JP2014530160A - 硫酸マグネシウム - Google Patents

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Abstract

本発明は、硫酸マグネシウム生成物の製造方法および本方法を実施することによって得ることができる如き結晶または顆粒形態の硫酸マグネシウムを含有して成る結晶性生成物を提供するものである。本方法は(a)二酸化チタンを製造するための硫酸塩工程中に副生成物として得られた硫酸生成物を準備し、(b)前記硫酸生成物を濃縮することで硫酸濃度がより高い濃生成物を得、(c)マグネシウムが基になった中和剤を前記濃生成物と一緒にして前記マグネシウムが基になった中和剤と前記硫酸を反応させることで硫酸マグネシウムを溶液の状態で生じさせそして(d)硫酸マグネシウムを前記溶液から結晶化させることで結晶性硫酸マグネシウム生成物を得ることに加えて残りの液を得る段階を含んで成る。そのようにして得た硫酸マグネシウムを農学的に許容される担体または希釈剤および/または他の肥料材料と混合することで肥料を製造することができる。

Description

本発明は、肥料として用いるに適した硫酸マグネシウム生成物を製造する方法に関する。
硫酸マグネシウムは天然に幅広く分布しており、例えばキーゼル石(MgSO.HO)の形態で堆積した地質学的塩または七水和物塩である瀉痢塩(MgSO.7HO)(これはまたエプソム塩としても知られる)として存在し得る。それはまた複塩であるラングバイナイト(KSO.2MgSO)の形態でも存在しまた苦塩中にも存在し得る。
硫酸マグネシウムはまた炭酸マグネシウムまたは水酸化マグネシウムを硫酸と反応させることでも製造可能である。
二酸化チタンを製造するための硫酸塩工程では、チタンが基になった原料、例えばイルメナイトおよび/またはスラグを硫酸と直接反応させて硫酸チタンを生じさせるが、硫酸第一鉄に加えて使用済み硫酸も副産物として生じる。その硫酸チタンに選択的熱加水分解を受けさせることで水和二酸化チタンを生じさせる。それにさらなる洗浄および焼成を受けさせることで二酸化チタン顔料を生じさせる。
本発明は硫酸マグネシウム生成物の製造方法を提供するものであり、これは二酸化チタンを製造するための硫酸塩工程中に生じる使用済み硫酸副産物の使用を伴う。そのようにして得た硫酸マグネシウム生成物は肥料として使用可能である。
従って、本方法は使用済み硫酸から有用な生成物を得ることを可能にする点で有益である。特に、その最終硫酸マグネシウム生成物は他の有益な微量栄養素、例えば硫酸鉄などを含有することから特に肥料として用いるに有用である。
それに加えて現在では、二酸化チタンを製造するための硫酸塩工程で生じた使用済み硫酸を一般に約60%−64%(重量/重量)(例えば65%(重量/重量))になるまで例えば内張り槽など中で高温蒸気を補助で用いることに加えて槽を真空にすることで濃縮することが行われている。その後、その60%−64%(重量/重量)の硫酸をそのまま用いるか或は蒸発(例えば蒸留段階または別の一連の内張り槽中で真空下で高温の蒸気を用いることなどで)させて約89%−92%(重量/重量)(例えば96%(重量/重量))の硫酸を得る[次にそれをイルメナイトまたはチタンスラグの分解で用いることは可能である]のいずれかになるであろう。2番目の濾過塩として認識する塩はそのように使用済み硫酸を濃縮している間に得られる。それらは一般にAl、Ca、Cr、Fe、Mg、Mn、Na、Tiおよび/またはVの硫酸塩であり、それらを適切に処分する必要がある。
いずれの場合にも、そのように使用済み生成物を後で使用することに伴って費用が高くなりそしてエネルギーを多く使用することになってしまう。本方法は、そのような廃硫酸流れに関連した高価な濃縮段階の必要性を回避し、その代わりに、それを費用がかからなくてエネルギー集約的ではない方法で用いることを可能にするものである。
本発明は、1番目の面として、硫酸マグネシウム生成物の製造方法を提供し、この方法は、
(a)二酸化チタンを製造するための硫酸塩工程中に副生成物として得られた硫酸生成物
を準備し、
(b)前記硫酸生成物を濃縮することで硫酸濃度がより高い濃生成物を得、
(c)マグネシウムが基になった中和剤を前記濃生成物と一緒にして前記マグネシウムが基になった中和剤と前記硫酸を反応させることで硫酸マグネシウムを溶液の状態で生じさせ、そして
(d)硫酸マグネシウムを前記溶液から結晶化させることで結晶性硫酸マグネシウム生成物を残りの液と共に得る、
段階を含んで成る。
好適な態様では、本方法に更に
(e)前記結晶化させた硫酸マグネシウム生成物を前記残りの液から分離する、
段階も含める。
1つの態様では、本方法に更に
(f)前記結晶化させた硫酸マグネシウム生成物を乾燥させる、
段階も含める。
1つの態様では、本方法に段階(e)の後に
(g)前記残りの液を段階(b)および/または段階(c)および/または段階(d)に再循環させる、
段階を含める。
この任意の段階(g)は任意の段階(f)を実施するか否かに拘らず実施可能である。任意の段階(f)を実施する場合、これを段階(g)の前か、段階(g)と同時か、或は段階(g)の後に実施してもよい。
本方法の利点は、固体状の廃棄物の生成を軽減することができるか或は回避することができる点にある。このことは、後で処分する必要があるであろう廃棄物が多量に生じる従来技術の方法とは対照的である。
読者が理解するであろうように、二酸化チタンを製造するための硫酸塩工程では、チタンが基になった原料、例えばイルメナイトおよび/またはチタンスラグを硫酸と直接反応させて硫酸チタンを生じさせるが、副生成物である硫酸第一鉄(通常は硫酸第一鉄の七水和物の形態)に加えて希硫酸が生じる。この副生成物を廃酸または使用済み硫酸と呼ぶこともあり得る。
本方法の段階(a)で準備する硫酸生成物は、二酸化チタンを製造するための硫酸塩工程で副生成物として得られた後に直接使用可能であり、例えばそれが生じてから1時間以内に使用可能である。別法として、二酸化チタンを製造するための硫酸塩工程で副生成物として得られた硫酸生成物を生成後に容器に入れて例えば穏やかな撹拌下で1時間から数日間、例えば12時間以上または24時間以上の時間貯蔵することも可能である。
