JP2015010475A - 自動二輪車用内燃機関のカバー構造 - Google Patents

自動二輪車用内燃機関のカバー構造 Download PDF

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Abstract

【課題】配管を覆うカバー構造を含む内燃機関を車幅方向に小型化できるようにする。
【解決手段】自動二輪車に搭載され機関を冷却する冷却装置52を備えるエンジン20と、エンジン20の出力部に設けられて駆動輪に駆動力を伝達する駆動部材を車幅方向から覆うようにしてエンジン20に設けられるスプロケットカバー部70と、冷却装置52の複数の吐出側ホース53及び吸入側ホース54を車幅方向から覆うよう設けられる配管カバー部71とを備えた自動二輪車用内燃機関のカバー構造において、車幅方向に並べて配置された複数の吐出側ホース53及び吸入側ホース54に沿うようにして、スプロケットカバー部70から配管カバー部71に向かって立設されて、スプロケットカバー部70と配管カバー部71とを一体に連結する接続壁部72を備えた。
【選択図】図9

Description

本発明は、自動二輪車用内燃機関のカバー構造に関する。
従来、内燃機関の冷却水配管を、スプロケットカバーと一体的に設けられる配管カバーで覆うカバー構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、冷却水配管は、2本が前後に並べて配置される。
特開2008−51077号公報
内燃機関の冷却水配管は、複数本設けられることが多く、上記従来技術のように、2本の冷却水配管を前後に並べて配置する場合には、前後の冷却水配管に亘って配管カバーが設けられるため、車幅方向に膨出する配管カバーが前後に長くなる。特に、自動二輪車に搭載される内燃機関においては、内燃機関に設けられるカバー構造の周辺に、乗員が足を置くスペースを確保する必要があるため、カバー構造を含む内燃機関を車幅方向に小型化することが望まれる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、配管を覆うカバー構造を含む内燃機関を車幅方向に小型化できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、自動二輪車(1)に搭載され機関を冷却する冷却装置(52)を備える内燃機関(20)と、当該内燃機関(20)の出力部(20b)に設けられて駆動輪(3)に駆動力を伝達する駆動部材(29)を車幅方向から覆うようにして前記内燃機関(20)に設けられるカバー(70)と、前記冷却装置(52)の複数の冷却水配管(53,54)を車幅方向から覆うよう設けられる配管カバー部(71)とを備えた自動二輪車用内燃機関のカバー構造において、車幅方向に並べて配置された複数の前記冷却水配管(53,54)に沿うようにして、前記カバー(70)から前記配管カバー部(71)に向かって立設されて、前記カバー(70)と前記配管カバー部(71)とを一体に連結する接続部(72)を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、車幅方向に膨出する配管カバー部の前後長を短くでき、配管カバー部を含む内燃機関を車幅方向に小型化できる。さらに、カバーと配管カバー部とは接続部で一体に連結されており剛性を確保できるため、配管カバー部及び接続部で冷却水配管を効果的に押さえることができる。
また、本発明は、前記接続部(72)の前記冷却水配管(53,54)に沿う箇所において、当該接続部(72)と前記カバー(70)との接続位置(72a)が、前記出力部(20b)の中心軸(H)よりも前記冷却水配管(53,54)寄りに設けられることを特徴とする。
本発明によれば、接続部とカバーとの接続位置が、出力部の中心軸よりも冷却水配管寄りに設けられるため、配管カバー部及び接続部が前後に占めるスペースを小さくできる。このため、内燃機関における出力部の側方側の部分を幅方向に小型化できる。
また、本発明は、前記自動二輪車(1)は、前記内燃機関(20)の後上部に設けられ当該内燃機関(20)の変速操作を入力するチェンジ軸(80)と、車体に設けられ乗員が変速操作を行うシフトペダル(82)と、前記チェンジ軸(80)及び前記シフトペダル(82)を接続するシフトロッド(83)とを備え、前記接続部(72)の上端部及び下端部に接続されて、前記カバー(70)から前記配管カバー部(71)に向かって漸次隆起する補強膨出部(74,74)が、前記内燃機関(20)の前記出力部(20b)の側方を通過する前記シフトロッド(83)よりも前方に設けられることを特徴とする。
本発明によれば、補強膨出部によって接続部の上端部及び下端部を補強してカバー全体の剛性を効果的に高めることができる。
さらに、本発明は、前記接続部(72)における前記カバー(70)との接続位置(72a)寄りに、前記冷却水配管(53,54)が配置される側に貫通する開口(76,76)が形成されることを特徴とする。
本発明によれば、冷却水配管が配置される側に貫通する開口を通して冷却水配管の位置を確認しながらカバーを組付けでき、作業性を向上できる。
