JP2015011066A - 反射型表示装置及びその製造方法 - Google Patents

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好 徹 三
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Abstract

【課題】表示コントラストを低下させることなく接着層と基板とが所望の程度以上に接着された反射型表示装置及びその製造方法を提供すること。【解決手段】対向する2枚の基板間に少なくとも1種以上の電気応答性材料を含む表示媒体が封入されている、反射型表示装置であって、前記2枚の基板間に配置された複数の領域を区画する隔壁と、前記隔壁で区画された各領域をセルとして、各セル内に配置された前記表示媒体と、前記隔壁の頂面と少なくとも一方の基板との間に配置された接着材と、を備え、前記隔壁は、各セルを規定する隔壁単位毎に、隔壁本体部と、前記一方の基板の側から前記他方の基板の側に向かう方向に対して垂直な平面に平行な第1の方向の少なくとも下流側の領域において前記隔壁本体部に対して当該セルの内側に隣接して設けられている頂面幅拡大部と、を有していることを特徴とする反射型表示装置。【選択図】図1

Description

本発明は、電子ペーパー等に応用されている反射型表示装置及びその製造方法に関する。
反射型表示装置として、最近、電気泳動表示装置が広く用いられている。電気泳動表示装置とは、空気中または溶媒中の電気泳動体(通常は電気泳動する粒子)の電気的な泳動、すなわち粒子移動を利用して情報を表示する装置である。通常、2枚の基板間に電界を与えることで電気的な泳動の状態が制御され、それによって所望の表示が実現されるように構成される。電気泳動体としては、荷電粒子の他、荷電粉体をも利用され得る。その場合、当該荷電粉体は気体中を電気的に泳動する。
電気泳動表示装置は、近年では特に、電子ペーパーとしての応用が注目されている。電子ペーパーとして応用する場合には、印刷物レベルの視認性(目にやさしい)、情報書き換えの容易性、低消費電力、軽量といった利点を享受できる。
電気泳動表示装置では、しかし、粒子や粉体の沈降や偏在に起因して、表示の不良、特にコントラストの低下が生じることがある。この現象を防止するべく、上下の電極基板間に隔壁を形成して、電気泳動する粒子や粉体の泳動空間、すなわち移動空間を微小な空間に分割することが採用されている。この微小な空間は、セルと呼ばれている。各セルの中に、電気泳動体を含むインキやガス(表示媒体)が封入されている。例えば特許文献1(特開2004−251950号公報)及び特許文献2(特開2005−301127号公報)には、そのようなタイプの電気泳動表示装置の従来例が開示されている。
特開2004−251950号公報 特開2005−301127号公報
本件発明者は、隔壁上に設けられた接着層と基板との接着の状況について鋭意研究を重ねるうち、以下のような知見を得るに至った。
上下の電極基板のいずれか一方に表示媒体が配置されて、当該表示媒体がセル内に封止されるように上下の基板がラミネート法により接着される場合、セルの容積を超える余剰の表示媒体がセルから押し出されて、当該表示媒体中の粒子が、上下の基板を接着させるための接着層と基板との間に挟まってしまう。
接着層と基板との間に当該接着層の厚みよりも大きな粒径の粒子が挟まった場合、図6(a)に示すように、当該粒子の周りにおいて接着層と基板との間に隙間が形成されてしまうことがある。接着層と基板との間に挟まった粒子の単位面積当たりの数が多い場合、粒径の大きな複数の粒子の周りに接着層と基板との間の隙間が形成され、当該隙間が連続してしまうことがある。この結果、セル間を連通する経路が形成されてしまい、表示媒体中の粒径の小さな粒子が当該経路を介してセル間を移動してしまうことがあった。セル間を粒子が移動してしまうと、セル間での粒子の濃度にバラツキが生じてしまって表示ムラが発生してしまう。
このような問題を解決するために、隔壁の頂面幅を大きくして当該隔壁上に形成される接着層の厚さを十分に厚くし、接着層と基板との間に粒子が挟まってしまっても当該接着層と当該基板との間に間隙が形成されないようにする、ということも考えられる。しかしながら、隔壁の頂面幅を大きくしてしまうと、当該基板の平面視におけるセルの面積割合が減少してしまって、表示コントラストが低下してしまう。
本発明は、このような事情に基づいて行われたものであり、その目的は、表示コントラストを低下させることなく接着層と基板とが所望の程度以上に接着された、反射型表示装置及びその製造方法を提供することにある。
本発明は、少なくとも一方が透光性を有しており各々電極が形成されている対向する2枚の基板間に少なくとも1種以上の電気応答性材料を含む表示媒体が封入されていて、前記2枚の基板間に所定の電界が与えられる際に所望の表示をする、反射型表示装置であって、前記2枚の基板間に配置された複数の領域を区画する隔壁と、前記隔壁で区画された各領域をセルとして、各セル内に配置された前記表示媒体と、前記隔壁の頂面と少なくとも一方の基板との間に配置された接着材と、を備え、前記隔壁は、各セルを規定する隔壁単位毎に、隔壁本体部と、前記一方の基板の側から前記他方の基板の側に向かう方向に対して垂直な平面に平行な第1の方向の少なくとも下流側の領域において前記隔壁本体部に対して当該セルの内側に隣接して設けられている頂面幅拡大部と、を有していることを特徴とする反射型表示装置である。
好ましくは、各セルは、前記一方の基板の側から前記他方の基板の側に向かう方向に見た時の、全体の面積と、当該セルの前記第1の方向の前記頂面幅拡大部の上流端を結んだ線より下流側の面積と、の比が、当該セルの体積と、当該セルの体積と同じ体積の前記表示媒体中に含まれる粒子の体積と、の比以上となっている。
また、好ましくは、前記第1の方向は、前記一方の基板の側から前記他方の基板の側に向かう方向に見て、各隔壁単位の隔壁本体部のいずれかに平行な方向である。このような場合、例えば、前記頂面幅拡大部は、前記一方の基板の側から前記他方の基板の側に向かう方向に見て、前記第1の方向に平行な隔壁本体部の当該第1の方向の上流端から下流端に亘って延びている。
また、好ましくは、前記第1の方向は、前記隔壁単位の隔壁本体部の壁面のいずれかに対して45°以下の角度を成す方向である。
例えば、前記頂面幅拡大部は、各セルにおいて、前記第1の方向の下流側の領域において連続的に設けられている。
あるいは、本発明は、少なくとも一方が透光性を有しており各々電極が形成されている対向する2枚の基板間に少なくとも1種以上の電気応答性材料を含む表示媒体が封入されていて、前記2枚の基板間に所定の電界が与えられる際に所望の表示をする、反射型表示装置、を製造する方法であって、一方の基板上にセルとしての各領域を区画する隔壁を形成する隔壁形成工程と、前記隔壁の頂面上に接着材を付着させて接着層を形成する接着層形成工程と、前記一方の基板または他方の基板上に前記表示媒体を配置する表示媒体配置工程と、前記表示媒体が配置された後に、各セル内に前記表示媒体を封止するように、前記一方の基板と前記他方の基板とを互いに押圧して前記接着層と他方の基板とを接着する対向基板接着工程と、を備え、前記隔壁形成工程において、前記隔壁は、各セルを規定する隔壁単位毎に、隔壁本体部と、前記一方の基板の側から前記他方の基板の側に向かう方向に対して垂直な平面に平行な第1の方向の少なくとも下流側の領域において前記隔壁本体部に対して当該セルの内側に隣接して設けられている頂面幅拡大部と、を有するように形成され、前記対向基板接着工程において、前記接着層と前記他方の基板とは、前記一方の基板と前記他方の基板とが互いに押圧される部位が前記第1の方向に移動されるように接着されることを特徴とする反射型表示装置の製造方法である。
