JP2015000701A - 操舵装置 - Google Patents

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智樹 新井
Tomoki Arai
智樹 新井
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Abstract

【課題】過大トルクによって損傷した部材の交換作業を容易にした操舵装置を提供する。
【解決手段】複数の回転軸の一つを第1軸47および第2軸48で構成し、第1軸47および第2軸48に、第1軸47および第2軸48を相対回転可能にかつ軸方向に相対移動不能に連結する回転許容機構と、第1回転伝達機構80と、第1軸47および第2軸48の所定の相対回転後に第1軸47および第2軸48を回転伝達可能に連結する第2回転伝達機構84を設け、第1回転伝達機構は、第1軸側に穿孔された第1穴81と、この第1穴に対応する位置で第2軸側に穿孔された第2穴82と、第1穴および前記第2穴のまたがる位置に配置され、所定の回転トルク以上の時に破断する第1干渉部材83とからなり、第1干渉部材83を交換するために第1穴81および第2穴82のいずれか一方は、外部に開口している。
【選択図】図4

Description

本発明は、過大トルクを吸収するとともに過大トルク後も操舵できるようにした操舵装置に関する。
このような操舵装置として、図9(特許文献1)に示すようなものがある。
このものは、ハンドル100の回転をステアリングシャフト110、中間軸120、ピニオンシャフト150に伝え、ピニオンギヤ150aおよびラックギヤ151aによって、ピニオンシャフト150の回転運動をラック軸151の直線運動に変換し、転蛇輪160の向きを変えている。
中間軸120は、第1軸121と、第2軸130とを有し、第1軸121および第2軸130は互いに軸方向にずれている。第1軸121の穴に二面取りされた規制部122が形成され、第2軸130の軸に二面取りされた被規制部131が形成されている。第1軸121の回転は、規制部122および被規制部131を介して第2軸130に伝えられる。
転蛇輪160が縁石170に乗り上げるなど過大トルクがかかると、第2軸130の強度低減部132が剪断される。その後、第1軸121の回転は、第1軸121および第2軸130間に配置されたトレランスリング140を介して第2軸130に伝えることができる。このように、操舵装置で転蛇輪160を操舵できる状態で、整備工場に車両が搬送され、整備工場にて車両の操舵装置の損傷具合を確認する。
特開2012−62991号公報
第2軸130の強度低減部132以外に操舵装置の損傷が確認されなければ、第2軸130を交換する作業を行う。操舵装置のコラム機構およびラックアンドピニオン機構に対し中間軸120を取り外し、中間軸120を分解して第2軸130を交換し、中間軸120を再組立し、コラム機構およびラックアンドピニオン機構に対し中間軸120を取付ける。このように、操舵装置から中間軸120を取り外し、中間軸120を分解組立しなければ、第2軸130を交換できず、この作業が大変であった。本発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、過大トルクによって損傷した部材の交換作業を容易にした操舵装置を提供することである。
上記課題を解決する回転伝達装置は、ハンドルの回転によって操舵輪の操舵が行われるように前記ハンドルおよび前記操舵輪の間に複数の回転軸および直動軸を設けた操舵装置において、前記複数の回転軸の一つを第1軸および第2軸で構成し、前記第1軸および前記第2軸を相対回転可能にかつ軸方向に相対移動不能に連結する回転許容機構と、前記第1軸および前記第2軸を回転伝達可能に連結し、所定の回転トルク以上の時に破断して第1軸および第2軸の相対回転を許容する第1回転伝達機構と、前記第1軸および前記第2軸の所定の相対回転後に前記第1軸および前記第2軸を回転伝達可能に連結する第2回転伝達機構とを備え、前記第1回転伝達機構は、前記第1軸側に穿孔された第1穴と、この第1穴に対応する位置で前記第2軸側に穿孔された第2穴と、前記第1穴および前記第2穴のまたがる位置に配置され、前記所定の回転トルク以上の時に破断する第1干渉部材とからなり、前記第1干渉部材を交換するために前記第1穴および前記第2穴のいずれか一方は、外部に開口していることを特徴とするものである。
