JP2015008395A - 空間音響生成装置およびそのプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
この音響制作システムSは、パンニング装置101(例えば、特許文献2、特許文献3参照)によって、モノラル音源の残響のない音である直接音を、音像を定位させたい位置に応じてスピーカのチャンネルごとに分配する。また、音響制作システムSは、残響音生成装置102によって、直接音から、実際の残響空間で測定した室内音響特性(インパルス応答)を利用して残響音(間接音)を生成し、加算装置103によって、チャンネルごとに分配された直接音に加算する。
これによって、音響制作システムSは、直接音から、音像を定位させたい位置における残響を付加した残響付加音を生成する。
従来の音響制作システムでは、放送番組等の三次元音響コンテンツ制作において、ある空間における音源位置の変化については、パンニング装置によって、音像(直接音)の定位位置を変化させることで再現することができる。
しかし、従来の音響制作システムでは、残響による音空間印象の変化は、残響音生成装置によって生成された残響音のレベル(大きさ)を変えることでしか対応することができない。すなわち、従来の音響制作システムは、空間上の残響をその大きさでしか制御していないため、十分な音空間印象の再現が困難であった。
そして、空間音響生成装置は、音像パンニング手段によって、指定された音像の定位位置と、予め定めた複数のスピーカの配置位置とに基づいて、直接音である入力信号を複数のスピーカに対応した複数のチャンネルに分配する。これによって、響きを持たない直接音についてのマルチチャンネル音響信号が生成されることになる。
さらに、空間音響生成装置は、残響音生成手段の残響分配手段によって、音像パンニング手段が入力信号を分配したチャンネルおよびその配分比率に基づいて、畳み込み手段で生成された残響信号を複数のチャンネルに分配する。これによって、音像の定位位置における残響となるマルチチャンネルの残響信号が生成されることになる。
そして、空間音響生成装置は、音像パンニング手段によって、指定された音像の定位位置と、予め定めた複数のスピーカの配置位置とに基づいて、直接音である入力信号を複数のスピーカに対応した複数のチャンネルに分配する。これによって、響きを持たない直接音についてのマルチチャンネル音響信号が生成されることになる。
そして、空間音響生成装置は、音像パンニング手段によって、指定された音像の定位位置と、予め定めた複数のスピーカの配置位置とに基づいて、直接音である入力信号を複数のスピーカに対応した複数のチャンネルに分配する。これによって、響きを持たない直接音についてのマルチチャンネル音響信号が生成されることになる。
そして、空間音響生成装置は、音像パンニング手段によって、指定された音像の定位位置と、予め定めた複数のスピーカの配置位置とに基づいて、直接音である入力信号を複数のスピーカに対応した複数のチャンネルに分配する。これによって、響きを持たない直接音についてのマルチチャンネル音響信号が生成されることになる。
そして、空間音響生成装置は、残響音生成手段の合成手段によって、レベル変更手段でレベルが調節された個別の残響信号を合成する。そして、空間音響生成装置は、残響音生成手段の残響分配手段によって、音像パンニング手段が前記入力信号を分配したチャンネルおよびその配分比率に基づいて、合成手段で生成された残響信号を複数の複数のチャンネルに分配する。これによって、音像の定位位置における残響となるマルチチャンネルの残響信号が生成されることになる。
すなわち、残響音生成手段は、記憶手段から、音像の定位位置で特定される空間位置情報に対応するインパルス応答を選択して、入力信号に対して畳み込み演算することで残響信号を生成し、その残響信号を、音像パンニング手段が入力信号を分配したチャンネルおよびその配分比率に基づいて複数のチャンネルに分配する。
すなわち、残響音生成手段は、記憶手段から、音像の定位位置で特定される空間位置情報に対応する残響信号を選択し、その残響信号を、音像パンニング手段が入力信号を分配したチャンネルおよびその配分比率に基づいて複数のチャンネルに分配する。