好ましくは、前記隔壁形成工程において、前記隔壁は、各セルは、前記一方の基板の側から前記他方の基板の側に向かう方向に見た時の、全体の面積と、当該セルの前記第1の方向の前記頂面幅拡大部の上流端を結んだ線より下流側の面積と、の比が、当該セルの体積と、当該セルの体積と同じ体積の前記表示媒体中に含まれる粒子の体積と、の比以上となっているというように形成される。
また、好ましくは、前記第1の方向は、前記一方の基板の側から前記他方の基板の側に向かう方向に見て、各隔壁単位の隔壁本体部のいずれかに平行な方向である。この場合、例えば、前記隔壁形成工程において、前記隔壁は、前記頂面幅拡大部は、前記一方の基板の側から前記他方の基板の側に向かう方向に見て、前記第1の方向に平行な隔壁本体部の当該第1の方向の上流端から下流端に亘って延びているというように形成される。
また、好ましくは、前記第1の方向は、前記隔壁単位の隔壁本体部の壁面のいずれかに対して45°以下の角度を成す方向である。
好ましくは、前記頂面幅拡大部は、各セルにおいて、前記第1の方向の下流側の領域において連続的に設けられる。
本発明によれば、接着層と基板との間にセル間を連通する経路が形成されてしまうことが抑制されるため、セル間で粒子の濃度が異なってしまって表示ムラが発生してしまう、ということが抑制される。また、セルの開口率が低下してしまって表示コントラストが低下する、ということが抑制される。
図1は、本発明の第1の実施の形態による反射型表示装置の構成を概略的に示す断面図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態による反射型表示装置の製造方法を概略的に示すフロー図である。 図3は、隔壁形成工程の一例を概略的に示す図である。 図4は、接着層と他方の基板とがラミネート法により接着される時の、表示媒体中の粒子の流れを説明するための断面図である。 図5は、図4に示す方法で接着層と他方の基板とが接着された場合に、各セル内において表示媒体中の粒子が堆積する領域と、接着層と他方の基板との間に挟まる粒子の数が多い領域と、を説明するための平面図である。 図6は、粒子が接着層と他方の基板との間に挟まった粒子の単位面積当たりの数の違いによる、接着層と他方の基板との間の接着状態の違いを説明するための図である。詳しくは、図6(a)が、接着層と他方の基板との間に挟まった粒子の単位面積当たりの数が多く、接着層と他方の基板との間にセル間を連通する経路が形成されている状態を示す図であり、図6(b)が、接着層と他方の基板との間に挟まった粒子の単位面積当たりの数が少なく、接着層と他方の基板との間にセル間を連通する経路が形成されていない状態を示す図である。 図7は、本発明の第1の実施の形態による隔壁の形状の一例と、ラミネート方向と、接着層と基板との間に挟まる粒子の数が多い領域と、を示す平面図である。詳しくは、図7(a)が、全体として格子状パターンで形成され隔壁であって、各セルを規定する隔壁単位毎に、隔壁本体部と、当該隔壁本体部に対して設けられた頂面幅拡大部と、を有する隔壁を示す平面図であり、図7(b)が、隔壁が図7(a)に示す形状で形成された場合の、ラミネート方向と、各セル内において表示媒体中の粒子が堆積する領域と、接着層と他方の基板との間に粒子が多く挟まる領域と、の関係を説明するための平面図である。 図8は、頂面幅拡大部が設けられる範囲を説明するための平面図である。 図9は、本発明の第1の実施の形態による隔壁の形状の他の例を概略的に示す平面図である。詳しくは、図9(a)が、全体としてハニカム状パターンで形成され、隔壁本体部と、当該隔壁本体部に対して設けられた頂面幅拡大部と、を有する隔壁を示す平面図であり、図9(b)が、図9(a)に示す隔壁において、頂面幅拡大部が設けられる範囲を説明するための図である。 図10は、本発明の第1の実施の形態による隔壁の形状のさらに他の例を概略的に示す平面図である。 図11は、隔壁の頂部の幅の定義について説明する図である。 図12は、接着層形成工程の一例を概略的に示す図である。 図13は、表示媒体配置工程の一例を概略的に示す図である。 図14は、導電性ペーストの機能を説明するための概略図である。 図15は、他方基板接着工程の一例を概略的に示す図である。 図16は、本発明の第2の実施の形態による隔壁の形状の一例を概略的に示す平面図である。詳しくは、図16(a)が、全体として正方格子状パターンで形成された隔壁であって、各セルを規定する隔壁単位毎に、隔壁本体部と、当該隔壁本体部に対して設けられた頂面幅拡大部と、を有する隔壁を示す平面図であり、図16(b)が、図16(a)に示す隔壁において、頂面幅拡大部が設けられる範囲を説明するための図である。 図17は、本発明の第2の実施の形態による隔壁の形状の他の例を概略的に示す平面図である。詳しくは、図17(a)が、ピッチが一定でない格子状パターンで形成された隔壁であって、各セルを規定する隔壁単位毎に、隔壁本体部と、当該隔壁本体部に対して設けられた頂面幅拡大部と、を有する隔壁を示す平面図であり、図17(b)が、図17(a)に示す隔壁において、頂面幅拡大部が設けられる領域を説明するための図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態による反射型表示装置の構成を概略的に示す断面図である。本実施の形態による反射型表示装置は、少なくとも一方が透光性を有しており各々電極が形成されている対向する2枚の基板間11,16に少なくとも1種以上の電気応答性材料を含む表示媒体13が封入されていて、2枚の基板11,16間に所定の電界が与えられる際に表示媒体13が所望の表示をするようになっている。ここで、本件の明細書及び特許請求の範囲において「透光性」とは、光を透過する性質、という程度の意味である。本実施の形態においては、視認側に配置される基板は、全光透過率が50%以上、好ましくは80%以上、さらに好ましくは90%以上となるような透光性を有している。
図1乃至図17において、一方の基板11の面上には、電極が設けられているが、電極の図示は省略されている。本実施の形態においては、一方の基板11が視認側に配置され、他方の基板16が非視認側に配置される。
一方の基板11としては、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等の透光性フィルムや透光性ガラスに、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)等の透光性を有する電極(透光性電極)を付したものが、典型的に用いられ得る。
透光性電極は、塗工法やスパッタリング、真空蒸着法、CVD法等によって形成され得る。透光性電極は、本実施の形態では共通電極として用いられるので、必ずしもパターンが形成されている必要は無く、基板全面が電極であってもよい。また、透光性電極は、少なくとも一方の基板11の表示領域を覆うように形成される。ここで、表示領域とは、反射型表示装置における所望の表示に利用される領域をいう。
