JP2015005570A - 半導体装置 - Google Patents

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利彦 林
Toshihiko Hayashi
利彦 林
哲郎 逸見
Tetsuro Itsumi
哲郎 逸見
徹 泉
Toru Izumi
徹 泉
勝則 浅野
Katsunori Asano
勝則 浅野
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Abstract

【課題】高電圧で使用した場合にも絶縁性を確保できると共に熱抵抗を低減できる半導体装置を提供する。【解決手段】この半導体装置によれば、第1,第2の2層の絶縁層5,7の間に第1の熱拡散層6を挟んだ構造によって、2層の絶縁層5,7でもって高電圧での使用時の電気的な絶縁性を確保できると共に第1の熱拡散層6によって各層5〜6の表面に沿った方向への熱拡散を促進でき、熱抵抗を低減できる。【選択図】図1

Description

この発明は、半導体装置に関する。
半導体装置において、半導体素子の駆動に伴って発熱が生じるため、ヒートシンク等を用いて発熱を除去することがなされる。
一般的に、半導体装置内の半導体素子を駆動する駆動部と放熱部とは絶縁層によって、互いに電気的に絶縁されている。この絶縁層の材料としては、セラミックスや樹脂が用いられる。
ところで、SiC素子のようなワイドバンドギャップ半導体素子は、シリコン系素子に比べて、絶縁破壊電界が一桁高い。このSiC素子の特性を生かして、高いパワー密度で駆動することにより、装置の小型化が図られている。
しかし、半導体素子として、SiCバイポーラ素子のような超高耐圧素子を使用する場合、電気絶縁性を確保するために絶縁層の厚さを厚くすることが必要になる。ここで、セラミックス等で作製された絶縁層の熱伝導率は低いので、装置としての熱抵抗が大きくなり、放熱性が低下するという問題が生じる。
そこで、半導体装置における電気絶縁部をなす絶縁層にビアホールを形成して、このビアホール内に熱伝導率の高い金属材料等を形成し、熱抵抗を低減する構造が提案されている(特許文献1(特開平6−13491号公報),特許文献2(特開2012−18948号公報)参照)。
しかしながら、上記ビアホールによって熱抵抗を低減した構造では、特に、SiCバイポーラ素子のような高電圧での使用を前提とした半導体装置では、絶縁性を確保することが難しいという問題がある。
特開平6−13491号公報 特開2012−18948号公報
そこで、この発明の課題は、高電圧で使用した場合にも絶縁性を確保できると共に熱抵抗を低減できる半導体装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の半導体装置は、基板と、
上記基板上に搭載された半導体素子と
を備え、
上記基板は、
電気的絶縁性を有する第1の絶縁層と、
上記第1の絶縁層上に形成された第1の熱拡散層と、
上記第1の熱拡散層上に形成された電気的絶縁性を有する第2の絶縁層と
を有し、
上記第1の熱拡散層は、
上記第1の絶縁層をなす第1の絶縁材料の熱伝導率および上記第2の絶縁層をなす第2の絶縁材料の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料で作製されていることを特徴としている。
この発明の半導体装置によれば、第1,第2の2層の絶縁層の間に第1の熱拡散層を挟んだ構造によって、上記2層の絶縁層でもって高電圧での使用時の電気的な絶縁性を確保できると共に、上記第1の熱拡散層によって各層の表面に沿った方向への熱拡散を促進でき、熱抵抗を低減できる。
また、一実施形態では、上記第2の絶縁層は、
上記第1の熱拡散層を挟んで上記第1の絶縁層と対向する第1の層部と、
上記第1の層部に対して上記第1の熱拡散層の表面に沿って予め定められた間隔を隔てていると共に上記第1の熱拡散層を挟んで上記第1の絶縁層と対向する第2の層部とで構成され、
上記第2の絶縁層の第1の層部上に搭載された第1の半導体素子と、
上記第2の絶縁層の第2の層部上に搭載された第2の半導体素子と
を備える。
この実施形態によれば、上記第2の絶縁層は、第1の半導体素子が搭載される第1の層部と第2の半導体素子が搭載される第2の層部とが上記第1の熱拡散層の表面に沿って分離されている。これにより、上記第1の半導体素子と第2の半導体素子との間の電気的絶縁性を向上できる。
また、一実施形態では、上記第2の絶縁層上に上記半導体素子が搭載され、上記第2の絶縁層の層厚さを上記第1の絶縁層の層厚さ以上にした。
