JP2015009526A - 樹脂成形装置及び樹脂成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な脱気度を保ちつつ、生産性を向上させることができる樹脂成形技術を提供することを課題とする。
【解決手段】エレメント32は、壁43に空気は通すが液状樹脂は通さない微細穴44が多数設けられている多孔管である。いわゆる中空糸膜製管が最適である。矢印(1)のように、空気が含まれている液状樹脂を流すと、一部の空気が矢印(2)、(2)のように壁43を透過してエレメント32の外へ流出する。エレメント32の外は真空であるため、空気の流出が促される。結果、空気濃度が下がった液状樹脂が矢印(3)のようにエレメント32から流出する。
【効果】空気の移動距離が短いため、短時間で脱気が可能となる、良好な脱気度を保ちつつ、生産性を向上させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、液状樹脂が樹脂材料供給路を介して型へ供給される樹脂成形装置及び方法に関する。
液状樹脂を型へ射出し、反応硬化させて樹脂成形品を得ることは広く行われている。何らかの理由により、液状樹脂に空気が混じると、樹脂成形品に小さな空洞ができる。空洞が表面に現れるとピンホールと呼ばれる欠陥となり外観性が低下する。また、内部に空洞ができると、強度低下が懸念される。
よって、空気を除去する技術、すなわち脱気技術が求められ、各種の脱気法が提案されてきた(例えば、特許文献1(第1図)参照。)。
特許文献1の第1図に示されるように、A成分タンク(1)(括弧付き数字は、特許文献1に記載された符号を示す。以下同様)にA成分材料が貯留され、B成分タンク(2)にB成分材料が貯留される。
2つの成分材料は、スタティックミキサー(4)で撹拌混合さる。混合材は、減圧緩衝アダプター(7)を介して型(12)へ供給される。
減圧緩衝アダプター(7)に真空ホース(9)が接続されているため、減圧緩衝アダプター(7)内が減圧される。この減圧により混合材に内包される空気が排出される。脱気された混合材が、型(12)に供給されるため、良質の樹脂成形品が得られる。
減圧緩衝アダプター(7)の拡大断面図を図7に示す。
図7において、バルブ101を閉じ、バルブ102を開いて、所定量の混合材103を供給し、バルブ102を閉じる。混合材103の高さ(深さ)Hは、数十mmとなる。
この状態で真空ポンプ104を始動する。すると、容器105内で且つ混合液103の上方の空間106が減圧される。特許文献1第2頁右下欄第13行に「約5分間、−76cmHg」との記載がある。すなわち、真空度−76cmHgで約5分間脱気される。
ところで、下位のバルブ101の近傍に存在する気泡107は、高さHだけ混合材103中を浮上する。混合材103は粘性液体であるため、気泡107が空間106に到達するまでの所要時間は5分を超える場合がある。
すると、空気が十分に除去されない混合材103が型へ供給される心配があり、成形品不良が起こる。
対策として、脱気時間を10分、20分のように延長すると、脱気度は向上するが、生産性が半減する。
良好な脱気度を保ちつつ、生産性を向上させることができる樹脂成形技術が求められる。
特開昭61−121903号公報
本発明は、良好な脱気度を保ちつつ、生産性を向上させることができる樹脂成形技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、液状樹脂が樹脂材料供給路を介して型へ供給され、樹脂成形品を得る樹脂成形装置であって、
前記樹脂材料供給路に、前記液状樹脂に混入している空気を除去する脱気機構が介設され、
この脱気機構は、脱気容器と、この脱気容器に収納される複数のエレメントと、前記脱気容器内で且つ前記エレメントの外又は内の空間を排気する真空ポンプとからなり、
