JP2015012345A - 基地局、通信制御方法、及びプロセッサ - Google Patents

基地局、通信制御方法、及びプロセッサ Download PDF

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Abstract

【課題】ヌルステアリング対象端末とペアをなすペア端末を複数のビームフォーミング対象端末の中から適切に選出可能とする。【解決手段】eNB200−2は、自セルと接続する複数のUE100−2のそれぞれからフィードバックされるビームフォーミング制御情報と、UE100−1からフィードバックされるヌルステアリング制御情報と、を受信する。eNB200−2は、複数のUE100−2のそれぞれについて、スケジューリングアルゴリズムにより導出される基準優先度と、ヌルステアリング制御情報とビームフォーミング制御情報との合致度と、に基づいて、UE100−1に割り当てられる無線リソースと同一の無線リソースを割り当てる割当優先度を算出する。eNB200−2は、複数のUE100−2のうち、割当優先度が最も高いUE100−2に対して当該同一の無線リソースを割り当てる。【選択図】図6

Description

本発明は、下りリンク・マルチアンテナ伝送をサポートする移動通信システムにおいて用いられる基地局、通信制御方法、及びプロセッサに関する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)で仕様が策定されているLTEシステムは、下りリンク・マルチアンテナ伝送をサポートする(非特許文献1参照)。例えば、基地局は、一のユーザ端末に対してビームを向けるビームフォーミングを行いつつ、他のユーザ端末に対してヌルを向けるヌルステアリングを行う。これにより、干渉を抑圧しながら、無線リソースの利用効率を向上させることができる。
下りリンク・マルチアンテナ伝送の一形態として、CB(Coordinated Beamforming)−CoMP(Coordinated Multi Point)がある。CB−CoMPにおいて、セルを管理する基地局は、自セルと接続する複数のビームフォーミング対象端末のそれぞれからフィードバックされるビームフォーミング制御情報と、隣接セルと接続するヌルステアリング対象端末からフィードバックされるヌルステアリング制御情報と、を受信する。
そして、基地局は、ヌルステアリング制御情報と合致するビームフォーミング制御情報をフィードバックするビームフォーミング対象端末を、ヌルステアリング対象端末とペアをなすペア端末として選出する。また、基地局は、ヌルステアリング対象端末に割り当てられる無線リソースと同一の無線リソースをペア端末に割り当てる。
3GPP技術仕様書 「TS36.300 V11.5.0」 2013年3月
しかしながら、基地局は、ヌルステアリング制御情報と合致するビームフォーミング制御情報をフィードバックするビームフォーミング対象端末が存在しない場合には、適切なペア端末を選出できない。
この場合、ヌルステアリング対象端末に割り当てられる無線リソースを使用しない、又はペア端末をランダムに選出することが考えられる。しかしながら、前者の場合には無線リソースの利用効率が低下し、後者の場合にはヌルステアリング対象端末への干渉が増加するという問題があった。
そこで、本発明は、ヌルステアリング対象端末とペアをなすペア端末を複数のビームフォーミング対象端末の中から適切に選出可能な基地局、通信制御方法、及びプロセッサを提供することを目的とする。
第1の特徴に係る基地局は、下りリンク・マルチアンテナ伝送をサポートする移動通信システムにおいて、セルを管理する。前記基地局は、前記セルと接続する複数のビームフォーミング対象端末のそれぞれからフィードバックされるビームフォーミング制御情報と、ヌルステアリング対象端末からフィードバックされるヌルステアリング制御情報と、を受信する受信部と、前記複数のビームフォーミング対象端末のそれぞれについて、スケジューリングアルゴリズムにより導出される基準優先度と、前記ヌルステアリング制御情報と前記ビームフォーミング制御情報との合致度と、に基づいて、前記ヌルステアリング対象端末に割り当てられる無線リソースと同一の無線リソースを割り当てる割当優先度を算出する制御部と、を備える。前記制御部は、前記複数のビームフォーミング対象端末のうち、前記割当優先度が最も高いビームフォーミング対象端末に対して、前記同一の無線リソースを割り当てる。
第2の特徴に係る通信制御方法は、下りリンク・マルチアンテナ伝送をサポートする移動通信システムにおいて用いられる。前記通信制御方法は、セルを管理する基地局が、前記セルと接続する複数のビームフォーミング対象端末のそれぞれからフィードバックされるビームフォーミング制御情報と、ヌルステアリング対象端末からフィードバックされるヌルステアリング制御情報と、を受信するステップと、前記基地局が、前記複数のビームフォーミング対象端末のそれぞれについて、スケジューリングアルゴリズムにより導出される基準優先度と、前記ヌルステアリング制御情報と前記ビームフォーミング制御情報との合致度と、に基づいて、前記ヌルステアリング対象端末に割り当てられる無線リソースと同一の無線リソースを割り当てる割当優先度を算出するステップと、前記基地局が、前記複数のビームフォーミング対象端末のうち、前記割当優先度が最も高いビームフォーミング対象端末に対して、前記同一の無線リソースを割り当てるステップと、を備える。
