JP2015001643A - 音響パネル - Google Patents
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Abstract
Description
前記課題に対しては、従来から室内に音響特性を持った内装を施す、或いは音響パネルなどを用いて、室内の音波を適切に反射、吸収、散乱させることで音質を改善する試みが行われている。
例えば、遮音パネルの上に例えば多孔質材料(グラスウールやロックウールなど)から成る吸音パネルを取り付ける方法が行われている。
しかしながら、前記多孔質材料からなる吸音材は一般に強度が弱く、運搬時、搬入時、施工時等の破損の恐れが大きいという課題があった。
具体的には、前記吸音パネルは、図4に示すように複数のセルにより形成された板状のペーパーハニカムコア51と、その裏面に接着された板状の裏面ライナー紙52と、ペーパーハニカムコア51の切断面と及び裏面ライナー紙52の双方に接着された長尺部材53と、ペーパーハニカムコア51及び長尺部材53の双方に接着された通気性を有する板状の表面部材54とを備えている。前記表面部材54は、不織布55上に織物クロス56が重ねられたものである。
このような吸音パネルによれば、ペーパーハニカムコア51によって空気層が形成されるため、この空気層の粘性によって大きな吸音効果が期待できる。
そのため、リスニングルームなどに用いるには表面部材54での音波の反射が大きすぎるという課題があった。
尚、前記ノイズキャンセル手段は、前記箱体の内部空間において前記連通孔の近傍に配置され、前記内部空間の音波を収拾し、電気信号として出力するマイクロフォンと、前記マイクロフォンから入力された電気信号の周波数の位相を反転し出力する反転出力手段と、前記箱体の内部空間において、前記反転出力手段が出力した電気信号を音波として出力する電気音響変換手段とを有することが望ましい。
また、複数の前記音響セルが配列されて音響パネルが構成されていることが望ましい。
また、各音響セルに、それぞれノイズキャンセル手段が具備されているため、室内の場所により音圧が異なる場合であっても、各場所の音響セルのノイズキャンセル手段が対応し、それぞれの箱体の内部空間に入り込んだ音波を消音することができる。
図1は、本発明に係る音響パネルの平面図である。図2は、図1の音響パネルのA−A矢視断面図である。尚、以下の説明においては、図2において矢印方向となるX軸正方向を前方向とし、負方向を後ろ方向とする。
尚、リスニングルーム等において、壁面、天井面、床面等に音響パネル1を配置する場合には、複数の音響セル2を壁面や天井面等の面形状に合わせて敷き詰めて配列すればよい。
前記箱体3の内部空間は、仕切板4によって前後方向に分離され、前方キャビティS1(内部空間)と後部キャビティS2とが形成されている。前記仕切板4には例えば円形の貫通孔4aが形成され、この貫通孔4aを塞ぐように、スピーカユニット5(電気音響変換手段)の振動板5aが、その前面を前方キャビティS1側に向けた状態で配置されている。尚、振動板5aの周縁部は、貫通孔4aの縁部に密着されている。
そのため、隣り合う突起物10間の空間において、空間の断面積が広い、スピーカホーンの開口部に相当する部分(開口部11と称呼する)と、空間の断面積が絞られたスピーカホーンの喉部に相当する部分(喉部12と称呼する)とが形成されている。即ち、スピーカホーン状の音響トランスが形成されている。
尚、各突起物10は同一形状(同形、同大)であり、好ましくは木材や合成樹脂等の音波を透過しない素材により形成される。
また、前記喉部12側において、前記パネル面3aには、突起物10の長手方向に沿って細長に形成され、前記喉部12と前方キャビティS1とを連通する連通孔3bが設けられている。そのため、室内において音響セル2の表面に到達する音波は、突起物10間の音響トランスを通り、殆ど反射することなく前記前方キャビティS1内に入り込むようになっている。
即ち、前記前方キャビティS1内に入り込んだ音波は、マイク21に収拾されてイコライザ回路22と反転増幅回路23とにより適正に位相反転された音波信号とされ、これをスピーカユニット5が再生することによって前記前方キャビティS1に入り込んだ音波が消音される仕組みとなっている。
ここで、前記音響トランスの開口部11では自由空間と音響的なインピーダンスが大きく異ならないため、到来する音波は殆ど反射することなく喉部12を通過して連通孔3bから前方キャビティS1に入り込む。
そして、前方キャビティS1に入り込んだ音波は、前記したようにアクティブ消音回路20によって消音される。
したがって、音響パネル1に到来する音波は、殆ど反射せずに吸音される。
そのため、室内において音響パネル1に音波が到達すると、自由空間と音響的なインピーダンスが大きく異ならない前記開口部11から音響トランスを通過する音波は、殆ど反射することなく前方キャビティS1内に入り込み、この入り込んだ音波はアクティブ消音回路20により効果的に消音することができる。
また、各音響セル2に、それぞれアクティブ消音回路20が具備されているため、室内の場所により音圧が異なる場合であっても、各場所の音響セル2のアクティブ消音回路20が対応し、それぞれの前方キャビティS1に入り込んだ音波を消音することができる。
また、前記実施の形態においては、複数の音響セル2を配列することにより1枚の音響パネル1を構成するものとしたが、それに限定されるものではない。例えば、1つの音響セル2の前方キャビティS1をパネル面方向に拡げると共に、複数の突起物の数を増加させ、また、突起物の長さを延長して、1つの音響セル2により1枚の音響パネル1を構成してもよい。
2 音響セル
3 箱体
3a パネル面
3b 連通孔
5 スピーカユニット(電気音響変換手段)
5a 振動板
10 突起物
11 開口部
12 喉部
20 アクティブ消音回路(ノイズキャンセル手段)
21 マイク(マイクロフォン)
22 イコライザ回路
23 反転増幅回路(反転出力手段)
S1 前方キャビティ(内部空間)
Claims (3)
- 到来する音波の反射を防止するよう機能する音響セルを備えた音響パネルであって、
前記音響セルは、
前面にパネル面を有すると共に、内部空間が形成された箱体と、前記パネル面に沿って、所定の間隔を空けて配置され、該パネル面から離れる方向に沿って断面積が漸次減少する複数の楔状の突起物と、前記内部空間に入り込んだ音波と逆位相の音波を該内部空間に出力するノイズキャンセル手段とを有し、
前記隣り合う突起物間の空間は、該空間の断面積が広い開口部から、前記パネル面に向かって断面積が徐々に絞られた喉部へと変化するスピーカホーン状の音響トランスが形成され、
前記音響トランスの喉部側において、前記パネル面には前記箱体の内部空間に連通する連通孔が形成されていることを特徴とする音響パネル。 - 前記ノイズキャンセル手段は、
前記箱体の内部空間において前記連通孔の近傍に配置され、前記内部空間の音波を収拾し、電気信号として出力するマイクロフォンと、
前記マイクロフォンから入力された電気信号の周波数の位相を反転し出力する反転出力手段と、
前記箱体の内部空間において、前記反転出力手段が出力した電気信号を音波として出力する電気音響変換手段とを有することを特徴とする請求項1に記載された音響パネル。 - 複数の前記音響セルが配列されて構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された音響パネル。
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JP2019164505A (ja) * | 2018-03-19 | 2019-09-26 | アルプスアルパイン株式会社 | 入力装置 |
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JP2005099402A (ja) * | 2003-09-25 | 2005-04-14 | Toyota Motor Corp | 吸音構造体 |
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