また、本発明は、前記開口(76,76)は上下に複数形成され、これら開口(76,76)の間に、前記カバー(70)から前記接続部(72)に向かって漸次隆起する中央補強部(75)が形成されることを特徴とする。
本発明によれば、開口を設けた構成としながら、中央補強部によって剛性を確保できる。
また、本発明は、前記自動二輪車(1)の電線(59a,61a)は、前記冷却水配管(54)に沿って当該冷却水配管(54)と前記カバー(70)及び/又は前記接続部(72)との間に挟んで配置されることを特徴とする。
本発明によれば、冷却水配管のスペースを利用して電線を通すことができるとともに、冷却水配管とカバー及び/又は接続部とで挟んで電線を効果的に保持できる。
さらに、本発明は、前記内燃機関(20)の側面視で、前記電線(59a,61a)は前記冷却水配管(54)の裏側に重なるように配置されることを特徴とする。
本発明によれば、電線を冷却水配管で隠すことができ、外観性を向上できる。
また、本発明は、前記電線(59a,61a)の位置決めを行う電線押さえ部(73)が前記カバー(70)に一体に形成され、当該電線押さえ部(73)は、側面視で前記冷却水配管(54)の裏側に重なるように配置されることを特徴とする。
本発明によれば、一体の電線押さえ部で電線を位置決めできるとともに、電線押さえ部を冷却水配管で隠して外観性を向上できる。
本発明に係る内燃機関のカバー構造では、車幅方向に膨出する配管カバー部の前後長を短くでき、配管カバー部を含む内燃機関を車幅方向に小型化できる。さらに、カバーと配管カバー部とは接続部で一体に連結されており剛性を確保できるため、配管カバー部及び接続部で冷却水配管を効果的に押さえることができる。
また、内燃機関における出力部の側方側の部分を幅方向に小型化できる。
また、補強膨出部によって接続部の上端部及び下端部を補強してカバー全体の剛性を効果的に高めることができる。
さらに、冷却水配管が配置される側に貫通する開口を通して冷却水配管の位置を確認しながらカバーを組付けでき、作業性を向上できる。
また、開口を設けた構成としながら、中央補強部によって剛性を確保できる。
また、冷却水配管のスペースを利用して電線を通すことができるとともに、冷却水配管とカバーとで挟んで電線を効果的に保持できる。
さらに、電線を冷却水配管で隠すことができ、外観性を向上できる。
また、一体の電線押さえ部で電線を位置決めできるとともに、電線押さえ部を冷却水配管で隠して外観性を向上できる。
本発明の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 側面カバーの周辺の左側面図である。 ドライブスプロケットの周辺の構成を示す斜視図である。 ポンプ部の周辺を下方から見た図である。 側面カバーの左側面図である。 側面カバーを内側から見た側面図である。 側面カバーの底面図である。 図6のVIII−VIII断面図である。 側面カバーの周辺を後側方から見た斜視図である。 シフトペダル機構の単体を上方から見た図である。 図2のXI−XI断面図である。 図2のXII−XII断面図である。 図2のXIII−XIII断面図である。 図2のXIV−XIV断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LEは車体左方を示している。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。
自動二輪車1は、車体フレームFにパワーユニットとしてのエンジン20が支持され、前輪2を支持するフロントフォーク10が車体フレームFの前端に操舵可能に支持され、駆動輪としての後輪3を支持するスイングアーム11が車体フレームFの後部側に設けられた車両である。自動二輪車1は、乗員が跨るようにして着座するシート12が車体フレームFの前後の中央部の上方に設けられた鞍乗り型の車両である。車体フレームFの一部は、樹脂製の車体カバーCによって覆われている。
車体フレームFは、前端に設けられるヘッドパイプ13と、ヘッドパイプ13から後方へ斜め下向きに傾斜して延出する左右一対のメインフレーム14と、各メインフレーム14の後端から下方に延出する左右一対のセンターフレーム15とを備える。また、車体フレームFは、ヘッドパイプ13の下部と各メインフレーム14の前部とを連結する左右一対の補強フレーム16と、各補強フレーム16から下方に延びる左右一対のハンガーフレーム17とを備える。さらに、車体フレームFは、各メインフレーム14の後端から後上がりに延びる左右一対のシートフレーム18と、各センターフレーム15の上部と各シートフレーム18の後端とを連結する左右一対のサブフレーム19とを備える。また、車体フレームFは、左右のフレーム間を車幅方向に連結するクロスフレーム(不図示)を複数備える。ここで、図1では、左右一対のフレームは左側のもののみが図示されている。
ヘッドパイプ13には、ステアリングシャフト(不図示)を介してフロントフォーク10が回動自在に軸支され、前輪2はフロントフォーク10の下部に軸支される。操向用のハンドル21はフロントフォーク10の上端に固定されている。