第3の特徴に係るプロセッサは、下りリンク・マルチアンテナ伝送をサポートする移動通信システムにおいて、セルを管理する基地局に備えられる。前記プロセッサは、前記セルと接続する複数のビームフォーミング対象端末のそれぞれからフィードバックされるビームフォーミング制御情報と、ヌルステアリング対象端末からフィードバックされるヌルステアリング制御情報と、を受信する処理と、前記複数のビームフォーミング対象端末のそれぞれについて、スケジューリングアルゴリズムにより導出される基準優先度と、前記ヌルステアリング制御情報と前記ビームフォーミング制御情報との合致度と、に基づいて、前記ヌルステアリング対象端末に割り当てられる無線リソースと同一の無線リソースを割り当てる割当優先度を算出する処理と、前記複数のビームフォーミング対象端末のうち、前記割当優先度が最も高いビームフォーミング対象端末に対して、前記同一の無線リソースを割り当てる処理と、を実行する。
本発明によれば、ヌルステアリング対象端末とペアをなすペア端末を複数のビームフォーミング対象端末の中から適切に選出可能な基地局、通信制御方法、及びプロセッサを提供できる。
実施形態に係るLTEシステムの構成図である。 実施形態に係るUEのブロック図である。 実施形態に係るeNBのブロック図である。 実施形態に係る無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 実施形態に係る無線フレームの構成図である。 実施形態に係るCB−CoMPを説明するための図である。 実施形態に係るCB−CoMPを説明するための図である。 実施形態の動作パターン1に係る割当優先度算出方法を説明するための図である。 実施形態の動作パターン2に係る割当優先度算出方法を説明するための図である。 実施形態の動作パターン3に係る割当優先度算出方法を説明するための図である。 実施形態の変更例に係るMU−MIMOを説明するための図である。 実施形態の変更例に係るMU−MIMOを説明するための図である。
[実施形態の概要]
実施形態に係る基地局は、下りリンク・マルチアンテナ伝送をサポートする移動通信システムにおいて、セルを管理する。前記基地局は、前記セルと接続する複数のビームフォーミング対象端末のそれぞれからフィードバックされるビームフォーミング制御情報と、ヌルステアリング対象端末からフィードバックされるヌルステアリング制御情報と、を受信する受信部と、前記複数のビームフォーミング対象端末のそれぞれについて、スケジューリングアルゴリズムにより導出される基準優先度と、前記ヌルステアリング制御情報と前記ビームフォーミング制御情報との合致度と、に基づいて、前記ヌルステアリング対象端末に割り当てられる無線リソースと同一の無線リソースを割り当てる割当優先度を算出する制御部と、を備える。前記制御部は、前記複数のビームフォーミング対象端末のうち、前記割当優先度が最も高いビームフォーミング対象端末に対して、前記同一の無線リソースを割り当てる。
実施形態では、前記制御部は、前記基準優先度を前記合致度に応じて補正した結果を、前記割当優先度として算出する。
実施形態では、前記制御部は、前記ヌルステアリング制御情報と合致する前記ビームフォーミング制御情報をフィードバックするビームフォーミング対象端末について、前記割当優先度が相対的に高くなるように前記基準優先度を補正する。
実施形態では、前記スケジューリングアルゴリズムは、平均スループットに対する瞬時スループットの比を前記基準優先度として導出するアルゴリズムである。前記制御部は、前記基準優先度が閾値未満であるビームフォーミング対象端末を無線リソースの割当対象から除外する。
実施形態では、前記受信部は、前記ヌルステアリング対象端末からフィードバックされる複数のヌルステアリング制御情報を受信する。前記複数のヌルステアリング制御情報のそれぞれには、優先順位が対応付けられている。前記制御部は、前記基準優先度、前記合致度、及び前記優先順位に基づいて、前記割当優先度を算出する。
実施形態に係る通信制御方法は、下りリンク・マルチアンテナ伝送をサポートする移動通信システムにおいて用いられる。前記通信制御方法は、セルを管理する基地局が、前記セルと接続する複数のビームフォーミング対象端末のそれぞれからフィードバックされるビームフォーミング制御情報と、ヌルステアリング対象端末からフィードバックされるヌルステアリング制御情報と、を受信するステップと、前記基地局が、前記複数のビームフォーミング対象端末のそれぞれについて、スケジューリングアルゴリズムにより導出される基準優先度と、前記ヌルステアリング制御情報と前記ビームフォーミング制御情報との合致度と、に基づいて、前記ヌルステアリング対象端末に割り当てられる無線リソースと同一の無線リソースを割り当てる割当優先度を算出するステップと、前記基地局が、前記複数のビームフォーミング対象端末のうち、前記割当優先度が最も高いビームフォーミング対象端末に対して、前記同一の無線リソースを割り当てるステップと、を備える。
