相互参照
本出願は、2011年9月1日に出願された米国特許出願第13/224,182号の優先権を主張し、この米国特許出願の全内容が引用により本明細書に組み入れられる。
本出願は、2003年10月22日に出願された米国特許出願第10/691,459号の開示内容を引用により本明細書に組み入れる。この米国特許出願は、2002年10月23日に出願された仮特許出願第60/420,642号の優先権を主張し、この仮特許出願の開示内容もまた、引用により本明細書に組み入れられる。
本出願は、2005年8月23日に出願された米国特許出願第11/209,862号の開示内容もまた引用により本明細書に組み入れる。
本出願は、2006年7月14日に出願された米国特許出願第11/486,707号の開示内容もまた引用により本明細書に組み入れる。
本出願は、2008年8月20日に出願された米国特許出願第12/195,209号の開示内容もまた引用により本明細書に組み入れる。
本出願は、2011年7月12日に出願された米国特許出願第13/181,049号の開示内容もまた引用により本明細書に組み入れる。
本発明は、モバイルショッピング及びモバイル支払いに関する。
似たようなプロバイダの選択肢があると、消費者は、同じ価格でより多くの価値、又は同じ価値をより安価で提供する業者(merchant)をひいきにする傾向がある。消費者によるプロバイダの選択に影響を与えるために、業者は、食料雑貨類、民生用電子機器、衣類、及び、対面、電話、又は、電子的な手段で購入され得る他の品目等の商品に関するプロモーション(例えばクーポン)をしばしば提供する。これに関連して、クーポンは、たいていは何らかの方法で価格を下げることによって、売上を促進するために業者によってツールとして用いられるプロモーションである。例えば、クーポンは、消費者に、より多くの量(例えば、2 for 1)の製品やサービスを提供するために製品の割引に用いられ、又は、関連する製品や将来の購入に対する割引に用いられ得る。クーポンは、一人が特定のアカウントに対して行うクレジットによる購入にも用いられ得る。従って、群れ(school)は、その群れに対して密接な関係を有する人々(密接な関係のグループ)の何れか一人によってなされる購買に対してクレジット(現金又はそれ以外)を得ることができる。クーポンの使用に対する可能性は、本質的に無制限である。
クーポン及び他のプロモーションは、購買行動の変化を促し、重要な消費者を維持し、及び反復購買を引き起こすために設計及び開発されたマーケティングツールとして業者によってしばしば用いられる。伝統的なプロモーションは、紙ベースであり、たいていは現金又は、プリペイドギフトカードのような物品購買価値である。単一の製品に対して向けられるというよりは、それらは、特定の品物の付属品を購入するためのインセンティブであり、又は、プロモーションは、販売促進のオファーでさえあり得る。概して、プロモーションは、消費者を、店舗、特定の製品又は店舗内のブランドに引きつけることに役立ち、新製品に対して注意をもたらし、個別の消費者の購入習慣を記録する。
本発明の実施形態は、様々なフォーマット(グラフィック又は非グラフィック)での電子的なプロモーションを生成するソフトウェアを含む電子的なプロモーションシステムに向けられる。一実施形態において、電子クーポンは、ターゲットとされた消費者に対して消費者のモバイル電子デバイス又はウェブポータルアカウント上に送信される。クーポンは、音声ベース、テキストベース、又はグラフィクスベースとすることができ、特定の消費者のプロファイルに適合させることができる。受信されるクーポンは、その後、クーポン、提供者、業者及び/又は販売時点の場所(point of sale location)に依存する様々な方法で消費者によって引換えられる。電子クーポンはまた、消費者及び業者の両方によって、後の使用のために、指定されたクーポン保存アカウントに電子的に保存され得る。クーポンアカウントは、消費者のモバイル電子デバイス上に設定することができ、又は、遠隔サーバ上に設定され得る。
消費者が販売時点情報管理システム(POS)の場所に来ると、消費者の電子クーポンは、保存された場所から読み取られることによって自動的に引き換えられることができる。引換えのときに、クーポンは、購入された商品、失効日、及び他の関連情報と突合せされることができる。
一実施形態において、クーポンを、消費者のモバイルデバイスの識別に基づいて特定の消費者に対して関連付けられたアカウントに割り当てることができる。クーポンはまた、帳合(balancing accounts)のために、提供業者の在庫管理又は会計システムに対して関連付けられ得る。業者によって保存されるクーポンを、引換え率を監視し、又は、引換えプロファイルに基づいて新しいクーポンを作成するために、マーケティングツール及びデータ分析ツールに統合することができる。業者は、さらに、特定の消費者の個別の引換えを監視し得る。
一態様において、製品の広告及びプロモーションに用いられる複数のプロモーションチャネルを介して消費者に対してターゲットとされたメディアを管理するメディアターゲティングシステムは、単一のパスを介して複数のチャネルに対して利用可能なメディアをチャネリングするメディア調整システムと、配信時に所定の方法で前記消費者に対する前記メディアの配信における競合を特定するリアルタイム競合解決システムと、前記メディアの前記配信における競合を回避するための前記所定の方法を定義するルールのセットと、を含む。前記所定の方法は、前記複数のチャネルを介して、オファーの複数のインスタンス、同じ製品に対する複数のオファー、特定のカテゴリの製品に対する複数のオファー、競合するブランドからのオファー、及び、同じ製品がベンダーによって管理されるチャネルを介して販売促進されている場合における小売業者からのオファーのうち少なくとも1つが前記消費者に対して示されることを防止することを含む。前記メディアは、プロモーション、オファー、広告、及び割引のうち1又は複数を含み得る。前記複数のチャネルは、会計時のプリンタ、テキストメッセージ、音声メッセージ、印刷されたクーポン、タッチポイント、モバイルデバイス、ウェブサイト、オーバーヘッドスクリーン、小売モバイルコンピュータ、キオスク、ロード−ツー−カードオファー、デジタルクーポン、スキャン−アンド−バッグ機能、及び、電子メールのうち少なくとも1つを含み得る。前記メディア調整システムは、前記複数のチャネルの最適化を可能とする前記複数のチャネルの2以上のチャネルを介してメディアを管理するように構成されたクロスチャネルメディア調整システムとされ得る。前記ルールは、消費者の購入履歴、消費者の嗜好、消費者の年齢及び性別、消費者の行動、消費者のブランド想起(brand association)、消費者の位置、消費者の興味、消費者の戦略、前記消費者によって用いられたタッチポイント、買い物期間中にスキャンされた製品、過去の買い物の行動、過去の購入製品、店舗内の位置、スキャンされた商品、オンラインショッピングカート内の製品、引き換えられたクーポン又はオファー、オファーウォレット内のオファー又はクーポン、スキャンされたロイヤルティカード、リストに追加された商品、レシピを介してリストに追加された商品、QRコードによって特定される位置、及び、以前に前記消費者に対して提示されたクーポン又はオファー、のうち少なくとも1つに関係し得る。前記メディアは、消費者に対して割り当てられ得る。
一態様において、製品の広告及びプロモーションに用いられる複数のプロモーションチャネルを介したメディアの配信のために消費者をターゲティングする方法は、単一のパスを介して前記複数のチャネルに対して利用可能なメディアをチャネリングし、前記メディアの競合を回避するために、前記複数のチャネルの1又は複数のチャネルを介してリアルタイムでの前記消費者の前記ターゲティングにルールを適用する。前記ルールは、前記複数のチャネルを介して、オファーの複数のインスタンス、同じ製品に対する複数のオファー、競合するブランドからのオファー、特定のカテゴリの製品に対する複数のオファー、及び、同じ製品がベンダーによって管理されるチャネルを介して販売促進されている場合における小売業者からのオファー、が前記消費者に対して示されることを防止することを目的とし得る。前記メディアは、プロモーション、オファー、広告、及び割引のうち1又は複数を含み得る。前記複数のチャネルは、会計時のプリンタ、テキストメッセージ、音声メッセージ、印刷されたクーポン、タッチポイント、モバイルデバイス、ウェブサイト、オーバーヘッドスクリーン、小売モバイルコンピュータ、ロード−ツー−カードオファー、キオスク、デジタルクーポン、スキャン−アンド−バッグ機能、及び、電子メールのうち1又は複数を含み得る。前記ルールは、消費者の購入履歴、消費者の嗜好、消費者の年齢及び性別、消費者の行動、消費者のブランド想起(brand association)、消費者の位置、消費者の興味、消費者の戦略、前記消費者によって用いられたタッチポイント、買い物期間中にスキャンされた製品、過去の買い物の行動、過去の購入製品、店舗内の位置、スキャンされた商品、オンラインショッピングカート内の製品、引き換えられたクーポン又はオファー、オファーウォレット内のオファー又はクーポン、スキャンされたロイヤルティカード、リストに追加された商品、レシピを介してリストに追加された商品、QRコードによって特定される位置、及び、以前に前記消費者に対して提示されたクーポン又はオファー、のうち少なくとも1つに関係し得る。
一態様において、小売店において消費者に対してリアルタイムでメディアを提供するシステムは、小売店舗内の製品の識別子をスキャン又は画像化するように構成され、その位置を特定するセンサを含むスキャン−アンド−バッグ機能と、現在の買い物行動を判定するために、スキャンされた又は画像化された製品識別子、及び、前記スキャン−アンド−バッグ機能の位置のうち少なくとも1つを分析する前記スキャン−アンド−バッグ機能のプロセッサと、前記現在の買い物行動、過去の買い物行動、前記小売店舗内の前記リアルタイムの位置、及び、前記小売店の外部での活動のうち少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つのリアルタイム消費者特性を前記ユーザに対して割り当てるルールデータベースと、前記スキャン−アンド−バッグ機能と通信可能に結合され、前記少なくとも1つのリアルタイム消費者特性に基づいて、前記スキャン−アンド−バッグ機能を介して、前記消費者に対して、リアルタイムで前記メディアをターゲットとするように構成された特性算入機能と、を含み得る。前記少なくとも1つのリアルタイム消費者特性は、前記小売店への前記消費者の複数の買い物に従って更新される。少なくとも1つのリアルタイム消費者特性は、予め設定された日付で失効する。前記小売店の外部での前記活動に基づく前記少なくとも1つのリアルタイム消費者特性は、定期的に更新される。前記ルールデータベースは、製品をプロモーションのタイプと関係させることが可能なリアルタイム特性定義を含み得る。前記スキャン−アンド−バッグ機能と通信可能に結合され、前記小売店のPOS機能に対して前記スキャンされた又は画像化された製品識別子の総額を送信可能な送信機能を更に含み得る。前記送信機能は、前記製品識別子のスキャン又は画像化に応じて自動的に作動される。前記送信機能は、前記消費者によって、キーを押すこと、バーコードのスキャン、口頭での指示、及び、前記スキャン−アンド−バッグ機能の電源を切ること、の少なくとも1つによって、作動される。前記現在の又は過去の買い物行動は前後関係に従って(contextually)導出される。
一態様において、小売店において消費者に対してリアルタイムでメディアを提供するシステムは、消費者に対してメディアを配信するように構成されたプロモーションチャネルと、現在の買い物行動を判定するために、製品に関係するイベント及び前記ユーザの現在位置の少なくとも1つを分析するプロセッサと、前記現在の買い物行動、過去の買い物行動、前記消費者の前記位置、及び、前記小売店の外部での活動のうち少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つのリアルタイム消費者特性を前記ユーザに対して割り当てるルールデータベースと、前記プロモーションチャネルと通信可能に結合され、前記少なくとも1つのリアルタイム消費者特性に基づいて、前記プロモーションチャネルを介して、前記消費者に対して、リアルタイムで前記メディアをターゲットとするように構成された特性算入機能と、を含み得る。前記少なくとも1つのリアルタイム消費者特性は、前記小売店への前記消費者の複数の買い物に従って更新される。少なくとも1つのリアルタイム消費者特性は、予め設定された日付で失効する。前記小売店の外部での前記活動に基づく前記少なくとも1つのリアルタイム消費者特性は、定期的に更新される。前記ルールデータベースは、製品をプロモーションのタイプと関係させることが可能なリアルタイム特性定義を含み得る。前記プロモーションチャネルは、小売店において製品の識別子をスキャン又は画像化するように構成され得る。前記プロモーションチャネルと通信可能に結合され、前記小売店のPOS機能に対してスキャンされた又は画像化された製品識別子の総額を送信可能な送信機能を更に含み得る。前記送信機能は、前記製品識別子のスキャン又は画像化に応じて自動的に作動され得る。前記送信機能は、前記消費者によって、キーを押すこと、バーコードのスキャン、口頭での指示、及び、前記スキャン−アンド−バッグ機能の電源を切ること、の少なくとも1つによって、作動され得る。前記プロモーションチャネルはその位置を特定するセンサを含み得る。現在の又は過去の買い物行動は前後関係に従って導出され得る。前記プロモーションチャネルは、会計時のプリンタ、テキストメッセージ、音声メッセージ、印刷されたクーポン、タッチポイント、モバイルデバイス、ウェブサイト、オーバーヘッドスクリーン、小売モバイルコンピュータ、キオスク、ロード−ツー−カードオファー、デジタルクーポン、スキャン−アンド−バッグ機能、及び、電子メールのうち少なくとも1つを含み得る。
一態様において、小売店において消費者に対してリアルタイムでオファーを提供するシステムは、前記小売店において製品識別子をスキャン又は画像化するように構成されたスキャン−アンド−バッグ機能と、前記スキャンされた又は画像化された製品識別子に基づいて少なくとも1つのリアルタイム消費者特性を前記ユーザに対して即時的に割り当てるルールデータベースと、前記スキャン機能と通信可能に結合され、前記少なくとも1つのリアルタイム消費者特性に基づいて、前記消費者に対して、リアルタイムで前記オファーを提供するように構成された特性算入機能と、を含み得る。前記ルールデータベースは、製品をプロモーションのタイプと関係させることが可能なリアルタイム特性定義を含み得る。前記スキャン−アンド−バッグ機能と通信可能に結合され、前記小売店のPOS機能に対して前記スキャンされた又は画像化された製品識別子の総額を送信可能な送信機能を更に含み得る。前記送信機能は、前記製品識別子のスキャン又は画像化に応じて自動的に作動され得る。前記送信機能は、前記消費者によって、キーを押すこと、バーコードのスキャン、ロイヤルティカードのスキャン、口頭での指示、及び、前記スキャン−アンド−バッグ機能の電源を切ること、の少なくとも1つによって、作動され得る。
一態様において、小売施設からの製品に対するモバイル始動支払を行う方法は、消費者のモバイルデバイスから製品識別子のスキャン又は画像を受信し、前記製品識別子に基づいて前記製品の価格にアクセスし、前記モバイルデバイスに対して前記価格を送信し、前記製品を購入するための指示を前記モバイルデバイスから受信し、前記消費者がモバイル始動支払を行うために登録しているかを確認し、ここで、登録は、支払の形式を前記モバイルデバイス及び認証コードに関連付けることを含み、前記消費者に対して前記認証コードを前記モバイルデバイス及びPOS支払デバイスの少なくとも1つに入力するように指示し、ここで、前記認証コードの入力に応じて前記消費者によって登録された前記支払の形式から支払が行われ、前記製品が前記消費者によって購入されたことを示す購入確認を前記モバイルデバイスに対して送信する、ことを含み得る。
一態様において、オファーをソーシャルネットワークと共有する方法は、メディアターゲティングシステムに関連付けられたアプリケーションにおいて共有可能な消費者に対するオファーを提示し、ここで、前記メディアは前記メディアターゲティングシステムによって前記消費者に対してターゲットとされ、前記消費者が、前記メディアターゲティングシステムに登録された前記消費者のソーシャルネットワークウォールに対して前記共有可能なオファーを投稿することを可能とし、ここで、前記共有可能なオファーは、前記オファー、それを共有した人、及びそれを利用可能な小売業者を一意に特定するリンクとして投稿され、前記ソーシャルネットワークのユーザが、前記ユーザが前記共有可能なオファーのための前記リンクを選択し前記共有可能なオファーにロイヤルティカードを関連付けるときに、前記オファーを記憶することを可能とし、前記ユーザが小売業者のタッチポイントにおいて前記ロイヤルティカードを使用するときに前記共有可能なオファーを引き換える、ことを含み得る。
一態様において、小売店において消費者に対してリアルタイムでオファーを提供するシステムは、前記小売店舗内の製品識別子をスキャン又は画像化するように構成され、その位置を特定するセンサを含むスキャン−アンド−バッグ機能と、スキャンされた又は画像化された前記製品識別子の少なくとも1つを分析し、現在の買い物行動を判定するプロセッサと、前記小売店舗内の前記消費者のリアルタイムの位置を判定するために、アクセスポイントによって発せられ前記センサーによって送信される信号強度情報を前記小売店舗内のゾーンと突合せする位置トラッキング機能と、前記現在の買い物行動、過去の買い物行動、前記小売店舗内の前記リアルタイムの位置、及び、前記小売店の外部での活動のうち少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つのリアルタイム消費者特性を前記ユーザに対して割り当てるルールデータベースと、前記スキャン−アンド−バッグ機能と通信可能に結合され、前記少なくとも1つのリアルタイム消費者特性に基づいて、前記消費者に対して、リアルタイムで前記オファーを提供するように構成された特性算入機能と、を含み得る。前記少なくとも1つのリアルタイム消費者特性は、前記小売店への前記消費者の複数の買い物に従って更新され得る。少なくとも1つのリアルタイム消費者特性は、予め設定された日付で失効する。前記小売店の外部での前記活動に基づく前記少なくとも1つのリアルタイム消費者特性は、定期的に更新される。前記ルールデータベースは、製品をプロモーションのタイプと関係させることが可能なリアルタイム特性定義を備える。前記システムは、前記スキャン−アンド−バッグ機能と通信可能に結合され、前記小売店のPOS機能に対して前記購入された製品の総額を送信可能な送信機能を更に含み得る。前記送信機能は、前記製品識別子のスキャン又は画像化に応じて自動的に作動され得る。前記送信機能は、キーを押すこと、バーコードのスキャン、口頭での指示、及び、前記スキャン−アンド−バッグ機能の電源を切ること、の少なくとも1つによって、作動され得る。
一態様において、小売店において消費者に対してリアルタイムで販売促進のオファーを提供するシステムは、前記小売店舗内の前記消費者によって購入された製品識別子をスキャン又は画像化するように構成され、その位置を特定するセンサを含むスキャン−アンド−バッグ機能と、スキャンされた又は画像化された前記製品識別子を分析し、現在の買い物行動を判定するプロセッサと、前記現在の買い物行動、過去の買い物行動、及び、前記小売店の外部での活動のうち少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つのリアルタイム消費者特性を前記ユーザに対して割り当てるルールデータベースと、前記スキャン−アンド−バッグ機能と通信可能に結合され、前記少なくとも1つのリアルタイム消費者特性に基づいて、前記消費者に対して、リアルタイムで販売促進のオファーを生成し、前記スキャン−アンド−バッグ機能を用いてなされた購入に対して前記販売促進のオファーを適用するように構成された特性算入機能と、を含み得る。
一態様において、製品の広告及びプロモーションに用いられる複数のプロモーションチャネルを介したメディアの配信のために消費者をターゲティングする方法は、小売店のホストデバイスが、前記ホストデバイスによって管理される前記小売店の物理的な境界内の消費者のモバイルデバイスの存在を認識するときに前記消費者を小売店システムに記録し、前記消費者が、前記ユーザが前記物理的な境界内にいる間、前記モバイルデバイスを用いて前記ホストデバイスに関係する複数の取引上のやり取りを実行することを可能とし、前記消費者の前記ターゲティングにルールを適用することによって前記モバイルデバイスに対する販売促進のメディアの配信におけるメディア競合の回避を確保し、ここで、前記ルールは、前記複数のチャネルを介して、オファーの複数のインスタンス、同じ製品に対する複数のオファー、競合するブランドからのオファー、特定のカテゴリの製品に対する複数のオファー、及び、同じ製品がベンダーによって管理されるチャネルを介して販売促進されている場合における小売業者からのオファー、が前記消費者に対して示されることを防止することを目的とする、ことを含み得る。前記メディアは、プロモーション、オファー、広告、及び割引のうち1又は複数を含み得る。前記方法は、前記モバイルデバイスを使用してなされた購入に対して、プロモーション、オファー、又は割引のうち少なくとも1つを適用することを更に含み得る。
一態様において、方法は、単一のパスを介して複数のプロモーションチャネルに対して利用可能な販売促進のメディアをチャネリングし、前記販売促進のメディアの配信における競合を回避するために、前記複数のプロモーションチャネルの1又は複数のチャネルを介して消費者の前記ターゲティングにルールを適用し、ここで、前記ルールは、前記複数のチャネルを介して、オファーの複数のインスタンス、同じ製品に対する複数のオファー、競合するブランドからのオファー、特定のカテゴリの製品に対する複数のオファー、及び、同じ製品がベンダーによって管理されるチャネルを介して販売促進されている場合における小売業者からのオファー、が前記消費者に対して示されることを防止することを目的とし、共有可能なオファーを前記消費者にターゲティングし、前記消費者が、消費者のソーシャルネットワークウォールに対して前記共有可能なオファーを投稿することを可能とし、ここで、前記共有可能なオファーは、前記オファー、それを共有した人、及びそれを利用可能な小売業者を一意に特定するリンクとして投稿され、ソーシャルネットワークのユーザが、前記ユーザが前記共有可能なオファーのための前記リンクを選択し前記共有可能なオファーにロイヤルティカード及び携帯電話の識別子の少なくとも1つを関連付けるときに、前記オファーを記憶することを可能とし、前記ユーザが小売業者のタッチポイントにおいて前記ロイヤルティカード又は前記携帯電話を使用するときに前記共有可能なオファーを引き換える、ことを含み得る。
一態様において、方法は、メディアターゲティングシステムに関連するアプリケーションにおいて第1の消費者の第1のモバイルデバイス上で、前記メディアターゲティングシステムによって前記第1の消費者に対してターゲットとされている共有可能なオファーを提示し、前記第1の消費者が、前記共有可能なオファーを第2の消費者の第2のモバイルデバイスに対して転送することを可能とし、ここで、前記第1のモバイルデバイス及び前記第2のモバイルデバイスは、前記共有可能なオファーを転送するためにバンプされ、前記第2の消費者が、バンピングの後に受領した前記共有可能なオファーを記憶し、及び、ロイヤルティカードを前記記憶されたオファーに関連付けることを可能とし、前記第2の消費者が小売業者のタッチポイントにおいて前記ロイヤルティカードを使用するときに前記共有可能なオファーを引き換える、ことを含み得る。前記共有可能なオファーは、小売店の外側で転送され得る。前記共有可能なオファーは、小売店の内側で転送され得る。前記第1の消費者は、前記第1の消費者のロイヤルティカードに基づいてターゲットとされ得る。前記第1の消費者は、前記第1の消費者の行動特性に基づいてターゲットとされ得る。前記方法は、更に、前記第2の消費者がデジタルオファーウォレット内に前記オファーを記憶することを可能とする、ことを含み得る。
一態様において、方法は、単一のプロセッシングパスを介して複数のプロモーションチャネルに対して利用可能な販売促進のメディアをチャネリングし、 前記販売促進のメディアの配信における競合を回避するために、前記複数のプロモーションチャネルの1又は複数のチャネルを介して第1の消費者のターゲティングにルールを適用し、前記ルールは、前記複数のチャネルを介して、相互に競合するオファーが、前記第1の消費者に示されることを防止するものであり、共有可能なオファーについて前記第1の消費者の第1のモバイルデバイスをターゲットとし、前記第1の消費者が、前記共有可能なオファーを第2の消費者の第2のモバイルデバイスに対して転送することを可能とし、ここで、前記第1のモバイルデバイス及び前記第2のモバイルデバイスは、前記共有可能なオファーを転送するためにバンプされる、ことを含む。前記競合は、オファーの複数のインスタンス、同じ製品に対する複数のオファー、競合するブランドからのオファー、特定のカテゴリの製品に対する複数のオファー、及び、同じ製品がベンダーによって管理されるチャネルを介して販売促進されている場合における小売業者からのオファーの少なくとも1つに関係し得る。前記方法は、更に、前記第2の消費者が、バンピングの後に受領した前記共有可能なオファーを記憶し、及び、ロイヤルティカードを前記共有可能なオファーに関連付けることを可能とし、前記第2の消費者が小売業者のタッチポイントにおいて前記ロイヤルティカードを使用するときに前記共有可能なオファーを引き換える、ことを含み得る。
本発明の上記及び上記以外のシステム、方法、目的、特徴、及び利点は、後続する好ましい実施形態の詳細な説明及び図面から当業者に対して明らかになる。
本明細書において述べられる全ての文献は、参照によって全体として本明細書に組み込まれる。明確に述べれられ又は文脈から明らかである場合を除き、単数でのものへの言及は複数のものが含まれ、その逆も同様であることは理解される。文法上の接続詞は、他に述べられ又は文脈から明らかである場合を除き、任意の及び全ての、結合された節、文、単語等の離接的及び接続的な組合せを表現することが意図される。
本発明のより完全な理解のために、添付図面と共に後続する説明がここで参照される。
図1は、電子的なプロモーションシステムの一実施形態を例示する。
図2は、テキストベースの電子的なプロモーションシステムの一実施形態を例示する。
図3は、電子的な音声ベースの電子的なプロモーションシステムの一実施形態を例示する。
図4は、電子的なプロモーション配信及び引換えシステムの一実施形態を例示する。
図5は、本発明の様々な実施形態に従う、複数のプロモーションチャネルを図示する。
図6は、本発明の様々な実施形態に従う、メディアを調整してメディアの競合を管理するように構成されたメディアターゲティングシステムを例示する。
図7は、本発明の実施形態に従うゾーントラッキングシステムを例示する。
図8は、本発明の実施形態に従うゾーントラッキングの方法を例示する。
図9は、本発明の実施形態に従うゾーントラッキングの他の方法を例示する。
図10は、小売環境のためのスキャン−アンド−バッグ機能を例示する。
図10Aは、本発明の一実施形態に従うモバイル始動支払(MIP)システムを例示する。
図11は、本発明の実施形態に従うゾーントラッキングの他の方法を例示する。
図12は、本発明の実施形態に従うゾーントラッキングに基づくオファーを配信する方法を例示する。
図13は、メディア要求特性算入機能を提供する方法の実施形態を例示する。
図14は、消費者の過去の購入行動のリアルタイム購入属性への統合を図示する。
図15は、施設に関して使用される本発明の一実施形態を例示する。
図16は、ログイン、取引、及びログアウトを例示するプロセスを例示する。
図17及び18は、異なる環境で用いられる本発明の実施形態を例示する。
図19は、番号登録を例示するプロセスを例示する。
図20は、ユーザメッセージ制御を例示するプロセスを例示する。
図21は、支払/ロイヤルティプログラムアーキテクチャの実施形態の概要を例示する。
図22は、一実施形態において使用される販売時点管理(POS)端末を例示する。
図23A、23B及び23Cは一実施形態におけるシステムの使用を示すフローチャートを例示する。
図24A、24B及び24Cは他の実施形態におけるシステムの使用を示すフローチャートを例示する。
好ましい実施形態の詳細な説明
図1は、電子的なプロモーションを提供するシステム10の一実施形態を示す。本発明の実施形態は、プロモーションの一つのタイプには限定されず、したがって、クーポン、割引、アラート、商品又はサービスの販売のオファー、又は他の同様のプロモーションを使用し得る。図1の実施形態は、クーポンの配信について例示及び記載されているが、任意のプロモーションに容易に適合させ得る。電子デバイス11は、消費者によって一般的に使用される任意の電子デバイスであり、地上電話または携帯電話、コンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ポケットオーガナイザー(pocket organizer)、または無線、有線、またはこれらの組み合わせである適切な商用またはプライベート伝送ネットワーク103を介してデータを受信及び/または送信することができる他の同様のデバイスを含み、これらに限定されない。
携帯電話の例を用いると、図示の実施形態は、消費者が自分の携帯電話のタッチトーンキーを用いてクーポンシステムにアクセス可能なデュアルトーンマルチ周波数(DTMF)システムを使用することができる。本発明の実施形態は、DTMFタイプのシステムに限定されるものではなく、ワイヤレスアプリケーションプロトコル(WAP)クライアント、ブルートゥーステクノロジー、RFID、またはトランザクションを可能にする任意の他の技術に容易に適合させることができる。消費者が携帯電話(または他の携帯電子デバイス)を介して支払トランザクションを行うためにデバイス11を使用する場合、システム10は、DTMFタッチトーンを検出するテレフォニーアプリケーションプログラムインターフェイス(TAPI)12を使用する。タッチトーンではなく、デバイス11は、予め定義された言語でフォーマットされたテキストメッセージを代替的に受信および/または生成してもよい。例えば、テキストメッセージ「coupon now cloths from XYZ」は、電子デバイスを使用する消費者が、本日、業者で使用するためにXYZから衣類用のクーポンを要求していることを意味し得る。
