現在接続しているセルと周辺セルが送信するリファレンス信号の受信電力であるRSRPが、値が大きい順にソートされた結果として、RSRP1乃至RSRP3として示されている。リストの中に受信電力の値とともに示されている括弧内の数字は、そのリファレンス信号を送信したセル番号を意味する。そして、各移動局は、RSRPが最も大きいRSRP1に示されるセルと接続されている。
例えば、UE#3(移動局100−3)は、RSRP1であるセル#2と接続されており、セル#1、セル#3の順にRSRPが小さくなる。また、UE#5(移動局100−5)は、RSRP1であるセル#3と接続されており、セル#1、セル#2の順にRSRPが小さくなる。
次に、接続先予測部303は、休止制御の対象となる基地局を組み合わせたグループの候補を決定する(S202)。なお、以降の説明において、休止制御の対象となる基地局を休止対象基地局、実際に休止させる基地局を休止基地局と称する。
本実施形態では、休止対象基地局は基地局200−2と基地局200−3である。したがって、休止対象基地局を組み合わせたグループの候補は(1)基地局200−2、(2)基地局200−3、(3)基地局200−2と基地局200−3の合計3グループとなる。なお、休止対象基地局を組み合わせたグループの候補を候補グループと称する。
以降のステップS203乃至S205の処理は、ステップS202で決定した全ての候補グループ(1)乃至(3)のそれぞれに対して実施され、その結果から最適な省電力制御の対象を絞り込む動作が行われる。しかし、説明を簡単にするために、候補グループ(1)に対する処理のみを説明する。
接続先予測部303は、収集した無線統計情報を用いて、候補グループ(1)、つまり基地局200−2を休止させたと仮定した場合の各移動局100−1乃至100−5の接続先を予測する(S203)。
移動局の接続先の予測方法について図11を用いて説明する。
図11は、休止対象となる基地局200−2を休止させたと仮定した場合の、各移動局における無線品質の変化を説明する図である。
基地局200−2を休止させるので、基地局200−2が管理しているセル#2とは接続ができなくなるため、セル番号(2)に対応するRSRPがリストから削除される。図11では、×印を付した欄のRSRPが削除される。
そのため、UE#3(移動局100−3)は、それまでRSRP1であったセル番号(2)に対応するRSRPが削除されることになる。移動局は、RSRPが最大となる基地局に接続されると仮定するので、UE#3は、新たにRSRP1となったセル番号(1)の基地局200−1に接続を変えることが予測できる。
また、UE#3以外の移動局については、RSRP2またはRSRP3が削除されるだけなので、基地局200−2を休止させても接続先が変わらないことが予測できる。
以上のようにして、休止対象となる基地局200−2を休止させたと仮定した場合における接続先が変更になる移動局やその数を予測することができる。
この予測結果をセル番号の観点で見ると、各セルにおいて新たに接続される移動局の数も予測できる。各セルにおいて新たに接続される移動局の数をPreNUEと表記し、以降、予測増加UE数と称する。図11では、基地局200−2の休止により、セル#1に接続するUE数は1UE増加することがわかる。
次に、負荷予測部304は、所定通信エリアに設置された各基地局200−1乃至200−3が管理しているセルに対し、基地局200−2休止後のPRB使用率を予測する(S204)。
具体的には、各基地局に対して、通信情報収集部302から出力される実測PRB使用率(UAve)と実測アクティブUE数(NUEAve)及びステップS203で得られる予測増加UE数(PreNUE)用いて、式(1)から予測PRB使用率(PreUAve)を計算する。
PreUAve=MIN(UAve+(UAve/NUEAve ×PreNUE)×α), 1.0) ・・・式(1)
ここで、MIN(a,b)は、aとbの値のうちの小さい方を選択する関数である。
ここで、MIN(a,b)は、aとbの値のうちの小さい方を選択する関数である。
また、αは接続先の変更によるPRB使用率の変化を補正する補正係数であり、本実施形態ではα=1に設定する。
なお、補正係数αは、例えば、現在接続中の基地局と基地局200−2休止後の接続先の基地局との距離に応じて設定することが考えられる。距離が大きい程、接続先変更後の基地局からの受信電力が小さくなることが予想される。そのため、所定のデータを送信するのに、接続先が変わる前に比べて多くのリソースが割り当てられ、その結果PRB使用率も大きくなると考えられる。従って、補正係数αを1以上に設定することで、接続先が変わった後のPRB使用率への影響を考慮することができる。
基地局200−2を休止させた場合の負荷の予測結果を図12に示す。
図11で説明したように、基地局200−2を休止させたと仮定する場合、セル#1の接続移動局が新たに1UE増えるため、式(1)よりセル#1の予測PRB使用率は45%と計算できる。
次に、消費電力計算部305は、基地局200−2の休止前及び休止後の所定通信エリア内に設置された各基地局200−1乃至200−3の総消費電力を計算する(S205)。
ここでは、実測PRB使用率及び予測PRB使用率から、図7に例を示した消費電力DB306を用いて消費電力を計算している。ただし、消費電力DB306は、所定のPRB使用率に対する消費電力の値のみを保持しているため、所定のPRB使用率以外の値が消費電力計算部305に入力された場合は、データベースに保持されている入力値を範囲に含む2点を線形補間して算出する。
基地局200−2の休止前における各基地局200−1乃至200−3の実測PRB使用率(UAve)は、それぞれ図9より30%、10%、15%である。これらの実測PRB使用率(UAve)から消費電力DB306を参照して、各消費電力は1120W、82W、83Wと計算できる。そして、それらの値の和をとると、総消費電力は1285Wと計算できる。
一方、基地局200−2の休止後における各基地局200−1乃至200−3の予測PRB使用率(PreUAve)は、それぞれ45%、0(休止)、15%となる。これらの予測PRB使用率(PreUAve)から消費電力DB306を参照して、各消費電力は1180W、0W、83Wと計算できる。そして、それらの値の和をとると、総消費電力は1263Wと計算できる。
以上に説明したステップS203乃至S205の処理が、休止対象基地局の組み合わせの全候補グループ(1)乃至(3)に対して実施される。
図13は、本実施形態における所定通信エリア内に設置された基地局の総消費電力の計算結果の例を示す図である。
図8に戻ると、休止基地局選択部307は、候補グループを、候補グループ内の休止対象基地局を休止させた後の総消費電力が休止対象基地局を休止させる前の総消費電力より小さくなる候補に絞る(S206)。
ステップS206の絞り込みで、候補グループとして残された候補があるか否かを判定する(S207)。
残された候補グループがあれば(S207、Yes)、ステップS208の処理に進む。残された候補がなければ(S207、No)、図8の処理を終了する。
ステップS208の処理では、絞り込まれた候補グループが2個以上か否かの判断を行う。
候補グループが2個以上であれば(S208、Yes)、絞り込まれた候補グループの中で総消費電力が最小となる候補グループに属する休止対象基地局を休止基地局として選択する(S209)。
そして、選択した基地局へ休止の指示を通知して(S210)、処理を終了する。
一方、ステップS208の判定で、候補グループが2個未満、即ち1個であれば(S208、No)、その候補グループに属する休止対象基地局を休止基地局として選択し、選択した休止基地局に休止の指示を通知して(S210)、処理を終了する。
図13に示した消費電力の計算結果によると、基地局休止後の総消費電力が基地局休止前の消費電力より小さくなる候補は候補グループ(1)の1つである。そのため、候補グループ(1)に属する休止対象基地局200−2を休止基地局として選択し、基地局200−2に対して基地局休止の指示を通知する。なお、仮に、候補グループ(3)が、総消費電力が最小となる候補グループであったと仮定すると、この場合は、候補グループ(3)に属する基地局200−2と基地局200−3の両方を休止させることになる。
以上が、本実施形態における通信制御装置300が実行する所定通信エリアの消費電力削減制御動作である、
次に、本実施形態の基地局200の動作を説明する。
次に、本実施形態の基地局200の動作を説明する。
図14は、第2の実施形態の基地局200の動作を示すフロー図である。
基地局200は、図14に示すフローの処理を通信システム制御周期(Ts)毎に実施する。なお、この処理は、基地局200の基地局休止部202により実行される。
基地局200は、通信制御装置300からの基地局休止の指示が有るか否かを判定する(S301)。つまり、通信システム制御周期(Ts)で本フローの処理が開始される時点で基地局休止の指示を受けているか否かが判定される。
基地局休止の指示が有れば(S301、Yes)、基地局200が休止中であるか否かを判定する(S302)。このとき、基地局200が休止中であれば(S302、Yes)、それ以上の処理を行うことなく処理を終了する。
一方、ステップS302の処理で、基地局200が休止中でなければ(S302、No)、基地局200を休止にする処理が必要になる。そこで、ステップS303の処理で基地局200を休止にしてから処理を終了する。
ここで、基地局休止部202は、基地局200を休止させる際にタイマーに所定の設定時間Ts1を設定する。
また、ステップS301の処理において、基地局休止の指示がなければ(S301、No)、基地局200が休止中であるか否かを判定する(S304)。このとき、基地局200が休止中でなければ(S304、No)、それ以上の処理を行うことなく処理を終了する。
一方、ステップS304の処理で、基地局200が休止中であれば(S304、Yes)、基地局200を稼働状態にするためにステップS305の処理に進む。
ステップS305では、タイマーが設定時間Ts1を経過したか否かを判定する。
タイマーの設定時間Ts1を経過していないということは、基地局200が休止になってから所定時間を経過していないということである。そのため、タイマーが設定時間Ts1を経過していなければ(S305、No)、それ以上の処理を行うことなく処理を終了して次の制御周期で再度判断する。
また、ステップS305の処理で、タイマーが設定時間Ts1を経過していれば(S305、Yes)、基地局200の休止は所定時間を経過しているので、ステップS306の処理で基地局200を起動する。そして、処理を終了する。
以上に説明したように、本実施形態に置いては、省電力制御を実施することにより接続替えが発生する基地局と移動局の対応を、図11で説明したように移動局が測定した無線品質に基づいて想定している。そのため、省電力制御を実施することにより発生する、移動局の接続状態の変化に基づく各基地局での負荷を、図12で説明したように正確に想定することができる。また、省電力制御を実施する前後での消費電力を、図7に示したように各基地局での負荷に基づいて消費電力DBを参照して簡易に求めることができる。したがって、所定のエリアの省電力制御において、休止させる基地局の選択精度を向上させ、消費電力の増減を精度よく予測して、消費電力の削減効果をより高めることができる。
なお、本実施形態では、接続先予測部303における接続先の予測に用いる無線統計情報としてRSRPを用いたが、これに限定されるものではない。RSRPの代わりにRSRQを用いてもよい。これにより、RSRQを用いて移動局の接続先を決定するシステムにおいても同様に、休止させる基地局の選択精度を向上させ、消費電力の増減を精度よく予測して、消費電力の削減効果をより高めることができる。また、無線統計情報として、セルの希望信号電力に対する対干渉電力および雑音電力の和の比であるSINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)で代用することもできる。
また、本実施形態では、消費電力計算部305における消費電力の計算に消費電力DB306を用いたが、これに限定されるものではない。消費電力DB306の代わりに基地局の負荷を示すPRB使用率と消費電力の関係を示す数式モデルを用いることもできる。
また、本実施形態では、基地局の省電力制御方法として休止状態、即ち基地局起動時に用いるタイマーを除いた基地局の全ての構成要素または基地局の一部の構成要素の電源が切れている状態であるとしたがこれに限定されるものではない。休止状態ではなく、消費電力を削減できる待機状態であって良い。待機状態から起動する場合、基地局の動作が安定するまでの時間を短縮できるため、休止状態から起動する場合に比べて起動時間にかかる時間を短縮できる。なお、省電力制御として送信電力を減少させても良い。
次に、第3の実施形態を説明する。
第2の実施形態では、所定の基地局に対する省電力制御を行う場合の候補となる基地局を、総消費電力が削減されるか否かの観点で選択した。
第3の実施形態は、消費電力の計算結果に加え、ユーザスループットの満足率を用いて、休止させる基地局を選択する。
図15は、第3の実施形態の移動通信システム3の基地局200−1乃至200−3と通信制御装置400の構成を示すブロック図である。
ここでは、第2の実施形態と同じ構成要素については、第2の実施形態と同じ符号を付して説明を適宜省略する。また、各基地局の構成は同一構成のため、簡単のため基地局200−1の構成のみを示す。
本実施形態では、第2の実施形態と同様に、マイクロセル基地局である基地局200−2と基地局200−3を休止制御の対象基地局とする。
本実施形態において、通信制御装置400は、第2の実施形態で説明した接続先予測部303、負荷予測部304、休止基地局選択部307とは異なる機能を有する接続先予測部401、負荷予測部402、休止基地局選択部404に置き換わる構成となっている。また、新たな構成要素としてサービス品質計算部403が追加されている。
