JP2015003874A - シクロオキシゲナーゼ活性阻害剤及び該シクロオキシゲナーゼ活性阻害剤を含有する組成物 - Google Patents

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【課題】天然物由来で、人体に対する安全性の高い新規のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤及び該阻害剤を含有する組成物を提供する。
【解決手段】ヒュウガトウキ抽出物を有効成分として含有してなるシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤は、シクロオキシゲナーゼI型,II型それぞれに阻害作用を有する。
該シクロオキシゲナーゼ活性阻害剤を含有する組成物は、シクロオキシゲナーゼ活性阻害作用に基づき、機能性食品、化粧料組成物、外用剤、医薬品組成物及び医薬部外品組成物等への応用が可能である。特に機能性食品、化粧料組成物、外用剤が好適である。
【選択図】なし

Description

本発明は、天然物由来で、人体に対する安全性の高い新規のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤に関する。
シクロオキシゲナーゼ(Cyclooxygenase、COX)は、アラキドン酸から、炎症の代表的なメディエーターであるプロスタグランジンを合成する酵素である。シクロオキシゲナーゼには、シクロオキシゲナーゼI型(以下、「COX−1」と記載する。)とシクロオキシゲナーゼII型(以下、「COX−2」と記載する。)のアイソザイムが存在する。
COX−1は全身の組織に広く分布し、小胞体に発現している酵素であり構成型と呼ばれ種々の刺激により誘導されることはなく、常時細胞内に一定量存在している。これに対し、COX−2は脳や腎臓などで恒常的に発現するがその他の組織では普段は発現が低く、炎症組織において発現が誘導されることから誘導型と称される。COX−2を介した作用として、細胞の増殖、アポトーシス抑制の亢進などが知られているが、それらの作用機序は、いまだ不明な部分が多い。
従来のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤としては、アスピリンやインドメタシンなどが用いられているが、めまいなどの副作用が大きいという問題がある。そのため、副作用が小さく、安全性の高いCOX活性阻害剤の開発が望まれている。
例えば、特許文献1にはスペアミント抽出物を有効成分とするシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤が開示されている。また、特許文献2にはニーム抽出物を有効成分とするシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤が開示されている。
特開2007−326828号公報 特開2006−76910号公報
一方、これまで開示されている天然物由来のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤は、シクロオキシゲナーゼ阻害作用が不十分であったり、人体への安全性が不明であったりするものもあるのが実状である。
かかる状況下、本発明の目的は、天然物由来で、人体に対する安全性の高い新規のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤及び該阻害剤を含有する組成物を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ね、インビトロ(in vitro)系でシクロオキシゲナーゼ活性を阻害する作用のある成分の探索を行い、ヒュウガトウキの含有成分にシクロオキシゲナーゼ活性阻害作用があることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、以下の発明に係るものである。
<1> ヒュウガトウキ抽出物を有効成分として含有してなるシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤。
<2>前記ヒュウガトウキ抽出物が、ヒュウガトウキの1,3−ブチレングリコール抽出物又は1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物である前記<1>に記載のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤。
<3> 原料として、ヒュウガトウキの地上部を用いる前記<1>または<2>に記載のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤。
<4> 前記ヒュウガトウキの地上部が、乾燥物である前記<3>に記載のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤。
<5> 前記<1>から<4>のいずれかに記載のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤を含有する機能性食品。
<6> 前記<1>から<4>のいずれかに記載のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤を含有する化粧料組成物。
