JP2014534381A - パイロット作動型電気油圧バルブ向けの位置制御装置 - Google Patents
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Abstract
流量制御バルブは、流入口と、流出口と、第1のワークポート及び第2のワークポートとを含むハウジングを備えている。このハウジングは、スプール孔と導入スプール孔とを有している。スプール孔には、主要段階スプールが配置されている。導入スプール孔には、導入段階スプールが配置されている。導入段階スプールは、主要段階スプールと選択的に流体連通状態になる。マイクロプロセッサは、位置制御機構、速度変換機構、及び、動的オフセット機構を含む、制御装置を備えている。この制御装置は、試験処理を実行するように、かつ、作動油内で変化する粘度を、試験処理中に獲得したデータに基づいて補完するように構成されている。制御装置の出力は、導入段階スプールへ伝達される。
Description
本出願は、米国国内企業であり、米国を除く全ての指定国についての出願人である、イートン コーポレーション、及び、米国国民であり、米国のみの指定についての出願人である、ロブ ゲーリー アンダーソンの名称で、PCT国際特許出願として2012年9月14日に出願されており、その全ての開示内容が参照によって本出願に組み込まれる、2011年9月15日出願の米国特許出願番号第61/535,097号に対する優先権を主張するものである。
本発明は、電気油圧バルブのアプリケーションに利用するための制御装置及び方法に関するものである。
電気油圧バルブは、多くの産業及び移動式アプリケーションに利用されている。多くの場合、電気油圧バルブは、システム内で利用できるように、システム制御装置によって調整及び試験される必要がある。このような試験は、生産及び設備の休止時間を実質的に引き延ばすこととなる、反復処理に費やす時間を伴うことがある。更に、電気油圧バルブの動作は、時として制御システムにより不十分に補われることのある、作動流体内で変化する粘度の影響を受ける。
(発明の態様)
本発明は、導入段階(pilot stage)スプールからの作動油により駆動される少なくとも1つの主要段階(main stage)スプールを有する油圧バルブ機構を制御するための、システム及び方法に向けられたものであり、前記導入段階スプールは、制御装置からPWM出力電圧の指令を受信する、コイルにより駆動される。
本発明は、導入段階(pilot stage)スプールからの作動油により駆動される少なくとも1つの主要段階(main stage)スプールを有する油圧バルブ機構を制御するための、システム及び方法に向けられたものであり、前記導入段階スプールは、制御装置からPWM出力電圧の指令を受信する、コイルにより駆動される。
ある形態では、作動油の試験温度を検知することにより、動作や試験に合わせて前記機構を構成してもよく、試験温度で、導入段階スプールコイルの複数のPWM出力電圧と、結果として生じる主要段階スプールの複数の速度とを相互に関連付け、少なくとも1方向に主要段階スプールの移動を開始するために、PWMの最小の出力電圧を規定し、その後、試験温度、PWMの最小の出力電圧、及び、相互関連値を、制御パラメータとして制御装置へ格納する。
又、ある形態の方法は、主要段階スプールの位置指令を受信して、フィードフォワードループで遅延させた比例−積分−微分(PID)制御といった構造化制御(structured control)を用いて速度指令に変換すること、及び、作動油の温度の測定を含んでいる。又、ある形態の方法は、試験温度での作動油と、作動中の温度における作動油との間の、運動学的又は動的な粘度差といった粘度差を特定する工程、その粘度差を補うように速度指令を温度補完する工程、及び、制御パラメータを参照することでPWMの初期の出力電圧を決定する工程を含む、速度指令をPWMの初期の出力電圧へ変換することを含んでいる。
ある形態の方法は、PWMの初期出力に対して、PWM電圧のオフセット値(少なくとも制御パラメータの一部に基づいている)を加算することで、PWMの初期の出力電圧を、PWMの出力電圧指令に変換すること、及び、導入段階スプールのコイルへPWM出力電圧の指令を出力することを含んでいる。
更に、試験流体の温度を検出及び記録する工程、ループインデックスの最大値を設定する工程、ループインデックスを初期値へ初期化する工程、PWMの所定の出力電圧を導入段階スプールのコイルへ出力する工程、主要段階スプールが所定距離間を移動する時間を付加的に測定する工程、主要段階スプールの固有の速度(例えば平均速度)を算出する工程、PWMの出力電圧に応じたスプールの平均速度を格納する工程、主要段階スプールを中立位置へ戻す工程、ループインデックスを増加する工程、及び、ループインデックスがループインデックスの最大値に等しくなるまで上記工程を繰り返す工程を含む、バルブ制御機構の試験方法を開示している。
上述した方法は、後に説明する位置制御機構、速度変換機構、及び、動的オフセット機構を有する制御装置を利用して実行することができる。
この要約は、以下の「発明を実施するための形態」でより一層説明している概念を選択的に紹介するために、単純な形式で提供したものである。この要約は、本発明の請求範囲を制限する如何なる方法で利用されることも意図したものではない。より正確には、本発明の請求は、本発明のクレームで明らかにされる文言により規定される。
本発明の形態は、付随の図面に関連する以下の様々な実施形態の詳細な説明を以って、より完全に理解することができる。
ここで、添付の図面に示されている本発明の好適な形態について、詳細に言及する。可能な限り、図面の全体にわたって、同様又は類似の構造を参照する際には、同じ参照符号を用いることとする。
