JP2014521677A - [18f」ノルクロロ−フルオロ−ホモエピバチジンの放射性合成のための前駆体化合物 - Google Patents

[18f」ノルクロロ−フルオロ−ホモエピバチジンの放射性合成のための前駆体化合物 Download PDF

Info

Publication number
JP2014521677A
JP2014521677A JP2014523301A JP2014523301A JP2014521677A JP 2014521677 A JP2014521677 A JP 2014521677A JP 2014523301 A JP2014523301 A JP 2014523301A JP 2014523301 A JP2014523301 A JP 2014523301A JP 2014521677 A JP2014521677 A JP 2014521677A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
formula
substituted
unsubstituted
alkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014523301A
Other languages
English (en)
Inventor
スミッツ・ルネ
ヘッピング・アレクサンダー
フィッシャー・シュテフェン
ヒラー・アヒム
ドイター−コンラート・ヴィニー
ブルスト・ペーター
シュタインバッハ・イェルク
パット・マリアンネ
パット・イェルク・トーマス
ザブリ・オサマ
Original Assignee
エービーエックス・アドヴァンスド・バイオケミカル・コンパウンズ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
ヘルムホルツ−ツェントルム・ドレスデン−ロッセンドルフ・アインゲトラーゲナー・フェアアイン
ウニベルジテート・ライプツィヒ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エービーエックス・アドヴァンスド・バイオケミカル・コンパウンズ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング, ヘルムホルツ−ツェントルム・ドレスデン−ロッセンドルフ・アインゲトラーゲナー・フェアアイン, ウニベルジテート・ライプツィヒ filed Critical エービーエックス・アドヴァンスド・バイオケミカル・コンパウンズ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
Publication of JP2014521677A publication Critical patent/JP2014521677A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D451/00Heterocyclic compounds containing 8-azabicyclo [3.2.1] octane, 9-azabicyclo [3.3.1] nonane, or 3-oxa-9-azatricyclo [3.3.1.0<2,4>] nonane ring systems, e.g. tropane or granatane alkaloids, scopolamine; Cyclic acetals thereof
    • C07D451/02Heterocyclic compounds containing 8-azabicyclo [3.2.1] octane, 9-azabicyclo [3.3.1] nonane, or 3-oxa-9-azatricyclo [3.3.1.0<2,4>] nonane ring systems, e.g. tropane or granatane alkaloids, scopolamine; Cyclic acetals thereof containing not further condensed 8-azabicyclo [3.2.1] octane or 3-oxa-9-azatricyclo [3.3.1.0<2,4>] nonane ring systems, e.g. tropane; Cyclic acetals thereof

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

本発明は、式IaまたはIb[式中、Rは、−CO、−CORまたは−Rを表し、Rは、非置換または置換C〜Cアルキルを表し、Rは、水素、非置換または置換C〜Cアルキルを表し、Rは、水素、非置換または置換C〜Cアルキルを表し、Rは、−N(R)(R)(R)Xまたはニトロ基を表し、R、R、Rは、互いに独立に、非置換もしくは置換C〜Cアルキルまたは非置換もしくは置換−(CH−(n=1〜12)を表し、但し、置換基R、RおよびRのうち少なくとも2つは、C〜Cアルキルであり、Xは、ハライド、スルホナート、非置換もしくは置換アセテート、サルフェート、硫酸水素基、ニトレート、パークロレートまたはオクサレートを表す]の化合物に関する。