請求項1,5に記載の発明によれば、音像パンニング手段によってパンニングされた直接音に、音像の位置に対応した残響音(残響信号)を付加することができるため、より自然なマルチチャンネル音響信号を生成することができる。
≪第1実施形態≫
[空間音響生成装置の構成]
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る空間音響生成装置1の構成について説明する。
図1に示した空間音響生成装置1は、モノラル音源から直接発せられる残響のない直接音(モノ音)に残響を付加して、音響再生空間の指定された位置に音像を定位させるマルチチャンネル音響信号(残響付加音)を生成するものである。ここでは、空間音響生成装置1は、レベル調節手段10A,10B,10C,10Dと、音像パンニング手段20と、記憶手段30と、残響音生成手段40と、加算手段50と、を備える。
この音像パンニング手段20は、各スピーカの設置位置(三次元空間座標)を予め記憶している図示を省略した記憶手段(記憶手段30でもよい)から取得する。そして、音像パンニング手段20は、スピーカ配置位置から、空間位置情報に対応する位置に音像を定位させるためのスピーカとその出力レベル(重み、配分比率)を特定し、その特定したスピーカに対応するチャンネルごとに、直接音を分配して三次元音響信号として加算手段50に出力する。また、音像パンニング手段20は、三次元音響信号を加算手段50に出力するとともに、パンニング情報を残響音生成手段40に出力する。
例えば、空間位置情報は、図2に示した22.2マルチチャンネル音響方式を用いる場合、各スピーカ位置(図2中、○印で記載されている位置:TpFL、TpFC等)で特定される立方体の中心(受音点)を座標軸の中心(0,0,0)とする座標(x,y,z)の値を用いることができる。もちろん、この空間位置情報は、予め定めた中心(受音点)を基準とした、方位角、仰角および距離を用いてもよい。
なお、音像パンニング手段20における音像をパンニングする手法は、一般的な手法を用いればよい。例えば、特開2007−329746号公報や特開2010−252220号公報に記載されている既存の手法を用いることができる。
なお、この記憶手段30に記憶しておくインパルス応答は、例えば、図12に示したような実空間(残響空間)において、予め定めた基準位置である受音位置に設置したマイクロホンMPで、音源となるスピーカSPの空間位置を変えて複数測定したものである。
すなわち、記憶手段30は、実空間(残響空間)において、予め定めた空間座標系における音源位置を種々変化させた座標位置を空間位置情報とし、当該座標系の中心位置の受音位置において測定したインパルス応答に対応付けて予め記憶しておく。
このように、記憶手段30には、空間座標系の音像を定位させたい位置を網羅するように、空間位置情報とインパルス応答とを対応付けて記憶しておく。
ここでは、選択手段41は、音像パンニング手段20から出力される空間位置情報で示される空間位置を、領域内に含んだ記憶手段30の空間位置情報に対応するインパルス応答を選択することとする。
このように、直接音と空間位置情報に対応するインパルス応答との畳み込み演算を行うことで、空間位置情報で特定される空間位置に対応する残響音が生成されることになる。
この畳み込み手段42で生成された残響音は、残響分配手段43に出力される。
ここでは、残響分配手段43は、モノ信号である残響音に、配分情報で特定されるチャンネルの重み(配分比率)を乗算することで、各チャンネルに対する残響音を生成する。これによって、残響音は、モノ信号から三次元音響信号(マルチチャンネル残響信号)に変換されることになる。
このように生成された三次元音響信号である残響音は、レベル調節手段10Cを介して、加算手段50に出力される。
この加算手段50で生成された残響付加音は、レベル調節手段10Dを介して、外部に出力される。