さて、図1を参照すると、全般的に符号10で示される油圧装置の概略図が示されている。類似の装置が、米国特許出願公開第2009/0312852 A1号(名称「自動調整式電気油圧バルブ(Auto-Tuning Electro-Hydraulic Valve)」)に開示されており、その全てが、本出願への参照によって本明細書へ組み込まれる。本実施形態において、油圧装置10は、リザーブタンク12と、ここでは固定ポンプとして図示されている流体ポンプ14と、全般的に符号16で示される第1機構と、全般的に符号18で示される第2機構とを含んでいる。本発明のある形態では、第1機構16が流量制御バルブ機構であると共に、第2機構18が、ここではリニアアクチュエータ又はシリンダとして示されているアクチュエータである。
本実施形態において、アクチュエータ18は、アクチュエータ18の内部孔21を第1チャンバ25と第2チャンバ26とに分ける、ピストン20を含んでいる。本明細書において、アクチュエータ18はリニアアクチュエータとして記載されているが、アクチュエータ18を選択的に回転式のアクチュエータ(例えばモータ等)にしてもよい等、本油圧装置10のアクチュエータ18が、リニアアクチュエータに限定されないことは理解されるであろう。
本実施形態において、流量制御バルブ機構16は、電気式油圧制御バルブである。この流量制御バルブ機構16は、流体ポンプ14と流体連通状態になるための供給ポート28、リザーブタンク12と流体連通状態になるためのタンクポート30、第1のワークポート32a、及び、第2のワークポート32bを含む、複数のポートを有している。第1のワークポート32aは、アクチュエータ18の第1チャンバ25と流体連通状態にあり、更に、第2のワークポート32bは、アクチュエータ18の第2チャンバ26と流体連通状態にある。
本実施形態において、流量制御バルブ機構16が、供給ポート28と第1のワークポート32aとの間、及び、タンクポート30と第2のワークポート32bとの間を、流体連通状態にした場合に、流体ポンプ14からの加圧された流体は、流量制御バルブ機構16を通って、アクチュエータ18の第1チャンバ25へ流れ込み、同時に、アクチュエータ18の第2チャンバ26からの流体が、リザーブタンク12へ流れる。この流体連通状態は、アクチュエータ18を伸長させることとなる。他方、流量制御バルブ機構16が、タンクポート30と第1のワークポート32aとの間、及び、供給ポート28と第2のワークポート32bとの間を、流体連通状態にした場合に、流体ポンプ14からの加圧された流体は、流量制御バルブ機構16を通って、アクチュエータ18の第2チャンバ26へ流れ込み、同時に、アクチュエータ18の第1チャンバ25からの流体が、リザーブタンク12へ流れる。この流体連通状態は、アクチュエータ18を収縮させることとなる。
さて、図2を参照すると、流量制御バルブ機構16の好適な実施形態の概略図が示されている。図2に示された実施形態では、流量制御バルブ機構16が、2軸2段式バルブ(twin spool two-stage valve)として設置されている。しかしながら、本発明の範囲が、流量制御バルブ機構16が2軸2段式バルブであることに限定されないことは、理解されるであろう。
流量制御バルブ機構16は、第1の導入段階スプール22aと流体連通状態にある第1の主要段階スプール20a、及び、第2の導入段階スプール22bと流体連通状態にある第2の主要段階スプール20bを含んでいる。第1及び第2の導入段階スプール22a、22bの切替位置は、夫々、電磁式アクチュエータ24a、24bにより制御される。本実施形態では、電磁式アクチュエータ24a、24bはボイスコイルである。
本実施形態において、第1及び第2の主要段階スプール20a、20bが実質的に同類である場合には、第1及び第2の主要段階スプール20a、20bを、状況に応じて単数形態又は複数形態の何れかの主要段階スプール20として、まとめて言及している。同様に、第1及び第2の導入段階スプール22a、22bと、第1及び第2の電磁式アクチュエータ24a、24bとを、夫々、状況に応じて単数形態又は複数形態の何れかの、導入段階スプール22及び電磁式アクチュエータ24として、まとめて言及している。しかしながら、第1及び第2の主要段階スプール20a、20b、第1及び第2の導入段階スプール22a、22b、及び、第1及び第2の電磁式アクチュエータ24a、24bが、実質的に同類であることに、本発明の範囲が限定されないことは、理解されるであろう。
主要段階スプール20は、誘導的に駆動される。加圧された流体が主要段階スプール20の第1端部34へ供給されると、主要段階スプール20は、第1の切替位置36へ駆動される。加圧された流体が主要段階スプール20の反対側の第2端部35へ供給されると、主要段階スプール20は、第2の切替位置38へ駆動される。第1の切替位置36では、供給ポート28からワークポート32へ流体が連通される。第2の切替位置38では、ワークポート32からタンクポート30へ流体が連通される。本実施形態において、主要段階スプール20は、主要段階スプール20の各端部34、35に配置されたばね40a、41aによって、中立位置Nへ付勢されている。
