JP2014522533A - オペレータ・メッセージ・コマンドの結合ファシリティへの伝送 - Google Patents
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Abstract
【課題】 コンピューティング環境におけるオペレータ・メッセージ・コマンドの処理を容易にするためのコンピュータ・プログラム製品、コンピュータ・システム及び方法を提供する。
【解決手段】 複数の別個のソースからのオペレータ・メッセージ・コマンドを、処理のためにコンピューティング環境の結合ファシリティに提供することを可能にするためのファシリティが提供される。これらのコマンドは、例えば、結合ファシリティに関するアクションを実施するのに用いられ、結合ファシリティに結合されたコンソール、並びにこれに結合された論理パーティション又は他のシステムから受信することができる。コマンドの実施に応答して、応答がコマンドの開始プログラムに戻される。
【選択図】 図5
【解決手段】 複数の別個のソースからのオペレータ・メッセージ・コマンドを、処理のためにコンピューティング環境の結合ファシリティに提供することを可能にするためのファシリティが提供される。これらのコマンドは、例えば、結合ファシリティに関するアクションを実施するのに用いられ、結合ファシリティに結合されたコンソール、並びにこれに結合された論理パーティション又は他のシステムから受信することができる。コマンドの実施に応答して、応答がコマンドの開始プログラムに戻される。
【選択図】 図5
Description
本発明の1以上の態様は、一般に、コンピューティング環境における処理に関し、具体的には、コンピューティング環境においてオペレータ・メッセージ・コマンドを処理することに関する。
コンピューティング環境は、単純な環境からより複雑な環境へと多岐にわたる。単純な環境は、1つのオペレーティング・システムを実行する1つのプロセッサを含み得るが、一方、複雑な環境は、様々な種類のシステムを実行する複数のプロセッサ又は複数の分離されたメモリ空間を含み得る。例えば、複雑な環境は、1以上のオペレーティング・システムを実行する1以上の論理パーティションと、結合ファシリティ(coupling facility)制御コードを実行する少なくとも1つの論理パーティションとを含み得る。コンピューティング環境が単純なものであるか又は複雑なものであるかに関係なく、コンピューティング環境のコンポーネントを適切に試験して、信頼性及び許容可能なレベルのパフォーマンスを保証することが必要である。
コンピューティング環境のコンポーネントを試験するための1つの技術は、コンポーネントに接続されたコンソールにおいてオペレータ・コマンドを発行することによるものであり、その後、オペレータ・コマンドは、コンピューティング環境の意図されたコンポーネントにより処理される。ひとたびオペレータ・コマンドが処理されると、結果はコンソールに戻され、コンソールのオペレータにより確認される。
オペレータ・コマンドはまた、試験以外の目的のためにも使用され得る。この場合もやはり、これらのオペレータ・コマンドは、コンソールにおいてオペレータにより発行され、コンピューティング環境の意図されたコンポーネントにより処理される。
「Processor Resources/Systems Manager Planning Guide」、IBM出版番号SB10−7036−04、第5版、2005年1月
「z/Architecture Principles of Operation」、IBM出版番号SA22−7832−08、2010年8月
コンピューティング環境におけるオペレータ・メッセージ・コマンドの処理を容易にするためのコンピュータ・プログラム製品、コンピュータ・システム及び方法を提供する。
コンピューティング環境におけるオペレータ・メッセージ・コマンドの処理を容易にするためのコンピュータ・プログラム製品を提供することにより、従来技術の欠点が克服され、利点がもたらされる。このコンピュータ・プログラム製品は、処理回路により読み取り可能であり、かつ、方法を実行するための処理回路により実行する命令を格納する、コンピュータ可読ストレージ媒体を含む。この方法は、例えば、コンピューティング環境のプロセッサ・イメージによりメッセージ送信命令を実行することを含み、実行することは、プロセッサ・イメージに結合された結合ファシリティへの経路を決定するためにサブチャネルを選択することと、メッセージ送信コマンド・ブロックを結合ファシリティに送ることであって、メッセージ送信コマンド・ブロックは、オペレータ・メッセージ開始コマンドについてのオペレータ・メッセージ開始コマンド・ブロックを含み、オペレータ・メッセージ開始コマンド・ブロックは、オペレータ・メッセージ・コマンドを結合ファシリティのバッファと一意に関連付けるオペレータ・メッセージ・トークンを含み、バッファは、オペレータ・メッセージ開始コマンドを実行することに応答してポピュレートされる複数のフィールドを含み、複数のフィールドは、タイマー・フィールドと、オペレータ・メッセージ要求長さフィールドと、オペレータ・メッセージ応答長さフィールドと、オペレータ・メッセージ・コマンド・フィールドと、オペレータ・メッセージ・トークンを含ませるためのオペレータ・メッセージ・トークン・フィールドと、応答フィールドとを含む、送ることとを含み、メッセージ送信コマンド・ブロックを送ることは、結合ファシリティにおいて処理するために、オペレータ・メッセージ開始コマンドを結合ファシリティに送ることを含む。
本発明の1以上の態様に関連する方法及びシステムもまた、本明細書で説明され、特許請求される。さらに、本発明の1以上の態様に関連するサービスもまた、本明細書で説明され、特許請求される。
本発明の1以上の態様の技術を通して、付加的な特徴及び利点が実現される。本発明の他の実施形態及び態様は、本明細書で詳細に説明され、特許請求される本発明の一部であると見なされる。
本発明の1以上の態様が、本明細書の最後にある特許請求の範囲において、例として具体的に示され、明確に特許請求されている。本発明の1以上の態様の前述及び他の目的、特徴並びに利点は、添付図面と関連して用いられる以下の詳細な説明から明らかである。
本発明の1以上の態様によると、1以上のソースから受信されたオペレータ・メッセージ・コマンドの処理を容易にするための能力が提供される。一例において、オペレータ・メッセージ・コマンドが、結合ファシリティにより1以上のソースから受信され、結合ファシリティはコマンドを処理し、応答をソースに戻す。1つの特定の例において、ソースの少なくとも1つは、結合ファシリティに結合されるがこれとは別個のものであるプロセッサ・イメージである。例として:
*プロセッサ・イメージは、これと関連した中央プロセッサ・リソースを有し、かつ、オペレーティング・システムを実行できる論理パーティションであり、結合ファシリティは、これと関連した中央プロセッサ・リソースを有し、かつ、結合ファシリティ制御コードを実行することができる別の論理パーティション内にあり、両方の論理パーティションとも、同じ中央処理コンプレックス(即ち、同じマシン)内にある;
*プロセッサ・イメージは、これと関連した中央プロセッサ・リソースを有し、かつ、オペレーティング・システムを実行することができる論理パーティションであり、結合ファシリティは、これと関連した中央プロセッサ・リソースを有し、かつ、結合ファシリティ制御コードを実行することができる、別の論理パーティション内にあり、両方の論理パーティションとも、異なる中央処理コンプレックス(即ち、異なるマシン)内にある;及び、
*プロセッサ・イメージは、結合ファシリティを実行できるマシン又は論理パーティションとは別個の独立型マシンである(論理パーティションにおいて仮想化されていない)。
*プロセッサ・イメージは、これと関連した中央プロセッサ・リソースを有し、かつ、オペレーティング・システムを実行できる論理パーティションであり、結合ファシリティは、これと関連した中央プロセッサ・リソースを有し、かつ、結合ファシリティ制御コードを実行することができる別の論理パーティション内にあり、両方の論理パーティションとも、同じ中央処理コンプレックス(即ち、同じマシン)内にある;
*プロセッサ・イメージは、これと関連した中央プロセッサ・リソースを有し、かつ、オペレーティング・システムを実行することができる論理パーティションであり、結合ファシリティは、これと関連した中央プロセッサ・リソースを有し、かつ、結合ファシリティ制御コードを実行することができる、別の論理パーティション内にあり、両方の論理パーティションとも、異なる中央処理コンプレックス(即ち、異なるマシン)内にある;及び、
*プロセッサ・イメージは、結合ファシリティを実行できるマシン又は論理パーティションとは別個の独立型マシンである(論理パーティションにおいて仮想化されていない)。
各々のプロセッサ・イメージは、1以上のプロセッサを含む。
結合ファシリティ・オペレータ・コマンドの例は、以下のものを含む:即ち、
Configure−オンライン又はオフラインでCHPID(チャネル経路)を取得する;CP−オンライン又はオフラインでCP(中央プロセッサ)を取得する;Display−リソースを表示する;Help<command>−コマンド特有のヘルプ;Locate−SID(サブチャネルid)ベクトル又はSIDフレームを表示する;Mode−揮発性モードを設定する;PRY−PRY(マシン・レベルのデバッグ・ツール)をオン又はオフにする;Retrieve−結合ファシリティ(CF)情報を取り出す;Rideout−電力故障のライドアウト時間を設定する;RType−応答タイプを設定する;Shutdown−CFの動作を終了する;SMI−システム監視機器をオン又はオフにする;Timezone−タイムゾーン・オフセットを設定する;Trace−トレース制御を設定する;Patch−同時パッチを適用する;Dyndisp−動的結合ファシリティ・ディスパッチをオン又はオフにする;MTO−コマンド・テーブルに関するMTO(メッセージ・タイムアウト)をオンにする;VMDUMP−VM上の結合ファシリティのハードロング(hardlong)を強制する;CFDUMP−非破壊的ダンプを強制する;及びNDDUMP−nddump_command。これらのコマンドは、非特許文献1に説明されている。
Configure−オンライン又はオフラインでCHPID(チャネル経路)を取得する;CP−オンライン又はオフラインでCP(中央プロセッサ)を取得する;Display−リソースを表示する;Help<command>−コマンド特有のヘルプ;Locate−SID(サブチャネルid)ベクトル又はSIDフレームを表示する;Mode−揮発性モードを設定する;PRY−PRY(マシン・レベルのデバッグ・ツール)をオン又はオフにする;Retrieve−結合ファシリティ(CF)情報を取り出す;Rideout−電力故障のライドアウト時間を設定する;RType−応答タイプを設定する;Shutdown−CFの動作を終了する;SMI−システム監視機器をオン又はオフにする;Timezone−タイムゾーン・オフセットを設定する;Trace−トレース制御を設定する;Patch−同時パッチを適用する;Dyndisp−動的結合ファシリティ・ディスパッチをオン又はオフにする;MTO−コマンド・テーブルに関するMTO(メッセージ・タイムアウト)をオンにする;VMDUMP−VM上の結合ファシリティのハードロング(hardlong)を強制する;CFDUMP−非破壊的ダンプを強制する;及びNDDUMP−nddump_command。これらのコマンドは、非特許文献1に説明されている。
1つの特定の例において、コマンドは、そのコマンドが結合ファシリティに関するアクションを指定し、アクションが実施され、結果がコマンドの開始プログラム(initiator)(例えば、オペレーティング・システム・コンソール、結合ファシリティ・コンソール、試験プログラム)に送り返され、それらの結果が、オペレータ、分析者などにより手作業で又はプログラムにより分析されるという点で、結合ファシリティを試験している。結合ファシリティに関するアクションを取るペレータ・メッセージ・コマンドを、結合ファシリティ・コンソール以外の遠隔ソースから開始すること及び/又は送ることを可能にすることにより、結合ファシリティに関して実施することができる試験、並びに、実施することができる動作が強化される。これにより、信頼性及び/又は結合ファシリティのパフォーマンスが向上し得る。
本発明の1以上の態様を組み込み、及び/又は用いるためのコンピューティング環境の一実施形態が、図1を参照して説明される。一例において、コンピューティング環境100が、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション(IBM(登録商標))が提供するz/Architecture(登録商標)に基づいた中央プロセッサ・コンプレックス(CPC)102を含む。z/Architecture(登録商標)の態様は、非特許文献2に説明される。中央プロセッサ・コンプレックス102を含むことができる1つのシステムは、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションが提供するzEnterprise 196(z196)システムである。IBM(登録商標)及びz/Architecture(登録商標)は、米国ニューヨーク州アーモンク所在のインターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションの登録商標であり、zEnterprise 196及びz196は、その商標である。本明細書で用いられる他の名称は、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション又は他の会社の登録商標、商標、又は製品名であり得る。
中央プロセッサ・コンプレックス102は、例えば、1以上のパーティション(プロセッサ・イメージ)104、ハイパーバイザ・パーティション106、1以上の中央プロセッサ108、及び入力/出力サブシステム110の1以上のコンポーネントを含む。パーティションは、物理パーティションであっても又は論理パーティション104(例えば、LPAR)であってもよく、各々のパーティションは、オペレーティング・システム・ソフトウェアを実行できる別個のシステムとして1組のシステムのハードウェア・リソース(物理又は仮想化)を含む。
各々の論理パーティション104は、別個のシステムとして機能することができる。つまり、各々の論理パーティションを独立してリセットし、必要に応じて、オペレーティング・システム又は他の制御コードに最初にロードし、異なるプログラムで動作することができる。オペレーティング・システム、又は論理パーティション内で実行されているアプリケーション・プログラムは、十分かつ完全なシステムにアクセスできるように見えるが、実際には、その一部しか使用できない。ハードウェアと、ファームウェアと呼ばれるライセンス内部コード(licensed internal code、LIC)の組み合わせにより、1つの論理パーティション内のプログラムが、異なる論理パーティション内のプログラムと干渉しないようにされる。このことは、幾つかの異なる論理パーティションが、単一又は複数の物理プロセッサ上で、タイム・スライス方式で動作することを可能にする。(本明細書で用いられるファームウェアとは、例えば、プロセッサのマイクロコード、ミリコード、及び/又はマクロコードを含む。ファームウェアは、例えば、上位レベルのマシン・コードの実装に用いられるハードウェア・レベルの命令及び/又はデータ構造体を含む。1つの実施形態において、ファームウェアは、例えば、典型的には、基礎をなすハードウェアに特有の信頼できるソフトウェア又はマイクロコードを含むマイクロコードとして配信され、かつ、システム・ハードウェアへのオペレーティング・システムのアクセスを制御する専用コードを含む。)
この例において、論理パーティションの幾つかは、常駐オペレーティング・システム(OS)120を有し、これは、1以上の論理パーティションによって異なり得る。一実施形態において、少なくとも1つの論理パーティションは、ニューヨーク州アーモンク所在のインターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションが提供するz/OS(登録商標)オペレーティング・システムを実行している。さらに、少なくとも1つの論理パーティションは、同じくIBM(登録商標)が提供する結合ファシリティ制御コード(CFCC)122を実行しており、従って、結合ファシリティと呼ばれる。
結合ファシリティは、例えば、コンピューティング環境に関する固有の機能を提供するために用いられる、キャッシュ、リスト及び/又はロック構造体のような複数のストレージ構造体を含む不揮発性の共有ストレージ・デバイス(例えば、ハードウェア)である。この結合ファシリティは、ストレージ及び処理能力を有する共有可能なファシリティである。例えば、結合ファシリティは、標準的なオペレーティング・システムではなく、結合ファシリティ制御コード(CFCC)を実行するメモリ及び特別なチャネル(CFリンク)を有するプロセッサである。結合ファシリティ内の情報は、CFCCとしてメモリ内に存在し、結合ファシリティは、CFリンク以外のI/Oデバイスを有さない。結合ファシリティ(構造化外部ストレージ(Structured External Storage)としても知られる)の実装は、1994年5月31日発行のElko他による「Method and Apparatus for Coupling Data Processing System」という名称の特許文献1に記載されている。
論理パーティション104は、中央プロセッサ108上で実行されているファームウェアが実装するハイパーバイザ106により管理される。論理パーティション104及びハイパーバイザ106の各々は、中央プロセッサと関連したメイン・メモリのそれぞれの部分に常駐する1以上のプログラムを含む。ハイパーバイザ106の一例は、ニューヨーク州アーモンク所在のインターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションが提供するプロセッサ・リソース/システム・マネージャ(PR/SM(商標))である。
中央プロセッサ108は、論理パーティションに割り当てられる物理プロセッサ・リソースである。例えば、論理パーティション104は1以上の論理プロセッサを含み、その各々は、パーティションに割り当てられた物理プロセッサ・リソース108の全て又は割り当て分(share)を表す。特定のパーティション104の論理プロセッサは、パーティション専用としても、基礎をなすプロセッサ・リソースがそのパーティションに対して予約されるようにしてもよく、又は、別のパーティションと共有し、基礎をなすプロセッサ・リソースが別のパーティションに潜在的に利用可能となるようにしてもよい。