このエレメントは、壁に前記空気は通すが前記液状樹脂は通さない微細穴が多数設けられている管であることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、樹脂材料供給路は、液状樹脂を貯える樹脂貯留タンクと、この樹脂貯留タンクから液状樹脂を取り出して樹脂貯留タンクへ戻す循環路と、この循環路に介設され液状樹脂を循環させる循環ポンプと、樹脂貯留タンク又は循環路から分岐し型まで延びる連結路と、この連結路に介設され液状樹脂を圧送する圧送ポンプとからなり、循環路による液状樹脂の循環と、連結路による液状樹脂の型への供給を切り替える制御部を備えていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、循環路に、この循環路を流れる液状樹脂の含有気体濃度を計る含有気体濃度計を備え、この含有気体濃度計で計測する含有気体濃度に応じて循環ポンプの回転速度を制御するポンプ速度制御部を備えていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、液状樹脂が樹脂材料供給路を介して型へ供給され、樹脂成形品を得るものであり、前記樹脂材料供給路に、前記液状樹脂に混入している空気を除去する脱気機構が介設され、この脱気機構はエレメントを備え、このエレメントは、壁に前記空気は通すが前記液状樹脂は通さない微細穴が多数設けられている管である樹脂成形装置を用いて実施する樹脂成形方法であって、
循環ポンプで樹脂貯留タンク内の前記液状樹脂を循環させると共に前記脱気機構で脱気する循環脱気工程と、
脱気が完了したら前記樹脂貯留タンク内の前記液状樹脂を、前記型へ供給する加圧供給工程とからなることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、脱気完了は、含有気体濃度計で計測した含有気体濃度が脱気管理値を下回ったときであることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、脱気機構は、脱気容器と、この脱気容器に収納される複数のエレメントと、脱気容器内で且つエレメントの外又は内の空間を排気する真空ポンプとからなり、このエレメントは、壁に空気は通すが液状樹脂は通さない微細穴が多数設けられている管からなる。
エレメントを構成する多孔管は、外径が数mmのものを採用することができる。エレメント外は真空空間である。多孔管の中心に気泡があるとすると、この気泡は数mmの半分の距離を移動するだけで、真空空間に到達し排気される。
従来の技術で述べた高さ(深さ)Hは、数十mmであり、この数十mmが気泡の移動距離に相当する。一方、請求項1での移動距離は数mmである。
脱気所要時間は気泡の移動距離にほぼ比例するから、本発明によれば脱気所要時間は、従来の1/10程度に短縮することができ、従来よりも生産性を大幅に高めることができる。脱気が盛んに行われるため、脱気度は良好となる。
よって、本発明によれば、良好な脱気度を保ちつつ、生産性を向上させることができる樹脂成形技術が提供される。
請求項2に係る発明では、循環路で液状樹脂を循環させるときには、第2バルブを閉じ、第1バルブを開く制御を行い、連結路で液状樹脂を型へ供給するときには、第1バルブを閉じ、第2バルブを開く制御を行う。
循環路に配置するエレメントは微細穴を有するために、エレメントの壁は必然的に薄い膜となる。薄い膜であるためエレメントの耐圧力は小さい。このようなエレメントの破損を防止するために、本発明では、連結路で液状樹脂を型へ供給するときには、第1バルブを閉じことで、圧送ポンプの吐出圧が循環路に加わらないようにする。
循環ポンプの吐出圧より、圧送ポンプの吐出圧が遥かに高く設定することができるため、生産性が低下する心配はない。
よって、本発明によれば、生産性を維持しつつ、エレメントの長寿命化を図ることができる。
さらには、脱気容器(実施例では仕切り板)にエレメントを固定している固定部(例えば、エポキシ樹脂のような接着性樹脂を用いることができる)の破損を防止することができる。
請求項3に係る発明では、循環路に含有気体濃度計を備え、この含有気体濃度計で計測する含有気体濃度に応じて循環ポンプの回転速度を制御する。
含有酸素量に応じて循環ポンプの回転速度を制御することで、生産性を調整することができると共にエレメントへの負担を調整することができる。
請求項4に係る樹脂成形方法は、循環脱気工程と、加圧供給工程とからなる。循環脱気工程と加圧供給工程とを時系列的に区分した。循環脱気工程では液状樹脂は低圧で循環され、加圧供給工程では液状樹脂は高圧で圧送される。循環脱気工程で使用されるエレメントに、高圧の液状樹脂が流入することはないため、エレメントの耐久性を高める必要はない。加えて、脱気容器、特に脱気容器にエレメントを固定している固定部の耐久性を高める必要がない。
