JP2015004893A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な精度を保った階調補正を実施する。
【解決手段】画像形成における階調補正を行うための階調補正テーブルを有する画像形成装置であって、それぞれ異なる階調を有する複数のパッチを含むパターン画像の入力信号を受け付け、当該入力信号に対応する階調を前記階調補正テーブルで補正した後、当該補正した階調に対応する出力信号を用いて画像形成する形成手段と、前記形成手段にて形成したパターン画像を読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段にて読み取ったパターン画像に含まれる複数のパッチの階調の間隔を算出する算出手段と、前記算出した階調の間隔が所定の範囲を超える場合、前記読み取ったパターン画像を用いて、新たな階調補正テーブルを作成する作成手段とを有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、階調補正を行う画像形成装置に関する。
従来、階調を有するパターン画像を媒体上に形成し、そのパターン画像の濃度を読み取り、その濃度に基づいて画像信号の入出力の特性(階調特性)を表わす階調補正テーブルを作成する画像形成装置が提案されている。ここで、階調補正テーブルは、複数の画像信号の入力値(入力信号)と、これら複数の画像信号の入力値(入力信号)から変換された出力信号に基づいて形成された画像の濃度との対応関係を線形な特性とするためのデータである。なお、階調補正テーブルを作成する場合、入力信号と他の入力信号との間の領域は、線形補間などを用いて演算している。
従来、このような画像形成装置の階調特性は温度や湿度の環境等によって変動してしまう。そのため、このような画像形成装置においては、目標とする階調特性となるように、所望のタイミングにおいて階調補正テーブルを更新していた。例えば、階調補正テーブルを更新する場合、低濃度域に対応するパターン画像を形成するための入力信号の間隔を密にする一方、極低濃度域に対応するパターン画像を形成するための入力信号の間隔を疎にすることで、階調補正テーブルの精度を向上させるものが提案されている(特許文献1)。これは、階調補正テーブルを作成するために多量のパターン画像を形成すれば、階調補正テーブルを作成する際のダウンタイムが増大してしまうからである。即ち、特許文献1の画像形成装置においては、人間の目が濃度差を敏感に感じる極低濃度域に対応するパターン画像の数が低濃度域に対応するパターン画像の数よりも多くなっている。
特許第4171854号公報
しかしながら、画像形成装置の階調特性は使用状況によって、変化してしまう。これは、階調補正テーブルを更新するためにパターン像を形成するための入力信号が固定されているからである。そのため、第1の入力信号に基づいて形成された第1画像の濃度と、第1の入力信号に隣接する第2の入力信号に基づいて形成された第2画像の濃度との差が増大すると、第1の入力信号から第2の入力信号までの領域の階調特性にズレが生じる可能性があった。
そこで、本発明の目的は、画像形成装置の階調特性が変化した場合であっても、この画像形成装置によって形成される画像の階調特性を高精度に補正することにある。
上記課題を解決するために、本願発明は以下の構成を有する。すなわち、画像形成における階調補正を行うための階調補正テーブルを有する画像形成装置であって、それぞれ異なる階調を有する複数のパッチを含むパターン画像の入力信号を受け付け、当該入力信号に対応する階調を前記階調補正テーブルで補正した後、当該補正した階調に対応する出力信号を用いて画像形成する形成手段と、前記形成手段にて形成したパターン画像を読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段にて読み取ったパターン画像に含まれる複数のパッチの階調の間隔を算出する算出手段と、前記算出した階調の間隔が所定の範囲を超える場合、前記読み取ったパターン画像を用いて、新たな階調補正テーブルを作成する作成手段とを有する。
本発明によれば、画像形成装置の階調特性が変化した場合であっても、この画像形成装置によって形成される画像の階調特性を高精度に補正することができる。
実施例1に係る画像形成装置の構成例の模式図。 実施例1に係る画像処理装置の構成例のブロック図。 実施例1に係る階調補正テーブル作成のフローチャート。 実施例1に係るパターン画像の例を示す模式図。 実施例1に係る理想的な階調特性におけるパッチ濃度と入力信号との関係を示すグラフ。 実施例1に係る階調パターンと階調補正テーブル、および出力信号と濃度の対応関係を示すグラフ。 実施例1に係る階調補正テーブル作成動作のフローチャート 実施例1に係るパッチ間濃度差と階調補正精度の対応関係を示すグラフ。 階調補正テーブル作成を指示する操作部の模式図。 実施例2に係る画像形成装置の構成例の模式図。 実施例2に係るトナー濃度センサの構成例を示す模式図。 実施例2に係わる画像処理装置の構成例のブロック図。 実施例2に係る階調補正テーブル作成動作のフローチャート。
