JP2015011277A - 像振れ補正装置、レンズ鏡筒、光学機器、および撮像装置 - Google Patents

像振れ補正装置、レンズ鏡筒、光学機器、および撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高精度な位置制御を行える像振れ補正装置を提供すること。
【解決手段】補正レンズ102を保持する可動ユニット103は固定部材101に対して、光軸と直交する方向に移動可能である。回転規制部材104は、固定部材101に対して第1の方向へ移動し、可動ユニット103を第1の方向とは異なる第2の方向に案内する。固定部材101は光軸方向にて可動ユニット103と回転規制部材104との間に配置される。第1転動ボール105は、固定部材101に対して可動ユニット103を光軸と直交する面内にて転動支持する。第2転動ボール106は、固定部材101に対して回転規制部材104を第1の方向にて転動支持する。付勢ばね107は回転規制部材104と可動ユニット103との間に付勢力を働かせる。第1駆動部108は、可動ユニット103を第1の方向へ駆動し、第2駆動部109は、可動ユニット103を第2の方向へ駆動する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、デジタルカメラ等の撮像装置やそのレンズ鏡筒、双眼鏡、望遠鏡等の光学機器に搭載される像振れ補正装置に関する。
デジタルカメラ等に搭載される像振れ補正装置は、補正レンズや撮像素子等の補正光学部材を保持する可動部材を、光軸方向に直交する2方向(ヨー方向およびピッチ方向)に移動させて、光軸と直交する面内で駆動制御する。
特許文献1に開示の像振れ補正装置では、V字状断面の案内溝を有する回転規制部材を用いて可動鏡筒を移動可能に保持することで、摺動摩擦やガタを小さくすることができる。図6に示す像振れ補正装置は、正確に位置を決めたい可動ユニット303と、位置の基準となる固定部材301との間に、回転規制部材304が配置された構成である。
特開平11−007051号公報
図6の像振れ補正装置は、可動ユニット303に保持される補正レンズ302の位置が、回転規制部材304の加工上の誤差や反り等の影響を受けてしまう場合、高精度な位置決め制御に支障を来す可能性がある。そのため、補正レンズ302の光軸方向の変位や光軸との傾きに敏感な光学設計を行う場合、高い光学性能を維持するのが困難である。
本発明の目的は、高精度な位置制御を行える像振れ補正装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明に係る装置は、補正部材を保持する可動部材を、固定部材に対して前記補正部材の光軸に直交する第1および前記第1の方向とは異なる第2の方向へ移動させることにより像振れを補正する像振れ補正装置であって、前記固定部材に対して前記第1の方向へ移動し、前記可動部材を前記第2の方向に案内する回転規制部材と、前記回転規制部材と前記可動部材とを近づける方向に付勢する付勢部材と、前記可動部材を前記第1の方向へ移動させる第1駆動部と、前記可動部材を前記第2の方向へ移動させる第2駆動部と、を備え、前記固定部材は、前記補正部材の光軸方向にて前記可動部材と前記回転規制部材との間に配置される。
本発明によれば、高精度な位置制御を行える像振れ補正装置を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る像振れ補正装置の分解斜視図である。 図1の像振れ補正装置を反対方向から見た場合の分解斜視図である。 組み立て後の像振れ補正装置の正面図である。 像振れ補正装置を光軸と平行な平面で切断した場合の概念図である。 本発明の第2実施形態に係る像振れ補正装置を光軸と平行な平面で切断した場合の概念図である。 従来の像振れ補正装置の構成を説明する概念図である。
以下に、本発明の各実施形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。各実施形態では、撮像装置や光学機器に搭載される像振れ補正装置に本発明を適用した例を説明する。例えば、デジタルビデオカメラ、監視カメラ、Webカメラ等の撮像装置や、携帯電話やタブレット端末等の撮像装置を具備する電子機器に本発明を適用できる。また、デジタル一眼レフカメラに装着される交換レンズや、双眼鏡、望遠鏡、フィールドスコープといった観察装置のような光学機器にも本発明を適用できる。