請求項5に係る発明は、脱気完了は、含有気体濃度計で計測した含有気体濃度が脱気管理値を下回ったときとする。
脱気完了を時間で管理することはよく行われる。時間での管理は簡単であるが、設定時間が短すぎると脱気不十分の液状樹脂が型へ供給され、好ましくない。そこで、設定時間は安全を見込んで長めに設定される。しかし、設定時間が長いほどサイクルタイムが延びて生産性が低下する。
この点、本発明は含有気体濃度が脱気管理値を下回ったら脱気完了と判定する。含有気体濃度を監視するため、脱気不十分の液状樹脂が型へ供給される心配はない。
本発明に係る樹脂成形装置の原理図である。 脱気機構の断面図である。 図2の3部拡大図である。 樹脂成形装置の作用図である。 図3の5−5線断面図である。 変形例を示す図である。 従来の減圧緩衝アダプターの作用説明図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1に示すように、樹脂成形装置10は、第1液状樹脂11Aが第1樹脂材料供給路20Aを介してミキシングヘッド12に送られ、第2液状樹脂11Bが第2樹脂材料供給路20Bを介してミキシングヘッド12に送られ、このミキシングヘッド12で混合された後に、型13へ供給され、樹脂成形品を得る装置である。
好ましくは、余剰の第1液状樹脂11Aはリターン路14Aを介して樹脂貯留タンク21Aへ戻され、余剰の第2液状樹脂11Bはリターン路14Bを介して樹脂貯留タンク21Bへ戻されるようにする。リターン路14A、14Bで流動させ続けるため、次の供給まで間があっても液状樹脂11A、11Bの変質を防止することができる。なお、リターン路14A、14Bは省くことができるため、以下の説明では、リターン路14A、14Bの説明は省略する。
第1液状樹脂11Aは、例えば、A成分液としてのポリオールであり、第2液状樹脂11Bは、例えば、B成分液としてのイソシアネートである。A成分液とB成分液を混合することで反応し、硬化する。硬化を考慮して、直前のミキシングヘッド12で混合し、反応を開始させる。
なお、本発明は、第1樹脂材料供給路20Aだけにも適用できる。この場合は、第2樹脂材料供給路20Bは省かれ、ミキシングヘッド12は不要となる。
第1樹脂材料供給路20Aは、第1液状樹脂11Aを貯える樹脂貯留タンク21Aと、この樹脂貯留タンク21Aから第1液状樹脂11Aを取り出して樹脂貯留タンク21Aへ戻す循環路22Aと、この循環路22Aに介設され第1液状樹脂11Aを循環させる循環ポンプ23Aと、循環路22Aから分岐し(又は想像線で示すように樹脂貯留タンク21Aから分岐し)型13まで延びる連結路24Aと、この連結路24Aに介設され第1液状樹脂11Aを圧送する圧送ポンプ25Aとからなる。
循環路22Aに、脱気機構30が介設される。さらに、この脱気機構30の上流側にて循環路22Aに第1バルブ26Aが介設される。
また、連結路24Aには、圧送ポンプ25Aと樹脂貯留タンク21A又は循環路22Aの間位置に、第2バルブ27Aが介設される。
循環路22Aで第1液状樹脂11Aを循環させるときには、第2バルブ27Aを閉じ、第1バルブ26Aを開く。
又は、連結路24Aで第1液状樹脂11Aを型13へ加圧供給するときには、第1バルブ26Aを閉じ、第2バルブ27Aを開く。
第1バルブ26Aの開閉制御及び第2バルブ27Aの開閉制御は、弁開閉制御部28Aで一括して実施する。
第2樹脂材料供給路20Bは、第1樹脂材料供給路20Aと同構成であるため、符号の添え字AをBに変更する。詳しい説明は省略する。
図2に示すように、脱気機構30は、脱気容器31と、この脱気容器31に収納される複数のエレメント32と、脱気容器31内で且つエレメント32の外の空間を排気する真空ポンプ33とからなる。なお、真空ポンプ33でエレメント32の内の空間を排気するようにしてもよい。
詳細には、脱気容器31は、筒部34と、入口管35を備え筒部34の一方の開口を塞ぐ板36と、出口管37を備え筒部34の他方の開口を塞ぐ板38とからなる。脱気容器31内には、板36に平行に第1仕切板41が渡され、板36に平行に第2仕切板42が渡される。第1仕切り板41と板36との間に第1室45が形成され、第2仕切り板42と板38との間に第2室46が形成される。
そして、数本以上のエレメント32が、第1仕切板41と第2仕切板42とに掛け渡される。