<実施例1>
[装置構成]
実施例1に係る画像形成装置の構成例を図1に示す。図1に示す画像形成装置において、回転する像担持体である感光ドラム1を囲むように上から向かって時計回りに、帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写前ガイド5、転写装置6、分離装置7、クリーニング装置9、および画像形成前露光装置10が配置される。
実施例1の画像形成装置において、感光ドラム1を矢印で示すR1方向に回転させ、その表面を帯電装置2でマイナスに帯電した後、露光装置3にて画像読み取り装置102で読み取った画像情報に対応した画像露光を照射することにより静電潜像が形成される。帯電装置2は、一次電流発生装置106から電流の供給を受ける。
本実施例における現像方式は、公知の反転現像方式が用いられる。現像装置4にはマイナスに帯電したトナーが内包されており、感光ドラム1上の静電潜像がトナー像により可視化される。現像装置(現像スリーブ)4aは、トナーを担持して感光ドラム1に適用する現像剤担持体である。現像装置4aは、駆動手段(モータ:不図示)により反時計方向に所定の速度で回転駆動される。また、現像装置4aは、現像バイアス発生装置107から所定の現像バイアスが印加される。
転写前ガイド5により記録媒体である転写材Sは感光ドラム1へと搬送されコロナ帯電器を用いた転写装置6により感光ドラム1上のトナー像が転写される。転写装置6は、転写電流発生装置108から電流の供給を受ける。さらに、転写材Sは、トナー像の転写後、分離装置7により感光ドラム1から分離され、定着装置11により画像を定着後、画像形成装置から排出される。
転写材Sの分離後の感光ドラム1表面は、残留物除去手段であるクリーニング装置9により転写残トナーや紙粉等の残留物の除去を受けて清掃される。そして感光ドラム1は、画像形成前露光装置10により除電された後、繰り返して画像形成に供される。
本体制御装置(CPU)101は、画像形成時において、一次電流発生装置106、現像バイアス発生装置107、および転写電流発生装置108の制御を行う。
なお、実施例1では単色の画像形成装置で説明しているが、本願発明は複数色を持つフルカラー画像形成装置でも適用可能である。フルカラー画像形成装置としては例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色の画像形成を行い、転写体上で重ね合わせてフルカラー画像を得る画像形成装置が挙げられる。
図2は、実施例1の画像処理装置103に関するブロック図である。なお、図1と同じ部位については、同じ番号を付与する。実施例1において画像処理装置103は、画像信号変換部1031、パターン画像作成部1032、階調補正テーブル作成部1033、および読み取り階調データ判断部1034を備える。
まず、操作部104を介してユーザーから通常の作像動作が指示された場合について説明する。図2において、点線は、通常の作像動作時のデータの流れを示している。
本体制御装置(CPU)101からの指示で画像読み取り装置102から読み取られた画像信号は、画像信号変換部1031に転送される(点線1)。画像読み取り装置102は、CCD(Charge Coupled Device)等を用いた公知のリーダーユニット等が好ましい。ここで画像信号変換部1031は、予め保持されている階調補正テーブルを参照して画像に対する入力信号を出力信号に変換する。変換された画像信号は、露光駆動回路105に転送され(点線2)、露光装置3で画像露光を行うための信号に変換される。その後、前述の方式に従って画像形成が行われる。
次に、画像形成装置が階調補正テーブルを作成する場合について説明する。図2において、一点鎖線は階調補正テーブルの作成時のデータの流れを示している。 本実施例1の画像形成装置は、複数の階調を有するパターン画像を印字し、そのパターン画像の濃度を読み取ることで階調補正テーブルを作成する。操作部104を介してユーザーから階調補正テーブルの作成が指示されると、パターン画像作成部1032から画像信号変換部1031にパターン画像用の画像データが転送される(一点鎖線1’)。ここで画像信号変換部1031は、保持されている階調補正テーブルを参照して画像に対する入力信号を出力信号に変換する。この階調補正テーブルは、階調補正が実施されていない場合は決められた初期値が保持されている。変換された画像信号は露光駆動回路105に転送され(一点鎖線2’)、露光装置3で画像露光を行うための信号に変換される。その後、前述の方式に従って画像形成が行われ、転写材S上にパターン画像が印字される。
