JP2015000058A - 貝養殖用の係止ピンの製造方法、および、貝養殖用の係止ピンの分離装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 貝に通す所定の先端形状を得ることができ、かつ、簡単に分離することができる、貝養殖用の係止ピンの製造方法を提供する。【解決手段】 合成樹脂製の係止ピン並設成形材2は、並設された係止ピン1、1が,貝に通す先端においてランナー2aから延びるゲート部2bと繋がって形成される。ここで、係止ピン1の先端1aと、ゲート部2bの先端2cとは、互いの側に向かって細くなるように絞られて形成されて、それら絞りの最先端となる連結端2xで、係止ピン1側とランナー2a側とが繋がっている。そこで、この係止ピン並設成形材2に対し、係止ピン1側とランナー2a側とを相対的に折り曲げることにより、その連結端2xを破断して、係止ピン1をランナー2a側から分離する。【選択図】 図6
Description
この発明は、貝に通す所定の先端形状を得るための、貝養殖用の係止ピンの製造方法、および分離装置に関するものである。
従来、ホタテ等の養殖貝を海中に保持するために、係止ピンが用いられていた。この係止ピンは、ロープと貝に差し通されるものであって、このロープが海中に垂らされることで、貝は、海中に吊り下げられた。この係止ピンは、一般には、係止ピンが多数並設された合成樹脂製の係止ピン並設成形材から分離されたものであった。そして、その分離は、係止ピンの先端とランナーとを繋ぐゲート部を、カッターにより切断することで行われていた。
しかし、カッターによる切断は、その切断位置がばらつくことから、係止ピンの先端形状を所定の形状に切断できず、貝への差し通しが困難となる製品が発生する欠点があった。そこで、カッターによる切断に代えて、溶融により切断する方法が提案された(例えば、特許文献1参照)。この切断は、レーザー光を用いるものであって、このレーザー光により係止ピンの先端が一旦溶融しその後固化することで、その先端を滑らかな面とするものであった。
ところで、前記従来のカッターによる切断にあっては、既述の通り、その切断位置がばらつき、係止ピンの所定の先端形状が得られないことから、貝への差し通しが困難となる製品が発生する虞があった。また、レーザー光による切断にあっては、レーザー光が当たる側は丸くできても、その反対側を丸くすることは必ずしも容易でない等、均一な形状を得ることが困難で、大量生産に不向きであった。
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、貝に通す所定の先端形状を得ることができ、かつ、簡単に分離することができる、貝養殖用の係止ピンの製造方法、および分離装置を提供することにある。
この発明に係る貝養殖用の係止ピンの製造方法、および分離装置は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る貝養殖用の係止ピンの製造方法は、養殖の貝を吊り下げるための係止ピンが並設されて、それら係止ピンが前記貝に通す先端においてランナーから延びるゲート部と繋がって形成された、合成樹脂製の係止ピン並設成形材に対し、前記係止ピンを前記ランナー側から分離して製造する製造方法である。ここで、前記係止ピン並設成形材における、前記係止ピンの先端と、前記ゲート部の先端とは、互いの側に向かって細くなるように絞られて形成されて、それら絞りの最先端となる連結端で、前記係止ピン側と前記ランナー側とが繋がっている。そこで、この係止ピン並設成形材に対し、前記係止ピン側と前記ランナー側とを相対的に折り曲げることにより、その連結端を破断して、前記係止ピンを前記ランナー側から分離する。
