JP2015008627A - 蓄電システム、電力消費装置および電動車両 - Google Patents

蓄電システム、電力消費装置および電動車両 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の蓄電モジュールを直列接続した場合に、各蓄電モジュールの電圧情報を取得するのに適した蓄電装置を備える蓄電システムを提供する。【解決手段】それぞれが1の電池セル、複数の電池セルまたは複数の電池ブロックからなる複数の電池部と、電池部の電池セルまたは電池ブロックのそれぞれの電圧を取得するモニタ部と、モニタ部からの電圧の情報を電池部を管理する管理部に対して送信する通信部と、無線伝送部を有し、通信部とモニタ部との間で、無線伝送部を通じて電圧の情報の通信を行うと共に、通信部からモニタ部に対して送信される信号を平滑化してモニタ部の電源を形成する絶縁伝送部とを備え、無線伝送部が少なくとも2個のアンテナを有し、2個のアンテナが絶縁基板の異なる面にそれぞれ設けられる蓄電装置に対して、集中型電力系統から電力網を介して電力が供給される蓄電システムである。【選択図】図6

Description

本開示は、、蓄電システム、電力消費装置および電動車両に関する。
近年では、リチウムイオン電池などの二次電池の用途が太陽電池、風力発電などの新エネルギーシステムと組み合わせた電力貯蔵用蓄電装置、自動車用蓄電池等に急速に拡大している。大出力を発生するために多数の蓄電素子例えば単位電池(単電池、セルとも呼ばれる。以下の説明では、電池セルと適宜称する。)を使用する場合、複数の蓄電モジュールを直列に接続する構成が採用される。蓄電モジュールは、複数個例えば4個の電池セルを並列および/または直列に接続して、電池ブロックを構成する。多数の電池ブロックが外装ケースに収納されて蓄電モジュール(組電池とも呼ばれる。)が構成される。
さらに、複数の蓄電モジュールを接続し、複数の蓄電モジュールに対して共通の制御装置を設ける電池システムが知られている。各蓄電モジュールがモジュールコントローラを有し、モジュールコントローラと制御装置との間で通信手段を介して通信する構成とされている。
複数の電池セルを使用する場合、電池セルの自己放電の相違等に起因して放電時に複数の電池セルの一つが使用下限電圧に到達しても、他の電池セルが未だ使用下限電圧に到達しないことがある。このような状態で、電池セルを再び充電すると、充分に充電することができない電池セルが生じ、電池セルの能力を充分に発揮させることができない問題が生じる。
このような複数の電池セル間のバラツキを補正するために、従来から電池セル間のバランスを制御することが行われている。セルバランスの制御のためには、複数の電池の電圧の情報が必要とされる。特許文献1には、電池セルから電池情報を取得するための構成が記載されている。
特開2010−081756号公報
複数の蓄電モジュールを直列接続する場合には、モジュール間のバランス補正がなされる。各蓄電モジュールに接続されている制御回路の消費電力の相違がモジュール間のバランスをくずす原因となるので、制御回路の電力としては、蓄電モジュールの電池群の電力を使用しないことが好ましい。さらに、複数の蓄電モジュールを直列接続した場合では、直列接続の電圧がかなり高い電圧となるので、絶縁をとることが安全上必要であり、また、通信部、制御部等の低電圧動作が可能な回路ブロックは、低電圧電源で動作することが好ましい。
上述した特許文献1に記載のものは、電池セル単位の電池情報を取得するためのものであり、複数の蓄電モジュールを直列接続した場合のように、高電圧を出力する場合の各蓄電モジュールの電圧情報の取得に対しての考慮がなされたものではなかった。
したがって、本開示は、複数の蓄電モジュールを直列接続した場合に、各蓄電モジュールの電圧情報を取得するのに適した蓄電システム、電力消費装置および電動車両の提供を目的とする。
上述の課題を解決するために、本開示は、それぞれが1の電池セル、複数の電池セルまたは複数の電池ブロックからなる複数の電池部と、
電池部の電池セルまたは電池ブロックのそれぞれの電圧を取得するモニタ部と、
モニタ部からの電圧の情報を電池部を管理する管理部に対して送信する通信部と、
無線伝送部を有し、通信部とモニタ部との間で、無線伝送部を通じて電圧の情報の通信を行うと共に、通信部からモニタ部に対して送信される信号を平滑化してモニタ部の電源を形成する絶縁伝送部とを備え
無線伝送部が少なくとも2個のアンテナを有し、2個のアンテナが絶縁基板の異なる面にそれぞれ設けられる蓄電装置に対して、集中型電力系統から電力網を介して電力が供給される蓄電システムである。
本開示は、蓄電装置から電力の供給を受けて車両の駆動力に変換する変換装置と、蓄電装置に関する情報に基いて車両制御に関する情報処理を行なう制御装置とを有し、
蓄電装置は、
それぞれが1の電池セル、複数の電池セルまたは複数の電池ブロックからなる複数の電池部と、
電池部の電池セルまたは電池ブロックのそれぞれの電圧を取得するモニタ部と、
モニタ部からの電圧の情報を電池部を管理する管理部に対して送信する通信部と、
無線伝送部を有し、管理部と通信部との間で、無線伝送部を通じて電圧の情報の通信を行うと共に、管理部から通信部に対して送信される信号を平滑化して通信部およびモニタ部の電源を形成する絶縁伝送部とを備え
無線伝送部が少なくとも2個のアンテナを有し、2個のアンテナが絶縁基板の異なる面にそれぞれ設けられる電動車両である。
本開示に係る蓄電装置等は、モニタ部と通信部との間に絶縁状態で配置され、電池の電圧の情報の通信と共に、通信部からモニタ部に対して電源およびモニタ部の制御情報を供給する絶縁伝送部を備えることにより、通信部COM1〜COMnの電源の基準電位と、モジュールコントローラCNT1〜CNTnの電源の基準電位とが分離・独立したものとされ、ノイズ耐性のある安定した動作が可能となる。
また、本開示に係る蓄電装置等は、通信部と管理部の間に絶縁状態で配置され、電池の電圧の情報の通信と共に、管理部から通信部に対して電源を供給する絶縁伝送部を備えることにより、通信部COM1〜COMnの電源の基準電位と、管理部(コントロールボックスICNT)の電源の基準電位とが分離・独立したものとされ、ノイズ耐性のある安定した動作が可能となるととともに、例えば、モジュールコントローラCNTに対する電源を管理部(コントロールボックスICNT)から供給することができる。すなわち、電池ブロックB1〜Bnから電源を供給すると、モジュールコントローラCNTの消費電力の相違によってモジュール間のバランスが崩れるおそれがあるのに対し、本発明ではかかる問題が生じることを防ぐことができる。
また、本開示に係る蓄電装置等のモジュール間バランス回路は、各モジュールのフライバックトランスを別々の構成としているので、磁芯を共通とする構成と異なり、スター状配線を行う必要がなく、配線を簡単とすることができる。本開示では、フライバックトランスの1次側スイッチおよび2次側スイッチを独立のコントロールパルス信号によって制御することができる。したがって、所望の複数のフライバックトランスを介して電力の伝送を行うことが可能となる。さらに、スイッチング動作のオン期間の長さを設定することによって、フライバックトランスを介して移動させる電力量を個別に制御することができる。すなわち、移動させる電力量に対応してスイッチをオンさせる期間を長くすれば、移動させる電力量を可変することができる。
蓄電システムの一例のブロック図である。 蓄電モジュールの一例の分解斜視図である。 蓄電モジュールの一例の接続構成を示す接続図である。 蓄電システムの具体的構成を示すブロック図である。 モジュールコントローラの一例のブロック図である。 複数の蓄電モジュールを接続した蓄電システムの構成の第1の例を示すブロック図である。 各蓄電モジュールの多層配線基板に対する部品の実装状態を示す略線図である。 絶縁部の一例の回路構成を示す接続図である。 2層配線基板および4層配線基板を説明するための断面図である。 プリント基板アンテナの具体例を説明するための略線図である。 ボトムバランスの必要性を説明するための略線図である。 アクティブボトムセルバランス動作を説明するための略線図である。 トップバランスの必要性を説明するための略線図である。 アクティブトップセルバランス動作を説明するための略線図である。 従来のアクティブボトムセルバランス回路の接続図である。 従来のアクティブボトムセルバランス回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 従来のアクティブトップセルバランス回路の接続図である。 従来のアクティブトップセルバランス回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 従来のモジュール間バランス回路の一例の接続図である。 モジュール間バランス回路の一例の接続図である。 本開示のモジュール間バランス回路の第1の例の接続図である。 スイッチの具体例を示す接続図である。 本開示のモジュール間バランス回路の第1の例の動作説明用の接続図である。 本開示のモジュール間バランス回路の第1の例の動作説明用のタイミングチャートである。 本開示のモジュール間バランス回路の第2の例の接続図である。 本開示のモジュール間バランス回路の第3の例の接続図である。 本開示のモジュール間バランス回路の第4の例の接続図である。 本開示のモジュール間バランス回路を有する蓄電システムの第1の例のブロック図である。 複数の蓄電モジュールを接続した蓄電システムの構成の第2の例を示すブロック図である。 絶縁部の他の例の回路構成を示す接続図である。 本開示のモジュール間バランス回路を有する蓄電システムの第2の例のブロック図である。 本開示をセル間バランス回路に適用した場合の接続図である。 本開示のモジュール間バランス回路を有する蓄電システムの応用例の第1の例のブロック図である。 本開示のモジュール間バランス回路を有する蓄電システムの応用例の第2の例のブロック図である。