入力/出力サブシステム110(その一部のみが示されている)は、I/Oデバイスに接続をもたらす。z/Architecture(登録商標)の1つの特定の例において、I/Oサブシステムは、I/Oデバイスとメイン・ストレージとの間の情報の流れを方向付けるチャネル・サブシステムを含む。しかしながら、I/Oサブシステムは、チャネル・サブシステム以外であってもよい。
チャネル・サブシステムは、I/Oデバイスとの間の情報の流れを管理する際に、1以上のチャネル経路を通信リンクとして用いる。チャネル・サブシステム内には、サブチャネルがある。
1つのサブチャネルは、チャネル・サブシステムにアクセス可能なI/Oデバイスの各々に対して与えられ、そのI/Oデバイスの各々専用のものである。各々のサブチャネルは、関連したI/Oデバイス、及びチャネル・サブシステムへの取り付けに関する情報のためのストレージを含む。サブチャネルはまた、関連したI/Oデバイスに関与するI/O操作及び他の機能に関する情報のためのストレージも提供する。サブチャネル内に含まれる情報は、I/O命令を用いるCPU並びにチャネル・サブシステムによりアクセスすることができ、かつ、いずれかのCPUと関連したI/Oデバイスに関するチャネル・サブシステムとの間の通信の手段としての機能を果たすことができる。
本明細書では、本発明の1以上の態様を組み込み、用いるための1つのコンピューティング環境として、論理的に区分化された環境が記載されるが、他の環境もまた、本発明の1以上の態様を組み込み及び/又は用いることができる。例えば、結合ファシリティに結合された1以上のプロセッサを有する環境(論理的に区分化された環境ではない)もまた、本発明の1以上の態様を組み込み、用いることができる。他の例もまた可能である。
図2に示されるように、プロセッサと結合ファシリティとの間の通信が、論理的に区分化された環境におけるものであろうとなかろうと、1以上のシステム間チャネルによって容易にされる。本明細書で説明される例において、通信は、論理パーティション間のものである。例えば、z/OS(登録商標)オペレーティング・システムのようなオペレーティング・システム204を実行している論理パーティション200は、少なくとも1つのシステム間チャネル210を介して、結合ファシリティ制御コード208を実行している論理パーティション206と通信する。特に、一例において、論理パーティション200は、メッセージ送信(SMSG)プロトコル220を介して、システム間チャネル上で論理パーティション206と通信する。
一例において、メッセージ送信プロトコルは、メッセージ操作を開始するメッセージ送信命令を含む。メッセージ操作は、メッセージ送信命令内の情報、並びにメッセージ送信命令内で示されるメッセージ操作ブロックによって制御される。メッセージ操作は、メッセージ・コマンド・ブロック内で指定されるコマンド(例えば、本発明の1以上の態様については、以下に説明される、オペレータ・メッセージ開始コマンド、オペレータ・メッセージ読み出しコマンド、及び/又はオペレータ・メッセージ削除コマンドなど)を実行することを含む。さらに、操作の実施中、メイン・ストレージのメッセージ応答ブロック内に、応答情報が格納される。
メッセージ送信プロトコルに関する更なる詳細が、図3を参照して説明される。メッセージ送信命令250は、メッセージ操作ブロック(MOB)252と、チャネル・サブシステム256内に配置されたサブチャネル254の指定とを含む、2つのオペランドを有する。メッセージ操作ブロックは、例えば、メッセージ・コマンド・ブロック264/メッセージ応答ブロック266の対を指し示すメッセージ・コマンド・ブロック・アドレス258を含む。これらは、メイン・メモリ内に配置された256バイトのバッファである。メッセージ操作ブロック252はまた、メッセージ・バッファ・アドレス・リスト268を指し示すメッセージ・バッファ・アドレス・リスト(MBAL)アドレス260を含む。MBALリストは、例えば、1−16からの可変長のリストである。MBALリストは、1以上のメッセージ・バッファ272を指定する、1以上のメッセージ・バッファ・アドレス・ワード(MBAW)を含む。バッファは、結合ファシリティ206への書き込み操作のためのソースであっても、又は結合ファシリティからの読み出し操作のターゲットであってもよい。MBALリストの長さを示すMBAL長さ262も、メッセージ操作ブロック252内に含まれる。全てのコマンドがメッセージ・バッファ・アドレス・リストを有する必要はなく、従って、長さはゼロであり得る。メッセージ・コマンド・ブロック264は、結合ファシリティに送られるパラメータを含み、応答が戻されると、パラメータはMRBに直接格納される。
メッセージ送信が実行されると、メッセージ操作ブロックからのパラメータは、チャネル・サブシステムの指定されたサブチャネルと関連した結合ファシリティに対して送信機能の実施を要求しているCPU又はチャネル・サブシステムに渡される。送信機能は、メッセージ送信と同期的に又は非同期的に実施される。
送信機能は、サブチャネル内の情報を用いて、結合ファシリティへの経路を見つけ出すことによって実施される。経路を用いて、メッセージ操作が結合ファシリティに転送される。例えば、コマンド情報を結合ファシリティに渡し、コマンドをデコード及び実行し、結果を示す応答情報を作成し、応答情報をメッセージ応答ブロック内に格納することによって、メッセージ操作の実行が達成される。
送信機能の実行中に検出された状態を要約する状態表示が、サブチャネルに置かれ、オペレーティング・システムに利用可能にされる。メッセージ送信に関する付加的な詳細は、1996年10月1日発行のElko他による「In A Multiprocessing System Having A Coupling Facility, Communicating Messages Between The Processors And The Coupling Facility In Either A Synchronous Operation Or An Asynchronous Operation」という名称の特許文献2に記載される。
図2を続けると、この例において、同じ論理パーティション、同じ中央処理コンプレックスであるが異なる論理パーティション、又は別のシステム内で実行することができる、1以上のオペレーティング・システム・コンソール230並びに1以上の試験プログラム232が、論理パーティション200に結合される。同様に、少なくとも1つの結合ファシリティ・コンソール234が、論理パーティション206に結合される。各コンソールは、ユーザが、それぞれの論理パーティションにオペレータ・メッセージ・コマンドを入力することを可能にする。さらに、試験プログラム232が、オペレータ・メッセージ・コマンドを、それぞれの論理パーティションに発行することもできる。コンソール234から論理パーティション206(本明細書では、結合ファシリティとも呼ばれる)に発行されたオペレータ・メッセージ・コマンドは、一例においては、結合ファシリティ・コンソールから受信されたコマンドにサービス提供する結合ファシリティ内のオペレータ・メッセージ・プロセッサ240により受信される。
本発明の1以上の態様より以前には、結合ファシリティ・オペレータ・メッセージ・コマンドを結合ファシリティに直接送り、応答を受信することができる唯一の遠隔エンティティは、結合ファシリティ・コンソールであった。結合ファシリティ・オペレータ・コマンドの試験には、人が結合ファシリティ・コンソールにログオンしてコマンドを発行し、結果を確認することが必要であった。オペレーティング・システム、オペレーティング・システム・コンソール、試験プログラム、及び/又は他の遠隔システムなどの他の遠隔エンティティは、結合ファシリティに直接アクセスして、オペレータ・メッセージ・コマンドを処理させ、結果を戻させることができなかった。その代わりに、当該コマンドを結合ファシリティ・コンソールに転送しなければならず、幾つかのコマンドは転送することができないため、それらのコマンドを結合ファシリティにより処理することができなかった。結合ファシリティにより処理されるあらゆるコマンドの結果が、結合ファシリティ・コンソールに戻され、コンソール上に表示される。
本発明の1以上の態様によると、オペレータ・メッセージ・コマンドが、結合ファシリティにおいて、コンソール234、並びに論理パーティション200(及び/又は他の論理パーティション、プロセッサ、システム等)から受信される。例えば、オペレータ・メッセージ・コマンドは、論理パーティション200において、コンソール230及び/又は試験プログラム232(並びに他の可能な開始プログラム)から受信され、次いで、論理パーティション200から論理パーティション206に転送される。オペレータ・メッセージ・コマンドを論理パーティション200から論理パーティション206に転送するために、一例においては、システム間チャネル上で、メッセージ送信プロトコルを用いて、オペレータ・メッセージ(OM)要求222が、論理パーティション200から論理パーティション206に送られる。要求は、例えば、要求されたオペレータ・メッセージ・コマンドを指定するコマンドを含む。結合ファシリティは、要求を処理し、SMSGを用いて、オペレータ・メッセージ(OM)応答224を論理パーティション206から論理パーティション200に送り返す。
今や、結合ファシリティは、例えば、これに結合された結合ファシリティ・コンソール及び1以上の論理パーティション(又は他のプロセッサ、システム等)を含む複数の別個のソースからオペレータ・メッセージ・コマンドを受信することができるので、処理される複数の要求を管理するために、結合ファシリティ内に制御部が設けられる。1つのこうした制御部はマルチプレクサであり、その一例を図4に示す。
図4に示されるように、マルチプレクサ300は、例として、オペレーティング・システムを実行している論理パーティション及び結合ファシリティ・コンソールを含む複数のソース302から、オペレータ・メッセージ・コマンドを受信する。特に、一例において、マルチプレクサは、オペレータ・メッセージ・コマンドを、結合ファシリティ・コンソール、及びSMSGを用いて送られたオペレータ・メッセージ開始コマンドを介して論理パーティションから、直接受信する。マルチプレクサは結合ファシリティ内に配置され、かつ、オペレータ・メッセージ・プロセッサ240に結合される。従って、結合ファシリティ・コンソールが発行したオペレータ・メッセージ・コマンドは、今や、マルチプレクサに転送され、マルチプレクサはこれらのコマンドの転送をオペレータ・メッセージ・プロセッサに指向させる。同様に、論理パーティション(又は他の遠隔エンティティ)から受信されたオペレータ・メッセージ・コマンドもまた、マルチプレクサ300に入力される。さらに、オペレータ・メッセージ・コマンドの処理と関連した論理パーティションが発行した他のコマンド(例えば、オペレータ・メッセージ読み出し及びオペレータ・メッセージ削除)もまた、マルチプレクサ300に入力される。従って、便宜上、本明細書では、オペレータ・メッセージ・コマンド、並びにこれと関連した他の操作を含むコマンドをSMSGコマンドと呼ぶ。マルチプレクサは、受信したコマンド(即ち、結合ファシリティ・コンソールからのオペレータ・メッセージ・コマンド及びSMSGコマンド)を、オペレータ・メッセージ・プロセッサに指向させる。
オペレータ・メッセージ・プロセッサにより処理されるコマンドの選択を制御するための、マルチプレクサが用いる論理の一実施形態が、図5を参照して説明される。最初に、マルチプレクサはアイドル状態であり、コマンドの受信を待っている(ステップ350)。コマンドが存在しない場合(問い合わせ352)、マルチプレクサはアイドル状態のままである(ステップ350)。他の場合には、少なくとも1つのコマンドを受信した場合、処理のために、コマンドの1つがオペレータ・メッセージ・プロセッサに送られる(ステップ354)。例えば、受信した最初のコマンドを送るか、又は、オペレータ・メッセージ・コマンド及びSMSGコマンドの両方を受信した場合には、この例ではSMSGコマンドの1つを送る。
以下にさらに説明されるように、オペレータ・メッセージ・プロセッサは、コマンドを処理し、結果を出力する(ステップ356)。コマンドが結合ファシリティ・コンソールからのものである場合、結果はコンソールに出力される。しかしながら、コマンドがプロセッサからのものである場合、以下で説明されるように、結果はバッファに格納され、この例においては、結合ファシリティ・コンソールに与えられる。
その後、結合ファシリティ・コンソール以外のソースからのいずれかの保留中のコマンド(例えば、保留中のSMSGコマンド)が存在するかどうかについての判断がなされる(問い合わせ358)。少なくとも1つの保留中のSMSGコマンドが存在する場合、処理は、コマンドが選択され、オペレータ・メッセージ・プロセッサに送られる、ステップ354を続行する。他の場合には、チェックを行い、結合ファシリティ・コンソールからのいずれかの保留中のコマンドが存在するかどうかについて調べる(問い合わせ360)。1以上の保留中のコンソール・コマンドが存在する場合、処理はステップ354を続行する。しかしながら、保留中のコンソール・コマンドがそれ以上存在しない場合、処理はステップ350に続く。
結合ファシリティに結合された1以上の論理パーティションから(即ち、結合ファシリティ制御コードを含まないパーティションである非CF論理パーティションから)、複数のコマンドを受信することができる。従って、結合ファシリティは、こうしたパーティションからの着信コマンドを格納するための1以上のバッファ(本明細書では、オペレータ・メッセージ(OM)処理バッファと呼ぶ)を含む。バッファに関する更なる詳細が、図6−図7を参照して説明される。
図6を参照すると、一例において、結合ファシリティは、1以上のバッファ400を含む。この例では、9つのバッファが存在するが、バッファの数は構成可能である。図7を参照して説明されるように、各々のバッファ400は、これと関連した複数の制御部を有する。
図7を参照すると、バッファ400は、例えば以下を含む:即ち、
オペレータ・メッセージ状態402、これは、以下に説明されるように、アイドル状態、アクティブかつ処理中(active and in process)状態、又はアクティブかつ応答保留中(active,response pending)状態を含む、バッファの状態を示す。
オペレータ・メッセージ・トークン(OMTK)404、これは、オペレータ・メッセージ・プロセスの開始時に、オペレーティング・システム(例えば、オペレーティング・システム・コード、又は論理パーティション内で実行されているオペレーティング・システムの一部を含む、オペレーティング・システム・コンソール)により与えられる値である。オペレータ・メッセージ・トークンは、オペレータ・メッセージ要求を一意に識別する。オペレータ・メッセージ処理バッファがアイドル状態である場合、オペレータ・メッセージ・トークンはゼロを含む。このトークンは、バッファが選択された時点で、バッファを識別するために用いられる。
オペレータ・メッセージ・タイマー(OMT)406、これは、オペレータ・メッセージ要求の開始時に設定される時刻(time-of-day)の値である。オペレータ・メッセージ・タイマーは、時刻クロックの現在の値に設定される。オペレータ・メッセージ・タイマーは、オペレータ・メッセージがアクティブであった時間の長さを求めるために用いられる。オペレータ・メッセージ処理バッファがアイドル状態であるとき、オペレータ・メッセージ・タイマーはゼロを含む。
オペレータ・メッセージ要求長さ(OMREQL)408、これは、OM要求(例えば、オペレータ・メッセージ・コマンド)の長さの、バイト単位での長さを含む値である。OM処理バッファがアイドル状態であるとき、OMREQLオブジェクトの値はゼロである。
オペレータ・メッセージ応答長さ(OMRESL)410、これは、OM応答の、バイト単位での長さを含む値である。OM処理バッファがアイドル状態であるとき、又はOM処理バッファがアクティブかつ処理中状態であるとき、OMRESLオブジェクトの値はゼロである。
オペレータ・メッセージ要求データ(OMREQD)412、これは、オペレータ・メッセージ開始コマンド(以下に説明される)により結合ファシリティに渡されるOM要求のコンテンツを含む。OM処理バッファがアイドル状態であるとき、OM要求データのコンテンツは不定である。
オペレータ・メッセージ応答データ(OMRESD)414、これは、オペレータ・メッセージ・コマンドの結果を含む。オペレータ・メッセージ処理バッファがアイドル状態であるとき、又はオペレータ・メッセージ処理バッファがアクティブかつ処理中状態であるとき、OM応答データのコンテンツは不定である。
オペレータ・メッセージ状態402、これは、以下に説明されるように、アイドル状態、アクティブかつ処理中(active and in process)状態、又はアクティブかつ応答保留中(active,response pending)状態を含む、バッファの状態を示す。
オペレータ・メッセージ・トークン(OMTK)404、これは、オペレータ・メッセージ・プロセスの開始時に、オペレーティング・システム(例えば、オペレーティング・システム・コード、又は論理パーティション内で実行されているオペレーティング・システムの一部を含む、オペレーティング・システム・コンソール)により与えられる値である。オペレータ・メッセージ・トークンは、オペレータ・メッセージ要求を一意に識別する。オペレータ・メッセージ処理バッファがアイドル状態である場合、オペレータ・メッセージ・トークンはゼロを含む。このトークンは、バッファが選択された時点で、バッファを識別するために用いられる。
オペレータ・メッセージ・タイマー(OMT)406、これは、オペレータ・メッセージ要求の開始時に設定される時刻(time-of-day)の値である。オペレータ・メッセージ・タイマーは、時刻クロックの現在の値に設定される。オペレータ・メッセージ・タイマーは、オペレータ・メッセージがアクティブであった時間の長さを求めるために用いられる。オペレータ・メッセージ処理バッファがアイドル状態であるとき、オペレータ・メッセージ・タイマーはゼロを含む。
オペレータ・メッセージ要求長さ(OMREQL)408、これは、OM要求(例えば、オペレータ・メッセージ・コマンド)の長さの、バイト単位での長さを含む値である。OM処理バッファがアイドル状態であるとき、OMREQLオブジェクトの値はゼロである。
オペレータ・メッセージ応答長さ(OMRESL)410、これは、OM応答の、バイト単位での長さを含む値である。OM処理バッファがアイドル状態であるとき、又はOM処理バッファがアクティブかつ処理中状態であるとき、OMRESLオブジェクトの値はゼロである。
