JP2015005908A - 表示装置、表示システム、及び表示プログラム - Google Patents

Abstract

【課題】コンテンツ表示要求に対する適切な割り込み制御を実現する。【解決手段】ネットワークを介して受信したコンテンツに関する情報を取得する情報取得手段と、情報取得手段から得られたコンテンツに関する情報に基づいてコンテンツを表示すると共に、コンテンツの実行状態に関する情報を有する表示手段と、コンテンツの種類毎にコンテンツの実行状態に対応した割込判断が設定された割込判断テーブルを有する記憶手段と、記コンテンツのうち、第１のコンテンツを表示中に、第２のコンテンツの表示指示を受信した場合に、前記第１のコンテンツの実行状態に関する情報を前記表示手段から取得し、前記記憶手段に記憶されている割込判断テーブルに基づいて、前記第２のコンテンツを表示するか判断する判断手段と、を有し、判断手段により得られた判断結果に応じて、前記第２のコンテンツを表示手段に表示する。【選択図】図４

Description

本発明は、表示装置、表示システム、及び表示プログラムに関する。

従来から、複数の無線端末と無線ネットワークを介して接続されるネットワークプロジェクタが実用に供されている。例えば、下記の特許文献１には、ネットワークプロジェクタへの接続要求を最初に受信した無線端末からのデータにより映像表示する方法が記載されている。

しかしながら、上述した特許文献１の方法では、ネットワークプロジェクタへの接続要求を最初に受信した端末を、映像表示するデータ送信元の端末として固定してしまう。したがって、その映像表示中に他の端末からネットワークプロジェクタへの接続要求（以下、コンテンツ表示要求とも言う。）があったとしても、その端末からの割り込みを許可するかの判断ができなかった。

また、近年広く知られるＵＰｎＰ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｐｌｕｇ ａｎｄ Ｐｌａｙ）に準拠するネットワーク入力による投影機能においても、映像表示中に他の端末からのコンテンツ表示要求の割り込みを許可するかの判断ができず、利便性に乏しいという問題点があった。

本発明の一つの実施形態の目的は、映像表示中に他の端末からのコンテンツ表示要求に対して適切な割込判断を可能にし、利便性の高い表示装置を提供することにある。

上記課題に鑑み、本発明の表示装置の一態様において、ネットワークを介して受信したコンテンツに関する情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段から得られたコンテンツに関する情報に基づいてコンテンツを表示すると共に、コンテンツの実行状態に関する情報を有する表示手段と、コンテンツの種類毎にコンテンツの実行状態に対応した割込判断が設定された割込判断テーブルを有する記憶手段と、前記コンテンツのうち、第１のコンテンツを表示中に、第２のコンテンツの表示指示を受信した場合に、前記第１のコンテンツの実行状態に関する情報を前記表示手段から取得し、前記記憶手段に記憶されている割込判断テーブルに基づいて、前記第２のコンテンツを表示するか判断する判断手段と、を有し、前記判断手段により得られた判断結果に応じて、前記第２のコンテンツを表示手段に表示することを特徴とする。

本発明の一実施形態によれば、映像表示中に他の端末からのコンテンツ表示要求に対して適切な割込判断を可能にし、利便性の高い表示装置を提供できる。

本実施形態に係る表示システムの概略構成の一例を示す図である。 投影処理シーケンスの一例を示す図である。 ＰＣ画像投影機能における割り込み指定方法の一例を示す図である。 本実施形態に係るプロジェクタの機能構成の一例を示す図である。 本実施形態に係るプロジェクタのハードウェア構成の一例を示す図である。 割込判断テーブルの一例を示す図である。 コンテンツの再生状態による割込判断処理シーケンスの一例を示す図である。 割込禁止処理における投影要求管理テーブルの一例を示す図である。 割込許可処理における投影要求管理テーブルの一例を示す図である。 第２の実施形態における割込判断テーブルの一例を示す図である。 コンテンツの再生方法による割込判断シーケンスの一例を示す図である。 第３の実施形態における割込判断テーブルの一例を示す図である。 コンテンツの再生経過時間による割込判断処理シーケンスの一例を示す図である。 第４の実施形態における割込判断テーブルの一例を示す図である。 コンテンツの再生残り時間による割込判断処理シーケンスの一例を示す図である。 第５の実施形態における割込判断テーブルの一例を示す図である。 コンテンツの再生時間と再生進捗率による割込判断処理シーケンスの一例を示す図である。

以下、開示の技術に係る実施の形態について詳細に説明する。

＜表示システム：概略構成＞
図１は、本実施形態に係る表示システムの概略構成の一例を示す図である。図１に示す表示システム１は、表示装置の一例としてのプロジェクタ１０と、タブレットＰＣ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ）１１と、ノートＰＣ１２と、コンテンツサーバ１３とを有するように構成されている。プロジェクタ１０と、タブレットＰＣ１１と、ノートＰＣ１２と、コンテンツサーバ１３とは、ネットワークＮを介して接続され、それぞれ通信可能となっている。なお、図１に示す各装置の数は、これには限定されない。

プロジェクタ１０は、例えばＵＰｎＰ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｐｌｕｇ ａｎｄ Ｐｌａｙ）に準拠するネットワーク入力による投影機能や、ＰＣの画像（画面）をスクリーン上に投影して表示するための専用のユーティリティ等の複数のネットワーク入力による投影機能を有している。プロジェクタ１０の本体には、例えば図１に示すプロジェクタ１０の「メニュー」、「フォーカス」、「入力」、「選択、決定」、「電源のオン／オフ」等を操作するための操作手段１０ａを有している。

なお、本実施形態における表示装置は、プロジェクタ１０に限定されず、例えばディスプレイやタッチパネル等の画面に、画像や映像、文字等のコンテンツを表示することが可能な装置全般を含む。したがって、本実施形態における投影とは、単に所定のスクリーン上にコンテンツを投影させる意味には限定されず、必要に応じて表示の概念が含まれる。

タブレットＰＣ１１は、上述したＵＰｎＰを用いた投影機能を実現するためのＤＭＣ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｍｅｄｉａ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ）ソフトウェア等がインストールされている。タブレットＰＣ１１は、例えばコンテンツサーバ１３から投影したいコンテンツを選択すると、選択したコンテンツの投影をプロジェクタ１０に指示する。

ノートＰＣ１２は、例えば、上述したプロジェクタ１０にＰＣの画像を投影するための専用のユーティリティ等がインストールされ、専用のユーティリティを介してプロジェクタ１０にコンテンツの投影を指示する。

コンテンツサーバ１３は、例えばＵＰｎＰを用いた投影機能におけるＤＭＳ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｍｅｄｉａ Ｓｅｒｖｅｒ）の機能を有し、プロジェクタ１０に投影するコンテンツを保存し、保存しているコンテンツを提供する。

なお、表示システム１は、複数のコンテンツサーバ１３を有していても良い。この場合には、タブレットＰＣ１１−１〜１１−２は、同一のコンテンツサーバ１３を指定することなく、複数のコンテンツサーバ１３のうち、投影したいコンテンツを有するコンテンツサーバ１３からコンテンツを選択しても良い。

ここで、プロジェクタ１０は、第１のコンテンツを投影中に、タブレットＰＣ１１又はノートＰＣ１２から第２のコンテンツの投影要求（表示指示）を受けた場合、第１のコンテンツの実行状態に関する情報等に基づき、第２のコンテンツを投影するか（割り込みを許可するか）を判断する。

これにより、プロジェクタ１０は、映像表示中に他の端末からのコンテンツ表示要求に対して適切な割り込み制御を実現し、プロジェクタ１０を使用するユーザの利便性を良くすることが可能となる。以下、具体的に説明する。

＜投影処理シーケンス＞
図２は、投影処理シーケンスの一例を示す図である。図２（Ａ）は、ＵＰｎＰを用いた投影処理の流れを示している。図２（Ｂ）は、専用ユーティリティを用いたＰＣ画像投影処理の流れを示している。

図２（Ａ）の例では、タブレットＰＣ１１が、例えばＤＭＣソフトウェア等を実行させ、コンテンツサーバ１３から投影したいコンテンツを選択し、プロジェクタ１０に対し、選択したコンテンツの位置を指定し（Ｓ１０）、コンテンツの投影開始を要求する（Ｓ１１）。プロジェクタ１０は、タブレットＰＣ１１により指定されたコンテンツの位置に基づき、コンテンツサーバ１３にコンテンツ取得要求を行い（Ｓ１２）、コンテンツサーバ１３からコンテンツを取得すると（Ｓ１３）、コンテンツの投影を開始する（Ｓ１４）。