上記構成によれば、第1軸および第2軸を操舵装置から取り外さなくても、外部に開口している前記第1穴および前記第2穴のいずれか一方から、第1干渉部材を取り出すことができる。この結果、過大トルクによって損傷した部材の交換作業を容易にした操舵装置を提供することができる。
上記課題を解決する回転伝達装置は、請求項1に記載の前記第2回転伝達機構が、前記第1軸側に穿孔された第3穴と、前記第1軸および前記第2軸の前記所定の相対回転後の前記第3穴に対応する位置で前記第2軸側に穿孔された第4穴と、前記第3穴および前記第4穴のいずれか一方に配置され、前記第3穴および前記第4穴が対応したときに、前記第3穴および前記第4穴のまたがる位置に配置される第2干渉部材と、前記第3穴および前記第4穴のいずれか一方の外部に開口する位置に着脱可能に取付けられる詰栓とからなることを特徴とするものである。
上記構成によれば、過大トルクによって損傷した部材の交換作業を容易にした操舵装置を提供することができる。さらに、詰栓を外して第2干渉部材を、第3穴および第4穴のまたがる位置から、第3穴および第4穴のいずれか一方に配置される位置へ動かすことができるので、第2干渉部材の復帰作業を容易にした操舵装置を提供することができる。
上記課題を解決する回転伝達装置は、請求項1に記載の前記複数の回転軸の一部によってインターミディエイトシャフトを構成し、前記インターミディエイトシャフトの一部品である前記回転軸を前記第1軸および前記第2軸で構成したことを特徴とするものである。
上記構成によれば、インターミディエイトシャフトはサービスマンがアプローチしやすい位置に配置され、インターミディエイトシャフトに第1干渉部材および第2干渉部材が設けられているので、過大トルクによって損傷した部材の交換作業をより容易にし、第2干渉部材の復帰作業をより容易にした操舵装置を提供することができる。
上述した構成によれば、第1軸および第2軸を操舵装置から取り外さなくても、外部に開口している前記第1穴および前記第2穴のいずれか一方から、第1干渉部材を取り出すことができる。この結果、過大トルクによって損傷した部材の交換作業を容易にした操舵装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態にかかる操舵装置の全体構成図である。 本発明の第1実施形態にかかる図1のコラム機構側の一部拡大図である。 本発明の第1実施形態にかかる図1のギヤ機構側の一部拡大図である。 本発明の第1実施形態にかかる図3の第2軸部側の一部拡大図である。 本発明の第1実施形態にかかる図4のA−A線断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる図4のB−B線断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる図4相当の拡大図である。 本発明の第2実施形態にかかる図7のC−C線断面図である。 従来における操舵装置の全体構成図である。
本発明の第1実施形態について、図1乃至図4を参酌しつつ説明する。図1は操舵装置の全体構成図であり、図2は図1のコラム機構側の一部拡大図であり、図3は図1のギヤ機構側の一部拡大図であり、図4は第2軸部側の一部拡大図であり、図5は図4のA−A線断面図であり、図6は図5のB−B線断面図である。
図1に示すように操舵装置は、一端にハンドルを取付けるコラム機構10と、両端にボールジョイントを介して転舵輪を連結するギヤ機構75と、コラム機構10の出力軸22およびギヤ機構75のピニオンシャフト76を互いに回転連結するインターミディエイトシャフト40とを有する。