[第1実施形態]
図1ないし図4を参照して、本発明の第1実施形態に係る像振れ補正装置100について説明する。図1は、像振れ補正装置100の部品構成を示す分解斜視図である。図2は、像振れ補正装置100を、光軸方向の反対側から見た場合の分解斜視図である。
像振れ補正装置100は、固定部材101と可動ユニット103を備える。可動ユニット103は補正レンズ102を保持する可動部材である。像振れ補正装置100はさらに、回転規制部材104、第1転動ボール105、第2転動ボール106、付勢ばね107、第1駆動部108、第2駆動部109を備える。第1駆動部108は、第1磁石1081と第1コイル1082で構成される。第2駆動部109は、第2磁石1091と第2コイル1092で構成される。なお、回転規制部材104が固定部材101に対して移動可能な第1の方向をヨー方向とし、ヨー方向および光軸方向と直交する第2の方向をピッチ方向と定義する。つまり、第1の方向と第2の方向は異なる方向である。また、固定部材101に対して可動ユニット103が配置される側を光軸方向前側とし、その反対側を光軸方向後ろ側と定義する。
図3は、組み立て後の像振れ補正装置100を光軸方向前側から見た場合の正面図であり、ヨー方向が紙面の左右方向である。図4は、像振れ補正装置100を、光軸と平行な平面で切断した場合の断面図である。なお、図4は説明の便宜のために簡略化しており、各部品の特徴的な形状を同一の断面上に表示した概念図である。
固定部材101は略円盤状に構成され、図示しない他のレンズ群(例えば、結像光学系)を支持するレンズ鏡筒に取り付けられる。固定部材101の中央に設けた開口部101aには可動ユニット103が配置され、可動ユニット103の可動範囲が制限される。固定部材101は、磁石保持部1011、第1貫通穴部1012、第2貫通穴部1013、固定側ボール受け部1014を有する。複数の磁石保持部1011は、第1磁石1081および第2磁石1091をそれぞれ保持する。第1貫通穴部1012は、ヨー方向に延びる長穴を有し、固定部材101の2箇所に設けられる。第2貫通穴部1013は、付勢ばね107を配置するための貫通穴を有し、固定部材101の底面部の3箇所に設けられる。固定側ボール受け部1014は、ヨー方向に延びる溝を有し、固定部材101において光軸方向後ろ側の背面の3箇所に設けられる。3箇所の固定側ボール受け部1014のうちの2つは、図4に示すようにV字状の断面形状をもち、第2転動ボール106と2点で接する。これにより、固定側ボール受け部1014は、ピッチ方向のガタを伴わずに、第2転動ボール106を保持することができる。残りの1つの固定側ボール受け部1014は、底面が平面である溝を有し、第2転動ボール106と1点で接する。
補正レンズ102は、撮像光学系の一部を構成する可動レンズであり、光軸を偏心させる補正光学系の光学部材である。補正レンズ102は、図示しない補正レンズ駆動制御部により駆動制御される。これによって、撮像光学系を通過した光像を移動させる像振れ補正動作が行われ、撮像面での像の安定性を確保できる。なお、本実施形態では、補正部材として補正レンズを使用するが、撮像光学系に対してCCD(電荷結合デバイス)等を用いた撮像素子を駆動して撮像面での像の安定性を確保することもできる。この場合、補正部材として撮像素子が移動する。
可動ユニット103は、中央の開口部103aに補正レンズ102を保持する可動部材である。可動ユニット103は、可動側ボール受け部1031、コイル保持部1032、ばねかけ部1033、回転防止穴部1034を有する。可動側ボール受け部1031は、光軸方向後ろ側の面に3箇所設けられ、平面状の底面を有する。この底面で第1転動ボール105と1点で接触する。複数のコイル保持部1032は、補正レンズ102の外周側において第1コイル1082および第2コイル1092を保持する。複数のコイル保持部1032によりそれぞれ保持される第1コイル1082および第2コイル1092は、光軸回り方向において互いに90°の角度位相差をもつ位置関係で配置される。複数のばねかけ部1033は、付勢ばね107の一端をそれぞれ保持するために可動ユニット103の3箇所に設けられる。回転防止穴部1034はピッチ方向に延びる長穴を有し、可動ユニット103の2箇所に設けられる。