上述したように、ＵＰｎＰを用いた投影処理では、プロジェクタ１０がコンテンツサーバ１３から取得したコンテンツを投影する。なお、ＵＰｎＰプロトコルでは、コンテンツ位置指定（ＳｅｔＡＶＴｒａｎｓｐｏｒｔＵＲＩ（Ｒｅｑｕｅｓｔ）：再生ビデオＵＲＬセット要求）と、投影開始（Ｐｌａｙ（Ｒｅｑｕｅｓｔ）：再生要求）とは別のメッセージとなる。

図２（Ｂ）の例では、ノートＰＣ１２が、上述した専用のユーティリティを介して、ノートＰＣ１２内のコンテンツを選択し、選択したコンテンツをプロジェクタ１０に送付して、コンテンツの投影開始を要求する（Ｓ２０）。プロジェクタ１０は、ノートＰＣ１２から送付されたコンテンツの投影を開始する（Ｓ２１）。

なお、上述した専用のユーティリティを用いた投影処理では、Ｓ２０の投影開始要求時に、コンテンツ投影中における他のコンテンツの投影割り込み許可又は禁止を指示することが可能となる。

上述したように、プロジェクタ１０は、ネットワークを経由して、コンテンツの投影開始要求を複数受け付けることが可能である。一方、プロジェクタ１０が有する投影画面が１つの場合には、１つの要求元からの投影要求を実行することになり、他の投影要求を排他することが求められる。

本実施形態におけるプロジェクタ１０は、以下に示すように、複数のコンテンツ投影開始要求に対して、投影中の投影要求を優先（割り込み禁止）するか、又は最新の投影要求を優先（割り込み許可）するか、状況に応じて判断することが可能となる。

＜割り込み指定方法の一例＞
図３は、専用ユーティリティを用いた割り込み指定方法の一例を示す図である。例えば図１に示すノートＰＣ１２は、専用のユーティリティを用いることで、コンテンツの投影開始要求時に、予めユーザからの割り込み許可／禁止の指定を受け付けることが可能である。

すなわち、図３の太枠２０に示すように、ノートＰＣ１２が、ネットワーク接続に関する詳細設定インタフェースにおいて「自動送信中の割り込みを禁止する」をチェックさせる項目を表示する。ユーザは、この項目にチェックを入力することで、コンテンツの投影中における割り込み禁止を指定することが可能となる。また、ユーザは、この項目のチェックを外すことで、コンテンツの投影中における割り込み許可を指定することが可能となる。

一方、タブレットＰＣ１１により実行されるＵＰｎＰ投影機能では、図３に示す他のコンテンツの割り込みを許可又は禁止するインタフェースが用意されていない。したがって、例えばタブレットＰＣ１１からプロジェクタ１０に対して、コンテンツの投影中における他のコンテンツの割り込みの許可又は禁止を判断することができなかった。

しかし、本実施形態におけるプロジェクタ１０（表示装置）は、後述するがコンテンツの種類毎に、コンテンツの実行状態に対応した割込判断が設定された割込判断テーブル３６により、タブレットＰＣ１１からのコンテンツの割り込みの許可又は禁止を判断できる。以下にその点を順を追って説明する。

＜プロジェクタ：機能構成＞
図４は、本実施形態に係るプロジェクタの機能構成の一例を示す図である。図４に示すように、プロジェクタ１０は、情報取得手段の一例としての投影要求管理手段３１と、判断手段の一例としての割込判断手段３２と、表示手段の一例としての投影手段３３と、記憶手段３４とを有するように構成される。記憶手段３４は、投影要求管理テーブル３５と、割込判断テーブル３６とを有するように構成される。

投影要求管理手段３１は、ネットワークＮを介して受け付けたコンテンツ投影開始要求を管理し、表示手段３３の表示画面に指定されたコンテンツの投影を実行させる。投影要求管理手段３１は、ネットワークＮを介して受信したコンテンツに関する情報として、例えばコンテンツが動画か静止画かを示すコンテンツの種類を取得する。投影要求管理手段３１は、割込判断手段３２の判断結果に応じて、タブレットＰＣ１１やノートＰＣ１２からのコンテンツ投影開始要求を実行させる。

割込判断手段３２は、第１のコンテンツを投影中に、第２のコンテンツの投影開始要求（表示指示）を受け付けた場合、第１のコンテンツの実行状態に関する情報を投影手段３３から取得する。そして、前記記憶手段３４に記憶されている割込判断テーブル３６に基づいて、第２のコンテンツの割り込みを実行するか否か判断する。

割込判断手段３２は、例えば、第１のコンテンツの種類が「動画」であり、コンテンツの実行状態が「再生中」である場合に、第２のコンテンツの投影の割り込みを禁止し、第１のコンテンツが一時停止中である場合に、第２のコンテンツの投影の割り込みを許可する。

例えば、第１のコンテンツが一時停止中である場合、ユーザが終了操作を行わない限り停止画像を投影し続けるため、割り込みを許可したとしても意図しない排他とならず、第２のコンテンツが無期限に投影を待ち続けることがなくなる。一方、第１のコンテンツの種類が動画で実行状態が「再生中」である場合、ユーザにより終了操作を行わない場合でも、最後まで投影することで終了するため、割り込みを許可しなくても、第２のコンテンツが無期限に待ち続けることがない。

そこで、割込判断手段３２は、記憶手段３４の割込判断テーブル３６に記憶された第１のコンテンツの種類毎に、コンテンツの実行状態に対応した「割り込み判断結果」を参照することで、割り込みを実行するか否か判断する。

記憶手段３４内に記憶された割込判断テーブル３６は、詳しくは後述するが、例えば、図６に示すように、プロジェクタ１０において「先に実行している投影機能」が「ＰＣ画像投影機能」か「ＵＰｎＰ投影機能」かによって区別されている。「ＰＣ画像投影機能」においては、図３により指定される「割り込み許可」、「割り込み禁止」が反映されている。「ＵＰｎＰ投影機能」においては、投影要求管理手段３１が取得したコンテンツに関する情報の一つである「静止画」、「動画」が反映されている。上記した４つのケースに対応する「割り込み判断結果」が設定されているデータである。

本実施形態では、特に「ＵＰｎＰ投影機能」において、コンテンツの種類毎にコンテンツの実行状態に対応した「割込判断結果」が設定されていることを特長としている。

記憶手段３４内に記憶された投影要求管理テーブル３５は、詳しくは後述するが例えば図８、図９に示す多数の項目を有している。例えば「要求ＩＤ」、「要求元」、「投影機能」、「実行状態」、「コンテンツ情報」などがある。「コンテンツ情報」とは、コンテンツの種類（動画又は静止画）、コンテンツ位置が含まれている。また、特にコンテンツの種類が動画である場合、動画が有する再生時間も記憶されている。この投影要求管理テーブル３５は、投影要求管理手段３１の処理に基づいて随時変更される。

投影手段３３は、投影要求管理手段３１の投影要求に応じて、コンテンツを投影すると共に、コンテンツの実行状態に関する情報を有し、当該実行状態に関する情報を割込判断手段３２からの取得要求に応じて通知する。

コンテンツの実行状態に関する情報とは、本明細書中では、コンテンツの「再生状態」、「再生方法」「再生経過時間」に関する情報である。「再生状態」とは、再生中か一時停止かの情報である。「再生方法」とは、標準再生か反復再生（リピート再生）かの情報である。「再生経過時間」とは、コンテンツの再生済みの時間のことである。したがって、投影手段３３は、投影中の第１のコンテンツが有する、再生状態、再生方法、再生時間に関する情報、及び再生経過情報を有しており、適宜、割込判断手段３２へ通知する。

因みに、割込判断手段３２は、コンテンツの種類が「動画」において、投影手段３３からコンテンツの実行状態に関する情報の「再生時間」と「再生経過時間」を取得し、両情報からコンテンツの「再生残り時間」と「再生進捗率」を算出して割込判断に反映させる。

＜プロジェクタ：ハードウェア構成＞
図５は、本実施形態に係るプロジェクタのハードウェア構成の一例を示す図である。図５に示すように、プロジェクタ１０は、入力装置４１と、表示装置４２と、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）４３と、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）４４と、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）４５と、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）４６と、インタフェース装置４７と、ドライブ装置４８等を備え、それぞれがバスＢで相互に接続されている。

入力装置４１は、例えば本体ハードキー等を含み、プロジェクタ１０に各操作信号を入力するのに用いられる。

表示装置４２は、例えばディスプレイ、ランプ等を含み、プロジェクタ１０の処理結果を表示する。

ＲＡＭ４３は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ（記憶装置）である。

ＲＯＭ４４は、電源を切っても内部データを保持することができる不揮発性の半導体メモリ（記憶装置）である。ＲＯＭ４４には、プロジェクタ１０の起動時に実行されるＢＩＯＳ（Ｂａｓｉｃ Ｉｎｐｕｔ／Ｏｕｔｐｕｔ Ｓｙｓｔｅｍ）、システム設定、及びネットワーク設定等のプログラムやデータが格納されている。

