JP2014532885A - スタチン治療を受けていない冠動脈疾患患者の心血管転帰を予測するためのリピドミックバイオマーカー - Google Patents
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Abstract
Description
WO2011/063470では、冠動脈疾患(安定)患者の脂質プロファイルを、急性胸痛、ECGの変化、およびトロポニンIの上昇を有する急性冠症候群(ACS)患者と比較している。この比較からトロポニンIと関連がある脂質マーカーとACSの臨床マーカーとが解明され、これにより、脂質は、急性心筋虚血のバイオマーカーとして使用される可能性があることが示唆される。しかしながら、急性の心血管疾患系の状況では、トロポニンIは、脂質プロファイルと比較して優れたマーカーのようであるが(Meikle et al. Plasma lipidomic analysis of stable and unstable coronary artery disease. Arterioscler Thromb Vasc Biol. 2011 Nov;31(ll):2723-32)、この結果からは、患者の転帰の予測もされないし、急性心筋虚血または心血管死の長期的なリスクも予測されない。
上述したように、対象サンプルと対照(または対照サンプル)とで比較されるリピドミックマーカーは、本明細書で説明し特許請求したように、脂質濃度、脂質−脂質濃度比、もしくは脂質−臨床濃度比またはそれらの組み合わせ、すなわち対応するプロファイルのうち1つまたは複数であってもよい。これに関して、対照または対照サンプルは、リピドミックマーカーのベースラインまたは開始点の確立を可能にする。
言い換えれば、本発明は、スタチン治療を受けていないCVD患者におけるAMIまたはCVD死などのCVD合併症を予測するのに使用するための、診断および/または予測のための脂質マーカー、ならびに脂質−脂質または脂質−臨床濃度比を開示する。本発明は、脂質濃度、脂質−脂質、および/または脂質−臨床濃度比の測定を使用して、前記対象のAMIおよび/またはCVD死などのCVD合併症を発症させるリスクを決定する。対象は、これまでに狭心症、心筋梗塞または卒中などの心血管疾患イベントを起こしていてもよい。
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比が、Cer(d18:1/24:0)/PC16:0/18:2、SM(d18:1/24:0)(d18:1/23:1−OH)/SM(d18:1/24:1)(d18:1/23:2−OH)、Cer(d18:1/24:0)/Cer(d18:1/24:1)、Cer(d18:1/24:0)/SM(d18:1/14:0)(d18:1/13:1−OH)、Cer(d18:1/24:0)/Gb3(d18:1/16:0)、およびCer(d18:1/24:0)/SM(d18:1/16:1)(d18:1/15:2−OH)(表3)から選択される、ステップを含む方法が提供される。
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比が、Cer(d18:1/24:0)/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、およびPC18:0/22:6/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)(表3)から選択される、ステップを含む方法に関する。
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質が、PC18:0/22:6、SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、PC16:0/22:6、SM18:1/24:0、およびLPC16:0(表4a、6、および8)から選択される、ステップを含む方法が提供される。
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質は、PC18:0/22:6、SM18:1/24:0、およびLPC16:0(表4a、6、および8)から選択される。
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質は、PC16:0/22:6、SM18:1/24:0、およびLPC16:0(表8)から選択される。
特に好ましい一実施形態において、その濃度の増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質は、CE20:4、Cer18:1/16:0、およびSM18:1/16:0(表8)から選択され;
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質は、SM18:1/24:0、およびLPC16:0(表8)から選択される。
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比は、PC18:0/22:6/SM(d18:1/16:1)(d18:1/15:2−OH)、およびPC18:0/22:6/SM(d18:1/18:1)(表6)から選択される。
および/またはその減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比は、PC18:0/22:6/LDLコレステロール(EDTA)(mg/dL)、PC18:0/22:6/総コレステロール(EDTA)(mg/dL)、およびPC18:0/22:6/アポリポタンパク質B(mg/dL)(表6)から選択される。
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質が、PC O−16:0/20:4−アルキル、CE20:4、CE18:0、CE14:0、CE22:6、CE18:3、GlcCer18:1/18:0、およびSM18:1/24:0(表5a、7、および8)から選択される、ステップを含む方法が提供される。
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質は、PC O−16:0/20:4−アルキル、CE20:4、CE22:6、GlcCer18:1/18:0、およびSM18:1/24:0(表5a、7、および8)から選択される。
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質は、CE14:0、CE22:6、CE18:3、GlcCer18:1/18:0、およびSM18:1/24:0(表8)から選択される。
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質は、CE22:6、GlcCer18:1/18:0、およびSM18:1/24:0(表8)から選択される。
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比が、CE18:0/PC18:0/18:2、PC18:0/18:2/PE18:0/18:2、Cer(d18:1/24:0)/PE18:0/18:2、CE18:0/CE18:1、CE18:2/Gb3(d18:1/16:0)、CE16:0/Gb3(d18:1/16:0)、CE18:0/PC16:0/22:6、CE14:0/Gb3(d18:1/24:0)、CE18:0/SM(d18:1/16:0)(d18:1/15:1−OH)、CE18:3/SM(d18:1/14:0)(d18:1/13:1−OH)、CE18:0/PC16:0/18:2、Cer(d18:1/24:0)/PCO−16:0/18:1−アルキル、CE18:0/Gb3(d18:1/24:0)、CE18:3/PC16:0/18:1、PC18:0/20:3/PCO−16:0/18:1−アルキル、CE14:0/PC16:0/16:0、CE17:1/Gb3(d18:1/16:0)、CE14:0/SM(d18:1/14:0)(d18:1/13:1−OH)、PC18:0/20:3/PE18:0/18:2、CE18:0/SM(d18:1/14:0)(d18:1/13:1−OH)、CE14:0/PC16:0/18:1、CE18:0/SM(d18:1/24:1)(d18:1/23:2−OH)、CE18:0/Cer(d18:1/16:0)、CE18:0/Cer(d18:1/24:1)、CE18:0/PC16:0/16:0、CE18:0/PC18:1/18:1、CE18:0/PC16:0/18:1、CE20:4/PCO−16:0/18:1−アルキル、CE18:3/PE18:0/18:2、CE20:4/Gb3(d18:1/16:0)、CE14:0/PE18:0/18:2、CE18:0/Cer(d18:1/26:1)、CE18:3/Gb3(d18:1/22:0)、CE14:0/Gb3(d18:1/16:0)、CE18:3/PCO−16:0/18:1−アルキル、CE18:3/Gb3(d18:1/16:0)、CE14:0/PCO−16:0/18:1−アルキル、CE20:4/Gb3(d18:1/18:0)、CE18:3/Gb3(d18:1/24:1)、CE14:0/Gb3(d18:1/24:1)、CE20:5/PCO−16:0/18:1−アルキル、CE18:0/Gb3(d18:1/18:0)、CE18:0/Gb3(d18:1/16:0)およびCE18:0/Gb3(d18:1/24:1)(表5b)から選択される、ステップを含む方法に関する。
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比が、CE14:0/HDLコレステロール(EDTA)(mg/dL)、およびCE14:0/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)(表5c)から選択される、ステップを含む方法に関する。
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比は、CE14:0/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)(表7)である。
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比が、Cer(d18:1/24:0)/PC16:0/18:2、SM(d18:1/24:0)(d18:1/23:1−OH)/SM(d18:1/24:1)(d18:1/23:2−OH)、Cer(d18:1/24:0)/Cer(d18:1/24:1)、Cer(d18:1/24:0)/SM(d18:1/14:0)(d18:1/13:1−OH)、Cer(d18:1/24:0)/Gb3(d18:1/16:0)およびCer(d18:1/24:0)/SM(d18:1/16:1)(d18:1/15:2−OH)(表3)から選択される、ステップを含む方法に関する。
