JP2015005618A - 有機半導体膜の製造方法、有機半導体膜、薄膜トランジスタ、アクティブマトリクス装置、電気光学装置および電子機器 - Google Patents

有機半導体膜の製造方法、有機半導体膜、薄膜トランジスタ、アクティブマトリクス装置、電気光学装置および電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2015005618A
JP2015005618A JP2013129986A JP2013129986A JP2015005618A JP 2015005618 A JP2015005618 A JP 2015005618A JP 2013129986 A JP2013129986 A JP 2013129986A JP 2013129986 A JP2013129986 A JP 2013129986A JP 2015005618 A JP2015005618 A JP 2015005618A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic semiconductor
semiconductor film
organic
pattern
film according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013129986A
Other languages
English (en)
Inventor
守谷 壮一
Soichi Moriya
壮一 守谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2013129986A priority Critical patent/JP2015005618A/ja
Publication of JP2015005618A publication Critical patent/JP2015005618A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】好適な結晶状態の有機材料で構成された有機半導体膜を効率よく製造することができる有機半導体膜の製造方法を提供すること。【解決手段】本発明の有機半導体膜の製造方法は、基板上に有機半導体材料が溶媒に溶解した溶液を所定のパターンで付与する溶液付与工程と、前記溶媒を揮発させることにより前記有機半導体材料を結晶化させる結晶化工程とを有し、前記パターンは、その一部に、他の部位に比べて優先的に、前記溶媒の揮発、前記有機半導体材料の結晶化が進行する特異領域を有するものであることを特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、有機半導体膜の製造方法、有機半導体膜、薄膜トランジスタ、アクティブマトリクス装置、電気光学装置および電子機器に関するものである。
近年、無機半導体材料を用いた薄膜トランジスタを置き換え得るデバイスとして、有機半導体材料を用いた薄膜トランジスタが注目されている。
この薄膜トランジスタは、有機半導体層を高温・高真空を必要としない液相プロセスによって形成することができる。特に、結晶性を有する有機半導体材料は、高移動度を示す特徴を有している。
しかしながら、従来においては、有機半導体膜の配向、結晶粒を制御することは難しく、半導体膜を構成する結晶の粒径が小さく、結晶の粒径の大きさのばらつきも大きく、結晶の配向もランダムになっていた。
そのため、薄膜トランジスタ(TFT)性能も低く面内やロット毎の均一性の確保が困難であった。
また、全面に一様に半導体層をダイコーター等で塗布することで、乾燥時間差を利用して端部より成長することで結晶性を向上させた事例もあるが(特許文献1参照)、全面に半導体層が形成されているためその後パターニングする必要がありコストの面で不利であった。
また、ソースドレイン電極間の長さを異ならせ乾燥速度の差を発生させ結晶性を向上させる方法も提案されているが(特許文献2参照)、この方法では、トランジスタの設計の自由度が制限され効率的に設計できない課題があった。
再表2007/119703号公報 特開2007−142305号公報
本発明の目的は、好適な結晶状態の有機材料で構成された有機半導体膜を提供すること、好適な結晶状態の有機材料で構成された有機半導体膜を効率よく製造することができる有機半導体膜の製造方法を提供すること、好適な結晶状態の有機材料で構成された有機半導体膜を備えた薄膜トランジスタを提供すること、好適な結晶状態の有機材料で構成された有機半導体膜を備えたアクティブマトリクス装置を提供すること、好適な結晶状態の有機材料で構成された有機半導体膜を備えた電気光学装置を提供すること、また、好適な結晶状態の有機材料で構成された有機半導体膜を備えた電子機器を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の有機半導体膜の製造方法は、基材上に有機半導体材料が溶媒に溶解した溶液を所定のパターンで付与する溶液付与工程と、
前記溶媒を揮発させることにより前記有機半導体材料を結晶化させる結晶化工程とを有し、
前記パターンは、その一部に、他の部位に比べて優先的に、前記溶媒の揮発、前記有機半導体材料の結晶化が進行する特異領域を有するものであることを特徴とする。
これにより、好適な結晶状態の有機材料で構成された有機半導体膜を効率よく製造することができる有機半導体膜の製造方法を提供することができる。
本発明の有機半導体膜の製造方法では、前記特異領域は、前記パターンの他の部位に比べて幅が小さいものであることが好ましい。
これにより、有機半導体材料の結晶の配向をより好適に揃えることができる。
本発明の有機半導体膜の製造方法では、前記特異領域の幅は、前記特異領域の長さよりも小さいものであることが好ましい。
これにより、有機半導体材料の結晶の配向をより好適に揃えることができる。
本発明の有機半導体膜の製造方法では、前記特異領域は、鋭角部を有するものであることが好ましい。
これにより、有機半導体材料の結晶の配向をより好適に揃えることができる。
本発明の有機半導体膜の製造方法では、前記特異領域は、前記パターンの外周部のうちの一部のみを含む領域であり、前記基材に対する前記溶液の接触角が前記パターンの他の部位に比べて小さいものであることが好ましい。
これにより、有機半導体材料の結晶の配向をより好適に揃えることができる。
本発明の有機半導体膜の製造方法では、前記結晶化工程において、前記特異領域にエネルギー線を選択的に照射することが好ましい。
これにより、有機半導体材料の結晶の配向をより好適に揃えることができるとともに、有機半導体膜の生産性を特に優れたものとすることができる。
本発明の有機半導体膜の製造方法では、前記有機半導体材料は、チニレンビニレン類、ポリ(p−フェニレンビニレン)類、ポリアニリン類、ポリ(p−フェニレン)類、アセン類、アセン類のうちの炭素の一部が官能基により置換された誘導体、金属フタロシアニン類、テトラチアフルバレン類、テトラチアペンタレン類およびこれらの誘導体よりなる群から選択される1種または2種以上であることが好ましい。
これにより、好適な結晶状態の有機材料で構成された有機半導体膜を効率よく製造することができるという効果がより顕著に発揮される。また、例えば、有機半導体膜を備えた薄膜トランジスタ等の素子性能の向上の観点からも有利である。