一方の基板11の厚みは、10μm〜1mmが好適である。10μmよりも薄いと、パネルとしての強度を得ることができず、破損に至る危険度が増す一方、1mmよりも厚いと、パネル重量が重くなり過ぎて取り扱いが不便になるし、コストも高くなるからである。破損しにくく取り扱いが容易である好適な厚みの範囲は、50μm〜300μm程度である。
一方の基板11は、ロール状でもシート状でもどちらでも適用可能である。
他方の基板16としては、樹脂フィルム、樹脂板、ガラス、エポキシガラス(ガラエポ)等の基材の表示媒体側の面に金属等の導電性材料によって電極(対向電極)が形成されたものが用いられ得る。また他方の基板16は、透光性を有する基材が用いられてもよい。さらに透光性を有しているが不透明な基材であってもよく、電極面とは異なるもう一方の面を粗面化した不透明なガラス基材、樹脂フィルム、樹脂板、ガラス、エポキシガラス(ガラエポ)等が用いられ得る。本実施の形態では、他方の基板16は、視認側と反対側の位置に配置されるため、透光性を有している必然性はない。しかし、熱膨張特性など一方の基板11と同じ物性が必要とされる場合は、一方の基板11と同様の透光性の部材が使用され得る。
他方の基板16の厚みも、一方の基板11の厚みと同様に、10μm〜1mmが好適である。10μmよりも薄いと、パネルとしての強度を得ることができず、破損に至る危険度が増す一方、1mmよりも厚いと、パネル重量が重くなり過ぎて取り扱いが不便になるし、コストも高くなるからである。破損しにくく取り扱いが容易である好適な厚みの範囲は、50μm〜300μm程度である。
対向電極としては、セグメント駆動およびパッシブマトリクス駆動の場合はパターン状の電極、また、アクティブマトリクス駆動の場合はTFT(Thin Film Transistor)が配置される画素電極が用いられる。
他方の基板16も、ロール状でもシート状でもどちらでも適用可能である。
<反射型表示装置の製造方法1>
図2は、本発明の第1の実施の形態による反射型表示装置の製造方法を概略的に示すフロー図である。
図3は、隔壁形成工程の一例を概略的に示す図である。図3に示すように、まず、一般には水平方向に載置される一方の基板11の上面に、例えばフォトリソグラフィ法(紫外線(UV)照射による露光→現像→焼成)によって、隔壁12が形成される。隔壁12は、後述する複数のセルを規定する部材である。なお、本件の明細書及び特許請求の範囲においては、「セル」とは、粒子や粉体の沈降や偏在に起因して表示の不良、特にコントラストの低下を防止するべく上下の電極基板11,16間に形成された隔壁12によって分割された、電気泳動する粒子や粉体の微小な泳動空間、すなわち移動空間を意味する。
隔壁12は、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂、常温硬化樹脂等によって構成可能であり、隔壁12の形成方法は、フォトリソグラフィ法の他、エンボス加工などの型転写方法も採用され得る。さらに、所望のパターンの構造物を隔壁として製造しておいて、それを一方の基板11に貼り付けるという方法も採用され得る。
隔壁12の厚みは、5〜50μm、好ましくは10〜50μmである。5μm以下では、充填するインキ量が少なく、十分な表示特性、特にコントラストが得られない一方、50μm以上では、パネルの厚みが厚すぎて、駆動電圧が上昇し過ぎてしまう。低駆動電圧で良好な表示特性が得られるという観点から、10〜50μmの範囲の厚みが好適である。
セルの開口率は、70%以上が好ましく、特に90%以上が好ましい。高開口率であるほど、表示可能エリアが広くなるため、高コントラストを得ることができる。本実施の形態では、コントラストと隔壁12の強度の観点から、開口率は、80%〜98%の範囲内であることが好ましい。
ここで、本件発明者が得た知見によれば、隔壁12上に形成される接着層22と基板16とが接着される時に接着層22と基板16との間に挟まってしまう表示媒体13の粒子131の数は、接着層22の全面において一様ではない。そこで、本実施の形態においては、接着層22と他方の基板16との間に挟まる粒子131の数が多い領域においても、セル間を連通する経路が形成されてしまうことが抑制されるように、隔壁12を形成する。
図4及び図5を参照して、接着層22と他方の基板16との間に挟まってしまう粒子131の数が多い領域について説明する。図4は、接着層22と他方の基板16とがラミネート法により接着される時の、表示媒体13中の粒子131の流れを説明するための断面図である。図5は、図4に示す方法で接着層22と他方の基板16とが接着された場合に、各セル内において表示媒体13中の粒子131が堆積する領域と、接着層22と他方の基板16との間に挟まる粒子131の数が多い領域と、を示すための平面図である。図5において、各セル内の粒子131が堆積する領域は、斜線で示されており、接着層22と他方の基板16との間に挟まる粒子131の数が多い領域は、網掛けで示されている。
本実施の形態においては、隔壁12上に形成される接着層22と他方の基板16とは、セル内に気泡を発生させないように表示媒体13を当該セル内に封入するために、一方の基板11上にセルの容積を超える量の表示媒体13が配置された状態で、ラミネート法により接着される。より具体的には、接着層22と他方の基板16とは、図4に示すように、基板11,16の一方の縁部から当該縁部に対向する他方の縁部に向けて(図4のセルAからセルBの方向に)、ラミネートローラ91によって押圧されて接着される。この時、ラミネートローラ91の下方領域において、ラミネート方向に表示媒体13の流れが発生する。すなわち、隔壁12上の他方の基板16がラミネートローラ91に押されて接着層22に近づく過程で、ラミネートローラ91の下方領域に位置するセルAからラミネート方向下流のセルBへ、セルAの容積を超える余剰の表示媒体13が押し出される。他方の基板16が接着層22にさらに近づくと、セルA内の粒径の大きな粒子131は、接着層22と他方の基板16との隙間を通過することができず、セルAのラミネート方向下流の領域に堆積する。
ここで、本件発明者が得た知見によれば、接着層22と他方の基板16との間に挟まる粒子131の数が多い領域は、図5に示すように、他方の基板16の側から一方の基板11の側に向かう方向に見て、各セル内において粒子131が堆積する領域に隣接する領域であって、ラミネート方向に見て当該粒子131が堆積する領域の側方に位置する領域に、略一致する。
接着層22と他方の基板16との間に粒子131が挟まってしまうと、当該接着層の厚みよりも大きな粒径を有する粒子131の周囲では、接着層22と他方の基板16との間に隙間が形成されてしまう。接着層22と他方の基板16との間に挟まった粒子131の数が多いと、図6(a)に示すように、複数の粒径の大きな粒子の周囲に形成された接着層22と他方の基板16との間の隙間が連続してしまって、セル間を連通する経路が形成されてしまうことがある。そして、当該経路を介して、粒径の小さな粒子131がセル間を移動してしまうことがある。
しかし、接着層22と他方の基板16との間に挟まった粒子131の数が多くても、図6(b)に示すように、単位面積当たりの粒子131の数が少なければ、複数の粒径の大きな粒子131の周囲において形成される接着層22と他方の基板16との間の隙間が連続してしまうことが抑制される。