システム10はまた、消費者を識別する1又は複数の種類のセキュリティレベルを組み込むことができる。セキュリティレベルは、機器ID、発信者IDおよび/または固有の消費者pin番号を含むがこれらに限定されない。米国における無線規格は、1つの電話番号を1つの携帯電話に関連づけている。これにより、システム100は、固有の電話番号を用いて最終消費者を識別することができる。例えば、生体認証、音声認識、または他のクライアントベースのセキュアな方法のような他の安全な識別方法を用いることもできる。
図1において、プラットフォーム101は、デバイスインターフェース12、消費者プロファイルデータベース13、業者プロファイルデータベース15、消費者エンジン14、及び業者エンジン16を有している。プラットフォーム101は、図示の実施形態では、現在市場で入手可能な多くのAPI(アプリケーションプログラムインタフェース)の何れかと共に、XMLまたは類似の技術を使用することができ、これによりプラットフォーム101は、任意のデバイスと通信することが可能となる。プラットフォーム101はまた、ウェブインタフェース、例えばネットワーク104を提供することができ、エンドユーザと業者は、それぞれのアカウントに対してアクセスし、管理することができる。
デバイスインタフェース12は、デバイス11からの音声またはテキストメッセージを受信するためのゲートウェイであり、消費者エンジン14にメッセージを送り、さらに、消費者プロファイルデータベース13の消費者のプロファイルにアクセスすることができる。デバイスインタフェース12はまた、入力される音声メッセージをテキストベースのメッセージに変換し、消費者プロファイルエンジン16に転送する。テキストベースのメッセージは、例えばXML、C++、Java(登録商標)等の任意の適切な言語フォーマットが適用され得る。
消費者プロファイルエンジン14は、入力される全てのメッセージを解釈し、業者プロファイルデータベース15、クーポンサーバ17、または支払サーバ18に転送する。消費者プロファイルデータベース13は、すべての消費者に関係する全ての情報を記憶し、この情報は、取引、ロイヤリティ・プログラム情報、クーポン、並びに、各消費者についての事前または事後の引換え(redemption)情報を含むがこれらに限定されない。
音声またはテキストメッセージは、任意のデバイスから任意のフォーマットで受信され、例えばデバイス11から送信されるテキストメッセージ「coupon now cloths from XYZ」が受信される。クーポンに対する要求である場合、クーポンの要求は、消費者プロファイルデータベース13の消費者情報にタグ付けされて、消費者プロファイルエンジン14によってクーポンサーバ17に送信される。メッセージがクーポンの引換えに対するものである場合、クーポンは要求者に関する情報にタグ付けされ、消費者による、さらに必要とされる場合には業者による、現在または将来の任意の使用のために消費者プロファイルデータベース13に保存される。
業者プロファイルエンジン16は、各業者及びそのそれぞれの取引に関する情報を含む業者プロファイルデータベース15へのアクセスを提供する。業者プロファイルデータベース15には、各業者のロイヤルティプログラム、クーポンプログラム及び報酬に関する情報が含まれる。業者プロファイルデータベース15は、業者についての情報を記憶し、この情報には、そのプロファイル、取引、マーケティング情報及びロイヤルティプログラムのルールが含まれる。新しいプロモーションが消費者に送信されると、これらに関連するデータがデータベースに登録される。業者プロファイルデータベース15は、クーポンの受信、送信、または処理の必要に応じてクーポンサーバ17により業者プロファイルエンジン14を介してアクセスされる。業者プロファイルエンジン16は、ロイヤルティルール、及び各業者のために設定された他のパラメータを判定するために、業者プロファイルデータベース15に問合せを行う(query)ことができる。
クーポンサーバ17は、プロモーション配信プロセッサの一例として、クーポンを処理し、クーポンを受信し、またはクーポンを送信するロジックを保持している。クーポンサーバ17は、送信、引換え、または単なる関連する情報の検索のうち何れかのクーポン要求を受信すると、クーポンサーバ17に定義されたロジックに基づいて要求を処理し、クーポンロジックのためのゲートウェイとして機能する。新たなクーポンについての要求には、要求者、業者、日付、または他の細目に関する情報が含まれうる。この要求は、クーポンサーバ17の指示の下で、エンジン14及び16と協働して処理されて、この要求に基づくクーポンを生成する。クーポンを生成するために、クーポンサーバ17は、業者プロファイルエンジン16に問合せを行って、業者プロファイルデータベース15から特定の業者ベースのクーポン情報を検索する。クーポンサーバ17はまた、消費者プロファイルエンジン14に問合せを行って、消費者プロファイルデータベース13から消費者ベースのクーポン情報を検索する。他のデータベースもまた、必要に応じて問合せされ得る。生成されたクーポンは次に、消費者プロファイルエンジン14に返送されて、デバイス11に対する配信のためにインターフェース12に転送される。クーポンは、要求のタイプに応じて、音声フォーマット、SMSフォーマット、またはMMSフォーマット、またはそれらの組合せのフォーマットで送信することができる。
要求がクーポンの引換えを行うことである場合は、適切な引換えのためのロジックを適用するために、クーポンの特徴が支払情報と突合せされる。引換えロジックは、上述したように、業者プロファイル、クーポン情報、及び得られた消費者プロファイルに基づくものである。引換えは、無料での購入、値引き、予備的な購入(auxiliary purchase)、または引換えクーポンとして定義される他のプロモーションとすることができる。要求が引換えである場合には、引換え記録メッセージ(post redemption message)がデバイス11、業者プロファイルデータベース15、及び必要に応じて消費者データベース13に返送される。
システム10によって処理された取引はさらに、1又は複数の当座(checking)(ACH)/ATM/デビット/クレジットのカードまたは他の取引のネットワークにより処理される。これは、サーバ18によって処理される。取引の種類に応じて、支払データは、適切な処理エンティティに送られ、消費者に支払ベースの情報を依頼するようにシステム10に対して要求する。
プロモーションが引換えられて全てのロイヤリティプログラムのルールが適用された後、処理のために合計ドル額が支払サーバ18に送信される。ACHは、金融機関同士を接続する安全な電子資金転送システムである。ACHネットワークは、全国的に発生する電子資金転送(EFT)取引のための中央清算機関(central clearing facility)として機能する。ATMデビット及びクレジットカード取引は、承認および精算のために適切な銀行に送信される。これらは、Cirrus、NYCE、Maestro、Visanet等の種々のATMデビットまたはクレジットネットワークを介して行われる。
デバイス11がモバイルの場合、ユーザは、モバイルデバイスを介して所望のプロモーションを呼び出すことにより、POS端末でプロモーションを処理することができる。必要であれば、この処理は、上記で特定された特許出願において説明されているように、支払制御と並行して行うことができる。システム10は、(例えば、POSロケーションID等の)POSに関する特定の情報及び/又は購入に関する特定の情報を入力するようにユーザに促すことができる。上記特許出願において更に述べられているように、システム10は、ウェブサイト等の一つの場所における複数の消費者報酬プログラムの統合、利便性、および管理を提供し、さらに任意の電子デバイスを使用して物理的または仮想的な場所での販売促進の情報の使用を可能とする。消費者のデバイスは、有線又は無線のデバイスとすることができ、ダイヤルアップを介して、またはGPRS、WIFI、および/または他のネットワークを介して動作しうる。システム10のようなシステムを使用して、消費者は、任意のPOSにおけるウェブポータルで、または、所定の電話番号に電話することにより、例えば当座または貯蓄口座、デビット、クレジットまたはロイヤルティカード等の新規または既存の支払及びロイヤルティカード/アカウントを登録することができる。ユーザがポータルに接続すると、ユーザは、希望するカード(または複数のカード)、希望するロイヤルティプログラム、及び/または自身のモバイル支払アカウントにリンクさせたいストアドバリューカード(stored value cards)を選択する。必要であれば、異なるカードおよびプログラムを、異なる店舗で使用することができる。
業者(企業)がシステム10に支払(または識別)を取り扱わせることを仮定すると、その業者のPOSロケーション19はいずれも、商品/サービスの将来の受領者によって使用されうる。一実施形態では、業者はオンラインで接続して登録を申し込む(sign up)ことができ、各受領者、または将来の受領者もまた、オンラインで接続する(または別の方法で登録を申し込む)ことができる。そうすることで、受領者ユーザは、ウェブポータルを訪れ、支払方法及びロイヤルティカードの登録を申し込み、ユーザの既存の支払及びロイヤルティカードを登録する。必要であれば、ユーザは、この時またはいつでも新しいカードの登録を申し込むことができる。消費者及び業者の特定のデータは全て、それぞれのデータベース13、15に安全な形式で記憶される。ユーザがシステムを利用する場合、このユーザがロイヤルティプログラムに登録されていると、システム10は、消費者に課金するよりも前に適切な割引を自動的に設定できる。
システム10は、業者が、例えばアラート、クーポン、販売のオファー、または自身の消費者に対する他の同様のプロモーション等のプロモーションを発信することを支援するためのツールセットを提供し、これにより、消費者−業者間の親密さを高める。消費者の電子デバイスを介した通信は、紙を使用する必要をなくし、コストを低下させ、時間的に効率性がある。本発明の実施形態を介して消費者が支払およびロイヤルティプログラムの登録を申し込む場合、その消費者は、利用可能な(仮想的または物理的な)販売場所(point of sale)を介して、支払及びロイヤルティプログラムを受けることができる。例えばXYZ等の業者は、消費者の登録されたプロファイルに基づいて、その消費者の電子デバイス上で直接に、消費者をターゲットとすることができる。登録された業者には、必要であれば、消費者プロファイルデータベース13へのアクセスが付与されうる。例えば、XYZが、XYZからのマーケティング材の受領を許容する全ての消費者に対して5%オフのクーポンを送信することを選択する場合、システム10は、適切な消費者を見つけるために消費者プロファイルデータベース13を検索する消費者プロファイルエンジン14を介して、これらの消費者にXYZクーポンを発信する。クーポンは、性別、年齢、以前の購入、経済的なプロファイル、または消費者プロファイルの他の任意の観点(aspects)に基づいて発信されうる。
消費者は、SMS、音声、または他の適切なフォーマットによって、消費者の電子デバイス上でプロモーションを受領する。全てのプロモーションは、例えば、「来月末までの、XYZへのあなたの次の訪問時に5%オフ」は、とりわけ、メッセージ、開始日、失効日、送信者、固有の(業者または非業者に固有の)識別コード、およびオファーによって特徴付けられる。プロモーションは、(テキストメッセージまたは音声メールのいずれかとして)受信されると、様々な方法で引換えられうる。
SMS/テキストメッセージに関し、電子デバイス上で受信されたプロモーションは、メッセージに対する消費者による返信によって、またはクーポンサーバ17へのテキストメッセージの消費者による転送によって引換えを行うことができる。返信に応じて、プロモーション、例えばクーポンは、送信者、クーポンコード、および業者を認識して、引換えのために登録するクーポンサーバ17に送信される。引換え後、クーポンは、実際に取引を行うときに使用するために、デバイス11自体に、及び/又は、例えば消費者プロファイルデータベース13のようなデータベースに記憶されうる。
一例においては、業者XYZが演劇のチケットに対して販売促進のオファーを実施している場合、チケットをオファーするメッセージが消費者のデバイスに送信される。必要であれば、消費者は、応答することにより、デバイス11から日付を選択してチケットを予約することができる。デバイス11が無線の場合は、消費者は、世界中のどこからでも取引を完成させることができ、システム10への無線接続が提供される。また、随時に、消費者は、プロモーションメッセージを取得するために、例えばネットワーク102を介してログオンすることができ、必要であれば、それに対して応答することができる。このような販売促進のオファーは、チケットに限らず、業者が取り扱い可能なあらゆる商品又はサービスに対するものとされ得る。プロモーションは、消費者によって即時に購入可能な商品またはサービスの販売のオファーの形態とし得る。消費者は、SMS、音声またはその他の適切なフォーマットを介して消費者の電子デバイス上で近日中のショーのチケットの購入を50%オフとするオファーを受けられる。チケットはその後、プロモーションに返信することによって、直ちに消費者による購入が可能となる。
システム10のような実施形態は、ターゲットとされている消費者に対して何れかのプロモーションを配信するために使用され、又、特にターゲットとされていない消費者が要求した場合にもプロモーションを生成して配信するために使用されうる。特定の消費者の選択よりもむしろ、業者は、(ビルボード、ラジオ、テレビ、新聞、または他の任意の適切な方法を使用する)広告を選択して、販売促進のオファーのために、消費者にシステム10への接続を促し得る。要求する消費者は、電話番号をダイヤルし、テストメッセージを送信し、電子メールを送信し、またはシステム10に対してクーポンを要求するための任意の他の適切な接続方法を使用することを促されうる。
図2は、本発明の実施形態に従うテキストメッセージを介した電子クーポン引換えの方法の一つを例示する。図示の実施形態では、クーポンを使用して例示及び説明するが、図2の方法は、任意の種類のプロモーションに容易に適用される。ステップ201において、消費者は、XYZ店舗のウィークリークーポンを要求する。ステップ202において、消費者は、クーポンサーバ17から、業者プロモーション、消費者リクエスト、及び/または消費者プロファイルに基づくクーポンが消費者に送信されたことを示すテキストメッセージを自身の電子デバイス上で受信する。ステップ203において、消費者は、電子デバイスのキーパッドを使用して、クーポンサーバに返信する。ステップ204では、クーポンサーバは、システム10を介して(例えば、SMSを使用する)テキストベースのクーポンを受信し、XYZ店舗での次回の購入時の引換えのために消費者のアカウントにクーポンを保存する。
ステップ205では、消費者は、クーポンを受け取った後にXYZ店舗で買い物をし、電子デバイスを使用して支払うことを決定する。ステップ206において、消費者は、支払いを開始するためにPOSの特定の電話番号を入力する。
ステップ207では、消費者は、例えば、「あなたは、あなたの消費者用口座には100.00ドルの購入があります。クーポン割引で、この購入は95.00ドルになります。この取引を受諾してください。」などのメッセージを聞く。この受諾は、口頭、テキストベース、または必要であればPIN番号を使用する数値的に制御されたものとすることができる。ステップ208において、消費者は、消費者の受諾(PINまたはそれ以外)を入力する。ステップ209では、取引が検証され、クーポンが引換えられ、メッセージ(テキスト、音声、または数値)が消費者に送信される。このメッセージは、SMS制御とすることができる。
音声ベースのプロモーションシステムは、クーポンを引換えるために800番をダイヤルすることを消費者に要求する。このクーポンは、受諾されると、消費者のアカウントに保存されて支払時に使用される。図3は、本発明の実施形態に従う音声メッセージを介した電子クーポンの引換え方法を例示する。図示の実施形態では、クーポンを使用して例示及び説明するが、図3の方法は、任意の種類のプロモーションに容易に適用される。ステップ301において、消費者は、XYZ店舗のウィークリークーポンを要求する。ステップ302において、消費者は、クーポンサーバから、業者プロモーション、消費者リクエスト、及び/または消費者プロファイルに基づくクーポンが消費者に送信されたことを示す音声メールを自身の電子デバイス上で受信する。
ステップ303において、消費者は、例えば、「あなたは、あなたの次回の購入に対する5%オフのクーポンを持っています。あなたのクーポンを引換えるために1−800−XXX−XXXXに電話をしてください」と言う音声メールを聞く。番号のダイヤルに応じて、消費者は、「あなたはXYZ店舗でのあなたの次回の購入を待ち構えるクーポンを持っています。クーポンを引換えるには1を押し、クーポンを削除するには2を押し、または友人にクーポンを転送するには3を押してください。」を聞く。ステップ304では、消費者は、クーポンを引換えるために1を選択する。他の実施形態では、各プロモーションは、消費者がプロモーションを識別するために入力する識別番号を有しうる。このクーポンは、テキストまたはクーポンゲートウェイによって受け入れ可能な任意の形式に変換された後、ゲートウェイを介してクーポンサーバに返送される。
ステップ305では、クーポンサーバは、ゲートウェイを介して音声ベースのクーポンを受け取り、XYZ店舗での次回の購入時の引換えのために消費者のアカウントにクーポンを保存する。ステップ306では、消費者は、クーポンを受け取った後でXYZ店舗で買い物をし、消費者の電子デバイスを使用して支払うことを決定する。
ステップ307では、消費者は、POSに割り当てられた固有の電話番号をダイヤルするか、サーバーの番号をダイヤルし、POSを特定する。消費者は、例えば、「あなたは、あなたの消費者用アカウントに100.00ドルの購入があります。クーポン割引で、95.00ドルになります。受諾してください。」を聞く。これは、PINの入力または他の受諾方法により実行することができる。ステップ308では、消費者は、PINまたは他の方法を使用して、受諾を入力する。ステップ309では、取引が検証され、クーポンが引換えられ、発信者に取引を通知するメッセージが発信者に送信される。
図4は、一実施形態に従うプロモーション配信及び引換えプロセスを例示する。プロセス401では、システムは、音声、テキスト、またはグラフィカルフォーマットでクーポンを生成する。このクーポンは、プロセス402の制御の下、消費者に配信される。この配信は、ウェブを介して、又は電話網を介して直接に、或いは、インターネットを介して直接に行うことができる。消費者は、自身の電子デバイス403上で、または、ウェブアカウント404上で電子クーポンを受信する。クーポンは、デバイス上またはプラットフォーム101における消費者データベース内に、選択的に保存することができる。消費者は、プロセス407における適切なシステムを使用して、プロセス406において消費者が支払いを選択した場合に、プロセス405における販売時点でこれらのクーポンを引換えし得る。消費者データベースは最適に更新される。
図5は、本発明の様々な実施形態に従う、プロモーションチャネル502、504、508、510、512、514、518、520、522、524、528、530、5322等の複数のプロモーションチャンネル500を示す。複数のプロモーションチャンネル500は、単に簡潔な記載のために、以下、プロモーションチャネル500又はチャネル500と呼ぶことがある。多数のプロモーションチャネル500は、店舗内サイネージ(in−store signage)、列番号チケットプリンタ(queue number ticket printers)、電子メール、ダイレクトメール、チェックアウト時のクーポンプリンタ、テキストメッセージ、音声メッセージ等の技術を用いて、製品の広告及びプロモーションのために用いられ得る。様々な実施形態に従って、広告、プロモーション及びオファーは、製品を製造する企業、又は小売業者によって提供され得る。プロモーションの方法は、小売業者又は製造業者による、或いは、製品のブランド促進に関わるサードパーティによる割引クーポンを含み得る。製品は、様々なプロモーションチャネル500を介して、ウェブサイト上の広告、電子メール、及びショートメッセージ等のデジタルな手段を用いることによって、市場内で促進され得る。
メディア配信サービスプラットフォーム620は、ウェブ、電子メール、キオスク、店舗内クーポン、スキャン−アンド−バッグ機能1000、選択的にモバイルショッピング及び支払アプリケーション等のような多様なタッチポイントにまたがって配信されるプロモーションを、(a)ターゲットとし、(b)仲裁し(arbitrate)、及び(c)分析するためのシステム、処理、及び技術を備え得る。このように、メディア配信サービスプラットフォーム620は、パーソナライズドプロモーション、モバイルセルフスキャン、及び消費者のモバイルデバイス上での即時会計(instant checkout)を統合するために、(a)小売業者、(b)彼らのロイヤルティパートナー、(c)ブランド、(d)代理店、及び(e)アグリゲーターを、マルチチャネルのデジタル世界において消費者に接続させる。プラットフォーム620は、エンド−ツー−エンドソリューションを可能とする。このエンド−ツー−エンドソリューションは、選択的に、これらに限定されないが、クーポンソーシング(coupon sourcing)、セットアップ、消費者コーディネーション、スキャン−アンド−バッグ、電子決済、報告及び分析、買い物リストの生成及び実施、及びそれ以外を含む。プラットフォーム620は、様々なサーバを配置するためにクラウドコンピューティングを利用しても良い。プラットフォーム620を用いて、小売業者は、買い物する消費者をプロモーションに引き込むことができ、従って、前回示された活動及び顧客購入履歴又は人口統計データに結び付けられ又は結び付けられない消費者の活動に応答する。小売業者は、小売チェーンをまたがる全てのタッチポイントを管理し得る。小売業者は、セールスウィークの期間中において、買い物(trip)及び/又はタッチポイント内の及びこれをまたがるオファーの競合を回避し得る。小売業者は、ロード−ツー−カードの利用を提供され得る。プラットフォーム620を用いて、ブランドは、インプレッション(impressions)及び/又は引換え(redemptions)ではなく、リフト(lift)をターゲットとできる。ブランドが、配信されたプロモーションのROIの定量化、FSIクーポンの店舗内のデジタル機器(digital in−store)への移行、予算額での発行及び引換えのキャップ(cap issuances and redemptions at budget)等を行えるようにしても良い。プラットフォーム620を用いて、消費者は、過去の購入及び買い物期間中に示された行動に基づいて配信され、特に着目されたオファーの小さいセットを提供され得る。消費者に対してオファーウォレット628を提供しても良く、このオファーウォレット628は、クーポンを有効化(qualifying)しながら消費者を追従するから、忘れることがない。オファーウォレットは、サポートされている全てのデジタルタッチポイントをまたがって顧客に対して配信される一貫性のあるオファーのセットを記憶する。プラットフォーム620を用いて、広告代理店及びアグリゲータが、オファーの繰り返し(closed loop)及び小売業者の購入履歴データに統合された引換えトラッキングに起因するパフォーマンスを定量化できるようにしても良い。代理店及びアグリゲータは、決定時のインプレッションを運ぶ行動上のターゲットとされたクーポン(behavioral targeted coupons)を利用し得る。プラットフォーム620によって、代理店及びアグリゲータは、小売業者及びバナーをまたがって、発行及び引換えを集めることができる。
メディア配信サービスプラットフォーム620は、例えば、オファーウォレット/eウォレット628、カテゴリ競合ソリューション602、測定及び報告630、分析及び最適化632、請求及び決済622、プロモーションカレンダーとの調整604、カウンタを用いるキャッピング624、オファーアグリゲーション等の、多様で別個のプロモーションの管理及び実行の可能性をもたらし、これらが共に統合されたものは、エンド−ツー−エンドのマルチタッチポイントのメディアソリューションを提供する。
メディア配信サービスプラットフォーム620は、プロモーターから小売業者、消費者及び再度プロモーターへのエンド−ツー−エンド出版プロセスを実施するメディア管理コンソール638を提供し得る。メディア管理コンソール638は、全てのメディアデータを制御する。プラットフォームは、リフト、発行、及び引換えのターゲットを満たすことに焦点が合わせられ、ブランド、小売業者、及び代理店へと戻るプログラムを実施するための、インタラクティブなフィードバック及び分析を可能とする。プラットフォーム620は、例えば、製品のUPCの紛失、プロモーションの目標を満たすための固有のプログラムを定義する販売支援、消費者のオファーの明確なコミュニケーションを保証するクリエイティブ監視(creative oversight)等の実施上の問題(execution issue)に対する迅速な人による応答(quick human response)を可能とし得る。
メディア配信サービスプラットフォーム620は、広範に並ぶ情報源からメディアを受領するための標準化された処理を可能とし、この情報源は、直接的な、ブランド、代理店、アグリゲーター、小売業者、小売業者のCRMパートナー等を含む。
メディア配信サービスプラットフォーム620は、フィードフォーマット、コミュニケーションガイド、及び広告掲載の申込プロセス(insertion order process)の監視を含む、プロモーターオンボーディングパッケージ(promoter onboarding package)のための処理を実装することを可能とし得る。メディア配信サービスプラットフォーム620は、多様なタッチポイントへの配信を含む、クリエイティブ管理のための処理を実装することを可能とし得る。
図6は、本発明の様々な実施形態に従って、メディアを調整してメディアの競合を管理するように構成されたメディアターゲティングシステム600を例示する。メディアターゲティングシステム600は、特定の期間中に消費者が競合しないオファーのみを受け取ることを確保するために、1又は複数のチャネルを介して特定のユーザに割り当てられたまたはユーザに利用可能な全てのオファー間をほぼリアルタイムに仲裁し得る。メディアターゲティングシステム600は、消費者のリアルタイムの行動の特性(traits)への割り当てを含む、リアルタイムの店舗内のロイヤルティ環境にオファーを変換しうる。実施形態では、メディア調整システム604は次に、この特性に基づくリアルタイムのオファーの割り当てを行うことができる。
メディアターゲティングシステム600は、本発明の趣旨および範囲を限定することなく、メディア交通警官(media traffic cop)600として互換的に言及されうる。メディアターゲティングシステム600は、競合管理システムシステム602及びメディア調整システム604を含み得る。ルールセット608は、メディアターゲティングシステム600内に保持されうる。このルールセット608は、サードパーティシステム614において、店頭612において、商品化計画(merchandising plan)618において、販売促進のメッセージ及びオファーを含む広告サーバーデータベース610に記憶される広告、オファー、プロモーションなどのメディアを管理し、調整し、競合を回避するためにメディアターゲティングシステム600によって処理及び実装されうる。ルール608は、消費者の購入履歴、消費者の嗜好、消費者の年齢及び性別、消費者の行動、消費者のブランド想起(brand association)、消費者の場所、消費者の興味、消費者の戦略、消費者により使用されるタッチポイント、買い物中にスキャンした製品、過去の購入行動、過去に購入した製品、店舗内の場所、スキャンされた商品、オンラインショッピングカート内の製品、引換えられたクーポンまたはオファー、オファーウォレット内のオファーまたはクーポン、スキャンされたロイヤルティカード、リストに追加された商品、レシピを介してリストに追加された商品、QRコードで識別される場所、消費者に以前に提示されたクーポンまたはオファー、等に基づいて設定され、実装されうる。競合管理システムシステム602は、所定の販売週内で同じマイクロカテゴリーにおけるクーポンが所定数よりも多く消費者に提示されることを防止しうる。一実施形態では、競合管理システム602は、発行時に競合を判定し、事前には判定しないようにすることもできる。