使用済み硫酸を集めて貯蔵タンクに入れそして使用するまでそのタンクに入った状態で貯蔵することも可能である。濃縮段階(b)をそのような貯蔵タンク内で実施してもよいか、或は使用済み硫酸を別の容器に移すことも可能であり、その容器内で濃縮段階(b)を実施してもよい。
読者は二酸化チタンを製造するための硫酸塩工程中に得られた使用済み硫酸には硫酸がある範囲の濃度で入っている可能性があることを理解するであろう。例えば、その濃度は約24%(重量/重量)以下(特に約23%(重量/重量)以下)、例えば約17%から
24%(重量/重量)の範囲、例えば約17%から23%(重量/重量)または約18%から23%(重量/重量)または約19%から22%(重量/重量)または約20%から22%(重量/重量)の範囲であり得る。二酸化チタンを製造するための硫酸塩工程中に副生成物として得られた使用済み硫酸生成物[これを段階(a)で準備する]の濃度はそのような濃度のいずれかであり得る。段階(a)で準備する使用済み硫酸生成物の硫酸濃度は最も好適には約21から22%(重量/重量)の範囲であろう。しかしながら、他の濃度であっても本発明で用いる使用済み硫酸に適するであろう。
段階(a)で準備する硫酸生成物には場合により硫酸第一鉄が入っている可能性がある。典型的には、二酸化チタンを製造するための硫酸塩工程に由来する使用済み硫酸副生成物には硫酸、水および第一鉄イオン(Fe2+)(通常は硫酸第一鉄の形態)が入っているであろう。
段階(a)で準備する硫酸生成物には、1つの態様として、硫酸第一鉄が0.1から8%(重量/重量)、好適には0.5から6%(重量/重量)、例えば1から5%、例えば2から5%または2から4%(重量/重量)の量で入っている可能性がある。
1つの態様として、段階(a)で準備する硫酸生成物には更に他の微量成分が入っている可能性があり、例えば各々が5%(重量/重量)以下(好適には4%(重量/重量)以下)の量で入っている可能性がある。これらは金属塩であり得、これらは場合によりAl塩、Ca塩、Cr塩、Mg塩、Mn塩、Na塩、Ti塩およびV塩から選択される1種以上の金属塩であり得る。1つの好適な態様では、金属の硫酸塩が微量成分として存在し、それらは例えばAl(SO、CaSO、Cr(SO、MgSO、MnSO、NaSO、TiOSOおよびVOSOから選択され得る。
Al(SOが4%(重量/重量)以下、例えば0.1から3.5%、例えば0.5から2.5%(重量/重量)の量で存在している可能性がある。
CaSOが2%(重量/重量)以下、例えば0.01から1%、例えば0.03から0.5%(重量/重量)の量で存在している可能性がある。
Cr(SOが2%(重量/重量)以下、例えば0.01から1%、例えば0.03から0.5%(重量/重量)の量で存在している可能性がある。
MgSOが5%(重量/重量)以下、例えば0.5から4%、例えば1.5から3.5%(重量/重量)の量で存在している可能性がある。
MnSOが3%(重量/重量)以下、例えば0.01から1%、例えば0.05から0.5%(重量/重量)の量で存在している可能性がある。
NaSOが3%(重量/重量)以下、例えば0.01から1.5%、例えば0.1から1%(重量/重量)の量で存在している可能性がある。
TiOSOが3%(重量/重量)以下、例えば0.05から2.5%、例えば0.1から2%(重量/重量)の量で存在している可能性がある。
VOSOが3%(重量/重量)以下、例えば0.01から1%、例えば0.05から0.5%(重量/重量)の量で存在している可能性がある。
例えば、段階(a)で準備する硫酸生成物は下記を含有している可能性がある。
Figure 2014530160
本発明の方法では濃縮段階を段階(b)で用いる。これによって一般に使用済み硫酸を約26%以上、好適には約27%以上、例えば約27%から40%(重量/重量)または約27%から38%(重量/重量)または約27%から35%(重量/重量)、特に約27%から32%(重量/重量)の範囲の濃度にする。
1つの好適な態様では、段階(b)における濃縮段階で使用済み硫酸を28%から35%(重量/重量)、例えば28%から34%(重量/重量)の範囲の濃度にする。
特に、段階(b)で使用済み硫酸を約24%(重量/重量)以下、特に約23%(重量/重量)以下(例えば約17%から22%(重量/重量)、通常は約21%から22%(重量/重量))の濃度から約26%以上、好適には約27%以上、例えば約27%から35%(重量/重量)または約28%から34%(重量/重量)または約27%から32%(重量/重量)または約28%から32%(重量/重量)の範囲の濃度にしてもよい。
1つの態様では、使用済み硫酸に濃縮を段階(b)で受けさせることで約26%から32%(重量/重量)、好適には約27%から32%(重量/重量)、より好適には28%から32%(重量/重量)、例えば約28%から31%(重量/重量)または約29%から32%(重量/重量)または約30%から32%(重量/重量)の範囲の濃度にする。
硫酸を段階(b)で濃縮することで利益を達成する。具体的には、使用済み硫酸を濃縮なしに直接用いると、段階(c)でマグネシウムが基になった中和剤と硫酸を反応させた後の溶液中の硫酸マグネシウムの濃度が比較的低くなることになり、従って硫酸マグネシウム結晶の満足される収率を達成しようとすると、結晶化段階(d)に20℃よりかなり低い温度、例えば約10℃以下に冷却することを含める必要が生じることになり、それは経済的に許容されない。
対照的に、濃縮段階を実施、好適には使用済み硫酸を約26%以上(好適には27%以上)の範囲の濃度に濃縮しておくと、本方法における結晶化段階(d)で35℃から20℃の範囲の温度に冷却することで硫酸マグネシウム結晶の良好な収率を達成することが可能になる。
しかしながら、前記酸を段階(b)で高濃度にまで濃縮するのを回避する方が好適であ
る。それはあまり経済的でないばかりでなく、加うるに、その結果として段階(d)における硫酸マグネシウム結晶の収率があまりにも高くなってしまう可能性があることで、その生成物を段階(e)で結晶の分離を実施するための装置に移送するのが困難になる可能性がある。