Description

本発明は、鏡像異性的に純粋なニコチン性アセチルコリン受容体リガンドの(−)−[18F]ノルクロロ−フルオロ−ホモエピバチジンおよび(+)−[18F]ノルクロロ−フルオロ−ホモエピバチジンの放射性合成のための前駆体化合物に関する。さらに、本発明は、前記前駆体化合物の調製方法および前記前駆体化合物の使用に関する。
(−)−[18F]ノルクロロ−フルオロ−ホモエピバチジン(以下、(−)−[18F]NCFHEBと称す)および(+)−[18F]ノルクロロ−フルオロ−ホモエピバチジン(以下、(+)−[18F]NCFHEBと称す)は、動物実験の核医学診断に好適なPET放射性トレーサーである(Synapse 2008、62、205〜18(非特許文献1))。陽電子放出断層撮影(PET)は、核医学画像診断の標準方法であり、特に腫瘍学および神経学において、ならびに本明細書では、とりわけ認知症の診断に用いられる。
Figure 2014521677
認知症の半数以上は、アルツハイマー病(AD)によって起こる。ADの確定診断は、認知症の段階において、すなわち既に重篤な認知的症状が現れている場合にのみ可能である。コリン作動性指標酵素は、ADの病気が進行した段階には著しく減少する可能性が高いが、病理学的研究によって、ニコチン性アセチルコリン受容体の減少はADに特異的な初期事象であると仮定するに至っている(Biol.Psychiatry 2001、49、200〜210、Arch Neurol 2006、63、1771〜6(非特許文献2))。これまで、ごく少数の臨床画像研究のみが、単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)またはPETによってニコチン性アセチルコリン受容体を示している(Eur J Nucl Med Mol Imaging 2008、35 Suppl 1、S30〜45、J Neurol Neurosurg Psychiatry 2007、78、356〜62(非特許文献3))。しかし、これらの研究で使用した放射性リガンドは、高非特異的結合を示すか、またはニコチン性アセチルコリン受容体を完全に定量化するのに系統的には不適当であるかのいずれかである。神経変性病、とりわけADおよびADの予備段階、いわゆる軽度認識障害(MCD)の患者に2−[18F]F−A85380を用いた試験は、MCD段階で既にニコチン性アセチルコリン受容体の早期減少を示し、患者の予後を考慮したステートメントの想定につながっている。しかし、患者にニコチン性アセチルコリン受容体の神経画像検査するための従来の放射性トレーサーである(2−[18F]F−A85380)の使用は、7時間の撮像時間を要するため、この放射性トレーサーは定期的なPET臨床試験に適さない。初期の前臨床試験においては、新規な放射性リガンド(−)−[18F]NCFHEBは、マウスおよび子豚の脳への取り込みが[18F]NCFHEBの2倍を上回っている(Synapse 2008、62、205〜18)。子豚におけるPET試験は、(−)−[18F]NCFHEBが脳内で2−[18F]F−A85380よりも著しく速い結合反応速度を有することを示した。したがって、このより速い反応速度のため、(−)−[18F]NCFHEBをADは第1の潜在的診断初期マーカーとして臨床的に使用できるはずである。場合により、(−)−[18F]NCFHEBによって、前認知症(pre−dementia)の段階で既に予後ステートメントを作成することができる。その上、(−)−[18F]NCFHEBによって、新規な治療法を評価するためのPETin vivo画像撮影が利用可能となるであろう。
最新技術によれば、(−)−[18F]NCFHEBの合成は、トロパン窒素がカルバミン酸エチルとして保護されているラセミ体のブロモ前駆体を出発原料とする。合成はマイクロ波を使用して行う。放射性合成後、鏡像異性体はキラルHPLCによって分離される。この後、逆相上で第2のHPLCにかけ、最後に生成物を精製する。放射化学的収率は、およそ2%である(J.Lab.Comp.Radpharm.2003、46、168、Synapse 2008、62、205(非特許文献4))。
Figure 2014521677
低い全収率と高価な精製のため、前記前駆体は商業的利用の可能性は低く、臨床的に使用するための対応するF−18化合物(s.化合物1および2)の調製が困難になる。
Synapse 2008、62、205〜18 Biol. Psychiatry 2001、49、200〜210、Arch Neurol 2006、63、1771〜6 Eur J Nucl Med Mol Imaging 2008、35 Suppl 1、S30〜45、J Neurol Neurosurg Psychiatry 2007、78、356〜62 J.Lab.Comp.Radpharm.2003、46、168、Synapse 2008、62、205 J.Chem.Soc.、Perkin Trans.1、2001、1044
本発明の目的は、従来技術の欠点をなくすことである。特に、(−)−[18F]NCFHEBおよび(+)−[18F]NCFHEBのより簡易な調製を可能にする化合物を提供する。さらに、前記化合物の調製方法および放射性合成における前記化合物の使用を提供する。
この目的は、請求項1、4、5、11および12に記載の特徴によって解決される。本発明の実際の実施形態は、従属請求項の特徴に由来する。
本発明によれば、式IaまたはIb
Figure 2014521677
[式中、
は、−CO、−CORまたは−Rを表し、
は、非置換または置換C〜Cアルキルを表し、
は、水素、非置換または置換C〜Cアルキルを表し、
は、水素、非置換または置換C〜Cアルキルを表し、
は、−N(R)(R)(R)Xまたはニトロ基を表し、
、R、Rは、互いに独立に、非置換もしくは置換C〜Cアルキルまたは非置換もしくは置換−(CH−(n=1〜12)を表し、但し、置換基R、RおよびRのうち少なくとも2つは、C〜Cアルキルであり、
は、ハライド、スルホナート、非置換もしくは置換アセテート、サルフェート、硫酸水素、ニトレート、パークロレートまたはオクサレートを表す]
の化合物が提供される。
式IaおよびIbの化合物は、それぞれ、放射性トレーサーの(−)−[18F]NCFHEB(式Xaの化合物)および(+)−[18F]NCFHEB(式Xbの化合物)を調製するための前駆体である。式IaおよびIbの化合物を前駆体として使用すると、70%を超える収率の、化学的および放射化学的純度が高いこれらの放射性トレーサーが得られる。鏡像異性的に純粋な式Iaの前駆体を利用すると、時間のかかる鏡像異性体の分離が省かれ、診断用PET試験のための、高い比活性度(>350GBq/μmol)および高活量(最大400GBq)を有する式Xaの化合物を、短い全合成時間で無菌で調製することができる。
「C〜Cアルキル」という用語は、1〜6個の炭素原子を含む直鎖または分岐、飽和脂肪族炭化水素基に関する。C〜Cアルキル基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルである。
「置換C〜Cアルキル」という用語は、NH、NH(C〜Cアルキル)、N(C〜Cアルキル)、ハロゲン、C〜Cアルキル、OH、O(C〜Cアルキル)、NO、CN、COHまたはCO(C〜Cアルキル)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基を有し、前述のC〜Cアルキル基が、それぞれ、置換されていないまたは少なくとも1つのハロゲン原子によって置換されている上記のC〜Cアルキルに関する。
「非置換または置換−(CH−(n=1〜12)」という用語は、完全に飽和しており、N(R)(R)(R)X基のアンモニウム性窒素原子への第1の結合および固相への第2の結合を有する、1〜12個のメチレン単位(CH)の直鎖炭素鎖に関する。少なくとも1つのメチレン単位は、たとえば少なくとも1つのハロゲン原子で置換されてもよい。たとえば、1つまたはすべてのメチレン単位は全フッ素置換されていてもよい。
固相の例は、固体または半固体の表面、たとえば、樹脂、ポリマー、ガラスなど、または他の表面などを持つ材料である。
「ニトロ」という用語は、炭素原子に結合している基NOに関する。
「ハロゲン化物」という用語は、塩化物、臭化物およびヨウ化物に関する。
「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素に関する。
に関して示したハライド(halide)、スルホナート(sulphonate)、アセテート(acetate)、サルフェート(sulphate)、硫酸水素(hydrogen sulphate)、ニトレート(nitrate)、パークロレート(perchlorate)およびオクサレート(oxalate)は、それぞれ対応する塩の陰イオン基を示す。陰イオン基が二価または多価である場合、陽イオンは陰イオン基の原子価に相当する量で存在する。
「スルホナート」という用語は、一般式R−SO [式中、Rは、ハロゲン置換もしくは非置換C〜Cアルキル基または置換アリール基を表してもよい]のスルホン酸の塩に関する。スルホナートの例は、メシル酸基(R=CH)、トリフレート基(R=CF)およびトシレート基(R=4−メチルフェニル)である。
「置換アセテート」という用語は、一般式(R10)(R11)(R12)−CCO−[式中、R10、R11、R12は、ハロゲンである]のハロゲン化アセテートに関する。置換アセテートの例は、トリフルオロアセテート(R10=R11=R12=F)およびトリクロロアセテート(R10=R11=R12=Cl)である。
好ましくは、Rは、メチル、エチル、tert−ブチル、(9H−フルオレニル)メチル、アリルおよびベンジルからなる群から選択される。より好ましくは、Rは、tert−ブチルである。
は、好ましくは、水素、メチルおよびトリフルオロメチルからなる群から選択される。特に好ましいRは、メチルである。
好ましくは、Rは、ベンジル、メトキシベンジル、ジメトキシベンジル、アリル、ジフェニルおよびトリチルからなる群から選択される。特に好ましいRは、トリチルである。
好ましくは、R、R、Rは、独立に、メチル、エチルおよびtert−ブチルからなる群から選択される。好ましくは、R、R、Rは、メチルである。
は、好ましくは、クロライド(塩化物基)、ブロマイド(臭化物基)、ヨージド(ヨウ化物基)、メシレート(メシル酸基)およびトリフレートからなる群から選択される。特に好ましいのはヨウ化物基である。
好ましい化合物は、(−)−5−(8−(tert−ブトキシカルボニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−イル)−N,N,N−トリメチルピリジン−2−ヨウ化アミニウム(式Ia−1の化合物)である。
Figure 2014521677
本発明によれば、以下のステップのうち少なくとも1つを含む、式Iaの化合物の調製方法がさらに提供される。好ましくは、方法は、少なくともステップ1、2および3を所与の順序で含む。より好ましくは、方法は、少なくともステップ1、2、3、4、5および6を所与の順序で含む。