図1および図2に示すようにコラム機構10は、円筒形状のステアリングチューブ11と、このステアリングチューブ11に回転可能に支持されたステアリングシャフト15と、ステアリングチューブの他端に嵌合固定されたロアーハウジング20と、ロアーハウジング20に回転可能に支持された入力軸21と、ロアーハウジング20に回転可能に支持された出力軸22と、入力軸21および出力軸22を回転連結したトーションバー23と、入力軸21および出力軸22の相対回転からトルクを検出する図略のトルクセンサと、トルクに応じて作動する図略の電動モータと、電動モータの回転を減速して出力軸22に伝える減速機構28とを有する。
ステアリングシャフト15の一端には図略のハンドルが取付けられ、ステアリングシャフト15の他端に入力軸21が回転連結されている。入力軸21および出力軸22はトーションバー23を介して回転連結されている。出力軸22の他端にはインターミディエイトシャフト40が回転連結されている。こうしてハンドルの回転は、ステアリングシャフト15、入力軸21、トーションバー23、出力軸22を介してインターミディエイトシャフト40に伝えられる。
ステアリングチューブ11は、アッパーチューブ12と、ロアーチューブ13とからなり、ロアーチューブ13はアッパーチューブ12に対し軸方向に伸縮可能に嵌合されている。アッパーチューブ12にアッパーブラケット30が取付けられ、ロアーハウジング20にロアーブラケット35が一体形成されている。アッパーブラケット30およびロアーブラケット35は車体に固定され、こうすることでコラム機構10が車体に固定される。
減速機構28は、ウォームギヤと、ウォームホィールギヤとからなり、ウォームギヤは電動モータの駆動軸に回転連結され、ウォームホィールギヤは出力軸22の外周に嵌合固定されている。
出力軸22は、玉軸受26を介してロアーハウジング20に回転可能に支持され、入力軸21の他端は、樹脂シート27を介して出力軸22に回転可能に支持されている。トーションバー23の他端は、ピン25を介して出力軸22に回転連結されている。出力軸22、入力軸21およびトーションバー23は、互いに同軸に配置されている。
出力軸22の他端外周には、雄セレーション22b、おねじ22cが他端から順に形成されている。雄セレーション22bは、第1ヨーク51の雌セレーション52にセレーション嵌合される。
図1および図3に示すようにギヤ機構75は、ピニオンシャフト76と、ピニオンシャフト76に噛合する図略のラック軸と、ピニオンシャフト76を回転可能に支持する図略のギヤハウジングと、ラック軸を挿通可能に支持する図略のラックハウジングとを有する。ギヤ機構75は、ピニオンシャフト76の回転をラック軸の軸方向の移動に変換する機能を有する。ピニオンシャフト76の一端は、インターミディエイトシャフト40に回転連結され、ラック軸の両端は図略のボールジョイントを介して転舵輪に連結されている。
ピニオンシャフト76の一端外周には、雄セレーション77が形成されている。雄セレーション77は、第4ヨーク71の雌セレーション72にセレーション嵌合される。
図1乃至図3に示すようにインターミディエイトシャフト40は、コラム機構10側の第1自在継手50と、ギヤ機構75側の第2自在継手70と、第1自在継手50および第2自在継手70を軸方向に伸縮可能にかつ回転伝達可能に繋ぐ伸縮機構43とを有する。インターミディエイトシャフト40は、コラム機構10の回転をギヤ機構75に伝達する機能を有するとともに、車両衝突時に伸縮機構43が縮小方向に作動することによって衝撃を吸収する機能を有する。
図1および図2に示すように第1自在継手50は、出力軸22に回転連結された第1ヨーク51と、第2ヨーク41と、第1ヨーク51および第2ヨーク41を直交する2軸線回りに旋回可能に連結する十字軸60とを有する。