例えば、前記酸を段階(b)で40%以上の濃度にまで濃縮すると段階(c)で得る硫酸マグネシウム溶液の濃度が非常に高くなり、従って、結晶化段階(d)中に結晶の量が90%を超える可能性がある。そのような場合、その生成物を結晶を残りの液から分離するための装置、例えば遠心分離装置などに移送するのが困難になる可能性がある。
従って、前記酸に濃縮を段階(b)でそれが26%から40%(重量/重量)、例えば26%から39%(重量/重量)または27%から38%(重量/重量)または27%から37%(重量/重量)の範囲内になるように受けさせるのが好適であり、1つの態様におけるそれは26%から37%(重量/重量)、例えば27%から36%(重量/重量)であってもよい。より好適には、前記酸に濃縮を段階(b)で28%から35%(重量/重量)、例えば28%から33%(重量/重量)または29%から32%(重量/重量)または30%から32%(重量/重量)の範囲内になるように受けさせる。
濃縮段階(b)に使用済み硫酸の一部を様々な濃度に濃縮した後にその様々な濃度値を有する部分を所望範囲の濃度を有する濃生成物を達成するに適切な比率で一緒に混合することを含めることも可能である。例えば、使用済み硫酸の一部に濃縮を硫酸の濃度が25%から30%(重量/重量)(例えば25%から28%(重量/重量)または25%から27%(重量/重量))の範囲になるように受けさせてもよく、そして使用済み硫酸の2番目の部分に濃縮を硫酸の濃度が31%から50%(重量/重量)(例えば32%から45%(重量/重量)または33%から43%(重量/重量))の範囲内になるように受けさせてもよく、その後にこれらの2つの部分を硫酸濃度が所望範囲(例えば28%から35%(重量/重量)、例えば28%から32%(重量/重量)または29%から32%(重量/重量)の範囲)内の濃生成物を達成するに適切な比率で一緒に混合する。
1つのそのような態様では、様々な濃度を有する酸の混合物を用いて段階(c)で用いる酸を得るが、これは、26%−28%(重量/重量)の濃度の酸と39%−42%(重量/重量)の濃度の酸を所望範囲(例えば28%から35%(重量/重量)、例えば28%から32%(重量/重量)または29%から32%(重量/重量)の範囲)内の硫酸濃度を有する濃生成物を達成するに適切な比率で一緒に混合した混合物であってもよい。
別法として、濃縮段階(b)に使用済み硫酸を所望濃度より高い濃度に濃縮した後にその生成物を希釈して所望範囲(例えば28%から35%(重量/重量)、例えば28%から32%(重量/重量)または29%から32%(重量/重量)の範囲)内の硫酸濃度を有する濃生成物を達成することを含めることも可能である。
別法として、濃縮段階(b)に使用済み硫酸を直接濃縮して所望範囲(例えば28%から35%(重量/重量)、例えば28%から32%(重量/重量)または29%から32%(重量/重量)の範囲)内の硫酸濃度にすることを含めることも可能である。
濃縮段階(b)の実施では適切な如何なる技術も使用可能である。例えば、水性溶媒が蒸発することで水性溶媒の総量が低下するように高温における蒸発を用いてそれを行うことも可能である。その蒸発は場合により真空、即ち部屋の圧力以下の圧力下で実施可能である。
1つの態様では、濃縮段階(b)を蒸発を室温より高い温度(例えば23℃以上、例え
ば25℃以上または30℃以上または40℃以上、例えば30℃から85℃または35℃から75℃または40℃から65℃であってもよい)で起こさせることを利用して実施する。1つの態様では、濃縮段階(b)を蒸発を部屋の圧力より低い圧力(例えば75kPa以下、例えば60kPa以下または50kPa以下または40kPa以下、例えば1から50kPaまたは1から30kPaまたは2から20kPaまたは3から10kPaであってもよい)で起こさせることを利用して実施する。1つの態様では、濃縮段階(b)を蒸発を室温より高い温度および部屋の圧力より低い圧力で起こさせることを利用して実施する。
1つの態様では、濃縮段階(b)を蒸発を30℃以上の温度および50kPa以下の圧力、例えば30℃から75℃で1から30kPaの圧力下で起こさせることを利用して実施する。
1つの態様では、濃縮段階(b)を蒸発を40℃から65℃の温度および3から10kPaの圧力下で起こさせることを利用して実施する。
任意の段階として、金属塩を段階(c)を実施する前の硫酸生成物に添加する。これらの塩の添加は濃縮段階(b)前、濃縮段階(b)中または濃縮段階(b)後に実施可能である。
このような塩はAl塩、Ca塩、Cr塩、Fe塩、Mg塩、Mn塩、Na塩、Ti塩およびV塩から選択した1種以上の金属塩であってもよい。好適には、このような塩を硫酸塩の形態で供給する。1つの態様では、そのような2種以上の硫酸塩、例えばそのような塩を3種類、4種類、5種類、6種類、7種類、8種類またはそれ以上加える。1つの態様では、Al、Ca、Cr、Fe、Mg、Mn、Na、TiおよびVの硫酸塩全部を含める。
このような塩を1%(重量/重量)以上、例えば2%以上、3%以上、4%以上または5%(重量/重量)以上の総量で添加してもよい。例えば、それらを1から10%(重量/重量)、例えば2から8%または3から7%または4から6%(重量/重量)の量で添加してもよい。
段階(d)における結晶化効率が向上するようにそのような塩を添加するのが有益であり得る。
そのような塩は二酸化チタンを製造するための硫酸塩工程に由来する使用済み硫酸を濃縮している間に得た2番目の濾過塩であってもよい。上述したように、それらは一般にAl、Ca、Cr、Fe、Mg、Mn、Na、Tiおよび/またはVの硫酸塩である。
従って、本方法のさらなる利点は、二酸化チタンを製造するための硫酸塩工程に由来する使用済み硫酸を濃縮している間に得られる廃塩を個別に処分する必要性が回避される点である。その代わりに、そのような塩を本請求方法で直接利用することができる。従って、また、廃棄物量も減少しかつ段階(d)における結晶化効率も向上し得る。
段階(c)で反応を起こさせる前に酸を濃縮しておくとまた結果として最終生成物中に存在する可溶マグネシウムの含有量も多くなり得る。