本発明の有機半導体膜の製造方法では、前記溶媒は、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、1,4−ジオキサン、インダン、インデン、エチルナフタレン、メチルナフタレン、ベンゾフラン、トリメチルベンゼン、キシレン、トルエン、シクロヘキシルベンゼン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、ジクロロメタン、トリクロロエタン、テトラヒドロナフタレン、テトラヒドロフラン(THF)、ブタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカン、テトラデカン、ヘキサデカン、メシチレン、テトラリン、デカリン、アニソールおよびブチルアセテートよりなる群から選択される1種または2種以上であることが好ましい。
これにより、好適な結晶状態の有機材料で構成された有機半導体膜を効率よく製造することができるという効果がより顕著に発揮される。
本発明の有機半導体膜は、本発明の方法を用いて製造されたことを特徴とする。
これにより、好適な結晶状態の有機材料で構成された有機半導体膜を提供することができる。
本発明の薄膜トランジスタは、本発明の有機半導体膜を備えたことを特徴とする。
これにより、好適な結晶状態の有機材料で構成された有機半導体膜を備えた信頼性の高い薄膜トランジスタを提供することができる。
本発明のアクティブマトリクス装置は、本発明の有機半導体膜を備えたことを特徴とする。
これにより、好適な結晶状態の有機材料で構成された有機半導体膜を備えた信頼性の高いアクティブマトリクス装置を提供することができる。
本発明の電気光学装置は、本発明の有機半導体膜を備えたことを特徴とする。
これにより、好適な結晶状態の有機材料で構成された有機半導体膜を備えた信頼性の高い電気光学装置を提供することができる。
本発明の電子機器は、本発明の有機半導体膜を備えたことを特徴とする。
これにより、好適な結晶状態の有機材料で構成された有機半導体膜を備えた信頼性の高い電子機器を提供することができる。
本発明の有機半導体膜の製造方法の好適な実施形態において、基材上に付与された溶液の付与パターンを説明するための平面図である。 本発明の有機半導体膜の製造方法の好適な実施形態において、基材上に付与された溶液の付与パターンを説明するための平面図である。 本発明の有機半導体膜の製造方法の好適な実施形態において、基材上に付与された溶液の基材に対する濡れ状態を説明するための縦断面図である。 本発明の薄膜トランジスタの好適な実施形態を示す概略図である。 図4に示す薄膜トランジスタの製造方法を説明するための図(縦断面図)である。 電気泳動表示装置の実施形態を示す縦断面図である。 図6に示す電気泳動表示装置が備えるアクティブマトリクス装置の構成を示すブロック図である。 本発明の電子機器を電子ペーパーに適用した場合の実施形態を示す斜視図である。 本発明の電子機器をディスプレイに適用した場合の実施形態を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
≪有機半導体膜の製造方法≫
まず、本発明の有機半導体膜の製造方法について説明する。
図1、図2は、本発明の有機半導体膜の製造方法の好適な実施形態において、基材上に付与された溶液の付与パターンを説明するための平面図、図3は、本発明の有機半導体膜の製造方法の好適な実施形態において、基材上に付与された溶液の基材に対する濡れ状態を説明するための縦断面図である。
本発明の有機半導体膜の製造方法は、基材上に有機半導体材料が溶媒に溶解した溶液(有機半導体膜用組成物)を所定のパターンで付与する溶液付与工程(1a)と、溶媒を揮発させることにより、溶液中に含まれる有機半導体材料を結晶化させる結晶化工程(1b)とを有している。そして、基材上に形成される前記パターンは、その一部に、他の部位に比べて優先的に、溶媒の揮発、有機半導体材料の結晶化が進行する特異領域を有するものである。
このように、特異領域において、溶媒の揮発、有機半導体材料の結晶化が優先的に進行することにより、特異領域に比べて、前記パターンの他の部位(特異領域以外の部位)での有機半導体材料の結晶化の速度を遅いものとすることができるとともに、前記パターンの他の部位(特異領域以外の部位)での有機半導体材料の結晶化において、特異領域の境界部分における結晶の配向の影響を受けさせることができる。その結果、前記パターンの他の部位(特異領域以外の部位)(例えば、有機半導体膜の有効領域)での有機半導体材料の結晶の配向は、好適に揃った状態となる。その結果、例えば、低コストのプロセスで、有機半導体膜を備えた薄膜トランジスタ等の素子性能を大幅に向上させることができる。また、有機半導体膜の生産性を優れたものとすることができる。これに対し、本発明のように特異領域を設けなかった場合には、有効領域内で結晶の配向を好適に揃えることが困難になり、また、結晶の粒径が小さく、結晶の粒径の大きさのばらつきも大きくなる。
<溶液付与工程>
基材10上に溶液(有機半導体膜用組成物)を付与する方法としては、例えば、スピンコート法、キャスティング法、マイクログラビアコート法、グラビアコート法、バーコート法、ロールコート法、ワイヤーバーコート法、ディップコート法、スプレーコート法のような塗布法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、インクジェット法、マイクロコンタクトプリンティング法のような印刷法等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。中でも、微細なパターンを精確にかつ効率よく形成することができるという点等で、インクジェット法が好ましい。
以下、溶液(有機半導体膜用組成物)の組成について説明する。
有機半導体材料としては、例えば、チニレンビニレン類、ポリ(p−フェニレンビニレン)類、ポリアニリン類、ポリ(p−フェニレン)類、アセン類、アセン類のうちの炭素の一部が窒素、硫黄、酸素などの官能基により置換された誘導体、金属フタロシアニン類、テトラチアフルバレン類、テトラチアペンタレン類またはこれらの誘導体等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いてもよい。このような有機半導体材料を用いることにより、好適な結晶状態の有機材料で構成された有機半導体膜を効率よく製造することができるという効果がより顕著に発揮される。また、例えば、有機半導体膜を備えた薄膜トランジスタ等の素子性能の向上の観点からも有利である。
チニレンビニレン類としては、例えば、ポリチオフェン、ポリチェニレンビニレン等が挙げられる。
アセン類としては、例えば、ペンタセン、TIPSペンタセン、ルブレン、コロネン等が挙げられる。
アセン類のうちの炭素の一部が窒素、硫黄、酸素などの官能基により置換された誘導体としては、例えば、チエノアセン類等が挙げられる。
有機半導体材料を溶解する溶媒としては、例えば、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、1,4−ジオキサン、インダン、インデン、エチルナフタレン、メチルナフタレン、ベンゾフラン、トリメチルベンゼン、キシレン、トルエン、シクロヘキシルベンゼン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、ジクロロメタン、トリクロロエタン、テトラヒドロナフタレン、テトラヒドロフラン(THF)、ブタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカン、テトラデカン、ヘキサデカン、メシチレン、テトラリン、デカリン、アニソール、ブチルアセテート等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて選択することができる。このような溶媒を用いることにより、好適な結晶状態の有機材料で構成された有機半導体膜を効率よく製造することができるという効果がより顕著に発揮される。
