以下、本発明の実施形態について説明する。図1に示す通信カラオケシステムは、ホスト装置1とカラオケ装置2と有しており、これらの装置1,2が伝送路4を通じて通信可能に接続されている。カラオケ装置2は、例えばカラオケ店KBの各カラオケルームRMに設置されている。また、パーソナルコンピュータ3A、タブレットコンピュータ3B、及び、携帯電話機3C等のユーザー端末3が、伝送路4を通じてホスト装置1へ通信可能に構成されている。
このシステムでは、各カラオケルームRMが拠点に相当し、伝送路4を通じたデュエット歌唱(以下、通信デュエットという)を行う場合、各カラオケルームRM(カラオケ装置2)が伝送路4を介して相互に接続される。
詳細は後述するが、図7に示すように、このシステムでは、カラオケルームRMにおけるスーパーVIPルーム(親側拠点)に設置されたカラオケ装置を親側カラオケ装置2Aに定め、一般カラオケルーム(子側拠点)に設置されたカラオケ装置を子側カラオケ装置2B〜2Dに定めている。そして、通信デュエットの実行時には、1台の親側カラオケ装置2Aに対して複数台の子側カラオケ装置2B〜2Dが接続される。これにより、例えば、スーパーVIPルームのアーティストと、一般カラオケルームの複数の一般ユーザーとの間で、1対nの通信デュエットを行わせる。
以下、各装置について説明する。まず、ホスト装置1について説明する。図1に示すように、このホスト装置1は、サーバーとして機能し、顧客情報などの各種情報を各カラオケ装置2から受信し、蓄積して管理する。図2に示すように、ホスト装置1は、ホスト側制御部11と、ホスト側通信部12と、ホスト側記憶部13とを有している。
ホスト側制御部11は、ホスト装置1における制御の中心となる部分であり、CPU11aやメモリ11bを有している。CPU11aは、メモリ11bに記憶された動作プログラムに従って各種の制御を実行する。メモリ11bは、CPU11aに実行されるプログラムを記憶したり、プログラムの実行時に各種情報を一時的に記憶したりする記憶素子である。ホスト側通信部12は、ホスト装置1を伝送路4に接続するためのインタフェースを提供する。
ホスト側記憶部13は、大容量の情報を記憶する記憶装置であり、ハードディスクドライブ等によって構成されている。ホスト側記憶部13の一部領域は、利用者(歌唱者)の個人情報や履歴データが記憶される顧客情報記憶領域として用いられている。この顧客情報記憶領域には、個人情報、来店履歴、歌唱履歴等を示すデータが利用者IDに対応付けられた状態で記憶される。
また、ホスト側記憶部13における別の領域は、デュエットGrID記憶領域として用いられている。デュエットGrIDとは、通信デュエットを行う1グループのカラオケ装置2群を示す識別情報である。先に述べたように、図7の例では、1台の親側カラオケ装置2Aと複数台の子側カラオケ装置2B〜2Dとの間で通信デュエットが行われる。このため、1グループのカラオケ装置2A〜2Dに対して共通のデュエットGrIDが設定される。
従って、図2に示すデュエットGrID記憶領域には、デュエットGrIDに対応付けられた状態で、各カラオケ装置2A〜2Dを識別するための装置IDが記憶される。ホスト装置1は、このデュエットGrIDに基づいて、同じグループに属する複数台のカラオケ装置2A〜2Dを認識する。
また、図2に示すように、ホスト側記憶部13におけるさらに別の領域は、歌唱音声データ記憶領域、歌唱映像データ記憶領域、採点データ記憶領域、及び、閲覧用動画データ記憶領域として用いられている。
歌唱音声データ記憶領域は、カラオケ装置2から送信された歌唱音声データが記憶される領域であり、歌唱映像データ記憶領域は、カラオケ装置2から送信された歌唱映像データが記憶される領域である。採点データ記憶領域は、各カラオケルームRM(拠点)でなされた歌唱の巧拙を示す採点データが記憶される領域である。本実施形態では、1つのカラオケ楽曲を構成する複数の区間毎に採点が行われ、区間毎の採点データが記憶される。なお、採点データを生成する採点処理は、各カラオケ装置2(親側採点手段,子側採点手段)において、カラオケ歌唱の最中に行われる。このため、採点データは、歌唱音声データや歌唱映像データとともに、ホスト装置1へ送信される。
閲覧用動画データ記憶領域は、閲覧用動画データが記憶される領域である。この閲覧用動画データは、ユーザー端末3(3A〜3C)で閲覧される閲覧用動画の基となるデータであり、歌唱音声データ、歌唱映像データ、及び、採点データに基づき、ホスト装置1で生成される(後述する)。
次に、カラオケ装置2について説明する。カラオケ装置2は、カラオケ演奏や歌唱採点を行うものであり、例えば図3に示すように、カラオケ本体21と、スピーカ22と、モニタ23と、歌唱マイク24と、マイク付カメラ25と、リモコン装置26と、第1通信端末27と、第2通信端末28と、パワーアンプ29とを有している。
