JP2015000496A - 大型透明樹脂製構造物とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来技術を改良し、全長が10メートル以上の大型透明樹脂製構造物まで形成し得るようにしたものである。【解決手段】 大型透明樹脂製構造物とその製造方法は、第一工程で、雌型Rの開口部Gに、雌型開口部より一回り小さく形成した雄型Qを組合せ、雌型と雄型との間に成形空間Uを有する製品成形型Pを構成し、第二工程で、成形空間にアクリル樹脂2を流し込み、アクリル樹脂の固化を待ち、第三工程で、固化したアクリル樹脂により透明樹脂体3が形成され、該透明樹脂体が底壁4の周囲に側壁5を起立し、それらが三次元の継ぎ目のない無連続状態を成しており、第四工程で、製品成形型を分離し、上向きに開口する収容部23を備えた透明樹脂体を得られるようにした。また、大型透明樹脂製構造物をアクリル樹脂2より成る複数の分割体10から構成することも可能である。【選択図】 図1
Description
本発明は、アクリル樹脂で三次元の継ぎ目ない無連接状態の大型透明樹脂製構造物と、その製造方法に関する。
大型の養殖用水槽や養魚用水槽、或いは魚介類の人工孵化並びに人工養殖用の生簀等の多くは、強度やコスト等の利点からFRP製を用いていたが、これらの水槽に水、特に海水を入れて魚介類や海草類を長期間にわたって生育した場合、水槽を構成しているFRP成分の一部が海水中に溶け出す問題があった。これを解消するために、FRP製水槽の内側に、一定幅のアクリル樹脂板を着設しながら並列した後、隣接するアクリル樹脂板の合わせ目(隙間)に接着剤を充填し、その接着剤の硬化により、アクリル樹脂板を連続していた。しかし、接着剤の成分が飼育用の水に溶出し、育成中の稚魚や稚貝を死滅させる場合があるし、合わせ目で固化した接着剤が損傷しやすく、その修理が困難であった。
特に、全長が10メートル以上の大型水槽となる場合、アクリル樹脂板の着設数が多くなり、その分、製造に多くの手間を要するし、経年変化を起こしやすい合わせ目の接合も多くなる不都合がある。また、長方形のアクリル樹脂板を繋いでいくため、複雑な形状、例えば曲面コーナーを有する三次元形状の水槽にあっては、曲面コーナーの形成に多くの手間と熟練を要するばかりか、綺麗に仕上げることも困難であった。その結果、コーナーにごみ等が溜まり易くなるし、掃除も困難になるなどの問題があった。
出願人は、上記の問題点を解決する手段として、FRPから成る筐体を雌型とし、その雌型と筐体より一回り小さい雄型とを組み合わせ、雌型と雄型との間に所定寸法の空間部を設け、該空間部にアクリル樹脂を注入し、アクリル樹脂が程度に硬化した後、雄型を撤去し、筐体の内側にアクリル層を形成する手段を発明している。(特許文献1)
出願人は、上記の問題点を解決する手段として、FRPから成る筐体を雌型とし、その雌型と筐体より一回り小さい雄型とを組み合わせ、雌型と雄型との間に所定寸法の空間部を設け、該空間部にアクリル樹脂を注入し、アクリル樹脂が程度に硬化した後、雄型を撤去し、筐体の内側にアクリル層を形成する手段を発明している。(特許文献1)
アクリル樹脂板は、優れた特徴を有するが、加工性から見れば、細かい曲面に沿った形状、特に三次元の加工には不向きであった。また、特許文献1の手段では、小型容器等におけるアクリル樹脂層の成形は可能であるが、全長が10メートルを超える大型水槽には採用できない問題点があった。
そこでこの発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、特許文献1の手段を改良し、全長が10メートル以上の大型透明樹脂製構造物まで形成し得るようにしたものである。
そこでこの発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、特許文献1の手段を改良し、全長が10メートル以上の大型透明樹脂製構造物まで形成し得るようにしたものである。
上記目的を達成するために、本発明における大型透明樹脂製構造物(以下、大型透明構造物とする。)の製造方法は、請求項1として、下記の工程順であることを特徴とする。
第一工程において、雌型の開口部に、雌型開口部より一回り小さく形成した雄型を組合せ、雌型と雄型との間に成形空間を有している製品成形型を構成する。第二工程において
、製品成形型の成形空間にアクリル樹脂を流し込み、アクリル樹脂の固化を待ち、第三工程において、固化したアクリル樹脂により透明樹脂体が形成され、該透明樹脂体が底壁の周囲に沿って側壁を起立し、それらが三次元の継ぎ目のない無連続状態を成している。第四工程において、製品成形型を構成していた雄型と雌型を分離することで、上向きに開口する収容部を備えた透明樹脂体を得られるようにした。
第一工程において、雌型の開口部に、雌型開口部より一回り小さく形成した雄型を組合せ、雌型と雄型との間に成形空間を有している製品成形型を構成する。第二工程において
、製品成形型の成形空間にアクリル樹脂を流し込み、アクリル樹脂の固化を待ち、第三工程において、固化したアクリル樹脂により透明樹脂体が形成され、該透明樹脂体が底壁の周囲に沿って側壁を起立し、それらが三次元の継ぎ目のない無連続状態を成している。第四工程において、製品成形型を構成していた雄型と雌型を分離することで、上向きに開口する収容部を備えた透明樹脂体を得られるようにした。
請求項2は、請求項1記載の製造方法における第一工程において、製品成形型の一部に成形空間から外気に連通する空気抜き穴を設け、第二工程において、成形空間に閉じもめられた空気を空気抜き穴から自然に、或いは強制的に排出しながらアクリル樹脂を充填し得るようにしたことを特徴とする。
請求項3は、請求項1または2記載の製造方法における第二工程において、成形空間に高低差が生じるように製品成形型を傾け、その成形空間の高位置からアクリル樹脂を流し込むことを特徴とする。
請求項3は、請求項1または2記載の製造方法における第二工程において、成形空間に高低差が生じるように製品成形型を傾け、その成形空間の高位置からアクリル樹脂を流し込むことを特徴とする。
ここで雄型及び雌型とは、本発明による大型透明構造物(透明樹脂体)を形成するための型で、アクリル樹脂との接着性が極めて少ないガラス、金属(鉄、ステンレス)、シリコン樹脂等から形成するものを言い、開口部とは、雌型において上向きに開口し雄型との組合せを可能にする空部を言い、製品成形型とは、上記雄型と雌型とを組合せて構成するものを言い、成形空間とは、製品成形型によって形成される空間でキャビティとも称し、本発明による大型透明構造物を形成する空間でもある。
ここでアクリル樹脂とは、70%以上の透光性を有するアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ポリメタクリル酸メチル樹脂(略称、PMMA)等を言い、加熱により液状化し、常温で固化するものを言う。
ここで第一工程〜第四工程とは、本発明における大型透明構造物の製造方法を便宜的に区分したものであり、これらの工程の一部を統合し、全体を第一工程〜第三工程にすることも可能であるし、これらの工程の一部を分割し、全体を第一工程〜第五工程にすることも可能である。
ここで製品成形型を傾けとは、成形空間に高低差が生じるように製品成形型を傾けることを言い、そのことにより、アクリル樹脂を成形空間の高位置から流し込むことが可能となり、アクリル樹脂の流し込みが容易になることを言う。アクリル樹脂の流し込みは、流し込み範囲に応じて数箇所から流し込むことも可能であるし、一度の流し込みに限定されず、数度に分けて流し込むことも可能である。
ここでアクリル樹脂とは、70%以上の透光性を有するアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ポリメタクリル酸メチル樹脂(略称、PMMA)等を言い、加熱により液状化し、常温で固化するものを言う。
ここで第一工程〜第四工程とは、本発明における大型透明構造物の製造方法を便宜的に区分したものであり、これらの工程の一部を統合し、全体を第一工程〜第三工程にすることも可能であるし、これらの工程の一部を分割し、全体を第一工程〜第五工程にすることも可能である。
ここで製品成形型を傾けとは、成形空間に高低差が生じるように製品成形型を傾けることを言い、そのことにより、アクリル樹脂を成形空間の高位置から流し込むことが可能となり、アクリル樹脂の流し込みが容易になることを言う。アクリル樹脂の流し込みは、流し込み範囲に応じて数箇所から流し込むことも可能であるし、一度の流し込みに限定されず、数度に分けて流し込むことも可能である。
請求項4は、請求項1,2または3記載の製造方法に準じて形成されたアクリル樹脂より成る複数の分割体の内、一方側分割体は一方側透明樹脂分体の連続側に一方側接続面を、連続側を除く一方側底壁部の外周側に一方側側壁部を備え、他方側分割体は他方側透明樹脂分体の連続側に他方側接続面を、連続側を除く他方側底壁部の外周側に他方側側壁部を備えており、その一方側透明樹脂分体と他方側透明樹脂分体とを、後期製造方法にて一体化する後期製造方法であって、後期製造方法が下記の工程順であることを特徴とする。
第五工程において、一方側透明樹脂分体の一方側接続面と他方側透明樹脂分体の他方側接続面とを、隙間を保って相対するように保持すると共に、隙間の開放側をアクリル樹脂の流し込み口を除いて閉鎖し、その状態を次工程が終了するまで維持し、第六工程において、流し込み口から隙間にアクリル樹脂を流し込み、アクリル樹脂の固化を待ち、固化したアクリル樹脂は相対していた透明樹脂部と連続一体化し、三次元の継ぎ目のない無連続状態を成す透明樹脂体を構成し、第七工程において、隙間の閉鎖と分割体の保持を開放し、上向きに開口する収容部を備えた透明樹脂体を得られるようにした。
第五工程において、一方側透明樹脂分体の一方側接続面と他方側透明樹脂分体の他方側接続面とを、隙間を保って相対するように保持すると共に、隙間の開放側をアクリル樹脂の流し込み口を除いて閉鎖し、その状態を次工程が終了するまで維持し、第六工程において、流し込み口から隙間にアクリル樹脂を流し込み、アクリル樹脂の固化を待ち、固化したアクリル樹脂は相対していた透明樹脂部と連続一体化し、三次元の継ぎ目のない無連続状態を成す透明樹脂体を構成し、第七工程において、隙間の閉鎖と分割体の保持を開放し、上向きに開口する収容部を備えた透明樹脂体を得られるようにした。
請求項5は、請求項4記載の後期製造方法における第五工程において、隙間を閉鎖する際、隙間から外気に連通する空気抜き穴を設け、第六工程において、隙間に閉じもめられた空気を空気抜き穴から自然に、或いは強制的に排出しながらアクリル樹脂を充填し得る
ようにしたことを特徴とする。
請求項6は、請求項4,5記載の後期製造方法における第六工程において、隙間を保って相対する一方側分割体と他方側分割体とを、隙間に高低差が生じるように傾け、その隙間の高位置からアクリル樹脂を流し込むことを特徴とする。
ようにしたことを特徴とする。
請求項6は、請求項4,5記載の後期製造方法における第六工程において、隙間を保って相対する一方側分割体と他方側分割体とを、隙間に高低差が生じるように傾け、その隙間の高位置からアクリル樹脂を流し込むことを特徴とする。
ここで分割体とは、大型透明構造物をトラックに積載可能な大きさに分割して形成するブロック体で、請求項1の製造方法にて形成される透明樹脂分体を言い、便宜上、長手方向に対して二分割した二分割式と三〜四分割した長手多分割式、及び長手方向と幅方向に対して分割した幅長手二分割式と幅長手多分割式と多分割式とする。
ここで一方側分割体とは、二体の分割体を連続する際、相対する分割体の一方を言い、他方側分割体とは、一方側分割に対峙する他方を言う。
ここで隙間とは、一方側分割体の一方側透明樹脂分体と他方側分割体の他方側透明樹脂分体との連続において、相対する一方側透明樹脂分体の一方側接続面と他方側透明樹脂分体の他方側接続面との間に設ける空間(例えば、0.1〜10mm程度)、即ち、相対する接続面の間を言い、一方側透明樹脂分体と他方側透明樹脂分体とを左右に相対した場合、隙間の上下方向と前後方向に開放される。
ここで一方側分割体とは、二体の分割体を連続する際、相対する分割体の一方を言い、他方側分割体とは、一方側分割に対峙する他方を言う。
ここで隙間とは、一方側分割体の一方側透明樹脂分体と他方側分割体の他方側透明樹脂分体との連続において、相対する一方側透明樹脂分体の一方側接続面と他方側透明樹脂分体の他方側接続面との間に設ける空間(例えば、0.1〜10mm程度)、即ち、相対する接続面の間を言い、一方側透明樹脂分体と他方側透明樹脂分体とを左右に相対した場合、隙間の上下方向と前後方向に開放される。
ここで空気抜き穴とは、成形空間及び隙間より外部に連通する通気穴で、主にアクリル樹脂の充填側と反対側に設け、且つ成形空間及び隙間の大きさや形状に応じて複数箇所に設け、空気抜き穴からアクリル樹脂が漏れ出た所で栓をする。
ここで隙間に高低差が生じるように傾けとは、隙間にアクリル樹脂を流し込む際、隙間に高低差が生じるようにし、隙間の高位置からアクリル樹脂を流し込めば、流し込みが容易になることを言う。
ここで透明樹脂体とは、本発明の大型透明構造物及び分割体を連続一体化した大型透明構造物を言い、また、透明樹脂分体(一方側透明樹脂分体、他方側透明樹脂分体を含む。)とは、本発明の大型透明構造物を構成する分割体を言い、一方側透明樹脂分体は連続側に一方側接続面を、他方側透明樹脂分体は連続側に他方側接続面を備え、両透明樹脂分体の間の隙間に流し込んで固化したアクリル樹脂により連続一体化したものを言う。
