JP2007119384A - 老化防止剤 - Google Patents

老化防止剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2007119384A
JP2007119384A JP2005312444A JP2005312444A JP2007119384A JP 2007119384 A JP2007119384 A JP 2007119384A JP 2005312444 A JP2005312444 A JP 2005312444A JP 2005312444 A JP2005312444 A JP 2005312444A JP 2007119384 A JP2007119384 A JP 2007119384A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extract
added
cellulase
water
test
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005312444A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4926448B2 (ja
Inventor
Hiromi Arakawa
裕美 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sansho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Sansho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sansho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Sansho Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2005312444A priority Critical patent/JP4926448B2/ja
Publication of JP2007119384A publication Critical patent/JP2007119384A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4926448B2 publication Critical patent/JP4926448B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】 本発明は、消費者が老化防止機能を実感できる製剤を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明によれば、アカモク抽出物を配合したことを特徴とする老化防止剤が提供され、当該老化防止剤は、アカモク抽出物の有するヒアルロニダーゼ活性抑制効果をいかんなく発揮することができる品質的にも極めて安定、安全な製剤である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、褐藻類のホンダワラ属(Sargassum)アカモク(Sargassum horneri)から抽出した有効成分を配合することを特徴とした老化防止剤に関するものであり、さらに詳しくは、すぐれたヒアルロニダーゼ活性抑制作用を有する経時的およびアルコールに対する安定性に優れた老化防止製剤に関するものである。
近年の健康志向は根強く、食生活に気を配りながら内面的に健康な肉体や精神を維持する努力が行われるようになってきた。例えば、健康食品や機能性食品の積極的な摂取等がその現われである。また、補助食品のバリエーションも多く、いわゆるサプリメントはすっかり一般消費者にも定着しつつある新しい食形態である。
このような状況下、藻類等の素材自体の有する免疫賦活作用等の多機能性が注目され、それらの応用開発が特にさかんである。
一方、このように食する形態のみならず、スキンケアを企図した開発も試みられており、褐藻類の化粧品への応用例も公知である。
特開平2−124810号公報 特開平7−10769号公報 特開平10−236918号公報 特開平10−330219号公報 例えば、特開平2−124810号公報にはヒバマタ目、コンブ目に属する海藻の抽出物が美白効果と収れん効果を備えた化粧料として有用であることが開示されている。また、特開平7−10769号公報には、海藻類が有する収れん力の制御方法が、特開平10−236918号公報には同じく海藻類の有する保湿性の持続性確保のための貼付剤が、さらに特開平10−330219号公報にはアカモク(Sargassum horneri)を含む海藻類の美白剤がそれぞれ開示されている。
しかしながら、当該海藻類に係る機能性原料をスキンケア製剤に配合する場合の最大の難点は、臭いや安定性などに起因する製剤設計上の制約にある。
すなわち、海藻抽出物はアルギン酸などの水溶性多糖類を多く含むことから、皮膚へのなじみやしっとり感に優れる反面、海藻特有の磯臭さがあり、消費者には塗布時の不快感を与えていた。また、原料自体は温度耐性が悪く、経時的な劣化によって異臭が発生していた。さらに、特にアルコールを多量に含んでいるローション系の製剤においては、当該原料がアルコールと長時間共存することができず、沈殿、オリ発生の原因になっており、製剤設計上の大きな制約となるばかりでなく、安定化剤や防腐剤等の多量配合による安全性低下の問題をも招来していた。
