JP2014521453A - 圧潰可能な弾性膜を有する無針コネクター器具及び対応する方法 - Google Patents
圧潰可能な弾性膜を有する無針コネクター器具及び対応する方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014521453A JP2014521453A JP2014523345A JP2014523345A JP2014521453A JP 2014521453 A JP2014521453 A JP 2014521453A JP 2014523345 A JP2014523345 A JP 2014523345A JP 2014523345 A JP2014523345 A JP 2014523345A JP 2014521453 A JP2014521453 A JP 2014521453A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- port
- stem
- membrane
- needleless connector
- valve body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M39/00—Tubes, tube connectors, tube couplings, valves, access sites or the like, specially adapted for medical use
- A61M39/10—Tube connectors; Tube couplings
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M39/00—Tubes, tube connectors, tube couplings, valves, access sites or the like, specially adapted for medical use
- A61M39/02—Access sites
- A61M39/04—Access sites having pierceable self-sealing members
- A61M39/045—Access sites having pierceable self-sealing members pre-slit to be pierced by blunt instrument
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M39/00—Tubes, tube connectors, tube couplings, valves, access sites or the like, specially adapted for medical use
- A61M39/22—Valves or arrangement of valves
- A61M39/26—Valves closing automatically on disconnecting the line and opening on reconnection thereof
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61J—CONTAINERS SPECIALLY ADAPTED FOR MEDICAL OR PHARMACEUTICAL PURPOSES; DEVICES OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR BRINGING PHARMACEUTICAL PRODUCTS INTO PARTICULAR PHYSICAL OR ADMINISTERING FORMS; DEVICES FOR ADMINISTERING FOOD OR MEDICINES ORALLY; BABY COMFORTERS; DEVICES FOR RECEIVING SPITTLE
- A61J1/00—Containers specially adapted for medical or pharmaceutical purposes
- A61J1/14—Details; Accessories therefor
- A61J1/20—Arrangements for transferring or mixing fluids, e.g. from vial to syringe
- A61J1/2096—Combination of a vial and a syringe for transferring or mixing their contents