濃縮段階(b)の後にマグネシウムが基になった中和剤を段階(c)で前記酸と一緒にすることで硫酸マグネシウムを溶液の状態で生じさせる。それは適切には硫酸と反応して硫酸マグネシウムをもたらし得るマグネシウム塩であり得る。1つの態様におけるそれは
酸化マグネシウム(MgO)または水酸化マグネシウム(Mg(OH))または炭酸マグネシウム(MgCO)であり得る。また、2種類または3種類の前記化合物の組み合わせを用いることも可能である。1つの態様では、そのようなマグネシウムが基になった中和剤のいくつかまたは全部を鉱物の形態、例えばマグネサイトなどの形態で供給する。
そのような中和剤は適切ないずれかの量で添加可能である。マグネシウムが基になった中和剤を鉱物の形態または100%マグネシウム塩ではない他のいずれかの形態で供給する場合、勿論、添加すべき材料の量を決定する時に当該材料に入っている実際のマグネシウム含有量を考慮すべきである。読者はまた当該酸に適切に添加するマグネシウムが基になった中和剤の量は使用する当該酸の濃度に依存することも理解するであろう。一般に、酸の濃度が高ければ高いほどマグネシウムが基になった中和剤を添加することによって段階(c)で添加する必要があるであろうマグネシウムの量が多くなる。相当して、マグネシウムが基になった中和剤に存在するマグネシウムの比率が高ければ高いほど添加する必要があるであろう当該材料の量が少なくなる(同じ酸濃度の場合)。
そのような中和剤を当該濃縮を受けさせた硫酸生成物に1%(重量/重量)以上(例えば2%(重量/重量)以上または3%(重量/重量)以上または4%(重量/重量)以上)の量で添加してもよい。1つの態様では、それを2%から45%(重量/重量)、好適には3%から40%(重量/重量)、例えば4%から35%(重量/重量)の量で添加する。
1つの態様では、そのような中和剤を当該濃縮を受けさせた硫酸生成物に5%(重量/重量)以上(例えば6%(重量/重量)以上または7%(重量/重量)以上)の量で添加する。1つの態様では、それを5%から35%(重量/重量)、好適には6%から30%(重量/重量)(例えば7%から25%(重量/重量)または8%から25%(重量/重量)または9%から20%(重量/重量)または10%から18%(重量/重量))の量で添加する。
以下の表にマグネシウムが基になった中和剤として段階(c)で使用可能なマグネサイトの量が使用する酸の濃度および量に依存することを例示する例を示す。
Figure 2014530160
勿論、これらの量は限定ではなく有用な指針を示すための単なる例である。
一般に、マグネシウムが基になった中和剤を化学量論的過剰量(マグネシウムが基になった中和剤に入っているMgの量および濃使用済み硫酸に入っているSOの量を考慮して、例えば10重量%以下の過剰量、例えば0.5から10重量%または1から9重量%または2から8重量%の過剰量)にするのが好ましい。それによって最終生成物に好ましい特性(例えば乾燥させたMgSO結晶のpHおよび遊離酸濃度の点で)を達成することができる。
段階(c)は発熱反応を伴い、従って高温で起こる。温度を50℃以上、例えば60℃以上または70℃以上にしてもよい。好適には高温が120℃以下、例えば110℃以下または105℃以下または100℃以下になるように調節するが、これは適切には反応槽の冷却で達成可能である。1つの好適な態様では、温度を110℃以下、好適には80℃から110℃、例えば85℃から100℃、例えば90℃から95℃に調節する。
1つの態様では、そのような高温を85℃以上、好適には90℃以上、例えば90℃から110℃、例えば90℃から105℃、例えば90℃から100℃に調節する。温度が約85℃または90℃以下に降下するのを回避するのが好ましいかもしれない、と言うのは、温度がそのような温度以下になると酸によるマグネシウムが基になった中和剤の可溶化/攻撃の度合が低下するからである。また、MgSOの結晶化が起こって詰まりの原因になる可能性もある。
pHを段階(c)中に調節してもよい。1つの態様では、pHが0.2から7、好適には0.3から5、より好適には0.4から4の範囲になるように調節を行う。1つの態様では、pHが0.4から3.5、例えば0.5から3または0.5から2.5の範囲になるように調節を行う。pHが約0.5から2になるように調節を行ってもよい。
一般に、pHがあまりにも高すぎると酸とマグネシウムが基になった中和剤の反応が充分でなくなる。従って、pHを5未満、例えば4未満または3未満に維持するのが好ましい。pHを低く調節する別の利点は、不純物、例えばCr不純物などの沈澱量が少なくなることで最終生成物の品質が向上する点にある。
段階(c)を実施する時間の長さは、当該マグネシウム塩と硫酸が反応して硫酸マグネシウムが生じるに適切な如何なる時間であってもよい。1つの態様では、この段階を5分から5時間、例えば10分から3時間または20分から2時間実施する。
この反応時間はマグネシウムが基になった中和剤の平均粒径および粒径分布、マグネシウムが基になった中和剤の組成、酸の濃度、温度および段階(c)で用いるいずれかの混合技術の有効性などの如き要因を考慮して選択可能である。
マグネシウムが基になった中和剤と酸の間の反応速度は速く、瞬時でさえあるが、その2種類の反応体の間の接触を維持して例えば酸による攻撃の効率を向上させるのが有益であり得る。
段階(c)を比較的高い温度、例えば約100℃から120℃で実施する場合、前記反応体の間の接触時間を適切に比較的短くしてもよく、例えば約10分以上にしてもよく、10分から2時間以上、例えば15分から2時間または20分から1時間にしてもよい。温度をより低く、例えば約80℃から95℃に調節する目的で冷却を実施する場合、前記反応体の間の接触時間を好ましくは若干長くし、例えば約20分以上にしてもよく、20
分から2時間以上、例えば25分から2時間または30分から1.5時間にしてもよい。
段階(c)を好適には液相中で実施する。1つの態様では、マグネシウムが基になった中和剤を酸と一緒にする前にそれを液体、例えば水性溶媒または担体、例えば水などに溶解または懸濁させておいてもよい。
この反応を液相中で起こさせると結果として収率が高くなりかつ本方法で得る結晶に入っている可溶マグネシウムの含有量が高くなる可能性がある。
