JP2015009553A - 記録装置および記録方法 - Google Patents

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和歌子 田中
Wakako Tanaka
和歌子 田中
岩崎 督
Osamu Iwasaki
督 岩崎
筑間 聡行
Satoyuki Chikuma
聡行 筑間
吉川 宏和
Hirokazu Yoshikawa
宏和 吉川
憲一 大貫
Kenichi Onuki
憲一 大貫
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Abstract

【課題】複数のサイズのドットを用いて双方向のマルチパス記録を行うシリアル型の記録装置において、ドットサイズごとの記録走査としながらも、キャリッジの速度や姿勢の変動に伴う画像のむらを抑える。
【解決手段】単位画像領域において、サイズの異なるドットのそれぞれは、異なる前記記録走査によって記録され、且つ同じサイズのドットは、往路と復路の両方の記録走査で記録されるように、記録データを各記録走査に分配する。
【選択図】図8

Description

本発明はシリアル型の記録装置に関する。特に、複数のサイズのドットを用いて双方向のマルチパス記録を行う場合の、記録方法に関する。
近年、高画質化への要求に応えるため、複数のサイズのドットを用いて記録媒体に多階調表現を行う記録装置が提供されている。しかし、ドットサイズの種類が増えると、様々な処理をドットのサイズごとに行う必要が生じるので、ホスト装置から記録装置への転送負荷や記録装置での処理負荷が大きくなる。特に、低価格および低いランニングコストで提供することが重視されるシリアル型の記録装置において、上記のような処理負荷の増大は大きな課題となる。
例えば、特許文献1には、大ドットと小ドットを吐出可能な記録ヘッドを用いながら、大ドットを記録する記録走査と小ドットを記録する記録走査とを異ならせる記録方法が開示されている。特許文献1のような構成によれば、大ドットを扱う処理と小ドットを扱う処理をずらして行うことが出来るので、記録装置が一度に受信するデータ量を抑えたり、記録装置で用意すべきメモリも少量化したりすることも出来る。更に、記録ヘッドの走査速度や駆動条件を、それぞれの記録走査で記録するドットのサイズに応じて調整出来るので、個々のドットを好適な状態で記録することが可能となる。
特開平11−208029号公報
しかしながら、本発明者らの検討によれば、記録ヘッドの往路方向と復路方向の両方でインクを吐出する双方向記録に特許文献1の記録方法を採用すると、画像弊害が現れる場合があることが確認された。
図1(a)および(b)は、双方向記録走査を行う際の、記録ヘッドを搭載したキャリッジの速度変化を示した図である。図において、横軸はキャリッジの位置、縦軸は各位置におけるキャリッジの走査速度を示し、図1(a)は往路方向に移動する際の速度変化、同図(b)は復路方向に移動する際の速度変化をそれぞれ示している。往路走査においても復路走査においても、加速→等速運動→減速の工程が順になされ、等速運動の最中に記録動作が行われる。
図1(a)を参照するに、往路走査の際、キャリッジは図の左側から右側に移動するが、加速が終了して等速運動に入った直後、キャリッジ速度が不安定になっていることが分かる。復路走査の場合も同様である。キャリッジは図の右側から左側に移動するが、やはり加速が終了して等速運動に入った直後にキャリッジ速度が不安定になっている(図1(b)参照)。これは、加速時に加えられていた力が瞬間的に外されたことに伴う現象と考えられ、キャリッジ速度のほか、キャリッジの姿勢も不安定になっている。そして、速度や姿勢が不安定なこのような領域は記録領域に含まれているので、往路走査では画像の左側に不安定な状態でドットが記録される領域が存在し、復路走査では画像の右側に不安定な状態でドットが記録される領域が存在することになる。
このような双方向記録で引用文献1のように、大ドット→小ドット→大ドット→小ドットの順に記録走査を行った場合、大ドットは常に往路走査で記録され小ドットは常に復路走査で記録される状態、あるいはその反対となる。つまり、いずれの走査においても、大ドットと小ドットはそれぞれが別の且つ同じ位置で乱れ、マルチパス記録で重ね合わされることによってその乱れは強調される。その結果、画像の左側が大ドットの不安定な領域となれば、図の右側は小ドットが不安定な領域となる。また、画像の右側が大ドットの不安定な領域となれば、図の左側は小ドットが不安定な領域となる。このように、大ドットと小ドットで画像の乱れる位置が明確に分離し、これが画像上のむらとして感知されてしまう。