以下に説明する実施の形態は、この発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、この発明の範囲は、以下の説明において、特にこの発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施の形態に限定されないものとする。
「蓄電システム」
大出力を発生するために多数の蓄電素子例えば電池セルを使用する場合、複数の蓄電ユニット(以下、蓄電モジュールと称する)を接続し、複数の蓄電モジュールに対して共通に制御装置を設ける構成が採用される。かかる構成を蓄電システムと称する。
蓄電モジュールは、複数の電池セルとコントローラとを組み合わせた単位である。図1に示すように、N個の蓄電モジュールMOD1〜MODNが直列に接続される。蓄電モジュールMOD1〜MODNが絶縁部ISを介してインターフェースバスBSと接続されている。
さらに、モニタ部(以下、モジュールコントローラと適宜称する。)が全体の制御装置(以下、コントロールボックスと適宜称する。)ICNTと接続され、コントロールボックスICNTが充電管理、放電管理、劣化抑制等のための管理を行う。コントロールボックスICNTは、マイクロコンピュータによって構成されている。
蓄電モジュール内のバス並びに蓄電モジュールMOD1〜MODNとコントロールボックスICNTとを接続するバスBSとしては、シリアルインターフェースが使用される。シリアルインターフェースとしては、具体的にSMバス(System Management Bus)、CA
N(Controller Area Network)、SPI(Serial Peripheral Interface)等が使用される。例えばI2Cバスを使用することができる。I2Cバスは、SCL(シリアルクロック)と双方向のSDA(シリアル・データ)の2本の信号線で通信を行う同期式のシリアル通信である。
各蓄電モジュールMODのモジュールコントローラCNTとコントロールボックスICNTとが通信を行う。すなわち、各蓄電モジュールの内部状態の情報、すなわち、電池情報をコントロールボックスICNTが受け取り、各蓄電モジュールの充電処理および放電処理が管理される。コントロールボックスICNTがN個の蓄電モジュールの直列接続の出力(N×51.2V)を負荷に対して供給する。N=14の例では、出力が(14×51.2V=716.8V)となる。
「蓄電モジュールの一例」
図2は、蓄電モジュールMODの機械的構成を示す斜視図である。蓄電モジュールMODの外装ケースは、板金加工された金属製の外装下ケース2aおよび外装上ケース2bからなる。外装下ケース2aおよび外装上ケース2bの材料としては、高い熱伝導率および輻射率を有する材料を用いることが好ましい。優れた筐体放熱性を得ることができ、ケース内の温度上昇を抑制することができる。例えば、外装下ケース2aおよび外装上ケース2bの材料は、アルミニウムまたはアルミニウム合金または銅または銅合金である。ケースの背面には、蓄電モジュールMODに対して充放電のための外部正極端子3および外部負極端子4が設けられている。
さらに、蓄電モジュールMODの背面に電流遮断器5が設けられている。電流遮断器5を設けることで、安全性を向上することができる。さらに、ケース2内に配されている制御回路との間の通信用のコネクタ部6が設けられている。制御回路は、電池ユニットの温度の監視を行い、充電、放電等を制御するために設けられている。さらに、ケースの前面には、動作状態を示すLED等の表示素子が設けられている。
ケースの外装下ケース2aが箱状の構成を有し、その開口を覆うように、外装上ケース2bが設けられる。外装下ケース2aの収納スペース内に、サブモジュールAS1〜AS4が収納される。サブモジュールAS1〜AS4をビス止め等により固定するために、外装下ケース2aの底面に複数のボスが形成されている。サブモジュールAS1〜AS4は、予めケースの外において組み立てられる。
各サブモジュールは、複数の電池ブロックを副収納ケースとしての絶縁性のケースによって一体化したものである。サブモジュールのケースとしては、プラスチック等のモールド部品を使用することができる。サブモジュールAS1〜AS4は、内部の電池ブロックの正極端子および負極端子が露出しないように、複数の電池ブロックをケース内に収納するものである。
一つの電池ブロックは、例えば8本の円筒状リチウムイオン2次電池を並列接続したものである。サブモジュールAS1およびAS2は、それぞれ6個の電池ブロックを上ケースおよび下ケースによって一体化したものである。サブモジュールAS3およびAS4は、それぞれ2個の電池ブロックを上ケースおよび下ケースによって一体化したものである。したがって、合計(6+6+2+2=16個)の電池ブロックが使用される。これらの電池ブロックが例えば直列に接続される。
サブモジュールAS1〜AS4のそれぞれにおいて、電池ブロックを直列接続するために、接続用の金属板例えばバスバーが使用される。バスバーは、細長い棒状の金属である。バスバーには、電池ブロックから導出されている接続金属板等との接続のために複数の穴が形成されている。
図3に示すように、それぞれ8本の電池が並列に接続された電池ブロックB1〜B16が直列に接続されている。電池ブロックB1〜B16は、それぞれ各蓄電モジュールの制御装置としてのモジュールコントローラCNTに接続され、充放電が制御される。充放電は、外部正極端子3および外部負極端子4を介してなされる。例えば電池ブロックB1〜B6がサブモジュールAS1に含まれており、電池ブロックB11〜B16がサブモジュールAS2に含まれている。さらに、電池ブロックB7およびB10がサブモジュールAS3に含まれ、電池ブロックB8およびB9がサブモジュールAS4に含まれる。
各電池ブロックの正負電極間の電圧等の情報がバス10を介してモジュールコントローラCNTに対して供給される。モジュールコントローラCNTは、各電池ブロックの電圧、電流、および温度をモニタし、モニタした結果を電池情報として出力する。例えば一つの蓄電モジュールMODは、(16×3.2V=51.2V)を出力する。
図4に、蓄電システムのより具体的な接続構成を示す。例えば4個の蓄電モジュールMOD1〜MOD4が直列に接続される。この場合では、正極端子3(VB+)および負極端子4(VB−)に取り出される合計の電圧が約200Vである。各蓄電モジュールには、モジュールコントローラCNT1〜CNT4と電池ブロックグループBB1〜BB4とがそれぞれ含まれている。各電池ブロックグループは、例えば16個の電池ブロックの直列接続である。
モジュールコントローラCNT1〜CNT4がバスを介して接続され、モジュールコントローラCNT4の通信端子がコントロールボックスICNTに対して接続されている。コントロールボックスICNTに対して、各モジュールコントローラからのモジュール毎の電圧等の情報が伝送される。コントロールボックスICNTは、さらに、外部との通信が可能なように通信端子11を有する。
「モジュールコントローラの一例」
図5を参照してモジュールコントローラの構成の一例について説明する。モジュールコントローラCNTは、直列に接続されたn個の電池ブロックB1〜Bnの両端の電圧と、各電池ブロックの電圧を検出するようになされる。電池ブロックB1〜Bnの両端の電圧と各電池ブロックの電圧を順次出力するマルチプレクサ15が設けられている。
マルチプレクサ15は、例えば、所定の制御信号に応じてチャネルを切り替え、n個のアナログ電圧データの中から一のアナログ電圧データを選択する。マルチプレクサ15によって選択された一のアナログ電圧データがA/Dコンバータ(図ではADC(Analog to Digital Converter) と表記する)16に供給される。
A/Dコンバータ16は、マルチプレクサ15から供給されるアナログ電圧データをデジタル電圧データに変換する。例えばアナログ電圧データが14〜18ビットのデジタル電圧データに変換される。なお、A/Dコンバータ16の方式としては、逐次比較方式やΔΣ(デルタシグマ)方式など、種々の方式を使用できる。
A/Dコンバータ16からのデジタル電圧データが通信部17に供給される。通信部17は、制御部18によって制御され、通信用端子19aおよび19bを通じて接続される外部の装置との通信を行う。例えば通信用端子19aを通じて他のモジュールのモジュールコントローラとの通信を行い、通信用端子19bを通じてコントロールボックスICNTとの通信を行う。さらに、通信用端子19bを通じてコントロールボックスICNTからの制御信号をモジュールコントローラCNTが受け取る。このように、通信部17が双方向通信を行う。
さらに、制御部18が電池ブロックの電圧の均一化を制御するようになされる。このような制御は、セルバランス制御と称される。例えば複数の電池ブロックB1〜Bnの内で一つの電池ブロックが使用下限の放電電圧まで到達した場合、未だ容量が残っている他の電池ブロックが存在する。次に充電した場合に、容量が残っていた他の電池ブロックが速く充電上限電圧に到達してしまい、満充電まで充電できない。かかるアンバランスを避けるために、容量が残っている電池ブロックをMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)をオンさせること
によって、強制的に放電するようになされる
。なお、セルバランス制御の方式は、上述したパッシブ方式に限らず、いわゆるアクティブ方式や他の様々な方式を適用できる。本開示におけるモジュール間バランス制御に関しては、後で詳細に説明する。