以下では、第2の実施形態と異なる機能について説明する。
接続先予測部401は、通信情報収集部302から出力される無線統計情報を用いて、休止の対象となる基地局が休止した後の移動局100の接続先を予測し、その接続先の予測結果を負荷予測部402へ通知する。具体的には、各基地局における予測移動局数が予測結果として通知される。また、接続先予測部401は、接続先の予測結果をサービス品質計算部403に出力する。具体的には、予測に際して使用した無線統計情報(図11参照)が引き継がれる。
負荷予測部402は、休止の対象となる基地局が休止した後の、各基地局におけるPRB使用率を予測して、消費電力計算部305へ出力する。また、負荷予測部402は、負荷の予測結果をサービス品質計算部403へも出力する。具体的には、負荷予測部402は、接続先予測部401から出力される各基地局の予測移動局数と通信情報収集部302から出力される実測PRB使用率と実測アクティブUE数を用いて予測PRB使用率を計算する。
上記の、休止の対象となる基地局が休止した後の移動局の接続先の予測および休止の対象となる基地局が休止した後の各基地局におけるPRB使用率の予測は、休止の対象となる基地局を組み合わせた候補グループごとに行われる。
サービス品質計算部403は、接続先予測部401から出力される接続先の予測結果と負荷予測部402から出力される負荷の予測結果を用い、休止基地局選択部404から出力される候補グループに対してサービス品質指標を計算する。本実施形態ではサービス品質指標としてユーザスループットの満足率を用いる。ここで、ユーザスループットとは各移動局(ユーザ)の実効伝送速度を示す。
休止基地局選択部404は、消費電力計算部305から出力される計算結果を用いて休止対象とする基地局の候補グループを絞り込み、絞り込んだ結果をサービス品質計算部403へ通知する。更に、休止基地局選択部404は、消費電力計算部305から出力される計算結果とサービス品質計算部403から出力されるサービス品質指標の計算結果とを用いて、絞り込んだ候補の中から実際に休止させる基地局を選択する。そして、休止基地局選択部404は、その選択結果に基づき、実際に休止させる基地局に対して、入出力部301を介して休止の指示を通知する。
次に、本実施形態の動作について図面を参照して説明する。
図16は、第3の実施形態の通信制御装置400の動作を示すフロー図である。
図16に示すフロー図は、図8に示した第2の実施形態の通信制御装置300の動作を示すフロー図と比較して、ステップS408乃至S410が追加されている。つまり、図8におけるステップS201乃至S207は、図16におけるステップS401乃至S407に対応する。そして、図8におけるステップS208乃至S210が、図16におけるステップS411乃至S413に対応する。
まず、通信情報収集部302は、所定通信エリア内に設置された全基地局200から通信情報として、負荷情報(実測PRB使用率とアクティブUE数)と無線統計情報(RSRP)を収集する(S401)。
次に、接続先予測部401は、休止制御の対象となる基地局を組み合わせたグループの候補を決定する(S402)。
この動作は、第2の実施形態の図8におけるステップS202と同じである。
つまり、本実施形態では、休止対象基地局は基地局200−2と基地局200−3である。したがって、休止対象基地局を組み合わせたグループの候補は(1)基地局200−2、(2)基地局200−3、(3)基地局200−2と基地局200−3の合計3グループとなる。
以降のステップS403乃至S405の処理は、ステップS402で決定した全ての候補グループ(1)乃至(3)のそれぞれに対して実施され、その結果から消費電力に基づく最適な省電力制御の対象を絞り込む動作が行われる。しかし、説明を簡単にするために、候補グループ(1)に対する処理のみを説明する。
接続先予測部401は、収集した無線統計情報を用いて、候補グループ(1)、つまり基地局200−2を休止させたと仮定した場合の各移動局100−1乃至100−5の接続先を予測する(S403)。ここでは、各基地局における予測移動局数が予測結果として得られる。
負荷予測部402は、所定通信エリアに設置された各基地局200−1乃至200−3が管理しているセルに対し、基地局200−2休止後のPRB使用率を予測する(S404)。ここでは、アクティブUE数(実測値)と上述したステップS403で得られた予測移動局数に基づいて予測PRB使用率が計算される。
ステップS405では、消費電力計算部305は、基地局200−2の休止前及び休止後の所定通信エリア内に設置された各基地局200−1乃至200−3の総消費電力を計算する。ステップS205で既に説明したように、ここでは、実測PRB使用率及び予測PRB使用率から、図7に例を示した消費電力DB306を用いて消費電力を計算している。
上記のステップS403乃至S405の処理が、休止対象基地局の組み合わせの全候補グループ(1)乃至(3)に対して実施される。
そして、休止基地局選択部404は、ステップS406で、休止対象とする基地局の候補グループを、基地局休止後の総消費電力が基地局休止前の総消費電力より小さくなる候補グループに絞る。
第3の実施形態では、上記のステップS406で絞り込まれた休止対象基地局の候補グループが存在する場合(S407、Yes)、各候補グループに対し、その候補グループに属する休止対象基地局を休止させたと仮定した場合のユーザスループットの満足率を計算する(S408)。
ここで、第3の実施形態においては、基地局休止後の総消費電力が基地局休止前の総消費電力より小さくなる候補が図17に示すように候補グループ(1)と候補グループ(2)の2つある場合を想定して説明する。そして、これらの2候補に対してユーザスループットの満足率をそれぞれ計算する。
なお、図17は第3の実施形態における所定通信エリア内に設置された基地局の総消費電力およびユーザスループットの計算結果の一例を示す図である。ここでは、所定通信エリア内に設置された基地局は、セル#1乃至セル#N(Nは自然数)存在し、基地局休止前の総消費電力は2400Wであることを示している。また、候補グループ(1)に属する休止対象基地局を休止させた場合の総消費電力は2100Wであることを示している。同様に、候補グループ(2)に属する休止対象基地局を休止させた場合の総消費電力は2160Wで候補グループ(3)に属する休止対象基地局を休止させた場合の総消費電力は2300Wであることを示している。
ユーザスループットの計算方法について説明する。ユーザスループットは次の2つの手順に従って計算する。
手順1では、接続先予測部401が予測した、所定の基地局を休止させた後の予測される接続先セルおよび周辺セルのリファレンス信号の受信電力であるRSRPから、セルの希望信号電力に対する対干渉電力および雑音電力の和の比であるSINRを計算する。つまり、ここでは、接続先予測部401から引き継いだ、接続先の予測に際して使用した無線統計情報(図11参照)が使われる。
手順2では、手順1で計算したSINRからシャノンの通信容量の計算式を用いてスループットを計算する。
手順1は、式(2)から所定の基地局を休止させた後の予測されるSINRを計算する。本実施形態では、全ての周辺セルがフルバッファとなるトラフィックであり、周辺セルからの干渉が最大となる仮定の下、SINRの計算を行う。
SINR=s1/(1_1 + 1_2 + ・・・ + noise)[mW] ・・・式(2)
ここで、s1[mW]は、所定の基地局を休止させた後に予測される接続先のセルからのRSRP[mW]である。また、1_i[mW]は、予測される接続先となるセルの第i番目の周辺セルからのRSRP[mW]、noiseは熱雑音[mW]である。
ここで、s1[mW]は、所定の基地局を休止させた後に予測される接続先のセルからのRSRP[mW]である。また、1_i[mW]は、予測される接続先となるセルの第i番目の周辺セルからのRSRP[mW]、noiseは熱雑音[mW]である。
手順2では、以下のシャノンの通信容量の計算式(式(3))に従ってスループット(TP)を計算する。
TP=(B/N)×log2(1 + SINR) [bps] ・・・式(3)
ここで、Bはシステム帯域幅、Nは予測した接続先のセルにおける予測アクティブUE数(N=NUEAve+PreNUE)である。予測アクティブUE数は、実測アクティブUE数(NUEAve)に予測増加UE数(PreNUE)を加えた数である。実測アクティブUE数と予測増加UE数は、負荷予測部402から出力される負荷の予測結果として含まれる情報が使われる。
ここで、Bはシステム帯域幅、Nは予測した接続先のセルにおける予測アクティブUE数(N=NUEAve+PreNUE)である。予測アクティブUE数は、実測アクティブUE数(NUEAve)に予測増加UE数(PreNUE)を加えた数である。実測アクティブUE数と予測増加UE数は、負荷予測部402から出力される負荷の予測結果として含まれる情報が使われる。
所定のエリア内に配備された基地局が管理するそれぞれのセルに接続する各移動局に対するスループットを上記により計算する。そして、その後、所定のエリア内に存在する全移動局を対象として、ユーザスループットの満足率(Ps)を計算する。満足率(Ps)は、スループットの要求値(TPreq)を満足した移動局数(NUmsatisfy)と計算対象となった全移動局数(NUmAll)から式(4)を用いて計算する。
Ps=(NUmsatisf/NUmAll) [%] ・・・式(4)
図17に示した例では、以上に説明した方法により計算された候補グループ(1)および候補グループ(2)のユーザスループットの満足率は、それぞれ85%、91%となる。つまり、候補グループ(1)に属する休止対象基地局を休止させた場合には、所定通信エリア内の全移動局に対して、スループットの要求値を満足する移動局の割合は85%である。また、候補グループ(2)に属する休止対象基地局を休止させた場合には、所定通信エリア内の全移動局に対して、スループットの要求値を満足する移動局の割合は91%である。
図17に示した例では、以上に説明した方法により計算された候補グループ(1)および候補グループ(2)のユーザスループットの満足率は、それぞれ85%、91%となる。つまり、候補グループ(1)に属する休止対象基地局を休止させた場合には、所定通信エリア内の全移動局に対して、スループットの要求値を満足する移動局の割合は85%である。また、候補グループ(2)に属する休止対象基地局を休止させた場合には、所定通信エリア内の全移動局に対して、スループットの要求値を満足する移動局の割合は91%である。
図16に戻り、ステップS409では、S408で計算したユーザスループットの満足率がサービス品質指標の要求値(Sreq)を満たす候補に絞る。
図17の例では、候補グループ(1)と候補グループ(2)のステップS408で計算したユーザスループットの満足率はそれぞれ85%と91%である。そして、サービス品質指標の要求値Sreq=90%とすると、サービス品質指標の要求値を満たす候補として候補グループ(2)のみに絞られる。
次に、ステップS409でサービス品質指標の要求値で候補が絞られた後に、候補グループに残りがあるか否かを判定する(S410)。
候補に残りがある場合は(S410、Yes)、候補グループが2個以上存在するかの判定(S411)を行う。一方、候補に残りがない場合は(S410、No)、基地局休止を行わずに処理を終了する。
図17の例では、ステップS409において、候補グループ(2)のみに絞られているため、ステップS410の判定においてYesとなる。
ステップS411の処理では、絞り込まれた候補グループが2個以上か否かの判断を行う。
候補グループが2個以上であれば(S411、Yes)、絞り込まれた候補の中で総消費電力が最小となる候補グループに属する休止対象基地局を休止基地局として選択する(S412)。そして、選択した休止基地局へ休止の指示を通知して(S413)、処理を終了する。
一方、ステップS411の判定で、候補グループが2個未満、即ち1個であれば(S411、No)、その候補グループに属する休止対象基地局を休止基地局として選択し、選択した休止基地局に休止の指示を通知して(S413)、処理を終了する。
図17の例では、候補グループは2個以上ではないので、ステップS411においてNoの判定となり、候補グループ(2)に属する基地局200−3を休止基地局として選択し、基地局200−3に休止の指示を行う(S413)。
本実施形態によれば、所定通信エリア内に設置された複数の基地局における総消費電力が、基地局休止前に比べて基地局休止後に減少し、かつユーザスループットの満足率が要求値を満たす基地局を休止基地局として選択する。そのため、休止させる基地局の選択精度を高めるとともに、ユーザに対するサービス品質を維持しながら基地局休止による消費電力の削減効果が得られる。
なお、本実施形態では、サービス品質指標としてユーザスループットの満足率を用いたが、これに限定されるものではない。サービス品質指標として、負荷情報として使用されるPRB使用率を用いてもよい。候補グループに属する休止対象基地局を休止させても予測PRB使用率が所定値を超える基地局が存在しないような場合に、その候補グループに絞ってもよい。この場合は、休止対象基地局を休止させたとしても他の基地局に輻輳を発生させることなく、基地局休止による消費電力の削減効果が得られる。
また、サービス品質指標として、リファレンス信号の受信電力であるRSRPの満足率を用いてもよい。候補グループに属する休止対象基地局を休止させてもRSRPの満足率が所定値以上を保てるような場合に、その候補グループに絞ってもよい。この場合は、休止対象基地局を休止させたとしても、移動局が基地局と通信できるエリアを減少させないで基地局休止による消費電力の削減効果が得られる。