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比が、Cer(d18:1/24:0)/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、およびPC18:0/22:6/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)(表3)から選択される、ステップを含む方法に関する。
本発明の目的に関して、特に脂質−臨床濃度比に関して、アポリポタンパク質A−Iを測定する代わりに、アポリポタンパク質A−IIを測定してもよい。
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質が、PC18:0/22:6、SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、PC16:0/22:6、SM18:1/24:0、およびLPC16:0(表4a、6、および8)から選択される、ステップを含む方法に関する。
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質は、PC18:0/22:6、およびSM18:1/24:0、およびLPC16:0(表4a、6、および8)から選択される。
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質は、PC16:0/22:6、SM18:1/24:0、およびLPC16:0(表8)から選択される。
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質は、SM18:1/24:0、およびLPC16:0(表8)から選択される。
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比が、Cer(d18:1/24:0)/GlcCer(d18:1/18:0)、Cer(d18:1/24:0)/GlcCer(d18:1/16:0)、PC16:0/22:6/SM(d18:1/16:0)(d18:1/15:1−OH)、PC18:0/22:6/SM(d18:1/14:0)(d18:1/13:1−OH)、PC16:0/22:6/SM(d18:1/16:1)(d18:1/15:2−OH)、PC18:0/22:6/SM(d18:1/16:0)(d18:1/15:1−OH)、PC18:0/22:6/SM(d18:1/15:0)(d18:1/14:1−OH)、PC18:0/22:6/SM(d18:1/18:0)、PC18:0/22:6/SM(d18:1/16:1)(d18:1/15:2−OH)およびPC18:0/22:6/SM(d18:1/18:1)(表4b)から選択される、ステップを含む方法に関する。
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比は、PC18:0/22:6/SM(d18:1/16:1)(d18:1/15:2−OH)、およびPC18:0/22:6/SM(d18:1/18:1)(表6)から選択される。
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比が、LacCer(d18:1/24:0)/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、CE17:1/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、SM(d18:1/16:0)(d18:1/15:1−OH)/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、GlcCer(d18:1/24:0)/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、Gb3(d18:1/22:0)/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、PC18:0/20:3/アポリポタンパク質B(mg/dL)、PC16:0/16:1/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、PC16:0/22:6/総コレステロール(EDTA)(mg/dL)、PC16:0/22:6/アポリポタンパク質B(mg/dL)、PC18:1/18:1/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、SM(d18:1/24:1)(d18:1/23:2−OH)/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、PC18:0/18:2/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、Cer(d18:1/24:1)/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、Cer(d18:1/22:0)/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、PC18:0/22:6/トリグリセリド(EDTA)(mg/dL)、SM(d18:1/18:0)/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、PC18:0/20:3/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、SM(d18:1/24:0)(d18:1/23:1−OH)/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、PC16:0/18:1/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)/総コレステロール(EDTA)(mg/dL)、PC18:0/22:6/LDLコレステロール(EDTA)(mg/dL)、PC18:0/22:6/総コレステロール(EDTA)(mg/dL)、SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)/LDLコレステロール(EDTA)(mg/dL)、SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)/アポリポタンパク質B(mg/dL)、PC18:0/22:6/アポリポタンパク質B(mg/dL)、SM(d18:1/23:0)(d18:1/22:1−OH)/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、PC18:0/18:1/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、LPC16:0/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、PC16:0/22:6/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、PC18:0/22:6/リポタンパク質(a)(EDTA)(mg/dL)、およびPC16:0/18:0/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)(表4c)から選択される、ステップを含む方法が提供される。
および/またはその減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比は、PC18:0/22:6/LDLコレステロール(EDTA)(mg/dL)、PC18:0/22:6/総コレステロール(EDTA)(mg/dL)、およびPC18:0/22:6/アポリポタンパク質B(mg/dL)(表6)から選択される。
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質が、PC O−16:0/20:4−アルキル、CE20:4、CE18:0、CE14:0、CE22:6、CE18:3、GlcCer18:1/18:0、およびSM18:1/24:0(表5a、7、および8)から選択される、ステップを含む方法に関する。
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質は、PC O−16:0/20:4−アルキル、CE20:4、CE22:6、GlcCer18:1/18:0、およびSM18:1/24:0(表5a、7、および8)から選択される。
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質は、CE14:0、CE22:6、CE18:3、GlcCer18:1/18:0、およびSM18:1/24:0(表8)から選択される。
特に好ましい一実施形態において、その濃度の増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質は、Gb3 18:1/16:0、GlcCer18:1/16:0、およびLacCer18:1/16:0(表8)から選択され;
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質は、CE22:6、GlcCer18:1/18:0、およびSM18:1/24:0(表8)から選択される。
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比は、CE14:0/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)(表7)である。
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比が、Cer(d18:1/24:0)/PC16:0/18:2、SM(d18:1/24:0)(d18:1/23:1−OH)/SM(d18:1/24:1)(d18:1/23:2−OH)、Cer(d18:1/24:0)/Cer(d18:1/24:1)、Cer(d18:1/24:0)/SM(d18:1/14:0)(d18:1/13:1−OH)、Cer(d18:1/24:0)/Gb3(d18:1/16:0)およびCer(d18:1/24:0)/SM(d18:1/16:1)(d18:1/15:2−OH)(表3)から選択される、ステップを含む方法に関する。