一方、化粧品に求められる機能性としては、いつまでも若く美しくありたいという人間の根源的欲求を充足すべく、老化防止に有効なものが強く求められるようになっている。
本発明者は、このような課題を解決するために、海藻類の抽出技術をさらに応用開発しようと考えた。
そして、種々研究の結果、特にホンダワラ属(Sargassum)アカモク(Sargassum horneri)に所望の効果を見出すことができ、本発明を完成するに至った。
本発明は、消費者が不快臭を感じずに老化防止効果を実感できる原料を見出し、それを配合した老化防止剤を提供することを目的とする。
本発明者は、上記従来の課題等を解決するために、鋭意探索を続けた結果、ホンダワラ属(Sargassum)アカモク(Sargassum horneri)に特定の抽出処理を行うことによって安定性に優れたヒアルロニダーゼ活性抑制作用を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の老化防止剤は、ホンダワラ属(Sargassum)アカモク(Sargassum horneri)を水で抽出し、当該抽出過程で適宜セルラーゼを使用して精製した有効成分を配合することを特徴とするものである。
本発明によれば、顕著なヒアルロニダーゼ活性抑制作用によって、皮膚のシワ、くすみ等を防止し、肌の状態を正常化する機能を有する老化防止剤が提供される。
以下に、本発明の実施形態を詳しく説明する。
本発明の老化防止剤は、ホンダワラ科の海藻類のうちから特定されたホンダワラ属(Sargassum)アカモク(Sargassum horneri)から抽出した有効成分を配合することを特徴とするものである。ここでアカモクとは、主に日本で古くから食用海藻として利用されてきた褐藻類の一種である。
本発明のアカモク(Sargassum horneri)抽出物とはアカモク(Sargassum horneri)を一定条件下、水で抽出することによって得られる抽出物を意味する。以下に、本発明の有効成分であるアカモク抽出物の好適な製造方法を述べる。
通常、アカモク(Sargassum horneri)に水を1:2〜1:100の割合で添加し、5〜90℃の温度条件で、1〜48時間攪拌して抽出する。その抽出液をろ過または遠心分離等の精製工程を経て得たろ液に対してエタノール等の低級アルコールを通常1〜5倍重量加えるが、2倍量以上加えても安定性の向上に著しい変化が見られないため、安全性及びコストを考慮して1〜2倍量加えるのが好ましい。得られた沈殿を水に溶解させた後精製することで本発明のアカモク抽出物(pH4.0〜7.0)を得ることができる。
出発原料のアカモク(学名:Sargassum horneri)は通常、抽出成分のロスを考慮して、乾燥させず、細切するのが好ましい。
抽出の際、pHは3.0〜6.0に調整すると、本品の安定性を向上させる点で好ましい。pH 6.0 以上で抽出を行った場合、本品の安定性を著しく低下させ、着色が著しいため化粧品原料としての商品価値を低下させることとなる。また、pH 3.0 未満の場合には、抽出効率の低下、有効成分の分解といった問題が生じる可能性があるため好ましくない。
有効成分の抽出効率を上げるために加温、攪拌することが好ましいが、抽出液の不安定化要因である褐色物質の抽出を回避するため通常5〜90℃、好ましくは40〜 60℃に設定する。
この抽出処理工程において、有効成分の抽出効率をさらに向上させるために酵素処理をおこなう。酵素はセルラーゼが好適に使用できる。添加上の注意としては、セルラーゼの最適pHに調整することがあげられ、通常4.0〜5.5に設定する。少なくとも90℃、30分の加熱処理によって酵素を失活させた後、ろ液を得る。
ろ液にメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の低級アルコール、好ましくはエタノールをろ液1部に対して1〜2倍重量を添加し、品質に悪影響を及ぼす夾雑物を溶解除去する。除去の際、好適には5,000〜10,000rpmの条件で15分〜60分遠心分離するのが好ましいが、その後、分別した沈殿物に水を添加し再ろ過することで、本発明のアカモク抽出物を得る。
このようにして得た本発明の抽出物は、それ自体をそのまま使用に供しても良いが、通常は製剤に配合して使用する。そして製剤の形態は、外用として提供し得るものであるが、化粧料一般に許容し得る基剤を選択し患部に直接塗布して使用される。この場合には、ローションやエッセンス等に代表される均一系製剤のほか、クリームや乳液に代表されるO/W、W/O型などの一般乳化系、W/O/W、O/W/O型の特殊な多層エマルジョン、その他にもペースト剤、軟膏及びチンキ剤等の塗布剤型、エアゾール剤、スプレー剤等の噴霧剤型、パップ剤、プラスター剤等の貼付剤型など公知の形態の基礎基剤としても他の成分と組合せて幅広く使用に供されるものであり特段の制約はない。