ＨＤＤ４５は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。格納されるプログラムやデータには、プロジェクタ１０を制御するシステム（例えば「Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）」や「ＵＮＩＸ（登録商標）」等の基本ソフトウェアであるＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ））、及びシステム上において各種機能を提供するアプリケーション等がある。また、ＨＤＤ４５は、格納しているプログラムやデータを、所定のファイルシステム及び／又はＤＢ（Ｄａｔａ Ｂａｓｅ）により管理している。

ＣＰＵ４６は、上記記憶装置（例えば「ＨＤＤ」や「ＲＯＭ」等）から、プログラムやデータをＲＡＭ４３上に読み出し、処理を実行することで、装置全体の制御や搭載機能を実現する。

インタフェース装置４７は、プロジェクタ１０を有線又は無線ネットワーク等の伝送路に接続するインタフェースである。プロジェクタ１０は、インタフェース装置４７を介して、他の外部装置とデータ通信を行うことが可能となる。

ドライブ装置４８は、着脱可能な記録媒体４８ａとのインタフェースである。プロジェクタ１０は、ドライブ装置４８を介して、記録媒体４８ａの読み取りや書き込みを行う。記録媒体４８ａには、例えば、ＳＤメモリカード（ＳＤ Ｍｅｍｏｒｙ Ｃａｒｄ）やＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）メモリ等がある。

なお、プロジェクタ１０は、上述したハードウェア構成の他、スクリーン等に画像データを投影する投影器をバスＢに接続した構成すると良い。プロジェクタ１０は、上述したハードウェア構成により、各種処理を提供することが可能となる。

（第１の実施形態）
＜割込判断テーブル＞
図６は、割込判断テーブル３６の一例を示す図である。割込判断手段３２は、コンテンツを投影中に、他のコンテンツの投影開始要求を受け付けた場合、例えば図６に示す割込判断テーブル３６−１を参照して、他のコンテンツの割り込みを実行するか否かを判断する。

図６に示す割込判断テーブル３６−１は、例えばプロジェクタ１０において「先に実行している投影機能」が「ＰＣ画像投影機能」か「ＵＰｎＰ投影機能」かによって区別されている。

例えば、「ＰＣ画像投影機能」は、上述した図３に示すインタフェースを介して、コンテンツ投影開始要求時において予め割り込みを許可又は禁止が設定可能である。そこで、割込判断テーブル３６−１では、先にＰＣ画像投影機能により実行されているコンテンツに、予め割り込み許可が設定されている場合に、後からＰＣ画像投影機能又はＵＰｎＰ投影機能により実行されるコンテンツの「割り込み判断結果」が「ＯＫ（許可）」となるように構成する。

また、先にＰＣ画像投影機能により実行されているコンテンツに、予め割り込み禁止が設定されている場合には、後からＰＣ画像投影機能又はＵＰｎＰ投影機能により実行されるコンテンツの「割り込み判断結果」が「ＮＧ（禁止）」となるように構成する。

一方、先にＵＰｎＰ投影機能により実行されるコンテンツには、上述したようにタブレットＰＣ１１等のインタフェースを介して、コンテンツ投影開始要求時に予め割り込みを許可又は禁止を設定することができない。そこで、割込判断テーブル３６−１では、ＵＰｎＰ投影機能で先に実行されるコンテンツの投影開始要求時にタブレットＰＣ１１から得られるコンテンツ情報のうちコンテンツの種類（静止画、動画等）により区別する。そして、後から実行されるコンテンツの割り込みの許可又は禁止をそれぞれに設定して対応している。

なお、コンテンツの種類は、例えばタブレットＰＣ１１による上述したコンテンツ位置指定（ＳｅｔＡＶＴｒａｎｓｐｏｒｔＵＲＩ（Ｒｅｑｕｅｓｔ）：再生ビデオＵＲＬセット要求）等により得られるコンテンツのメタデータに含まれる。

割込判断テーブル３６−１は、先にＵＰｎＰ投影機能により実行されているコンテンツが「静止画」の場合には、後からＰＣ画像投影機能又はＵＰｎＰ投影機能により実行されるコンテンツに対して割り込み「ＯＫ」となるように構成する。

また、先にＵＰｎＰ投影機能により実行されているコンテンツが「動画」の場合には、後からＰＣ画像投影機能又はＵＰｎＰ投影機能により実行されるコンテンツに対して、先に実行している投影機能のコンテンツの実行状態により設定できる。図６においては、「先に実行している投影機能が再生中ならＮＧ」となるように構成した。

上述のように構成した割込判断テーブル３６−１を参照することで、コンテンツ投影中に、他のコンテンツの投影開始要求があった場合には、他のコンテンツの投影を開始するか判断することが可能となる。

以下の例では、割込判断テーブル３６−１において先にＵＰｎＰ投影機能により実行しているコンテンツが「動画」の場合に、後からＰＣ画像投影機能又はＵＰｎＰ投影機能により他のコンテンツ投影開始要求があった場合をケース１として説明する。ケース１は、先に投影されているコンテンツの再生状態により割込判断処理が行われるものである。

＜コンテンツの再生状態による割込禁止処理シーケンス＞
図７は、コンテンツの再生状態に基づく割込判断処理シーケンスの一例を示す図である。図８は、割込禁止処理における投影要求管理テーブル３５の一例を示す図である。図９は、割込許可処理における投影要求管理テーブル３５の一例を示す図である。

図８の例は、例えば「ＵＰｎＰ投影機能」により「動画」を再生中に、他のコンテンツの投影開始要求を受け付けた場合に、他のコンテンツの割り込みを禁止するケースを示している。図９の例は、例えば「ＵＰｎＰ投影機能」による「動画」が一時停止中のとき、他のコンテンツの投影開始要求を受け付けた場合に、他のコンテンツの割り込みを許可するケースを示している。ここでは先ず割込禁止処理シーケンスについて説明する。

図７に示すように、例えばプロジェクタ１０の投影要求管理手段３１は、タブレットＰＣ１１−１からコンテンツ位置の指定指示を取得すると（Ｓ３０）、例えば図８（Ａ）に示すように、上述したＳ３０の処理においてタブレットＰＣ１１−１から得られるコンテンツ情報を、投影要求管理テーブル３５に登録する。投影要求管理テーブル３５には、例えば、「要求ＩＤ＝１」、「要求元＝タブレットＰＣ１１−１」、「投影機能＝ＵＰｎＰ投影機能」、「実行状態＝未実行」、「コンテンツ情報：コンテンツ種類＝動画、コンテンツ位置＝コンテンツサーバ１３」等を登録する。また、図示することは省略したがコンテンツ情報として、コンテンツの再生時間も登録されている。

次に、投影要求管理手段３１は、タブレットＰＣ１１−１から投影開始要求を取得すると（Ｓ３１）、投影要求管理テーブル３５には現在実行中の投影要求がないため、例えば図８（Ｂ）に示すように、投影要求管理テーブル３５の「要求ＩＤ＝１」の「実行状態」を「実行中」に変更する。また、投影要求管理手段３１は、タブレットＰＣ１１−１から取得したコンテンツ位置に基づき、コンテンツサーバ１３にコンテンツの取得を要求する（Ｓ３２）。

投影要求管理手段３１は、コンテンツサーバ１３から要求したコンテンツを取得すると（Ｓ３３）、投影手段３３に投影開始を要求する（Ｓ３４）。投影手段３３は、投影要求管理手段３１からの要求に応じて投影を開始する（Ｓ３５）。

投影要求管理手段３１は、タブレットＰＣ１１−２からコンテンツ位置の指定指示を取得すると（Ｓ３６）、例えば図８（Ｃ）に示すように、上述したＳ３６の処理においてタブレットＰＣ１１−２から得られるコンテンツ情報を、投影要求管理テーブル３５に登録する。投影要求管理テーブル３５には、例えば、「要求ＩＤ＝２」、「要求元＝タブレットＰＣ１１−２」、「投影機能＝ＵＰｎＰ投影機能」、「実行状態＝未実行」、「コンテンツ情報：コンテンツ種類＝×××画、コンテンツ位置＝コンテンツサーバ１３」等として投影要求を登録する。

次に、投影要求管理手段３１は、タブレットＰＣ１１−２から投影開始要求を取得すると（Ｓ３７）、投影要求管理テーブル３５を参照して、現在実行中の投影要求があるか判断する。投影要求管理手段３１は、図８（Ｃ）に示す投影要求管理テーブル３５の「要求ＩＤ＝１」に「実行状態＝実行中」の投影要求があると判断すると、割込判断手段３２に、現在実行中の投影要求のコンテンツ情報を通知し、割り込み判断を依頼する（Ｓ３８）。その際、投影要求管理手段３１は、現在実行中の投影要求のコンテンツ情報として、例えば「要求ＩＤ＝１」の情報（ＵＰｎＰ投影機能、動画）を通知する。