なお、上述したモジュールコントローラCNTは、各電池ブロックの電圧をモニタし、検出した電圧をデジタル信号に変換してコントロールボックスICNTに伝送するものである。電圧に加えて各電池ブロックの温度を検出し、温度をデジタルデータに変換し、コントロールボックスICNTに対して伝送するようにしても良い。
モジュールコントローラCNTに対する電源は、図5に示すように、電池ブロックB1〜Bnから供給されている。しかしながら、電池ブロックB1〜Bnを電源として使用すると、モジュールコントローラCNTの消費電力が互いに等しくないために、モジュール間の電池ブロックB1〜Bnの間の容量のバラツキが生じ、モジュール間アンバランスが発生する。この点からモジュールコントローラCNTの電源は、電池ブロックB1〜Bnを使用しないことが好ましい。
図5に示すモジュールコントローラCNTにおいて、内側の破線で囲んで示すように、A/Dコンバータ16、通信部17および制御部18が低電圧例えば5Vの電源で動作することができる低電圧電源部である。本開示では、低電圧電源部に対する電源をコントロールボックスICNTから供給するようになされる。電池ブロックB1〜Bnから電源を供給すると、モジュールコントローラCNTの消費電力の相違によって、モジュール間のバランスが崩れるおそれがある。本開示では、モジュールコントローラCNTの低電圧電源部に対する電源をコントロールボックスICNTから供給するので、かかる問題を生じない。
「本開示による蓄電システムの第1の例」
n個の蓄電モジュールMOD1〜MODnを有する蓄電システムに対して本開示を適用した構成の第1の例を図6に示す。各蓄電モジュールが通信部COM1〜COMnと、絶縁部ISC1〜ISCnと、モジュールコントローラCNT1〜CNTnと、電池ブロックグループBB1〜BBnとから構成されている。n個の蓄電モジュールと、コントロールボックスICNTとが接続される。接続のために、通信用ラインL1およびL2と、電源用ラインLpとが使用される。通信用ラインL1およびL2を通じてコントロールボックスICNTと蓄電モジュールMOD1〜MODnとの間で双方向通信がなされる。通信方式として、例えばCANが使用される。最近では、CANは、車載LANとして使用されている。
各蓄電モジュールの通信部COM1〜COMnは、図5における通信部17に対応する。したがって、図6におけるモジュールコントローラCNT1〜CNTnは、図5の構成に対して通信部17を有しない構成である。但し、通信部COM1〜COMnと通信部17の両者を設けてそれぞれが異なる機能を持つようにしても良い。電源用ラインLpを通じて例えば+5Vの電源電圧が各蓄電モジュールの低電圧電源部の電源として供給される。
絶縁部ISC1〜ISCnは、通信部COM1〜COMnとモジュールコントローラCNT1〜CNTnとの間を絶縁する機能を有する。すなわち、通信部COM1〜COMnの電源の基準電位と、モジュールコントローラCNT1〜CNTnの電源の基準電位とが分離され、独立したものとされる。さらに、絶縁した状態において、絶縁部ISC1〜ISCnは、電源電圧をモジュールコントローラCNT1〜CNTnに対して供給する機能と、双方向通信の伝送媒体としての機能とを備えている。
一例として、コントロールボックスICNTおよび通信部COM1〜COMnの電源電圧が0〜+5Vとされる。蓄電モジュールMOD1のモジュールコントローラCNT1の電源電圧が0〜+5Vとされ、蓄電モジュールMOD2のモジュールコントローラCNT2の電源電圧が+50V〜+55Vとされ、蓄電モジュールMODnのモジュールコントローラCNTnの電源電圧が(+50×n)V〜(+50×n)+5Vとされる。
「絶縁部」
絶縁部ISC1〜ISCnを通じてなされる双方向通信方式としては、CANの規格を使用できる。絶縁部ISC1〜ISCnを通じてなされる電力伝送方式としては、電磁誘導方式、磁界共鳴方式、電波受信方式等を使用することができる。
本開示では、非接触ICカード技術を使用する。非接触ICカード技術は、リーダー/ライターのアンテナコイルとカードのアンテナコイルを磁束結合させて、リーダー/ライターとカード間で通信および電力伝送を行う。通信は、13.56kHzの周波数の搬送波をASK(Amplitude Shift Keying)変調する方式を利用し、212もしくは424kbps の速度が行われる。絶縁部ISC1〜ISCnは、上記非接触ICカード方式と同様の仕様にしている。さらに、絶縁部ISC1〜ISCnは、多層プリント基板の異なる層に形成したアンテナ(コイル)間で通信および電力伝送を行うようになされる。
図7に示すように、多層プリント基板21上にコントロールボックスICNTを構成するMPU(MicroProcessing Unit)、非接触ICカード方式のリーダー/ライター側のLSI(Large Scale Integrated Circuit :大規模集積回路) 22がマウントされている。さらに、プリント基板アンテナ23および24、非接触ICカード方式のカード側のLSI25、並びにモジュールコントローラCNTが多層プリント基板21上にマウントされている。
図8に概念的に示すように、非接触ICカード方式においては、リーダー/ライター部26のアンテナ23から例えば搬送波振幅が2〜13Vopで、変調度が10%程度のカード部27に対する送信信号が形成される。送信信号がアンテナ23からカード部27のアンテナ24に送信される。アンテナ24において、受信された信号は、例えば搬送波振幅が2〜13Vopで、変調度が10%程度の高周波信号である。受信した信号を平滑化することによって、カード部27における電源が形成される。カード部27における消費電力は、充分小さいものである。
プリント基板アンテナの一例について説明する。アンテナが導電パターンとして形成される多層プリント基板21としては、図9Aに示すように、4個の配線層LY1〜LY4を有する4層プリント基板が使用される。または図9Bに示すように、2個の配線層LY11、LY12を有する2層プリント基板が使用される。
図10Aに示すように、1次側(リーダー/ライター側)のアンテナ23が渦巻き状パターン31a、直線状パターン31bおよび直線状パターン31cによって形成される。4層プリント基板の第4の配線層LY4上に渦巻き状のパターン31aが形成され、パターン31aの中心部の端部がランドおよびスルーホールを介して第3の配線層LY3のランド32aに接続される。ランド32aからランド32bの間に直線状のパターン31bが形成される。ランド32bがスルーホールおよび第3の配線層LY3のランドを介して直線状のパターン31cに接続される。パターン31aおよび31cの端部が図示しないコネクタに接続される。
図10Bに示すように、2次側(カード側)のアンテナ24が渦巻き状パターン41a、直線状パターン41b、直線状パターン41cおよび直線状パターン41dによって形成される。コネクタ(図示しない)と一端が接続された渦巻き状のパターン41aが4層プリント基板の第1の配線層LY1に形成される。ランド42a、スルーホールおよび第2の配線層LY2のランドを介して直線状のパターン41bと接続される。パターン41bの一端がランド42b、スルーホールを介して第1の配線層LY1のランドと接続される。直線状のパターン41cの一端がこの第1の配線層LY1のランドと接続される。直線状のパターン41cの他端がコネクタ(図示せず)と接続される。さらに、渦巻き状のパターン41aと接続されたランド42cに対して直線状のパターン41dの一端が接続される。直線状のパターン41dの他端が基準電位点に接続される。
パターンが交差する場合には、異なる配線層のパターンによってプリント基板アンテナが構成されている。異なる配線層間を接続するために、スルーホールとランドが使用される。その結果、第4の配線層に図10Aに示すように、不要なランド32c、32dが発生し、第1の配線層に不要なランド42dが発生する。
上述したパターンをプリント基板の他の配線層に形成するのに代えて、ジャンパー線を使用するようにしても良い。すなわち、図10Aにおけるパターン31b、並びに図10Bにおけるパターン41bおよび41dの代わりにジャンパー線が使用される。この場合には、2層プリント基板を使用でき、スルーホールを形成することが不要となり、不要なランドが発生することを防止することができる。スルーホールを形成しないことによって、プリント基板の絶縁耐圧をより高くすることが可能となる。
本開示の絶縁部は、1次側アンテナと2次側アンテナとの間の絶縁をプリント基板によって行っている。したがって、本開示の絶縁部においては、直流絶縁電圧として1000V以上が可能となる。さらに、双方向通信および電力伝送が可能な利点があり、コストを低くすることができる。
「セルバランスについて」
本開示では、上述した複数の蓄電モジュールMOD1〜MODn間の電圧バランス(以下、単にモジュールバランスと称する)を制御するものである。すなわち、モジュール間バランスの制御によって、各蓄電モジュールの出力電圧が均一化される。通常、各蓄電モジュールには、多数の電池セルが含まれているので、蓄電モジュール内の電池セル間の電圧バランス(以下、単にセルバランスと称する)に比較して蓄電モジュール間のバラツキが大きくなる。したがって、蓄電モジュール内のセルバランスの制御を行うにしても、モジュールバランス制御を行うことが有意義である。
本開示の説明に先立って一般的なセルバランス制御について説明する。図11に示すように、3個の電池セルBT1、BT2、BT3間のセルバランスを検討する。最初は、図11Aに示すように、全ての電池セルが満充電されているものとする。次に、図11Bに示すように、電池セルが放電して放電量にバラツキが発生し、電池セルBT1の電圧が破線で示す使用下限電圧に達したとする。電池セル間のバラツキによって、他の電池セルBT2およびBT3は、未だ使用下限電圧には到達していない。例えば自己放電量の相違が電池セル間の放電量のバラツキの原因である。