オペレータ・メッセージ要求データ(OMREQD)412、これは、オペレータ・メッセージ開始コマンド(以下に説明される)により結合ファシリティに渡されるOM要求のコンテンツを含む。OM処理バッファがアイドル状態であるとき、OM要求データのコンテンツは不定である。
オペレータ・メッセージ応答データ(OMRESD)414、これは、オペレータ・メッセージ・コマンドの結果を含む。オペレータ・メッセージ処理バッファがアイドル状態であるとき、又はオペレータ・メッセージ処理バッファがアクティブかつ処理中状態であるとき、OM応答データのコンテンツは不定である。
上述のように、各々のバッファは、それと関連した種々の状態を有する。図8を参照すると、最初に、バッファはアイドル状態500にある。これは、メッセージを開始するために、バッファが使用可能であることを示す。オペレータ・メッセージ開始コマンドに応答して、バッファは、オペレータ・メッセージ・コマンドが結合ファシリティによって処理されていることを示すアクティブかつ処理中状態502に移行する。特に、オペレータ・メッセージ・プロセッサ240は、バックグラウンドにおいて、オペレータ・メッセージ・コマンドを含む要求を処理し、応答を与える。応答の生成に応答して、バッファは、アクティブかつ応答保留中状態504に置かれる。この時点で、バッファに照会している読み出し操作によりバッファにアクセスし、応答を読み出すことができる。
その後、バッファは、例えば結合ファシリティ(即ち、オペレータ・メッセージ・プロセッサ)が認識するタイムアウトを介して、又は、オペレータ・メッセージ削除若しくはオペレータ・メッセージ開始により明示的に、アイドル状態に戻され得る。バッファ及びその処理に関する更なる詳細が、以下に説明される。
オペレータ・メッセージ(OM)処理バッファは、オペレータ・メッセージ開始(SOM)コマンドを介して送られたオペレータ・メッセージ・コマンドの処理に関連する情報を含む、結合ファシリティ・ストレージのある領域である。OM処理バッファは、構造体の割り当てに利用できない結合ファシリティ・ストレージの領域から割り当てられる。
OM処理バッファは、アクティブ状態又はアイドル状態のいずれかである。アイドル状態のとき、OM処理バッファは、オペレータ・メッセージ開始(SOM)コマンドによる選択に利用可能である。アクティブ状態のとき、オペレータ・メッセージ・プロセスは開始済みであるが、まだ削除されていない。オペレータ・メッセージ応答が利用可能である場合、バッファの状態は、アクティブかつ応答保留中である。他の場合には、バッファの状態は、アクティブかつ処理中である。
応答保留中のアクティブなオペレータ・メッセージ・プロセスを削除することにより、OM処理バッファと関連したオブジェクトがリセットされ、バッファがアイドル状態に置かれる(OM処理バッファのリセットとしても知られる)。
アクティブなオペレータ・メッセージ・プロセスを削除することができる3つの方法が存在する。:即ち、
1.OMトークン・オブジェクトに合致するOMトークンを指定するオペレータ・メッセージ削除コマンドが実行され、OM処理バッファはアクティブかつ応答保留中である。
2.オペレータ・メッセージ・プロセスがアクティブであった時間の長さが、OMタイムアウト制御の値を超え、OM処理バッファはアクティブかつ応答保留中である。これは、内部結合ファシリティ・プロセス又はオペレータ・メッセージ開始コマンドにより検出することができる。
3.OMトークン・オブジェクトに合致するOMトークンを指定するオペレータ・メッセージ開始コマンドが実行され、OM処理バッファはアクティブかつ応答保留中であり、全てのメッセージ・バッファはビジー状態となり、少なくとも1つはタイムアウト済みである。
1.OMトークン・オブジェクトに合致するOMトークンを指定するオペレータ・メッセージ削除コマンドが実行され、OM処理バッファはアクティブかつ応答保留中である。
2.オペレータ・メッセージ・プロセスがアクティブであった時間の長さが、OMタイムアウト制御の値を超え、OM処理バッファはアクティブかつ応答保留中である。これは、内部結合ファシリティ・プロセス又はオペレータ・メッセージ開始コマンドにより検出することができる。
3.OMトークン・オブジェクトに合致するOMトークンを指定するオペレータ・メッセージ開始コマンドが実行され、OM処理バッファはアクティブかつ応答保留中であり、全てのメッセージ・バッファはビジー状態となり、少なくとも1つはタイムアウト済みである。
OM処理バッファがタイムアウトする時間と、これがタイムアウトとして検出され、アイドル状態にリセットされる時間との間に、時間のずれが生じ得る。この場合、OM処理バッファは、OM要求が削除されるまで、アクティブかつ応答保留中のままである。
OM要求の処理は、バックグラウンド操作として行われる。バックグラウンド・プロセスは、オペレータ・メッセージ開始コマンドが成功裏に完了したときに開始される。バックグラウンド・プロセスは、OM応答データを生成し、応答データをOMRESDオブジェクト内に格納し、応答長さをOMRESLオブジェクト内に格納する。次いで、バックグラウンド・プロセスは、OM処理バッファの状態をアクティブかつ応答保留中に変更する。
バッファの処理、及び、特にオペレータ・メッセージ・コマンドに関する更なる詳細が、以下に説明される。しかしながら、その説明に先立って、本発明の1以上の態様の理解を容易にするために、他のオブジェクト及びオペランドを説明する。
一例として、結合ファシリティは、オペレータ・メッセージ・コマンドを処理するために用いられる多数のグローバル・オブジェクトを含む。これらのオブジェクトは、例えば以下を含む:即ち、
固定グローバル制御−例えば、オペレータ・メッセージ処理バッファ・カウント(OMPBC)であり、これは、結合ファシリティがサポートするOM処理バッファの数を指定するモデル依存の値である。
プログラム修正可能グローバル制御−例えば、オペレータ・メッセージ処理バッファ(OMPB)及びオペレータ・メッセージ・タイムアウト制御(OMTOC)であり、これは、オペレータ・メッセージがOM処理バッファと関連付けられる最長時間を秒単位で決定する値である。タイムアウト値を超過する前にオペレータ・メッセージが明示的に削除されなかった場合、オペレータ・メッセージは結合ファシリティにより削除され、OM処理バッファはアイドル状態に置かれる。一例において、デフォルト値は300である。
ファシリティ属性(FACA)−例えば、オペレータ・メッセージ・ファシリティ・インジケータであり、これは、オペレータ・メッセージ・コマンドを処理するための、本明細書で説明されたファシリティが、結合ファシリティによってサポートされているかどうかを指定する値である。
固定グローバル制御−例えば、オペレータ・メッセージ処理バッファ・カウント(OMPBC)であり、これは、結合ファシリティがサポートするOM処理バッファの数を指定するモデル依存の値である。
プログラム修正可能グローバル制御−例えば、オペレータ・メッセージ処理バッファ(OMPB)及びオペレータ・メッセージ・タイムアウト制御(OMTOC)であり、これは、オペレータ・メッセージがOM処理バッファと関連付けられる最長時間を秒単位で決定する値である。タイムアウト値を超過する前にオペレータ・メッセージが明示的に削除されなかった場合、オペレータ・メッセージは結合ファシリティにより削除され、OM処理バッファはアイドル状態に置かれる。一例において、デフォルト値は300である。
ファシリティ属性(FACA)−例えば、オペレータ・メッセージ・ファシリティ・インジケータであり、これは、オペレータ・メッセージ・コマンドを処理するための、本明細書で説明されたファシリティが、結合ファシリティによってサポートされているかどうかを指定する値である。
さらに、結合ファシリティは、オペレータ・メッセージ・コマンドを処理するのに用いられる複数のグローバル・オペランドを含む。一例において、これらのオペランドは、以下を含む:即ち、
オペレータ・メッセージ(OM)要求(OMREQ):処理されるオペレータ・メッセージ・コマンドを含む、所定のバイト数(例えば、192バイト)の最大長さを有する可変長バイト文字列である。この長さは、OM要求長さによって指定される。
オペレータ・メッセージ(OM)応答(OMRES):所定のバイト数(例えば、4096バイト)の最大長さを有する可変長バイト文字列である。この長さは、OM応答長さによって指定される。
オペレータ・メッセージ(OM)タイムアウト制御(OMTOC):オペレータ・メッセージがOM処理バッファと関連付けられる、最長時間を秒単位で決定する値である。一例として、有効値は、5から300までの範囲にわたる。このオペランドは、OMTOC更新インジケータ(update OMTOC indicator)が有効であり、かつ、OMタイムアウト制御が更新されることを示す値に設定されていない限り、無視される。
オペレータ・メッセージ(OM)トークン(OMTK):オペレータ・メッセージ・コマンドを一意に識別する値である。
OMTOC更新インジケータ(UOMTCI):オペレータ・メッセージ・タイムアウト制御を更新すべきであるかどうかを示す値である。これは、例として、次のようなエンコードを有する:即ち、OMタイムアウト制御を更新しない;OMタイムアウト制御を更新する。
オペレータ・メッセージ(OM)要求(OMREQ):処理されるオペレータ・メッセージ・コマンドを含む、所定のバイト数(例えば、192バイト)の最大長さを有する可変長バイト文字列である。この長さは、OM要求長さによって指定される。
オペレータ・メッセージ(OM)応答(OMRES):所定のバイト数(例えば、4096バイト)の最大長さを有する可変長バイト文字列である。この長さは、OM応答長さによって指定される。
オペレータ・メッセージ(OM)タイムアウト制御(OMTOC):オペレータ・メッセージがOM処理バッファと関連付けられる、最長時間を秒単位で決定する値である。一例として、有効値は、5から300までの範囲にわたる。このオペランドは、OMTOC更新インジケータ(update OMTOC indicator)が有効であり、かつ、OMタイムアウト制御が更新されることを示す値に設定されていない限り、無視される。
オペレータ・メッセージ(OM)トークン(OMTK):オペレータ・メッセージ・コマンドを一意に識別する値である。
OMTOC更新インジケータ(UOMTCI):オペレータ・メッセージ・タイムアウト制御を更新すべきであるかどうかを示す値である。これは、例として、次のようなエンコードを有する:即ち、OMタイムアウト制御を更新しない;OMタイムアウト制御を更新する。
本発明の1以上の態様によると、オペレータ・メッセージ・コマンドを、結合ファシリティ・コンソール、並びに結合ファシリティに結合された論理パーティション又は他のシステム、プロセッサ等から結合ファシリティに送ることができる。結合ファシリティ・コンソール以外のソースから、オペレータ・メッセージ・コマンドを結合ファシリティに送ることと関連した処理が、図9を参照して説明される。
例として、最初に、コマンドが、オペレーティング・システム・コンソール又は試験プログラムのような開始プログラムによって入力又は生成される(ステップ600)。これに応答して、オペレーティング・システム(例えば、コンソール上で実行されている又は試験プログラムを実行している部分)が、オペレータ・メッセージ・トークンを生成する(ステップ602)。一例において、トークンは、システム識別子を時刻クロック値と連結することによって生成される。その後、開始プログラムは、トークン並びに要求されるオペレータ・メッセージ・コマンドを含む、オペレータ・メッセージ開始(SOM)要求を発行する(ステップ604)。オペレータ・メッセージ開始要求は、開始プログラムに結合された論理パーティションに送られる。
論理パーティションにおいて、オペレーティング・システムは、オペレータ・メッセージ開始コマンドのメッセージ・コマンド・ブロック内に、トークン及び要求されるオペレータ・メッセージ・コマンドを含む開始要求を置くことによって、オペレータ・メッセージ開始コマンドを作成する。次いで、メッセージ・コマンド・ブロックが、SMSGコマンドを介して、オペレーティング・システムから結合ファシリティに送られる。マルチプレクサがSMSGコマンドを受信し、やがてこれをオペレータ・メッセージ・プロセッサに転送する。次いで、以下に説明されるように、オペレータ・メッセージ・プロセッサがコマンドを処理する。処理の一部として、応答が生成される。
オペレータ・メッセージ開始コマンドへの応答が、再びSOMの開始プログラムに転送される。例えば、応答は、SMSGを介して論理パーティションに転送されたメッセージ応答ブロック内に含められる。次いで、応答は、論理パーティションから開始プログラムに転送される。
開始プログラム(例えば、オペレーティング・システム・コンソール、試験プログラム)は応答を受信し、応答コードの値をチェックする(問い合わせ606)。応答コードが、全てのバッファが既にアクティブであり、従って、利用可能でないことを示す場合、処理はステップ604に戻る。しかしながら、応答コードが、オペレータ・メッセージが開始済みであることを示す場合、処理はステップ610を続行する。他の場合には、エラー・メッセージが発行される(ステップ608)。
ステップ610において、オペレータ・メッセージ開始におけるオペレータ・メッセージ・コマンドの処理に応答して、オペレータ・メッセージ読み出しコマンドが、開始プログラムにより発行され、バッファを読み出し、結合ファシリティにより与えられる応答を取得する。例えば、論理パーティション(例えば、オペレーティング・システム)において、開始プログラムが発行したオペレータ・メッセージ読み出し要求を受信し、論理パーティションは、オペレータ・メッセージ読み出しコマンドを作成し、これを、SMSGを介してオペレーティング・システムから結合ファシリティに転送する。結合ファシリティ、特にマルチプレクサが、SMSGコマンドを受信し、次いで、それをオペレータ・メッセージ・プロセッサに転送する。オペレータ・メッセージ・プロセッサは、以下に説明されるように読み出し(read)コマンドを処理し、応答コードを送る。上述のように、応答コードは、最終的には、開始プログラムに戻される。応答コードをチェックし(問い合わせ612)、応答が、OM応答が利用可能でないことを示す場合、処理はステップ610に戻る。しかしながら、応答コードが、OM応答が利用可能であることを示す場合、バッファを読み出して、要求されたオペレータ・メッセージ・コマンドの結果を取得する。次いで、一実施形態において、処理はステップ616を続行する。他の場合には、エラー・メッセージが発行される(ステップ614)。
ステップ616において、オペレータ・メッセージ削除要求が、開始プログラムにより発行され、論理パーティションにおいて受信される。上述のように、オペレーティング・システムは、オペレータ・メッセージ削除コマンドを生成し、これを、SMSGを介して結合ファシリティに送る。以下に説明されるように、オペレータ・メッセージ削除コマンドは、オペレータ・メッセージ・プロセッサにより処理され、応答が開始プログラムに戻される。開始プログラムは、オペレータ・メッセージ削除コマンドに対する応答コードをチェックする(問い合わせ618)。応答コードが、オペレータ・メッセージが削除されたことを示す場合、OM応答を発行者に与える(ステップ620)。他の場合には、エラー・メッセージが発行される(ステップ622)。
上述のように、本発明の1以上の態様に従って用いられる種々のメッセージ・コマンドが存在する。1つのこのようなコマンドが、オペレータ・メッセージ開始コマンドであり、その実施形態が、図10−図11を参照して説明される。
一例において、オペレータ・メッセージ・コマンドは、例えば、z/OS(登録商標)コンソール又は試験プログラムを通じて開始される。オペレータ・メッセージ・コマンドは、z/OS(登録商標)論理パーティションに流れ込み、かつ、オペレータ・メッセージ開始コマンドのメッセージ送信を通じて、結合ファシリティに送られる。この処理の一実施形態が、図10を参照して説明される。
上述のように、メッセージ送信命令250は、メッセージ操作ブロック252と、サブチャネル254の指定とを含む。しかしながら、この場合、オペレータ・メッセージ開始コマンドに関して、メッセージ操作ブロックは、MCB264/MRB266を指し示すメッセージ・コマンド・ブロック・アドレス258のみを含む。この操作の場合、メッセージ・ブロックは存在しない。結合ファシリティに提示されるメッセージ・コマンド・ブロックは、例えば、オペレータ・メッセージ開始要求パラメータ782と、要求されるオペレータ・コマンドを指定するオペレータ・メッセージ要求784とを有する、オペレータ・メッセージ開始MCB780を含む。戻される応答は、応答コードを含むオペレータ・メッセージ開始応答パラメータ792を含むオペレータ・メッセージ開始MRB790である。
一例において、オペレータ・メッセージ開始要求パラメータは、トークン、要求、及び要求長さを含む。図11を参照して説明されるように、結合ファシリティ、特にマルチプレクサを介するオペレータ・メッセージ・プロセッサは、SMSGコマンド・ブロックを受信し、オペレータ・メッセージ開始コマンドの処理を開始する。
最初に、オペレータ・メッセージ・プロセッサは、アイドル状態のバッファ(例えば、OMTKがゼロを有する)を探して、オペレータ・メッセージ・バッファを走査する(ステップ700)。いずれかのアイドル状態のバッファが存在するかどうかについての判断がなされる(問い合わせ702)。アイドル状態のバッファが存在する場合、(例えば、最初の)アイドル状態のバッファを選択する(ステップ704)。その後、オペレータ・メッセージ・トークンをバッファ内に格納する(ステップ706)。さらに、バッファ内のオペレータ・メッセージ・タイマーを現在の時間に設定する(ステップ708)。一例において、時間は、時刻クロックから取得される。さらに、要求及び要求長さをバッファ内に格納し(ステップ710)、バッファの状態をアクティブかつ処理中(active and processingとしても知られる)に設定する(ステップ712)。戻りコードをオペレーティング・システム(例えば、z/OS(登録商標))に戻してバッファが設定されたことを示し(ステップ714)、最終的には、開始プログラムに戻す。この処理は、z/OS(登録商標)プログラムと同期的に行われる。
問い合わせ702に戻ると、アイドル状態のバッファが存在しない場合、タイムアウトしたアクティブなバッファを探して、オペレータ・メッセージ・バッファをもう一度走査する(ステップ720)。タイムアウトしたいずれかのアクティブなバッファが存在するかどうかについての判断がなされる(問い合わせ722)。存在しない場合、利用可能なバッファが存在しないことを示す戻りコードが与えられる(ステップ724)。