次に、図3を参照(構成については、適宜図1参照)して、本発明の第1実施形態に係る空間音響生成装置1の動作について説明する。なお、レベル調節手段10A,10B,10C,10Dは、音響制作者によって適宜調整されるもので、ここでは、動作としての説明は省略する。
そして、空間音響生成装置1は、残響音生成手段40の残響分配手段43によって、ステップS2で音像パンニング手段20がパンニングを行ったチャンネルおよびその重みを示す配分情報に基づいて、残響音を各チャンネルに分配することで、音像定位位置に対応した三次元音響信号を生成する(ステップS5)。
そして、空間音響生成装置1は、ステップS5で生成された残響付加音を外部に出力する(ステップS7)。
以上の動作によって、空間音響生成装置1は、自然な音空間印象を再現した残響付加音を生成することができる。
[空間音響生成装置の構成]
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態に係る空間音響生成装置1Aの構成について説明する。図4に示した空間音響生成装置1Aは、モノラル音源から直接発せられる残響のない直接音(モノ音)に残響を付加して、音響再生空間の指定された位置に音像を定位させるマルチチャンネル音響信号(残響付加音)を生成するものである。
このように、記憶手段30Aには、空間座標系の音像を定位させたい位置を網羅するように、空間位置情報と残響音とを対応付けて記憶しておく。
すなわち、空間音響生成装置1Aは、残響音生成手段40Aに入力される空間位置情報によって、選択手段41Aが選択する残響音が切り替わる場合、クロスフェード手段(不図示)によって、切り替わり前の残響音のレベルを徐々に小さくし(フェードアウト)、切り替わり後の残響音のレベルを徐々に大きくする(フェードイン)。これによって、音源位置を変化させる場合であっても、異常音の発生を抑えることができる。
次に、図5を参照(構成については、適宜図4参照)して、本発明の第2実施形態に係る空間音響生成装置1Aの動作について説明する。なお、レベル調節手段10A,10C,10Dは、音響制作者によって適宜調整されるもので、ここでは、動作としての説明は省略する。
また、空間音響生成装置1Aの動作は、図3で説明した空間音響生成装置1の動作において、ステップS3,S4を、ステップS3Aに置き換えたものであり、ステップS1,S2,S5〜S7の各ステップの処理は同一である。
以上の動作によって、空間音響生成装置1Aは、自然な音空間印象を再現した残響付加音を、空間音響生成装置1(図1参照)に比べて高速に生成することができる。
[空間音響生成装置の構成]
次に、図6を参照して、本発明の第3実施形態に係る空間音響生成装置1Bの構成について説明する。図6に示した空間音響生成装置1Bは、モノラル音源から直接発せられる残響のない直接音(モノ音)に残響を付加して、音響再生空間の指定された位置に音像を定位させるマルチチャンネル音響信号(残響付加音)を生成するものである。さらに、空間音響生成装置1Bは、音響制作者の操作によって、音源定位位置における残響の自然さを保持したまま、音空間印象を変化させる機能を有する。
図7に示すように、インパルス応答は、直接音に続く、初期反射と、それに続く残響で構成される。
ここで、直接音とは、音源から直接到達する音である。
また、初期反射とは、他の音と分離して認識可能な直接音の反射音であって、通常、直接音の発生後、数ミリ秒から100ミリ秒程度の間に発生するものである。この初期反射は、時間的に直接音に近く、残響に比べてレベルが大きいため、受音者にとって、音色の印象に影響を与える。
後部残響は、音響信号が単純に減衰していく区間の響きであって、その減衰の過程で、受音者に残響感を与える。
図6に戻って、空間音響生成装置1Bの構成について説明を続ける。
以下、選択手段41B、遅延手段44、畳み込み手段42B、レベル変更手段45、合成手段46の順に説明を行う。
なお、初期反射遅延手段441、中間残響遅延手段442および後部残響遅延手段443は、それぞれ、入力信号(初期反射、中間残響、後部残響)を一旦記憶した後、遅延時間後に読み出して出力する一般的なバッファで構成することができる。