第1ヨーク51は、二股形状の部分と、軸状の部分とからなり、二股形状の部分に係止穴が径方向に貫通して形成され、二股形状の部分の係止穴には、十字軸60のカップ62が嵌合されている。軸状の部分の内周には、雌セレーション52が一端より軸方向に形成されている。軸状の部分には、円周上1カ所で外周から雌セレーション52まで半径方向に貫通するスリット53が形成されている。また、スリット53は軸状の部分の一端より軸方向に形成されている。軸状の部分には、スリット53を挟んで両側に貫通する貫通穴が形成され、貫通穴に締め付けボルトが挿入されるようなっている。締め付けボルトによって、スリット53の幅が狭くなる方向に軸状の部分の一部分を締め付けると、雌セレーション52の内径が小さくなり、軸状の部分に出力軸22が締め付け固定されるようになっている。
第2ヨーク41は、二股形状の部分と、軸状の部分とからなり、二股形状の部分に係止穴が径方向に貫通して形成され、二股形状の部分の係止穴には、十字軸60のカップ62が嵌合されている。軸状の部分の内周には、伸縮機構43の第1軸部44が一体形成されている。
十字軸60は、十字形状の十字本体61と、円筒ころと、カップ62とを有する。十字本体61は90度毎に等間隔に配置された4つの軸部を有し、カップ62は円筒状のカップ形状を有する。カップ62は係止穴に嵌合され、回り止めされている。カップ62および軸部間には、複数の円筒ころが配置され、カップ62に対し十字本体61が回転可能に支持される。
図1および図3に示すように第2自在継手70は、第3ヨーク46と、ピニオンシャフト76に回転連結された第4ヨーク71と、第3ヨーク46および第4ヨーク71を直交する2軸線回りに旋回可能に連結する十字軸60とを有する。
第4ヨーク71は、二股形状の部分と、軸状の部分とからなり、二股形状の部分に係止穴72aが径方向に貫通して形成され、二股形状の部分の係止穴72aには、十字軸60のカップ62が嵌合されている。軸状の部分の内周には、雌セレーション72が他端より軸方向に形成されている。軸状の部分には、円周上1カ所で外周から雌セレ−ション72まで貫通するスリット73が形成されている。スリット73は軸状の部分の他端より軸方向に形成されている。軸状の部分には、スリット73を挟んで両側に貫通する貫通穴74が形成され、貫通穴74に締め付けボルトが挿入されるようなっている。締め付けボルトによって、スリット73の幅が狭くなる方向に軸状の部分の一部分を締め付けると、雌セレ−ション72の内径が小さくなり、軸状の部分にピニオンシャフト76が締め付け固定される。
第3ヨーク46は、二股形状の部分48と、軸状の部分47とからなり、二股形状の部分48に係止穴48bが径方向に貫通して形成され、二股形状の部分48の係止穴48bには、十字軸60のカップ62が嵌合されている。二股形状の部分48および軸状の部分47の間には、二股形状の部分48および軸状の部分47を相対回転可能にかつ軸方向に相対移動不能に連結する回転許容機構が設けられている。二股形状の部分48および軸状の部分47の間には、第1回転伝達機構80および第2回転伝達機構84が設けられている。第1回転伝達機構80は、所定の回転トルク以上の時に破断して二股形状の部分48および軸状の部分47の相対回転を許容する機能を有している。第2回転伝達機構94は、所定の相対回転後に二股形状の部分48および軸状の部分47を回転伝達可能に連結する機能を有している。軸状の部分47には、伸縮機構43の第2軸部45が一体形成されている。
軸状の部分47の外周には、円筒形状の嵌合外周面47aが他端より軸方向に形成され、嵌合外周面47aの一端より外径方向に延びる段面47bが形成されている。軸状の部分47には、他端より軸方向に第1盲穴が形成され、第1盲穴の内周に奥側でめねじ47cが形成されている。嵌合外周面47aおよび第1盲穴は、軸状の部分47と同軸に形成されている。二股形状の部分48の内周には、円筒形状の嵌合内周面48aが一端より軸状の部分47の軸方向に形成されている。嵌合内周面48aには嵌合外周面47aが回転可能に嵌合され、二股形状の部分48の一端面に段面47bが摺動可能に当接している。第1盲穴に連結ボルト49が嵌合され、連結ボルト49の軸部の一端側の外周にめねじ47cに螺合するおねじ49bが形成されている。連結ボルト49の他端側には、外径方向に延びる頭部49aが形成されている。二股形状の部分48の一部分である板状部分が、段面47bおよび頭部49aによって軸方向に挟み込まれている。