しかしながら、タイムアウトしたいずれかのアクティブなバッファが存在する場合、タイムアウトしたバッファを選択する(ステップ726)。一例において、選択されるのは、最初にタイムアウトしたバッファである。バッファをアイドル状態に設定し(ステップ728)、処理はステップ706を続行し、そこで、バッファを初期化する。
オペレータ・メッセージ開始コマンドに関する更なる詳細が、以下に説明される。本明細書で示されるように、このコマンド、並びにオペレータ・メッセージ読み出しコマンド及びオペレータ・メッセージ削除コマンドが、SMSGを用いて、結合ファシリティに通信される。SMSGは、要求されたコマンドを含むメッセージを、論理パーティションから結合ファシリティに送る。メッセージを送るために、メッセージは、メッセージ・コマンド・ブロック(MCB)内に含められ、メッセージに対するいずれの応答も、メッセージ応答ブロック(MRB)内に含められる。
一例において、オペレータ・メッセージ開始に関するメッセージ・コマンド・ブロックは、メッセージ・ヘッダ、コマンド(例えば、オペレータ・メッセージ開始)、OM要求長さ、オペレータ・メッセージ・トークン、及びオペレータ・メッセージ要求(例えば、オペレータ・メッセージ・コマンド)を含む。
動作中、要求内で与えられるOMトークンの値を、各OM処理バッファ内のOMトークン・オブジェクトと比較する。OMトークンが有効であり、いずれのOMトークン・オブジェクトとも合致せず、かつ少なくとも1つのOM処理バッファがアイドル状態である場合、アイドル状態のバッファを選択する。OM処理バッファがアイドル状態になく、少なくとも1つのOM処理バッファがアクティブかつ応答保留中であり、タイムアウト値を超過している場合、タイムアウトしたバッファを選択し、アイドル状態に設定する。
ひとたびアイドル状態のバッファが選択されると、OMトークンはOMTKオブジェクト内に置かれ、OM要求はOMREQDオブジェクト内に置かれ、OM要求長さはOMREQLオブジェクト内に置かれ、OMタイマー・オブジェクトは時刻クロックの値に設定され、バッファはアクティブかつ処理中状態に置かれ、バックグラウンド・プロセスが開始され、OM応答を生成する(即ち、要求されたオペレータ・メッセージ・コマンドの処理を開始し、情報(例えば、OMコマンドに関する結果)がバッファ内に置かれる)。オペレータ・メッセージが開始済みであることを示す戻りコードが、オペレーティング・システムに戻される。
OMトークンが、アクティブなOM処理バッファに関するOMトークン・オブジェクトに合致する場合、処理は行われない。コマンドは完了し、オペレータ・メッセージが開始済みであることを示す応答コードが戻される。
OMトークンが有効であり、いずれのOMトークン・オブジェクトにも合致せず、かつ全てのバッファが、アクティブかつ処理中状態、又はタイムアウト制御を超過することなくアクティブかつ応答保留中状態である場合、コマンドは完了し、利用可能なバッファが存在しないことを示す応答コードが戻される。
応答は、例えば、応答記述子及び応答コードを含むメッセージ応答ブロック内に戻される。
オペレータ・メッセージが開始済みであることを示す応答の受信に応答して、オペレータ・メッセージ読み出しコマンドを発行して、要求されたオペレータ・メッセージ・コマンドに対する応答を取得する。図12を参照すると、オペレータ・メッセージ読み出しコマンドは、メッセージ送信プロトコルを介して送られる。上述のように、メッセージ送信命令250は、メッセージ操作ブロック252と、サブチャネル254の指定とを含む。オペレータ・メッセージ読み出しコマンドに関して、メッセージ操作ブロック252は、MCBアドレス258、MBALアドレス260、及びMBAL長さ262を含む。オペレータ・メッセージ読み出しコマンドに関して、MBAL長さは1に等しく、MBALアドレス260は、1つのエントリを有するMBAL268を指し示す。MBAL268は、メッセージ・バッファ272を指し示す。
MCBアドレス258は、MCB264/MRB266の対を指定する。オペレータ・メッセージ読み出しコマンドに関するメッセージ制御ブロック880が、オペレータ・メッセージ読み出し要求パラメータ882(例えば、メッセージ・ヘッダ、読み出しコマンド、OMトークン)を含み、これは、処理のために結合ファシリティに転送される。オペレータ・メッセージ読み出しコマンドの処理に応答して、MRB266において、オペレータ・メッセージ読み出し応答パラメータ(例えば、応答コード)が戻される。付加的に、オペレータ・メッセージ(OM)応答875が戻され、メッセージ・バッファ272内に置かれる。
オペレータ・メッセージ読み出しコマンドの論理の一実施形態が、図13を参照して説明される。最初に、コマンド内に与えられたOMトークンに合致するOMトークンを有するバッファを探して、オペレータ・メッセージ・バッファを走査する(ステップ800)。合致するOMトークンを有するバッファが存在しない場合(問い合わせ802)、合致するトークンが見つからなかったことを示す応答コードが戻される(ステップ804)。
しかしながら、合致するOMトークンを有するOMバッファが存在する場合、バッファ内に保留中のOM応答が存在するかどうかについての判断がなされる(問い合わせ806)。保留中のOM応答が存在しない場合、OM応答が利用可能でないことを示す応答コードが戻される(ステップ808)。
問い合わせ806に戻ると、保留中のOM応答が存在する場合、OM応答は、SMSGが指定するデータ・ブロック(例えば、メッセージ・バッファ272内に配置された)にコピーされ(ステップ810)、応答長さがメッセージ応答ブロックにコピーされる(ステップ812)。OM応答(即ち、データ・ブロック)、並びにOM応答が利用可能であることを示す応答コードが戻される(ステップ814)。
オペレータ・メッセージ読み出しコマンドに関する更なる詳細が、以下に説明される。一例において、オペレータ・メッセージ読み出しコマンドに関するメッセージ・コマンド・ブロックは、メッセージ・ヘッダ、読み出しコマンド、及びオペレータ・メッセージ・トークンを含む。
動作中、十分なメッセージ・バッファ空間(例えば、バッファ272)が与えられる(即ち、所定のサイズと等しい又はそれより大きいバッファ空間が利用可能である)場合、OMトークンの値を、各OM処理バッファ内のOMトークン・オブジェクトと比較する。
OMトークンが、OM処理バッファに関するOMトークン・オブジェクトに合致し、バッファがアクティブかつ応答保留中である場合、OM応答は、データ・ブロック内に置かれる。データ・ブロック、OM要求、OM要求長さ、OM応答長さ、及びOM応答が利用可能であることを示す応答コードが戻される。例えば、応答記述子、応答コード、OM要求長さ、OM応答長さ、及びOM要求を含むメッセージ応答ブロックにおいて、データ・ブロックを除いた応答が戻される。データ・ブロックは、SMSGを介して、しかし応答ブロックとは別個に戻される。
OMトークンが、アクティブかつ処理中であるOM処理バッファに関するOMトークン・オブジェクトに合致する場合、処理は行われない。コマンドは完了し、OM応答が利用できないことを示す応答コードが、プログラムに戻される。例えば、応答は、応答インジケータ及び応答コードを含む応答ブロック内に戻される。
OMトークンが有効であるが、アクティブなOM処理バッファに関するいずれのOMトークン・オブジェクトにも合致しない場合、処理は行われない。コマンドは完了し、合致するトークンが見つからないことを示す応答コードが戻される。例えば、応答は、応答インジケータ及び応答コードを含む応答ブロック内に戻される。
メッセージ・バッファ・サイズが所定のサイズを下回る場合、メッセージ・バッファ空間(例えば、バッファ272)は、データ・ブロックを収容するのに不十分である。この場合、処理は行われず、コマンドは完了し、不十分なメッセージ・バッファ空間を示す応答コードが戻される)。例えば、応答は、応答インジケータ及び応答コードを含む応答ブロック内に戻される。
応答を受信した後、バッファをリセットするための判断を行うことができる。従って、オペレータ・メッセージ削除コマンドが発行される。図14を参照すると、他のオペレータ・メッセージ・コマンドと同様に、オペレータ・メッセージ削除コマンドは、メッセージ送信プロトコルを介して結合ファシリティに送られる。同じく、メッセージ送信命令250は、メッセージ操作ブロック252と、サブチャネル254の指定とを含む。この場合、メッセージ操作ブロックは、MCB264/MRB266の対を指し示すMCBアドレス258を含む。オペレータ・メッセージ削除に関するMCB980は、結合ファシリティに転送される、オペレータ・メッセージ削除要求パラメータ982(例えば、メッセージ・ヘッダ、削除(delete)コマンド、及びOMトークン)を含む。オペレータ・メッセージ削除コマンドの実施に応答して、オペレータ・メッセージ削除応答パラメータを含むオペレータ・メッセージ削除MRB990が、MRB266内に戻される。
オペレータ・メッセージ・プロセッサが実行するオペレータ・メッセージ削除コマンドの論理の一実施形態が、図15を参照して説明される。最初に、合致するOMトークンを有するバッファを探して、OMバッファを走査する(ステップ900)。合致するOMトークンを有するバッファが存在しない場合(問い合わせ902)、オペレータ・メッセージが削除されたことを示す応答コードが戻される(ステップ904)。
しかしながら、合致するOMトークンを有するバッファが存在する場合(問い合わせ902)、OM応答が保留中であるかどうかについての更なる判断がなされる(問い合わせ906)。OM応答が保留中でない場合、バッファがアクティブかつ処理中であることを示す応答コードが戻される(ステップ908)。
保留中のOM応答が存在している場合(問い合わせ906)、OMトークン、OMタイマー、要求長さ、及び応答長さをリセットし、例えば、ゼロに設定する(ステップ910)。さらに、OMバッファの状態をアイドル状態に設定し(ステップ912)、オペレータ・メッセージが削除されたことを示す応答コードが戻される(ステップ914)。(更に別の実施形態において、バッファをアイドル状態に設定することによりバッファを削除し、アイドル状態のバッファをアクティブ状態に設定することにより、新しいバッファを作成する。)
オペレータ・メッセージ削除コマンドに関する更なる詳細が、以下に説明される。一例において、オペレータ・メッセージ削除コマンドに関するメッセージ・コマンド・ブロックは、メッセージ・ヘッダ、オペレータ・メッセージ削除コマンド、及びオペレータ・メッセージ・トークンを含む。
動作中、OMトークンの値を、各OM処理バッファ内のOMトークン・オブジェクトと比較する。OMトークンが、アクティブなOM処理バッファ内のOMトークン・オブジェクトの値に合致し、バッファがアクティブかつ応答保留中である場合、OM処理バッファ内のオブジェクトがリセットされ、バッファがアイドル状態に置かれる。バッファのオブジェクトがリセットされると、コマンドは完了し、オペレータ・メッセージが削除されたことを示す応答コードが、オペレーティング・システムに戻される。
OM処理バッファがアクティブかつ処理中である場合、アクションは行われない。コマンドは完了し、バッファがアクティブかつ処理中であることを示す応答コードが戻される。
OMトークンが有効であるが、いずれのアクティブなOM処理バッファに関するOMトークン・オブジェクトにも合致しない場合、アクションは行われない。コマンドは完了し、オペレータ・メッセージが削除されたことを示す応答コードが、プログラムに戻される。
応答は、例えば応答記述子及び応答コードを含むメッセージ応答ブロック内に戻される。
オペレータ・メッセージ要求を処理するための種々のコマンドが、上記に詳細に説明される。この例において、これらのコマンドは、オペレータ・メッセージ・ファシリティ(Operator Message facility)の一部である。オペレータ・メッセージ・ファシリティは他のコマンドも含み、これらは、完全を期すために本明細書で説明される。これらのコマンドは、ファシリティ・パラメータ読み出し(Read Facility Parameters)コマンド、及びファシリティ権限設定(Set Facility Authority)コマンドを含む。
ファシリティ・パラメータ読み出しコマンドに関して、メッセージ要求ブロックは、例えば、メッセージ・ヘッダ、及びファシリティ・パラメータ読み出しコマンドを含む。動作中、結合ファシリティの制御値が、応答オペランド内に置かれ、もし真であれば成功を示す応答コードが、応答コード・オペランド内に格納される。このコマンドは、応答オペランド内に多数の制御部を置くことができるが、オペレータ・メッセージ・ファシリティの場合、オペレータ・メッセージ・プロセッサ・バッファ・カウントがOMPBC内に置かれ、オペレータ・メッセージ・タイムアウト制御がOMTOC内に置かれる。
応答コードが、結合ファシリティの制御値が戻されることを示すとき、戻されるメッセージ応答ブロックは、例えば、応答記述子、応答コード、OMプロセッサ・バッファ・カウント、及びオペレータ・メッセージ・ファシリティに関するOMタイムアウト制御を含む。他のファシリティに対して、他の制御部を戻すこともできる。
ファシリティ権限設定コマンドに関して、メッセージ要求ブロックは、例えば、以下に説明される、メッセージ・ヘッダ、ファシリティ権限設定コマンド、OMタイムアウト制御、OMTOC更新インジケータ、比較権限制御、及び権限制御を含む。
動作中、結合ファシリティの権限制御値を、メッセージ・コマンド・ブロックにおいて受信した比較権限(CAU)オペランドと比較する。これらが等しいものとして比較された場合、メッセージ・コマンド・ブロックにおいて受信した権限(AU)オペランドの値は、結合ファシリティの権限制御内に格納され、結合ファシリティの状態が更新される。
結合ファシリティの権限制御が、ゼロから非ゼロの値に変更されると、結合ファシリティの状態は、非管理状態から管理状態に変更され、OMタイムアウト制御は、条件付きで更新され、遠隔結合ファシリティまでのメッセージ経路の各々に対して、メッセージ経路アクティブ化(activate−message−path)コマンドが発行され、成功を示す応答コードが戻される。OMタイムアウト更新(update−OM−timeout)インジケータが1である場合、OMタイムアウト制御オペランドが、OMTOCオブジェクト内に格納される。他の場合には、OMTOCオブジェクトに対して更新は行われない。他の処理を行うこともできる。
応答コードは、例えば、応答記述子及び応答コードを含むメッセージ応答ブロック内に戻される。
本発明の1以上の態様によると、結合ファシリティにより、これらに限定されるものではないが、結合ファシリティ・コンソール及び結合ファシリティに結合された論理パーティション(又は他のプロセッサ、システム等)を含む複数のソースからのオペレータ・メッセージ・コマンドを処理するためのオペレータ・メッセージ・ファシリティが提供される。ファシリティは、例えば、以下のものを含む:即ち、
*オペレータ・メッセージ(OM)処理バッファの集合。各々のバッファは、一度に1つのオペレータ・メッセージ要求を処理することができる。バッファの数は一定であり(例えば、9)、かつモデル依存である。
*サポートされるOM処理バッファの数のカウント。
*オペレータ・メッセージが削除される前に、処理バッファにおいて持続する時間の長さを決定する、OMタイムアウト制御と呼ばれる期間満了タイムアウト。期間満了タイムアウトに関するデフォルト値は、例えば5分である。このデフォルト値は、ファシリティ権限設定コマンドにより変更することができる。
*プログラムがオペレータ・メッセージ・ファシリティにアクセスするのを可能にするグローバル・コマンド:即ち、
−オペレータ・メッセージ開始(Start Operator Message、SOM)
−オペレータ・メッセージ読み出し(Read Operator Message、ROM)
−オペレータ・メッセージ削除(Delete Operator Message、DOM)
*オペレータ・メッセージ応答を生成し、応答をOM処理バッファ内に置き、バッファの状態を変更して、応答が取り出しに利用可能であることを示す、バックグラウンド処理機能、
である。
*オペレータ・メッセージ(OM)処理バッファの集合。各々のバッファは、一度に1つのオペレータ・メッセージ要求を処理することができる。バッファの数は一定であり(例えば、9)、かつモデル依存である。
*サポートされるOM処理バッファの数のカウント。
*オペレータ・メッセージが削除される前に、処理バッファにおいて持続する時間の長さを決定する、OMタイムアウト制御と呼ばれる期間満了タイムアウト。期間満了タイムアウトに関するデフォルト値は、例えば5分である。このデフォルト値は、ファシリティ権限設定コマンドにより変更することができる。
*プログラムがオペレータ・メッセージ・ファシリティにアクセスするのを可能にするグローバル・コマンド:即ち、
−オペレータ・メッセージ開始(Start Operator Message、SOM)
−オペレータ・メッセージ読み出し(Read Operator Message、ROM)
−オペレータ・メッセージ削除(Delete Operator Message、DOM)
*オペレータ・メッセージ応答を生成し、応答をOM処理バッファ内に置き、バッファの状態を変更して、応答が取り出しに利用可能であることを示す、バックグラウンド処理機能、
である。
このファシリティは、一態様において、例えば、結合ファシリティを試験するためのオペレータ・メッセージ・コマンドを発行する、結合ファシリティ・コンソール以外の遠隔エンティティのための機構を提供する。これにより、例えば、製造前に又は製造中でさえ、より掘り下げた試験が可能になる。オペレータ・メッセージ・コマンドにより、結合ファシリティに関するアクションが実施される。こうしたコマンド/アクションの例は、これらに限定されるものではないが、結合ファシリティにコードのパッチをインストールすること、結合ファシリティの一部のダンプを作成すること、結合ファシリティを構成すること、結合ファシリティを構成解除すること、又は結合ファシリティの1以上のコンポーネントを管理することを含む。他のアクションも可能であり、その幾つかを本明細書で説明する。アクションは、要求されたコマンドに従って、結合ファシリティに関して実施され、次いで、アクションが予想通りに実施されたかどうか、エラーを発生させたかどうか等についての判断がなされる。アクションを実施することにより、結合ファシリティを試験して、結合ファシリティがアクションに従って予想通りに挙動したかどうかを確かめる。