ここで後期製造方法とは、複数の分割体を長手方向に、或は幅方向と長手方向に一体化する手段で、便宜的に第五工程〜第七工程の三工程としているが、二工程に短縮することも、また四工程に分散することも可能である。
ここで隙間に高低差が生じるように傾けとは、隙間にアクリル樹脂を流し込む際、隙間に高低差が生じるようにし、隙間の高位置からアクリル樹脂を流し込めば、流し込みが容易になることを言う。
ここで透明樹脂体とは、本発明の大型透明構造物及び分割体を連続一体化した大型透明構造物を言い、また、透明樹脂分体(一方側透明樹脂分体、他方側透明樹脂分体を含む。)とは、本発明の大型透明構造物を構成する分割体を言い、一方側透明樹脂分体は連続側に一方側接続面を、他方側透明樹脂分体は連続側に他方側接続面を備え、両透明樹脂分体の間の隙間に流し込んで固化したアクリル樹脂により連続一体化したものを言う。
ここで後期製造方法とは、複数の分割体を長手方向に、或は幅方向と長手方向に一体化する手段で、便宜的に第五工程〜第七工程の三工程としているが、二工程に短縮することも、また四工程に分散することも可能である。
上記目的を達成するために、本発明の大型透明構造物は、請求項7として、全幅=1〜10メートル、全長=2〜30メートル、高さ=0.5〜2メートルの大きさを有するアクリル系の透明樹脂体であって、この透明樹脂体は請求項1,2または3記載の製造方法に準じて形成され、即ち、上向きの開口部を有する雌型と、その雌型開口部よりより一回り小さく形成した雄型とを組合せ、雌型と雄型の間に成形空間を形成した製品成形型を構成し、その状態を次工程の終了まで保持し、製品成形型の成形空間にアクリル樹脂を流し込み、アクリル樹脂の固化を待ち、固化したアクリル樹脂より成る透明樹脂体を製品成形型より取出し、該透明樹脂体が底壁の周囲に沿って側壁を起立し、それらが三次元の継ぎ目のない無連続状態の収容部を形成することを特徴とする。
請求項8として、請求項1,2または3記載の製造方法に準じて形成したアクリル樹脂より成る分割体の内、一方側分割体と他方側分割体から構成する二分割式大型透明樹脂製構造物であって、一方側分割体は、一方側透明樹脂分体の連続側に一方側接続面を、連続側を除く一方側底壁部の外周側に一方側側壁部を備え、他方側分割体は、他方側透明樹脂分体の連続側に他方側接続面を、連続側を除く他方側底壁部の外周側に他方側側壁部を備え、両分割体を後期製造方法に準じて連続するものであって、例えば、一方側透明樹脂分体の一方側接続面と他方側透明樹脂分体の他方側接続面とを、隙間を保って相対するように保持手段で保持すると共に、隙間を収容部側から第一遮蔽板で、外部側から第二遮蔽板
で塞ぎ、その際、第一・第二遮蔽板の少なくとも一方に流し込み口を設け、その状態を次工程が終了するまで保持し、流し込み口から隙間にアクリル樹脂を流し込み、アクリル樹脂の固化を待ち、固化したアクリル樹脂は隣接透明樹脂部と連続一体化し、三次元の継ぎ目のない無連続状態の透明樹脂体を形成し、その後、両遮蔽板を取除き、両分割体の保持手段を解除することで、一体化された透明樹脂体に上向きに開口する収容部を形成していることを特徴とする。
で塞ぎ、その際、第一・第二遮蔽板の少なくとも一方に流し込み口を設け、その状態を次工程が終了するまで保持し、流し込み口から隙間にアクリル樹脂を流し込み、アクリル樹脂の固化を待ち、固化したアクリル樹脂は隣接透明樹脂部と連続一体化し、三次元の継ぎ目のない無連続状態の透明樹脂体を形成し、その後、両遮蔽板を取除き、両分割体の保持手段を解除することで、一体化された透明樹脂体に上向きに開口する収容部を形成していることを特徴とする。
請求項9は、請求項8記載の大型透明構造物において、一方側分割体と他方側分割体の間に、一体以上の中間分割体を介在する長手多分割式大型透明樹脂製構造物であって、一方側分割体と他方側分割体は、請求項8の分割体と同様の製造方法に形成され、中間分割体は、透明樹脂分体の連続側に分割体接続面を、連続側を除く分割体底壁部の前後に分割体側壁部を備え、他の分割体と後期製造方法の工程順に従って長手方向に連続一体化するものであり、例えば、一方側分割体と他方側分割体の少なくとも一方の接続面と、中間分割体の分割体接続面とを、隙間を保って相対するように保持手段で維持すると共に、隙間を第一遮蔽板と第二遮蔽板で塞ぎ、その際、第一・第二遮蔽板の少なくとも一方に流し込み口を設け、その状態を次工程が終了するまで保持し、流し込み口から隙間にアクリル樹脂を流し込み、該アクリル樹脂の固化により隣接透明樹脂部、及びと連続一体化し、三次元の継ぎ目のない無連続状態の透明樹脂体と成した後、両遮蔽板を取除き、保持手段を解除することで、一体化された透明樹脂体に上向きに開口する収容部を形成していることを特徴とする。
請求項10は、請求項8または9記載の大型透明構造物において、二分割式大型透明樹脂製構造物を構成する一方側分割体と他方側分割体の各々を、幅方向に分割した左半幅分割体と右半幅分割体の分割体より構成する幅長手二分割式大型透明樹脂製構造物であって、左半幅分割体と右半幅分割体の各々は、請求項8の分割体と同様の製造方法に形成され、透明樹脂分体の長手方向連続側に長手接続面を、幅方向連続側に幅接続面を備え、連続側を除く分割体底壁部の外周側に分割体側壁部を起立しており、先ず1組の左半幅分割体と右半幅分割体を後期製造方法の工程順に従って、例えば、左半幅分割体と右半幅分割体の幅接続面を、隙間を保って向かい合わせに保持手段で維持すると共に、隙間を第一・第二遮蔽板で塞ぎ、その際、第一・第二遮蔽板の少なくとも一方に流し込み口を設け、その状態を次工程が終了するまで保持し、流し込み口から隙間にアクリル樹脂を流し込み、該アクリル樹脂の固化により隣接透明樹脂部と連続一体化し、一方側分割体を構成すると共に、同様の連続方法にて他方側分割体を構成した後、請求項8の如く一方側分割体と他方側分割体との長手接続面を、隙間を保って向かい合わせに保持し、隙間にアクリル樹脂を流し込み、流し込んだアクリル樹脂の固化により隣接分割体と連続一体化し、三次元の継ぎ目のない無連続状態の透明樹脂体と成り、一体化された透明樹脂体に上向きに開口する収容部を形成していることを特徴とする。
ここで二分割式大型透明樹脂製構造物を構成する一方側分割体とは、請求項1,2または3記載の製造方法に準じて形成され、他方側分割体は一方側分割体と同様に形成するか、一方側分割体を水平状態において180同方向転換して他方側分割体と成す。
ここで長手多分割式大型透明樹脂製構造物を構成する一方側分割体と他方側分割体とは、二分割式と同様に形成し、中間分割体とは、一方側分割体と他方側分割体との間に1体〜3体介在するもので、本発明の製造方法にて形成され、後期製造方法にて一体化される。
ここで幅長手二分割式大型透明樹脂製構造物を構成する左半幅分割体とは、一方側分割体及び他方側分割体の左半分を形成し、右半幅分割体とは、一方側分割体及び他方側分割体の右半分を形成するものを言い、その左半幅分割体と右半幅分割体は二分割式と同様に形成され、現場で後期製造方法により、例えば左半幅分割体を一方側分割体とし、右半幅分割体を他方側分割体として、両分割体の幅接続面を相対向し、これを一体的に固定し、
一方側透明樹脂分体又は他方側透明樹脂分体と成した後、一方側透明樹脂分体と他方側透明樹脂分体の隙間にアクリル樹脂を流し込み、該アクリル樹脂の固化により透明樹脂体を形成する。
ここで長手多分割式大型透明樹脂製構造物を構成する一方側分割体と他方側分割体とは、二分割式と同様に形成し、中間分割体とは、一方側分割体と他方側分割体との間に1体〜3体介在するもので、本発明の製造方法にて形成され、後期製造方法にて一体化される。
ここで幅長手二分割式大型透明樹脂製構造物を構成する左半幅分割体とは、一方側分割体及び他方側分割体の左半分を形成し、右半幅分割体とは、一方側分割体及び他方側分割体の右半分を形成するものを言い、その左半幅分割体と右半幅分割体は二分割式と同様に形成され、現場で後期製造方法により、例えば左半幅分割体を一方側分割体とし、右半幅分割体を他方側分割体として、両分割体の幅接続面を相対向し、これを一体的に固定し、
一方側透明樹脂分体又は他方側透明樹脂分体と成した後、一方側透明樹脂分体と他方側透明樹脂分体の隙間にアクリル樹脂を流し込み、該アクリル樹脂の固化により透明樹脂体を形成する。
請求項11は、請求項8,9又は10記載の大型透明構造物において、長手多分割式大型透明樹脂製構造物を構成する一方側分割体と他方側分割体の各々を、幅方向に分割した左半幅分割体と右半幅分割体より構成し、且つ、中間分割体も幅方向に分割した中間半幅分割体の分割体より構成する幅長手多分割式大型透明樹脂製構造物であって、左半幅分割体と右半幅分割体は請求項8の分割体と同様の製造方法にて形成され、中間半幅分割体の各々は、透明樹脂分体の長手方向連続側に長手接続面を、幅方向連続側に幅接続面を備え、連続側を除く分割体底壁部の外周側に分割体側壁部を起立し、後期製造方法の工程順に従って幅方向に連続するものであり、例えば、中間半幅分割体の幅接続面を隙間を保って向かい合せに保持手段で維持し、隙間にアクリル樹脂を流し込み、アクリル樹脂の固化により連続一体化して中間分割体を構成し、その長手接続面に左右半幅分割体から成る一方側分割体及び他方側分割体を連続一体化し、三次元の継ぎ目のない無連続状態の透明樹脂体と成し、一体化された透明樹脂体に上向きに開口する収容部を形成していることを特徴とする。
請求項12は、請求項8,9,10または11記載の大型透明構造物において、長手多分割式大型透明樹脂製構造物を構成する一方側分割体と他方側分割体の各々を、幅方向に分割した左幅分割体と右幅分割体、及び左右幅分割体の間に介在する幅中間分割体の分割体より構成し、且つ、中間分割体を幅方向に分割した長手中間分割体と、その長手中間分割体の間に介在する中心部分割体の分割体より構成する多分割式大型透明樹脂製構造物であって、左幅分割体と右幅分割体は請求項9の左右半幅分割体と略同様に、又長手中間分割体は請求項10の中間半幅分割体と略同様の製造方法にて形成され、幅中間分割体の各々は、透明樹脂分体の長手方向連続側に長手接続面を、左右の幅方向連続側に幅接続面を備え、連続側を除く分割体底壁部の外周側に分割体側壁部を設け、後期製造方法の工程順に従って左右幅分割体を左右に連続一体化し、一方側分割体及び他方側分割体を構成し、中心部分割体は、透明樹脂分体の長手方向連続側に長手接続面を、左右の幅方向連続側に幅接続面を備え、同様の工程順に従って左右に長手中間分割体を連続一体化して中間分割体を構成し、請求項8の如く中間分割体の長手接続面に一方側分割体と他方側分割体の各々を連続一体化し、三次元の継ぎ目のない無連続状態の透明樹脂体と成し、一体化された透明樹脂体に上向きに開口する収容部を形成していることを特徴とする。
ここで幅長手多分割式大型透明樹脂製構造物を構成する中間半幅分割体とは、中間分割体の半幅に相当するものを言い、前記分割体と同様に、本発明の製造方法にて形成され、且つ、現場で連続され、例えば、同じ中間半幅分割体を水平状態で180度方向を変え、後期製造方法の工程順に従って幅接続面を向かい合わせにし、幅方向に連続して中間分割体と成す。
また、左半幅分割体と右半幅分割体は、幅長手二分割式大型透明樹脂製構造物と同様に形成し、中間半幅分割体を本発明の製造方法にて形成し、左半幅分割体と右半幅分割体を後期製造方法にて一体化し、一方側分割体と他方側分割体の各々を構成し、一方側分割体と他方側分割体との間に中間分割体を1体〜3体介在するものである。
ここで多分割式大型透明樹脂製構造物を構成する左幅分割体とは、一方側分割体及び他方側分割体を幅方向に三分割した左側部に相当し、左幅分割体は、その右側部に相当し、幅中間分割体は、その中間部に相当し、長手中間分割体は中間分割体を幅方向に三分割した左側部と右側部に相当し、中心部分割体は中間分割体を幅方向に三分割した中間部に相当する。そして、左幅分割体と左幅分割体と幅中間分割体は本発明の製造方法にて形成し、後期製造方法の工程順に従って幅接続面を向かい合わせにし、幅方向に連続して一方側分割体及び他方側分割体の各々を構成すると共に、長手中間分割体と中心部分割体を本発明の製造方法にて形成し、これらを後期製造方法の工程順に従って幅接続面を向かい合わせにし、幅方向に連続して中間分割体を構成し、一方側分割体と他方側分割体と中間分割体を長手多分割式の如く連続する。
また、左半幅分割体と右半幅分割体は、幅長手二分割式大型透明樹脂製構造物と同様に形成し、中間半幅分割体を本発明の製造方法にて形成し、左半幅分割体と右半幅分割体を後期製造方法にて一体化し、一方側分割体と他方側分割体の各々を構成し、一方側分割体と他方側分割体との間に中間分割体を1体〜3体介在するものである。
ここで多分割式大型透明樹脂製構造物を構成する左幅分割体とは、一方側分割体及び他方側分割体を幅方向に三分割した左側部に相当し、左幅分割体は、その右側部に相当し、幅中間分割体は、その中間部に相当し、長手中間分割体は中間分割体を幅方向に三分割した左側部と右側部に相当し、中心部分割体は中間分割体を幅方向に三分割した中間部に相当する。そして、左幅分割体と左幅分割体と幅中間分割体は本発明の製造方法にて形成し、後期製造方法の工程順に従って幅接続面を向かい合わせにし、幅方向に連続して一方側分割体及び他方側分割体の各々を構成すると共に、長手中間分割体と中心部分割体を本発明の製造方法にて形成し、これらを後期製造方法の工程順に従って幅接続面を向かい合わせにし、幅方向に連続して中間分割体を構成し、一方側分割体と他方側分割体と中間分割体を長手多分割式の如く連続する。