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M39/00—Tubes, tube connectors, tube couplings, valves, access sites or the like, specially adapted for medical use
- A61M39/10—Tube connectors; Tube couplings
- A61M2039/1027—Quick-acting type connectors
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M39/00—Tubes, tube connectors, tube couplings, valves, access sites or the like, specially adapted for medical use
- A61M39/10—Tube connectors; Tube couplings
- A61M2039/1033—Swivel nut connectors, e.g. threaded connectors, bayonet-connectors
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M39/00—Tubes, tube connectors, tube couplings, valves, access sites or the like, specially adapted for medical use
- A61M39/10—Tube connectors; Tube couplings
- A61M2039/1072—Tube connectors; Tube couplings with a septum present in the connector
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M39/00—Tubes, tube connectors, tube couplings, valves, access sites or the like, specially adapted for medical use
- A61M39/22—Valves or arrangement of valves
- A61M39/26—Valves closing automatically on disconnecting the line and opening on reconnection thereof
- A61M2039/267—Valves closing automatically on disconnecting the line and opening on reconnection thereof having a sealing sleeve around a tubular or solid stem portion of the connector
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S604/00—Surgery
- Y10S604/905—Aseptic connectors or couplings, e.g. frangible, piercable
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T137/00—Fluid handling
- Y10T137/9029—With coupling
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Pulmonology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Anesthesiology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Hematology (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Abstract
本発明は、流体を通す無針コネクター20を提案する。この無針コネクター20は、バルブ本体と、バルブ本体内に位置する中空弾性膜30とを備える。バルブ本体は、第1のポート26と、第2のポート46とを備える。バルブ本体内に位置する中空弾性膜30は、第1の端部32及び第2の端部34と、第1の端部32と第2の端部34との間に延在するとともに、バルブ本体の内面と嵌合するフランク38とを有する。第1の端部32のスリット36は、第1の端部32が第1のポート26に位置する場合に閉じ、又は、第1の端部32がバルブ本体に押し込まれる場合に開く。本発明はまた、薬剤を収容するように設計されているボトル又は袋と無針コネクターとを備える薬剤受容器を提案する。本発明は、プライミングボリュームが低減した、スリット付き弾性膜を有する無針コネクターを提供する。