請求項1に記載の発明に係る貝養殖用の係止ピンの製造方法は、養殖の貝を吊り下げるための係止ピンが並設されて、それら係止ピンが前記貝に通す先端においてランナーから延びるゲート部と繋がって形成された、合成樹脂製の係止ピン並設成形材に対し、前記係止ピンを前記ランナー側から分離して製造する製造方法である。ここで、前記係止ピン並設成形材における、前記係止ピンの先端と、前記ゲート部の先端とは、互いの側に向かって細くなるように絞られて形成されて、それら絞りの最先端となる連結端で、前記係止ピン側と前記ランナー側とが繋がっている。そこで、この係止ピン並設成形材に対し、前記係止ピン側と前記ランナー側とを相対的に折り曲げることにより、その連結端を破断して、前記係止ピンを前記ランナー側から分離する。
この製造方法によると、係止ピン並設成形材において、係止ピン側とランナー側とを、相対的に折り曲げることにより、係止ピン側とランナー側とは、連結端を中心として相対的に折れ曲がり、その連結端で的確に破断される。
また、請求項2に記載の発明に係る貝養殖用の係止ピンの製造方法は、請求項1に記載の製造方法において、前記係止ピン並設成形材に対し、前記係止ピンを保持し、前記ランナーまたは/および前記ゲート部を前記係止ピンの長手方向と交差する方向に押圧することで前記ランナー側を折り曲げることにより、前記連結端を破断する。
また、請求項3に記載の発明に係る貝養殖用の係止ピンの製造方法は、請求項1に記載の製造方法において、前記係止ピン並設成形材に対し、少なくとも前記連結端近辺を除いて、前記係止ピンと、前記ランナーまたは/および前記ゲート部とを下側から支持し、前記連結端近辺を上側から押圧することで前記係止ピン側と前記ランナー側とを相対的に折り曲げることにより、前記連結端を破断する。
また、請求項4に記載の発明に係る貝養殖用の係止ピンの分離装置は、養殖の貝を吊り下げるための係止ピンが並設されて、それら係止ピンが前記貝に通す先端においてランナーから延びるゲート部と繋がって形成された、合成樹脂製の係止ピン並設成形材に対し、前記係止ピンを前記ランナー側から分離する分離装置である。ここで、前記係止ピン並設成形材における、前記係止ピンの先端と、前記ゲート部の先端とは、互いの側に向かって細くなるように絞られて形成されて、それら絞りの最先端となる連結端で、前記係止ピン側と前記ランナー側とが繋がっている。そこで、この係止ピン並設成形材に対し、前記係止ピン側と前記ランナー側とを相対的に折り曲げることにより、その連結端を破断して、前記係止ピンを前記ランナー側から分離すべく、前記係止ピンを保持する保持体と、前記ランナーまたは/および前記ゲート部を前記係止ピンの長手方向と交差する方向に押圧するランナー側押圧体とを備えて、前記ランナー側押圧体による押圧によって、前記ランナー側を折り曲げることにより、前記連結端を破断して、前記係止ピンを前記ランナー側から分離する。
この分離装置によると、保持体で、係止ピン並設成形材における係止ピンを保持し、ランナー側押圧体で、ランナーまたは/およびゲート部を係止ピンの長手方向と交差する方向に押圧することで、ランナー側は、連結端を中心として折れ曲がり、その連結端で的確に破断される。
また、請求項5に記載の発明に係る貝養殖用の係止ピンの分離装置は、養殖の貝を吊り下げるための係止ピンが並設されて、それら係止ピンが前記貝に通す先端においてランナーから延びるゲート部と繋がって形成された、合成樹脂製の係止ピン並設成形材に対し、前記係止ピンを前記ランナー側から分離する分離装置である。ここで、前記係止ピン並設成形材における、前記係止ピンの先端と、前記ゲート部の先端とは、互いの側に向かって細くなるように絞られて形成されて、それら絞りの最先端となる連結端で、前記係止ピン側と前記ランナー側とが繋がっている。そこで、この係止ピン並設成形材に対し、前記係止ピン側と前記ランナー側とを相対的に折り曲げることにより、その連結端を破断して、前記係止ピンを前記ランナー側から分離すべく、少なくとも前記連結端近辺を除いて、前記係止ピンと、前記ランナーまたは/および前記ゲート部とを下側から支持する支持体と、前記連結端近辺を上側から押圧する境界部押圧体とを備えて、前記境界部押圧体による押圧によって、前記係止ピン側と前記ランナー側とを相対的に折り曲げることにより、前記連結端を破断して、前記係止ピンを前記ランナー側から分離する。