請求項13は、請求項8〜12のうちの1に記載の大型透明構造物において、分割体の大きさを、分割幅=1〜5メートル、分割長さ=1〜15メートル、高さ=0.5〜2メートルに形成していることを特徴とする。
請求項14は、請求項7〜13のうちの1に記載の大型透明構造物において、透明樹脂体及び透明樹脂分体を形成する底壁は、一定幅の短冊状部と、該短冊状部より長手方向に向けて先細となる底先部とから成り、側壁は、短冊状部の両側から起立し長手方向に平行する直線部と、底先部の外周に沿って起立し直線部に連続する非直線部とから成り、且つ外側に向けて傾斜していることを特徴とする。
請求項14は、請求項7〜13のうちの1に記載の大型透明構造物において、透明樹脂体及び透明樹脂分体を形成する底壁は、一定幅の短冊状部と、該短冊状部より長手方向に向けて先細となる底先部とから成り、側壁は、短冊状部の両側から起立し長手方向に平行する直線部と、底先部の外周に沿って起立し直線部に連続する非直線部とから成り、且つ外側に向けて傾斜していることを特徴とする。
ここで分割体(透明樹脂分体)の大きさとは、分割体の幅(分割幅)と長さ(分割長さ)と高さ(分割高さ)がトラックに積載可能な大きさを言い、収容部とは、大型透明構造物において上向きに開口し、液体、粉体、固体、廃棄物等の有体物を入れることのできる空間を言う。
ここで底壁とは、大型透明構造物の底部を言い、底壁の短冊状部とは、底幅が一定幅で一方向に長くなる範囲を言い、底先部とは、短冊状部より先端部に向けて底幅が狭くなる範囲を言う。
ここで側壁とは、大型透明構造物の側部を言い、側壁の直線部とは、底壁短冊状部の側縁に平行して起立する側壁部を言い、非直線部とは、底先部の側縁に沿って起立し、直線部に対して傾斜状態或いは円弧状態にある側壁部を言い、外側に向けて傾斜しているとは、側壁の全体が傾斜角度5〜10度で傾斜することを言い、そのことにより収容物の出し入れが容易になるし、同じ分割体等のスタック(積み上げる)も可能にする。
ここで三次元とは、透明樹脂体を構成する底壁と側壁とが継ぎ目のない状態で連続し、しかもコーナー部においても継ぎ目のない状態で連続していることを言い、無連続状態とは、底壁が継ぎ目のない一体物の如く状態にあると共に、側壁も継ぎ目のない一体物の如く状態を言い、且つ、一方側透明樹脂分体と他方側透明樹脂分体、及び両者の隙間に流し込んで固化したアクリル樹脂とが連続一体化した透明樹脂体も含まれる。
ここで底壁とは、大型透明構造物の底部を言い、底壁の短冊状部とは、底幅が一定幅で一方向に長くなる範囲を言い、底先部とは、短冊状部より先端部に向けて底幅が狭くなる範囲を言う。
ここで側壁とは、大型透明構造物の側部を言い、側壁の直線部とは、底壁短冊状部の側縁に平行して起立する側壁部を言い、非直線部とは、底先部の側縁に沿って起立し、直線部に対して傾斜状態或いは円弧状態にある側壁部を言い、外側に向けて傾斜しているとは、側壁の全体が傾斜角度5〜10度で傾斜することを言い、そのことにより収容物の出し入れが容易になるし、同じ分割体等のスタック(積み上げる)も可能にする。
ここで三次元とは、透明樹脂体を構成する底壁と側壁とが継ぎ目のない状態で連続し、しかもコーナー部においても継ぎ目のない状態で連続していることを言い、無連続状態とは、底壁が継ぎ目のない一体物の如く状態にあると共に、側壁も継ぎ目のない一体物の如く状態を言い、且つ、一方側透明樹脂分体と他方側透明樹脂分体、及び両者の隙間に流し込んで固化したアクリル樹脂とが連続一体化した透明樹脂体も含まれる。
請求項15は、請求項7〜14のうちの1に記載の大型透明構造物において、透明樹脂体及び透明樹脂分体を形成する底壁は、幅方向流れ勾配と長手方向流れ勾配の少なくとも一方を有するように形成され、幅方向流れ勾配の下流側に排水溝を、長手方向流れ勾配の少なくとも下流側に排水口を備えていることを特徴とする。
請求項16は、請求項7〜15のうちの1に記載の大型透明構造物において、透明樹脂体及び透明樹脂分体の外側に補強部を備え、補強部として側壁の上端部より横向きに突出する鍔部、側壁の外側に設ける縦リブ、又は底壁の下側に設ける支持脚の少なくとも一方を備えていることを特徴とする。
請求項17は、請求項7〜16のうちの1に記載の大型透明構造物において、大型透明樹脂製構造物が水槽(養殖用、活魚用、研究用)、水耕栽培槽、プール、収納容器(ごみ用、保管用)等であることを特徴とする。
請求項16は、請求項7〜15のうちの1に記載の大型透明構造物において、透明樹脂体及び透明樹脂分体の外側に補強部を備え、補強部として側壁の上端部より横向きに突出する鍔部、側壁の外側に設ける縦リブ、又は底壁の下側に設ける支持脚の少なくとも一方を備えていることを特徴とする。
請求項17は、請求項7〜16のうちの1に記載の大型透明構造物において、大型透明樹脂製構造物が水槽(養殖用、活魚用、研究用)、水耕栽培槽、プール、収納容器(ごみ用、保管用)等であることを特徴とする。
ここで保持とは、一方側分割体と他方側分割体を連続可能に維持する保持手段を言い、保持手段として、一方側分割体と他方側分割体の各々を、外側から包むように固定する冶具、一方側分割体と他方側分割体の下半分を載置固定することのできる保持台等を用い、支持脚を備えた一方側分割体と他方側分割体の連続にあっては、相対する支持脚の間に第二遮蔽板を介在し、両支持脚をボルト等の締付具にて引き付け、第二遮蔽板を挟持することも可能である。
ここで補強部とは、側壁や底壁を外側から補強する部位を言い、その内、縦リブとは、
側壁の外側、或いは側壁と底壁の外側に跨って設け、支持脚とは、主に底壁の下側に設け、鍔部とは、側壁上端部より横向きに突設する。
ここで幅方向流れ勾配とは、底壁が透明樹脂体又は分割体(透明樹脂分体)の幅方向に下降傾斜していることを言い、排水溝に向けて傾斜する場合と、一方側壁から他方側壁に向けて傾斜する場合とがあり、雄型成形面と雌型成形面を傾斜しておくことで形成される。
ここで長手方向流れ勾配とは、底壁が透明樹脂体又は分割体(透明樹脂分体)の長手方向に下降傾斜していることを言い、主に支持脚の垂下長さ調節によって形成されるか、大型透明構造物の設置場所を予め傾斜しておくことで形成される。
ここで補強部とは、側壁や底壁を外側から補強する部位を言い、その内、縦リブとは、
側壁の外側、或いは側壁と底壁の外側に跨って設け、支持脚とは、主に底壁の下側に設け、鍔部とは、側壁上端部より横向きに突設する。
ここで幅方向流れ勾配とは、底壁が透明樹脂体又は分割体(透明樹脂分体)の幅方向に下降傾斜していることを言い、排水溝に向けて傾斜する場合と、一方側壁から他方側壁に向けて傾斜する場合とがあり、雄型成形面と雌型成形面を傾斜しておくことで形成される。
ここで長手方向流れ勾配とは、底壁が透明樹脂体又は分割体(透明樹脂分体)の長手方向に下降傾斜していることを言い、主に支持脚の垂下長さ調節によって形成されるか、大型透明構造物の設置場所を予め傾斜しておくことで形成される。
ここで大型透明構造物とは、全幅=1〜10メートル、全長=2〜30メートル、高さ=0.5〜2メートルの大きさを有するアクリル樹脂より成る構造物を言う。
ここで第一遮蔽板及び第二遮蔽板とは、後期製造方法(第五工程)において用いるもので、隙間に対し収容部側からと外部側から塞ぐものを言い、例えば第一遮蔽板を錘にて加圧し、第二遮蔽板をジャッキー等で押上げ、或いは、両遮蔽板を万力の如く締付具にて挟持し、或いは磁力を用いて引き付けることも可能であり、後記保持手段と共に使用され、隙間に流し込んだアクリル樹脂の固化後に取除くものであり、アクリル樹脂との接着性が極めて少なく、しかも水密性を有し、且つ緩衝性を有するものが好ましい。
ここで排水溝とは、透明樹脂体又は分割体(透明樹脂分体)の底壁表面より下側に向けて食込むもので、主に幅方向流れ勾配の下流側に設けるか、大型透明構造物の長手方向に平行して1条〜3条設ける。この排水溝を形成する場合、雄型に排水溝に対応する凸条部を備えておく必要がある。
ここで排水口とは、透明樹脂体又は分割体(透明樹脂分体)の底壁表面より下側に向けて貫通するか、排水溝において上下方向に貫通するもので、主に長手方向流れ勾配の下流側に設け、後から周知の排水器具を取付けるものである。この排水口を形成する場合、雄型と雌型の少なくとも一方に排水口に対応する凸部を備えておく必要がある。
ここで第一遮蔽板及び第二遮蔽板とは、後期製造方法(第五工程)において用いるもので、隙間に対し収容部側からと外部側から塞ぐものを言い、例えば第一遮蔽板を錘にて加圧し、第二遮蔽板をジャッキー等で押上げ、或いは、両遮蔽板を万力の如く締付具にて挟持し、或いは磁力を用いて引き付けることも可能であり、後記保持手段と共に使用され、隙間に流し込んだアクリル樹脂の固化後に取除くものであり、アクリル樹脂との接着性が極めて少なく、しかも水密性を有し、且つ緩衝性を有するものが好ましい。
ここで排水溝とは、透明樹脂体又は分割体(透明樹脂分体)の底壁表面より下側に向けて食込むもので、主に幅方向流れ勾配の下流側に設けるか、大型透明構造物の長手方向に平行して1条〜3条設ける。この排水溝を形成する場合、雄型に排水溝に対応する凸条部を備えておく必要がある。
ここで排水口とは、透明樹脂体又は分割体(透明樹脂分体)の底壁表面より下側に向けて貫通するか、排水溝において上下方向に貫通するもので、主に長手方向流れ勾配の下流側に設け、後から周知の排水器具を取付けるものである。この排水口を形成する場合、雄型と雌型の少なくとも一方に排水口に対応する凸部を備えておく必要がある。
本発明の大型透明樹脂製構造物(以下、大型透明構造物とする。)の製造方法は上記のとおりであるから、次に記載する効果を得ることができる。
請求項1における大型透明構造物の製造方法は、雌型と、該雌型の開口部より一回り小さく形成しておいた雄型と組合せて製品成形型を構成すれば、雌型と雄型との間に商品に相当する成形空間が生じる。故に、成形空間にアクリル樹脂を流し込み、そのアクリル樹脂が固化することにより透明樹脂体(大型透明構造物)が形成されるため、透明樹脂体を三次元の継ぎ目のない無連続状態に形成し得る。その結果、一定幅のアクリル板を並列状態に接着する従来工法に比較して、作業能率が飛躍的に向上するばかりか、継ぎ目がまったくないので、継ぎ目(例えばシール)が損傷したり退化し、継ぎ目から漏水することもなくなるばかりか、収容部の清掃も容易になる。
請求項2における大型透明構造物の製造方法は、請求項1の特徴に加えて、製品成形型の一部に成形空間と連通する空気抜き穴を有するので、アクリル樹脂の充填時に、成形空間に滞留していた空気を空気抜き穴から自然に、或いは強制的に排出しながら充填し得る。その結果、アクリル樹脂の充填が容易になるし、透明樹脂体への気泡の混入も著しく少なくし得る。
請求項3における大型透明構造物の製造方法は、請求項1,2記載の特徴に加えて、成形空間に高低差が生じるように製品成形型を傾け、その高位置からアクリル樹脂を流し込むため、成形空間の空気を押出しながらアクリル樹脂を流し込むことができる。その結果、アクリル樹脂の充填が容易になるし、透明樹脂体への気泡の混入も少なくし得る。
請求項1における大型透明構造物の製造方法は、雌型と、該雌型の開口部より一回り小さく形成しておいた雄型と組合せて製品成形型を構成すれば、雌型と雄型との間に商品に相当する成形空間が生じる。故に、成形空間にアクリル樹脂を流し込み、そのアクリル樹脂が固化することにより透明樹脂体(大型透明構造物)が形成されるため、透明樹脂体を三次元の継ぎ目のない無連続状態に形成し得る。その結果、一定幅のアクリル板を並列状態に接着する従来工法に比較して、作業能率が飛躍的に向上するばかりか、継ぎ目がまったくないので、継ぎ目(例えばシール)が損傷したり退化し、継ぎ目から漏水することもなくなるばかりか、収容部の清掃も容易になる。
請求項2における大型透明構造物の製造方法は、請求項1の特徴に加えて、製品成形型の一部に成形空間と連通する空気抜き穴を有するので、アクリル樹脂の充填時に、成形空間に滞留していた空気を空気抜き穴から自然に、或いは強制的に排出しながら充填し得る。その結果、アクリル樹脂の充填が容易になるし、透明樹脂体への気泡の混入も著しく少なくし得る。
請求項3における大型透明構造物の製造方法は、請求項1,2記載の特徴に加えて、成形空間に高低差が生じるように製品成形型を傾け、その高位置からアクリル樹脂を流し込むため、成形空間の空気を押出しながらアクリル樹脂を流し込むことができる。その結果、アクリル樹脂の充填が容易になるし、透明樹脂体への気泡の混入も少なくし得る。
請求項4における大型透明構造物の製造方法は、複数の分割体(透明樹脂分体)から構成するものであるから、トラックに積載不可能となる大型透明構造物でも分離して保管し
たり運搬し得る。しかも、分割体を請求項1,2,3の製造方法に準じて形成し、その分割体を後期製造方法にて、即ち、一方側分割体と他方側分割体とを、間隔を保って相対する状態に保持し、その隙間にアクリル樹脂を流し込み、そのアクリル樹脂の固化により両分割体と連続一体化し得るので、分割体から構成するものであっても三次元の継ぎ目のない一体的な透明樹脂体を形成し得る。
また、アクリル樹脂を流し込む際、隙間の開口側を流し込み口を除いて塞ぎ、流し込み口から隙間にアクリル樹脂を流し込めば、隙間で固化するアクリル樹脂の表裏面を、一方側分割体及び他方側分割体と面一の平滑面に形成し得る。また、隙間において固化したアクリル樹脂は、隣接する一方側分割体及び他方側分割体と連続一体化し、継ぎ目のない無連続状態となる。