導入段階スプール22は、その切替位置により、主要段階スプール20の端部34、35へ作用する流体圧力を調整することによって、主要段階スプール20の切替位置を制御する。ワークポート32の流体連通先を、供給ポート28にするのか、或いは、タンクポート30にするのかの制御に加えて、主要段階スプール20は、その切替位置により、ワークポート32に対する流体の流量を制御する。導入段階スプール22は、電磁式アクチュエータ24が受信する電気信号に応じて駆動される。導入段階スプール22は、アクチュエータ24に動力が送られないときは、ばね25により中立位置に保たれる。単一のばね25を利用してもよい。本実施形態において、電磁式アクチュエータ24が受信する電気信号は、パルス幅変調式(PWM)の電圧信号である。このパルス幅変調式信号は、波形の値(すなわち、PWMの値)を変化させるように変調可能なパルス幅を有する矩形波である(時としてデューティサイクルと呼ばれる)。PWMの値を変化させることで、導入段階スプール22の位置切替及び制御を、より正確に行うことが可能となる。別の例では、電流を監視かつ/又は制御してもよい。このような例では、PWMの代わりに、閉ループの電流に基づく電流指令を利用可能である。PWMの出力電圧指令と電流指令と(双方がコイルの力を制御する)は、ボイスコイル指令又はボイスコイル基準(reference)と呼ぶことができる。
更に、流量制御バルブ機構16は、マイクロプロセッサ100を有している。このマイクロプロセッサ100は、EEPROM等の記録媒体101aを少なくとも1つ有する制御装置101を含んでいる。この実施形態では、マイクロプロセッサ100により実行可能な命令が、記録媒体101aにコード化されている。例えば、マイクロプロセッサ100は、記録媒体101aに格納されている命令を実行して、本明細書に記載されている方法の工程を1つ以上実行することができる。
本実施形態において、制御装置100は、導入段階スプール22に対して、指令信号102a、102bを選択的に送信する。本発明のある形態では、指令信号102a、102bが電気信号である。又、本発明の別の形態では、指令信号102a、102bがPWM信号である。PWM信号102a、102bに応じて、導入段階スプール22は、加圧された流体が主要段階スプール20の各々の一方の端部34へ連通するように駆動される。本実施形態において、第1及び第2の信号102a、102bが実質的に同類である場合には、第1及び第2の信号102a、102bを、状況に応じて単数形態又は複数形態の何れかの信号102として、まとめて言及している。
本実施形態において、制御装置100は、油圧装置10から、かつ/又は、油圧装置10のオペレータから受ける情報に応じて、PWM信号102を送信する。制御装置100は、所望の装置出力に対応する所望の装置パラメータに関する情報(例えば、アクチュエータ18の切替位置、アクチュエータ18への流量等)と、現状の装置パラメータに関する情報とを受信する。対応する所望の装置出力(又は設定値)は、オペレータに使用されるジョイスティックやキーボードを介することを含むが、これらに限定されない様々な方法で、オペレータにより入力することが可能である。現状の装置パラメータは、流量制御バルブ機構16内の何れかのセンサから、又は、油圧装置10内の任意のセンサから受信することができる。
例えば、ある実施形態において、制御装置100は、第1及び第2の主要段階スプール20a、20bの夫々の切替位置に関しての、第1及び第2のスプール位置センサ106a、106bから情報を受信する。この実施形態では、第1及び第2の位置センサ106a、106bが、これに限定されるものではないが、線形可変差動変圧器(LVDTs)であってもよい。又、この実施形態では、制御装置100がスプール位置の制御装置に特化していることもある。別の実施形態において、制御装置100は、第1及び第2の圧力センサ50a、50bから情報を受信する。この実施形態では、圧力センサ50a、50bがワークポート32内に設置される。又、この実施形態では、制御装置100が圧力の制御装置に特化していることもある。他の実施形態では、制御装置100がスプール位置及び圧力の制御装置に特化していてもよい。更に、位置及び圧力の制御とは別に、或いは、これらと組み合わせて、流量制御を利用してもよい。
図3に示しているように方法200を開示しており、この方法では、機構16等の流量制御機構を、油圧装置10等の油圧装置に付与して(工程200a)、工程200bの自動試験プロトコルにかけることができる。この試験工程は、流量制御機構を実際に油圧装置10内に設置する前でも実行することができる。制御装置100の制御パラメータは、流量制御バルブ機構16の製造上の誤差、流量制御バルブ機構16の組立偏差、及び、流量制御バルブ機構16への負荷状況を含むが、これらに限定されない多数の要素の影響を受けるため、自動試験プロトコル工程が必要となる。結果として、所望の制御応答を成すための最適な値へ、制御パラメータを調整又は調節する必要がある。しかしながら、制御パラメータが誤って選択された場合は、流量制御バルブ機構16が不安定になる。
試験が完了したら、実際の作動油の状態と、試験中に現れた状態との間の粘度差を補完するように、工程200c(202c)で制御パラメータに温度を補完する。作業工程200d(202d)では、試験中に確認された制御パラメータを、温度及び粘度を補完した形態で、制御装置100により利用して実行することができる。
図4〜図10を参照すると、自動試験プロトコル工程200bがより詳細に示されている。最も一般的な期間(terms)では、試験プロトコル工程200bは、工程202で始まり、スプール位置決定工程210、スプールPWMのオフセット決定工程230、及び、PWMのスプール速度決定工程250を含んでいてもよい。試験プロトコル工程200bの間の任意の時点で、流体の温度を測定し、工程203で記録する。或いは、工程200bを通して連続的に温度を監視し、工程203で平均値又は中央値として記録してもよい。この試験プロトコルは、終了工程206で完了となる。