カラオケ本体21は、選択されたカラオケ楽曲の演奏制御、歌詞及び背景映像の表示制御、歌唱マイク24で生成された歌唱音声信号の処理といった、カラオケ歌唱に関する各種の制御を行う部分である。このカラオケ本体21については、後で詳しく説明する。
スピーカ22は、パワーアンプ29及び第1通信端末27を介してカラオケ本体21に接続されており、パワーアンプ29で増幅された放音信号に基づいて放音する。例えば、個々のカラオケルームRMで行われる通常のカラオケ歌唱では、歌唱マイク24で生成されたマイク信号とカラオケ本体21で生成された演奏音信号の混合音信号が、第1通信端末27を通じてパワーアンプ29に入力される。このため、スピーカ22からは、各カラオケルームRMで歌唱する歌唱者の歌唱音とカラオケ演奏音とが放音される。なお、通常のカラオケ歌唱において、混合音信号を第1通信端末27を経ずに直接パワーアンプ29に入力してもよい。
また、複数のカラオケルームRMを伝送路4で通信可能に接続して行われる通信デュエットでは、親側カラオケ装置2Aの歌唱マイク24で生成された親側マイク信号と、子側カラオケ装置2B〜2Dの歌唱マイク24で生成された子側マイク信号と、演奏音信号が第1通信端末27を通じてパワーアンプ29に入力される。これにより、スピーカ22からは、親側歌唱音、子側歌唱音、及びカラオケ演奏音が放音される。なお、通信デュエットにおける各信号の流れについては後で説明する。
モニタ23は、カラオケ本体21に接続されており、カラオケ本体21からの映像信号に基づいて、歌唱対象のカラオケ楽曲における歌詞や背景映像等を表示させる。また、通信デュエットでは、自室側映像や相手側映像を歌詞テロップとともに表示させる。歌唱マイク24もカラオケ本体21に接続されており、歌唱者の音声等を歌唱信号に変換してカラオケ本体21に入力させる。
マイク付カメラ25は、自室内を撮影することで映像信号を生成する。生成された映像信号は第2通信端末28に入力され、カラオケ本体21に出力されたり、伝送路4を介して相手側へ送信されたりする。なお、この通信カラオケシステムでは、マイク付カメラ25が備えるマイクは無効化されており、映像信号のみが取り扱いの対象になっている。
リモコン装置26は、カラオケ本体21との間で情報を送受信するための双方向通信可能な短距離無線通信部を備えており、カラオケ楽曲の予約時などに操作される。カラオケ楽曲の予約時において、リモコン装置26からは、演奏対象の楽曲を識別するための楽曲IDを含んだ操作信号が送信される。
また、本実施形態のリモコン装置26は、通信デュエットにおける開始信号を送信する開始信号送信手段としても機能する。通信デュエットを行うに際し、親側カラオケ装置2Aが有するリモコン装置26からの開始信号が、親側のカラオケ本体21と子側のカラオケ本体21のそれぞれに送信される。この場合において、親側のカラオケ本体21に対しては開始信号が直接入力され、子側のカラオケ本体21に対しては開始信号が近隣のルーター装置及び伝送路4(汎用伝送路4)を介して送信される。
第1通信端末27は、カラオケ本体21とパワーアンプ29との間に介在し、音に関する各種信号を取り扱う。例えば、通常のカラオケ歌唱において、第1通信端末27は、カラオケ本体21から直接入力される歌唱信号及び演奏音信号を混合した混合音信号の音量を調整し、パワーアンプ29に出力する。また、通信デュエット歌唱において、第1通信端末27は、伝送路4を通じて入力された信号(相手側歌唱信号)と、自室側でのカラオケ歌唱で生成された混合音信号との入力バランスを調整し、パワーアンプ29に出力する。なお、第1通信端末27の動作は、カラオケ本体21からの制御信号によって制御される。
第2通信端末28は、カラオケ本体21とマイク付カメラ25との間に介在し、映像に関する各種信号を取り扱うものであり、本実施形態ではセットトップボックスによって構成されている。通信デュエット歌唱において、第2通信端末28は、マイク付カメラ25で生成された自室側の映像信号、及び、伝送路4を通じて入力された相手側の映像信号を、カラオケ本体21に出力する。カラオケ本体21は、第2通信端末28から入力された映像信号をモニタ23に出力する。これにより、モニタ23には、自室側映像や相手側映像が表示される。なお、第2通信端末28の動作も、カラオケ本体21からの制御信号によって制御される。
