JP2015001606A - 情報表示バンドおよびその使用方法 - Google Patents
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Abstract
Description
手荷物用バンドである情報表示バンド110は、紙やフィルムなどで構成された長尺帯状のバンド基材111と、このバンド基材111の裏面側に設けた自着接着剤層116と、を有している。情報表示バンド110は、短辺方向と略平行に形成する切断用ミシン目112により、バンド基材111をバンド本体113と、切離し片114と、に切り離し可能に区画している。
この識別情報117は、バンド本体113および切離し片114に同一の内容をそれぞれ表示して、バンド本体113と切離し片114との情報を紐付ける役目を果たしている。
また、バンド本体113から切離し片114を切り離す際、切離し片114は薄くて腰が弱いために、切断用ミシン目112だけでは切り離しにくいという不便さがあった。
クロークや手荷物預かり所などに手荷物を預けた利用者にとっては、手荷物を引き取るまで引換券となる切離し片114を紛失しないように管理する必要があるが、例えば、利用者のズボンのポケットなどに入れて持ち歩く場合、切離し片114自体が薄片であるために、折れ曲がったり損傷したりして識別情報117を読み取れなくなる恐れがある。
特に、識別情報117がバーコードである場合は、スキャナーでの読み取りが困難となってしまう。
さらに、切離し片114は、小片であるために紛失することもあった。
また本発明は、引換券である切離し片が折れ曲がりにくく、かつ損傷しにくい情報表示バンドを提供することを課題とする。
さらに本発明は、手荷物の持ち手などの被巻付け部に巻き付ける際に、その作業を容易にする情報表示バンドを提供することを課題とする。
また、本発明の情報表示バンドの使用方法は、長尺帯状のバンド基材と、このバンド基材の表面側に識別情報を表示可能な感熱発色剤層と、このバンド基材の裏面側に形成する自着接着剤層と、を有し、バンド基材は、これを短辺方向に形成し、バンド基材をバンド本体および切離し片と、に切り離し可能に連接する切断用ミシン目と、切離し片を2つ折り可能な折り目線と、を有する情報表示バンドの使用方法であって、バンド本体および切離し片の感熱発色剤層に識別情報をそれぞれ表示した後に、折り目線により切離し片を2つ折りにして自着接着剤層どうしを互いに貼り合わせて一体にする作業と、バンド本体の一端部と他端部の自着接着剤層どうしを互いに貼り合わせてループを形成することにより、手荷物の持ち手などの被巻付け部に巻き付ける作業と、切断用ミシン目により前記バンド本体から切離し片を切り離す作業と、を含む。
さらに、バンド本体および切離し片には、同一の内容の識別情報をそれぞれ表示している。
切離し片には、第1の情報表示部および第2の情報表示部を有している。
第1の情報表示部および第2の情報表示部は、折り目線を介して線対称な形状であることが望ましい。
第1の情報表示部および第2の情報表示部の少なくとも一方に、付加価値情報が表示されている。
バンド本体の裏面側におけるその中央領域には、自着接着剤層による一対の両端部側貼付け領域を残して非接着性領域を設けている。
非接着性領域は、自着接着剤層に接着剤不活性剤層を積層することにより、これを形成している。
非接着性領域は、自着接着剤層を設けないことにより、これを形成している。
バンド本体には、その一端部に破断用切込みが形成されている。
情報表示バンドは、手首や足首などの被巻付け部にループ状に巻き付け可能なリストバンドである。
また本発明は、折り目線により切離し片を2つ折りにして厚みを持たせることで、保管時に折れ曲がりや損傷が防止できる。
さらに本発明は、切離し片を2つ折りしてから、手荷物の持ち手などの被巻付け部にバンド本体を巻き付けるので、先に2つ折りした切離し片が目安となってバンド本体の巻き付け作業が容易になるという効果を奏する。
図1は、本発明の第1の実施例による情報表示バンド10を表面側から見た平面図である。図2は、図1のa―a線断面図である。
図1に示すように、情報表示バンド10は、長尺帯状のバンド基材11と、このバンド基材11の表面側に設けた感熱発色剤層15と、バンド基材11の裏面側に設けた自着接着剤層16と、を有している。
破断用切込み19は、バンド本体13の長手方向の少なくとも一方端に複数まとまって設けることが望ましい。破断用切込み19は、略U字形状で、その両端を結ぶ線分はバンド基材11の短辺方向に略平行である。破断用切込み19の略U字形状の開放向きは、隣どうしが互い違い(180度回転した向き)に配置形成してある。
折り目線21は、本実施例では切断用ミシン目12と同一構成のミシン目により形成されているが、これに限ることなく、スジ押し加工により折り目線を形成してもよい。
第1の情報表示部22および第2の情報表示部23の少なくとも一方には、電子プリンタ(不図示)により、バンド本体13に表示される識別情報17と同一の内容の識別情報17が印字されている。