1つの特定の例において、z/OSシステム上のプログラムが、システム名及びStore Clock(STCK)(クロック格納)値を用いて、シスプレックス全体の固有トークンを生成し、SMSG命令を発行して、CFCCオペレータ・コマンドを結合ファシリティに送る。結合ファシリティは、コマンドを受け入れ、コマンドを非同期処理する。そのSMSGが成功した場合、z/OSプログラムは、バッファが、最初のSMSGに対して発行された固有トークンを用いるコマンド応答を含むように、コマンドの完了をポーリングする。CFCCがコマンドを処理すると、CFCCはメッセージを結合ファシリティ・コンソールに発行し、メッセージをバッファ内に保存する。コマンドが完了すると、コマンド完了をポーリングするのに用いられたSMSGは、成功戻りコードを入手し、指定されたバッファ内にコマンド応答を戻す。次いで、z/OSプログラムは結果を処理し、SMSGを発行して保存されたコマンド応答を結合ファシリティから削除する。例として、プログラムは、結果を処理するテストケース、又はコンソール上に結果を表示するz/OSコマンド・インターフェースとすることができる。
本明細書で用いられる、取得すること(obtaining)とは、これらに限定されるものではないが、受け取ること、有すること、与えられること、生成すること、又は作成することを含む。
当業者により認識されるように、本発明の1以上の態様は、システム、方法、又はコンピュータ・プログラム製品として具体化することができる。従って、本発明の1以上の態様は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を含む)、又はソフトウェアの態様とハードウェアの態様とを組み合わせた実施形態の形を取ることができ、これらは全て、本明細書において、一般的に「回路」、「モジュール」又は「システム」と呼ぶことができる。さらに、本発明の1以上の態様は、コンピュータ可読プログラム・コードが組み込まれた、1以上のコンピュータ可読媒体内に具体化されたコンピュータ・プログラム製品の形を取ることができる。
1以上のコンピュータ可読媒体のいずれの組み合わせを用いることもできる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読ストレージ媒体とすることができる。コンピュータ可読ストレージ媒体は、これらに限定されるものではないが、例えば、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線又は半導体のシステム、装置若しくはデバイス、又は上記のいずれかの適切な組み合わせとすることができる。コンピュータ可読ストレージ媒体のより具体的な例(非網羅的なリスト)として、以下のもの、即ち、1以上の配線を有する電気的接続、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハード・ディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブル・コンパクト・ディスク読み出し専用メモリ(CD−ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、又は上記のいずれかの適切な組み合わせが挙げられる。本明細書の文脈において、コンピュータ可読ストレージ媒体は、命令実行システム、装置若しくはデバイスによって用いるため、又はそれらと接続して用いるためにプログラムを収容又は格納することができるいずれかの有形媒体とすることができる。
ここで図16を参照すると、一例において、コンピュータ・プログラム製品1000が、例えば、本発明の1以上の態様を提供し、容易にするように、コンピュータ可読プログラム・コード手段又は論理1004をその上に格納するための1以上の非一時的(non-transitory)コンピュータ可読ストレージ媒体1002を含む。
コンピュータ可読媒体上に具体化されたプログラム・コードは、これらに限られるものではないが、無線、有線、光ファイバ・ケーブル、RF等、又は上記のいずれかの適切な組み合わせを含む、適切な媒体を用いて伝送することができる。
本発明の1以上の態様に関する操作を実行するためのコンピュータ・プログラム・コードは、Java、SmallTalk、C++等のようなオブジェクト指向型プログラミング言語、及び、「C」プログラミング言語、アセンブラ、又は同様のプログラミング言語のような従来の手続き型プログラミング言語を含む、1以上のプログラミング言語のいずれかの組み合わせで書くことができる。プログラム・コードは、完全にユーザのコンピュータ上で実行される場合もあり、スタンドアロンのソフトウェア・パッケージとして、一部がユーザのコンピュータ上で実行される場合もあり、一部がユーザのコンピュータ上で実行され、一部が遠隔コンピュータ上で実行される場合もあり、又は完全に遠隔コンピュータ若しくはサーバ上で実行される場合もある。最後のシナリオにおいては、遠隔コンピュータは、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)若しくは広域ネットワーク(WAN)を含むいずれかのタイプのネットワークを通じてユーザのコンピュータに接続される場合もあり、又は外部コンピュータへの接続がなされる場合もある(例えば、インターネット・サービス・プロバイダを用いたインターネットを通じて)。
本発明の1以上の態様は、本発明の実施形態による方法、装置(システム)及びコンピュータ・プログラム製品のフローチャート図及び/又はブロック図を参照して、本明細書で説明される。フローチャート図及び/又はブロック図の各ブロック、並びにフローチャート図及び/又はブロック図内のブロックの組み合わせは、コンピュータ・プログラム命令によって実装できることが理解されるであろう。これらのコンピュータ・プログラム命令を、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサに与えてマシンを製造し、それにより、コンピュータ又は他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサによって実行される命令が、フローチャート及び/又はブロック図の1つ以上のブロックにおいて指定された機能/動作を実装するための手段を作り出すようにすることができる。
これらのコンピュータ・プログラム命令はまた、コンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置、又は他のデバイスを特定の方式で機能させるように指示することができるコンピュータ可読媒体内に格納し、それにより、そのコンピュータ可読媒体内に格納された命令が、フローチャート及び/又はブロック図の1以上のブロックにおいて指定された機能/動作を実装する命令を含む製品を製造するようにすることもできる。
コンピュータ・プログラム命令はまた、コンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置、又は他のデバイス上にロードして、一連の動作ステップをコンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置、又は他のデバイス上で行わせてコンピュータ実施のプロセスを生成し、それにより、コンピュータ又は他のプログラム可能装置上で実行される命令が、フローチャート及び/又はブロック図の1以上のブロックにおいて指定された機能/動作を実行するためのプロセスを提供するようにもすることもできる。
図面内のフローチャート及びブロック図は、本発明の1以上の態様の種々の実施形態によるシステム、方法及びコンピュータ・プログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能及び動作を示す。この点に関して、フローチャート又はブロック図内の各ブロックは、指定された論理機能を実装するための1以上の実行可能命令を含むモジュール、セグメント、又はコードの部分を表すことができる。幾つかの代替的な実装において、ブロック内に記載された機能は、図面内に記載された順序とは異なる順序で行われ得ることにも留意すべきである。例えば、連続して示された2つのブロックが、関与する機能に応じて、実際には、実質的に同時に実行されることもあり、ときにはブロックが逆順に実行されることもある。また、ブロック図及び/又はフローチャート図の各ブロック、並びにブロック図及び/又はフローチャート図内のブロックの組み合わせは、指定された機能又は動作を行う専用ハードウェア・ベースのシステムによって、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実装できることにも留意されたい。
上記に加えて、本発明の1以上の態様は、顧客環境の管理を提供するサービス・プロバイダにより、供与し、提供し、配置し、管理し、サービスを行うことなどができる。例えば、サービス・プロバイダは、1以上の顧客に対して本発明の1以上の態様を実施するコンピュータ・コード及び/又はコンピュータ・インフラストラクチャを作成し、保持し、サポートすることなどができる。見返りとして、サービス・プロバイダは、例として、予約申し込み及び/又は報酬契約の下で顧客から支払いを受けることができる。付加的に又は代替的に、サービス・プロバイダは、1以上の第三者に対する広告コンテンツの販売から支払いを受けることができる。
本発明の一態様において、本発明の1以上の態様を実施するために、アプリケーションを配置することができる。一例として、アプリケーションの配置は、本発明の1以上の態様を実施するように動作可能なコンピュータ・インフラストラクチャを提供することを含む。
本発明の更に別の態様として、コンピュータ可読コードをコンピュータ・システムに統合することを含む、コンピュータ・インフラストラクチャを配置することが可能であり、そこでは、コードは、コンピューティング・システムと協働して、本発明の1以上の態様を実施することができる。
本発明の更に別の態様として、コンピュータ可読コードをコンピュータ・システムに統合することを含む、コンピュータ・インフラストラクチャを統合するためのプロセスを提供することができる。コンピュータ・システムは、コンピュータ可読媒体を含み、ここで、コンピュータ媒体は本発明の1以上の態様を含む。コードは、コンピュータ・システムと協働して、本発明の1以上の態様を実施することができる。
種々の実施形態が上述されたが、これらは一例にすぎない。例えば、他のアーキテクチャのコンピューティング環境が、本発明の1以上の態様を組み込み、用いることが可能である。例として、z196サーバ以外のサーバが、本発明の1以上の態様を含み、使用し、及び/又はそこから利益を得ることができる。さらに、論理パーティション環境以外の環境が、本発明の1以上の態様を組み込み、使用することもできる。さらに、より多い、より少ない、又は他のオペレータ・メッセージ・コマンド、及び/又は他のコマンドを用いることができる。さらに、SMSG以外の移送を用いることもできる。さらに、マルチプレクサは、他の論理を用いて、処理される次のコマンドを選択することもできる。多くの他の変形が可能である。
さらに、他のタイプのコンピューティング環境が、本発明の1以上の態様から利益を得ることができる。一例として、システム・バスを通してメモリ要素に直接的に又は間接的に結合された少なくとも2つのプロセッサを含む、プログラム・コードを格納及び/又は実行するのに適したデータ処理システムが使用可能である。メモリ要素は、例えば、プログラム・コードの実際の実行時に用いられるローカル・メモリと、大容量記憶装置と、実行時に大容量記憶装置からコードを取得しなければならない回数を減少させるために少なくとも幾つかのプログラム・コードの一時的なストレージを提供するキャッシュ・メモリとを含む。
入力/出力即ちI/O装置(キーボード、ディスプレイ、ポインティング装置、DASD、テープ、CD、DVD、親指ドライブ、及び他のメモリ媒体等を含むが、これらに限定されるものではない)は、直接的に、又は介在するI/Oコントローラを通して、システムに結合することができる。データ処理システムが、介在するプライベート・ネットワーク又は公衆ネットワークを通して、他のデータ処理システム又はリモート・プリンタ若しくはストレージ装置に結合できるように、ネットワーク・アダプタをシステムに結合することもできる。モデム、ケーブル・モデム及びイーサネット・カードは、利用可能なタイプのネットワーク・アダプタのほんの数例にすぎない。
図17を参照すると、本発明の1以上の態様を実装するためのホスト・コンピュータ・システム5000の代表的なコンポーネントが描かれている。代表的なホスト・コンピュータ5000は、コンピュータ・メモリ(即ち、中央ストレージ)5002と通信状態にある1以上のCPU5001に加えて、ストレージ媒体デバイス5011及び他のコンピュータ又はSAN等と通信するためのネットワーク5010へのI/Oインターフェースを含む。CPU5001は、アーキテクチャ化された(architected)命令セット及びアーキテクチャ化された機能を有するアーキテクチャに準拠している。CPU5001は、プログラム・アドレス(仮想アドレス)をメモリの実アドレスに変換するための動的アドレス変換(Dynamic Address Translation、DAT)5003を有することができる。DATは、一般的に、変換をキャッシュに入れるための変換ルックアサイド・バッファ(TLB)5007を含むので、コンピュータ・メモリ5002のブロックへの後のアクセスは、アドレス変換の遅延を必要としない。一般的に、コンピュータ・メモリ5002とプロセッサ5001との間に、キャッシュ5009が用いられる。キャッシュ5009は、1つより多いCPUが利用可能な大容量のキャッシュと、大型のキャッシュと各CPUとの間のより小型でより高速な(下位レベルの)キャッシュとを有する階層とすることができる。幾つかの実装において、下位レベルのキャッシュは、命令のフェッチ及びデータ・アクセスのために別個の下位レベル・キャッシュを与えるように分割される。一実施形態においては、キャッシュ5009を介して、命令フェッチ・ユニット5004により、命令がメモリ5002からフェッチされる。命令は、命令デコード・ユニット5006でデコードされ、命令実行ユニット5008にディスパッチされる(幾つかの実施形態においては他の命令と共に)。一般的には、例えば、算術演算実行ユニット、浮動小数点実行ユニット、及び分岐命令実行ユニットなどの幾つかの実行ユニット5008が用いられる。命令は、実行ユニットにより実行され、必要に応じて命令が指定したレジスタ又はメモリからオペランドにアクセスする。メモリ5002からオペランドにアクセスする(ロード又はストアする)場合、典型的には、ロード/ストア・ユニット5005が、実行される命令の制御下でアクセスを処理する。命令は、ハードウェア回路又は内部のマイクロコード(ファームウェア)において、又はその両方の組み合わせによって実行することができる。
既述のように、コンピュータ・システムは、ローカル(又は主)ストレージ内の情報、並びに、アドレッシング、保護、参照、及び変更の記録を含む。アドレッシングの幾つかの態様は、アドレスの形式、アドレス空間の概念、種々のタイプのアドレス、及び1つのタイプのアドレスを別のタイプのアドレスに変換する方法を含む。主ストレージの一部は、永続的に割り当てられた記憶位置を含む。主ストレージは、システムに、データの直接アドレス指定可能な高速アクセス・ストレージを与える。データ及びプログラムを処理できるようになる前に、(入力装置から)データ及びプログラムの両方は、主ストレージにロードされる。
主ストレージは、キャッシュと呼ばれることもある、1以上のより小さくより高速アクセスのバッファ・ストレージを含むことができる。キャッシュは、典型的には、CPU又はI/Oプロセッサと物理的に関連付けられる。物理的構成及び別個のストレージ媒体を使用することの影響は、性能に対するものを除き、通常、プログラムにより観察することはできない。
命令及びデータ・オペランドについて、別個のキャッシュを保持することができる。キャッシュ内の情報は、キャッシュ・ブロック又はキャッシュ・ライン(又は短縮してライン)と呼ばれる、整数境界(integral boundary)上にある連続したバイト内に保持される。モデルは、キャッシュ・ラインのサイズをバイトで返す、EXTRACT CACHE ATTRIBUTE命令を提供することができる。モデルはまた、データ若しくは命令キャッシュへのストレージのプリフェッチ、又は、キャッシュからのデータの解放に影響を与える、PREFETCH DATA及びPREFETCH DATA RELATIVE LONG命令を提供することができる。
ストレージは、長い水平方向のビットの文字列と考えられる。大部分の操作において、ストレージへのアクセスは、左から右への順序で進む。ビットの文字列は、8ビット単位で分割される。8ビットの単位は1バイトと呼ばれ、全ての情報の形式の基本的な構成要素(building block)である。ストレージ内の各々のバイト位置は、負でない一意の整数により識別され、この整数がそのバイト位置のアドレスであり、即ち、簡単にバイト・アドレスである。隣接するバイト位置は、連続するアドレスを有し、左の0で始まり、左から右への順序で進む。アドレスは、符号なしの2進整数であり、24ビット、31ビット、又は64ビットである。
情報は、ストレージとCPU又はチャネル・サブシステムとの間で、一度に1バイトずつ、又は1バイト・グループずつ伝送される。特に断りのない限り、例えばz/Architecture(登録商標)においては、ストレージ内のバイト・グループは、グループの左端のバイトによりアドレス指定される。グループ内のバイト数は、実行される操作により暗黙に又は明示的に指定される。CPU操作に用いられる場合、バイト・グループはフィールドと呼ばれる。例えばz/Architecture(登録商標)においては、バイト・グループの中の各々において、ビットは、左から右の順序で番号が付けられる。z/Architecture(登録商標)においては、左端ビットは「上位(high-order)」ビットと呼ばれることがあり、右端ビットは「下位(low-order)」ビットと呼ばれることがある。しかしながら、ビット数は、ストレージ・アドレスではない。バイトだけを、アドレス指定することができる。ストレージ内の1つのバイトの個々のビットに対して操作を行うためには、そのバイト全体にアクセスされる。1バイトの中のビットには、左から右に0から7までの番号が付けられる(例えばz/Architecture(登録商標)において)。1つのアドレスの中のビットには、24ビット・アドレスの場合は8−31若しくは40−63の番号を付けることができ、又は、31ビット・アドレスの場合は1−31若しくは33−63の番号を付けることができ、64ビット・アドレスの場合は0−63の番号が付けられる。複数のバイトから成る他のいずれかの固定長形式の中では、その形式を構成するビットには、0から始まる連続番号が付けられる。エラー検出のため及び好ましくは訂正のために、各バイト又はバイト・グループと共に、1以上の検査ビットが伝送されることがある。このような検査ビットは、マシンにより自動的に生成されるものであり、プログラムが直接制御することはできない。記憶容量は、バイト数で表わされる。ストレージ・オペランド・フィールドの長さが命令のオペレーション・コードで暗黙的に指定される場合、そのフィールドは固定長を有すると言われ、固定長は、1バイト、2バイト、4バイト、8バイト、又は16バイトとすることができる。一部の命令では、より長いフィールドが暗黙的に指定されることもある。ストレージ・オペランド・フィールドの長さが暗黙的に指定されず明示的に記述される場合は、そのフィールドは可変長を有すると言われる。可変長オペランドは、1バイトのインクリメントにより変化し得る(又は、一部の命令では、2バイトの倍数若しくは他の倍数)。情報がストレージ内に置かれるとき、ストレージへの物理パスの幅が格納されるフィールドの長さを上回り得るとしても、指定されたフィールド内に含まれるバイトの記憶位置のコンテンツのみが置き換えられる。