たり運搬し得る。しかも、分割体を請求項1,2,3の製造方法に準じて形成し、その分割体を後期製造方法にて、即ち、一方側分割体と他方側分割体とを、間隔を保って相対する状態に保持し、その隙間にアクリル樹脂を流し込み、そのアクリル樹脂の固化により両分割体と連続一体化し得るので、分割体から構成するものであっても三次元の継ぎ目のない一体的な透明樹脂体を形成し得る。
また、アクリル樹脂を流し込む際、隙間の開口側を流し込み口を除いて塞ぎ、流し込み口から隙間にアクリル樹脂を流し込めば、隙間で固化するアクリル樹脂の表裏面を、一方側分割体及び他方側分割体と面一の平滑面に形成し得る。また、隙間において固化したアクリル樹脂は、隣接する一方側分割体及び他方側分割体と連続一体化し、継ぎ目のない無連続状態となる。
請求項5は、請求項4記載の後期製造方法における第五工程において、隙間を閉鎖する際、隙間から外気に連通する空気抜き穴を設けるため、第六工程において、隙間に閉じもめられた空気を空気抜き穴から自然に、或いは強制的に排出しながらアクリル樹脂を充填し得る。即ち、隙間へのアクリル樹脂の充填が容易になる。
請求項6は、請求項4,5記載の後期製造方法において、隙間を保って相対する一方側分割体と他方側分割体とを、隙間に高低差が生じるように傾け、その高位置からアクリル樹脂を流し込むので、隙間内の空気を押出しながらアクリル樹脂を流し込むことができる。その結果、アクリル樹脂の流し込みが容易になるし、分割体(透明樹脂分体)への気泡の混入も著しく少なくし得る。
請求項6は、請求項4,5記載の後期製造方法において、隙間を保って相対する一方側分割体と他方側分割体とを、隙間に高低差が生じるように傾け、その高位置からアクリル樹脂を流し込むので、隙間内の空気を押出しながらアクリル樹脂を流し込むことができる。その結果、アクリル樹脂の流し込みが容易になるし、分割体(透明樹脂分体)への気泡の混入も著しく少なくし得る。
本発明の大型透明樹脂製構造物(以下、大型透明構造物とする。)は上記のとおりであるから、次に記載する効果を得ることができる。
請求項7の大型透明構造物は、請求項1,2,3の製造方法にて形成されるので、略同様の効果を得ることができる。
大型透明構造物の大きさとして採用し得る範囲は、全幅=1〜10メートル、全長=2〜30メートル、高さ=0.5〜2メートルであり、最良の範囲は、大型トラックに積載可能な大きさを基準とする。海岸近くで製造し、海岸近くで施工する場合には、船で輸送し得るので、大型トラックでの輸送を考慮する必要はない。
請求項7の大型透明構造物は、請求項1,2,3の製造方法にて形成されるので、略同様の効果を得ることができる。
大型透明構造物の大きさとして採用し得る範囲は、全幅=1〜10メートル、全長=2〜30メートル、高さ=0.5〜2メートルであり、最良の範囲は、大型トラックに積載可能な大きさを基準とする。海岸近くで製造し、海岸近くで施工する場合には、船で輸送し得るので、大型トラックでの輸送を考慮する必要はない。
請求項8は、一方側分割体と他方側分割体に分けて構成する二分割式大型透明構造物であるから、長手方向に長尺を成す二分割式大型透明構造物を自在に提供し得る。即ち、トラックに積載不可能な全長の大型透明構造物に適する。しかも、両分割体は請求項1〜3の製造方法にて形成され、トラックに積載して施工現場まで輸送し、請求項4〜6の後期製造方法にて施工現場で簡単に連続し得るので、一定の技術研修を行うことで連続一体化し得る。特に、一方側分割体と他方側分割体を長手方向に連続一体化するものであっても、両分割体の隙間にアクリル樹脂を流し込み、そのアクリル樹脂の固化により両分割体と連続一体化し得るので、分割体から構成するものであっても三次元の継ぎ目のない一体的な透明樹脂体を形成し得る。
請求項9は、請求項8の特徴に加えて、一方側分割体と他方側分割体の間に一体以上の中間分割体を介在する長手多分割式大型透明構造物であるから、長手方向に長尺を成す大型透明構造物であっても自在に提供し得る。しかも、中間分割体は請求項1〜3の製造方法に順じて形成し得るし、一方側分割体と中間分割体の連続一体化、他方側分割体と中間分割体の連続一体化、及び中間分割体同士の連続一体化も、請求項4〜6の後期製造方法と同様であるから、特別の技術を要しない。
請求項10は、請求項8,9の特徴に加えて、二分割式大型透明構造物を構成する一方側分割体と他方側分割体の各々を、幅方向に分割した左半幅分割体と右半幅分割体より構成する幅長手二分割式大型透明構造物であるから、長手方向と幅方向に長尺を成す大型透明構造物を自在に提供し得る。即ち、全長と全幅がトラックに積載不可能となる広幅で長
尺の大型透明構造物に適する。しかも、左半幅分割体と右半幅分割体は、請求項1〜3の製造方法にて形成し得るし、これら分割体の連続一体化も、請求項4〜6の後期製造方法と略同様であるから、特別の技術を要しない。
請求項10は、請求項8,9の特徴に加えて、二分割式大型透明構造物を構成する一方側分割体と他方側分割体の各々を、幅方向に分割した左半幅分割体と右半幅分割体より構成する幅長手二分割式大型透明構造物であるから、長手方向と幅方向に長尺を成す大型透明構造物を自在に提供し得る。即ち、全長と全幅がトラックに積載不可能となる広幅で長
尺の大型透明構造物に適する。しかも、左半幅分割体と右半幅分割体は、請求項1〜3の製造方法にて形成し得るし、これら分割体の連続一体化も、請求項4〜6の後期製造方法と略同様であるから、特別の技術を要しない。
請求項11は、請求項8,9,10の特徴に加えて、一方側分割体と他方側分割体、及び中間分割体の各々を、幅方向に分割された左半幅分割体と右半幅分割体、及び半幅中間分割体より構成する長手多分割式大型透明構造物であるから、長手方向と幅方向に長尺を成す大型透明構造物を自在に提供し得る。即ち、全幅と全長がトラックに積載不可能となる大型透明構造物に適する。しかも、半幅中間分割体は請求項1〜3の製造方法にて形成し得るし、これら分割体の連続一体化も、請求項4〜6の後期製造方法と略同様であるから、特別の技術を要しない。
請求項12は、請求項8〜11のうちの1に記載の特徴に加えて、一方側分割体と他方側分割体と中間分割体とを、各々幅方向に三分割した多分割式大型透明構造物であるから、長手方向と幅方向に長尺を成す大型透明構造物を自在に提供し得る。即ち、全幅と全長がトラックに積載不可能となる大型透明構造物に適する。しかもこれら分割体の製造方法と後期製造方法も、前記例と略同様であるから、特別の技術を要しない。即ち、簡単に施工現場まで運搬し、施工現場で連続一体化し得る。
請求項12は、請求項8〜11のうちの1に記載の特徴に加えて、一方側分割体と他方側分割体と中間分割体とを、各々幅方向に三分割した多分割式大型透明構造物であるから、長手方向と幅方向に長尺を成す大型透明構造物を自在に提供し得る。即ち、全幅と全長がトラックに積載不可能となる大型透明構造物に適する。しかもこれら分割体の製造方法と後期製造方法も、前記例と略同様であるから、特別の技術を要しない。即ち、簡単に施工現場まで運搬し、施工現場で連続一体化し得る。
請求項13の大型透明構造物は、請求項8〜12のうちの1に記載の特徴に加えて、分割体の大きさを、分割幅=1〜5メートル、分割長さ=1〜15メートル、高さ=0.5〜2メートルに形成するので、取扱いと保管が容易になるし、トラックで現場まで運搬し、現場で連続一体化し得る。
請求項14の大型透明構造物は、請求項項7〜13のうちの1に記載の特徴に加えて、底壁が一定幅の短冊状部と、その長手方向に向けて先細となる底先部から成り、側壁が短冊状部の長手方向に平行する直線部と、底先部の外周に沿って起立する非直線部から成り、それらが三次元を成すものであっても継ぎ目なく一体化し、透明樹脂体と成し得るので、外見が良く、継ぎ目からの損傷も無いし、清掃も容易になる。しかも、側壁全体が外側に向けて傾斜しているので、同じ大型透明構造物や分割体を積み重ねて保管したり輸送し得る。その結果、保管スペースが少なくてすむし、一度に多くの大型透明構造物や分割体を輸送し得る。
請求項14の大型透明構造物は、請求項項7〜13のうちの1に記載の特徴に加えて、底壁が一定幅の短冊状部と、その長手方向に向けて先細となる底先部から成り、側壁が短冊状部の長手方向に平行する直線部と、底先部の外周に沿って起立する非直線部から成り、それらが三次元を成すものであっても継ぎ目なく一体化し、透明樹脂体と成し得るので、外見が良く、継ぎ目からの損傷も無いし、清掃も容易になる。しかも、側壁全体が外側に向けて傾斜しているので、同じ大型透明構造物や分割体を積み重ねて保管したり輸送し得る。その結果、保管スペースが少なくてすむし、一度に多くの大型透明構造物や分割体を輸送し得る。
請求項15の大型透明構造物は、請求項項7〜14のうちの1に記載の特徴に加えて、底壁の長手方向に排水溝を、その排水溝の適所に排水口を備えるので、大型透明構造物に収容した液体の排水が至極容易になる。しかも底壁を幅方向流れ勾配と長手方向流れ勾配に形成すれば、更に液体の排水が容易になる。
請求項16の大型透明構造物は、請求項項7〜15のうちの1に記載の特徴に加えて、透明樹脂体又は分割体(透明樹脂分体)の外側に補強部を備えているので、大型透明構造物の全長や全幅が2メートルを超えても、或いは、分割体の分割長さや分割幅が2メートルを超えても、成形時から施工完了まで一定の形状を保ち得るし、施工後(使用時)における経年変形も抑えることができる。
請求項17の大型透明構造物は、請求項項7〜16のうちの1に記載の特徴に加えて、大型透明構造物の用途として、例えば、大型水槽(養殖用、活魚用、研究用)に最適であるばかりか、水耕栽培槽、ごみ容器、プール等としても広く活用し得る。
請求項16の大型透明構造物は、請求項項7〜15のうちの1に記載の特徴に加えて、透明樹脂体又は分割体(透明樹脂分体)の外側に補強部を備えているので、大型透明構造物の全長や全幅が2メートルを超えても、或いは、分割体の分割長さや分割幅が2メートルを超えても、成形時から施工完了まで一定の形状を保ち得るし、施工後(使用時)における経年変形も抑えることができる。
請求項17の大型透明構造物は、請求項項7〜16のうちの1に記載の特徴に加えて、大型透明構造物の用途として、例えば、大型水槽(養殖用、活魚用、研究用)に最適であるばかりか、水耕栽培槽、ごみ容器、プール等としても広く活用し得る。
本発明による大型透明樹脂製構造物(以下、大型透明構造物とする。)とその製造方法を第一実施形態の一体式大型透明構造物1Aについて説明すれば、一体式大型透明構造物1は図7の如くアクリル系の透明樹脂体3から成るものであって、その代表的な製造方法を以下に説明する。
第一工程において、図1(イ)の如く上向きの開口部Gを備えている雌型Rと、その雌型開口部Gより一回り小さく形成した雄型Qを組合せ、図1(ロ)の如く雌型Rと雄型Qとの間に成形空間Uを有した製品成形型Pを構成する。製品成形型Pは、適宜の固定手段(図示せず。)にて第四工程で解除されるまで組合を維持する。
第二工程において、製品成形型Pの成形空間Uに図1(ハ)の如くアクリル樹脂2を流し込み、流し込んだアクリル樹脂2の固化を待ち、
第三工程において、固化したアクリル樹脂2により図1(ニ)の如く透明樹脂体3が形成される。この透明樹脂体3は、底壁4と、その周囲に起立する側壁5から成り、それらが三次元の継ぎ目のない無連続状態を成している。
第四工程において、製品成形型Pの固定手段を解除し、製品成形型Pを構成していた雄
型Qと雌型Rを図1(ホ)の如く分離することで、上向きに開口する収容部23を備えた透明樹脂体3、即ち、一体式大型透明構造物1Aを取出し、製造を完了する。
雄型Qと雌型Rには、アクリル樹脂2との接着性が極度に少ない金属、例えば鉄或いはステンレスを用い、且つ、雄型成形面qと雌型成形面rを、平滑又は鏡面に仕上げておくことが望ましい。
第一工程において、図1(イ)の如く上向きの開口部Gを備えている雌型Rと、その雌型開口部Gより一回り小さく形成した雄型Qを組合せ、図1(ロ)の如く雌型Rと雄型Qとの間に成形空間Uを有した製品成形型Pを構成する。製品成形型Pは、適宜の固定手段(図示せず。)にて第四工程で解除されるまで組合を維持する。
第二工程において、製品成形型Pの成形空間Uに図1(ハ)の如くアクリル樹脂2を流し込み、流し込んだアクリル樹脂2の固化を待ち、
第三工程において、固化したアクリル樹脂2により図1(ニ)の如く透明樹脂体3が形成される。この透明樹脂体3は、底壁4と、その周囲に起立する側壁5から成り、それらが三次元の継ぎ目のない無連続状態を成している。
第四工程において、製品成形型Pの固定手段を解除し、製品成形型Pを構成していた雄
型Qと雌型Rを図1(ホ)の如く分離することで、上向きに開口する収容部23を備えた透明樹脂体3、即ち、一体式大型透明構造物1Aを取出し、製造を完了する。
雄型Qと雌型Rには、アクリル樹脂2との接着性が極度に少ない金属、例えば鉄或いはステンレスを用い、且つ、雄型成形面qと雌型成形面rを、平滑又は鏡面に仕上げておくことが望ましい。
本発明の大型透明構造物1は、全幅M=1〜10メートル、全長H=2〜30メートル、高さT=0.5〜2メートルの大きさに形成するものであるが、第一実施形態の一体式大型透明構造物1Aは、大型トラックに積載可能な大きさ、例えば全幅M=1〜3メートル、全長H=2〜10メートル、高さT=0.5〜2メートルに形成する。