したがって、本実施の形態においては、隔壁12は、接着層22と他方の基板16とが接着される時、接着層22と他方の基板16との間に挟まってしまう粒子131の数が多い領域において、隔壁12が大きな頂面幅を有するように形成される。
図7乃至図10を参照して、本実施の形態による隔壁12の形状を説明する。図7においても、セル内に粒子131が堆積される領域が斜線で示されており、接着層22と他方の基板16との間に挟まる粒子131の数が多い領域が網掛けで示されている。
隔壁12は、各セルを規定する隔壁単位12'毎に、隔壁本体部121と、一方の基板11の側から他方の基板16の側に向かう方向に対して垂直な平面に平行な第1の方向の少なくとも下流側の領域において隔壁本体部121に対して当該セルの内側に隣接して設けられている頂面幅拡大部122と、を有するように形成される。なお、本件の明細書及び特許請求の範囲においては、「セルの内側」とは、隔壁単位12'によって囲まれる領域の側を意味する。
本実施の形態においては、隔壁12は、図7に示すように、全体として格子状パターンで形成されている。そして、隔壁12は、各セルを規定する隔壁単位12'毎に、隔壁本体部121と、隔壁12の格子状パターンの行方向(図7(a)の左右方向)に延びる隔壁本体部121に平行な所定の方向を第1の方向として、当該第1の方向の下流側の領域において隔壁本体部121に対して当該セルの内側に隣接して設けられている頂面幅拡大部122と、を有するように形成される。これにより、各隔壁単位12'は、隔壁12の頂面の側から一方の基板11の側に向かう方向に見て、第1の方向の下流側に、上流側よりも隔壁頂面の幅が広い領域を有している。
図7(b)は、隔壁12が図7(a)に示す形状で形成された場合の、ラミネート方向と、各セル内において表示媒体13中の粒子131が堆積する領域と、接着層22と他方の基板16との間に粒子131が多く挟まる領域と、の関係を説明するための平面図である。接着層22と他方の基板16とが第1の方向をラミネート方向として接着される場合、各セル内の表示媒体13中の粒子131は、第1の方向の下流側の領域に堆積される。粒子131が堆積する領域に隣接して頂面幅拡大部122が設けられているため、ラミネート方向を第1の方向とすることにより、頂面幅拡大部122が設けられている領域と、接着層22と他方の基板16との間に挟まる粒子131の数が多い領域と、を略一致させることができる。この場合、接着層22と他方の基板16との間に挟まる粒子131の数が多い領域の単位面積当たりの粒子131の数は、図5に示すような当該領域に両面幅拡大部122が設けられていない場合と比較して、低減される。このため、図6(b)に示すように、接着層22と他方の基板16との間に粒径の大きな粒子131が挟まって、当該粒径の大きな粒子131の周囲において接着層22と他方の基板16との間に隙間が形成されても、他の粒径の大きな粒子131が形成する同様の隙間と連続することが抑制される。したがって、頂面幅拡大部122が設けられている領域において、セル間を連通する経路が形成されることが抑制される。
本実施の形態においては、頂面幅拡大部122は、各セル内の表示媒体13の全ての粒子131が第1の方向の下流側に堆積されたとしても当該粒子131が堆積された領域を網羅するように設けられる。この場合、本実施の形態の各セルは、一方の基板11の側から他方の基板16の側に向かう方向に見た時の、全体の面積と、図8に示すように当該セルの第1の方向の頂面幅拡大部122の上流端を結んだ線124より下流側の面積と、の比が、当該セルの体積と、当該セルの体積と同じ体積の表示媒体中に含まれる粒子131の体積と、の比以上となる。ここで、セルの体積と同じ体積の表示媒体中に含まれる粒子の体積は、次の方法により求めることができる。すなわち、粒子をセル内で分散させた後、セルの端に粒子を堆積させることで、セル内の堆積した粒子が占める面積とセル厚とから体積を求めることができる。粒子をセル内で分散させる方法としては、セルの電極間に±20V・パルス幅20mm秒の矩形波を印加する方法や、超音波洗浄機に入れるという方法がある。セルの端に粒子を堆積させる方法としては、パネルを垂直状態で24時間放置する方法や、スピンコーターに設置して1000rpmで回転させて遠心力をかけるという方法がある。
隔壁12の形状としては他の形状も採用可能であり、例えば、隔壁12は、図9(a)に示すような全体としてハニカム状パターンで形成されていてもよい。この場合、一方の基板11の側から他方の基板16の側に向かう方向に見て、各隔壁単位12'の隔壁本体部121のいずれかに平行な方向を第1の方向として、当該第1の方向に平行な隔壁121に対して頂面幅拡大部122が設けられる。
この場合も、頂面幅拡大部122は、各セルが、一方の基板11の側から他方の基板16の側に向かう方向に見た時の、全体の面積と、図9(b)に示すように当該セルの第1の方向の頂面幅拡大部122の上流端を結んだ線124より下流側の面積と、の比が、当該セルの体積と、当該セルの体積と同じ体積の表示媒体中に含まれる粒子131の体積と、の比以上となるように、形成される。もちろん、所望の場合には、図10に示すように、頂面幅拡大部122は、一方の基板11の側から他方の基板16の側に向かう方向に見て、第1の方向に平行な隔壁本体部121の当該第1の方向の上流端から下流端に亘って延びるように設けられてもよい。
隔壁本体部121の頂面の幅Waは、9μm〜50μm、好ましくは9μm〜20μmである。9μmというのは、隔壁12が倒れることなくパターニングできる線幅の下限である。隔壁12の頂面の幅が9μm未満である場合、隔壁12の長さが60μm以上に亘るようなパターンでは、少なくとも隔壁12の一部が倒れたり、剥がれたり、剥がれた隔壁12が基板上を移動したりする。そうなった場合には、隔壁12による粒子131の移動を防ぐという機能が失われ、表示品質が劣化してしまう。一方、好適な範囲の上限である50μmというのは、目視したときに隔壁121が目立ち過ぎない上限である。
一方、頂面幅拡大部122が設けられた隔壁12の頂面の幅Wbは、15μm〜50μm、好ましくは15μm〜25μmである。
ここで、隔壁12の頂面の幅の定義を、図11に示す。頂面の角が丸まっていなければ、図11(a)や図11(b)に示すように、頂面の幅はそのまま定義される。一方、頂面の角が丸まっている場合には、図11(c)や図11(d)に示すように、頂面の延長面と壁面の延長面との交線間の幅として理解される。評価のための測定方法としては、隔壁12が形成された一方の基板11を硬化性樹脂にて包埋し、ミクロートーム(大和光機工業株式会社製:FX−801)により隔壁12の断面を切り出し、走査電子顕微鏡(SEM)によって撮影した画像に基づいて各幅を測定することができる。
本実施の形態では、基準パターンのピッチは、300μmである。ここで、「ピッチ」とは、隣接する単位パターンを重ねるべく移動させるのに必要な距離を意味している。
次に、隔壁12上に接着層22が形成される(接着層形成工程:図2の工程(2))。この接着層形成工程では、例えば転写法や印刷法により、ポリエステル系熱可塑性接着材のような熱可塑性樹脂が、1μm〜100μmの厚みで形成される。好ましくは、1μm〜50μmの厚みで形成され、特に好ましくは、1μm〜20μmの厚みで形成される。