スプール位置決定工程210の際、図4、図5、図8に示しているように、中立位置決定工程210a、タンク側端停止位置決定工程210b、及び、圧力側端停止位置決定工程210cにおいて、流量制御バルブ機構16のセンサにより、マイクロプロセッサ101へ測定値を提供する。これらの測定位置は、バルブスプール20の最大動作範囲を規定するものである。中立位置を決定するために、工程212、214に示しているように、0のPWM出力をバルブアクチュエータ24へ送信し、そして、タイマーの終了を確認する。バルブアクチュエータに電圧が印加されないため、バルブスプール20が中立位置で中央に維持される。そして、この位置を、工程216で、制御装置100のEEPROMといった記録媒体101aに記録する。
タンク側端停止位置を決定するために、工程218、220に示しているように、負の電圧出力(例えば最大PWMの−25%)を、バルブアクチュエータ24へ送信し、そして、タイマーの終了を確認する。タンク側端停止位置は、バルブスプール20がタンク側位置へ移動する最大範囲と相互に関連するものである。タイマーの継続時間は、バルブスプール20がタンク側端停止位置へ完全に移動することが保証されるように設定する。そして、この位置を、工程222で、制御装置100のEEPROMといった記録媒体101aに記録する。
圧力側端停止位置を決定するために、工程224、226に示しているように、正の電圧出力(例えば最大PWMの+25%)を、バルブアクチュエータ24へ送信し、そして、タイマーの終了を確認する。タイマーの継続時間は、バルブスプール20が圧力側端停止位置へ完全に移動することが保証されるように設定する。圧力側端停止位置は、バルブスプール20が圧力側位置へ移動する最大範囲と相互に関連するものである。そして、この位置を、工程228で、制御装置100のEEPROMといった記録媒体101aに記録する。これら3つの位置を決定及び記録すれば、スプール位置決定工程210が完了となる。
スプールPWMのオフセット決定工程230の際、図4、図6、図8に示しているように、圧力側PWMのオフセット決定工程230a、及び、タンク側PWMのオフセット決定工程230bにおいて、流量制御バルブ機構16のセンサにより、マイクロプロセッサ101へ測定値を提供する。これらのオフセットの決定により、どちらか一方へのバルブスプール20の移動に最低限必要な電圧を、制御装置が特定することができる。圧力側PWMのオフセット決定工程230aでは、設定値として中立スプール位置に小距離(例えば+50マイクロメ−トル(μm))を加えたものを用いる、閉ループ比例積分位置制御(a closed loop proportional- integral position control)232を利用する。
その後、工程234において、マイクロプロセッサ100により、その位置が所定期間(例えば150ミリ秒(ms))にわたり設定値から所定の許容範囲(例えば±10μm)内になるまで、様々なPWM出力に関するスプール位置を観測する。この必要条件が満たされるまで、工程232及び234を繰り返す。スプール位置が上記の位置に達したら、工程236において、対応する圧力側PWMのオフセット電圧を、EEPROM等の記録媒体101aに記録する。図示のように、タンク側PWMのオフセット決定工程230bは、工程238において、位置の設定値に関して負の位置(例えば−50μm)を利用する点を除き、工程230aと同様である。工程240において、所定期間にわたりスプール位置が上記の位置に達したら、工程242において、対応するタンク側PWMのオフセット電圧を、EEPROM等の記録媒体101aに記録する。
PWMのスプール速度決定工程250の際に、PWMの出力電圧をバルブスプール20の固有の移動速度(characteristic travel velocity)に関連させる配列を作成する。これは、工程250a(図8、図9参照(FIG.6,9))では、タンク方向に移動するバルブスプール20について、工程250b(図8、図10参照(FIG.7,10))では、圧力方向に移動するバルブスプール20について実行する。
通常、工程250aにおける制御ループは、使用時に印加されるPWMの負の最大電圧から、使用時に印加されるPWMの負の最低電圧へ及ぶ、一連の所定のPWM出力値を通して、インデックスを付与する(index)。工程254において印加するPWMの出力電圧は、PWMのオフセット決定工程230aで見出したオフセット値を組み込んだものである。図示のように、初期設定工程252において、このループに初期インデックスとして値0を付与する。各インデックス工程についての分散型(discrete)の各PWM出力値で、バルブスプール20が中立位置から開始及び終了位置まで移動することを、監視工程256において監視する。バルブスプール20が開始位置に達したときに、バルブスプール20が終了位置に達すると停止するカウンタをスタートさせる。
ある実施形態では、開始及び終了位置が、中立位置から夫々−500μm及び−3,000μmである。図示の実施形態では、1.5ms毎にカウンタにカウントが加えられる。スプール20が終了位置に達したら、計算工程258に示しているように、終了位置から開始位置を減じ、その結果を、この距離の移動に要したカウント数に応じた時間で割ることで、スプール20についての固有の速度を計算することができる。選択的に、算出した固有の速度を、移動距離を通しての、最大スプール速度、スプール速度の中央値、或いは、全体の速度プロファイルとしてもよい。図示の実施形態では、記録工程260において、この値をTrain_Veliとして、EEPROM等の記録媒体101aに記録している。そして、位置復帰工程262において、工程254のPWM電圧の出力を終了し、又、付加的に、スプールが開始位置の先に達するまで、PWM出力の+25%の逆電圧を印加することにより、スプール20を中立位置へ戻す。その後、工程264において、増方向に増加したインデックスをループへ付与する。工程266において、ループインデックスの最大設定を介してデータ要素の所望数に達するまで、工程254から264を繰り返す。図示の実施形態では、読み取りが合計で5回行われる(ループインデックス値が0から4へ増加する)まで、このループが繰り返される。