<7> 前記<1>から<4>のいずれかに記載のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤を含有する外用剤。
本発明によれば、ヒュウガトウキ由来のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤が提供される。該シクロオキシゲナーゼ活性阻害剤は、優れたシクロオキシゲナーゼ活性阻害作用を有すると共に、人体に対する毒性や刺激性が少ないため、日常的に使用することができる。
また、該シクロオキシゲナーゼ活性阻害剤を含有する組成物は、機能性食品、化粧料組成物、外用剤、医薬品組成物及び医薬部外品組成物等への応用が可能であり、シクロオキシゲナーゼ活性阻害作用に基づき、炎症を伴う様々な疾患、機能低下の予防及び改善効果が期待される。特に機能性食品、化粧料組成物、外用剤が好適である。
以下、本発明について例示物等を示して詳細に説明するが、本発明は以下の例示物等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意に変更して実施できる。
本発明のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤は、ヒュウガトウキ抽出物を有効成分として含有することを特徴とする。
本発明において、「抽出物」とは、対象となる原料植物、又はこれを必要に応じて乾燥、細切したものを、圧搾又は溶媒抽出するなどして、有効成分の含有量を高めた形態のものを総括した概念である。具体的にはヒュウガトウキを抽出原料として得られる抽出液、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、又はこれらの粗精製物若しくは精製物のいずれもが含まれる。なお、抽出液を乾燥して得られる乾燥物も、抽出物に該当するものとする。
本発明のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤は、シクロオキシゲナーゼI型(COX−1)、シクロオキシゲナーゼII型(COX−2)それぞれに対しての阻害作用を有する。なお、シクロオキシゲナーゼ阻害活性の評価方法は、後述の実施例にて詳細に説明する。
本発明のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤は、優れたシクロオキシゲナーゼ活性阻害作用を有すると共に、人体に対する毒性や刺激性が少ない。そのため、シクロオキシゲナーゼ阻害作用に起因する炎症を伴う様々な疾患、機能低下の予防及び改善用に用いることができる。
以下、本発明のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤について詳細に説明する。
本発明のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤の原料植物であるヒュウガトウキ(Angelica furcijuga Kitagawa、別名:日本山人参)は、セリ科植物(Umbelliferae)のシシウド属(Angelica L.)に属する多年草である。ヒュウガトウキとして、野山に自生したものも人工栽培のものも使用することができる。
ヒュウガトウキは、採取されたのちに、表面の汚れなどの水洗を行い、適当な方法で水切りを行って使用される。ヒュウガトウキにおける原料として使用できる部位は、地上部(葉部、茎部等)、根部、これらの混合物が挙げられるが、地上部のみを使用することが好ましく、地上部でも葉部が好ましい。
より高いシクロオキシゲナーゼ阻害作用を得るためには、地上部は乾燥物として用いられることがより好ましい。乾燥方法は、特に制限はなく、天日干し、自然乾燥、加熱乾燥、赤外線乾燥等いかなる乾燥方法でもよい。
本発明のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤において、有効成分のヒュウガトウキ抽出物としては、ヒュウガトウキの有機溶媒抽出物又は有機溶媒水溶液抽出物が好ましい。
抽出処理に使用する抽出溶媒の具体例としては、水、メタノール、エタノール、プロパノール等の低級脂肪族アルコール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等が挙げられる。これらの抽出溶媒は単独又はこれら2種以上の混合物として使用することができ、2種以上の溶媒の混合液を抽出溶媒として使用する場合、その混合比は適宜調整することができる。また、抽出溶媒には、本発明の効果を損なわない範囲で添加剤を含んでいてもよい。例えば、pH調整剤、粘度調整剤などが挙げられる。
特に性能の良いシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤が得られる点で、抽出溶媒として1,3−ブチレングリコールあるいはその水溶液を使用して得られる、ヒュウガトウキの1,3−ブチレングリコール抽出物又は1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物であることが好ましい。この理由については解明されているわけではないが、ヒュウガトウキに含まれる成分と、1,3−ブチレングリコールとの相乗作用より、シクロオキシゲナーゼ活性阻害作用が向上するものと推測される。