割込判断手段３２は、先に実行している投影機能のコンテンツの実行状態に関する情報の一つである再生状態に関する情報を投影手段３３へ要求する（Ｓ３９）。

割込判断手段３２は投影手段３３からコンテンツの再生状態に関する情報である「再生中」を取得（Ｓ４０）する。

割込判断手段３２は、上記したＳ４０の処理において、記憶手段３４の割込判断テーブル３６−１を参照して、タブレットＰＣ１１−２からの投影開始要求に対して「先に実行している投影機能が再生中ならＮＧ」との情報に基づいて、「割り込みＮＧ」と判断する。すると、割込判断手段３２は、投影要求管理手段３１に判断結果として「割り込みＮＧ」を通知する（Ｓ４１）。

投影要求管理手段３１は、割込判断手段３２の判断結果「割り込みＮＧ」に基づき、例えば図８（Ｄ）に示すように、投影要求管理テーブル３５の投影要求「要求ＩＤ＝２」の投影要求を削除する。また、投影要求管理手段３１は、タブレットＰＣ１１−２に、「投影エラー」として終了したことを通知する（Ｓ４２）。

＜コンテンツの再生状態による割込許可処理シーケンス＞
図７のＳ４３〜Ｓ５３にコンテンツの再生状態に基づく割込許可処理シーケンスの一例を示した。図９は、割込許可処理における投影要求管理テーブル３５の一例を示す図である。これは、例えば「ＵＰｎＰ投影機能」により「動画」を投影中に、後から他のコンテンツ投影開始要求を受け付けた場合のケース１において、他のコンテンツの割り込みを許可する場合を示している。

図７に示すＳ３０〜Ｓ３８の処理は、上述しているため説明を省略する。したがって、図９（Ａ）、（Ｂ）は図８（Ａ）、（Ｂ）と同じである。なお、Ｓ３７の処理では、投影要求管理手段３１が、タブレットＰＣ１１−２からの投影開始要求を取得する。

投影要求管理手段３１は、実行中の投影要求があるため、割込判断手段３２に対して、現在実行中の投影要求のコンテンツ情報（ＵＰｎＰ投影機能、動画）を通知し、割り込み判断を依頼する（Ｓ３８）。その際、投影要求管理手段３１は、現在実行中の投影要求のコンテンツ情報として、例えば「要求ＩＤ＝１」の情報（ＵＰｎＰ投影機能、動画）を通知する。

割込判断手段３２は、先に実行している投影機能のコンテンツの実行状態に関する情報の一つである再生状態に関する情報を投影手段３３へ要求する（Ｓ４３）。

割込判断手段３２は、投影手段３３からコンテンツの再生状態に関する情報である「一時停止中」を取得する（Ｓ４４）。

割込判断手段３２は、上記したＳ４４の処理において、記憶手段３４の割込判断テーブル３６−１を参照して、タブレットＰＣ１１−２からの投影開始要求に対して「先に実行している投影機能が再生中ならＮＧ」との情報に基づいて、「割り込みＯＫ」と判断する。すると、割込判断手段３２は、投影要求管理手段３１に判断結果として「割り込みＯＫ」を通知する（Ｓ４５）。

投影要求管理手段３１は、割込判断手段３２の判断結果「割り込みＯＫ」に基づき、実行中の投影を中止するため、投影手段３３に対して投影終了を要求する（Ｓ４６）。投影手段３３は、投影を終了すると（Ｓ４７）、投影要求管理手段３１に投影終了を通知する（Ｓ４８）。

投影要求管理手段３１は、例えば図９（Ｃ）、図９（Ｄ）に示すように、投影要求管理テーブル３５に登録した投影要求「要求ＩＤ＝２」の「実行状態」を未実行から実行中に変更する。投影要求管理手段３１は、タブレットＰＣ１１−２から取得したコンテンツ位置の指定指示に基づき、コンテンツサーバ１３にコンテンツの取得を要求する（Ｓ４９）。

投影要求管理手段３１は、コンテンツサーバ１３から要求したコンテンツを取得すると（Ｓ５０）、投影手段３３に投影開始を要求する（Ｓ５１）。投影手段３３は、投影要求管理手段３１からの要求に応じて、投影要求「要求ＩＤ＝２」の投影を開始する（Ｓ５２）。

投影要求管理手段３１は、タブレットＰＣ１１−２の投影要求「要求ＩＤ＝２」の割り込みが成功すると、図９（Ｄ）に示すように、投影要求管理テーブル３５の投影要求「要求ＩＤ＝１」の投影要求を削除する。また、タブレットＰＣ１１−１に対して投影が終了したことを通知する（Ｓ５３）。

上記のように、コンテンツの実行状態が「一時停止中」である場合には、割り込みを許可することにより、先行する投影機能が再生していない時間を無駄に待つことなく、適切な時期に割り込むことが可能になる。

（第２の実施形態）
＜割込判断テーブルの他の例＞
図１０は、割込判断テーブル３６の他の例を示す図である。図１１に示す割込判断テーブル３６−２は、上述した図６に示す割込判断テーブル３６−１と比較すると、「先に実行している投影機能」が「ＵＰｎＰ投影機能」で「動画」である場合には、後からＰＣ画像投影機能又はＵＰｎＰ投影機能により実行されるコンテンツに対して、「先に実行している投影機能が標準再生ならＮＧ」となるように構成した。

つまり、先に実行される第１のコンテンツの実行状態として、コンテンツの再生方法により割込判断処理を行う手法である点が第１の実施形態と相違する。本明細書内のコンテンツの実行状態における「再生方法」とは、「標準再生」か「反復再生」のいずれかであるかが判断基準となる。標準再生とは、付加的な設定が何もされていないノーマルな再生を言う。

以下の例では、割込判断テーブル３６−２において先にＵＰｎＰ投影機能により実行しているコンテンツが「動画」の場合に、後からＰＣ画像投影機能又はＵＰｎＰ投影機能により他のコンテンツ投影開始要求があった場合をケース２として説明する。ケース２は、先に投影されているコンテンツの再生方法により割込判断処理が行われるものである。

＜コンテンツの再生方法による割込禁止処理シーケンス＞
図１１は、コンテンツの再生方法に基づく割込判断処理シーケンスの一例を示す図である。図１１は、図１０に示したケース２について説明するものであり、ここでは先ず割込禁止処理シーケンスについて特にＳ６９〜Ｓ７２で説明する。

図１１に示すＳ６０〜Ｓ６８の処理は、上述した図７に示すＳ３０〜Ｓ３８の処理と同様であるため、ここでの具体的な説明は省略する。なお、Ｓ６７の処理では、投影要求管理手段３１が、タブレットＰＣ１１−２からの投影開始要求を取得する。

投影要求管理手段３１は、実行中の投影要求があるため、割込判断手段３２に対して、現在実行中の投影要求のコンテンツ情報（ＵＰｎＰ投影機能、動画）を通知し、割り込み判断を依頼する（Ｓ６８）。その際、投影要求管理手段３１は、現在実行中の投影要求のコンテンツ情報として、例えば「要求ＩＤ＝１」の情報（ＵＰｎＰ投影機能、動画）を通知する。

割込判断手段３２は、先に実行している投影機能のコンテンツの実行状態に関する情報の一つである再生方法に関する情報を投影手段３３へ要求する（Ｓ６９）。

割込判断手段３２は、投影手段３３からコンテンツの再生方法に関する情報である「標準再生」を取得（Ｓ７０）する。すると、上記したＳ７０の処理において、記憶手段３４の割込判断テーブル３６−２を参照して、タブレットＰＣ１１−２からの投影開始要求に対して「先に実行している投影機能が標準再生ならＮＧ」との情報に基づいて、「割り込みＮＧ」と判断する。すると、割込判断手段３２は、投影要求管理手段３１に判断結果として「割り込みＮＧ」を通知する（Ｓ７１）。

投影要求管理手段３１は、割込判断手段３２の判断結果「割り込みＮＧ」に基づき、タブレットＰＣ１１−２に、「投影エラー」として終了したことを通知する（Ｓ７２）。

図示することは省略したが、図１１の割込判断処理シーケンスの各処理がなされることに伴い、例えば図８に示すような、投影要求管理テーブル３５の「要求ＩＤ」の登録や削除、「実行状態」の変更などが第１の実施形態に記載したと同様の手法で随時行われている。以下、投影要求管理テーブル３５に関する記載は省略する。

＜コンテンツの再生方法による割込許可処理シーケンス＞
図１１のＳ７３〜Ｓ８３にコンテンツの再生方法に基づく割込許可処理シーケンスの一例を示した。これは、例えば「ＵＰｎＰ投影機能」により「動画」を投影中に、後から他のコンテンツ投影開始要求を受け付けた場合のケース２において、他のコンテンツの割り込みを許可する場合を示している（図１０参照）。