また、サービス品質指標として、リファレンス信号対全セルからの受信電力比であるRSRQの満足率を用いてもよい。候補グループに属する休止対象基地局を休止させてもRSRQの満足率が所定値以上を保てるような場合に、その候補グループに絞ってもよい。この場合は、セルと移動局間の無線リンクでの接続障害を発生させず基地局休止による消費電力の削減効果が得られる。
更に、サービス品質指標として基地局の優先度情報を用いても良い。優先度が高い特定の基地局(例、病院、VIPエリアに設置されている基地局) を除いて休止基地局を選択することで、特定の基地局でのサービスを維持しながら基地局休止による消費電力の削減効果が得られる。この場合は、接続先予測部401が各基地局の優先度情報を保持し、所定の優先度を有する基地局を休止対象基地局から除外して候補グループを決定するようにしてもよい。
なお、上記サービス品質指標は単体で用いても良いし組み合わせても良い。組み合わせて用いることで複数のサービス品質を満足しながら基地局休止による消費電力の削減効果が得られる。
また、上述したサービス品質計算部は、第1の実施形態の通信制御装置30にも適用できることは言うまでもない。図示は省略するが、通信制御装置30に適用する場合、サービス品質計算手段が接続先予測手段および負荷予測手段から受信する無線統計情報および予測負荷のいずれかの少なくとも1つを用いて、省電力制御を実施した場合のサービス品質指標を計算すればよい。そして、省電力制御手段35は、省電力制御を実施した場合の総消費電力が、省電力制御を実施する前の総消費電力よりも小さく、かつサービス品質指標が所定の条件を満足する場合に、所定の基地局に対して省電力制御を実施すればよい。
また、本実施形態では、スループットの要求値として絶対値を用いたが、これに限定されるものではない。スループット要求値として、相対値、例えば、基地局休止前のユーザスループットに対する休止後のユーザスループットの割合を用いても良い。この場合は、基地局休止前のユーザスループットに対する休止後の劣化度合い(または改善度合い)を考慮しながら、基地局休止による消費電力の削減効果が得られる。
また、本実施形態では、スループットの要求値は固定値としたが、可変としてもよい。この場合、さまざまな状況に対応させながら基地局休止による消費電力の削減効果が得られる。
更に、本実施形態では、スループットの要求値を全セルで同一の値を設定したが、所定のグループ毎(例えば、マクロセルエリア毎)に設定しても良いし、移動局個別に設定してもよい。スループットの要求値を設定する範囲を狭くするほど、選択精度を向上させ、消費電力の増減を精度よく予測して、消費電力削減効果を高めることができる。
次に第4の実施形態を説明する。
第2の実施形態では、所定の基地局に対する省電力制御を行った場合に、各移動局が新たに接続される接続先基地局を、各移動局が受信している無線品質に基づいて予測した。第4の実施形態では、省電力制御を行った場合に各移動局が新たに接続される接続先基地局をハンドオーバ(HO:Hand Over)統計情報に基づいて予測する。つまり、無線統計情報としてハンドオーバ統計情報が含まれる。
図18は、第4の実施形態の移動通信システム4の基地局500−1乃至500−3と通信制御装置600の構成を示すブロック図である。
ここでは、第2の実施形態と同じ構成要素については第2の実施形態と同じ符号を付して説明を適宜省略する。また、各基地局の構成は同一構成のため、簡単のため基地局500−1の構成のみを示す。
本実施形態では、第2の実施形態と同様に、マイクロセル基地局である基地局500−2と基地局500−3を休止制御の対象基地局とする。
本実施形態において、基地局500−1は、HO(Hand Over)情報管理部501が、第2の実施形態で説明した基地局動作部201および基地局休止部202に加えて設置される構成となっている。
また、本実施形態において、通信制御部600は、第2の実施形態で説明した通信情報収集部302と接続先予測部303とは異なる機能を有する通信情報収集部601と接続先予測部602に置き換わる構成となっている。
以下では、第2の実施形態と異なる機能についてについて説明する。
基地局500−1において、HO情報管理部501は、通信システム制御周期(Ts)の間に、当該基地局に接続された移動局が周辺セルへハンドオーバした回数を、周辺セルのセル番号と共にHO統計情報として管理する。
図19に、HO統計情報の一例を示す。
各基地局では、HO統計情報として、通信システム制御周期(Ts)の間に自基地局に接続された移動局が周辺セルへハンドオーバした回数を管理している。セル#2を例にとって説明すると、セル#2の周辺セルはセル#1とセル#3であり、セル#1へハンドオーバした回数は12回でセル#3へハンドオーバした回数は3回となる。
HO情報管理部501は、HO統計情報を、基地局動作部201を介して通信制御装置600へ無線統計情報として報告する。
通信制御部600において、通信情報収集部601は、第2の実施形態の通信情報収集部302の負荷情報を収集して管理する機能に加え、各基地局のHO統計情報を収集し、アクティブUE数とHO統計情報を接続先予測部602へ出力する。
なお、本実施形態の説明では無線品質は使用しないが、通信情報収集部601は、各基地局から無線品質を含めた無線統計情報を収集してもかまわない。特に、本実施形態を第3の実施形態にも拡張適用する場合、図示は省略するが、通信情報収集部601は、各基地局から無線統計情報に含まれる無線品質を収集して、接続先予測部602を介してサービス品質計算部に伝えるようにすればよい。もちろん、この場合は、負荷予測部402から負荷情報がサービス品質計算部に送られる。
接続先予測部602は、通信情報収集部601から出力されるアクティブUE数とHO統計情報を用いて、休止対象とされる各基地局が休止した後の接続先を予測し、その接続先の予測結果を負荷予測部304に通知する。
第2の実施形態では、休止対象とされる各基地局が休止した後の接続先を各移動局が受信している無線品質に基づいて予測した。第4の実施形態では、休止対象とされる各基地局が休止した後の接続先を各基地局が統計管理しているHO統計情報に基づいて予測する構成となっている。
その他の構成要素である、負荷予測部302、消費電力計算部305、消費電力DB306および休止基地局選択部307は、第2の実施形態で説明した内容と同じなので説明を省略する。
次に、本実施形態の動作について図面を参照して説明する。
図20は、第4の実施形態の通信制御装置600の動作を示すフロー図である。通信制御装置600は、図20に示す動作を通信システム制御周期(Ts)毎に実施する。
まず、通信情報収集部601は、所定通信エリア内に設置された全基地局500から通信情報として、負荷情報に加え、無線統計情報としてHO統計情報を収集する(S501)。負荷情報は、第2の実施形態で説明したように、各基地局におけるPRB使用率とアクティブUE数である(図9参照)。なお、前述したように、このとき他の無線統計情報として無線品質を収集してもかまわない。
次に、接続先予測部602は、休止制御の対象となる基地局を組み合わせたグループの候補を決定する(S502)。
この動作は、第2の実施形態の図8におけるステップS202と同じである。つまり、休止対象基地局を組み合わせたグループの候補は(1)基地局200−2、(2)基地局200−3、(3)基地局200−2と基地局200−3の合計3グループとなる。
以降のステップS503乃至S505の処理は、ステップS502で決定した全ての候補グループ(1)乃至(3)のそれぞれに対して実施され、その結果から最適な省電力制御の対象を絞り込む動作が行われる。しかし、説明を簡単にするために、候補グループ(1)に対する処理のみを説明する。
接続先予測部602は、収集したHO統計情報を用いて、候補グループ(1)、つまり基地局500−2を休止させたと仮定した場合の各移動局100−1乃至100−5の接続先を予測する(S503)。
基地局500−2を休止する場合は、基地局500−2が管理しているセル#2のアクティブUE数とHO統計情報の値を用いる。
本実施形態では、過去に実施されたハンドオーバ実績と同等の確率で接続先が決まると仮定する方法を用いる。具体的には基地局500−2が休止した後の当該セルの移動局の接続先は、周辺セルにハンドオーバした総回数に対する各周辺セルへハンドオーバした回数の割合で接続先が変わると予想する。
例えば、休止対象とする基地局500−2のセル#2のアクティブUE数が7とした場合、図19に示すHO統計情報から、基地局500−2の休止後にセル#1へハンドオーバする移動局数は、7×12/(12+3)=5.6を四捨五入して6と予測する。
また、セル#3へハンドオーバする移動局数は、7×3/(12+3)=1.4を四捨五入して1と予測する。
なお、現在の移動局数の合計値と予測移動局数の合計値が一致しない場合は、予測移動局数がアクティブUE数を超えた時点で、予測移動局数を調整する。例えば、セル#2のアクティブUE数が3で、周辺セルのセル#1とセル#3へのハンドオーバ回数が同じであり、かつセル#1、セル#3の順に予測移動局数を予測する場合には次のように処理する。セル#3の予測移動局数を予測した時点で、予測移動局数の合計値が4となり、アクティブUE数の合計値の3よりも多くなる。従って、この時点で、セル#3の予測移動局数を1に調整する。
以降のステップS504乃至S510の動作は、図8を参照して説明した第2の実施形態におけるステップS204乃至S210の動作と同じである。
ステップS504では、負荷予測部304は、所定通信エリアに設置された各基地局500−1乃至500−3が管理しているセルに対し、基地局500−2休止後のPRB使用率を予測する。これは、アクティブUE数(実測値)と上述したステップS503で得られた予測移動局数に基づいて予測PRB使用率を計算する。
ステップS505では、消費電力計算部305は、基地局500−2の休止前及び休止後の所定通信エリア内に設置された各基地局500−1乃至500−3の総消費電力を計算する。ここでは、実測PRB使用率及び予測PRB使用率から、消費電力DB306を参照して消費電力を計算している。
上記のステップS503乃至S505の処理が、休止対象基地局の組み合わせの全候補グループ(1)乃至(3)に対して実施される。
そして、ステップS506で、休止基地局選択部307は、候補グループを、候補グループ内の休止対象基地局を休止させた後の総消費電力が休止対象基地局を休止させる前の総消費電力より小さくなる候補に絞る。
ステップS506の絞り込みで、候補グループとして残された候補があるか否かを判定する(S507)。
以降、ステップS508、S509により、候補を絞り込み、絞り込まれた候補グループの中で総消費電力が最小となる候補グループに属する休止対象基地局を休止基地局として選択する。そして、選択した基地局へ休止の指示を通知して(S510)、処理を終了する。
以上に説明したように、本実施形態においては、省電力制御を実施することにより移動局が接続替えされる先となる基地局を、セル番号毎に管理されているHO統計情報に基づいて想定している。本実施形態は、移動局が受信する無線品質で接続先を想定するまでもなく、所定の基地局を休止させた場合の接続先をハンドオーバの統計情報でほぼ正確に想定できるような環境における使用が好適である。したがって、本実施形態は、所定のエリアの省電力制御において、休止させる基地局の選択の処理負荷を小さくし、選択精度を向上させ、消費電力の増減を精度よく予測して、消費電力の削減効果をより高めることができる。
また、本実施形態では、HO統計情報として、ハンドオーバ回数を用いたがこれに限定されるものではない。HO統計情報として、ハンドオーバが成功した確率であるハンドオーバ成功率を用いてもよい。実際にハンドオーバが成功した確率を用いることで、統計情報の確からしさが高まるため、選択精度を向上させ、消費電力の増減を精度よく予測して、消費電力の削減効果をより高めることができる。
なお、第2、第3および第4の実施形態による通信制御装置300、400、600のハードウェア構成は、図4を参照して説明したブロック図と同様の構成を備える。各実施形態の通信制御装置は、その動作を、通信制御装置の内部に各機能を実現するプログラムを組み込んだLSI(Large Scale Integration)等のハードウェア部品からなる回路部品を実装して実現してもよい。また、各実施形態の通信制御装置は、各構成要素の各機能を提供するプログラムを、コンピュータ処理装置上のCPUで実行することにより、ソフトウェア的に実現してもよい。そして、各実施形態のプログラムは、コンピュータを、上述した各実施形態における各機能部として機能させるためのプログラムである。
また、上述した各実施形態では通信制御装置が省電力制御の要否を判定し、所定の基地局に対して省電力制御の実施を指示する指示情報を送信するように構成した。しかし、通信制御装置の代わりに基地局が省電力制御の要否を判定し、所定の基地局に対して省電力制御の実施を指示する指示情報を送信するように構成してもかまわない。
図21は、このような移動通信システムの変形例の構成を示すブロック図である。
移動通信システム5は、他の実施形態と同様に所定のエリア内に配備された複数の基地局210、220、230を備える構成になっている。この変形例では、基地局が省電力制御の要否を判定し、所定の基地局に対して省電力制御の実施を指示する指示情報を送信する。
基地局210は通信エリアであるセルAを構成するマクロセル基地局で、基地局220がセルB、そして基地局230がセルCを構成するマイクロセル基地局である。セルAはセルBとセルCを包含するセルである。
複数の基地局210、220、230は、それぞれが通信回線で接続されており、相互の情報の伝達が可能に構成されている(例えば、LTEのX2インタフェース)。そして、上述した通信制御装置が備える省電力制御の判定と実施の指示に関わる構成を基地局に備える。この場合、各基地局が省電力制御の判定と実施の指示に関わる構成を備えるよりも、例えば、マクロセル基地局である基地局210だけにその構成を備えるようにすることが望ましい。