透明樹脂体3を形成する底壁4は、一定幅の短冊状部4aと、該短冊状部4aから長手方向に向けて先細くなる底先部4bとから成り、側壁5は、短冊状部4aの両側から起立し長手方向に平行する直線部5aと、底先部4bの外周に沿って起立し直線部5aに連続する非直線部5bとから成り、全体が三次元の継ぎ目のない無連続状態を成している。
底壁4は、全体を扁平(水平)に形成することもあるが、長手方向に下降傾斜する(その手段は後記する。)ように形成し、且つ底壁4の表面より一段低くい位置から長手方向に平行する排水溝85を図6(ホ)(ヘ)(ト)の如く備え、その適所に排水口86を図6(ヘ)(ト)の如く形成する。
製品成形型Pは、雄型Qと雌型Rの間に、樹脂層厚さtに相当する成形空間Uを一定に形成し得るように組合せられ、後記する保持手段9にて、成形空間Uに注入したアクリル樹脂2が固化し、透明樹脂体3から成る大型透明構造物1を形成するまで、型崩れしないように保持される。
透明樹脂体3を形成する底壁4は、一定幅の短冊状部4aと、該短冊状部4aから長手方向に向けて先細くなる底先部4bとから成り、側壁5は、短冊状部4aの両側から起立し長手方向に平行する直線部5aと、底先部4bの外周に沿って起立し直線部5aに連続する非直線部5bとから成り、全体が三次元の継ぎ目のない無連続状態を成している。
底壁4は、全体を扁平(水平)に形成することもあるが、長手方向に下降傾斜する(その手段は後記する。)ように形成し、且つ底壁4の表面より一段低くい位置から長手方向に平行する排水溝85を図6(ホ)(ヘ)(ト)の如く備え、その適所に排水口86を図6(ヘ)(ト)の如く形成する。
製品成形型Pは、雄型Qと雌型Rの間に、樹脂層厚さtに相当する成形空間Uを一定に形成し得るように組合せられ、後記する保持手段9にて、成形空間Uに注入したアクリル樹脂2が固化し、透明樹脂体3から成る大型透明構造物1を形成するまで、型崩れしないように保持される。
本発明の第二実施形態を、第一実施形態と相違する点について説明すると、第二実施形態は図8の如く一方側分割体11と他方側分割体12との分割体10を、後期製造方法にて一体化して構成した二分割式大型透明構造物1Bである。
二分割式大型透明構造物1Bを構成する分割体10の一方側分割体11は、本発明の製造方法(第一工程〜第四工程)を用いて形成するものであり例えば、第一工程において、図2(イ)(ロ)の如く上向きの開口部Gを有する雌型Rと、該雌型開口部Gより一回り小さい雄型Qとを組合せ、雌型Rと雄型Qの間に成形空間Uを有する製品成形型P(一方側分割体用)を構成し、第二工程において、図2(ハ)の如く製品成形型Pの成形空間Uにアクリル樹脂2を流し込み、第三工程において、図3の如くアクリル樹脂2の固化により三次元の継ぎ目のない無連続状態の一方側透明樹脂分体31を形成し、第四工程において、製品成形型Pを構成していた雄型Qと雌型Rを分離し、上向きに開口する収容部23を有する一方側透明樹脂分体31、即ち、一方側分割体11を得るものである。
二分割式大型透明構造物1Bを構成する分割体10の一方側分割体11は、本発明の製造方法(第一工程〜第四工程)を用いて形成するものであり例えば、第一工程において、図2(イ)(ロ)の如く上向きの開口部Gを有する雌型Rと、該雌型開口部Gより一回り小さい雄型Qとを組合せ、雌型Rと雄型Qの間に成形空間Uを有する製品成形型P(一方側分割体用)を構成し、第二工程において、図2(ハ)の如く製品成形型Pの成形空間Uにアクリル樹脂2を流し込み、第三工程において、図3の如くアクリル樹脂2の固化により三次元の継ぎ目のない無連続状態の一方側透明樹脂分体31を形成し、第四工程において、製品成形型Pを構成していた雄型Qと雌型Rを分離し、上向きに開口する収容部23を有する一方側透明樹脂分体31、即ち、一方側分割体11を得るものである。
本発明の製造方法にて形成した分割体10の一方側分割体11(透明樹脂分体31)は、一方側底壁部41の外周側に一方側側壁部51を備え、連続側に一方側接続面61を設け、上向きに開口する収容部23を有する。
即ち、一方側底壁部41は、図9の如く短冊状部4aの長手方向の一端側に、長手方向の延長側に向けて先細くなる底先部4bを備え、一方側側壁部51は、短冊状部4aの左右に起立する直線部5aの一端側に、底先部4bの外周に沿って起立する非直線部5bを連続し、これらが三次元の継ぎ目のない無連続状態を成している。
他方側分割体12(透明樹脂分体32)は、上記一方側分割体11と対称的に形成され、他方側分割体12との連続側に他方側接続面62を備え、他方側底壁部42の連続側を除く外周縁に他方側側壁部52を備え、三次元の継ぎ目のない無連続状態を成している。この他方側分割体12は、一方側分割体11を水平状態において180度方向を変えて使用することも可能である。
即ち、一方側底壁部41は、図9の如く短冊状部4aの長手方向の一端側に、長手方向の延長側に向けて先細くなる底先部4bを備え、一方側側壁部51は、短冊状部4aの左右に起立する直線部5aの一端側に、底先部4bの外周に沿って起立する非直線部5bを連続し、これらが三次元の継ぎ目のない無連続状態を成している。
他方側分割体12(透明樹脂分体32)は、上記一方側分割体11と対称的に形成され、他方側分割体12との連続側に他方側接続面62を備え、他方側底壁部42の連続側を除く外周縁に他方側側壁部52を備え、三次元の継ぎ目のない無連続状態を成している。この他方側分割体12は、一方側分割体11を水平状態において180度方向を変えて使用することも可能である。
二分割式大型透明構造物1Bを構成する一方側分割体11の一方側透明樹脂分体31と
、他方側分割体12の他方側透明樹脂分体32の各々は、分割幅m=1〜5メートル、分割長さh=1〜15メートル、高さT=0.5〜2メートルの大きさに形成され、両透明樹脂分体31,32を後期製造方法にて一体化するものである。
即ち、第五工程において、図4(イ)の如く一方側透明樹脂分体31の一方側接続面61と他方側透明樹脂分体32の他方側接続面62とを隙間Sを保って相対し、該状態を適宜の保持手段9にて維持する一方、両透明樹脂分体31,32の相対方向に直交した隙間Sの上側と下側、即ち、収容部23側から第一遮蔽板N1で、外部側から第二遮蔽板N2で塞ぎ、その際、第一・第二遮蔽板N1,N2の少なくとも一方に図5−2の如く流し込み口nを設け、第六工程が終了するまで保持する。
第六工程において、流し込み口nから隙間Sに図4(ロ)の如くアクリル樹脂2を流し込み、アクリル樹脂2の固化を待ち、固化したアクリル樹脂2は隣接透明樹脂分体31,32と一体化し、三次元の継ぎ目のない無連続状態を成す透明樹脂体3を形成する。
第七工程において、第一・第二遮蔽板N1、N2を取除き、一方側透明樹脂分体31と他方側透明樹脂分体32の保持手段9を開放すれば、図4(ハ)の如く上向きに開口した収容部23を有する透明樹脂体3の二分割式大型透明構造物1Bを得ることができる。
、他方側分割体12の他方側透明樹脂分体32の各々は、分割幅m=1〜5メートル、分割長さh=1〜15メートル、高さT=0.5〜2メートルの大きさに形成され、両透明樹脂分体31,32を後期製造方法にて一体化するものである。
即ち、第五工程において、図4(イ)の如く一方側透明樹脂分体31の一方側接続面61と他方側透明樹脂分体32の他方側接続面62とを隙間Sを保って相対し、該状態を適宜の保持手段9にて維持する一方、両透明樹脂分体31,32の相対方向に直交した隙間Sの上側と下側、即ち、収容部23側から第一遮蔽板N1で、外部側から第二遮蔽板N2で塞ぎ、その際、第一・第二遮蔽板N1,N2の少なくとも一方に図5−2の如く流し込み口nを設け、第六工程が終了するまで保持する。
第六工程において、流し込み口nから隙間Sに図4(ロ)の如くアクリル樹脂2を流し込み、アクリル樹脂2の固化を待ち、固化したアクリル樹脂2は隣接透明樹脂分体31,32と一体化し、三次元の継ぎ目のない無連続状態を成す透明樹脂体3を形成する。
第七工程において、第一・第二遮蔽板N1、N2を取除き、一方側透明樹脂分体31と他方側透明樹脂分体32の保持手段9を開放すれば、図4(ハ)の如く上向きに開口した収容部23を有する透明樹脂体3の二分割式大型透明構造物1Bを得ることができる。
本発明による第三実施形態を、第二実施形態と相違する点について説明すると、第三実施形態は、一方側分割体11と他方側分割体12の間に、図10(イ)(ロ)の如く一体以上の中間分割体13を介在する長手多分割式大型透明構造物1Cであって、一方側分割体11と他方側分割体12は、第二実施形態と同様に、本発明の製造方法(第一工程〜第四工程)にて形成するものであるから説明を省略する。
中間分割体13は図11の如く、本発明の製造方法に準じて形成するものであり、例えば、中間分割体13の透明樹脂分体30は、雌型Rと、その雌型開口部Gより一回り小さく形成した金属性の雄型Qとを組合せ、雌型Rと雄型Qの間に成形空間U(中間分割体13に相当する)を形成した製品成形型Pを構成した後、製品成形型Pの成形空間Uにアクリル樹脂2を流し込み、そのアクリル樹脂2の固化により透明樹脂分体30を形成する。その後、製品成形型Pを構成していた雄型Qと雌型Rを分離し、透明樹脂分体30から成る中間分割体13を得るものである。
中間分割体13の分割体底壁部40が短冊状部4aのみから成り、その左右に分割体側壁部50の直線部5aを相対設し、長手連続側に分割体接続面60を備え、横断面がU字状を成している。
この中間分割体13は、一方側分割体11と他方側分割体12と共に施工現場まで運搬され、施工現場にて一体化するものである。
中間分割体13は図11の如く、本発明の製造方法に準じて形成するものであり、例えば、中間分割体13の透明樹脂分体30は、雌型Rと、その雌型開口部Gより一回り小さく形成した金属性の雄型Qとを組合せ、雌型Rと雄型Qの間に成形空間U(中間分割体13に相当する)を形成した製品成形型Pを構成した後、製品成形型Pの成形空間Uにアクリル樹脂2を流し込み、そのアクリル樹脂2の固化により透明樹脂分体30を形成する。その後、製品成形型Pを構成していた雄型Qと雌型Rを分離し、透明樹脂分体30から成る中間分割体13を得るものである。
中間分割体13の分割体底壁部40が短冊状部4aのみから成り、その左右に分割体側壁部50の直線部5aを相対設し、長手連続側に分割体接続面60を備え、横断面がU字状を成している。
この中間分割体13は、一方側分割体11と他方側分割体12と共に施工現場まで運搬され、施工現場にて一体化するものである。
第三実施形態の各分割体10(11,12,13)を施工現場において一体化する場合、第二実施形態と同様の後期製造方法に従って一体化するものであり、先ず一方側分割体11の一方側接続面61と中間分割体13の分割体接続面60を向かい合わせに配置し、その際、相対する一方側接続面61と分割体接続面60の間に隙間Sが生じるように保持手段9で保持すると共に、隙間Sの開放側を第一遮蔽板N1と第二遮蔽板N2で塞ぎ、両遮蔽板N1、N2の何れかに設けた流し込み口nから隙間Sにアクリル樹脂2を流し込み、そのアクリル樹脂2の固化により隣接透明樹脂分体31,33と一体化した後、第一・第二遮蔽板N1、N2を取除き、保持手段9を開放し、三次元の継ぎ目のない無連続状態を成す透明樹脂体3、即ち、長手多分割式大型透明構造物1Cを得る。
次いで、上記中間分割体13と他方側分割体12とを同様の後期製造方法で一体化し、一体化された透明樹脂体3に上向きに開口する収容部23を有する長手多分割式大型透明構造物1Cが得られる。
次いで、上記中間分割体13と他方側分割体12とを同様の後期製造方法で一体化し、一体化された透明樹脂体3に上向きに開口する収容部23を有する長手多分割式大型透明構造物1Cが得られる。
本発明による第四実施形態を、第二実施形態と相違する点について説明すると、第四実施形態は、二分割式大型透明構造物1Bを構成する一方側分割体11と他方側分割体12の各々を、幅方向に分割された左半幅分割体111,121と右半幅分割体112,12
2より構成し、図12の如く幅方向においても結合した幅長手二分割式大型透明構造物1Dである。
幅長手二分割式大型透明構造物1Dを構成する左半幅分割体111は、本発明の製造方法(第一工程〜第四工程)に準じて形成されるもので、例えば、雌型Rと雄型Qを組合せ、雌型Rと雄型Qとの間に成形空間U(左半幅分割体111に相当する)を形成する製品成形型Pを構成し、その製品成形型Pを分離不能に保持した後、製品成形型Pの成形空間Uにアクリル樹脂2を流し込み、そのアクリル樹脂2の固化により透明樹脂分体30が形成される。次いで、製品成形型Pの保持を解除し、雌型Rと雄型Qを分離して三次元の継ぎ目のない無連続状態を成す透明樹脂分体30、即ち、左半幅分割体111を得る。
2より構成し、図12の如く幅方向においても結合した幅長手二分割式大型透明構造物1Dである。
幅長手二分割式大型透明構造物1Dを構成する左半幅分割体111は、本発明の製造方法(第一工程〜第四工程)に準じて形成されるもので、例えば、雌型Rと雄型Qを組合せ、雌型Rと雄型Qとの間に成形空間U(左半幅分割体111に相当する)を形成する製品成形型Pを構成し、その製品成形型Pを分離不能に保持した後、製品成形型Pの成形空間Uにアクリル樹脂2を流し込み、そのアクリル樹脂2の固化により透明樹脂分体30が形成される。次いで、製品成形型Pの保持を解除し、雌型Rと雄型Qを分離して三次元の継ぎ目のない無連続状態を成す透明樹脂分体30、即ち、左半幅分割体111を得る。
本発明の製造方法にて形成した左半幅分割体111は、図13の如く長手接続側に長手接続面63を、幅接続側に幅接続面64を備え、分割体底壁部40が短冊状部4aと、短冊状部4aの長手方向に向けて先細くなる底先部4bとから成り、長手接続面63と幅接続面64を除く短冊状部4aの外周に直線部5aを、底先部4bの外周に非直線部5bを起立する。