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比は、Cer(d18:1/24:0)/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、およびPC18:0/22:6/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)(表3)から選択される、ステップを含む方法に関する。
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質が、PC18:0/22:6、SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、PC16:0/22:6、SM18:1/24:0、およびLPC16:0(表4a、6、および8)から選択される、ステップを含む方法に関する。
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質は、PC18:0/22:6、SM18:1/24:0、およびLPC16:0(表4a、6、および8)から選択される。
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質は、PC16:0/22:6、SM18:1/24:0、およびLPC16:0(表8)から選択される。
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質は、SM18:1/24:0、およびLPC16:0(表8)から選択される。
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比は、PC18:0/22:6/SM(d18:1/16:1)(d18:1/15:2−OH)、およびPC18:0/22:6/SM(d18:1/18:1)(表6)から選択される。
好ましい実施形態において、その増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比は、Cer(d18:1/16:0)/HDLコレステロール(EDTA)(mg/dL)(表6)であり;
および/またはその減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比は、PC18:0/22:6/LDLコレステロール(EDTA)(mg/dL)、PC18:0/22:6/総コレステロール(EDTA)(mg/dL)、およびPC18:0/22:6/アポリポタンパク質B(mg/dL)(表6)から選択される。
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質が、PC O−16:0/20:4−アルキル、CE20:4、CE18:0、CE14:0、CE22:6、CE18:3、GlcCer18:1/18:0、およびSM18:1/24:0(表5a、7、および8)から選択される、ステップを含む方法に関する。
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質は、PC O−16:0/20:4−アルキル、CE20:4、CE22:6、GlcCer18:1/18:0、およびSM18:1/24:0(表5a、7、および8)から選択される。
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質は、CE14:0、CE22:6、CE18:3、GlcCer18:1/18:0、およびSM18:1/24:0(表8)から選択される。
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質は、CE22:6、GlcCer18:1/18:0、およびSM18:1/24:0(表8)から選択される。
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比は、CE18:3/PC16:0/18:1、CE18:0/SM(d18:1/14:0)(d18:1/13:1−OH)、CE14:0/PE18:0/18:2、CE18:3/PCO−16:0/18:1−アルキル、CE18:0/Gb3(d18:1/16:0)およびCE18:0/Gb3(d18:1/24:1)(表7)から選択される。
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比が、CE14:0/HDLコレステロール(EDTA)(mg/dL)、およびCE14:0/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)(表5c)から選択される、ステップを含む方法に関する。
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比は、CE14:0/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)(表7)である。
本明細書に記載され、請求される本発明の全ての態様および実施形態と関連して、脂質濃度、脂質−脂質濃度比または脂質−臨床濃度比の決定は、典型的には、アッセイを用いて行われる。
本明細書に記載され、請求される方法に従って、治療の有効性が評価されるべきであり、または必要に応じて治療が選択されるべきである本発明の一実施形態では、前記治療は脂質を改変する治療である。
本発明は、1つまたは複数のスタチンおよび/または任意の他のHMG−CoAレダクターゼ阻害剤を用いて以前に治療された対象由来のサンプル中の脂質濃度、脂質−脂質濃度比および/または脂質−臨床濃度比の分析をさらに包含する。
更なる実施態様では、本発明の方法は、総コレステロール、対象のサンプル中の総コレステロール、低密度リポタンパク質コレステロール(LDL−C)、高密度リポタンパク質コレステロール(HDL−C)、アポリポタンパク質B(アポB)および/またはアポリポタンパク質C−III)の血清または血漿レベルを決定することをさらに含んでもよい。本発明の一実施形態では、対象は、総コレステロール、低密度リポタンパク質コレステロール(LDL−C)、アポリポタンパク質C−IIIもしくはアポリポタンパク質B(アポB)のうち1つもしくは複数の上昇した血清または血漿レベル、あるいはHDL−コレステロール(HDL−C)の減少した血清レベルを有さない。
マススペクトロメトリー(MS)を用いて脂質マーカーに関する情報の回収は、本発明の好適な実施形態の1つである。MS機器は、ロボットナノフローイオン源デバイスなどの直接試料注入法、または高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、超高圧液体クロマトグラフィー(UHPLC)もしくは超性能液体クロマトグラフィー(UPLC)などの高性能分離方法に結合することができる。
本発明の一実施形態では、表3〜8における脂質のいずれか1つに対する抗体は、AMIまたはCVD死などの1つまたは複数のCVD合併症を予測するために使用される。本発明の別の実施形態では、抗体は、対象における上記合併症の1つまたは複数を予防または治療するために使用されてもよい。
好ましい一実施形態では、請求されるキットの1つまたは複数の対照マーカーは、臨床設定において定期的に測定される分子である。例えば、1つまたは複数の前記対照マーカーがCKである実施形態が好ましい。
上述したように、本発明の目的のために、対照サンプルは、任意の主要はCVD合併症がないままのCAD患者またはCAD患者グループから、例えば、前記集団由来の様々なサンプルを混合することによって得られてもよい。CAD患者グループを用いる場合、集団由来のいくつかの脂質プロファイルを合わせ、脂質マーカーをこの組み合わせから作成する。対象由来のサンプル中の個々の脂質または脂質−脂質濃度比または脂質−臨床濃度比のレベルまたは量は、前記対象において、AMIまたはCVD死などのCVD合併症のうち1つまたは複数のリスクを決定するために、対照における脂質または脂質比のレベルまたは量と比較される。
好ましくは、対照サンプルは、血液、血漿、血清、尿もしくは組織、またはそのリポタンパク質画分である。
冠状血管疾患/心臓血管疾患(CVD)は、当該技術分野においてその一般的な意味を有し、CADを含む身体の心臓、心臓弁、血液、および血管系に影響を与える多数の状態を分類するために使用される。本発明において、CVDおよびCADなる用語は交換可能に使用され得る。本発明の目的のために、CVD/CAD患者は、一実施形態では、急性冠症候群(ACS)を有する患者を除く。代替の実施形態では、ACSは、CVD/CADに含まれる。本発明に従う心臓血管疾患には、内皮機能不全、冠状動脈疾患、狭心症、心筋梗塞、アテローム性動脈硬化症、うっ血性心不全、高血圧、脳血管疾患、卒中、一過性脳虚血発作、深部静脈血栓症、末梢動脈疾患、心筋症、不整脈、大動脈弁狭窄症、および動脈瘤が挙げられる。このような疾患は、しばしば、アテローム性動脈硬化症を伴う。本発明の好ましい実施形態では、心臓血管疾患は、アテローム性動脈硬化症と関連した心臓血管疾患である。
「サンプル」は、対象または対象のグループもしくは集団から得られた任意の生物学的サンプルとして定義される。本発明の目的のために、生体学的サンプルは、全血、血清、血漿または血液画分;例えばリポタンパク質画分であってもよい。また、組織サンプルであってもよい。しかしながら、好ましい実施形態は、生物学的サンプルが血漿または血清である場合である。患者の血液サンプルを採取することは、通常の臨床診療の一部である。血液サンプルは、例えば、患者におけるコレステロールレベルを測定することに関連して採取することができる。回収された血液サンプルを調製することができ、血清または血漿は、当業者に周知の技術を用いて分離することができる。静脈血サンプルは、針とBD Vacutainer(登録商標)プラスチックチューブまたはVacutainer(登録商標)プラスプラスチックチューブ(BD Vacutainer(登録商標)SST(商標)チューブは、血清分離のために噴霧被覆されたシリカと高分子ゲルを含む)を用いて患者から回収され得る。血清は、10分間室温にて1300RCFの遠心分離によって分離され、−80℃での小型のプラスチックチューブに保存することができる。リポタンパク質画分は、沈殿、超遠心分離、クロマトグラフィー、または当該技術分野において周知の方法を用いたゲル濾過によって分離されてもよい。
用語X:Yは以下を示す。Xは、分子の脂肪酸部分における全炭素原子数であり、Yは、分子の脂肪酸部分における二重結合の総数である。
用語A/Bは、DAGおよびPCの分子について、分子のグリセロール骨格に結合したAおよびB型の脂肪酸部分を示す。
用度(dC/A)は、Cer、Gb、GlcCer、LacCerおよびSMの分子について、アミド結合したA型脂肪酸部分を有するC型長鎖ベースを示す。