当業者であれば、記載した手順を類推によって式Ibの化合物の合成に適用できること、唯一の違いが、ステップ5を式Vの化合物の代わりに式VIの化合物を用いて開始し、次にステップ6でこの変更したステップ5の反応生成物を用いることであることが、容易にわかるであろう。
(−)−[18F]NCFHEB前駆体である、式Ia−1の化合物の合成を、以下のスキーム1に示す。化合物Ia−1は、一般式Iaに該当する化合物である。
Figure 2014521677
ステップ1
本発明による方法は、パラジウム触媒を用いて式II
Figure 2014521677
の化合物と2−フルオロ−5−ヨードピリジンとを反応させて、式III
Figure 2014521677
の化合物を生成するステップを含むことができる。
方法は、ベンジルオキシカルボニル保護基を有する式IIの化合物の反応を含む。この種の化合物は、当業者であれば、文献(J.Chem.Soc.、Perkin Trans.1、2001、1044(非特許文献5))に記載の既知の合成法によって入手可能である。ベンジルオキシカルボニル保護基を使用すると、式IIの親化合物の効率的合成が可能になり、穏やかな水素化分解条件下で保護基を外すことができる。
好ましくは、式IIの化合物は、還元的Heckカップリングによって式IIIのラセミ化合物に変換する。ピリジン置換基のエクソ特異的(exo−specific)導入に好適なパラジウム触媒は、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム、ビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)二酢酸およびトランス−ジ(μ−アセテート)ビス[o−(ジ−o−トリル−ホスフィン)ベンジル]ジパラジウム(II)(CataCXium(登録商標)C)であり、トランス−ジ(μ−アセテート)ビス[o−(ジ−o−トリル−ホスフィン)ベンジル]ジパラジウム(II)が好ましい。トランス−ジ(μ−アセテート)ビス[o−(ジ−o−トリル−ホスフィン)ベンジル]ジパラジウム(II)の市販例は、「CataCXium(登録商標)C」(Sigma−Aldrich Co.、St.Louis、USによって販売されている商標名)である。
ステップ2
本発明による方法は、パラジウム触媒を用いて水素により式IIIの化合物の保護基を切断して、式(IV)
Figure 2014521677
の化合物を得ることをさらに含み得る。
したがって、このプロセスのステップは、水素化分解切断によって式IIIの化合物から保護基を切断し、式IVの化合物を得ることを含む。この保護基の切断は、キラル固定相を使用するキラルHPLCによって、遊離アミンを効率的に個々の鏡像異性体に分離できるため、好都合である。
ステップ3
さらに、本発明による方法は、式IVの化合物の鏡像異性体分離によって式Vおよび/または式VIの化合物を得ることを含み得る。
Figure 2014521677
ここでは、式VおよびVIの化合物は、互いに分離して得られる。鏡像異性体分離は、当業者に知られているエナンチオ選択的な相、たとえば、ブラシ、らせんポリマー、シクロデキストリンもしくはクラウンエーテルによって、または配位子交換相、タンパク質、大環状配位子交換相、炭素もしくはセラミックベースの相によって実施してもよい。好ましくは、鏡像異性体分離は、キラル固定相を使用して行う。好適な市販のキラル固定相の一例は、Chiralpak(登録商標)IA相(Daicel Chemicals Industries Ltd、JPの商標名)である。好ましい移動相溶媒(mobile solvent)は、アセトニトリル/0.1%ジエチルアミンである。
こうして得られた鏡像異性体は、(−)−ノルクロロ−フルオロ−ホモエピバチジン((−)−NCFHEBとも称される)(式Vの化合物)および(+)−ノルクロロ−フルオロ−ホモエピバチジン((+)−NCFHEBとも称される)(式VIの化合物)である。(−)−NCFHEBは、鏡像異性的に純粋な式Ia−1の前駆体の合成の出発原料として使用することができる。さらに、(−)−NCFHEBは、放射性合成における低温参照基準として使用してもよい。
(+)−NCFHEBは、鏡像異性的に純粋な式Ib−1
Figure 2014521677
の前駆体の合成の出発原料として使用してもよい。さらに、(+)−NCFHEBは、放射性合成における低温参照基準として使用してもよい。
ステップ4
その上、本発明による方法は、式Vの化合物中のフッ素をジアルキルアミンと置換して、式VII
Figure 2014521677
[式中、R13およびR14は、独立に、メチル、エチルおよびプロピルからなる群から選択される。好ましくは、R13およびR14は、メチルである。ここで、ジアルキルアミンの一般式は(R1314)NHである]
の化合物を得ることを含み得る。
好ましくは、反応は、ジメチルスルホキシド中、ジメチルアミン塩酸塩および炭酸カリウムを用いて100℃で実施する。より好ましくは、合成は、オートクレーブ中で、ジメチルアミンのエタノール溶液中の式Vの化合物を加熱することによって実施する。
ステップ5
加えて、本発明による方法は、保護基を式VIIの化合物に導入して、式VIII
Figure 2014521677
の化合物を得ることを含み得る。
式VIIの化合物は、容易には四級化できない。したがって、最終の四級化の前に、トロパン環の窒素は、再度、同様に放射性合成に好適な保護基を含むことが必要であり、これにより、式VIIIの化合物が得られる。
ステップ6
加えて、本発明による方法は、アルキル化剤で式VIIIの化合物を四級化して式Iaの化合物を生成することを含み得る。好ましいアルキル化剤はヨウ化メチルである。
アルキル化剤の選択は、反応の成功の決め手となる。通常、従来技術では、ヨウ化メチルまたはメチルトリフレートでアルキル化する。驚くべきことに、前記アルキル化剤の高い反応性に起因して多くの副生成物が生じてしまうため、メチルトリフレートの使用はトリメチルアンモニウム塩の調製に適さないことが今回わかった。ヨウ化メチルの使用によってのみ、標的化合物Ia−1を高収率で非常に良好な純度で得られる。化合物Ia−1
Figure 2014521677
の対陰イオンは、当業者に知られている方法によって置き換えることができる。
化合物Ia−1は、一般式Iaに該当する化合物である。
本発明によれば、式IXa
Figure 2014521677
の化合物を調製するための、式Iaの化合物の使用がさらに提供される。
化合物IXaの調製方法は、好ましくは、ステップ7および8のうち少なくとも一方を含む。好ましくは、方法は、ステップ7および8を所与の順序で含む。
当業者であれば、記載の手順が(+)−[18F]NCFHEBの合成に類推的に適用できるが、式Ibの化合物が化合物IXb
Figure 2014521677
の調製に使用される点のみ異なることを容易に認識するであろう。
Figure 2014521677
ステップ7
式Iaの化合物は、式Xa
Figure 2014521677
[式中、
は、−CO、−CORまたは−Rを表し、
は、非置換または置換C〜Cアルキルを表し、
は、水素、非置換または置換C〜Cアルキルを表し、
は、非置換または置換C〜Cアルキルを表す]
の化合物に変換される。
ステップ7で、式Iaの化合物は、18F−フッ化物による求核フッ素化において、対応するフッ素化された式Xaの化合物に変換する。通常、18F−フッ化物を、16MeVのエネルギーの陽子を有する98%濃縮H 18Oの照射によって、サイクロトロン中で調製する。このようにして得られた18F−フッ化物水溶液を、有機溶媒(好ましくはMeCN)に直接移すが、この溶媒中には、規定量の相間移動触媒(PTC)、たとえば、クラウンエーテルまたは第四級アンモニウム塩およびアルカリまたはアルカリ土類塩が溶解される。PTCとして、好ましくは、[2,2,2]−クリプタンド(Kryptofix(登録商標)またはK222)または水酸化テトラブチルアンモニウムまたは任意選択により他のクラウンエーテル、たとえば18−C−6を使用する。好ましくは、18F標識化は、密閉反応容器中で高温において熱反応下で実施する。30分未満の反応時間で、高い標識収率が得られ、放射性副生成物は概してわずかである。
18F標識化は、またマイクロ波ベースの反応と同様に実施できる。そのために、50〜150W、好ましくは75〜85Wの電力のマイクロ波を特殊な密閉反応容器上に放射する。
標識収率および放射性副生成物を確認するために、薄層クロマトグラフィー(TLC)および高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を使用してもよい。
ステップ8
式Xaの化合物を、酸と反応させて、式IXa
Figure 2014521677
の化合物を生成する。
好ましくは、酸は希釈酸である。希釈酸の例には、塩酸またはリン酸などの鉱酸、酢酸またはシュウ酸などの有機酸がある。
ステップ7の18F標識化に続いて、ステップ8では、従来の方法に従って、しかし好ましくは最適化された新規な手順によって、18F中間体から保護基の切断を実施する。ここで、切断するための試薬(切断溶液)を水溶液のバッチに添加することにより、特に水混和性溶媒のMeCN、DMFまたはDMSOとの反応を実施することが可能になる。酸および塩基それぞれのモル溶液の使用ならびに80℃〜100℃、好ましくは100℃の高温により、短い反応時間で高い変換率が得られる。当業者に知られているトリフルオロ酢酸(TFA)に加えて、20%酢酸またはシュウ酸などの有機酸、しかし特に0.5〜1M塩酸または0.5〜1Nリン酸などの無機酸を酸性切断溶液として使用してもよい。塩基性切断溶液として、0.5〜1N水酸化ナトリウム溶液が好ましい。
続いて、反応生成物をクリーンアップするために、好ましくは、RP相またはイオン交換樹脂を使用する固相抽出(SPE)をカートリッジ技術として使用してもよい。エタノールでコンディショニングされたC18相のカートリッジ、たとえばSep−Pak C18 Plus(Waters、USA)または陽イオン交換体および逆相の機能を用いたミックスモード相、たとえばOASIS MCX(Waters、USA)は、特に十分な実績がある。
水性反応溶液(保護基を切断した後の)は、半分取HPLCに直接かける方が良く、この場合、任意選択で酸性、中性または塩基性環境で、緩衝水性有機溶離液を用いて従来のC18逆相上で分離することにより、高い分離性能および高純度の生成物の溶液が確実に得られる。
このようにして、放射性トレーサーの(−)−[18F]NCFHEB(式IXaの化合物)を、高い化学的および放射化学的純度で、70%を超える収率で得る。式Iaのキラル前駆体を使用すると、時間のかかる鏡像異性体の分離が省かれ、診断用PET試験のための、高比活性度(>350GBq/μmol)および高活量(最大400GBq)を有する化合物を、短い全合成時間で無菌で調製することができる。
以下で、本発明を、例を用いてより詳細に説明するが、これらの例は本発明を限定することを意図するものではない。