また、溶液(有機半導体膜用組成物)中における有機半導体材料の含有率は、0.1質量%以上5質量%以下であるのが好ましく、0.5質量%以上2質量%以下であるのがより好ましい。これにより、保存時等における不本意な有機半導体材料の析出を確実に防止しつつ、十分な膜厚の有機半導体層を形成することができる。また、特異領域等における有機半導体材料の結晶化を円滑に進行させることができ、有機半導体膜の製造効率を特に優れたものとすることができる。
前述したように、本発明は、溶液付与工程において、溶液(有機半導体膜用組成物)によるパターンを、その一部に、他の部位に比べて優先的に、溶媒の揮発、有機半導体材料の結晶化が進行する特異領域を有するものとして形成するものであるが、特異領域は、有機半導体層を形成すべき領域の外周部のうち一部のみを含む領域であるのが好ましい。
特異領域は、前記パターンにおいて、1箇所にのみ設けられたものであってもよいし、複数の箇所に設けられたものであってもよい。前記パターンにおいて、特異領域が1箇所にのみ設けられたものであると、他の部位306’における有機半導体材料の結晶の配向をより好適に揃えることができる。また、前記パターンにおいて、特異領域が複数の箇所に設けられたものであると、有機半導体膜の生産性をより優れたものとすることができる。特に、前記パターンにおいて、特異領域が2箇所に設けられたものであると、有機半導体材料の結晶の配向性と、有機半導体膜の生産性とをより高いレベルで両立することができる。また、前記パターンにおいて特異領域が2箇所に設けられたものである場合、これらの特異領域は、有機半導体膜を形成すべき領域において、互いに対向する部位に設けられたものであるのが好ましい。これにより、前述したような効果がより顕著に発揮される。
特に、図1に示す構成では、特異領域305’は、前記パターンの他の部位(特異領域305’以外の領域)306’に比べて、幅が小さいものである。このような構成であることにより、他の部位306’における有機半導体材料の結晶の配向をより好適に揃えることができる。
特異領域305’の幅は、その他の部位306’の幅に対し、1%以上25%以下であるのが好ましく、5%以上15%以下であるのがより好ましい。これにより、他の部位306’における有機半導体材料の結晶の配向をさらに好適に揃えることができる。
また、図1に示す構成では、特異領域305’の幅は、特異領域305’の長さよりも小さいものである。このような構成であることにより、他の部位306’における有機半導体材料の結晶の配向をより好適に揃えることができる。
特異領域305’の幅をW’[mm]、特異領域305’の長さをL’[mm]としたとき、2≦L’/W’≦50の関係を満足するのが好ましく、3≦L’/W’≦20の関係を満足するのがより好ましい。このような関係を満足することにより、他の部位306’における有機半導体材料の結晶の配向をさらに好適に揃えることができるとともに、有機半導体膜の生産性を特に優れたものとすることができる。
また、図2に示す構成では、特異領域305’は、鋭角部3051’を有するものである。このような構成であることにより、他の部位306’における有機半導体材料の結晶の配向をより好適に揃えることができる。
鋭角部3051’の角度は、1°以上85°以下であるのが好ましく、5°以上60°以下であるのがより好ましい。これにより、他の部位306’における有機半導体材料の結晶の配向をさらに好適に揃えることができる。
また、図3に示す構成では、特異領域305’は、前記パターンの外周部のうちの一部のみを含む領域であり、基材10に対する溶液(有機半導体膜用組成物)30’の接触角が、その他の部位(特異領域305’以外の領域)306’に比べて小さいものである。このような構成であることにより、有機半導体材料の結晶の配向をより好適に揃えることができる。
前記のような条件を満足するものとするためには、例えば、基材10のうち前記パターンの特異領域305’と接触する領域に親液化処理(溶液30’に対する親液化処理)を施す方法、基材10のうち前記パターンのその他の部位(特異領域305’以外の領域)306’と接触する領域に疎液化処理(溶液30’に対する疎液化処理)を施す方法、これらを組み合わせた方法が挙げられる。
親液化処理・疎液化処理(撥液性処理)は、例えば、基材10上の一部のみに、SAM膜(自己組織化単分子膜)を形成することにより行うことができる。
SAM膜は、印刷法(インクジェット法、グラビアオフセット法等)により部分的に形成してもよいし、いったん基材10の全面に形成した後に、部分的な除去(分解)を行うことにより形成してもよい。
より具体的には、例えば、基材10の有機半導体膜を形成すべき側の面全体に撥液性SAM膜を形成した後、部分的なVUV光の照射(例えば、マスクを介したVUV光の照射)により、撥液性が不要な部位のSAM膜を分解し親液性を向上させる方法、有機半導体膜を形成すべき領域のうち、撥液性を持たせたい外周部等のみに対してレジストのパターニングを行い、その後、撥液性SAM膜を形成し、さらに、レジストを除去する方法、感光性アクリルバンク等を用いてバンクを形成し、バンク材料と下地材料との撥液性の違い、SAM膜に対する反応性の違い、プラズマ処理等の手段により、バンク内とバンク周囲との間に撥液性の差異を設ける方法、等が挙げられる。
親液化処理に用いられる化合物としては、例えば、チオール系化合物等が挙げられる。
疎液化処理(撥液性処理)に用いられる化合物としては、例えば、シラン化合物(パーフルオロシラン化合物、部分フッ化シラン化合物等)、フッ素系化合物等が挙げられる。
特に、基材10の溶液30’に対する撥液性の大きさが、その他の部位306’の外周部、特異領域305’の外周部、その他の部位306’の外周部以外の領域の順で小さくなる関係を満足するのが好ましい。これにより、他の部位306’における有機半導体材料の結晶の配向をより好適に揃えることができるととともに、有機半導体膜の生産性を特に優れたものとすることができる。
このような関係を満足させるためには、例えば、以下のような方法を採用することができる。
すなわち、有機半導体膜を形成する面全体に、塗布やベーパー処理等により、第1の撥液SAM膜(例えばパーフルオロシラン化合物)を形成後、マスクを介してVUV光により撥液性が不要な半導体パターン部等のSAM膜を分解する。次に、前記第1の撥液SAM膜よりも撥液性に劣る第2の撥液SAM膜(准撥液SAM膜)(例えば、部分フッ化シラン化合物)を、再度、結晶化の起点となる部位のみに形成するようにVUVパターニングを行う。
また、前記と同様に、バンクを形成することにより親撥液の差異を設けた後、結晶化の起点となる部分のみにVUV光等を照射し、フッ素SAM等を部分的に分解し撥液性を下げる方法を採用することもできる。
また、後に詳述するように、電極上に有機半導体膜が設けられた薄膜トランジスタを製造する場合には、下地層側のSAM膜の材料(例えばシラン系SAM)と電極側のSAM膜の材料(例えば、チオール系SAM)とを異なるものとすることで、それぞれのSAMの吸着場所を制御することができる。より具体的には、シラン系SAM下地全面形成後、マスクを介してVUVパターニングし、その後、チオール系SAMを電極表面のみに形成する方法を採用することができる。
特異領域305’の縁部における基材10に対する溶液(有機半導体膜用組成物)30’の接触角は、5°以上60°以下であるのが好ましく、10°以上50°以下であるのがより好ましい。これにより、他の部位306’における有機半導体材料の結晶の配向をさらに好適に揃えることができるとともに、有機半導体膜の生産性を特に優れたものとすることができる。