この分離装置によると、支持体で、少なくとも連結端近辺を除いて、係止ピンと、ランナーまたは/およびゲート部とを下側から支持し、境界部押圧体で、連結端近辺を上側から押圧することで、係止ピン側とランナー側とは、連結端を中心として相対的に折れ曲がり、その連結端で的確に破断される。
また、請求項6に記載の発明に係る貝養殖用の係止ピンの分離装置は、請求項5に記載の分離装置において、前記境界部押圧体は、回転する円板からなり、その円板の先端で前記連結端近辺を押圧する。
この発明に係る貝養殖用の係止ピンの製造方法、および分離装置によれば、係止ピン並設成形材に対し、係止ピン側とランナー側とを相対的に折り曲げて、連結端を破断することで、貝に通す所定の先端形状を得ることができ、かつ、係止ピンをランナー側から簡単に分離することができる。
以下、この発明に係る貝養殖用の係止ピンの製造方法、および分離装置を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図7は、本発明の第一の実施の形態を示す。図中符号1は、養殖の貝を吊り下げるための、合成樹脂製の係止ピンを示す。2は、合成樹脂製の係止ピン並設成形材を示し、この係止ピン並設成形材2は、前記係止ピン1が並設されて、それら係止ピン1、1が貝に通す先端1aにおいてランナー2aから延びるゲート部2bと繋がって形成されている。3は、前記係止ピン並設成形材2に対し、前記係止ピン1をランナー2a側から分離する、貝養殖用の係止ピン1の分離装置を示す。
ここで、係止ピン並設成形材2における、係止ピン1(図1参照)の先端1aと、ゲート部2bの先端2cとは、互いの側に向かって細くなるように絞られて形成されて、それら絞りの最先端となる連結端2xで、係止ピン1側とランナー2a側とが繋がっている(図2〜図4参照)。
そこで、係止ピン並設成形材2に対し、係止ピン1をランナー2a側から分離して製造する、貝養殖用の係止ピン1の製造方法は、係止ピン並設成形材2に対し、係止ピン1側とランナー2a側とを相対的に折り曲げることにより、その連結端2xを破断して、係止ピン1をランナー2a側から分離する。
具体的には、係止ピン1は、図1に示すように、細長に形成されたピン本体1bと、そのピン本体1bの中央部分から突出した一対のロープ係止片1c、1cと、ピン本体1bの各端側から突出した貝係止片1d、1dとを備えている。ここで、一対のロープ係止片1c、1cは、互いの側、つまり中央側を向くように傾斜して突出し、弾性的に倒れることが可能となっている。そして、貝係止片1dもまた、中央側を向くように傾斜して突出し、その先端部分は、ピン本体1bから離れる側に湾曲して形成され、弾性的に倒れることが可能となっている。そして、このピン本体1bの先端(図示実施の形態においては、両先端)が、係止ピン1を貝(詳しくは、貝およびロープ)に通す先端1aとなり、この先端1aが、円弧状に絞られて形成され、その最先端が、前述のランナー2a側への連結端2xとなる。
そこで、この係止ピン1は、その先端1aから、ロープ(図示せず)にあけられた孔に挿入され、そのロープがロープ係止片1c、1c間に来るまで差し通される。こうして、係止ピン1は、ロープを係止するロープ係止片1c、1cによって、このロープに抜け止めされた状態で取り付けられる。そして、貝にあけられた孔に対し、係止ピン1がその先端1aから挿入され、その貝が貝係止片1dを越えるまで差し通される。こうして、貝は、その貝を係止する貝係止片1dによって、係止ピン1に抜け止めされた状態で取り付けられる。