使用する略語には、以下の意味を有する:
Boc=tert−ブチルオキシカルボニル
BocO=ジ−tert−ブチルジカルボネート
DCM=ジクロロメタン
DMAP=4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン
DMF=N,N−ジメチルホルムアミド
EE=酢酸エステル(酢酸エチル)
EtOH=エタノール
eq=当量
FMOC−Cl=フルオレニルオキシカルボニルクロリド
HCl=塩酸
Hex=ヘキサン
HNMe=ジメチルアミン
HPLC=高速液体クロマトグラフィー
K222=1,10−ジアザ−4,7,13,16,21,24−ヘキサオキサビシクロ[8.8.8]ヘキサコサン
CO=炭酸カリウム
MeCN=アセトニトリル
Mel=ヨウ化メチル
MeOH=メタノール
Pd/C=パラジウム担持活性炭
PE=石油エーテル
PTC=相間移動触媒作用(catalysis)
RT=室温
TEA=トリエチルアミン
THF=テトラヒドロフラン
例1
(+/−)−exo−6−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸ベンジルエステル(III)の調製
Figure 2014521677
7.79g(32mmol、1eq)のメソ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−エン−8−カルボン酸ベンジルエステル(II)を73mlのDMFに溶解する。15.5mlのTEA(112mmol、3.5eq)および17.9g(80mmol、2.5eq)の2−フルオロ−5−ヨードピリジンを添加する。溶液をアルゴン下に置き、1.8g(1.92mmol、6mol%)のtrans−ビス(アセタト)ビス[o−(ジ−o−トリルホスフィノ)ベンジル]−ジパラジウム(II)を添加する。最後に、3.2ml(84.9mmol、2.65eq)のギ酸を添加する。反応混合物を70℃で4時間撹拌する。RTに冷却後、セライト上で濾過し、EEで洗浄する。これをEEおよびHOで希釈し、相を分離し、水相をEEで2回抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で溶媒を除去する。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(EE:hex=1:5)によって精製する。8.78g(25.8mmol、80%)の薄茶色の固体が得られる。
H−NMR(CDCl,500MHz)二種の回転異性体(RotA/RotB)いくつかのシグナルを倍加させる:δ=7.98〜8.04(m,1H,RotA,1H,RotB)、7.59(ddd,J=8.1Hz,5.6Hz,2.5Hz,1H,RotB)、7.53(ddd,J=8.1Hz,5.6Hz,2.5Hz,1H,RotA)、7.27〜7.43(m,5H,RotA,5H,RotB)、6.82(dd,J=8.5Hz,2.9Hz,1H,RotB)、6.75(dd,J=8.5Hz,2.9Hz,1H,RotA)、5.16〜5.24(m,1H,RotA,2H,RotB)、5.13(d,J=12.4Hz,1H,RotA)、4.53(bd,J=7.3Hz,1H,RotA)、4.46(bd,J=7.2Hz,1H,RotB)、4.22(bs,1H,RotB)、4.13(bs,1H,RotA)、3.20〜3.27(m,1H,RotA,1H,RotB)、2.26〜3.36(m,1H,RotA,1H,RotB)、1.58〜1.99(m,6H,RotA,6H,RotB)、1.48〜1.58(m,1H,RotA,1H,RotB)。
例2
(+/−)−6−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(IV)の調製
Figure 2014521677
10.5g(30.8mmol、1eq)の(+/−)−exo−6−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸ベンジルエステル(III)を、140mlのシクロヘキセンおよび280mlのエタノール中で、完全に溶解するまで撹拌する。溶液をアルゴン下に置き、6.55g(6.15mmol、0.2eq)の10%パラジウム担持活性炭を注意深く添加する。反応混合物を還流下で19時間加熱する。RTに冷却後、セライト上で濾過する。濾過残渣をMeOHで洗浄し、溶媒をロータリーエバポレーターで除去する。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(MeOH:EE=1:3)によって精製する。5.2g(25.2mmol、81%)の無色の固体が得られる。
H−NMR(CDCl,500MHz):δ=8.07(d,J=2.2Hz,1H)、7.85(ddd,J=8.2Hz,5.6Hz,2.5Hz,1H)、6.84(dd,J=8.5Hz,3.0Hz,1H)、3.64〜3.70(m,1H)、3.21(s,1H)、3.15(dd,J=9.3Hz,5.0Hz,1H)、2.22(dd,J=13.2Hz,9.3Hz,1H)、1.50〜1.89(m,8H)。
例3
(−)−(1R,5S,6S)−6−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(V)および(+)−(1S,5R,6R)−6−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(VI)の調製
Figure 2014521677
ラセミ化合物の分割は、たとえば250×20mm、5μL、CHIRALPAK(登録商標)IAカラムなどを用いた半分取キラルHPLCによって行う。5.2g(25.2mmol)の(+/−)−exo−6−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸ベンジルエステル(III)を、42mlの移動相溶媒(MeCN/0.1%ジエチルアミン)に溶解する。注入容量は1mlである。アイソクラティック条件下、20ml/分の流量で分離を行った。波長280nmのUV検出器によって検出を実施する。(+)−鏡像異性体(VI)の保持時間は、およそ8〜13分であり、(−)−鏡像異性体(V)の保持時間は、およそ19〜38分である。ロータリーエバポレーターによってキラルHPLC移動相溶媒を除去した後に、両方の鏡像異性体を、別々に採集する。鏡像異性的純度を、250×4.6mm、5μL、CHIRALPAK(登録商標)IAカラムを用いる分析キラルHPLCによって決定する。1mgの各鏡像異性体を、1mlの移動相溶媒(MeOH/0.1%TEA)に溶解する。注入容量は10μLである。アイソクラティック条件下、1ml/分の流量で分離を行った。検出を280nmで行う。(+)−鏡像異性体(VI)の保持時間は11.5分で、(−)−鏡像異性体(V)の保持時間は17.5分である。2.24g(10.86mmol、43%、>99%ee、[α] 20(CHCl、c=0.5)=−30.9°)の(−)−(1R,5S,6S)−6−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(V)および2.2g(10.67mmol、42%、>99%ee、[α] 20(CHCl、c=0.5)=+29.0°)の(+)−(1S,5R,6R)−6−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(VI)が、それぞれ、無色の固体として単離される。
例4
(−)−(1R,5S,6S)−[5−(8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル)−ピリジン−2−イル]−ジメチルアミン(VII−1)の調製
Figure 2014521677
1.01g(4.9mmol)の(−)−(1R,5S,6S)−6−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(VI)を、49mlのジメチルアミン(5.6Mエタノール溶液)に溶解し、オートクレーブに移す。オートクレーブを閉め、23時間撹拌しながら100℃まで加熱する。RTに冷却後、真空中で溶媒を除去する。残渣をカラムクロマトグラフィー(EE:MeOH:TEA=9:1:0.1)によって精製する。0.95g(4.25mmol、86%)の無色の固体が得られる。
H−NMR(CDCl,500MHz):δ=8.03(d,J=2.4Hz,1H)、7.45(dd,J=8.8Hz,2.5Hz,1H)、6.49(dd,J=8.8Hz,3.0Hz,1H)、3.60〜3.67(m,1H)、3.26(bs,1H)、3.07(dd,J=9.2Hz,5.1Hz,1H)、3.05(s,6H)、2.18(dd,J=13.2Hz,9.2Hz,1H)、1.57〜1.91(m,7H)、1.46〜1.54(m,1H)。
例5
(−)−(1R,5S,6S)−6−(6−ジメチルアミノ−ピリジン−3−イル)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル(VIII−1)の調製
Figure 2014521677
0.95g(4.25mmol、1eq)の(−)−(1R,5S,6S)−[5−(8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル)−ピリジン−2−イル]−ジメチルアミン(VII−1)を、140mlのTHFに溶解する。0.86ml(6.17mmol、1.45eq)のTEAを滴加した後、10.5mlのTHFに溶かした1.35g(6.18mmol、1.45eq)のジ−tert−ブチルジカルボネートの溶液を添加する。溶液をRTで4時間撹拌した後、ロータリーエバポレーターで溶媒を除去する。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(EE:Hex=1:2)によって精製する。1.34g(4.04mmol、95%)の無色の固体が得られる。