【選択図】図3
【選択図】図3
Description
本装置、本システム及び本方法の態様は、供給源と受液器(receiver)との間で流体を移送する無針コネクターに関し、より詳細には、中空弾性膜を有する無針コネクターを伴う装置、システム及び方法に関する。本装置、本システム及び本方法はまた、薬剤を収容するように設計されているボトル又は袋を具備する薬剤受容器(recipient)に関する。コネクターは、そのボトル又は袋内に収容されている中身にアクセスするように構成されている。
流体が充填されたボトル又はプラスチック袋に薬剤を注入するのにコネクター及びポートが広く用いられている。これらの注入コネクターにより、患者に薬剤を投与する前に薬剤を溶液で希釈することが可能になる。コネクターポートはまた、血管アクセスのための手段としてIVライン又は管とともに用いられる。
薬剤を袋に注入する際、弾性ストッパーを有するポートを使用することが知られている。ポートの最初の作動(activation)すなわち使用の前では、弾性ストッパーにはいかなる穴又は開口もないものとすることができる。薬剤の注入は通常、薬剤が充填された有針シリンジを用いて、弾性ストッパーを穿孔し、次に、弾性ストッパーを通して薬剤を袋に放出することによって実施される。弾性ストッパーは、シリンジの針を抜去した後での、通常は圧縮弾性力による、ストッパーを介した漏れを回避するために再封可能とすることができる。
図1は、患者に薬液92を投与する前の、薬液を収容する袋90の断面図を示す。薬液92は、投与ポート及び添加ポート等の2つの既知のアクセスポート98を介してアクセス可能とすることができる。これらの既知のポートにはそれぞれ、ベースポート86に位置する弾性ストッパー80が備わっていることが一般的である。ベースポート86は、プラスチックフィルム又は熱可塑性フィルムから作製される袋90に対して直接シールされることができる。
図2は、図1によるアクセスポート98のうちの一方の拡大断面図を示す。既知のポート98は、不正開封防止カバー82によって覆われている再封可能なキャップ84を更に備える。不正開封防止カバー82は、再封可能なキャップ84に対してシールされる可剥性アルミニウム箔に相当することができる。袋90に薬剤を注入するか又は袋90から薬剤を抜き取るために、弾性ストッパー80は、剥離可能なキャップ82が剥離された後、シリンジの針又は静脈ラインの針によって穿孔されるように設計されている。ポート98は、ベースポート86と一体の穿孔可能な膜88を更に有する。この穿孔可能な膜88は、収容されている薬液と弾性ストッパー80との間に耐老化性障壁を形成する。初めて針が膜88を弾性ストッパー80と一緒に穿孔すると、この膜は、ポートの最初の作動時に不可逆的に破られる。
穿孔可能な弾性ストッパーを有する既知のポートは、袋に薬剤を注入するか又は袋から薬剤を抜き取るのに針の使用を必要とする。昨今、針の使用は、医療従事者が操作する際に針刺し事故(accidental puncture)の危険があるため、あまり望ましくない。
特許文献1が、無菌環境において患者に液製剤を送出及び送達する際に針の使用を回避する医療バルブを提案している。このバルブは、スリット付き中空弾性膜を有して形成され、膜のスリットがルアーロックコネクターの先端部のバルブへの挿入に応じて開閉する。スリットが開くと、弾性膜を通る流体通路が形成されることで、バルブを介して薬剤を注入するか又は抜き取ることが可能になる。したがって、このバルブは、針を使用しないという要件を満たしているが、多くの他の要件を果たしていないままである。このバルブは、特許文献1の医療バルブが満たそうとする多くの要件のうち、プライミングボリュームを最小限に抑えることを開示していない。
したがって、本発明は、プライミングボリュームが低減した、スリット付き弾性膜を有する無針コネクターを含むことを目的とする。本明細書に開示されるコネクターを伴う本装置、本システム及び本方法は、他の特徴及び利点を提供することが理解されるであろう。
この目的は、流体を通す無針コネクターであって、
バルブ本体であって、
第1のポートと、
第2のポートと、
前記第1のポートと前記第2のポートとの間に延在するとともに、バルブ本体キャビティを画定する内面と、
を備える、バルブ本体と、
前記バルブ本体内に位置する中空弾性膜であって、
それらの間に該弾性膜が長手方向に延在する第1の端部及び第2の端部であって、該第2の端部は、前記第2のポートに開口する貫通穴を有する、第1の端部及び第2の端部と、
フランクであって、該フランクは、前記第1の端部と前記第2の端部との間に延在するとともに、前記バルブ本体の前記バルブ本体キャビティ内に位置付けられ、また、前記内面と嵌合し、該フランクは前記中空弾性膜の内部キャビティを画定し、該内部キャビティは前記第1の端部に位置付けられている貫通スリットから前記第2の端部の前記貫通穴まで長手方向に延在し、前記第1の端部の前記スリットは、