スイングアーム11は、左右のセンターフレーム15間に車幅方向に挿通されるピボット軸22によって回動自在に軸支されており、後輪3はスイングアーム11の後端に軸支される。スイングアーム11と車体フレームFとの間には、リヤサスペンション23が架け渡されている。
図2は、エンジン20の周辺の左側面図である。
図1及び図2を参照し、エンジン20は、水冷式の直列4気筒の4サイクルエンジンであり、クランクシャフト20aは、車幅方向に水平に延びて配置される。エンジン20は、クランクケース25と、クランクケース25の前部の上面に設けられるシリンダ26と、シリンダ26の上面に連結されるシリンダヘッド27とを有し、そのシリンダ軸Lは前傾して設けられる。
エンジン20は、ハンガーフレーム17の下端部17aと、メインフレーム14の前後の中間部に設けられるエンジンハンガ28と、センターフレーム15の上部及び下部に設けられる固定部15a,15bを介して車体フレームFに固定される。
クランクケース25の後部の左側面(一側面)には、クランクケース25に内蔵の変速機の出力軸20b(図2)が突出する。出力軸20bは、クランクシャフト20aと平行に延びる。エンジン20の出力は、出力軸20bに設けられた駆動力を伝達する駆動部材としてのドライブスプロケット29(図3)と、後輪3に設けられたドリブンスプロケット30と、ドライブスプロケット29とドリブンスプロケット30との間に巻き掛けられるチェーン31とを介して後輪3に伝達される。ドライブスプロケット29、ドリブンスプロケット30及びチェーン31は駆動力伝達部32を構成する。ドライブスプロケット29は、側面カバー50により覆われる。チェーン31の上部は、スイングアーム11に設けられるチェーンカバー38によって上方から覆われる。
エンジン20の冷却水が循環する板状のラジエーター33は、シリンダ26及びシリンダヘッド27の前方に配置されている。
シリンダヘッド27の各気筒に接続された4本の排気管34は、シリンダヘッド27の前面から下方に引き出され、クランクケース25の下方で1本に集合され、右側のセンターフレーム15の下方に配置されたマフラー35に接続される。
燃料タンク36は、メインフレーム14の上方に配置される。シート12は、メインフレーム14の後部に連続して設けられ、シートフレーム18に支持される。
シリンダヘッド27の後面と燃料タンク36の下面との間には、スロットルボディを備えた吸気装置37、及び、吸気通路に燃料を供給する燃料噴射装置(不図示)が配置されている。
車体カバーCは、ヘッドパイプ13を前方から覆うフロントカバー40と、車体フレームFの前部及び燃料タンク36の前部を側方から覆う左右一対のフロントサイドカバー41と、シートフレーム18を側方から覆うリヤカバー42とを備える。また、車体カバーCは、クランクケース25の前部を下方から覆うアンダーカバー43を備える。フロントフォーク10には、フロントフェンダー44が設けられる。
各センターフレーム15の下部の後部には、シート12に着座した乗員が足を乗せる左右一対のステップ45が設けられる。左側のステップ45の前方には、乗員が変速操作をするためのシフトペダル機構46が設けられる。また、左側のセンターフレーム15の下部には、サイドスタンド47が固定される。
図3は、ドライブスプロケット29の周辺の構成を示す斜視図である。図3では、車体フレームF、側面カバー50及びチェーン31等の図示が省略されている。
図2及び図3に示すように、クランクケース25の前部の左側面には、シリンダ26よりも車幅方向外側へ円柱状に膨出したジェネレータ収納部25aが形成されている。ジェネレータ収納部25a内には、クランクシャフト20aの一端に固定される発電機(不図示)が設けられている。ジェネレータ収納部25aの曲面状の後面の上部には、上記発電機の配線48が引き出されている。配線48は、車幅方向の内側に屈曲し、シリンダヘッド27の後面側へ延びる。
ジェネレータ収納部25aの後方のクランクケース25の左側の後部側面25bには、出力軸20bが設けられる。出力軸20bは、クランクシャフト20aと略同一の高さ位置でクランクシャフト20aの後方に配置されている。
後部側面25bにおいて、クランクシャフト20aと出力軸20bとの間の位置且つ出力軸20bの下方には、エンジン20の冷却水を循環させるポンプ部51が設けられている。ポンプ部51は、クランクケース25の内側に、クランクシャフト20aの動力で駆動されるポンプ軸及びポンプ軸に設けられるローター(不図示)を有する。
ポンプ部51は、冷却水を吐出する吐出管部51aと、ポンプ部51に冷却水を吸い込む吸入管部51bとを備える。吐出管部51aは、吸入管部51bの下方且つ前方に位置し、側面視では、吐出管部51a及び吸入管部51bは前後方向に重なるように配置されている。
エンジン20の冷却装置52は、ラジエーター33と、ポンプ部51と、エンジン20の壁内に形成されるウォータージャケット(不図示)と、ウォータージャケットとポンプ部51とを繋ぐ吐出側ホース53及び吸入側ホース54とを備える。上記ウォータージャケットは、シリンダ26及びシリンダヘッド27にそれぞれ独立して形成される。シリンダヘッド27の後面において車幅方向の中央部には、シリンダヘッド27のウォータージャケットに連通するヘッド側ホース接続部27aが形成されている。また、シリンダ26の後面において車幅方向の中央部には、シリンダ26のウォータージャケットに連通するシリンダ側ホース接続部26aが形成されている。