H−NMR(CDCl,500MHz)二種の回転異性体(RotA/RotB)いくつかのシグナルを倍加させる:δ=7.94〜8.02(m,1H,RotA,1H,RotB)、7.29〜7.38(m,1H,RotA,1H,RotB)、6.47(d,J=8.8Hz,1H,RotA,1H,RotB)、4.41(bd,J=7.1Hz,1H,RotA)、4.27(bd,J=7.0Hz,1H,RotB)、4.08(bs,1H,RotB)、3.96(bs,1H,RotA)、3.00(m,1H,RotA,1H RotB)、3.05(s,6H,RotA)、3.04(s,6H,RotB)、2.15〜2.26(m,1H,RotB)、2.19(dd,J=12.6Hz,9.5Hz,1H,RotA)、1.40〜1.98(m,7H,RotA,7H,RotB)、1.50(s,9H,RotA)、1.45(s,9H,RotB)。
例6
(−)−(1R,5S,6S)−5−(8−tert−ブトキシカルボニル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル)−N,N,N−トリメチルピリジン−2−ヨウ化アミニウム(Ia−1)の調製
Figure 2014521677
1.34g(4.04mmol、1eq)の(−)−(1R,5S,6S)−6−(6−ジメチルアミノ−ピリジン−3−イル)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル(VIII−1)を、アルゴン下で、12.9mlのMeOHに溶解する。25.1ml(404mmol、100eq)のヨウ化メチルおよび20.8g(150.5mmol、37.5eq)の炭酸カリウムを続けて添加する。反応フラスコをガラス栓で閉め、遮光下、RTで5日間撹拌する。この時間の後、130mlのDCMで希釈し、濾過する。濾液を真空下で小容量まで濃縮し、70mlのEEに溶解し、シリンジフィルターで素早く濾過する。ロータリーエバポレーターで溶媒を除去する。残渣に100mlのジエチルエーテルを添加し、1時間激しく撹拌した。析出物をフリットに吸引し、ジエチルエーテルで3回洗浄する。粗生成物を50mlのジエチルエーテル中に懸濁させ、10mlのDCMを混入させる。RTで1時間撹拌した後、析出物を吸引し、ジエチルエーテルで3回洗浄する。1.34g(2.83mmol、70%)の無色の固体が得られる。
H−NMR(CDCl,500MHz)二種の回転異性体(RotA/RotB)いくつかのシグナルを倍加させる:δ=8.37(d,J=2.1Hz,1H,RotA,1H,RotB)、8.29(d,J=8.0Hz,1H,RotB)、8.28(d,J=8.4Hz,1H,RotA)、7.92(dd,J=8.6Hz,J=1.9Hz,1H,RotA,1H,RotB)、4.45(bd,J=7.0Hz,1H,RotB)、4.35(bd,J=6.9Hz,1H,RotA)、4.10(bs,1H,RotA)、4.06(bs,1H,RotB)、3.97(s,9H,RotB)、3.95(s,9H,RotA)、3.27〜3.34(m,1H,RotB)、3.30(dd,J=9.1Hz,4.6Hz,1H,RotA)、2.28〜2.38(m,1H,RotA,1H,RotB)、1.98〜2.08(m,1H,RotA)、1.41〜1.97(m,6H,RotA,7H,RotB)、1.50(s,9H,RotA)、1.48(s,9H,RotB);[α] 20(CHCl,c=0.5)=−47.4°;元素分析−計算値:C50.74 H6.81 N8.88 I26.81−実測値:C49.88 H6.65 N8.68 I26.79。
例7
(−)−6−(6−ジメチルアミノ−ピリジン−3−イル)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸−9H−フルオレン−9−イルメチルエステル(VIII−2)の調製
Figure 2014521677
219mg(0.95mmol、1eq)の(−)−[5−(8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル)−ピリジン−2−イル]−ジメチルアミン(VII−1)を、1.8mlのジオキサンおよび2.75mlの10%炭酸ナトリウム溶液に溶解する。257mg(1mmol、1.05eq)のFmoc−Clを一部添加し、RTで1時間撹拌する。この後、EEで希釈し、水で洗浄する。水相を、EEで3回再抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で溶媒を除去する。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(EE:hex=1:2)によって精製する。422mg(0.93mmol、98%)の無色の発泡体/固体が得られる。
H−NMR(CDCl,500MHz)二種の回転異性体(RotA/RotB)いくつかのシグナルを倍加させる:δ=8.02(d,J=2.3Hz,1H,RotA)、7.98(d,J=2.2Hz,1H,RotB)、7.78(bd,J=7.6Hz,2H,RotB)、7.73(d,J=7.5Hz,2H,RotA)、7.64(bd,J=6.6Hz,2H,RotB)、7.53(d,J=7.5Hz,1H,RotA)、7.47(d,J=7.5Hz,1H,RotA)、7.17〜7.43(m,5H,RotA,5H,RotB)、6.46(d,J=8.8Hz,1H,RotB)、6.45(d,J=8.8Hz,1H,RotA)、4.44〜4.56(m,2H,RotA,2H,RotB)、4.38(dd,J=10.6Hz,7.3Hz,1H,RotA)、4.34(bd,J=7.2Hz,1H,RotB)、4.28(t,J=6.6Hz,1H,RotB)、4.21(t,J=6.9Hz,1H,RotA)、4.15(bs,1H,RotB)、4.07(bs,1H,RotA)、3.14(dd,J=9.3Hz,4.7Hz,1H,RotA)、3.09(dd,J=9.3Hz,4.8Hz,1H,RotB)、3.05(s,6H,RotA)、3.04(s,6H,RotB)、2.19〜2.29(m,1H,RotA,1H,RotB)、1.73〜2.03(m,3H,RotA,3H,RotB)、1.55〜1.70(m,3H,RotA,3H,RotB)、1.40〜1.53(m,1H,RotA,1H,RotB)。
例8
(−)−{5−[8−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル]−ピリジン−2−イル}−N,N,N−トリメチルピリジン−2−ヨウ化アミニウム(Ia−2)の調製
Figure 2014521677
137mg(0.3mmol、1eq)の(−)−6−(6−ジメチルアミノ−ピリジン−3−イル)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸−9H−フルオレン−9−イルメチルエステル(VIII−2)を、アルゴン下で、1mlのDCMに溶解する。1.88ml(30.2mmol、100eq)のヨウ化メチルを添加する。反応フラスコをガラス栓で閉め、遮光下、RTで4日間撹拌する。ロータリーエバポレーターで溶媒を除去する。残渣にジエチルエーテルを混入させ、1時間激しく撹拌する。析出物をフリットに吸引し、ジエチルエーテルで3回洗浄する。1.66mg(0.28mmol、92%)の淡黄色の固体が得られる。
H−NMR(DMSO−D,500MHz):δ=8.42(s,1H)、7.78〜8.08(m,4H)、7.17〜7.75(m,6H)、4.38〜4.65(m,2H)、4.03〜4.36(m,2H)、3.82〜3.99(m,1H)、3.30〜3.79(m,10H)、2.15〜2.34(m,1H)、1.69〜2.01(m,2H)、1.17〜1.66(m,5H)。
例9
(−)−ジメチル−[5−(8−トリチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル)−ピリジン−2−イル]−アミン(VIII−3)の調製
Figure 2014521677
217mg(0.94mmol、1eq)の(−)−[5−(8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル)−ピリジン−2−イル]−ジメチルアミン(VII−1)を、1mlのクロロホルムに溶解する。195μL(1.4mmol、1.5eq)のTEAおよび274mg(0.98mmol、1.05eq)のトリチルクロリドを添加する。RTで1時間および2.5時間撹拌した後に、195μL(1.4mmol、1.5eq)のTEAおよび274mg(0.98mmol、1.05eq)のトリチルクロリドを添加する。RTで合計4時間撹拌した後、EEで希釈する。水で1回洗浄し、水相をEEで2回再抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で溶媒を除去する。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(EE:hex=1:3)によって精製する。158mg(0.33mmol、35%)の無色の発泡体が得られる。
H−NMR(CDCl,500MHz):δ=7.47(bs,1H)、7.40〜7.50(m,3H)、7.21〜7.35(m,6H)、6.97〜7.07(m,6H)、6.77(dd,J=8.6Hz,1.7Hz,1H)、6.30(d,J=8.7Hz,1H)、4.09(s,1H)、3.75(bd,J=5.4Hz,1H)、3.27(t,J=8.6Hz,1H)、3.05(s,6H)、2.41〜2.50(m,1H)、2.19〜2.29(m,1H)、1.74〜1.94(m,2H)、1.78(dd,J=12.3Hz,9.6Hz,1H)、1.65〜1.74(m,1H)、1.48(dd,J=12.1Hz,6.0Hz,1H)、1.35〜1.43(m,1H)。
例10
(−)−N,N,N−トリメチル−[5−(8−トリチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル)−ピリジン−2−イル]−ピリジン−2−ヨウ化アミニウム(Ia−3)の調製
Figure 2014521677