特定の情報単位は、ストレージ内の整数境界上にあることになる。そのストレージ・アドレスがバイトでの単位での長さの倍数であるとき、境界は、情報単位に関して整数のものであると言われる。整数境界上にある2バイト、4バイト、8バイト、及び16バイトのフィールドには、特別な名称が与えられる。ハーフワード(halfword)は、2バイト境界上にある2個の連続したバイトのグループであり、これは、命令の基本的な構成要素である。ワード(word)は、4バイト境界上にある4個の連続したバイトのグループである。ダブルワード(doubleword)は、8バイト境界上にある8個の連続したバイトのグループである。クワッドワード(quadword)は、16バイト境界上にある16個の連続したバイトのグループである。ストレージ・アドレスが、ハーフワード、ワード、ダブルワード、及びクワッドワードを示す場合、そのアドレスの2進表現は、それぞれ、右端の1個、2個、3個、又は4個のビットが0になる。命令は、2バイトの整数境界上にあることになる。大部分の命令のストレージ・オペランドは、境界合わせ(boundary alignment)要件をもたない。
命令及びデータ・オペランドに対して別個のキャッシュを実装するデバイスにおいては、ストアが、後にフェッチされる命令を変更するかどうかに関係なく、後に命令をフェッチするキャッシュ・ライン内にプログラムが格納される場合には、著しい遅延が生じることがある。
一実施形態において、本発明は、ソフトウェア(ライセンス内部コード、ファームウェア、マイクロコード、ミリコード、ピココードなどと呼ばれる場合もあるが、そのいずれも本発明の1以上の態様と整合性がある)により実施することができる。図17を参照すると、本発明の1以上の態様を具体化するソフトウェア・プログラム・コードには、ホスト・システム5000のプロセッサ5001により、CD−ROMドライブ、テープドライブ、又はハードドライブといった長期ストレージ媒体デバイス5011からアクセスすることができる。ソフトウェア・プログラム・コードは、ディスケット、ハードドライブ、又はCD−ROMといった、データ処理システムと共に用いるための種々の周知の媒体のいずれかの上で具体化することができる。コードは、こうした媒体上に分散させても、又はコンピュータ・メモリ5002からユーザに分散させても、又は、こうした他のシステムのユーザが使用するために、ネットワーク5010上の1つのコンピュータ・システムのストレージから他のコンピュータ・システムに分散させてもよい。
ソフトウェア・プログラム・コードは、種々のコンピュータ・コンポーネント及び1以上のアプリケーション・プログラムの機能及び相互作用を制御するオペレーティング・システムを含む。プログラム・コードは、通常、ストレージ媒体デバイス5011から相対的により高速のコンピュータ・ストレージ5002にページングされ、そこでプロセッサ5001による処理のために利用可能になる。ソフトウェア・プログラム・コードをメモリ内、物理的媒体上で具体化し、及び/又は、ネットワークを介してソフトウェア・コードを分散させる技術及び方法は周知であり、ここではこれ以上論じない。プログラム・コードは、有形の媒体(これらに限定されるものではないが、電子メモリ・モジュール(RAM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(CD)、DVD、磁気テープなどを含む)上に作成され格納されたとき、「コンピュータ・プログラム製品」と呼ばれることが多い。コンピュータ・プログラム製品媒体は、典型的には、処理回路による実行のために、好ましくはコンピュータ・システム内の処理回路によって読み取り可能である。
図18は、本発明の1以上の態様を実施することができる代表的なワークステーション又はサーバ・ハードウェア・システムを示す。図18のシステム5020は、随意的な周辺機器を含む、パーソナル・コンピュータ、ワークステーション、又はサーバなどの代表的なベース・コンピュータ・システム5021を含む。ベース・コンピュータ・システム5021は、1以上のプロセッサ5026と、周知の技術に従ってプロセッサ5026とシステム5021の他のコンポーネントを接続し、これらの間の通信を可能にするために用いられるバスとを含む。バスは、プロセッサ5026を、ハードドライブ(例えば、磁気媒体、CD、DVD、及びフラッシュメモリのいずれかを含む)又はテープドライブを含むことができる、メモリ5025及び長期ストレージ5027に接続する。システム5021はまた、バスを介して、マイクロプロセッサ5026を、キーボード5024、マウス5023、プリンタ/スキャナ5030、及び/又はタッチ・センシティブ・スクリーン、デジタル化された入力パッド等のいずれかのユーザ・インターフェース機器とすることができる他のインターフェース機器といった、1以上のインターフェース機器に接続する、ユーザ・インターフェース・アダプタを含むこともできる。バスはまた、ディスプレイ・アダプタを介して、LCDスクリーン又はモニタなどのディスプレイ装置5022をマイクロプロセッサ5026にも接続する。
システム5021は、ネットワーク5029と通信する5028ことができるネットワーク・アダプタを介して、他のコンピュータ又はコンピュータ・ネットワークと通信することができる。例示的なネットワーク・アダプタは、通信チャネル、トークン・リング、イーサネット又はモデムである。或いは、システム5021は、CDPD(セルラー・デジタル・パケット・データ)カードのような無線インターフェースを用いて通信することもできる。システム5021は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)若しくは広域ネットワーク(WAN)、又はシステム5021内のこうした他のコンピュータと関連付けることができ、又は、別のコンピュータ等とのクライアント/サーバ構成におけるクライアントとすることができる。これらの構成の全て、並びに、適切な通信ハードウェア及びソフトウェアは、当技術分野において周知である。
図19は、本発明の1以上の態様を実施することができるデータ処理ネットワーク5040を示す。データ処理ネットワーク5040は、各々が複数の個々のワークステーション5041、5042、5043、5044を含むことができる、無線ネットワーク及び有線ネットワークのような複数の個々のネットワークを含むことができる。さらに、当業者であれば理解するように、1以上のLANを含ませることができ、そこで、LANは、ホスト・プロセッサに結合された複数のインテリジェント・ワークステーションを含むことができる。
さらに図19を参照すると、ネットワークはまた、ゲートウェイ・コンピュータ(クライアント・サーバ5046)、又はアプリケーション・サーバ(データ・リポジトリにアクセスすることができ、かつ、ワークステーション5045から直接アクセスすることもできる遠隔サーバ5048)のような、メインフレーム・コンピュータ又はサーバを含むこともできる。ゲートウェイ・コンピュータ5046は、各々の個々のネットワークへの入口点として働く。ゲートウェイは、1つのネットワーク・プロトコルを別のものに接続するときに必要とされる。ゲートウェイ5046は、通信リンクによって別のネットワーク(例えば、インターネット5047)に結合できることが好ましい。ゲートウェイ5046はまた、通信リンクを用いて、1以上のワークステーション5041、5042、5043、5044に直接結合することもできる。ゲートウェイ・コンピュータは、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションから入手可能なIBM eServer(商標)System z(登録商標)サーバを用いて実装することができる。
図18及び図19を同時に参照すると、本発明の1以上の態様を具体化することができるソフトウェア・プログラム・コードには、一般的に、CD−ROMドライブ又はハードドライブといった長期ストレージ媒体5027から、システム5020のプロセッサ5026によってアクセスすることができる。ソフトウェア・プログラム・コードは、ディスケット、ハードドライブ、又はCD−ROMといった、データ処理システムと共に用いるための種々の周知の媒体のいずれかの上で具体化することができる。コードは、そのような媒体上で分散させても、又はメモリからユーザ5050、5051に分散させても、或いは、こうした他のシステムのユーザが用いるために、ネットワーク上の1つのコンピュータ・システムのストレージから他のコンピュータ・システムに分散させてもよい。
或いは、プログラム・コードをメモリ5025内で具体化し、プロセッサ・バスを用いてプロセッサ5026によってプログラム・コードにアクセスすることができる。このようなプログラム・コードは、種々のコンピュータ・コンポーネント及び1以上のアプリケーション・プログラム5032の機能及び相互作用を制御するオペレーティング・システムを含む。プログラム・コードは、通常、ストレージ媒体5027から高速メモリ5025にページングされ、そこでプロセッサ5026による処理のために利用可能になる。ソフトウェア・プログラム・コードをメモリ内、物理的媒体上で具体化し、及び/又は、ネットワークを介してソフトウェア・コードを配布する技術及び方法は周知であり、ここではこれ以上論じない。プログラム・コードは、作成され、有形の媒体(これらに限定されるものではないが、電子メモリ・モジュール(RAM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(CD)、DVD、磁気テープなどを含む)に格納されたとき、「コンピュータ・プログラム製品」と呼ばれることが多い。コンピュータ・プログラム製品媒体は、典型的には、処理回路による実行のために、好ましくはコンピュータ・システム内の処理回路によって読み取り可能である。
プロセッサが最も容易に利用できるキャッシュ(通常、プロセッサの他のキャッシュよりも高速で小さい)は、最下位(L1又はレベル1)のキャッシュであり、メインストア(主メモリ)は、最上位レベルのキャッシュ(3つのレベルがある場合にはL3)である。最下位レベルのキャッシュは、実行されるマシン命令を保持する命令キャッシュ(I−キャッシュ)と、データ・オペランドを保持するデータ・キャッシュ(D−キャッシュ)とに分割されることが多い。
図20を参照すると、プロセッサ5026についての例示的なプロセッサの実施形態が示される。典型的には、メモリ・ブロックをバッファに入れてプロセッサ性能を向上させるために、1以上のレベルのキャッシュ5053が用いられる。キャッシュ5053は、用いられる可能性が高いメモリ・データのキャッシュ・ラインを保持する高速バッファである。典型的なキャッシュ・ラインは、64バイト、128バイト、又は256バイトのメモリ・データである。データをキャッシュに入れるのではなく、命令をキャッシュに入れるために、別個のキャッシュが用いられることが多い。キャッシュ・コヒーレンス(メモリ及びキャッシュ内のラインのコピーの同期)は、多くの場合、当技術分野において周知の種々の「スヌープ(snoop)」アルゴリズムによって与えられる。プロセッサ・システムの主メモリ・ストレージ5025は、キャッシュと呼ばれることが多い。4つのレベルのキャッシュ5053を有するプロセッサ・システムにおいて、主ストレージ5025は、典型的にはより高速であり、かつ、コンピュータ・システムが利用できる不揮発性ストレージ(DASD、テープ等)の一部だけを保持するので、レベル5(L5)のキャッシュと呼ばれることがある。主ストレージ5025は、オペレーティング・システムによって主ストレージ5025との間でページングされるデータのページを「キャッシュに入れる」。
プログラム・カウンタ(命令カウンタ)5061は、実行される現行の命令のアドレスを常時監視している。z/Architecture(登録商標)プロセッサのプログラム・カウンタは64ビットであり、従来のアドレッシング制限をサポートするために、31ビット又は24ビットに切り捨てることができる。プログラム・カウンタは、典型的には、コンテキスト・スイッチの際に持続するように、コンピュータのPSW(プログラム状況ワード)内で具体化される。従って、例えば、オペレーティング・システムにより、プログラム・カウンタ値を有する進行中のプログラムに割り込みをかけることが可能である(プログラム環境からオペレーティング・システム環境へのコンテキスト・スイッチ)。プログラムのPSWは、プログラムがアクティブでない間、プログラム・カウンタ値を保持し、オペレーティング・システムが実行されている間、オペレーティング・システムの(PSW内の)プログラム・カウンタが用いられる。典型的には、プログラム・カウンタは、現行の命令のバイト数に等しい量だけインクリメントされる。RISC(Reduced Instruction Set Computing、縮小命令セット・コンピューティング)命令は、典型的には固定長であり、CISC(Complex Instruction Set Computing、複合命令セット・コンピューティング)命令は、典型的には可変長である。IBM z/Architecture(登録商標)の命令は、2バイト、4バイト、又は6バイトの長さを有するCISC命令である。例えば、コンテキスト・スイッチ操作又は分岐命令の分岐成立(Branch taken)操作により、プログラム・カウンタ5061が変更される。コンテキスト・スイッチ操作において、現行のプログラム・カウンタ値は、実行されるプログラムについての他の状態情報(条件コードのような)と共にプログラム状況ワード内に保存され、実行される新しいプログラム・モジュールの命令を指し示す新しいプログラム・カウンタ値がロードされる。分岐成立操作を行い、分岐命令の結果をプログラム・カウンタ5061にロードすることにより、プログラムが判断を下すこと又はプログラム内でループすることを可能にする。
典型的には、プロセッサ5026の代わりに命令をフェッチするために、命令フェッチ・ユニット5055が用いられる。フェッチ・ユニットは、「次の順次命令(next sequential instruction)」、分岐成立命令のターゲット命令、又はコンテキスト・スイッチの後のプログラムの最初の命令のいずれかをフェッチする。今日の命令フェッチ・ユニットは、プリフェッチされた命令を用いることができる可能性に基づいて、命令を投機的にプリフェッチするプリフェッチ技術を用いることが多い。例えば、フェッチ・ユニットは、次の順次命令を含む16バイトの命令と、付加的なバイトの更なる順次命令とをフェッチすることができる。
次いで、フェッチされた命令が、プロセッサ5026によって実行される。一実施形態において、フェッチされた命令は、フェッチ・ユニットのディスパッチ・ユニット5056に渡される。ディスパッチ・ユニットは命令をデコードし、デコードされた命令についての情報を適切なユニット5057、5058、5060に転送する。実行ユニット5057は、典型的には、命令フェッチ・ユニット5055からデコードされた算術命令についての情報を受け取り、命令のオペコードに従ってオペランドに関する算術演算を行う。オペランドは、好ましくは、メモリ5025、アーキテクチャ化レジスタ5059、又は実行される命令の即値フィールドのいずれかから、実行ユニット5057に与えられる。実行の結果は、格納された場合には、メモリ5025、レジスタ5059、又は他のマシン・ハードウェア(制御レジスタ、PSWレジスタなどのような)内に格納される。
プロセッサ5026は、典型的には、命令の機能を実行するための1以上の実行ユニット5057、5058、5060を有する。図21を参照すると、実行ユニット5057は、インターフェース論理5071を介して、アーキテクチャ化された汎用レジスタ5059、デコード/ディスパッチ・ユニット5056、ロード・ストア・ユニット5060、及び他のプロセッサ・ユニット5065と通信することができる。実行ユニット5057は、幾つかのレジスタ回路5067、5068、5069を用いて、算術論理演算ユニット(ALU)5066が動作する情報を保持することができる。ALUは、加算(add)、減算(subtract)、乗算(multiply)、及び除算(divide)などの算術演算、並びに、論理積(and)、論理和(or)、及び排他的論理和(XOR)、ローテート(rotate)及びシフト(shift)のような論理関数を実行する。ALUは、設計に依存する専用の演算をサポートすることが好ましい。他の回路は、例えば条件コード及び回復サポート論理を含む、他のアーキテクチャ化ファシリティ5072を提供することができる。典型的には、ALU演算の結果は、出力レジスタ回路5070に保持され、この出力レジスタ回路5070が、結果を種々の他の処理機能に転送することができる。多数のプロセッサ・ユニットの構成が存在し、本説明は、一実施形態の代表的な理解を与えることのみを意図している。
例えばADD命令は、算術及び論理機能を有する実行ユニット5057で実行され、一方、例えば浮動小数点命令は、特化された浮動小数点能力を有する浮動小数点実行部で実行される。実行ユニットは、オペランドに対してオペコードが定めた関数を行うことにより、命令が特定したオペランドに対して動作することが好ましい。例えば、ADD命令は、命令のレジスタ・フィールドによって特定された2つのレジスタ5059内に見出されるオペランドに対して、実行ユニット5057により実行することができる。