実施形態に係るプロセッサは、下りリンク・マルチアンテナ伝送をサポートする移動通信システムにおいて、セルを管理する基地局に備えられる。前記プロセッサは、前記セルと接続する複数のビームフォーミング対象端末のそれぞれからフィードバックされるビームフォーミング制御情報と、ヌルステアリング対象端末からフィードバックされるヌルステアリング制御情報と、を受信する処理と、前記複数のビームフォーミング対象端末のそれぞれについて、スケジューリングアルゴリズムにより導出される基準優先度と、前記ヌルステアリング制御情報と前記ビームフォーミング制御情報との合致度と、に基づいて、前記ヌルステアリング対象端末に割り当てられる無線リソースと同一の無線リソースを割り当てる割当優先度を算出する処理と、前記複数のビームフォーミング対象端末のうち、前記割当優先度が最も高いビームフォーミング対象端末に対して、前記同一の無線リソースを割り当てる処理と、を実行する。
[実施形態]
以下において、本発明をLTEシステムに適用する場合の実施形態を説明する。
(システム構成)
図1は、実施形態に係るLTEシステムの構成図である。図1に示すように、実施形態に係るLTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。
UE100は、ユーザ端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置であり、接続先のセル(サービングセル)との無線通信を行う。UE100の構成については後述する。
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成については後述する。
eNB200は、1又は複数のセルを管理しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータのルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能などを有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
EPC20は、コアネットワークに相当する。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300を含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御などを行う。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行う。MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。
図2は、UE100のブロック図である。図2に示すように、UE100は、複数のアンテナ101、無線送受信機110、ユーザインターフェイス120、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130、バッテリ140、メモリ150、及びプロセッサ160を備える。メモリ150及びプロセッサ160は、制御部を構成する。UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサ160’としてもよい。
複数のアンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機110は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換して複数のアンテナ101から送信する。また、無線送受信機110は、複数のアンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ160に出力する。
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、該操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信して、受信した信号をプロセッサ160に出力する。バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
メモリ150は、プロセッサ160により実行されるプログラム、及びプロセッサ160による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、複数のアンテナ201、無線送受信機210、ネットワークインターフェイス220、メモリ230、及びプロセッサ240を備える。メモリ230及びプロセッサ240は、制御部を構成する。
複数のアンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換して複数のアンテナ201から送信する。また、無線送受信機210は、複数のアンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ240に出力する。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
メモリ230は、プロセッサ240により実行されるプログラム、及びプロセッサ240による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Media Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。eNB200の物理層は、プリコーダ行列(送信アンテナウェイト)及びランク(信号系列数)を適用して下りリンク・マルチアンテナ伝送を行う。実施形態に係る下りリンク・マルチアンテナ伝送の詳細については後述する。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