125mg(0.26mmol、1eq)の(−)−ジメチル−[5−(8−トリチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル)−ピリジン−2−イル]−アミンを、アルゴン下で、0.85mlのMeOHに溶解する。1.6ml(26.4mmol、100eq)のヨウ化メチルおよび1.37g(9.9mmol、37.5eq)の炭酸カリウムを続けて添加する。反応フラスコをガラス栓で閉め、遮光下、RTで5日間撹拌する。この後、DCMで希釈し、濾過する。濾液を真空下で小容量まで濃縮する。残渣にジエチルエーテルを混入させ、1時間激しく撹拌する。析出物をフリットに吸引し、ジエチルエーテルで3回洗浄する。粗生成物を3mlのジエチルエーテル中に懸濁させ、1mlのDCMを混入させる。RTで1時間撹拌した後、析出物を吸引し、ジエチルエーテルで3回洗浄する。74.6mg(0.12mmol、45%)の無色の固体が得られる。
H−NMR(DMSO−D,500MHz):δ=7.62〜7.78(m,2H)、7.20〜7.53(m,6H)、7.44(d,J=8.0Hz,1H)、6.93〜7.17(m,9H)、4.07(s,1H)、3.74(bs,1H)、3.57(s,9H)、3.26〜3.44(m,1H)、2.41〜2.56(m,1H)、2.19〜2.31(m,1H)、1.76〜1.94(m,4H)、2.48〜1.62(m,2H)。
例11
鏡像異性的に純粋な(−)−[18F]NCFHEB(1Xa)の放射性合成
Figure 2014521677
例11a
(−)−(1R,5S,6S)−5−(8−tert−ブトキシカルボニル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル)−N,N,N−トリメチルピリジン−2−ヨウ化アミニウム(Ia−1)で開始する(−)−[18F]NCFHEBの放射性合成
100〜300μlの[18F]フッ素水溶液[活性:10MBq〜2GBq]を直接MeCNに移し、この中には10mg(0.0266mmol)〜25mg(0.0664mmol)のKryptofixおよび類推的に1.8mg(0.0136mmol)〜4.59mg(0.0332mmol)の炭酸カリウムが溶解される。溶媒を完全に除去し、反応容器を短時間冷却し、0.5〜1mlのMeCNの添加を繰り返した後、2〜3分以内で75〜80℃まで加熱すると、密閉反応容器中で、PTC錯体が生成される。1mlのMeCN中の0.5〜1.0mg(0.237〜0.473mmol)の(−)−(1R,5S,6S)−5−(8−tert−ブトキシカルボニル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル)−N,N,N−トリメチルピリジン−2−ヨウ化アミニウム(Ia−1)をK[18F]F−K222炭酸塩錯体に添加し、沸騰熱まで加熱した後、約88%の標識収率が30分の反応時間の後で得られる。脱保護のために、1mlの1M HClまたは1M HPOを本反応溶液に添加する。90℃に加熱すると、5〜10分後にBoc保護基が完全に外れる。続いて、水性の、好ましくは1M NaOHまたは飽和NaHCO溶液(好ましくはPfrimmerの溶液も使用する)を添加することによって、反応溶液を中和する。採集した画分の(−)−[18F]NCFHEB(1〜3ml)を25mlの水で希釈してRP−18カートリッジ(SEP−Pak C18 Plus、Waters US)上で、定圧で5〜8分以内撹拌する。それを一般の方法に従って使用するが、その直前にカートリッジをコンディショニング(5mlEtOH、5ml水、パージング)する。通例、適用中に、(−)−[18F]NCFHEBの定量的固定が起こる。溶媒の残渣を除去するために、カートリッジは空気または不活性ガスによってパージングし(2〜4分)、続いて2〜5mlの水で洗浄し、再度空気または不活性ガスで処置する。この後、無水エタノールで溶出し、通例、主な画分である1.5mlの(−)−[18F]NCFHEB全体を単離する。
別法として、酸性陽イオン交換体、好ましくは逆相および陽イオン交換機能を合わせたものを用いるカートリッジを使用してもよい。カートリッジへの適用は同様にして実施する。また、EtOH含有溶離液は、酸、塩または塩基の選択された添加剤を含有する。
生成物バッチ(1ml MeCN)を3mlの水で希釈し、分割のために半分取HPLC系にかける。分割はRP相で行う。カラム:Multospher 120 RP18 AQ−5、150×10mm、5μm粒径(CS Chromatographie Service、Germany)。溶離液:25%MeCN+20mM NHOAc、1ml/分。t[(−)−[18F]NCFHEB]:〜22分、全収率>70%。
続いて、無菌の濾過を行うために、孔径0.22μmのフィルター、好ましくは滅菌使い捨て材および/または内毒素を同時保持するフィルターを使用する。
静脈注射用の溶液を配合するために、無菌濾過後に得た溶液を滅菌最終容器に移すが、これは、とりわけ規定のオスモル濃度を調節するのに相当する量の好適な食塩水を含有する。最終溶液中の移されたエタノール部分は0.1〜1%となるはずであり、これが放射線分解から生成物を安定化させる。
例11b
マイクロ波条件下で、(−)−(1R,5S,6S)−5−(8−tert−ブトキシカルボニル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル)−N,N,N−トリメチルピリジン−2−ヨウ化アミニウム(Ia−1)で開始する(−)−[18F]NCFHEBの放射性合成
0.5〜1.0mg(0.237〜0.473mmol)の(−)−(1R,5S,6S)−5−(8−tert−ブトキシカルボニル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル)−N,N,N−トリメチルピリジン−2−ヨウ化アミニウム(Ia−1)を、余分の乾燥溶媒に溶解し、K[18F]F−K222炭酸塩錯体に添加し、それぞれ約75W/70〜80℃(MeCN)および約85W/110〜120℃(DMSO)で反応させる。1、2、3および5分後、それぞれ約85%および75%の標識収率がコンスタントに得られる。
例11c
(−)−N,N,N−トリメチル−[5−(8−トリチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル)−ピリジン−2−イル]−ピリジン−2−ヨウ化アミニウム(Ia−3)で開始する(−)−[18F]NCFHEBの放射性合成
4〜6mgの(−)−N,N,N−トリメチル−[5−(8−トリチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル)−ピリジン−2−イル]−ピリジン−2−ヨウ化アミニウム(Ia−3)を、記載のK[18F]F−K222炭酸塩錯体に添加する。1mlのMeCN中、沸騰熱下で、標識化を実施する。15〜20分の反応時間の後、一定の反応収率で16〜18%の放射性フッ素化中間体およびいくつかの18F標識副生成物が得られる。
DMFおよびDMSOなどの他の溶媒中での反応ならびに他のPTCを使用では、標識収率が低いかまたはわずかに高くなる。トリチル保護中間体の脱保護は、反応バッチ中(1mlのMeCN)で、1mlの1M HClを添加することによって行い(この場合、20分後に変換率が55〜65%に至る)、好ましくは85〜90℃で1mlの1M HPOを添加することによって行う(この場合、10分後に80〜85%に至る)。したがって、(−)−N,N,N−トリメチル−[5−(8−トリチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル)−ピリジン−2−イル]−ピリジン−2−ヨウ化アミニウム(Ia−3)で放射性合成する場合、全収率がわずか10〜14%の(−)−[18F]NCFHEBが得られる。
例11d
(−)−{5−[8−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル]−ピリジン−2−イル}−N,N,N−トリメチルピリジン−2−ヨウ化アミニウム(Ia−2)で開始する(−)−[18F]NCFHEBの放射性合成
2.5〜3mgの(−)−{5−[8−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル]−ピリジン−2−イル}−N,N,N−トリメチルピリジン−2−ヨウ化アミニウム(Ia−2)を、K[18F]F−K222炭酸塩錯体に添加する。1mlのMeCN中、沸騰熱下で、反応を実施する。およそ30分の反応時間後、一定の反応収率で20〜25%の放射性フッ素化中間体およびいくつかの18F副生成物が得られる。(−)−[18F]NCFHEBへの自発的な脱保護は、わずかしか(2〜4%)観察されず、その原因は弱塩基性環境である。DMFおよびDMSOなどの他の溶媒中での反応ならびに他のPTCを使用では、収率は同程度かまたはより低かった。Fmoc保護中間体の脱保護は、反応バッチ(1mlのMeCN)中で、1mlの1M NaOHを85〜90℃で添加することによって行い、そこで約60分の非常に長い反応時間の後で標的生成物(−)−[18F]NCFHEBがほぼ定量的(93〜98%)に形成される。Fmoc前駆体(Ia−2)による放射性合成の場合、全収率がわずか18〜24%の(−)−[18F]NCFHEBが得られる。
例12
薄層クロマトグラフィー
非放射性成分の放射化学的純度および含有量は、以下の例で記載される薄層クロマトグラフィーによって決定できる。
キャリヤ上の吸着剤、好ましくはシリカゲルG60、蛍光指示薬F254(SILG/UV254)付、移動相溶媒MTBE/TEA92:8(v/v)、密閉TLCチャンバ中での上昇展開、放射TLCバンドの評価:Rf(−)−[18F]NCFHEB 0.27;Rf(−)−[18F]Boc中間体;0.83;Rf(−)−[18F]Fmoc中間体0.75;Rf(−)−[18F]トリチル中間体0.88。
例13
分析HPLC
別法として、非放射性成分の放射化学的純度および含有量は、RP相上での分析HPLCによって決定することができる。
カラム1:Multospher 120 RP18 AQ−5、250×4.6mm、5μm粒径(CS Chromatographie Service、 Germany)。溶離液勾配:5% MeCN(0〜5分)、5%〜40%(5〜40分)、40% MeCN+20mM NHOAc(40〜50分)、1ml/分、t(−)−[18F]NCFHEB〜35分。