転写法として典型的な熱転写法の一例について具体的な説明を補足すれば、図12に示すように、例えば基材21としてのPETフィルム上に20μmの厚みでポリエステル系熱可塑性接着材のような接着材221を形成した転写シート20を用意する。次に、この転写シート20を、接着材221の面が一方の基板11の隔壁12の頂面上に配置されるように、一方の基板11と対向して配置する。この状態で、一方の基板11と転写シート20とを、常温で1kPaの圧力でラミネートする。ラミネートの後で、一方の基板11を、一方の基板11側の隔壁12の端部が一方の基板11とは反対の側の当該隔壁12の頂面よりも高い位置となるように向けられた状態にして、一方の基板11と転写シート20とを接着材の軟化温度以上の温度で一方の基板11と転写シート20とを1分間加熱する。これにより、隔壁12上に接着層22が形成される。
接着層22を形成するための接着材221としては、熱可塑性材料を用いた接着材が好ましく、加熱により軟化して、冷却すると固化する性質を有し、冷却と加熱を繰り返した場合に、塑性が可逆的に保たれる材料である。
熱可塑性材料からなる接着材221を接着層22として用いた場合には、転写シート基材21上の固化している接着材221をその軟化温度を超える温度にまで加熱することにより軟化させて、隔壁頂面のみに確実に接着材221を熱転写することもできる。また、熱転写後の接着材221は常温まで冷却して再び固化することにより、タック、すなわちねばつきが無くなるため、取り扱いの便宜が極めて良い。また、タック、すなわちねばつきが無いことによって、セル内に充填された表示媒体13が接着材221と接着してしまうことがない。そして、再び隔壁頂面の接着材221をその軟化温度を超える温度にまで加熱して軟化させることにより、タック、すなわちねばつきを有するようになるため、他方の基板16に確実に接着される。他方の基板16との接着後の接着材221は、再び常温においてはタック、すなわちねばつきが無いため、やはり表示媒体13が接着材221と接着してしまうことがなく、表示品質の低下のおそれもない。
具体的には、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリウレタンなどの熱可塑性ベースポリマーや、天然ゴム、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体などの熱可塑性エラストマーを主成分とし、粘着性付与樹脂や可塑剤を配合した樹脂が主に使用される。
隔壁12と接着材221との密着性を上げるために、隔壁12に紫外線照射やプラズマ処理などにより表面処理が施されてもよいし、プライマーが形成されてもよい。あるいは、接着材221の方にシランカップリング剤が添加されてもよい。
次に、一方の基板11上に表示媒体としてのインキ13が配置される(表示媒体配置工程:図2の工程(3))。図13は、表示媒体配置工程の一例を概略的に示す図である。ここでは、(1)ディスペンサ31あるいはインクジェット、ダイコートからインキ13が滴下され(インキ滴下工程)、(2)アプリケータ32あるいはドクターブレード、ドクターナイフ、中央スキージによって面内均一となるようにインキ13が塗布される(インキ塗布工程)。なお、インキ13は、一方の基板16上に配置されてもよい。
表示媒体13としては、少なくとも1種以上の電気応答性材料を含む表示媒体が用いられ得る。電気応答性材料としては、電荷粒子材料、液晶材料があり、電荷粒子材料には白や黒、カラーなどの色づけされた粒子131が電場に応答して移動するいわゆる電気泳動材料、または、粒子131が二色に色分けされ電場により回転するツイストボールに代表される材料、または、電場により移動するナノ粒子材料等がある。一方、液晶材料は、PDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)で知られる透過と散乱を電気的に制御する材料や、液晶に色素を混合した材料、コレステリック液晶材料などがある。これらの電気応答性を有し光学特性を変化させる材料は、種類を問わずセルに隔離する必要があり、本発明の適用対象である。
図2に戻って、表示媒体配置工程の後で、導電性ペースト塗布工程が実施される(導電性ペースト塗布工程:図2の工程(4))。図14は、導電性ペーストの機能を説明するための概略図である。導電性ペースト14は、例えば銀ペーストのような金属ペーストであり、例えばディスペンサ41あるいはインクジェット、タンポ印刷、パット印刷、スタッピング印刷によって所定位置に塗布される。導電性ペースト14は、図14に示すように、他方の基板16に電圧をかけるための配線として機能する。一方の基板11の電極パターンと他方の基板16の電極パターンとの間に所定の電界(電圧)が与えられる際、表示媒体であるインキ13中の電気応答性材料が駆動され、文字パターン等の所望の情報が表示される。その後、電界が与えられなくなっても、新たな電界が両基板間に与えられるまで、当該情報表示状態が維持される。
その後、隔壁12上の接着層22と一方の基板11に対して対向する他方の基板16とが、互いに押圧されて接着される(対向基板接着工程:図2の工程(5))。この時、接着層22と他方の基板16とが押圧される部位を、第1の方向に移動させることにより接着層22と他方の基板16とは、隔壁12内のセル容積を超える余剰のインキを押し出しながら接着される。これにより、表示媒体(インキ13)が各セル内に封止される。
対向基板接着工程は、図15に示すように、接着層22として転写された接着材221を加熱させて接着力を得るようになっている。具体的には、ラミネータ91によって所定の熱圧着圧力(ラミネート圧力)を付与しながら、接着材221を周辺からその軟化温度を超える温度にまで加熱して軟化させつつ、ラミネータ91を第1の方向に移動させることによって、隔壁12と他方の基板16とを接着する。もっとも、他の熱圧着の態様が採用されてもよい。
更に、本実施の形態では、ラミネータ91による接着の後で、さらに両基板11、16の四辺(周辺部)を熱圧着する四辺熱圧着工程が実施される。具体的には、両基板11、16の四辺(周辺部)の下方にホットプレート92を敷いておいて、両基板11、16の四辺部を内側から外側に金属片93でラミネート圧を加えることで実施される。
その後、図2に示すように、ギロチン、上刃スライド装置、レーザカット装置、レーザーカッター等の断裁装置51によって所定のサイズに断裁され(断裁工程:図2の工程(6))、さらにその後、外周封止処理が施されて、所望の反射型表示装置の製造が完了する。
なお、外周封止処理は、前述の対向基板接着工程の前に一方の基板11ないし他方の基板16上に、当該一方の基板11または当該他方の基板16の表示領域の外周を連続的に囲むようにシール材を配置することにより行われてもよい。この場合、シール材の配置方法の一例について具体的な説明を補足すれば、当該シール材は、紫外線硬化性樹脂や、熱硬化樹脂、常温硬化樹脂、ヒートシール樹脂等の接着剤を、ディスペンサを用いて線幅0.6mm、高さ60μmで線状に塗布することによって配置される。