図22は、この基地局210の構成を示すブロック図である。基地局210は、通信制御装置30が備える構成である、情報収集手段31、接続先予測手段32、負荷予測手段33、消費電力計算手段34および省電力制御手段35を含む構成になっている。情報収集手段31、接続先予測手段32、負荷予測手段33、消費電力計算手段34および省電力制御手段35は第1の実施形態で説明した機能を実行する。ただし、基地局210は、省電力制御を実施する所定の基地局の対象からは外される。
また、図示しないが、基地局210は、第2の実施形態乃至第4の実施形態の通信制御装置300、400、600が備える省電力制御の判定と実施の指示に関わる構成を備えてもよい。
なお、上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1) 所定のエリア内に配備された複数の基地局のそれぞれから、該基地局の実測負荷と、該基地局の通信エリアに在圏する移動局における、該基地局および周辺基地局に対する無線統計情報を収集する情報収集手段と、
複数の前記基地局の中の所定の基地局が、省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する各移動局の接続先として、前記無線統計情報が最良の無線品質を有する基地局を接続予測基地局情報として予測する接続先予測手段と、
複数の前記基地局のそれぞれから収集した前記実測負荷と、前記移動局のそれぞれの前記接続予測基地局情報を用いて、前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の、複数の前記基地局のそれぞれの負荷を予測負荷として計算する負荷予測手段と、
前記実測負荷を用いて前記所定の基地局が前記省電力制御を実施する前の複数の前記基地局の総消費電力を計算し、前記予測負荷を用いて前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の複数の前記基地局の総消費電力を計算する消費電力計算手段と、
前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が、前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さい場合に、前記所定の基地局に対して前記省電力制御を実施する省電力制御手段と
を備える通信制御装置。
(付記2) 前記接続先予測手段は、前記省電力制御を実施する対象となる前記所定の基地局である休止対象基地局が複数ある場合、前記休止対象基地局のすべての組み合わせを候補グループとして決定し、前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する前記各移動局の前記接続予測基地局情報を予測し、
前記負荷予測手段は、前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の複数の前記基地局のそれぞれの予測負荷を計算し、
前記消費電力計算手段は、前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力と前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力を計算し、
前記省電力制御手段は、前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さく、かつ最小となる前記候補グループを選択し、該選択した候補グループに属する前記休止対象基地局に対して前記省電力制御を実施する
ことを特徴とする付記1に記載の通信制御装置。
(付記3) 前記接続先予測手段および前記負荷予測手段から受信する前記無線統計情報および前記予測負荷のいずれかの少なくとも1つを用いて、前記省電力制御を実施した場合の、前記所定のエリア内に存在する前記移動局に対するサービス品質指標を計算するサービス品質計算手段を更に備え、
前記省電力制御手段は、前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が、前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さく、かつ前記サービス品質指標が所定の条件を満足する場合に、前記所定の基地局に対して前記省電力制御を実施し、
前記省電力制御を実施する対象となる前記所定の基地局である休止対象基地局が複数ある場合には、前記省電力制御手段は、前記省電力制御を実施した場合の前記サービス品質指標が所定の条件を満足し、かつ前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力が最小となる前記候補グループを選択し、該選択した候補グループに属する前記休止対象基地局に対して前記省電力制御を実施する
ことを特徴とする付記1または付記2に記載の通信制御装置。
(付記4) 前記サービス品質指標は、スループット、前記基地局における無線リソースの使用率、前記移動局が接続されている前記基地局が送信するリファレンス信号の受信電力(RSRP、Reference Signal Received Power)および前記移動局が接続されている前記基地局が送信するリファレンス信号対全セルからの受信電力比(RSRQ、Reference Signal Received Quality)のいずれかの少なくとも1つであることを特徴とする付記3に記載の通信制御装置。
(付記5) 前記情報収集手段が収集する前記実測負荷は、前記基地局における無線リソースの使用率と前記基地局に接続している前記移動局の数であって、前記情報収集手段が収集する前記無線統計情報は、前記基地局および周辺基地局から送信されるリファレンス信号の受信電力(RSRP、Reference Signal Received Power)、前記基地局から送信されるリファレンス信号の受信電力対全基地局からの受信電力の比(RSRQ、Reference Signal Received Quality)および前記基地局の希望信号電力に対する対干渉電力と雑音電力の和の比(SINR、Signal to Interference plus Noise Ratio)の何れかであることを特徴とする付記1乃至5のいずれかの付記に記載の通信制御装置。
(付記6) 前記情報収集手段が収集する前記実測負荷は、前記基地局における無線リソースの使用率と前記基地局に接続している前記移動局の数であって、前記情報収集手段が収集する前記無線統計情報は、前記基地局に接続された移動局が所定の期間に当該基地局周辺セルへハンドオーバした回数または前記基地局に接続された移動局が所定の期間に当該基地局周辺セルへハンドオーバしたときのハンドオーバ成功率であるハンドオーバ統計情報であって、
前記接続先予測手段は、前記ハンドオーバ統計情報に基づいて、複数の前記基地局の中の所定の基地局が省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する各移動局の接続先を予測する
ことを特徴とする付記1乃至5のいずれかの付記に記載の通信制御装置。
(付記7) 所定のエリア内に配備された複数の基地局と、複数の前記基地局を制御する通信制御装置を備え、
前記通信制御装置は、付記1乃至付記6のいずれかの付記に記載の通信制御装置であって、
複数の前記基地局のそれぞれは、
前記通信制御装置から前記指示情報を受信すると、所定の装置の動作を所定の時間休止させる手段を含む
ことを特徴とする移動通信システム。
(付記8) 所定のエリア内に配備された第1の基地局と複数の第2の基地局を備え、
前記第1の基地局は、
複数の前記第2の基地局のそれぞれから、該第2の基地局の実測負荷と、該第2の基地局の通信エリアに在圏する移動局における、該第2の基地局および周辺基地局に対する無線統計情報を収集する情報収集手段と、
複数の前記第2の基地局の中の所定の第2の基地局が、省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する各移動局の接続先として、前記無線統計情報が最良の無線品質を有する基地局を接続予測基地局情報として予測する接続先予測手段と、
複数の前記第2の基地局のそれぞれから収集した前記実測負荷と、前記移動局のそれぞれの前記接続予測基地局情報を用いて、前記所定の第2の基地局が前記省電力制御を実施した場合の、複数の前記第2の基地局のそれぞれの負荷を予測負荷として計算する負荷予測手段と、
前記実測負荷を用いて前記所定の第2の基地局が前記省電力制御を実施する前の複数の前記第2の基地局の総消費電力を計算し、前記予測負荷を用いて前記所定の第2の基地局が前記省電力制御を実施した場合の複数の前記第2の基地局の総消費電力を計算する消費電力計算手段と、
前記所定の第2の基地局が前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が、前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さい場合に、前記所定の第2の基地局に対して前記省電力制御を実施する省電力制御手段と
を備え
複数の前記第2の基地局のそれぞれは、
前記第1の基地局から前記指示情報を受信すると、所定の装置の動作を所定の時間休止させる手段を含む
ことを特徴とする移動通信システム。
(付記9) 前記接続先予測手段は、前記省電力制御を実施する対象となる前記所定の第2の基地局である休止対象基地局が複数ある場合、前記休止対象基地局のすべての組み合わせを候補グループとして決定し、前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する前記各移動局の前記接続予測基地局情報を予測し、
前記負荷予測手段は、前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の複数の前記第2の基地局のそれぞれの予測負荷を計算し、
前記消費電力計算手段は、前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力と前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力を計算し、
前記省電力制御手段は、前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さく、かつ最小となる前記候補グループを選択し、該選択した候補グループに属する前記休止対象基地局に対して前記省電力制御を実施する
ことを特徴とする付記9に記載の移動通信システム。
(付記10) 前記接続先予測手段および前記負荷予測手段から受信する前記無線統計情報および前記予測負荷のいずれかの少なくとも1つを用いて、前記省電力制御を実施した場合の、前記所定のエリア内に存在する前記移動局に対するサービス品質指標を計算するサービス品質計算手段を更に備え、
前記省電力制御手段は、前記所定の第2の基地局が前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が、前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さく、かつ前記サービス品質指標が所定の条件を満足する場合に、前記所定の第2の基地局に対して前記省電力制御を実施し、
前記省電力制御を実施する対象となる前記所定の第2の基地局である休止対象基地局が複数ある場合には、前記省電力制御手段は、前記省電力制御を実施した場合の前記サービス品質指標が所定の条件を満足し、かつ前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力が最小となる前記候補グループを選択し、該選択した候補グループに属する前記休止対象基地局に対して前記省電力制御を実施する
ことを特徴とする付記8または付記9に記載の移動通信システム。
(付記11) 前記サービス品質指標は、スループット、前記第2の基地局における無線リソースの使用率、前記移動局が接続されている前記第2の基地局が送信するリファレンス信号の受信電力(RSRP、Reference Signal Received Power)および前記移動局が接続されている前記第2の基地局が送信するリファレンス信号対全セルからの受信電力比(RSRQ、Reference Signal Received Quality)のいずれかの少なくとも1つであることを特徴とする付記10に記載の移動通信システム。
(付記12) 前記情報収集手段が収集する前記実測負荷は、前記第2の基地局における無線リソースの使用率と前記第2の基地局に接続している前記移動局の数であって、前記情報収集手段が収集する前記無線統計情報は、前記第2の基地局および周辺基地局から送信されるリファレンス信号の受信電力(RSRP、Reference Signal Received Power)、前記第2の基地局から送信されるリファレンス信号の受信電力対全基地局からの受信電力の比(RSRQ、Reference Signal Received Quality)および前記第2の基地局の希望信号電力に対する対干渉電力と雑音電力の和の比(SINR、Signal to Interference plus Noise Ratio)の何れかであることを特徴とする付記8乃至11のいずれかの付記に記載の移動通信システム。
(付記13) 前記情報収集手段が収集する前記実測負荷は、前記第2の基地局における無線リソースの使用率と前記第2の基地局に接続している前記移動局の数であって、前記情報収集手段が収集する前記無線統計情報は、前記第2の基地局に接続された移動局が所定の期間に当該第2の基地局周辺セルへハンドオーバした回数または前記第2の基地局に接続された移動局が所定の期間に当該第2の基地局周辺セルへハンドオーバしたときのハンドオーバ成功率であるハンドオーバ統計情報であって、