この実施形態によれば、上記第1の絶縁層よりも上記半導体素子に近い第2の絶縁層の層厚さを第1の絶縁層の層厚さ以上にしたので、上記半導体素子に対する電気的な絶縁性を向上できる。
また、一実施形態では、上記基板は、
さらに、上記第2の絶縁層上に形成された第2の熱拡散層と、
上記第2の熱拡散層上に形成された電気的絶縁性を有する第3の絶縁層と
を有し、
上記第2の熱拡散層は、
上記第1の絶縁材料の熱伝導率,上記第2の絶縁材料の熱伝導率および上記第3の絶縁層をなす第3の絶縁材料の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料で作製されていると共に、
上記第2の絶縁層の第1の層部上に形成された第1の層部と、
上記第2の絶縁層の第2の層部上に形成された第2の層部と
を含み、
上記第3の絶縁層は、
上記第2の熱拡散層の第1の層部上に形成された第1の層部と、
上記第2の熱拡散層の第2の層部上に形成された第2の層部と
を含み、
上記第1の半導体素子は、
上記第3の絶縁層の第1の層部上に搭載され、
上記第2の半導体素子は、
上記第3の絶縁層の第2の層部上に搭載されている。
この実施形態では、上記第2の絶縁層の第1の層部,第2の拡散層の第1の層部,第3の絶縁層の第1の層部が順に積層され、この第3の絶縁層の第1の層部上に上記第1の半導体素子が搭載され、上記第2の絶縁層の第2の層部,第2の拡散層の第2の層部,第3の絶縁層の第2の層部が順に積層され、この第3の絶縁層の第2の層部上に上記第2の半導体素子が搭載されている。これにより、上記第1の半導体素子と第2の半導体素子との間の電気的絶縁性をより向上できる。
また、一実施形態では、上記基板は、
さらに、上記第1の絶縁層下に形成された第3の熱拡散層を有し、
上記第3の熱拡散層は、
上記第1の絶縁材料の熱伝導率および上記第2の絶縁材料の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料で作製されている。
この実施形態では、上記第1の絶縁層下に第3の熱拡散層を形成したことで、放熱性を向上できる。
また、一実施形態では、上記基板は、
さらに、上記第3の熱拡散層下に形成された電気的絶縁性を有する第4の絶縁層を有し、
上記第3の熱拡散層は、
上記第1の絶縁材料の熱伝導率,上記第2の絶縁材料の熱伝導率および上記第4の絶縁層をなす第4の絶縁材料の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料で作製されている。
この実施形態では、上記第3の熱拡散層下に第4の絶縁層を形成したことで、電気的絶縁性の向上を図れる。
また、一実施形態では、上記基板は、
上記基板は、
上記第4の絶縁層下に形成された第4の熱拡散層を有し、
上記第4の熱拡散層は、
上記第1の絶縁材料の熱伝導率,上記第2の絶縁材料の熱伝導率および上記第4の絶縁層をなす第4の絶縁材料の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料で作製されている。
この実施形態では、上記第4の絶縁層下に第4の熱拡散層を形成したことで、放熱性を向上できる。
また、一実施形態では、上記各絶縁材料は、アルミナ、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、炭化ケイ素のいずれかを含むセラミックスか、または、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、芳香族ポリエーテルケトン、芳香族ポリイミドのいずれかを含む樹脂である。
また、一実施形態では、上記各熱拡散層は、銅、銀、アルミニウム、タングステン、モリブデン、ダイヤモンド、炭化ケイ素、カーボンファイバー、グラファイト、グラフェンのいずれかを含む。
この発明の半導体装置によれば、第1,第2の2層の絶縁層の間に第1の熱拡散層を挟んだ構造によって、上記2層の絶縁層でもって高電圧での使用時の電気的な絶縁性を確保できると共に、上記第1の熱拡散層によって各層の表面に沿った方向への熱拡散を促進でき、熱抵抗を低減できる。
この発明の半導体装置の第1実施形態の断面図である。 この発明の半導体装置の第2実施形態の断面図である。 この発明の半導体装置の第3実施形態の断面図である。 この発明の半導体装置の第4実施形態の断面図である。 この発明の半導体装置の第5実施形態の断面図である。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1に、この発明の半導体装置の第1実施形態の断面を示す。この第1実施形態は、基板1と、この基板1上に搭載された第1の半導体素子2と、上記基板1上に搭載された第2の半導体素子3とを備える。