転写材S上に形成されたパターン画像は、ユーザーの操作によって画像読み取り装置102で読み取られる。読み取られた画像データは、階調補正テーブル作成部1033に転送され(一点鎖線3’)、階調補正テーブルが作成される。作成された階調補正テーブルは、画像信号変換部1031に転送され(一点鎖線4’)、次回からの画像形成用に保持される。
なお、図2中の矢印a、bについては、処理フローと併せて説明する。
[階調補正テーブル作成処理]
図3は、階調補正テーブル作成部1033で階調補正テーブルを作成する時のフローである。階調補正テーブルの作成が開始されると、階調補正テーブル作成部1033は、読み込んだパターン画像の濃度から出力信号と濃度の対応関係、すなわち階調補正テーブルに依存しない階調特性を後述の方法で求める(S301)。このとき出力されたパターン画像は、画像読み取り装置102により読み取られる。画像読み取り装置102は、CCD等の読み込み素子(不図示)を用いた公知の装置である。読み取り素子で読み取られたパターン画像の輝度信号は、画像読み取り装置102内で保持されている輝度濃度変換テーブル(不図示)で濃度信号に変換される。
次に、階調補正テーブル作成部1033は、予め記憶されている理想的な階調特性から入力信号に対する濃度を参照する(S302)。階調補正テーブル作成部1033は、S302にて参照した濃度を出力するために必要な出力信号を、S301で求めた出力信号と濃度の対応関係から算出する(S303)。階調補正テーブル作成部1033は、S302の入力信号とS303にて決定した出力信号とから階調補正テーブルを作成する(S304)。そして、本処理フローを終了する。
階調補正テーブル作成時の複数の階調を有するパターン画像について説明する。図4は、転写材S上のパターン画像の一例を示した模式図である。本実施例1の画像形成装置において、パターン画像Pは紙白部を含む11パッチで構成される。パターン画像Pのうち、パッチ1が紙白部(画像印字率0%)のパッチであり、パッチ11がベタ部(画像印字率100%)のパッチである。また、階調補正テーブルを使用したときの階調特性が理想的な場合(階調補正の基準となる階調特性の場合)、各パッチ間の画像濃度間隔はほぼ一定間隔(等間隔)になるように設定される。
図5は、理想的な階調特性におけるパッチ濃度と入力信号との関係を示す図である。横軸は画像データの入力信号である。縦軸は転写材S上に形成されたパターン画像を、X−rite社製分光濃度計504型を用いて測定した反射濃度である。ここで測定条件は、光源としてCIE(国際照明委員会)の定める常用光源D50を用い、転写材Sのパッチ像が担持される面に対して直交する方向から光を照射した状態で、パッチ像から転写材Sの面に対して45°傾いた位置に反射される光を受光している。このとき入力信号は100%の時の反射濃度(すなわちベタ濃度)は1.5であるため、パッチの濃度間隔は0.15となる。この結果に基づいてパターン画像作成部1032で作成されるパターン画像の各パッチの入力信号は決定される。
階調補正テーブルに依存しない階調特性は、以下の要領で算出される。図6は、階調パターンと階調補正テーブルおよび出力信号と濃度の対応関係を直交座標系にて示したグラフである。グラフの第一象限には横軸に階調パターンの入力信号、縦軸に実際に印字された階調パターンの各パッチの反射濃度がプロットしてある。第四象限には、横軸に入力信号、縦軸に出力信号を配置し、階調パターンを印字した時の階調補正テーブルを記載してある。
次に階調パターンの各パッチの入力信号を階調補正テーブルで印字時の出力信号に変換し、階調パターンの各パッチの濃度とともにグラフ化する。このとき、第二象限のように横軸が出力信号、縦軸が反射濃度となり、階調補正テーブルに依存しない階調特性が求められる。
実施例1の画像形成装置は、ユーザーからの操作部104を介した指示を受け付けることにより、階調補正テーブルの作成が可能である。作像動作と関連して新たな階調補正テーブル作成を行う場合のフローを図7に示す。
画像形成装置は、S701にてユーザーから階調補正テーブル作成が操作部104を介して指示されたか否かを判定する。ユーザーからの指示を受け付けた場合(S701にてYES)、画像形成装置は、パターン画像作成部1032から画像信号変換部1031にパターン画像のデータを転送する。次に画像形成装置は、画像信号を現在の階調補正テーブルを参照して信号変換した後、パターン画像を転写材S上に形成する(S702)。画像形成装置は、転写材S上に形成されたパターン画像を画像読み取り装置102で読み取る(S703)。ここでのパターン画像が形成された転写材Sはユーザーによって画像読み取り装置102に設置されてもよいし、画像形成装置が画像読み取り装置102の位置に搬送できるように構成してもよい。