嵌合内周面48aと、嵌合外周面47aと、段面47bと、連結ボルト49とによって、二股形状の部分48および軸状の部分47を相対回転可能にかつ軸方向に相対移動不能に連結する回転許容機構が構成される。
図4に示すように、軸状の部分47には、嵌合外周面47aから内径方向に第2盲穴81が円周上2カ所で穿孔されている。二股形状の部分48の一部分である板状部分には、第2盲穴81と対応する位置で第2取付穴82が貫通して形成されている。第2盲穴81および第2取付穴82に円筒状の第1干渉ピン83が圧入嵌合されている。
第2盲穴81と、第2取付穴82と、第1干渉ピン83とによって、所定の回転トルク以上の時に破断して二股形状の部分48および軸状の部分47の相対回転を許容する第1回転伝達機構80が構成される。第1干渉ピン83は樹脂製であり、第1干渉ピン83は所定の回転トルク以上の時に剪断される強度を有するものが使用される。
図4乃至図6に示すように、軸状の部分47には、嵌合外周面47aから内径方向に第3盲穴85が円周上2カ所で穿孔されている。二股形状の部分48の一部分である板状部分には、第3盲穴85と軸方向に対応し、円周方向に90度ずれた位置で第3取付穴86が貫通して形成されている。第3取付穴86に円筒状の第2干渉ピン87が移動可能に嵌合され、第3取付穴86に詰栓89が螺合されることによって、第3取付穴86の外径側が閉塞されている。第2干渉ピン87および詰栓89間には圧縮ばね88が介挿され、二股形状の部分48および軸状の部分47の間に相対回転が生じて第3盲穴85および第3取付穴86が対応したときに、第2干渉ピン87の一部を第3盲穴85に挿入する機能を持っている。
第3盲穴85と、第3取付穴86と、第2干渉ピン87、圧縮ばね88とによって、二股形状の部分48および軸状の部分47の所定の相対回転後に二股形状の部分48および軸状の部分47を回転伝達可能に連結する第2回転伝達機構84が構成される。第2干渉ピン87は鉄製であり、第2干渉ピン87は所定の回転トルク以上になっても剪断されない強度を有するものが使用される。
図1乃至図3に示すように伸縮機構43は、第2ヨーク41に一体形成された円筒形状の第1軸部44と、第3ヨーク46に一体形成された軸状の第2軸部45とを有する。第1軸部44の内周には、雌セレーション44aが形成され、第2軸部45の外周には、雄セレーション45aが形成され、雌セレーション44aに雄セレーション45aがセレーション嵌合されている。伸縮機構43は、車両の衝突時に収縮して衝突時の衝撃を吸収する機能を有する。
続いて、第1実施形態の操舵装置の動作を説明する。
図1に示すように、ハンドルの回転は、ステアリングシャフト15、入力軸21、トーションバー23、出力軸22を介してインターミディエイトシャフト40の第1ヨーク51に伝えられる。さらに、十字軸60、第2ヨーク41、第1軸部44、第2軸部45、第3ヨーク46、十字軸60、第4ヨーク71を介してピニオンシャフト76に伝えられる。ピニオンシャフト76の回転は、ラック軸の軸方向の移動に変換され、転舵輪の向きを変えることができる。
図3および図4に示すように、第2軸部45の回転は、軸状の部分47、第1干渉ピン83を介して第3ヨーク46の二股形状の部分48に伝えられる。転蛇輪が縁石に乗り上げるなど過大トルクがかかると、第1干渉ピン83に剪断力が作用し、過大トルクが所定の回転トルク以上になると第1干渉ピン83が剪断される。第1干渉ピン83で剪断されることによって、操舵装置の第1干渉ピン83以外に大きな回転トルクが作用するのを防止することができ、操舵装置の第1干渉ピン83以外に損傷を与えることを防止できる。
第1干渉ピン83の剪断後、転蛇輪の動きあるいはハンドルの回転によって、軸状の部分47および二股形状の部分48間で相対回転が生ずる。第3盲穴85に第3取付穴86が対応すると、第3取付穴86に配置された第2干渉ピン87が、圧縮ばね88によって第3盲穴85および第3取付穴86にまたがる位置へ移動する(図6)。第2軸部45の回転は、軸状の部分47、第2干渉ピン87を介して第3ヨーク46の二股形状の部分48に伝えられる。第1干渉ピン83の剪断前、第3盲穴85および第3取付穴86間に所定の位相のずれを有し、第1干渉ピン83の剪断後、第3盲穴85および第3取付穴86が互いに対応し、ハンドルに所定の位相のずれが発生する。運転手は、これを見て、車両を整備工場へ搬送する。