この状態で充電を開始すると、電池セルBT1の電圧が使用下限電圧に達した時点が残っている容量が最も多い電池セルBT2が最初に満容量に達する。この時点では、図11Cに示すように、電池セルBT1は、満充電まで充電されない。したがって、満充電であれば、放電量C1を放電できたのが、放電量C2に放電できる量が減少してしまう。
この問題を解決するために、図12Aおよび図12Bに示すように、電池セルBT1が使用下限電圧に到達した時点で最も容量が残っている(最高電位)電池セルBT2から他の容量が最も少ない(最低電位)電池セルBT1に電力を移して残っている容量をほぼ等しいものとする。そして、電池セルBT1、BT2およびBT3を充電することによって、3個の電池セルをほぼ満充電電圧まで充電できる。実際には、複数回の処理を繰り返し行うようになされる。
このような制御は、アクティブボトムセルバランス制御と称される。ボトムセルバランス制御によって放電できる量の減少を防止することができる。図12Aに示す状態で、最も電位の低い電池セルBT1と電位を合わせるように、電池セルBT2およびBT3を放電する方式は、パッシブボトムセルバランス制御と称される。パッシブ方式に比較してアクティブ方式の方が容量を有効に利用することができるので好ましい。
図13および図14を参照してアクティブトップバランス制御について説明する。最初は、図13Aに示すように、全ての電池セルが満充電されているものとする。次に、図13Bに示すように、電池セルが放電したとする。
そして充電を開始すると、図13Cに示すように、電池セルBT2の電圧が最初に使用上限電圧に達する。この時点では、電池セルBT1およびBT3の電圧は、使用上限電圧まで達していない。したがって、充電量C11(図13A)に対して、充電量がC12で示すように減少してしまう。
この問題を解決するために、図14Aおよび図14Bに示すように、電池セルBT2が使用上限電圧に到達した時点で最も容量が多い(最高電位)電池セルBT2から他の容量が最も少ない(最低電位)電池セルBT1に電力を移して残っている容量をほぼ等しいものとする。そして、電池セルBT1、BT2およびBT3を充電することによって、3個の電池セルをほぼ満充電電圧まで充電できる。実際には、複数回の処理を繰り返し行うようになされる。
このような制御は、アクティブトップセルバランス制御と称される。トップセルバランス制御によって充電できる量の減少を防止することができる。図14Aに示す状態で、最も電位の低い電池セルBT1と電位を合わせるように、電池セルBT2およびBT3を放電する方式は、パッシブトップセルバランス制御と称される。パッシブ方式に比較してアクティブ方式の方が容量を有効に利用することができるので好ましい。
「従来のセルバランス制御回路」
図15および図16を参照してフライバックトランスを使用する従来のアクティブボトムセルバランス回路の一例について説明する。各電池セルの正極および負極と1次側コイルW1〜W6の両端が接続される。6個の電池セルBT1〜BT6の直列接続の正極および負極と2次側コイルW0の両端が接続される。さらに、共通の磁芯Mが設けられている。さらに、2次側コイルW0と直列に2次側スイッチS0が接続され、1次側コイルW1〜W6のそれぞれと直列に1次側スイッチS1〜S6が接続される。スイッチS0〜S6は、例えばMOS(Metal Oxide Semiconductor)FETによって構成される。
図16は、図15に示すアクティブボトムセルバランス回路の動作のタイミングチャートである。一例として、図示しないモニタ部によって電池セルBT1〜BT6の各電圧が検出され、電池セルBT2の電圧が最も低いと検出される。この場合では、他の電池セルから電池セルBT2に対して電力が移動される。まず、図15Aおよび図16Aに示すように、スイッチS0がオンとされ、コイルW0に図16Cに示すように、電流I1が流れ、磁芯Mが磁化される。
次に、図15Bおよび図16Bに示すように、コイルW2と直列接続された1次側スイッチS2がオンされると共に、図16Aに示すように、2次側スイッチS0がオフされる。磁芯Mの電磁エネルギーが放出され、1次側コイルW2に図16Dに示すように、電流I2が流れる。この電流I2が電池セルBT2に流れ、電池セルBT2が充電される。
その後、1次側スイッチS2が図16Bに示すように、オフとされる。さらに、所定時間のポーズ時間が後に続く。以上の2次側スイッチS0のオン期間、1次側スイッチS2のオン期間およびポーズ期間がサイクル周期とされて、動作が繰り返される。
図17および図18を参照して従来のアクティブトップセルバランス回路の一例について説明する。各電池セルの正極および負極と1次側コイルW1〜W6の両端が接続される。6個の電池セルBT1〜BT6の直列接続の正極および負極と2次側コイルW0の両端が接続される。さらに、共通の磁芯Mが設けられている。さらに、1次側コイルW1〜W6のそれぞれと直列に1次側スイッチS1〜S6が接続され、2次側コイルW0と直列に2次側スイッチS0が接続され、スイッチS0〜S6は、例えばMOSFETによって構成される。
図18は、図17に示すアクティブトップセルバランス回路の動作のタイミングチャートである。一例として、図示しないモニタ部によって電池セルBT1〜BT6の各電圧が検出され、電池セルBT5の電圧が最も高いと検出される。この場合では、電池セルBT5から他の電池セルに対して電力が移動される。まず、図17Aおよび図18Bに示すように、スイッチS5がオンとされ、コイルW5に図18Dに示すように、電流I1が流れ、磁芯Mが磁化される。
次に、図17Bおよび図18Aに示すように、2次側スイッチS0がオンされると共に、図18Bに示すように、1側スイッチS5がオフされる。磁芯Mの電磁エネルギーによって、2次側コイルW0に図18Cに示すように、電流I2が流れる。この電流I2が電池セルBT1〜BT6の直列接続に流れ、各電池セルに電力が分配される。
その後、2次側スイッチS0が図18Aに示すように、オフとされる。さらに、所定時間のポーズ時間が後に続く。以上の1次側スイッチS5のオン期間、2次側スイッチS0のオン期間およびポーズ期間がサイクル周期とされて、動作が繰り返される。
「モジュール間バランス回路」
上述した従来のバランス回路は、電池セルに関するものであり、図1〜図6を参照して説明したモジュール間バランスに適用した場合、問題が生じる。なお、モジュール間バランスは、各蓄電モジュール内の複数の電池セルまたは複数の電池ブロックからなる電池部の電圧のバランスのことである。通常、モジュール間アンバランスの方がモジュール内のアンバランスに比して大きな値となる。蓄電モジュール毎のバランス制御を行った結果として、モジュール間のアンバランスを解消することも可能であるが、処理に要する時間が長くなる。但し、モジュール間バランス制御と上述した従来のセルバランス制御を併用しても良い。この場合では、一例として、モジュール間バランス制御が先になされ、その後、モジュール内のバランス制御がなされる。
従来のセルバランス回路をそのままアクティブモジュール間バランス回路に適用した構成を図19に示す。例えば14個のモジュール間のバランス制御がなされる。電池ブロックグループBB1〜BB14が直列接続される。各電池ブロックグループは、8個の電池セルが並列接続され、8個の電池セルの並列接続(電池ブロック)が16個直列接続された構成(所謂(8P16S))を有する。例えば一つの電池ブロックグループが(3.2V×16=51.2V)の電圧を発生する。したがって、14個の電池ブロックグループBB1〜BB14が直列接続は、(51.2V×14=716.8V)の電圧を発生する。
14個の電池ブロックグループの直列接続の正極側および負極側と2次側コイルW0の両端が接続される。さらに、共通の磁芯Mが設けられている。さらに、2次側コイルW0と直列に2次側スイッチS0が接続され、1次側コイルW1〜W14のそれぞれと直列に1次側スイッチS1〜S14が接続される。スイッチS0〜S14は、例えばMOSFETによって構成される。
図19の構成におけるアクティブボトムセルバランス動作は、スイッチS0をオンとし、2次側コイルW0に流れる電流によって磁芯Mが磁化される。次に、電圧が最も低い蓄電モジュールの1次側スイッチをオンとし、1次側コイルに伝えられた電磁エネルギーによって当該蓄電モジュールの電池ブロックグループを充電する。一例として、電池ブロックグループBB2の電圧が32.0Vであり、他の電池ブロックグループの電圧が32.6Vである場合には、2次側スイッチS0を所定時間オンとした後に、スイッチS0がオフされると共に、電池ブロックグループBB2の1次側スイッチS2がオンとされる。1次側コイルW2を流れる電流によって、電池ブロックグループBB2が充電される。
図19の構成におけるアクティブトップセルバランス動作は、電圧が最も高い電池ブロックグループの1次側コイルに接続されたスイッチをオンとし、次に、当該スイッチをオフとすると共に、スイッチS0をオンとし、2次側コイルW0に電流を流し、電池ブロックグループBB1〜BB14を充電する。一例として、電池ブロックグループBB2の電圧が56.5Vであり、他の電池ブロックグループの電圧が55.9Vである場合には、1次側スイッチS2を所定時間オンとした後に、スイッチS2がオフされると共に、2次側スイッチS0がオンとされる。2次側コイルW0を流れる電流によって、電池ブロックグループBB1〜BB14が充電される。
