JP2015010375A - フェンス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上部固定金具6のフェンス本体2の第1凹溝部21aの凹溝21d内に金具本体61を挿入した状態で、係止爪部を支柱の上端に係止してフェンス本体2の上端部を支柱の上端に仮止め状態にし、支柱に設けられた丸孔のボルト挿通孔32を介して支柱のフェンス本体2とは逆側の壁面側から固定ボルト63のねじ部63bを金具本体61に設けられたねじ孔にねじ込んで金具本体61と支柱との間で金具係止部21b,21cを挟み込むように金具本体61を支柱側に引寄せて、フェンス本体2の上端部を支柱の上端に固定する。
【選択図】図4
Description
また、この種のフェンスとして図10および図11に示すフェンスFが提案されている(特許文献1)。
すなわち、このフェンスFは、通常、道路等の敷地外に配置されるフェンス本体100の上端部を支柱200の敷地側に向いた面から固定ボルト400をねじ込んでフェンス本体100の上端部を支柱200に支持固定するようになっている。
したがって、敷地外から上記固定ボルト400の解締が難しく、子供等が敷地外から固定ボルト400を弛めたり、取り除いたりするいたずらを防止できる。
一方、上記フェンスFの場合、図10および図11に示すように、支柱200のフェンス本体側の壁に引寄せ金具300を上下に移動可能にする長孔210を設ける必要がある。また、フェンスは、施工現場の状況や施主の都合によって、支柱200の長さを調整しなければならならないことがある。
他方、上記長孔210を設けるには特殊な工具を用いる必要があるため、上記フェンスFの場合、押出型材を施工作業者が現場で支柱200に加工することが難しい。
しかしながら、前者の場合、端材が多く発生するおそれがあり、後者の場合、工場で長さの異なる支柱200を多数ストックする必要があり、いずれもコストがかかるという問題が発生する。
また、本発明のフェンスは、フェンス本体が、上端部の支柱側壁面に、上下から張り出す上下一対の金具係止部を有する断面略横T字形をし、金具本体が遊嵌される支柱側に開口する凹溝を備える構成とされていることが好ましい。
なお、係止爪部は、1つでもよいが、2つ以上の係止爪を水平方向の間欠的に設けることが好ましい。
本発明のフェンスは、支柱の上部開口を塞ぐように、支柱キャップを設けることが好ましい。
この支柱嵌入部が、金具本体のねじ孔にねじ込まれる固定ボルトが挿通されてキャップ本体を上部端面に受けられた状態に保持するボルト挿通孔を備えている構成のものが好ましい。
支柱キャップの材質は、特に限定されないが、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂、これらの熱可塑性樹脂にガラス繊維やカーボン繊維等の補強繊維を混合した繊維強化樹脂や、アルミニウムやアルミニウム合金などの軽量金属が挙げられる。
また、フェンス本体は、二つ以上連結されていても構わない。
したがって、フェンスの施工現場においても、電動ドリルなどの一般的な工具を用いて容易にボルト挿通孔を穿設することができる。すなわち、施工現場で長尺の型材を必要な支柱の長さに切断し、上記のようにしてボルト挿通孔を穿設して支柱とすることができるので、端材の発生を少なくすることができるとともに、いろいろな長さの支柱をストックしておく必要がなく、コストダウンをはかることができる。しかも,敷地外から上記固定ボルトの解締が難しく、子供等が敷地外から固定ボルトを弛めたり、取り除いたりするいたずらを防止できる。
したがって、金具本体を凹溝内に遊嵌状態にセットし、係止爪部を支柱の上端に係止させた状態でフェンス本体を水平方向にずらせて固定ボルトのボルト挿通孔とねじ孔の位置合わせを容易に行うことができる。
したがって、固定ボルトの締め込み作業が容易になる。
図1〜図4は、本発明のフェンスの1つの実施の形態をあらわしている。
支柱3は、アルミニウムやアルミニウム合金の断面略正方形の筒状をした押出型材で形成され,所定間隔(1〜2m)でコンクリートブロックやコンクリート基礎などのベース8に下端が埋め込まれた状態で立設されている。
受け金具31は、断面略L字形の受部31aを備えている。
2つのボルト挿通孔32は、中心軸が一致するとともに、後述する固定ボルト63のねじ部63bの外径と略同じか少し大きい径をした同径の丸孔である。
