JP2015004337A - 液体用ポンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化にも寄与し、ポンプ全体のエネルギー損失を低減することができる液体ポンプを提供する。
【解決手段】円筒状をなすハウジング2の軸心2aに沿って配置されたシャフト3を回転駆動するモータ4を備えた液体用ポンプ1であって、前記モータ4が、前記シャフト3に設けられたロータ5と、このロータ5の周囲に配され前記ハウジング2の内側に設けられたステータ6とを備えており、前記ロータ5が、当該ロータ5の外面と前記ステータ6の内面との間に形成された液流通路22内で回転する翼車7を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】円筒状をなすハウジング2の軸心2aに沿って配置されたシャフト3を回転駆動するモータ4を備えた液体用ポンプ1であって、前記モータ4が、前記シャフト3に設けられたロータ5と、このロータ5の周囲に配され前記ハウジング2の内側に設けられたステータ6とを備えており、前記ロータ5が、当該ロータ5の外面と前記ステータ6の内面との間に形成された液流通路22内で回転する翼車7を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、モータによって駆動される翼車式の液体用ポンプに関する。
従来、この種の液体用ポンプとして、例えば、以下の特許文献1に示すものや、図3に示すようなものが知られている。
図3に概略的に示す液体用ポンプY1は、翼車室Y2及びモータ室Y3に区画された内部空間Y4を有するハウジングY5と、一端側が前記モータ室Y3に配されるとともに他端側が前記翼車室Y2に配されるシャフトY6と、このシャフトY6の他端側に取り付けられる翼車Y7と、この翼車Y7を回転駆動すべく前記モータ室Y3内に設けられ前記シャフトY6を回転駆動するモータY8とを備えたものである。
このような液体用ポンプにおいては、前記翼車室Y2を通過する液体が前記モータ室Y3に漏出してしまう、という不具合の発生を防止する必要がある。換言すれば、翼車がモータによって駆動されるターボ式の液体用ポンプには、なんらかの方法で液体が外部に漏れないようにするシール機構が必要であり、例えば、以下のような方法が考えられている。
1つ目の方法としては、前記翼車室とモータ室との間に接触式の軸シールを設ける方法が挙げられる。しかしながら、接触式の軸シールは磨耗等に弱く、翼車室とモータ室との間の液漏れを完全にゼロとすることは困難である。また、接触式の軸シールは使用可能回転速度の制約がある。そのため、翼車やモータの回転を高速にするべく、これら翼車やモータを小型化するには、大きな制約となる。
このような不具合を解消するべく、2つ目の方法としては、前記翼車室とモータ室との間に非接触式のマグネットカップリングを用いる方法が挙げられる。この方法では、液漏れをゼロにすることが可能であるが、マグネットカップリングは接触式の軸シールに比べ、大型で質量も重く、また高速回転や負荷変動に対する追従性に問題がある。
このような不具合を解消するべく、3つ目の方法としては、前記翼車室とモータ室との間のシール部をなくし、前記モータ室のロータ全体をシールする方法が挙げられる。この方法によれば、液漏れをゼロにできるだけでなく、翼車室とモータ室とが直結されており、その間にシール構造がないため、高速回転駆動も可能である。そのため、特に小型化・軽量化が求められる航空機分野などでは、この方法がよく用いられている。
しかしながら、前記ロータ全体をシールする方法では、モータ室内におけるロータ部の周囲も液体に浸漬されているため、モータを駆動すると、ロータ表面とその周囲の液体の間の摩擦によって余分なエネルギー損失が発生し、ポンプ全体の効率を下げてしまうという欠点がある。
本発明は以上の点に着目し、小型化に寄与するとともに、ポンプ全体のエネルギー損失を低減することができる液体ポンプを提供することを目的とする。
本発明は、以上のような課題を解決するために、次のような構成を採用したものである。すなわち、本発明に係る液体用ポンプは、円筒状をなすハウジングの軸心に沿って配置されたシャフトを回転駆動するモータを備えたものであって、前記モータが、前記シャフトに設けられたロータと、このロータの周囲に配され前記ハウジングの内側に設けられたステータとを備えており、前記ロータが、当該ロータの外面と前記ステータの内面との間に形成された液流通路内で回転する翼車を備えていることを特徴とする。
本発明は、以上のような構成であるから、小型化に寄与するとともに、ポンプ全体のエネルギー損失を低減することができる。
以下、この発明の一実施形態を、図1を参照して説明する。
本実施形態にかかる回転機器である液体用ポンプ1は、航空機・飛翔体等に搭載される液体循環用のポンプであり、液体として、例えば、水よりも粘性の高い作動油を用いている。
この液体ポンプ1は、円筒状をなすハウジング2の軸心2aに沿って配置されたシャフト3を回転駆動するモータ4を備えた軸流式のものである。