材料および方法
この研究は、心臓血管疫学に関する大規模な前向き研究であるLURIC研究のサブコホートである。LURICデータベースは、ベースラインの冠動脈造影、臨床的に使用されるバイオマーカーデータ、さらに、例えば、フォローアップ期間(3年間)のCVD死亡率データを含む、3000人の患者全体の臨床情報を含む。このバイオマーカー研究において、本発明者らは、CVDに起因してフォローアップ期間中に死亡したスタチン治療を受けていないCAD症例(n=123)と、安定なCADを有し、かつスタチン治療を受けていない患者(n=96)を比較した。血管造影において有意なアテローム性動脈硬化レベルを有するが、フォローアップ期間中にCVDの関連死がない対象を対照として使用し、一方、症例群は、同様に、ベースライン時に血管造影に基づいて有意なアテローム性動脈硬化症を有し、さらに、急性心臓血管イベントに起因して、フォローアップ期間中に死亡した。統計学的分析は、糖尿病がない症例(n=55)と対照(n=46)、および糖尿病を有する症例(n=68)と対照(n=50)について別々に行われた。これら2つのグループについての臨床的特徴を表1および2に記載する。
分析法
マススペクトロメトリー駆動によるリピドミクス
タンデムマススペクトロメトリーに連結された直接注入、すなわち、ショットガンリピドミクス、および2つの液体クロマトグラフィータンデムマススペクトロメトリー(LC−MS/MS)、すなわち、セラミドとセレブロシドリピドミクスおよびガングリオシドリピドミクスは、ヒト血清、血漿、および頸動脈プラークにおける分子脂質種を分析することによって、冠動脈疾患(CVD)リスク用の脂質バイオマーカーを同定するために使用された。適用された方法は、特に、分子コレステリルエステル(CE)、ホスファチジルコリン(PC)、リゾホスファチジルコリン(LPC)および他のリゾリン脂質(LPL)、エーテル連結されたホスファチジルコリン(PC O)および他のエーテル連結されたリン脂質(PL O)、ホスファチジルセリン(PS)、ホスファチジルエタノールアミン(PE)、ホスファチジルグリセロール(PG)、ホスファチジルイノシトール(PI)、ホスファチジン酸(PA)、ジアシルグリセロール(DAG)、セラミド(CeR)、グルコシルセラミド(GlcCer)、グロボトリアオシルセラミド(Gb3)およびラクトシルセラミド(LacCer)の定量化について最適化される。
それぞれの抽出バッチのサンプルおよび品質管理サンプルを氷上で解凍した。頸動脈プラークサンプルは、低温ボックスを用いて氷上で秤量され、氷冷70%メタノール水溶液中でホモジナイズされた。Mixer Mill 301テフロン(登録商標)アダプタを−20℃に保存した。均質化は、Mixer Mill 301(Rethc、GmbH、Germanry)を用いて、2〜15分間15〜25Hzで行われた。
いくつかの品質管理は脂質分析に使用された。合成または単離された標準を用いた検量線をサンプル分析前に得た。合成標準は、アプリケーションに基づいて選択され、内因性脂質または対象とする分析物と同様の特性を有していた。検量線は、予想された定量範囲を覆う最小限の5つの標準点からなっていた。標準なしで抽出されたサンプルとマトリックスなしで抽出された標準を検量線に含めた。
検量線は、監視されるそれぞれの脂質クラスについての動的定量範囲、例えば、線形定量限界を決定するために用いられた。使用された内部標準は内因性脂質と同じように挙動したため、それらは内因性脂質種を定量するために使用された。検量線は、内因性脂質の定量に使用されたのと同じ内部標準に基づいた。
脂質について抽出されたそれぞれのサンプルにおいて、合成内部標準(IS)と対応する抽出後のスパイクされた外部標準(ES)の比を決定した。内部標準と外部標準(IS/ES)のピーク面積(cps)比は、全てのサンプルにわたって変動係数(CV)を計算するために使用された。IS/ES比は、脂質抽出回収の計算を可能にした。
それぞれのプラットフォームについて、ストリンジェントなカットオフは、バックグラウンドノイズと実際の脂質ピークを分離するために適用された。それぞれのサンプルを調節し、ストリンジェントな許容基準を満たす場合にのみ受け入れた。検出されたピークの質量およびカウントを対応する脂質名のリストに変換した。脂質を、それらの濃度を検索するためにそれぞれの内部標準およびサンプル体積に標準化した。
対照と症例群間の脂質濃度における変化率を以下のように計算した:
100*(症例群におけるAVG[C]−対照群におけるAVG[C])/対照群におけるAVG[C]
統計学的有意性は、標準t−検定p−値に基づいて帰属された。
さらに、ROC曲線は、最良の症例と対照を区別する脂質分子と濃度カットオフを見出すために使用された。選択性は、症例の総数で割った正確に同定された症例の数として計算される。特異性は、対照の総数で割った正確に同定された対照の数として計算される。選択性および特異性は、それぞれの脂質濃度、脂質と脂質比、および脂質と臨床濃度比について計算された。
倫理
LURIC研究は「Landesarztekammer Rheinland−Pfalz」(Mainz、Germany)の倫理審査委員会により承認された。書面によるインフォームドコンセントは、それぞれの参加者から得られた。
本LURIC研究のサブコホートにおいて、LDLコレステロール濃度とHDLコレステロール濃度を含む従来のバイオマーカーは、事実上、両グループにおいてほとんど同一であり、したがって、本研究におけるAMI、卒中およびCVD死を含む、重度のCVD/CAD関連合併症を予測するためのCVD関連性を予測できなかった。
さらに、改善された診断可能性を実証するために、ロジスティックモデルは、互いに症例と対照を分離することができる脂質の様々な組み合わせを見出すためにフィットされた。脂質は、可能な説明変数として設定され、モデルは、異なるエントリーおよび停留有意性レベルによる段階的方法を使用して選択された。最良の診断可能性を有するマーカーを表8に示す。
マススペクトロメトリー駆動による脂質分析アプローチの最近の進化により、臨床コホートの分析のために必要とされるハイスループットと品質で、それらの分子脂質種レベルまで複雑なリピドーム(lipidome)を解決することが可能になってきた。方法の高感度と選択性の結果として、微小なサンプル量のリピドーム全体の分析が実施可能になってきた。本技術は、異なる合計(sum)組成物、すなわち、ホスファチジルコリン(PC)34:1を用いて脂質を同定することができるが、より重要なことは、分子脂質種、例えば、PC16:0/18:1の同定である。後者の分析では、特定のPC分子を構成するグリセロール骨格に結合した脂肪酸タイプとそれらの位置の情報が検索される。
Claims (33)
- スタチン治療を受けていない対象が、急性心筋梗塞(AMI)および/またはCVD死などの1つまたは複数のCVD合併症を発症させるリスクがあるかどうかを決定する方法であって、
a.前記対象からのサンプル中の、1つまたは複数の脂質−脂質濃度比を決定するステップであって、
対照サンプルと比較した場合に増加または減少した前記サンプル中の脂質−脂質濃度比が、AMIまたはCVD死などの1つまたは複数のCVD合併症を発症させる高いリスクを前記対象が有することを示し、
その増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比が、Cer(d18:1/18:0)/Cer(d18:1/24:0)、Cer(d18:1/20:0)/Cer(d18:1/24:0)、Cer(d18:1/22:0)/Cer(d18:1/24:0)、Gb3(d18:1/16:0)/PC18:0/22:6、およびSM(d18:1/16:0)(d18:1/15:1−OH)/SM(d18:1/24:0)(d18:1/23:1−OH)(表3)から選択され;
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比が、Cer(d18:1/24:0)/Cer(d18:1/24:1)、Cer(d18:1/24:0)/PC16:0/18:2、SM(d18:1/24:0)(d18:1/23:1−OH)/SM(d18:1/24:1)(d18:1/23:2−OH)、Cer(d18:1/24:0)/SM(d18:1/14:0)(d18:1/13:1−OH)、Cer(d18:1/24:0)/Gb3(d18:1/16:0)およびCer(d18:1/24:0)/SM(d18:1/16:1)(d18:1/15:2−OH)(表3)から選択される、ステップ;
または
b.前記対象からのサンプル中の、1つまたは複数の脂質−臨床濃度比を決定するステップであって、
対照サンプルと比較した場合に増加または減少した前記サンプル中の脂質−臨床濃度比が、AMIまたはCVD死などの1つまたは複数のCVD合併症を発症させる高いリスクを前記対象が有することを示し、
その増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比が、GlcCer(d18:1/16:0)/総コレステロール(EDTA)(mg/dL)、Gb3(d18:1/16:0)/アポリポタンパク質A−I(mg/dL)、Gb3(d18:1/18:0)/アポリポタンパク質A−I(mg/dL)、Gb3(d18:1/16:0)/HDLコレステロール(EDTA)(mg/dL)、およびPC16:0/18:2/総コレステロール(EDTA)(mg/dL)(表3)から選択され;
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比が、Cer(d18:1/24:0)/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、およびPC18:0/22:6/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)(表3)から選択される、ステップ
を含む方法。 - スタチン治療を受けておらず2型糖尿病に罹っていない対象が、急性心筋梗塞(AMI)および/またはCVD死などの1つまたは複数のCVD合併症を発症させるリスクがあるかどうかを決定する方法であって、
a.前記対象からのサンプル中の、1つまたは複数の脂質の濃度を決定するステップであって、
対照サンプルと比較した場合に増加または減少した前記サンプル中の濃度が、AMIまたはCVD死などの1つまたは複数のCVD合併症を発症させる高いリスクを前記対象が有することを示し、
その濃度の増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質が、Cer18:1/16:0、GlcCer(d18:1/16:0)、LacCer(d18:1/16:0)、CE19:1(oxCE682.6)、SM(d18:1/18:1)、CE20:4、SM18:1/16:0、およびCE16:0(表4a、6、および8)から選択され;