回転規制部材104は、固定部材101に対して光軸方向後ろ側に配置されるL字形状の部材である。回転規制部材104は、2本の回転防止用の係合軸部1041、2箇所の第2ボール受け部1042、3箇所のばねかけ部1043を有する。回転防止用の係合軸部1041は光軸方向に延在し、第1貫通穴部1012を通して可動ユニット103に設けた回転防止穴部1034に嵌合する。第2ボール受け部1042は、図4に示すようにV字状の断面形状をしており、第2転動ボール106と2点で接する。これにより、第2転動ボール106をピッチ方向にガタなく保持することができる。ばねかけ部1043は、付勢ばね107の一端をそれぞれ保持するために、回転規制部材104に3箇所設けられる。
固定部材101に対する可動部材(可動ユニット103や回転規制部材104)の支持構造については、固定接触部を用いる形態と可動接触部を用いる形態がある。本実施形態では、転動部材を使用する。第1転動ボール105(第1の転動部材)は、可動側ボール受け部1031に接触することで、固定部材101に対して可動部材(可動ユニット103)を転動支持する。本実施形態では、第1転動ボール105の数は3つである。また、第2転動ボール106(第2の転動部材)は、固定部材101に対して回転規制部材104をヨー方向に転動支持する。本実施形態では3個の第2転動ボール106を使用する。第1転動ボール105および第2転動ボール106は、転がり抵抗を小さくし、かつ高い精度で加工するために、ステンレス鋼やセラミック等の硬度の高い材質で形成される。
付勢ばね107は引っ張りばねであり、本実施形態では3本使用する。付勢ばね107は、一端が回転規制部材104のばねかけ部1043に取り付けられ、他端が可動ユニット103のばねかけ部1033に取り付けられる。付勢ばね107によって、可動ユニット103と回転規制部材104との間に両者を近づける方向への付勢力が発生する。なお、本実施形態では付勢部材として引っ張りばねの弾性力を用いるが、磁力や静電力等を利用した構成形態でもよい。
第1駆動部108と第2駆動部109はボイスコイル型モータである。第1駆動部108は、第1コイル1082の通電により、固定部材101と可動ユニット103との間に、ヨー方向への駆動力を発生させる。第1磁石1081は、第1コイル1082と対向する第1面が2つに区分され、一方がN極に、他方がS極に着磁される。第1磁石1081にて、第1コイル1082と対向しない方の第2面は、第1面と逆の極に着磁されていてもよい。あるいは、十分な厚みを有する場合には、第2面に磁極が形成されていなくてもよい。
第1コイル1082は、小判型に巻回され、第1磁石1081の着磁面と対向するコイル保持部1032に取り付けられる。図示しない駆動制御部が第1コイル1082に通電することで、第1コイル1082を流れる電流および第1磁石1081の作る磁束と直交する方向、すなわちヨー方向へのローレンツ力が発生する。
第2駆動部109は、第2コイル1092への通電により、固定部材101と可動ユニット103との間に、ピッチ方向への駆動力を発生させる。第2駆動部109は、第1駆動部108に対して、光軸を中心として90°の角度位相で配置されることを除いて、第1駆動部108と同様の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
次に、像振れ補正装置100の機構と各部の関係について説明する。