前記ハウジング2は、内部空間21を有する円筒形状をなすもので、後述するロータ5の外周面51と協働して液流通路22を形成するものである。このハウジング2の軸方向における一端部には、前記液体を外部から流入可能に開口された液入口部23が設けられているとともに、前記軸方向の他端部には、前記液体を外部へと流出可能に開口された液出口部24が設けられている。
前記シャフト3は、前記ハウジング2の内部空間21に収納されたものであり、前記モータ4により円周方向に回転可能に設けられたものである。具体的には、このシャフト3は、軸心3aが前記ハウジング2の軸心2aに沿うように前記ハウジング2内に配されたものであり、一端部が第1の軸受部31に軸支されるとともに、他端部が第2の軸受部32に軸支されている。
前記モータ4は、例えばDCブラシレス式の電動モータ4であり、前記シャフト3に設けられたロータ5と、このロータ5の周囲に配され前記ハウジング2の内側に設けられたステータ6とを備えた、いわゆるインナーロータ型のモータ4である。前記ロータ5は、前記シャフト3と一体的に設けられており、当該シャフト3を回転駆動させるものである。具体的には、前記ロータ5は、前記シャフト3に外嵌させて固着された円筒形状をなすものであり、永久磁石52を前記ロータ5の外周面51内に埋め込むようにして形成されている。本実施形態では、シャフト3及び電動モータ4の駆動源として図示しないインバータを用いている。前記ステータ6は、前記ロータ5の周囲に一定の隙間8を介して配されたものであり、前記ハウジング2に支持されている。具体的には、前記ステータ6は、前記モータ4を駆動させるための電流が通電される巻き線62を前記ハウジング2の内周面61内に埋め込むようにして形成されている。そして、対向する前記ステータ6の内周面61と前記ロータ5の外周面51との間には、筒状をなす隙間8が形成されており、その隙間8が前記液流通路22として用いられる。
しかして、本実施形態のロータ5は、当該ロータ5の外面と前記ステータ6の内面との間に形成された液流通路22内で回転する翼車7を備えている。具体的には、前記翼車7は、いわゆる軸流翼車7の形状をなしており、機械加工によって当該ロータ5と一体的に形成されるものである。本実施形態では、前記翼車7が前記ロータ5の外周面51から前記液流通路22に向かって突設されている。具体的には、前記ロータ5の円周方向及び軸心5a方向に沿って、換言すれば、前記ロータ5の軸心5a方向に対して螺旋状に複数の翼車7を立設させている。
このような液体ポンプ1において、前記ステータ6の巻き線62に通電されてロータ5が回転すると、前記ロータ5と一体的に前記翼車7が回転して、液体が液入口部23から吸引され、翼車7によって圧力が上昇した後、液出口部24から吐出される。
以上に述べたように、本実施形態に係る液体用ポンプ1は、円筒状をなすハウジング2の軸心2aに沿って配置されたシャフト3を回転駆動するモータ4を備えた液体用ポンプ1であって、前記モータ4が、前記シャフト3に設けられたロータ5と、このロータ5の周囲に配され前記ハウジング2の内側に設けられたステータ6とを備えており、前記ロータ5が、対面するロータ5の外面と前記ステータ6の内面との間に形成された円環状をなす液流通路22内で回転する複数の翼車7を備えている。
このようなものであるため、従来の翼車を使用する回転式の液体用ポンプと比べて、前記モータ4のロータ5を翼車7と兼用したことによって、これまでは単にエネルギー損失となっていたロータ表面の液接触部が、ポンプとしての役割を担うこととなる。したがって、ポンプ1とモータ4とからなる回転機器全体のエネルギー損失を低減させることができる。換言すれば、高い効率性を有する液体用ポンプ1を提供することができる。
その上、従来の構成では翼車室とポンプ室との2つの部位で構成されていたものが、1つに統合されるため、前記液体ポンプ1を配設するスペースをコンパクトにすることができ、回転機器全体の小型化・軽量化に寄与することができる。また、翼車室とポンプ室とが一体化されるため、保守・点検が簡単になり信頼性の向上にもつながる。
また、液体として作動油を想定しているため、この作動油が軸受部31、32に供給されることで潤滑油としての効果も得られる。
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限られない。
例えば、図2に示す回転機器である液体用ポンプは、前述した実施形態の液体用ポンプと翼車の形状が異なるものである。以下、上述した実施形態と同一または対応する部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
この液体用ポンプ1は、円筒状をなすハウジング2の軸心2aに沿って配置されたシャフト3を回転駆動するモータ4を備えたものであって、前記モータ4が、前記シャフト3に設けられたロータ5と、このロータ5の周囲に配され前記ハウジング2の内側に設けられたステータ6とを備えており、前記ロータ5が、当該ロータ5の外面と前記ステータ6の内面との間に形成された円環状をなす液流通路22内で回転する翼車7を備えている。