係止ピン並設成形材2は、例えば、ポリアミド樹脂、特にナイロン66からなる。この係止ピン並設成形材2は、図2〜図4に示すように、ランナー2aと、そのランナー2aに沿って並設された複数の係止ピン1、1と、ランナー2aと係止ピン1の先端1aを繋ぐゲート部2bとを、備えている。図示実施の形態においては、ランナー2aは、係止ピン1の各側に設けられ、係止ピン1の両先端1a、1aが、ゲート部2b、2bを介してランナー2a、2aに繋がっている。ここで、ゲート部2bは、ランナー2a側が径大であって、係止ピン1側が径小となる段付き形状に形成されている。そして、このゲート部2bの先端2cが、円弧状に絞られて形成され、その最先端が、係止ピン1側への連結端2xとなる。すなわち、係止ピン1の先端1aと、ゲート部2bの先端2cとは、互いの側に向かって細くなるように絞られて形成されて、それら絞り形状の最先端の断面最小となる連結端2xで、係止ピン1側とランナー2a側とが繋がる。
係止ピン1の製造方法においては、係止ピン並設成形材2に対し、係止ピン1を保持し、ランナー2aまたは/およびゲート部2b(図示実施の形態においては、ランナー2a)を係止ピン1の長手方向と交差する方向に押圧することでランナー2a側を折り曲げることにより、連結端2xを破断する。そして、この連結端2xの破断により、ランナー2a側が取り除かれ、それぞれの係止ピン1、1は、ばらばらになる。
分離装置3は、図5〜図7に示すように、係止ピン並設成形材2に対し、係止ピン1側とランナー2a側とを相対的に折り曲げることにより、その連結端2xを破断して、係止ピン1をランナー2a側から分離すべく、係止ピン1を保持する保持体4と、ランナー2aまたは/およびゲート部2b(図示実施の形態においては、ランナー2a)を係止ピン1の長手方向と交差する方向に押圧するランナー側押圧体5とを備える。そして、ランナー側押圧体5による押圧によって、ランナー2a側を折り曲げることにより、連結端2xを破断して、係止ピン1をランナー2a側から分離する。
詳細には、分離装置3は、係止ピン並設成形材2における係止ピン1を下から支持する支持台6と、エアシリンダ等の駆動機構により上下動する可動体7とを備える。ここで、支持台6は、係止ピン1の中央部分を支持する第1支持部6aと、係止ピン1の両側部分を支持する第2支持部6bとを備える。第2支持部6bは、その上面に、内側から外側に向かって高くなる傾斜面6cを有する。そして、図示実施の形態においては、第2支持部6bの上面の、外側端部は、前記傾斜面6cに連続して水平に折れ曲がって形成された、載せ面6dとなっている(図5参照)。
可動体7は、可動体本体7aと、その可動体本体7aの左右の両側に固定された前記ランナー側押圧体5と、可動体本体7aに対し上下に移動可能に設けられて係止ピン1を上から押さえる、押え部7bとを備える。つまり、この可動体7における押え部7bと、支持台6とで、前記保持体4が構成される。
押え部7bは、係止ピン1の中央部分を押える第1押え部7cと、係止ピン1の両側部分を抑える第2押え部7dとを備える。こうして、第1支持部6aと第1押え部7cとで、係止ピン1の中央部分を挟み込み、第2支持部6bと第2押え部7dとで、係止ピン1の両側部分を挟み込み、係止ピン1は、支持台6の上面形状に倣って、下方に凸となるように屈曲する(図6参照)。ここで、第2押え部7dは、第2支持部6bの傾斜面6cに対応するように、下面に、内側から外側に向かって高くなる傾斜面7eを有する。なお、第1および第2押え部7c、7dは、可動体本体7aに対し、弾性部材7f(図示実施の形態においては、スプリング)により、下方に弾性付勢されている。
この分離装置3においては、支持台6に載置された係止ピン並設成形材2に対し、可動体7が降下すると、初めに、押え部7bが係止ピン1を押え込み、続いて、ランナー側押圧体5が、ランナー2a側(図示実施の形態においては、ランナー2a)を押圧する(図6参照)。そして、この押圧により、ランナー2a側が折れ曲がり、連結端2xが破断する(図7参照)。なお、図中符号8は、係止ピン並設成形材2を送る送り装置を示し、先端に、係止ピン1、1と噛み合う歯8a、8aを有している。