図4に示すように、像振れ補正装置100は光軸方向前側(図4の左側)から、可動ユニット103、第1転動ボール105、固定部材101、第2転動ボール106、回転規制部材104という順で配置される。可動ユニット103と回転規制部材104との間には、付勢ばね107によって互いに近づく方向の付勢力が与えられる。これにより、第1転動ボール105は、安定して可動ユニット103と固定部材101に挟持される。また第2転動ボール106は、安定して固定部材101と回転規制部材104に挟持される。これにより、全ての部品は光軸方向の位置が安定して決まる。3個の第1転動ボール105は、可動ユニット103および固定部材101と、それぞれ1点で接触している。よって可動ユニット103は、固定部材101に対して光軸と直交する面内で移動可能に転動支持される。補正レンズ102は、回転規制を行わない状態の場合、固定部材101に対してヨー方向、ピッチ方向、光軸回りの回転方向へ移動可能である。
一方、3個の第2転動ボール106のうちの2個は、固定部材101および回転規制部材104と、それぞれ2点で接触し、ピッチ方向への移動が妨げられている。これにより、回転規制部材104は、固定部材101に対してヨー方向にのみ移動可能に転動支持されている。回転規制部材104と可動ユニット103は、2本の係合軸部1041と、ピッチ方向に延在する回転防止穴部1034によって連結されている。したがって、可動ユニット103は、回転規制部材104に対してピッチ方向の並進移動のみが可能である。この結果、可動ユニット103は、固定部材101に対してヨー方向およびピッチ方向の並進移動のみが可能となる。
次に像振れ補正装置100の動作について説明する。
第1コイル1082が通電されて、第1駆動部108によってヨー方向の駆動力を発生させると、可動ユニット103および回転規制部材104は、回転防止穴部1034と係合軸部1041が嵌合することで一体となってヨー方向に移動する。また、第2コイル1092が通電されて、第2駆動部109によってピッチ方向の駆動力を発生させると、可動ユニット103は係合軸部1041に案内され、ピッチ方向に移動する。このとき、回転規制部材104は移動しない。第1および第2コイルへ適切な通電を行うことで、可動ユニット103に保持された補正レンズ102の位置を、光軸と直交する面内の目標位置へ制御することができる。可動ユニット103の位置を検出するセンサを取り付けることで、可動ユニット103の位置情報を駆動制御部に出力し、フィードバック制御を行えば、より正確な位置制御が実現できる。
本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)補正部材の位置決めを高精度に行えること。
本実施形態では、補正レンズ102を保持する可動ユニット103と、位置の基準となる固定部材101との間に、第1転動ボール105が配置される。第1転動ボール105は球状であるために、安価で高精度な加工法が確立されており、加工誤差を小さくすることが容易である。一方、回転規制部材104は、量産性に優れるプレス加工で製造することが望ましいが、一般にプレス加工では、ロットによって板厚や平行度にばらつきが生じ得る。したがって、可動ユニット103の側に、回転規制部材104を介さずに補正レンズ102の位置制御を行える構成にすることができる。補正レンズ102の光軸方向の位置や、光軸との傾き方向の誤差を、従来よりも小さくすることができるので、光学性能の低下を抑えた像振れ補正装置を実現できる。
(2)付勢ばねの一方の端に対する他方の端の動きを直線方向に設定できること。
特許文献1で開示されるような像振れ補正装置では、付勢ばね(図6:307参照)の一端に対して、他方の端が二次元方向に移動する構成であった。したがって、付勢手段に引っ張りばねを用いる場合、ばねかけ部には様々な方向からの力が働く。そのため、力の方向によってばねの特性が変わることや、ばねかけから外れる可能性等が問題となる。
一方、本実施形態では、付勢ばね107の一端に対して、他方の端は一方向にしか移動しない。よって、付勢手段として引っ張りばねを用いる場合、ばねかけ部に対する力の方向が一定となり、ばねの特性が変化しにくく、ばねかけから外れにくくなるという効果が得られる。また、付勢手段として磁力を用いる場合には、付勢力を作用させる2つの部材同士の移動方向が限定されることにより、付勢力を発生するための磁気回路の設計が容易となり、付勢力を安定して発生させることができる。
(3)転動ボールの受け面に発生する圧力を低減できること。