吸入側ホース54は、一端が吸入管部51bに接続され、ジェネレータ収納部25aの曲面状の後壁に沿うように上方に延び、車幅方向内側に屈曲してシリンダ26側へ延び、シリンダ側ホース接続部26aに接続される。
吐出側ホース53は、一端が吐出管部51aに接続され、ジェネレータ収納部25aの曲面状の後壁及び吸入側ホース54の外側面に沿うように上方に延び、車幅方向内側に屈曲してシリンダヘッド27側へ延び、ヘッド側ホース接続部27aに接続される。
吸入側ホース54及び吐出側ホース53は、可撓性及び耐熱性を備えた例えばゴム製のホースである。
詳細には、吸入側ホース54と吐出側ホース53とは、車幅方向に並べて配置されており、図2の側面視では、吐出側ホース53は、吸入側ホース54の外側面に重なって配置されている。このため、側面視では、ホースが1本であるかのようにシンプルに見えるとともに、吐出側ホース53及び吸入側ホース54が前後に占めるスペースが小さくなり、吐出側ホース53及び吸入側ホース54を前後にコンパクトに配置できる。
吐出側ホース53及び吸入側ホース54の側面カバー50に覆われる部分には、これらホース53,54の外周面を覆う保護チューブ53a,54a(図3)が取り付けられている。
ポンプ部51から吐出される冷却水は、図3に矢印で示すように吐出側ホース53を通ってシリンダヘッド27のウォータージャケットに達し、このウォータージャケットから、一のホース(不図示)を通ってラジエーター33(図1)内に流れる。ラジエーター33で放熱された冷却水は、他のホース(不図示)を通ってシリンダ26のウォータージャケットに達し、その後、図3に矢印で示すように吸入側ホース54を通ってポンプ部51に吸入され、再び吐出管部51a側へ吐出される。
シリンダ26の後面において吐出側ホース53の前方には、エンジンハンガ28が締結されるハンガ固定部26bが一対設けられている。
クランクケース25の後部の上方において、吐出側ホース53及び吸入側ホース54の後方には、ブレーキユニット収納部56が配置され、ブレーキユニット収納部56には、自動二輪車1のブレーキ装置の液圧を制御するABSユニット(不図示)が収納される。
ドライブスプロケット29は、出力軸20bの軸端にスプライン嵌合され、ボルト29aによって固定される。クランクケース25の後部側面25bには、ドライブスプロケット29を上方、前方及び下方から囲う略C型の金属製のプレート55が設けられている。プレート55は、上端及び下端に挿通されるボルト55aによって固定される。プレート55とチェーン31とは、車幅方向に重なる位置に設けられ、チェーン31はプレート55の内周側を通る。
吐出側ホース53及び吸入側ホース54は、出力軸20bの前方、且つ、ドライブスプロケット29及びプレート55の外側方を通る。
図4は、ポンプ部51の周辺を下方から見た図である。
クランクケース25の下部には、エンジンオイルを貯留するオイルパン57が下方に膨出して設けられている。オイルパン57の後方には、オイルフィルター58が設けられている。4本の排気管34が1本に集合した集合部34aは、オイルパン57の側方に配置されている。集合部34aには、集合部34a内の酸素濃度を検出するセンサ59が取り付けられ、センサ59の電線59aは、左側に引き出されオイルパン57の後方を通り、側面カバー50側へ延びる。
サイドスタンド47は、左側のセンターフレーム15から下方に延出されたスタンドステー60に固定される。サイドスタンド47は、サイドスタンド47が立てられた状態及び収納された状態のいずれかの状態にあるかを検出するスタンドセンサ61を有する。スタンドセンサ61から引き出された電線61aは、側面カバー50側へ上方に延びる。
電線59a,61aは、側面カバー50の下方に露出したプレート55の下部に固定バンド62を介して固定され、ここから側面カバー50内へ上方に延びる。
左側のセンターフレーム15の下部には、サイドスタンド47の取付部の近傍から前方に延在する棒状のペダル取付部49が設けられている。
図5は、側面カバー50の左側面図である。図6は、側面カバー50を内側から見た側面図である。図7は、側面カバー50の底面図である。図8は、図6のVIII−VIII断面図である。図9は、側面カバー50の周辺を後側方から見た斜視図である。
図2及び図5〜図9を参照し、側面カバー50は、ドライブスプロケット29を外側方から覆うスプロケットカバー部70と、吐出側ホース53を外側方から覆う配管カバー部71と、スプロケットカバー部70と配管カバー部71とを一体に連結する接続壁部72とを備える。側面カバー50は、スプロケットカバー部70、配管カバー部71及び接続壁部72が一体成形された樹脂製のカバーである。
スプロケットカバー部70は、側面視において、センターフレーム15の前面近傍からジェネレータ収納部25aの後面近傍までを覆う板状部材であり、後部ほど上下の長さが大きく、前端側にかけて先細りとなって上下に短くなる。