次に、第一の実施の形態における、係止ピン1の製造方法、および分離装置3の作用効果について説明する。この製造方法によると、係止ピン並設成形材2において、係止ピン1側とランナー2a側とを、相対的に折り曲げることにより、係止ピン1側とランナー2a側とは、連結端2xを中心として相対的に折れ曲がり、その連結端2xで的確に破断される(図6、図7参照)。そして、分離装置3によると、保持体4で、係止ピン並設成形材2における係止ピン1を保持し、ランナー側押圧体5で、ランナー2aまたは/およびゲート部2b(図示実施の形態においては、ランナー2a)を係止ピン1の長手方向と交差する方向に押圧することで、ランナー2a側は、連結端2xを中心として折れ曲がることになる。
すなわち、係止ピン並設成形材2に対し、係止ピン1側とランナー2a側とを相対的に折り曲げて(詳しくは、ランナー2a側を折り曲げて)、連結端2xを破断することで、貝に通す所定の先端形状を得ることができ、かつ、係止ピン1をランナー2a側から簡単に分離することができる。
また、係止ピン並設成形材2の材料である、ポリアミド樹脂(特に、ナイロン66)は、成形直後には、水分の含有率が低く剛性が高いため、係止ピン1側とランナー2a側とを相対的に折り曲げることで、連結端2xで容易に破断する(後述する第二の実施の形態においても、同様である)。
図8〜図14は、本発明の第二の実施の形態を示す。この実施の形態は、第一の実施の形態とは、係止ピン1側とランナー2a側とを相対的に折り曲げる、その方法とか手段が異なるが、他は同様であり、以下に異なる部分を主に説明する。
係止ピン1の製造方法においては、係止ピン並設成形材2の折り曲げに当たって、その係止ピン並設成形材2に対し、少なくとも連結端2x近辺を除いて、係止ピン1と、ランナー2aまたは/およびゲート部2b(図示実施の形態においては、ランナー2a)とを下側から支持し、連結端2x近辺を上側から押圧することで、係止ピン1側とランナー2a側とを相対的に折り曲げることにより、連結端2xを破断して、係止ピン1をランナー2a側から分離する。
また、分離装置3にあっては、図12〜図14に示すように、係止ピン並設成形材2に対し、係止ピン1側とランナー2a側とを相対的に折り曲げることにより、その連結端2xを破断して、係止ピン1をランナー2a側から分離すべく、少なくとも連結端2x近辺を除いて、係止ピン1と、ランナー2aまたは/およびゲート部2b(図示実施の形態においては、ランナー2a)とを下側から支持する支持体11と、連結端2x近辺を上側から押圧する境界部押圧体12とを備える。そして、境界部押圧体12による押圧によって、係止ピン1側とランナー2a側とを相対的に折り曲げることにより、連結端2xを破断して、係止ピン1をランナー2a側から分離する。
詳細には、分離装置3は、境界部押圧体12が、回転する円板12aからなり、その円板12aの先端12bで、係止ピン並設成形材2における連結端2x近辺を押圧する。
より詳細には、分離装置3は、前記支持体11が、回転する回転支持体11aからなり、その回転支持体11aに、係止ピン1を下側から支持する係止ピン支持部11bと、ランナー2aまたは/およびゲート部2b(図示実施の形態においてはランナー2a)を下側から支持するランナー側支持部11cとが、周方向に沿って帯状に突出形成されている。そして、特に、係止ピン支持部11bにあっては、係止ピン1の中央部分を下側から支持する第1係止ピン支持部11dと、係止ピン1の両側部分を下側から支持する第2係止ピン支持部11eとで構成される。
そして、この回転支持体11aの係止ピン支持部11b(第1および第2係止ピン支持部11d、11e)には、その先端に歯11f、11fが設けられており、その歯11fが係止ピン1、1と噛み合うことで、係止ピン並設成形材2を送ることができる。こうして、この回転支持体11aが送り装置を兼ねているが、別途、送り装置を、設けても構わない。