前記第1のポートを閉塞するように、前記第1の端部が前記第1のポートに位置する場合に閉じ、又は、
前記第1の端部及び前記キャビティを通して前記第2の端部まで流体通路を形成するように、前記第1の端部が前記バルブ本体に押し込まれる場合に開く、フランクと、
を有する、中空弾性膜と、
を備える、流体を通す無針コネクターによって達成される。
バルブ本体であって、
第1のポートと、
第2のポートと、
前記第1のポートと前記第2のポートとの間に延在するとともに、バルブ本体キャビティを画定する内面と、
を備える、バルブ本体と、
前記バルブ本体内に位置する中空弾性膜であって、
それらの間に該弾性膜が長手方向に延在する第1の端部及び第2の端部であって、該第2の端部は、前記第2のポートに開口する貫通穴を有する、第1の端部及び第2の端部と、
フランクであって、該フランクは、前記第1の端部と前記第2の端部との間に延在するとともに、前記バルブ本体の前記バルブ本体キャビティ内に位置付けられ、また、前記内面と嵌合し、該フランクは前記中空弾性膜の内部キャビティを画定し、該内部キャビティは前記第1の端部に位置付けられている貫通スリットから前記第2の端部の前記貫通穴まで長手方向に延在し、前記第1の端部の前記スリットは、
前記第1のポートを閉塞するように、前記第1の端部が前記第1のポートに位置する場合に閉じ、又は、
前記第1の端部及び前記キャビティを通して前記第2の端部まで流体通路を形成するように、前記第1の端部が前記バルブ本体に押し込まれる場合に開く、フランクと、
を有する、中空弾性膜と、
を備える、流体を通す無針コネクターによって達成される。
好ましい実施形態は従属項によって規定される。本発明は、以下のことを更に提案する。
前記第1のポートに位置する前記中空弾性膜の前記第1の端部は、平坦な拭取り可能な表面を形成する。
前記第1のポートは、雄ルアーロックシリンジと接続するように形状決めされている。
シリンジ先端部を前記第1のポートに挿入することによって、前記膜の前記第1の端部を前記第2のポートに向けて押すことができ、前記弾性膜は、前記シリンジ先端部が前記第1のポートから抜去された後で、該膜の前記第1の端部を付勢して前記第1のポートに戻すように形成されている。
前記第1の端部と前記第2の端部との間の前記長手方向のキャビティの内部容積は、流体通路全体を形成する。
該無針コネクターは、前記キャビティ内に位置するステムを備え、前記第2のポートは、該第2のポートの最初の作動まで閉塞されており、該最初の作動時に、前記第2のポートを開通するように、前記膜の前記第1の端部が前記第2の端部に向かって押されるとともに、前記ステムが前記第2のポートに対して押される。
前記ステムは、前記第2のポートの最初の作動まで、第2のポート内にぴったりと嵌まっているベース部分を有する。
前記ステムは、前記第2のポートの最初の作動まで前記第2のポートを閉塞しているとともに弱化部分を介してバルブ本体のバルブ本体部分と一体であるベース部分を有し、該弱化部分は前記第2のポートの最初の作動時に破断される。
前記第2のポートは穿孔可能な壁によって閉塞されており、前記ステムは前記第2のポートの近傍に鋭端部を有し、該鋭端部は前記第2のポートの最初の作動時に前記穿孔可能な壁を穿孔する。
前記ステムは、該ステムと、前記第1のポートの作動時に開通する前記膜の前記フランクとの間に前記流体通路を維持するように流体チャネルを形成する長手方向のリブを有する。
前記第1のポートの作動時に、前記第1の端部の前記スリットは前記第2の端部に向かって前記ステムの周囲に及ぶ。
前記ステムは、シリンジの挿入される先端部の動きを該ステムに伝達するとともに前記第2のポートを作動するように、前記第1のポートの最初の作動時に前記第1のポートに挿入される前記シリンジの前記先端部に当接するように設計されている肩部を、前記第1のポートの近傍に有する。
前記ステムは、前記第1のポートに挿入されるシリンジの先端部の内部チャネルに入るように設計されている狭径部を、前記第1のポートの近傍に有する。
前記第1のポートに位置する前記中空弾性膜の前記第1の端部は、平坦な拭取り可能な表面を形成する。
前記第1のポートは、雄ルアーロックシリンジと接続するように形状決めされている。
シリンジ先端部を前記第1のポートに挿入することによって、前記膜の前記第1の端部を前記第2のポートに向けて押すことができ、前記弾性膜は、前記シリンジ先端部が前記第1のポートから抜去された後で、該膜の前記第1の端部を付勢して前記第1のポートに戻すように形成されている。
前記第1の端部と前記第2の端部との間の前記長手方向のキャビティの内部容積は、流体通路全体を形成する。