整備工場のサービスマンは、ハンドルの所定の位相のずれを見て、操舵装置の点検を実施する。操舵装置の第1干渉ピン83以外の損傷の有無を確認し、損傷があれば部品を交換し、損傷が確認されなければ、第1干渉ピン83を交換する。
続いて、第1干渉ピン83の交換作業および第2干渉ピン87の復帰作業について、説明する。
第2取付穴82に残っている第1干渉ピン83を工具を使って抜き出す。詰栓89を緩め、詰栓89を取り除くことによって、第3取付穴86の外径側を開口させる。第3取付穴86から圧縮ばね88および第2干渉ピン87を抜き取る。軸状の部分47および二股形状の部分48間で相対回転させ、第2盲穴81および第2取付穴82を互いに対応させる。第2盲穴81に残っている第1干渉ピン83を工具を使って抜き出す。新しい第1干渉ピン83を第2盲穴81および第2取付穴82に圧入嵌合する。第3取付穴86に第2干渉ピン87、圧縮ばね88の順に挿入し、第3取付穴86の外径側に詰栓89を螺合させ、第3取付穴86の外径側を閉塞する。こうして、第1干渉ピン83の交換作業および第2干渉ピン87の復帰作業が完了する。
図面作成の便宜上、出力軸22、第1軸部44、第2軸部45、ピニオンシャフト76を互いに同軸に配置したが、出力軸22および第1軸部44間で所定の角度を有し、第2軸部45およびピニオンシャフト76間で所定の角度を有する。この結果、出力軸22に対しピニオンシャフト76が同速度で回転するために、第1自在継手50および第2自在継手70間で回転方向に所定の位相差を有する。
本発明の第2実施形態について、図7および図8を参酌しつつ説明する。図7は図4相当の拡大図であり、図8は図7のC−C線断面図である。
第1実施形態は、第1干渉ピン83および第2干渉ピン87を軸状の部分47および二股形状の部分48に第2軸部45の半径方向に配置した。第2実施形態は、第1干渉ピン93および第2干渉ピン97を連結ボルト49の頭部49cおよび二股形状の部分48に軸状の部分47の軸線と平行に配置した。第2実施形態の第1実施形態と同一の部品および部位については、第1実施形態と同一の説明となるので、同一番号を付与するとともに説明を割愛する。
第2実施形態における連結ボルト49の頭部49cは、第1干渉ピン93および第2干渉ピン97を収容するため、第1実施形態における連結ボルト49の頭部49aよりも、径が大きく、軸方向に厚さが大きい。
二股形状の部分48の一部分である板状部分には、頭部49c側の端面から軸方向に第2盲穴91が円周上2カ所で穿孔されている。頭部49cには、第2盲穴91と対応する位置で第2取付穴92が貫通して形成されている。第2盲穴91および第2取付穴92に円筒状の第1干渉ピン93が圧入嵌合されている。
第2盲穴91と、第2取付穴92と、第1干渉ピン93とによって、所定の回転トルク以上の時に破断して二股形状の部分48および軸状の部分47の相対回転を許容する第1回転伝達機構90が構成される。第1干渉ピン93は樹脂製であり、第1干渉ピン93は所定の回転トルク以上の時に剪断される強度を有するものが使用される。
二股形状の部分48の一部分である板状部分には、頭部49c側の端面から軸方向に第3盲穴95が円周上2カ所で穿孔されている。頭部49cには、第3盲穴95と同一円上に配置され、円周方向に90度ずれた位置で第3取付穴96が貫通して形成されている。第3取付穴96に円筒状の第2干渉ピン87が軸方向移動可能に嵌合され、第3取付穴96に詰栓99が螺合されることによって、第3取付穴96の外径側が閉塞されている。第2干渉ピン97および詰栓99間には圧縮ばね98が介挿され、二股形状の部分48および軸状の部分47の間に相対回転が生じて第3盲穴95および第3取付穴96が対応したときに、第2干渉ピン97の一部を第3盲穴95に挿入する機能を持っている。