本発明は、上記問題点を解決するために成されたものである。よってその目的とするところは、複数のサイズのドットを用いて双方向のマルチパス記録を行うシリアル型の記録装置において、ドットサイズごとの記録走査としながらも、キャリッジの速度や姿勢の変動に伴う画像のむらを抑えることである。
そのために本発明は、サイズの異なる複数のドットを記録媒体に記録することが可能な記録ヘッドを、前記記録媒体に対し往路および復路に移動させながら記録を行う記録走査と、該記録走査と交差する方向に前記記録媒体を搬送する搬送動作と、を繰り返すことにより前記記録媒体の単位画像領域に対し、複数の前記記録走査によって画像を形成する記録装置において、前記単位画像領域において、前記サイズの異なるドットのそれぞれは、異なる前記記録走査によって記録され、前記単位画像領域において、同じサイズのドットは、往路と復路の両方の前記記録走査によって記録されることを特徴とする。
本発明によれば、双方向のマルチパス記録において、キャリッジの主走査方向に速度変動が生じても、大ドットの記録位置が乱れる位置も小ドットの記録位置が乱れる位置も左右に分散させ、むらを目立ち難くすることが可能となる。
双方向記録走査を行う際の、キャリッジの速度変化を示した図である。 本発明に使用可能な記録装置の制御の構成を説明するためのブロック図である。 シリアル型のインクジェット記録装置の構成を示す斜視図である。 実施例1で使用する記録ヘッドの吐出口面の様子を示す図である。 画像処理部が実行する画像処理の工程を説明するためのブロック図である。 (a)および(b)は、大小ドット対応テーブルの内容例を示す図である。 (a)および(b)は、データの分配状態を比較する図である。 (a)および(b)は、記録媒体における記録状態を比較する図である。 (a)および(b)は、データの分配状態を比較する図である。 (a)〜(c)は、実施例2における記録状態を説明する図である。 実施例3で用いる記録ヘッドの吐出口面の様子を示す図である。 (a)〜(c)は、実施例3で採用可能なデータの分配状態を示す図である。 (a)〜(c)は、実施例3の記録状態例を示した図である。
以下、本発明に係る実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
図2は、本実施例で採用する記録装置の制御の構成を説明するためのブロック図である。図において、メインバスライン406には、画像入力部403、画像信号処理部404、中央制御部CPU400のようなソフト系処理手段のほか、図3で詳しく説明する画像出力部405の各ハード系処理手段とも接続されている。CPU400は、ROM401に格納されたプログラムに従って、画像入力部403、画像信号処理部404、ヘッド駆動制御回路415等、記録装置全体を制御する。この際RAM402はワークエリアとして使用される。
画像入力部403は、画像出力部405で記録する画像を提供するデバイスであり、ホストコンピュータのほか、デジタルカメラなどの形態とすることが出来る。画像処理部404は、CPU400の制御の下、画像入力部403が提供する画像データに様々な画像処理を施すことによって、画像出力部405の記録ヘッド412が記録可能な2値データを生成する。
ヘッド駆動制御回路415は、CPU400の制御の下、画像信号処理部404が生成した2値データに基づいて記録ヘッド412の駆動制御を行い、記録ヘッド412に設けられた複数の記録素子からインクを吐出する。インクの吐出方法としては、記録素子に配された電気熱変換素子に電圧を印加して膜沸騰を生じさせる形態でよいが、圧電素子に電圧を印加してその体積変動からインクを吐出する形態であっても良い。
回復系制御回路408は、CPU400の制御の下、回復系モータ409を駆動して記録ヘッド412の吐出口近傍をメンテナンスするためのワイパー410やキャップ411を動作させる。ヘッド温度制御回路414は、記録ヘッド412に配備されている温度センサ413の出力値を読み取り、これをCPU400に通知する。CPU400は、温度センサ413からの出力値に応じて、ヘッド温度制御回路414に記録ヘッド412全体の温度を調整させたり、ヘッド駆動回路425に記録ヘッド412の駆動条件を変更させたりする。CPU400によるこのような制御によって、記録ヘッド412の吐出量を安定した状態に維持することが出来る。