図19の構成では、トランスの磁芯Mが共通であるので、複数例えば14個の蓄電モジュールを別々のケースに収納して構成することが困難である。この場合には、磁芯、コイルおよびスイッチからなるトランス部分を14個の蓄電モジュールとは別のケースに収納してトランス装置を構成し、このトランス装置を中心とするスター状に14個の蓄電モジュールが接続される。かかるスター状の構成は、蓄電モジュール数が多いとスター状の配線が複雑となる問題がある。
「従来のモジュール間バランス回路の問題点」
図19の構成では、2次側コイルW0およびスイッチS0の直列回路に対して、直列接続された14個の電池ブロックグループによって716.8Vの電圧が印加される。実際に使用する場合に必要な耐圧は、印加電圧の3倍程度とされるので、スイッチS0を構成するFET等の半導体スイッチ素子の耐圧が2000V以上となる。このような耐圧の半導体スイッチ素子を必要とする図19の構成は、実現が困難なものである。
図20に示すように、磁芯Mを14個の磁芯M1〜M14に分割し、2次側コイルW0を14個の2次側コイルW01〜W014に分割する。このようにすれば、14個の蓄電モジュールを分離してケース収納することができる。図20の構成では、1次側スイッチS01〜S014のそれぞれに対して716.8Vの電圧が印加される。しかしながら、図20の構成は、フライバックトランスが別々に構成され、その1次側および2次側のスイッチも各コイルにそれぞれ接続されて独立にスイッチング動作を制御することが可能である。したがって、後述するように、複数の電池ブロックグループから並行して電力を取り出したり、複数の電池ブロックグループに対して並行して電力を供給する制御が可能となる。しかも、スイッチング動作のオン期間の長さを制御することによって、電力量を制御することができる。
「本開示によるモジュール間バランス回路」
図21に示すように、本開示では、1次側コイルW1と、2次側コイルW01と、磁芯M1とによって、フライバックトランスT1が構成される。1次側コイルW1とスイッチS1が直列接続され、2次側コイルW01とスイッチS01が直列接続される。同様に、1次側コイルW2〜W14と、2次側コイルW02〜W014と、磁芯M2〜M14と、によって、フライバックトランスT2〜T14が構成される。1次側コイルW2〜W14とスイッチS2〜S14が直列に接続される。2次側コイルW02〜W014とスイッチS02〜S014とが直列に接続される。
フライバックトランスT1の1次側コイルW1とスイッチS1の直列回路が蓄電モジュールの電池ブロックグループBB1の正側および負側と接続される。他の1次側コイルW2〜W14とスイッチS2〜S14のそれぞれの直列回路が蓄電モジュールの電池ブロックグループBB2〜BB14の正側および負側と接続される。
蓄電素子51が設けられており、蓄電素子51によって共通電源電圧CVが発生する。共通電源電圧CVは、電池ブロックグループの直列接続の合計の電圧716.8Vよりも低い電圧とされる。好ましくは、2次側スイッチの耐圧のほぼ1/3の電圧以下に設定される。例えば電池ブロックグループの単位電圧(51.2V)とほぼ等しい値に設定される。共通電源電圧CVの電位は、トータルの放電電流と、トータルの充電電流とを制御することで、溢れず、枯渇せず、所望の電圧になるように制御される。
蓄電素子51は、電池、コンデンサ等である。蓄電素子51によって、一方の共通電源ラインCL+が共通電源電圧CVとされ、他方の共通電源ラインCL−が0Vとされる。他方の共通電源ラインCL−は、複数の蓄電モジュールの電池ブロックグループの直列接続の電源(V−)とは接続されていない別の電源とされている。但し、共通電源ラインCL−を電源V−に接続しても良い。分割された次側コイルW01〜W014の一端が共通電源ラインCL+にそれぞれ接続され、分割された2次側コイルW01〜W014の他端がスイッチS01〜S014を通じて共通電源ラインCL−にそれぞれ接続される。
スイッチS〜S14並びにスイッチS01〜S014は、例えばMOSFETによって構成される。図22に示すように、例えばフライバックトランスT1のスイッチS01は、MOSFETQ01とそのドレイン・ソース間に接続されたダイオードD01とによって構成され、スイッチS1は、MOSFETQ1とそのドレイン・ソース間に接続されたダイオードD1とによって構成される。スイッチのオン/オフは、コントロールボックスICNTの制御部からのコントロール信号によって制御される。コントロールボックスICNTは、各蓄電モジュールのモジュールコントローラCNTからの電圧の監視結果の情報を受け取って、コントロール信号(パルス信号)を生成する。なお、MOSFET以外に、IGBT((Insulated Gate Bipolar Transistor):絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等の半導体スイッチ素子を使用しても良い。なお、スイッチ(MOSFETとそのドレイン・ソース間に接続されたダイオードで構成される)は、ソース→ドレイン方向に流れる電流に対しては、コントロール信号が無くてもダイオードを通じて自動的に電流が流れる(自動的スイッチのオン)。
2次側コイルW01〜W014とスイッチS01〜S014の直列回路には、共通電源電圧CVが印加される。例えば1次側コイルおよびスイッチに印加される電圧と同様の電圧(51.2V)に共通電源電圧CVを設定することによって、2次側スイッチS01〜S014の耐圧を154V程度とすることができる。このような耐圧は、2次側スイッチS01〜S014を構成する半導体スイッチにとってそれぼど高い値ではなく、モジュール間バランス回路を構成することが容易となる。
フライバックトランスT1〜T14のそれぞれは、1次側コイルと2次側コイルの巻線比は、1と限定されないが、1次側と2次側とで位相が逆とされている。さらに、フライバックトランスT1〜T14は、双方向に電力を伝送することができる。したがって、1次側および2次側の表記は、便宜上のものであり、1次側から2次側への電力伝送、並びに2次側から1次側への電力伝送の何れも可能である。
フライバックトランスT1を例にとると、スイッチS1およびS01がオフの状態からスイッチS1がオンすると、コイルW1に電流が流れ、磁芯M1が磁化される。スイッチS1がオンの期間コイルW1には、時間と共に増大する電流が流れる。次に、スイッチS1をオフとし、スイッチS01をオンとすると、磁芯が磁化されているので、コイルW01には、スイッチS01を介して電流が流れる。この電流は、時間と共に減少する電流となる。他のフライバックトランスの動作も同様である。フライバックトランスは、結合インダクタとしての機能を有する。
図21の構成におけるアクティブボトムセルバランス動作では、1次側スイッチを制御することによって、最も電圧が高い電池ブロックグループから蓄電素子51に対して電力が移動される。さらに、2次側スイッチを制御することによって、電圧が最も低い蓄電モジュールの電池ブロックグループに対して電力が移動される。このように、本開示によるモジュール間バランス回路は、双方向フライバックトランスを2段介して電力を移動させる。
一例として、電池ブロックグループBB3の電圧が最も高く32.6Vであり、電池ブロックグループBB2の電圧が最も低く32.0Vである場合の動作を説明する。まず、スイッチS3がオンとされ、電池ブロックグループBB3を電源としてフライバックトランスT3の1次側コイルW3に電流が流れる。次に、スイッチS3がオフとされ、スイッチS03がオンとされる。電磁エネルギーによって、2次側コイルW03に電流が流れ、蓄電素子51が充電される。
次に、スイッチS03がオフとされると共に、スイッチS02がオンとされ、蓄電素子51によって、フライバックトランスT2の2次側コイルW02に電流が流れる。次に、スイッチS02がオフとされると共に、スイッチS2がオンとされ、1次側コイルW2に流れる電流によって、電池ブロックグループBB2が充電される。このようにして、アクティブボトムセルバランス動作がなされる。
図21の構成におけるアクティブトップセルバランス動作では、1次側スイッチを制御することによって、最も電圧が高い電池ブロックグループから蓄電素子51に対して電力が移動される。さらに、2次側スイッチを制御することによって、電圧が最も低い蓄電モジュールの電池ブロックグループに対して電力が移動される。このように、本開示によるモジュール間バランス回路は、双方向フライバックトランスを2段介して電力を移動させる。
一例として、電池ブロックグループBB3の電圧が最も高く56.5Vであり、電池ブロックグループBB2の電圧が最も低く55.9Vである場合の動作を説明する。まず、フライバックトランスT3のスイッチS3がオンとされ、電池ブロックグループBB3を電源として1次側コイルW3に電流が流れる。次に、スイッチS3がオフとされ、スイッチS03がオンとされる。電磁エネルギーによって、2次側コイルW03に電流が流れ、蓄電素子51が充電される。
次に、スイッチS03がオフとされると共に、フライバックトランスT2のスイッチS02がオンとされ、蓄電素子51によって、2次側コイルW02に電流が流れる。次に、スイッチS02がオフとされると共に、スイッチS2がオンとされ、1次側コイルW2に流れる電流によって、電池ブロックグループBB2が充電される。このようにして、アクティブトップセルバランス動作がなされる。
図23および図24を参照してアクティブトップセルバランス動作についてより詳細に説明する。図23に示すように、フライバックトランスT3のコイルW3を流れる電流をi1とし、コイルW03を流れる電流をi2と表記する。電流i1およびi2は、逆位相である。フライバックトランスT2のコイルW02を流れる電流をi3とし、コイルW2を流れる電流をi4と表記する。電流i3およびi4は、逆位相である。さらに、動作開始時に蓄電素子51が充分に充電されているものとする。