これらの本発明において、アカモク抽出物の配合量は、クリーム、ローション、乳液、パック、化粧水、エッセンス等の化粧品の場合と、シートマスク剤、パップ剤、プラスター剤等の剤型として使用する場合のいずれにおいても、製剤全体に対して0.1〜50重量%、好ましくは0.1〜10重量%の範囲で配合される。配合量が0.1重量%未満の場合は、抗炎症作用および活性酸素消去作用が不十分である。また50重量%を越えて用いてもそれ以下の場合と特に効果上の差異はなく、この場合は経済的に不利であるという問題がある。
なお、本発明においては、通常に用いられる種々の公知の有効成分、例えば、老化防止剤として公知のレチノール、レチノイン酸、美白剤として公知のコウジ酸、クエルセチン、グルタチオン、ハイドロキノン及びこれの誘導体、縮合型タンニン類、カフェー酸、エラグ酸等のフェノール性化合物、末梢血管拡張剤としてはビタミンE、ビタミンEニコチネート、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等の各種ビタミン類、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキ、消炎剤としては副腎皮質ホルモン、ε−アミノカプロン酸、塩化リゾチーム、グリチルリチン、アラントイン等の各種化合物、その他にも胎盤抽出物、甘草抽出物、紫根エキス、乳酸菌培養抽出物などの動植物・微生物由来の各種抽出物等を本発明の効果を損なわない範囲で、その時々の目的に応じて適宜添加して使用することができる。
またさらに、本発明の化粧料にはこれら公知の有効成分に加え、油脂類などの基剤成分のほか、必要に応じて公知の保湿剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、pH調整剤、香料、着色剤等種々の添加剤を本発明の効果を損なわない範囲で併用することができる。
次に実施例により本発明を説明するが、これらの開示は本発明の好適な態様を示すものであって、本発明を何ら限定するものではない。
<製造例1>
アカモク10kgに対して40kgの水を加え、1重量%のクエン酸ナトリウムを加えて、50℃、5時間膨潤させ、10%乳酸でpH4に調整し、0.004重量%のセルラーゼ(MP Biomedicals社製、商品名:CELLULASE)を用いて50℃、24時間攪拌抽出し、ろ過した。ろ液に対して2倍重量のエタノールを加え、得られた沈殿に対して50kgの水を加えて溶解させ、ろ過して製した。
<製造例2>
アカモク10kgに対して40kgの水を加え、1重量%のクエン酸ナトリウムを加えて、50℃、5時間膨潤させ、10%乳酸でpH5に調整し、0.004重量%のセルラーゼ(MP Biomedicals社製、商品名:CELLULASE)を用いて50℃、4時間攪拌抽出し、ろ過した。ろ液に対して2倍重量のエタノールを加え、得られた沈殿に対して50kgの水を加えて溶解させ、ろ過して製した。
<製造例3>
アカモク10kgに対して100kgの水を加え、5重量%のクエン酸ナトリウムを加えて、40℃、5時間膨潤させ、10%乳酸でpH4に調整し、0.1重量%のセルラーゼ(MP Biomedicals社製、商品名:CELLULASE)を用いて40℃、18時間攪拌抽出し、ろ過した。ろ液に対して倍重量のエタノールを加え、得られた沈殿に対して70kgの水を加えて溶解させ、ろ過して製した。
<製造例4>
アカモク10kgに対して20kgの水を加え、0.1重量%のクエン酸ナトリウムを加えて、50℃、8時間膨潤させ、10%乳酸でpH4に調整し、0.001重量%のセルラーゼ(MP Biomedicals社製、商品名:CELLULASE)を用いて50℃、16時間攪拌抽出し、ろ過した。ろ液に対して2倍量のエタノールを加え、得られた沈殿に対して40kgの水を加えて溶解させ、ろ過して製した。
<製造例5>
アカモク10kgに対して40kgの水を加え、1重量%のクエン酸ナトリウムを加えて、50℃、5時間膨潤させ、10%乳酸でpH4に調整し、0.01重量%のセルラーゼ(MP Biomedicals社製、商品名:CELLULASE)を用いて50℃、24時間攪拌抽出し、ろ過した。ろ液に対して2倍量のエタノールを加え、得られた沈殿に対して50kgの水を加えて溶解させ、ろ過して製した。
<試験例1>ヒアルロニダーゼ活性抑制作用
a) 試験方法
上記の製造例1及び比較例1、2、3にて得た試料(後述)を、0.1M酢酸緩衝液(pH4.0)にて表1及び表2の濃度に希釈した溶液100μLにヒアルロニダーゼ(type IV−S from Bovin testis,SIGMA社製、5,200Units/mL)溶液50μLを添加し、37℃で20分間インキュベートした後、酵素活性化剤(compound 48/80,SIGMA社製、1mg/mL)溶液を100μL添加し、37℃で20分間インキュベートした。
次に、ヒアルロン酸ナトリウム(from rooster comb,SIGMA社製、0.4mg/mL)溶液250μLを添加し、37℃で20分間インキュベートした。20分経過後、0.4M水酸化ナトリウム溶液、ホウ酸溶液を順次添加し、水浴上で3分間煮沸し、氷冷後、1%p−ジメチルベンズアルデヒド酢酸溶液(ナカライテスク社製)を3mL添加して37℃、20分間インキュベートし、遊離したN-アセチルグルコサミン量を585nmにおける吸光度から求めた。