画像形成装置は、読み取ったパターン画像を基に前述の方法で階調補正テーブルを階調補正テーブル作成部1033にて作成する(S704)。画像形成装置は、作成された階調補正テーブルを、画像信号変換部1031にて保持する(S705)。読み取ったパターン画像のデータは、読み取り階調データ判断部1034にも転送される(図2の矢印a)。画像形成装置は、読み取り階調データ判断部1034にてパターン画像のパッチ間の濃度間隔を計算する(S706)。この時のパッチ間濃度間隔は、前後に別のパッチがあるパッチ(すなわち、図4のパッチ2〜10)はその前後の濃度間隔の平均値が用いられる。一方、それ以外のパッチ(すなわち、図4のパッチ1、11)は隣のパッチまでの濃度間隔が用いられる。
画像形成装置は、パッチ間濃度間隔の最大値が所定の範囲以上か否かを判定する(S707)。ここでの判定結果は、読み取り階調データ判断部1034から本体制御装置(CPU)101に通知される(図2の矢印b)。パッチ間濃度間隔の最大値が所定の範囲以上である場合(S707にてYES)、画像形成装置は、再度階調補正を行うようにユーザーに対し操作部104を介して通知する(S708)。ここでの通知は、例えば図9のように操作部104に表示画面901を表示することでユーザーに提示される。このとき、ユーザーは階調補正テーブルを再度作成するかどうかを判断し、図9のOKボタン902もしくはキャンセルボタン903を押すことで指示する。画像形成装置は、ユーザーからの指示を受け付けると、S701に移り、処理を繰り返す。
また、パッチ間濃度間隔の最大値が所定の範囲内の場合(S707にてNO)、画像形成装置は本処理フローを終了し、作像動作に移る。
[実験結果に基づく濃度間隔の設定]
図8は、パッチ間濃度間隔と階調補正の精度を示す実験結果である。図8において、横軸にパッチ間濃度間隔を示す。また、縦軸に理想的な階調特性と階調補正テーブル作成直後に得られる画像の階調性とのズレの絶対値を示す。図8に示すように、パッチ間濃度間隔が大きくなると、階調補正の精度は悪化する傾向が示されている。本実施例1の画像形成装置では、許容できるズレは、反射濃度で0.04以下としてある。この補正精度の決定はいかなる方法でされてもよいが、本実施例1の画像形成装置は、図5に示すように最大反射濃度が1.5の画像形成装置において、階調のズレ量が全体の反射濃度のレンジに対して3%以下となるように設定している。
ここで、実験により、パッチ1の濃度の目標値0.15に対して、階調補正後の濃度が0.20以上、即ち、濃度差(ズレ)が0.05以上となった場合に、顕著な疑似輪郭の発生がみられた。これにより、階調特性の滑らかさの観点から疑似輪郭の発生確率等を考慮しても今回の濃度差の目標値(許容できる範囲)として0.04は妥当であると判断する。
濃度差の目標値を0.04とした場合、図8に示す対応関係から図7のS707にて用いられるパッチ間濃度間隔の最大値に対する閾値は0.228となる。
パッチ間濃度間隔の最大値が大きくなる要因としては、前回の階調補正テーブル作成時から、出力信号と濃度の対応関係(すなわち階調補正テーブルに依存しない階調特性)が大きく変化することが主要因と考えられる。具体的には、前回の階調補正テーブル作成からの経時変化や置かれている温湿度環境の変化等が要因として考えられる。
パッチ間濃度間隔の最大値が所定の閾値(上記の場合は0.228)よりも大きかった場合、本実施例1の画像形成装置は階調補正テーブル作成の再実施が必要である旨をユーザーに操作部104を介して通知する。その通知に対するユーザーからの指示に従って階調補正を再度行った場合、階調補正のパターン画像はその前に作成した(もしくは初期の)階調補正テーブルが適用される。
例えば、一回目の階調補正テーブルの作成でパッチ間濃度間隔の最大値が0.24の場合、図8を参照すると、理想的な階調特性と実際の補正量とのズレは0.042程度となる。このとき標準的なパッチ間濃度間隔は前述の通り0.15であるため、二回目のパッチ間濃度間隔の最大値は0.19前後(0.15+0.042)になる。この後、階調補正テーブルの作成を再度行った場合、理想的な階調特性と実際の補正量のズレは、図8を参照するとパッチ間濃度間隔0.19に対応して、0.033程度になる。すなわち階調補正テーブルの作成を繰り返すことで階調補正テーブルの精度が向上し、疑似輪郭等の画像不良の発生を少なくすることが可能となる。