この第1実施形態では、上記第1の半導体素子2をSiCダイオードとし、上記第2の半導体素子3をSiC IGBT(インシュレーテッド・ゲート・バイポーラトランジスタ)とした。
上記基板1は、第1の絶縁層5と、この第1の絶縁層5上に形成された第1の熱拡散層6と、この第1の熱拡散層6上に形成された第2の絶縁層7とを有する。また、上記基板1は、上記第1の絶縁層5下に形成された第3の熱拡散層15を有する。さらに、上記基板1は、上記第2の絶縁層7上に形成された第1の導電回路8と第2の導電回路10を有し、上記第1の導電回路8上に第1の半導体素子2が搭載され、上記第2の導電回路10上に第2の半導体素子3が搭載されている。
SiCダイオードである第1の半導体素子2は、アノード電極(図示せず)がリード端子12に電気的に接続され、カソード電極(図示せず)が上記第1の導電回路8に金系半田や他の高温用半田等で電気的に接続されている。上記第1の導電回路8にリード端子11が電気的に接続されている。上記リード端子11,12は、アルミニウム,金,銅等で作製される。また、SiC IGBTである第2の半導体素子3は、アノード電極(図示せず)がリード端子13に電気的に接続され、カソード電極(図示せず)が上記第2の導電回路10に金系半田や他の高温用半田等で電気的に接続されている。上記第2の導電回路10にリード端子14が電気的に接続されている。また、上記第2の半導体素子3のゲート電極(図示せず)は、図示しない別のリード端子に電気的に接続されている。なお、上記リード端子11〜14は、アルミニウム,金,銅等で作製される。
上記第1の熱拡散層6は、上記第1の絶縁層5をなす第1の絶縁材料の熱伝導率および上記第2の絶縁層7をなす第2の絶縁材料の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料で作製されている。例えば、上記第1,第2の絶縁材料としては、セラミックスや樹脂が用いられる。また、上記第1の熱拡散層6を作製する材料としては、例えば、銅、銀などが用いられる。また、上記第3の熱拡散層15は、上記第1の熱拡散層6と同様、上記第1,第2の絶縁層5,7をなす第1,第2の絶縁材料の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料で作製されている。
また、この第1実施形態では、上記第2の絶縁層7の層厚さD2を上記第1の絶縁層5の層厚さD1よりも厚くした。一例として、上記第1,第2の半導体素子2,3に対する電気的な絶縁性を確保するために、上記第1の絶縁層5の層厚さD1と上記第2の絶縁層7の層厚さD2とを加算した層厚さ(D1+D2)を臨界厚さDcri以上にすることが必要な場合に、上記第2の絶縁層7の層厚さD2を上記臨界厚さDcriの2分の1を超える層厚さにする。
上記構成の第1実施形態によれば、第1,第2の2層の絶縁層5,7の間に第1の熱拡散層6を挟んだ構造によって、上記2層の絶縁層5,7でもって高電圧での使用時の電気的な絶縁性を確保できると共に、上記第1の熱拡散層6によって各層5〜6の表面に沿った方向への熱拡散を促進でき、熱抵抗を低減できる。
また、この実施形態によれば、上記第1の絶縁層5よりも第1,第2の半導体素子2,3に近い第2の絶縁層7の層厚さを上記第1の絶縁層5の層厚さよりも厚くしたので、上記第1,第2の半導体素子2,3に対する電気的な絶縁性を向上できる。
また、この実施形態では、上記第1の絶縁層5下に第3の熱拡散層15を形成したことで、放熱性をより向上できる。
尚、上記実施形態では、第1の絶縁層5の層厚さD1よりも第2の絶縁層7の層厚さD2を厚くしたが、第1,第2の絶縁層5,7に替えて、図2に示す変形例のように、層厚さが等しい第1,第2の絶縁層25,27を有する基板21としてもよい。この場合、例えば、上記第1の絶縁層25の層厚さD11と上記第2の絶縁層27の層厚さD12とを加算した層厚さ(D1+D2)を上記臨界厚さDcri以上にする。なお、上記第1,第2の絶縁層25,27は第1,第2の絶縁層5,7と同様の材料(例えば、セラミックスや樹脂)で作製される。
(第2の実施の形態)