また、その他の部位(特異領域305’以外の領域)306’の縁部における基材10に対する溶液(有機半導体膜用組成物)30’の接触角は、30°以上140°以下であるのが好ましく、40°以上140°以下であるのがより好ましい。これにより、他の部位306’における有機半導体材料の結晶の配向をさらに好適に揃えることができるとともに、有機半導体膜の生産性を特に優れたものとすることができる。
<結晶化工程>
溶液付与工程の後に、基材上に付与された溶液液中に含まれる溶媒を揮発させることにより、有機半導体材料を結晶化させる。
本工程は、いかなる方法で行うものであってもよいが、例えば、基材10上の溶液30’を加熱する方法、基材10上の溶液30’にエネルギー線(例えば、赤外線等)を照射する方法、溶液30’が付与された基材10を減圧雰囲気下に置く方法、これらの2種以上を組み合わせた方法等が挙げられる。
溶液付与工程で形成されるパターンが図示のような構成である場合において、本工程を上記のような方法で行う場合には、前記パターン全体に対して、同一の条件で処理を施してもよいし、特異領域305’に選択的に処理を施してもよい。
特に、溶液付与工程で形成されるパターンが図示のような構成である場合において、本工程において、上記のような処理を特異領域305’に選択的に処理を施すことにより、他の部位306’における有機半導体材料の結晶の配向をより好適に揃えることができる。
また、本工程をエネルギー線(例えば、赤外線)の照射により行う場合、特異領域305’にエネルギー線を選択的に照射するのが好ましい。これにより、他の部位306’における有機半導体材料の結晶の配向をさらに好適に揃えることができるとともに、有機半導体膜の生産性を特に優れたものとすることができる。
エネルギー線としては、例えば、赤外線、近赤外線、可視光、紫外線等を用いることができるが、赤外線が好ましい。これにより、有機半導体材料等の不本意な劣化、変質等をより確実に防止しつつ、有機半導体膜の生産性を特に優れたものとすることができる。また、有機半導体膜の製造に用いる装置の大型化等を効果的に防止することができる。
本工程においてエネルギー線を照射する場合、基材10の特異領域305’に対応する部位や、前記パターンの特異領域305’にエネルギー線吸収剤が含まれていてもよい。これにより、より効率よくエネルギー線を吸収し、特異領域における優先的な溶媒の揮発、有機半導体材料の結晶化をより好適に進行させることができ、有機半導体膜の生産性を特に優れたものとすることができる。
エネルギー線吸収剤は、照射するエネルギー線の種類により異なるが、エネルギー線が赤外線である場合のエネルギー線吸収剤(赤外線吸収剤)としては、例えば、カーボンブラックなどの炭素材料、少なくともCuおよび/またはPを含む酸化物の結晶子のない近赤外線吸収剤(例えば、ITO(In‐TiO系)、ATO(ZnO‐TiO系)、ホウ化ランタン等の無機材料)、フタロシアニン系、アゾ系、チオアミド系等の有機金属錯体、ジイミニウム系、アントラキノン系、ポリメチン系、アズレニウム系、スクワリリウム系、チオピリリウム系等の有機系赤外線吸収剤等が挙げられる。
また、紫外線吸収剤(紫外線を吸収するエネルギー線吸収剤)としては、例えば、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、マイカ、カオリン、セリサイト等の無機材料、フェニルサリシレート、p−tert−ブチルフェニルサリシレートおよびp−オクチルフェニルサリシレートなどのサリチル酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノンおよび2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールおよび2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジtert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレートおよびエチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレートなどのシアノアクリレート系紫外線吸収剤等が挙げられる。
市販されている赤外線吸収剤としては、例えば、NIR−IM1・NIR−AM1(ナガセケムテックス社製)、KP Deeper NR Paste(日本化薬社製)、イーエクスカラー(日本触媒社製)等が挙げられる。
≪有機半導体膜≫
本発明の有機半導体膜は、上述したような本発明の方法を用いて製造されたものである。これにより、好適な結晶状態の有機材料で構成された有機半導体膜を提供することができる。
本発明の有機半導体膜の平均厚さは、特に限定されないが、0.1nm以上1000nm以下であるのが好ましく、1nm以上500nm以下であるのがより好ましく、1nm以上100nm以下であるのがさらに好ましい。
≪薄膜トランジスタ≫
次に、本発明の薄膜トランジスタについて説明する。
図4は、本発明の薄膜トランジスタの好適な実施形態を示す概略図(図4中(a)は縦断面図、(b)は平面図)である。
なお、以下の説明では、図4中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
本発明の薄膜トランジスタは、前述した本発明の有機半導体膜を備えたことを特徴とする。これにより、好適な結晶状態の有機材料で構成された有機半導体膜を備えた信頼性の高い薄膜トランジスタを提供することができる。
図4に示す薄膜トランジスタ1は、ソース電極20aおよびドレイン電極20bが、有機半導体層30およびゲート絶縁層40を介して、ゲート電極50より基板(基材)10側に位置するトップゲートボトムコンタクト型の薄膜トランジスタである。
以下、各部の構成について、順次説明する。
基板(基材)10は、薄膜トランジスタ1を構成する各層(各部)を支持するものである。
基板10には、例えば、ガラス基板、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルスルホン(PES)、芳香族ポリエステル(液晶ポリマー)、ポリイミド(PI)等で構成されるプラスチック基板(樹脂基板)、石英基板、シリコン基板、金属基板、ガリウム砒素基板等を用いることができる。
薄膜トランジスタ1に可撓性を付与する場合には、基板10には、プラスチック基板、あるいは、薄い(比較的膜厚の小さい)金属基板が選択される。
基板10の平均厚さは、特に限定されないが、0.5μm以上500μm以下であるのが好ましく、10μm以下300μm以下であるのがより好ましい。
基板10上には、ソース電極20aおよびドレイン電極20b(一対の電極)が設けられている。すなわち、ソース電極20aおよびドレイン電極20bは、ほぼ同一平面上に設けられている。
ソース電極20aおよびドレイン電極20bの構成材料としては、公知の電極材料であれば、種類は特に限定されるものではない。具体的には、Cr、Al、Ta、Mo、Nb、Cu、Ag、Au、Pd、In、Ni、Nd、Coまたはこれらを含む合金のような金属材料、およびそれらの酸化物等を用いることができる。
また、ソース電極20a、ドレイン電極20bは、導電性有機材料で構成することもできる。
また、有機半導体層30がp型である場合には、ソース電極20aおよびドレイン電極20bの構成材料としては、それぞれ、Au、Ag、Cu、Ptまたはこれらを含む合金を主とするものが好ましい。これらのものは、比較的仕事関数が大きいため、ソース電極20aをこれらの材料で構成することにより、有機半導体層30への正孔(キャリア)の注入効率を向上させることができる。