通信デュエットの実行時において、カラオケ本体21、第1通信端末27、及び第2通信端末28は、相手側カラオケルームRMのカラオケ本体21、第1通信端末27、及び第2通信端末28と通信可能に接続される。また、通信デュエットが行われていない期間において、カラオケ本体21は、ホスト装置1と通信可能に接続される。このため、カラオケ本体21、第1通信端末27、及び第2通信端末28は、何れもルーター装置RTに接続されている。このルーター装置RTにより、カラオケ本体21は汎用伝送路4Aに接続され、第1通信端末27は第1専用伝送路4Bに接続され、第2通信端末28は第2専用伝送路4Cに接続される。
汎用伝送路4Aは、例えばインターネット回線や無線LAN等の汎用性を有する伝送路であり、例えばブロードバンド回線が用いられる。この汎用伝送路4Aは、各種の信号やデータを送受信する際に用いられる。また、第1専用伝送路4B及び第2専用伝送路4Cは、規定の通信速度が得られるように品質管理された専用回線である。これらの第1専用伝送路4B及び第2専用伝送路4Cは、通信デュエットの実行時にマイク信号や映像信号を送受信するために用いられる。
第1専用伝送路4Bは、次世代型のネットワークなど高品質な通信が可能な伝送路であり、マイク信号が送受信される。複数の第1通信端末27のそれぞれには電話番号が割り当てられており、通話状態にすることで一対の第1通信端末27が、ルーター装置RT及び第1専用伝送路4Bを介して通信可能に接続される。
ここで、第1通信端末27の構成は、親側カラオケ装置2Aと子側カラオケ装置2B〜2Dとで異なっている。図4(a)に示すように、親側カラオケ装置2Aが有する第1通信端末27は、接続可能な子側端末の台数分(図示の例では4台分)の数が備えられており、台数分の電話番号が割り当てられている。一方、図4(b)に示すように、子側カラオケ装置2B〜2Dが有する第1通信端末27は1台分であり、1つの電話番号が割り当てられている。
第2専用伝送路4Cは、テレビ電話用の伝送路4など第1専用伝送路4Bよりも多少品質の低い伝送路であり、映像信号が送受信される。各第2通信端末28にも電話番号が割り当てられており、通話状態にすることで一対の第2通信端末28が、ルーター装置RT及び第2専用伝送路4Cを介して通信可能に接続される。
第2通信端末28についても、第1通信端末27と同様に、親側カラオケ装置2Aと子側カラオケ装置2B〜2Dとで構成が異なっている。すなわち、図5(a)及び(b)に示すように、親側カラオケ装置2Aは接続可能な台数分の第2通信端末28を有しており、子側カラオケ装置2B〜2Dは1台の第2通信端末28を有している。そして、それぞれの第2通信端末28には、1つの電話番号が割り当てられている。
次に、カラオケ本体21について詳細に説明する。図6に示すように、カラオケ本体21は、本体側制御部31と、本体側通信部32と、本体側記憶部33と、音源部34と、音響処理部35と、表示処理部36と、映像入力部37と、操作部38とを有している。そして、これらの各部がバスBSを介して通信可能な状態に接続されている。
本体側制御部31は、カラオケ本体21における制御の中心となる部分であり、CPU31aやメモリ31bを有している。CPU31aは、メモリ31bに記憶された動作プログラムに従って各種の制御を実行する。例えば、操作部38からの操作を受け付ける操作入力処理やシーケンサとして動作するシーケンサ処理を行う。メモリ31bは、CPU31aに実行されるプログラムを記憶したり、プログラムの実行時に各種情報を一時的に記憶したりする記憶素子である。
本体側通信部32は、ルーター装置RTを介してカラオケ本体21を汎用伝送路4Aに接続するためのインタフェースを提供する。このため、本体側通信部32は、ルーター装置RTとの間で情報の送受信を行う。そして、本体側通信部32は、本体側制御部31によって動作が制御される。
本体側記憶部33は、各種のデータを記憶する大容量の記憶装置であり、例えばハードディスクドライブによって構成されている。この本体側記憶部33には、例えば楽曲データ記憶領域、背景映像データ記憶領域、歌唱音声データ記憶領域、及び歌唱映像データ記憶領域が設けられる。
楽曲データ記憶領域には、リモコン装置26で選択されたカラオケ楽曲を演奏するための楽曲データ(MIDIデータ,歌詞データ)が楽曲IDに対応付けられた状態で記憶され、背景映像データ記憶領域には、モニタ23に背景映像を表示させるための背景映像データが楽曲IDに対応付けられた状態で記憶される。歌唱音声データ記憶領域には、歌唱マイク24からのマイク信号に基づく歌唱音声データが利用者IDや楽曲IDに対応付けられた状態で記憶され、歌唱映像データ記憶領域には、マイク付カメラ25からの映像信号に基づく歌唱映像データが利用者IDや楽曲IDに対応付けられた状態で記憶される。