図3に示すように、エレメント32は、壁43に空気は通すが液状樹脂は通さない微細穴44が多数設けられている多孔管である。いわゆる中空糸膜製管が最適である。
矢印(1)のように、空気が含まれている液状樹脂を流すと、一部の空気が矢印(2)、(2)のように壁43を透過してエレメント32の外へ流出する。エレメント32の外は真空であるため、空気の流出が促される。結果、空気濃度が下がった液状樹脂が矢印(3)のようにエレメント32から流出する。
図2にて、入口管35を介して、第1室45へ流入した液状樹脂は多数本のエレメント32に分流し、多数本のエレメント32の各々を流れる。この流れの間に、図3で説明したように空気の一部が真空ポンプ33で排出され、空気濃度が下げられた液状樹脂が第2室46に集まり、出口管37から排出される。循環を繰り返すことで、効果が累積して空気濃度がより低下する。
以上の構成からなる樹脂成形装置10の作用を次に述べる。
図4(a)は、循環工程を説明する図であり、先ず、入口弁47A、47Bを開いて、樹脂貯留タンク21A、21Bへ所定量の第1・第2樹脂材料11A、11Bを貯留させる(貯留工程)。
次に、入口弁47A、47Bを閉じ、第2バルブ27A、27Bを閉じ、第1バルブ26A、26Bを開き、循環ポンプ23A、23Bを作動させる。第1・第2樹脂材料11A、11Bを循環させると、脱気機構30、30により脱気がなされる(循環脱気工程)。
循環脱気工程では、脱気機構30、30の出口で含有気体濃度計49A、49Bにより、液状樹脂に残存する酸素の濃度を連続的に計測する。樹脂成形品で許容される含有気体濃度を脱気管理値として予めポンプ速度制御部50A、50Bに記憶させる。ポンプ速度制御部50A、50Bは、含有気体濃度計49A、49Bで計測した含有気体濃度が脱気管理値を下回ったとき、脱気が完了したと判定する。
なお、含有気体濃度計49A、49Bは、酸素濃度計が好適であるが、その他に、配管に設けたガラスなどで構成される窓を通して液状樹脂内の気泡をカメラ等にて監視し計測する方法や、液状樹脂に光を当ててその反射光の屈折度を計る濁度計であってもよく、種類、構造は任意である。
図4(b)は加圧供給工程を説明する図であり、脱気が完了したという情報を受けた弁開閉制御部28A、28Bは、第1バルブ26A、26Bを閉じ、第2バルブ27A、27Bを開き、圧送ポンプ25A、25Bを作動させ、樹脂貯留タンク21A、21B内の液状樹脂11A、11Bを、連結路24A、24B及びミキシングヘッド12を介して型13に加圧供給する(加圧供給工程)。
図4(a)では、循環ポンプ23Aの吐出圧は、エレメント(図3、符号32)の耐圧に基づいて決定される。エレメントの耐圧は小さいため、循環ポンプ23Aは低圧ポンプとなる。
一方、図4(b)では、圧送ポンプ25Aの吐出圧は、脱気機構30に及ばない。第1バルブ26Aが閉じられているからである。結果、圧送ポンプ25Aの吐出圧は、エレメントの耐圧に無関係に自由に決定することができる。圧送ポンプ25Aの吐出圧はA成分液とB成分液の混合に必要な圧力に基づいて決定される。型13の耐圧は大きいため、圧送ポンプ25Aは高圧ポンプとなる。
なお、図4(a)にて、含有気体濃度計49A、49Bで計測する含有気体濃度に応じて循環ポンプ23A、23Bの回転速度を制御することが望ましい。具体的には、液体樹脂の性質(例えば材料粘度等)によって循環流速と脱気効率の関係が変化することから、例えば循環流速と脱気効率が比例関係にある材料の場合は回転速度を高めて循環流速を高め脱気を促す。結果、脱気時間が延びる心配はなく、生産性が維持される。残存酸素が少ないときには、循環流速と脱気効率が比例関係にある材料の場合は回転速度を下げて循環流速を下げる。結果、エレメントへの負担が軽減され、エレメントの更なる長寿命化が可能となる。
すなわち、ポンプ速度制御部50A、50Bに、脱気完了の判定と、循環ポンプ23A、23Bの回転制御とを実施させる。
次に、本発明のエレメント32と従来の減圧緩衝アダプターとを比較検討する。
図5は図3の5−5線断面図であり、エレメント32は外径dが数mmの管である。エレメント32外は真空空間である。管の中心に気泡51があるとすると、この気泡51は数mmの半分の距離hを移動するだけで、真空空間に到達し排気される。
一方、図7に示す高さ(深さ)Hは、数十mmである。Hとhは、気泡の移動距離に相当する。図7の距離Hは数十mmで、図5の距離hは数mmである。