なお、ソース電極20aおよびドレイン電極20bの平均厚さは、特に限定されないが、それぞれ、10nm以上2000nm以下であるのが好ましく、50nm以上1000nm以下であるのがより好ましい。
ソース電極20aとドレイン電極20bとの距離、すなわち、図4に示すチャネル長Lは、2μm以上30μm以下であるのが好ましく、2μm以上20μm以下であるのがより好ましい。このような範囲にチャネル長Lの値を設定することにより、薄膜トランジスタ1の特性の向上(特に、ON電流値の上昇)を図ることができる。
また、ソース電極20aおよびドレイン電極20bの長さ、すなわち、図4に示すチャネル幅Wは、0.1mm以上5mm以下であるのが好ましく、0.3mm以上3mm以下であるのがより好ましい。このような範囲にチャネル幅Wの値を設定することにより、寄生容量を低減させることができ、薄膜トランジスタ1の特性の劣化を防止することができる。また、薄膜トランジスタ1の大型化を防止することもできる。
ソース電極20aおよびドレイン電極20bを含む基板10上には、ソース電極20aおよびドレイン電極20bを覆うように、ソース電極20aおよびドレイン電極20bと接触して有機半導体層(有機半導体膜)30が設けられている。この有機半導体層30は、ゲート電極50によって付与された電界により、ソース電極20aからドレイン電極20bに電気を流す機能を有する。
なお、有機半導体層30は、ソース電極20aおよびドレイン電極20bを覆うように設けられていなくてもよく、少なくともソース電極20aおよびドレイン電極20bとの間の領域(チャネル領域)に設けられていればよい。
有機半導体層30の上面(ゲート電極50と、ソース電極20aおよびドレイン電極20bとの間)には、ゲート絶縁層40が形成されている。
このゲート絶縁層40は、ゲート電極50を、ソース電極20aおよびドレイン電極20bに対して絶縁するものである。
ゲート絶縁層40の構成材料としては、公知のゲート絶縁体材料であれば、種類は特に限定されるものではなく、有機材料、無機材料のいずれも使用可能である。
有機材料としては、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルフェノール、ポリイミド、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、ポリビニルフェノール等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
一方、無機材料としては、シリカ、窒化珪素、酸化アルミ、酸化タンタル等の金属酸化物、チタン酸バリウムストロンチウム、ジルコニウムチタン酸鉛等の金属複合酸化物が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
ゲート絶縁層40の平均厚さは、特に限定されないが、10nm以上5000nm以下であるのが好ましく、100nm以上2000nm以下であるのがより好ましい。ゲート絶縁層40の厚さを前記範囲とすることにより、ソース電極20aおよびドレイン電極20bとゲート電極50とを確実に絶縁しつつ、薄膜トランジスタ1の動作電圧を低くすることができる。
なお、ゲート絶縁層40は、単層構成のものに限定されず、複数層の積層構成のものであってもよい。
ゲート絶縁層40のソース電極20aとドレイン電極20bとの間の領域に対応する位置には、ゲート電極50が設けられている。
このゲート電極50の構成材料としては、前記ソース電極20aおよびドレイン電極20bで挙げた材料と同様のものを用いることができる。
ゲート電極50の平均厚さは、特に限定されないが、0.1nm以上2000nm以下であるのが好ましく、1nm以上1000nm以下であるのがより好ましい。
なお、ゲート電極50上には、ポリビニルフェノール、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリビニルアルコールなどのポリオレフィン系ポリマーで構成された受容層(図示しない)が設けられていてもよい。
このような薄膜トランジスタ1では、ソース電極20aおよびドレイン電極20bの間に電圧を印加した状態で、ゲート電極50にゲート電圧を印加すると、有機半導体層30のゲート絶縁層40との界面付近にチャネルが形成され、チャネル領域をキャリア(正孔)が移動することで、ソース電極20aおよびドレイン電極20bの間に電流が流れる。
すなわち、ゲート電極50に電圧が印加されていないOFF状態では、ソース電極20aおよびドレイン電極20bとの間に電圧を印加しても、有機半導体層30中にほとんどキャリアが存在しないため、微少な電流しか流れない。
一方、ゲート電極50に電圧が印加されているON状態では、有機半導体層30のゲート絶縁層40に面した部分に電荷が誘起され、チャネル(キャリアの流路)が形成される。この状態でソース電極20aおよびドレイン電極20bの間に電圧を印加すると、チャネル領域を通って電流が流れる。
このような薄膜トランジスタ1は、例えば、次のようにして製造することができる。以下、薄膜トランジスタ1の製造方法について説明する。
図5は、図4に示す薄膜トランジスタの製造方法を説明するための図(縦断面図)である。
図5に示す薄膜トランジスタ1の製造方法は、基板10上にソース電極20aおよびドレイン電極20bを形成する工程(ソース電極およびドレイン電極形成工程)[A1]と、ソース電極20aとドレイン電極20bとを覆うように、基板10上に所定のパターン(特異領域305’を有するパターン)で有機半導体材料が溶媒に溶解した溶液(有機半導体膜用組成物)30’を付与する工程(溶液付与工程)[A2]と、有機半導体材料を構成する溶媒を揮発させることにより有機半導体材料を結晶化させる工程(結晶化工程)[A3]と、有機半導体層30の基板10と反対の面側に、ゲート絶縁層40を形成する工程(ゲート絶縁層形成工程)[A4]と、ゲート絶縁層40上にゲート電極50を形成する工程(ゲート電極形成工程)[A5]とを有している。
[A1] ソース電極およびドレイン電極形成工程
まず、図5(a)に示すように、基板10の上面に、ソース電極20aおよびドレイン電極20bを形成する。
ソース電極20aおよびドレイン電極20bは、例えば、プラズマCVD、熱CVD、レーザーCVDのような化学蒸着法(CVD)、真空蒸着、電子ビーム蒸着、パルスレーザー蒸着、スパッタリング(低温スパッタリング)、イオンプレーティング等の乾式メッキ法、電解メッキ、浸漬メッキ、無電解メッキ等の湿式メッキ法、溶射法、ゾル・ゲル法、MOD法、金属箔の接合、フォトリソグラフィ法等により形成することができる。
なお、ソース電極20aおよびドレイン電極20bは、基板10上に、例えば、導電性粒子や、導電性有機材料を含む導電性材料を塗布(供給)して塗膜を形成した後、必要に応じて、この塗膜に対して後処理(例えば加熱、赤外線の照射、超音波の付与等)を施すことにより形成することもできる。
導電性粒子を含む導電性材料としては、金属微粒子を分散させた溶液、導電性粒子を含むポリマー混合物等が挙げられる。
また、導電性有機材料を含む導電性材料としては、導電性有機材料の溶液または分散液が挙げられる。
基板10上に導電性材料を塗布(供給)する方法としては、例えば、スピンコート法、キャスティング法、マイクログラビアコート法、グラビアコート法、バーコート法、ロールコート法、ワイヤーバーコート法、ディップコート法、スプレーコート法のような塗布法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、インクジェット法、マイクロコンタクトプリンティング法のような印刷法等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