適切には撹拌を段階(c)のいくらかの間または全体に渡って実施する。それは反応を補助する可能性がありかつ反応槽の壁に蓄積するスケールの量が最小限になる可能性がある。
段階(c)は適切な如何なる槽中でも実施可能である。そのような槽は例えばジャケット付き反応槽であってもよい。
その槽に場合により冷却装置、例えば水冷却装置などを装備することで槽内の温度を調節してもよい。別の態様では、槽に冷却装置を装備せず、冷却を行なわないと、この段階中に水の蒸発が起こるであろう。
二重壁ジャケットの使用を考慮することができ、そうすると、冷媒、例えば水などを二重壁の中に流すことで反応槽を冷却することが可能になるであろう。
反応生成物を反応槽の下部からポンプ輸送で反応槽の上部に移送して反応槽に戻してもよい。その場合、反応生成物が反応槽の外側に存在する時にそれが冷却されるように外側の冷却装置を設けることで反応槽内の温度を低くすることができる。
1つの態様では、槽の壁に蓄積するスケールの量を最小限にする目的で1個以上の撹拌機を槽内で用いる。これに関して公知の撹拌機を用いることができる。マグネシウムが基になった中和剤を酸と一緒にするのに役立ちかつマグネシウムが基になった中和剤が前記酸の上に浮遊することがないように撹拌機をデザインしてもよい。
段階(c)の反応はバッチ工程または連続工程として実施可能である。読者が理解するであろうように、この反応を連続反応として実施する場合、反応槽を連続的にマグネシウムが基になった中和剤および酸で満たす(場合により必要に応じて水および/または再循環液と一緒に)。
段階(d)で結晶化段階を実施する。従って、硫酸マグネシウムを溶液から結晶化させる。また、いくらか存在する硫酸第一鉄も結晶化するであろう。
この結晶化は適切に冷却技術を用いて実施可能である。この冷却によって適切には当該溶液を40℃以下、好適には35℃以下の温度、例えば35℃から20℃、好適には35℃から23℃、より好適には35℃から25℃の範囲の温度に冷却してもよい。
理想的には、この結晶化段階の温度を結晶化を起こさせている槽内に存在する結晶の量が85%(重量/重量)以下、例えば20から80%(重量/重量)または30から75%(重量/重量)または35から70%(重量/重量)であることを確保するように調整する。このことは生成物を別の場所に移す時、例えばそれを遠心分離または結晶を残りの液から分離するための他の装置に送る時などに詰まりが起こらないようにする点で有益である。当業者は温度を低くすればするほど溶液から析出する結晶の量が多くなることを理
解すると思われ、従って、当該溶液を20℃以下には冷却しない、好適には23℃以下には冷却しない、より好適には25℃以下には冷却しないのが好適である。
段階(d)は適切な如何なる結晶化槽内でも実施可能である。1つの態様では、冷却をジャケット付き結晶化装置である槽内で実施する。この冷却は水冷却装置を用いて実施可能である。
1つの態様では、この結晶化を1基以上の結晶化槽、例えば2基以上または3基以上の結晶化槽を用いて実施する。2基以上の槽を用いる場合、それらを用いて当該溶液の冷却を漸進的に実施してもよく、例えば1番目の槽で当該溶液を50℃以下(例えば約45℃)の温度に冷却してもよくそして次に2番目の槽で前記溶液を40℃以下(例えば約35℃)に冷却してもよい。場合により、3番目の槽で前記溶液を30℃以下(例えば約20℃または約25℃)の温度に冷却してもよい。勿論、必要ならば結晶化槽を適切な如何なる数で用いてもよいことは理解されるであろう。
段階(d)のいくらかの時間または全体に渡って撹拌を適切に実施する。それによって結晶化が補助される可能性がありかつ結晶化槽の壁に蓄積するスケールが最小限になる可能性がある。
1つの態様では、1個以上の撹拌機を結晶化槽(または各々)で用いることで槽の壁に蓄積するスケールを最小限にする。これに関して公知の撹拌機を用いてもよい。
この段階の結晶性生成物は硫酸マグネシウム七水和物の形態である。これは一般に可溶硫酸マグネシウムをMgOとして表して12%から16%(重量/重量)(特に13%から15%(重量/重量)、例えば約14%(重量/重量))含有するであろう。
次に、その結晶を残りの液から分離してもよい。従って、結晶性硫酸マグネシウム七水和物生成物を得る。この生成物は硫酸マグネシウム七水和物に加えて硫酸第一鉄も含有している可能性がある。
任意の分離段階(e)の実施では適切に遠心分離または他の公知の分離技術、例えば濾過などを用いることができる。
遠心分離は他の分離技術よりも費用効果的であり得る。段階(e)で遠心分離を用いるとMgSO.7HO結晶の表面に吸着される水の量が最小限になるのに役立つ点で技術的に有益であり得る。従って、このことは次に行う結晶の乾燥に要するエネルギーの消費量が少なくなることを意味する。
結晶を分離した後に残存する残りの液のいくらかまたは全部を本工程の段階(b)および/または段階(c)および/または段階(d)に再循環させて戻してもよい。その液をそのような様式で再循環させることができることが本発明の利点であり、このことは廃液が最小限になり得ることを意味する。例えば、残りの液の50%(重量/重量)、例えば60%以上、70%以上、80%以上、90%以上または95%以上を段階(b)および/または段階(c)および/または段階(d)に再循環させて戻すことができる。
その再循環させる液を好適には段階(c)または段階(d)に再循環させて戻す。
それを段階(c)または(d)ではなく段階(b)に再循環させるのは一般にあまり好ましくない。その液に残留物、例えばCaSOおよびSiOなどが存在する可能性があり、それらは酸の濃縮で用いるいずれかの蒸発工程を乱す可能性がある。その上、その
液には塩化物イオンが入っている可能性があり、従って、それを段階(b)に再循環させるとその段階における塩化物イオンの量が過度に腐食性、例えば>3000ppmの濃度にまで高くなってしまう可能性がある。このようなことが起こると段階(b)で用いる装置、例えば蒸発装置などが損傷を受ける可能性がある。
段階(c)に再循環させる利点は、冷えた液を段階(c)に添加するとこの段階における温度を所望の温度に調節するに必要な冷却の度合が低くなる可能性がある点にある。