この個別畳み込み手段421は、生成した初期反射残響音を、レベル変更手段45のレベル制御手段451に出力する。
この個別畳み込み手段422は、生成した中間残響音を、レベル変更手段45のレベル制御手段452に出力する。
この個別畳み込み手段423は、生成した後部残響音を、レベル変更手段45のレベル制御手段453に出力する。
これによって、畳み込み手段42Bは、空間位置情報で特定される空間位置に対応する残響音を、初期反射残響音、中間残響音および後部残響音に時間的に分割して生成することができる。
このようにレベルが変更された初期反射残響音、中間残響音、後部残響音は、合成手段46に出力される。もちろん、音響制作者がレベル調整を行わなければ、初期反射残響音、中間残響音、後部残響音は、レベル変更がなされないまま合成手段46に出力されることはいうまでもない。
なお、初期反射残響音、中間残響音および後部残響音は、それぞれ直接音の発生時刻に対する異なる遅延時間だけ遅延されているため、合成手段46は、初期反射残響音、中間残響音、後部残響音の順に連結することで、残響音を生成することができる。
この合成手段46で生成された残響音は、残響分配手段43に出力される。
次に、図8を参照(構成については、適宜図6参照)して、本発明の第3実施形態に係る空間音響生成装置1Bの動作について説明する。なお、レベル調節手段10A,10B,10C,10Dは、音響制作者によって適宜調整されるもので、ここでは、動作としての説明は省略する。
また、空間音響生成装置1Bの動作は、図3で説明した空間音響生成装置1の動作において、ステップS3をステップS3Bに置き換え、ステップS4をステップS4A〜S4Dに置き換えたもので、ステップS1,S2,S5〜S7の各ステップの処理は同一である。
すなわち、空間音響生成装置1Bは、初期反射遅延手段441で初期反射を遅延させ、中間残響遅延手段442で中間残響を遅延させ、後部残響遅延手段443で後部残響を遅延させる。
そして、空間音響生成装置1Bは、合成手段46によって、ステップS4Cでレベル変更された各残響音(初期反射残響音、中間残響音、後部残響音)を、時間方向に連結(合成)する(ステップS4D)。これによって、音像定位位置に対応した残響音が生成されることになる。
以上の動作によって、空間音響生成装置1Bは、自然な音空間印象を再現した残響付加音を生成することができとともに、音響制作者の意図に応じて、残響音の印象を変化させた独自の音響空間を表現することができる。
[空間音響生成装置の構成]
次に、図9を参照して、本発明の第4実施形態に係る空間音響生成装置1Cの構成について説明する。図9に示した空間音響生成装置1Cは、モノラル音源から直接発せられる残響のない直接音(モノ音)に残響を付加して、音響再生空間の指定された位置に音像を定位させるマルチチャンネル音響信号(残響付加音)を生成するものである。さらに、空間音響生成装置1Cは、音響制作者の操作によって、音源定位位置における残響の自然さを保持したまま、音空間印象を変化させる機能を有する。
このように、記憶手段30Cには、空間座標系の音像を定位させたい位置を網羅するように、空間位置情報と残響音とを対応付けて記憶しておく。なお、記憶手段30Cには、初期反射残響音、中間残響音、後部残響音のそれぞれについて、直接音の発生時刻に対する遅延時間(経過時間)も併せて記憶しておく。
なお、初期反射遅延手段441C、中間残響遅延手段442Cおよび後部残響遅延手段443Cは、それぞれ、残響音(初期反射残響音、中間残響音、後部残響音)を一旦記憶した後、遅延時間後に読み出して出力する一般的なバッファで構成することができる。
すなわち、空間音響生成装置1Cは、残響音生成手段40Cに入力される空間位置情報によって、選択手段41Cが選択する残響音が切り替わる場合、クロスフェード手段(不図示)によって、切り替わり前の残響音のレベルを徐々に小さくし(フェードアウト)、切り替わり後の残響音のレベルを徐々に大きくする(フェードイン)。これによって、音源位置を変化させる場合であっても、異常音の発生を抑えることができる。