スプロケットカバー部70は、ドライブスプロケット29の側面に対向する板部70aと、チェーン31が通る後縁部を除く板部70aの縁部から車幅方向内側へ立設される側壁部70b(図6)とを有する。
スプロケットカバー部70の前後の中間部において側壁部70bの上面及び下面には、上方及び下方に突出するステー部70c,70cが一対形成されている。側面カバー50は、ステー部70c,70cに挿通される各ボルト55a(図2)によってプレート55と共に後部側面25bに固定される。
側壁部70bの前部の上面においてステー部70cの前方には、上方に突出する電線押さえ部73が形成されている。電線押さえ部73は、上方に延びる延出部73aと、延出部73aの上端から車幅方向内側へ延びる爪部73bとを有する。
配管カバー部71は、スプロケットカバー部70との間に吐出側ホース53及び吸入側ホース54を挟むように設けられる板状部材であり、スプロケットカバー部70よりも車幅方向外側に位置して吐出側ホース53の一部を外側方から覆う。配管カバー部71は、側面視では、スプロケットカバー部70の前部と略同一の形状に形成されている。
ジェネレータ収納部25aの後壁の後方において、配管カバー部71、スプロケットカバー部70、及び接続壁部72で囲われる空間は、吐出側ホース53、吸入側ホース54及び電線59a,61aが上下方向に通されるホース類配索空間Sである。
接続壁部72は、スプロケットカバー部70の前部の外側面から吸入側ホース54及び吐出側ホース53の後面に沿うように配管カバー部71側に向かって立設され、配管カバー部71の後縁に接続される。接続壁部72は、側面視において、出力軸20b(図2)の中心よりも前方の吐出側ホース53に寄った位置に形成されており、接続壁部72とスプロケットカバー部70との接続位置72aも、出力軸20bよりも吐出側ホース53寄りに位置する。
接続壁部72の上端及び下端には、スプロケットカバー部70の上縁及び下縁に沿って延びて接続壁部72とスプロケットカバー部70とを接続する補強膨出壁部74,74がそれぞれ接続されている。補強膨出壁部74,74は、スプロケットカバー部70の後部の外側面から車幅方向外側へ立設され、前後方向においては、前方の配管カバー部71側へ向かうほど漸次隆起して高くなるように形成されている。
上下の補強膨出壁部74,74の間において接続壁部72の上下の中間部には、接続壁部72とスプロケットカバー部70とを接続する中間補強壁部75が形成されている。中間補強壁部75は、スプロケットカバー部70の前部の外側面から車幅方向外側へ立設され、前後方向においては、前方の配管カバー部71側へ向かうほど漸次隆起して高くなるように形成されている。
接続壁部72の基端部において接続位置72aの近傍には、接続壁部72を貫通して吸入側ホース54側に連通するスリット76,76が一対形成されている。スリット76,76を設けることで、側面カバー50を組付け等する際に、スリット76,76を介してホース類配索空間Sの状態を確認できるとともに、ホース類配索空間S内の熱をスリット76,76から効率良く排出できる。
スリット76,76は、中間補強壁部75と上下の補強膨出壁部74,74との間に亘って上下に延在する。すなわち、中間補強壁部75は、上下のスリット76,76の間に設けられている。このため、スリット76,76を設けた構成であっても、側面カバー50の剛性を確保できる。
図7に示すように、ホース類配索空間Sの下部には、下側の補強膨出壁部74側からホース類配索空間S内へ前方に延びる板状の下壁部77が形成されている。下壁部77は、前後方向において、ホース類配索空間Sの中間部まで延びる。下壁部77においてスプロケットカバー部70側の前縁には、電線59a,61aが通される切り欠き部77aが形成されている。また、下壁部77において配管カバー部71側の前縁には、円弧状に後方に窪んだホースガイド部77bが形成されている。
図10は、シフトペダル機構46の単体を上方から見た図である。
図2、図9及び図10に示すように、シフトペダル機構46は、クランクケース25から外側方に突出するチェンジ軸としてのシフトスピンドル80に固定されるアーム81と、乗員が操作するシフトペダル82と、シフトペダル82とアーム81とを連結するシフトロッド83とを備える。
シフトスピンドル80は、クランクケース25の後部側面25bの上部において側面カバー50の上方から車幅方向外側に突出する。シフトスピンドル80の回転に連動してクランクケース25内のシフトドラム(不図示)が回転されると、シフトドラムの溝に沿って移動するシフトフォーク(不図示)のスライド動作によって変速機の歯車列が操作され、変速が行われる。
アーム81は、シフトスピンドル80の外端部から後方に延びており、アーム81の後端には、外側方に突出するアーム連結部81aが設けられている。
シフトペダル82は、車幅方向に延びる軸(不図示)を介してペダル取付部49(図4)に回動自在に取り付けられる回動部82aと、回動部82aから後方に延出されるレバー部82bと、レバー部82bの後端から外側方に突出する操作部82cとを備える。レバー部82bは、後方側ほど車幅方向外側に位置するように設けられ、センターフレーム15の下部の側方まで延びている。レバー部82bの前部には、車幅方向内側に突出するペダル連結部82dが設けられている。シフトペダル82は、側面カバー50の下方且つアーム81よりも車幅方向外側に位置している。