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質が、PC18:0/22:6、SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、PC16:0/22:6、SM18:1/24:0、およびLPC16:0(表4a、6、および8)から選択される、ステップ;
または
b.前記対象からのサンプル中の、1つまたは複数の脂質−脂質濃度比を決定するステップであって、
対照サンプルと比較した場合に増加または減少した前記サンプル中の脂質−脂質濃度比が、AMIまたはCVD死などの1つまたは複数のCVD合併症を発症させる高いリスクを前記対象が有することを示し、
その増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比が、Cer(d18:1/16:0)/Cer(d18:1/24:0)、Cer(d18:1/18:0)/SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、Cer(d18:1/16:0)/PC18:0/22:6、Cer(d18:1/18:0)/PC16:0/22:6、GlcCer(d18:1/16:0)/PC18:0/22:6、GlcCer(d18:1/18:0)/SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、Cer(d18:1/16:0)/PC16:0/22:6、Cer(d18:1/20:0)/SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、GlcCer(d18:1/18:0)/PC16:0/22:6、SM(d18:1/18:1)/SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、Cer(d18:1/20:0)/PC16:0/22:6、SM(d18:1/16:0)(d18:1/15:1−OH)/SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、SM(d18:1/15:0)(d18:1/14:1−OH)/SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、GlcCer(d18:1/20:0)/SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、Cer(d18:1/24:1)/PC18:0/22:6、SM(d18:1/16:1)(d18:1/15:2−OH)/SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、GlcCer(d18:1/16:0)/PC16:0/22:6、LacCer(d18:1/22:0)/PC16:0/22:6、CE16:0/PC18:0/22:6およびCE18:2/PC18:0/22:6(表6)から選択され;
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比が、PC18:0/22:6/SM(d18:1/16:1)(d18:1/15:2−OH)、およびPC18:0/22:6/SM(d18:1/18:1)(表6)から選択される、ステップ;
または
c.前記対象からのサンプル中の、1つまたは複数の脂質−臨床濃度比を決定するステップであって、
対照サンプルと比較した場合に増加または減少した前記サンプル中の脂質−臨床濃度比が、AMIまたはCVD死などの1つまたは複数のCVD合併症を発症させる高いリスクを前記対象が有することを示し、
その増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比が、Cer(d18:1/16:0)/HDLコレステロール(EDTA)(mg/dL)(表6)であり;
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比が、PC18:0/22:6/LDLコレステロール(EDTA)(mg/dL)、PC18:0/22:6/総コレステロール(EDTA)(mg/dL)、およびPC18:0/22:6/アポリポタンパク質B(mg/dL)(表6)から選択される、ステップ
を含む方法。 - スタチン治療を受けておらず2型糖尿病に罹っている対象が、急性心筋梗塞(AMI)および/またはCVD死などの1つまたは複数のCVD合併症を発症させるリスクがあるかどうかを決定する方法であって、
a.前記対象からのサンプル中の、1つまたは複数の脂質の濃度を決定するステップであって、
対照サンプルと比較した場合に増加または減少した前記サンプル中の濃度が、AMIまたはCVD死などの1つまたは複数のCVD合併症を発症させる高いリスクを前記対象が有することを示し、
その濃度の増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質が、Gb3(d18:1/16:0)、Gb3(d18:1/24:1)、GlcCer18:1/16:0、LacCer18:1/16:0、およびPC16:0/22:6(表5a、7、および8)から選択され;
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質が、PC O−16:0/20:4−アルキル、CE20:4、CE18:0、CE14:0、CE22:6、CE18:3、GlcCer18:1/18:0、およびSM18:1/24:0(表5a、7、および8)から選択される、ステップ;
または
b.前記対象からのサンプル中の、1つまたは複数の脂質−脂質濃度比を決定するステップであって、
対照サンプルと比較した場合に増加または減少した前記サンプル中の脂質−脂質濃度比が、1つまたは複数のCVD合併症を発症させる高いリスクを前記対象が有することを示し、
その増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比が、Gb3(d18:1/24:1)/SM(d18:1/17:0)(d18:1/16:1−OH)、Gb3(d18:1/16:0)/SM(d18:1/17:0)(d18:1/16:1−OH)およびGb3(d18:1/24:1)/GlcCer(d18:1/24:0)(表7)から選択され;
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比が、CE18:3/PC16:0/18:1、CE18:0/SM(d18:1/14:0)(d18:1/13:1−OH)、CE14:0/PE18:0/18:2、CE18:3/PCO−16:0/18:1−アルキル、CE18:0/Gb3(d18:1/16:0)およびCE18:0/Gb3(d18:1/24:1)(表7)から選択される、ステップ;
または
c.前記対象からのサンプル中の、1つまたは複数の脂質−臨床濃度比を決定するステップであって、
対照サンプルと比較した場合に増加または減少した前記サンプル中の脂質−臨床濃度比が、AMIまたはCVD死などの1つまたは複数のCVD合併症を発症させる高いリスクを前記対象が有することを示し、
その増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比が、PC18:1/18:1/リポタンパク質(a)(EDTA)(mg/dL)、Gb3(d18:1/18:0)/リポタンパク質(a)(EDTA)(mg/dL)、Gb3(d18:1/16:0)/リポタンパク質(a)(EDTA)(mg/dL)、およびLacCer(d18:1/24:1)/リポタンパク質(a)(EDTA)(mg/dL)(表7)から選択され;
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比が、CE14:0/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)(表7)である、ステップ
を含む方法。 - スタチン治療を受けていない対象における、CVDおよび/またはAMIまたはCVD死などのCVDの合併症のうち1つまたは複数の治療の有効性を評価する方法であって、
a.前記対象からのサンプル中の、1つまたは複数の脂質−脂質濃度比を決定するステップであって、
対照サンプルと比較した場合に増加または減少した前記サンプル中の脂質−脂質濃度比が、前記治療の有効性を示し、
その増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比が、Cer(d18:1/18:0)/Cer(d18:1/24:0)、Cer(d18:1/20:0)/Cer(d18:1/24:0)、Cer(d18:1/22:0)/Cer(d18:1/24:0)、Gb3(d18:1/16:0)/PC18:0/22:6、およびSM(d18:1/16:0)(d18:1/15:1−OH)/SM(d18:1/24:0)(d18:1/23:1−OH)(表3)から選択され;
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比が、Cer(d18:1/24:0)/Cer(d18:1/24:1)、Cer(d18:1/24:0)/PC16:0/18:2、SM(d18:1/24:0)(d18:1/23:1−OH)/SM(d18:1/24:1)(d18:1/23:2−OH)、Cer(d18:1/24:0)/SM(d18:1/14:0)(d18:1/13:1−OH)、Cer(d18:1/24:0)/Gb3(d18:1/16:0)およびCer(d18:1/24:0)/SM(d18:1/16:1)(d18:1/15:2−OH)(表3)から選択される、ステップ;
または
b.前記対象からのサンプル中の、1つまたは複数の脂質−臨床濃度比を決定するステップであって、
対照サンプルと比較した場合に増加または減少した前記サンプル中の脂質−臨床濃度比が、AMIまたはCVD死などの前記治療の有効性を示し、
その増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比が、GlcCer(d18:1/16:0)/総コレステロール(EDTA)(mg/dL)、Gb3(d18:1/16:0)/アポリポタンパク質A−I(mg/dL)、Gb3(d18:1/18:0)/アポリポタンパク質A−I(mg/dL)、Gb3(d18:1/16:0)/HDLコレステロール(EDTA)(mg/dL)、およびPC16:0/18:2/総コレステロール(EDTA)(mg/dL)(表3)から選択され;