特に好適な抽出溶媒として、1,3−ブチレングリコールと水との合計を100重量%として、1,3−ブチレングリコールが30〜100重量%、好ましくは40〜80重量%の混合溶媒を挙げることができる。
ヒュウガトウキに対する抽出溶媒の量は特に制限はないが、原料にヒュウガトウキの葉部を使用する場合、乾燥前の原料に対して重量比で10〜100倍量程度である。
ヒュウガトウキは、そのまま抽出操作を行ってもよいが、抽出効率を高めるという観点からは、細断して使用されることが好ましい。
ヒュウガトウキから抽出物を抽出する方法は特に限定されず、常法に従って行なれる。例えば、ヒュウガトウキを抽出溶媒に浸漬し、ヒュウガトウキに含まれる可溶性成分を抽出する方法が挙げられる。なお、この抽出は品質劣化を避けるために常温で行うのが好ましいが、抽出効率を上げるために加温状態にして行うことも可能である。
また、抽出物に含まれる残渣を取り除くため、濾過や遠心分離を行ってもよい。また、得られた抽出液はそのまま利用してもよいが、常法に従って希釈、濃縮、乾燥、精製等の処理を施してもよい。ヒュウガトウキ抽出物中の有効成分の割合を高めるため、必要に応じて、減圧濃縮や凍結乾燥により溶媒除去してもよい。
また、ヒュウガトウキ抽出物は、シクロオキシゲナーゼ活性阻害剤として、原液をそのまま用いても、濃縮して濃縮液として用いてもよく、原液あるいは濃縮液を希釈溶媒に溶解して使用してもよい。この希釈溶媒としては、シクロオキシゲナーゼ阻害作用を損なわないものであれば特に限定されるものではなく、水、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール等を例示することができる。
本発明のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤は、ヒュウガトウキ由来の成分以外にも、他の成分を含んでいてもよい。他の成分としては、食品組成物、化粧料用組成物、医療用組成物等に用いられる様々な添加剤、具体的には、着色料、保存料、増粘安定剤、酸化防止剤漂白剤、防菌防黴剤、乳化剤、強化剤、香料等が挙げられる。また、本発明の効果を損なわない範囲で、他の薬効成分等を添加してもよい。
本発明のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤は、その有効量を薬学的に許容される基材とともに配合して組成物(以下、「本発明の組成物」と記載する場合がある。)としてもよい。
本発明の組成物は、その目的に合わせて任意の形態をとることができる。例えば、機能性食品、化粧料組成物、外用剤、医薬品組成物及び医薬部外品組成物等への応用が可能である。特に機能性食品、化粧料組成物、外用剤が好適である。
本発明の組成物は、配合量や基材の種類は特に限定されるものではなく、適時設定すれば良い。基材としては、食品、医薬品、医薬部外品などに用いられる物であれば特に限定は無く、例えば経口投与基材としては、錠剤、カプセル、飴、グミ或いは飲料などが挙げられる。これらの各種基材への配合方法としては、食品、医薬品、医薬部外品などの分野の公知の技術を用いて、製造することができる。
また、本発明の組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で通常、食品、化粧料や皮膚外用医薬で使用される任意の成分を含有することが出来る。これら任意成分の配合割合は、その目的に応じて適宜選択して決定することができる。
(機能性食品)
機能性食品は、日常的に飲食することできる点で、好適な形態の一つである。ここでいう「機能性食品」とは、一般食品に加えて、健康食品、栄養補助食品、栄養機能食品、栄養保険食品等、健康の維持の目的で摂取する食品および/又は飲料を意味している。なお、機能性食品として製品化する場合には、食品に用いられる様々な添加剤、具体的には、着色料、保存料、増粘安定剤、酸化防止剤漂白剤、防菌防黴剤、酸味料、調味料、乳化剤、強化剤、製造用剤、香料等を添加していてもよい。
本発明の機能性食品の対象となる、食品、飲料は特に限定されるものではないが、日常的に摂取することができる茶は好適例の一つである。この場合、シクロオキシゲナーゼ活性阻害剤の有効成分であるヒュウガトウキ抽出物をティーバッグに入れて使用することもできる。
(化粧料組成物)
本発明のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤は、人体に対する毒性や刺激性が少なく、しかも各種化粧料基材及び化粧料添加物に対する安定性も高いため、化粧料組成物に好適に使用することができる。
本発明における化粧料組成物は、その目的に合わせて任意の形態をとることができる。例えば、化粧水、ローション、パック、クリームの形態や、石鹸、シャンプー、ヘアトニック、整髪料の形態等が挙げられる。
(外用剤)
本発明のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤が配合された組成物は、外用剤として使用することが好適な使用方法の一つである。外用剤として使用する場合、形態は任意であるが、メッシュ状の袋容器に外用剤組成物を入れ、粘着シートで体に貼り付ける好適な一例として方法が挙げられる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を変更しない限り以下の実施例に限定されるものではない。なお、以下において特に注記しない限り、「%」は、「重量%」を意味する。