[A2] 溶液付与工程
次に、図5(b)に示すように、ソース電極20aとドレイン電極20bとを覆うように、基板10の上面に溶液30’を付与する。
本工程は、前述した≪有機半導体膜の製造方法≫で説明したような方法で行うことができる。
なお、溶液30’の付与領域は、図示の構成に限定されず、ソース電極20aとドレイン電極20bとの間の領域(チャネル領域)にのみ形成してもよい。これにより、同一基板上に、複数の薄膜トランジスタ1を並設する場合に、各装置1の有機半導体層30を独立して形成することにより、リーク電流、各素子間のクロストークを抑えることができる。また、有機半導体材料の使用量を削減することができ、製造コストの削減を図ることもできる。
[A3] 結晶化工程
次に、溶液30’から溶媒を揮発させることにより有機半導体材料を結晶化させ、有機半導体層(有機半導体膜)を形成する。
本工程は、前述した≪有機半導体膜の製造方法≫で説明したような方法で行うことができる。
[A4] ゲート絶縁層形成工程
次に、図5(d)に示すように、有機半導体層30上に、ゲート絶縁層40を形成する。
例えば、ゲート絶縁層40を有機高分子材料で構成する場合、ゲート絶縁層40は、有機高分子材料またはその前駆体を含む溶液を、有機半導体層30上を覆うように塗布(供給)した後、必要に応じて、この塗膜に対して後処理(例えば加熱、赤外線の照射、超音波の付与等)を施すことにより形成することができる。
有機高分子材料またはその前駆体を含む溶液を、ゲート電極50上へ塗布(供給)する方法としては、例えば、スピンコート法やディップコート法のような塗布法、インクジェット印刷法(液滴吐出法)やスクリーン印刷法のような印刷法等を用いることができる。
また、ゲート絶縁層40を無機材料で構成する場合、ゲート絶縁層40は、例えば、熱酸化法、CVD法、SOG法により形成することができる。また、原材料にポリシラザンを用いることにより、ゲート絶縁層40として、シリカ膜、窒化珪素膜を湿式プロセスで成膜することが可能となる。
[A5] ゲート電極形成工程
最後に、図5(e)に示すように、ゲート絶縁層40上にゲート電極50を形成する。
ゲート電極50は、[A1]のソース電極20aおよびドレイン電極20bと同様の方法により、形成することができる。
以上のような工程を経て、図4に示すような薄膜トランジスタ1が得られる。
≪アクティブマトリクス装置、電気光学装置≫
次に、本発明のアクティブマトリクス装置、電気光学装置について説明する。
本発明のアクティブマトリクス装置は、前述した本発明の有機半導体膜を備えたことを特徴とする。これにより、好適な結晶状態の有機材料で構成された有機半導体膜を備えた信頼性の高いアクティブマトリクス装置を提供することができる。
また、本発明の電気光学装置は、前述した本発明の有機半導体膜を備えたことを特徴とする。これにより、好適な結晶状態の有機材料で構成された有機半導体膜を備えた信頼性の高い電気光学装置を提供することができる。
以下の説明では、前述したような薄膜トランジスタ1を備えるアクティブマトリクス装置(基板上に前述の電子デバイスが形成されたもの)が組み込まれた本発明の電気光学装置について、電気泳動表示装置を一例に説明する。なお、アクティブマトリクス装置は基板上に前述の電子デバイスを複数形成することで製造される。
図6は、電気泳動表示装置の実施形態を示す縦断面図、図7は、図6に示す電気泳動表示装置が備えるアクティブマトリクス装置の構成を示すブロック図である。
図6に示す電気泳動表示装置200は、基板500上に設けられたアクティブマトリクス装置300と、このアクティブマトリクス装置300に電気的に接続された電気泳動表示部400とで構成されている。
図7に示すように、アクティブマトリクス装置300は、互いに直交する複数のデータ線301と、複数の走査線302と、これらのデータ線301と走査線302との各交点付近に設けられた薄膜トランジスタ1とを有している。
そして、薄膜トランジスタ1が有するゲート電極50は走査線302に、ソース電極20aはデータ線301に、ドレイン電極20bは後述する画素電極(個別電極)401に、それぞれ接続されている。
図6に示すように、電気泳動表示部400は、基板500上に、順次積層された、画素電極401と、マイクロカプセル402と、透明電極(共通電極)403および透明基板404とを有している。
そして、マイクロカプセル402がバインダ材405により、画素電極401と透明電極403との間に固定されている。
画素電極401は、マトリクス状に、すなわち、縦横に規則正しく配列するように分割されている。
各マイクロカプセル402内には、それぞれ、特性の異なる複数種の電気泳動粒子、本実施形態では、電荷および色(色相)の異なる2種の電気泳動粒子421、422を含む電気泳動分散液420が封入されている。
このような電気泳動表示装置200では、1本あるいは複数本の走査線302に選択信号(選択電圧)を供給すると、この選択信号(選択電圧)が供給された走査線302に接続されている薄膜トランジスタ1がONとなる。
これにより、かかる薄膜トランジスタ1に接続されているデータ線301と画素電極401とは、実質的に導通する。このとき、データ線301に所望のデータ(電圧)を供給した状態であれば、このデータ(電圧)は画素電極401に供給される。
これにより、画素電極401と透明電極403との間に電界が生じ、この電界の方向、強さ、電気泳動粒子421、422の特性等に応じて、電気泳動粒子421、422は、いずれかの電極に向かって電気泳動する。
一方、この状態から、走査線302への選択信号(選択電圧)の供給を停止すると、薄膜トランジスタ1はOFFとなり、かかる薄膜トランジスタ1に接続されているデータ線301と画素電極401とは非導通状態となる。
したがって、走査線302への選択信号の供給および停止、あるいは、データ線301へのデータの供給および停止を適宜組み合わせて行うことにより、電気泳動表示装置200の表示面側(透明基板404側)に、所望の画像(情報)を表示させることができる。
特に、本実施形態の電気泳動表示装置200では、電気泳動粒子421、422の色を異ならせていることにより、多階調の画像を表示することが可能となっている。
また、本実施形態の電気泳動表示装置200は、アクティブマトリクス装置300を有することにより、特定の走査線302に接続された薄膜トランジスタ1を選択的にON/OFFすることができるので、クロストークの問題が生じにくく、また、回路動作の高速化が可能であることから、高い品質の画像(情報)を得ることができる。
また、本実施形態の電気泳動表示装置200は、低い駆動電圧で作動するため、省電力化が可能である。
なお、前述したような薄膜トランジスタ1を備えるアクティブマトリクス装置が組み込まれた電気光学装置は、このような電気泳動表示装置200への適用に限定されるものではなく、例えば、液晶装置、有機または無機EL装置等の表示装置または発光装置に適用することもできる。
この電気光学装置の製造方法は、例えば前述の電気泳動表示装置の製造方法の場合、前述の透明電極403に前記バインダ材405でマイクロカプセル402が固定されている、いわゆる電気泳動表示シートに対し、アクティブマトリクス装置を貼り合わせる製造工程を有する。また、例えば、液晶装置の場合、図示はないが、アクティブマトリクス装置を対向基板に貼り合わせ、その間に液晶材料を注入する製造工程を含む。
≪電子機器≫
次に、本発明の電子機器について説明する。