Claims (13)

  1. 式IaまたはIb
    Figure 2014521677
    [式中、
    は、−CO、−CORまたは−Rを表し、
    は、非置換または置換C〜Cアルキルを表し、
    は、水素、非置換または置換C〜Cアルキルを表し、
    は、水素、非置換または置換C〜Cアルキルを表し、
    は、−N(R)(R)(R)Xまたはニトロを表し、
    、R、Rは、互いに独立に、非置換もしくは置換C〜Cアルキルまたは非置換もしくは置換−(CH−(n=1〜12)を表し、但し、置換基R、RおよびRのうち少なくとも2つは、C〜Cアルキルであり、
    は、ハライド、スルホナート、非置換もしくは置換アセテート、サルフェート、硫酸水素、ニトレート、パークロレートまたはオクサレートを表す]
    の化合物。
  2. が、メチル、エチル、tert−ブチル、(9H−フルオレニル)メチル、アリルおよびベンジルからなる群から選択され、かつ/または
    が、水素、メチルおよびトリフルオロメチルからなる群から選択され、かつ/または
    が、ベンジル、メトキシベンジル、ジメトキシベンジル、アリル、ジフェニルおよびトリチルからなる群から選択され、かつ/または
    、R、Rが、独立に、メチル、エチルおよびtert−ブチルからなる群から選択され、かつ/または
    が、クロライド、ブロマイド、ヨージド、メシレートおよびトリフレートからなる群から選択される
    ことを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
  3. が、tert−ブチルを表し、
    が、メチルを表し、
    が、トリチルを表し、
    、R、Rが、メチルを表し、
    が、ヨージドを表す
    ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の化合物。
  4. (−)−5−(8−(tert−ブトキシカルボニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−イル)−N,N,N−トリメチルピリジン−2−ヨウ化アミニウム。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載の式Iaの化合物の調製方法であって、パラジウム触媒を用いて式II
    Figure 2014521677
    の化合物と2−フルオロ−5−ヨードピリジンとを反応させて、式III
    Figure 2014521677
    の化合物を生成するステップを含むことを特徴とする、方法。
  6. パラジウム触媒を用いて水素により式IIIの化合物の保護基を切断して、式(IV)の化合物を得るステップをさらに含むことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
    Figure 2014521677
  7. 式IVの化合物の鏡像異性体分離によって式Vおよび/または式VI
    Figure 2014521677
    の化合物を得るステップを含むことを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 式Vの化合物のフッ素をジアルキルアミンで置換して、式VII
    Figure 2014521677
    [式中、R13およびR14は、独立に、メチル、エチルおよびtert−ブチルからなる群から選択される]
    の化合物を得るステップをさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 保護基を式VIIの化合物に導入して、式VIII
    Figure 2014521677
    の化合物を得るステップを含むことを特徴とする、請求項6または7に記載の方法。
  10. 式VIIIの化合物をアルキル化剤によって四級化して式Iaの化合物を生成するステップを含むことを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  11. 式IXa
    Figure 2014521677
    の化合物を調製するための、請求項1から4のいずれか一つに記載の式Iaの化合物の使用。
  12. 式Xa
    Figure 2014521677
    [式中、
    は、−CO、−CORまたは−Rを表し、
    は、非置換または置換C〜Cアルキルを表し、
    は、水素、非置換または置換C〜Cアルキルを表し、
    は、水素、非置換または置換C〜Cアルキルを表す]
    の化合物を調製するための、請求項1から4のいずれか一つに記載の式Iaの化合物の使用。
  13. 式Xaの化合物を酸と反応させて、式IXa
    Figure 2014521677
    の化合物を生成することを特徴とする、請求項12に記載の使用。
JP2014523301A 2011-08-01 2012-07-31 [18f」ノルクロロ−フルオロ−ホモエピバチジンの放射性合成のための前駆体化合物 Pending JP2014521677A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102011052348A DE102011052348B3 (de) 2011-08-01 2011-08-01 Präkursorverbindungen für die Radiosynthese von [18F]Norchlor-fluor-homoepibatidin
DE102011052348.0 2011-08-01
US201261591341P 2012-01-27 2012-01-27
US61/591,341 2012-01-27
PCT/EP2012/064930 WO2013017585A1 (en) 2011-08-01 2012-07-31 Precursor compounds for the radiosynthesis of [18f] norchloro-fluorohomoepibatidine