しかしながら、段階(c)ではなく段階(d)に再循環させる利点は、その後に段階(c)で溶媒の自然な蒸発の度合が高くなることで段階(d)に必要な結晶化を達成するに要求される冷却の度合が低くなる点にある。その上、冷えている液を段階(d)に添加することは結晶化に必要な冷却の手助けになり得る。
結晶を分離した後に残存していて段階(b)にも段階(c)にも段階(d)にも再循環で戻さないいくらか存在する残りの液を廃液処理プラントで処理してもよい。
段階(e)で結晶を分離した後に残存する液をどれくらいの量で再循環させるかに関する鍵となる決定的要因は下記である:(i)当該液の塩化物含有量および(ii)工程全体における水収支。腐食に関連した問題が回避されることを確保する目的で本工程における塩化物イオンの濃度を制御する必要がある。従って、当該液の塩化物含有量が高い場合、再循環させる量を少なくしてもよい。一方、工程全体における水の量が多くかつ生じる結晶の量が少ない場合、生じる液の量が多くなるであろう。それをあまり多い量で再循環させると、それによって水の量があまりにも多くなりかつ結晶の量が充分ではないと言った問題が悪化するであろう。従って、本工程における水の収支があまり高くなり始める場合には本工程内の再循環液を少なくすることが重要である。読者は要因(i)および(ii)を監視することができそして再循環させる液の量をそれに応じて調整することができることを理解するであろう。
本工程に由来していくらか存在する液を受け取る廃液処理プラントでは、その液を二酸化チタンを製造するための硫酸塩工程に由来する使用済み硫酸と混合してもよい。その廃液処理プラントに送る時にそれにいくらか入っているマグネシウムを回収することも可能である。
本工程に由来していくらか存在する液を受け取る廃液処理プラントでは、いくらか存在するクロムを除去するための処理を実施してもよい。
1つの態様では、その廃液処理プラントで行う処理に当該液のpHを5以上、例えば5から7、例えば約5.2にまで高めることを含める。このような処理は当該液の完全な浄化に充分であることを確認した。特に、それによってTi、Al、Fe、Cr、Vなどが当該液から沈澱してくる。
段階(e)で得る如き液の組成[処理(pHを苛性ナトリウムで5.2に上昇させることによる)を行う前と後]の一例を以下の表に示す。また、沈澱してきた物質の組成も示す。
Figure 2014530160
1つの態様では、段階(e)で分離した結晶性生成物を場合により乾燥させてもよい。
読者は、乾燥させた生成物に許容される水和度は乾燥生成物に意図する最終使用、この工程で用いる費用およびエネルギーの許容される度合および生成物の密度などの如き要因に依存することを理解するであろう。
その乾燥させた生成物はいずれかの水和物であり得、その水和度は7以下である。その乾燥させた生成物の水和度が2以下であることもあり得る。その乾燥させた生成物は好適には硫酸マグネシウムの化学量論的水和物である。
その乾燥段階は、1つの態様として、一水和物形態の硫酸マグネシウムが得られるように前記生成物を乾燥させることを含んで成り得る。別の態様として、この乾燥段階に二水和物形態の硫酸マグネシウムが得られるように前記生成物を乾燥させることを含めてもよい。
その乾燥させた生成物は硫酸第一鉄も含有している可能性がある。このように、1つの態様では、それに硫酸マグネシウム一水和物および/または硫酸マグネシウム二水和物に加えて硫酸第一鉄が入っている可能性がある。
任意段階(f)の乾燥は、硫酸マグネシウム七水和物が水和度が低い形態、例えば二水和物または一水和物形態に変化するに適切な如何なる温度でも実施可能である。例えば、結晶性硫酸マグネシウム七水和物生成物に乾燥を150℃以上、例えば170℃以上または180℃以上、例えば150から250℃以上、例えば170から230℃または180から220℃または190から210℃の温度で受けさせてもよい。1つの態様では、乾燥を約200℃の温度で実施する。
この乾燥を実施する時間の長さは適切な如何なる時間であってもよく、例えば5分以上、例えば10分以上または20分以上または30分以上であってもよい。1つの態様における時間は10分から12時間、例えば30分から6時間である。
乾燥後に得た最終的結晶性生成物は水和度が7未満の硫酸マグネシウム結晶を含有して成る。1つの態様におけるそれは硫酸マグネシウム結晶を硫酸マグネシウム一水和物の形
態で含有して成り、別の態様におけるそれは硫酸マグネシウム結晶を硫酸マグネシウム二水和物の形態で含有して成る。この最終的結晶性生成物が含有する可溶硫酸マグネシウムの量はMgOとして表して一般に約21%から28%(重量/重量)であろう。数多くの態様における範囲は約22%から25%(重量/重量)であるが、いくつかの態様における最終的結晶性生成物が含有する可溶硫酸マグネシウムの量はMgOとして表して25%(重量/重量)以上であり得、例えば25%から27%(重量/重量)であり得る。従って、この最終的生成物は硫酸マグネシウム含有量が高いことが理由で有益であり、特に肥料として用いるに適する。
従って、この請求する方法の利点は結果として得られる結晶に存在する可溶マグネシウムの濃度が高い点にある。
また、乾燥後に得た結晶性生成物には硫酸第一鉄結晶も入っている可能性がある。このことはその生成物を肥料として用いる場合に有益である、と言うのは、それは肥料用途にとって更に価値ある微量栄養素であるからである。
一般に、本発明の方法で製造した如き結晶性生成物には硫酸マグネシウム結晶に加えて他の1種以上の元素も入っているであろう。それらは例えばCa、Al、Ti、FeおよびCrの中の1種以上であり得る。これらは塩形態、例えば硫酸塩などの形態で存在し得る。
本硫酸マグネシウムは肥料として直接使用可能であるか或はそれを他の肥料と混合して混合肥料を生じさせることも可能である。
本硫酸マグネシウムは結晶形態として使用可能であるか或はそれに顆粒化を受けさせることも可能である。従って、この1番目の面の方法の1つの態様では、硫酸マグネシウムを顆粒にする任意段階(h)を実施する。これを適切には段階(e)および(f)の後に実施してもよい。段階(g)を実施してもよいか或は実施しなくてもよい。段階(g)を実施する場合、これは段階(h)を実施する前、同時または後であってもよい。