また、陽性対照として、強力なヒアルロニダーゼ活性抑制作用を有する医薬品として知られているクロモグリク酸ナトリウムを使用した。試験にあたり、0.1M 酢酸緩衝液(pH4.0)で0.2%クロモグリク酸ナトリウム溶液原液を調製後、6.3,12.5,25.0,50.0 (v/v)%濃度に調製し、試料溶液と同様に測定を行った。
ヒアルロニダーゼ活性抑制作用は次式より求められる抑制率で算出した。
なお、 対照には試料の代わりに0.1M酢酸緩衝液(pH 4.0)を用い、また、それぞれのブランクとしてヒアルロニダーゼ溶液の代わりに精製水を用いた。
阻害率(%)={(A−B)−(C−D)}/(A−B)×100
A;対照溶液の585nmにおける吸光度
B;対照溶液ブランクの585nmにおける吸光度
C;試料溶液の585nmにおける吸光度
D;試料溶液ブランクの585nmにおける吸光度
<比較例1>
アカモク10kgに対して40kgの水を加え、1重量%のクエン酸ナトリウムを加えて、50℃、24時間撹拌し、ろ過して製した。
<比較例2>
アカモク10kgに対して40kgの水を加え、1重量%のクエン酸ナトリウムを加えて、50℃、5時間膨潤させ、10%乳酸でpH4に調整し、0.004%のセルラーゼ((MP Biomedicals社製、商品名:CELLULASE)を用いて50℃、24時間攪拌抽出し、ろ過して製した。
<比較例3>
アカモク10gに対して40kgの水を加え、1重量%のクエン酸ナトリウムを加えて、50℃、5時間膨潤させ、10%水酸化ナトリウムでpH8に調整し、0.004%のセルラーゼ(MP Biomedicals社製、商品名:CELLULASE)を用いて50℃、24時間攪拌抽出し、ろ過して製した。
b)試験結果
表1にヒアルロニダーゼ活性抑制試験の測定結果を示す。本発明のアカモク抽出液には濃度依存的な効果が認められ、0.2%クロモグリク酸ナトリウムよりも強いヒアルロニダーゼ活性抑制作用が確認された。また、表2の製造例1及び比較例1のヒアルロニダーゼ活性抑制試験の測定結果から明らかなように、セルラーゼ処理を行うことによりヒアルロニダーゼ活性抑制率が飛躍的に上昇することが確認され、製造例1と比較例2との結果からはアルコールを添加して夾雑物を除去してもヒアルロニダーゼ活性抑制作用が維持されていることが確認された。
Figure 2007119384
Figure 2007119384
<試験例2>抽出液の経時的安定性試験
a) 試験方法
製造例1及び比較例1、2を45℃に1か月間放置後、溶液の外観及び着色度を肉眼観察、及びOD420nmでの吸光度で調べた。
b)試験結果
表3に経時的安定性試験の結果を示す。製造例1により調製した本発明品であるアカモク抽出液は、1ヵ月後においても、4種の試験項目においていずれも著しい変化は認められなかった。一方、比較例1、2では試験開始から褐色及び海藻特有の強いにおいを有しており、1ヵ月後においてはいずれも沈殿を生じることを確認し、また、比較例3では比較例1よりも着色が強く、1ヵ月後において比較例1及び2と同様に沈殿を確認した。これらのことから明らかなように、抽出工程におけるpH及びアルコール添加がアカモク抽出物原体の安定化に大きく影響していることが確認された。
Figure 2007119384
<試験例3>抽出液の単純系におけるアルコール安定性試験
a) 試験方法
製造例1及び比較例1乃至3の20重量%水溶液を調製し、これに50%濃度となるようにエタノールを添加して室温に10日間放置し、添加直後及び10日後のオリ・沈殿の発生を肉眼観察した。
b)試験結果
表4に50%エタノールに対するアルコール安定性試験の結果を示す。製造例1により調製した本発明品であるアカモク抽出物は、エタノール添加直後及び10日後いずれにおいても、オリ・沈殿の発生は認められなかった。一方、比較例1乃至3では既に添加直後にわずかな浮遊物が認められ、加えて比較例1及び3においては10日後に沈殿をも生じることを確認した。以上からも明らかなように、抽出工程においてアルコール添加の処理を行うことにより、アカモク抽出物のアルコール製剤における安定性が大きく向上することを示唆するものである。
Figure 2007119384
<試験例3>抽出液の製剤系における安定性試験
a) 試験方法
処方例1(製造例1の発明品を配合したもの)及び処方例1における製造例1を比較例1、比較例2または比較例3に代替した化粧水(以下、比較処方例1、2および3とする)を45℃に1ヶ月放置し、肉眼観察及び官能検査で溶液の外観及び着色度を調べた。
b)試験結果
表5に処方例1及び比較処方例1乃至3の安定性試験の結果を示す。処方例1の化粧水においては45℃に1ヶ月放置しても外観の変化は認められなかった。一方、比較処方例1乃至3については、試験開始時から、やや褐色に着色し、わずかに海藻特有の磯の香りを有した。また、同じく比較処方例1乃至3においては1ヵ月後、褐色に近い外観を呈し、沈殿物も確認した。においについても増強され不快な臭いを生じていた。これらのことから明らかなように、抽出工程におけるpH及びアルコール添加の処理が製剤系の安定化に寄与していることが確認された。
Figure 2007119384
処方例1 化粧水
Figure 2007119384
処方例2 エッセンス
Figure 2007119384
処方例3 クリーム
Figure 2007119384
処方例4 クリームパック
Figure 2007119384
処方例5 乳液
Figure 2007119384