MAC層は、データの優先制御、及びハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理などを行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式)及びUE100への割当リソースブロックを決定するスケジューラを含む。
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRC層は、制御信号を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のための制御信号(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100は接続状態(RRC接続状態)であり、そうでない場合、UE100はアイドル状態(RRCアイドル状態)である。
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。UE100に割り当てられる無線リソースのうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、主に制御信号を伝送するための物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)として使用される領域である。また、各サブフレームの残りの部分は、主にユーザデータを伝送するための物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)として使用できる領域である。
上りリンクにおいて、各サブフレームにおける周波数方向の両端部は、主に制御信号を伝送するための物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)として使用される領域である。各サブフレームにおける残りの部分は、主にユーザデータを伝送するための物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)として使用できる領域である。
(CB−CoMP)
実施形態に係るLTEシステムは、下りリンク・マルチアンテナ伝送の一形態であるCB−CoMPをサポートする。CB−CoMPでは、複数のeNB200が協調してビームフォーミング及びヌルステアリングを行う。
図6及び図7は、CB−CoMPを説明するための図である。図6に示すように、eNB200−1及びeNB200−2は、互いに隣接するセルを管理する。また、eNB200−1のセル及びeNB200−2のセルは、同一の周波数に属する。
UE100−1は、eNB200−1のセルとの接続を確立した状態(接続状態)である。すなわち、UE100−1は、eNB200−1のセルをサービングセルとして通信を行う。
これに対し、UE100−2は、eNB200−2のセルとの接続を確立した状態(接続状態)である。すなわち、UE100−2は、eNB200−2のセルをサービングセルとして通信を行う。図6では、eNB200−2のセルとの接続を確立するUE100−2を1つのみ図示しているが、実環境では、複数のUE100−2がeNB200−2のセルとの接続を確立している。
UE100−1は、eNB200−1のセル及びeNB200−2のセルの境界領域に位置する。この場合、UE100−1は、eNB200−2のセルからの干渉の影響を受ける。UE100−1に対してCB−CoMPを適用することにより、UE100−1が受ける干渉を抑圧できる。
以下において、UE100−1に対してCB−CoMPを適用する場合のCB−CoMPの通信手順について説明する。尚、CB−CoMPが適用されるUE100−1は、「CoMP UE」と称されることがある。すなわち、UE100−1は、ヌルステアリング対象端末に相当する。UE100−1(CoMP UE)のサービングセルは、「アンカーセル」と称されることがある。
UE100−1及びUE100−2のそれぞれは、サービングセルから受信する参照信号などに基づいて、自身に対してビームを向けるためのビームフォーミング制御情報をサービングセルにフィードバックする。実施形態では、ビームフォーミング制御情報は、プリコーダ行列インジケータ(PMI)及びランクインジケータ(RI)を含む。PMIは、サービングセルに推奨されるプリコーダ行列(送信アンテナウェイト)を示すインジケータである。RIは、サービングセルに推奨されるランク(信号系列数)を示すインジケータである。UE100−1及びUE100−2のそれぞれは、プリコーダ行列及びインジケータを関連付けたテーブル(コードブック)を保持しており、所望波の通信品質が向上するプリコーダ行列を選択し、選択したプリコーダ行列に対応するインジケータをPMIとしてフィードバックする。