搬送制御回路417は、記録媒体Pを搬送するための搬送ローラを駆動する回路である。操作部407は、ユーザが記録動作に関わる様々なコマンドを画像出力部405に入力するためのユーザインタフェイスである。
図3は、図2において画像出力部405となるシリアル型のインクジェット記録装置の構成を示す斜視図である。記録時、記録媒体Pは、搬送ローラ1301とこれに従動するピンチローラ1302からなるローラ対、および排紙ローラ1305とこれに従動するピンチローラ1306からなるローラ対に挟持されながら、これらローラの回転に伴って副走査方向に搬送される。これら2組のローラ対の間にはプラテン1303が配備されており、記録媒体Pの背面を支えることによって平滑性を保っている。プラテン1303に支持されている記録媒体の位置は記録ヘッド412の記録可能領域となっている。この記録可能領域において、2本のガイドレール1309、1310に案内支持されて移動するキャリッジ1308上に搭載された記録ヘッド412は、上記搬送動作とは交差する主走査方向に往復移動しながらインクを吐出する。このような記録ヘッド412による記録主走査と、記録媒体Pの副操作方向への搬送動作とを交互に繰り返すことにより、記録媒体Pに画像が形成される。
図4は、記録ヘッド412の吐出口面の様子を示す図である。本実施例の記録ヘッド412には、シアン、マゼンタ、およびイエローのインクを吐出するためのノズル列が2列ずつ用意されている。各インク色については、5plのインクを吐出し記録媒体に大ドットを形成するa列と、2plのインクを吐出し記録媒体に小ドットを形成するb列とが、主走査方向に図のように並列配置している。各ノズル列において、吐出口の配列ピッチは600dpi(ドット/インチ)となっている。
図5は、本実施例の画像処理部404が実行する画像処理の工程を説明するためのブロック図である。画像処理部404は、CPU400の制御の下、まず画像入力部403から多値の画像データをデータ入力部501にて受信する。本実施例において、データ入力部501が受信する画像データは、シアン、マゼンタ、イエローの各色について8ビットの256階調で表されているものとする。以下、各インク色については並行且つ同様に処理が行われるので、以下は1つのインク色(たとえばシアン)についてのみ説明する。
データ入力部501は受け取ったデータを量子化部502に送り、量子化部502は、各色256値データ(8ビット)を4値データ(2ビット)に量子化する。これにより、各画素はLv0〜Lv3のいずれかのレベルに設定される。なお、量子化の方法としては、多値誤差拡散処理やディザ法など公知の方法を採用することが出来る。
量子化された4値データは、ドットデータ展開部505に送られる。ドットデータ展開部505は、大小ドット対応テーブル506を参照することにより、4値データを大ドットノズル列(a列)と小ドットノズル列(b列)のそれぞれに対応するデータに振り分ける。
図6(a)および(b)は、大小ドット対応テーブル506の内容例を示す図である。図6(a)のテーブルでは、各レベルに対し、大ドットノズル列(a列)と小ドットノズル列(b列)にそれぞれいくつのドットを記録させるのかを示している。例えば、Lv0の場合、当該画素には大ドットノズル列(a列)にも小ドットノズル列(b列)にも、データは与えられない(あるいは0データが与えられる)。結果、Lv0の画素には、ドットは記録されない。Lv1の場合、小ドットノズル列(b列)にのみ1ドット分のデータが与えられ、当該画素には小ドットが1つ記録されることになる。Lv2の場合、大ドットノズル列(a列)にも小ドットノズル列(b列)にも1ドット分ずつデータが与えられ、当該画素には大ドットと小ドットが1つずつ記録されることになる。Lv3の場合、大ドットノズル列(a列)には2ドット分、小ドットノズル列(b列)には1ドット分のデータが与えられ、当該画素には2つの大ドットと1つの小ドットが記録されることになる。
図6(b)は、図6(a)で示した各ノズル列のドット数を2ビットで表現した場合を示している。実際の大小ドット対応テーブル506には、このような状態でデータが記憶されている。そして、例えば量子化部502から入力された4値データがLv3であるとき、ドットデータ展開部505は、大小ドット対応テーブル506を参照することにより、“1101”の4ビット信号値を出力する。上位2ビットの“11”は大ドットのノズル列に2つ分のドットが与えられることを示し、下位2ビットの“01”は小ドットノズル列に1つ分のドットが与えられることを示している。