該無針コネクターは、前記キャビティ内に位置するステムを備え、前記第2のポートは、該第2のポートの最初の作動まで閉塞されており、該最初の作動時に、前記第2のポートを開通するように、前記膜の前記第1の端部が前記第2の端部に向かって押されるとともに、前記ステムが前記第2のポートに対して押される。
前記ステムは、前記第2のポートの最初の作動まで、第2のポート内にぴったりと嵌まっているベース部分を有する。
前記ステムは、前記第2のポートの最初の作動まで前記第2のポートを閉塞しているとともに弱化部分を介してバルブ本体のバルブ本体部分と一体であるベース部分を有し、該弱化部分は前記第2のポートの最初の作動時に破断される。
前記第2のポートは穿孔可能な壁によって閉塞されており、前記ステムは前記第2のポートの近傍に鋭端部を有し、該鋭端部は前記第2のポートの最初の作動時に前記穿孔可能な壁を穿孔する。
前記ステムは、該ステムと、前記第1のポートの作動時に開通する前記膜の前記フランクとの間に前記流体通路を維持するように流体チャネルを形成する長手方向のリブを有する。
前記第1のポートの作動時に、前記第1の端部の前記スリットは前記第2の端部に向かって前記ステムの周囲に及ぶ。
前記ステムは、シリンジの挿入される先端部の動きを該ステムに伝達するとともに前記第2のポートを作動するように、前記第1のポートの最初の作動時に前記第1のポートに挿入される前記シリンジの前記先端部に当接するように設計されている肩部を、前記第1のポートの近傍に有する。
前記ステムは、前記第1のポートに挿入されるシリンジの先端部の内部チャネルに入るように設計されている狭径部を、前記第1のポートの近傍に有する。
本発明は更に、薬剤受容器であって、薬剤を収容するように設計されているボトル又は袋と、前述の無針コネクターであって、該薬剤受容器に流体を注入する、及び/又は、該薬剤受容器から流体を抜き取るようにする、無針コネクターとを備える薬剤受容器を提案する。
本発明は更に、前述の無針コネクターを含む、流体を通すアセンブリであって、止水栓であるか、又は、薬剤バイアルを穿孔するスパイクを備える抜取り及び注入スパイク装置である、流体を通すアセンブリを更に提案する。
本コネクターの態様は、膜の内部キャビティ内のプライミングスペースを減らすことによって実施することができる。これは、膜の外面とバルブ本体の内面との間に、膜の内部キャビティの容積の1%以下であるフリースペースを設けることによって成し遂げることができる。
本コネクターの更なる態様は、ステムが膜のスリットを開きやすくする構成(provision)である。
ステムは、膜の動きをガイドするのに用いることもできる。
本コネクターのまた更なる態様は、容器又は袋の内部にある流体から膜を隔離するように第2のポートを封止する構成である。この隔離は、第2のポートにおける環状スペースと液密構成をなす拡径ステムベースにより達成することができる。
代替的には、穿孔可能な膜が、穿孔されて第2のポートを開通するように下側バルブ本体部分に組み込まれてもよい。
本装置、本システム及び本方法の更なる特徴及び利点は、以下に載せた添付図面を参照しながら、非限定的な例として示す、本発明の実施形態の以下の記載から、明らかであろう。
添付図面と併せて以下で記載される詳細な記載は、本装置、本システム及び本方法の態様に従って提供されるコネクターの現時点で好ましい実施形態の記載として意図されており、開示されるコネクターを構成することができるか又は使用することができる唯一の形態を示すことを意図するものではない。本記載は、図示の実施形態と併せて、コネクターの構成及び使用の特徴及びステップを記載する。しかしながら、同じ又は等価の機能及び構造を、同様に本発明の趣旨及び範囲内に含まれることが意図される種々の実施形態によって達成することができることを理解されたい。本明細書中の他の箇所で示されているように、同様の要素の参照符号は、同様若しくは類似の要素又は特徴を示すことを意図する。
開示される装置、システム及び方法は、バルブ本体及び弾性膜を備える、流体を通す無針コネクターを伴う。バルブ本体は、第1の環状スペースによって境界を定められる第1の穴すなわち開口を有する。第1の穴は第1のポートを形成する。同様に、バルブ本体は、第2の環状スペースによって境界を定められる第2の穴すなわち開口を有する。この第2の穴は第2のポートを形成する。弾性膜は第1の端部及び第2の端部を有する。第2の端部は中空である。実際、第2の端部には、バルブ本体の内側の第2のポート内に開口する貫通穴が位置している。弾性膜の第2の端部は、完全にすなわち全体を中空とすることができるか、又は代替的に、フランジ、リブ、フィン、若しくは、バルブ本体内の弾性部材を取り付けるか又は弾性部材と係合する他の表面特徴部を有する等、部分的にのみ中空とすることができる。一実施形態では、第2の端部は直径が第1の端部よりも大きい。