次に、図10を参照(構成については、適宜図9参照)して、本発明の第4実施形態に係る空間音響生成装置1Cの動作について説明する。なお、レベル調節手段10A,10C,10Dは、音響制作者によって適宜調整されるもので、ここでは、動作としての説明は省略する。
また、空間音響生成装置1Cの動作は、図8で説明した空間音響生成装置1Bの動作において、ステップS3BをステップS3Cに置き換え、ステップS4A,S4BをステップS41Aに置き換えたものであり、ステップS1,S2,S4C,S4D,S5〜S7の各ステップの処理は同一である。
すなわち、空間音響生成装置1Cは、初期反射遅延手段441Cで初期反射残響音を遅延させ、中間残響遅延手段442Cで中間残響音を遅延させ、後部残響遅延手段443Cで後部残響音を遅延させる。
ステップS4C以降の動作は、図8で説明した空間音響生成装置1Bと同じであるため説明を省略する。
以上の動作によって、空間音響生成装置1Cは、自然な音空間印象を再現した残響付加音を、空間音響生成装置1B(図6参照)に比べて高速に生成することができる。
また、ここでは、空間音響生成装置1,1A,1B,1C内に、音像パンニング手段20と、残響音生成手段40,40A,40B,40Cとを備える構成としたが、各手段はそれぞれ独立した装置(音像パンニング装置、残響音生成装置)として構成してもよい。その場合、記憶手段30,30A,30B,30Cは、残響音生成装置の内部に備えることとすればよい。
また、残響音生成手段40,40A,40B,40Cを独立した残響音生成装置として構成する場合、残響音生成装置は、CPU、ROM、RAM等を備えた一般的なコンピュータを、残響音生成手段40,40A,40B,40Cそれぞれの各手段として機能させるための残響音生成プログラムで動作させることができる。
10A、10B、10C、10D レベル調節手段
20 音像パンニング手段(音像パンニング装置)
30 記憶手段
40 残響音生成手段(残響音生成装置)
41 選択手段
42 畳み込み手段
421、422、423 個別畳み込み手段
43 残響分配手段
44 遅延手段
441 初期反射遅延手段
442 中間残響遅延手段
443 後部残響遅延手段
45 レベル変更手段
451、452、453 レベル制御手段
46 合成手段
50 加算手段
Claims (6)
- 音響再生空間の指定された位置に音像を定位させる、残響付のマルチチャンネル音響信号を生成する空間音響生成装置であって、
実空間の予め定めた基準位置において、音源の位置を変えて測定した複数のインパルス応答を、前記音源の位置を示す空間位置情報に対応付けて予め記憶した記憶手段と、
指定された前記音像の定位位置と、予め定めた複数のスピーカの配置位置とに基づいて、直接音である入力信号を前記複数のスピーカに対応した複数のチャンネルに分配する音像パンニング手段と、
前記音像の定位位置で特定される空間位置情報に対応して前記記憶手段に記憶されているインパルス応答と前記入力信号とから、前記音像の定位位置に対応したマルチチャンネルの残響信号を生成する残響音生成手段と、
この残響音生成手段で生成されたマルチチャンネルの残響信号を、前記音像パンニング手段でチャンネルごとに分配された信号に加算することで前記残響付きのマルチチャンネル音響信号を生成する加算手段と、を備え、
前記残響音生成手段は、
前記記憶手段から、前記音像の定位位置で特定される空間位置情報に対応するインパルス応答を選択する選択手段と、
この選択手段で選択されたインパルス応答を前記入力信号に対して畳み込み演算することで残響信号を生成する畳み込み手段と、
前記音像パンニング手段が前記入力信号を分配したチャンネルおよびその配分比率に基づいて、前記畳み込み手段で生成された残響信号を前記複数のチャンネルに分配する残響分配手段と、
を備えることを特徴とする空間音響生成装置。 - 音響再生空間の指定された位置に音像を定位させる、残響付のマルチチャンネル音響信号を生成する空間音響生成装置であって、