音源部34は、MIDIデータに基づいて演奏音信号を生成する部分であり、CPU34aと、メモリ34bと、波形メモリ34cとを有している。CPU34aは、メモリ34bに記憶された動作プログラムに従って各種の制御を実行する。メモリ34bは、CPU34aに実行されるプログラムを記憶したり、プログラムの実行時に各種情報を一時的に記憶したりする記憶素子である。波形メモリ34cは、対象楽器が奏でた様々な音の波形データを読み出し可能に記憶する記憶素子である。この音源部34は、本体側制御部31がシーケンサ処理を行うと、MIDIデータに応じて波形データを加工し、加工後の楽音信号を音響処理部35に出力する。
音響処理部35は、カラオケ楽曲の演奏制御、歌唱マイク24で生成されたマイク信号の処理、及び、第1通信端末27を通じて入力されたマイク信号の処理を行う部分である。例えば、カラオケ楽曲の演奏制御において、音響処理部35は、音源部34から出力された楽音信号をアナログ変換し、演奏音信号として第1通信端末27へ出力する。また、歌唱マイク24からのマイク信号が入力されると、このマイク信号を第1通信端末27へ出力したり、デジタルの歌唱音声データに変換して本体側記憶部33の歌唱音声データ記憶領域に記憶させたりする。マイク信号を第1通信端末27へ出力するに際し、音響処理部35は、マイク信号にエコー成分を付加したり、マイク信号と演奏音信号を混合(ミキシング)して混合音信号を生成したりする。
表示処理部36は、カラオケ演奏時における背景映像の表示等の制御を行う。カラオケ演奏時において、表示処理部36には背景映像データが入力されており、この背景映像データのデコードが行われる。そして、表示処理部36は、デコードで生成された背景映像の映像信号に歌詞テロップを合成し、合成後の映像信号をモニタ23に出力する。その際、表示処理部36は、本体側制御部31でのシーケンサ処理で出力される歌詞データに基づき、歌詞テロップを合成する。また、シーケンサ処理で出力される色替え命令に従って、歌詞テロップの表示色を変更する。その結果、モニタ23には、背景映像に歌詞テロップが重ねられた映像が表示され、かつ、カラオケ楽曲の進行にあわせて歌詞テロップの表示色が変更される。
映像入力部37は、第2通信端末28からの映像信号を取り込む部分であり、例えばインタフェース回路によって構成されている。通信デュエットが行われる期間において、第2通信端末28からは、自室側及び相手側の映像信号が出力される。そして、映像入力部37は、これらの映像信号に基づき映像合成等の処理を施して表示処理部36へ出力する。これにより表示処理部36は合成後の映像信号をモニタ23に出力し、モニタ23は合成後の映像を表示する。
操作部38は、パネルスイッチやリモコン受信回路などからなっており、利用者によるパネルスイッチやリモコン装置26の操作に応じた操作信号を本体側制御部31に対して出力する。本体側制御部31は、操作入力処理を行うことで操作信号を検出し、対応する処理を実行する。なお、パネルスイッチやリモコン装置26は、操作を選択するための種々のキースイッチ(図示せず)を備えている。そして、リモコン装置26を通じた操作により、通常のカラオケ歌唱や通信デュエットを選択して実行できる。
次に、上記構成を有する通信カラオケシステムの動作について説明する。このカラオケシステムは、通信デュエット実行時の動作に特徴を有している。このため、通信デュエット実行時の動作を中心に説明を行う。
図7は、通信デュエットを行う4台のカラオケ装置2(2A〜2D)が伝送路4(4A〜4C)を介して接続された状態、すなわち通信カラオケシステムを説明するブロック図である。前述したように、通信デュエットの実行時において、スーパーVIPルーム(親側拠点)に設置されたカラオケ装置が親側カラオケ装置2Aとなり、一般のカラオケルームRM(子側拠点)に設置されたカラオケ装置が子側カラオケ装置2B〜2Dとなる。図7の例では、1台の親側カラオケ装置2Aに対し、3台の子側カラオケ装置2B〜2Dが接続されている。すなわち、親側カラオケ装置2Aは親側ルーター装置RTAを介して伝送路4に接続され、各子側カラオケ装置2B〜2Dは対応する子側ルーター装置RTB〜RTDを介して伝送路4に接続されている。
なお、各子側カラオケ装置2B〜2Dに関して構成や動作は共通しているので、子側カラオケ装置2Bを中心に説明をし、他の子側カラオケ装置2C,2Dについては必要に応じて説明をする。また、以後の説明において、親側カラオケ装置2Aが有する各部には「親側」の語を付して示し、子側カラオケ装置2B〜2Dが有する各部には「子側」の語を付して示す。