本発明によれば、画像信号の出力信号と実際の出力濃度の対応関係が、使用履歴や使用状況により変化した場合に、実際に印字されたパッチの濃度間隔が必要な精度を達成可能な範囲であるかを判断する。また、必要な精度を達成していないと判断された場合に、その次に行う階調補正においてパターン画像のパッチの濃度間隔は直前に実施した階調補正のデータに基づいて作成される。このとき、前回の階調補正テーブルの作成から画像に対する出力信号と実際の出力濃度の関係が経時変化の少ない状況で再び階調補正を行うため精度を向上することが可能となる。その結果、画像形成装置の階調特性が変化した場合であっても、この画像形成装置によって形成される画像の階調特性を高精度に補正することができる。
<実施例2>
続いて、本願発明に係る実施例2について説明する。なお、実施例2の画像形成装置の説明において、実施例1と重複する内容は省略する。
実施例2の画像形成装置は図10のように、感光ドラム1上にトナー濃度を測定するために反射型のトナー濃度センサ12を有する。階調補正テーブル作成用のパターン画像は感光ドラム1上に形成され、トナー濃度センサ12で読み取られたのち階調補正テーブルが作成される。
図11に示されるトナー濃度センサ12は公知のものであり、光を発する光源1201と光を受ける受光素子1202から構成される。光源1201から出た光は感光ドラム1上で反射されて受光素子1202に入る。このとき受光素子1202に入る光量は、感光ドラム1上のトナー量によって異なる。この性質を利用して感光ドラム1上のトナー濃度を測定する。
また、階調補正テーブル作成用のパターン画像を感光ドラム1上に作成した場合、転写装置6は転写材S上に画像を転写しない。このため、パターン画像は感光ドラム1の回転に従ってトナー濃度センサ12との対向位置に転送される。また、このときのパターン画像は実施例1と同様の濃度の11パッチのデータである。ただし、感光ドラム1の回転に従ってトナー濃度センサ12との対向位置に送られるため、感光ドラム1の回転方向に11パッチのデータが並ぶことになる。なお、本実施例2では、トナー濃度センサ12を感光ドラム1と転写材Sとの転写位置よりも回転方向下流に配置しているが、これに限定するものではない。例えば、現像装置4と転写位置の間に配置するようにしても構わない。
図12は実施例2の画像処理装置103のブロック図である。通常の作像時は実施例1と同様のため説明を省略する。なお、実施例1と同様、点線は、通常の作像動作時のデータの流れを示している。また、一点鎖線は、階調補正テーブル作成時のデータの流れを示している。
階調補正テーブル作成時は、パターン画像作成部1032から画像データが画像信号変換部1031に転送される(一点鎖線1’)。ここで予め保持されている階調補正テーブルを参照して画像に対する入力信号を出力信号に変換する。なお、階調補正テーブルは、階調補正が未実施である場合は、予め決められた値が保持されている。
変換された画像信号は、露光駆動回路105に転送され(一点鎖線2’)、露光装置3で画像露光を行うための信号に変換される。その後、感光ドラム1上に画像形成が行われ、トナー濃度センサ12で読み取られる。読み取られた画像データは、階調補正テーブル作成部1033に転送され(一点鎖線3’)、階調補正テーブルが作成される。作成された階調補正テーブルは画像信号変換部1031に転送され(一点鎖線4’)、次回からの画像形成用に保持される。
なお、図12中の矢印a、bについては、処理フローと併せて説明する。
[階調テーブル作成フロー]
図13は、実施例2に係る画像形成装置の階調補正テーブル作成のフローである。作像動作から階調補正テーブル作成への移行は前回の階調補正テーブル作成の時点から一定枚数を経過した時に行われる。画像形成装置は、画像形成を行った枚数の情報を保持しているものとする。なお、実施例2の画像形成装置では2000枚を経過した場合に階調補正テーブルの作成が行われるものとする。なお、階調補正テーブルを作成するタイミングはこれに限定するものではなく、画像形成の回数や時間などに応じて行うようにしても構わない。
画像形成装置は、前回の階調補正テーブルの作成から所定の閾値(ここでは2000枚)以上の作像動作が行われたか否かを判定する(S1301)。所定の閾値以上の作像動作が行われた場合(S1301にてYES)、画像形成装置は、パターン画像作成部1032から画像信号変換部1031にパターン画像のデータを転送する。そして画像形成装置は、画像信号を現在の階調補正テーブルを参照して信号変換した後、パターン画像を感光ドラム1上に形成させる(S1302)。
画像形成装置は、感光ドラム1上に形成されたパターン画像をトナー濃度センサ12で読み取る(S1303)。画像形成装置は、読み取られたパターン画像を基に実施例1と同様の方法で階調補正テーブルを階調補正テーブル作成部1033にて作成する(S1304)。画像形成装置は、作成された階調補正テーブルを画像信号変換部1031にて保持する(S1305)。