図１１に示すＳ６０〜Ｓ６８の処理は、上述しているため説明を省略する。
なお、Ｓ６７の処理では、投影要求管理手段３１が、タブレットＰＣ１１−２からの投影開始要求を取得する。

投影要求管理手段３１は、実行中の投影要求があるため、割込判断手段３２に対して、現在実行中の投影要求のコンテンツ情報（ＵＰｎＰ投影機能、動画）を通知し、割り込み判断を依頼する（Ｓ６８）。その際、投影要求管理手段３１は、現在実行中の投影要求のコンテンツ情報として、例えば「要求ＩＤ＝１」の情報（ＵＰｎＰ投影機能、動画）を通知する。

割込判断手段３２は、先に実行している投影機能のコンテンツの実行状態に関する情報の一つである再生方法に関する情報を投影手段３３へ要求する（Ｓ７３）。

割込判断手段３２は、投影手段３３からコンテンツの再生方法に関する情報である「反復再生」を取得する（Ｓ７４）。割込判断手段３２は、上記したＳ７４の処理において、記憶手段３４の割込判断テーブル３６−２を参照して、タブレットＰＣ１１−２からの投影開始要求に対して「先に実行している投影機能が標準再生ならＮＧ」との情報に基づいて、「割り込みＯＫ」と判断する。すると、割込判断手段３２は、投影要求管理手段３１に判断結果として「割り込みＯＫ」を通知する（Ｓ７５）。

投影要求管理手段３１は、割込判断手段３２の判断結果「割り込みＯＫ」に基づき、実行中の投影を中止するため、投影手段３３に対して投影終了を要求する（Ｓ７６）。投影手段３３は、投影を終了すると（Ｓ７７）、投影要求管理手段３１に投影終了を通知する（Ｓ７８）。

投影要求管理手段３１は、タブレットＰＣ１１−２から取得したコンテンツ位置の指定指示に基づき、コンテンツサーバ１３にコンテンツの取得を要求する（Ｓ７９）。

投影要求管理手段３１は、コンテンツサーバ１３から要求したコンテンツを取得すると（Ｓ８０）、投影手段３３に投影開始を要求する（Ｓ８１）。投影手段３３は、投影要求管理手段３１からの要求に応じて、投影要求「要求ＩＤ＝２」の投影を開始する（Ｓ８２）。

投影要求管理手段３１は、タブレットＰＣ１１−２の投影要求「要求ＩＤ＝２」の割り込みが成功すると、タブレットＰＣ１１−１に対して投影が終了したことを通知する（Ｓ８３）。

上記のように、コンテンツの実行状態が「反復再生」である場合には、割り込みを許可することにより、先行する投影機能による投影の停止操作を待つことなく、適切な時期に割り込むことが可能になる。

（第３の実施形態）
＜割込判断テーブルの他の例＞
図１２は、割込判断テーブル３６の他の例を示す図である。図１２に示す割込判断テーブル３６−３は、上述した図６に示す割込判断テーブル３６−１と比較すると、「先に実行している投影機能」が「ＵＰｎＰ投影機能」で「動画」である場合には、後からＰＣ画像投影機能又はＵＰｎＰ投影機能により実行されるコンテンツに対して、「先に実行している投影機能の再生経過時間≧５分ならＮＧ」となるように構成した。

つまり、先に実行される第１のコンテンツの実行状態として、コンテンツの再生経過時間により割込判断処理を行う手法である点が第１、２の実施形態と相違する。

本明細書内のコンテンツの実行状態における「再生経過時間」とは、先行する第１のコンテンツを再生してから時間がどれくらい経過しているかである。本実施形態においては、「５分」を設定値（判断基準）として定めているが、この限りではない。

以下の例では、割込判断テーブル３６−３において先にＵＰｎＰ投影機能により実行しているコンテンツが「動画」の場合に、後からＰＣ画像投影機能又はＵＰｎＰ投影機能により他のコンテンツ投影開始要求があった場合をケース３として説明する。ケース３は、先に投影されているコンテンツの再生経過時間により割込判断処理が行われるものである。

＜コンテンツの再生経過時間による割込禁止処理シーケンス＞
図１３は、コンテンツの再生経過時間に基づく割込判断処理シーケンスの一例を示す図である。図１３は、図１２に示したケース３について説明するものであり、ここでは先ず割込禁止処理シーケンスについて特にＳ９９〜Ｓ１０２で説明する。

図１３に示すＳ９０〜Ｓ９８の処理は、上述した図７に示すＳ３０〜Ｓ３８の処理と同様であるため、ここでの具体的な説明は省略する。なお、Ｓ９７の処理では、投影要求管理手段３１が、タブレットＰＣ１１−２からの投影開始要求を取得する。

投影要求管理手段３１は、実行中の投影要求があるため、割込判断手段３２に対して、現在実行中の投影要求のコンテンツ情報（ＵＰｎＰ投影機能、動画）を通知し、割り込み判断を依頼する（Ｓ９８）。その際、投影要求管理手段３１は、現在実行中の投影要求のコンテンツ情報として、例えば「要求ＩＤ＝１」の情報（ＵＰｎＰ投影機能、動画）を通知する。

割込判断手段３２は、先に実行している投影機能のコンテンツの実行状態に関する情報の一つである再生経過時間に関する情報を投影手段３３へ要求する（Ｓ９９）。

割込判断手段３２は、投影手段３３からコンテンツの再生経過時間に関する情報である例えば「再生経過時間＝５分」を取得（Ｓ１００）する。すると、上記したＳ１００の処理において、記憶手段３４の割込判断テーブル３６−３を参照して、タブレットＰＣ１１−２からの投影開始要求に対して「先に実行している投影機能の再生経過時間≧５分ならＮＧ」との情報に基づいて、「割り込みＮＧ」と判断する。すると、割込判断手段３２は、投影要求管理手段３１に判断結果として「割り込みＮＧ」を通知する（Ｓ１０１）。

投影要求管理手段３１は、割込判断手段３２の判断結果「割り込みＮＧ」に基づき、タブレットＰＣ１１−２に、「投影エラー」として終了したことを通知する（Ｓ１０２）。

＜コンテンツの再生経過時間による割込許可処理シーケンス＞
図１３のＳ１０３〜Ｓ１１３にコンテンツの再生経過時間に基づく割込許可処理シーケンスの一例を示した。これは、例えば「ＵＰｎＰ投影機能」により「動画」を投影中に、後から他のコンテンツ投影開始要求を受け付けた場合のケース３において、他のコンテンツの割り込みを許可する場合を示している（図１２参照）。

図１３に示すＳ９０〜Ｓ９８の処理は、上述しているため説明を省略する。
なお、Ｓ９７の処理では、投影要求管理手段３１が、タブレットＰＣ１１−２からの投影開始要求を取得する。

投影要求管理手段３１は、実行中の投影要求があるため、割込判断手段３２に対して、現在実行中の投影要求のコンテンツ情報（ＵＰｎＰ投影機能、動画）を通知し、割り込み判断を依頼する（Ｓ９８）。その際、投影要求管理手段３１は、現在実行中の投影要求のコンテンツ情報として、例えば「要求ＩＤ＝１」の情報（ＵＰｎＰ投影機能、動画）を通知する。

割込判断手段３２は、先に実行している投影機能のコンテンツの実行状態に関する情報の一つである再生経過時間に関する情報を投影手段３３へ要求する（Ｓ１０３）。

割込判断手段３２は、投影手段３３からコンテンツの再生経過時間に関する情報である例えば「再生経過時間＝４分」を取得する（Ｓ１０４）。割込判断手段３２は、上記したＳ１０４の処理において、記憶手段３４の割込判断テーブル３６−３を参照して、タブレットＰＣ１１−２からの投影開始要求に対して「先に実行している投影機能の再生経過時間≧５分ならＮＧ」との情報に基づいて、「割り込みＯＫ」と判断する。すると、割込判断手段３２は、投影要求管理手段３１に判断結果として「割り込みＯＫ」を通知する（Ｓ１０５）。

投影要求管理手段３１は、割込判断手段３２の判断結果「割り込みＯＫ」に基づき、実行中の投影を中止するため、投影手段３３に対して投影終了を要求する（Ｓ１０６）。投影手段３３は、投影を終了すると（Ｓ１０７）、投影要求管理手段３１に投影終了を通知する（Ｓ１０８）。