本発明の電子機器は、前述した本発明の有機半導体膜を備えたことを特徴とする。これにより、好適な結晶状態の有機材料で構成された有機半導体膜を備えた信頼性の高い電気光学装置を提供することができる。
ところで、上述したような電気泳動表示装置200は、各種電子機器に組み込むことができる。以下、電気泳動表示装置200を備える本発明の電子機器について説明する。
<電子ペーパー>
まず、本発明の電子機器を電子ペーパーに適用した場合の実施形態について説明する。
図8は、本発明の電子機器を電子ペーパーに適用した場合の実施形態を示す斜視図である。
この図に示す電子ペーパー600は、紙と同様の質感および柔軟性を有するリライタブルシートで構成される本体601と、表示ユニット602とを備えている。
このような電子ペーパー600では、表示ユニット602が、前述したような電気泳動表示装置200で構成されている。
<ディスプレイ>
次に、本発明の電子機器をディスプレイに適用した場合の実施形態について説明する。
図9は、本発明の電子機器をディスプレイに適用した場合の実施形態を示す図であり、(a)は断面図、(b)は平面図である。
この図に示すディスプレイ800は、本体部801と、この本体部801に対して着脱自在に設けられた電子ペーパー600とを備えている。なお、この電子ペーパー600は、前述したような構成、すなわち、図7に示す構成と同様のものである。
本体部801は、その側部(図中、右側)に電子ペーパー600を挿入可能な挿入口805が形成され、また、内部に二組の搬送ローラ対802a、802bが設けられている。電子ペーパー600を、挿入口805を介して本体部801内に挿入すると、電子ペーパー600は、搬送ローラ対802a、802bにより挟持された状態で本体部801に設置される。
また、本体部801の表示面側(下図(b)中、紙面手前側)には、矩形状の孔部803が形成され、この孔部803には、透明ガラス板804が嵌め込まれている。これにより、本体部801の外部から、本体部801に設置された状態の電子ペーパー600を視認することができる。すなわち、このディスプレイ800では、本体部801に設置された状態の電子ペーパー600を、透明ガラス板804において視認させることで表示面を構成している。
また、電子ペーパー600の挿入方向先端部(図中、左側)には、端子部806が設けられており、本体部801の内部には、電子ペーパー600を本体部801に設置した状態で端子部806が接続されるソケット807が設けられている。このソケット807には、コントローラー808と操作部809とが電気的に接続されている。
このようなディスプレイ800では、電子ペーパー600は、本体部801に着脱自在に設置されており、本体部801から取り外した状態で携帯して使用することもできる。
また、このようなディスプレイ800では、電子ペーパー600が、前述したような電気泳動表示装置200で構成されている。
なお、本発明の電子機器は、以上のようなものへの適用に限定されず、例えば、テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、電子新聞、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等を挙げることができ、これらの各種電子機器の表示部に、電気泳動表示装置200を適用することが可能である。また、本発明の電子機器は、本発明の有機半導体膜を備えたものであればよく、電気光学装置を備えたものに限定されない。
以上、本発明について、好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、本発明の有機半導体膜の製造方法は、溶液付与工程と、結晶化工程とを有するものであればよく、さらに他の工程を有していてもよい。
また、本発明の薄膜トランジスタ、アクティブマトリクス装置、電気光学装置および電子機器の各部の構成は、同様の機能を発揮し得る任意のものと置換することができ、あるいは、任意の構成のものを付加することもできる。
例えば、前述した実施形態では、薄膜トランジスタとして、トップゲートボトムコンタクト構造のものについて代表的に説明したが、本発明は、その他の構造(例えば、ボトムゲートボトムコンタクト構造、ボトムゲートトップコンタクト構造、トップゲートトップコンタクト構造等)の薄膜トランジスタに適用されるものであってもよい。
1…薄膜トランジスタ 10…基材(基板) 20a…ソース電極 20b…ドレイン電極 30’…溶液(有機半導体膜用組成物) 305’…特異領域 3051’…鋭角部 306’…その他の部位(特異領域以外の領域) 30…有機半導体膜(有機半導体層) 40…ゲート絶縁層 50…ゲート電極 200…電気泳動表示装置 300…アクティブマトリクス装置 301…データ線 302…走査線 400…電気泳動表示部 401…画素電極 402…マイクロカプセル 420…電気泳動分散液 421、422…電気泳動粒子 403…透明電極 404…透明基板 405…バインダ材 500…基板 600…電子ペーパー 601…本体 602…表示ユニット 800…ディスプレイ 801…本体部 802a、802b…搬送ローラ対 803…孔部 804…透明ガラス板 805…挿入口 806…端子部 807…ソケット 808…コントローラー 809…操作部

Claims (13)

  1. 基材上に有機半導体材料が溶媒に溶解した溶液を所定のパターンで付与する溶液付与工程と、
    前記溶媒を揮発させることにより前記有機半導体材料を結晶化させる結晶化工程とを有し、
    前記パターンは、その一部に、他の部位に比べて優先的に、前記溶媒の揮発、前記有機半導体材料の結晶化が進行する特異領域を有するものであることを特徴とする有機半導体膜の製造方法。
  2. 前記特異領域は、前記パターンの他の部位に比べて幅が小さいものである請求項1に記載の有機半導体膜の製造方法。
  3. 前記特異領域の幅は、前記特異領域の長さよりも小さいものである請求項1または2に記載の有機半導体膜の製造方法。
  4. 前記特異領域は、鋭角部を有するものである請求項1ないし3のいずれか1項に記載の有機半導体膜の製造方法。
  5. 前記特異領域は、前記パターンの外周部のうちの一部のみを含む領域であり、前記基材に対する前記溶液の接触角が前記パターンの他の部位に比べて小さいものである請求項1ないし4のいずれか1項に記載の有機半導体膜の製造方法。
  6. 前記結晶化工程において、前記特異領域にエネルギー線を選択的に照射する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の有機半導体膜の製造方法。
  7. 前記有機半導体材料は、チニレンビニレン類、ポリ(p−フェニレンビニレン)類、ポリアニリン類、ポリ(p−フェニレン)類、アセン類、アセン類のうちの炭素の一部が官能基により置換された誘導体、金属フタロシアニン類、テトラチアフルバレン類、テトラチアペンタレン類およびこれらの誘導体よりなる群から選択される1種または2種以上である請求項1ないし6のいずれか1項に記載の有機半導体膜の製造方法。
  8. 前記溶媒は、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、1,4−ジオキサン、インダン、インデン、エチルナフタレン、メチルナフタレン、ベンゾフラン、トリメチルベンゼン、キシレン、トルエン、シクロヘキシルベンゼン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、ジクロロメタン、トリクロロエタン、テトラヒドロナフタレン、テトラヒドロフラン(THF)、ブタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカン、テトラデカン、ヘキサデカン、メシチレン、テトラリン、デカリン、アニソールおよびブチルアセテートよりなる群から選択される1種または2種以上である請求項1ないし7のいずれか1項に記載の有機半導体膜の製造方法。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の方法を用いて製造されたことを特徴とする有機半導体膜。