膜の第1の端部は、貫通スリットを有する。スリットは、線形又は径方向に沿って部分的に波形であってよく、また、バルブ本体の外側に独立している場合等、第1のポートによって締め付けられていない場合でも、部分的に開いていて又は完全に閉じていてよい。膜のスリットは、膜がバルブ本体の内側に用いられている場合、バルブ本体内での第1の端部の位置に応じて開閉する。スリットが閉じるのか又は開くのかに応じて、バルブ本体の第1のポートが同様に閉じる又は開く。第1の端部は、第1の位置において第1のポートに位置する場合、特にスリットを閉じることによって第1のポートを閉塞する。第1の位置は、閉位置と呼ぶこともできる。スリットは、第1のポートと第1の端部における膜のサイズとの相対寸法に起因して閉じる。第1のポートは、いかなる流体もスリットを通ってバルブ本体の内外に流れることがないようにすることによって閉じられる。
膜の第1の端部が、第1のポートから離れて、第2の端部のより近く、かつバルブ本体内の第2のポートのより近くに移動すると、スリットが開き、膜が第2の位置すなわち開位置にくる。第1の端部は、第1のポートに位置している場合、第1の端部がシリンジの先端部等によってバルブ本体に押し込まれると第2の端部のより近くに移動することができる。膜の第2の端部は、第1の端部がバルブ本体に押し込まれると膜が長手方向の圧縮を受けるように、バルブ本体内に固定されることが好ましい。膜の長手方向の圧縮は、ソーダ缶を長手方向に沿って圧壊させることに多少似ている。一実施形態では、膜の内面及び外面は平滑であるが、他の実施形態では、内面は、環状の窪み等、少なくとも1つの窪み又は溝を有することで、その少なくとも1つの窪み又は溝の所定の位置において座屈を生じることができる。第1の端部をバルブ本体に更に押し込むことは、第1の端部を第2のポートに向けて押すことに相当する。ここでもまた、このことは、シリンジの先端部を第1のポートに挿入することによってなすことができる。スリットを開くことにより、バルブとシリンジとの間に流体連通が確立され、第1の端部を通る流体通路が形成される。別の面から見ると、第1の端部をバルブ本体に更に押し込むことは、コネクターの第1のポートの作動に相当する。
弾性膜は、長手方向キャビティを有する中空内部を更に有する。弾性膜は、第1の端部から第2の端部まで長手方向に延在し、中空キャビティが同じ方向に同様に延在している。本明細書において用いる場合、長手方向とは、中空弾性膜の主要な延在方向に相当し、また、中空弾性膜によって形成されるキャビティの主要な延在方向に相当し、これらの主要な方向の双方は同一線にある。したがって、キャビティは、一方の側が第1の端部によって、他方の側が第2の端部によって長手方向に境界を定められる。長手方向キャビティは、中空の第2の端部、すなわちその貫通穴に開口し、第1の端部を通ってスリット内に延在する。スリットが開くと、第1の端部を通って形成された流体通路が長手方向キャビティを通って第2の端部まで延在する。
膜は、内部キャビティを囲むとともに画定するフランク又は膜本体を更に備える。一実施形態では、膜のフランクは、第1のポートと第2のポートとの間でバルブ本体の内面と嵌合する(fit)。換言すれば、バルブ本体内での膜のこの位置は、膜のフランクの外面の周囲にフリースペースがないことを示唆する。言い換えれば、膜の外面が、フランク全体に沿ってバルブ本体の内面と接触している。結果として、膜のフランクは、バルブ本体によって外側を画定され、そのため、第1のポートの作動時すなわち開通時、第1の端部を第2の端部に向けて押すことにより、弾性膜のフランクをキャビティ内へ内側にのみ変形させることができる。したがって、薬剤を、コネクターを通して注入及び抜き取る場合、キャビティの内部容積は、拡張キャビティを有することによって増加するのではなく、低減する。キャビティの内部容積の低減により、従来技術と比較して、特に、特許文献1に開示されているバルブと比較して、提案されたコネクターのプライミングボリュームの低減がもたらされる。
プライミングボリュームの低減は、注入及び/又は抜取りの際にコネクター内に滞留する無駄な薬剤の減少を可能にすることから有利である。本方法の一実施形態によれば、薬剤を収容するように設計されているボトル又は袋を含む薬剤受容器、例えば、混合用受容器が提供される。この薬剤受容器には、提案された上記の無針コネクターが設けられる。提案された無針コネクターにより、薬剤受容器への流体の注入及び/又は薬剤受容器からの流体の抜取りが可能になる。無針コネクターのプライミングボリュームが低減する結果、薬剤受容器に関する利点がもたらされる。実際、提案されたコネクターが薬剤受容器において薬剤を注入するのに用いられる場合、プライミングボリュームの低減により、コネクター内で未混合のまま残留する薬剤の量が減少する。これは、薬剤受容器から流体を抜き取るのに同じポートを後で用いる場合にいっそう有利である。したがって、抜き取られた薬剤のうち未混合の薬剤の量が抑えられる。或る特定の投与される薬剤が約0.05mg/5mLという比較的少ない用量であり得ることを考慮すれば、未混合の薬剤の低減はたとえ僅かであっても、患者のより優れた治療及びケア全般に寄与することができる。