記録走査決定部507は、ドットデータ展開部から受け取った4ビットデータ、すなわち大ドットノズル列の記録データおよび小ドットノズル列の記録データを、マルチパス記録の各記録走査に分配する。マルチパス記録とは、記録ヘッドによる1回の記録走査によって記録可能な領域を、複数の記録走査に分割して記録する方法である。本実施例では、8パスのマルチパス記録を採用するものとし、記録が決定された1つのドットは、8回の記録走査のうちいずれか1回の記録走査で記録される。すなわち、記録走査決定部507は、ドットデータ展開部から受け取った大ドットノズル列の記録データおよび小ドットノズル列の記録データのそれぞれについて、第1走査〜第8走査のいずれで記録するかを決定する。この際、処理の軽減化を図るため、大ドットと小ドットは異なる記録走査で記録されるようにする。
図7(a)および(b)は、本実施例と特許文献1とでデータの分配状態を比較する図である。図7(a)は特許文献1におけるデータ分配状態、同図(b)は本実施例におけるデータ分配状態をそれぞれ示している。図7(a)を参照するに、特許文献1では、第1、第3、第5および第7の奇数番目走査をa列に分配し、第2、第4、第6および第8の偶数番目走査をb列に分配している。そのため、大ドット(a列)は往路走査のみで記録され小ドット(b列)は復路走査のみで記録される結果となる。
これに対し、本実施例では、大ドットも小ドットも往路走査と復路走査の両方で記録されるようにするため、図7(b)を参照するに、第1、第4、第5および第8の記録走査をa列に分配し、第2、第3、第6および第7の走査をb列に分配している。結果、大ドット(a列)は第1、第5の往路走査と第4、第8の復路走査で記録され、小ドット(b列)は第2、第6の復路走査と第3、第7の往路走査で記録される。
なお、このようなデータの振り分けは、例えば、互いに補完関係にある4つのマスクパターンを用意することによって実現することができる。具体的には、ドットデータ展開部505からの出力信号の上位2ビットと4つのマスクパターン夫々との間で論理積演算を行い、その結果を目的の記録走査に宛がえば、大ドット用の各記録走査で記録するデータが決定する。また、ドットデータ展開部505からの出力信号の下位2ビットと4つのマスクパターン夫々との間で論理積演算を行い、その結果を目的の記録走査に宛がえば、小ドット用の各記録走査で記録するデータが決定する。
図8(a)および(b)は、本実施例と特許文献1とで記録媒体における記録状態を比較する図である。8パスのマルチパス記録を行う場合、記録ヘッドのノズル列領域は搬送方向に8ブロックに分割され、各記録走査が終了するたびに記録媒体は1ブロック分だけ搬送方向に搬送される。これにより、記録媒体の1ブロック分の幅に相当する単位画像領域は、異なるブロックによる8回の記録走査によって画像が完成する。
ここで、第1走査〜第8走査によって画像が完成する1ブロック分の領域に注目すると、特許文献1(図8(a))でも本実施例(図8(b))でも、a列による4回の記録走査とb列による4回の記録走査で記録が行われていることがわかる。但し、図8(a)を参照するに、特許文献1ではa列による4回の記録走査は全て往路走査で行われ、b列による4回の記録走査は全て復路走査で行われている。このため、図1(a)および(b)で示したような速度変動が生じる場合、大ドットと小ドットで記録位置が乱れる位置が左右に分離し、むらとして感知されてしまう恐れが生じる。
一方、図8(b)を参照するに、本実施例の記録方法を採用すると、a列による4回の記録走査のうち2回の記録走査は往路走査で行われ、残りの2回の記録走査は復路走査で行われる。また、b列による4回の記録走査についても、2回の記録走査は往路走査で行われ、残りの2回の記録走査は復路走査で行われる。この場合、図1(a)および(b)で示したような速度変動が生じても、大ドットの記録位置が乱れる位置も小ドットの記録位置が乱れる位置も左右に分散し、むらを目立ち難くすることが可能となる。
本実施例も実施例1と同様、図1〜図5で説明した記録装置を用いるものとする。但し、実施例1の記録装置では8パス双方向のマルチパス記録を行っていたのに対し、本実施例では6パス双方向のマルチパス記録を行うものとする。