図24のタイミングチャートに示すように、フライバックトランスT3を通じてなされる電力伝送と、フライバックトランスT2を通じてなされる電力伝送とが並行してなされる。まず、図24Aおよび図24Cに示すように、スイッチS3およびS02が同一の期間オンとされる。スイッチS3のオンによって、コイルW3に対して図24Eに示すように、徐々に増大する電流i1が流れる。スイッチS02のオンによって、コイルW02に対して図24Gに示すように、徐々に増大する電流i3が流れる。電流i3が蓄電素子51に対して放電方向に流れる。
次に、スイッチ素子S3およびS02がオフとされ、図24Bおよび図24Dに示すように、スイッチS03およびS2が同一の期間オンとされる。スイッチS03のオンによって、コイルW03に対して図24Fに示すように、徐々に減少する電流i2が流れる。電流i2が蓄電素子51に対して充電方向に流れる。電流i2による蓄電素子51に対する充電によって、電池ブロックグループBB3から電力が蓄電素子51に移動される。
スイッチS2のオンによって、コイルW2に対して図24Hに示すように、徐々に減少する電流i4が流れる。電流i4が電池ブロックグループBB2を充電する方向に流れる。電流i4による充電によって、蓄電素子51の電力が電池ブロックグループBB2に移動される。なお、実際の電力伝送は、1回のスイッチング動作ではなく、複数回のスイッチング動作によって、少しずつ電力を移動させるようになされる。さらに、スイッチに対するパルス信号をパルス幅変調して、スイッチのオン期間を制御し、電力の移動量を所望のものに設定することができる。また、図24において、スイッチS3とS02は、同期した形で記述しているが、実際には、共通電源電圧CVは、ある程度の幅を許容することで、同期関係がなくても構わない。
「本開示によるモジュール間バランス回路の変形例」
上述した本開示によるモジュール間バランス回路においては、一つのフライバックトランスを介して取り出した電力を一つのフライバックトランスを通じて移動させるようにしている。しかしながら、複数のフライバックトランスを通じて電力を取り出しても良い。例えば電圧が最大の蓄電モジュールと電圧が2番目に大きい蓄電モジュールとのふたつから電力を取り出すようにしても良い。さらに、取り出した電力を複数のフライバックトランスを介して移動させるようにしても良い。例えば電圧が最低の蓄電モジュールと電圧が2番目に小さい蓄電モジュールとのふたつに対して電力を供給するようにしても良い。例えば、上述した図21の構成において、フライバックトランスT14を通じて小電流で電力を取り出し、同時に、フライバックトランスT3を通じて大電流で電力を取り出す。さらに、電力の取り出しと同時に、フライバックトランスT1およびT2をそれぞれ通じて中電流で電力を供給するようにできる。
図25に示すように、各蓄電モジュールのフライバックトランスT1〜T14のそれぞれの2次側において、共通電源ラインCL+および共通電源ラインCL−の間にコンデンサC1〜C14を挿入する。コンデンサC1〜C14によって、高周波成分を減少させることによって、共通電源ラインCL+およびCL−に発生する電圧を直流電源として出力することができる。この直流電源をコントロールボックスICNTの電源として供給するようにしても良い。
さらに、図26に示すように、全ての蓄電モジュールに対して共通にフライバックトランスTxを設けるようにしても良い。フライバックトランスTxは、1次側コイルWyと、2次側コイルWxと、磁芯Txとからなる。コイルWxとスイッチSxが直列接続される。コイルWyとスイッチSyが直列接続される。フライバックトランスTxの2次側コイルWxの一端が端子52と接続され、その他端がスイッチSxを介して0Vのラインに接続される。端子52は、共通電源電圧CV端子に接続する。
1次側コイルWyの一端が複数例えば14個の蓄電モジュールの電池ブロックグループBB1〜BB14の直列接続の正側(V+)と接続される。1次側コイルWyの他端が電池ブロックグループBB1〜BB14の直列接続の負側(V−)と接続される。電池ブロックグループBB1〜BB14に対して図21の構成と同様に、フライバックトランスT1〜T14および蓄電素子51が接続されており、上述したようなモジュール間バランス制御がなされる。
図26に示す構成によれば、フライバックトランスTxを通じて、全ての蓄電モジュールの電池ブロックグループに対して電力を一度に供給することができ、モジュール間バランス制御の動作をバリエーションを増やすことができる。
さらに、本開示では、フライバックコンバータ方式以外のフォワードコンバータ、RCC(Ringing Choke Converter) 方式等の電磁結合方式の電力伝送装置を使用することができる。
図27は、本開示の応用例を示し、蓄電モジュールMOD1〜MOD14(図21に示す構成)に対して蓄電モジュールMOD101〜MOD104からなる他の蓄電システムを接続する。共通電源ラインCL+およびCL−は、共通電源電圧CVが二つの蓄電システムの間で等しい関係にあれば、他の蓄電システムに対しても接続することが可能である。すなわち、接続する蓄電モジュール数を増加させることが容易である。
蓄電モジュール例えば蓄電モジュールMOD1およびMOD2からなる蓄電システムの全体の構成の一例を図28に示す。上述したモジュール間バランス制御回路のフライバックトランスT1の1次側のスイッチ(MOSFET)S1およびS2に対するコントロールパルスがパルス発生器53から供給される。パルス発生器53は、モジュールコントローラCNT1およびCNT2の制御部からのコントロール信号に応じてコントロールパルスを発生する。例えばパルス発生器53は、パルス幅変調されたコントロールパルスを出力する。フライバックトランスT1、T2の2次側のスイッチ(MOSFET)S01、S02に対するコントロールパルスが通信部COM1、COM2内のMCU(MIcroController Unit)から供給される。
コントロールボックスICNTは、各モジュールの電圧情報からモジュール間バランスのシーケンスを決める。各モジュールの通信部COM1、COM2内のMCUに対してモジュール間バランスの充放電の有無を個別に伝達する。各MCUは、各フライバックトランスの2次側に直接的にコントロール信号を供給するか、絶縁部ISCを介する絶縁通信によってコントロール信号を各フライバックトランスの1次側に伝送する。
コントロール信号が1次側と2次側とで別々の回路ブロックから供給されているのは、コントロール信号のレベルが相違するからである。また、上述した動作と並行してコントロールボックスICNTは、共通電源電圧CVが供給される電源ラインCL+およびCL−間の電圧を測定し、共通電源電圧CVが所望の電圧となるようにモジュール間バランスの全体の制御を行う。
「本開示による蓄電装置の利点」
本開示のモジュール間バランス回路は、各モジュールのフライバックトランスを別々の構成としているので、磁芯を共通とする構成と異なり、スター状配線を行う必要がなく、配線を簡単とすることができる。
本開示のモジュール間バランス回路は、フライバックトランスの1次側のコイルおよびスイッチに対しては、各蓄電モジュールの電池ブロックグループの両端の電圧が印加され、2次側のコイルおよびスイッチに対しては、共通電源電圧CVが印加される。共通電源電圧CVは、例えば各蓄電モジュールの電池ブロックグループの両端の電圧と等しい値とされる。したがって、全ての蓄電モジュールの直列接続の電圧がコイルおよびスイッチに印加されることがなく、コイルおよびスイッチとして耐圧の低いものを使用することができる利点がある。
本開示では、フライバックトランスの1次側スイッチS1〜S14および2次側スイッチS01〜S014を独立のコントロールパルス信号によって制御することができる。したがって、所望の複数のフライバックトランスを介して電力の伝送を行うことが可能となる。さらに、スイッチング動作のオン期間の長さを設定することによって、フライバックトランスを介して移動させる電力量を個別に制御することができる。すなわち、移動させる電力量に対応してスイッチをオンさせる期間を長くすれば、移動させる電力量を可変することができる。
さらに、複数の蓄電モジュールの出力端子V+およびV−間には、大電流が流れるので、比較的大きなノイズが発生しやすい。しかしながら、共通電源電圧CVは、出力端子V+およびV−とは絶縁されているので、負荷電流の変動によるノイズの影響を少なくすることができる。
ノイズの影響の少ない共通電源電圧CVをコントロールボックスICNTの電源として使用することができる。例えば共通電源電圧CVの値を制御部の電源電圧と等しい値(+5V、+12V等)としても良い。共通電源電圧CVをコントロールボックスICNTの電源として使用する場合には、コントロールボックスICNTの電源が蓄電モジュールの電圧変動の影響を受けないようにすることができる。
「本開示による蓄電システムの第2の例」
上述した蓄電システムの第1の例は、図6に示すように、通信部COM1〜COMnとモジュールコントローラCNT1〜CNTnとの間に、絶縁部ISC1〜ISCnが配されている。一方、蓄電システムの第2の例は、図29に示すように、通信部COM1〜COMnとコントロールボックスICNTとの間に絶縁部ISC1〜ISCnを配するようにしたものである。絶縁部ISC1〜ISCnとコントロールボックスICNTとの間には、通信用ラインL1およびL2と、電源用ラインLpとによって接続されている。通信方式として、SPI、CAN等が使用される。図29では、絶縁部ISC1〜ISCnが蓄電モジュールMOD1〜MODn内に配置されているが、モジュールの外に配置されても良い。