前記接続先予測手段は、前記ハンドオーバ統計情報に基づいて、複数の前記基地局の中の所定の基地局が省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する各移動局の接続先を予測する
ことを特徴とする付記8乃至11のいずれかの付記に記載の移動通信システム。
(付記14) 所定のエリア内に配備された複数の基地局のそれぞれから、該基地局の実測負荷と、該基地局の通信エリアに在圏する移動局における、該基地局および周辺基地局に対する無線統計情報を収集し、
複数の前記基地局の中の所定の基地局が、省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する各移動局の接続先として、前記無線統計情報が最良の無線品質を有する基地局を接続予測基地局情報として予測し、
複数の前記基地局のそれぞれから収集した前記実測負荷と、前記移動局のそれぞれの前記接続予測基地局情報を用いて、前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の、複数の前記基地局のそれぞれの負荷を予測負荷として計算し、
前記実測負荷を用いて前記所定の基地局が前記省電力制御を実施する前の複数の前記基地局の総消費電力を計算し、
前記予測負荷を用いて前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の複数の前記基地局の総消費電力を計算し、
前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が、前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さい場合に、前記所定の基地局に対して前記省電力制御を実施する
ことを特徴とする省電力制御方法。
(付記15) 前記省電力制御を実施する対象となる前記所定の基地局である休止対象基地局が複数ある場合、前記休止対象基地局のすべての組み合わせを候補グループとして決定し、
前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する前記各移動局の前記接続予測基地局情報を予測し、
前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の複数の前記基地局のそれぞれの予測負荷を計算し、
前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力と前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力を計算し、
前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さく、かつ最小となる前記候補グループを選択し、該選択した候補グループに属する前記休止対象基地局に対して前記省電力制御を実施する
ことを特徴とする付記14に記載の省電力制御方法。
(付記16) 前記無線統計情報および前記予測負荷のいずれかの少なくとも1つを用いて、前記省電力制御を実施した場合の、前記所定のエリア内に存在する前記移動局に対するサービス品質指標を更に計算し、
前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が、前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さく、かつ前記サービス品質指標が所定の条件を満足する場合に、前記所定の基地局に対して前記省電力制御を実施し、
前記省電力制御を実施する対象となる前記所定の基地局である休止対象基地局が複数ある場合には、前記省電力制御を実施した場合の前記サービス品質指標が所定の条件を満足し、かつ前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力が最小となる前記候補グループを選択し、該選択した候補グループに属する前記休止対象基地局に対して前記省電力制御を実施する
ことを特徴とする付記14または付記15に記載の省電力制御方法。
(付記17) 前記サービス品質指標は、スループット、前記基地局における無線リソースの使用率、前記移動局が接続されている前記基地局が送信するリファレンス信号の受信電力(RSRP、Reference Signal Received Power)および前記移動局が接続されている前記基地局が送信するリファレンス信号対全セルからの受信電力比(RSRQ、Reference Signal Received Quality)のいずれかの少なくとも1つであることを特徴とする付記16に記載の省電力制御方法。
(付記18) 前記実測負荷は、前記基地局における無線リソースの使用率と前記基地局に接続している前記移動局の数であり、前記無線統計情報は、前記基地局および周辺基地局から送信されるリファレンス信号の受信電力(RSRP、Reference Signal Received Power)、前記基地局から送信されるリファレンス信号の受信電力対全基地局からの受信電力の比(RSRQ、Reference Signal Received Quality)および前記基地局の希望信号電力に対する対干渉電力と雑音電力の和の比(SINR、Signal to Interference plus Noise Ratio)の何れかであることを特徴とする付記14乃至17のいずれかの付記に記載の省電力制御方法。
(付記19) 前記実測負荷は、前記基地局における無線リソースの使用率と前記基地局に接続している前記移動局の数であり、前記無線統計情報は、前記基地局に接続された移動局が所定の期間に当該基地局周辺セルへハンドオーバした回数または前記基地局に接続された移動局が所定の期間に当該基地局周辺セルへハンドオーバしたときのハンドオーバ成功率であるハンドオーバ統計情報であって、
複数の前記基地局の中の所定の基地局が省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する各移動局の接続先を、前記ハンドオーバ統計情報に基づいて予測する
ことを特徴とする付記14乃至17のいずれかの付記に記載の省電力制御方法。
(付記20) コンピュータを、
所定のエリア内に配備された複数の基地局のそれぞれから、該基地局の実測負荷と、該基地局の通信エリアに在圏する移動局における、該基地局および周辺基地局に対する無線統計情報を収集する情報収集機能手段と、
複数の前記基地局の中の所定の基地局が、省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する各移動局の接続先として、前記無線統計情報が最良の無線品質を有する基地局を接続予測基地局情報として予測する接続先予測機能手段と、
複数の前記基地局のそれぞれから収集した前記実測負荷と、前記移動局のそれぞれの前記接続予測基地局情報を用いて、前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の、複数の前記基地局のそれぞれの負荷を予測負荷として計算する負荷予測機能手段と、
前記実測負荷を用いて前記所定の基地局が前記省電力制御を実施する前の複数の前記基地局の総消費電力を計算し、前記予測負荷を用いて前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の複数の前記基地局の総消費電力を計算する消費電力計算機能手段と、
前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が、前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さい場合に、前記所定の基地局に対して前記省電力制御を実施する省電力制御機能手段
として機能させるためのプログラム。
(付記21) 前記接続先予測機能手段は、前記省電力制御を実施する対象となる前記所定の基地局である休止対象基地局が複数ある場合、前記休止対象基地局のすべての組み合わせを候補グループとして決定し、前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する前記各移動局の前記接続予測基地局情報を予測し、
前記負荷予測機能手段は、前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の複数の前記基地局のそれぞれの予測負荷を計算し、
前記消費電力計算機能手段は、前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力と前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力を計算し、
前記省電力制御機能手段は、前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さく、かつ最小となる前記候補グループを選択し、該選択した候補グループに属する前記休止対象基地局に対して前記省電力制御を実施する
ことを特徴とする付記23に記載のプログラム。
(付記22) コンピュータを、
前記接続先予測手段および前記負荷予測手段から受信する前記無線統計情報および前記予測負荷のいずれかの少なくとも1つを用いて、前記省電力制御を実施した場合の、前記所定のエリア内に存在する前記移動局に対するサービス品質指標を計算するサービス品質計算機能手段として更に機能させ、
前記省電力制御機能手段は、前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が、前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さく、かつ前記サービス品質指標が所定の条件を満足する場合に、前記所定の基地局に対して前記省電力制御を実施し、
前記省電力制御を実施する対象となる前記所定の基地局である休止対象基地局が複数ある場合には、前記省電力制御機能手段は、前記省電力制御を実施した場合の前記サービス品質指標が所定の条件を満足し、かつ前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力が最小となる前記候補グループを選択し、該選択した候補グループに属する前記休止対象基地局に対して前記省電力制御を実施する
ことを特徴とする付記20または付記21に記載のプログラム。
(付記23) 前記サービス品質指標は、スループット、前記基地局における無線リソースの使用率、前記移動局が接続されている前記基地局が送信するリファレンス信号の受信電力(RSRP、Reference Signal Received Power)および前記移動局が接続されている前記基地局が送信するリファレンス信号対全セルからの受信電力比(RSRQ、Reference Signal Received Quality)のいずれかの少なくとも1つであることを特徴とする付記22に記載のプログラム。
(付記24) 前記情報収集機能手段が収集する前記実測負荷は、前記基地局における無線リソースの使用率と前記基地局に接続している前記移動局の数であって、前記情報収集機能手段が収集する前記無線統計情報は、前記基地局および周辺基地局から送信されるリファレンス信号の受信電力(RSRP、Reference Signal Received Power)、前記基地局から送信されるリファレンス信号の受信電力対全基地局からの受信電力の比(RSRQ、Reference Signal Received Quality)および前記基地局の希望信号電力に対する対干渉電力と雑音電力の和の比(SINR、Signal to Interference plus Noise Ratio)の何れかであることを特徴とする付記20乃至23のいずれかの付記に記載のプログラム。
(付記25) 前記情報収集機能手段が収集する前記実測負荷は、前記基地局における無線リソースの使用率と前記基地局に接続している前記移動局の数であって、前記情報収集機能手段が収集する前記無線統計情報は、前記基地局に接続された移動局が所定の期間に当該基地局周辺セルへハンドオーバした回数または前記基地局に接続された移動局が所定の期間に当該基地局周辺セルへハンドオーバしたときのハンドオーバ成功率であるハンドオーバ統計情報であって、
前記接続先予測機能手段は、前記ハンドオーバ統計情報に基づいて、複数の前記基地局の中の所定の基地局が省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する各移動局の接続先を予測する
ことを特徴とする付記20乃至23のいずれかの付記に記載のプログラム。
(付記1) 所定のエリア内に配備された複数の基地局のそれぞれから、該基地局の実測負荷と、該基地局の通信エリアに在圏する移動局における、該基地局および周辺基地局に対する無線統計情報を収集する情報収集手段と、
複数の前記基地局の中の所定の基地局が、省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する各移動局の接続先として、前記無線統計情報が最良の無線品質を有する基地局を接続予測基地局情報として予測する接続先予測手段と、
複数の前記基地局のそれぞれから収集した前記実測負荷と、前記移動局のそれぞれの前記接続予測基地局情報を用いて、前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の、複数の前記基地局のそれぞれの負荷を予測負荷として計算する負荷予測手段と、
前記実測負荷を用いて前記所定の基地局が前記省電力制御を実施する前の複数の前記基地局の総消費電力を計算し、前記予測負荷を用いて前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の複数の前記基地局の総消費電力を計算する消費電力計算手段と、