もちろん、第1の情報表示部22および第2の情報表示部23の少なくとも一方には、バンド本体13に表示される識別情報17と異なる情報を印字してもよい。
具体的には、第1の情報表示部22および第2の情報表示部23のうち、識別情報17を印字しない側においては、抽選や割引などに関する付加価値情報24を表示し、クーポン券として利用可能である。
上記情報表示バンド10を長手方向に複数連ねて形成し、その一端部を円筒形状の巻芯25に固着させて巻回すると、図3に示すロール状の情報表示バンド連続体30になる。このロール状の情報表示バンド連続体30は、バンド基材11の裏面側に設けられた自着接着剤層16がロールの内周側に、バンド基材11の表面側に設けられた感熱発色剤層15がロールの外周側に位置する形態である。
ロール状の情報表示バンド連続体30(図3)は、電子プリンタ(不図示)の供給部に装填されて識別情報17を印字する。ロール状の情報表示バンド連続体30は、電子プリンタのサーマルヘッドの部分においてバンド本体13と、切離し片14の第1の情報表示部22および第2の情報表示部23のどちらか一方に同一の識別情報17(たとえば文字や数字、あるいはバーコードなど)をそれぞれ印字する。第1の情報表示部22および第2の情報表示部23のうち、識別情報17を印字しない側には抽選や割引などに関する付加価値情報24が印字される。そして、情報表示バンド連続体30は、各情報表示バンド10間に形成する切断用ミシン目31で切り離すことにより、単葉の情報表示バンド10を得る(図4、図5、図6(1))。
そして、情報表示バンド10のバンド本体13を手荷物の持ち手に掛け回し、バンド本体13の両端部の裏面側に形成する自着接着剤層16どうしを貼り合わせて手荷物の持ち手にループ状に巻き付ける(図6(3))。その際、切離し片14は、手荷物の持ち手から立体的に突出して起立した状態になっている。
その後に、手荷物の持ち手に巻き付けられたバンド本体13から切断用ミシン目12を介して切離し片14を切り離して、引換券として利用者に手渡す(図6(4))。
また、情報表示バンド10は、先に2つ折りした切離し片14を目安にして、バンド本体13の両端部の自着接着剤層16どうしを互いに貼り合わせるので、バンド本体13の被巻付け部Wへの巻き付け作業が容易になる。
また、情報表示バンド10は、切離し片14を折り目線21で折り返し、その裏面側の自着接着剤層16どうしを貼り合わせるので、多少のべた付きがある自着接着剤層16を剥き出し状態にすることなく、切離し片14を保管する際、その取り扱いが簡便になる。
さらに、情報表示バンド10は、切離し片14に2つ折り可能な折り目線21を形成し、この折り目線第1の情報表示部22と第2の情報表示部23との境界で折り返して自着接着剤層16どうしを貼り合わせ、切離し片14自体に厚みを持たせることができるので、切離し片14を引換券として保管する際に折れ曲がりにくく、かつ、損傷しにくいという効果が生じる。すなわち、切離し片14を2つ折りにして補強することで、切離し片14の腰が強くなり強度を高めることができる。
さらに、情報表示バンド10は、バンド本体13の自着接着剤層16どうしを接着した部分に破断用切込み19を複数設け、無理に剥がすと破断用切込み19がきっかけとなってバンド本体13が破断するので、貼替えや再利用などの不正行為を防止できる。
さらに、情報表示バンド10は、切離し片14の第1の情報表示部22または第2の情報表示部23に抽選や割引などに関する付加価値情報24が印字されているので、クーポン券として利用可能であり、利用者に付加価値を提供することができ、サービスの質の向上を図れる。例えば、ホテルのクロークで使用される手荷物用バンドの場合、そのホテル内のレストランやバーにおいて飲食の割引サービスを受けられるなどの付加価値情報24が、切離し片14の第1の情報表示部22および第2の情報表示部23のどちらか一方に印字することによって、手荷物を保管する側にとっても、集客の向上が期待できる。
図7は、本発明の第2の実施例による情報表示バンド40の断面図であって、情報表示バンド40においては、バンド本体13の裏面側における中央領域において、たとえば紫外線硬化型ニスなどを塗工することにより、接着剤不活性剤層(非接着性領域)26を形成している。
この接着剤不活性剤層26を自着接着剤層16に積層することにより、自着接着剤層16による一対の両端部側貼付け領域16Aを残して非接着性領域26を形成することができる。
情報表示バンド40における他の構成は、第1の実施例による情報表示バンド10と同一である。
図8は、本発明の第3の実施例による情報表示バンド50の断面図である。
この情報表示バンド50は、バンド基材11の裏面側においてその左右両端部側にのみ自着接着剤層16による両端部側貼付け領域16Aを間欠的に自着接着剤を塗布することにより、すなわち、被巻付け部Wが接触する領域である中央部分には自着接着剤層16を設けないことにより、非接着性領域16Aを形成している。
情報表示バンド50における他の構成は、第1の実施例による情報表示バンド10および第2の実施例による情報表示バンド40と同一である。また、効果においては、第2の実施例と同一である。