これら処方例1乃至5は、いずれも本発明の目的を達成する効果を有していることが確認された。

Claims (2)

  1. 褐藻類のホンダワラ属(Sargassum)アカモク(Sargassum horneri)から水で抽出した有効成分を配合したことを特徴とする老化防止剤。
  2. 抽出処理工程においてセルラーゼを使用することを特徴とする請求項1記載の老化防止剤。

JP2005312444A 2005-10-27 2005-10-27 老化防止剤 Active JP4926448B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005312444A JP4926448B2 (ja) 2005-10-27 2005-10-27 老化防止剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005312444A JP4926448B2 (ja) 2005-10-27 2005-10-27 老化防止剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007119384A true JP2007119384A (ja) 2007-05-17
JP4926448B2 JP4926448B2 (ja) 2012-05-09

Family

ID=38143606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005312444A Active JP4926448B2 (ja) 2005-10-27 2005-10-27 老化防止剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4926448B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1955657A1 (en) 2007-02-08 2008-08-13 Olympus Medical Systems Corp. Treatment tool for endoscope
JP2009106283A (ja) * 2007-10-29 2009-05-21 Mello Biotechnology Inc イントロンrna技術を用いる新規化粧品の設計及び製品
JP2009242325A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Naris Cosmetics Co Ltd アポトーシス抑制剤
EP2674487A3 (en) * 2008-03-06 2014-02-26 Halozyme, Inc. Large-scale production of soluble hyaluronidase
US9453219B2 (en) 2003-05-15 2016-09-27 Mello Biotech Taiwan Co., Ltd. Cosmetic designs and products using intronic RNA
KR101938891B1 (ko) 2012-06-19 2019-01-15 부경대학교 산학협력단 괭생이 모자반 유래 크로멘 화합물을 함유하는 광노화 억제용 조성물