本実施の形態によれば、各セルを規定する隔壁単位12'は、各々、第1の方向の下流側の領域において頂面幅拡張部122を有しており、その頂面幅が大きくされている。また、接着層22と他方の基板16とは、第1の方向をラミネート方向として接着される。これにより、接着層22と基板16との間に挟まった粒子131の数が多い領域と、頂面幅拡張部122が設けられている領域と、が一致されるため、当該領域において接着層22と基板16との間に挟まる粒子131の単位面積当たりの数は、当該領域に頂面幅拡張部122が設けられていない場合と比較して、少ない。接着層22と基板16との間に挟まる粒子131の単位面積当たりの数が少なければ、図6(b)に示すように、複数の粒径の大きな粒子131の周りに形成される接着層22と基板16との間の隙間が連続してしまうことが抑制されるため、セル間を連通する経路が形成されてしまうことが抑制される。この結果、セル間で粒子131の濃度が異なってしまって表示ムラが発生してしまう、ということが抑制される。また、頂面幅拡張部122が隔壁本体部121の一部の領域に対してのみ設けられているため、セルの開口率が低下してしまって表示コントラストが低下する、ということが抑制される。
また、各セルは、一方の基板11の側から他方の基板16の側に向かう方向に見た時の、全体の面積と、当該セルの第1の方向の頂面幅拡大部122の上流端を結んだ線より下流側の面積と、の比が、当該セルの体積と、当該セルの体積と同じ体積の表示媒体13中に含まれる粒子131の体積と、の比以上となっている。この場合、セル内の表示媒体13中の全ての粒子131が第1の方向の下流側の領域に堆積したとしても、当該セル内に隣接して設けられた頂面幅拡大部122は、当該全ての粒子131が堆積した領域を網羅し得る。したがって、接着層22と基板16との間にセル間を連通する経路が形成される、ということがより効果的に抑制される。
<反射型表示装置の製造方法2>
図16は、本発明の第2の実施の形態による隔壁12の形状の一例を概略的に示す平面図である。詳しくは、図16(a)が、全体として正方格子状パターンで形成された隔壁12であって、各セルを規定する隔壁単位12'毎に、隔壁本体部121と、当該隔壁本体部121に対して設けられた頂面幅拡大部122と、を有する隔壁12を示す平面図であり、図16(b)が、図16(a)に示す隔壁12において、頂面幅拡大部122が設けられる領域を説明するための図である。
本実施の形態における反射型表示装置の製造方法は、第1の実施の形態による反射型表示装置の製造方法に対して、各セルを規定する隔壁12'に対する第1の方向と、当該第1の方向に対する頂面幅拡大部122が設けられる隔壁本体部121の角度と、が異なるのみであり、その他の工程は、略同一である。すなわち、第1の実施の形態においては、第1の方向は、一方の基板11の側から他方の基板16の側に向かう方向に見て、各隔壁単位12'の隔壁本体部121のいずれかに平行な方向である。これに対し、本実施の形態においては、第1の方向は、一方の基板11の側から他方の基板16の側に向かう方向に見て、各隔壁単位12'の隔壁本体部121のいずれかに対して45°以下の角度を成す方向である。
本件発明者が得た知見によれば、図4に示すようなラミネート法により接着層22と他方の基板16とが接着され、隔壁12の頂面の側から一方の基板11の側に向かう方向に見て、隔壁12がラミネート方向に対して45°以下の角度で延びる部分を有する場合、当該部分上において、接着層22と他方の基板16との間に挟まる粒子131の数が多い領域が形成されてしまい易い。したがって、この場合、隔壁12の頂面の側から一方の基板11の側に向かう方向に見て、隔壁12のラミネート方向に対して45°以下の角度で延びる部分に対して頂面幅拡大部122を設ければ、接着層22と他方の基板16との間に挟まった粒子131によってセル間を連通する経路が形成されてしまうことが抑制されると考えられる。
本実施の形態においては、隔壁12は、図16に示すように、全体として正方格子状パターンで形成されている。そして、第1の方向を、当該第1の方向が正方格子状パターンの行方向及び列方向に延びる隔壁本体部121に対して45°の角度を成すように規定する。そして、各隔壁単位12'は、隔壁本体部121と、隔壁12の頂面の側から一方の基板11の側に向かう方向に見て、第1の方向に対して45°の角度で延びる隔壁本体部121の一部に対して当該セルの内側に隣接して設けられている頂面幅拡大部122と、を有している。各セルを規定する隔壁12'において、第1の方向に対して45°の角度で延びる隔壁本体部121に設けられた頂面幅拡大部122と、第1の方向に対して45°の角度で延びる隔壁本体部121に設けられた頂面幅拡大部122とは、第1の方向の下流側の領域において互いに対して連続するように設けられている。この場合、接着層と基板との間に挟まった粒子によって、接着層と基板との間にセル間を連通する間隙が形成される、ということが効果的に抑制される。なお、以上の説明における45°の角度は、第1の方向が、一方の基板11の側から他方の基板16の側に向かう方向に見て、各隔壁単位12'の隔壁本体部121のいずれかに対して45°以下の角度であればよく、45°以下の他の角度、例えば30°であってもよい。
本実施の形態においても、頂面幅拡大部122は、図16(b)に示すように、各セルが、隔壁12の頂面の側から一方の基板11の側に向かう方向に見た時の、全体の面積と、当該セルの第1の方向の頂面幅拡大部122の上流端を結んだ線124より下流側の面積と、の比が、当該セルの体積と、当該セルの体積と同じ体積の表示媒体13中に含まれる粒子131の体積と、の比以上となるように設けられる。
また、本実施の形態においては、隔壁12の頂面の側から一方の基板11の側に向かう方向に見て、第1の方向に対して45°の角度で延びる隔壁本体部121に設けられた頂面幅拡大部122と、第1の方向に対して45°の角度で延びる隔壁本体部121に設けられた頂面幅拡大部122とは、同じ長さを有している。しかし、例えば、図17に示すように、隔壁12がピッチが一定でない格子状パターンで形成されている場合に、隔壁12の頂面の側から一方の基板11の側に向かう方向に見て、第1の方向に対して45°の角度で延びる隔壁本体部121に設けられた頂面幅拡大部122と、第1の方向に対して45°の角度で延びる隔壁本体部121に設けられた頂面幅拡大部122とは、異なる長さを有していてもよい。この場合も、頂面幅拡大部122は、図17(b)に示すように、各セルが、隔壁12の頂面の側から一方の基板11の側に向かう方向に見た時の、全体の面積と、当該セルの第1の方向の頂面幅拡大部の上流端を結んだ線124より下流側の面積と、の比が、当該セルの体積と、当該セルの体積と同じ体積の表示媒体13中に含まれる粒子131の体積と、の比以上となるように設けられることが好ましい。
そして、対向基板接着工程において、第1の方向をラミネート方向として、接着層22と他方の基板16とが接着される。
本実施の形態によっても、各セルを規定する隔壁単位12'は、各々、第1の方向に対して45°の角度で延びる部分に頂面幅拡張部122を有しており、その頂面幅が大きくされている。また、接着層22と他方の基板16とは、第1の方向をラミネート方向として接着される。これにより、接着層22と基板16との間に挟まる粒子131の数が多い領域と、頂面幅拡張部122が設けられている領域と、が一致されるため、接着層22と基板16との間にセル間を連通する経路が形成されてしまうことが抑制される。この結果、セル間で粒子131の濃度が異なってしまって表示ムラが発生してしまう、ということが抑制される。また、頂面幅拡張部122が隔壁本体部121の一部の領域に対してのみ設けられているため、セルの開口率が低下してしまって表示コントラストが低下する、ということが抑制される。