投影要求管理手段３１は、タブレットＰＣ１１−２から取得したコンテンツ位置の指定指示に基づき、コンテンツサーバ１３にコンテンツの取得を要求する（Ｓ１０９）。

投影要求管理手段３１は、コンテンツサーバ１３から要求したコンテンツを取得すると（Ｓ１１０）、投影手段３３に投影開始を要求する（Ｓ１１１）。投影手段３３は、投影要求管理手段３１からの要求に応じて、投影要求「要求ＩＤ＝２」の投影を開始する（Ｓ１１２）。

投影要求管理手段３１は、タブレットＰＣ１１−２の投影要求「要求ＩＤ＝２」の割り込みが成功すると、タブレットＰＣ１１−１に対して投影が終了したことを通知する（Ｓ１１３）。

上記のように、コンテンツの実行状態として「再生経過時間」が設定値以上（５分以上）である場合には、最後まで再生する動作を優先できる。一定の時間（５分）未満の短い時間しか再生されていない場合には、積極的に割り込みを許可することにより、ユーザのニーズに合わせた利便性の高い表示装置を実現できる。

（第４の実施形態）
＜割込判断テーブルの他の例＞
図１４は、割込判断テーブル３６の他の例を示す図である。図１４に示す割込判断テーブル３６−４は、上述した図６に示す割込判断テーブル３６−１と比較すると、「先に実行している投影機能」が「ＵＰｎＰ投影機能」で「動画」である場合には、後からＰＣ画像投影機能又はＵＰｎＰ投影機能により実行されるコンテンツに対して、「先に実行している投影機能の再生残り時間≧５分ならＮＧ」となるように構成した。

つまり、先に実行される第１のコンテンツの実行状態として、コンテンツの再生残り時間により割込判断処理を行う手法である点が第１〜３の実施形態と相違する。

本明細書内のコンテンツの実行状態における「再生残り時間」とは、先行する第１のコンテンツの再生時間が後どれくらい残っているかである。本実施形態においては、「５分」を設定値（判断基準）として定めているが、この限りではない。

以下の例では、割込判断テーブル３６−４において先にＵＰｎＰ投影機能により実行しているコンテンツが「動画」の場合に、後からＰＣ画像投影機能又はＵＰｎＰ投影機能により他のコンテンツ投影開始要求があった場合をケース４として説明する。ケース４は、先に投影されているコンテンツの再生残り時間により割込判断処理が行われるものである。

投影手段３３に投影されるコンテンツの再生時間に関する情報は、例えば、図７のＳ３０において投影要求管理手段３１がタブレットＰＣ１１からコンテンツ情報の一つとして取得するものであり、投影要求管理テーブル３５の「コンテンツ情報」内に登録されている。また、プロジェクタ１０の投影手段３３にもコンテンツの再生時間に関する情報がリアルタイムで蓄積されている。

＜コンテンツの再生残り時間による割込禁止処理シーケンス＞
図１５は、コンテンツの再生残り時間に基づく割込判断処理シーケンスの一例を示す図である。図１５は、図１４に示したケース４について説明するものであり、ここでは先ず割込禁止処理シーケンスについて特にＳ１２９〜Ｓ１３４で説明する。

図１５に示すＳ１２０〜Ｓ１２８の処理は、上述した図７に示すＳ３０〜Ｓ３８の処理と同様であるため、ここでの具体的な説明は省略する。なお、Ｓ１２７の処理では、投影要求管理手段３１が、タブレットＰＣ１１−２からの投影開始要求を取得する。

投影要求管理手段３１は、実行中の投影要求があるため、割込判断手段３２に対して、現在実行中の投影要求のコンテンツ情報（ＵＰｎＰ投影機能、動画）を通知し、割り込み判断を依頼する（Ｓ１２８）。その際、投影要求管理手段３１は、現在実行中の投影要求のコンテンツ情報として、例えば「要求ＩＤ＝１」の情報（ＵＰｎＰ投影機能、動画）を通知する。

割込判断手段３２は、先に実行している投影機能のコンテンツの実行状態に関する情報の一つである再生残り時間に関する情報を投影手段３３から取得するべく、先ず投影中の第１のコンテンツが有する再生時間に関する情報を投影手段３３へ要求する（Ｓ１２９）。割込判断手段３２は、投影手段３３からコンテンツが有する再生時間に関する情報として「再生時間＝１０分」を取得（Ｓ１３０）する。

次に、割込判断手段３２は、第１のコンテンツの再生経過時間の情報を投影手段３３へ要求する（Ｓ１３１）。割込判断手段３２は投影手段３３からコンテンツの再生経過時間に関する情報として「再生経過時間＝８分」を取得（Ｓ１３２）すると、取得した「再生時間」と「再生経過時間」に基づいて再生残り時間（再生時間−再生経過時間）を算出し、「再生残り時間＝２分」と判断する。

また、上記したＳ１３２の処理において、記憶手段３４の割込判断テーブル３６−４を参照して、タブレットＰＣ１１−２からの投影開始要求に対して「先に実行している投影機能の再生残り時間≧５分ならＯＫ」との情報に基づいて、「割り込みＮＧ」と判断する。すると、割込判断手段３２は、投影要求管理手段３１に判断結果として「割り込みＮＧ」を通知する（Ｓ１３３）。

投影要求管理手段３１は、割込判断手段３２の判断結果「割り込みＮＧ」に基づき、タブレットＰＣ１１−２に、「投影エラー」として終了したことを通知する（Ｓ１３４）。

＜コンテンツの再生残り時間による割込許可処理シーケンス＞
図１５のＳ１３５〜Ｓ１４７にコンテンツの再生残り時間に基づく割込許可処理シーケンスの一例を示した。これは、例えば「ＵＰｎＰ投影機能」により「動画」を投影中に、後から他のコンテンツ投影開始要求を受け付けた場合のケース４において、他のコンテンツの割り込みを許可する場合を示している（図１４参照）。

図１５に示すＳ１２０〜Ｓ１２８の処理は、上述しているため説明を省略する。
なお、Ｓ１２７の処理では、投影要求管理手段３１が、タブレットＰＣ１１−２からの投影開始要求を取得する。

投影要求管理手段３１は、実行中の投影要求があるため、割込判断手段３２に対して、現在実行中の投影要求のコンテンツ情報（ＵＰｎＰ投影機能、動画）を通知し、割り込み判断を依頼する（Ｓ１２８）。その際、投影要求管理手段３１は、現在実行中の投影要求のコンテンツ情報として、例えば「要求ＩＤ＝１」の情報（ＵＰｎＰ投影機能、動画）を通知する。

割込判断手段３２は、先に実行している投影機能のコンテンツの実行状態に関する情報の一つである再生残り時間に関する情報を投影手段３３から取得するべく、先ず投影中の第１のコンテンツが有する再生時間に関する情報を投影手段３３へ要求する（Ｓ１３５）。割込判断手段３２は投影手段３３からコンテンツが有する再生時間に関する情報として「再生時間＝１０分」を取得（Ｓ１３６）する。

次に、割込判断手段３２は、第１のコンテンツの再生経過時間の情報を投影手段３３へ要求する（Ｓ１３７）。割込判断手段３２は投影手段３３からコンテンツの再生経過時間に関する情報として「再生経過時間＝４分」を取得（Ｓ１３８）すると、取得した「再生時間」と「再生経過時間」に基づいて再生残り時間（再生時間−再生経過時間）を算出し、「再生残り時間＝６分」と判断する。

また、上記したＳ１３８の処理において、記憶手段３４の割込判断テーブル３６−４を参照して、タブレットＰＣ１１−２からの投影開始要求に対して「先に実行している投影機能の再生残り時間≧５分ならＯＫ」との情報に基づいて、「割り込みＯＫ」と判断する。すると、割込判断手段３２は、投影要求管理手段３１に判断結果として「割り込みＯＫ」を通知する（Ｓ１３９）。

投影要求管理手段３１は、割込判断手段３２の判断結果「割り込みＯＫ」に基づき、実行中の投影を中止するため、投影手段３３に対して投影終了を要求する（Ｓ１４０）。投影手段３３は、投影を終了すると（Ｓ１４１）、投影要求管理手段３１に投影終了を通知する（Ｓ１４２）。

投影要求管理手段３１は、タブレットＰＣ１１−２から取得したコンテンツ位置の指定指示に基づき、コンテンツサーバ１３にコンテンツの取得を要求する（Ｓ１４３）。

投影要求管理手段３１は、コンテンツサーバ１３から要求したコンテンツを取得すると（Ｓ１４４）、投影手段３３に投影開始を要求する（Ｓ１４５）。投影手段３３は、投影要求管理手段３１からの要求に応じて、投影要求「要求ＩＤ＝２」の投影を開始する（Ｓ１４６）。

投影要求管理手段３１は、タブレットＰＣ１１−２の投影要求「要求ＩＤ＝２」の割り込みが成功すると、タブレットＰＣ１１−１に対して投影が終了したことを通知する（Ｓ１４７）。