UE100−1は、さらに、隣接セルから受信する参照信号などに基づいて、自身に対してヌルを向けるためのヌルステアリング制御情報をサービングセルにフィードバックする。実施形態では、ヌルステアリング制御情報は、BCI(Best Companion PMI)及びRIを含む。BCIは、隣接セルに推奨されるプリコーダ行列(送信アンテナウェイト)を示すインジケータである。UE100−1は、プリコーダ行列及びインジケータを関連付けたテーブル(コードブック)を保持しており、干渉波の受信レベルが低減する或いは所望波への影響が低減するプリコーダ行列を選択し、選択したプリコーダ行列に対応するインジケータをBCIとしてフィードバックする。
eNB200−1は、UE100−1からフィードバックされるヌルステアリング制御情報(BCI、RI)をeNB200−2に転送する。
eNB200−2は、自セルと接続する複数のUE100−2のそれぞれからフィードバックされるビームフォーミング制御情報(PMI、RI)と、隣接セルと接続するUE100−1からフィードバックされるヌルステアリング制御情報(BCI、RI)と、を受信する。そして、eNB200−2は、ヌルステアリング制御情報と合致するビームフォーミング制御情報をフィードバックするUE100−2を、UE100−1とペアをなすペアUE(ペア端末)として選出する。実施形態では、「ヌルステアリング制御情報と合致するビームフォーミング制御情報」とは、ヌルステアリング制御情報に含まれるBCI及びRIの組み合わせと一致するPMI及びRIの組み合わせを含むビームフォーミング制御情報である。
eNB200−2は、ペアUE(UE100−2)を選出すると、UE100−1に割り当てられる無線リソースと同一の無線リソースをペアUEに割り当てる。そして、eNB200−2は、ペアUEからフィードバックされたビームフォーミング制御情報(PMI、RI)を適用してペアUEへの送信を行う。その結果、図7に示すように、eNB200−2は、ペアUEに対してビームを向けつつ、UE100−1にヌルを向けて、ペアUEへの送信を行うことができる。
(eNB200−2の動作)
次に、実施形態に係るeNB200−2の動作について説明する。
(1)動作概要
上述したように、eNB200−2は、UE100−1からフィードバックされるヌルステアリング制御情報(BCI、RI)と合致するビームフォーミング制御情報(PMI、RI)をフィードバックするUE100−2を、UE100−1とペアをなすペアUEとして選出する。ここで、UE100−1はヌルステアリング対象端末に相当し、UE100−2はビームフォーミング対象端末に相当する。
しかしながら、ヌルステアリング制御情報と合致するビームフォーミング制御情報をフィードバックするUE100−2が存在しない場合には、eNB200−2は、UE100−1とペアをなすペアUEを選出できない。この場合、eNB200−2は、UE100−1に割り当てられる無線リソースを使用しない、又はペア端末をランダムに選出することが考えられる。しかしながら、前者の場合には無線リソースの利用効率が低下し、後者の場合にはUE100−1への干渉が増加するという問題がある。
そこで、実施形態では、eNB200−2は、複数のUE100−2のそれぞれについて、スケジューリングアルゴリズムにより導出される基準優先度と、ヌルステアリング制御情報とビームフォーミング制御情報との合致度と、に基づいて、UE100−1に割り当てられる無線リソースと同一の無線リソースを割り当てる割当優先度を算出する。そして、eNB200−2は、複数のUE100−2のうち、割当優先度が最も高いUE100−2に対して、UE100−1に割り当てられる無線リソースと同一の無線リソースを割り当てる。
このように、スケジューリングアルゴリズムにより導出される基準優先度と、ヌルステアリング制御情報とビームフォーミング制御情報との合致度と、に基づいて、割当優先度を算出することにより、ヌルステアリング制御情報と合致するビームフォーミング制御情報をフィードバックするUE100−2が存在しない場合でも、UE100−1とペアをなすペアUEを適切に選出できる。
実施形態では、eNB200−2は、スケジューリングアルゴリズムにより導出される基準優先度を、ヌルステアリング制御情報とビームフォーミング制御情報との合致度に応じて補正した結果を、割当優先度として算出する。例えば、eNB200−2は、ヌルステアリング制御情報と合致するビームフォーミング制御情報をフィードバックするUE100−2について、割当優先度が相対的に高くなるように基準優先度を補正する。
(2)動作具体例
以下において、実施形態に係るeNB200−2の動作具体例を説明する。
(2.1)動作パターン1
eNB200−2の無線送受信機210は、自セルと接続する複数のUE100−2のそれぞれからフィードバックされるビームフォーミング制御情報(PMI、RI)を受信している。また、eNB200−2のネットワークインターフェイス220は、隣接セルと接続するUE100−1(CoMP UE)からフィードバックされるヌルステアリング制御情報(BCI、RI)をeNB200−1経由で受信している。実施形態では、無線送受信機210及びネットワークインターフェイス220は、ビームフォーミング制御情報及びヌルステアリング制御情報を受信する受信部を構成する。
eNB200−2のプロセッサ240は、無線送受信機210が受信するビームフォーミング制御情報、及びネットワークインターフェイス220が受信するヌルステアリング制御情報などに基づいて、UE100−1に割り当てられる無線リソースと同一の無線リソースについての割当優先度を算出する。