また、頂面幅拡大部122は、各セルにおいて、第1の方向の下流側の領域において連続的に設けられている。したがって、接着層22と基板16との間に挟まった複数の粒径の大きな粒子131によって、接着層22と基板16との間にセル間を連通する間隙が形成される、ということが効果的に抑制される。
次に、実際に行われた実施例について説明する。
<反射型表示装置の実施例>
<実施例1−1>
一方の基板11として、300mm×400mm×厚さ0.1mmのPET基板(東洋紡A4100)の一方の面に透光性電極として酸化インジウムスズ(ITO)蒸着膜(厚さ0.2μm)が設けられた基板が用意された。透光性電極は、スパッタリング、真空蒸着法、CVD法などの一般的な成膜方法によって形成され、酸化インジウムスズ(ITO)の他に、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)等によっても形成され得る。
次に、当該一方の基板11に、ネガ型感光性樹脂材料(デュポンMRCドライフィルムレジスト(株)製のドライフィルムレジスト)を20μmの厚さにラミネートして100℃、1分間の条件で加熱し、次いで露光マスクを使用して露光(露光量500mJ/cm)し、その後、1%KOH水溶液を用いた現像を30秒行い、200℃、60分間の条件で焼成することで、隔壁12が形成された。隔壁12は、図9(a)に示すような、全体として正六角形のハニカム状パターン(ピッチ300μm)で形成された。そして、隔壁12は、正六角形のハニカムパターン(ピッチ300μm)で形成され、各セルを規定する隔壁単位12'毎に、隔壁本体部121と、隔壁12の頂面の側から一方の基板11の側に向かう方向に対して垂直な平面に平行な第1の方向の下流側の領域において隔壁本体部121に対して当該セルの内側に隣接して設けられている頂面幅拡大部122と、を有するように形成された。隔壁本体部121の頂面の幅Waは、20μmであり、頂面幅拡大部122が設けられた隔壁12頂面の幅Wbは、30μmであった。
そして、転写フィルム基材21として厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム21(帝人・デュポン社製)が用いられ、これにヒートシール材221(東洋紡製バイロン630)が厚さ20μmでダイコータにて塗布され、乾燥された。これにより、10μmの接着層を有するロール状の転写シート20が作製された。なお、ヒートシール材221の軟化温度は約110℃であった。
そして、転写シート20の上に、一方の基板11が、その隔壁12が形成されている側の面を下にした状態で載せられ、この状態で、1kPa程度の押圧力で常温でラミネートされた。その後、ヒートシール材221の周辺がその軟化温度を超える温度、例えば130℃程度にまで加熱され、その状態で一方の基板11が、転写シート20から剥離された。その結果、ヒートシール材221が隔壁12の頂面の全面に熱転写された。隔壁12の頂面からヒートシール材221の頭頂部までの高さは、隔壁12の頂面幅が20μmの領域においては約7μmであり、頂面幅が30μmの領域においては10μmであった。
続いて、表示媒体として、以下の成分を有するインキ13が用いられ、ディスペンサ31から滴下されて、中央スキージ32(ニューロング製のスキージ1:ウレタン樹脂製)にてスキージ処理されて、各セル内に充填された。基板幅方向にはみ出した余剰インキは、別の両端スキージ33a、33b(ニューロング製のスキージ2:ウレタン樹脂製)にて掻き取られ、さらにロールワイパ34にて拭き取られた。
<インキ成分>
・電気泳動粒子(二酸化チタン)・・・60重量部
・分散液 ・・・40重量部
続いて、隔壁パターン外周の一部(2mm×2mmの正方形領域)に、銀ペースト(藤倉化成製)がディスペンサ41によって点塗布された。
次いで、他方の基板16として、300mm×400mm×厚さ0.5mmの無アルカリガラス(日本電気硝子製OA−10G)の一方の面に、Cu電極等の各種電極がパターン状に形成されたものが用いられた。各種電極のパターン形成は、一般的なエッチング法によって形成された。
続いて表示パネルの外周を封止するために、基板16上に、紫外線硬化樹脂(イー・エッチ・シー(株)製:LCB−610)を、ディスペンサ(不図示)を用いて、表示領域を囲むように線状に塗工した。
そして、大気中にて、一方の基板11の隔壁12上の接着層22の上に他方の基板16を重ね合わせて、ラミネータ91で一定の熱圧着圧力をさらに付与しつつ、第1の方向をラミネート方向として、隔壁12内のセル容積を超える余剰のインクを押し出しながら、一方の基板11の隔壁12と他方の基板16とが密着された。
熱圧着時の温度は、ヒートシール材221の軟化点または融点付近の温度であって、インクの蒸発が促進しない温度が好ましく、80℃〜150℃、好ましくは80℃〜90℃であり、本実施例では80℃であった。また、熱圧着圧力は、0.01MPa〜0.7MPaが好ましく、特には0.1MPa〜0.4MPaが好ましく、本実施例では0.3MPaであった。
続いて、表示パネルの外周を風刺するために塗工された紫外線硬化樹脂に、一方の基板11側から紫外線を露光(露光量700mJ/cm)して硬化させた(外周封止処理)。
その後、断裁装置51によって所定のサイズに断裁され、表示パネルが作製された。
以上のようにして得られた表示パネルについて、3万回の反転色の書き込み試験を実施したところ、セル間で粒子131の濃度が異なることに起因する表示ムラは発生しなかった。また、表示コントラストも良好であった。
<実施例1−2>
前記実施例1−1に対して、図10に示すように、一方の基板11の側から他方の基板16の側に向かう方向に見て、第1の方向に平行な隔壁本体部121の当該第1の方向の上流端から下流端に亘って頂面幅拡大部122を設け、その他は同じ工程で、表示パネルを作製した。隔壁本体部121の頂面の幅Waは、20μmであり、頂面幅拡大部122が設けられた隔壁12頂面の幅Wbは、30μmであった。
以上のようにして得られた表示パネルについて、3万回の反転色の書き込み試験を実施したところ、セル間で粒子131の濃度が異なることに起因する表示ムラは発生しなかった。また、表示コントラストも良好であった。
<比較例1−1>
前記実施例1に対して、隔壁12を、その頂面幅が全ての領域において20μmとなるように、ハニカム状パターン(ピッチ300μm)で形成し、その他は同じ工程で、表示パネルを作製した。
以上のようにして得られた表示パネルについて、3万回の反転色の書き込み試験を実施したところ、セル間で粒子131の濃度が異なることに起因する表示ムラが発生した。
<比較例1−2>
前記実施例1に対して、隔壁12を、その頂面幅が全ての領域において30μmとなるように、ハニカム状パターン(ピッチ300μm)で形成し、その他は同じ工程で、表示パネルを作製した。
以上のようにして得られた表示パネルについて、3万回の反転色の書き込み試験を実施したところ、セル間で粒子131の濃度が異なることに起因する表示ムラは発生しなかったが、表示コントラストが低下した。
<実施例2−1>
前記実施例1−1に対して、図16(a)に示すように、隔壁12を、全体として正方格子状のパターンで形成し、第1の方向を、当該正方格子状のパターンの格子線が当該第1の方向に対して45°の角度をなすように規定した。そして、各セルを規定する隔壁12'において、当該第1の方向に対して45°の角度で延びる隔壁本体部121に頂面幅拡大部122を設け、その他は同じ工程で、表示パネルを作製した。