脱気所要時間は気泡の移動距離にほぼ比例するから、本発明によれば脱気所要時間は、1/10程度に短縮することができ、生産性を大幅に高めることができる。速やかに脱気されるため、脱気度は良好となる。
本発明に係る別実施例を次に説明する。
図6に示すように、循環路22Aに、2個又はそれ以上の個数の脱気機構30、30を並列に配置することは好ましい。その他の構成要素は図1と同一であるため、符号を流用して詳細な説明は省略する。
脱気機構30を2個にすると液状樹脂の流量を倍増させることができる。逆に、脱気機構30、30の各々を小型化することができる。
脱気機構30、30は、並列配置の外、直列に配置することも可能である。すなわち、循環路22Aに、エレメント32を直列に複数個配置することで、処理効率を高めることができる。ただし、直列配置では、エレメント32を1個配置した場合に比較して、圧力損失が増大する。流量が低下しないように圧力設定を行う必要がある。
尚、本発明は、成形前に脱気が必要な液状樹脂を用いた各種成型法(例えば、射出成型法や真空注入法など)へ適用が可能である。
本発明は、液状樹脂に空気が混ざる虞があり、脱気する必要がある樹脂成形装置及び方法に好適である。
10…樹脂成形装置、11A…液状樹脂(第1液状樹脂)、11B…液状樹脂(第2液状樹脂)、13…型、20A…樹脂材料供給路(第1樹脂材料供給路)、20B…樹脂材料供給路(第2樹脂材料供給路)、21A、21B…樹脂貯留タンク、22A、22B…循環路、23A、23B…循環ポンプ、24A、24B…連結路、25A、25B…圧送ポンプ、26A、26B…第1バルブ、27A、27B…第2バルブ、28A、28B…弁開閉制御部、30…脱気機構、31…脱気容器、32…エレメント、33…真空ポンプ、43…エレメントの壁、44…微細穴、49A、49B…含有気体濃度計、50A、50B…ポンプ速度制御部、51…気泡。

Claims (5)

  1. 液状樹脂が樹脂材料供給路を介して型へ供給され、樹脂成形品を得る樹脂成形装置であって、
    前記樹脂材料供給路に、前記液状樹脂に混入している空気を除去する脱気機構が介設され、
    この脱気機構は、脱気容器と、この脱気容器に収納される複数のエレメントと、前記脱気容器内で且つ前記エレメントの外又は内の空間を排気する真空ポンプとからなり、
    このエレメントは、壁に前記空気は通すが前記液状樹脂は通さない微細穴が多数設けられている管であることを特徴とする樹脂成形装置。
  2. 前記樹脂材料供給路は、前記液状樹脂を貯える樹脂貯留タンクと、この樹脂貯留タンクから前記液状樹脂を取り出して前記樹脂貯留タンクへ戻す循環路と、この循環路に介設され前記液状樹脂を循環させる循環ポンプと、前記樹脂貯留タンク又は前記循環路から分岐し前記型まで延びる連結路と、この連結路に介設され前記液状樹脂を圧送する圧送ポンプとからなり、
    前記循環路による前記液状樹脂の循環と、前記連結路による前記液状樹脂の前記型への供給を切り替える制御部を備えていることを特徴とする請求項1記載の樹脂成形装置。
  3. 前記循環路に、この循環路を流れる前記液状樹脂の含有気体濃度を計る含有気体濃度計を備え、この含有気体濃度計で計測する含有気体濃度に応じて前記循環ポンプの回転速度を制御するポンプ速度制御部を備えていることを特徴とする請求項2記載の樹脂成形装置。
  4. 液状樹脂が樹脂材料供給路を介して型へ供給され、樹脂成形品を得るものであり、前記樹脂材料供給路に、前記液状樹脂に混入している空気を除去する脱気機構が介設され、この脱気機構はエレメントを備え、このエレメントは、壁に前記空気は通すが前記液状樹脂は通さない微細穴が多数設けられている管である樹脂成形装置を用いて実施する樹脂成形方法であって、
    循環ポンプで樹脂貯留タンク内の前記液状樹脂を循環させると共に前記脱気機構で脱気する循環脱気工程と、
    脱気が完了したら前記樹脂貯留タンク内の前記液状樹脂を、前記型へ供給する加圧供給工程とからなることを特徴とする樹脂成形方法。
  5. 前記脱気完了は、前記含有気体濃度計で計測した含有気体濃度が脱気管理値を下回ったときであることを特徴とする請求項4記載の樹脂成形方法。
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