図6に示す像振れ補正装置では、固定部材301に対し、第1転動ボール305を介して回転規制部材304と第2転動ボール306、可動ユニット303を積み上げて重畳させた構成であった。したがって、像振れ補正装置が衝撃力を受けたときには、固定部材301と第1転動ボール305の間には、可動ユニット303と回転規制部材304の合計質量による衝撃力がかかる。ボール支持部に打痕がつき易くなる可能性がある。
一方、本実施形態では、固定支持された固定部材101の光軸方向前側で可動ユニット103を支持し、光軸方向後ろ側で回転規制部材104を支持する。したがって、像振れ補正装置が衝撃力を受けた場合、それぞれのボール受け面には可動ユニット103、回転規制部材104の単独の質量による衝撃力がかかる。このときの力は、従来の像振れ補正装置の場合に比べて小さいので、ボール支持部に打痕がつきにくくなるという効果がある。
本実施形態によれば、補正部材を保持する可動部材の光軸方向の位置を、高精度に制御することができる。
[第2実施形態]
次に図5を参照して、本発明の第2実施形態に係る像振れ補正装置について説明する。なお、第1実施形態の場合と同様の構成部品については、既に使用した符号を用いることによって、それらの詳細な説明を省略し、主に相違点を説明する。図5は、組み立て後の像振れ補正装置200を、光軸と平行な平面で切断した場合の断面構造を模式的に示す。図5では、説明の便宜のために簡略化しており、各部品の特徴的な形状を同一断面上に表示した概念図を示している。
像振れ補正装置200は、固定部材101と、補正レンズ102を保持する可動ユニット103と、回転規制部材204を備える。転動部材は、複数の第1転動ボール105、第2転動ボール106から構成される。付勢ばね107により、固定部材101と回転規制部材204とを近づける方向の付勢力が与えられる。
電磁駆動部は、第1駆動部208と第2駆動部209で構成される。第1駆動部208は、第1磁石2081、第1コイル2082で構成される。第2駆動部209は、第1磁石2091、第2コイル2092、ヨーク2093で構成される。
第1実施形態では、第1磁石および第2磁石を固定部材101に取り付け、第1コイルおよび第2コイルを可動ユニット103に取り付けた構成である。これに対し、本実施形態では、第1磁石2081を固定部材101に取り付け、第1コイル2082を回転規制部材204に取り付けた構成である。第2磁石2091は回転規制部材204に取り付け、第2コイル2092は可動ユニット103に取り付けている。さらには、可動ユニット103にて、第2コイル2092を配置した面とは反対側の面に、強磁性体からなるヨーク2093が取り付けられている。これにより、第2磁石2091の発生する磁束を、効果的に第2コイル2092に作用させることができ、第2駆動部209の効率が向上する。
本構成において、第1および第2コイルへ適切な通電を行うことで、可動ユニット103に保持された補正レンズ102の位置を、光軸と直交する面内の目標位置へ制御することができる。なお、本実施形態においても、第1駆動部208および第2駆動部209の駆動原理については限定されないので、ステッピングモータや超音波モータ等を用いることができる。
駆動部にボイスコイルモータを用いることにより得られる効果は以下の通りである。
(1)第2駆動部209に発生する磁力によって、付勢手段の一部または全部を兼用できること。
図5に示すヨーク2093と第2磁石2091との間には、磁気的な吸引力が発生する。この吸引力を、可動ユニット103と回転規制部材204の間に働かせることにより、付勢手段として利用できる。よって、使用する付勢ばね107の本数を減らすことができ、あるいは付勢ばね107を使用せずに済む。
(2)回転規制部材204を強磁性体により構成することで、回転規制部材204を磁気回路の一部として利用できること。
回転規制部材204を第2駆動部209の一部として利用し、第2駆動部209の効率を高めることができる。この場合、第2磁石2091を可動ユニット103に固定し、第2コイル2092を回転規制部材204に固定する構成としてもよい。こうすることで、回転規制部材204と第2磁石2091の間に発生する磁力を利用して付勢力が得られるので、付勢手段として新たな部品を追加することを回避できる。