メディア調整システム604は、インチャネル調整(in−channel coordination)と呼ばれる単一のチャネルを介して、又は、クロスチャネル調整(cross−channel coordination)と呼ばれる複数のチャネルを介して、メディアを調整及び管理し得る。クロスチャネルメディア調整の主な目的は、プロモーション及び割引のための多様なチャネルを管理することであり、従って、これらのチャネルによって生成される多義的な状況に秩序をもたらす。クロスチャネルメディア調整は、異なるチャネルを介して個人に届けられるメッセージを管理することを支援し、この結果、競合するメッセージが消費者に届くことを防止し得る。個人のために用いられるチャネルを、メディア調整システム604によって確認するようにすることもでき、このことは、より良い方法で消費者をターゲットとすることを支援し得る。例えば、インターネットへ定常的に接続しない消費者は、例えばSMS、MMS、スキャン−アンド−バッグ機能1000、又は容易に消費者と接触可能な他の手段を介して、代替的なチャネルを用いてターゲットとされ得る。このことは、消費者が、好ましいチャネルを介して興味に対応するオファー及びプロモーションを受け取る可能性を増大し得る。更に、特定の製造業者/小売業者によって管理されないチャネル上で配信される競合するプロモーションが存在しないことを確実にするために、メディア調整システム604に対して入力を提供することによる適切な調整を介して、個人に対してなされるあらゆる重複するオファーを回避し得る。例えば、ブランドAのパンのオファーのターゲットとするメッセージを無線デバイスを介してユーザが受け取ると、その後、同じ小売業者での同じ買い物期間中における同じユーザは、ブランドBのパンのロードツーカードオファーのターゲットとされるべきではない。同様に、様々な他のシナリオは、消費者に対して配信されるオファー及びプロモーションを管理することが可能であり得る。
これらのシナリオに従って、消費者は、彼らの好ましいチャネル上で最善のオファーを受け取り得る。従って、価値の高いオファーは、それを消費者が頻繁には絡まないチャネルを介して配信することによって無駄にされることがない。更に、オファー及びプロモーションの効果的な管理は、多様なチャネル500を介したカテゴリーチャネルの競合を回避する役割を果たし得る。例えば、電子メールを介して「ロードツーカード」のペプシのオファーを獲得する消費者は、無線デバイス上でコークのオファーを獲得しないであろう。
メディア調整システム604が、メディア配信のプロモーションカレンダーとの調整を行うようにしても良い。例えば、キャンペーンは、メディア調整システム604を用いて、その期間中にペースが定められ得る。メディア調整システム604は、チェーンワイドプログラム(chain−wide programs)における衝突を回避するために、キャンペーンのための単一のオン/オフスイッチを提供し得る。
メディア調整システム604は、オファー内容をパッキングし、キャッピングし、及び提供するキャンペーン管理システムを提供し得る。
本発明の一実施形態に従って、メディアターゲティングシステム600は、複数のチャネルを介した同じブランドの製品への重複するディッピング(dipping)を回避するようにすることもできる。例えば、単一の製品のブランドに関する(即ち、同じUPCの)2つの異なるオファーのプロモーションは、UPCコード、ブランド名、製品名、小売業者に特有の製品に対するPOSコード名、プロモーション識別子、ユーザ、プロモーションの期間及び/又は終期等の少なくとも1つに基づくプロモーションの管理を行うメディアターゲティングシステム600の実装を介して回避され得る。
一実施形態に従って、多数の関係者/ベンダー/小売業者は、特定の製品の異なるオファーを提供し得る。このことは、関わる関係者間での競合をもたらし得る。従って、多様なプロモーションのオファーは、優先順位付けされることが要求される。例えば、チョコレートバーの小売業者及びベンダーは、多数のオファーを提供することができ、こうした場合、ベンダーのオファーは、小売業者のオファーに優先され得る。
メディアターゲティングシステム600は、消費者履歴、ロイヤルティカード番号等の形式で利用可能な膨大な消費者データを使用するために多様なチャネル500を介してプロモーションを管理し、及び/又は優先順位付けし得る。このデータは、メディアターゲティングシステム600によってより良い消費者のターゲティング戦略を開発するために用いられ得る。このことが繰り返されると、多様な利害関係者に対して高い投資回収率をもたらし得る。
また、メディアターゲティングシステム600は、製品の販売をもたらす異なるチャネルを介して配信される異なるプロモーションを監視し得る。小売業者は、異なるタイプのプロモーションのために、又は、特定の種類の製品のために、最も効果的なチャネル500を認識するための、チャネル500に関する深い知見をメディアターゲティングシステム600を介して得ることができる。メディアターゲティングシステム600を介したトラッキングされた詳細情報に基づいて、管理者は、多様なチャネル500のパフォーマンスを解析することができ、従って、製品に対するより良いプロモーション戦略を開発しうる。
一実施形態において、クロスチャネルメディア調整システムとして実装されたメディア調整システム604は、消費者の効率的なターゲティングのために多様なチャネル500の最適化を可能とし得る。例えば、SMSを介して送信されたオファーに応答しない消費者の場合に店舗内での印刷されたクーポンを用いるなど、異なるチャネルを介した消費者のターゲティングを可能とし得る。また、メディア調整システム604は、小売業者、ベンダ、及びサードパーティが、特定のプロモーションのチャネルのために要求されるファンドの増加/減少及び特定のチャネルの消費者による使用(そのリーチに従う)を確実にするために、彼らのプロモーション活動間を相互に調整することを可能とし得る。メディア調整システム604は、多様なビジネスユニットによる多様なCPG資金による(CPG−funded)活動の調整を促しうる。また、メディア調整システムは、マーケティング活動の効率的で優れた測定及び分析を促しうる。
一実施形態に従って、メディアターゲティングシステム600は、例えばサードパーティの店舗内のクーポンプリンタのようなサードパーティチャネルを介したサードパーティのメディアターゲティング活動を強化するために実装され得る。サードパーティチャネルは、非サードパーティチャネル上で競合するプロモーションのオファーが配信されないことを確実にするために、クロスチャネルメディア調整システム604に対して入力を提供し得る。例えば、ユーザがサードパーティの店舗内クーポンプリンタを介して「Cadburyの」クーポンを受け取った場合に、クロスチャネルメディア調整システム604は、そのプロモーション期間における「Nestle」からの如何なるオファーもブロックするようにしても良い。サードパーティプロモーターは、例えばロイヤルティカードの保有者のためのクーポンのようなプロモーションのオファーを生成することができ、これは、メディアターゲティングシステム600に対する入力として提供され得る。このシステムは、入力を受信する多様な他のチャネルからのプロモーションのオファーの監視、非サードパティのチャネルから提供される競合するオファーのブロック等を行うようにすることもできる。
図6に例示するように、メディアターゲティングシステム600は、本発明の様々な実施形態に従って、競合するメッセージ、プロモーション、広告等が消費者に届くことを防止するように構成され得る競合解決システム602を含み得る。一実施形態において、競合解決システム602は、否定的な値付け(negative pricing)となり得る消費者に対して多数のオファーが示されることを防止し又はブロックし得る。例えば、競合解決システム602は、同じ製品が「ロード−ツー−カード」を介したベンダーのオファーによっても割引される場合には、COREMAのような小売業者のデジタルシステムを介してオファーをブロックし得る。
他の実施形態において、競合解決システム602は、オファー又はメッセージが、小売業者への同じ買い物期間中に消費者に対して示されるブランドとして競合するのを防止しうる。例えば、システムは携帯式のスキャナが、同じ買い物中の消費者に対して、Cokeの広告とPepsiのオファーを表示することを防止し得る。
他の実施形態において、競合解決システム602は、デジタルの及び現実世界のチャネル間の競合するメッセージをブロックすることによって、商品化計画を統合することを支援し得る。例えば、健康飲料がエンドキャップ等においてプロモーションされるときに、競合解決システム602は、ソフトドリンクの広告が、携帯型デバイス及びデリキオスク(deli kiosks)のようなタッチポイント上に表示されることをブロックする。
さらに他の実施形態において、競合解決システム602は、製品の価格を統合することを支援し、これにより、小売業者−ベンダー間の競合を防止する。例えば、競合解決システム602は、同じ製品に対する「ロード−ツー−カード」のオファーがベンダーによって送られている場合には、小売業者による製品に対するタッチポイントのオファーをブロックし得る。更に、競合解決システム602は、競合するメッセージが配信されないことを確実にするために、店舗内及び店舗外のタッチポイントを統合し得る。そのため、デジタルタッチポイントに表示されたプロモーション及びメッセージは、他のデジタルタッチポイントと競合しない。
一実施形態に従って、メディアターゲティングシステム600は、複数の異質なデータ処理デバイス、ネットワークを使用可能なデバイス等の統合及び調整を促し得る。会計時のプリンタ、テキストメッセージ、音声メッセージ、印刷されたクーポン、タッチポイント、モバイルデバイス、ウェブサイト、オーバーヘッドスクリーン、小売モバイルコンピュータ、ロード−ツー−カードオファー、キオスク、デジタルクーポン、電子メール等の顧客をターゲティングするために小売業者によって利用可能なメッセージ/プロモーションの多様なチャネルは、本明細書において説明されるように、メディアターゲティングシステム600によって実現されるクロスチャネルメディアの調整、最適化、及び競合解決を介して戦略化され、管理され得る。
一実施形態では、販売促進のメッセージ、広告、オファー等は、あらゆる競合を回避するために、メディアターゲティングシステム600を通して流通し得る。本発明に従うシステム600は、競合を解決及び管理し、相互の排他性を確保するための機能を含みうる。メディアターゲティングシステム600は、製品のクーポンが同じ消費者に対して二度支払いの対象とならない(not be disbursed)ことを確保しうる。また、競合者に属するクーポンが、同じ買い物中に同じ消費者に対して配信されないことも確保されうる。さらに、メディアターゲティングシステム600は、デジタルプログラムが非デジタルのイニシアチブと競合しないことも確保し得る。
他の実施形態において、チャンネル500がエンティティによって管理されていなくても、メディアターゲティングシステム600は、様々なチャネル500間でそのエンティティについてのプロモーションの流通を調整しうる。例えば、同じ製品が印刷広告を介してベンダーによって管理されたチャンネルを通じて販売促進されている場合には、メディアターゲティングシステム600は、小売業者側のタッチポイント上で製品のオファーをブロックしうる。
他の実施形態において、単一の製品カテゴリー内で競合が生じないことを確保するためにチェックがおこなわれ、この結果、良好な製品の組み合わせがプロモーションで利用可能となることが確保されうる。
メディアターゲティングシステム600は、プロモーション及びメッセージングに関する特定のチャネルの影響を測定するための、または多様なチャネル500の組み合わせられた影響を測定するための統合されたプラットフォームを提供しうる。従って、最終消費者をターゲットとするための戦略が開発または修正され、ビジネス上の利益を促進する。例えば、メディアターゲティングシステム600がプロモーションやメッセージのための店舗内のプリンタの利益又は有用性の減少を提案する場合、最小の努力及びコスト的に有効な方法を用いたより良い消費者基盤を開発するための他の代替手段により多くの注意が払われる。他の例示的なシナリオでは、複数のタッチポイントで実行されるプロモーションの集合的な影響は、メディアターゲティングシステム600を用いて測定されうる。これらの測定に基づいて、異なるタッチポイントの価値を、分離し、定量化し得る。したがって、将来のマーケティング戦略及びタッチポイントの利用は、分離して定量化された価値に基づいて容易に決定することができる。
一実施形態において、メディアターゲティングシステム600は、分析及び最適化機能632を介して、多様なタイプの消費者による多様な場所での多様なチャネル500の利用の統計分析を実行し得る。この統計分析は、コンピュータ実装されたメディアターゲティングシステム600の分析及び最適化機能630を介して実装される多様な統計的なモデルを用いて制御されうる。さらに、分析及び最適化機能630は、プラットフォーム620と関連付けてなされた取引と、プラットフォーム620と関連付けてなされていないPOSからの取引とを含むマルチテラバイトのデータウェアハウスを備えうる。分析及び最適化機能630はまた、途中の修正(mid−flight corrections)を伴う履歴データを使用してキャンペーンのパフォーマンスの統計的な予測を行うこともできる。メディアデータ及び消費者購入データウェアハウス634は、超並列分析のための過去のメディア及び消費者購入データを含みうる。ウェアハウス634は、Hadoopウェアハウスとすることができる。
すべてのイベントがロイヤルティ識別及びデバイスによって記録されているので、使用データは、小売業者のPOSトランザクションに再度紐付けされうる。これらのログを使用して、メディア配信サービスプラットフォーム620の測定及び報告機能630は、例えば、小売業者、ブランド、及びアグリゲータ間のビジネス用語にデータをマッピングするカスタムレポートのようなレポートを生成し、関係するエンティティと共有することを可能とし得る。測定及び報告機能630を、自動化された方法で定量的な知見を配信する記録されたジャスパーレポート(canned Jasper reports)と共にデータマートに関係付けることもできる。
本発明の様々な実施形態に従って、ユーザレベルの頻度及びキャッピングは、メディアターゲティングシステム600の使用と共に実装され得る。ユーザレベルの頻度及びキャッピングは、適切な頻度のレベル及び適切な回数での、直接に割当られるオファーを伴う消費者のターゲティングを可能とし得る。メディア配信サービスプラットフォーム620は、発行又は引換えの制限が設定されたインスタントオファーを可能とする単一のリアルタイムカウンター624を実装し得る。この機能は、特定の期間中に特定のユーザに対して利用可能となる直接に割り当てられるオファーを決定するときに、ユーザレベルの露出(exposure)を考慮に入れることができる。ユーザレベルの頻度及びキャッピングの機能は、頻度及びキャッピングと呼ばれる2つの基本的な機能ブロックによって構成され得る。頻度ブロックは、ユーザ購入履歴、セグメンテーション等を分析し、ユーザが最後に特定のオファーのターゲットとされた時点を判定し得る。従って、そのオファー、メッセージ、広告等が再び消費者に対して示された後の経過期間が、キャンペーンビジネスルールに従って特定され得る。例えば、ユーザは、頻度分析に基づいて頻繁に広告のターゲットとされ、但し、3週間毎を超えないようにされ得る。
キャッピングブロックは、キャンペーンビジネスルールによる定義に応じて、消費者がオファーを見た回数及び同じオファーが消費者に対して示された合計回数を判定し得る。例えば、1週間を超えなければ、消費者は広告のターゲットとされ得る。従って、頻度及びキャッピングは共に、オファー、メッセージ及び広告に対するユーザレベルの露出を特定し、この結果、ユーザの要求が判定され得る。ユーザは、その後、頻度及びキャッピング分析に基づいてターゲットとされ得る。直接割当オファーは、そのオファーに対して許可されたユーザレベルの頻度パラメータの範囲内であるユーザに対してのみ表示される。直接割当オファーは、そのオファーに対するユーザレベルの発行キャップを超えているユーザに対しては表示されない。ウェブプレビューは、ユーザがターゲットとされたものを正確に示し、ウェブプレビューを介したオファーの参照は、発行キャッピングの頻度制限の目的のためには発行としてカウントされない。追加のユーザは、既存のターゲットとされたユーザの頻度及び発行のトラッキングに否定的な影響を与えることなく、オファーのための直接割当リストに追加され得る。ユーザは、直接に割り当てられるオファー/ユーザペアリングのリストから消去され得る。
一実施形態において、メディア配信サービスプラットフォーム620の請求及び決済機能622は、タッチポイント、チェーン、店舗等による詳細の発行記録を提供する。請求及び決済機能622は、オンラインデジタルから小売業者システムのクーポンへのクーポンマッピング管理を提供し、これにより、電子決済(e−clearing)を可能とする。
一実施形態において、メディアターゲティングシステム600は、消費者が、FACEBOOK、TWITTER等のソーシャルネットワーキングツールを介して繋がっている「フレンド」に対してオファーを伝え、転送することを可能とする。この処理は、モバイルクーポンシェアリングとして知られる。メディアターゲティングシステム604は、競合管理システム602、メディア調整システム604、スキャン−アンド−バッグ機能1000、特性定義(trait definition)、トラッキングされるゾーン(tracked zone)等の一つ又はこれらの組合せを用いてモバイルデバイス上で消費者に対してプロモーションを配信し得る。或いは、スキャン−アンド−バッグ機能1000を、メディアターゲティングシステム600なしで、オファーを配信するために用いることができる。メディアターゲティングシステム600及びスキャン−アンド−バッグ機能1000の両方は、生じている活動及び消費者に対してターゲットとされたオファーのための重要なトラッキング識別として、消費者のロイヤルティカードを使用することができる。この開示は、どのように消費者が、(a)共有可能なオファーを彼らのソーシャルネットワーキングのウォールに投稿し、(b)友人が自身の使用のためにオファーを「つかむ(grab)」ことができるようにする、かを提供する。
メディアターゲティングシステム600を用いて、オファーは以下に従って生成され得る。(1)ロイヤルティカード及び/又は行動特性に対するターゲティング、及び、(2)クーポン価値、適用可能な製品、グラフィックス等のオファー属性の定義。モバイルクーポンシェアリングでは、新たな「共有可能(Shareable)」属性が相互に追加され得る。
モバイルクーポンシェアリングを可能とするために、消費者が、ソーシャルネットワーキングサイトと共に、スキャン−アンド−バッグ機能1000、又はメディアターゲティングシステム600へ登録することを必要とするようにしても良い。消費者が、スキャン−アンド−バッグ機能1000、又はメディアターゲティングシステム600に関連する何れかのチャネルを介してオファーを見たときに、「共有可能(Shareable)」属性が真であり、消費者がソーシャルネットワーキングサイトと共にスキャン−アンド−バッグ機能1000又はメディアターゲティングシステム600へ登録されている場合、そのオファーと関連付けて共有(Share)ボタンを表示するようにしても良い。消費者が共有ボタンを押すと、オファーは、そのオファー、オファーを共有した人、オファーを引換えできる小売業者等を一意に識別する少なくとも一つのリンクと共に、彼らのソーシャルネットワークウォールに投稿され得る。オファーの共有は、暗号化の手法を用いて実行され得る。メディアターゲティングシステム600は、このイベントを記録し得る。FACEBOOKのようなサイト上で、消費者の全ての友人がこの投稿を見ることが可能であり、ウェブ及びモバイルデバイスを含むあらゆるデバイス上でこのリンクにアクセスすることができる。
友人がリンクをクリックすると、登録用のウェブサイトに到達し、システムが正しい友人及び彼らの小売業者のロイヤルティIDを認識する。友人は、彼らの小売業者のロイヤルティIDを記憶するために、デバイス毎に1度登録するのみで良い。1度登録されると、友人がリンクをクリックしたので、メディアターゲティングシステム600又はスキャン−アンド−バッグ機能1000は、友人のロイヤルティカードにおいてこのオファーをターゲットとし得る。友人がメディアターゲティングシステム600によってターゲットとされた何れかの小売業者のタッチポイントを使用すると、彼らはこのオファーによってターゲットとされ、それを引換えられる。何人もの消費者の友人が、同一の方法でオファーを取得することができる。
一実施形態において、メディアターゲティングシステム600は、第1の消費者が、バンプ(bump)アプリケーションを用いることによって他のモバイルデバイスに対してオファーを伝え、転送することを可能とする。バンプアプリケーションは、第1の消費者及び第2の消費者のような2つのモバイルデバイスユーザが、第1のモバイルデバイス及び第2のモバイルデバイスのような彼らのモバイルデバイスをぶつかり合わせ、オファー、並びに、連絡先情報及び写真等のような他の情報を、モバイルデバイス間で交換することを可能とし得る。例えば、消費者は、彼らのモバイルデバイスを他の消費者のモバイルデバイスにバンピング(bumping)することによって、オファーを共有し得る。2人の消費者が彼らのモバイルデバイスをバンプする(ぶつける)と、別々のインターネットサーバを介してデータが自動的に他のユーザに送られ、このことは、アプリケーションを用いる2つのモバイルデバイスが相互にバンプするときを検出できるようにし得る。この処理は、モバイルオファーバンプリングとして知られる。
本明細書で述べたように、メディアターゲティングシステム600は、競合管理システム602、メディア調整システム604、及び、スキャン−アンド−バッグ機能1000の一つ又はこれらの組合せを用いてモバイルデバイス上で第1の消費者に対してオファーを配信し得る。メディアターゲティングシステム600は、上述したように、メディアターゲティングシステム600に関連付けられたアプリケーションにおいて第1の消費者に対してオファーを提示することもできる。オファーは、第1の消費者のターゲティング行動特性等によって、メディアターゲティングシステム600によって第1の消費者に対してターゲットとされ得る。行動特性は、購入された製品、購入価格等を含み得る。メディアターゲティングシステム600を用いて、オファーは以下に従って生成され得る。(1)ロイヤルティカード及び/又は第1の消費者の行動特性に対するターゲティング、及び、(2)クーポン価値、適用可能な製品、グラフィックス等のオファー属性の定義。モバイルオファーバンプリングでは、新たな「共有可能(Shareable)」属性が相互に追加され得る。或いは、スキャン−アンド−バッグ機能1000を、メディアターゲティングシステム600なしで、オファーを配信するために用い得る。
バンプアプリケーションは、第1の消費者が、第2の消費者に対してオファーを転送するために、第2の消費者の第2のモバイルデバイスに第1のモバイルデバイスをバンプすることを可能とし得る。
メディアターゲティングシステム600及びスキャン−アンド−バッグ機能1000の両方は、消費者に対してターゲットとされたオファーのための重要なトラッキング識別として、消費者のロイヤルティカードを使用することができる。
第1の消費者は、スキャン−アンド−バッグ機能1000又はメディアターゲティングシステム600に関連付けられたチャネルの何れかを介してオファーを受け得る。共有可能属性がオファーに対して適用可能であり、モバイルオファーバンピング機能が第2のモバイルデバイス上で作動されている場合には、Bumpアイコンがオファーと関連付けられて表示され得る。使用において、第1の消費者は、第1のモバイルデバイスを、第2の消費者の第2のモバイルデバイスにバンプし得る。バンプされるモバイルデバイスが、それぞれのモバイルデバイス上でモバイルオファーバンピング機能を作動させることを必要とするのは、当業者にとって明白である。一旦、第1の及び第2のモバイルデバイスがバンプされると、第1の消費者は、バンピングによって共有されたオファーに関する確認メッセージを受領し得る。
第1の消費者がBumpアイコンを押すと、オファーが第2の消費者と共有され得る。第2の消費者は、メディア配信サービスプラットフォーム620に記憶されたデジタルオファーウォレット628内に、受領したオファーを記憶し得る。記憶している間に、第2の消費者は、第2の消費者のロイヤルティカードを受領したオファーに関連付けし得る。典型的な実施形態において、受領されたオファーに関する情報もまた記憶され得る。この情報は、オファーの識別、誰がオファーを共有したか、どの小売業者でオファーを引換え得るか、等の少なくとも1つを含み得る。更に、オファーのバンピングは、暗号化の手法を用いて実行され得る。メディアターゲティングシステム600は、消費者間のオファーバンピングのイベントを記録することもできる。
更に、第2の消費者は、デジタルオファーウォレット628内に記憶された共有可能なオファーを引き換え得る。第2の消費者が、メディアターゲティングシステム600によってターゲットとされた何れかの小売業者のタッチポイントにおいてロイヤルティカードを使用すると、第2の消費者は、記憶されたオファーによってターゲットとされ得る。従って、記憶されたオファーは、第2の消費者が小売業者のタッチポイントにおいてロイヤルティカードを使用したときに、引き換えられ得る。更に、何人もの消費者の友人は、同じ方法で、又は、ここに記載される他の共有方法を介して、バンプされたオファーを取得し得る。
一実施形態において、メディアターゲティングシステム600は、店舗内の消費者をトラッキングすることができ、特にゾーントラッキングを行うことができ、店舗は、消費者をトラッキングし、店舗内の彼らの場所に基づいて消費者に対するオファーを配信できるようになる。ゾーントラッキングは、消費者のトリガーが存在する場合、並びに、存在しない場合の両方において、メディアターゲティングを可能とするために、「店舗の地理(store geography)」のコンセプトを用いる。本発明の実施形態において、ゾーントラッキングシステム及び方法は、店舗内の消費者に関連付けられた少なくとも1つの電子デバイスの物理的な位置に基づいて、店舗内の少なくとも1つの電子デバイスに対するメディアのターゲティングを可能とし得る。店舗内の消費者の現在位置及び消費者に近接する商品をトラッキングすることによって、本発明のゾーントラッキングシステム及び方法は、消費者の買い物体験中の各所定時において、消費者に対して提示する最適なメディアを正確に判定し得る。このことは、消費者が店舗を訪問中に触れる関係するメディアの数を増加させる。
本発明の実施形態において、ゾーントラッキングシステムは、802.11ベースの無線デバイスをトラッキングするために開発されたフィンガープリンティングアルゴリズムを活用する。802.11ベースの無線ネットワークは、店舗内の消費者の位置をトラッキングするために用いられ得る。他のポジショニングシステムと異なり、ゾーントラッキングシステム及び方法は、消費者及び消費者に関連付けられた電子デバイスが現在位置する店舗内の一般的なエリア(ゾーンとしても言及され、以下に詳述する)を特定するために、802.11無線ネットワークを用い得る。より具体的には、消費者は電子デバイスを用いながら店舗内を動き回り、(本発明の実施形態に従う)ゾーントラッキングシステム及び方法は、消費者の位置をトラッキングし得る。消費者の電子デバイスの位置を特定するときに、本発明のゾーントラッキングシステム及び方法は、現在の及び/又は予測される店舗内の電子デバイスの位置に基づいて、消費者の電子デバイスに対してオファー及び広告を配信し得る。Wi−Fi又は802.11ネットワークに関して本発明の実施形態を説明するときに、RFID、Bluetooth、又はセルラータイプのシステムもまた、位置を判定し関連するものを配信するために用いられ得ることは理解される。
本発明の実施形態において、ゾーントラッキングシステム及び方法は、RFフィンガープリンティングと呼ばれることがある、802.11無線ネットワークを用いことによる、より洗練されたWi−Fi位置トラッキングのカテゴリを実装し得る。RFフィンガープリンティングは、特定の環境における無線信号の挙動パターンのサンプリング及び記録に基づくものである。RF信号の強度及び距離の関係は、環境によって影響を受けることがあり、この環境には、位置のジオメトリー、物体(objects)、人の往来、マイナー(minors)、窓、気象条件、アクセスポイントの配置、無線装置の製造者及びモデル、更に時刻を含むが、これらに限定されない。RFフィンガープリンティングは、無線ネットワーク上の情報の配信における減衰及びマルチパスの問題を生じ得る無線信号のこれらの環境の影響を考慮することによって、位置トラッキングの正確性を向上させるインテリジェントアルゴリズムを用い得る。
本発明の実施形態において、図7は、ゾーントラッキングシステム700を示す。ゾーントラッキングシステム700を利用する典型的な店舗は、いくつかのゾーン、概して、左ゾーン702、中間ゾーン704、及び右ゾーン708に分割され得る。ゾーンは、店舗内の隣接する通路のグループであってもよい。ゾーンの大きさは、店舗の大きさ、アクセスポイント(無線通信デバイスの無線ネットワークへの接続を可能にするデバイス)の配置に依存して変化し、(以下詳述するように)ゾーン内の信号強度情報が提供されることは理解される。アクセスポイント(710、712、714、および718)は、店舗の少なくともコーナーに配置され、ゾーン(702,704、および708)にまたがっていてもよい。また、アクセスポイント(710、712、714、及び718)は、買い物に訪れている間に通路722を上下に移動する電子デバイス720の信号強度を監視するために、店舗全体に配置され得る。本発明の実施形態において、ゾーントラッキングシステム及び方法は、少なくとも1つのアクセスポイントを利用するが、ゾーントラッキングシステム700は、店舗が必要とするだけの多くのアクセスポイントを収容しうることは理解される。
本発明の実施形態において、少なくとも1つの位置トラッキングサーバ724を、ゾーントラッキングシステムおよび方法において利用することができる。位置トラッキングサーバ724は、店舗内の消費者によって利用される電子デバイス720と通信可能なソフトウェア728を含み得る。ソフトウェア728は、定期的に店舗の周りを移動する電子デバイス720によって発せられる802.11の信号をリッスンする。位置トラッキングサーバ724は、店舗内の異なる位置に関連付けられた信号強度情報を収集することができるデータベース730を含みうる。このデータベースは、店舗の各ゾーン(702、704、及び708)のRFフィンガープリントを作成し、各アクセスポイントが信号強度の観点から店舗内のエリアをどのように見るかを記録しうる。このデータは、店舗内の電子デバイス720に関連付けられた消費者へのオファー及び広告をより正確に即時に配信することを確保するために後に利用されうる。