図3に、この発明の半導体装置の第2実施形態の断面を示す。この第2実施形態は、前述の第1実施形態の変形例(図2)の第2の絶縁層27に替えて、第2の絶縁層37を有する基板31を備えた点だけが、前述の第1実施形態の変形例と異なる。よって、この第2実施形態では、前述の第1実施形態の変形例と同様の部分には同様の符号を付して、前述の第1実施形態の変形例と異なる点を主として説明する。
この第2実施形態では、上記基板31は、上記第1の熱拡散層6上に形成された第2の絶縁層37を有する。この第2の絶縁層37は、第2の絶縁層27と同様、例えば、セラミックスや樹脂で作製され、第1の熱拡散層6を作製する材料(例えば、銅、銀など)の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有する材料で作製される。
上記第2の絶縁層37は、第1の層部38と第2の層部39とで構成されている。上記第1の層部38は、上記第1の熱拡散層6を挟んで上記第1の絶縁層25と対向している。また、上記第2の層部39は、上記第1の層部38に対して上記第1の熱拡散層6の表面に沿って予め定められた間隔を隔てていると共に上記第1の熱拡散層6を挟んで上記第1の絶縁層25と対向している。
上記第2の絶縁層37の第1の層部38上に第1の導電回路8が形成され、この第1の導電回路8上に第1の半導体素子2が搭載されている。また、上記第2の絶縁層37の第2の層部39上に第2の導電回路10が形成され、この第2の導電回路10上に第2の半導体素子3が搭載されている。
この第2実施形態によれば、上記第2の絶縁層37は、第1の半導体素子2が搭載される第1の層部38と第2の半導体素子3が搭載される第2の層部39とが上記第1の熱拡散層6の表面に沿って分離されている。これにより、上記第1の半導体素子2と第2の半導体素子3との間の電気的絶縁性を向上できる。
(第3の実施の形態)
図4に、この発明の半導体装置の第3実施形態の断面を示す。この第3実施形態は、前述の第2実施形態の基板31に替えて、基板61を備えた点だけが、前述の第2実施形態と異なる。よって、この第3実施形態では、前述の第2実施形態と同様の部分には同様の符号を付して、前述の第2実施形態と異なる点を主として説明する。
この第3実施形態では、上記基板61は、上記第1の熱拡散層6上に形成された第2の絶縁層62と、上記第2の絶縁層62上に形成された第2の熱拡散層65と、上記第2の熱拡散層65上に形成された第3の絶縁層63とを有する。
上記第2の絶縁層62は、第1の層部71と第2の層部72とで構成されている。上記第1の層部71は、上記第1の熱拡散層6を挟んで上記第1の絶縁層25と対向している。また、上記第2の層部72は、上記第1の層部71に対して上記第1の熱拡散層6の表面に沿って予め定められた間隔を隔てていると共に上記第1の熱拡散層6を挟んで上記第1の絶縁層25と対向している。
上記第2の熱拡散層65は、上記第2の絶縁層62の第1の層部71上に形成された第1の層部73と、上記第2の絶縁層62の第2の層部72上に形成された第2の層部74とで構成されている。
また、上記第3の絶縁層63は、上記第2の熱拡散層65の第1の層部73上に形成された第1の層部75と、上記第2の熱拡散層65の第2の層部74上に形成された第2の層部76とで構成されている。
上記第2の熱拡散層65は、上記第1,第2,第3の絶縁層25,62,63をなす第1,第2,第3の絶縁材料(例えば、セラミックスや樹脂)の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料(例えば、銅、銀など)で作製されている。
さらに、上記基板61は、上記第3の絶縁層63上に形成された第3の熱拡散層66とこの第3の熱拡散層66上に形成された第4の絶縁層64とを有する。
上記第3の熱拡散層66は、上記第3の絶縁層63の第1の層部75上に形成された第1の層部77と、上記第3の絶縁層63の第2の層部76上に形成された第2の層部78とで構成されている。
また、上記第4の絶縁層64は、上記第3の熱拡散層66の第1の層部77上に形成された第1の層部80と、上記第3の熱拡散層66の第2の層部78上に形成された第2の層部81とで構成されている。
上記第3の熱拡散層66は、上記第1,第2,第3,第4の絶縁層25,62,63,64をなす第1,第2,第3,第4の絶縁材料(例えば、セラミックスや樹脂)の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料(例えば、銅、銀など)で作製されている。