親側カラオケ装置2Aの第1通信端末27及び第2通信端末28から各子側カラオケ装置2B〜2Dの第1通信端末27及び第2通信端末28へ発呼して通話状態になると、第1専用伝送路4B及び第2専用伝送路4Cを介してマイク信号や映像信号の送受信が可能になる。ここで、通信デュエット時における各種信号の流れを、図8に示す親側カラオケ装置2Aと子側カラオケ装置2Bの組で説明する。なお、他の子側カラオケ装置2C,2Dも子側カラオケ装置2Bと同様であることから、説明は省略する。
この場合、図9に示すように、親側歌唱マイク24Aで生成された親側マイク信号が、親側カラオケ本体21Aに入力される。親側カラオケ本体21Aでは、シーケンサ処理でカラオケ楽曲の演奏音信号が生成され、親側マイク信号と混合される。混合後の信号は、カラオケ演奏音と親側歌唱音を時間軸をずらすことなく信号化したものになる。混合後の親側マイク信号及び演奏音信号は、親側第1通信端末27Aに出力される。親側第1通信端末27A(親側信号送信手段)は親側マイク信号及び演奏音信号を、子側カラオケ装置2Bが備える子側第1通信端末27Bに送信する。
一方、子側歌唱マイク24Bで生成された子側マイク信号は、子側カラオケ本体21Bに入力される。子側カラオケ本体21Bは、子側歌唱マイク24Bで生成された子側マイク信号を、子側第1通信端末27Bに出力する。子側第1通信端末27Bは、親側マイク信号及び演奏音信号を受信し、子側マイク信号と混合する。そして、混合後の親側マイク信号、演奏音信号、及び子側マイク信号を、子側パワーアンプ29Bに出力する。子側パワーアンプ29Bは、混合音信号と子側マイク信号を増幅し、子側スピーカ22Bに出力する。
その結果、子側スピーカ22Bからは、カラオケ演奏音、親側マイク音(親側歌唱音)、及び子側マイク音(子側歌唱音)が放音される。この場合、一般カラオケルームRMで放音されるのは、親側歌唱音とこのカラオケルームRMの子側歌唱音とカラオケ演奏音である。すなわち、他のカラオケルームRMの歌唱音については放音されない。このため、当該カラオケルームRMの歌唱者は、他の一般カラオケルームRMの歌唱音に惑わされず、デュエット歌唱を楽しむことができる。
なお、以上の説明から判るように、子側カラオケ装置2B(詳しくは子側カラオケ本体21B、子側第1通信端末27B、子側パワーアンプ29B、及び子側スピーカ22Bの組)は、子側再生手段に相当する。
また、子側第1通信端末27B(子側信号送信手段)は、子側マイク信号を親側第1通信端末27Aに送信する。なお、他の子側カラオケ装置2C,2Dが有する子側第1通信端末27も同様に、子側マイク信号を親側第1通信端末27Aに送信する。親側第1通信端末27Aは、受信した各子側マイク信号の入力バランスを、親側カラオケ本体21Aからの制御信号に従って調整し、親側パワーアンプ29Aに出力する。そして、親側パワーアンプ29Aは、親側マイク信号、演奏音信号、子側マイク信号を増幅し、親側スピーカ22Aに出力する。その結果、親側スピーカ22Aからは、カラオケ演奏音、親側マイク音、及び子側マイク音が放音される。
ここで、子側マイク音については、親側カラオケ本体21Aからの制御信号に基づき、音量バランスが調整された状態(音量について優劣を付けた状態)で放音される。これにより、特定の子側歌唱音が聞き取り易くなり、デュエット歌唱が容易に行えるようになる。なお、具体的な制御については、後で説明する。
そして、以上の説明から判るように、親側カラオケ装置2A(詳しくは親側カラオケ本体21A、親側第1通信端末27A、親側パワーアンプ29A、及び親側スピーカ22Aの組)は、親側再生手段に相当する。
次に、映像信号について説明する。親側マイク付カメラ25Aで生成された親側映像信号は、親側第2通信端末28Aに入力される。同様に、子側マイク付カメラ25B等で生成された子側映像信号は、それぞれの子側第2通信端末28B等に入力される。そして、親側第2通信端末28Aは、親側映像信号を各子側第2通信端末28B等へ送信し、各子側第2通信端末28B等は、子側映像信号を親側第2通信端末28Aへ送信する。さらに、親側第2通信端末28Aは、親側映像信号及び各子側映像信号を親側カラオケ本体21Aに出力し、各子側第2通信端末28B等は、親側映像信号及び自身の子側映像信号を子側カラオケ本体21B等へ出力する。
親側カラオケ本体21Aは、各子側映像信号を1画面分の映像信号に合成するとともに歌詞テロップを合成し、親側モニタ23Aに出力する。これにより、親側モニタ23Aには、各一般カラオケルームRMで歌唱する子側歌唱者の映像が表示される。一方、各子側カラオケ本体21B等は、親側映像信号と自身の子側映像信号を1画面分の映像信号に合成するとともに歌詞テロップを合成し、各子側モニタ23B等に出力する。これにより、各子側モニタ23B等には、親側歌唱者の映像と自身の映像とが表示される。その結果、スーパーVIPルームと各一般カラオケルームRMとの間で通信デュエットを実現することができる。