位置トラッキングサーバ728はまた、サーバソフトウェア732を含むことができる。サーバソフトウェア732は、電子デバイス720から収集された信号データを、収集された信号データに関連するゾーン(702、704、及び708)の識別に変換しうる。各電子デバイス720は、位置トラッキングサーバ724に信号強度データを報告することができ、サーバソフトウェア732は、その後、継続的にこのデータをゾーンの位置の識別に変換することができる。好適な実施形態において、この変換は10秒毎に実行され得る。したがって、位置トラッキングサーバ724は、例えば、各電子デバイス間でアンテナ特性の相違があり、また、一日のうち異なる時間または一週間のうち異なる日において測定された店舗内の無線信号に相違があるような、環境と電子デバイス720との間の相違を考慮し得る。
店舗は、店舗内の商品の位置を特定できるようにする地図(しばしばプラノグラム(planogram)と呼ばれる)を備え得る。プラノグラムは、通路番号、棚番号、通路のセクション、製品の説明、商品のバーコードの情報を含むが、これらの情報に限定されない。このデータは、製品のベンダーに棚のスペースを割り当てるために店舗によって使用され得る。典型的なプラノグラムデータファイルは、店によって運搬される統一商品コード(UPCs)の60−70%のリストを含み得る。位置トラッキングサーバ724は、店舗のプラノグラムを含むデータベース734を含み得る。プラノグラムデータベース738は、店舗内の各商品のUPC及び商品に対応する通路番号に関する情報を少なくとも保持し得る。このプラノグラムデータに基づいて、消費者がUPCをスキャンすると、ゾーントラッキングシステム700は、通路722を、消費者がスキャンした商品と共に消費者が買い物を行っている場所として特定する。
店舗内の特定の無線環境の「フィンガープリント」は、「セットアップ」段階中に携帯型のスペクトル解析装置を用いて物理的に歩き回ることによって演算される。ゾーントラッキングシステム700が、「セットアップ」段階中に「学習(learning)」モードであるときには、商品がスキャンされ、その説明及び信号強度が位置トラッキングサーバ724に送信され得る。「セットアップ」段階で収集されたデータは、ゾーントラッキングシステムが店舗内の消費者に関連付けられた電子デバイスを特定できるように、リアルタイムの環境における偏差(deviation)と後に比較され得る。このように、信号強度及び製品情報を含む収集されたデータは、特定の商品を含む特定のゾーン(702、704及び708)に関連付けられたオファーを特定するために(後の使用のために)、位置トラッキングサーバ724上の各データベース730及び734に記憶される。より多くのデータが収集されると、ゾーントラッキングシステム700は、より一層ゾーン及び製品の位置を学習し、店舗内で買い物を行う消費者に対する広告及びオファーの配信をより正確に提供する。
本発明の実施形態において、RFフィンガープリンティングベースのゾーントラッキングシステムの設置は、次の2つの段階に分割され得る。(1)フィンガープリンティング段階、及び(2)実施(operating)段階。フィンガープリンティング段階の間、データは、電子デバイス720と共に店舗を歩き回ることによって蓄積される。電子デバイス720は、多数のアクセスポイント(710、712、714及び718)からの信号強度データをサンプリングし収集する。一例では、1つのデータの読み取りが、各ゾーン(702、704、及び708)から行われる。各アクセスポイントにおいて、電子デバイス720は、電子デバイス720の位置、及び、各アクセスポイントに関連付けられたMACアドレスと共にアクセスポイントに関する信号強度を記録する。従って、データの読み取りは、各ゾーン(702、704、及び708)内の各アクセスポイント(710、712、714、及び718)における信号強度を示し得る。各アクセスポイントに関する信号強度は、典型的には、データの読み取りを記録する位置トラッキングサーバ724からの距離によって低下する。しかしながら、距離による低下は必ずしも線形ではないことは理解される。
初期の店舗のセットアップの間、(店舗のプラノグラムデータベース734から展開される)通路状況がゾーン(702、704及び708)を生成するために用いられ得る。各ゾーンは、店舗内の異なる部分に位置するアクセスポイント(710、712、714及び718)間の信号強度の変動を区別するのに十分に大きい店舗内のエリアを表す。従って、隣接する二つのゾーン間に、アクセスポイントに関連付けられた信号強度の顕著な相違が存在し得る。アクセスポイントは、店舗全体の平方フィート数をカバーするように、店舗全体に一様に配置され得る。アクセスポイントは、一般に、電子デバイス720が、いつでも少なくとも3つのアクセスポイントを「見る(see)」ことができるような方法で配置される。例えば、店舗の5000平方フィート毎に1つのアクセスポイントが存在するようにされる。店舗の大きさ及び配置されているアクセスポイントの数に依存して、店舗に関係するゾーンはより小さなサイズとされる。例えば、65000平方フィートの店舗は、3−12の異なるゾーンに分割され得る。
実施段階において、消費者は、フィンガープリンティング段階で既にフィンガープリントされている電子デバイス720と共に店舗内を歩き回る。消費者は、商品をスキャンするために電子デバイス720を使用し得る。消費者が店舗内の通路722を歩き回る間、消費者に関連付けられた電子デバイス720は、全てのアクセスポイント(10、712、714及び718)からの、及び、位置トラッキングサーバ724への、信号強度の定期的な測定を行う。位置トラッキングサーバ724は、店舗内の電子デバイス720の位置を予測するために、ポジショニングアルゴリズム(positioning algorithm)及びフィンガープリンティング段階で構築されたフィンガープリンティングデータベース730を使用し得る。電子デバイス720の現在位置に関連付けられたゾーン(702、704及び708)は、フィンガープリントデータベース730及び電子デバイス720によって記録される現在の信号強度から得ることもできる。従って、電子デバイス720は、電子デバイス720の現在のゾーン位置を伝達するために、信号強度データを位置トラッキングサーバ724に送信し得る。
電子デバイス720に近接するアクセスポイントのそれぞれから報告される信号強度を用いて、位置トラッキングサーバ724は、電子デバイス720によって記録されたデータを、フィンガープリンティングデータベース730に含まれる以前に報告された電子デバイス720に対するフィンガープリントデータと比較する。ポジショニングアルゴリズムは、その後、電子デバイス720の現在位置(ゾーン)の最適合値を見つけて特定するために電子デバイス720によって送信される各データポイントを評価し得る。電子デバイス720は、検知された信号強度位置ベクトルと様々なフィンガープリントされたサンプルポイントの位置ベクトルとの間の最小統計信号距離(minimum statistical signal distance)を決定するためにユークリッド決定論的アルゴリズム(Euclidian deterministic algorithm)を用いることができる。しかしながら、他の類似のアルゴリズムも、本発明の目的から逸脱することなく用いられ得る。検知された位置ベクトルとの間の最小統計信号距離を有するサンプルポイントは、電子デバイス720の現在位置の最も確からしい予測として考慮されうる。本発明の実施形態において、電子デバイス720のゾーン位置が一旦判定されると、ゾーントラッキングシステム700は、特定されたゾーン(702、704又は708)に対する関連するオファーを確認し、これらのオファーを消費者の電子デバイス720に対して配信し得る。
本発明の実施形態において、ゾーントラッキングシステム及び方法は、店舗内の所定のゾーンに配置されている商品を特定し、電子デバイスに対してオファーを送信するために用いられ得る。ゾーントラッキング方法の第1の実施形態において、図8に図示するように、電子デバイスが消費者によって作動され(ステップ802)、消費者が店舗内の選択された商品のUPCのスキャンを開始するために電子デバイスを用いる(ステップ804)。商品のUPCをスキャンすると、電子デバイスは、位置トラッキングサーバ724に商品のUPC情報を送る(ステップ808)。この実施形態では、電子デバイスは、スキャンされた商品における及び周辺の全てのアクセスポイントの信号強度を位置トラッキングサーバ724に送信することもでき、これにより、位置トラッキングサーバ724内に収容されたゾーン及び関連付けられた信号強度のデータベースに更に追加される。
位置トラッキングサーバ724は、UPC情報を確認する(ステップ810)。位置トラッキングサーバ724は、位置トラッキングサーバ724内に収容されたプラノグラムデータベースを用いて、商品のUPC情報に関連付けられた店舗内のゾーンを判定する(ステップ812)。位置トラッキングサーバ724は、位置トラッキングサーバ724内に記憶されたプラノグラムデータに基づいて、電子デバイスが位置する通路を特定する(ステップ814)。プラノグラムデータに基づいて、ゾーンは、フィンガープリントデータポイントを形成するために特定され、アクセスポイントの信号強度と組合され得る。このタイプのデータポイントの収集は、消費者が商品をスキャンする毎に実行され得ることは理解される。位置トラッキングサーバ724は、その後、ちょうどスキャンされたUPCに関連付けられた商品に関連し、又は、スキャンされた商品が位置するゾーン内の他の製品のためのオファーを、電子デバイスに送ることができる(ステップ818)。
ゾーントラッキング方法の他の実施形態において、図9に例示される本発明に従って、電子デバイスが消費者によって作動されるが(ステップ1402)、消費者は、作動時にスキャンを開始しない。この実施形態では、ゾーントラッキングシステムのために、信号強度情報(RFフィンガープリントと呼ばれることもある)を位置トラッキングサーバ724に対して継続的に送る(ステップ1404)。位置トラッキングサーバ724は、店舗内の最も適合するエリアを判定するために、電子デバイスによって送られる信号強度データに対応する統計アルゴリズムを用いることもできる(ステップ1408)。適合するエリアが判定された場合には、位置トラッキングサーバ724は、電子デバイスが現在位置するゾーンに関して予測し、このゾーンに関係するオファー(もし存在する場合)を配信する(ステップ1410)。適合するゾーンが入手できない場合には、位置トラッキングサーバ724は、依然として電子デバイスにオファーを配信し得るが、位置トラッキングサーバ724は、信号強度情報の送信時における店舗内の特定のゾーン内の電子デバイスの位置を特定することができないので、このオファーがゾーン特有のものである可能性は低い。
本発明の実施形態において、消費者が店舗への入店に応じて電子デバイスを解放(release)すると、消費者は、使用後1分以内にオファーを受けるかもしれない。このオファーは、店舗内の消費者の現在位置に関わらず、その消費者に対する最高ランクで予めターゲットとされた(pre−targeted)オファーであり得る。これは、電子デバイスの使用を消費者に即座に紹介し、店舗内で電子デバイスを用いることによる潜在的な金銭の節約(money−saving)の観点を説明するために行われる。
図10は、小売環境のためのスキャン−アンド−バッグ機能1000を例示する。スキャン−アンド−バッグ機能1000は、多数のクライアント又は(これらに限定されないが)Motorola MC−17xTM, Apple iPhone iOS 4.0.xTM等を含む異なるハードウェア/ソフトウェアの組合せを備える携帯型デバイス1002におけるアプリケーションとして実装され得る。スキャン−アンド−バッグ機能1000は、消費者に、小売店舗内の消費者によって購入される商品をスキャンする機能を提供し得る。消費者は、多様な商品又は製品の買い物の後で、販売時点管理(POS)1004又は製品の支払いのための通常の会計へと進み得る。一実施形態において、スキャン−アンド−バッグ機能1000は、消費者によって購入されスキャンされた製品の総額を直接にPOS1004に送り得る。例えば、消費者は、ショッピングモール内の複数の通路から買い物をし、携帯型デバイス1002を用いて製品をスキャンできる。消費者が、製品の値段を参照できるようにしても良いし、POS1004において支払い可能な総額をも参照できるようにしても良い。POS1004は、消費者による合計支払額を順に参照し、この結果、こうした取引における時間を節約する。一実施形態において、スキャン−アンド−バッグ機能1000は、スキャン−アンド−バッグ機能1000と通信可能に結合する送信機能を含み得る。更に、送信機能が、購入される製品の総額を小売店舗内の販売時点管理(POS)機能に送信できるようにしても良い。送信機能は、消費者によって購入された製品の総額をPOS1004に自動的に送信しても良い。代替的な実施形態において、購入される製品の総額は、消費者が送信機能のキーを押すことによって送信され得る。他の実施形態において、製品の総額は、POS1004におけるレジ係によって取り出され得る。一態様において、POS1004は、一般的なコンピュータを備えてもよ良いし、又は、Fujitsu, IBM, MICROS Systems, Panasonic, Radiant Systems, Sharp, Squirrel Systems等によって製造される特別な会計システムでも良い。これらは、本発明によって提供されるようなスキャン−アンド−バッグ機能1000を含み得る。
一実施形態において、スキャン−アンド−バッグ機能1000及び/又はメディア配信サービスプラットフォーム620は、消費者にオファーウォレット628又はeウォレットを提供し、これらは、消費者によって使用され得る複数の電子クーポンを表示し得る。一実施形態において、オファーウォレット628は、販売週においてロイヤルティカードに対するクラウド内のあらゆるタッチポイント上でのオファーの発行それぞれを記憶する。例えば、スキャン−アンド−バッグ機能1000は、携帯型デバイス1002内に記憶された複数の電子クーポン又はあらゆる他のデータリポジトリに対してアクセスし得る。その後、スキャン−アンド−バッグ機能1000は、消費者によってスキャンされた製品に関係する電子クーポンを提供し得る。
他の実施形態において、スキャン−アンド−バッグ機能1000は、その時に追加の関係するオファーを消費者に対して提示し得るかどうかを確認するために、メディアターゲティングシステム1008に対して通常の電話をかけることによって、メディアターゲティングシステム1008と通信し得る。上述の段落で説明したように、メディアターゲティングシステム1008は、本発明の様々な実施形態に従って、メディアを調整しメディアの競合を管理するように構成され得る。例えば、消費者はかみそりを購入してスキャンし、これに応じてスキャン−アンド−バッグ機能1000が、携帯型デバイス1002又は携帯型スキャナからこれに関する情報を受け取る。かみそりに関するリアルタイムの情報は、その後、スキャン−アンド−バッグ機能1000によってメディアターゲティングシステム1008へと送られる。メディアターゲティングシステム1008は、情報の受信に応じて、顧客がシェービングクリーム又は他の有用な商品の割引を受けられることを判定し、こうした割引は、スキャン−アンド−バッグ機能1000によって携帯型デバイス1002上で消費者に対して提供され得る。
一実施形態において、スキャン−アンド−バッグ機能1000は、例えばMC−17x client, Apple iPhone iOS 4.0. x client等の携帯型デバイス1002上で実装されるクライアントアプリケーション又はソフトウェア、及び、例えば、店舗内のアプリケーションサーバ(In−Store Application Server)又はPOS1004等のアプリケーションサーバを含み得る。一態様において、クライアントアプリケーションソフトウェアは、Motorola MC−17x, Apple iPhone等の携帯型デバイス1002上に実装され得る。他の態様において、アプリケーションサーバは、アプリケーションサーバ、会計の場所における一般的なコンピュータ、特別な会計用ハードウェア等であり得る。一実施形態において、クライアントアプリケーションは、関連する携帯型デバイス1002が、取引上の及びメディアの機能等の複数の機能のための店舗内のアプリケーションサーバと通信することを可能とする。
一実施形態において、メディア機能のような機能は、本発明によって説明されるようなアプリケーションサーバから小売業者のデータセンター又はクラウドに配置された(上述の段落で説明した)メディアターゲティングシステム1008のサーバへと転送され得る。
他の実施形態において、ローカルメディア機能(local media functionality)は、スキャン−アンド−バッグ機能1000によって提供され得る。一態様において、メディアターゲティングシステム1008から広告、オファー、割引等を受信するに従って及び受信するときに、スキャン−アンド−バッグ機能1000はこれらを表示することができる。例えば、スキャン−アンド−バッグ機能1000は、携帯型デバイス1002上で消費者によってスキャンされた製品に関する割引を消費者に対して提供し得るローカルメディア機能を提供することができる。
スキャン−アンド−バッグ機能1000は、以前に表示されたオファー、割引、広告等のローカルキャッチング機能(local caching functionality)もまた提供し得る。例えば、スキャン−アンド−バッグ機能1000は、Motorola MC−17xデバイスのローカルキャッシュ上でeウォレットを記憶することを可能とする。こうしたローカルキャッシュ内に記憶されるeウォレットは、後に容易に使用することができる。
実施形態において、スキャン−アンド−バッグ機能1000は、取引の完了時においてオファー、割引、広告等のPOS1004に対するプッシュ出力(pushing)を可能とし得る。例えば、消費者は、様々な製品の買い物に応じて支払いのためにPOS1004に進む。POS1004において、消費者は、購入される製品に対する様々な割引が提供され、この割引は、消費者が負う請求書に反映され得る。
一実施形態において、スキャン−アンド−バッグ機能1000は、メディアロジック(media logic)をメディアターゲティングシステム1008内に集中させることを可能とし得る。一態様において、クライアントアプリケーションの更新及び店舗内のアプリケーションサーバの更新は、メディアターゲティングシステム1008内に記憶されたメディアロジックを変更することを必要としない。更に、ターゲットとされたメディアのユーザレベルの持続性(user−level persistence)は、多数のチャネル/店舗をまたがって実現され得る。
本発明によって提供されるスキャン−アンド−バッグ機能1000は、携帯電話、携帯情報端末(personal digital assistant)又は他のモバイルデバイス等の消費者が所有するモバイルデバイス上に実装され得る。例えば、スキャン−アンド−バッグ機能1000によって提供されるクライアントアプリケーションは、消費者の携帯電話内に実装され得る。このことは、消費者に対して、利用可能な又は最新の広告、オファー、割引等に関する自動的な更新を提供し得る。特定の実施形態では、スキャン−アンド−バッグ機能1000は、本明細書において更に説明するように、モバイルショッピング及び支払アプリケーションとされ得る。
この開示によって提供されるスキャン−アンド−バッグ機能1000は、消費者の携帯電話又は他のモバイルデバイス上に直接に広告を提供することによって、小売業者が膨大な数の消費者と接触することを可能とする。消費者に対してスキャン−アンド−バッグ機能を提供する小売業者は、本発明によって提供されるソリューションを使用することによって、その使用を拡張しうる。本発明は、買い物の計画(trip planning)及びオン−ザ−ゴー活動(on−the−go activities)をアドレッサブルメディアエコシステム(addressable media ecosystem)にもたらすことによって、小売業者によって提供されるメディア配信の機会を増大することもできる。
本開示によって説明されるように、消費者のモバイルデバイス上に実装されるスキャン−アンド−バッグ機能1000は、従来のスキャン−アンド−バッグデバイスによって提供されるスキャン−アンド−バッグの特徴に対して追加の機能性を提供し得る。スキャン−アンド−バッグ機能1000は、消費者のモバイルデバイス内にインストールされ得る。一実施形態において、モバイルデバイス内にインストールされるスキャン−アンド−バッグ機能は、固有のID又はロイヤルティカード番号等の番号を用いることによって単一の消費者に対して登録され、消費者のモバイルデバイスがその消費者に対する固有のデバイスとして動作する。
一実施形態では、携帯型デバイス1002は、消費者によって所有される携帯電話であり得る。消費者は、携帯電話1002上で様々な商品の価格をスキャンして表示し、カートの合計に追加し、及び、携帯電話1002上で合計額を見ることができる。買い物が完了した後、携帯電話1002は、購入された商品に関する詳細情報をPOS1004に対してプッシュ出力し又は送信できるようにされ得る。購入された商品に関する詳細情報は、携帯電話のキーを押すことにより、エンドオブオーダバーコード(end−of−order barcode)をスキャンすることにより、又は何らかの他の指示により、携帯電話1002からPOS1004に対して送信され得る。
一実施形態において、スキャン−アンド−バッグ機能1000によって利用可能とされるモバイルデバイスは、商品の買い物又はスキャニングの間、オファーを受信し得る。消費者は、複数の電子クーポンを含むオファーウォレットを見ることができ、会計時に関係するオファーをPOS1004に対してプッシュ出力し又は送ることができる。例えば、消費者は携帯電話を用いることによって商品をスキャンし、オファーを提供される。消費者が同じ商品を購入する場合には、関連するオファーがPOS1004に対して送信され、オファー又は割引が支払請求書上で実現される。
一実施形態において、本発明によって利用可能となるモバイルデバイスは、消費者に対する固有のインタフェースを提供し得る。一態様において、モバイルデバイスは、スキャン−アンド−バッグが可能であり、消費者が小売店舗内にいる間に利用可能な様々なオファーを見るためのインタフェースを提供することができる。他の態様において、モバイルデバイスは、消費者が店舗外にいる間に利用可能な様々なオファーを見るためのインタフェースを提供することができる。
一実施形態において、本発明によって利用可能となるモバイルデバイスは、店舗に特有のWi−Fi接続を利用することができ、特定の店舗を認識することができる。こうしたデバイスは、消費者が訪れる様々な店舗を区別することができ、特定の店舗に関係するオファー、割引等を提供することができる。
一実施形態において、スキャン−アンド−バッグ機能1000は、メディアターゲティングシステム1008と通信することができる。スキャン−アンド−バッグ機能1000は、各リクエストのための関係する情報を順に提供するメディアターゲティングシステム1008に対してメディアリクエストを送信することを可能とする。メディアターゲティングシステム1008は、消費者、スキャンされた商品等に関する情報を携帯型デバイス1002に対して送る。一態様において、ユーザID、スキャンされたUPC、店舗ID等に関する情報のような関係するメディア情報は、メディアターゲティングシステム1008によって携帯型デバイス1002に対して送信され得る。携帯型デバイス1002は、メディアターゲティングシステム1008から受信したメディア情報を即座に消費者に対して表示し得る。他の実施形態において、メディアターゲティングシステム1008は、アクセスポイントの三角測量(triangulation)によって特定される無線ゾーンに関する情報を、本開示によって提供されるスキャン−アンド−バッグ機能1000によって利用可能となる携帯型デバイス1002に対して送信することができる。
いくつかのイベントが、ある時点で消費者に対して配信される関係する広告又はオファーが存在するかどうかを判定するために、ゾーントラッキングシステムを起動し得る。図11を参照し、消費者に関連付けられた電子デバイスのゾーントラッキングの様々な方法が例示される。一実施形態において、ステップ1102では、初期のオファーが消費者の電子デバイスに対して表示される。ステップ1104では、消費者はバーコードをスキャンするために彼らの電子デバイスを使用する。ステップ1108において、このスキャニングは、スキャンされた商品に基づくこの消費者への広告又はオファーを検索するためにゾーントラッキングシステムを起動する。同様に、ゾーントラッキングシステムは、消費者が商品をスキャンしている店舗内の消費者の場所を特定し、また、このゾーンに関係する広告又はオファーを配信する。従って、ステップ1110では、ゾーントラッキングシステムは、スキャンされた商品又はスキャンされた商品の場所に適合するオファーを配信する。
他の実施形態において、予め定められた期間スキャンイベントが存在していないときに、ゾーントラッキングシステムによる検索を起動する電子デバイスに関連付けられた設定が存在し得る。ステップ1112では、電子デバイスは予め定められた期間アイドル状態のままとなる。或いは、ステップ1114において図示するように、消費者は、店舗内の一つの場所から他の場所に移動し、この消費者の電子デバイスは、いくつかのアクセスポイントからの信号強度を位置トラッキングサーバに報告する。ステップ1118において、信号強度データ及び/又は電子デバイス上の予め定められた設定に基づいて、ゾーントラッキングシステムの一部を構成する位置トラッキングサーバは、電子デバイスの現在位置を判定する。その後、ステップ1120において、システムは電子デバイスの現在位置に基づくオファーを配信し得る。従って、例え消費者が何れの商品もスキャンしていないときであっても、消費者の位置は位置トラッキングサーバに対して報告され得る。こうしたトラッキングは、消費者がオファーが有効である通路を通過したときの特定のオファーのターゲティング(具体的には、消費者がソフトドリンクの通路を通過するときのCokeのオファーのターゲティング)を可能とする。このように、本発明の実施形態に従うゾーントラッキングシステム及び方法は、ゾーントラッキングを可能とする店舗内での電子デバイスを使用する消費者による(スキャニングのような)手動の動作を必ずしも必要としない。したがって、本発明の実施形態に従うゾーントラッキングシステム及び方法は、消費者が、店舗内での位置、並びに、消費者の取引履歴及び、店舗及び/又はCPG企業から利用可能なオファーインベントリ(offer inventory)に基づくオファーを受け取ることを可能とする。
本開示によって異なるタイプのオファーが考慮され得ることは理解される。予めターゲットとされたオファーは、購入履歴に基づいてターゲットとされる1:1オファーでも良い。更に、リアルタイムのメディアは、店舗内での買い物行動(位置、スキャンしたアイテム等)に基づいてターゲットとされたオファー又は販売促進のメッセージでも良い。様々な基準を用いて、広告又はオファーが消費者の電子デバイスに対して配信され得ることもまた理解される。例えば、本発明の一部の実施形態においては、広告又はオファーは、消費者の取引履歴の分析に基づく特定の時間枠に配信される。また、オファー又は広告が、現在の店舗への訪問の間に消費者の電子デバイスに対して配信された以前のオファーの分析に基づいて配信されるようにしても良い。
図12を参照し、ステップ1202において示されるように、消費者の電子デバイスに関連付けられたイベントが生じたときに(具体的には、スキャニング、アイドリング、又は他の動作)、ゾーントラッキングシステムは、予めターゲットとされたオファーが、スキャンされた商品又は店舗内の電子デバイスの現在位置にとって利用可能であるかどうかを判定する。ステップ1204において、予めターゲットとされたオファーが存在する場合、そのオファーは、消費者の電子デバイスに対して配信される。予めターゲットとされたオファーが存在しない場合、ステップ1208において、システムはその後、電子デバイスが存在するゾーンに対して以前に参照されていない予めターゲットとされたオファーが存在するかどうかを判定する。ステップ1210において、こうしたオファーが存在する場合には、そのゾーンに対する最高ランクの以前に参照されていない予めターゲットとされたオファーが消費者の電子デバイスに対して配信される。更に、こうしたオファーが存在しない場合、ステップ1212では、システムはスキャンされた商品に関連付けられたリアルタイムのメディアが存在するかどうかを決定する。リアルタイムのメディアが存在する場合、ステップ1214において消費者の電子デバイスに配信される。
しかしながら、リアルタイムのメディアが存在しない場合、ステップ1218において、システムは、電子デバイスが現在位置するゾーンに関連付けられた以前に参照されているメディアがあるかどうかを評価する。そのメディアが存在する場合、ステップ1220において消費者の電子デバイスに配信される。それ以外の場合、ステップ1222において、システムは、消費者の電子デバイスに何れかの新しいメディアが配信されてから所定の時間(具体的には、5分)が経過しているかどうかを判定する。所定の時間が経過している場合、ステップ1224において最も高いランクの未参照のオファーが消費者の電子デバイスに配信され、それ以外の場合、ステップ1228において、消費者の電子デバイスに対して何れのオファーも配信されない。