上記第4の絶縁層64の第1の層部80上に第1の導電回路48が形成され、この第1の導電回路48上に第1の半導体素子2が搭載されている。また、上記第4の絶縁層64の第2の層部81上に第2の導電回路50が形成され、この第2の導電回路50上に第2の半導体素子3が搭載されている。
この第3実施形態では、上記第2の絶縁層62の第1の層部71と第2の熱拡散層65の第1の層部73と第3の絶縁層63の第1の層部75と第3の熱拡散層66の第1の層部77と第4の絶縁層64の第1の層部80とで第1の積層部G1を構成している。また、上記第2の絶縁層62の第2の層部72と第2の熱拡散層65の第2の層部74と第3の絶縁層63の第2の層部76と第3の熱拡散層66の第2の層部78と第4の絶縁層64の第2の層部81とで第2の積層部G2を構成している。
上記第1の積層部G1上に第1の半導体素子2が搭載され、上記第1の積層部G1に対して上記第1の熱拡散層6の表面に沿って離隔した上記第2の積層部G2上に第2の半導体素子3が搭載されている。
この第3実施形態では、第1,第2の半導体素子2,3を熱拡散層と絶縁層とが交互に積層されてなると共に互いに間隙を隔てた第1,第2の積層部G1,G2上に搭載した構成によって、上記第1の半導体素子2と第2の半導体素子3との間の電気的絶縁性をより向上できる。
なお、上記第3実施形態において、上記第2の絶縁層62の厚さと第3の絶縁層63の厚さと上記第4の絶縁層64の厚さの合計厚さを、上記臨界厚さDcriの2分の1を超える層厚さにすることが望ましい。これにより、上記第1の半導体素子2と第2の半導体素子3との間の電気的絶縁性をより向上できる。
また、上記第3実施形態では、上記第1,第2の積層部G1,G2を、第2の絶縁層62,第2の熱拡散層65,第3の絶縁層63,第3の熱拡散層66,第4の絶縁層64の5層構造としたが、熱拡散層や絶縁層をさらに積層した6層以上の積層構造としてもよい。
(第4の実施の形態)
図5に、この発明の半導体装置の第4実施形態の断面を示す。この第4実施形態は、前述の第1実施形態の基板1に替えて、基板91を備えた点だけが、前述の第1実施形態と異なる。よって、この第4実施形態では、前述の第1実施形態と同様の部分には同様の符号を付して、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。
この第4実施形態では、上記基板91は、第1の絶縁層95と、この第1の絶縁層95上に形成された第1の熱拡散層96と、この第1の熱拡散層96上に形成された第2の絶縁層97とを有する。
また、上記基板91は、上記第1の絶縁層95下に形成された第3の熱拡散層98を有する。さらに、上記基板91は、上記第2の絶縁層97上に形成された第1の導電回路8と第2の導電回路10を有し、上記第1の導電回路8上に第1の半導体素子2が搭載され、上記第2の導電回路10上に第2の半導体素子3が搭載されている。
上記第1の熱拡散層96は、上記第1の絶縁層95をなす第1の絶縁材料の熱伝導率および上記第2の絶縁層97をなす第2の絶縁材料の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料で作製されている。例えば、上記第1,第2の絶縁材料としては、セラミックスや樹脂が用いられる。また、上記第1の熱拡散層96を作製する材料としては、例えば、銅、銀などが用いられる。また、上記第3の熱拡散層98は、上記第1の熱拡散層96と同様、上記第1,第2の絶縁層95,97をなす第1,第2の絶縁材料の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料で作製されている。
さらに、上記基板91は、上記第3の熱拡散層98下に形成された第4の絶縁層99と、この第4の絶縁層99下に形成された第4の熱拡散層100と、この第4の熱拡散層100下に形成された第5の絶縁層101と、この第5の絶縁層101下に形成された第5の熱拡散層102を有する。
上記第4,第5の熱拡散層100,102は、上記第1,第2の絶縁材料の熱伝導率および上記第4,第5の絶縁層99,101を作製する第4,第5の絶縁材料の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料で作製されている。例えば、上記第4,第5の絶縁材料としては、セラミックスや樹脂が用いられる。また、上記第4,第5の熱拡散層100,102を作製する材料としては、例えば、銅、銀などが用いられる。