工程250aが完了したら、図8(FIG.7)に示されているように、類似の処理工程250bをバルブスプール20に適用して、圧力方向へ移動させる。工程250bにおいて、制御ループは、使用時に印加されるPWMの正の最小電圧から、使用時に印加されるPWMの正の最大電圧へ及ぶ、一連のPWM出力値を通して、インデックスを付与する。工程270において印加するPWMの出力電圧は、PWMのオフセット決定工程230bで見出したオフセット値を組み込んだものである。
図示のように、初期設定工程268において、このループに初期インデックスとして値6を付与する。各インデックス工程についての分散型の各PWM出力値で、バルブスプール20が中立位置から開始及び終了位置まで移動することを、監視工程272において監視する。バルブスプール20が開始位置に達したときに、バルブスプールが終了位置に達すると停止するカウンタをスタートさせる。ある実施形態では、開始及び終了位置が、中立位置から夫々+500μm及び+3,000μmである。図示の実施形態では、1.5ms毎にカウンタにカウントが加えられる。
スプール20が終了位置に達したら、計算工程274に示しているように、終了位置から開始位置を減じ、その結果を、この距離の移動に要したカウント数に応じた時間で割ることで、スプール20についての平均速度を計算することができる。選択的に、工程274で算出した固有の速度を、移動距離を通しての、最大スプール速度、スプール速度の中央値、或いは、全体の速度プロファイルとしてもよい。図示の実施形態では、記録工程276において、この値をTrain_Veliとして、EEPROM等の記録媒体101aに記録している。そして、位置復帰工程278において、工程270のPWM電圧の出力を終了し、又、付加的に、スプールが開始位置の先に移動するまで、PWM出力の−25%の逆電圧を印加することにより、スプール20を中立位置へ戻す。その後、インデックス工程280において、増方向に増加したインデックスをループへ付与する。282において、ループインデックスの最大設定値を介してデータ要素の所望数に達するまで、工程270から280を繰り返す。図示の実施形態では、読み取りが合計で5回行われる(ループインデックス値が6から10へ増加する)まで、このループが繰り返される。図21は、リアルタイムで使用するために、試験データをどのように記録し、実行し、組み合わせることができるかを、より詳しく示している。
工程206でループが終了したら、試験プロトコル工程200bが完了となる。インデックス値5では、格納した配列が、ゼロのPWM電圧に応じたゼロの速度中央値をもたらすことに注意する。当業者は、PWM速度決定工程250が、反復工程に費やす時間を必要とせず、従って、いくつかの従来技術のシステムと比較して、より単純でより速い方法で完了できることを理解するであろう。試験結果の例を図11に示しており、その一部を更に拡大して図12に示している。これらの図で容易に確認できるように、スプール速度は、全印加電圧(特にゼロ電圧付近)に対して、線形の応答性を有していないことが分かる。
さて、図13を参照すると、マイクロプロセッサ100及び制御装置101が、より詳細に図式的に示されている。制御装置100は、最終のPWM信号102が流量制御バルブ機構16の所望の性能特性に対応するように、最終のPWM信号102を生成することに適合している。例えば、流量制御バルブ機構16の応答性が正確性より重要であると、オペレータや製造業者が考えている場合は、その結果を達成するように、制御装置100の制御パラメータを最適化することができる。しかしながら、正確性がより重要である場合は、センサにより測定した実際のシステムパラメータ(例えば、主要段階スプールの実際の位置等)と、所望のシステムパラメータ(例えば、主要段階スプールの所望の位置等)との間の誤差を最小限にするように、制御装置100の制御パラメータを最適化することができる。
ある実施形態において、制御装置101は、位置制御機構300、速度変換機構400、及び、動的オフセット機構500を含んでいる。概略的に、位置制御機構300は、初期の位置指令104から、速度指令110を決定するためのものであり、構造化制御を用いて、位置信号を速度信号へ変換する。図示の実施形態では、構造化制御には、フィードバック(PID)形態、遅延形態、フィードフォワード(速度)形態の状態がある。しかしながら、特定の動作環境を満たすために、この構造化制御が、フィードバック値(比例値、積分値、微分値)、フィードフォワード値、かつ/又は、システム遅延値の、任意の個数や組み合わせを含み得ることを、当業者は認識するであろう。単純な構造化制御は、閉ループ比例制御になると考えられる。速度指令110は、温度補完機能を実行して、実際の作動油を試験プロトコル中の流体の状態と比較した際の、粘度の差を補完する、速度変換機構400により受信される。速度変換機構400は、動的オフセット機構500により受信される初期のPWM電圧の出力指令を、試験パラメータに基づいて出力する。動的オフセット機構500は、ボイスコイル24に送信する最終のPWM指令を算出するために、別の項目である、バルブスプール20の位置とPWMオフセットとを計算に入れることで、初期のPWM指令を修正する。位置制御機構300、速度変換機構400、及び、動的オフセット機構500の、各々へ用いる処理工程を、図14〜図17に示している。