図9(a)および(b)は、本実施例と特許文献1とでデータの分配状態を比較する図である。図9(a)は特許文献1の方法でデータを分配した状態、同図(b)は本実施例におけるデータ分配状態をそれぞれ示している。図9(a)を参照するに、特許文献1では、第1、第3、第5の奇数番目走査をa列に分配し、第2、第4、第6の偶数番目走査をb列に分配している。そのため、大ドット(a列)は往路走査のみで記録され小ドット(b列)は復路走査のみで記録される結果となる。
これに対し、本実施例では、大ドットも小ドットも往路走査と復路走査の両方で記録されるようにするため、図9(b)を参照するに、第1、第4、第5の記録走査をa列に分配し、第2、第3、第6の走査をb列に分配している。結果、大ドット(a列)は第1、第5の往路走査と第4の復路走査で記録され、小ドット(b列)は第2、第6の復路走査と第3の往路走査で記録される。
しかしながら、画像処理部404の記録走査決定部507が図9(b)のように記録データを分配しても、本実施例のように大ドットと小ドットのそれぞれが奇数回(3回)の記録走査で記録される場合には、新たな課題が現れることが確認された。そして、本発明者らの検討によれば、そのような新たな課題も、記録走査ごとに行う搬送動作を工夫することによって解決することが出来た。以下、図を用いて具体的に説明する。
図10(a)〜(c)は、本実施例における記録状態を実施例1と同様に説明する図である。6パスのマルチパス記録を行う場合、記録ヘッドのノズル列領域は搬送方向に6ブロックに分割される。そして、実施例1と同様の方法を採用すれば、各記録走査が終了するたびに記録媒体は1ブロック分だけ搬送方向に搬送される。
ここで、第1走査〜第6走査によって画像が記録される1ブロック分の領域に注目する。特許文献1(図10(a))では、どの領域もa列による3回の記録走査とb列による3回の記録走査で画像が記録されているのに対し、実施例1と同様の方法(図10(b))を採用すると、a列b列夫々が行う記録走査の数が領域ごとに異なっている。例えば、バンド1、バンド3、バンド5には、a列の記録走査3回とb列の記録走査3回が行われているが、バンド2とバンド6には、a列の記録走査2回とb列の記録走査4回が行われている。また、バンド4には、a列の記録走査4回とb列の記録走査2回が行われている。このように、大ドットを記録するための記録走査数と小ドットを記録するための記録走査数が領域ごとに異なってしまうと、図10(a)と比較して、左右のむらは軽減されるものの、バンド単位の濃度むらが目立ってしまう恐れが生じる。
これに対し、図10(c)は、本実施例で採用する記録方法を示す図である。本実施例では、6パス双方向のマルチパス記録を行うが、各記録走査が終了するたびに1ブロックの搬送動作は行わず、記録走査が2回連続して行われる度に2ブロック分の搬送動作を行うものとする。このような本実施例を採用すれば、いずれの領域(バンド)もa列の記録走査3回とb列の記録走査3回で画像を記録することが出来、これらa列による3回の記録走査もb列による3回の記録走査も、往路走査と復路走査の両方で行うことが出来る。結果、奇数パスによるバンドむらを招致することなく、実施例1と同様の効果を得ることが可能となる。
図11は、本実施例で用いる記録ヘッド1001の吐出口面の様子を示す図である。本実施例の記録ヘッド1001には、シアン、マゼンタ、およびイエローのインクを吐出するための吐出口列が3列ずつ用意されている。各インク色については、記録媒体に大ドットを形成する大ドットノズル列aと、記録媒体に中ドットを形成する中ドットノズル列bと、記録媒体に小ドットを形成する小ドットノズル列cとが、主走査方向に図のように並列配置している。本実施例ではこのような記録ヘッド1001を用いて、6パス双方向のマルチパス記録を行う場合について説明する。
図12(a)〜(c)は、本実施例で採用可能なデータの分配状態を示す図である。本実施例では、大ドット、中ドット、小ドットの夫々が1回の往路走査と1回の復路走査で記録されるようにする。図12(a)の場合、第1走査と第4走査をa列に分配し、第2走査と第5走査をb列に分配し、第3走査と第6走査をc列に分配している。図12(b)の場合、第1走査と第6走査をa列に分配し、第2走査と第5走査をb列に分配し、第3走査と第4走査をc列に分配している。図12(c)の場合、第1走査と第2走査をa列に分配し、第3走査と第4走査をb列に分配し、第5走査と第6走査をc列に分配している。いずれの場合も、大ドット、中ドット、小ドットのそれぞれは、1回の往路走査と1回の復路走査で記録される。