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比が、Cer(d18:1/24:0)/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、およびPC18:0/22:6/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)(表3)から選択される、ステップ
を含む方法。 - スタチン治療を受けておらず2型糖尿病に罹っていない対象における、CVDおよび/またはAMIまたはCVD死などのCVDの合併症のうち1つまたは複数の治療の有効性を評価する方法であって、
a.前記対象からのサンプル中の、1つまたは複数の脂質の濃度を決定するステップであって、
対照サンプルと比較した場合に増加または減少した前記サンプル中の濃度が、前記治療の有効性を示し、
その濃度の増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質が、Cer18:1/16:0、GlcCer(d18:1/16:0)、LacCer(d18:1/16:0)、CE19:1 oxCE682.6、SM(d18:1/18:1)、CE20:4、SM18:1/16:0、およびCE16:0(表4a、6、および8)から選択され;
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質が、PC18:0/22:6、SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、PC16:0/22:6、SM18:1/24:0、およびLPC16:0(表4a、6、および8)から選択される、ステップ;
または
b.前記対象からのサンプル中の、1つまたは複数の脂質−脂質濃度比を決定するステップであって、
対照サンプルと比較した場合に増加または減少した前記サンプル中の脂質−脂質濃度比が、前記治療の有効性を示し、
その増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比が、Cer(d18:1/16:0)/Cer(d18:1/24:0)Cer(d18:1/18:0)/SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、Cer(d18:1/16:0)/PC18:0/22:6、Cer(d18:1/18:0)/PC16:0/22:6、GlcCer(d18:1/16:0)/PC18:0/22:6、GlcCer(d18:1/18:0)/SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、Cer(d18:1/16:0)/PC16:0/22:6、Cer(d18:1/20:0)/SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、GlcCer(d18:1/18:0)/PC16:0/22:6、SM(d18:1/18:1)/SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、Cer(d18:1/20:0)/PC16:0/22:6、SM(d18:1/16:0)(d18:1/15:1−OH)/SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、SM(d18:1/15:0)(d18:1/14:1−OH)/SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、GlcCer(d18:1/20:0)/SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、Cer(d18:1/24:1)/PC18:0/22:6、SM(d18:1/16:1)(d18:1/15:2−OH)/SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、GlcCer(d18:1/16:0)/PC16:0/22:6、LacCer(d18:1/22:0)/PC16:0/22:6、CE16:0/PC18:0/22:6、およびCE18:2/PC18:0/22:6(表6)から選択され;
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比が、PC18:0/22:6/SM(d18:1/16:1)(d18:1/15:2−OH)、およびPC18:0/22:6/SM(d18:1/18:1)(表6)から選択される、ステップ;
または
c.前記対象からのサンプル中の、1つまたは複数の脂質−臨床濃度比を決定するステップであって、
対照サンプルと比較した場合に増加または減少した前記サンプル中の脂質−臨床濃度比が、前記治療の有効性を示し、
その増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比が、Cer(d18:1/16:0)/HDLコレステロール(EDTA)(mg/dL)(表6)であり;
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比が、PC18:0/22:6/LDLコレステロール(EDTA)(mg/dL)、PC18:0/22:6/総コレステロール(EDTA)(mg/dL)、およびPC18:0/22:6/アポリポタンパク質B(mg/dL)(表6)から選択される、ステップ
を含む方法。 - スタチン治療を受けておらず2型糖尿病に罹っている対象における、CVDおよび/またはAMIまたはCVD死などのCVDの合併症のうち1つまたは複数の治療の有効性を評価する方法であって、
a.前記対象からのサンプル中の、1つまたは複数の脂質の濃度を決定するステップであって、
対照サンプルと比較した場合に増加または減少した前記サンプル中の濃度が、前記治療の有効性を示し、
その濃度の増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質が、Gb3(d18:1/16:0)、Gb3(d18:1/24:1)、GlcCer18:1/16:0、LacCer18:1/16:0、およびPC16:0/22:6(表5a、7、および8)から選択され;
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質が、PCO−16:0/20:4−アルキル、CE20:4、CE18:0、CE14:0、CE22:6、CE18:3、GlcCer18:1/18:0およびSM18:1/24:0(表5a、7および8)から選択される、ステップ;
または
b.前記対象からのサンプル中の、1つまたは複数の脂質−脂質濃度比を決定するステップであって、
対照サンプルと比較した場合に増加または減少した前記サンプル中の脂質−脂質濃度比が、前記治療の有効性を示し、
その増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比が、Gb3(d18:1/24:1)/SM(d18:1/17:0)(d18:1/16:1−OH)、Gb3(d18:1/16:0)/SM(d18:1/17:0)(d18:1/16:1−OH)およびGb3(d18:1/24:1)/GlcCer(d18:1/24:0)(表7)から選択され;
その増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比が、CE18:3/PC16:0/18:1、CE18:0/SM(d18:1/14:0)(d18:1/13:1−OH)、CE14:0/PE18:0/18:2、CE18:3/PCO−16:0/18:1−アルキル、CE18:0/Gb3(d18:1/16:0)およびCE18:0/Gb3(d18:1/24:1)(表7)から選択される、ステップ;
または
c.前記対象からのサンプル中の、1つまたは複数の脂質−臨床濃度比を決定するステップであって、
対照サンプルと比較した場合に増加または減少した前記サンプル中の脂質−臨床濃度比が、前記治療の有効性を示し、
その増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比が、PC18:1/18:1/リポタンパク質(a)(EDTA)(mg/dL)、Gb3(d18:1/18:0)/リポタンパク質(a)(EDTA)(mg/dL)、Gb3(d18:1/16:0)/リポタンパク質(a)(EDTA)(mg/dL)、およびLacCer(d18:1/24:1)/リポタンパク質(a)(EDTA)(mg/dL)(表7)から選択され;
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比が、CE14:0/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)(表7)である、ステップ
を含む方法。 - スタチン治療を受けていない対象における、CVDおよび/またはAMIまたはCVD死などのCVDの合併症のうち1つまたは複数の適切な治療を選択する方法であって、
a.前記対象からのサンプル中の、1つまたは複数の脂質−脂質濃度比を決定するステップであって、
対照サンプルと比較した場合に増加または減少した前記サンプル中の脂質−脂質濃度比が、前記対象において治療またはすでに施された治療の変更もしくは補充が必要であることを示し、
その増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比が、Cer(d18:1/18:0)/Cer(d18:1/24:0)、Cer(d18:1/20:0)/Cer(d18:1/24:0)、Cer(d18:1/22:0)/Cer(d18:1/24:0)、Gb3(d18:1/16:0)/PC18:0/22:6、およびSM(d18:1/16:0)(d18:1/15:1−OH)/SM(d18:1/24:0)(d18:1/23:1−OH)(表3)から選択され;
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比が、Cer(d18:1/24:0)/Cer(d18:1/24:1)、Cer(d18:1/24:0)/PC16:0/18:2、SM(d18:1/24:0)(d18:1/23:1−OH)/SM(d18:1/24:1)(d18:1/23:2−OH)、Cer(d18:1/24:0)/SM(d18:1/14:0)(d18:1/13:1−OH)、Cer(d18:1/24:0)/Gb3(d18:1/16:0)およびCer(d18:1/24:0)/SM(d18:1/16:1)(d18:1/15:2−OH)(表3)から選択される、ステップ;
または