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101489710B1 (ko) 2013-11-06 2015-02-09 주식회사 더마랩 자주구슬초 당 분해효소 추출물을 함유하는 화장료 조성물
CN112739222A (zh) 2018-09-14 2021-04-30 田中惠 抗衰老剂以及抗衰老方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10265399A (ja) * 1997-03-27 1998-10-06 Agency Of Ind Science & Technol 抗アレルギー剤および抗炎症剤

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10265399A (ja) * 1997-03-27 1998-10-06 Agency Of Ind Science & Technol 抗アレルギー剤および抗炎症剤

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9453219B2 (en) 2003-05-15 2016-09-27 Mello Biotech Taiwan Co., Ltd. Cosmetic designs and products using intronic RNA
EP1955657A1 (en) 2007-02-08 2008-08-13 Olympus Medical Systems Corp. Treatment tool for endoscope
JP2009106283A (ja) * 2007-10-29 2009-05-21 Mello Biotechnology Inc イントロンrna技術を用いる新規化粧品の設計及び製品
EP2674487A3 (en) * 2008-03-06 2014-02-26 Halozyme, Inc. Large-scale production of soluble hyaluronidase
JP2015006199A (ja) * 2008-03-06 2015-01-15 ハロザイム インコーポレイテッド 可溶性ヒアルロニダーゼの大規模生産
JP2009242325A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Naris Cosmetics Co Ltd アポトーシス抑制剤
KR101938891B1 (ko) 2012-06-19 2019-01-15 부경대학교 산학협력단 괭생이 모자반 유래 크로멘 화합물을 함유하는 광노화 억제용 조성물

Also Published As

Publication number Publication date
JP4926448B2 (ja) 2012-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4926448B2 (ja) 老化防止剤
KR101219520B1 (ko) 항염증, 항산화 또는 항세균 조성물
CN103816085B (zh) 紫茉莉种子胚乳提取物及其在化妆品中的应用
KR101402550B1 (ko) 황칠 추출/발효물을 유효성분으로 함유하는 항산화 기능성 화장료 조성물 및 그로부터 제조된 기능성 화장품
CN105853260B (zh) 一种尿布皮炎霜及其制备方法
JPH09241637A (ja) 活性酸素ラジカル除去用組成物およびその方法
CN105816848A (zh) 一种祛湿防护膏及其制备方法
JP3635081B2 (ja) 美白剤、抗酸化剤、コラゲナーゼ活性阻害剤、ヒアルロニダーゼ活性阻害剤、老化防止剤、皮膚外用剤、化粧料及び食料品
JP2024510767A (ja) 抗刺激組成物およびその製造方法と応用
CN104013564A (zh) 一种油茶蜂蜜润肤品
KR20180124449A (ko) 초정 탄산수를 활용한 두피의 각질 및 비듬 제거와, 모발 개선용 화장료 조성물
KR101652584B1 (ko) 탈모방지 또는 발모개선용 조성물
JP2006174844A (ja) ステビオール配糖体含有飲食品
JP3586321B2 (ja) 化粧料
JP2007246446A (ja) 皮膚または毛髪用外用剤
JP2003081744A (ja) 抗酸化剤
JPH0873364A (ja) クジン抽出物含有抗菌・防腐剤及び化粧料
JP6159918B2 (ja) ヒアルロニダーゼ阻害剤及びヒアルロニダーゼの活性を阻害する方法
JP4768097B2 (ja) 活性酸素消去剤、血小板凝集抑制剤、皮膚化粧料および浴用剤
KR101607437B1 (ko) 하이드로라이즈드 복합아미노산을 유효성분으로 포함하는 탈모방지용 조성물 및 이를 이용한 토닉, 샴푸 및 트리트먼트
JPH0532556A (ja) 皮膚外用剤
JP2007131602A (ja) 美白用外用剤
CN107550794A (zh) 油茶果护发养发膏及其制备方法
JP5701480B2 (ja) 抗酸化剤
JP2009269842A (ja) 皮膚外用剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120208

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4926448

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250