第3盲穴95と、第3取付穴96と、第2干渉ピン97、圧縮ばね98とによって、二股形状の部分48および軸状の部分47の所定の相対回転後に二股形状の部分48および軸状の部分47を回転伝達可能に連結する第2回転伝達機構94が構成される。第2干渉ピン97は鉄製であり、第2干渉ピン97は所定の回転トルク以上になっても剪断されない強度を有するものが使用される。
続いて、第2実施形態の操舵装置の動作を説明する。
図1に示すように、ハンドルの回転は、ステアリングシャフト15、入力軸21、トーションバー23、出力軸22を介してインターミディエイトシャフト40の第1ヨーク51に伝えられる。さらに、十字軸60、第2ヨーク41、第1軸部44、第2軸部45、第3ヨーク46、十字軸60、第4ヨーク71を介してピニオンシャフト76に伝えられる。ピニオンシャフト76の回転は、ラック軸の軸方向の移動に変換され、転舵輪の向きを変えることができる。
第2軸部45の回転は、図7に示すように、軸状の部分47、第1干渉ピン93を介して第3ヨーク46の二股形状の部分48に伝えられる。転蛇輪が縁石に乗り上げるなど過大トルクがかかると、第1干渉ピン93に剪断力が作用し、過大トルクが所定の回転トルク以上になると第1干渉ピン93が剪断される。第1干渉ピン93で剪断されることによって、操舵装置の第1干渉ピン93以外に大きな回転トルクが作用するのを防止することができ、操舵装置の第1干渉ピン93以外に損傷を与えることを防止できる。
第1干渉ピン93の剪断後、転蛇輪の動きあるいはハンドルの回転によって、軸状の部分47および二股形状の部分48間で相対回転が生ずる。第3盲穴95に第3取付穴96が対応すると、第3取付穴96に配置された第2干渉ピン97が、圧縮ばね98によって第3盲穴95および第3取付穴96にまたがる位置へ移動する。第2軸部45の回転は、軸状の部分47、第2干渉ピン97を介して第3ヨーク46の二股形状の部分48に伝えられる。第1干渉ピン93の剪断前、第3盲穴95および第3取付穴96間に所定の位相のずれを有し、第1干渉ピン93の剪断後、第3盲穴95および第3取付穴96が互いに対応し、ハンドルに所定の位相のずれが発生する。運転手は、これを見て、車両を整備工場へ搬送する。
整備工場のサービスマンは、ハンドルの所定の位相のずれを見て、操舵装置の点検を実施する。操舵装置の第1干渉ピン93以外の損傷の有無を確認し、損傷があれば部品を交換し、損傷が確認されなければ、第1干渉ピン93を交換する。
続いて、第1干渉ピン93の交換作業および第2干渉ピン97の復帰作業について、説明する。
第2取付穴92に残っている第1干渉ピン93を工具を使って抜き出す。詰栓99を緩め、詰栓99を取り除くことによって、第3取付穴96の外径側を開口させる。第3取付穴96から圧縮ばね98および第2干渉ピン97を抜き取る。軸状の部分47および二股形状の部分48間で相対回転させ、第2盲穴91および第2取付穴92を互いに対応させる。第2盲穴91に残っている第1干渉ピン93を工具を使って抜き出す。新しい第1干渉ピン93を第2盲穴91および第2取付穴92に圧入嵌合する。第3取付穴96に第2干渉ピン97、圧縮ばね98の順に挿入し、第3取付穴96の外径側に詰栓99を螺合させ、第3取付穴96の外径側を閉塞する。こうして、第1干渉ピン93の交換作業および第2干渉ピン97の復帰作業が完了する。
本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
上述した実施形態は、第3ヨーク46に、二股形状の部分48および軸状の部分47を相対回転可能にかつ軸方向に相対移動不能に連結する回転許容機構と、所定の回転トルク以上の時に破断して二股形状の部分48および軸状の部分47の相対回転を許容する第1回転伝達機構80と、所定の相対回転後に二股形状の部分48および軸状の部分47を回転伝達可能に連結する第2回転伝達機構84とを設けた例について述べた。
他の実施形態として、第2ヨーク41を二股形状の部分および軸状の部分に分割し、二股形状の部分および軸状の部分に上述した回転許容機構と、第1回転伝達機構80と、第2回転伝達機構84とを設けても良い。