上胴縁21は、アルミニウムやアルミニウム合金などの軽量金属材料の押出型材からなり、図3および図4に示すように、上記第1凹溝部21aと、第2凹溝部21eと、筒部21fとを備えている。
第2凹溝部21eは、下方に開口していて、後述する格子体23の上端部が第2凹溝部21eの長手方向の開口端からスライド嵌合されている。
そして、エンドキャップ4bおよびジョイント部材4bは、筒部21fの壁面を貫通してねじ込まれたビス41bによって抜け止め状態に上胴縁21に固定されている。
なお、エンドキャップ4aおよびジョイント部材4bは、特に限定されないが、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂、これらの熱可塑性樹脂にガラス繊維やカーボン繊維等の補強繊維を混合した繊維強化樹脂や、アルミニウムやアルミニウム合金などの軽量金属で形成されている。
凹溝部22cは、後述する格子体23の下端部が凹溝部22cの長手方向の開口端からスライド嵌合されている。
そして、エンドキャップ4bおよびジョイント部材4bは、22aの壁面を貫通してねじ込まれたビス41bによって抜け止め状態に下胴縁22に固定されている。
受け金具嵌合溝22bには、受け金具31の受部31aが嵌合している。すなわち、フェンス本体2が受け金具31によって下側から支持されている。
縦桟材23aは、アルミニウムやアルミニウム合金などの軽量金属材料の押出型材からなり、上端および下端が縦桟材支持金具23cに固定されている。
縦桟材支持金具23cは、ステンレス鋼板あるいは鋼板を打ち抜きプレス加工されている。
そして、金具本体61は、図5(b)に示すように、略T字形をしていて、T字の縦辺部分に設けた厚肉部にねじ孔61aが穿設されているとともに、支柱側に対面する面側に、ねじ孔61aの支柱側端から徐々に拡径するように設けられたボルト誘導部61bを備えている。
2つの係止爪部62は、金具本体61のT字の横辺部分の両側から支柱側に向かって延設されている。
支柱上端係止部62aの金具本体61からの延出長さは、金具係止部21b(21c)の肉厚と、支柱3の壁肉厚の合計より長くなっている。
キャップ本体51は、上面がフェンス本体2に向かって登り勾配となったテーパ面となっていて、下面が支柱3の上端面で受けられている。
また、第1嵌入部52には、支柱3のボルト挿通孔32と同径のボルト挿通孔52aが穿設されている。
ボルト挿通孔52aは、ボルト挿通孔32と中心軸が一致している。
また、第2嵌入部53は、長手方向の長さが係止爪62bの敷地側の面と支柱3の敷地側の内壁面との長さより少し短く形成されている。
すなわち、この固定ボルト63のねじ込みによって、金具本体61がその上下端が金具係止部21b、21cに係止された状態で支柱3側に引寄せられ、金具本体61と支柱3の壁面との間で金具係止部21b、21cが挟着された状態になっている。
(1)長尺の押出型材を規格化された長さあるいは施工現場の状況に応じた長さに切断し、支柱3の上端側にボルト挿通孔32を穿設する。
なお、押出型材の切断およびボルト挿通孔32の穿設は、工場でもよいし、施工現場で行ってもよい。
(2)図1、図3および図6に示すように、受け金具31をボルト挿通孔32が穿設された壁面の一方に取り付けるとともに、支柱3の下端側をベース8に埋め込み、受け金具31が敷地外を臨むように支柱3をベース8に立設状態とする。
なお、受け金具31の取り付けは、支柱3をベース8に埋め込む前でも後でも構わない。
(3)図6に示すように、上胴縁21の第1凹溝部21aの凹溝21d内に金具本体61を遊嵌状態にはめ込むとともに、係止爪部62を金具係止部21bと金具係止部21cの隙間を介して第1凹溝部21a外に突出するようにセットする。
(4)図7に示すように、受け金具31の受部31aが下胴縁22の受け金具嵌合溝22bに係合するとともに、支柱3の上端開口から係止爪62bを支柱3内に挿入し、フェンス本体2を仮止め状態にする。
(5)図8に示すように、フェンス本体2の金具係止部21b,21cの外壁面が支柱3の外壁面に略密着するようにフェンス本体2を手等で支持した状態で支柱キャップ5の第1嵌入部52および第2嵌入部53を、図9に示すように、支柱3内に完全に嵌入し、キャップ本体51の下面が支柱3の上端に密着するようにセットする。
なお、この状態で、第1嵌入部52のボルト挿通孔52aと、支柱3のボルト挿通孔32が一直線上に並んだ状態となる。