実空間の予め定めた基準位置において、音源の位置を変えて測定した複数のインパルス応答を直接音に畳み込み演算して生成した残響信号を、前記音源の位置を示す空間位置情報に対応付けて予め記憶した記憶手段と、
指定された前記音像の定位位置と、予め定めた複数のスピーカの配置位置とに基づいて、直接音である入力信号を前記複数のスピーカに対応した複数のチャンネルに分配する音像パンニング手段と、
前記音像の定位位置で特定される空間位置情報に対応して前記記憶手段に記憶されている残響信号から、前記音像の定位位置に対応したマルチチャンネルの残響信号を生成する残響音生成手段と、
この残響音生成手段で生成されたマルチチャンネルの残響信号を、前記音像パンニング手段でチャンネルごとに分配された信号に加算することで前記残響付きのマルチチャンネル音響信号を生成する加算手段と、を備え、
前記残響音生成手段は、
前記記憶手段から、前記音像の定位位置で特定される空間位置情報に対応する残響信号を選択する選択手段と、
前記音像パンニング手段が前記入力信号を分配したチャンネルおよびその配分比率に基づいて、前記選択手段で選択された残響信号を前記複数のチャンネルに分配する残響分配手段と、
を備えることを特徴とする空間音響生成装置。 - 音響再生空間の指定された位置に音像を定位させる、残響付のマルチチャンネル音響信号を生成する空間音響生成装置であって、
実空間の予め定めた基準位置において、音源の位置を変えて測定した複数のインパルス応答を初期反射、中間残響および後部残響として直接音からの経過時間で区分して、前記音源の位置を示す空間位置情報に対応付けて予め記憶した記憶手段と、
指定された前記音像の定位位置と、予め定めた複数のスピーカの配置位置とに基づいて、直接音である入力信号を前記複数のスピーカに対応した複数のチャンネルに分配する音像パンニング手段と、
前記音像の定位位置で特定される空間位置情報に対応して前記記憶手段に記憶されているインパルス応答と前記入力信号とから、前記音像の定位位置に対応したマルチチャンネルの残響信号を生成する残響音生成手段と、
この残響音生成手段で生成されたマルチチャンネルの残響信号を、前記音像パンニング手段でチャンネルごとに分配された信号に加算することで前記残響付きのマルチチャンネル音響信号を生成する加算手段と、を備え、
前記残響音生成手段は、
前記記憶手段から、前記音像の定位位置で特定される空間位置情報に対応するインパルス応答の初期反射、中間残響および後部残響を選択する選択手段と、
この選択手段で選択された初期反射、中間残響および後部残響をそれぞれの前記経過時間だけ遅延させる遅延手段と、
この遅延手段で遅延された初期反射、中間残響および後部残響を前記入力信号に畳み込み演算することで、前記経過時間に対応した個別の残響信号を生成する畳み込み手段と、
この畳み込み手段で生成された個別の残響信号のレベルを、外部からの指示によって調節するレベル変更手段と、
このレベル変更手段でレベルが調節された個別の残響信号を合成することで、前記インパルス応答に対応する残響信号を生成する合成手段と、
前記音像パンニング手段が前記入力信号を分配したチャンネルおよびその配分比率に基づいて、前記合成手段で生成された残響信号を前記複数のチャンネルに分配する残響分配手段と、
を備えることを特徴とする空間音響生成装置。 - 音響再生空間の指定された位置に音像を定位させる、残響付のマルチチャンネル音響信号を生成する空間音響生成装置であって、
実空間の予め定めた基準位置において、音源の位置を変えて測定した複数のインパルス応答を初期反射、中間残響および後部残響として直接音からの経過時間で区分して、直接音に畳み込み演算して生成した残響信号である初期反射残響音、中間残響音および後部残響音を、前記音源の位置を示す空間位置情報に対応付けて予め記憶した記憶手段と、
指定された前記音像の定位位置と、予め定めた複数のスピーカの配置位置とに基づいて、直接音である入力信号を前記複数のスピーカに対応した複数のチャンネルに分配する音像パンニング手段と、