前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が、前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さい場合に、前記所定の基地局に対して前記省電力制御を実施する省電力制御手段と
を備える通信制御装置。
(付記2) 前記接続先予測手段は、前記省電力制御を実施する対象となる前記所定の基地局である休止対象基地局が複数ある場合、前記休止対象基地局のすべての組み合わせを候補グループとして決定し、前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する前記各移動局の前記接続予測基地局情報を予測し、
前記負荷予測手段は、前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の複数の前記基地局のそれぞれの予測負荷を計算し、
前記消費電力計算手段は、前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力と前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力を計算し、
前記省電力制御手段は、前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さく、かつ最小となる前記候補グループを選択し、該選択した候補グループに属する前記休止対象基地局に対して前記省電力制御を実施する
ことを特徴とする付記1に記載の通信制御装置。
(付記3) 前記接続先予測手段および前記負荷予測手段から受信する前記無線統計情報および前記予測負荷のいずれかの少なくとも1つを用いて、前記省電力制御を実施した場合の、前記所定のエリア内に存在する前記移動局に対するサービス品質指標を計算するサービス品質計算手段を更に備え、
前記省電力制御手段は、前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が、前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さく、かつ前記サービス品質指標が所定の条件を満足する場合に、前記所定の基地局に対して前記省電力制御を実施し、
前記省電力制御を実施する対象となる前記所定の基地局である休止対象基地局が複数ある場合には、前記省電力制御手段は、前記省電力制御を実施した場合の前記サービス品質指標が所定の条件を満足し、かつ前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力が最小となる前記候補グループを選択し、該選択した候補グループに属する前記休止対象基地局に対して前記省電力制御を実施する
ことを特徴とする付記1または付記2に記載の通信制御装置。
(付記4) 前記サービス品質指標は、スループット、前記基地局における無線リソースの使用率、前記移動局が接続されている前記基地局が送信するリファレンス信号の受信電力(RSRP、Reference Signal Received Power)および前記移動局が接続されている前記基地局が送信するリファレンス信号対全セルからの受信電力比(RSRQ、Reference Signal Received Quality)のいずれかの少なくとも1つであることを特徴とする付記3に記載の通信制御装置。
(付記5) 前記情報収集手段が収集する前記実測負荷は、前記基地局における無線リソースの使用率と前記基地局に接続している前記移動局の数であって、前記情報収集手段が収集する前記無線統計情報は、前記基地局および周辺基地局から送信されるリファレンス信号の受信電力(RSRP、Reference Signal Received Power)、前記基地局から送信されるリファレンス信号の受信電力対全基地局からの受信電力の比(RSRQ、Reference Signal Received Quality)および前記基地局の希望信号電力に対する対干渉電力と雑音電力の和の比(SINR、Signal to Interference plus Noise Ratio)の何れかであることを特徴とする付記1乃至5のいずれかの付記に記載の通信制御装置。
(付記6) 前記情報収集手段が収集する前記実測負荷は、前記基地局における無線リソースの使用率と前記基地局に接続している前記移動局の数であって、前記情報収集手段が収集する前記無線統計情報は、前記基地局に接続された移動局が所定の期間に当該基地局周辺セルへハンドオーバした回数または前記基地局に接続された移動局が所定の期間に当該基地局周辺セルへハンドオーバしたときのハンドオーバ成功率であるハンドオーバ統計情報であって、
前記接続先予測手段は、前記ハンドオーバ統計情報に基づいて、複数の前記基地局の中の所定の基地局が省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する各移動局の接続先を予測する
ことを特徴とする付記1乃至5のいずれかの付記に記載の通信制御装置。
(付記7) 所定のエリア内に配備された複数の基地局と、複数の前記基地局を制御する通信制御装置を備え、
前記通信制御装置は、付記1乃至付記6のいずれかの付記に記載の通信制御装置であって、
複数の前記基地局のそれぞれは、
前記通信制御装置から前記指示情報を受信すると、所定の装置の動作を所定の時間休止させる手段を含む
ことを特徴とする移動通信システム。
(付記8) 所定のエリア内に配備された第1の基地局と複数の第2の基地局を備え、
前記第1の基地局は、
複数の前記第2の基地局のそれぞれから、該第2の基地局の実測負荷と、該第2の基地局の通信エリアに在圏する移動局における、該第2の基地局および周辺基地局に対する無線統計情報を収集する情報収集手段と、
複数の前記第2の基地局の中の所定の第2の基地局が、省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する各移動局の接続先として、前記無線統計情報が最良の無線品質を有する基地局を接続予測基地局情報として予測する接続先予測手段と、
複数の前記第2の基地局のそれぞれから収集した前記実測負荷と、前記移動局のそれぞれの前記接続予測基地局情報を用いて、前記所定の第2の基地局が前記省電力制御を実施した場合の、複数の前記第2の基地局のそれぞれの負荷を予測負荷として計算する負荷予測手段と、
前記実測負荷を用いて前記所定の第2の基地局が前記省電力制御を実施する前の複数の前記第2の基地局の総消費電力を計算し、前記予測負荷を用いて前記所定の第2の基地局が前記省電力制御を実施した場合の複数の前記第2の基地局の総消費電力を計算する消費電力計算手段と、
前記所定の第2の基地局が前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が、前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さい場合に、前記所定の第2の基地局に対して前記省電力制御を実施する省電力制御手段と
を備え
複数の前記第2の基地局のそれぞれは、
前記第1の基地局から前記指示情報を受信すると、所定の装置の動作を所定の時間休止させる手段を含む
ことを特徴とする移動通信システム。
(付記9) 前記接続先予測手段は、前記省電力制御を実施する対象となる前記所定の第2の基地局である休止対象基地局が複数ある場合、前記休止対象基地局のすべての組み合わせを候補グループとして決定し、前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する前記各移動局の前記接続予測基地局情報を予測し、
前記負荷予測手段は、前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の複数の前記第2の基地局のそれぞれの予測負荷を計算し、
前記消費電力計算手段は、前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力と前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力を計算し、
前記省電力制御手段は、前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さく、かつ最小となる前記候補グループを選択し、該選択した候補グループに属する前記休止対象基地局に対して前記省電力制御を実施する
ことを特徴とする付記9に記載の移動通信システム。
(付記10) 前記接続先予測手段および前記負荷予測手段から受信する前記無線統計情報および前記予測負荷のいずれかの少なくとも1つを用いて、前記省電力制御を実施した場合の、前記所定のエリア内に存在する前記移動局に対するサービス品質指標を計算するサービス品質計算手段を更に備え、
前記省電力制御手段は、前記所定の第2の基地局が前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が、前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さく、かつ前記サービス品質指標が所定の条件を満足する場合に、前記所定の第2の基地局に対して前記省電力制御を実施し、
前記省電力制御を実施する対象となる前記所定の第2の基地局である休止対象基地局が複数ある場合には、前記省電力制御手段は、前記省電力制御を実施した場合の前記サービス品質指標が所定の条件を満足し、かつ前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力が最小となる前記候補グループを選択し、該選択した候補グループに属する前記休止対象基地局に対して前記省電力制御を実施する
ことを特徴とする付記8または付記9に記載の移動通信システム。
(付記11) 前記サービス品質指標は、スループット、前記第2の基地局における無線リソースの使用率、前記移動局が接続されている前記第2の基地局が送信するリファレンス信号の受信電力(RSRP、Reference Signal Received Power)および前記移動局が接続されている前記第2の基地局が送信するリファレンス信号対全セルからの受信電力比(RSRQ、Reference Signal Received Quality)のいずれかの少なくとも1つであることを特徴とする付記10に記載の移動通信システム。
(付記12) 前記情報収集手段が収集する前記実測負荷は、前記第2の基地局における無線リソースの使用率と前記第2の基地局に接続している前記移動局の数であって、前記情報収集手段が収集する前記無線統計情報は、前記第2の基地局および周辺基地局から送信されるリファレンス信号の受信電力(RSRP、Reference Signal Received Power)、前記第2の基地局から送信されるリファレンス信号の受信電力対全基地局からの受信電力の比(RSRQ、Reference Signal Received Quality)および前記第2の基地局の希望信号電力に対する対干渉電力と雑音電力の和の比(SINR、Signal to Interference plus Noise Ratio)の何れかであることを特徴とする付記8乃至11のいずれかの付記に記載の移動通信システム。
(付記13) 前記情報収集手段が収集する前記実測負荷は、前記第2の基地局における無線リソースの使用率と前記第2の基地局に接続している前記移動局の数であって、前記情報収集手段が収集する前記無線統計情報は、前記第2の基地局に接続された移動局が所定の期間に当該第2の基地局周辺セルへハンドオーバした回数または前記第2の基地局に接続された移動局が所定の期間に当該第2の基地局周辺セルへハンドオーバしたときのハンドオーバ成功率であるハンドオーバ統計情報であって、
前記接続先予測手段は、前記ハンドオーバ統計情報に基づいて、複数の前記基地局の中の所定の基地局が省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する各移動局の接続先を予測する
ことを特徴とする付記8乃至11のいずれかの付記に記載の移動通信システム。
(付記14) 所定のエリア内に配備された複数の基地局のそれぞれから、該基地局の実測負荷と、該基地局の通信エリアに在圏する移動局における、該基地局および周辺基地局に対する無線統計情報を収集し、
複数の前記基地局の中の所定の基地局が、省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する各移動局の接続先として、前記無線統計情報が最良の無線品質を有する基地局を接続予測基地局情報として予測し、
複数の前記基地局のそれぞれから収集した前記実測負荷と、前記移動局のそれぞれの前記接続予測基地局情報を用いて、前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の、複数の前記基地局のそれぞれの負荷を予測負荷として計算し、
前記実測負荷を用いて前記所定の基地局が前記省電力制御を実施する前の複数の前記基地局の総消費電力を計算し、
前記予測負荷を用いて前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の複数の前記基地局の総消費電力を計算し、
前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が、前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さい場合に、前記所定の基地局に対して前記省電力制御を実施する
ことを特徴とする省電力制御方法。
(付記15) 前記省電力制御を実施する対象となる前記所定の基地局である休止対象基地局が複数ある場合、前記休止対象基地局のすべての組み合わせを候補グループとして決定し、