右半幅分割体112は、前記左半幅分割体111と幅接続側を中心にして対象形状を成すもので、左半幅分割体111と同様に、本発明の製造方法にて形成する。
左半幅分割体121は前記左半幅分割体111と同様に、右半幅分割体122は上記右半幅分割体112同様に、本発明の製造方法にて形成するか、左半幅分割体111と右半幅分割体112を2組づつ形成する。
右半幅分割体112は、前記左半幅分割体111と幅接続側を中心にして対象形状を成すもので、左半幅分割体111と同様に、本発明の製造方法にて形成する。
左半幅分割体121は前記左半幅分割体111と同様に、右半幅分割体122は上記右半幅分割体112同様に、本発明の製造方法にて形成するか、左半幅分割体111と右半幅分割体112を2組づつ形成する。
第四実施形態において形成した各分割体10(111,112、121,122)を施工現場まで運搬し、施工現場において各分割体10を本発明の後期製造方法に従って一体化するものである。
例えば、左半幅体分割体111を一方側分割体11とし、右半幅体分割体112を他方側分割体12とし、一方側分割体11の一方側接続面61と他方側分割体12の他方側接続面62を、隙間Sを保って相対するように保持手段9にて維持し、次いで、その隙間Sを流し込み口nを除いて第一・第二遮蔽板N1,N2で塞いだ後、流し込み口nから隙間Sにアクリル樹脂2を流し込み、そのアクリル樹脂2の固化により一方側分割体11の一方側透明樹脂分体31と他方側分割体12の他方側透明樹脂分体32とが一体化し、左半幅体分割体111と右半幅体分割体112を幅方向において一体化した透明樹脂体3、即ち、三次元の継ぎ目のない無連続状態の一方側分割体11を構成する。
例えば、左半幅体分割体111を一方側分割体11とし、右半幅体分割体112を他方側分割体12とし、一方側分割体11の一方側接続面61と他方側分割体12の他方側接続面62を、隙間Sを保って相対するように保持手段9にて維持し、次いで、その隙間Sを流し込み口nを除いて第一・第二遮蔽板N1,N2で塞いだ後、流し込み口nから隙間Sにアクリル樹脂2を流し込み、そのアクリル樹脂2の固化により一方側分割体11の一方側透明樹脂分体31と他方側分割体12の他方側透明樹脂分体32とが一体化し、左半幅体分割体111と右半幅体分割体112を幅方向において一体化した透明樹脂体3、即ち、三次元の継ぎ目のない無連続状態の一方側分割体11を構成する。
第四実施形態の後期製造方法において、残りの左半幅分割体121と右半幅分割体122も同様に、本発明の後期製造方法に準じて先ず一方側分割体11及び他方側分割体12とし、両分割体11,12の幅接続面64,64を、隙間Sを保って相対するように保持すると共に、隙間Sを第一・第二遮蔽板N1,N2で塞ぎ、次いで流し込み口nから隙間Sにアクリル樹脂2を流し込み、アクリル樹脂2の固化により一体化した後、第一・第二遮蔽板N1,N2を取除き、一方側分割体11と他方側分割体12の保持を解除し、一体化した三次元の継ぎ目のない無連続状態の透明樹脂体3の他方側分割体12を得る。
一体化した一方側分割体11と他方側分割体12は、第二実施形態における長手方向の連続と同様に、本発明の後期製造方法にて長手方向に連続して一体化するものであるから説明を省略する。
一体化した一方側分割体11と他方側分割体12は、第二実施形態における長手方向の連続と同様に、本発明の後期製造方法にて長手方向に連続して一体化するものであるから説明を省略する。
本発明による第五実施形態を、第三実施形態及び第四実施形態と相違する点について説明すると、第五実施形態は、一方側分割体11と他方側分割体12と中間分割体13から成る長手多分割式大型透明構造物1Cにおいいて、分割体10(11、12,13)の各々を、図14の如く幅方向において三分割した幅長手多分割式大型透明構造物1Eである。
一方側分割体11と他方側分割体12を構成する左半幅分割体111,121と右半幅
分割体112,122は、第四実施形態と同様に、本発明の製造方法で形成するものであるから説明を省略する。
中間分割体13を構成する中間半幅分割体131は、前記分割体10の製造方法に準じて形成されるもので、例えば、中間半幅分割体131は図15の如く、雌型Rと雄型Qを組合せ、雌型Rと雄型Qの間に成形空間U(中間半幅分割体131に相当する)を形成した製品成形型Pを構成し、成形空間Uにアクリル樹脂2を流し込み、そのアクリル樹脂2の固化により透明樹脂分体30を形成した後、製品成形型Pを分離することで、透明樹脂体30から成る中間半幅分割体131を得ることができる。
一方側分割体11と他方側分割体12を構成する左半幅分割体111,121と右半幅
分割体112,122は、第四実施形態と同様に、本発明の製造方法で形成するものであるから説明を省略する。
中間分割体13を構成する中間半幅分割体131は、前記分割体10の製造方法に準じて形成されるもので、例えば、中間半幅分割体131は図15の如く、雌型Rと雄型Qを組合せ、雌型Rと雄型Qの間に成形空間U(中間半幅分割体131に相当する)を形成した製品成形型Pを構成し、成形空間Uにアクリル樹脂2を流し込み、そのアクリル樹脂2の固化により透明樹脂分体30を形成した後、製品成形型Pを分離することで、透明樹脂体30から成る中間半幅分割体131を得ることができる。
第五実施形態を構成する中間半幅分割体131は、長手方向の両側に長手接続面63を、幅接続側に幅接続面64を備え、分割体底壁部40が短冊状部4aのみから成り、短冊状部4aの非接続側に分割体側壁部50の直線部5aを起立している。
中間半幅分割体132は、上記中間半幅分割体131と同様に、本発明の製造方法にて形成するか、上記中間半幅分割体131を水平状態において180度方向を変えて使用するものであるから説明を省略する。
中間半幅分割体131,132は、幅接続面64,64が相対するように向かい合わせにし、後期製造方法に準じて一体化して中間分割体13を構成するものであるし、この中間分割体13と一方側分割体11及び他方側分割体12も、後期製造方法に準じて一体化するものであり、第三実施形態と同様であるから説明を省略する。
中間半幅分割体132は、上記中間半幅分割体131と同様に、本発明の製造方法にて形成するか、上記中間半幅分割体131を水平状態において180度方向を変えて使用するものであるから説明を省略する。
中間半幅分割体131,132は、幅接続面64,64が相対するように向かい合わせにし、後期製造方法に準じて一体化して中間分割体13を構成するものであるし、この中間分割体13と一方側分割体11及び他方側分割体12も、後期製造方法に準じて一体化するものであり、第三実施形態と同様であるから説明を省略する。
本発明による第六実施形態を、第二〜第五実施形態と相違する点について説明すると、第六実施形態は図16の如く、長手多分割式大型透明構造物1Cを構成する一方側分割体11と他方側分割体12の各々を、幅方向に参分割した左幅分割体113,123と右幅分割体114,124、及び左右幅分割体の間に介在する幅中間分割体115,125の分割体10より構成し、且つ、中間分割体13も幅方向に参分割した長手中間分割体133,134と、その長手中間分割体133,134の間に介在する中心部分割体135の分割体10より構成する多分割式大型透明構造物1Fである。
多分割式大型透明構造物1Fは、図17の如く5体の分割体10を基本として構成することも可能であり、その内、左幅分割体113,123と右幅分割体114,124は、第四・第五実施形態の左半幅分割体及び右半幅分割体と略同様の形態を成し、長手中間分割体133,134も第五実施形態の中間半幅分割体131,132と略同様の形態を成し、本発明の製造方法にて形成されるので、説明を省略する。
多分割式大型透明構造物1Fは、図17の如く5体の分割体10を基本として構成することも可能であり、その内、左幅分割体113,123と右幅分割体114,124は、第四・第五実施形態の左半幅分割体及び右半幅分割体と略同様の形態を成し、長手中間分割体133,134も第五実施形態の中間半幅分割体131,132と略同様の形態を成し、本発明の製造方法にて形成されるので、説明を省略する。
第六実施形態の幅中間分割体115は、本発明の製造方法にて形成するもので、例えば雌型Rと雄型Qとを組合せ、雌型Rと雄型Qとの間に成形空間U(幅中間分割体115に相当する)を有する製品成形型Pを構成した後、成形空間Uにアクリル樹脂2を流し込み、そのアクリル樹脂2の固化により透明樹脂分体30を形成した後、製品成形型Pを分離して透明樹脂分体30を取出すものである。
この幅中間分割体115は図18の如く、長手方向の連続側に長手接続面63を、幅方向の連続側に幅接続面64を備え、分割体底壁部40は一定幅の短冊状部4aから成り、連続側を除く短冊状部4aの外周に分割体側壁部50の直線部5aを起立している。
また、幅中間分割体125は、上記幅中間分割体115と同様に、本発明の製造方法にて形成するか、上記幅中間分割体115を水平状態において180度方向転換して用いる。
中心部分割体135は図19の如く、本発明の製造方法にて形成するもので、例えば、雌型Rと雄型Qと組合せ、雌型Rと雄型Qとの間に生じた成形空間U(中心部分割体135に相当する)を有する製品成形型Pを構成し、成形空間Uにアクリル樹脂2を流し込み、そのアクリル樹脂2の固化により透明樹脂分体30を形成した後、製品成形型Pを分離して透明樹脂分体30を取出すものである。
この中心部分割体135の分割体底壁部40は、一定幅の短冊状部4aのみから成り、
長手方向の連続側に長手接続面63を、幅方向の連続側に幅接続面64を備えている。
この幅中間分割体115は図18の如く、長手方向の連続側に長手接続面63を、幅方向の連続側に幅接続面64を備え、分割体底壁部40は一定幅の短冊状部4aから成り、連続側を除く短冊状部4aの外周に分割体側壁部50の直線部5aを起立している。
また、幅中間分割体125は、上記幅中間分割体115と同様に、本発明の製造方法にて形成するか、上記幅中間分割体115を水平状態において180度方向転換して用いる。
中心部分割体135は図19の如く、本発明の製造方法にて形成するもので、例えば、雌型Rと雄型Qと組合せ、雌型Rと雄型Qとの間に生じた成形空間U(中心部分割体135に相当する)を有する製品成形型Pを構成し、成形空間Uにアクリル樹脂2を流し込み、そのアクリル樹脂2の固化により透明樹脂分体30を形成した後、製品成形型Pを分離して透明樹脂分体30を取出すものである。
この中心部分割体135の分割体底壁部40は、一定幅の短冊状部4aのみから成り、
長手方向の連続側に長手接続面63を、幅方向の連続側に幅接続面64を備えている。
第六実施形態において形成した各分割体10(113,123、114,124、115,125、133,134、135)を施工現場まで運搬し、施工現場に本発明の後期製造方法に従って一体化するものである。
先ず、幅中間分割体115の左右に左幅分割体113と右幅分割体114を並列し、これらを後期製造方法に従って一体化し、透明樹脂体3から成る一方側分割体11を形成する。その際、幅中間分割体115と相対する左幅分割体113との間、及び右幅分割体114との間に隙間Sを設け、該隙間Sにアクリル樹脂2を流し込み、そのアクリル樹脂2の固化により隣接分割体113,115,114と一体化し、三次元の継ぎ目のない無連続状態の透明樹脂体3、即ち、一方側分割体11を構成する。
先ず、幅中間分割体115の左右に左幅分割体113と右幅分割体114を並列し、これらを後期製造方法に従って一体化し、透明樹脂体3から成る一方側分割体11を形成する。その際、幅中間分割体115と相対する左幅分割体113との間、及び右幅分割体114との間に隙間Sを設け、該隙間Sにアクリル樹脂2を流し込み、そのアクリル樹脂2の固化により隣接分割体113,115,114と一体化し、三次元の継ぎ目のない無連続状態の透明樹脂体3、即ち、一方側分割体11を構成する。
第六実施形態において、残りの幅中間分割体125の左右に、前記と同様に左右幅分割体123,124を並列し、これらを本発明の後期製造方法にて一体化し、三次元の継ぎ目のない無連続状の透明樹脂体3、即ち、他方側分割体12を構成する。
更に、中心部分割体135の左右に長手中間分割体133,134を並列し、これらも本発明の後期製造方法にて一体化し、三次元の継ぎ目のない無連続状の中間分割体13を構成する。
一体化した一方側分割体11と他方側分割体12と中間分割体13を、本発明の後期製造方法にて長手方向に一体化する。長手方向の一体化は、第五実施形態と同様であるから、説明を省略する。
更に、中心部分割体135の左右に長手中間分割体133,134を並列し、これらも本発明の後期製造方法にて一体化し、三次元の継ぎ目のない無連続状の中間分割体13を構成する。
一体化した一方側分割体11と他方側分割体12と中間分割体13を、本発明の後期製造方法にて長手方向に一体化する。長手方向の一体化は、第五実施形態と同様であるから、説明を省略する。
本発明による大型透明構造物の製造方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、透明樹脂体3の全長H、或いは分割長さhが長い製品成形型Pにあっては、全長Hに応じて成形空間Uから外部に連通する空気抜き穴Jを予め数箇所に設けておけば、成形空間Uへのアクリル樹脂2の流し込み時に、成形空間Uに閉じ込められた空気を空気抜き穴Jから排出しながら充填し得るので、アクリル樹脂2の流し込みが容易になるし、透明樹脂体3及び分割体10(透明樹脂分体30)への気泡の混入も抑えることができる。