図9は、本発明の第4の実施例による情報表示バンド60の表面側から見た平面図である。
情報表示バンド60は、切離し片14の第2の情報表示部23のみを短辺方向に突出させて形成してもよい。もちろん、第2の情報表示部23と第1の情報表示部22とを入れ替えて突出させることもできる。
情報表示バンド60における他の構成は、第1の実施例による情報表示バンド10および第2の実施例による情報表示バンド40および第3の実施例による情報表示バンド50と同一である。
リストバンドである情報表示バンド10、40、50、60のバンド本体13および切離し片14に同一の識別情報17をそれぞれ表示して、バンド本体13は、手首や足首などの被巻付け部Wに巻き付けて、利用者や入場者を識別管理するために使用し、切離し片14は、識別情報17以外に付加価値情報24を表示して、バンド本体13から切り離した後に、割引などのクーポン券、キャンペーンなどの抽選券または応募券として使用することができる。
また、上記構成部材の数、位置、形状などは上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状などにすることができる。
11 バンド基材
12 切断用ミシン目
13 バンド本体
14 切離し片
15 感熱発色剤層
16 自着接着剤層
16A バンド本体13における自着接着剤層16の両端部側貼付け領域
17 識別情報
18 固定情報
19 破断用切込み
21 折り目線
22 第1の情報表示部
23 第2の情報表示部
24 付加価値情報
25 巻芯
26 接着剤不活性剤層(非接着性領域)
30 情報表示バンド連続体
31 各情報表示バンド10間に形成する切断用ミシン目
110 情報表示バンド(従来、図9)
111 バンド基材
112 切断用ミシン目
113 バンド本体
114 切離し片
116 自着接着剤層
117 識別情報
W 被巻付け部
Claims (11)
- 長尺帯状のバンド基材と、
このバンド基材の表面側に識別情報を表示可能な感熱発色剤層を形成するとともに、このバンド基材の裏面側に自着接着剤層を形成し、手荷物の持ち手などの被巻付け部にループ状に巻付け可能な情報表示バンドであって、
この情報表示バンドは、その短辺方向に形成する切断用ミシン目により、バンド本体と切離し片とに切り離し可能に連接し、
前記切離し片には、これを2つ折り可能とする折り目線を形成していることを特徴とする情報表示バンド。 - 前記バンド本体および前記切離し片には、同一の内容の識別情報をそれぞれ表示していることを特徴とする請求項1記載の情報表示バンド。
- 前記切離し片には、第1の情報表示部および第2の情報表示部を有していることを特徴とする請求項1記載の情報表示バンド。
- 前記第1の情報表示部および前記第2の情報表示部は、前記折り目線を介して線対称な形状であることを特徴とする請求項1また3記載の情報表示バンド。
- 前記第1の情報表示部および前記第2の情報表示部の少なくとも一方に、付加価値情報が表示されていることを特徴とする請求項3または4記載の情報表示バンド。
- 前記バンド本体の裏面側におけるその中央領域には、前記自着接着剤層による一対の両端部側貼付け領域を残して非接着性領域を設けていることを特徴とする請求項1記載の情報表示バンド。
- 前記非接着性領域は、前記自着接着剤層に接着剤不活性剤層を積層することにより、これを形成していることを特徴とする請求項6または7記載の情報表示バンド。
- 前記非接着性領域は、前記自着接着剤層を設けないことにより、これを形成していることを特徴とする請求項6ないし8記載の情報表示バンド。
- 前記バンド本体には、その一端部に破断用切込みが形成されていることを特徴とする請求項1記載の情報表示バンド。
- 前記情報表示バンドは、手首や足首などの被巻付け部にループ状に巻き付け可能なリストバンドであることを特徴とする請求項1ないし請求項11の情報表示バンド。
- 長尺帯状のバンド基材と、
このバンド基材の表面側に識別情報を表示可能な感熱発色剤層と、
このバンド基材の裏面側に形成する自着接着剤層と、を有し、
前記バンド基材は、
これを短辺方向に形成し、前記バンド基材をバンド本体および切離し片と、に切り離し可能に連接する切断用ミシン目と、
前記切離し片を2つ折り可能な折り目線と、を有する情報表示バンドの使用方法であって、
前記バンド本体および前記切離し片の感熱発色剤層に識別情報をそれぞれ表示した後に、前記折り目線により前記切離し片を2つ折りにして自着接着剤層どうしを互いに貼り合わせて一体にする作業と、
前記バンド本体の一端部と他端部の自着接着剤層どうしを互いに貼り合わせてループを形成することにより、手荷物の持ち手などの被巻付け部に巻き付ける作業と、
前記切断用ミシン目により前記バンド本体から切離し片を切り離す作業と、を含むことを特徴とする情報表示バンドの使用方法。
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