制御装置の典型的な概略図を図18に示すと共に、位置制御機構300の処理工程を図14に示している。1番目の処理工程302では、位置制御機構300により、マイクロプロセッサ100から位置指令を受信する。上述したように、位置指令は、使用者に操作されるジョイスティックを介する等により、オペレータから入力可能である。2番目の工程304では、サンプル遅延量(sample delay increment)だけ、制御ループを遅延させる。ある実施形態において、サンプル遅延量は、任意のサンプル長を用いることができるが、少なくともサンプル長を4(例えばz−4)に設定する。サンプル遅延量は、送信されている位置指令と、バルブスプール20が実際に移動を開始する位置との間の、タイムラグを考慮に入れて、制御装置の必須部位がむやみに停止する(winding up)ことを防止するためのものである。移動のこの遅延は、温度、バルブの構造、及び、制御装置から主要スプールへ送信される信号がもたらす固有の遅延により、影響を受ける。従って、遅延は、バルブ及び状態に特有のものである。ある実施形態では、位置制御機構300により、モデル化を経た入力や実験的試験からの数値等の、作動油の温度や粘度を利用して、サンプル遅延量を設定してもよい。更に、サンプル遅延量は、制御ループのフィードフォワード部を考慮に入れて、後述するように工程308で位置の誤差を算出する前の、初期制御を行うためのものである。
サンプル遅延の工程304の後に、工程308において、工程306で受信する位置のフィードバック入力106と、遅延された位置指令との間の、位置の誤差を算出する。その後、工程310において、位置の誤差に比例ゲインを乗じて、第1の速度出力を得る。更に、工程312において、位置の誤差を使用して、変換機能における誤差(例えば(1−z−1))を算出し、その後、工程314において、位置の誤差に微分ゲインを乗じて、第2の速度出力を得る。工程316では、工程304からのサンプル遅延なしで、変換機能で、位置指令の差分(例えば(1−z−1))を算出する。そして、工程320において、この結果にフィードフォワードゲインを乗じて、第3の速度出力を得る。更に、工程320において、速度指令302aを受信してもよい。速度指令302aは、位置指令の1つ目の差分(1−z−1)の計算や、位置と速度とが積分関係にある際に、指令発行部といった別の情報源から入手可能である。更に、速度指令302aを、位置の差分に代えて速度差を利用する、微分ゲインブロック314で受信してもよいことに注目する。工程322では、第1の速度出力、第2の速度出力、そして第3の速度出力を合計する。
積分ループでは、工程324において、位置の誤差に対して、後に工程326で範囲制限される積分ゲインを乗じる。工程326では、試験中に取得したバルブの最小及び最大速度(Vel_Min114及びVel_Max116)により、工程322からの合計結果とこれらの速度値との差分を調整するように、積分速度(integration speed)を制限する。利用した試験の速度が、更に後で説明するように、流体粘度の変化を補完するための、速度変換機構400における補完した温度であってもよいことに注目する。この方法で積分を制限することによって、制御装置がバルブスプール20の性能を超えた速度を出力することを防止している間に不要な超過状態を引き起こすことなく、積分ゲインをかなり高めに設定することができる。
積分ループの出力は、工程326で算出するように、第4の速度出力となる。工程328では、第4の速度出力と、工程322の結果とを合計して、速度指令110を出力する。その後、速度変換機構400により、速度指令110が受信可能となる。
速度変換機構400は、試験中の流体と実際の作動油との間の温度差を介して、粘度の任意の変化を補完するように、速度指令110を基準化(scaling)するためのものである。この補完により、機構400は、温度補完された初期のPWM指令112を出力することができる。速度変換機能を、温度補完した試験データと組み合わせて利用することで、システムがより線形の応答性能を有することとなる。更に、速度変換機構400は、試験処理中に獲得した最小及び最大のスプールバルブ速度についても、温度を補完する。
温度補完処理の1番目の工程402では、現在の作動油の温度を受信する。続いて、工程404では、制御装置100に格納した粘度のルックアップ表から、対応する流体粘度を取得する。このルックアップ表は、運動学的かつ/又は動的な粘度値を含んでいてもよい。工程406では、試験流体の温度を受信し、工程408において、粘度表から対応する試験流体の粘度を取得する。要望があれば、単一の粘度表の代わりに、同一又は異なる流体についてのデータを含む別個の表を利用してもよい。工程410では、作動油の粘度から、試験流体の粘度を減じて、粘度差を算出する。
工程412では、粘度差に粘度ゲインを乗じ、又、ユニット当たりの基準値が得られるように、数値1を加算する。工程414で速度指令を受信した後、工程416で基準値を乗じる。工程418では、尺度調整された速度指令と、PWM出力(PWM_TLU_Array)及びスプール速度(Vel_TLU_Array)を制御パラメータとして互いに関連付ける、制御装置に格納した試験データのルックアップ表とから、初期のPWM指令を決定する。制御パラメータは、例えば、単一試験の温度についての単一のルックアップ表、複数試験の温度かつ/又は複数の流体種類についての、複数のルックアップ表、及び、粘度変化に基づく多項式の計算といった、様々な方法で格納及び利用してよい。試験流体が作動油と種類が異なる場合、制御装置により利用する内部温度を、適切な度合いにオフセットできるように、ユーザが制御装置へ流体種類の入力を提供してもよい。この種のバルブ装置で使用される流体は、一般的に、温度変化に関して類似の粘度特性プロファイルを有しているため、多くの適用形態において上記のようなアプローチが可能である。
工程420及び422では、試験中に記録した最大及び最小スプール速度(例えば、図21のtrain_vel_10、train_vel_0)を、工程412からの基準値で割ることにより、スプールの粘度補正した最大速度及び最小速度を算出する。上述したように、これらの補正した速度は、積分の制御ループを制限するために、位置制御機構300で利用可能である。