前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する前記各移動局の前記接続予測基地局情報を予測し、
前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の複数の前記基地局のそれぞれの予測負荷を計算し、
前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力と前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力を計算し、
前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さく、かつ最小となる前記候補グループを選択し、該選択した候補グループに属する前記休止対象基地局に対して前記省電力制御を実施する
ことを特徴とする付記14に記載の省電力制御方法。
(付記16) 前記無線統計情報および前記予測負荷のいずれかの少なくとも1つを用いて、前記省電力制御を実施した場合の、前記所定のエリア内に存在する前記移動局に対するサービス品質指標を更に計算し、
前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が、前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さく、かつ前記サービス品質指標が所定の条件を満足する場合に、前記所定の基地局に対して前記省電力制御を実施し、
前記省電力制御を実施する対象となる前記所定の基地局である休止対象基地局が複数ある場合には、前記省電力制御を実施した場合の前記サービス品質指標が所定の条件を満足し、かつ前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力が最小となる前記候補グループを選択し、該選択した候補グループに属する前記休止対象基地局に対して前記省電力制御を実施する
ことを特徴とする付記14または付記15に記載の省電力制御方法。
(付記17) 前記サービス品質指標は、スループット、前記基地局における無線リソースの使用率、前記移動局が接続されている前記基地局が送信するリファレンス信号の受信電力(RSRP、Reference Signal Received Power)および前記移動局が接続されている前記基地局が送信するリファレンス信号対全セルからの受信電力比(RSRQ、Reference Signal Received Quality)のいずれかの少なくとも1つであることを特徴とする付記16に記載の省電力制御方法。
(付記18) 前記実測負荷は、前記基地局における無線リソースの使用率と前記基地局に接続している前記移動局の数であり、前記無線統計情報は、前記基地局および周辺基地局から送信されるリファレンス信号の受信電力(RSRP、Reference Signal Received Power)、前記基地局から送信されるリファレンス信号の受信電力対全基地局からの受信電力の比(RSRQ、Reference Signal Received Quality)および前記基地局の希望信号電力に対する対干渉電力と雑音電力の和の比(SINR、Signal to Interference plus Noise Ratio)の何れかであることを特徴とする付記14乃至17のいずれかの付記に記載の省電力制御方法。
(付記19) 前記実測負荷は、前記基地局における無線リソースの使用率と前記基地局に接続している前記移動局の数であり、前記無線統計情報は、前記基地局に接続された移動局が所定の期間に当該基地局周辺セルへハンドオーバした回数または前記基地局に接続された移動局が所定の期間に当該基地局周辺セルへハンドオーバしたときのハンドオーバ成功率であるハンドオーバ統計情報であって、
複数の前記基地局の中の所定の基地局が省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する各移動局の接続先を、前記ハンドオーバ統計情報に基づいて予測する
ことを特徴とする付記14乃至17のいずれかの付記に記載の省電力制御方法。
(付記20) コンピュータを、
所定のエリア内に配備された複数の基地局のそれぞれから、該基地局の実測負荷と、該基地局の通信エリアに在圏する移動局における、該基地局および周辺基地局に対する無線統計情報を収集する情報収集機能手段と、
複数の前記基地局の中の所定の基地局が、省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する各移動局の接続先として、前記無線統計情報が最良の無線品質を有する基地局を接続予測基地局情報として予測する接続先予測機能手段と、
複数の前記基地局のそれぞれから収集した前記実測負荷と、前記移動局のそれぞれの前記接続予測基地局情報を用いて、前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の、複数の前記基地局のそれぞれの負荷を予測負荷として計算する負荷予測機能手段と、
前記実測負荷を用いて前記所定の基地局が前記省電力制御を実施する前の複数の前記基地局の総消費電力を計算し、前記予測負荷を用いて前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の複数の前記基地局の総消費電力を計算する消費電力計算機能手段と、
前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が、前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さい場合に、前記所定の基地局に対して前記省電力制御を実施する省電力制御機能手段
として機能させるためのプログラム。
(付記21) 前記接続先予測機能手段は、前記省電力制御を実施する対象となる前記所定の基地局である休止対象基地局が複数ある場合、前記休止対象基地局のすべての組み合わせを候補グループとして決定し、前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する前記各移動局の前記接続予測基地局情報を予測し、
前記負荷予測機能手段は、前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の複数の前記基地局のそれぞれの予測負荷を計算し、
前記消費電力計算機能手段は、前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力と前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力を計算し、
前記省電力制御機能手段は、前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さく、かつ最小となる前記候補グループを選択し、該選択した候補グループに属する前記休止対象基地局に対して前記省電力制御を実施する
ことを特徴とする付記23に記載のプログラム。
(付記22) コンピュータを、
前記接続先予測手段および前記負荷予測手段から受信する前記無線統計情報および前記予測負荷のいずれかの少なくとも1つを用いて、前記省電力制御を実施した場合の、前記所定のエリア内に存在する前記移動局に対するサービス品質指標を計算するサービス品質計算機能手段として更に機能させ、
前記省電力制御機能手段は、前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が、前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さく、かつ前記サービス品質指標が所定の条件を満足する場合に、前記所定の基地局に対して前記省電力制御を実施し、
前記省電力制御を実施する対象となる前記所定の基地局である休止対象基地局が複数ある場合には、前記省電力制御機能手段は、前記省電力制御を実施した場合の前記サービス品質指標が所定の条件を満足し、かつ前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力が最小となる前記候補グループを選択し、該選択した候補グループに属する前記休止対象基地局に対して前記省電力制御を実施する
ことを特徴とする付記20または付記21に記載のプログラム。
(付記23) 前記サービス品質指標は、スループット、前記基地局における無線リソースの使用率、前記移動局が接続されている前記基地局が送信するリファレンス信号の受信電力(RSRP、Reference Signal Received Power)および前記移動局が接続されている前記基地局が送信するリファレンス信号対全セルからの受信電力比(RSRQ、Reference Signal Received Quality)のいずれかの少なくとも1つであることを特徴とする付記22に記載のプログラム。
(付記24) 前記情報収集機能手段が収集する前記実測負荷は、前記基地局における無線リソースの使用率と前記基地局に接続している前記移動局の数であって、前記情報収集機能手段が収集する前記無線統計情報は、前記基地局および周辺基地局から送信されるリファレンス信号の受信電力(RSRP、Reference Signal Received Power)、前記基地局から送信されるリファレンス信号の受信電力対全基地局からの受信電力の比(RSRQ、Reference Signal Received Quality)および前記基地局の希望信号電力に対する対干渉電力と雑音電力の和の比(SINR、Signal to Interference plus Noise Ratio)の何れかであることを特徴とする付記20乃至23のいずれかの付記に記載のプログラム。
(付記25) 前記情報収集機能手段が収集する前記実測負荷は、前記基地局における無線リソースの使用率と前記基地局に接続している前記移動局の数であって、前記情報収集機能手段が収集する前記無線統計情報は、前記基地局に接続された移動局が所定の期間に当該基地局周辺セルへハンドオーバした回数または前記基地局に接続された移動局が所定の期間に当該基地局周辺セルへハンドオーバしたときのハンドオーバ成功率であるハンドオーバ統計情報であって、
前記接続先予測機能手段は、前記ハンドオーバ統計情報に基づいて、複数の前記基地局の中の所定の基地局が省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する各移動局の接続先を予測する
ことを特徴とする付記20乃至23のいずれかの付記に記載のプログラム。
1、2、3、4、5 移動通信システム
11、12、13、14 移動局
100−1、100−2、100−3、100−4、100−5 移動局
21、22、23 基地局
200−1、200−2、200−3 基地局
210、220、230 基地局
500−1、500−2、500−3 基地局
201 基地局動作部
202 基地局休止部
30、300、400、600 通信制御装置
31 情報収集手段
32 接続先予測手段
33 負荷予測手段
34 消費電力計算手段
35 省電力制御手段
301 入出力部
302、601 通信情報収集部
303、401、602 接続先予測部
304、402 負荷予測部
305 消費電力計算部
306 消費電力DB
307、404 休止基地局選択部
403 サービス品質計算部
501 HO情報管理部
41 CPU
42 主記憶部
43 補助記憶部
44 通信制御部
45 表示部
46 入力部
47 システムバス
11、12、13、14 移動局
100−1、100−2、100−3、100−4、100−5 移動局
21、22、23 基地局
200−1、200−2、200−3 基地局
210、220、230 基地局
500−1、500−2、500−3 基地局
201 基地局動作部
202 基地局休止部
30、300、400、600 通信制御装置
31 情報収集手段
32 接続先予測手段
33 負荷予測手段
34 消費電力計算手段
35 省電力制御手段
301 入出力部
302、601 通信情報収集部
303、401、602 接続先予測部
304、402 負荷予測部
305 消費電力計算部
306 消費電力DB
307、404 休止基地局選択部
403 サービス品質計算部
501 HO情報管理部
41 CPU
42 主記憶部
43 補助記憶部
44 通信制御部
45 表示部
46 入力部
47 システムバス
Claims (10)
- 所定のエリア内に配備された複数の基地局のそれぞれから、該基地局の実測負荷と、該基地局の通信エリアに在圏する移動局における、該基地局および周辺基地局に対する無線統計情報を収集する情報収集手段と、
複数の前記基地局の中の所定の基地局が、省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する各移動局の接続先として、前記無線統計情報が最良の無線品質を有する基地局を接続予測基地局情報として予測する接続先予測手段と、
複数の前記基地局のそれぞれから収集した前記実測負荷と、前記移動局のそれぞれの前記接続予測基地局情報を用いて、前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の、複数の前記基地局のそれぞれの負荷を予測負荷として計算する負荷予測手段と、
前記実測負荷を用いて前記所定の基地局が前記省電力制御を実施する前の複数の前記基地局の総消費電力を計算し、前記予測負荷を用いて前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の複数の前記基地局の総消費電力を計算する消費電力計算手段と、
前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が、前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さい場合に、前記所定の基地局に対して前記省電力制御を実施する省電力制御手段と