また、前記円板12aは、ドラム13の左右の両側に設けられる。この円板12aの先端部分は、先細となるテーパー形状に形成されている。そして、そのテーパー形状の先端である円板12aの先端12bで、係止ピン並設成形材2の連結端2x近辺である、係止ピン1の先端1aとゲート部2bの先端2cとを押圧する(図13参照)。図示実施の形態においては、円板12aの先端12bには、アールが付けられており、そのアールで、係止ピン1の先端1aとゲート部2bの先端2cとを押圧することになる。
また、この実施の形態においては、図9に示すように、係止ピン並設成形材2は、係止ピン1が連続して並ぶ長尺物となっている。そして、隣り合う係止ピン1、1どうしは、接続部2y(詳しくは、一方の係止ピン1のロープ係止片1cの先端と、他方の係止ピン1のピン本体1bとを接続する接続部)を介して繋がっている。したがって、連結端2xを破断して、ランナー2a側を取り除いても、係止ピン1、1どうしがばらばらになることはない。
次に、第二の実施の形態における、係止ピン1の製造方法、および分離装置3の作用効果について説明する。この製造方法によると、係止ピン並設成形材2において、係止ピン1側とランナー2a側とを、相対的に折り曲げることにより、係止ピン1側とランナー2a側とは、連結端2xを中心として相対的に折れ曲がり、その連結端2xで的確に破断される(図13参照)。そして、分離装置3によると、支持体11(図示実施の形態においては、回転支持体11a)で、少なくとも連結端2x近辺を除いて、係止ピン1と、ランナー2aまたは/およびゲート部2b(図示実施の形態においては、ランナー2a)とを下側から支持し、境界部押圧体12(図示実施の形態においては、円板12a)で、連結端2x近辺を上側から押圧することで、係止ピン1側とランナー2a側とは、連結端2xを中心として相対的に折れ曲がることになる。
すなわち、係止ピン並設成形材2に対し、係止ピン1側とランナー2a側とを相対的に折り曲げて、連結端2xを破断することで、貝に通す所定の先端形状を得ることができ、かつ、係止ピン1をランナー2a側から簡単に分離することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、係止ピン並設成形材2の材料は、ナイロン66等のポリアミド樹脂でなくとも、係止ピン1側とランナー2a側とを相対的に折り曲げることで、連結端2xが破断するものであれば、どのような合成樹脂材でもよい。
また、係止ピン並設成形材2における、係止ピン1の先端1aとか、ゲート部2bの先端2cは、円弧状に絞られて形成されなくとも、テーパ状に絞られて形成されてもよい。
また、係止ピン並設成形材2は、係止ピン1を挟む両方に、ランナー2aが設けられているが、一方のみに設けられるものであってもよい。
また、係止ピン1は、その両端が、貝に通す先端1aとなっているが、一方端のみが、貝に通す先端となっていてもよい。
1 係止ピン
1a 先端
2 係止ピン並設成形材
2a ランナー
2b ゲート部
2c 先端
2x 連結端
3 分離装置
4 保持体
5 ランナー側押圧体
11 支持体
12 境界部押圧体
12a 円板
1a 先端
2 係止ピン並設成形材
2a ランナー
2b ゲート部
2c 先端
2x 連結端
3 分離装置
4 保持体
5 ランナー側押圧体
11 支持体
12 境界部押圧体
12a 円板
Claims (6)
- 養殖の貝を吊り下げるための係止ピンが並設されて、それら係止ピンが前記貝に通す先端においてランナーから延びるゲート部と繋がって形成された、合成樹脂製の係止ピン並設成形材に対し、前記係止ピンを前記ランナー側から分離して製造する製造方法であって、