図16及び図17を参照すると、動的オフセット機構500に関する処理が示されている。動的オフセット機構500は、全てのオフセットが特定の状況下で使用されないように、試験処理中に初めの最終PWM指令102に対して決定されたPWMのオフセット値を、修正及び適用するものである。例えば、バルブスプール20が指定された位置のごく近くを辿っている場合、バルブの超過や乱調を防止するように、動的オフセット機構500により、オフセット値を調整することができる。このようなアプローチにより、指定位置に対する実際のスプール位置と、中立位置に対する実際のスプール位置とに基づいて適用されるオフセットを、線形にすることができる。
工程502及び504では、位置指令信号と位置フィードバック信号との夫々を受信する。次の工程506では、位置指令信号から位置フィードバック信号を減じることで、誤差を算出する。工程508では、この誤差に基づいて、例えば、後にPWM_Offset_Tank及びPWM_Offset_Pressureとして夫々出力する、タンク側及び圧力側への試験PWMオフセットを修正する。工程512では、この誤差に基づいて、修正したPWMオフセットの調整値を算出し、例えば、PWM_Offset_Adjustとして出力する。工程510では、スプールの中心位置の上限及び下限を算出して、PWMのオフセット値を適用することとなる所望の中立域の境界を規定する(例えば、Flag_Above_Center及びFlag_Below_Center)。
図17を参照すると、作動油の温度を工程514で、試験の流体温度を工程516で受信して、動的オフセット機構500の処理作業が続いている。或いは、その工程で直接粘度値を受信してもよい。次の工程518において、作動温度から試験温度を減じた後、工程520で温度ゲインを乗じる。その後、工程522において、この結果をPWM_Offset_Pressure及びFlag_Above_Centerの値と共に使用して、上側のPWMオフセット値を算出する。更に、工程524において、前記の結果をPWM_Offset_Tank及びFlag_Below_Centerの値と共に使用して、下側のPWMオフセット値を算出する。これらの計算を実行したら、工程526において、工程512、522、524の出力、及び、初期のPWM指令112を合計して、後に制御装置100によってバルブアクチュエータ24へ送信する、最終のPWM指令102を得ることができる。動的オフセット機構500の概略図の例は、図20に見つけることができることを述べておく。
位置制御機構300、速度変換機構400、及び、動的オフセット機構500の処理作業に併せて、試験プロトコル200bにより獲得したデータを用いることで、類似の制御バルブ構成に典型的に関連しているよりも、優れた線形応答プロファイルを制御バルブ機構16に付与する、温度補完したPWM出力信号を提供するものである。
本明細書で述べた実施形態の例は、ネットワーク接続されたコンピュータシステム環境中のコンピュータ装置において、論理演算として実行することができる。論理演算は、(i)コンピュータ装置上で実行される、一連のコンピュータ実行命令、処理工程、又は、プログラムモジュール、及び、(ii)コンピュータ装置内部で実行される、相互接続された論理的モジュールやハードウェアモジュールとして、実行可能である。
通常、論理演算は、本発明の範囲から逸脱することなく、ソフトウェア、ファームウェア、アナログ/デジタル回路、かつ/又は、それらの任意の組み合わせにおける、アルゴリズムとして実行可能である。ソフトウェア、ファームウェア、又は、類似の一連のコンピュータ命令は、コード化してコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することができ、更に、コンピュータ装置間の通信のための搬送波信号内にコード化することもできる。発明内容について、構造上の特徴かつ/又は方法論的な行為に特有の文言で説明してきたが、添付のクレーム内の発明内容が、上述した特定の特徴や行為に必ずしも限定されないことは、理解されるであろう。むしろ、上述した特定の特徴や行為は、クレームの実施形態の一例として開示したものである。
16:流量制御バルブ機構、20a、20b:主要段階スプール、22a、22b:導入段階スプール、24a、24b:コイル、100:制御装置、102:最終の出力指令、110:速度指令、112:初期の出力指令、N:中立位置
Claims (15)
- 導入段階スプールからの作動油により駆動される主要段階スプールを1つ以上有するバルブ制御機構を制御するための方法であって、
前記導入段階スプールは、制御装置からの出力指令により駆動されるものであり、
a.前記制御装置からの複数の出力指令と、結果として生じる前記主要段階スプールの複数の速度とを相互に関連付けることで、試験温度の作動油を用いて前記バルブ制御機構を試験する工程と、
b.主要段階スプールの位置指令を受信して、構造化制御を用いて速度指令に変換する工程と、
c.作動中の温度での作動油と試験温度での作動油との間の、粘度差を補うことにより、前記速度指令を初期の出力指令へ変換する工程と、
d.前記初期の出力指令に指令オフセット値を加えることにより、前記初期の出力指令を最終の出力指令へ変換する工程と、を含むことを特徴とする方法。 - 前記導入段階スプールが、コイルにより駆動されることを特徴とする請求項1記載のバルブ制御機構の試験方法。
- 前記コイルの出力指令が、前記コイルへのPWMの出力電圧であることを特徴とする請求項2記載のバルブ制御機構を制御するための方法。
- 前記コイルの初期の出力指令が、初期のPWMの出力電圧であり、前記コイルの最終の出力指令が、最終のPWMの出力電圧であることを特徴とする請求項3記載のバルブ制御機構を制御するための方法。