b.前記対象からのサンプル中の、1つまたは複数の脂質−臨床濃度比を決定するステップであって、
対照サンプルと比較した場合に増加または減少した前記サンプル中の脂質−臨床濃度比が、前記対象において治療またはすでに施された治療の変更もしくは補充が必要であることを示し、
その増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比が、GlcCer(d18:1/16:0)/総コレステロール(EDTA)(mg/dL)、Gb3(d18:1/16:0)/アポリポタンパク質A−I(mg/dL)、Gb3(d18:1/18:0)/アポリポタンパク質A−I(mg/dL)、Gb3(d18:1/16:0)/HDLコレステロール(EDTA)(mg/dL)、およびPC16:0/18:2/総コレステロール(EDTA)(mg/dL)(表3)から選択され;
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比が、Cer(d18:1/24:0)/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)、およびPC18:0/22:6/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)(表3)から選択される、ステップ
を含む方法。 - スタチン治療を受けておらず2型糖尿病に罹っていない対象における、CVDおよび/またはAMIまたはCVD死などのCVDの合併症のうち1つまたは複数の適切な治療を選択する方法であって、
a.前記対象からのサンプル中の、1つまたは複数の脂質の濃度を決定するステップであって、
対照サンプルと比較した場合に増加または減少した前記サンプル中の濃度が、前記対象において治療またはすでに施された治療の変更もしくは補充が必要であることを示し、
その濃度の増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質が、Cer18:1/16:0、LacCer(d18:1/16:0)、GlcCer(d18:1/16:0)、CE19:1(oxCE682.6)、SM(d18:1/18:1)、CE20:4、SM18:1/16:0、およびCE16:0(表4a、6、および8)から選択され;
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質が、PC18:0/22:6、SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、PC16:0/22:6、SM18:1/24:0、およびLPC16:0(表4a、6、および8)から選択される、ステップ;
または
b.前記対象からのサンプル中の、1つまたは複数の脂質−脂質濃度比を決定するステップであって、
対照サンプルと比較した場合に増加または減少した前記サンプル中の脂質−脂質濃度比が、前記対象において治療またはすでに施された治療の変更もしくは補充が必要であることを示し、
その増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比が、Cer(d18:1/16:0)/Cer(d18:1/24:0)、Cer(d18:1/18:0)/SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、Cer(d18:1/16:0)/PC18:0/22:6、Cer(d18:1/18:0)/PC16:0/22:6、GlcCer(d18:1/16:0)/PC18:0/22:6、GlcCer(d18:1/18:0)/SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、Cer(d18:1/16:0)/PC16:0/22:6、Cer(d18:1/20:0)/SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、GlcCer(d18:1/18:0)/PC16:0/22:6、SM(d18:1/18:1)/SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、Cer(d18:1/20:0)/PC16:0/22:6、SM(d18:1/16:0)(d18:1/15:1−OH)/SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、SM(d18:1/15:0)(d18:1/14:1−OH)/SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、GlcCer(d18:1/20:0)/SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、Cer(d18:1/24:1)/PC18:0/22:6、SM(d18:1/16:1)(d18:1/15:2−OH)/SM(d18:1/23:1)(d18:1/22:2−OH)、GlcCer(d18:1/16:0)/PC16:0/22:6、LacCer(d18:1/22:0)/PC16:0/22:6、CE16:0/PC18:0/22:6、およびCE18:2/PC18:0/22:6(表6)から選択され;
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比が、PC18:0/22:6/SM(d18:1/16:1)(d18:1/15:2−OH)、およびPC18:0/22:6/SM(d18:1/18:1)(表6)から選択される、ステップ;
または
c.前記対象からのサンプル中の、1つまたは複数の脂質−臨床濃度比を決定するステップであって、
対照サンプルと比較した場合に増加または減少した前記サンプル中の脂質−臨床濃度比が、前記対象において治療またはすでに施された治療の変更もしくは補充が必要であることを示し、
その増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比が、Cer(d18:1/16:0)/HDLコレステロール(EDTA)(mg/dL)(表6)であり;
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比が、PC18:0/22:6/LDLコレステロール(EDTA)(mg/dL)、PC18:0/22:6/総コレステロール(EDTA)(mg/dL)、およびPC18:0/22:6/アポリポタンパク質B(mg/dL)、(表6)から選択される、ステップ
を含む、方法。 - スタチン治療を受けておらず2型糖尿病に罹っている対象における、CVDおよび/またはAMIまたはCVD死などのCVDの合併症のうち1つまたは複数の適切な治療を選択する方法であって、
a.前記対象からのサンプル中の、1つまたは複数の脂質の濃度を決定するステップであって、
対照サンプルと比較した場合に増加または減少した前記サンプル中の濃度が、前記対象において治療またはすでに施された治療の変更もしくは補充が必要であることを示し、
その濃度の増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質が、Gb3(d18:1/16:0)、Gb3(d18:1/24:1)、GlcCer18:1/16:0、LacCer18:1/16:0、およびPC16:0/22:6(表5a、7、および8)から選択され;
その濃度の減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質が、PC O−16:0/20:4−アルキル、CE20:4、CE18:0、CE14:0、CE22:6、CE18:3、GlcCer18:1/18:0、およびSM18:1/24:0(表5a、7、および8)から選択される、ステップ;
または
b.前記対象からのサンプル中の、1つまたは複数の脂質−脂質濃度比を決定するステップであって、
対照サンプルと比較した場合に増加または減少した前記サンプル中の脂質−脂質濃度比が、前記対象において治療またはすでに施された治療の変更もしくは補充が必要であることを示し、
その増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比が、Gb3(d18:1/24:1)/SM(d18:1/17:0)(d18:1/16:1−OH)、Gb3(d18:1/16:0)/SM(d18:1/17:0)(d18:1/16:1−OH)およびGb3(d18:1/24:1)/GlcCer(d18:1/24:0)(表7)から選択され;
その増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質−脂質濃度比が、CE18:3/PC16:0/18:1、CE18:0/SM(d18:1/14:0)(d18:1/13:1−OH)、CE14:0/PE18:0/18:2、CE18:3/PC O−16:0/18:1−アルキル、CE18:0/Gb3(d18:1/16:0)、およびCE18:0/Gb3(d18:1/24:1)(表7)から選択される、ステップ;
または
c.前記対象からのサンプル中の、1つまたは複数の脂質−臨床濃度比を決定するステップであって、
対照サンプルと比較した場合に増加または減少した前記サンプル中の脂質−臨床濃度比が、前記対象において治療またはすでに施された治療の変更もしくは補充が必要であることを示し、
その増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比が、PC18:1/18:1/リポタンパク質(a)(EDTA)(mg/dL)、Gb3(d18:1/18:0)/リポタンパク質(a)(EDTA)(mg/dL)、Gb3(d18:1/16:0)/リポタンパク質(a)(EDTA)(mg/dL)、およびLacCer(d18:1/24:1)/リポタンパク質(a)(EDTA)(mg/dL)(表7)から選択され;
その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質−臨床濃度比が、CE14:0/超高感度C反応性タンパク質(mg/L)(表7)である、ステップ
を含む方法。 - 脂質濃度、脂質−脂質濃度比または脂質−臨床濃度比を決定するステップがそれぞれ、アッセイを使用して実施される、請求項1から9までのいずれか1項に記載の方法。
- 前記治療が、脂質を改変する治療である、請求項4から9までのいずれか1項に記載の方法。
- a.その増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質が、
Cer18:1/16:0、GlcCer18:1/16:0、CE20:4、LacCer(d18:1/16:0)、SM18:1/16:0、およびCE16:0(表8)
から選択され;