以上のようにして得られた表示パネルについて、3万回の反転色の書き込み試験を実施したところ、セル間で粒子131の濃度が異なることに起因する表示ムラは発生しなかった。また、表示コントラストも良好であった。
<実施例2−2>
前記実施例1−1に対して、図17(a)に示すように、隔壁12を、ピッチが一様でない格子状のパターンで形成し、第1の方向を、当該正方格子状のパターンの格子線に対して当該第1の方向が45°の角度をなすように規定した。そして、各セルを規定する隔壁単位12'において、当該第1の方向に対して45°の角度で延びる隔壁本体部121に頂面幅拡大部122を設け、その他は同じ工程で、表示パネルを作製した。
以上のようにして得られた表示パネルについて、3万回の反転色の書き込み試験を実施したところ、セル間で粒子131の濃度が異なることに起因する表示ムラは発生しなかった。また、表示コントラストも良好であった。
11 一方の基板
12 隔壁
121 隔壁本体部
122 頂面幅拡大部
124 頂面幅拡大部の第1の方向の上流端を結んだ線
13 インキ(表示媒体)
131 インキ(表示媒体)中の粒子
14 導電性ペースト
16 他方の基板
20 転写シート
21 PETフィルム
22 接着層
221 ヒートシール材
31 ディスペンサ
32 アプリケータ
33a スキージ
33b スキージ
34 ロールワイパ
51 断裁装置
91 ラミネータ
92 ホットプレート
93 金属片

Claims (12)

  1. 少なくとも一方が透光性を有しており各々電極が形成されている対向する2枚の基板間に少なくとも1種以上の電気応答性材料を含む表示媒体が封入されていて、前記2枚の基板間に所定の電界が与えられる際に所望の表示をする、反射型表示装置であって、
    前記2枚の基板間に配置された複数の領域を区画する隔壁と、
    前記隔壁で区画された各領域をセルとして、各セル内に配置された前記表示媒体と、
    前記隔壁の頂面と少なくとも一方の基板との間に配置された接着材と、
    を備え、
    前記隔壁は、各セルを規定する隔壁単位毎に、隔壁本体部と、前記一方の基板の側から前記他方の基板の側に向かう方向に対して垂直な平面に平行な第1の方向の少なくとも下流側の領域において前記隔壁本体部に対して当該セルの内側に隣接して設けられている頂面幅拡大部と、を有している
    ことを特徴とする反射型表示装置。
  2. 各セルは、前記一方の基板の側から前記他方の基板の側に向かう方向に見た時の、全体の面積と、当該セルの前記第1の方向の前記頂面幅拡大部の上流端を結んだ線より下流側の面積と、の比が、当該セルの体積と、当該セルの体積と同じ体積の前記表示媒体中に含まれる粒子の体積と、の比以上となっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の反射型表示装置。
  3. 前記第1の方向は、前記一方の基板の側から前記他方の基板の側に向かう方向に見て、各隔壁単位の隔壁本体部のいずれかに平行な方向である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の反射型表示装置。
  4. 前記頂面幅拡大部は、前記一方の基板の側から前記他方の基板の側に向かう方向に見て、前記第1の方向に平行な隔壁本体部の当該第1の方向の上流端から下流端に亘って延びている
    ことを特徴とする請求項3に記載の反射型表示装置。
  5. 前記第1の方向は、前記隔壁単位の隔壁本体部の壁面のいずれかに対して45°以下の角度を成す方向である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の反射型表示装置。
  6. 前記頂面幅拡大部は、各セルにおいて、前記第1の方向の下流側の領域において連続的に設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の反射型表示装置。
  7. 少なくとも一方が透光性を有しており各々電極が形成されている対向する2枚の基板間に少なくとも1種以上の電気応答性材料を含む表示媒体が封入されていて、前記2枚の基板間に所定の電界が与えられる際に所望の表示をする、反射型表示装置、を製造する方法であって、
    一方の基板上にセルとしての各領域を区画する隔壁を形成する隔壁形成工程と、
    前記隔壁の頂面上に接着材を付着させて接着層を形成する接着層形成工程と、
    前記一方の基板または他方の基板上に前記表示媒体を配置する表示媒体配置工程と、
    前記表示媒体が配置された後に、各セル内に前記表示媒体を封止するように、前記一方の基板と前記他方の基板とを互いに押圧して前記接着層と他方の基板とを接着する対向基板接着工程と、
    を備え、
    前記隔壁形成工程において、前記隔壁は、各セルを規定する隔壁単位毎に、隔壁本体部と、前記一方の基板の側から前記他方の基板の側に向かう方向に対して垂直な平面に平行な第1の方向の少なくとも下流側の領域において前記隔壁本体部に対して当該セルの内側に隣接して設けられている頂面幅拡大部と、を有するように形成され、
    前記対向基板接着工程において、前記接着層と前記他方の基板とは、前記一方の基板と前記他方の基板とが互いに押圧される部位が前記第1の方向に移動されるように接着される
    ことを特徴とする反射型表示装置の製造方法。
  8. 前記隔壁形成工程において、前記隔壁は、
    各セルは、前記一方の基板の側から前記他方の基板の側に向かう方向に見た時の、全体の面積と、当該セルの前記第1の方向の前記頂面幅拡大部の上流端を結んだ線より下流側の面積と、の比が、当該セルの体積と、当該セルの体積と同じ体積の前記表示媒体中に含まれる粒子の体積と、の比以上となっている
    というように形成される
    ことを特徴とする請求項7に記載の反射型表示装置の製造方法。
  9. 前記第1の方向は、前記一方の基板の側から前記他方の基板の側に向かう方向に見て、各隔壁単位の隔壁本体部のいずれかに平行な方向である
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の反射型表示装置の製造方法。
  10. 前記隔壁形成工程において、前記隔壁は、
    前記頂面幅拡大部は、前記一方の基板の側から前記他方の基板の側に向かう方向に見て、前記第1の方向に平行な隔壁本体部の当該第1の方向の上流端から下流端に亘って延びている
    というように形成される
    ことを特徴とする請求項9に記載の反射型表示装置の製造方法。
  11. 前記第1の方向は、前記隔壁単位の隔壁本体部の壁面のいずれかに対して45°以下の角度を成す方向である
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の反射型表示装置の製造方法。
  12. 前記頂面幅拡大部は、各セルにおいて、前記第1の方向の下流側の領域において連続的に設けられる
    ことを特徴とする請求項7乃至11のいずれかに記載の反射型表示装置の製造方法。
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