- 前記バルブ制御機構を試験する工程は、
a.作動油の温度を検出する工程と、
b.前記試験温度において、前記導入段階スプールのコイルの、PWMの複数の出力電圧と、結果として生じる前記主要段階スプールの複数の速度とを、相互に関連付ける工程と、
c.前記主要段階スプールに少なくとも1方向への移動を開始させるための、PWMの最小の出力電圧を決定する工程と、
d.前記試験温度、PWMの出力電圧、及び、関連付けした速度の値を、制御パラメータとして前記制御装置に格納する工程と、を含むことを特徴とする請求項4記載のバルブ制御機構を制御するための方法。 - 更に、作動中の作動油の温度を測定する工程を含むことを特徴とする請求項1記載のバルブ制御機構を制御するための方法。
- 更に、前記コイルの最終の出力指令を、前記導入段階スプールのコイルへ送信する工程を含むことを特徴とする請求項3記載のバルブ制御機構を制御するための方法。
- 前記速度指令を前記コイルの初期の出力指令へ変換する工程は、
a.前記試験温度での作動油と作動中の温度での作動油との間の、粘度差を特定する工程と、
b.前記粘度差を補うために、前記速度指令を温度補完する工程と、
c.制御パラメータを参照して、初期のPWMの出力電圧を決定する工程と、を含むことを特徴とする請求項6記載のバルブ制御機構を制御するための方法。 - 前記コイルの初期の出力指令に指令オフセット値を加えることにより、前記コイルの初期の出力指令を前記コイルの最終の出力指令へ変換する工程において、前記指令オフセット値が、前記制御パラメータの少なくとも一部に基づくものであることを特徴とする請求項5記載のバルブ制御機構を制御するための方法。
- 導入段階スプールからの作動油により駆動される主要段階スプールを1つ以上有するバルブ制御機構を制御するための方法であって、
前記導入段階スプールは、制御装置からPWMの出力電圧の指令を受信するコイルにより駆動されるものであり、
a.i.作動油の試験温度を検出する工程、
ii.前記試験温度において、前記導入段階スプールのコイルの、PWMの複数の出力電圧と、結果として生じる前記主要段階スプールの複数の速度とを、相互に関連付ける工程、
iii.前記主要段階スプールに少なくとも1方向への移動を開始させるための、PWMの最小の出力電圧を決定する工程、及び、
iv.前記試験温度、PWMの出力電圧、及び、関連付けした速度の値を、制御パラメータとして前記制御装置に格納する工程、を含む前記バルブ制御機構を試験する工程と、
b.主要段階スプールの位置指令を受信して、構造化制御を用いて速度指令に変換する工程と、
c.作動中の作動油の温度を測定する工程と、
d.i.前記試験温度での作動油と作動中の温度での作動油との間の、粘度差を特定する工程、
ii.前記粘度差を補うために、前記速度指令を温度補完する工程、及び、
iii.前記制御パラメータを参照して、初期のPWMの出力電圧を決定する工程、を含む前記速度指令を初期のPWMの出力電圧へ変換する工程と、
e.前記初期のPWMの出力にPWMのオフセット値を加えることにより、前記初期のPWMの出力電圧を最終指令のPWMの出力電圧へ変換し、この際、前記オフセット値が前記制御パラメータの少なくとも一部に基づいている工程と、
f.前記最終指令のPWMの出力電圧を前記導入段階スプールへ送信する工程と、を含むことを特徴とする方法。 - 導入段階スプールからの作動油により駆動される主要段階スプールを1つ以上有するバルブ制御機構の試験方法であって、
前記導入段階スプールは、制御装置からの出力指令により駆動されるものであり、
a.試験流体の温度を検出及び記録する工程と、
b.ループインデックスの最大値を設定する工程と、
c.ループインデックスを初期値へ初期化する工程と、
d.所定の出力指令を前記導入段階スプールへ出力する工程と、
e.前記主要段階スプールの速度特性を算出する工程と、
f.前記制御装置からの出力指令に応じたスプールの速度特性を格納する工程と、
g.前記主要段階スプールを中立位置へ戻す工程と、
h.前記ループインデックスを増加する工程と、
i.前記ループインデックスが前記ループインデックスの最大値に等しくなるまで、前記d〜hの工程を繰り返す工程と、を含むことを特徴とする試験方法。 - 前記導入段階スプールが、コイルにより駆動されることを特徴とする請求項11記載のバルブ制御機構の試験方法。
- 前記制御装置からの出力指令が、PWMの出力電圧であることを特徴とする請求項12記載のバルブ制御機構の試験方法。
- 所定の出力指令を前記導入段階スプールへ出力する工程において、PWMの所定の出力電圧を前記コイルへ出力することを特徴とする請求項13記載のバルブ制御機構の試験方法。
- 導入段階スプールからの作動油により駆動される主要段階スプールを1つ以上有するバルブ制御機構の試験方法であって、
前記導入段階スプールは、制御装置からPWMの出力電圧の指令を受信するコイルにより駆動されるものであり、
a.試験流体の温度を検出及び記録する工程と、
b.ループインデックスの最大値を設定する工程と、
c.ループインデックスを初期値へ初期化する工程と、
d.PWMの所定の出力電圧を前記導入段階スプールのコイルへ出力する工程と、
e.前記主要段階スプールの速度特性を算出する工程と、
f.前記PWMの出力電圧に応じたスプールの速度特性を格納する工程と、
g.前記主要段階スプールを中立位置へ戻す工程と、
h.前記ループインデックスを増加する工程と、
i.前記ループインデックスが前記ループインデックスの最大値に等しくなるまで、前記d〜hの工程を繰り返す工程と、を含むことを特徴とする試験方法。
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