また、本発明による後期製造方法において、成形空間U又は隙間Sにアクリル樹脂2を流し込む際、図5−2の如く成形空間U又は隙間Sに高低差が生じるように製品成形型Pを傾ければ、高位置から重力を利用してアクリル樹脂2を流し込むことができる。
透明樹脂体3(以下、透明樹脂分体30を含む。)の外側に補強部7として、例えば図6(ロ)(ハ)(ニ)の如く側壁5の上端部より外側に突出する鍔部71、図6(ロ)(ハ)の如く側壁5の外側に設ける縦リブ72、或いは図6(ニ)の如く底壁4の下側に設ける支持脚73等から1つ以上を選択して備えることが望ましい。
これらの補強部7は、雌型Rに補強用凹溝を予め設けておけば、透明樹脂体3の形成時に一体成形し得るが、支持脚17にあっては、別個に形成しておき、これを透明樹脂体3の底壁4に後から着設することも可能である。支持脚17は、底壁4が水平を成すように垂下する場合と、底壁4が長手方向流れ勾配θ2を有するように図20(イ)の如く垂下長さを調整して設ける場合がある。
また、本発明による後期製造方法において、成形空間U又は隙間Sにアクリル樹脂2を流し込む際、図5−2の如く成形空間U又は隙間Sに高低差が生じるように製品成形型Pを傾ければ、高位置から重力を利用してアクリル樹脂2を流し込むことができる。
透明樹脂体3(以下、透明樹脂分体30を含む。)の外側に補強部7として、例えば図6(ロ)(ハ)(ニ)の如く側壁5の上端部より外側に突出する鍔部71、図6(ロ)(ハ)の如く側壁5の外側に設ける縦リブ72、或いは図6(ニ)の如く底壁4の下側に設ける支持脚73等から1つ以上を選択して備えることが望ましい。
これらの補強部7は、雌型Rに補強用凹溝を予め設けておけば、透明樹脂体3の形成時に一体成形し得るが、支持脚17にあっては、別個に形成しておき、これを透明樹脂体3の底壁4に後から着設することも可能である。支持脚17は、底壁4が水平を成すように垂下する場合と、底壁4が長手方向流れ勾配θ2を有するように図20(イ)の如く垂下長さを調整して設ける場合がある。
二分割式大型透明構造物1Bを構成する一方側分割体11と他方側分割体12を同一構造とし、且つ、長手多分割式大型透明構造物1Cを構成する一方側分割体11と他方側分割体12も同一構造とすれば、両分割体11,12の互換性が向上し、製品成形型Pも半減して安価に提供し得る。
又、幅長手二分割式大型透明構造物1Dを構成する左半幅分割体111,121、及び右半幅分割体112,122を同一構造とし、且つ、幅長手多分割式大型透明構造物1Eを構成する左半幅分割体111,121、及び右半幅分割体112,122も同一構造とすれば、それらの分割体10の互換性が向上し、製品成形型Pも半減して安価に提供し得
るばかりか、幅長手多分割式大型透明構造物1Eを構成する半幅中間分割体131,132を同一構造とすれば、互換性が向上し、製品成形型Pも半減して安価に提供し得る。
更に、多分割式大型透明構造物1Fを構成する左幅分割体113,123、右幅分割体114,124の各々を同一構造とし、幅中間分割体115,125の各々、及び長手中間分割体133,134の各々を同一構造とすれば、それらの分割体10の互換性が向上し、製品成形型Pも半減して安価に提供し得る。
又、幅長手二分割式大型透明構造物1Dを構成する左半幅分割体111,121、及び右半幅分割体112,122を同一構造とし、且つ、幅長手多分割式大型透明構造物1Eを構成する左半幅分割体111,121、及び右半幅分割体112,122も同一構造とすれば、それらの分割体10の互換性が向上し、製品成形型Pも半減して安価に提供し得
るばかりか、幅長手多分割式大型透明構造物1Eを構成する半幅中間分割体131,132を同一構造とすれば、互換性が向上し、製品成形型Pも半減して安価に提供し得る。
更に、多分割式大型透明構造物1Fを構成する左幅分割体113,123、右幅分割体114,124の各々を同一構造とし、幅中間分割体115,125の各々、及び長手中間分割体133,134の各々を同一構造とすれば、それらの分割体10の互換性が向上し、製品成形型Pも半減して安価に提供し得る。
本発明による大型透明構造物1の側壁5を外側に向けて傾斜し、例えば、10度以内で傾斜すれば、同じ一体式大型透明構造物1Aや分割体10を、一部嵌合状態に積重ねて保管したり輸送し得る。即ち、保管場所の小スペース化と、輸送の効率化に貢献する。また、一体式大型透明構造物1Aと分割体10を保管したり輸送する際、傷が付かないように包装することが望ましい。
一体式大型透明構造物1Aと分割体10の大きさ、及び樹脂層厚さtは、実施形態に限定されるものではない。また、後期製造方法において、一方側分割体11と他方側分割体12との隙間Sを0.1〜10mmとしたが、10mmを超えても連続可能である。
アクリル樹脂2には、70%以上の透光性を有するポリアクリル酸樹脂、ポリアクリル酸メチル樹脂等を用いることが望ましい。また、本発明の大型透明構造物1として、例えば水槽(養殖用、活魚用、研究用)、水耕栽培用、プール、透明容器(ごみ用、保管用)として最適である。
一体式大型透明構造物1Aと分割体10の大きさ、及び樹脂層厚さtは、実施形態に限定されるものではない。また、後期製造方法において、一方側分割体11と他方側分割体12との隙間Sを0.1〜10mmとしたが、10mmを超えても連続可能である。
アクリル樹脂2には、70%以上の透光性を有するポリアクリル酸樹脂、ポリアクリル酸メチル樹脂等を用いることが望ましい。また、本発明の大型透明構造物1として、例えば水槽(養殖用、活魚用、研究用)、水耕栽培用、プール、透明容器(ごみ用、保管用)として最適である。
本発明の後期製造方法における一方側分割体11と他方側分割体12の保持手段9として、図5−1の如く隙間Sを収容部23側から塞ぐ第一遮蔽板N1と、外部側から塞ぐ第二遮蔽板N2、及び両遮蔽板N1,N2の少なくとも一方に粘土等94を盛り付けて仮止めする手段、第一・第二遮蔽板N1,N2を挟持する万力の如く締付具で挟持する手段、又、一方側分割体11の支持脚73と、一方側分割体12の支持脚73を相対向し、両支持脚73,73を締付具で固定する手段を選択的に採用し得る。
また、大型透明構造物1の底壁4を、長手方向に下降傾斜する長手方向流れ勾配θ2と、排水溝85に向けて下降傾斜する幅方向流れ勾配θ1との少なくとも一方を採用することが望ましい。長手方向流れ勾配θ2は、支持脚73の垂下長さを調整して形成する以外に、大型透明構造物1の設置場所を図20(ロ)の如く予め長手方向流れ勾配θ2に傾斜しておくことでも目的を達成し得る。
排水口86は、底壁4の表面より下方に貫通するか、排水溝85の一部から下方に貫通するもので、主に排水溝85の下流に設けるが、大型透明構造物1の全長Hに応じて数箇所に設ける場合もある。この排水口86には、後から周知の排水器具(図示せず。)を取付けるものである。
また、大型透明構造物1の底壁4を、長手方向に下降傾斜する長手方向流れ勾配θ2と、排水溝85に向けて下降傾斜する幅方向流れ勾配θ1との少なくとも一方を採用することが望ましい。長手方向流れ勾配θ2は、支持脚73の垂下長さを調整して形成する以外に、大型透明構造物1の設置場所を図20(ロ)の如く予め長手方向流れ勾配θ2に傾斜しておくことでも目的を達成し得る。
排水口86は、底壁4の表面より下方に貫通するか、排水溝85の一部から下方に貫通するもので、主に排水溝85の下流に設けるが、大型透明構造物1の全長Hに応じて数箇所に設ける場合もある。この排水口86には、後から周知の排水器具(図示せず。)を取付けるものである。
製品成形型Pを構成する雄型Qと雌型Rの素材を、アクリル樹脂2との接着性が極めて少ないガラス、金属(鉄、ステンレス)等を用いることが望ましいが、鉄は重く、ステンレスは高価である。何れにしても、透明樹脂体3の成形時に、雄型成形面qと雌型成形面rに離型剤を塗布すれば、透明樹脂体3の形成後における離反が容易になる。
更に、金属の代わりに、雄型Qと雌型Rの母材に安価な木材や合成樹脂材(例えば、FRP)を用い、その母材に図21の如くアクリル樹脂2との接着性が極めて少ないシリコンから成る雄型用シリコン膜Q1,及び雌型用シリコン膜Q2を接着し、雄型用シリコン膜Q1にて雄型成形面qを、雌型用シリコン膜Q2にて雌型成形面rを形成することも可能である。
更に、金属の代わりに、雄型Qと雌型Rの母材に安価な木材や合成樹脂材(例えば、FRP)を用い、その母材に図21の如くアクリル樹脂2との接着性が極めて少ないシリコンから成る雄型用シリコン膜Q1,及び雌型用シリコン膜Q2を接着し、雄型用シリコン膜Q1にて雄型成形面qを、雌型用シリコン膜Q2にて雌型成形面rを形成することも可能である。
1 大型透明樹脂製構造物(大型透明構造物)、1A 一体式、1B 二分割式
1C 長手多分割式、1D 幅長手二分割式、1E 幅長手多分割式、1F 多分割式
10 分割体、11 一方側分割体、12 他方側分割体、13 中間分割体
111,121 左半幅分割体、112,122 右半幅分割体
131,132 中間半幅分割体
113,123 左幅分割体、114,124 右幅分割体
115,125 幅中間分割体
133,134 長手中間分割体、135 中心部分割体
2 アクリル樹脂
3 透明樹脂体、23 収容部
30 透明樹脂分体、31 一方側透明樹脂分体、32 他方側透明樹脂分体
4 底壁、4a 短冊状部、4b 底先部
40 分割体底壁部、41 一方側底壁部、42 他方側底壁部
5 側壁、5a 直線部、5b 非直線部
50 分割体側壁部、51 一方側側壁部、52 他方側側壁部
60 分割体接続面、61 一方側接続面、62 他方側接続面
63 長手接続面、64 幅接続面
7 補強部、71 鍔部、72 縦リブ、73 支持脚
85 排水溝、86 排水口
9 保持手段、91 冶具、92 保持台、94 粘土等
P 製品成形型
Q 雄型、q 雄型形成面、Q1 雄型用シリコン膜
R 雌型、r 雌型成形面、R1 雌型用シリコン膜
G 開口部
U 形成空間
J 空気抜き穴
N1 第一遮蔽板、N2 第二遮蔽板、n 流し込み口
M 全幅、m 分割幅、T 高さ、H 全長、h 分割長さ
t 樹脂層厚さ
S 相対する接続面の隙間
θ1 幅方向流れ勾配、θ2 長手方向流れ勾配
1C 長手多分割式、1D 幅長手二分割式、1E 幅長手多分割式、1F 多分割式
10 分割体、11 一方側分割体、12 他方側分割体、13 中間分割体
111,121 左半幅分割体、112,122 右半幅分割体
131,132 中間半幅分割体
113,123 左幅分割体、114,124 右幅分割体
115,125 幅中間分割体
133,134 長手中間分割体、135 中心部分割体
2 アクリル樹脂
3 透明樹脂体、23 収容部
30 透明樹脂分体、31 一方側透明樹脂分体、32 他方側透明樹脂分体
4 底壁、4a 短冊状部、4b 底先部
40 分割体底壁部、41 一方側底壁部、42 他方側底壁部
5 側壁、5a 直線部、5b 非直線部
50 分割体側壁部、51 一方側側壁部、52 他方側側壁部
60 分割体接続面、61 一方側接続面、62 他方側接続面
63 長手接続面、64 幅接続面
7 補強部、71 鍔部、72 縦リブ、73 支持脚
85 排水溝、86 排水口
9 保持手段、91 冶具、92 保持台、94 粘土等
P 製品成形型
Q 雄型、q 雄型形成面、Q1 雄型用シリコン膜
R 雌型、r 雌型成形面、R1 雌型用シリコン膜
G 開口部
U 形成空間
J 空気抜き穴
N1 第一遮蔽板、N2 第二遮蔽板、n 流し込み口
M 全幅、m 分割幅、T 高さ、H 全長、h 分割長さ
t 樹脂層厚さ
S 相対する接続面の隙間
θ1 幅方向流れ勾配、θ2 長手方向流れ勾配
Claims (17)
- 大型透明樹脂製構造物の製造方法が下記の工程順であることを特徴とする。
第一工程において、雌型(R)の開口部(G)に、雌型開口部(G)より一回り小さく形成した雄型(Q)を組合せ、雌型(R)と雄型(Q)との間に成形空間(U)を有している製品成形型(P)を構成する。
第二工程において、製品成形型(P)の成形空間(U)にアクリル樹脂(2)を流し込み、アクリル樹脂(2)の固化を待ち、
第三工程において、固化したアクリル樹脂(2)により透明樹脂体(3)が形成され、該透明樹脂体(3)が底壁(4)の周囲に沿って側壁(5)を起立し、それらが三次元の継ぎ目のない無連続状態を成している。
第四工程において、製品成形型(P)を構成していた雄型(Q)と雌型(R)を分離することで、上向きに開口する収容部(23)を備えた透明樹脂体(3)を得られるようにした。 - 第一工程において、製品成形型(P)の一部に成形空間(U)から外気に連通する空気抜き穴(J)を設け、第二工程において、成形空間(U)に閉じもめられた空気を空気抜き穴(J)から自然に、或いは強制的に排出しながらアクリル樹脂(2)を充填し得るようにしたことを特徴とする請求項1記載の大型透明樹脂製構造物の製造方法。
- 第二工程において、成形空間(U)に高低差が生じるように製品成形型(P)を傾け、その成形空間(U)の高位置からアクリル樹脂(2)を流し込むことを特徴とする請求項1または2記載の大型透明樹脂製構造物の製造方法。