上述した実施形態は、第3ヨーク46に、二股形状の部分48および軸状の部分47を相対回転可能にかつ軸方向に相対移動不能に連結する回転許容機構と、所定の回転トルク以上の時に破断して二股形状の部分48および軸状の部分47の相対回転を許容する第1回転伝達機構80と、所定の相対回転後に二股形状の部分48および軸状の部分47を回転伝達可能に連結する第2回転伝達機構84とを設けた例について述べた。
他の実施形態として、ピニオンシャフト76を第1軸および第2軸に分割し、第1軸および第2軸に上述した回転許容機構と、第1回転伝達機構80と、第2回転伝達機構84とを設けても良い。
上述した実施形態は、第2盲穴81および第2取付穴82に円筒状の第1干渉ピン83が圧入嵌合された例について述べた。他の実施形態として、第2盲穴81および第2取付穴82に円筒状の第1干渉ピン83が移動可能に嵌合され、第2取付穴82に詰栓が螺合されることによって、第2取付穴82からの第1干渉ピン83の抜けを防止しても良い。
上述した実施形態は、第3盲穴85および第3取付穴86が対応したときに、圧縮ばね88によって第2干渉ピン87を第3盲穴85および第3取付穴86にまたがる位置へ移動させていた。他の実施形態として、第3盲穴85に磁石の一方の極を配置し、第2干渉ピン87に磁石の他方の極を取付け、第3盲穴85および第3取付穴86が対応したときに、磁石の磁力によって第2干渉ピン87を第3盲穴85および第3取付穴86にまたがる位置へ移動させて良い。
46:第3ヨーク(回転軸)、47:軸状の部分(第1軸)、47a:嵌合外周面(回転許容機構)、47b:段面(回転許容機構)、48:二股形状の部分(第2軸)、48a:嵌合内周面(回転許容機構)、49:連結ボルト(回転許容機構)、80:第1回転伝達機構、81:第2盲穴(第1穴)、82:第2取付穴(第2穴)、83:第1干渉ピン(第1干渉部材)、84:第2回転伝達機構、85:第3盲穴(第3穴)、86:第3取付穴(第4穴)、87:第2干渉ピン(第2干渉部材)、88:圧縮ばね、89:詰栓

Claims (3)

  1. ハンドルの回転によって操舵輪の操舵が行われるように前記ハンドルおよび前記操舵輪の間に複数の回転軸および直動軸を設けた操舵装置において、前記複数の回転軸の一つを第1軸および第2軸で構成し、前記第1軸および前記第2軸を相対回転可能にかつ軸方向に相対移動不能に連結する回転許容機構と、前記第1軸および前記第2軸を回転伝達可能に連結し、所定の回転トルク以上の時に破断して第1軸および第2軸の相対回転を許容する第1回転伝達機構と、前記第1軸および前記第2軸の所定の相対回転後に前記第1軸および前記第2軸を回転伝達可能に連結する第2回転伝達機構とを備え、前記第1回転伝達機構は、前記第1軸側に穿孔された第1穴と、この第1穴に対応する位置で前記第2軸側に穿孔された第2穴と、前記第1穴および前記第2穴のまたがる位置に配置され、前記所定の回転トルク以上の時に破断する第1干渉部材とからなり、前記第1干渉部材を交換するために前記第1穴および前記第2穴のいずれか一方は、外部に開口していることを特徴とする操舵装置。
  2. 前記第2回転伝達機構は、前記第1軸側に穿孔された第3穴と、前記第1軸および前記第2軸の前記所定の相対回転後の前記第3穴に対応する位置で前記第2軸側に穿孔された第4穴と、前記第3穴および前記第4穴のいずれか一方に配置され、前記第3穴および前記第4穴が対応したときに、前記第3穴および前記第4穴のまたがる位置に配置される第2干渉部材と、前記第3穴および前記第4穴のいずれか一方の外部に開口する位置に着脱可能に取付けられる詰栓とからなることを特徴とする請求項1に記載の操舵装置。
  3. 前記複数の回転軸の一部によってインターミディエイトシャフトを構成し、前記インターミディエイトシャフトの一部品である前記回転軸を前記第1軸および前記第2軸で構成したことを特徴とする請求項1に記載の操舵装置。
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