b.その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質が、
PC16:0/22:6、SM18:1/24:0、およびLPC16:0(表8)
から選択される、請求項2、5、8、10または11のいずれか1項に記載の方法。 - a.その増加が対照と比較される1つまたは複数の脂質が、
Gb3 18:1/16:0、GlcCer18:1/16:0、LacCer18:1/16:0、およびPC16:0/22:6(表8)
から選択され;
b.その減少が対照と比較される1つまたは複数の脂質が、
CE14:0、CE22:6、CE18:3、GlcCer18:1/18:0、およびSM18:1/24:0(表8)
から選択される、請求項3、6または9から11までのいずれか1項に記載の方法。 - 少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、または少なくとも8つの脂質濃度、脂質−脂質濃度比もしくは脂質−臨床濃度比のそれぞれ、またはそれらの組み合わせを決定するステップを含む、請求項1から13までのいずれか1項に記載の方法。
- a.前記CVDが、冠動脈疾患、末梢動脈疾患、卒中、および/またはCVD死を特徴とするか;および/または
b.前記CVDが、アテローム性動脈硬化症により誘発されるか;および/または
c.前記対象が、アテローム性動脈硬化症を有するか;または
d.前記対象が、アテローム性動脈硬化症を有さない、請求項1から14までのいずれか1項に記載の方法。 - a.前記方法が、前記サンプル中の、総コレステロール、低密度リポタンパク質コレステロール(LDL−C)、高密度リポタンパク質コレステロール(HDL−C)、アポリポタンパク質B(アポB)、および/またはアポリポタンパク質C−III(アポC−III)の血清または血漿レベルを決定するステップをさらに含み;および/または
b.対象が、総コレステロール、低密度リポタンパク質コレステロール(LDL−C)、アポリポタンパク質C−III(アポC−III)またはアポリポタンパク質B(アポB)のうち1つまたは複数の血清または血漿レベルの増加、またはHDL−コレステロール(HDL−C)の血清レベルの減少を有さない、請求項1から15までのいずれか1項に記載の方法。 - a.サンプルが、血液、血漿、血清、尿もしくは組織、またはそれらのリポタンパク質画分である;および/または
b.脂質−脂質濃度比または脂質−臨床濃度比が、マススペクトロメトリー、核磁気共鳴分光分析、蛍光分光法または二重分極インターフェロメトリー、高性能分離法、例えばHPLCまたはUPLC、イムノアッセイ、例えばELISAを使用することによって、および/または分析物と特異的に結合可能な結合部分によって決定される、請求項1から16までのいずれか1項に記載の方法。 - 死亡および心筋梗塞(MI)などのCVD合併症を発症させる前記患者のリスクを決定する方法である、請求項1から17までのいずれか1項に記載の方法。
- 必要とする対象においてAMIまたはCVD死などのCVD合併症を予防または治療するのに使用するための薬物であって、請求項1から9まで、請求項12(a)もしくは(b)または請求項13(a)もしくは(b)のいずれか1項に記載の、脂質濃度、脂質−脂質濃度比または脂質−臨床濃度比のうち1つまたは複数を調節することができる薬物。
- 前記1つまたは複数の脂質濃度、脂質−脂質濃度比または脂質−臨床濃度比が、対照サンプルと比較した場合に有意差が生じないような用量で投与される、請求項19に記載の薬物。
- 必要とする対象においてAMIまたはCVD死などのCVD合併症を治療または予防する方法であって、請求項1から9まで、請求項12(a)もしくは(b)または請求項13(a)もしくは(b)のいずれか1項に記載の脂質濃度、脂質−脂質濃度比または脂質−臨床濃度比のうち1つまたは複数を調節することができる薬物の治療上有効な用量を投与するステップを含み、用量は、前記対象からのサンプル中の前記1つまたは複数の脂質濃度、脂質−脂質濃度比または脂質−臨床濃度比が、対照サンプルと比較した場合に有意差を生じないような用量である、方法。
- 薬物が、スタチンまたはその他のあらゆるHMG−CoAレダクターゼ阻害剤;ナイアシン(ニコチン酸);コレステロール吸収阻害剤、例えばエゼチマイブまたはSCH−48461;コレステリルエステル輸送タンパク質(CETP)阻害剤、例えばトルセトラピブ、アナセトラピブまたはJTT−705;胆汁酸封鎖剤、例えばコレセベラム、コレスチラミンまたはコレスチポール;フィブラート、例えばフェノフィブラート、ゲムフィブロジル、クロフィブラートまたはベザフィブラート;フィトステロール、またはPCSK9阻害剤である、請求項19もしくは20に記載の薬物または請求項21に記載の方法。
- スタチンが、アトルバスタチン、セリバスタチン、フルバスタチン、フルバスタチンXL、ロバスタチン、ピタバスタチン、プラバスタチン、ロスバスタチン、および/またはシンバスタチンからなる群から選択される、請求項22に記載の薬物または方法。
- 栄養補助食品または医薬品として摂取される、AMIまたはCVD死などのCVD合併症を発症させるリスクがある対象を予防または治療するのに使用するための請求項1から9までのいずれか1項に記載の脂質。
- AMIまたはCVD死などのCVD合併症を発症させるリスクがある対象において、請求項1から9まで、請求項12(a)、(b)または請求項13(a)もしくは(b)のいずれか1項に記載の脂質濃度、脂質−脂質濃度比または脂質−臨床濃度比を調節するのに使用するための調節因子。
- 低分子物質、アンチセンスRNA、低分子干渉RNA(siRNA)、または天然もしくは改変された脂質である、請求項25に記載の調節因子。
- a.対象におけるAMIまたはCVD死などの1つまたは複数CVD合併症を予測すること;または
b.対象におけるAMIまたはCVD死などの1つまたは複数CVD合併症を予防または治療すること
に使用するための、請求項1から9まで、12または13に記載の脂質のいずれか1種に対する抗体。 - 対象が、急性心筋梗塞などの1つまたは複数のCVD合併症を発症させるリスクがあるか、または急性心筋梗塞などの1つまたは複数のCVD合併症に罹患しているか、および/または心血管死のリスクがある、請求項1から27までのいずれか1項に記載の方法、薬物、脂質、調節因子または抗体。
- CVDおよび/またはその合併症のうち1つまたは複数を予測するための、または請求項1から28までのいずれか1項に記載の方法を行うためのキットであって、
a.(a)請求項1から9まで、請求項12(a)または(b)、および請求項13(a)または(b)のいずれか1項に記載の脂質から選択される脂質標準
を含み、
b.1つまたは複数の対照マーカー、例えば1つまたは複数の脂質、例えば請求項1から9まで、請求項12(a)または(b)、および請求項13(a)または(b)のいずれか1項に記載の脂質;
c.陽性および/または陰性対照;
d.内部および/または外部標準;
e.校正線対照;および
f.請求項1から9まで、請求項12(a)または(b)、および請求項13(a)または(b)のいずれか1項に記載の脂質のいずれか1種と結合することができる、抗体であってもよい物質;および
g.(a)前記方法または使用を行うための試薬
から選択される1つまたは複数のさらなる参照化合物を含んでもよいキット。 - 対象からのサンプル中の脂質濃度、それらの脂質の比率または(a)脂質の組み合わせが、マススペクトロメトリーを使用することによって決定される、CVD合併症を予測するための請求項29に記載のキットの使用。
- 対照サンプルが、(a)CAD患者またはCAD患者の群由来であり、CAD患者またはCAD患者の群は、主要なCVDイベントの既往がなく、かつスタチン治療を受けておらず;対照サンプルは、血液、血漿、血清、尿もしくは組織、またはそれらのリポタンパク質画分である、請求項1から18まで、21から23までのいずれか1項に記載の方法または請求項19、20、22もしくは23に記載の薬物。
- 1つまたは複数のCVD合併症が、重度のCVD合併症であり、特にCVD死である、請求項1から18まで、21から23までもしくは30のいずれか1項に記載の方法、または請求項19、20、22、23もしくは31に記載の薬物。
- 急性心筋梗塞(AMI)および/またはCVD死などの1つまたは複数のCVD合併症を発症させるリスクがある対象の治療に使用するためのスタチンまたは脂質低下薬であって、
a.前記対象が、請求項1から18まで、21から23まで、28、31または32に記載の方法、請求項19、20、22、23、28、31または32に記載の薬物、請求項24または28に記載されたように使用するための脂質、請求項25および26に記載されたように使用するための調節因子、請求項27または28に記載の抗体、請求項29に記載のキットもしくは請求項30に記載のキットの使用のいずれかを適用する場合に、1つまたは複数のCVD合併症を発症させるリスクがあると同定されるか;
b.前記対象が、請求項1から18まで、21から23まで、28、31または32に記載の方法、請求項19、20、22、23、28、31または32に記載の薬物、請求項24または28に記載されたように使用するための脂質、請求項25および26に記載されたように使用するための調節因子、請求項27または28に記載の抗体、請求項29に記載のキットもしくは請求項30に記載のキットの使用のいずれか1つにより、1つまたは複数のCVD合併症を発症させるリスクがあると同定されたか;
c.前記対象が、請求項1から18まで、21から23まで、28、31または32に記載の方法、請求項19、20、22、23、28、31または32に記載の薬物、請求項24または28に記載されたように使用するための脂質、請求項25および26に記載されたように使用するための調節因子、請求項27または28に記載の抗体、請求項29に記載のキットもしくは請求項30に記載のキットの使用のいずれかを適用する場合に、急性心筋梗塞(AMI)および/またはCVD死などの1つまたは複数のCVD合併症を発症させるリスクがないと同定されるか;および/または
d.前記対象が、請求項1から18まで、21から23まで、28、31または32に記載の方法、請求項19、20、22、23、28、31または32に記載の薬物、請求項24または28に記載されたように使用するための脂質、請求項25および26に記載されたように使用するための調節因子、請求項27または28に記載の抗体、請求項29に記載のキットもしくは請求項30に記載のキットの使用のいずれか1つにより、1つまたは複数のCVD合併症を発症させるリスクがないと同定された、スタチンまたは脂質低下薬。
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