次に、図10のフローチャートを参照し、通信デュエットを行う際の処理の流れについて説明する。このフローチャートにおいて、ステップS11〜S20が親側カラオケ装置2Aの処理であり、ステップS31〜S40が子側カラオケ装置2B〜2Dの処理であり、ステップS51〜S55がホスト装置1の処理である。なお、各子側カラオケ装置2B〜2Dは同等であることからまとめて説明する。
この通信カラオケシステムでは、まず、スーパーVIPルームの利用者や一般カラオケルームRMの利用者が、親側カラオケ装置2Aや子側カラオケ装置2B〜2Dを通じてログインする(S11,S31)。これにより、各利用者を識別する利用者IDや各カラオケ装置2A〜2Dを識別する装置IDがホスト装置1に送信される。ホスト装置1は、利用者IDや装置IDを受信し、互いに対応付けた状態で記憶する(S51)。
親側カラオケ装置2Aや子側カラオケ装置2B〜2Dは、通信デュエットが選択された否かを監視しており(S12,S32)、選択された場合には通信デュエットの対象曲を示す楽曲ID、利用者ID、及び装置IDをホスト装置1に送信する(S13,S33)。ホスト装置1は、楽曲ID等を受信すると(S52)、楽曲ID、利用者ID、及び装置IDに基づいて、デュエット歌唱を行う利用者、カラオケ装置2A〜2D、及びカラオケ楽曲を認識し、共通のデュエットGrIDを設定する(S53)。
通信デュエットの選択に伴い、第1専用伝送路4B及び第2専用伝送路4Cを介して親側カラオケ装置2Aと各子側カラオケ装置2B〜2Dが通信可能に接続される(S14,S34)。例えば、親側第1通信端末27Aから発呼し、子側第1通信端末27B等で着呼及びオフフックすることで第1専用伝送路4Bが接続される。同様に、親側第2通信端末28Aから発呼し、子側第2通信端末28B等で着呼及びオフフックすることで第2専用伝送路4Cが接続される。なお、各子側カラオケ装置2B〜2Dから親側カラオケ装置2Aへ発呼して接続してもよい。
各専用伝送路4B,4Cが接続されたならば、音・映像調整処理(S15,S35)が行われる。この処理では、例えば、利用者によって自室側と相手側のマイク音量が調整されたり、エコー調整が行われたりする。また、カメラの角度や室内の明るさ等も調整される。
音・映像調整処理が終了すると、通信デュエットの準備が整ったとして、親側カラオケ装置2Aから開始信号が送信され(S16)、各子側カラオケ装置2B〜2Dは開始信号を受信する(S36)。そして、親側カラオケ装置2Aからは、混合した親側マイク信号及び演奏信号を各子側カラオケ装置2B〜2Dに送信し、受信した各子側カラオケ装置2B〜2Dは、子側マイク信号を親側カラオケ装置2Aに送信することにより、デュエット歌唱が開始される(S17,S37)。デュエット歌唱の期間中、スーパーVIPルームでは、親側カラオケ本体21Aによるデュエット相手の選択処理が行われる(S18)。一方、一般カラオケルームRMでは、前述したように、親側歌唱音、当該カラオケルームRMの子側歌唱音、及びカラオケ演奏音によるデュエット歌唱が行われる(S38)。
なお、デュエット歌唱の期間中、各カラオケ装置2A〜2Dは、各カラオケルームRMのマイク信号を変換して歌唱音声データを生成し、本体側記憶部33の歌唱音声データ記憶領域に順次記憶させる。同様に、各カラオケルームRMの映像信号を変換して歌唱映像データを生成し、本体側記憶部33の歌唱映像データ記憶領域に順次記憶させる。
ここで、スーパーVIPルームにおけるデュエット相手の選択について説明する。デュエット歌唱の期間中、親側カラオケ装置2Aには、各子側カラオケ装置2B〜2Dからの子側マイク信号が入力されている。ここで、各子側マイク信号を同等の音量で混合して再生させると、各一般カラオケルームRMの伝送遅延の違いや歌唱者毎の歌い方の違い等によって、ずれた状態で音が混ざり、歌唱がし難く興趣が損なわれてしまうおそれがある。
そこで、このシステムでは、スーパーVIPルームにおいて、各子側マイク信号を適宜切り替えながら選択し、選択した子側マイク信号のみを再生したり、選択した子側マイク信号以外の再生音量を、選択した子側マイク信号の再生音量よりも十分に小さくしたりしている。前述したように、親側カラオケ装置2Aは複数の親側第1通信端末27Aを有しており、そのそれぞれが親側カラオケ本体21Aからの制御信号によって制御可能である。例えば、選択した子側マイク信号のみを再生する場合、選択した子側マイク信号のみを親側カラオケ本体21Aに取り込み、他の子側マイク信号については取り込まない処理を行う。