図13(a)〜(c)は、図12(a)〜(c)のようなデータ分配を行った場合の記録状態を夫々示した図である。いずれの領域(バンド)についても、a列の往路走査と復路走査、b列の往路走査と復路走査、c列の往路走査と復路走査をそれぞれ1回ずつ行っている。結果、図1(a)および(b)で示したような速度変動が生じても、大ドット、中ドット、小ドットの記録位置が乱れる位置をそれぞれ左右に分散し、むらを目立ち難くすることが可能となる。
なお、以上説明した実施例では、シアン、マゼンタおよびイエローのインクを吐出する記録ヘッドを用いたカラーインクジェット記録装置を例に説明してきたが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。これら3色のほかにブラックなど他のインク色を使用してもよいし、ブラックのみの大ドットノズル列と小ドットノズル列を用いてモノクローム画像を出力する場合であっても良い。いずれにせよ、1色のインクに対し2種類以上のサイズのドットを記録可能なシリアル型の記録装置であれば、本発明は有効に機能する。
更に、以上では、図2を用いて、画像入力部と画像出力部と画像処理部がそれぞれCPUによって制御される形態の記録装置(記録システム)を例に説明してきたが、本発明はこのような構成に限定されるものでもない。例えば、CPU400や画像処理部404を設けず、画像入力部403から受信する画像データに対する様々な処理を画像出力部(プリンタ)のCPUが行う形態とすれば、画像出力部(プリンタ)が本発明の記録装置となる。また、画像入力部(ホスト装置)において、上述したような画像処理の全てを行い、各ノズル列の記録データを画像出力部に供給するような形態であれば、画像入力部(ホスト装置)403と画像出力部(プリンタ)から成るシステムが本発明の記録装置となる。
400 CPU
403 画像入力部
404 画像処理部
405 画像出力部
412 記録ヘッド
505 ドットデータ展開部
506 大小ドット対応テーブル
507 記録走査決定部

Claims (5)

  1. サイズの異なる複数のドットを記録媒体に記録することが可能な記録ヘッドを、前記記録媒体に対し往路および復路に移動させながら記録を行う記録走査と、該記録走査と交差する方向に前記記録媒体を搬送する搬送動作と、を繰り返すことにより前記記録媒体の単位画像領域に対し、複数の前記記録走査によって画像を形成する記録装置において、
    前記単位画像領域において、前記サイズの異なるドットのそれぞれは、異なる前記記録走査によって記録され、
    前記単位画像領域において、同じサイズのドットは、往路と復路の両方の前記記録走査によって記録されることを特徴とする記録装置。
  2. 前記単位画像領域において、前記サイズの異なる複数のドットは、等しい数ずつの異なる前記記録走査によって記録され、
    前記単位画像領域において、同じサイズのドットは、等しい数の往路の前記記録走査と復路の前記記録走査によって記録されることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記記録走査と前記搬送動作は交互に行われることを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記単位画像領域において、前記サイズの異なる複数のドットは、等しい数ずつの異なる前記記録走査によって記録され、
    前記単位画像領域において、同じサイズのドットは、異なる数の往路の前記記録走査と復路の前記記録走査によって記録され、
    前記搬送動作は、複数の前記記録走査が連続して行われた後に行われることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  5. サイズの異なる複数のドットを記録媒体に記録することが可能な記録ヘッドを、前記記録媒体に対し往路および復路に移動させながら記録を行う記録走査と、該記録走査と交差する方向に前記記録媒体を搬送する搬送動作と、を繰り返すことにより前記記録媒体の単位画像領域に対し、複数の前記記録走査によって画像を形成する記録方法において、
    前記単位画像領域において、前記サイズの異なるドットのそれぞれは、異なる前記記録走査によって記録され、
    前記単位画像領域において、同じサイズのドットは、往路と復路の両方の前記記録走査によって記録されることを特徴とする記録方法。
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