実施形態では、オファーは、店舗周辺の消費者の電子デバイスの動作に基づいて送信され得る。例えば、オファーは、消費者がゾーンに入ろうとする前に、消費者がゾーンに入ったときに及び/または消費者がゾーン内で商品をスキャンした後に、送信される。本発明の実施形態に従うゾーントラッキングシステム及び方法はまた、消費者の電子デバイスが配置されるゾーンの予測及びゾーンのトラッキングに基づくオファーの配信を可能とし得る。さらに、ゾーントラッキングシステム及び方法は、店舗内の消費者の移動方向を予測し、消費者が移動しているゾーンを(具体的には、スキャンした最後の4つの商品に基づいて)特定し得る。
さらに、消費者に配信されるオファーは、電子デバイスを使用してスキャンされた商品と同じまたは異なるカテゴリーとされ得る。例えば、消費者がシリアル製品を選択した時に、消費者はシリアル製品をスキャンして、アップグレード製品または関連商品のようなアップセルのオファー(upsell offer)を受信する。さらに、ブランドオーナーは、消費者に新製品を紹介したいことがある。一例として、消費者は、パスタソースをスキャンし、パスタのオファーを獲得することができる。
実施形態では、店舗の周囲における何度かの買い物にわたり電子デバイスによって同じ場所で測定された信号強度は、マルチパス及び他の現象が原因で常に静的であるとは限らない。経時的に生じ得る信号強度の変動のために、多くのサンプルデータが店舗内の各位置について記録されうる。典型的なデータセットは、一日の様々な時間にわたって、ゾーン毎に20〜25のデータポイントを含みうる。各電子デバイスによって測定された信号強度は、電子デバイス及び実装されている無線装置の製造者及びモデルに依存して変化しうる。実施形態において、店舗内で使用されている各電子デバイスのデータポイントを収集し、ゾーントラッキングシステムによって後に使用するためにデータベース内にこれらのデータポイントを保持することが好ましい。さらに、例えばアクセスポイントの移動または置き換えによって、または棚やテーブルなどの物の追加または除去によって環境が変化する場合はいつでも、フィンガープリントデータは陳腐化し(become obsolete)、経時的な店舗内のゾーンの正確なトラッキングを確保するために再収集されることが好ましい。店舗レイアウトが変更され及び/又は新たな電子デバイスがシステムに導入される場合、この点は特に重要となり得る。
実施形態では、ゾーントラッキングシステムおよび方法で利用されるRFフィンガープリントデータベースは、RFフィンガープリントの座標を矛盾なく配置(map)するために長時間を必要とし得る。さらに、ゾーントラッキングの一貫性を確保するためにデータの閾値を収集する必要があるから、RFフィンガープリントデータベースは、これらの座標を店舗内のゾーンに対してリンクさせる。しかしながら、一旦十分なデータがあれば、ゾーントラッキングシステムは、店舗内の電子デバイスの位置を連続的に予測し、正しいオファーを配信し得る。
本発明の実施形態は、ゾーントラッキング信号強度マップを改善するために、小売業者が提供するプラノグラムおよび消費者スキャンデータの組合せを利用するゾーントラッキング自己修復機能を提供する。消費者スキャンデータ及びスキャン時の信号を利用して、システムは、信号強度マップ、並びに、UPC対ゾーンマッピングを更新する。UPC対ゾーン信号強度データを取り込むために、電子デバイスは、アクセスポイントの信号強度を位置トラッキングサーバに報告する。位置トラッキングサーバは、特定の電子デバイスの日付/時間とともに最後の信号強度を記録する。その後、消費者は商品をスキャンし、電子デバイスは、消費者スキャンデータのUPCと共に最後の信号強度データを保管(archive)する。
ゾーントラッキングシステム及び方法は、電子デバイスが特定の場所に入ってからわずか5秒程度で、電子デバイスをトラッキングして店舗のゾーン内に特定することを可能とする。ゾーントラッキングシステム及び方法は、既に所定の店舗内に配置されている電子デバイスに対してハードウェアまたはオペレーティングシステムの変更を要求しない。さらに、ゾーントラッキングシステム及び方法の実装は、既存の小売店のマーチャンダイジングスペースに影響を与えず、例えば無線または有線ネットワーク及び照明等の店舗の既存のインフラストラクチャを干渉しない。一実施形態において、本発明に従って使用される電子デバイスは、Symbol Technologies社製MCI 7とされ得る。
ゾーントラッキングシステム及び方法は、店舗内の広告及びオファーの表示を起動するための、追加の固有のターゲットを提供し得る。店舗は、好ましくは、より関連性の高いときに消費者にオファーを配信し、こうしたオファーの引換えを推進する。ゾーントラッキングシステムおよび方法は、好ましくは、電子デバイスが、消費者によって始動されたイベント(スキャンまたはボタンの押下)に加えて、消費者の店舗内での動作に基づいて消費者に対する広告の配信を起動することを可能とする。ゾーントラッキングシステムにより消費者は金銭の節約だけでなく時間の節約ができるので、消費者は、ゾーントラッキングシステムを評価する。消費者の視点から見ると、本発明の実施形態に従うゾーントラッキングシステムおよび方法は、好ましくは、イベント駆動型(event−driven)のオファーのみを表示するのではなく関連するときにより多くのオファーを消費者に通知することによって、金銭の節約に関する提案を向上させる。ゾーントラッキング駆動型のオファーの使用は、消費者に、店舗訪問時に考えられる購入に基づいてそれ以外では起動されないオファーを通知できる。本発明の実施形態に従うゾーントラッキングシステム及び方法でなければ、これらのオファーは、関連する限りにおいて、店舗によって要望される決定時近くでは、消費者に対して表示されない。
メディアターゲティングシステム600は、特定の消費者特性によってリアルタイムの製品キャンペーンが消費者に対してターゲットとされることを可能とするメディアリクエスト特性算入機能を含む。実際には、メディアターゲティングシステム600は消費者を行動グループ又は特性に割り当てる。メディアターゲティングシステム600は、イベント、過去の行動、及びこれらの組合せに基づいて、これらの特性をリアルタイムに演算する。システム600は、消費者データを特定の基準と突合せるためのif、and、or、in、シンタックスを含む手続ロジックルールエンジン638を用いる。メディアデータに対するリクエストに応答し、メディアターゲティングシステム600は、特定の消費者の特性を計算し、即座に、これらの特性のゼロ又は1以上に消費者を割り当てる。これには、追加すること及び既に割り当てられている特性を消費者から取り除くことが含まれる。消費者に対する特性の割当は、メディアターゲティングシステム600に伴う特定のセッションの前又はその間に生じる行動に基づく消費者に対する、広告及びオファーのようなメディアのターゲティングを可能とする。
一態様では、消費者特性は、消費者の行動の関数として定義され得る。消費者特性は、各リアルタイムメディアリクエストとともにメディア調整システム604に対して提供される。上述の段落において説明したように、消費者の以前の訪問、最後にスキャンされた商品、店舗内の位置、店舗への少ない訪問、低い総支払額、高い総支払額、商品を購入していない、カテゴリ内における最近の購入、利益率の高い買い物、郵便番号における住所、次の誕生日、スキャンされたQRコードに対する返信、買い物リストの生成と実行、またはメディアターゲティングシステム600に対してメディアのターゲティングのためのコンテキストを提供する他のリアルタイムの挙動に従って、消費者はターゲットとされ得る。スキャン・アンド・バッグ機能1000およびメディア配信サービスプラットフォーム620の本実施形態は、例えば店舗内の位置及びスキャンした最後の商品以外の任意の消費者属性に基づいて、リアルタイムでメディアをターゲティングする機能を提供し得る。消費者の特性は、メディアリクエストの変数及びリアルタイムキャンペーンがターゲティングの目的で使用するパラメータとして機能する。
特性の例には以下が含される。過去のドッグフードバイヤー−過去6ヶ月間でドッグフードを購入した人、ファミリーショップ−この買い物でココアパフを購入する人、クイックトリッパー−買い物の最初の商品としてミルクを購入する人、オーガニックバイヤー−過去6ヶ月間でオーガニック製品を購入している人、失効ユーザー−過去に製品を購入したことがあるが、過去3ヶ月間での購入がない人、等。潜在的な特性の数に制限はないが、ほとんどの場合4つの行動が計算される。消費者1300は、例えばスクローラー&リディーマー(Scroller & Redeemer)又は他の何れかの特性のような二つの特性に適合し得る。要約すると、メディアターゲティングシステム600は、消費者の買い物中にルールエンジンを使用して、リアルタイムでその場で特性を計算して割り当てる能力を有する。
図13は、メディア要求特性算入機能を提供する方法の実施形態を例示する。消費者1300は、消費者がメディア要求をメディア調整システム1302、624に対して送信するスキャン−アンド−バッグソリューション1308にアクセスする。特定の商品及びプロモーションのタイプに関係する特性定義1304が提供され得る。プロモーションのタイプは、製品Cを販売するためのオファーに関係する消費者の特性を含み得る。この態様において、特性定義1304は、予め定義され得る。他の態様において、特性定義1304は、訪問中の消費者の行動に従って更新され得る。消費者1300の行動は、特性定義1304の中の特定の特性1に関係し得る。特性1は、メディア調整システム1302、624によって消費者1300に対して順に提供され得る製品Cの割引のような、特定のプロモーションのタイプに結合され得る。例えば、消費者は、3つ又はそれ以上のヨーグルト製品を購入し、こうした行動は、「ヨーグルト愛好者(Yogurt Lover)」と呼ばれる特性に関係する。特性「ヨーグルト愛好者」は、利用可能な様々なヨーグルト製品に関する情報に興味があると定義され得る。従って、メディア調整システム1302、624は、小売店において利用可能な様々なヨーグルト製品に関する広告を送信し得る。消費者特性は、データリポジトリシステム内に記憶され、又は、メディア調整システム1302、624の一部とされ得る。
さらに、メディア調整システム1302、624は広告サーバ(ad server)であっても良い。一実施形態において、消費者特性は、メディア調整システム1302、624に対するリアルタイムメディアの要求時に含まれ得る。更に、消費者のプロファイルに適合する1又は複数の特性は、各メディアリクエストに含まれ得る。例えば、消費者1300は、現在の買い物中にポテトチップスの袋をスキャンする。消費者1300は、例えばスクローラー&リディーマー(Scroller & Redeemer)又は他の何れかの特性のような二つの特性に適合し得る。ポテトチップスの袋に関するリクエストは、メディア調整システム1302、624に送られる。リクエストは次の形式とすることができる。
UPC=999111999
Zone=Chips
Traits=Scroller, Redeemer
リクエストを受信すると、メディア調整システム1302、624は、「スクローラー」又は「リディーマー」を要求するリアルタイムのメディア適合を確認する。そして何らかの適合結果が消費者1300に対して送信される。
一実施形態において、買い物中の消費者の店舗内での行動は、既存の特性定義と比較され得る。消費者の行動が特性定義1304に適合する場合には、消費者は現在の買い物についてその特性に結合される。例えば、買い物中の何れかの時点で複数のオファーをスクロールして見る(scroll through)消費者は、買い物中の何れかの時点で少なくとも5つのオファーをスクロールして見る消費者として定義されている「スクローラー」と呼ばれる特性の定義に適合する。消費者が5つのオファーをスクロールして見ると直ぐに、消費者によってなされる後続するメディア要求の全ては、スクローラーの特性を含む。
他の実施形態において、小売店に対する複数の以前の買い物中の消費者の店舗内での行動は、既存の特性定義1304と比較され得る。以前の買い物における消費者の行動が特性定義1304に適合する場合には、消費者はあらゆる将来の買い物についてその特性に結合される。例えば、「ヨーグルト愛好者」と呼ばれる特性は、1月内で3回又はそれ以上の買い物において3つ又はそれ以上のヨーグルト製品を購入する消費者として定義される。消費者1300は、直近の3回の各訪問時、例えば、2月2日、2月8日、及び2月19日に、3つ又はそれ以上のヨーグルトを購入する。従って、消費者1300は、特性「ヨーグルト愛好者」に関連付けられ、次の買い物では、消費者に対するメディア要求は、ヨーグルト愛好者の属性を含む。
一実施形態において、本発明は、特性定義を更新することを可能とするシステムを提供し得る。システムは、特定の消費者に対する特定の特性の割当を起動し得る消費者の行動を判定する。一実施形態において、特性定義を更新するために考慮され得る消費者の行動は、消費者がスキャン−アンド−バッグソリューション1308を用いる買い物中での行動であり得る。例えば、消費者1300は、2月16日にスキャン−アンド−バッグソリューション1308を使用するが、2月18日には使用しない。そして、2月16日の買い物における買い物履歴又は消費者の行動のみが、特性定義の更新のために用いられる。
一実施形態において、消費者特性は、ショップ−アンド−バッグの特徴を用いる消費者の行動によって定義され得る。例えば、消費者特性は、ユーザがスクロールするか、スクロールしないか、参照したオファーを引換えるか、総バスケットサイズ(total basket size)等によって定義される。
一実施形態において、消費者特性は、消費者の特定の購入の行動を用いて定義され得る。例えば、消費者の特性は、消費者がスキャンした商品/カテゴリーによって定義され、例えば、「アイスクリーム」又は「卵」が特性を定義するために用いられる。
一実施形態において、特性定義はソフトウェア全体を更新することなく更新され得る。他の実施形態において、特性定義は、通常のソフトウェアのリリースサイクルの範囲外で更新可能とされ得る。例えば、「スクローラー」特性は、買い物中にスクロールボタンを2度押すユーザとして定義される。この変更は、個別のソフトウェアリリースを要求することなく、フィールドに伝わる。
更に、消費者に関連付けられた特性は、多数の買い物及び多数の店舗にまたがって消費者に適用され得る。例えば、特性「スクローラー」に関連付けられている消費者は、将来のあらゆる買い物に対してその特性との関連付けが維持される。一実施形態において、小売店に対して消費者に割り当てられた特性は、同じ小売店における消費者による将来の買い物において適用可能とされ得る。例えば、消費者1300が、2月19日の店舗20での買い物中に「ヨーグルト愛好者」特性に割り当てられる。消費者1300が2月23日に店舗20で再び買い物すると、消費者1300に関連付けられた特性は「ヨーグルト愛好者」のままである。
一実施形態において、消費者に割り当てられた特性は、同じバナーにおけるあらゆる店舗での将来の全ての買い物に適用可能とされ得る。例えば、消費者が、2月19日の店舗20での買い物中に「ヨーグルト愛好者」特性に割り当てられる。消費者は、2月27日の店舗17での買い物中も、依然としてヨーグルト愛好者に割り当てられている。
更に、多数の買い物をまたがった持続性が利用可能である場合、消費者の特性定義は、予めセットされた日付で失効しうる。例えば、消費者1300が、2月19日に「ヨーグルト愛好者」特性に割り当てられ、その特性は、5週間持続するように設定される。消費者がそれ以上ヨーグルトを買わないと、その後、4月20日には消費者1300は「ヨーグルト愛好者」特性に割り当てられていない。
実施形態において、本開示のスキャン−アンド−バッグソリューション1308は、外部ソースから情報を受信し、特定の特性を特定のユーザIDに割り当てることを可能とし得る。特性は、消費者の店舗内での行動の外部にある情報に基づいて消費者に割り当てられ得る。一実施形態において、外部特性は、店舗レベルで毎日、更新のみされる。
図14は、店舗内の消費者に対して関係するメディアをオファーする機能を提供し得る、消費者の過去の購入行動のリアルタイムの購入属性との統合を図示する。一実施形態において、商品は、関係する統一商品コード(Universal Product Code)1400(UPC)、過去購入履歴データリポジトリ1404、ビジネスルールデータリポジトリ1408、複数の割引、クーポン、広告又は販売のオファーを記憶するリポジトリ1402等と共に説明される。一実施形態において、消費者は、携帯電話等の携帯型デバイスを用いて購入する商品をスキャンし得る。購入する商品は、携帯型デバイスによってスキャンされる関係する統一商品コード1400を有する。スキャンされた統一商品コード1400は、その後、将来の使用のために過去購入履歴データリポジトリ1404内に記憶される。ビジネスルールデータリポジトリ1408は、小売業者によって定義され、又は、予めセットされる複数のビジネスルールを記憶する。リポジトリ1402は、消費者が買い物をしている間にリアルタイムに消費者に対して提供され得る複数の割引、クーポン、広告、又は販売のオファー等を記憶する。
本実施形態によって説明される方法は、チャネル1410上での消費者に対する割引、クーポン、及び広告の少なくとも1つを、リポジトリ1402から選択して提供することを可能とし得る。割引、クーポン又は広告は、スキャンされた商品の統一商品コード(UPC)1400、データリポジトリ1404に記憶されている過去購入履歴、及び、ビジネスルールデータリポジトリ1408に記憶されているビジネスルールに従って選択される。チャネル1410は、ダイレクトメール又は電子メール、消費者の携帯電話上でのSMS又はMMS、ウェブリンク、店舗内プリンタによって提供されるクーポン等であり得る。一態様において、店舗内の消費者に対して割引、クーポン又は広告を提供するために、チャネル1410は、個人の携帯電話上でのSMS又はMMS、又は、店舗内のカタリナ(Catalina)プリンタによって印刷されるクーポンであり得る。消費者は、コーラボトルをスキャンし得る。コーラボトルの関係するUPCは、将来の使用のために過去購入履歴データリポジトリ1404に送信される。小売業者は、現在のUPCのためにビジネスルールデータリポジトリ1408に記憶されているルールのセットを定義している。本発明の方法は、小売業者が、データリポジトリ1404内に記憶されている関係する購入履歴に従って購入しそうなポテトチップスの袋の広告のように、現在のUPCに関係する製品について消費者に広告を提供することを可能とする。この方法はまた、消費者に対して広告、オファー等を提供する最適なチャネルを判定し得る。
本発明は、消費者特性を、店舗内の行動を除く複数の属性と関連付けることを可能とし得る。本発明は、小売業者のCRMシステムにおけるセグメンテーション、又は、消費者が特定の販売促進プログラムに参加しているかどうか等の複数の基準に基づいてメディア情報を配信することを可能とし得る。一実施形態において、本発明はまた、既存の製品支援サービス(PPS)に対してメディアサービスレイヤを追加することを支援し、オフラインモードにおいて複数の特性を演算し、割り当てることを可能とする。
一実施形態において、本発明は、外部ソースから情報又は特性を受信することを可能とし、その後、特定のユーザIDに対して特定の特性を割り当てる。本発明は、さらに、一元的に(centrally)定義された特定の特性を、店舗内のユーザと突き合せること(matching)を可能とし得る。外部ソースからエクスポートされた特性は、店舗レベルで毎日、更新のみされる。
一実施形態において、本発明は、ユーザIDのセット及びこれらのユーザIDのための対応する特性を受信することを可能とし得る。こうした特性は、その後、既存の特性定義、又は、ユーザIDに対応するユーザのための店舗内の特性定義に追加される。本発明によって提供される機能は、ユーザIDのリスト及び関係する特性定義を受信することを可能とし得る。新しい特性定義は、例えばニューシーズンセールのような小売業者によって開始される特別なプログラムのために生成される。ニューシーズンセールのために生成された新しい特性は、その後、各消費者に元々割り当てられている特性のセットに追加される。例えば、消費者が、ニューシーズンセールの前に「おむつ購入者(DiaperBuyer)」及び「オーガニック愛好者(OrganicLover)」の特性をもともと有する場合、ニューシーズンセールに応じて次の3つの特性を有する。「おむつ購入者」、「オーガニック愛好者」及び「ニューシーズンセールの買い物客」。
一実施形態において、新たに追加された特性は、店舗内の特性定義と同様の失効ルールを含み得る。例えば、小売業者は、ニューシーズンセールに対して2ヶ月の失効を設定する。従って、2ヶ月の最後において、「ニューシーズンセールの買い物客」特性定義は終了し、即ち、ユーザはもはや新たに生成された特性定義に関連付けられない。このように、小売業者は、ターゲットとしたい消費者に再度割り当てられる「ニューシーズンセールの買い物客」特性定義のための更新を提供する必要がある。
一実施形態において、小売業者は、一元的に、消費者又は消費者のサブセットに対して新しい特性を割り当て得る。小売業者は、全体のユーザベースのサブセットのために特性を一元的に割り当て得る。例えば、小売業者は、上位100人のオーガニック購入者に対して特性を割り当て得る。従って、「オーガニック100」特性は、これらの100ユーザのみに割り当てられ、他の全てのユーザは変更されないままである。
一実施形態において、本発明によって提供される機能は、小売業者によって一元的に記憶されるユーザ又はユーザIDのリストを自動的に更新し得る。例えば、小売業者は、ユーザIDのリスト及び、期間後に失効する「ニューシーズンセールの買い物客」特性定義を含む関係する特性定義を保持する。ある程度の時間が経過すると、小売業者は、以前のリスト上に存在する少数のユーザID及び複数の新しいユーザIDを含むユーザIDの新しいリストを追加する。こうした場合、新しい特性定義は、新しいユーザIDに対して割り当てられ、以前のリストに存在するユーザIDは、「ニューシーズンセールの買い物客」特性定義を含む既存の特性定義に関連付けられたままである。リストの2番目のバージョンには存在せず、最初のリストにのみ存在するユーザIDは、既存の特性定義を維持する。現時点で全てのユーザIDに対して割り当てられている特性定義は、予め定められた期間の終期に失効する。
実施形態では、本開示は、消費者が、iPhoneのようなモバイルデバイスを使用することを可能とし、自動資金決済センター(Automated Clearing House)(ACH)、ギフトカード、クレジットカード等の支払媒体(tender)を用いて小売環境における販売時点管理(POS)端末での取引を実行することを可能とするモバイル始動支払(Mobile−Initiated−Payment)(MIP)機能を提供する。MIP機能は、メディア配信サービスプラットフォーム620に関連付けられ、又は、関連付けられない。支払媒体は、小売業者と共に直接登録され得る。例えば、ショッピングロイヤルティカードは、消費者の当座預金口座、クレジットカード、デビットカード等にリンクされる。会計時に、ロイヤルティカードがスキャンされて消費者が安全な支払いパスワードを入力すると、支払いが行われる。本開示において、消費者のモバイルデバイスは、ロイヤルティカードスキャンの代替となり得る。代わりに、消費者は、モバイルデバイスによるモバイル始動支払の使用を希望することを示す。消費者は、モバイルデバイス1018がモバイル始動支払を実行することを可能とするために、モバイルデバイス1018上で、スキャン−アンド−バッグ機能1000等のモバイルショッピング及び支払アプリケーションを使用する。消費者は、モバイルショッピング及び支払アプリケーションにおいて、ショッピングロイヤルティカードを支払媒体に以前にリンクしたことを示す。消費者は、その後、モバイルデバイスに関連付けられているモバイル番号を、安全な支払パスワードにリンクさせる。アプリケーションは、例えば、SMS、MMS、電子メール等によってアクティベーションメッセージを電話に送る。消費者は、その後、リンクをクリックし、又は、モバイルショッピング及び支払アプリケーションにおいて受信したアクティベーションコードを入力する。消費者が他のモバイルデバイス上でモバイル始動支払の使用を希望するときはいつでも、モバイルショッピング及び支払アプリケーションにそのモバイルデバイスに対してアクティベーションメッセージを送信させるだけで良い。
モバイル始動支払は、2通りの方法の少なくとも一方によって生じる。消費者は、モバイルショッピング及び支払アプリケーションを用いて支払を始めるが、POS端末上で安全な支払PINを入力する。或いは、消費者は、モバイルショッピング及び支払アプリケーションを用いて支払を始め、モバイルデバイス上で安全な支払パスワードを入力する。
一般に、モバイル始動支払の基本的なプロセスは次を含む。パスワード及び、サードパーティの支払レジストリにおいて記憶された消費者のロイヤルティカードに対して調整された(keyed to)所定の小売業者における利用可能な携帯電話番号と共にACH、デビット又はクレジットカード支払を登録すること。ここで、消費者はまた、モバイルショッピング及び支払アプリケーションと共にロイヤルティカードを登録する。消費者は、入店時にモバイルショッピング及び支払アプリケーションを起動し、このアプリケーションを用いて商品(UPC)をスキャンする。各スキャンは、店舗内サーバにPOSと通信させる。準備ができると、消費者は、アプリケーション上で会計ボタンを押し、又は、会計を開始するために店舗内でバーコードをスキャンする。モバイルショッピング及び支払アプリケーションは、支払タイプが有効かどうかを確認する。有効であれば、アプリケーションは、消費者にMIPを促し、その後、安全な支払パスワードを促して、それらの認証及び正しい携帯電話番号の確認を行う。有効であれば、店舗内のサーバは、ワンタイムで短命の(short−time−to−live)PINを支払レジストリに要求する。受信すると、店舗内サーバは、オーダーをPOSにプッシュ出力し、ロイヤルティカード及び認証用のピンを用いてオーダーの支払を行う。支払の成功に応じて、アプリケーションは、消費者に、レシートをモバイルデバイスに電子メールで送信し、その電子メールコピーを受領することを促す。このプロセスは、モバイルショッピング及び支払アプリケーションを有するモバイルデバイスが所定の小売業者における支払を始動することを可能とする。この点は、モバイルデバイスが支払として用いられない純粋なモバイル支払とは異なっており、むしろPOSレジにおける消費者の何らかのアクションの必要性をなくすプロセスを実行する。
図10Aを参照し、小売環境のためのモバイル始動支払(MIP)機能1000Aが例示される。MIP機能1000Aは、小売店舗内の販売時点管理(POS)端末1012に接続する店舗内サーバ1010を含む。店舗内サーバ1010は、消費者1014が小売店の通路内の商品をスキャンすることを可能とする。消費者1014は、スマートフォン1018等の携帯型デバイスを用いて商品をスキャンする。実施形態において、スマートフォン1018は、消費者1014が安全な支払PINを入力することを可能とするスクランブリングPINパッドを含み得る。一実施形態において、消費者1014は、POS端末1012に接続するPOS支払デバイス1020のような他の電子デバイスを用いてPINを入力し得る。更に、MIP機能1000Aによって行われる支払手順は、PCIデータセキュリティ標準(PCI DSS)に準拠し、これにより、支払に関する情報の安全な取り扱いを促す。
一実施形態において、消費者1014は、消費者1014のスマートフォン1018にインストールされたMIP機能1000Aのモバイルアプリケーションを用いて店舗内サーバ1010にアクセスし、通信し得る。更に、POS端末1012は、小売店の人々によってアクセス可能なインタフェースとなる。POS端末1012は、製品、価格、量等のリストを表示するためのLCDスクリーンを含む。POS端末1012は、一般的なコンピュータを含み、又は、特別な会計システムであり得る。
一実施形態において、消費者1014は、モバイルデバイス1018にインストールされたモバイルアプリケーションを介してスマートフォン1018上でMIP機能1000Aを利用可能とすることを要求する。例えば、iPhoneは、消費者が店舗内の商品をスキャンできるようにするバーコードスキャニングの特徴が提供され得る。
更に、MIP機能1000Aは、消費者1014がクレジットカードを用いたオンライン支払を実行することを可能とする支払ステーション1024を含む。支払ステーション1024は、店舗内サーバ1010、POS端末1012、及び支払サーバ1028と通信する。支払サーバ1028は、多様な消費者の支払媒体(tenders)、モバイル番号、デバイスID等を記憶し得る。更に、店舗内サーバ1010は、支払サーバ1028と通信中であり得る。
支払ステーション1024は、支払ステーション1024がPOS端末1012とリアルタイムに通信するに従って、POS端末1012とのロックダウンコネクション(lockdown connection)を保有し得る。ロックダウンコネクションは、POS端末1012及び支払ステーション1024との間のハイレベルのセキュリティを促す。従って、支払ステーション1024は、POS端末1012に対して安全に情報を送信するために信頼されるソースからのコマンドを受領する。更に、支払ステーション1024において、消費者1014は、商品のリスト、商品の値段を参照することができ、また、支払うべき総額を参照することができる。更に、店舗内サーバ1010は、支払サーバ1024とのロックダウンコネクションを保有し得る。消費者1014は、消費者1014のモバイルデバイス1018にインストールされたモバイルアプリケーションを用いて店舗内サーバ1010を介して支払ステーション1024と通信(interact)する。さらに、支払ステーション1024は、支払処理を開始するために用いられる固有のラミネートされたバーコードを提供され得る。
モバイル始動支払アーキテクチャは、モバイル支払に用いられるモバイルデバイスがPCI DSS準拠であるか否かに依存して異なる。本明細書で述べられるように、MIP機能1000Aは、セキュア支払機能1022に関連付けられているPINを取り扱う限りにおいてPCI DSS準拠であるが、iPhoneはPCI準拠ではないので、PINを隠すための追加の技術が要求される。このように、この処理は、消費者がアプリケーションを用いて支払を開始するが、POS支払デバイス1020上で安全な支払pinを入力するというフローを実行する。他のフローでは、ユーザは、アプリケーションを用いて支払を開始し、モバイルデバイス上で安全な支払pinを入力する。このアプリケーションを用いる他の処理フローが可能であることは理解される。