上記のように、コンテンツの実行状態として「再生残り時間」が設定値以上（５分以上）である場合には、積極的に割り込みを許可することにより無駄に待つ必要が無く、ユーザのニーズに合わせた利便性の高い表示装置に実現できる。

（第５の実施形態）
＜割込判断テーブルの他の例＞
図１６は、割込判断テーブル３６の他の例を示す図である。図１６に示す割込判断テーブル３６−５は、上述した図６に示す割込判断テーブル３６−１と比較すると、「先に実行している投影機能」が「ＵＰｎＰ投影機能」で「動画」である場合には、後からＰＣ画像投影機能又はＵＰｎＰ投影機能により実行されるコンテンツに対して、「先に実行している投影機能の再生時間≧５分、かつ再生進捗率≦４０％ならＯＫ」となるように構成した。

つまり、先に実行される第１のコンテンツの実行状態として、コンテンツの再生時間と再生進捗率に基づいて割込判断処理を行う手法である点が第１〜４の実施形態と相違する。

本明細書内のコンテンツの実行状態における「再生時間」とは、先行する第１のコンテンツが有する再生時間のことであり、本実施形態においては、「５分以上」を設定値（判断基準）として定めた。「再生進捗率」とは、再生経過時間／再生時間により算出され、本実施形態では「４０％以下」を設定値（判断基準）とした。

以下の例では、割込判断テーブル３６−５において先にＵＰｎＰ投影機能により実行しているコンテンツが「動画」の場合に、後からＰＣ画像投影機能又はＵＰｎＰ投影機能により他のコンテンツ投影開始要求があった場合をケース５として説明する。ケース５は、先に投影されているコンテンツの再生時間と再生進捗率により割込判断処理が行われるものである。つまり、先行して実行されている第１のコンテンツが「再生時間≧５分、かつ再生進捗率≦４０％」という二種類の実行状態により、割込判断を行うものである。

因みに、投影手段３３に投影されるコンテンツの再生時間に関する情報は、例えば図７のＳ３０において投影要求管理手段３１がタブレットＰＣ１１からコンテンツ情報の一つとして取得するものであり、投影要求管理テーブル３５の「コンテンツ情報」内に登録されている。また、プロジェクタ１０の投影手段３３にもコンテンツの再生時間に関する情報がリアルタイムで蓄積されている。

＜コンテンツの再生時間と再生進捗率による割込禁止処理シーケンス＞
図１７は、コンテンツの再生時間と再生進捗率に基づく割込判断処理シーケンスの一例を示す図である。図１７は、図１６に示したケース５について説明するものであり、ここではまず、第１の割込禁止処理シーケンスについてＳ１５９〜Ｓ１６８で説明する。

（第１の割込禁止処理シーケンス）
第１の割込禁止処理シーケンスは、先行して実行されている第１のコンテンツの実行状態として再生時間が設定時間未満の場合である。

図１７に示すＳ１５０〜Ｓ１５８の処理は、上述した図７に示すＳ３０〜Ｓ３８の処理と同様であるため、ここでの具体的な説明は省略する。なお、Ｓ１５７の処理では、投影要求管理手段３１が、タブレットＰＣ１１−２からの投影開始要求を取得する。

投影要求管理手段３１は、実行中の投影要求があるため、割込判断手段３２に対して、現在実行中の投影要求のコンテンツ情報（ＵＰｎＰ投影機能、動画）を通知し、割り込み判断を依頼する（Ｓ１５８）。その際、投影要求管理手段３１は、現在実行中の投影要求のコンテンツ情報として、例えば「要求ＩＤ＝１」の情報（ＵＰｎＰ投影機能、動画）を通知する。

割込判断手段３２は、先に実行している投影機能のコンテンツの実行状態に関する情報の一つである再生時間に関する情報を投影手段３３へ要求する（Ｓ１５９）。割込判断手段３２は投影手段３３からコンテンツが有する再生時間に関する情報として「再生時間＝３分」を取得（Ｓ１６０）する。上記したＳ１６０の処理において、記憶手段３４の割込判断テーブル３６−５を参照して、タブレットＰＣ１１−２からの投影開始要求に対して「先に実行している投影機能の再生時間≧５分ならＯＫ」との情報に基づいて、「割り込みＮＧ」と判断する。すると、割込判断手段３２は、投影要求管理手段３１に判断結果として「割り込みＮＧ」を通知する（Ｓ１６１）。

投影要求管理手段３１は、割込判断手段３２の判断結果「割り込みＮＧ」に基づき、タブレットＰＣ１１−２に、「投影エラー」として終了したことを通知する（Ｓ１６２）。

（第２の割込禁止処理シーケンス）
次に、第２の割込禁止処理シーケンスを説明する。第２の割込禁止処理シーケンスは、先行して実行されている第１のコンテンツの実行状態として再生時間が設定時間以上であるが、再生進捗率が設定値より高い場合である。

図１７に示すＳ１５０〜Ｓ１５８の処理は、上述した図７に示すＳ３０〜Ｓ３８の処理と同様であるため、ここでの具体的な説明は省略する。なお、Ｓ１５７の処理では、投影要求管理手段３１が、タブレットＰＣ１１−２からの投影開始要求を取得する。

投影要求管理手段３１は、実行中の投影要求があるため、割込判断手段３２に対して、現在実行中の投影要求のコンテンツ情報（ＵＰｎＰ投影機能、動画）を通知し、割り込み判断を依頼する（Ｓ１５８）。その際、投影要求管理手段３１は、現在実行中の投影要求のコンテンツ情報として、例えば「要求ＩＤ＝１」の情報（ＵＰｎＰ投影機能、動画）を通知する。

割込判断手段３２は、先に実行している投影機能のコンテンツの実行状態に関する情報の一つである再生時間に関する情報を投影手段３３へ要求する（Ｓ１６３）。割込判断手段３２は投影手段３３からコンテンツが有する再生時間に関する情報として「再生時間＝１０分」を取得（Ｓ１６４）する。上記したＳ１６４の処理において、記憶手段３４の割込判断テーブル３６−５を参照して、タブレットＰＣ１１−２からの投影開始要求に対して「先に実行している投影機能の再生時間≧５分ならＯＫ」との情報に基づいて、「割り込みＯＫ」と判断する。

割込判断手段３２は、更に先に実行しているコンテンツの再生進捗率に関する情報を算出するべく、コンテンツの実行状態に関する情報の一つである再生経過時間に関する情報を投影手段３３へ要求する（Ｓ１６５）。割込判断手段３２は投影手段３３からコンテンツの再生経過時間に関する情報として「再生経過時間＝５分」を取得（Ｓ１６６）すると、取得した「再生時間」と「再生経過時間」に基づいて再生進捗率（再生経過時間／再生時間）を算出し、「再生進捗率＝５０％」と判断する。

また、上記したＳ１６６の処理において、記憶手段３４の割込判断テーブル３６−５を参照して、タブレットＰＣ１１−２からの投影開始要求に対して「先に実行している投影機能の再生時間≧５分、かつ再生進捗率≦４０％ならＯＫ」との情報に基づいて、「割り込みＮＧ」と判断する。すると、割込判断手段３２は、投影要求管理手段３１に判断結果として「割り込みＮＧ」を通知する（Ｓ１６７）。

投影要求管理手段３１は、割込判断手段３２の判断結果「割り込みＮＧ」に基づき、タブレットＰＣ１１−２に、「投影エラー」として終了したことを通知する（Ｓ１６８）。

＜コンテンツの再生時間と再生進捗率による割込許可処理シーケンス＞
図１７のＳ１６９〜Ｓ１８１にコンテンツの再生時間と再生進捗率に基づく割込許可処理シーケンスの一例を示した。これは、例えば「ＵＰｎＰ投影機能」により「動画」を投影中に、後から他のコンテンツ投影開始要求を受け付けた場合のケース５における、他のコンテンツの割り込みを許可する場合を示している（図１６参照）。

図１７に示すＳ１５０〜Ｓ１５８の処理は、上述した図７に示すＳ３０〜Ｓ３８の処理と同様であるため、ここでの具体的な説明は省略する。なお、Ｓ１５７の処理では、投影要求管理手段３１が、タブレットＰＣ１１−２からの投影開始要求を取得する。

投影要求管理手段３１は、実行中の投影要求があるため、割込判断手段３２に対して、現在実行中の投影要求のコンテンツ情報（ＵＰｎＰ投影機能、動画）を通知し、割り込み判断を依頼する（Ｓ１５８）。その際、投影要求管理手段３１は、現在実行中の投影要求のコンテンツ情報として、例えば「要求ＩＤ＝１」の情報（ＵＰｎＰ投影機能、動画）を通知する。