シフトロッド83は、直線的に延びる棒状部材であり、アーム連結部81aに連結されるジョイント部83aを上端に有し、ペダル連結部82dに連結されるジョイント部83bを下端に有する。ジョイント部83a,83bは、ボールジョイントであり、アーム連結部81a及びペダル連結部82dに対して、それぞれ3次元的に回動可能である。
シフトロッド83は、スプロケットカバー部70の板部70aに沿って補強膨出壁部74,74の後方を側面カバー50を跨いで上下に延び、シフトペダル82をアーム81に連結する。アーム連結部81aはペダル連結部82dの後方に位置するため、シフトロッド83は鉛直よりもわずかに後傾して配置されている。
すなわち、自動二輪車1は、エンジン20の後上部に設けられエンジン20の変速操作を入力するシフトスピンドル80と、車体に設けられ乗員が変速操作を行うシフトペダル82と、シフトスピンドル80及びシフトペダル82を接続するシフトロッド83とを備える。
乗員が足のつま先で操作部82cを操作すると、シフトペダル82は回動部82aを軸に回動し、シフトロッド83を介してシフトペダル82の動作がアーム81に伝達され、アーム81を介してシフトスピンドル80が回動される。
シフトペダル82の回動部82aは、図1に示すようにアンダーカバー43の後端部によって外側方から覆われるが、図2では、この後端部の図示は省略されている。
図11は、図2のXI−XI断面図である。
図11に示すように、側面カバー50の下部の断面視では、吐出側ホース53及び吸入側ホース54は、車幅方向に横並びに並んだ状態で下壁部77の前縁に沿うように下方からホース類配索空間S内に通される。吐出側ホース53は、ホースガイド部77bに沿うようにして位置決めされる。電線59a,61aは、下方から切り欠き部77aを通されてホース類配索空間Sに配索される。このように、下壁部77を設けることで、ホース類配索空間Sへの下方からの異物の侵入を下壁部77で抑制しながら、吐出側ホース53、吸入側ホース54及び電線59a,61aを位置決めできる。
図12は、図2のXII−XII断面図である。
図12に示すように、側面カバー50の上下の中間部の断面視では、吐出側ホース53及び吸入側ホース54には、保護チューブ53a,54aがそれぞれ取り付けられている。また、配管カバー部71は、ジェネレータ収納部25aの外側面よりも車幅方向内側に位置する。
吐出側ホース53は、配管カバー部71及び接続壁部72に当接することでホース類配索空間Sでの位置を規制される。また、吸入側ホース54は、接続壁部72及び板部70aに当接することでホース類配索空間Sでの位置を規制される。本実施の形態では、保護チューブ53a,54aを設けたため、ホース類配索空間Sを区画する壁部等が吐出側ホース53及び吸入側ホース54に強く当接することを防止できる。このため、吐出側ホース53及び吸入側ホース54を側面カバー50によって効果的に位置決めできる。
ここで、吸入側ホース54及び吐出側ホース53は、必ずしもホース類配索空間Sを区画する壁部に当接することが要求されるものではない。吸入側ホース54及び吐出側ホース53は、可撓性を備えた長いホースであり、取り付け状態や寸法誤差等の要因によって、ホース類配索空間Sを区画する壁部に当接したり、当接しなかったりする場合がある。ホース類配索空間Sを区画する壁部は、吸入側ホース54及び吐出側ホース53が、例えば通常よりもずれた際に吸入側ホース54及び吐出側ホース53に当接する構成であっても良い。
図12に示すように、電線59a,61aは、接続壁部72における接続位置72aの近傍の壁部と吸入側ホース54との間に挟まれて位置決めされ、吸入側ホース54に沿って上方に延びている。各電線59a,61aの径は、吸入側ホース54の径よりも小さく、また、各電線59a,61aを束ねた場合の径も吸入側ホース54の径よりも小さい。このように、吸入側ホース54及び吐出側ホース53を配索するためのホース類配索空間Sを利用して電線59a,61aを配索することで、電線59a,61aを省スペースに配置できる。特に、接続位置72aの近傍は、接続壁部72と板部70aとが交わる角部であり、断面略円形の吸入側ホース54との関係では、デッドスペースとなるため、この角部のスペースを有効利用して電線59a,61aを配置できる。また、中間補強壁部75が設けられて剛性が高い部分の接続壁部72及び板部70aと吸入側ホース54とで電線59a,61aを挟むため、電線59a,61aを効果的に支持できる。また、電線59a,61aが吸入側ホース54の裏側に配置されて電線59a,61aが隠れるため、外観性を向上できる。