実行ユニット5057は、2つのオペランドに対して算術加算を実行し、結果を第3オペランドに格納し、ここで第3オペランドは、第3のレジスタであっても又は2つのソース・レジスタのいずれかであってもよい。実行ユニットは、シフト、ローテート、論理積、論理和、及び排他的論理和のような種々の論理関数、並びに、加算、減算、乗算、除法のいずれかを含む、種々の代数関数を実行することができる算術論理演算ユニット(ALU)5066を用いることが好ましい。スカラー演算のために設計されたALU5066もあり、浮動小数点のために設計されたものALU5066もある。データは、アーキテクチャに応じて、ビッグエンディアン(Big Endian)(最下位のバイトが最も高いバイト・アドレスである)、又はリトルエンディアン(Little Endian)(最下位のバイトが最も低いバイト・アドレスである)とすることができる。IBM z/Architecture(登録商標)は、ビッグエンディアンである。符号付きフィールドは、アーキテクチャに応じて、符号及び大きさ、1の補数、又は2の補数とすることができる。2の補数における負の値又は正の値は、ALU内で加法しか必要としないため、ALUが減算能力を設計する必要がないという点で、2の補数は有利である。数値は、通常、省略表現で記述され、12ビット・フィールドは、4,096バイトブロックのアドレスを定め、通常、例えば4Kバイト(キロバイト)ブロックのように記述される。
図22を参照すると、分岐命令を実行するための分岐命令情報が、典型的には、分岐ユニット5058に送られ、この分岐ユニット5058は、多くの場合、分岐履歴テーブル5082のような分岐予測アルゴリズムを用いて、他の条件付き演算が完了する前に分岐の結果を予測する。条件付き演算が完了する前に、現行の分岐命令のターゲットがフェッチされ、投機的に実行される。条件付き演算が完了すると、投機的に実行された分岐命令は、条件付き演算の条件及び投機された結果に基づいて、完了されるか又は破棄される。典型的な分岐命令は、条件コードを試験し、条件コードが分岐命令の分岐要件を満たす場合、ターゲット・アドレスに分岐することができ、ターゲット・アドレスは、例えば、命令のレジスタ・フィールド又は即値フィールド内に見出されるものを含む幾つかの数に基づいて計算することができる。分岐ユニット5058は、複数の入力レジスタ回路5075、5076、5077と、出力レジスタ回路5080とを有するALU5074を用いることができる。分岐ユニット5058は、例えば、汎用レジスタ5059、デコード・ディスパッチ・ユニット5056、又は他の回路5073と通信することができる。
例えば、オペレーティング・システムによって開始されるコンテキスト・スイッチ、コンテキスト・スイッチを発生させるプログラム例外又はエラー、コンテキスト・スイッチを発生させるI/O割り込み信号、或いは、(マルチスレッド環境における)複数のプログラムのマルチスレッド活動を含む様々な理由により、命令のグループの実行に割り込みがかけられることがある。コンテキスト・スイッチ動作は、現在実行中のプログラムについての状態情報を保存し、次いで、起動される別のプログラムについての状態情報をロードすることが好ましい。状態情報は、例えば、ハードウェア・レジスタ又はメモリ内に保存することができる。状態情報は、実行される次の命令を指し示すプログラム・カウンタ値と、条件コードと、メモリ変換情報と、アーキテクチャ化されたレジスタのコンテンツとを含むことが好ましい。コンテキスト・スイッチの活動は、ハードウェア回路、アプリケーション・プログラム、オペレーティング・システム・プログラム、又はファームウェア・コード(マイクロコード、ピココード、又はライセンス内部コード(LIC))単独で又はその組み合わせで実施することができる。
プロセッサは、命令により定義された方法に従ってオペランドにアクセスする。命令は、命令の一部の値を用いて即値オペランドを与えることができ、汎用レジスタ又は専用レジスタ(例えば、浮動小数点レジスタ)のいずれかを明示的に指し示す1以上のレジスタ・フィールドを与えることができる。命令は、オペコード・フィールドによって、オペランドとして識別されるインプライド・レジスタ(implied register)を用いることができる。命令は、オペランドのためのメモリ位置を用いることができる。z/Architecture(登録商標)の長変位ファシリティ(long displacement facility)により例示されるように、オペランドのメモリ位置を、レジスタ、即値フィールド、又はレジスタと即値フィールドの組み合わせによって与えることができ、命令は、基底レジスタ、索引レジスタ、及び即値フィールド(変位フィールド)を定め、これらが、例えば互いに加算されてメモリ内のオペランドのアドレスをもたらす。ここでの位置(location)は、典型的には、特に断りのない限り、主メモリ(主ストレージ)内の記憶位置を意味する。
図23を参照すると、プロセッサは、ロード/ストア・ユニット5060を用いて、ストレージにアクセスする。ロード/ストア・ユニット5060は、メモリ5053内のターゲット・オペランドのアドレスを取得し、オペランドをレジスタ5059又は別のメモリ5053の記憶位置にロードすることによってロード操作を行うことができ、或いは、メモリ5053内のターゲット・オペランドのアドレスを取得し、レジスタ5059又は別のメモリ5053の記憶位置から取得したデータをメモリ5053内のターゲット・オペランドの記憶位置に格納することによって、ストア操作を行うことができる。ロード/ストア・ユニット5060は、投機的なものであってもよく、命令シーケンスに対してアウト・オブ・オーダー式の順序でメモリにアクセスすることができるが、プログラムに対して、命令がイン・オーダー式に実行されたという外観を維持することになる。ロード/ストア・ユニット5060は、汎用レジスタ5059、デコード/ディスパッチ・ユニット5056、キャッシュ/メモリ・インターフェース5053、又は他の要素5083と通信することができ、ストレージ・アドレスを計算し、かつ、パイプライン処理を順に行って操作をイン・オーダー式に保持するための、種々のレジスタ回路、ALU5085、及び制御論理5090を含む。一部の動作は、アウト・オブ・オーダー式とすることができるが、ロード/ストア・ユニットは、アウト・オブ・オーダー式動作が、プログラムに対して、当技術分野において周知のようなイン・オーダー式に実行されたように見えるようにする機能を提供する。
好ましくは、アプリケーション・プログラムが「見ている」アドレスは、仮想アドレスと呼ばれることが多い。仮想アドレスは、「論理アドレス」及び「実効アドレス(effective address)」と呼ばれることもある。これらの仮想アドレスは、これらに限定されるものではないが、単に仮想アドレスをオフセット値にプリフィックス付加すること、1以上の変換テーブルを介して仮想アドレスを変換することを含む、種々の動的アドレス変換(DAT)技術の1つによって、物理的メモリ位置にリダイレクトされるという点で仮想のものであり、変換テーブルは、少なくともセグメント・テーブル及びページ・テーブルを単独で又は組み合わせて含むことが好ましく、セグメント・テーブルは、ページ・テーブルを指し示すエントリを有することが好ましい。z/Architecture(登録商標)では、領域第1テーブル、領域第2テーブル、領域第3テーブル、セグメント・テーブル、及び随意的なページ・テーブルを含む、変換の階層が提供される。アドレス変換の性能は、仮想アドレスを関連した物理的メモリ位置にマッピングするエントリを含む変換ルックアサイド・バッファ(TLB)を用いることにより改善されることが多い。DATが変換テーブルを用いて仮想アドレスを変換したときに、エントリが作成される。次いで、後に仮想アドレスを用いることで、低速の順次変換テーブル・アクセスではなく、高速のTLBのエントリを用いることが可能になる。TLBの内容は、LRU(Least Recently Used)を含む種々の置換アルゴリズムによって管理することができる。
プロセッサがマルチプロセッサ・システムのプロセッサである場合には、各プロセッサは、コヒーレンシのために、I/O、キャッシュ、TLB、及びメモリといった共有リソースをインターロック状態に保持する責任を負う。キャッシュ・コヒーレンシを保持する際に、一般的には「スヌープ」技術が用いられる。スヌープ環境においては、共有を容易にするために、各キャッシュ・ラインを、共有状態、排他的状態、変更状態、無効状態等のいずれか1つの状態にあるものとしてマーク付けすることができる。
I/Oユニット5054(図20)は、プロセッサに、例えば、テープ、ディスク、プリンタ、ディスプレイ、及びネットワークを含む周辺機器に取り付けるための手段を与える。I/Oユニットは、ソフトウェア・ドライバによってコンピュータ・プログラムに提示されることが多い。IBM(登録商標)によるSystem z(登録商標)のようなメインフレームにおいては、チャネル・アダプタ及びオープン・システム・アダプタが、オペレーティング・システムと周辺機器との間に通信をもたらすメインフレームのI/Oユニットである。
さらに、他のタイプのコンピューティング環境が、本発明の1以上の態様から利益を得ることができる。一例として、環境は、特定のアーキテクチャ(例えば、命令実行、アドレス変換などのアーキテクチャ化された機能、及びアーキテクチャ化されたレジスタを含む)又はそのサブセットをエミュレートする(例えば、プロセッサ及びメモリを有するネイティブ・コンピュータ・システム上で)エミュレータ(例えば、ソフトウェア又は他のエミュレーション機構)を含むことができる。このような環境においては、エミュレータを実行しているコンピュータが、エミュレートされる機能とは異なるアーキテクチャを有することができたとしても、エミュレータの1以上のエミュレーション機能nにより、本発明の1以上の態様が実施され得る。一例として、エミュレーション・モードにおいては、エミュレートされる特定の命令又は操作がデコードされ、適切なエミュレーション機能が構築され、個々の命令又は操作を実施する。
エミュレーション環境においては、ホスト・コンピュータは、例えば、命令及びデータを格納するためのメモリと、メモリから命令をフェッチし、随意的に、フェッチされた命令のためのローカル・バッファリングを提供するための命令フェッチ・ユニットと、フェッチされた命令を受信し、フェッチされた命令のタイプを判断するための命令デコード・ユニットと、命令を実行するための命令実行ユニットとを含む。実行は、データをメモリからレジスタ内にロードすること、データをレジスタから再びメモリに格納すること、又はデコード・ユニットにより判断されるように、何らかのタイプの算術演算又は論理演算を実行することを含むことができる。一例においては、各ユニットは、ソフトウェアで実装される。例えば、ユニットが実行する演算は、エミュレータ・ソフトウェア内の1以上のサブルーチンとして実装される。
より具体的には、メインフレームにおいて、アーキテクチャ化されたマシン命令は、通常、プログラマによって、多くの場合コンパイラ・アプリケーションを介して、今日では「C」プログラマによって用いられる。ストレージ媒体内に格納されたこれらの命令は、z/Architecture(登録商標)のIBM(登録商標)サーバにおいて、又は代替的に他のアーキテクチャを実行するマシンにおいて、ネイティブに実行することができる。これらの命令は、既存の及び将来のIBM(登録商標)メインフレーム・サーバにおいて、及び、IBM(登録商標)の他のマシン(例えば、Power Systemsサーバ及びSystem x(登録商標)サーバ)上で、エミュレートすることができる。これらの命令は、IBM(登録商標)、Intel(登録商標)、AMD(商標)などによって製造されたハードウェアを用いて種々のマシン上でLinuxを実行しているマシンにおいて実行することができる。Z/Architecture(登録商標)下でそのハードウェア上で実行することに加えて、Linuxを用いること、並びに、一般に実行がエミュレーション・モードにある、Hercules、又はFSI(Fundamental Software,Inc)によるエミュレーションを用いるマシンを用いることもできる。エミュレーション・モードにおいては、ネイティブ・プロセッサによって、エミュレーション・ソフトウェアが実行され、エミュレートされたプロセッサのアーキテクチャをエミュレートする。
ネイティブ・プロセッサは、一般的に、エミュレートされたプロセッサのエミュレーションを実行するためにファームウェア又はネイティブ・オペレーティング・システムのいずれかを含むエミュレーション・ソフトウェアを実行する。エミュレーション・ソフトウェアは、エミュレートされたプロセッサ・アーキテクチャの命令のフェッチと実行を担当する。エミュレーション・ソフトウェアは、エミュレートされたプログラム・カウンタを維持し、命令境界を常時監視している。エミュレーション・ソフトウェアは、一度に1以上のエミュレートされたマシン命令をフェッチし、ネイティブ・プロセッサにより実行するために、その1以上のエミュレートされたマシン命令を、対応するネイティブマシン命令のグループに変換することができる。これらの変換された命令は、より速い変換を達成できるようにキャッシュに入れることができる。それにも関わらず、エミュレーション・ソフトウェアは、エミュレートされたプロセッサ・アーキテクチャのアーキテクチャ規則を維持して、オペレーティング・システム及びエミュレートされたプロセッサのために書かれたアプリケーションが正確に動作することを保証しなければならない。さらに、エミュレーション・ソフトウェアは、これらに限られるものではないが、制御レジスタ、汎用レジスタ、浮動小数点レジスタ、例えばセグメント・テーブル及びページ・テーブルを含む動的アドレス変換機能、割り込み機構、コンテキスト・スイッチ機構、時刻(Time of Day、TOD)クロック、及びI/Oサブシステムへのアーキテクチャ化インターフェースを含む、エミュレートされたプロセッサのアーキテクチャによって識別されるリソースを提供し、オペレーティング・システム又はエミュレートされたプロセッサ上で実行するように設計されたアプリケーション・プログラムが、エミュレーション・ソフトウェアを有するネイティブ・プロセッサ上で実行できるようにしなければならない。
エミュレートされた特定の命令がデコードされ、個々の命令の機能を実行するためのサブルーチンが呼び出される。エミュレートされたプロセッサ1の機能をエミュレートするエミュレーション・ソフトウェア機能は、例えば、「C」サブルーチン又はドライバにおいて、或いは好ましい実施形態の説明を理解した後で当業者の技術の範囲内にあるような特定のハードウェアのためにドライバを提供する他の何らかの方法で実装される。種々のソフトウェア及びハードウェア・エミュレーションの特許には、これらに限られるものではないが、Beausoleil他による「Multiprocessor for Hardware Emulation」という名称の特許文献3、Scalzi他による「Preprocessing of Stored Target Routines for Emulating Incompatible Instructions on a Target Processor」という名称の特許文献4、Davidian他による「Decoding Guest Instruction to Directly Access Emulation Routines that Emulate the Guest Instructions」という名称の特許文献5、Gorishek他による「Symmetrical Multiprocessing Bus and Chipset Used for Coprocessor Support Allowing Non−Native Code to Run in a System」という名称の特許文献6、Lethin他による「Dynamic Optimizing Object Code Translator for Architecture Emulation and Dynamic Optimizing Object Code Translation Method」という名称の特許文献7、Eric Trautによる「Method for Emulating Guest Instructions on a Host Computer Through Dynamic Recompilation of Host Instructions」という名称の特許文献8、及び他の多くが挙げられ、これらの参考文献は、当業者が利用可能なターゲット・マシンのための異なるマシン用に設計された命令形式のエミュレーションを達成する様々な既知の方法を示す。
図24において、ホスト・アーキテクチャのホスト・コンピュータ・システム5000’をエミュレートする、エミュレートされたホスト・コンピュータ・システム5092の一例が提供される。エミュレートされたホスト・コンピュータ・システム5092では、ホスト・プロセッサ(CPU)5091は、エミュレートされたホスト・プロセッサ(又は仮想ホスト・プロセッサ)であり、かつ、ホスト・コンピュータ5000’のプロセッサ5091のものとは異なるネイティブな命令セット・アーキテクチャを有するエミュレーション・プロセッサ5093を含む。エミュレートされたホスト・コンピュータ・システム5092は、エミュレーション・プロセッサ5093がアクセス可能なメモリ5094を有する。例示的な実施形態において、メモリ5094は、ホスト・コンピュータ・メモリ5096の部分と、エミュレーション・ルーチン5097の部分とに区分化される。ホスト・コンピュータ・メモリ5096は、ホスト・コンピュータ・アーキテクチャに従い、エミュレートされたホスト・コンピュータ・システム5092のプログラムに利用可能である。エミュレーション・プロセッサ5093は、エミュレートされたプロセッサ5091のもの以外のアーキテクチャのアーキテクチャ化された命令セットのネイティブ命令を実行し、このネイティブ命令はエミュレーション・ルーチン・メモリ5097から取得されたものであり、かつ、エミュレーション・プロセッサ5093は、シーケンス及びアクセス/デコード・ルーチンにおいて取得される1以上の命令を用いることにより、ホスト・コンピュータ・メモリ5096の中のプログラム由来の実行のためのホスト命令にアクセスすることができ、このシーケンス及びアクセス/デコード・ルーチンは、アクセスされたホスト命令をデコードして、アクセスされたホスト命令の機能をエミュレートするためのネイティブ命令実行ルーチンを判断することができる。ホスト・コンピュータ・システム5000’のアーキテクチャのために定められた、例えば、汎用レジスタ、制御レジスタ、動的アドレス変換、及びI/Oサブシステムのサポート、並びにプロセッサ・キャッシュといったファシリティを含む他のファシリティを、アーキテクチャ化ファシリティ・ルーチンによってエミュレートすることができる。エミュレーション・ルーチンは、エミュレーション・ルーチンの性能を高めるために、エミュレーション・プロセッサ5093において利用可能な(汎用レジスタ、及び仮想アドレスの動的変換といった)機能を利用することもできる。ホスト・コンピュータ5000’の機能をエミュレートする際にプロセッサ5093を補助するために、専用のハードウェア及びオフ・ロード・エンジンを設けることもできる。