パターン画像の読み取ったデータは、読み取り階調データ判断部1034にも転送される(図12の矢印a)。画像形成装置は、読み取り階調データ判断部1034にてパターン画像のパッチ間濃度間隔を計算する(S1306)。この時のパッチ濃度間隔は、前後に別のパッチのあるパッチ(すなわち、図4のパッチ2〜10)はその前後の濃度間隔の平均値が用いられる。一方、それ以外のパッチ(すなわち、パッチ1、11)は隣のパッチまでの濃度間隔である。
画像形成装置は、パッチ間濃度間隔の最大値が所定の範囲以上か否かを判定する(S1307)。ここでの判定結果は、読み取り階調データ判断部1034から本体制御装置(CPU)101に通知される(図12の矢印b)。パッチ間濃度間隔の最大値が所定の閾値以上の場合(S1307にてYES)、画像形成装置はS1302に戻り、階調補正テーブルの作成を再度行う。パッチ間濃度間隔の最大値が所定の閾値よりも小さい場合(S1307にてNO)、画像形成装置は、本処理フローを終了し、作像動作を再開する。
一方、作像動作による出力枚数が所定の閾値よりも少ない場合(S1301にてNO)、本処理フローを終了し、作像動作を継続する。
以上、実施例2の画像形成装置は、実施例1の効果に加え、更にユーザーの手を煩わせることなく階調補正テーブルの作成を精度よく行うことが可能となる。

Claims (9)

  1. 画像形成における階調補正を行うための階調補正テーブルを有する画像形成装置であって、
    それぞれ異なる階調を有する複数のパッチを含むパターン画像の入力信号を受け付け、当該入力信号に対応する階調を前記階調補正テーブルで補正した後、当該補正した階調に対応する出力信号を用いて画像形成する形成手段と、
    前記形成手段にて形成したパターン画像を読み取る読み取り手段と、
    前記読み取り手段にて読み取ったパターン画像に含まれる複数のパッチの階調の間隔を算出する算出手段と、
    前記算出した階調の間隔が所定の範囲を超える場合、前記読み取ったパターン画像を用いて、新たな階調補正テーブルを作成する作成手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記複数のパッチの階調の間隔は、等間隔であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記所定の範囲は、前記複数のパッチの階調の最大値から求められることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記所定の範囲は、前記複数のパッチそれぞれの階調の間隔が等間隔の場合を基準として設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記形成手段は、記録媒体にパターン画像を形成し、
    前記読み取り手段は、前記記録媒体に形成されたパターン画像を読み取ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記形成手段は、像担持体にパターン画像を形成し、
    前記読み取り手段は、前記像担持体に形成されたパターン画像を読み取ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記読み取り手段は、前記像担持体に形成されたパターン画像を読み取るために前記像担持体に対向して配置されることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. ユーザーから新たな階調補正テーブルを作成する旨の指示を受け付ける受け付け手段を更に有し、
    前記受け付け手段は、前記算出した階調の間隔が所定の範囲を超える場合に、前記指示を受け付けるための画面を表示し、
    前記作成手段は、前記受け付け手段にてユーザーから前記指示を受け付けた場合に、前記新たな階調補正テーブルを作成する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記画像形成装置が行った画像形成の回数を判定する手段を更に有し、
    前記作成手段は、前回、階調補正テーブルを作成した時点からの画像形成の回数が所定の回数を超えた場合に、新たな階調補正テーブルを作成することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017138399A (ja) * 2016-02-02 2017-08-10 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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