本発明では更に硫酸マグネシウム結晶を1番目の面の方法の段階(a)から(e)を実施[任意の段階(f)は実施しない]することによって得ることができる如き硫酸マグネシウム七水和物の形態で含有して成る結晶性生成物も提供する。任意の段階(g)を実施してもよいか或は実施しなくてもよい。
本発明ではまた硫酸マグネシウム結晶を1番目の面の方法の段階(a)から(f)を実施することによって得ることができる如き硫酸マグネシウム二水和物の形態で含有して成る結晶性生成物も提供する。任意の段階(g)を実施してもよいか或は実施しなくてもよい。
本発明はまた硫酸マグネシウム顆粒を1番目の面の方法の段階(a)から(f)を実施することによって得ることができる如き硫酸マグネシウム一水和物の形態で含有して成る結晶性生成物も提供する。任意の段階(g)を実施してもよいか或は実施しなくてもよい。
本発明は更に硫酸マグネシウム顆粒を1番目の面の方法の段階(a)から(e)または段階(a)から(f)に続いて段階(h)を実施することによって得ることができる如き硫酸マグネシウム二水和物の形態で含有して成る顆粒生成物も提供する。任意の段階(g)を実施してもよいか或は実施しなくてもよい。
本発明は更に硫酸マグネシウム結晶を1番目の面の方法の段階(a)から(e)または段階(a)から(f)に続いて段階(h)を実施することによって得ることができる如き硫酸マグネシウム一水和物の形態で含有して成る顆粒生成物も提供する。任意の段階(g)を実施してもよいか或は実施しなくてもよい。
本発明は更に2番目の面として肥料の製造方法も提供し、この方法は、
1番目の面の方法を実施することで硫酸マグネシウムを生じさせ、
前記硫酸マグネシウムを農学的に許容される担体または希釈剤および/または他の肥料材料と混合する、
ことを含んで成る。
本硫酸マグネシウムは硫酸マグネシウム七水和物結晶の形態または硫酸マグネシウム二水和物結晶の形態または硫酸マグネシウム二水和物顆粒の形態または硫酸マグネシウム一水和物結晶の形態または硫酸マグネシウム一水和物顆粒の形態で製造可能である。
本発明ではまた2番目の面の方法を実施することで得ることができる如き硫酸マグネシウムを含有して成る肥料も提供する。
本発明をここに以下の実施例の中で非限定様式で更に記述する。
実施例1:反応槽を冷却しないバッチ製造
二酸化チタン酸を製造するための硫酸塩工程中に副生成物として得た廃酸を準備し、それを濃縮することで32.5%のHSO(重量/重量)濃度を達成する。
700リットルの温水(少なくとも50℃)を反応槽に導入した後、1000kgの粉末にしたマグネサイトを徐々に加えそして連続撹拌することで水と徹底的に混合する。
そのマグネサイトのスラリーが均一になった後、5451kgの前記濃縮した酸を前記反応槽に5から10分かけて加える。反応槽内の温度が非常に急速(2−3分以内)に105℃に到達する。必要に応じて消泡剤を加える。
前記酸を全部添加してから約10分以内に前記2種類の反応体を充分に混合する。4時間の熟成/結晶化後の反応生成物のpHは1.1である。
その反応生成物を35℃以下、例えば約25℃に冷却する。これに関して、その反応生成物を一連の冷却槽に移し、それらの温度を徐々に低くする、即ち最初に65℃−75℃にした後に45℃−55℃にしそして最終的に25℃−35℃にする。温度を低くするにつれて硫酸マグネシウム七水和物結晶の量が多くなる。
前記結晶を残りの液から分離する操作を250μmのふるいを用いた簡単な濾過または遠心分離で行うことができる。
その湿った状態の結晶の質量は前記反応槽に添加した反応体の初期総質量の約77%である。その濾液には酸が1.64%入っておりそしてその比重は1.39である。計算により、マグネサイト出発材料に由来するMgOの94.1%が攻撃を受けて溶解したことが分かる。
Figure 2014530160
実施例1b:反応槽を冷却せずかつ液を再循環させるバッチ製造
この実施は実施例1の方法が基になっているが、結晶から分離した液を再循環させる。この場合、下記のように、液のほぼ70%を再循環させる。
二酸化チタン酸を製造するための硫酸塩工程中に副生成物として得た廃酸を準備し、それを濃縮することで32.5%のHSO(重量/重量)濃度を達成する。
水(330kg)および再循環液(1200kg、比重1.37および酸濃度1.31%)の両方を反応槽に加えた後、粉末しておいたマグネサイト(1000kg)を加える。撹拌機を用いた混合で均一にした後、濃縮した酸(5320kg)を前記反応槽に加える。
前記酸を全部添加してから約10−20分以内に反応生成物を冷却槽に移してその反応生成物を約105℃から35℃以下、例えば約25℃になるまで冷却する。これを適切には一連の冷却槽を用いて実施してもよく、それらの温度を徐々に低くし、最初は65℃−75℃にした後に45℃−55℃にしそして最終的に25℃−35℃にする。
計算により、マグネサイト出発材料に由来するMgOの95.1%が攻撃を受けて溶解したことが分かる。湿った状態の結晶の質量は前記反応槽に添加した反応体の初期総質量の約74%である。
Figure 2014530160
実施例2:反応槽を冷却せずかつ塩を添加するバッチ製造
二酸化チタン酸を製造するための硫酸塩工程中に副生成物として得た廃酸を準備し、それを濃縮することで32.5%のHSO(重量/重量)濃度を達成する。
700リットルの温水(少なくとも50℃)と250kgの2番目の濾過塩を反応槽に導入した後、1000kgの粉末にしたマグネサイトを徐々に加えそして連続撹拌することで水と徹底的に混合する。前記2番目の濾過塩は二酸化チタンを製造するための硫酸塩工程で得た使用済み硫酸を濃縮している時に廃生成物として生じたものである。
そのマグネサイトのスラリーが均一になった後、5136kgの前記濃縮した酸を前記反応槽に5から10分かけて加える。必要に応じて消泡剤を加える。
前記酸を全部添加してから約10−20分以内に前記反応体を充分に混合する。4時間の熟成/結晶化後の反応生成物のpHは0.9である。