本明細書で用いられる用語は、特定の実施形態を説明する目的のためのものにすぎず、本発明を限定することを意図したものではない。本明細書で用いられる場合、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」及び「その(the)」は、文脈が特に明示しない限り、複数形も同様に含むことを意図したものである。「含む(comprise)」及び/又は「含んでいる(comprising)」という用語は、本明細書で用いられる場合、記述された特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又はコンポーネントの存在を指示するが、1以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、コンポーネント、及び/又はそれらの群の存在又は追加を排除するものではないこともさらに理解されるであろう。
100:コンピューティング環境
102:中央プロセッサ・コンプレックス(CPC)
104、200、206:論理パーティション
106:ハイパーバイザ
108:中央プロセッサ
110:入力/出力サブシステム
120、204:オペレーティング・システム
122、208:結合ファシリティ制御コード
206:結合ファシリティ
210:システム間チャネル
220:メッセージ送信(SMSG)プロトコル
222:オペレータ・メッセージ(OM)要求
224:オペレータ・メッセージ(OM)応答
230:オペレーティング・システム・コンソール
232:試験プログラム
234:結合ファシリティ・コンソール
240:オペレータ・メッセージ・プロセッサ
250:メッセージ送信命令
252:メッセージ操作ブロック(MOB)
254:サブチャネル
256:チャネル・サブシステム
258:メッセージ・コマンド・ブロック・アドレス
260:メッセージ・バッファ・アドレス・リスト(MBAL)アドレス
262:MBAL長さ
264:メッセージ・コマンド・ブロック
266:メッセージ応答ブロック
268:メッセージ・バッファ・アドレス・リスト(MBAL)
272:メッセージ・バッファ
300:マルチプレクサ
302:ソース
400:バッファ
402:オペレータ・メッセージ状態
404:オペレータ・メッセージ・トークン(OMTK)
406:オペレータ・メッセージ・タイマー(OMT)
408:オペレータ・メッセージ要求長さ(OMREQL)
410:オペレータ・メッセージ応答長さ(OMRESL)
412:オペレータ・メッセージ要求データ(OMREQD)
414:オペレータ・メッセージ応答データ(OMRESD)
500:アイドル状態
502:アクティブかつ処理中状態
504:アクティブかつ応答保留中状態
780:オペレータ・メッセージ開始MCB(メッセージ・コマンド・ブロック)
782:オペレータ・メッセージ開始要求パラメータ
784:オペレータ・メッセージ要求
790:オペレータ・メッセージ開始MRB(メッセージ応答ブロック)
792:オペレータ・メッセージ開始応答パラメータ
875:オペレータ・メッセージ(OM)応答
880:メッセージ制御ブロック
882:オペレータ・メッセージ読み出し要求パラメータ
980:MCB
982:オペレータ・メッセージ削除要求パラメータ
990:オペレータ・メッセージ削除MRB
102:中央プロセッサ・コンプレックス(CPC)
104、200、206:論理パーティション
106:ハイパーバイザ
108:中央プロセッサ
110:入力/出力サブシステム
120、204:オペレーティング・システム
122、208:結合ファシリティ制御コード
206:結合ファシリティ
210:システム間チャネル
220:メッセージ送信(SMSG)プロトコル
222:オペレータ・メッセージ(OM)要求
224:オペレータ・メッセージ(OM)応答
230:オペレーティング・システム・コンソール
232:試験プログラム
234:結合ファシリティ・コンソール
240:オペレータ・メッセージ・プロセッサ
250:メッセージ送信命令
252:メッセージ操作ブロック(MOB)
254:サブチャネル
256:チャネル・サブシステム
258:メッセージ・コマンド・ブロック・アドレス
260:メッセージ・バッファ・アドレス・リスト(MBAL)アドレス
262:MBAL長さ
264:メッセージ・コマンド・ブロック
266:メッセージ応答ブロック
268:メッセージ・バッファ・アドレス・リスト(MBAL)
272:メッセージ・バッファ
300:マルチプレクサ
302:ソース
400:バッファ
402:オペレータ・メッセージ状態
404:オペレータ・メッセージ・トークン(OMTK)
406:オペレータ・メッセージ・タイマー(OMT)
408:オペレータ・メッセージ要求長さ(OMREQL)
410:オペレータ・メッセージ応答長さ(OMRESL)
412:オペレータ・メッセージ要求データ(OMREQD)
414:オペレータ・メッセージ応答データ(OMRESD)
500:アイドル状態
502:アクティブかつ処理中状態
504:アクティブかつ応答保留中状態
780:オペレータ・メッセージ開始MCB(メッセージ・コマンド・ブロック)
782:オペレータ・メッセージ開始要求パラメータ
784:オペレータ・メッセージ要求
790:オペレータ・メッセージ開始MRB(メッセージ応答ブロック)
792:オペレータ・メッセージ開始応答パラメータ
875:オペレータ・メッセージ(OM)応答
880:メッセージ制御ブロック
882:オペレータ・メッセージ読み出し要求パラメータ
980:MCB
982:オペレータ・メッセージ削除要求パラメータ
990:オペレータ・メッセージ削除MRB
Claims (20)
- コンピューティング環境におけるオペレータ・メッセージ・コマンドの処理を容易にするためのコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータ・プログラムは、
前記コンピューティング環境のプロセッサ・イメージによりメッセージ送信命令を実行することを含み、前記実行することは、
前記プロセッサ・イメージに結合された結合ファシリティへの経路を決定するためにサブチャネルを選択することと、
メッセージ送信コマンド・ブロックを前記結合ファシリティに送ることであって、前記メッセージ送信コマンド・ブロックは、オペレータ・メッセージ開始コマンドについてのオペレータ・メッセージ開始コマンド・ブロックを含み、前記オペレータ・メッセージ開始コマンド・ブロックは、オペレータ・メッセージ・コマンドを前記結合ファシリティのバッファと一意に関連付けるオペレータ・メッセージ・トークンを含み、前記バッファは、前記オペレータ・メッセージ開始コマンドを実行することに応答してポピュレートされる複数のフィールドを含み、前記複数のフィールドは、タイマー・フィールドと、オペレータ・メッセージ要求長さフィールドと、オペレータ・メッセージ応答長さフィールドと、オペレータ・メッセージ・コマンド・フィールドと、前記オペレータ・メッセージ・トークンを含ませるためのオペレータ・メッセージ・トークン・フィールドと、応答フィールドとを含む、送ることと、
を含み、
前記メッセージ送信コマンド・ブロックを送ることは、前記結合ファシリティにおいて処理するために、前記オペレータ・メッセージ開始コマンドを前記結合ファシリティに送ることを含む方法を実施するための命令を含むコンピュータ・プログラム。 - 前記方法は、前記プロセッサ・イメージにより、前記メッセージ送信命令により識別される主ストレージ位置のメッセージ応答ブロック・ストレージ領域内に応答コードを格納することをさらに含み、前記応答コードは、前記オペレータ・メッセージ開始コマンドと関連付けられ、かつ、オペレータ・メッセージが開始済みであるかどうかを示す、請求項1に記載のコンピュータ・プログラム。
- 前記応答コードは、前記オペレータ・メッセージが開始済みであることを示し、前記方法は、前記プロセッサ・イメージにより、前記バッファを読み出して前記オペレータ・メッセージ・コマンドへの応答を取得するためのオペレータ・メッセージ読み出しコマンドを前記結合ファシリティに送ることをさらに含む、請求項2に記載のコンピュータ・プログラム。
- 前記オペレータ・メッセージ読み出しコマンドは、メッセージ・ヘッダと、読み出される前記バッファを選択するために用いられる前記オペレータ・メッセージ・トークンと、前記オペレータ・メッセージ読み出しコマンドを指定するコマンドとを含むメッセージ・コマンド・ブロックを含む、請求項3に記載のコンピュータ・プログラム。
- 前記方法は、
前記コンピューティング環境の前記プロセッサ・イメージにより別のメッセージ送信命令を実行することをさらに含み、前記実行することは、
前記オペレータ・メッセージ読み出しコマンドと、前記バッファを識別する前記オペレータ・メッセージ・トークンとを含む別のメッセージ送信コマンド・ブロックを前記結合ファシリティに送ることと、
前記プロセッサ・イメージにより、別の応答コード及び前記バッファのコンテンツを格納することであって、前記別の応答コードは応答が戻されることを示し、かつ、前記応答コードが、前記メッセージ送信命令のメッセージ操作ブロック(MOB)により識別される主ストレージ位置のメッセージ応答ブロック内に格納され、前記バッファの前記コンテンツは、前記メッセージ送信命令の前記MOBにより識別される主ストレージ位置のメッセージ・バッファ内に格納される、格納することと、
を含む、請求項4に記載のコンピュータ・プログラム。 - 前記方法は、前記プロセッサ・イメージにより、前記バッファのコンテンツを削除するためのオペレータ・メッセージ削除コマンドを前記結合ファシリティに送ることをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ・プログラム。
- 前記オペレータ・メッセージ削除コマンドは、メッセージ・ヘッダと、前記オペレータ・メッセージ削除コマンドを指定するコマンドと、前記バッファを選択するために用いられる前記オペレータ・メッセージ・トークンとを含むメッセージ・コマンド・ブロックを含む、請求項6に記載のコンピュータ・プログラム。
- 前記メッセージ送信コマンド・ブロックは、前記オペレータ・メッセージ削除コマンドについての前記メッセージ・コマンド・ブロックを含む、請求項7に記載のコンピュータ・プログラム。
- コンピューティング環境におけるオペレータ・メッセージ・コマンドの処理を容易にするためのコンピュータ・システムであって、
メモリと、
前記メモリと通信状態にあるプロセッサと、
を含み、かつ、
前記コンピューティング環境のプロセッサ・イメージによりメッセージ送信命令を実行することを含み、前記実行することは、
前記プロセッサ・イメージに結合された結合ファシリティへの経路を決定するためにサブチャネルを選択することと、
メッセージ送信コマンド・ブロックを前記結合ファシリティに送ることであって、前記メッセージ送信コマンド・ブロックは、オペレータ・メッセージ開始コマンドについてのオペレータ・メッセージ開始コマンド・ブロックを含み、前記オペレータ・メッセージ開始コマンド・ブロックは、オペレータ・メッセージ・コマンドを前記結合ファシリティのバッファと一意に関連付けるオペレータ・メッセージ・トークンを含み、前記バッファは、前記オペレータ・メッセージ開始コマンドを実行することに応答してポピュレートされる複数のフィールドを含み、前記複数のフィールドは、タイマー・フィールドと、オペレータ・メッセージ要求長さフィールドと、オペレータ・メッセージ応答長さフィールドと、オペレータ・メッセージ・コマンド・フィールドと、前記オペレータ・メッセージ・トークンを含ませるためのオペレータ・メッセージ・トークン・フィールドと、応答フィールドとを含む、送ることと、
を含み、
前記メッセージ送信コマンド・ブロックを送ることは、前記結合ファシリティにおいて処理するために、前記オペレータ・メッセージ開始コマンドを前記結合ファシリティに送ることを含む、
方法を実施するように構成される、コンピュータ・システム。 - 前記方法は、前記プロセッサ・イメージにより、前記メッセージ送信命令により識別される主ストレージ位置におけるメッセージ応答ブロック・ストレージ領域内に応答コードを格納することをさらに含み、前記応答コードは、前記オペレータ・メッセージ開始コマンドと関連付けられ、かつ、オペレータ・メッセージが開始済みであるかどうかを示す、
請求項9に記載のコンピュータ・システム。 - 前記応答コードは、前記オペレータ・メッセージが開始済みであることを示し、前記方法は、前記プロセッサ・イメージにより、前記バッファを読み出して前記オペレータ・メッセージ・コマンドへの応答を取得するためのオペレータ・メッセージ読み出しコマンドを前記結合ファシリティに送ることをさらに含む、請求項10に記載のコンピュータ・システム。
- 前記オペレータ・メッセージ読み出しコマンドは、メッセージ・ヘッダと、読み出される前記バッファを選択するために用いられる前記オペレータ・メッセージ・トークンと、前記オペレータ・メッセージ読み出しコマンドを指定するコマンドとを含むメッセージ・コマンド・ブロックを含む、請求項11に記載のコンピュータ・システム。
- 前記方法は、
前記コンピューティング環境の前記プロセッサ・イメージにより別のメッセージ送信命令を実行することをさらに含み、前記実行することは、
前記オペレータ・メッセージ読み出しコマンドと、前記バッファを識別する前記オペレータ・メッセージ・トークンとを含む別のメッセージ送信コマンド・ブロックを前記結合ファシリティに送ることと、
前記プロセッサ・イメージにより、別の応答コード及び前記バッファのコンテンツを格納することであって、前記別の応答コードは応答が戻されることを示し、かつ、前記応答コードは、前記メッセージ送信命令のメッセージ操作ブロック(MOB)により識別される主ストレージ位置のメッセージ応答ブロック内に格納され、前記バッファの前記コンテンツは、前記メッセージ送信命令の前記MOBにより識別される主ストレージ位置のメッセージ・バッファ内に格納される、格納することと、
を含む、請求項12に記載のコンピュータ・システム。 - 前記方法は、前前記プロセッサ・イメージにより、前記バッファのコンテンツを削除するためのオペレータ・メッセージ削除コマンドを前記結合ファシリティに送ることをさらに含む、請求項9に記載のコンピュータ・システム。
- 前記オペレータ・メッセージ削除コマンドは、メッセージ・ヘッダと、前記オペレータ・メッセージ削除コマンドを指定するコマンドと、前記バッファを選択するために用いられる前記オペレータ・メッセージ・トークンとを含むメッセージ・コマンド・ブロックを含む、請求項14に記載のコンピュータ・システム。
- 前記メッセージ送信コマンド・ブロックは、前記オペレータ・メッセージ削除コマンドについての前記メッセージ・コマンド・ブロックを含む、請求項15に記載のコンピュータ・システム。
- コンピューティング環境におけるオペレータ・メッセージ・コマンドの処理を容易にする方法であって、
前記コンピューティング環境のプロセッサ・イメージによりメッセージ送信命令を実行することを含み、前記実行することは、
前記プロセッサ・イメージに結合された結合ファシリティへの経路を決定するためにサブチャネルを選択することと、
メッセージ送信コマンド・ブロックを前記結合ファシリティに送ることであって、前記メッセージ送信コマンド・ブロックは、オペレータ・メッセージ開始コマンドについてのオペレータ・メッセージ開始コマンド・ブロックを含み、前記オペレータ・メッセージ開始コマンド・ブロックは、オペレータ・メッセージ・コマンドを前記結合ファシリティのバッファと一意に関連付けるオペレータ・メッセージ・トークンを含み、前記バッファは、前記オペレータ・メッセージ開始コマンドを実行することに応答してポピュレートされる複数のフィールドを含み、前記複数のフィールドは、タイマー・フィールドと、オペレータ・メッセージ要求長さフィールドと、オペレータ・メッセージ応答長さフィールドと、オペレータ・メッセージ・コマンド・フィールドと、前記オペレータ・メッセージ・トークンを含ませるためのオペレータ・メッセージ・トークン・フィールドと、応答フィールドとを含む、送ることと、
を含み、
前記メッセージ送信コマンド・ブロックを送ることは、前記結合ファシリティにおいて処理するために、前記オペレータ・メッセージ開始コマンドを前記結合ファシリティに送ることを含む方法。 - 前記プロセッサ・イメージにより、前記メッセージ送信命令により識別される主ストレージ位置のメッセージ応答ブロック・ストレージ領域内に応答コードを格納することをさらに含み、前記応答コードは、前記オペレータ・メッセージ開始コマンドと関連付けられ、かつ、オペレータ・メッセージが開始済みであるかどうかを示す、請求項17に記載の方法。
- 前記応答コードは、前記オペレータ・メッセージが開始済みであることを示し、前記方法は、前記プロセッサ・イメージにより、前記バッファを読み出して前記オペレータ・メッセージ・コマンドへの応答を取得するためのオペレータ・メッセージ読み出しコマンドを前記結合ファシリティに送ることをさらに含む、請求項18に記載の方法。
- 前記オペレータ・メッセージ読み出しコマンドは、メッセージ・ヘッダと、読み出される前記バッファを選択するために用いられる前記オペレータ・メッセージ・トークンと、前記オペレータ・メッセージ読み出しコマンドを指定するコマンドとを含むメッセージ・コマンド・ブロックを含み、前記方法は、
前記コンピューティング環境の前記プロセッサ・イメージにより別のメッセージ送信命令を実行することをさらに含み、前記実行することは、
前記オペレータ・メッセージ読み出しコマンドと、前記バッファを識別する前記オペレータ・メッセージ・トークンとを含む別のメッセージ送信コマンド・ブロックを前記結合ファシリティに送ることと、
前記プロセッサ・イメージにより、別の応答コード及び前記バッファのコンテンツを格納することであって、前記別の応答コードは応答が戻されることを示し、かつ、前記応答コードは、前記メッセージ送信命令のメッセージ操作ブロック(MOB)により識別されるストレージ位置のメッセージ応答ブロック内に格納され、前記バッファの前記コンテンツは、前記メッセージ送信命令の前記MOBにより識別される主ストレージ位置のメッセージ・バッファ内に格納される、格納することと、
を含む、請求項19に記載の方法。
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