- 請求項1,2または3記載の製造方法に準じて形成されたアクリル樹脂(2)より成る複数の分割体(10)から構成され、その内、一方側分割体(11)の一方側透明樹脂分体(31)は、連続側に一方側接続面(61)を、連続側を除く一方側底壁部(41)の外周側に一方側側壁部(51)を備え、他方側分割体(12)の他方側透明樹脂分体(32)は、連続側に他方側接続面(62)を、連続側を除く他方側底壁部(42)の外周側に他方側側壁部(52)を備えており、その一方側透明樹脂分体(31)と他方側透明樹脂分体(32)とを後期製造方法にて一体化するものであって、後期製造方法が下記の工程順であることを特徴とする。
第五工程において、一方側透明樹脂分体(31)の一方側接続面(61)と他方側透明樹脂分体(32)の他方側接続面(62)とを、隙間(S)を保って相対するように保持すると共に、隙間(S)の開放側をアクリル樹脂(2)の流し込み口(n)を除いて閉鎖し、その状態を次工程が終了するまで保持し、
第六工程において、流し込み口(n)から隙間(S)にアクリル樹脂(2)を流し込み、アクリル樹脂(2)の固化を待ち、固化したアクリル樹脂(2)は相対していた透明樹脂部(31,32)と連続一体化し、三次元の継ぎ目のない無連続状態を成す透明樹脂体(3)を構成し、
第七工程において、隙間(S)の閉鎖と分割体(10)の保持を開放することで、上向きに開口する収容部(23)を備えた透明樹脂体(3)を得られるようにした。 - 後期製造方法の第五工程において、隙間(S)を閉鎖する際、隙間(S)から外気に連通する空気抜き穴(J)を設け、第六工程において、隙間(S)に閉じもめられた空気を空気抜き穴(J)から自然に、或いは強制的に排出しながらアクリル樹脂(2)を充填し得るようにしたことを特徴とする請求項4記載の大型透明樹脂製構造物の製造方法。
- 後期製造方法の第六工程において、隙間(S)を保って相対する一方側分割体(11)と他方側分割体(12)とを、隙間(S)に高低差が生じるように傾け、その隙間(S)
の高位置からアクリル樹脂(2)を流し込むことを特徴とする請求項4または5記載の大型透明樹脂製構造物の製造方法。 - 全幅M=1〜10メートル、全長H=2〜30メートル、高さT=0.5〜2メートルの大きさを有するアクリル系の透明樹脂体(3)であって、この透明樹脂体(3)は請求項1,2または3記載の製造方法に準じて形成され、即ち、上向きの開口部(G)を備えている雌型(R)と、その雌型開口部(G)よりより一回り小さく形成した雄型(Q)とを組合せ、雌型(R)と雄型(Q)の間に成形空間(U)を形成した製品成形型(P)を構成し、その状態を透明樹脂体(3)の形成終了まで維持し、製品成形型(P)の成形空間(U)にアクリル樹脂(2)を流し込み、
アクリル樹脂(2)の固化を待ち、固化したアクリル樹脂より成る透明樹脂体(3)を製品成形型(P)より取出し、該透明樹脂体(3)が底壁(4)の周囲に沿って側壁(5)を起立し、それらが三次元の継ぎ目のない無連続状態の収容部(23)を形成することを特徴とする大型透明樹脂製構造物。 - 請求項1,2または3記載の製造方法に準じて形成したアクリル樹脂(2)より成る分割体(10)の内、一方側分割体(11)と他方側分割体(12)から成る二分割式大型透明樹脂製構造物(1B)であって、
一方側分割体(11)は、一方側透明樹脂分体(31)の連続側に一方側接続面(61)を、連続側を除く一方側底壁部(41)の外周側に一方側側壁部(51)を備え、他方側分割体(12)は、他方側透明樹脂分体(32)の連続側に他方側接続面(62)を、連続側を除く他方側底壁部(42)の外周側に他方側側壁部(52)を備え、両分割体(11,12)を後期製造方法の工程順に連続するものであって、
例えば、一方側透明樹脂分体(31)の一方側接続面(61)と他方側透明樹脂分体(32)の他方側接続面(62)とを、隙間(S)を保って相対するように保持手段(9)で維持すると共に、隙間(S)を収容部(23)側から第一遮蔽板(N1)で、外部側から第二遮蔽板(N2)で塞ぎ、その際、第一・第二遮蔽板(N1,N2)の少なくとも一方に流し込み口(n)を設け、その状態を次工程が終了するまで保持し、
流し込み口(n)から隙間(S)にアクリル樹脂(2)を流し込み、アクリル樹脂(2)の固化を待ち、固化したアクリル樹脂(2)は隣接透明樹脂部(31,32)と連続一体化し、三次元の継ぎ目のない無連続状態の透明樹脂体(3)と成した後、両遮蔽板(N1,N2)を取除き、両分割体(11,12)の保持手段(9)を解除することで、一体化された透明樹脂体(3)に上向きに開口する収容部(23)を形成していることを特徴とする大型透明樹脂製構造物。 - 一方側分割体(11)と他方側分割体(12)の間に、一体以上の中間分割体(13)を介在する長手多分割式大型透明樹脂製構造物(1C)であって、一方側分割体(11)と他方側分割体(12)は、請求項8の分割体(10)と同様の製造方法に形成され、
中間分割体(13)は、透明樹脂分体(30)の連続側に分割体接続面(60)を、連続側を除く分割体底壁部(40)の前後に分割体側壁部(50)を備え、他の分割体(11,12)と後期製造方法の工程順に従って長手方向に連続一体化するものであり、
例えば、一方側分割体(11)と他方側分割体(12)の少なくとも一方の接続面と、中間分割体(13)の分割体接続面(60)とを、隙間(S)を保って相対するように保持手段(9)で維持すると共に、
隙間(S)を第一遮蔽板(N1)と第二遮蔽板(N2)で塞ぎ、その際、第一・第二遮蔽板(N1,N2)の少なくとも一方に流し込み口(n)を設け、その状態を次工程が終了するまで保持し、
流し込み口(n)から隙間(S)にアクリル樹脂(2)を流し込み、該アクリル樹脂(2)の固化により隣接透明樹脂部(31,33)、及び(32,33)と連続一体化し、三次元の継ぎ目のない無連続状態の透明樹脂体(3)と成した後、両遮蔽板(N1,N2)を取除き、保持手段(9)を解除することで、一体化された透明樹脂体(3)に上向きに開口する収容部(23)を形成していることを特徴とする請求項8記載の大型透明樹脂製構造物。 - 二分割式大型透明樹脂製構造物(1B)を構成する一方側分割体(11)と他方側分割体(12)の各々を、幅方向に分割した左半幅分割体(111,121)と右半幅分割体(112,122)の分割体(10)より構成する幅長手二分割式大型透明樹脂製構造物(1D)であって、
左半幅分割体と右半幅分割体の各々は、請求項8の分割体(10)と同様の製造方法に形成され、透明樹脂分体(30)の長手方向連続側に長手接続面(63)を、幅方向連続側に幅接続面(64)を備え、連続側を除く分割体底壁部(40)の外周側に分割体側壁部(50)を起立しており、
先ず1組の左半幅分割体と右半幅分割体を後期製造方法の工程順に従って、例えば、左半幅分割体と右半幅分割体の幅接続面(64,64)を、隙間(S)を保って向かい合わせに保持手段(9)で維持すると共に、隙間(S)を第一・第二遮蔽板(N1,N2)で塞ぎ、その際、第一・第二遮蔽板(N1,N2)の少なくとも一方に流し込み口(n)を設け、その状態を次工程が終了するまで保持し、
流し込み口(n)から隙間(S)にアクリル樹脂(2)を流し込み、該アクリル樹脂(2)の固化により隣接透明樹脂部と連続一体化し、一方側分割体(11)を構成すると共に、
同様の連続方法にて他方側分割体(12)を構成した後、請求項8の如く一方側分割体(11)と他方側分割体(12)との長手接続面(61,62)を、隙間(S)を保って向かい合わせに保持し、隙間(S)にアクリル樹脂(2)を流し込み、流し込んだアクリル樹脂(2)の固化により隣接分割体(11,12)と連続一体化し、三次元の継ぎ目のない無連続状態の透明樹脂体(3)と成り、一体化された透明樹脂体(3)に上向きに開口する収容部(23)を形成していることを特徴とする請求項8または9記載の大型透明樹脂製構造物。 - 長手多分割式大型透明樹脂製構造物(1C)を構成する一方側分割体(11)と他方側分割体(12)の各々を、幅方向に分割した左半幅分割体(111,121)と右半幅分割体(112,122)より構成し、且つ、中間分割体(13)も幅方向に分割した中間半幅分割体(131,132)の分割体(10)より構成する幅長手多分割式大型透明樹脂製構造物(1E)であって、左半幅分割体と右半幅分割体は請求項8の分割体(10)と同様の製造方法にて形成され、
中間半幅分割体(131,132)の各々は、透明樹脂分体(30)の長手方向連続側に長手接続面(63)を、幅方向連続側に幅接続面(64)を備え、連続側を除く分割体底壁部(40)の外周側に分割体側壁部(50)を起立し、後期製造方法の工程順に従って幅方向に連続するものであり、
例えば、中間半幅分割体(131,132)の幅接続面(64,64)を隙間(S)を保って向かい合せに保持手段(9)で維持し、隙間(S)にアクリル樹脂(2)を流し込み、アクリル樹脂(2)の固化により連続一体化して中間分割体(13)を構成し、
その長手接続面(63)に左右半幅分割体から成る一方側分割体(11)及び他方側分割体(12)を連続一体化し、三次元の継ぎ目のない無連続状態の透明樹脂体(3)と成し、一体化された透明樹脂体(3)に上向きに開口する収容部(23)を形成していることを特徴とする請求項8,9又は10記載の大型透明樹脂製構造物。 - 長手多分割式大型透明樹脂製構造物(1C)を構成する一方側分割体(11)と他方側分割体(12)の各々を、幅方向に分割した左幅分割体(113,123)と右幅分割体(114,124)、及び左右幅分割体の間に介在する幅中間分割体(115,125)の分割体(10)より構成し、且つ、中間分割体(13)を幅方向に分割した長手中間分
割体(133,134)と、その長手中間分割体(133,134)の間に介在する中心部分割体(135)の分割体(10)より構成する多分割式大型透明樹脂製構造物(1F)であって、
左幅分割体と右幅分割体は請求項9の左右半幅分割体と略同様に、又長手中間分割体(133,134)は請求項10の中間半幅分割体と略同様の製造方法にて形成され、
幅中間分割体(115,125)の各々は、透明樹脂分体(30)の長手方向連続側に長手接続面(63)を、左右の幅方向連続側に幅接続面(64)を備え、連続側を除く分割体底壁部(40)の外周側に分割体側壁部(50)を設け、
後期製造方法の工程順に従って左右幅分割体を左右に連続一体化し、一方側分割体(11)及び他方側分割体(12)を構成し、
中心部分割体(135)は、透明樹脂分体(30)の長手方向連続側に長手接続面(63)を、左右の幅方向連続側に幅接続面(64)を備え、同様の工程順に従って左右に長手中間分割体(133,134)を連続一体化して中間分割体(13)を構成し、
請求項8の如く中間分割体(13)の長手接続面(63)に一方側分割体(11)と他方側分割体(12)の各々を連続一体化し、三次元の継ぎ目のない無連続状態の透明樹脂体(3)と成し、一体化された透明樹脂体(3)に上向きに開口する収容部(23)を形成していることを特徴とする請求項8,9,10または11記載の大型透明樹脂製構造物。 - 分割体(10)の大きさを、分割幅m=1〜5メートル、分割長さh=1〜15メートル、高さT=0.5〜2メートルに形成していることを特徴とする請求項8〜12のうちの1に記載の大型透明樹脂製構造物。
- 透明樹脂体(3)及び透明樹脂分体(30)を形成する底壁(4)は、一定幅の短冊状部(4a)と、該短冊状部(4a)より長手方向に向けて先細となる底先部(4b)とから成り、側壁(5)は、短冊状部(4a)の両側から起立し長手方向に平行する直線部(5a)と、底先部(4b)の外周に沿って起立し直線部(5a)に連続する非直線部(5b)とから成り、且つ外側に向けて傾斜していることを特徴とする請求項7〜13のうちの1に記載の大型透明樹脂製構造物。
- 透明樹脂体(3)及び透明樹脂分体(30)を形成する底壁(4)は、幅方向流れ勾配(θ1)と長手方向流れ勾配(θ2)の少なくとも一方を有するように形成され、幅方向流れ勾配(θ1)の下流側に排水溝(85)を、長手方向流れ勾配(θ2)の適所に排水口(86)を備えていることを特徴とする請求項7〜14のうちの1に記載の大型透明樹脂製構造物。
- 透明樹脂体(3)及び透明樹脂分体(30)の外側に補強部(7)を備え、補強部(7)として側壁(5)の上端部より横向きに突出する鍔部(71)、側壁(5)の外側に設ける縦リブ(72)、又は底壁(4)の下側に設ける支持脚(73)の少なくとも一方を備えていることを特徴とする請求項7〜15のうちの1に記載の大型透明樹脂製構造物。
- 大型透明樹脂製構造物(1)が水槽(養殖用、活魚用、研究用)、水耕栽培槽、プール、収納容器(ごみ用、保管用)等であることを特徴とする請求項7〜16のうちの1に記載の大型透明樹脂製構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013125227A JP2015000496A (ja) | 2013-06-14 | 2013-06-14 | 大型透明樹脂製構造物とその製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110027147A (zh) * | 2018-01-08 | 2019-07-19 | 阳程科技股份有限公司 | 异形光学胶脂的成型方法 |
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2013
- 2013-06-14 JP JP2013125227A patent/JP2015000496A/ja active Pending
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