(3)第1駆動部208および第2駆動部209の駆動効率の向上に寄与すること。
第1実施形態では、各電磁駆動部において、コイルと磁石との位置関係が二次元的に変化する。電磁駆動部は、コイルと磁石との対向面積が大きいほど出力が大きくなるが、位置関係が二次元的に変化すると、対向面積が小さくなってしまう可能性がある。
一方、第2実施形態では、コイルと磁石との位置関係は、第1駆動部208においてはヨー方向のみで変化し、第2駆動部209においてはピッチ方向のみで変化する。つまり、いずれも1方向の変化が生じるだけであり、磁石とコイルとの対向面積を大きくすることができ、効率のよい電磁駆動部を実現できる。
なお、第2実施形態では、第2磁石2091が、可動部材である回転規制部材204に取り付けられている。したがって、ヨー方向に駆動させるときの質量が、第1実施形態に比べて増加してしまう。この質量の増加による負荷の増大を回避したい場合には、第1実施形態のように、第2磁石2091を固定部材101に固定する構成にすればよい。
以上、本発明の構成は、上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
101 固定部材
102 補正レンズ(補正部材)
103 可動ユニット(可動部材)
104 回転規制部材
105 第1転動ボール
106 第2転動ボール
107 付勢ばね
108 第1駆動部
109 第2駆動部

Claims (7)

  1. 補正部材を保持する可動部材を、固定部材に対して前記補正部材の光軸に直交する第1および前記第1の方向とは異なる第2の方向へ移動させることにより像振れを補正する像振れ補正装置であって、
    前記固定部材に対して前記第1の方向へ移動し、前記可動部材を前記第2の方向に案内する回転規制部材と、
    前記回転規制部材と前記可動部材とを近づける方向に付勢する付勢部材と、
    前記可動部材を前記第1の方向へ移動させる第1駆動部と、
    前記可動部材を前記第2の方向へ移動させる第2駆動部と、
    を備え、
    前記固定部材は、前記補正部材の光軸方向にて前記可動部材と前記回転規制部材との間に配置されることを特徴とする像振れ補正装置。
  2. 前記固定部材と前記可動部材との間に配置されて前記可動部材を転動支持する第1の転動部材と、
    前記固定部材と前記回転規制部材との間に配置されて前記回転規制部材を前記第1の方向にて転動支持する第2の転動部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の像振れ補正装置。
  3. 前記第2駆動部は、磁石、コイル、および該磁石から吸引力を受けるヨークを備え、
    前記回転規制部材または前記可動部材に前記磁石が固定され、前記可動部材または前記回転規制部材に前記ヨークおよびコイルが固定されることを特徴とする請求項1または2に記載の像振れ補正装置。
  4. 前記回転規制部材は係合軸部を有し、
    前記固定部材は前記係合軸部が貫通する貫通穴部を有し、
    前記可動部材は前記第2の方向に延在する穴部を有しており、
    前記係合軸部は、前記固定部材に設けた貫通穴部を通して前記可動部材の穴部に嵌合することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の像振れ補正装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の像振れ補正装置を備えることを特徴とするレンズ鏡筒。
  6. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の像振れ補正装置を備えることを特徴とする光学機器。
  7. 請求項5に記載のレンズ鏡筒を備えることを特徴とする撮像装置。

JP2013138257A 2013-07-01 2013-07-01 像振れ補正装置、レンズ鏡筒、光学機器、および撮像装置 Active JP6141122B2 (ja)

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