図11(a)に示す例では、子側カラオケ装置2Bから送信された子側マイク信号が親側カラオケ本体21Aに取り込まれ、他の子側カラオケ装置2C,2Dからの子側マイク信号については取り込まれない。このため、スーパーVIPルームでは、子側カラオケ装置2Bの歌唱者と通信デュエットが行われる。ここで、各子側カラオケ装置2B〜2Dには、親側マイク信号や演奏音信号が送信されている。このため、各子側カラオケ装置2B〜2Dが設置された一般カラオケルームRMでは、親側拠点の歌唱者と通信デュエットが行われる。
同様に、図11(b)に示す例では、スーパーVIPルームにて子側カラオケ装置2Cの歌唱者と通信デュエットが行われ、図11(c)に示す例では、スーパーVIPルームにて子側カラオケ装置2Dの歌唱者と通信デュエットが行われる。
この例において、スーパーVIPルームの歌唱者は、選択した一般カラオケルームRMの歌唱者のみと通信デュエットを行うので、子側歌唱音が聞き取り易くなり、通信デュエットを気分良く行うことができる。
なお、図11の例では、選択した子側マイク信号のみを親側カラオケ本体21Aに取り込む場合を例に挙げたが、全ての子側マイク信号を親側カラオケ本体21Aに取り込み、選択した子側マイク信号以外の子側マイク信号を、選択した子側マイク信号よりも十分小さな音量で再生してもよい。このように構成すると、選択した子側歌唱者の歌唱音が、他の子側歌唱者の歌唱音に比べて相対的に大きな音量で再生される。すなわち、小さな音量ではあるが他の一般カラオケルームRMの歌唱音も再生されるので、他の子側歌唱者とも合唱できるし、立体感のある斉唱を行うこともできる。
次に、スーパーVIPルームでのデュエット相手の切り替え処理について説明する。図12に示すように、このシステムでは、或るカラオケ楽曲を構成する複数の区間毎に、各カラオケルームRMでなされた歌唱の巧拙が、カラオケ本体21(親側採点手段,子側採点手段)で採点される。そこで、親側カラオケ装置2A(親側再生手段)は、直前区間の採点結果に基づいて当該区間のデュエット相手を選択し、選択相手の子側マイク信号を他の子側マイク信号に優先して再生させている。
例えば、区間PT2のデュエット相手は、直前の区間PT1で最高点を取得した子側カラオケ装置2Dの歌唱者が選択され、区間PT3のデュエット相手は、直前の区間PT2で最高点を取得した子側カラオケ装置2Cの歌唱者となる。このため、各一般カラオケルームRMの子側カラオケ本体21は、当該カラオケルームRMでなされた歌唱の巧拙を、1つのカラオケ楽曲を構成する複数の区間毎に採点する。また、子側カラオケ本体21(子側採点結果送信手段)は、或る区間の採点が終了する毎に、当該区間の採点結果を親側カラオケ装置2Aへ送信する。
なお、最初の区間PT1では採点結果が得られていない。そこで、この区間PT1ではザッピングを行っている。すなわち、所定時間間隔で切り替えながら歌唱者を選択している。
このような制御を行うと、ザッピングによって区間PT1では、親側歌唱者は各子側歌唱者と順番に通信デュエットを行える。その後の区間PT2以降は、採点結果のよい歌唱者と通信デュエットを行える。すなわち、親側歌唱者は、序盤において多くの子側歌唱者と通信デュエットを行え、それ以降は、歌唱の巧みな子側歌唱者と通信デュエットを行える。一方、子側歌唱者に対しては、採点結果が高いほど親側歌唱者にアピールできることから、上手く歌おうというインセンティブを与えることができる。
以上は、自動でデュエット相手を選択する例について説明したが、スーパーVIPルームの歌唱者(親側歌唱者)にデュエット相手を選択させてもよい。図13(a)に示す例では、親側モニタ23Aが4つの表示領域23a〜23dに分割されており、その中の表示領域23a〜23cに3人の歌唱者(子側歌唱者)の映像が表示されている。そして、親側リモコン装置26Aの操作によって表示領域23aの歌唱者が選択されている。これに伴い、図13(b)に示すように、選択された子側歌唱者が利用する子側モニタ23には、親側歌唱者の映像と当該子側歌唱者の映像とが表示領域23e,23fに表示され、さらに親側歌唱者が選択中であることを示すメッセージが表示領域23gに表示されている。
この処理は、図11(a)〜(c)に示すように、親側カラオケ装置2A(選択中信号送信手段)が、選択中であることを示す選択中信号を、選択対象の一般カラオケルームRM(子側カラオケ装置2B〜2Dの何れか)に送信すること、及び、選択中信号を受信した子側カラオケ装置2B〜2D(子側報知手段)が、この選択中信号に基づいてメッセージを生成し、子側モニタ23B等に表示させることで実現される。