この第4実施形態では、4層の熱拡散層102,100,98,96と4層の絶縁層101,99,95,97とを交互に積層した基板91上に第1の半導体素子2と第2の半導体素子3を搭載している。これにより、上記4層の絶縁層101,99,95,97でもって高電圧での使用時の電気的な絶縁性を確保できると共に、上記4層の熱拡散層102,100,98,96によって各層の表面に沿った方向への熱拡散を促進でき、熱抵抗を低減できる。
また、上記第4実施形態では、上記基板91を、第5の熱拡散層102,第5の絶縁層101,第4の熱拡散層100,第4の絶縁層99,第3の熱拡散層98,第1の絶縁層95,第1の熱拡散層96,第2の絶縁層97による8層の積層構造としたが、熱拡散層と絶縁層を交互に積層した9層以上の積層構造としてもよい。
また、上記積層構造の最表面を熱拡散層とすることにより、放熱性をより向上できる。
上述の如く、この発明の半導体装置の各実施形態によれば、冷却性能を向上させて、信頼性の向上を図れると共に、高耐圧を実現して素子駆動のパワー密度を向上でき、装置の小型化が可能となる。
尚、上記第1〜第4実施形態では、各熱拡散層を銅,銀などの金属で作製したが、高熱伝導材料としてのダイヤモンド,SiC,グラフェンなどで作製してもよい。また、上記第1〜第4実施形態では、基板1,21,31,61,91上に2つの半導体素子2,3を搭載したが、基板上に1つの半導体素子を搭載してもよく、基板上に2つ以上の半導体素子を搭載してもよい。また、上記第1〜第4実施形態では、上記第1の半導体素子2をSiCダイオードとし、上記第2の半導体素子3をSiC IGBTとしたが、第1,第2の半導体素子としては、SiCバイポーラトランジスタやSiC GTO(ゲート・ターンオフ・トランジスタ)としてもよい。また、第1,第2の半導体素子としては、SiC素子に限らず、他のワイドギャップ半導体素子としてもよい。また、第1,第2の半導体素子としては、ワイドギャップ半導体素子に限らず、シリコン半導体素子等としてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、各絶縁層をセラミックスや樹脂などで作成したが、より詳しくは、アルミナ、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、炭化ケイ素などのセラミックスや、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、芳香族ポリエーテルケトン、芳香族ポリイミドなどの樹脂などを用いてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、各熱拡散層を銅,銀などで作製したが、銅や銀に限らず、アルミニウム、タングステン、モリブデンなどの金属や、ダイヤモンド、炭化ケイ素、カーボンファイバー、グラファイト、グラフェンを用いてもよい。
1,21,31,61,91 基板
2 第1の半導体素子
3 第2の半導体素子
5,25,95 第1の絶縁層
6,96 第1の熱拡散層
7,27,37,62,97 第2の絶縁層
8,48 第1の導電回路
10,50 第2の導電回路
11〜14 リード端子
15,66,98 第3の熱拡散層
38,73,77 第1の層部
39,74,78 第2の層部
65 第2の熱拡散層
63 第3の絶縁層
64 第4の絶縁層
71,75,80 第1の層部
72,76,81 第2の層部
G1 第1の積層部
G2 第2の積層部
99 第4の絶縁層
100 第4の熱拡散層
101 第5の絶縁層
102 第5の熱拡散層

Claims (9)

  1. 基板と、
    上記基板上に搭載された半導体素子と
    を備え、
    上記基板は、
    電気的絶縁性を有する第1の絶縁層と、
    上記第1の絶縁層上に形成された第1の熱拡散層と、
    上記第1の熱拡散層上に形成された電気的絶縁性を有する第2の絶縁層と
    を有し、
    上記第1の熱拡散層は、
    上記第1の絶縁層をなす第1の絶縁材料の熱伝導率および上記第2の絶縁層をなす第2の絶縁材料の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料で作製されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    上記第2の絶縁層は、
    上記第1の熱拡散層を挟んで上記第1の絶縁層と対向する第1の層部と、
    上記第1の層部に対して上記第1の熱拡散層の表面に沿って予め定められた間隔を隔てていると共に上記第1の熱拡散層を挟んで上記第1の絶縁層と対向する第2の層部とで構成され、