上述した第1の例と同様に、絶縁部ISC1〜ISCnは、通信部COM1〜COMnとコントロールボックスICNTとの間を絶縁する機能と、電源電圧を通信部COM1〜COMnに供給する機能と、双方向通信の伝送媒体としての機能とを備えている。モジュールコントローラCNT1〜CNTnに対して電源が通信部COM1〜COMnから供給される。絶縁部ISC1〜ISCnを通じてなされる双方向通信方式としては、例えばCANの規格を使用できる。絶縁部ISC1〜ISCnを通じてなされる電力伝送方式としては、電磁誘導方式、磁界共鳴方式、電波受信方式等を使用することができる。
上述した第1の例のような非接触ICカード技術を使用する絶縁部の構成以外に、図30Aに示すようなフォトダイオード61の光の変化をフォトトランジスタ62によって電圧の変化に変換するフォトカプラの構成を使用しても良い。フォトカプラは、データ伝送に使用される。さらに、図30Bに示すように、送信デバイス71および受信デバイス72からなる通信デバイスとしては、近距離無線技術に基づく無線通信を行うものを使用できる。具体的には、Bluetooth(登録商標)、UWB、ZigBee、NFC等を使用することができる
。近距離無線技術以外の無線技術を使用しても良い。
Bluetooth(登録商標)は、最大通信距離が100メートルの近距離無線技術であり、
周波数帯域として2.4GHzを使用する。UWB(Ultra Wide Band)は、超広帯域(3.1GHz〜10.6G)を使用して10メートル程度の距離で、最大480Mbpsの通信を行う
ことができる。ZigBeeは、ZigBee Allianceが規格化を進めている近距離無線技術である
。周波数帯域として、2.4GHz、902〜928MHz、868〜870MHzを使用する。最大通信距離が9〜69メートルとされている。NFC(Near Field Communication)は、
13.56MHz帯の近距離無線技術である。複数の規格に分かれている非接触ICカード技術の無線インターフェース部分を標準化したもので、非接触ICカードに互換性を生じさせる。NFCの標準化は、2段階で行われ、タイプA
とタイプBとの二つの規格がある。
さらに、複数の通信方式に対応する構成を有していても良い。
データ通信と共に、本開示では、絶縁部ISC1〜ISCnが電力伝送を行うことが必要とされる。電力伝送のためには、図30Cに示すように、送電デバイス72および受電デバイス74からなる例えば磁界共鳴方式を使用する非接触電力伝送方式が使用される。送電デバイス72に対して高周波電源からの高周波信号がマッチング回路を介して供給される。受電デバイス74に対してマッチング回路および整流回路が接続される。
蓄電モジュール例えば蓄電モジュールMOD1およびMOD2からなる蓄電システムの第2の例の全体の構成の一例を図31に示す。電池ブロックグループBB1,BB2のそれぞれに対してモジュール間バランス制御回路が接続される。各モジュール間バランス制御回路に対しては、モジュールコントローラCNT1およびCNT2の制御部からのコントロール信号と、通信部COM1、COM2内のMCU(MicroController Unit)からのコントロール信号とが供給される。図28に示す構成と同様に、モジュール間バランス制御回路が制御される。
コントロールボックスICNTからの電力供給路と通信路とがそれぞれ1本のラインで示されている。コントロールボックスICNTと通信部COM1、COM2とが絶縁部ISC1,ISC2を通じてなされ、コントロールボックスICNTから通信部COM1、COM2に対して電源が絶縁部ISC1,ISC2を通じて供給される。本開示による蓄電システムの第2の例も、上述した第1の例と同様の効果を奏する。
以上の説明は、本開示をモジュール間バランス回路に対して適用した場合であるが、本開示は、セル間バランスに対しても適用することができる。すなわち、上述した図21に示す構成において、電池ブロックグループBB1〜BB14をそれぞれ電池セルに置き換えることによって、セル間バランス回路を実現することができる。セル間バランス回路に本開示を適用した場合でも、上述したモジュール間バランス回路と同様の利点が得られる。
図32に一般的な構成として示すように、本開示をセル間バランス回路に適用することができる。図32では、n個の電池セルB11〜B1nが直列接続され、さらに、電池セルの直列接続がm個並列接続されている。各電池セルに対してフライバックトランスT11〜T1n、・・・、Tm1〜Tmnの1次側コイルが並列接続され、1次側コイルと直列に1次側スイッチS11〜S1n、・・・、Sm1〜Smnが接続される。各フライバックトランスの2次側コイルの一端が共通電源電圧CVの電源ラインCL+に接続され、2次側コイルの他端が2次側スイッチS011〜S01n、・・・、S0m1〜S0mnをそれぞれ直列に介して共通電源電圧CVの電源ラインCL−に接続される。
なお、本開示は、以下のような構成も取ることができる。
(1)
それぞれが1の電池セル、複数の電池セルまたは複数の電池ブロックからなる複数の電池部と、
前記電池部の前記電池セルまたは前記電池ブロックのそれぞれの電圧を取得するモニタ部と、
前記モニタ部からの前記電圧の情報を前記電池部を管理する管理部に対して送信する通信部と、
無線伝送部を有し、前記通信部と前記モニタ部との間で、前記無線伝送部を通じて前記電圧の情報の通信を行うと共に、前記通信部から前記モニタ部に対して送信される信号を平滑化して前記モニタ部の電源を形成する絶縁伝送部とを備え
前記無線伝送部が少なくとも2個のアンテナを有し、前記2個のアンテナが絶縁基板の異なる面にそれぞれ設けられる蓄電装置に対して、集中型電力系統から電力網を介して電力が供給される蓄電システム。
(2)
前記集中型電力系統は、火力発電、原子力発電および水力発電の少なくとも一つであるに記載の蓄電システム。
(3)
1に記載の蓄電装置に、発電装置から電力が供給される蓄電システム。
(4)
前記発電装置は、太陽光発電および風力発電の少なくとも一つであるに記載の蓄電システム。
(5)
1に記載の蓄電装置から電力の供給を受ける電力消費装置。
(6)
1乃至のいずれか一に記載の蓄電システムから電力の供給を受ける電力消費装置。
(7)
蓄電装置から電力の供給を受けて車両の駆動力に変換する変換装置と、前記蓄電装置に関する情報に基いて車両制御に関する情報処理を行なう制御装置とを有し、
前記蓄電装置は、
それぞれが1の電池セル、複数の電池セルまたは複数の電池ブロックからなる複数の電池部と、
前記電池部の前記電池セルまたは前記電池ブロックのそれぞれの電圧を取得するモニタ部と、
前記モニタ部からの前記電圧の情報を前記電池部を管理する管理部に対して送信する通信部と、
無線伝送部を有し、前記管理部と前記通信部との間で、前記無線伝送部を通じて前記電圧の情報の通信を行うと共に、前記管理部から前記通信部に対して送信される信号を平滑化して前記通信部および前記モニタ部の電源を形成する絶縁伝送部とを備え
前記無線伝送部が少なくとも2個のアンテナを有し、前記2個のアンテナが絶縁基板の異なる面にそれぞれ設けられる電動車両。
「応用例としての住宅における蓄電システム」
本開示を住宅用の蓄電システムに適用した例について、図33を参照して説明する。例えば住宅101用の蓄電システム100においては、火力発電102a、原子力発電102b、水力発電102c等の集中型電力系統102から電力網109、情報網112、スマートメータ107、パワーハブ108等を介し、電力が蓄電装置103に供給される。これと共に、家庭内発電装置104等の独立電源から電力が蓄電装置103に供給される。蓄電装置103に供給された電力が蓄電される。蓄電装置103を使用して、住宅101で使用する電力が給電される。住宅101に限らずビルに関しても同様の蓄電システムを使用できる。
住宅101には、発電装置104、電力消費装置105、蓄電装置103、各装置を制御する制御装置110、スマートメータ107、各種情報を取得するセンサー111が設けられている。各装置は、電力網109および情報網112によって接続されている。発電装置104として、太陽電池、燃料電池等が利用され、発電した電力が電力消費装置105および/または蓄電装置103に供給される。電力消費装置105は、冷蔵庫105a、空調装置105b、テレビジョン受信機105c、風呂105d等である。さらに、電力消費装置105には、電動車両106が含まれる。電動車両106は、電気自動車106a、ハイブリッドカー106b、電気バイク106cである。
蓄電装置103に対して、上述した本開示のバッテリユニットが適用される。蓄電装置103は、二次電池又はキャパシタから構成されている。例えば、リチウムイオン電池によって構成されている。リチウムイオン電池は、定置型であっても、電動車両106で使用されるものでも良い。スマートメータ107は、商用電力の使用量を測定し、測定された使用量を、電力会社に送信する機能を備えている。電力網109は、直流給電、交流給電、非接触給電の何れか一つまたは複数を組み合わせても良い。
各種のセンサー111は、例えば人感センサー、照度センサー、物体検知センサー、消費電力センサー、振動センサー、接触センサー、温度センサー、赤外線センサー等である。各種センサー111により取得された情報は、制御装置110に送信される。センサー111からの情報によって、気象の状態、人の状態等が把握されて電力消費装置105を自動的に制御してエネルギー消費を最小とすることができる。さらに、制御装置110は、住宅101に関する情報をインターネットを介して外部の電力会社等に送信することができる。
パワーハブ108によって、電力線の分岐、直流交流変換等の処理がなされる。制御装置110と接続される情報網112の通信方式としては、UART(Universal Asynchronous Receiver-Transmitter:非同期シリアル通信用送