(試料溶液)
ヒュウガトウキの葉部1.65kgを十分に乾燥させて、ヒュウガトウキ乾燥物を得た。得られたヒュウガトウキ乾燥物に対し、50% 1,3−ブチレングリコール水溶液40kgを添加し、含有成分が十分に抽出されるまで静置することにより、実施例のヒュウガトウキ抽出物を得た。なお、実施例のヒュウガトウキ抽出物における溶媒を蒸発させた後のヒュウガトウキ由来の残渣は、1.3質量%であった。
<1.シクロオキシゲナーゼ活性阻害試験>
COX活性阻害試験は、ケイマンケミカル社のColormetric COX(ovine) Inhibitor screening Assay Kit(CatalogNo.760111)を用いて行った。
COX−1としてヒツジ精嚢ミクロソーム(ケイマンケミカル社製)、COX−2としてヒツジ胎盤由来COX−2精製品(ケイマンケミカル社製)を使用した。
COX−1、COX−2にそれぞれ基質であるアラキドン酸を添加し、プロスタンジンの生成反応(以下、「COX反応」と記載する。)を行い、ヒュウガトウキ抽出物をキットの試験方法に従い添加し、プロスタンジンの生成量への影響を評価した。
シクロオキシゲナーゼ反応によって生成したプロスタンジンは酵素免疫測定法(EIA法)を利用して定量した。シクロオキシゲナーゼ活性により生じた酸化テトラメチル-p-フェニレンジアミン(TMPD)の吸光度(590nm)の増加を指標に酵素活性を測定し、ヒュウガトウキ抽出物のCOX−1阻害活性率及びCOX−2阻害活性率を算出した。また、ブランクは50% 1,3−ブチレングリコール水溶液とした。
実施例におけるヒュウガトウキ抽出物の阻害率は、COX−1で56.2%、COX−2で53.4%であり、COX−1、COX−2それぞれに対して阻害活性があることが確認された。
(参考例)
陽性対照(ポジティブコントロール)として、非ステロイド性抗炎症剤であるアスピリンを濃度0.5〜4mMで調製したものを使用し、同様のシクロオキシゲナーゼ活性阻害試験を行ったところ、IC50値は、COX−1:93.4μg/mL、COX−2:136.8μg/mLであった。
<2.毒性試験>
ヒト皮膚に対する安全性試験の一環として、ヒュウガトウキ抽出物についてヒト肝臓癌培養細胞(HepG2)に対する毒性試験を行った。
被験物質のヒュウガトウキ抽出物として、ヒュウガトウキの50% 1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物(ヒュウガトウキ:1.3重量%,精製水:49.35%、1,3−ブチレングリコール:精製水:49.35%)を使用した。
培養液中のHepG2に、被験物質として「上記ヒュウガトウキ抽出物」、対象物質として「50% 1,3−ブチレングリコール水溶液のみ」を各々20μL/mL、10μL/mL、5μL/mLの濃度添加し、培養を行った。培養液はDMEAにウシ血清(FCS)5%を使用し、炭酸ガス(5体積%)培養装置で、37℃で培養し、1日目、2日目、3日目、6日目に位相差顕微鏡で直接細胞数及び形態観察を行った。
結果は、被験物質、対象物質ともに各濃度について6日目まで細胞の形態に変化なく、細胞数の増加も認められなかった。従って、ヒュウガトウキ抽出物に細胞への毒性が認められないことが判定された。
本発明のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤は、優れたシクロオキシゲナーゼ活性阻害作用を有すると共に、人体に対する毒性や刺激性が少ないため、日常的に使用することができる。また、該シクロオキシゲナーゼ活性阻害剤を含有する組成物は、食品組成物、化粧料組成物、外用剤、医薬品組成物及び医薬部外品組成物等への応用が可能であり、シクロオキシゲナーゼ活性阻害作用に基づき、炎症を伴う様々な疾患、機能低下の予防及び改善効果が期待される。

Claims (7)

  1. ヒュウガトウキ抽出物を有効成分として含有してなることを特徴とするシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤。
  2. 前記ヒュウガトウキ抽出物が、ヒュウガトウキの1,3−ブチレングリコール抽出物又は1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物である請求項1に記載のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤。
  3. 原料として、ヒュウガトウキの地上部を用いる請求項1または2に記載のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤。
  4. 前記ヒュウガトウキの地上部が、乾燥物である請求項3に記載のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤を含有することを特徴とする機能性食品。
  6. 請求項1から4のいずれかに記載のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤を含有することを特徴とする化粧料組成物。
  7. 請求項1から4のいずれかに記載のシクロオキシゲナーゼ活性阻害剤を含有することを特徴とする外用剤。
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