  10. 請求項9に記載の有機半導体膜を備えたことを特徴とする薄膜トランジスタ。
  11. 請求項9に記載の有機半導体膜を備えたことを特徴とするアクティブマトリクス装置。
  12. 請求項9に記載の有機半導体膜を備えたことを特徴とする電気光学装置。
  13. 請求項9に記載の有機半導体膜を備えたことを特徴とする電子機器。
JP2013129986A 2013-06-20 2013-06-20 有機半導体膜の製造方法、有機半導体膜、薄膜トランジスタ、アクティブマトリクス装置、電気光学装置および電子機器 Pending JP2015005618A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013129986A JP2015005618A (ja) 2013-06-20 2013-06-20 有機半導体膜の製造方法、有機半導体膜、薄膜トランジスタ、アクティブマトリクス装置、電気光学装置および電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013129986A JP2015005618A (ja) 2013-06-20 2013-06-20 有機半導体膜の製造方法、有機半導体膜、薄膜トランジスタ、アクティブマトリクス装置、電気光学装置および電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015005618A true JP2015005618A (ja) 2015-01-08

Family

ID=52301285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013129986A Pending JP2015005618A (ja) 2013-06-20 2013-06-20 有機半導体膜の製造方法、有機半導体膜、薄膜トランジスタ、アクティブマトリクス装置、電気光学装置および電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015005618A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200019933A (ko) * 2020-02-17 2020-02-25 이화여자대학교 산학협력단 유기 반도체 화합물 및 이를 이용한 전자 소자
JP2021527738A (ja) * 2018-06-15 2021-10-14 メルク パテント ゲーエムベーハー 有機機能材料の調合物

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021527738A (ja) * 2018-06-15 2021-10-14 メルク パテント ゲーエムベーハー 有機機能材料の調合物
JP7379389B2 (ja) 2018-06-15 2023-11-14 メルク パテント ゲーエムベーハー 有機機能材料の調合物
KR20200019933A (ko) * 2020-02-17 2020-02-25 이화여자대학교 산학협력단 유기 반도체 화합물 및 이를 이용한 전자 소자
KR102163700B1 (ko) * 2020-02-17 2020-10-08 이화여자대학교 산학협력단 유기 반도체 화합물 및 이를 이용한 전자 소자

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8445901B2 (en) Manufacturing method of semiconductor device
KR101052578B1 (ko) 유기 트랜지스터, 유기 트랜지스터 어레이 및 디스플레이 장치
JP4888043B2 (ja) 有機半導体用組成物、トランジスタの製造方法、アクティブマトリクス装置の製造方法、電気光学装置の製造方法および電子機器の製造方法
US7768001B2 (en) Organic transistor, organic transistor array, and display apparatus
JP4730623B2 (ja) 薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法、および電子機器
KR20080013747A (ko) 표시 장치
TW200808110A (en) Method for forming film pattern, method for manufacturing active matrix substrate, device, electro-optical device and electronic apparatus
JP2004297011A (ja) 有機トランジスタの製造方法、及び有機el表示装置の製造方法
TW201417246A (zh) 薄膜電晶體及其製造方法、影像顯示裝置
US20150236083A1 (en) Thin film transistor array
US20090272966A1 (en) Organic transistor and active matrix display
JP5277675B2 (ja) 有機薄膜トランジスタの製造方法
JP2015005618A (ja) 有機半導体膜の製造方法、有機半導体膜、薄膜トランジスタ、アクティブマトリクス装置、電気光学装置および電子機器
US20100323473A1 (en) Method of forming organic semiconductor layer and method of manufacturing organic thin film transistor
US7629261B2 (en) Patterning metal layers
JP2012068573A (ja) 薄膜トランジスタアレイ及び画像表示装置並びに薄膜トランジスタアレイの製造方法
US9484538B2 (en) Manufacturing method of organic semiconductor film, organic semiconductor film, thin film transistor, active matrix device, electro-optical device, and electronic device
JP2009026900A (ja) 積層構造体、電子素子及びそれらの製造方法、表示装置
JP5476712B2 (ja) 有機トランジスタアレイ、表示パネル及び表示装置
JP5359032B2 (ja) 薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタアレイ及び画像表示装置
JP5509629B2 (ja) 薄膜トランジスタアレイの製造方法、及び薄膜トランジスタアレイ
JP6620556B2 (ja) 機能材料の積層方法及び機能材料積層体
JP6197306B2 (ja) 薄膜トランジスタの製造方法
JP2010062241A (ja) 有機薄膜トランジスタの製造方法、有機薄膜トランジスタ素子及び表示装置