本実施の形態では、吐出側ホース53及び吸入側ホース54が横並びで設けられるとともに、接続壁部72は吐出側ホース53及び吸入側ホース54の後面に沿うように設けられ、接続壁部72の接続位置72aは、出力軸20bの中心軸Hよりも前方に位置している。このため、吐出側ホース53、吸入側ホース54、配管カバー部71及び接続壁部72が前後に占めるスペースを小さくでき、接続壁部72の後方に大きな空間を確保できる。これにより、乗員は、ステップ45の前方の広い空間に足を置くことができる。
接続壁部72の後方の空間には、シフトペダル機構46のシフトロッド83が配置されている。シフトロッド83は、配管カバー部71及び左側のセンターフレーム15の外側面よりも車幅方向内側に位置する。このため、側面カバー50の周辺に外側から力が及んだとしても、シフトロッド83に影響が及ぶことを抑制できる。
図13は、図2のXIII−XIII断面図である。
図13に示すように、側面カバー50の上部の断面視では、電線59a,61aの後方側の接続壁部72にスリット76が設けられている。側面カバー50を組付け等する際には、スリット76から電線59a,61a及び吸入側ホース54の状態を視認しながら作業を行うことができ、作業性が良い。このため、吸入側ホース54と接続壁部72とで適切に電線59a,61aを挟んで電線59a,61aを支持できる。
図14は、図2のXIV−XIV断面図である。
図2、図9及び図14に示すように、電線押さえ部73は、側壁部70bの上面において接続壁部72の前方で吸入側ホース54の車幅方向内側に配置されており、側面視では吐出側ホース53及び吸入側ホース54に重なって隠れている。
電線59a,61aは、ホース類配索空間Sから上方に引き出されて車幅方向内側に屈曲し、電線押さえ部73の後面側の屈曲部85で前方へ屈曲するとともに電線押さえ部73に引っ掛けられて支持され、その後、上方に延びる。詳細には、電線59a,61aは、爪部73bによって上方への移動を規制され、延出部73aによって車幅方向外側への移動を規制される。また、電線59a,61aは、バンド87で電線押さえ部73に固定される。
このように、電線押さえ部73が、側面視において吐出側ホース53及び吸入側ホース54の裏側に配置されて隠れるため、外観をすっきりと見せることができ、外見性を向上できる。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、側面カバー50は、車幅方向に並べて配置された複数の吸入側ホース54及び吐出側ホース53に沿うようにして、出力軸20bに設けられて後輪3に駆動力を伝達するドライブスプロケット29を覆うスプロケットカバー部70から配管カバー部71に向かって立設されて、スプロケットカバー部70と配管カバー部71とを一体に連結する接続壁部72を備える。このため、車幅方向に膨出する配管カバー部71の前後長を短くでき、配管カバー部71を含むエンジン20を車幅方向に小型化できる。さらに、スプロケットカバー部70と配管カバー部71とは接続壁部72で一体に連結されており剛性を確保できるため、配管カバー部71及び接続壁部72で吸入側ホース54及び吐出側ホース53を効果的に押さえることができる。
また、接続壁部72の吸入側ホース54及び吐出側ホース53に沿う箇所において、接続壁部72とスプロケットカバー部70との接続位置72aが、出力軸20bの中心軸Hよりも吸入側ホース54及び吐出側ホース53寄りに設けられるため、接続壁部72及び配管カバー部71が前後に占めるスペースを小さくできる。このため、エンジン20における出力軸20bの側方側の部分を幅方向に小型化できる。
また、接続壁部72の上端部及び下端部に接続されて、スプロケットカバー部70から配管カバー部71に向かって漸次隆起する補強膨出壁部74,74が、出力軸20bの側方を通過するシフトロッド83よりも前方に設けられる。このため、補強膨出壁部74,74によって接続壁部72の上端部及び下端部を補強して側面カバー50全体の剛性を効果的に高めることができる。
さらに、接続壁部72におけるスプロケットカバー部70との接続位置72a寄りに、吸入側ホース54及び吐出側ホース53が配置される側に貫通するスリット76,76が形成されるため、スリット76,76を通して吸入側ホース54及び吐出側ホース53の位置を確認しながら側面カバー50を組付けでき、作業性を向上できる。
また、スリット76,76は上下に複数形成され、これらスリット76,76の間に、スプロケットカバー部70から接続壁部72に向かって漸次隆起する中間補強壁部75が形成されるため、スリット76,76を設けた構成としながら、剛性を確保できる。
また、自動二輪車1の電線59a,61aは、吸入側ホース54に沿って吸入側ホース54と接続壁部72及び板部70aとの間に挟んで配置されるため、吸入側ホース54の配置スペースを利用して電線59a,61aを通すことができるとともに、吸入側ホース54と接続壁部72及び板部70aとで挟んで電線59a,61aを効果的に保持できる。
さらに、エンジン20の側面視で、電線59a,61aは吐出側ホース53及び吸入側ホース54の裏側に重なるように配置されるため、電線59a,61aを吐出側ホース53及び吸入側ホース54で隠すことができ、外観性を向上できる。