図8は、動作パターン1に係る割当優先度算出方法を説明するための図である。
図8に示すように、プロセッサ240は、スケジューリングアルゴリズムにより導出される基準優先度である「priority」を、ヌルステアリング制御情報とビームフォーミング制御情報との合致度を示す「f(BCI,PMI)」により補正した結果を、UE100−1に割り当てられる無線リソースと同一の無線リソースについての割当優先度「priority’」として算出する。プロセッサ240は、複数のUE100−2のそれぞれについて割当優先度「priority’」を算出し、割当優先度が最も高いUE100−2に対して、UE100−1に割り当てられる無線リソースと同一の無線リソースを割り当てる。
動作パターン1では、スケジューリングアルゴリズムは、平均スループットに対する瞬時スループットの比を基準優先度として導出するアルゴリズムである。このようなアルゴリズムは、プロポーショナルフェアネス(PF)規範と称される。ただし、プロポーショナルフェアネス規範に限らず、他のスケジューリングアルゴリズムにより基準優先度「priority」を導出してもよい。
「f(BCI,PMI)」は、ヌルステアリング制御情報とビームフォーミング制御情報とが合致する場合は“1”とされ、ヌルステアリング制御情報とビームフォーミング制御情報とが合致しない場合は“0.1”とされる。その結果、ヌルステアリング制御情報と合致するビームフォーミング制御情報をフィードバックするUE100−2については、割当優先度「priority’」が相対的に高くなるように基準優先度「priority」が補正される。これに対し、ヌルステアリング制御情報と合致しないビームフォーミング制御情報をフィードバックするUE100−2については、割当優先度「priority’」が相対的に低くなるように基準優先度「priority」が補正される。
(2.2)動作パターン2
図9は、動作パターン2に係る割当優先度算出方法を説明するための図である。ここでは、動作パターン1との相違点を主として説明する。
図9に示すように、スケジューリングアルゴリズムにより導出される基準優先度である「priority」を、ヌルステアリング制御情報とビームフォーミング制御情報との合致度を示す「f(BCI,PMI)」により補正した結果を、割当優先度「priority’」として算出する点については、動作パターン1と同様である。
これに対し、動作パターン2では、プロセッサ240は、基準優先度「priority」が閾値未満であるUE100−2を無線リソースの割当対象から除外する。具体的には、基準優先度「priority」が閾値未満であるUE100−2については、「f(BCI,PMI)」を“0”として、割当優先度「priority’」が“0”になるようにしている。スケジューリングアルゴリズムとしてプロポーショナルフェアネス規範を使用する場合、基準優先度「priority」が低いということは、スループット改善効果が低いことを意味する。よって、動作パターン2では、スループットの改善が見込めないUE100−2については割当不可とする。
(2.3)動作パターン3
図10は、動作パターン3に係る割当優先度算出方法を説明するための図である。ここでは、動作パターン1との相違点を主として説明する。
図10に示すように、スケジューリングアルゴリズムにより導出される基準優先度である「priority」を、ヌルステアリング制御情報とビームフォーミング制御情報との合致度を示す「f(BCI,PMI)」により補正した結果を、割当優先度「priority’」として算出する点については、動作パターン1と同様である。
これに対し、動作パターン3では、プロセッサ240は、ヌルステアリング制御情報とビームフォーミング制御情報とが合致する場合に、UE100−1における受信品質の改善度を示す「ΔCQI」、又はヌルステアリング制御情報の優先順位に応じて、「f(BCI,PMI)」を調整する。
「ΔCQI」は、UE100−1からフィードバックされる情報である。「ΔCQI」は、ヌルステアリング制御情報に含まれていてもよい。UE100−1は、ヌルステアリング制御情報が適用されない場合の受信品質に対応するCQI(Channel Quolity Indicator)と、ヌルステアリング制御情報が適用された場合の受信品質に対応するCQIと、の差分を「ΔCQI」として算出し、フィードバックする。例えば、プロセッサ240は、「ΔCQI」が大きい程、「f(BCI,PMI)」の値を大きく設定する。これに対し、プロセッサ240は、「ΔCQI」が小さい程、「f(BCI,PMI)」の値を小さく設定する。
ヌルステアリング制御情報の優先順位とは、UE100−1が複数のヌルステアリング制御情報をフィードバックする場合において、複数のヌルステアリング制御情報の優先順位を示す情報である。UE100−1は、干渉レベルが最も小さいヌルステアリング制御情報を第1優先順位として設定し、干渉レベルがその次に小さいヌルステアリング制御情報を第2優先順位として設定し、フィードバックする。例えば、プロセッサ240は、第1優先順位のヌルステアリング制御情報についての「f(BCI,PMI)」を、第2優先順位のヌルステアリング制御情報についての「f(BCI,PMI)」よりも大きく設定する。
(実施形態のまとめ)