前記係止ピン並設成形材における、前記係止ピンの先端と、前記ゲート部の先端とは、互いの側に向かって細くなるように絞られて形成されて、それら絞りの最先端となる連結端で、前記係止ピン側と前記ランナー側とが繋がっており、
この係止ピン並設成形材に対し、前記係止ピン側と前記ランナー側とを相対的に折り曲げることにより、その連結端を破断して、前記係止ピンを前記ランナー側から分離することを特徴とする、貝養殖用の係止ピンの製造方法。 - 前記係止ピン並設成形材に対し、前記係止ピンを保持し、前記ランナーまたは/および前記ゲート部を前記係止ピンの長手方向と交差する方向に押圧することで前記ランナー側を折り曲げることにより、前記連結端を破断することを特徴とする、請求項1に記載の貝養殖用の係止ピンの製造方法。
- 前記係止ピン並設成形材に対し、少なくとも前記連結端近辺を除いて、前記係止ピンと、前記ランナーまたは/および前記ゲート部とを下側から支持し、前記連結端近辺を上側から押圧することで前記係止ピン側と前記ランナー側とを相対的に折り曲げることにより、前記連結端を破断することを特徴とする、請求項1に記載の貝養殖用の係止ピンの製造方法。
- 養殖の貝を吊り下げるための係止ピンが並設されて、それら係止ピンが前記貝に通す先端においてランナーから延びるゲート部と繋がって形成された、合成樹脂製の係止ピン並設成形材に対し、前記係止ピンを前記ランナー側から分離する分離装置であって、
前記係止ピン並設成形材における、前記係止ピンの先端と、前記ゲート部の先端とは、互いの側に向かって細くなるように絞られて形成されて、それら絞りの最先端となる連結端で、前記係止ピン側と前記ランナー側とが繋がっており、
この係止ピン並設成形材に対し、前記係止ピン側と前記ランナー側とを相対的に折り曲げることにより、その連結端を破断して、前記係止ピンを前記ランナー側から分離すべく、前記係止ピンを保持する保持体と、前記ランナーまたは/および前記ゲート部を前記係止ピンの長手方向と交差する方向に押圧するランナー側押圧体とを備えて、
前記ランナー側押圧体による押圧によって、前記ランナー側を折り曲げることにより、前記連結端を破断して、前記係止ピンを前記ランナー側から分離することを特徴とする、貝養殖用の係止ピンの分離装置。 - 養殖の貝を吊り下げるための係止ピンが並設されて、それら係止ピンが前記貝に通す先端においてランナーから延びるゲート部と繋がって形成された、合成樹脂製の係止ピン並設成形材に対し、前記係止ピンを前記ランナー側から分離する分離装置であって、
前記係止ピン並設成形材における、前記係止ピンの先端と、前記ゲート部の先端とは、互いの側に向かって細くなるように絞られて形成されて、それら絞りの最先端となる連結端で、前記係止ピン側と前記ランナー側とが繋がっており、
この係止ピン並設成形材に対し、前記係止ピン側と前記ランナー側とを相対的に折り曲げることにより、その連結端を破断して、前記係止ピンを前記ランナー側から分離すべく、少なくとも前記連結端近辺を除いて、前記係止ピンと、前記ランナーまたは/および前記ゲート部とを下側から支持する支持体と、前記連結端近辺を上側から押圧する境界部押圧体とを備えて、
前記境界部押圧体による押圧によって、前記係止ピン側と前記ランナー側とを相対的に折り曲げることにより、前記連結端を破断して、前記係止ピンを前記ランナー側から分離することを特徴とする、貝養殖用の係止ピンの分離装置。 - 前記境界部押圧体は、回転する円板からなり、その円板の先端で前記連結端近辺を押圧することを特徴とする、請求項5に記載の貝養殖用の係止ピンの分離装置。
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2013
- 2013-06-18 JP JP2013127588A patent/JP2015000058A/ja active Pending
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