図10に戻り、デュエット歌唱が終了すると(S19,S39)、各カラオケ装置2A〜2Dは、デュエット歌唱中に生成した歌唱音声データ及び歌唱映像データを、採点データと共にホスト装置1へ送信する(S20,S40)。ホスト装置1は、各データを受信し(S54)、ホスト側記憶領域の対応する記憶領域に、デュエットGrIDに関連付けて記憶させる。
次に、ホスト装置1(動画データ生成手段)は、受信した歌唱音声データ及び歌唱映像データに基づいて、デュエット歌唱の閲覧用動画データ(デュエット動画データ)を生成する(S55)。本実施形態では、スーパーVIPルームで取得された親側動画データ(歌唱音声データ及び歌唱映像データの組)に対し、複数の一般カラオケルームRMのそれぞれで取得された複数の子側動画データ(歌唱音声データ及び歌唱映像データの組)を選択して合成することで、閲覧用動画データを生成している。例えば、ホスト装置1は、子側動画データに対する区間毎の採点結果に基づき、最も採点結果のよい区間の子側動画データを区間毎に選択し、親側動画データに合成する。生成された閲覧用動画データは、ホスト装置1によって、ユーザー端末3から視聴可能に公開される。
以上説明したように、このシステムでは、子側カラオケ装置2B〜2DがスーパーVIPルームの歌唱音(親側マイク音)を再生し、他の一般カラオケルームRMからの歌唱音を再生しない。これにより、スーパーVIPルームの歌唱者とのデュエットを気分よく行わせることができる。また、親側カラオケ装置2Aは、受信した各一般カラオケルームRMの歌唱音の中から切り替え可能に1つを選択して再生する。例えば、選択した一般カラオケルームRMの歌唱音のみを再生したり、他の一般カラオケルームRMの歌唱音を十分小さな音量で再生したりする。これにより、選択した子側歌唱音が聞き取り易くなり、スーパーVIPルームでのデュエット歌唱が容易になる。
また、このシステムでは、親側カラオケ装置2Aから複数の子側カラオケ装置2B〜2Dへ、演奏音信号と親側マイク信号の混合信号を送信し、子側カラオケ装置2B〜2Dでは、演奏音信号と親側マイク信号を再生している。これにより、一般カラオケルームRMでは、時間軸の揃った親側拠点でのカラオケ演奏音及び親側歌唱音にあわせてデュエット歌唱が行える。
また、このシステムでは、一般カラオケルームRMでなされた歌唱の巧拙を、1つのカラオケ楽曲を構成する複数の区間毎に採点している。そして、採点結果に基づき、親側拠点で再生されるか否かが定められている。これにより、上手く歌おうというインセンティブを一般カラオケルームRMの歌唱者に対して与えることができる。さらに、一般カラオケルームRMでは、スーパーVIPルームで選択中であることを報知しているので、このインセンティブをより強く与えることができる。
また、このシステムでは、スーパーVIPルームで取得された親側動画データに対し、複数の一般カラオケルームRMのそれぞれで取得された複数の子側動画データを選択して合成することで、デュエット動画データを生成している。これにより、スーパーVIPルームの歌唱映像や歌唱音声に対して、一般カラオケルームRMの歌唱映像や歌唱音声を切り替えたデュエット動画データが生成される。その結果、興趣を高めたデュエット動画データを生成できる。さらに、子側動画データは、区間毎の採点結果に応じて選択及び合成されるので、各一般カラオケルームRMの歌唱者に対し、歌唱力向上のインセンティブを与えることができる。
以上の実施形態の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれる。例えば、次のように構成してもよい。
まず、スーパーVIPルームと一般カラオケルームRMとの通信に関し、親側マイク信号のみをスーパーVIPルームから一般カラオケルームRMへ送信し、子側カラオケ装置2B〜2Dの音源を用いてカラオケ歌唱を行ってもよい。
また、前述の実施形態では、親側マイク信号と演奏音信号とを親側カラオケ装置2Aで混合し、子側カラオケ装置2B〜2Dへ送信しているが、この構成に限定されない。例えば、親側マイク信号と演奏音信号とを個別に子側カラオケ装置2B〜2Dへ送信し、これらの信号を子側カラオケ装置2B〜2Dで混合してもよい。
また、スーパーVIPルームでの子側歌唱者の選択に関し、親側歌唱者の採点結果に最も近い子側歌唱者を、区間毎に選択するようにしてもよい。加えて、カラオケ歌唱の全期間に亘ってザッピングを行ってもよい。
また、閲覧用動画データの生成に関し、区間採点結果を用いずに、各子側動画データを順番に選択して合成するようにしてもよい。また、採点結果を用いる場合、子側カラオケ装置2B〜2Dでの採点結果を用いず、閲覧用動画データ生成時に採点を行ってもよい。また、区間毎に採点結果の最も近い子側動画データを選択してもよい。さらに、閲覧用動画データを、カラオケ装置2(2A〜2D)で生成してもよい。