前記音像の定位位置で特定される空間位置情報に対応して前記記憶手段に記憶されている初期反射残響音、中間残響音および後部残響音から、前記音像の定位位置に対応したマルチチャンネルの残響信号を生成する残響音生成手段と、
この残響音生成手段で生成されたマルチチャンネルの残響信号を、前記音像パンニング手段でチャンネルごとに分配された信号に加算することで前記残響付きのマルチチャンネル音響信号を生成する加算手段と、を備え、
前記残響音生成手段は、
前記記憶手段から、前記音像の定位位置で特定される空間位置情報に対応する初期反射残響音、中間残響音および後部残響音を選択する選択手段と、
この選択手段で選択された初期反射残響音、中間残響音および後部残響音をそれぞれの前記経過時間だけ遅延させる遅延手段と、
この遅延手段で遅延された個別の残響信号のレベルを、外部からの指示によって調節するレベル変更手段と、
このレベル変更手段でレベルが調節された個別の残響信号を合成することで、前記インパルス応答に対応する残響信号を生成する合成手段と、
前記音像パンニング手段が前記入力信号を分配したチャンネルおよびその配分比率に基づいて、前記合成手段で生成された残響信号を前記複数の複数のチャンネルに分配する残響分配手段と、
を備えることを特徴とする空間音響生成装置。 - 実空間の予め定めた基準位置において、音源の位置を変えて測定した複数のインパルス応答を、前記音源の位置を示す空間位置情報に対応付けて予め記憶した記憶手段を備え、音響再生空間の指定された位置に音像を定位させる、残響付のマルチチャンネル音響信号を生成する空間音響生成装置のコンピュータを、
指定された前記音像の定位位置と、予め定めた複数のスピーカの配置位置とに基づいて、直接音である入力信号を前記複数のスピーカに対応した複数のチャンネルに分配する音像パンニング手段、
前記音像の定位位置で特定される空間位置情報に対応して前記記憶手段に記憶されているインパルス応答と前記入力信号とから、前記音像の定位位置に対応したマルチチャンネルの残響信号を生成する残響音生成手段、
この残響音生成手段で生成されたマルチチャンネルの残響信号を、前記音像パンニング手段でチャンネルごとに分配された信号に加算することで前記残響付きのマルチチャンネル音響信号を生成する加算手段、として機能させ、
前記残響音生成手段は、
前記記憶手段から、前記音像の定位位置で特定される空間位置情報に対応するインパルス応答を選択して、前記入力信号に対して畳み込み演算することで残響信号を生成し、その残響信号を、前記音像パンニング手段が前記入力信号を分配したチャンネルおよびその配分比率に基づいて前記複数のチャンネルに分配することを特徴とする空間音響生成プログラム。 - 実空間の予め定めた基準位置において、音源の位置を変えて測定した複数のインパルス応答を直接音に畳み込み演算して生成した残響信号を、前記音源の位置を示す空間位置情報に対応付けて予め記憶した記憶手段を備え、音響再生空間の指定された位置に音像を定位させる、残響付のマルチチャンネル音響信号を生成する空間音響生成装置のコンピュータを、
指定された前記音像の定位位置と、予め定めた複数のスピーカの配置位置とに基づいて、直接音である入力信号を前記複数のスピーカに対応した複数のチャンネルに分配する音像パンニング手段、
前記音像の定位位置で特定される空間位置情報に対応して前記記憶手段に記憶されている残響信号から、前記音像の定位位置に対応したマルチチャンネルの残響信号を生成する残響音生成手段、
この残響音生成手段で生成されたマルチチャンネルの残響信号を、前記音像パンニング手段でチャンネルごとに分配された信号に加算することで前記残響付きのマルチチャンネル音響信号を生成する加算手段、として機能させ、
前記残響音生成手段は、
前記記憶手段から、前記音像の定位位置で特定される空間位置情報に対応する残響信号を選択し、その残響信号を、前記音像パンニング手段が前記入力信号を分配したチャンネルおよびその配分比率に基づいて、前記複数のチャンネルに分配することを特徴とする空間音響生成プログラム。
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