を備える通信制御装置。 - 前記接続先予測手段は、前記省電力制御を実施する対象となる前記所定の基地局である休止対象基地局が複数ある場合、前記休止対象基地局のすべての組み合わせを候補グループとして決定し、前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する前記各移動局の前記接続予測基地局情報を予測し、
前記負荷予測手段は、前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の複数の前記基地局のそれぞれの予測負荷を計算し、
前記消費電力計算手段は、前記各候補グループに対し、該候補グループに属する前記休止対象基地局に前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力と前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力を計算し、
前記省電力制御手段は、前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さく、かつ最小となる前記候補グループを選択し、該選択した候補グループに属する前記休止対象基地局に対して前記省電力制御を実施する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。 - 前記接続先予測手段および前記負荷予測手段から受信する前記無線統計情報および前記予測負荷のいずれかの少なくとも1つを用いて、前記省電力制御を実施した場合の、前記所定のエリア内に存在する前記移動局に対するサービス品質指標を計算するサービス品質計算手段を更に備え、
前記省電力制御手段は、前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が、前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さく、かつ前記サービス品質指標が所定の条件を満足する場合に、前記所定の基地局に対して前記省電力制御を実施し、
前記省電力制御を実施する対象となる前記所定の基地局である休止対象基地局が複数ある場合には、前記省電力制御手段は、前記省電力制御を実施した場合の前記サービス品質指標が所定の条件を満足し、かつ前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力が最小となる前記候補グループを選択し、該選択した候補グループに属する前記休止対象基地局に対して前記省電力制御を実施する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信制御装置。 - 前記サービス品質指標は、スループット、前記基地局における無線リソースの使用率、前記移動局が接続されている前記基地局が送信するリファレンス信号の受信電力(RSRP、Reference Signal Received Power)および前記移動局が接続されている前記基地局が送信するリファレンス信号対全セルからの受信電力比(RSRQ、Reference Signal Received Quality)のいずれかの少なくとも1つであることを特徴とする請求項3に記載の通信制御装置。
- 前記情報収集手段が収集する前記実測負荷は、前記基地局における無線リソースの使用率と前記基地局に接続している前記移動局の数であって、前記情報収集手段が収集する前記無線統計情報は、前記基地局および周辺基地局から送信されるリファレンス信号の受信電力(RSRP、Reference Signal Received Power)、前記基地局から送信されるリファレンス信号の受信電力対全基地局からの受信電力の比(RSRQ、Reference Signal Received Quality)および前記基地局の希望信号電力に対する対干渉電力と雑音電力の和の比(SINR、Signal to Interference plus Noise Ratio)の何れかであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかの請求項に記載の通信制御装置。
- 前記情報収集手段が収集する前記実測負荷は、前記基地局における無線リソースの使用率と前記基地局に接続している前記移動局の数であって、前記情報収集手段が収集する前記無線統計情報は、前記基地局に接続された移動局が所定の期間に当該基地局周辺セルへハンドオーバした回数または前記基地局に接続された移動局が所定の期間に当該基地局周辺セルへハンドオーバしたときのハンドオーバ成功率であるハンドオーバ統計情報であって、
前記接続先予測手段は、前記ハンドオーバ統計情報に基づいて、複数の前記基地局の中の所定の基地局が省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する各移動局の接続先を予測する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかの請求項に記載の通信制御装置。 - 所定のエリア内に配備された複数の基地局と、複数の前記基地局を制御する通信制御装置を備え、
前記通信制御装置は、請求項1乃至請求項6のいずれかの請求項に記載の通信制御装置であって、
複数の前記基地局のそれぞれは、
前記通信制御装置から前記指示情報を受信すると、所定の装置の動作を所定の時間休止させる手段を含む
ことを特徴とする移動通信システム。 - 所定のエリア内に配備された第1の基地局と複数の第2の基地局を備え、
前記第1の基地局は、
複数の前記第2の基地局のそれぞれから、該第2の基地局の実測負荷と、該第2の基地局の通信エリアに在圏する移動局における、該第2の基地局および周辺基地局に対する無線統計情報を収集する情報収集手段と、
複数の前記第2の基地局の中の所定の第2の基地局が、省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する各移動局の接続先として、前記無線統計情報が最良の無線品質を有する基地局を接続予測基地局情報として予測する接続先予測手段と、
複数の前記第2の基地局のそれぞれから収集した前記実測負荷と、前記移動局のそれぞれの前記接続予測基地局情報を用いて、前記所定の第2の基地局が前記省電力制御を実施した場合の、複数の前記第2の基地局のそれぞれの負荷を予測負荷として計算する負荷予測手段と、
前記実測負荷を用いて前記所定の第2の基地局が前記省電力制御を実施する前の複数の前記第2の基地局の総消費電力を計算し、前記予測負荷を用いて前記所定の第2の基地局が前記省電力制御を実施した場合の複数の前記第2の基地局の総消費電力を計算する消費電力計算手段と、
前記所定の第2の基地局が前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が、前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さい場合に、前記所定の第2の基地局に対して前記省電力制御を実施する省電力制御手段と
を備え
複数の前記第2の基地局のそれぞれは、
前記第1の基地局から前記指示情報を受信すると、所定の装置の動作を所定の時間休止させる手段を含む
ことを特徴とする移動通信システム。 - 所定のエリア内に配備された複数の基地局のそれぞれから、該基地局の実測負荷と、該基地局の通信エリアに在圏する移動局における、該基地局および周辺基地局に対する無線統計情報を収集し、
複数の前記基地局の中の所定の基地局が、省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する各移動局の接続先として、前記無線統計情報が最良の無線品質を有する基地局を接続予測基地局情報として予測し、
複数の前記基地局のそれぞれから収集した前記実測負荷と、前記移動局のそれぞれの前記接続予測基地局情報を用いて、前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の、複数の前記基地局のそれぞれの負荷を予測負荷として計算し、
前記実測負荷を用いて前記所定の基地局が前記省電力制御を実施する前の複数の前記基地局の総消費電力を計算し、
前記予測負荷を用いて前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の複数の前記基地局の総消費電力を計算し、
前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が、前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さい場合に、前記所定の基地局に対して前記省電力制御を実施する
ことを特徴とする省電力制御方法。 - コンピュータを、
所定のエリア内に配備された複数の基地局のそれぞれから、該基地局の実測負荷と、該基地局の通信エリアに在圏する移動局における、該基地局および周辺基地局に対する無線統計情報を収集する情報収集機能手段と、
複数の前記基地局の中の所定の基地局が、省電力制御を実施した場合の前記所定のエリア内に存在する各移動局の接続先として、前記無線統計情報が最良の無線品質を有する基地局を接続予測基地局情報として予測する接続先予測機能手段と、
複数の前記基地局のそれぞれから収集した前記実測負荷と、前記移動局のそれぞれの前記接続予測基地局情報を用いて、前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の、複数の前記基地局のそれぞれの負荷を予測負荷として計算する負荷予測機能手段と、
前記実測負荷を用いて前記所定の基地局が前記省電力制御を実施する前の複数の前記基地局の総消費電力を計算し、前記予測負荷を用いて前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の複数の前記基地局の総消費電力を計算する消費電力計算機能手段と、
前記所定の基地局が前記省電力制御を実施した場合の前記総消費電力が、前記省電力制御を実施する前の前記総消費電力よりも小さい場合に、前記所定の基地局に対して前記省電力制御を実施する省電力制御機能手段
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014067362A JP2015192252A (ja) | 2014-03-28 | 2014-03-28 | 移動通信システム、通信制御装置、省電力制御方法およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014067362A JP2015192252A (ja) | 2014-03-28 | 2014-03-28 | 移動通信システム、通信制御装置、省電力制御方法およびプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015192252A true JP2015192252A (ja) | 2015-11-02 |
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ID=54426453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014067362A Pending JP2015192252A (ja) | 2014-03-28 | 2014-03-28 | 移動通信システム、通信制御装置、省電力制御方法およびプログラム |
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---|---|
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112769578A (zh) * | 2021-01-15 | 2021-05-07 | 臻懿(北京)科技有限公司 | 用于5g通信基站的分路供电控制方法和系统 |
CN113747549A (zh) * | 2020-05-28 | 2021-12-03 | 中国电信股份有限公司 | 基站控制方法、装置、存储介质和通信系统 |
CN114339971A (zh) * | 2021-12-28 | 2022-04-12 | 中国电信股份有限公司 | 基站节能控制方法、装置、存储介质及电子设备 |
WO2024078076A1 (zh) * | 2022-10-11 | 2024-04-18 | 中兴通讯股份有限公司 | 基站节能方法、设备及存储介质 |
JP7512446B2 (ja) | 2020-06-18 | 2024-07-08 | ブリティッシュ・テレコミュニケーションズ・パブリック・リミテッド・カンパニー | セルラー電気通信ネットワーク |
WO2024203909A1 (ja) * | 2023-03-31 | 2024-10-03 | ソニーグループ株式会社 | 通信制御装置、基地局、および通信制御方法 |
-
2014
- 2014-03-28 JP JP2014067362A patent/JP2015192252A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112769578B (zh) * | 2021-01-15 | 2024-05-10 | 臻懿(北京)科技有限公司 | 用于5g通信基站的分路供电控制方法和系统 |
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WO2024203909A1 (ja) * | 2023-03-31 | 2024-10-03 | ソニーグループ株式会社 | 通信制御装置、基地局、および通信制御方法 |
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