また、電線59a,61aの位置決めを行う電線押さえ部73がスプロケットカバー部70に一体に形成され、電線押さえ部73は、側面視で吐出側ホース53及び吸入側ホース54の裏側に重なるように配置される。このため、一体の電線押さえ部73で電線59a,61aを位置決めできるとともに、電線押さえ部73を吐出側ホース53及び吸入側ホース54で隠して外観性を向上できる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、側面カバー50は、チェーン31が巻き掛けられるドライブスプロケット29を覆うものとして説明したが、これに限らず、後輪3を駆動するベルトが巻き掛けられるドライブスプロケットを覆うものであっても良い。
また、上記実施の形態では、電線59a,61aは、吸入側ホース54と接続壁部72及び板部70aとの間に挟んで配置されるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。電線59a,61aは、吸入側ホース54とスプロケットカバー部70及び/又は接続壁部72との間に挟んで配置されていれば良い。
1 自動二輪車
3 後輪(駆動輪)
20 エンジン(内燃機関)
20b 出力軸(出力部)
29 ドライブスプロケット(駆動部材)
50 側面カバー
52 冷却装置
53 吐出側ホース(冷却水配管)
54 吸入側ホース(冷却水配管)
59a 電線
61a 電線
70 スプロケットカバー部(カバー)
71 配管カバー部
72 接続壁部(接続部)
72a 接続位置
73 電線押さえ部
74,74 補強膨出壁部(補強膨出部)
75 中間補強壁部(中央補強部)
76,76 スリット(開口)
80 シフトスピンドル(チェンジ軸)
82 シフトペダル
83 シフトロッド
H 中心軸

Claims (8)

  1. 自動二輪車(1)に搭載され機関を冷却する冷却装置(52)を備える内燃機関(20)と、当該内燃機関(20)の出力部(20b)に設けられて駆動輪(3)に駆動力を伝達する駆動部材(29)を車幅方向から覆うようにして前記内燃機関(20)に設けられるカバー(70)と、前記冷却装置(52)の複数の冷却水配管(53,54)を車幅方向から覆うよう設けられる配管カバー部(71)とを備えた自動二輪車用内燃機関のカバー構造において、
    車幅方向に並べて配置された複数の前記冷却水配管(53,54)に沿うようにして、前記カバー(70)から前記配管カバー部(71)に向かって立設されて、前記カバー(70)と前記配管カバー部(71)とを一体に連結する接続部(72)を備えたことを特徴とする自動二輪車用内燃機関のカバー構造。
  2. 前記接続部(72)の前記冷却水配管(53,54)に沿う箇所において、当該接続部(72)と前記カバー(70)との接続位置(72a)が、前記出力部(20b)の中心軸(H)よりも前記冷却水配管(53,54)寄りに設けられることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車用内燃機関のカバー構造。
  3. 前記自動二輪車(1)は、前記内燃機関(20)の後上部に設けられ当該内燃機関(20)の変速操作を入力するチェンジ軸(80)と、車体に設けられ乗員が変速操作を行うシフトペダル(82)と、前記チェンジ軸(80)及び前記シフトペダル(82)を接続するシフトロッド(83)とを備え、
    前記接続部(72)の上端部及び下端部に接続されて、前記カバー(70)から前記配管カバー部(71)に向かって漸次隆起する補強膨出部(74,74)が、前記内燃機関(20)の前記出力部(20b)の側方を通過する前記シフトロッド(83)よりも前方に設けられることを特徴とする請求項1または2記載の自動二輪車用内燃機関のカバー構造。
  4. 前記接続部(72)における前記カバー(70)との接続位置(72a)寄りに、前記冷却水配管(53,54)が配置される側に貫通する開口(76,76)が形成されることを特徴とする請求項3記載の自動二輪車用内燃機関のカバー構造。
  5. 前記開口(76,76)は上下に複数形成され、これら開口(76,76)の間に、前記カバー(70)から前記接続部(72)に向かって漸次隆起する中央補強部(75)が形成されることを特徴とする請求項4記載の自動二輪車用内燃機関のカバー構造。
  6. 前記自動二輪車(1)の電線(59a,61a)は、前記冷却水配管(54)に沿って当該冷却水配管(54)と前記カバー(70)及び/又は前記接続部(72)との間に挟んで配置されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の自動二輪車用内燃機関のカバー構造。
  7. 前記内燃機関(20)の側面視で、前記電線(59a,61a)は前記冷却水配管(54)の裏側に重なるように配置されることを特徴とする請求項6記載の自動二輪車用内燃機関のカバー構造。
  8. 前記電線(59a,61a)の位置決めを行う電線押さえ部(73)が前記カバー(70)に一体に形成され、当該電線押さえ部(73)は、側面視で前記冷却水配管(54)の裏側に重なるように配置されることを特徴とする請求項7記載の自動二輪車用内燃機関のカバー構造。
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