具体的には、前記ロータ5は、前記シャフト3に外嵌させて固着された円筒形状をなすものであり、永久磁石52を前記ロータ5の外周面51内に埋め込むようにして形成されている。前記ステータ6は、前記モータ4を駆動させるための電流が通電される巻き線62を前記ハウジング2の内周面61に取り付けて形成されている。対向する前記ステータ6の内周面61と前記ロータ5の外周面51との間には、筒状をなす隙間8が形成されており、その隙間8が前記液流通路22として用いられる。
本変形例のロータ5は、当該ロータ5の外面と前記ステータ6の内面との間に形成された液流通路22内で回転する翼車7を備えている。具体的には、前記翼車7は、軸方向に伸びるらせん形状をなす溝9が設けられることによって隣接する溝9、9間に形成された前記ロータ5の外周面51が当該翼車7として機能するものである。前記翼車7は、前記ロータ5の表面に直接機械加工を施すことにより形成されるものである。本変形例では、前記翼車7が前記液流通路22に向かって突設されている。具体的には、前記ロータ5には前記溝9が複数本設けられており、当該ロータ5の円周方向及び軸心5a方向に沿って、換言すれば、前記ロータ5の軸心5a方向に対して螺旋状に複数の翼車7を立設させている。
このようなものであれば、上述した実施形態と同一またはこれに準ずる効果が得られる。
なお、翼車の形状は、上述したいわゆる軸流翼車の形状やらせん状の溝形状に限られず種々変更可能であり、例えば、ロータの表面に複数の直線状の溝を形成することによって作られるもの等であってもよい。また、溝も連続的に形成されるもののみならず、所定の長さを有する複数の溝が間欠的に形成されるものであってもよい。
また、ロータに翼車を設ける方法についてもどのようなものであってもよく、圧入や焼きばめ、接着、溶接、ろう付け、またはロータ表面を直接機械加工して翼車形状を得る方法など種々変更可能である。
さらに、永久磁石はロータの外面側に埋め込まれるものであっても、ロータの外面に取り付けて形成されるものであってもよい。永久磁石は、ロータの外面側から突出するように設けられるもの、または、ロータの外面側から突出しないように設けられるもののいずれであってもよい。同様に、巻き線は、ステータの内面側から突出するように設けられるもの、または、ステータの内面側から突出しないように設けられるもののいずれであってもよい。また、ロータに巻き線を設けるとともに、ステータに永久磁石を設けるようにしてもよい。また、本発明のモータとして、永久磁石を利用しない誘導モータを使用してもよい。
本発明の液体ポンプは、航空機や飛翔体等の搭載用のものに限られず、小型化を要求される液体ポンプに種々適用可能である。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変更してよい。
1…液体用ポンプ
2…ハウジング
2a…軸心
22…液流通路
3…シャフト
4…モータ
5…ロータ
6…ステータ
7…翼車
2…ハウジング
2a…軸心
22…液流通路
3…シャフト
4…モータ
5…ロータ
6…ステータ
7…翼車
Claims (1)
- 円筒状をなすハウジングの軸心に沿って配置されたシャフトを回転駆動するモータを備えた液体用ポンプであって、
前記モータが、前記シャフトに設けられたロータと、このロータの周囲に配され前記ハウジングの内側に設けられたステータとを備えており、
前記ロータが、当該ロータの外面と前記ステータの内面との間に形成された液流通路内で回転する翼車を備えていることを特徴とする液体用ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013131223A JP2015004337A (ja) | 2013-06-24 | 2013-06-24 | 液体用ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013131223A JP2015004337A (ja) | 2013-06-24 | 2013-06-24 | 液体用ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015004337A true JP2015004337A (ja) | 2015-01-08 |
Family
ID=52300420
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013131223A Pending JP2015004337A (ja) | 2013-06-24 | 2013-06-24 | 液体用ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015004337A (ja) |
-
2013
- 2013-06-24 JP JP2013131223A patent/JP2015004337A/ja active Pending
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