受信回路)等の通信インターフェー
スを使う方法、Bluetooth(登録商標)、ZigBee、Wi−Fi等の無線通信規格によるセンサーネットワークを利用する方法がある。Bluetooth方式は、マルチメディア通信に適用され、一対多接続の通信を行うことができる。ZigBeeは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers) 802.15.4の物理層を使用するものである。IEEE802.15.4は、PAN(Personal Area Network) またはW(W
制御装置110は、外部のサーバ113と接続されている。このサーバ113は、住宅101、電力会社、サービスプロバイダーの何れかによって管理されていても良い。サーバ113が送受信する情報は、たとえば、消費電力情報、生活パターン情報、電力料金、天気情報、天災情報、電力取引に関する情報である。これらの情報は、家庭内の電力消費装置(たとえばテレビジョン受信機)から送受信しても良いが、家庭外の装置(たとえば、携帯電話機等)から送受信しても良い。これらの情報は、表示機能を持つ機器、たとえば、テレビジョン受信機、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)等に、表
示されても良い。
各部を制御する制御装置110は、CPU(Central Processing Unit )、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等で構成され、この例では、蓄電装置103に格納されている。制御装置110は、蓄電装置103、家庭内発電装置104、電力消費装置105、各種センサー111、サーバ113と情報網112により接続され、例えば、商用電力の使用量と、発電量とを調整する機能を有している。なお、その他にも、電力市場で電力取引を行う機能等を備えていても良い。
以上のように、電力が火力102a、原子力102b、水力102c等の集中型電力系統102のみならず、家庭内発電装置104(太陽光発電、風力発電)の発電電力を蓄電装置103に蓄えることができる。したがって、家庭内発電装置104の発電電力が変動しても、外部に送出する電力量を一定にしたり、または、必要なだけ放電するといった制御を行うことができる。例えば、太陽光発電で得られた電力を蓄電装置103に蓄えると共に、夜間は料金が安い深夜電力を蓄電装置103に蓄え、昼間の料金が高い時間帯に蓄電装置103によって蓄電した電力を放電して利用するといった使い方もできる。
なお、この例では、制御装置110が蓄電装置103内に格納される例を説明したが、スマートメータ107内に格納されても良いし、単独で構成されていても良い。さらに、蓄電システム100は、集合住宅における複数の家庭を対象として用いられてもよいし、複数の戸建て住宅を対象として用いられてもよい。
「応用例としての車両における蓄電システム」
本開示を車両用の蓄電システムに適用した例について、図34を参照して説明する。図34に、本開示が適用されるシリーズハイブリッドシステムを採用するハイブリッド車両の構成の一例を概略的に示す。シリーズハイブリッドシステムはエンジンで動かす発電機で発電された電力、あるいはそれを電池に一旦貯めておいた電力を用いて、電力駆動力変換装置で走行する車である。
このハイブリッド車両200には、エンジン201、発電機202、電力駆動力変換装置203、駆動輪204a、駆動輪204b、車輪205a、車輪205b、電池208、車両制御装置209、各種センサ210、充電口211が搭載されている。電池208に対して、上述した本開示のバッテリユニットが適用される。
ハイブリッド車両200は、電力駆動力変換装置203を動力源として走行する。電力駆動力変換装置203の一例は、モータである。電池208の電力によって電力駆動力変換装置203が作動し、この電力駆動力変換装置203の回転力が駆動輪204a、204bに伝達される。なお、必要な個所に直流−交流(DC−AC)あるいは逆変換(AC−DC変換)を用いることによって、電力駆動力変換装置203が交流モータでも直流モータでも適用可能である。各種センサ210は、車両制御装置209を介してエンジン回転数を制御したり、図示しないスロットルバルブの開度(スロットル開度)を制御したりする。各種センサ210には、速度センサ、加速度センサ、エンジン回転数センサなどが含まれる。
エンジン201の回転力は発電機202に伝えられ、その回転力によって発電機202により生成された電力を電池208に蓄積することが可能である。
図示しない制動機構によりハイブリッド車両が減速すると、その減速時の抵抗力が電力駆動力変換装置203に回転力として加わり、この回転力によって電力駆動力変換装置203により生成された回生電力が電池208に蓄積される。
電池208は、ハイブリッド車両の外部の電源に接続されることで、その外部電源から充電口211を入力口として電力供給を受け、受けた電力を蓄積することも可能である。
図示しないが、二次電池に関する情報に基いて車両制御に関する情報処理を行なう情報処理装置を備えていても良い。このような情報処理装置としては、例えば、電池の残容量に関する情報に基づき、電池残容量表示を行う情報処理装置などがある。
なお、以上は、エンジンで動かす発電機で発電された電力、或いはそれを電池に一旦貯めておいた電力を用いて、モーターで走行するシリーズハイブリッド車を例として説明した。しかしながら、エンジンとモーターの出力がいずれも駆動源とし、エンジンのみで走行、モーターのみで走行、エンジンとモーター走行という3つの方式を適宜切り替えて使用するパラレルハイブリッド車に対しても本開示は有効に適用可能である。さらに、エンジンを用いず駆動モータのみによる駆動で走行する所謂、電動車両に対しても本開示は有効に適用可能である。
「変形例」
以上、本開示の実施形態について具体的に説明したが、上述の各実施形態に限定されるものではなく、本開示の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、上述の実施形態において挙げた構成、方法、工程、形状、材料および数値などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料および数値などを用いてもよい。
また、上述の実施形態の構成、方法、工程、形状、材料および数値などは、本開示の主旨を逸脱しない限り、互いに組み合わせることが可能である。
MOD,MOD1〜MODN・・・蓄電モジュール
ICNT・・・コントロールボックス
CNT・・・各蓄電モジュールのコントローラ
ICNT・・・コントロールボックス
B1〜Bn・・・電池ブロック
BB1〜BBn・・・電池ブロックグループ
ISC1〜ISCn・・・絶縁部
COM1〜COMn・・・通信部
21・・・多層配線基板
23,24・・・プリント基板アンテナ
LY1〜LY4・・・配線層
W1〜W14・・・1次側コイル
S1〜S14・・・1次側スイッチ
W01〜W014・・・2次側コイル
S01〜S014・・・2次側スイッチ
T1〜T14・・・フライバックトランス
CL+,CL−・・・共通電源ライン
CV・・・共通電源電圧
51・・・蓄電素子

Claims (7)

  1. それぞれが1の電池セル、複数の電池セルまたは複数の電池ブロックからなる複数の電池部と、
    前記電池部の前記電池セルまたは前記電池ブロックのそれぞれの電圧を取得するモニタ部と、
    前記モニタ部からの前記電圧の情報を前記電池部を管理する管理部に対して送信する通信部と、
    無線伝送部を有し、前記通信部と前記モニタ部との間で、前記無線伝送部を通じて前記電圧の情報の通信を行うと共に、前記通信部から前記モニタ部に対して送信される信号を平滑化して前記モニタ部の電源を形成する絶縁伝送部とを備え
    前記無線伝送部が少なくとも2個のアンテナを有し、前記2個のアンテナが絶縁基板の異なる面にそれぞれ設けられる蓄電装置に対して、集中型電力系統から電力網を介して電力が供給される蓄電システム。
  2. 前記集中型電力系統は、火力発電、原子力発電および水力発電の少なくとも一つである請求項に記載の蓄電システム。
  3. 請求項1に記載の蓄電装置に、発電装置から電力が供給される蓄電システム。
  4. 前記発電装置は、太陽光発電および風力発電の少なくとも一つである請求項に記載の蓄電システム。
  5. 請求項1に記載の蓄電装置から電力の供給を受ける電力消費装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか一に記載の蓄電システムから電力の供給を受ける電力消費装置。
  7. 蓄電装置から電力の供給を受けて車両の駆動力に変換する変換装置と、前記蓄電装置に関する情報に基いて車両制御に関する情報処理を行なう制御装置とを有し、
    前記蓄電装置は、
    それぞれが1の電池セル、複数の電池セルまたは複数の電池ブロックからなる複数の電池部と、
    前記電池部の前記電池セルまたは前記電池ブロックのそれぞれの電圧を取得するモニタ部と、
    前記モニタ部からの前記電圧の情報を前記電池部を管理する管理部に対して送信する通信部と、
    無線伝送部を有し、前記管理部と前記通信部との間で、前記無線伝送部を通じて前記電圧の情報の通信を行うと共に、前記管理部から前記通信部に対して送信される信号を平滑化して前記通信部および前記モニタ部の電源を形成する絶縁伝送部とを備え
    前記無線伝送部が少なくとも2個のアンテナを有し、前記2個のアンテナが絶縁基板の異なる面にそれぞれ設けられる電動車両。
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