上述したように、eNB200−2は、スケジューリングアルゴリズムにより導出される基準優先度と、ヌルステアリング制御情報とビームフォーミング制御情報との合致度と、に基づいて、割当優先度を算出する。これにより、ヌルステアリング制御情報と合致するビームフォーミング制御情報をフィードバックするUE100−2が存在しない場合でも、UE100−1とペアをなすペアUEを複数のUE100−2の中から適切に選出できる。
[実施形態の変更例]
上述した実施形態では、下りリンク・マルチアンテナ伝送の一形態であるCB−CoMPに本発明を適用する一例を説明したが、下りリンク・マルチアンテナ伝送の他の形態であるMU(Multi User)−MIMO(Multiple−Input And Multiple−Output)に本発明を適用してもよい。実施形態の変更例では、本発明をMU−MIMOに適用するケースについて説明する。
図11及び図12は、MU−MIMOを説明するための図である。図11に示すように、UE100−1及びUE100−2のそれぞれは、eNB200のセルとの接続を確立した状態(接続状態)である。すなわち、UE100−1及びUE100−2のそれぞれは、eNB200のセルをサービングセルとして通信を行う。図11では、eNB200のセルとの接続を確立するUE100を2つのみ図示しているが、実環境では、3以上のUE100がeNB200のセルとの接続を確立している。
以下において、UE100−1に対してMU−MIMOを適用する場合のMU−MIMOの通信手順について説明する。ここで、UE100−1はヌルステアリング対象端末に相当し、UE100−2はビームフォーミング対象端末に相当する。尚、上述した実施形態と重複する説明については省略する。
UE100−1及びUE100−2のそれぞれは、サービングセルから受信する参照信号などに基づいて、自身に対してビームを向けるためのビームフォーミング制御情報をサービングセルにフィードバックする。ビームフォーミング制御情報は、PMI及びRIを含む。
UE100−1は、さらに、サービングセルから受信する参照信号などに基づいて、自身に対してヌルを向けるためのヌルステアリング制御情報をサービングセルにフィードバックする。ヌルステアリング制御情報は、BCI(Best Companion PMI)及びRIを含む。
eNB200は、自セルと接続する複数のUE100−2のそれぞれからフィードバックされるビームフォーミング制御情報(PMI、RI)と、自セルと接続するUE100−1からフィードバックされるヌルステアリング制御情報(BCI、RI)と、を受信する。そして、eNB200は、上述した実施形態に係る動作パターン1乃至3の何れかの割当優先度算出方法により割当優先度を算出し、UE100−1とペアをなすペアUE(ペア端末)を選出する。
eNB200は、ペアUE(UE100−2)を選出すると、UE100−1に割り当てられる無線リソースと同一の無線リソースをペアUEに割り当てる。そして、eNB200は、ペアUEからフィードバックされたビームフォーミング制御情報(PMI、RI)を適用してペアUEへの送信を行う。その結果、図12に示すように、eNB200は、ペアUEに対してビームを向けつつ、UE100−1にヌルを向けて、ペアUEへの送信を行うことができる。
[その他の実施形態]
上述した実施形態に係る「ΔCQI」は、ヌルステアリング制御情報及びビームフォーミング制御情報のそれぞれに含まれていてもよい。この場合、ヌルステアリング制御情報及びビームフォーミング制御情報を受信するeNB200(eNB200−2)は、「ΔCQI」も考慮して、システムスループットが最大化するようにペアUEを選出してもよい。
上述した実施形態では、UE100−1が送信するヌルステアリング制御情報は、eNB200−1を介してeNB200−2に間接的にフィードバックされていたが、eNB200−1を介さずにeNB200−2に直接的にフィードバックされてもよい。
上述した実施形態及びその変更例では、ヌルステアリング制御情報の一例としてBCIについて説明したが、BCIに代えてWCI(Worst Companion PMI)を使用してもよい。WCIは、干渉源からの干渉レベルが高くなるプリコーダ行列を示すインジケータである。eNB200は、複数のUE100−2のそれぞれからフィードバックされるビームフォーミング制御情報(PMI、RI)と、UE100−1からフィードバックされるヌルステアリング制御情報(WCI、RI)と、を受信する。そして、eNB200は、ヌルステアリング制御情報と合致するビームフォーミング制御情報をフィードバックするUE100−2を、UE100−1とペアをなすペアUE(ペア端末)として選出する。この場合、ヌルステアリング制御情報と合致するビームフォーミング制御情報とは、ヌルステアリング制御情報に含まれるWCIと一致しないPMIを含む、又は、ヌルステアリング制御情報に含まれるRIと一致しないRIを含むビームフォーミング制御情報である。或いは、最も干渉が大きくなるPMIとRIの組み合わせをヌルステアリング制御情報(WCI及びRI)としてフィードバックしている場合、この組み合わせのとき以外であればヌルステアリング制御情報と合致するとしてもよい。
上述した実施形態及びその変更例では、ビームフォーミング制御情報及びヌルステアリング制御情報がRIを含んでいたが、ビームフォーミング制御情報及びヌルステアリング制御情報は必ずしもRIを含まなくてもよい。