使用においては、消費者1014は、小売店に入店している間、モバイルデバイス1018にインストールされたモバイルアプリケーションを起動する。消費者1014は、モバイルアプリケーションを用いて、興味がある商品の統一商品コード(UPC)のようなコードをスキャンする。全てのスキャンは、店舗内サーバ1010がPOS端末1012と通信することを可能とする。消費者1014が興味がある全ての商品を選択していると、消費者1014は、モバイルアプリケーションによって提供されモバイルデバイス1018上に表示される会計ボタンを押す。或いは、消費者1014は、会計処理を開始し、会計レジを特定するためにバーコード1030をスキャンする。その後は、モバイルデバイス1018のモバイルアプリケーションは、モバイルデバイス1018の登録番号を店舗内サーバ1010に対して送信する。店舗内サーバ1010は、さらに、消費者1014がモバイルデバイスを介した支払の実行のために登録されているかどうかを確認するために支払サーバ1028に対してリクエストを送信する。
一実施形態において、消費者1014は、スマートフォン1018を用いた支払を実行するために、支払サーバ1028によって認証される。他の実施形態において、支払サーバ1028は、モバイル支払を実行するための消費者1014の認証を行わない。この場合、店舗内サーバ1010は、消費者1014によって送信されるスマートフォン1018の登録番号の中止オーダー(suspension order)をワークステーション1032に対して送信する。更に、ワークステーション1032は、登録番号の中止オーダーを確認し、ノード1034を介してPOS端末1012に対してアラートを送信する。
実施形態において、支払サーバによって認証されていない消費者1014は、モバイル番号、デバイスID等の情報を店舗内サーバ1010に対して送信する。店舗内サーバ1010は、この情報を保存し、登録番号を消費者1014に対して提供する。
さらに、消費者1014が支払サーバ1028によって認証されると、モバイルアプリケーションが支払ステーション1024に対する会計コマンドを開始する。リクエストに基づいて、支払ステーション1024は、POS端末1012に対してセキュア支払機能1022にアクセスするためのPINを要求するように促す。PINは、モバイルデバイス1018、モバイル番号、及び支払媒体(tender)情報の登録上の消費者1014に対してMIP機能1000Aと共に提供される。システムが、バスケット内の商品が店舗内の人々からの更なる注意を要しないと判定する(具体的には、任意に又は特定のセキュリティフラグを理由とする検査を要求するアルコール又はニコチンの購入に対する年齢の判定)と、消費者1014は、POS支払デバイス1020を介してPINの入力を促される。PINが消費者1014によって提供されると、セキュア支払機能1022は、支払媒体から消費者1014による支払金額を控除する。その後、店舗内サーバ1010は、支払いのレシートを支払ステーション1024に送信する。支払ステーション1024は、消費者1014のモバイルデバイス1018にレシートを表示する。消費者1014は、その後、消費者1014の電子メールアドレスを介してレシートを送信することを促される。
他の実施形態では、消費者1014が支払サーバ1028によって認証されると、動的PINパッドが、店舗内サーバ1010によってモバイルデバイス108に対して送信される。消費者1014は、スマートフォン1018のスクランブリングPINパッド上でPINを入力する。消費者1014は、例えばバーコードのトリプルデータ暗号化アルゴリズム(DES)キーを使用することにより、店舗内サーバ1010を介して支払ステーション1024にPINを送信する。3DESキーは、支払ステーション1024へのPINの安全な送信を確保するためにPINを暗号化する。支払ステーション1024は、Derived Unique Key Per Transaction(DUKPT)の暗号法スキームを使用して受信したPINを順に復号化する。
実施形態では、モバイルデバイス1018のPINパッドは、保護されたデータとやり取りするためのOAuth認証機構を利用することができる。さらに、支払ステーション1024は、復号化されたPINをPOS端末1012に対して送信する。PINが消費者1014によって提供されると、セキュア支払機能1022は、支払媒体から消費者1014による支払金額を控除する。その後、店舗内サーバ1010によって生成された支払いのレシートが、モバイルデバイス1018上に表示される。消費者1014は、その後、消費者1014の電子メールアドレスを介してレシートを送信することを促される。
実施形態では、モバイルデバイス1018によって行われるスキャンが、正確な価格設定、在庫管理、会計処理等を確保するためにPOS端末1012によって処理され得る。
モバイルデバイスが近距離通信(NFC)チップを有する実施形態では、POSを使用することなく、デバイス自体からの直接、非接触な支払が可能である。
実施形態において、本発明は、業者に関するログイン、取引、及びログアウト処理をユーザが制御するシステムを含みうる。業者の施設におけるユーザの存在によってログイン処理が起動し、業者のシステムがユーザの存在を認識する。ユーザが業者に登録されると、ユーザによって要求される追加の動作なしに、情報及びサービスがユーザによって利用可能となる。取引は促進され、ユーザの特別な注意がもたらされ、ユーザが施設にいる間の個人的な買い物が利用可能となる。施設を出ることに応じて、または完了した取引から一定時間経過後に、ユーザは、システムからログアウトする。
図15は、例えば施設1502等の施設に関して使用される場合の本発明の一実施形態1500を示す。ユーザ1504が施設1502に到着すると、ユーザ1504は検出されて施設1502にログインする。ログインは、ログイン番号を呼び出すために携帯電話1508等のモバイルデバイスを用いることによって、又は、センサー1510と接するように(又は近接して)置かれる磁気(又は近距離無線通信デバイス)ストリップを有することによって、ユーザ1504によって制御される。一部の状況では、ログインは、ユーザ1504による動作なしに完了し、例えば、ユーザ1504の地理的な位置を認識することによって完了し、このユーザ1504の地理的な位置は、ユーザ1504のIDと共にユーザの無線デバイスから配信される。無線デバイスはGPS又は他の手段によってその位置を認識する。Bluetooth, NFC, LBS, E911, 又は IVR 技術が、ユーザの存在を施設1502の内で知らせるために用いられる。
或いは、ユーザの無線デバイスは、ユーザを識別するコードを定期的に発信し、ユーザが施設1502に近づいたときにユーザはログインされる。こうしたシステムを用いることにより、ユーザ1512のようなユーザが道路1514に沿って施設1504を車で通過すると、ユーザ1512は一時的に施設1502にログインされ、以下説明するように、特別品(specials)又は他の情報がユーザ1512に対して伝えられる。
例えば、前回の訪問後、ユーザが(例えば自宅PCから)ユーザプロファイルを入力すると、ユーザは所定の価格で商品を購入したいことを示し得る。こうした状況では、ユーザが近くを車で通る(又は、他の方法でログインする)と、ユーザは、自分が商品Xを購入したいこと及びその商品が所望の価格で購入可能であることのリマインダーを受信する。ユーザはまた、業者の店舗で購入したいものを特定するための商品リストを設定するために業者のウェブサイトを訪れる。その後、リストはユーザの携帯電話で利用可能となり、例えば、ユーザが業者の施設に近づき又は入場するときに使用できる。他の例では、ユーザ1504は、施設1502に歩いて入り、センサー1510が施設1502内のユーザの存在を信号で知らせる。
図16を参照し、本発明の一実施形態に従って、ユーザのログイン、取引、及びログアウトを例示するプロセス1600が示される。ステップ1602において、ユーザ1504の存在が検出される。この検出は、ユーザの識別を可能にする。その後、ステップ1608において、ユーザのプロファイルは、例えばメモリから取り出される。このとき、タイマーが設定される。一実施形態では、識別プロセスは、自動であってもよいし、ユーザからのパスワードのような関与(participation)を要求するものであってもよい。ユーザが施設内にいる間にクレジット又は「クイック」支払いオプションが利用可能な場合、パスワードは重要である。
さらに、ステップ1610においてアクセスされるユーザプロファイルは、以前の購入、購入の特徴、ユーザの特徴、ユーザの嗜好、レシート、割引、支払情報、識別情報、金銭残高(monetary balance)等のユーザに関する情報を含むが、これらに限定されない。
ユーザーのプロファイルが取得されると、ステップ1620および1622は、ユーザと通信するために施設によって使用される。例えば、この施設は、特別品(specials)、利用可能なクレジット、ギフトカード上に残存する金額、クーポン、以前に保留したウィッシュリストの商品をユーザに通知する。この点に関し、施設内のユーザの位置に基づいて、ユーザは、SMS / MMS、NFC、ブルートゥース、メディア、または、IVRを介して特別なオファーを知る。或いは、ユーザは、ユーザのPDA又は他の携帯型デバイスで電子メールを受信することによってこの情報を得ることができ、または、ユーザはユーザの携帯電話または携帯型デバイスを用いたインターネット接続を介してこの情報にアクセスすることができる。ユーザはまた、ユーザの商品又は買い物リストを参照し、ユーザの位置に基づいて、リストは、ユーザに最も近接する商品がリストの最上位となるように並び替えされ得る。
実施形態では、ステップ1612において、施設の従業員1518に通知が送信され、施設の従業員に対してユーザのプロファイルへのアクセスが提供され、これにより施設の従業員は、ユーザに関連する関連情報を参照することができる。この情報は、例えば、施設の従業員が保有するデバイス1529(図15)のような無線デバイスを使用して表示される。施設の従業員に提供される情報は、例えばサイズ、最後の購入、誕生日、嗜好、家族の名前、およびユーザのプロファイルに記憶される他の情報等のあらゆる情報であり得る。セキュリティ目的で、システムは、施設の従業員によるユーザのプロファイルの参照及び変更に関するアクセス量を制限し得る。
ステップ1614では、施設の従業員には、ユーザのプロファイルを参照し変更するオプションが提供される。さらに、ステップ1618において、施設の従業員はまた、ユーザとの取引を開始するオプションを有する。例えば、施設の従業員は、検討のためにユーザの無線デバイスに対して価格及び在庫状況(availability)と共に商品リストを送信する。このリストを受信すると、ステップ1628において、ユーザは、例えば、アイテムを購入し又はユーザプロファイルのウィッシュリストに記憶することによって、提案された取引を実行し得る。
ステップ1622において、ユーザには、施設にいる間、複数の取引のオプションが提供され得る。例えば、ステップ1624においてユーザが、店舗にいる間の無線デバイスの無効化を希望する場合は、ステップ1634においてユーザは無効化オプションを選択し、無線デバイスはログアウトされる。さらに、ユーザが施設の中央サーバとやり取りすることを望まない場合は、ユーザは自身の無線デバイスを無効化し得る。
ステップ1640では、無線デバイスが検出されたときに、「クイック取引」が設定される。この「クイック取引」は、無線デバイスを使用して、ユーザが商品(またはサービス)のための支払を承認することを可能とするプロセスである。「クイック取引」が設定されると、ステップ1622及び1624によって、ユーザは、取引のオプションのリストから購入オプションを選択することができ、これにより、無線スデバイスを使用して施設の商品の支払を承認する。必要であれば、取引のオプションのリストのオプションにより、ユーザは、ユーザが購入レシートを受け取ったメディアを選択することができる。例えば、ユーザは、施設内で印刷されたレシートを所持するか、電子メールアカウントに送信するか、または自身のユーザプロファイルに保存するかを選択し得る。
さらに、ステップ1624において、ユーザが取引のオプションを選択すると、取引はステップ1628で実行される。また、ステップ1630において、取引は、ユーザプロファイルに記録される。取引は例えば在庫トラッキングシステム、マーケティング及びプロモーションシステム、及び取引のトラッキングによる利益を有する任意の他のシステムのような他のデータベースに記録され得ることは、注目される。取引が完了すると、タイマーはリセットされる。
ステップ1638において、ユーザは、無線デバイスを使用して自身のユーザプロファイルにアクセスして変更することができる。例えば、ユーザが施設で買い物をしている間に、ユーザが所望のものを見たが購入できない場合、ユーザは、自身のユーザプロファイルにアクセスし、所望の商品をウィッシュリストに追加し得る。一実施形態において、ユーザは、ユーザが購入を希望する価格を入力することができ、商品の価格が所望の購入価格まで下がると、ステップ1620においてユーザに通知される。
ユーザプロファイルはセンシティブな情報を含みうるので、セキュリティの特徴を有することは重要である。ステップ1630において、タイマーは、最後の取引から十分な時間が経過したかどうかを判定するために使用される。経過している場合、ユーザが施設を離れていると考えても安全である。特に、ユーザがステップ1604において特定されると、タイマーが設定される。ステップ1632において、システムは予め決められた制限時間(例えば20分間)を含み、制限時間を超えると、システムは、ユーザが施設を離れている仮定し、無線デバイスをログアウトする。しかしながら、制限時間を超過する前にユーザが取引を実行する場合、タイマーは、ステップ1628においてリセットされる。したがって、ユーザが施設を離れたとシステムが仮定する前に、ユーザは、別の取引を行うための別の期間を有する。このステップは、承認されていない取引を防止するために、「クイック取引」が設定されている無線デバイスにとって特に重要である。
実施形態では、ユーザが施設のセンサーの範囲を離れると、システムは、ユーザが施設を離れたと仮定して無線デバイスをログアウトする。このプロセスは、タイマーと連動して、またはタイマの代わりに用いられ、承認されていない取引に対して更なるセキュリティを提供することを意図する。
システム外の無線デバイスを記録するために幾つもの方法を用いることができ、これによりデバイスのセキュリティが確保されることは当業者によって明白である。例えば、ユーザプロファイルは、起動イベント(triggering event )が生じたときにシステムが更なる取引を許容しないようにする設定がなされ得る。起動イベントの一部の例として、限定されないが、以下が含まれる。ログオフオプションを選択するユーザ、ユーザによって提供される不適切な識別、時間の経過、センサーの範囲を離れるデバイス、取引が生じていない時間の経過、所定の取引数の超過、取引単位の消費制限の超過、累積の消費制限の超過、未許可の取引の実行、取引のオプション外の取引の実行の試行、詐欺検出システムによって検出可能でありユーザのプロファイル及び他の情報に基づいてこのユーザにとって不適切であると認識される取引の実行。
図17は、携帯電話1704等の無線デバイスを有するユーザ1702が、ホスト1710が居るレストランのポディウム(podium)1708に近づくシステムの他の実施形態1700を示す。示される実施形態において、ホスト1710は、無線デバイス1704の識別番号(例えば、電話番号)をコントローラ1712にいくつかの方法で入力し得る。識別番号は、口頭で伝えられ、或いは、無線認識(RFID)又は近接場型(NF)通信で、無線デバイス1704を介し、受信デバイス1714を介して転送される。
一実施形態において、コントローラ1712によって制御番号がホスト1710に対して提供される。或いは、ホスト1710が、コントローラ1712によって用いられる制御番号を提供する。この制御番号は、その後、ユーザの無線デバイス1704の電話識別番号に関連付けられてメモリ内に記憶される。
ユーザ1702に対してテーブルが利用可能になると、ホスト1710は、公共スイッチネットワーク(public switch network)、無線通信ネットワーク又はページャネットワーク(pager network)(不図示)の何れかを介して無線デバイス1704に対して通信リンクをその後確立するコントローラ1712に、ユーザ1702の制御番号を入力する。無線デバイス1704は、その後、テーブルが利用可能であることを示す信号又はメッセージをユーザ1702に対して提供する。一実施形態において、このメッセージはまた、例えばその位置等のテーブルに関係する他の情報を提供し得る。
ユーザ1702がテーブルを待っている間、事業者から無線デバイス1704に対してメッセージが送信される。これらのメッセージは、例えば、本日の特別品、メニュ、特別価格のためのクーポン、音楽又は他のエンターテイメントとしても良い。これらのメッセージの1又は複数を双方向通信としても良い。例えば、メッセージは「本日はおすすめのドリンク又はオードブルがあります。価格は$4.95です。ご注文されますか?」である。ユーザ1702は、その後、「はい」、「いいえ」と回答し、又はメッセージを無視することを選択する。任意の返信メッセージが、ネットワークへ戻る双方向リンクを通じてコントローラ1712に対して通信され、ユーザ1702のリクエストが実行されることを確実にする必要なアクションを実行する。
システムがレストランの設定と合わせて示されているが、ユーザが待ち望む任意の商品(又はサービス)はシステムの目的物となり得る。図18は、例えば、システム1800が薬局1802を含む一実施形態を示す。薬局1802は、ドライブアップ窓口(drive−up window)1804を含む。ユーザ1808は、自身の車両の中でサービスを待つ。ユーザ1808は、無線デバイス1810の電話番号等の識別番号を登録するための入力デバイス1812を介してRFID又はNF通信により通信する無線デバイス1810を保有する。或いは、電話番号は、薬局1802に居る人物と共に口頭で登録され、又は、電話番号は、遠隔に居るユーザに電話をさせて口頭で電話番号を提示させることによってそのユーザから登録される。実施形態において、発信者ID又は他のデバイスは、遠隔ユーザの無線デバイス1810の識別を提供し得る。
実施する上で、システム1800を用いて、処方箋(Rx)又は所望の薬局1802の他の商品が、コントローラ1814及び薬局1802の一般の製薬システム(不図示)に入力される。医師は、Rxを電話で薬局1802に提供し、或いは、医師のオフィス又は他の場所から遠隔でRxをコントローラ1814にタイプする。更に、処方箋にはユーザ識別番号が添付され得る。コントローラ1814は、医師から得られるユーザ識別を、電話識別番号及びコード番号(必要であれば)と相互リンクさせる(cross−link)ために、薬局1802と協同して動作する。Rxを薬局1802に配信する代替の方法は、物理的に手持でRxを係員に渡すことであり、この係員は、その後、ユーザの電話識別をコード番号と関連付けて登録する。
Rxを薬局1802に配信する更に他の方法は、処理1600(図16)である。この場合、医者は、Rx及び追加で要求される情報を、ユーザの無線デバイス1818(ユーザ1820、図18)又はリモートコンピュータ(不図示)のいずれかを用いてユーザのプロファイルにタイプする。その後、ユーザ1820が入力デバイス1812の範囲に入ると、検出されたプロファイルが薬局1802の従業員にユーザの存在を通知する。薬局の従業員は、その後、ユーザ1820のユーザプロファイルにアクセスし、Rxを参照/変更し、Rxを調剤する。一実施形態において、薬局の従業員は、他の処方された薬物又は医療保険情報のような他の情報のためにユーザプロファイルを参照し得る。同様に、薬局の従業員は、ステップ1618において、上述したようにユーザのプロファイルを変更し得る。例えば、Rxに再調剤(refill)の制限回数がある場合、薬局の従業員は、そのRxに残存している再調剤の回数を反映するためにユーザプロファイルを変更する。
ユーザはその後、薬局1802を自由に離れ、例えばコード番号を用いて、特別品、クーポン、リベート等の他の利用可能なサービスに関し、随時のメッセージがユーザに対して配信され得る。
Rxが利用可能となるときに、Rxに関連付けられているコード番号がコントローラ1814に伝えられる。一実施形態において、コントローラ1814は、コンピュータ、メモリ、メッセージストア(message store)、音声−テキスト変換デバイス(voice−to−text device)、及び、テキスト−スピーチ変換デバイス(text−to−speech device)を含み、これらが関連して動作する。利用可能なRxのコード番号がコントローラ1814に到達すると、メモリから、ユーザ1820の無線デバイス1818の電話番号等のユーザの電話番号が検索される。その後、無線デバイス1818に対する通信リンクを介した通信のために、適切なメッセージがメッセージストアから選択される。この通信リンクは、ローカルに薬局1802から確立され、又は、遠隔システム1822から確立される。
Rxの調剤プロセスにおける一部の場合、薬剤師は、患者に関する追加の情報又は患者の誕生日や他の情報の明確化を要求する。その情報が利用可能である場合、例えば、コントローラ1814のメモリ内で、その後、要求の開始に応じて、その情報はメモリから提供される。一部の状況において、追加の情報の要求は、割り当てられた制御コードの制御下で双方向リンク上で無線デバイス1818を介して、コントローラ1814からユーザ1820等のユーザに対して送信される。ユーザ1820は、誕生日、住所、又は他の情報を要求される。ユーザ1820はその後、タッチパッドを用いて又は口頭で、その情報を薬剤師に伝える。一実施形態において、口頭でのコミュニケーションは、コントローラ1814の音声−テキスト変換デバイスによる変換である。
一実施形態において、ユーザ1820のRxが準備できると、システムを介して、コミュニケーションがメッセージストアから無線デバイス1818に対して送信され、ユーザ1820は、自身の調剤されたRxを回収するために窓口1804に車で近づく。ユーザ1820が窓口1804に近づくに従って、無線デバイス1818は、例えば、RFID又はNF検出器1812を介して自身を識別し、ユーザ1820が窓口1804に到着したときに適切なRxが準備されている。一実施形態において、ユーザ1820にRx(又は他の商品)が利用可能であることが通知されると、価格がメッセージ内に含まれており、ユーザに商品に対する支払を承認する機会がその時に与えられる。
再度、発明の概念が薬局に関連して説明されているが、任意のタイプの設備がここで説明される概念を用いることができ、ユーザは自身の電話識別を登録することができ(又は、登録していることができ)、商品が準備されたときにユーザは通知され得ることは、当業者にとって明白である。ユーザがこうした通知を待っている間に、設備において、又は、ユーザの要望に合わせて、利用可能なサービスに関係するユーザに対して他のメッセージは配信され得る。
ここで、図19を参照し、本発明の一実施形態に従って、番号を登録するためのプロセス1900が、図17及び18と共に説明される。ステップ1902において、ユーザのサイニング(signing)情報が判定される。具体的には、ステップ1902は、ユーザがサービスプロバイダーにサインインしているかどうかを判定する。サービスプロバイダーは、レストラン、薬局、又はイベントの通知が重要である他のタイプの商用環境であり得る。更に、ステップ1904において、システムがユーザによって用いられる無線デバイスの電話番号又はページャー番号を既に有しているかどうかが判定される。システムがその情報を有していない場合、ステップ1908において、電話情報番号の入力が制御される。これは、RFID又はNF通信、発信者ID、音声−テキスト変換を伴う口頭等によってなされ得る。
さらに、ステップ1910において、ローカル制御番号(LCN)が電話番号に対して割り当てられる。ステップ1910は、必ずしも必要ではなく、システムは、無線デバイスの現実の電話番号又は発信者識別番号を用い得ることは注目される。ここでの説明を容易にするためにLCNの使用を仮定する。LCNは、ステップ1912において、電話番号と関連付けらて記憶される。このストレージは、例えば、コントローラ1814のようなコントローラのメモリ内にあり、コンピュータの制御下にある。しかしながら、ユーザの物理的な位置又は設備の場所に対してローカルな、又は、遠隔システム1822のようなリモートシステムにおける、任意の他のシステムを用い得る。
図20は、メッセージおよび通知を受信し、ユーザに対してそれらのメッセージを随時に伝達するプロセスの実施形態2000を示す。ステップ2002において、メッセージ制御が、所定の時間においてどのメッセージを送信する必要があるかを判定する。これらのメッセージは、予め記録されて識別番号によって選択され、または、これらはホスト、薬剤師、または他の設備のメンバーによってシステムに生で入力される。さらに、これらのメッセージは、テキスト−スピーチ変換デバイスを介してスピーチに変換され得る。メッセージは情報を含み、この情報は、これらに限定されないが、サービス、製品、プロモーション、割引、特別価格、または支払オプションの利用可能性を含む。
ステップ2004では、ユーザーに対してメッセージを送信する時間であるかどうかが判定される。この判定は、例えば、Rxが調剤される、又は、他の商品又はサービスが利用可能となるという事実に基づいてなされる。メッセージの時間は、例えば、Rxが夜中に調剤されると、通知は朝まで出力されないように制御される。同様に、メッセージは、センサー1510(図15)のようなセンサーの範囲内の無線デバイスの検出に続いて即座に送信され得る。
さらに、ステップ2008及びステップ2010において、メッセージが生成され、及び/又は、データストアから検索される。その後、コントローラ1814(図18)の制御の下で、ステップ2012において、無線デバイスに対するリンクが設定される。ステップ2014では、初期の登録期間に提供される電話識別番号に従って、メッセージが、公衆交換ネットワーク、インターネット接続、パケット交換ネットワーク又はそれ以外に対して送信される。ステップ2032において、ユーザが支払システムにログインするかどうかが問い合わせられる。ログインする場合、ステップ2034において、ユーザは支払システムにログインする。
ステップ2018では、返信が予測されるかどうか、具体的には、双方向通信が設定されているかどうかが判定される。予測されない場合、その後、ステップ2020において、元のメッセージのリンクが終了する。しかしながら、返信が予測される場合には、その後、ステップ2022及びステップ2024において、返信が生成されているかどうかが判定される。生成されている場合、その後、ステップ2028において返信が送信される。その後、ステップ2030においてリンクが終了する。一実施形態において、ステップ2024では、特定の時間内に返信が生成されない場合には、ステップ2038において、返信メッセージを取得するための双方向通信の確立を試行するために繰り返しメッセージがユーザに対して送信される。
更に、図1において説明したように、本発明は、POS端末、プログラム管理システム、消費者のモバイルデバイスを用いた、ロイヤルティプログラムの管理、登録、及び引換えの観点に関係する。本発明の実施形態は、消費者が、POS端末において単一の支払デバイスを用いて、取引に対する支払及びロイヤルティプログラムへの参加の両方を可能とする。
一実施形態において、消費者は、POS端末における商品の支払のために、業者に関連付けられていないクレジットカードを使用し得る。POS端末は、クレジットカードからスワイプデータを取り込む。POS端末は、その後、取り込まれた支払デバイス識別情報及び取引に対する支払総額等の取引情報を、処理プラットフォームに送信する。一部の実施形態では、処理プラットフォームは、POS端末から離れた場所に位置し、1つの処理プラットフォームは多くのPOS端末と通信する。処理プラットフォームは、送信された支払デバイス識別情報に関連付けられた消費者レコードを特定するために、記憶された消費者のプロファイルデータベース13等のデータベースのレコードを検索する。支払デバイス識別情報に加え、消費者レコードは、モバイルデバイス識別情報及びロイヤルティプログラムデータを含み得る。
他の実施形態において、POS端末は、上述した支払デバイス識別情報の取り込みに加え、又は、これに代えて、モバイルデバイス識別を取り込み得る。システムは、その後、モバイルデバイス識別情報に基づいて消費者レコードを特定する。
図21を参照すると、ロイヤルティプログラムを管理し、取引に対する消費者支払を処理するためのシステム2100の実施形態が例示される。システム2100は、端末2102のような少なくとも一つのPOS端末を含む。POS端末2102は、リンク2108のような通信リンクを介して処理プラットフォーム2104に接続する。通信リンク2108は、データ送信が可能でありその技術分野で知られている任意の通信ハードウェア及び方法を用いることができ、リンク2108は、電話線、Tl回線、ISDN回線、又は、IEEE 802.11標準を用いる無線リンクのような無線リンクを含み得る。一部の実施形態において、通信リンク2108は、多数の通信システム及びプロトコルを含み得る。例えば、一実施形態では、POS端末2102は、イーサネットケーブルを介してケーブルモデムに接続し、このケーブルモデムは光ファイバケーブルを介してサーバに接続し、このサーバは別の光ファイバー回線を介して他のサーバに接続し、この他のサーバはTl回線を介して処理プラットフォーム2104に接続する。