割込判断手段３２は、先に実行している投影機能のコンテンツの実行状態に関する情報の一つである再生時間に関する情報を投影手段３３へ要求する（Ｓ１６９）。割込判断手段３２は投影手段３３からコンテンツが有する再生時間に関する情報として「再生時間＝１０分」を取得（Ｓ１７０）する。上記したＳ１７０の処理において、記憶手段３４の割込判断テーブル３６−５を参照して、タブレットＰＣ１１−２からの投影開始要求に対して「先に実行している投影機能の再生時間≧５分ならＯＫ」との情報に基づいて、「割り込みＯＫ」と判断する。

割込判断手段３２は、更に先に実行しているコンテンツの再生進捗率に関する情報を算出するべく、コンテンツの実行状態に関する情報の一つである再生経過時間に関する情報を投影手段３３へ要求する（Ｓ１７１）。割込判断手段３２は投影手段３３からコンテンツの再生経過時間に関する情報として「再生経過時間＝４分」を取得（Ｓ１７２）すると、取得した「再生時間」と「再生経過時間」に基づいて再生進捗率（再生経過時間／再生時間）を算出し、「再生進捗率＝４０％」と判断する。

また、上記したＳ１７２の処理において、記憶手段３４の割込判断テーブル３６−５を参照して、タブレットＰＣ１１−２からの投影開始要求に対して「先に実行している投影機能の再生時間≧５分、かつ再生進捗率≦４０％ならＯＫ」との情報に基づいて、「割り込みＯＫ」と判断する。すると、割込判断手段３２は、投影要求管理手段３１に判断結果として「割り込みＯＫ」を通知する（Ｓ１７３）。

投影要求管理手段３１は、割込判断手段３２の判断結果「割り込みＯＫ」に基づき、実行中の投影を中止するため、投影手段３３に対して投影終了を要求する（Ｓ１７４）。投影手段３３は、投影を終了すると（Ｓ１７５）、投影要求管理手段３１に投影終了を通知する（Ｓ１７６）。

投影要求管理手段３１は、タブレットＰＣ１１−２から取得したコンテンツ位置の指定指示に基づき、コンテンツサーバ１３にコンテンツの取得を要求する（Ｓ１７７）。

投影要求管理手段３１は、コンテンツサーバ１３から要求したコンテンツを取得すると（Ｓ１７８）、投影手段３３に投影開始を要求する（Ｓ１７９）。投影手段３３は、投影要求管理手段３１からの要求に応じて、投影要求「要求ＩＤ＝２」の投影を開始する（Ｓ１８０）。

投影要求管理手段３１は、タブレットＰＣ１１−２の投影要求「要求ＩＤ＝２」の割り込みが成功すると、タブレットＰＣ１１−１に対して投影が終了したことを通知する（Ｓ１８１）。

上記のように、コンテンツの実行状態として「再生時間」が設定値以上（５分以上）で、且つ「再生進捗率」が設定値以下（４０％以下）ある場合、つまり、再生時間が長く、且つ最初しか再生していない場合に、割り込みを許可する。したがって、長い残りの再生時間を無駄に待つ必要がなくなり、利便性の高い表示装置を実現できる。

上述した実施形態によれば、コンテンツをスクリーン上に投影して表示する表示要求の他、ＰＣやタブレット端末等の情報機器のディスプレイ上でコンテンツを表示する表示要求等に対して適切な割り込み制御を実現することが可能となる。これにより、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。なお、上述した実施形態で説明した表示装置と、コンテンツサーバとが接続されたシステム構成は一例であり、用途や目的に応じて様々なシステムが構成されても良い。

以上、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明した。なお、上記の記載は、実施形態を理解するためのものであり、実施形態の範囲を限定するものではない。また、上記の複数の実施形態は、相互に排他的なものではない。したがって、矛盾が生じない限り、異なる実施形態の各要素を組み合わせることも意図しており、特許請求の範囲に記載された開示の技術の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。

１ 表示システム
１０ プロジェクタ（表示装置の一例）
１１ タブレットＰＣ
１２ ノートＰＣ
１３ コンテンツサーバ
３１ 投影要求管理手段（情報取得手段の一例）
３２ 割込判断手段（判断手段の一例）
３３ 投影手段（表示手段の一例）
３４ 記憶手段
３５ 投影要求管理テーブル
３６ 割込判断テーブル
４１ 入力装置
４２ 表示装置
４３ ＲＡＭ
４４ ＲＯＭ
４５ ＨＤＤ
４６ ＣＰＵ
４７ インタフェース装置
４８ ドライブ装置

特許第４９６６５７７号公報

Claims (8)

1. ネットワークを介して受信したコンテンツに関する情報を取得する情報取得手段と、
   前記情報取得手段から得られたコンテンツに関する情報に基づいてコンテンツを表示すると共に、コンテンツの実行状態に関する情報を有する表示手段と、
   コンテンツの種類毎にコンテンツの実行状態に対応した割込判断が設定された割込判断テーブルを有する記憶手段と、
   前記コンテンツのうち、第１のコンテンツを表示中に、第２のコンテンツの表示指示を受信した場合に、前記第１のコンテンツの実行状態に関する情報を前記表示手段から取得し、前記記憶手段に記憶されている割込判断テーブルに基づいて、前記第２のコンテンツを表示するか判断する判断手段と、を有し、
   前記判断手段により得られた判断結果に応じて、前記第２のコンテンツを表示手段に表示することを特徴とする、表示装置。
2. 前記判断手段は、
   前記コンテンツの実行状態に関する情報として、第１のコンテンツの再生状態を前記表示手段から取得し、
   前記表示手段により得られた前記第１のコンテンツの再生状態が再生中である場合に、前記第２のコンテンツの表示を禁止し、前記第１のコンテンツの再生状態が一時停止中である場合に、前記第２のコンテンツの表示を許可することを特徴とする、請求項１に記載の表示装置。
3. 前記判断手段は、
   前記コンテンツの実行状態に関する情報として、第１のコンテンツの再生方法を前記表示手段から取得し、
   前記表示手段により得られた前記第１のコンテンツの再生方法が標準再生である場合に、前記第２のコンテンツの表示を禁止し、前記第１のコンテンツの再生方法が反復再生である場合に、前記第２のコンテンツの表示を許可することを特徴とする、請求項１に記載の表示装置。
4. 前記判断手段は、
   前記コンテンツの実行状態に関する情報として、第１のコンテンツの再生経過時間を前記表示手段から取得し、
   前記表示手段により得られた前記第１のコンテンツの再生経過時間が設定値以上である場合に、前記第２のコンテンツの表示を禁止し、前記第１のコンテンツの再生経過時間が設定値未満である場合に、前記第２のコンテンツの表示を許可することを特徴とする、請求項１に記載の表示装置。
5. 前記判断手段は、
   前記コンテンツの実行状態に関する情報として、第１のコンテンツの再生時間と再生経過時間を前記表示手段から取得して再生残り時間を算出し、
   前記第１のコンテンツの再生残り時間が設定値未満である場合に、前記第２のコンテンツの表示を禁止し、前記第１のコンテンツの再生残り時間が設定値以上である場合に、前記第２のコンテンツの表示を許可することを特徴とする、請求項１に記載の表示装置。
6. 前記判断手段は、
   前記コンテンツの実行状態に関する情報として、第１のコンテンツの再生時間と再生経過時間を前記表示手段から取得して再生進捗率を算出し、
   前記表示手段により得られた前記第１のコンテンツの再生時間が設定時間未満、又は前記１のコンテンツの再生時間が設定時間以上で再生進捗率が設定値より高い場合に、前記第２のコンテンツの表示を禁止し、前記第１のコンテンツの再生時間が設定時間以上で且つ再生進捗率が設定値以下である場合に、前記第２のコンテンツの表示を許可することを特徴とする、請求項１に記載の表示装置。
7. コンテンツを表示する表示装置と、前記コンテンツを保持するコンテンツサーバとがネットワークを介して接続された表示システムであって、
   前記表示装置は、
   ネットワークを介して受信したコンテンツに関する情報を取得する情報取得手段と、
   前記情報取得手段から得られたコンテンツに関する情報に基づいてコンテンツを表示すると共に、コンテンツの実行状態に関する情報を有する表示手段と、
   コンテンツの種類毎にコンテンツの実行状態に対応した割込判断が設定された割込判断テーブルを有する記憶手段と、
   前記コンテンツのうち、第１のコンテンツを表示中に、第２のコンテンツの表示指示を受信した場合に、第１のコンテンツの実行状態に関する情報を前記表示手段から取得し、前記記憶手段に記憶されている割込判断テーブルに基づいて、前記第２のコンテンツを表示するか判断する判断手段と、を有し、
   前記判断手段により得られた判断結果に応じて、前記第２のコンテンツを表示手段に表示することを特徴とする、表示システム。
8. コンピュータを、
   請求項１乃至７のいずれか一項に記載の表示装置が有する各手段として機能させるための表示プログラム。

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