    上記第2の絶縁層の第1の層部上に搭載された第1の半導体素子と、
    上記第2の絶縁層の第2の層部上に搭載された第2の半導体素子と
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1また2に記載の半導体装置において、
    上記第2の絶縁層上に上記半導体素子が搭載され、
    上記第2の絶縁層の層厚さを上記第1の絶縁層の層厚さ以上にしたことを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項2に記載の半導体装置において、
    上記基板は、
    さらに、上記第2の絶縁層上に形成された第2の熱拡散層と、
    上記第2の熱拡散層上に形成された電気的絶縁性を有する第3の絶縁層と
    を有し、
    上記第2の熱拡散層は、
    上記第1の絶縁材料の熱伝導率,上記第2の絶縁材料の熱伝導率および上記第3の絶縁層をなす第3の絶縁材料の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料で作製されていると共に、
    上記第2の絶縁層の第1の層部上に形成された第1の層部と、
    上記第2の絶縁層の第2の層部上に形成された第2の層部と
    で構成され、
    上記第3の絶縁層は、
    上記第2の熱拡散層の第1の層部上に形成された第1の層部と、
    上記第2の熱拡散層の第2の層部上に形成された第2の層部と
    で構成され、
    上記第1の半導体素子は、
    上記第3の絶縁層の第1の層部上に搭載され、
    上記第2の半導体素子は、
    上記第3の絶縁層の第2の層部上に搭載されていることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の半導体装置において、
    上記基板は、
    さらに、上記第1の絶縁層下に形成された第3の熱拡散層を有し、
    上記第3の熱拡散層は、
    上記第1の絶縁材料の熱伝導率および上記第2の絶縁材料の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料で作製されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項5に記載の半導体装置において、
    上記基板は、
    さらに、上記第3の熱拡散層下に形成された電気的絶縁性を有する第4の絶縁層を有し、
    上記第3の熱拡散層は、
    上記第1の絶縁材料の熱伝導率,上記第2の絶縁材料の熱伝導率および上記第4の絶縁層をなす第4の絶縁材料の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料で作製されていることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項6に記載の半導体装置において、
    上記基板は、
    上記第4の絶縁層下に形成された第4の熱拡散層を有し、
    上記第4の熱拡散層は、
    上記第1の絶縁材料の熱伝導率,上記第2の絶縁材料の熱伝導率および上記第4の絶縁層をなす第4の絶縁材料の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料で作製されていることを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項1から6のいずれか1つに記載の半導体装置において、
    上記各絶縁材料は、アルミナ、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、炭化ケイ素のいずれかを含むセラミックスか、または、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、芳香族ポリエーテルケトン、芳香族ポリイミドのいずれかを含む樹脂であることを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項1から7のいずれか1つに記載の半導体装置において、
    上記各熱拡散層は、銅、銀、アルミニウム、タングステン、モリブデン、ダイヤモンド、炭化ケイ素、カーボンファイバー、グラファイト、グラフェンのいずれかを含むことを特徴とする半導体装置。
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