実施形態において、処理プラットフォーム2104は、POS端末2102から物理的に離れた場所に配置され得る。処理プラットフォーム2104は、例えば、消費者レコードのデータベース2110を含む。処理プラットフォーム2104は、1又は複数のロイヤルティプログラムを管理し、各ロイヤルティプログラムに対して異なる消費者データベース2110を含む。更に、消費者レコードは、モバイルデバイス識別情報、支払デバイス識別情報、及び消費者に対するロイヤルティプログラムデータを含み得る。一部の実施形態において、消費者のモバイルデバイス識別は、携帯電話の電話番号とすることができ、消費者の支払デバイス識別は、クレジットカード番号とすることができる。一つの消費者レコードは、複数の支払デバイスに対する支払デバイス識別情報を含み得る。一部の実施形態では、消費者データベース2110は、単一の消費者レコードに関連付けられた固有のモバイルデバイス識別のみを許容する。消費者データベース2110は、当業者に知られるデータベースストレージ技術を用いるサーバ上に記憶され得る。
一実施形態において、処理プラットフォーム2104は、追加の機能を実行するためのソフトウェア及びハードウェアを含む。処理プラットフォーム2104は、例えば、支払を処理し、支払プロセッサ及び販売促進のオファーを生成して配信するクーポンサーバ2114と通信する支払サーバ2112を含む。処理プラットフォーム2104は、更に、消費者プロファイルエンジン2118を含み得る。支払サーバ2112、クーポンサーバ2114及び消費者プロファイルエンジン2118は、XML、C++、又はSQL等の当業者に知られる任意のプログラミング技術を用いるソフトウェアによって実装され得る。ソフトウェアコンポーネントは、一部の実施形態においては単一の物理的なサーバ上に配置され、又は、この技術分野で知られるように、容量及び効率性を向上させるために異なるサーバ上に配置され得る。
更に、処理プラットフォーム2104は、通信リンク2122を介してサードパーティ支払プロセッサ2120に接続し得る。通信リンク2122は、この技術分野で知られる任意の通信技術を用いて実装され、リンク2108に関して上述したように、多数の物理的なリンクを含み得る。サードパーティ支払プロセッサ2120は、任意の標準フォーマットで支払デバイス情報を受け入れ、支払を処理後、任意の標準フォーマットで確認(confirmation)を送信する。この文脈において、支払デバイス情報は、クレジットカード番号及び失効日のような支払デバイスを識別するために要求される最低限の情報を含み、又は、当業者に知られる「スワイプデータ(swipe data)」を含み得る。
一実施形態において、処理プラットフォーム2104は、デバイス2124のような消費者のモバイルデバイスに通信リンク2128を介して接続する。通信リンク2128は、Bluetooth, IEEE 802.11, cdma2000, GPRS又はこの技術分野で知られる他の無線標準のような標準無線通信技術を用いる無線通信リンクを含む。一実施形態において、消費者のモバイルデバイス2124は、電話番号によって識別され、SMSメッセージを受信可能な携帯電話とされ得る。他の実施形態では、処理プラットフォーム2104は、複数のモバイルデバイス2124との一時的な通信リンクを同時に確立する。
図22は、端末2102のようなPOS端末を例示し、この端末は、業者又は消費者に対してメッセージを表示可能なディスプレイ2202を含み得る。POS端末2102はまた、レシート2208を印刷可能なプリンタ2204を含む。POS端末2102は、キーボード2210のようなデータ入力デバイス及びリーダー2212のような支払デバイスリーダを更に含む。実施形態において、データ入力デバイスは、ディスプレイ2202に一体化されたタッチスクリーン又は当業者に知られる任意の他のデータ入力デバイスとされ得る。支払デバイスリーダ2212は、例えば、クレジットカード又はデビットカードのような支払カードの磁気ストリップに記憶されている情報を読み取る。更に、支払デバイスリーダ2212はまた、例えば、RFIDタグの読み取り又は近距離無線通信(NFC)のようなこの技術分野で知られる任意の他の方法を介して支払情報を取得する。
実施形態において、POS端末2102は、支払デバイスリーダ2212を含まないが、キーボード2210のようなデータ入力デバイスを介して支払デバイス識別情報を受領し得る。一部の実施形態において、POS端末2102はまた、支払デバイス情報に加えて、及び/又は、これに代えて、モバイルデバイス識別情報を読み取ることを可能とし得る。例えば、キーボード2210のようなデータ入力デバイスは、モバイルデバイス識別情報を入力するために用いられる。他の例では、支払デバイスリーダ2212は、RFID、NFC等のような方法を介してモバイルデバイス識別情報を読み取るために用いられる。POS端末2102が、他の支払デバイス識別情報に加え、又は、これに代えて、モバイルデバイス識別情報を受領し得ることは理解される。モバイルデバイスが支払を発効する(effectuate)ためにPOS端末2102によって用いられる場合、モバイルデバイスは支払デバイスとして機能し、モバイルデバイス識別情報は、支払デバイス識別情報を含み得る。
更に、POS端末2102はまた、上述したように、通信リンク2108(図21)を介して処理プラットフォーム2104と通信するためのハードウェアを含み得る。POS端末2102はまた、当業者に知られる任意のプログラミング言語によって記述されたソフトウェアを実行することができるプロセッサ2214を含み得る。実施形態において、プロセッサ2214は、Verifone.RTM.によるSoftPay.RTM.のような支払アプリケーションのために特別に設計された言語によって記述されたソフトウェアを実行することができる。一部の実施形態において、1又は複数のPOS端末は、Verifone.RTM. Omni.RTM.3750端末である。
図23A、23B及び23Cは一実施形態におけるシステムの使用を示すフローチャートを例示する。実施形態では、ステップは、図21の典型的なシステム及び図22に示されるPOS端末2102を用いて実行される。図23A、23B及び23Cに示されるステップは、特定の順序で示されているが、当業者が理解するように、これらのステップは他の順序で実行することができ、所望の結果を達成するために追加の(又はより少ない)ステップを用いることができる。
図23Aに示されるように、ステップ2301において、支払デバイス識別情報が取得される。一実施形態において、消費者は自身の支払デバイスを、POS端末2102の一部であり得る支払デバイスリーダ2212(図22)に近接して置く。業者はまた、消費者から、支払カードの形式の支払デバイスを受け取り、支払デバイスリーダ2212を介してそのカードをスワイプする。支払デバイスリーダ2212は、支払カード上の磁気ストリップに記憶されているカード情報を読み取り、この技術分野で良く知られているような「スワイプ情報」を取得する。
一実施形態において、消費者又は業者は、データ入力デバイス2210を用いて支払デバイス識別情報を入力する。他の実施形態では、業者は、支払デバイスをスワイプし、その後、消費者がデータ入力デバイス2210を用いて追加の支払デバイス情報を入力する。他の実施形態において、支払デバイスリーダ2212は、NFC又はRFID技術等を用いて支払デバイス情報を取得する。これらの実施形態では、支払デバイスは、従来のカードではないかもしれないが、その代わり、ユーザ識別情報を含む当業者に知られる任意の物であり得る。一部の状況において、消費者は、支払デバイスリーダが支払デバイス識別情報を取得するために、単に支払デバイスリーダ2212の近くに支払デバイスを置く。他の実施形態において、消費者のモバイルデバイスが支払デバイスとして機能する。この実施形態は、以下でより詳細に説明される。
ステップ2302では、取引の支払額が読み取られる。ステップ2304は、ステップ2302の前、後、又は同時に起こる。一実施形態において、業者はデータ入力デバイス2210を用いて支払額を入力する。他の実施形態では、支払額は、別個の電子機器によって生成され、POS端末2102に対して電子的に送信される。キャッシュレジスタ(不図示)は、オーダーされた商品を入力し、支払額を生成するために実装される。キャッシュレジスタは、その後、POS端末2102に対して電子的にその情報を送信する。他の実施形態において、POS端末2102は、こうしたキャッシュレジスタの機能を有し、業者又は消費者がオーダーされた商品を入力した後に支払額を生成する。
ステップ2303では、ステップ2302及び2304において収集された情報は、消費者データベースの場所に送信される。図21に示される一実施形態では、データベース2110は、処理プラットフォーム2104内に配置される。さらに、送信された情報は、支払額及び支払デバイス(例えば、クレジットカード)情報を含み得る。消費者によって購入された特定の商品に関する情報、日時情報、業者名のような追加の情報が、必要であれば送信され得る。消費者データベース2110が、他の業者のロイヤルティプログラムのための消費者データベースと同じ処理プラットフォームに共に配置されている場合には、業者情報は重要となり得る。一部の実施形態において、業者又は消費者は、収集された情報をシステムに送信させるために、ボタンを押し、又は、データ入力デバイス2210に情報を入力する。
ステップ2304において、消費者データベース2110は、送信された支払デバイス識別情報を特定するために検索される。処理プラットフォーム2104は、送信された情報を受信し、検索される特定の消費者データベースを特定する。これは、送信された情報を介して業者を特定することによって行われる。情報は、その後、ステップ2305に従って選択された消費者データベースの検索を実行するために、消費者プロファイルエンジン2118のようなエンジンに送られる。
更に、ステップ2305は、消費者の支払デバイス情報が消費者レコード内で特定されるかどうかを判定する。特定される場合、システムは、ステップ2310の処理を継続する。支払デバイス情報が特定されない場合には、システムは、ステップ2320を継続し、支払識別情報が特定されないことを示すメッセージがPOS端末2102に送信され、POS端末2102は、業者のロイヤルティプログラムに参加することを消費者に促すことができる。一部の実施形態では、消費者がまだメンバーでない場合、業者はロイヤリティプログラムの登録の申し込みを消費者に促すことを望まないかもしれず、従って、ステップ2320以降の実行によって支払処理が遅れることを望まないかもしれない。この場合、システムは、消費者の支払識別情報が配置されていないときステップ2312を継続しうる。
ステップ2310では、特定された消費者レコードは、現在の取引を記録するために更新され、適用可能なロイヤルティ報酬が検索される。クーポンサーバ2114(図21)は、現在の取引に関する情報、及び、消費者レコードに含まれる以前の取引に関する情報を受信し、消費者が何れかのロイヤルティ報酬の対象であるかどうかを判定する。消費者が報酬の対象である場合、システムは消費者レコード内にその報酬を入力する。こうした報酬は、以前の消費者行動、現在の購入商品、消費者プロファイル情報、又は任意の他の基準に基づくことができる。報酬はまた、消費者がロイヤルティプログラムの登録を申し込む結果として、消費者のアカウントに入力され得る。消費者レコードはまた、消費者によって以前に獲得された報酬のリストを含み、システムは、現在の購入と引換えられる報酬を消費者レコードから検索する。
図23Bに示されるように、ステップ2411において、任意のロイヤルティ報酬が現在の取引に適用できる場合は、調整された支払額が生成される。現在の取引がロイヤルティプログラムのメンバに関係しない場合には、調整後の支払額は、単純に満額となる。同様に、現在の取引がロイヤルティプログラムのメンバに関係するが、このメンバが、この取引のロイヤルティ報酬の対象でない場合には、調整後の支払額は、単純に満額となる。
ステップ2312において、調整された支払額及び支払デバイス情報は、通信リンク2122を介して支払プロセッサ2120(図21)に対して送信される。支払デバイス情報は、特定の支払デバイスを識別する、スワイプ情報又は支払プロセッサによって受け入れられる任意の他の情報であり得る。この技術分野において知られるように、支払プロセッサは、スワイプ情報が提供される取引を処理するために、より少なく請求する(charge less)。一部の実施形態において、情報は、支払プロセッサによって特定され、当業者に知られる標準的なフォーマットで送信される。
ステップ2313において、確認メッセージが支払プロセッサ2120から受信される。この確認メッセージは、通信リンク2122を介して受信され得る。確認メッセージは、特に確認された取引及び請求総額を識別する経路情報(routing information)を含み得る。
更に、ステップ2314において、確認メッセージが送信され、POS端末2102において受信される。確認メッセージは、特に確認された取引及び総額を識別する経路情報を含み得る。確認メッセージは、更に適用されるロイヤルティ報酬に関する情報を含み得る。或いは、POS端末2102は送信された元々の支払額を知っているので、確認メッセージが実際の請求総額(調整された支払額)を含む場合には、POS端末2102は適用される割引を演算する。
ステップ2315では、レシート2208が消費者のために印刷される。一部の実施形態では、レシート2208は、プリンタ2204を使用してPOS端末2102において印刷される。当業者に理解されるように、販売レシートに含まれる通常の情報に加えて、レシートは、ロイヤルティプログラムに関する販売促進のメッセージを含み得る。例えば、レシートは、他のロイヤルティ報酬を獲得するまでの購入数を消費者に伝えるテキストを含む。他の例では、レシートは、将来のプロモーションを消費者に知らせるテキストを含む。実施形態では、レシートはまた、適用される割引量を特定する。レシートが、ロイヤルティプログラムのメンバではない消費者が関与する取引に対するものである場合には、レシートは、ロイヤルティプログラムへの参加を消費者に促すメッセージを含み得る。例えば、レシートは、消費者がプログラムのメンバであったら適用されていたであろう割引を説明するテキストを含む。この販売促進のメッセージはまた、ロイヤルティプログラムへの参加方法の指示を含むことができ、消費者に対してプログラムへの参加を呼びかけるための電話番号又はウェブアドレスを含む。
ステップ2317において、販売促進のメッセージは、メンバーのモバイルデバイスに送信される。ステップ2304における支払デバイス識別情報の検索が、消費者レコードを特定できた場合には、処理プラットフォーム2104は、通信リンク2128を介して消費者の消費者レコードに記憶されているモバイルデバイス識別情報を用いて、消費者のモバイルデバイス2124に対して販売促進のメッセージを送信する。ステップ2317を実行するタイミングは、ステップ2304において特定される情報に依存するからステップ2304の後で実行されなければならないことを除き、他のステップを実行するタイミングとは関連しない。
処理プラットフォーム2104は、当業者に知られる技術およびハードウェアを使用して消費者の携帯電話番号に対してSMSメッセージを送信する。販売促進のメッセージは、支払額及び商品の値段のようなレシートに従来から見られる情報を含んでも含まなくてもよく、受信したプロモーション、及びロイヤルティプログラムにおける消費者の現在のステータスに関する情報を含み得る。販売促進のメッセージはまた、追加のロイヤルティプログラムのオプションについて消費者に通知し得る。
ステップ2320(図23A)において、支払デバイス情報が消費者データベースにおいて特定されなかったことを示すメッセージが送信される。このメッセージは、処理プラットフォーム2104から通信リンク2108を介してPOS端末2102に対して送信される。メッセージは、POS端末によって理解される任意のフォーマットとすることができ、特定のトランザクションを参照し、支払デバイス識別情報が消費者データベースにおいて特定されなかったことの提示を含む。
図23Bに示すように、ステップ2321では、メッセージは、消費者がロイヤルティプログラムに参加したいかどうかを消費者に問い合わせるメッセージが表示される。一実施形態では、このメッセージは、POS端末2102(図22)のディスプレイ2202上に表示される。ディスプレイは、業者からは見えて消費者からは見えないようにすることもでき、業者は、業者がディスプレイ2202上に表示された参加のためのオファーを参照した後に、消費者がロイヤルティプログラムに参加したいかどうかを消費者に口頭で問い合わせる。他の実施形態において、消費者は、オファーを直接参照し得る。
ステップ2322では、参加の促進に対する消費者の応答が読み取られる。一実施形態において、消費者は、キーパッド上のキーを押す、又は、オプションを表示するタッチスクリーンディスプレイの一部分をタッチすることによって、POS端末2102(図22)においてデータ入力デバイスを用いて選択肢を選択することによって、自身の選択を示す。他の実施形態において、消費者は、自身の選択を口頭で知らせ、業者はPOS端末2102においてデータ入力デバイス2201を用いて選択を入力する。
ステップ2323は、消費者がプログラムに参加することを選択するかどうかを判定する。消費者がプログラムに参加することを選択する場合には、ステッ2340の処理が継続し、消費者がプログラムに参加しないことを選択する場合には、ステップ2330の処理が継続する。上述したように、実施形態において、業者は、消費者への参加を促さないことを選択することができ、この場合、ステップ2320及び2321は起こらない。他の実施形態では、メッセージは、なおステップ2320において送信されるが、POS端末は、ステップ2321、2322及び2323を迂回して、ステップ2330の処理を自動的に継続する。
ステップ2330では、登録情報が送信されず、取引の処理が継続されることを示す拒否メッセージが送信される。実施形態において、このメッセージは、POS端末2102から通信リンク2108を介して処理プラットフォーム2104(図21)に送信される。このメッセージは、処理プラットフォーム2104によって理解される任意のフォーマットのものとし得る。メッセージは、単に特定の取引を参照し、登録情報が付随せず、取引の処理を継続すべきことの提示を含む。その後、ステップ2312の処理が継続される。
ステップ2340では、消費者は登録申込情報(sign−up information)を提供することを促される。要求される登録申込情報は、完全な消費者レコードに必要な任意の情報とされ得る。このような情報は、名前及び住所のような基本識別情報、並びに、電子メールアドレスのような連絡先情報、又は、携帯電話の電話番号等のモバイルデバイス識別情報を含みうる。ステップ2301において支払デバイスから以前に取得された情報は、この情報の正確さを確認するために消費者に表示される。消費者はまた、アカウントに対する他の支払デバイスの関連付けを希望するかどうかを問い合わせされ、この場合、システムは、ステップ2301において説明されるように、これらの支払デバイスから情報を読み取る。消費者は、POS端末2102(図22)のディスプレイ2202上に表示されたメッセージによって促される。ディスプレイは、業者からは見えて消費者からは見えないようにすることもでき、業者は、要求された情報について消費者に口頭で問い合わせてもよく、または、消費者が促進(prompts)を直接参照しても良い。
ステップ2341では、消費者の登録申込情報が読み取られる。一実施形態では、消費者は、キーパッド上のキーを押すか、又は、オプションを表示するタッチスクリーンディスプレイの一部をタッチすることによって、POS端末2102(図22)におけるデータ入力デバイス2210を用いて登録申込情報を入力し得る。他の実施形態では、消費者は、業者に口頭で情報を伝え、業者はPOS端末2102におけるデータ入力デバイス2210を使用して情報を入力し得る。入力された情報はユーザのために表示され、ユーザは処理が継続する前に情報が正しいことを確認することができる。消費者にとって、最初の取引を開始することなしに業者のロイヤルティプログラムへの登録を申し込むことが可能であることが望ましく、従って、業者または消費者は、メインメニューからオプションを選択することによって、登録申込プロセスを開始することができる。このような場合には、登録申込プロセスは、ステップ2341で開始される。
図23Cに示されるように、ステップ2342において、登録申込情報が送信される。情報は、POS端末2102から通信リンク2108を介して処理プラットフォーム2104に送信されるメッセージとして送られる。このメッセージは、処理プラットフォーム2104によって理解される任意のフォーマットのものとし得る。メッセージは、特定の取引を参照し、消費者によって提供される登録申込情報を含み得る。更に、メッセージは、消費者の支払カードから取り込まれ、ステップ2303において以前に送信された情報を含んでも含まなくてもよい。
ステップ2343では、消費者レコードが、業者のロイヤルティプログラムの消費者レコードデータベース2110内に作成される。消費者レコードは、処理プラットフォーム2104において作成され得る。クーポンサーバ2114、又は処理プラットフォーム2104内の他の処理エンティティは、業者のロイヤルティプログラムの登録メンバーに適用できる任意のロイヤルティ報酬を特定するために問い合わせされる。特定された任意のロイヤルティ報酬は、その後、現在の取引に適用される消費者レコード内に配置され得る。ここで説明されたプロセスでの使用に加えて、消費者レコードは、ロイヤルティプログラムの他の観点(facet)において使用され得る。このような他の観点は、消費者のプロファイルに基づき、及び、特定の取引に関連付けられない消費者のモバイルデバイスに対するデジタルクーポンを含むメッセージの送信を含む。ステップ2344において消費者レコードを作成した後、ステップ2344及び2345が、ステップ2311と共に開始する取引処理と同時に、より以前に、又は、これに後続して起こるが、取引の処理は、直ちにステップ2311を継続し得る。
ステップ2344において、ウェルカムメッセージが、消費者のモバイルデバイスに送信される。メッセージは、ステップ2341において消費者によって提供されるモバイルデバイス識別情報を使用して送信され、ステップ2343において消費者レコードに記憶される。更に、ウェルカムメッセージは、モバイルデバイス識別情報として消費者の消費者レコードに記憶された消費者の携帯電話番号を使用して消費者の携帯電話にSMSメッセージとして送信され得る。ウェルカムメッセージは、販売促進のメッセージと同様に、ロイヤルティプログラムに関する情報を含み得る。可能な販売促進のメッセージは、ステップ2317の説明において上述されている。
実施形態では、ウェルカムメッセージはまた、モバイルデバイス上で将来のメッセージを受信することを止める(opting out)指示を含み得る。一部の実施形態では、ウェルカムメッセージはまた、消費者が何らかの方法でメッセージを確認することの要求を含む。このような確認は、消費者が有効かつ正確なモバイルデバイス識別情報を提供したことを確認するために使用されうる。一部の実施形態では、消費者がウェルカムメッセージを確認するまで、消費者は、ロイヤルティプログラムの有効なメンバーとみなされない。消費者は、メッセージを送信するために使用したのと同じ通信プロトコルを使用してウェルカムメッセージに単に返信することによって、一部の実施形態におけるウェルカムメッセージを確認し得る。確認の他の方法は、アクティベーション番号を呼び出すこと、又は、特定のウェブサイトを訪問してサインインすることが含まれうる。
ステップ2345において、ウェルカムレシートが消費者のために印刷される。一部の実施形態では、レシートは、POS端末2102(図22)におけるプリンタ2204上で印刷される。レシートは、消費者が自分の連絡先情報を入力した後すぐに印刷され、または、レシートは、ステップ2343において消費者情報が消費者データベース内に入力できたことを確認するメッセージを処理プラットフォーム2104からPOS端末2102が受信するまでは印刷されない。ウェルカムレシートは、プライバシー情報、モバイルデバイスで将来のメッセージの受信を止めるための指示、プログラムを終了するための指示を含むプログラムルール、並びに、販売促進のメッセージを含みうる。
図24A、24B及び24Cは他の実施形態におけるシステムの使用を示すフローチャートを示す。実施形態では、ステップは、図21の典型的なシステム及び図22に示されるPOS端末2102を用いて実行される。図24A、24B及び24Cに示されるステップは、特定の順序で示されているが、当業者が理解するように、これらのステップは他の順序で実行することができ、所望の結果を達成するために追加の(又はより少ない)ステップを用いることができる。図24A、24B及び24Cで示されるプロセスの多くは、図23A、23B及び23Cのプロセスと同じ又は似たように動作する。図23A、23B及び23Cのプロセスが、消費者と一意に関連付けられた支払デバイスを用いる消費者に依存する限りにおいて、図24A、24B及び24Cのプロセスは、消費者のモバイルデバイス識別情報に基づいて消費者を識別し、従って、現金での支払いのようにユーザを一意に識別しない方法を含む任意の方法での消費者の支払いを可能とする。
図24Aに示されるように、ステップ2401において、モバイルデバイス識別情報が読み取られる。一実施形態において、消費者は、POS端末2102の一部である支払デバイスリーダ2212(図22)の近くに自身のモバイルデバイスを置く。一実施形態では、支払デバイスリーダ2212は、NFC又はRFID技術等を用いてモバイルデバイス情報を取得しうる。一部の状況において、消費者は、支払デバイスリーダが支払デバイス識別情報を取得するために、単に支払デバイスリーダ2212の近くに支払デバイスを置く。他の実施形態において、消費者は、POS端末2102にモバイルデバイス識別情報をキー入力する。消費者は、消費者がモバイルデバイス識別情報をキー入力することができるタッチスクリーンディスプレイとして機能するディスプレイ2202(図22)またはキーパッド2210(図22)のようなデバイスにモバイルデバイス識別情報を入力する。
同様に、消費者は、口頭でモバイルデバイス識別情報を業者に伝え、業者はその後、キーパッド2210またはディスプレイ2202のようなデバイスを用いる一部の実施形態において、POS端末2102にこの情報を入力する。一部の実施形態において、モバイルデバイス識別情報は、消費者の携帯電話に割り当てられた電話番号とすることができる。他の実施形態では、モバイルデバイス識別は、MSID、ESN等のような特定のモバイルデバイス及び/またはユーザを識別する他の値であってもよい。
実施形態では、モバイルデバイス識別情報及び支払デバイス識別情報の両方は、ステップ2401で読み取られ得る。支払デバイス識別情報は、ステップ2403において送信され、又は、ステップ2413での支払の処理のためにPOS端末2102(図22)に単に保存されてもよい。モバイルデバイス識別情報は、ステップ2302(図23A)に記載の処理を介して読み取られ得る。さらに、モバイルデバイスは、モバイルデバイス識別情報及び支払デバイス識別情報の両方が、RFID、NFC等のような方法を介してPOS端末2102によって受信されるように、支払デバイス識別情報を記憶する。
ステップ2402では、取引の支払額が読み取られる。ステップ2402は、ステップ2401の前、後、または同時に起こり得る。一実施形態において、業者は、データ入力デバイス2210を用いて支払額を入力し得る。他の実施形態では、支払額は、別個の電子機器によって生成され、POS端末2102に対して電子的に送信される。さらに、キャッシュレジスタは、オーダーされた商品を入力するために実装され、支払額を生成しうる。キャッシュレジスタは、その後、POS端末2102に対して電子的にその情報を送信する。他の実施形態では、POS端末2102は、このようなキャッシュレジスタの機能を含み、業者又は消費者がオーダーされた商品を入力した後に、支払額を生成する。
さらに、ステップ2403において、ステップ2401及び2402で収集された情報が、消費者データベースの場所に送信される。一実施形態では、図21に示されるように、消費者データベース2110は、処理プラットフォーム2104内に配置される。送信される情報は、支払額及びモバイルデバイス識別情報を含みうる。消費者によって購入された特定の商品に関する情報、日時情報、業者名等のような追加の情報が、必要であれば送信され得る。消費者データベースが、他の業者のロイヤルティプログラムのための消費者データベースと同じ処理プラットフォームに共に配置されている場合には、業者情報は重要となり得る。一部の実施形態において、業者又は消費者は、収集された情報をシステムに送信させるために、ボタンを押し、又は、データ入力デバイス2210に情報を入力する。
ステップ2404において、消費者データベースは、送信されたモバイルデバイス識別情報を特定するために検索される。処理プラットフォーム2104は、送信された情報を受信し、検索される特定の消費者データベースを特定する。これは、送信された情報を介して業者を特定することによって行われる。情報は、その後、ステップ2404に従って選択された消費者データベースの検索を実行するために、消費者プロファイルエンジン2118のようなエンジンに送られる。
ステップ2404は、消費者のモバイルデバイス情報が消費者レコード内で特定されるかどうかを判定する。特定される場合、システムは、ステップ2410の処理を継続する。支払デバイス情報が特定されない場合には、システムは、ステップ2420を継続し、支払識別情報が特定されないことを示すメッセージがPOS端末に送信され、POS端末は、業者のロイヤルティプログラムに参加することを消費者に促すことができる。実施形態では、消費者がまだメンバーでない場合、業者はロイヤリティプログラムの登録の申し込みを消費者に促すことを望まないかもしれず、従って、ステップ2420以降の実行によって支払処理が遅れることを望まないかもしれない。この場合、システムは、消費者の支払識別情報が配置されていないときステップ2413を継続しうる。