(6)上記(5)の状態を保持しながら、図9に示すように、固定ボルト63をフェンス本体2とは逆側の支柱3の壁に設けられたボルト挿通孔32から、ボルト挿通孔52a、他方のボルト挿通孔の順に通し、図4に示すように、固定ボルト63が支柱3を貫通した状態とするとともに、固定ボルト63の先端を金具本体61のねじ孔61aにねじ込み、金具本体61を支柱3側に引き寄せて、上下の金具係止部21b,21cを金具本体61と、支柱3の外壁面とで挟み込込ませることによってフェンス本体2の上端部を支柱3の上端部に固定する。
すなわち、この状態で、支柱キャップ5が固定ボルト63によって上方へ抜け無いように固定される。
また、第1嵌入部52のボルト挿通孔52aの軸方向両側の壁面が、支柱3のボルト挿通孔32が設けられた対面する内壁面に圧接状態となっているので、固定ボルト63の頭部から支柱3の壁面にかかる力が第1嵌入部52によって受けられている。
したがって、フェンス1の施工現場においても、電動ドリルなどの一般的な工具を用いて容易にボルト挿通孔32を穿設することができる。すなわち、施工現場で長尺の型材を必要な支柱の長さに切断し、上記のようにしてボルト挿通孔を穿設して支柱3とすることができるので、端材の発生を少なくすることができるとともに、いろいろな長さの支柱サをストックしておく必要がなく、コストダウンをはかることができる。
したがって、支柱キャップ5専用の固定ボルトが必要が無く、部品点数を少なくすることができるとともに、作業も簡略化できる。
したがって、固定ボルト63のねじ込み作業が容易になる。
上記の実施の形態では、金具本体が略T字形をしていたが、矩形をしていても構わない。
上記の実施の形態では、複数のフェンス本体を備えていたが、短いフェンスの場合、1枚のフェンス本体のみでも構わない。
上記の実施の形態では、支柱キャップが第1嵌入部と、第2嵌入部とを一対ずつ備えていたが、第1嵌入部と第2嵌入部とを一体化して嵌入部を1つのブロック状としても構わない。
2 フェンス本体
21 上胴縁
21a 第1凹溝部
21b、21c 金具係止部
21d 凹溝
21e 第2凹溝部
21f 筒部
22 下胴縁
22b 受け金具嵌合溝
22c 凹溝部
23 格子体
23a 縦桟材
23b 横桟材
23c 縦桟材支持金具
3 支柱
31 受け金具
31a 受部
32 ボルト挿通孔
4a エンドキャップ
4b ジョイント部材
41a 嵌入部
41b ビス
5 支柱キャップ
51 キャップ本体
52 第1嵌入部
52a ボルト挿通孔
53 第2嵌入部
6 上部固定金具
61 金具本体
61a ねじ孔
61b ボルト誘導部
62 係止爪部
62a 支柱上端係止部
62b 係止爪
63 固定ボルト
63a 頭部
63b ねじ部
8 ベース
Claims (5)
- フェンス本体の上端部の支柱側壁面に設けられた金具係止部に上部固定金具のフェンス本体係止部を係止した状態で、筒状の支柱を貫通して設けられた固定ボルトを前記上部固定金具のねじ孔にねじ込んで、前記フェンス本体係止部を前記支柱側に引き寄せて前記フェンス本体係止部と、支柱外壁面との間で前記金具係止部を挟み込んで前記フェンス本体の上端部を支柱に固定するようにしたフェンスであって、
前記上部固定金具は、フェンス本体係止部を有するとともに固定ボルトのねじ孔を備えた金具本体と係止爪部とを備え、
前記係止爪部が前記フェンス本体係止部を前記金具係止部に係止した状態で前記支柱の上端に係止されてフェンス本体の上端を仮止め状態に支持可能に形成されていることを特徴とするフェンス。 - フェンス本体が、上端部の支柱側壁面に、上下から張り出す上下一対の金具係止部と金具本体が遊嵌される凹溝を有する支柱側に開口する凹溝部を備える請求項1に記載のフェンス。
- 上部固定金具の係止爪部が、金具本体から支柱側に張り出すように設けられた略逆L字形をしている請求項1または請求項2に記載のフェンス。
- 支柱の上部開口を塞ぐ支柱キャップを有し、
この支柱キャップは、支柱の上部端面に受けられ上部開口を塞ぐキャップ本体と、
前記上部開口から支柱内に嵌入される支柱嵌入部を有し、
この支柱嵌入部が、金具本体のねじ孔にねじ込まれる固定ボルトが挿通されてキャップ本体を上部端面に受けられた状態に保持するボルト挿通孔を備えている請求項1〜請求項3のいずれかに記載のフェンス。 - 上部固定金具の金具本体が、支柱側の面にねじ孔の支柱側端から徐々に拡径するように設けられたボルト誘導部を備えている請求項1〜4のいずれかに記載のフェンス。
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