その反応生成物を35℃以下、例えば約25℃に冷却する。これに関して、その反応生成物を一連の冷却槽に移し、それらの温度を徐々に低くする、即ち最初に65℃−75℃にした後に45℃−55℃にしそして最終的に25℃−35℃にする。温度を低くするにつれて硫酸マグネシウム七水和物結晶の量が多くなる。
前記結晶を残りの液から分離する操作を250μmのふるいを用いた簡単な濾過または遠心分離で行うことができる。
計算により、マグネサイト出発材料に由来するMgOの95.5%が攻撃を受けて溶解したことが分かる。湿った状態の結晶の質量は前記反応槽に添加した反応体の初期総質量の約82%である。
Figure 2014530160
実施例2b:反応槽の冷却をせずかつ塩を添加しかつ液を再循環かせるバッチ製造
この実施例は実施例2の方法が基になっているが、結晶から分離した液を実施例1bに記述した様式と同じ様式で再循環させる。
使用した反応体の量は下記であった:
水:508kg
再循環液:1000kg(比重1.47、1.81%のHSO
マグネサイト:1000kg
酸(32.5%(重量/重量)):4990kg
2番目の濾過塩:244kg
得た生成物の分析結果を以下の表に示す。
Figure 2014530160
実施例3
本発明の方法を用いて様々なマグネサイトを出発材料として用いることで得た硫酸マグネシウム結晶の組成を実験室で調製したままの状態で以下に示す(200℃で乾燥)。
Figure 2014530160
あらゆる生成物の可溶硫酸マグネシウムの濃度がそれをMgOとして表した時に高く、それらの濃度が22%から27%(重量/重量)の範囲であることが分かるであろう。その結晶性生成物にはまた硫酸第一鉄および他の元素も入っている。従って、その生成物は有益であり、特に肥料として用いるに適する。

Claims (24)

  1. 硫酸マグネシウム生成物の製造方法であって、
    (a)二酸化チタンを製造するための硫酸塩工程中に副生成物として得られた硫酸生成物を準備し、
    (b)前記硫酸生成物を濃縮することで硫酸濃度がより高い濃生成物を得、
    (c)マグネシウムが基になった中和剤を前記濃生成物と一緒にして前記マグネシウムが基になった中和剤と前記硫酸を反応させることで硫酸マグネシウムを溶液の状態で生じさせ、そして
    (d)硫酸マグネシウムを前記溶液から結晶化させることで結晶性硫酸マグネシウム生成物を残りの液と共に得る、
    段階を含んで成る方法。
  2. 更に
    (e)前記結晶化させた硫酸マグネシウム生成物を前記残りの液から分離する、
    段階も含んで成る請求項1記載の方法。
  3. 更に
    (f)前記結晶化させた硫酸マグネシウム生成物を乾燥させる、
    段階も含んで成る請求項2記載の方法。
  4. 更に段階(e)の後に
    (g)前記残りの液を段階(b)および/または段階(c)および/または段階(d)に再循環させる、
    段階も含んで成る請求項2または請求項3記載の方法。
  5. 更に段階(e)の後に
    (h)前記硫酸マグネシウムを粒状にする、
    段階も含んで成る請求項2から4のいずれか1項記載の方法。
  6. 段階(a)で準備する前記使用済み硫酸生成物の濃度が約17%から24%(重量/重量)の範囲である請求項1から5のいずれか1項記載の方法。
  7. 段階(a)で準備する前記使用済み硫酸生成物が硫酸第一鉄を含有する請求項1から6のいずれか1項記載の方法。
  8. 段階(a)で準備する前記使用済み硫酸生成物が硫酸第一鉄を0.1から8%(重量/重量)の量で含有する請求項7記載の方法。
  9. 段階(b)で前記使用済み硫酸の濃度を26%から40%(重量/重量)の範囲にする請求項1から8のいずれか1項記載の方法。
  10. 段階(b)で前記使用済み硫酸の濃度を28%から35%(重量/重量)の範囲にする請求項9記載の方法。
  11. 段階(c)を実施する前に金属塩を前記硫酸生成物に1から10%(重量/重量)の総量で加える請求項1から10のいずれか1項記載の方法。
  12. 段階(c)で加える前記マグネシウムが基になった中和剤を酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウムおよびこれらの組み合わせから選択する請求項1から1
    1のいずれか1項記載の方法。
  13. 前記中和剤を段階(c)で2%(重量/重量)以上の量で加える請求項1から12のいずれか1項記載の方法。
  14. 前記中和剤を段階(c)で5%から30%(重量/重量)の量で加える請求項13記載の方法。
  15. 段階(c)で温度を80℃から110℃に調節する請求項1から14のいずれか1項記載の方法。
  16. 段階(c)でpHを0.2から7の範囲に調節する請求項1から15のいずれか1項記載の方法。
  17. 段階(c)でpHを0.3から5の範囲に調節する請求項16記載の方法。
  18. 段階(c)でpHを0.4から4の範囲に調節する請求項17記載の方法。
  19. 段階(d)で結晶化を温度を40℃以下に低くすることで起こさせる請求項1から18のいずれか1項記載の方法。
  20. 段階(d)で結晶化を温度を35℃から20℃の範囲に低くすることで起こさせる請求項19記載の方法。
  21. 肥料の製造方法であって、
    請求項1から20のいずれか1項記載の方法を実施することで硫酸マグネシウムを結晶または顆粒の形態で生じさせ、
    前記硫酸マグネシウムを農学的に許容される担体または希釈剤および/または他の肥料材料と混合する、
    ことを含んで成る方法。
  22. 結晶性生成物であって、硫酸マグネシウムを請求項1から20のいずれか1項記載の方法を実施することによって得ることができる如き結晶または顆粒の形態で含有して成る結晶性生成物。
  23. 肥料であって、請求項21記載の方法を実施することによって得ることができる如き硫酸マグネシウム結晶または顆粒を含有して成る肥料。
  24. 二酸化チタンを製造するための硫酸塩工程中に副生成物として得られた硫酸生成物の使用であって、硫酸マグネシウム結晶または顆粒を含有して成る肥料を製造する時の使用。
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