ステップ2410では、特定された消費者レコードは、現在の取引を記録するために更新され、適用可能なロイヤルティ報酬が検索される。クーポンサーバ2114(図21)は、現在の取引に関する情報、及び、消費者レコードに含まれる以前の取引に関する情報を受信し、消費者が何れかのロイヤルティ報酬の対象であるかどうかを判定する。消費者が報酬の対象である場合、システムは消費者レコード内にその報酬を入力する。こうした報酬は、以前の消費者行動、現在の購入商品、消費者プロファイル情報、又は任意の他の基準に基づくことができる。報酬はまた、消費者がロイヤルティプログラムの登録を申し込む結果として、消費者のアカウントに入力され得る。消費者レコードはまた、消費者によって以前に獲得された報酬のリストを含み、システムは、現在の購入と引換えられる報酬を消費者レコードから検索する。
図24Bに示されるように、ステップ2411において、任意のロイヤルティ報酬が現在の取引に適用できる場合は、調整された支払額が生成される。現在の取引がロイヤルティプログラムのメンバに関係しない場合には、調整後の支払額は、単純に満額となる。同様に、現在の取引がロイヤルティプログラムのメンバに関係するが、このメンバが、この取引のロイヤルティ報酬の対象でない場合には、調整後の支払額は、単純に満額となる。
ステップ2412では、調整された支払額が、処理プラットフォーム2104から送信され、POS端末2102で受信され得る。一部の実施形態では、調整された支払額が、通信リンク2108を介したメッセージとして送信される。
ステップ2413では、支払いは、調整された支払額について消費者からPOS端末2102において受け入れられる。支払いは、現金、小切手、商品券、クレジットカード等のような任意の形態とされ得る。上述したように、支払情報は、ステップ2401の間に支払デバイス識別情報の形式で受信されている。支払デバイス識別情報が、ステップ2413又はステップ2401のいずれかで受信される場合には、支払デバイス識別情報は、支払プロセッサ2120(図21)のようなサードパーティの支払プロセッサに送信され、または、処理プラットフォーム2104(図21)に送信される。支払デバイス識別情報が、処理プラットフォーム2104に送信されると、ステップ2312−2314(図23B)がその後実行される。
ステップ2414では、レシート2208が消費者のために印刷される。一部の実施形態では、レシート2208は、プリンタ2204を使用してPOS端末2102において印刷される。当業者に理解されるように、販売レシートに含まれる通常の情報に加えて、レシートは、ロイヤルティプログラムに関する販売促進のメッセージを含み得る。例えば、レシートは、他のロイヤルティ報酬を獲得するまでの購入数を消費者に伝えるテキストを含む。他の例では、レシートは、将来のプロモーションを消費者に知らせるテキストを含む。実施形態では、レシートはまた、適用される割引量を特定する。レシートが、ロイヤルティプログラムのメンバではない消費者が関与する取引に対するものである場合には、レシートは、ロイヤルティプログラムへの参加を消費者に促すメッセージを含み得る。例えば、レシートは、消費者がプログラムのメンバであったら適用されていたであろう割引を説明するテキストを含む。この販売促進のメッセージはまた、ロイヤルティプログラムへの参加方法の指示を含むことができ、消費者に対してプログラムへの参加を呼びかけるための電話番号又はウェブアドレスを含む。
ステップ2415において、販売促進のメッセージは、メンバのモバイルデバイスに送信される。ステップ2404におけるモバイルデバイス識別情報の検索が、消費者レコードを特定できた場合には、処理プラットフォーム2104は、通信リンク2128を介して消費者の消費者レコードに記憶されているモバイルデバイス識別情報を用いて、消費者のモバイルデバイス2124に対して販売促進のメッセージを送信する。消費者レコードは、1より多いモバイルデバイス識別情報のタイプを含み得ることは理解される。例えば、消費者レコードは、電話を識別するためにモバイルデバイスによって送信されるシリアル番号、並びに、電話番号のようなモバイルデバイスに対する通信に対処するために使用される他のモバイルデバイス識別情報を含み得る。ステップ2415を実行するタイミングは、ステップ2404において特定される情報に依存するからステップ2404の後で実行されなければならないことを除き、他のステップを実行するタイミングとは関連しない。一部の実施形態において、処理プラットフォーム2104は、当業者に知られる技術およびハードウェアを使用して消費者の携帯電話番号に対してSMSメッセージを送信する。販売促進のメッセージは、支払額及び商品の値段のようなレシートに従来から見られる情報を含んでも含まなくてもよく、受信したプロモーション、及びロイヤルティプログラムにおける消費者の現在のステータスに関する情報を含み得る。販売促進のメッセージはまた、追加のロイヤルティプログラムのオプションについて消費者に通知し得る。
ステップ2420(図24A)において、モバイルデバイス情報が消費者データベースにおいて特定されなかったことを示すメッセージが送信される。このメッセージは、処理プラットフォーム2104から通信リンク2108を介してPOS端末2102に対して送信される。メッセージは、POS端末によって理解される任意のフォーマットとすることができ、特定のトランザクションを参照し、モバイルデバイス識別情報が消費者データベースにおいて特定されなかったことの提示を含む。
図24Bに示すように、ステップ2421では、メッセージは、消費者がロイヤルティプログラムに参加したいかどうかを消費者に問い合わせるメッセージが表示される。一実施形態では、このメッセージは、POS端末2102(図22)のディスプレイ2202上に表示される。ディスプレイは、業者からは見えて消費者からは見えないようにすることもでき、業者は、業者がディスプレイ2202上に表示された参加のためのオファーを参照した後に、消費者がロイヤルティプログラムに参加したいかどうかを消費者に口頭で問い合わせる。他の実施形態において、消費者は、オファーを直接参照し得る。
ステップ2422では、参加の促進に対する消費者の応答が読み取られる。一実施形態において、消費者は、キーパッド上のキーを押す、又は、オプションを表示するタッチスクリーンディスプレイの一部分をタッチすることによって、POS端末2102(図22)においてデータ入力デバイスを用いて選択肢を選択することによって、自身の選択を示す。他の実施形態において、消費者は、自身の選択を口頭で知らせ、業者はPOS端末2102においてデータ入力デバイス2201を用いて選択を入力する。
ステップ2423は、消費者がプログラムに参加することを選択するかどうかを判定する。消費者がプログラムに参加することを選択する場合には、ステッ2440の処理が継続し、消費者がプログラムに参加しないことを選択する場合には、ステップ2430の処理が継続する。上述したように、実施形態において、業者は、消費者への参加を促さないことを選択することができ、この場合、ステップ2420及び2421は起こらない。他の実施形態では、メッセージは、なおステップ2420において送信されるが、POS端末は、ステップ2421、2422及び2423を迂回して、ステップ2430の処理を自動的に継続する。
ステップ2430では、登録情報が送信されず、取引の処理が継続することを示す拒否メッセージが送信される。一部の実施形態において、このメッセージは、POS端末2102から通信リンク2108を介して処理プラットフォーム2104(図21)に送信される。このメッセージは、処理プラットフォーム2104によって理解される任意のフォーマットのものとし得る。メッセージは、単に特定の取引を参照し、登録情報が付随せず、取引の処理を継続すべきことの提示を含む。その後、ステップ2413において処理が継続する。
ステップ2440では、消費者は登録申込情報(sign−up information)を提供することを促される。要求される登録申込情報は、完全な消費者レコードに必要な任意の情報とされ得る。このような情報は、名前及び住所のような基本識別情報、並びに、電子メールアドレスのような連絡先情報、又は、携帯電話の電話番号等のモバイルデバイス識別情報を含みうる。ステップ2401において以前に取得された情報は、この情報の正確さを確認するために消費者に表示される。消費者はまた、アカウントに対する他の支払デバイスの関連付けを希望するかどうかを問い合わせされ、この場合、システムは、ステップ2301において説明されるように、これらの支払デバイスから情報を読み取る。消費者は、POS端末2102(図22)のディスプレイ2202上に表示されたメッセージによって促される。ディスプレイは、業者からは見えて消費者からは見えないようにすることもでき、業者は、要求された情報について消費者に口頭で問い合わせてもよく、または、消費者が促進(prompts)を直接参照しても良い。
ステップ2441では、消費者の登録申込情報が読み取られる。一実施形態では、消費者は、キーパッド上のキーを押すか、又は、オプションを表示するタッチスクリーンディスプレイの一部をタッチすることによって、POS端末2102(図22)におけるデータ入力デバイス2210を用いて登録申込情報を入力し得る。他の実施形態において、消費者は、業者に口頭で情報を伝え、業者はPOS端末2102においてデータ入力デバイス2201を用いて情報を入力する。入力された情報はユーザのために表示され、ユーザは処理が継続する前に情報が正しいことを確認することができる。消費者にとって、最初の取引を開始することなしに業者のロイヤルティプログラムへの登録を申し込むことが可能であることが望ましく、従って、業者または消費者は、メインメニューからオプションを選択することによって、登録申込プロセスを開始することができる。このような場合には、登録申込プロセスは、ステップ2441で開始される。
図24Cに示されるように、ステップ2442において登録申込情報が送信される。情報は、POS端末2102から通信リンク2108を介して処理プラットフォーム2104に送信されるメッセージとして送られる。このメッセージは、処理プラットフォーム2104によって理解される任意のフォーマットのものとされ得る。メッセージは、特定の取引を参照し、消費者によって提供される登録申込情報を含み得る。メッセージは、消費者の支払カードから読み取られ、ステップ2303において以前に送信された情報を含んでも含まなくてもよい。
ステップ2443では、消費者レコードが、業者のロイヤルティプログラムの消費者レコードデータベース2110内に作成される。消費者レコードは、処理プラットフォーム2104において作成され得る。クーポンサーバ2114、又は処理プラットフォーム2104内の他の処理エンティティは、業者のロイヤルティプログラムの登録メンバに適用できる任意のロイヤルティ報酬を特定するために問い合わせされる。特定された任意のロイヤルティ報酬は、その後、現在の取引に適用される消費者レコード内に配置され得る。ここで説明されたプロセスでの使用に加えて、消費者レコードは、ロイヤルティプログラムの他の観点(facet)において使用され得る。このような他の観点は、消費者のプロファイルに基づき、及び、特定の取引に関連付けられない消費者のモバイルデバイスに対するデジタルクーポンを含むメッセージの送信を含む。ステップ2444において消費者レコードを作成した後、ステップ2444及び2445が、ステップ2411と共に開始する取引処理と同時に、より以前に、又は、これに後続して起こるが、取引の処理は、直ちにステップ2411を継続し得る。
ステップ2444において、ウェルカムメッセージが、消費者のモバイルデバイスに送信される。メッセージは、ステップ2441において消費者によって提供されるモバイルデバイス識別情報を使用して送信され、ステップ2443において消費者レコードに記憶される。ウェルカムメッセージは、モバイルデバイス識別情報として消費者の消費者レコードに記憶された消費者の携帯電話番号を使用して消費者の携帯電話にSMSメッセージとして送信され得る。ウェルカムメッセージは、販売促進のメッセージと同様に、ロイヤルティプログラムに関する情報を含み得る。可能な販売促進のメッセージは、ステップ2415の説明において上述されている。一部の実施形態では、ウェルカムメッセージはまた、モバイルデバイス上で将来のメッセージを受信することを止める(opting out)指示を含み得る。一部の実施形態では、ウェルカムメッセージはまた、消費者が何らかの方法でメッセージを確認することの要求を含む。このような確認は、消費者が有効かつ正確なモバイルデバイス識別情報を提供したことを確認するために使用されうる。一部の実施形態では、消費者がウェルカムメッセージを確認するまで、消費者は、ロイヤルティプログラムの有効なメンバーとみなされない。消費者は、メッセージを送信するために使用したのと同じ通信プロトコルを使用してウェルカムメッセージに単に返信することによって、一部の実施形態におけるウェルカムメッセージを確認し得る。確認の他の方法は、アクティベーション番号を呼び出すこと、又は、特定のウェブサイトを訪問してサインインすることが含まれうる。
ステップ2445において、ウェルカムレシートが消費者のために印刷される。一部の実施形態では、レシートは、POS端末2102(図22)におけるプリンタ2204上で印刷される。レシートは、消費者が自分の連絡先情報を入力した後すぐに印刷され、または、レシートは、ステップ2443において消費者情報が消費者データベース内に入力できたことを確認するメッセージを処理プラットフォーム2104からPOS端末2102が受信するまでは印刷されない。ウェルカムレシートは、プライバシー情報、モバイルデバイスで将来のメッセージの受信を止めるための指示、プログラムを終了するための指示を含むプログラムルール、並びに、販売促進のメッセージを含みうる。
本発明の方法及びシステムが、上で特定された特許出願で説明されている支払方法を用いるものとして部分的に説明された。本発明の実施形態は、これらの方法に限定されず、むしろ、適切な電子的な支払システムと共に用いられ得る。
本発明及びその利益を詳細に説明したが、添付されたクレームによって定義される発明から逸脱することなく、様々な変更、代替物、及び改変を行うことができることは理解される。また、本出願の範囲は、明細書において説明されたプロセス、機械、生産物、組成物、手段、方法及びステップの特定の実施形態に限定されることを意図されない。開示から容易に理解されるように、現時点で存在し又は今後開発され、本明細書において記載された対応する実施形態と実質的に同じ機能を実行し又は実質的に同じ結果を達成するプロセス、機械、生産物、組成物、手段、方法、又はステップが用いられ得る。従って、添付されたクレームは、こうしたプロセス、機械、生産物、組成物、手段、方法、又はステップの範囲を含むことが意図されている。
本明細書において記述された方法及びシステムは、コンピュータソフトウェア、プログラムコード、及び/又はプロセッサ上の指令を実行する機械を介して、部分的に、又は、全体として構成され得る。このプロセッサは、サーバ、クライアント、ネットワークインフラストラクチャ、モバイルコンピューティングプラットフォーム、設置型(stationary)コンピューティングプラットフォーム、又は他のコンピューティングプラットフォームの一部であり得る。プロセッサは、プログラム指令、コード、バイナリ指令等を実行可能なあらゆる種類の演算の又は処理の装置であり得る。プロセッサは、シグナルプロセッサ、デジタルプロセッサ、組込みプロセッサ、マイクロプロセッサ、又は、直接的に又は間接的に記憶されたプログラムコード又はプログラム指令の実行を促すコプロセッサ(数値演算コプロセッサ、グラフィックコプロセッサ、通信コプロセッサ等)等のような任意の変形とすることができ、又は、これらを含み得る。また、プロセッサは、多数のプログラム、スレッド、及びコードの実行を可能とし得る。スレッドは、プロセッサのパフォーマンスを拡張し、及び、アプリケーションの同時の動作を促すために同時に実行され得る。実施態様として本明細書において説明された方法、プログラムコード、プログラム指令等は、1又は複数のスレッドにおいて実装され得る。スレッドは、関係する優先順位が割り当てられ得る他のスレッドを生じ、プロセッサは、優先順位に基づいて、又は、プログラムコードにおいて提供される指令に基づく他の順序で、これらのスレッドを実行し得る。プロセッサは、本明細書及び他の場所で説明されるように、方法、コード、指令及びプログラムを記憶するメモリを含み得る。プロセッサは、インタフェースを介して、本明細書及び他の場所で説明されるように、方法、コード、指令を記憶し得る記憶媒体にアクセスし得る。方法、プログラム、コード、プログラム指令、或いは、コンピューティング又はプロセッシングデバイスによって実行可能な他のタイプの指令を記憶するためのプロセッサに関連する記憶媒体は、CD−ROM、DVD、メモリ、ハードディスク、フラッシュドライブ、RAM、ROM、キャッシュ等の1又は複数を含み得るが、これらに限定されない。
プロセッサは、マルチプロセッサの速度及びパフォーマンスを拡張し得る1又は複数のコアを含み得る。実施形態において、プロセスは、2つ又はそれ以上の独立するコア(ダイと呼ばれる)を結合するデュアルコアプロセッサ、クアッドコアプロセッサ、他のチップレベルマイクロプロセッサ等であり得る。
本明細書において記述された方法及びシステムは、サーバ、クライアント、ファイアウォール、ゲートウェイ、ハブ、ルータ、クラウドサーバ、又は他のこうしたコンピュータ及び/又はネットワーキングハードウェア上のコンピュータソフトウェアを実行する機械を介して、部分的に、又は、全体として構成され得る。ソフトウェアプログラムは、ファイルサーバ、プリントサーバ、ドメインサーバ、インターネットサーバ、イントラネットサーバ、及び、セカンダリサーバ、ホストサーバ、分散サーバ等のような他の変形を含み得るサーバに関連付けられ得る。サーバは、メモリ、プロセッサ、コンピュータ可読媒体、記憶媒体、ポート(物理的および仮想的)、通信デバイス、並びに、有線または無線の媒体を介して他のサーバ、クライアント、機械及び装置にアクセス可能なインタフェース等の1又は複数を含み得る。本明細書及び他の場所に記載されている方法、プログラム、又はコードは、サーバによって実行され得る。また、本出願において記載されている方法の実行に必要な他の装置は、サーバに関連付けられているインフラストラクチャの一部として考慮され得る。
サーバは、クライアント、他のサーバ、プリンタ、データベースサーバ、プリントサーバ、ファイルサーバ、通信サーバ、分散サーバ、ソーシャルネットワーク等含み、これらに限定されない他の装置に対するインタフェースを提供し得る。さらに、この結合および/または接続は、ネットワークを介したプログラムの遠隔での実行を促し得る。これらの装置の一部又は全てのネットワーキングは、本発明の範囲から逸脱することなく、1又は複数の場所において、プログラム又は方法の並列処理を促し得る。また、インタフェースを介してサーバに接続されるあらゆる装置は、方法、プログラム、コード及び/又は指令を記憶可能な少なくとも1つの記憶媒体を含み得る。中央リポジトリは、異なる装置上で実行されるためのプログラム指令を提供し得る。この実施態様において、リモートリポジトリは、プログラムコード、指令、及びプログラムのための記憶媒体として動作し得る。
ソフトウェアプログラムは、ファイルクライアント、プリントクライアント、ドメインクライアント、インターネットクライアント、イントラネットクライアント、及び、セカンダリクライアント、ホストクライアント、分散クライアント等のような他の変形を含み得るクライアントに関連付けられ得る。クライアントは、メモリ、プロセッサ、コンピュータ可読媒体、記憶媒体、ポート(物理的および仮想的)、通信デバイス、並びに、有線または無線の媒体を介して他のクライアント、サーバ、機械及び装置にアクセス可能なインタフェース等の1又は複数を含み得る。本明細書及び他の場所に記載されている方法、プログラム、又はコードは、クライアントによって実行され得る。また、本出願において記載されている方法の実行に必要な他の装置は、クライアントに関連付けられているインフラストラクチャの一部として考慮され得る。
クライアントは、サーバ、他のクライアント、プリンタ、データベースサーバ、プリントサーバ、ファイルサーバ、通信サーバ、分散サーバ等を含み、これらに限定されない他の装置に対するインタフェースを提供し得る。さらに、この結合および/または接続は、ネットワークを介したプログラムの遠隔での実行を促し得る。これらの装置の一部又は全てのネットワーキングは、本発明の範囲から逸脱することなく、1又は複数の場所において、プログラム又は方法の並列処理を促し得る。また、インタフェースを介してクライアントに接続されるあらゆる装置は、方法、プログラム、コードおよび/または指令を記憶可能な少なくとも1つの記憶媒体を含み得る。中央リポジトリは、異なる装置上で実行されるためのプログラム指令を提供し得る。この実施態様において、リモートリポジトリは、プログラムコード、指令、及びプログラムのための記憶媒体として動作し得る。
本明細書において記述された方法及びシステムは、ネットワークインフラストラクチャを介して、部分的に、又は、全体として構成され得る。ネットワークインフラストラクチャは、コンピューティング装置、サーバ、ルータ、ハブ、ファイアウォール、クライアント、パーソナルコンピュータ、通信装置、ルーティング装置、及び、この技術分野で知られる他の能動的及び受動的な装置、モジュール、及び/又はコンポーネントのような要素を含み得る。ネットワークインフラストラクチャに関連付けられるコンピューティング及び/又は非コンピューティング装置は、他のコンポーネント以外に、フラッシュメモリ、バッファー、スタック、RAM、ROM等のような記憶媒体を含み得る。本明細書及び他の場所で説明されたプロセス、方法、プログラムコード、指令は、ネットワークインフラストラクチャ要素の1又は複数によって実行され得る。
本明細書及び他の場所で説明された方法、プログラムコード、及び指令は、多数のセルを有するセルラーネットワーク上で実装され得る。セルラーネットワークは、周波数分割多重アクセス(FDMA)ネットワーク又は符号分割多重アクセス(CDMA)ネットワークの何れかであり得る。セルラーネットワークは、モバイルデバイス、セルサイト、基地局、リピータ、アンテナ、タワー等を含み得る。セルネットワークは、GSM、GPRS、3G、EVDO、メッシュ(mesh)又は他のネットワークタイプであり得る。
本明細書及び他の場所で説明された方法、プログラムコード、及び指令は、モバイルデバイス上で、又はこれを介して実装され得る。モバイルデバイスは、ナビゲーション装置、携帯電話、移動電話、モバイルパーソナルデジタルアシスタント、ラップトップ、パームトップ、ネットブック、ページャー、電子書籍リーダー、音楽プレイヤ等を含み得る。これらのデバイスは、他のコンポーネント以外に、フラッシュメモリ、バッファー、RAM、ROM、及び1又は複数のコンピューティング装置のような記憶媒体を含み得る。モバイルデバイスに関連付けられるコンピューティング装置は、記憶されているプログラムコード、方法、及び指令を実行可能であり得る。或いは、モバイルデバイスは、他の装置と協同して指令を実行するように構成され得る。モバイルデバイスは、サーバに対するインタフェースであり、プログラムコードを実行するように構成された基地局と通信し得る。モバイルデバイスは、ピアツーピアネットワーク、メッシュネットワーク、又は他の通信ネットワーク上で通信し得る。プログラムコードは、サーバに関連付けれた記憶媒体上に記憶され、サーバ内に埋め込まれたコンピューティング装置によって実行され得る。基地局は、コンピューティング装置及び記憶媒体を含み得る。記憶装置は、基地局に関連付けられたコンピューティング装置によって実行されるプログラムコード及び指令を記憶し得る。
コンピュータソフトウェア、プログラムコード、及び/又は指令は、機械読取可能媒体に記憶され及び/又はアクセスされ、この媒体は、次を含む。コンピュータコンポーネント、装置、及び演算のために用いられるデジタルデータをいくらかの時間保持する記録媒体。ランダムアクセスメモリ(RAM)として知られる半導体ストレージ。光ディスク、ハードディスクのような磁気ストレージの形式、テープ、ドラム、カード及び他のタイプのような典型的にはより永久的なストレージである大容量ストレージ。プロセッサレジスタ、キャッシュメモリ、揮発性メモリ、非揮発性メモリ。CD、DVDのような光ストレージ。フラッシュメモリ(例えば、USBスティック又はキー)、フロッピーディスク、磁気テープ、紙テープ、パンチカード、スタンドアロンRAMディスク、Zipドライブ、リムーバブル大容量ストレージ、オフライン等のリムーバブルメディア。ダイナミックメモリ、スタティックメモリ、リード/ライトストレージ、ムータブル(mutable)ストレージ、リードオンリー、ランダムアクセス、シーケンシャルアクセス、ロケーションアドレッサブル、ファイルアドレッサブル、コンテンツアドレッサブル、ネットワーク接続ストレージ、ストレージエリアネットワーク、バーコード、磁気インク等のような他のコンピュータメモリ。
本明細書において説明される方法及びシステムは、物理的及び/又は無形のアイテムを一の状態から他の状態へと変換し得る。本明細書において説明される方法及びシステムはまた、物理的及び/又は無形のアイテムを表すデータを一の状態から他の状態へと変換し得る。
本明細書において記述され及び図示された要素は、図面全体のフローチャート及びブロック図を含めて、要素間の論理的な境界を暗示する。しかしながら、ソフトウェア又はハードウェアエンジニアリングの手法に従って、図示された要素及びその機能は、機械上で、記憶されたプログラム指令を実行可能なプロセッサを有するコンピュータ実行可能媒体を通して、モノリシックソフトウェアアーキテクチャとして、スタンドアロンソフトウェアモジュールとして、又は、外部ルーチン、コード、サービス等を用いるモジュールとして、又は、これらの組合せとして実装され、全てのこうした実装は、本開示の範囲に含まれ得る。こうした機械の例は、パーソナルデジタルアシスタント、ラップトップ、パーソナルコンピュータ、移動電話、他の携帯型コンピューティング装置、医療機器、有線又は無線の通信装置、トランスデューサ、チップ、カルキュレータ、サテライト、タブレットPC、電子書籍、ガジェット、電子装置、人口知能を有する装置、コンピューティング装置、ネットワーキング機器、サーバ、ルータ等が含まれ得るが、これらに限定されない。また、フローチャート及びブロック図に図示された要素、又は、他の論理的なコンポーネントは、プログラム指令を実行可能な機械上で実装され得る。従って、上述の図及び説明が開示されたシステムの機能面を述べる場合、明確に述べられており、又は、さもなければ文脈から明らかである場合を除き、これらの機能面を実装するためのソフトウェアの如何なる特定の設定も、これらの説明から暗示されない。同様に、上記特定され及び説明された様々なステップは変更され、ステップの順序は、本明細書において開示された技術の特定の適用に対して適合され得ることは理解される。全てのこうした変形及び変更は、本開示の範囲内となることが意図される。このように、様々なステップの順序の図示及び/又は説明は、特定の適用によって要求され、或いは、明確に述べられ、又は、さもなければ文脈から明らかである場合を除き、これらのステップの実行に対する特定の順序が要求されるとは理解すべきでない。
上述した方法及び/又はプロセス、及びそのステップは、ハードウェア、ソフトウェア、又は、特定の適用に対して適するハードウェアとソフトウェアとの組合せにおいて実現され得る。ハードウェアは、一般的な目的のコンピュータ及び/又は専用のコンピューティング装置、又は、特定のコンピューティング装置、又は、特定のコンピューティング装置の特定のアスペクト又はコンポーネントを含み得る。プロセスは、1又は複数のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、埋め込み型マイクロコントローラ、プログラマブルデジタルシグナルプロセッサ、又は、他のプログラマブル装置において、内部の及び/又は外部のメモリと共に、実現され得る。プロセスはまた、又は代わりに、特定用途向け集積回路、プログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、又は、電子信号を処理するように構成され得る他の装置又は装置の組合せにおいて実現され得る。プロセスの1又は複数は、機械読取可能媒体上で実行可能なコンピュータ実行可能なコードとして実現され得ることは、更に理解される。
コンピュータ実行可能なコードは、Cのような構造化プログラミング言語、C++のようなオブジェクト指向プログラミング言語、又は、他のハイレベル又はローレベルのプログラミング言語(アセンブリ言語、ハードウェア記述言語、並びにデータベースプログラミング言語及び技術を含む)を用いて生成され、これらは、上述の装置の1つ、並びに、プロセッサの異種組合せ(heterogeneous combination)、プロセッサアーキテクチャ、又は、異なるハードウェア及びソフトウェアの組合せ、又は、プログラム指令を実行可能な他の機械上で実行されるために、記憶され、コンパイルされ、又は、解釈実行され得る。
このように、一態様において、上述の各方法及びそれらの組合せは、1又は複数のコンピューティング装置上で実行するときに、そのステップを実行するコンピュータ実行可能なコードにおいて実現され得る。他の態様において、方法は、そのステップを実行するシステムにおいて実現され、多くの方法によって装置に配信され、又は、全ての機能が、専用のスタンドアロン装置又は他のハードウェアに統合され得る。他の態様において、上述したプロセスに関連付けられたステップを実行する手段は、上述したハードウェア及び/又はソフトウェアの何れかを含み得る。全てのこうした置換及び組合せは、本開示の範囲内となることが意図される。
本発明を、詳細に示され説明された好ましい実施形態に関して開示したが、その様々な変更及び改良は当業者にとって容易に理解される。従って、本発明の趣旨及び範囲は、上述した例に限定されず、法によって許容される最も広い意味で理解されるものである。
本明細書において参照された全ての文献は、参照によって本明細書に組み込まれる。