上述した実施形態では、セルラ通信システムの一例としてLTEシステムを説明したが、LTEシステムに限定されるものではなく、LTEシステム以外のシステムに本発明を適用してもよい。
10…E−UTRAN、20…EPC、100…UE、101…アンテナ、110…無線送受信機、120…ユーザインターフェイス、130…GNSS受信機、140…バッテリ、150…メモリ、160…プロセッサ、200…eNB、201…アンテナ、210…無線送受信機、220…ネットワークインターフェイス、230…メモリ、240…プロセッサ、300…MME/S−GW

Claims (7)

  1. 下りリンク・マルチアンテナ伝送をサポートする移動通信システムにおいて、セルを管理する基地局であって、
    前記セルと接続する複数のビームフォーミング対象端末のそれぞれからフィードバックされるビームフォーミング制御情報と、ヌルステアリング対象端末からフィードバックされるヌルステアリング制御情報と、を受信する受信部と、
    前記複数のビームフォーミング対象端末のそれぞれについて、スケジューリングアルゴリズムにより導出される基準優先度と、前記ヌルステアリング制御情報と前記ビームフォーミング制御情報との合致度と、に基づいて、前記ヌルステアリング対象端末に割り当てられる無線リソースと同一の無線リソースを割り当てる割当優先度を算出する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記複数のビームフォーミング対象端末のうち、前記割当優先度が最も高いビームフォーミング対象端末に対して、前記同一の無線リソースを割り当てることを特徴とする基地局。
  2. 前記制御部は、前記基準優先度を前記合致度に応じて補正した結果を、前記割当優先度として算出することを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3. 前記制御部は、前記ヌルステアリング制御情報と合致する前記ビームフォーミング制御情報をフィードバックするビームフォーミング対象端末について、前記割当優先度が相対的に高くなるように前記基準優先度を補正することを特徴とする請求項2に記載の基地局。
  4. 前記スケジューリングアルゴリズムは、平均スループットに対する瞬時スループットの比を前記基準優先度として導出するアルゴリズムであり、
    前記制御部は、前記基準優先度が閾値未満であるビームフォーミング対象端末を無線リソースの割当対象から除外することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の基地局。
  5. 前記受信部は、前記ヌルステアリング対象端末からフィードバックされる複数のヌルステアリング制御情報を受信し、
    前記複数のヌルステアリング制御情報のそれぞれには、優先順位が対応付けられており、
    前記制御部は、前記基準優先度、前記合致度、及び前記優先順位に基づいて、前記割当優先度を算出することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の基地局。
  6. 下りリンク・マルチアンテナ伝送をサポートする移動通信システムにおいて用いられる通信制御方法であって、
    セルを管理する基地局が、前記セルと接続する複数のビームフォーミング対象端末のそれぞれからフィードバックされるビームフォーミング制御情報と、ヌルステアリング対象端末からフィードバックされるヌルステアリング制御情報と、を受信するステップと、
    前記基地局が、前記複数のビームフォーミング対象端末のそれぞれについて、スケジューリングアルゴリズムにより導出される基準優先度と、前記ヌルステアリング制御情報と前記ビームフォーミング制御情報との合致度と、に基づいて、前記ヌルステアリング対象端末に割り当てられる無線リソースと同一の無線リソースを割り当てる割当優先度を算出するステップと、
    前記基地局が、前記複数のビームフォーミング対象端末のうち、前記割当優先度が最も高いビームフォーミング対象端末に対して、前記同一の無線リソースを割り当てるステップと、
    を備えることを特徴とする通信制御方法。
  7. 下りリンク・マルチアンテナ伝送をサポートする移動通信システムにおいて、セルを管理する基地局に備えられるプロセッサであって、
    前記セルと接続する複数のビームフォーミング対象端末のそれぞれからフィードバックされるビームフォーミング制御情報と、ヌルステアリング対象端末からフィードバックされるヌルステアリング制御情報と、を受信する処理と、
    前記複数のビームフォーミング対象端末のそれぞれについて、スケジューリングアルゴリズムにより導出される基準優先度と、前記ヌルステアリング制御情報と前記ビームフォーミング制御情報との合致度と、に基づいて、前記ヌルステアリング対象端末に割り当てられる無線リソースと同一の無線リソースを割り当てる割当優先度を算出する処理と、
    前記複数のビームフォーミング対象端末のうち、前記割当優先度が最も高いビームフォーミング対象端末に対して、前記同一の無線リソースを割り当てる処理と、
    を実行することを特徴とするプロセッサ。
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