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014521677A true JP2014521677A (ja) 2014-08-28

Family

ID=47554361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014523301A Pending JP2014521677A (ja) 2011-08-01 2012-07-31 [18f」ノルクロロ−フルオロ−ホモエピバチジンの放射性合成のための前駆体化合物

Country Status (10)

Country Link
US (1) US9428497B2 (ja)
EP (1) EP2739622A1 (ja)
JP (1) JP2014521677A (ja)
KR (1) KR20140049023A (ja)
CN (1) CN103781784A (ja)
AU (1) AU2012292139A1 (ja)
BR (1) BR112014002135A2 (ja)
CA (1) CA2841800A1 (ja)
DE (1) DE102011052348B3 (ja)
WO (1) WO2013017585A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2018235535A1 (ja) * 2017-06-23 2020-04-23 日本メジフィジックス株式会社 放射性ハロゲン標識化合物の製造方法および放射性医薬の製造方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102011052348B3 (de) 2011-08-01 2013-02-07 Abx Advanced Biochemical Compounds Gmbh Präkursorverbindungen für die Radiosynthese von [18F]Norchlor-fluor-homoepibatidin
TW201605852A (zh) * 2013-09-26 2016-02-16 美國禮來大藥廠 新穎化合物及其製備tau造影劑及tau造影調配物之用途

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102011052348B3 (de) 2011-08-01 2013-02-07 Abx Advanced Biochemical Compounds Gmbh Präkursorverbindungen für die Radiosynthese von [18F]Norchlor-fluor-homoepibatidin

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6014055064; J.Label Compd. RadioPharm. Vol.46, 2003, p.S168 *
JPN6014055066; Journal of Labelled Compounds RadioPharmaceuticals Vol.XXXIX, No.10, 1997, p.827-832 *
JPN6014055068; J.Med.Chem. Vol.40, 1997, p.2293-2295 *
JPN7016000141; 第4版実験化学講座20有機合成II , 1992, pp.284-288 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2018235535A1 (ja) * 2017-06-23 2020-04-23 日本メジフィジックス株式会社 放射性ハロゲン標識化合物の製造方法および放射性医薬の製造方法
JP7159157B2 (ja) 2017-06-23 2022-10-24 日本メジフィジックス株式会社 放射性フッ素標識化合物の製造方法および放射性医薬の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CA2841800A1 (en) 2013-02-07
US9428497B2 (en) 2016-08-30
CN103781784A (zh) 2014-05-07
WO2013017585A1 (en) 2013-02-07
US20150259338A1 (en) 2015-09-17
EP2739622A1 (en) 2014-06-11
DE102011052348B3 (de) 2013-02-07
KR20140049023A (ko) 2014-04-24
BR112014002135A2 (pt) 2017-02-21
AU2012292139A1 (en) 2014-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5684333B2 (ja) 放射性ハロゲン標識有機化合物の製造方法
US7824659B2 (en) Methods of making radiolabeled tracers and precursors thereof
JP6405573B2 (ja) 18f原子が導入された4‐ボロノ−l−フェニルアラニンの製造方法および18f原子が導入された4‐ボロノ−l−フェニルアラニンの前駆体
EP2070897B1 (en) Method of rapid methylation, kit for preparing pet tracer and method of producing pet tracer
AU2008339435B2 (en) Process for production of radioactive-fluorine-labeled organic compound
JP2006510705A (ja) ベンゾチアゾール類の固相フッ素化
JP2006510706A (ja) 18f−標識アミノ酸の固相製造
EP2365974A1 (en) Fluorinated benzothiazole derivatives, preparation method thereof and imaging agent for diagnosing altzheimer&#39;s disease using the same
JP2014521677A (ja) [18f」ノルクロロ−フルオロ−ホモエピバチジンの放射性合成のための前駆体化合物
CN114804990B (zh) 一种季铵盐类化合物及其制备方法和应用
JP6047100B2 (ja) 前駆体化合物に対するプロセス簡略化
Grosse-Gehling et al. 1-(3-[18F] fluoropropyl) piperazines as model compounds for the radiofluorination of pyrido [2, 3-d] pyrimidines
CN111574515B (zh) 有机氟化脂肪族化合物的制备方法及纯化方法
US20170036980A1 (en) Copper catalyzed [18f]fluorination of iodonium salts
US7982038B2 (en) Ligands
CN117088868A (zh) Fp-cit前体的制备方法及利用fp-cit前体制备[18f]fp-cit的方法
JP6754923B2 (ja) 11C標識O6−ベンジルグアニン、O6−Methyl Guanine Methyl−Transferase活性を可視化可能なPETプローブ、及びそれらの製造方法
EP1960324A1 (en) Method for the preparation of [18f]fluoroalkylhalides
WO2020032038A1 (ja) モノアミンオキシダーゼbイメージングプローブ
JP2019147748A (ja) 化合物又はその薬理学上許容される塩、光学活性体、医薬組成物、及び化合物の製造方法
JP2011020944A (ja) ポジトロン放出源化合物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150107

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150403

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150501

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151125

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160323

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160706