ここで図3を参照すると、本装置、本システム及び本方法の態様によるコネクター20の断面図が示されている。この図は、膜を保持するバルブ本体21を備えるコネクターを示す。図示の実施形態では、バルブ本体21は、2つの部分、すなわち、上側本体部分22及び下側本体部分42から形成される。これらの2つの部分22、42は、膜を入れるバルブ本体キャビティ23を画定するエンクロージャーを形成するようにともに取着される。一例では、2つの部分22、42は、超音波溶接され、及び/又は接着され、及び/又は、許容され得る代替形態である任意の他の手段によって互いに固定される。内部キャビティ23は、バルブ本体21の内面28によって画定される。
バルブ本体内部キャビティ23は、弾性膜30を収納するように構成されており、膜30のフランク38がバルブ本体21の内面28に対して嵌合する。一例では、フランク38は、バルブ本体21の内面28と接触する。しかしながら、製造公差又は膜の移動等に起因して、フランク38の全て又は一部とバルブ本体21の内面28との間に最小限に抑えられた小さな隙間がある可能性がある。一実施形態では、フランク38は、容積Xを有する、内部膜キャビティ40を画定する。フランク38の外面とバルブ本体21の内面28との間の隙間又はスペースは、総計で膜キャビティ40の容積Xの約15%以下である。隙間スペースは容積Yを有し得る。特定の一実施形態では、容積Yは容積Xの約7%以下である。より好ましくは、容積Yは容積Xの2%未満であり、更により好ましくは、1%未満である。容積Yが小さいことは、フランクの外面が膜の外面に沿って実質的に又は全体的にバルブ本体の内面と接触することを示唆する。この構成は、コネクターを作動させたときにフランク38の外側への移動の限界を定めるように構成されている。前述したように、コネクターの作動時に膜が内側に移動するように膜の移動を制限することによって、キャビティ40の内部容積が、増加するのではなく、減少する。内部キャビティ容積を拡張するのではなく、キャビティ容積を減少させることにより、投与時に薬剤の未混合が起こり得るスペースが最小限に抑えられる。したがって、本方法の態様は、膜を備えるコネクターにシリンジを挿入するステップと、シリンジから流体を放出するステップとを含み、それによって、放出ステップ時に、膜の内部キャビティによって画定されているプライミングスペースを減少させるものと理解される。本開示の別の態様は、膜をコネクターハウジングに嵌合させるとともに膜の外側への移動の限界を定めることによって、プライミングスペースを減少させる方法である。一実施形態では、コネクターハウジングと膜との間の隙間は、膜の内部キャビティによって規定される容積の1%以下である。特定の実施形態では、プライミングスペースは、コネクターを作動させた場合に、作動させていない場合の内部キャビティスペースよりも小さくなるように膜の内部キャビティを減少させることによって最小限に抑えられる。
図4は、バルブ本体21を除いた、図3の中空弾性膜30の斜視図を示す。図4に示されているように、膜30は、際立った(distinct)外面110を有する概ね円錐形の形状を有する。膜30は、膜頭部114及び膜肩部116を有する上側膜セクション112と、概ね円錐台形の形状のスカートを有して示されている、下側膜セクション118とに分割される。別の実施形態では、膜30は、図4の実施形態と比較した場合、際立った外面特徴部がより少ないか又はいかなる際立った外面特徴部も有しない、滑らかな外形を有する。他の実施形態では、下側膜セクション118は、以下で更に説明するように、概ね円筒形の本体を有する形状である。
再び図3を参照すると、膜30の第1の端部32が、第1のポート26の第1の環状スペース24内に、すなわち第1のポート26の中に位置している。この断面図は、スリット36をスリットが延在する平面に沿って示している。スリット36は、第1の端部32が第1のポート26の環状スペース内に位置していることにより、閉位置で示されている。図示のように、コネクター本体21は、膜30と嵌合する対応する形状を具現するように膜の外面110と合致する内面特徴部を組み込んでいる。同様に、コネクター本体21は、下側膜セクション118を形状嵌合形態で収める拡径キャビティ部分を組み込んでいる。膜の第2の端部34は、膜をコネクター本体内にしっかりと固定するように上側本体部分22と下側本体部分42との間に位置付けることができる。しかしながら、膜は、コネクター本体キャビティによって閉じ込められるため、第2の端部34を固定又は固着することなく内部に保持されることができる。いずれの場合も、第2の端部34の貫通穴は第2のポート46内に開口する。
図示のように、第1のポート26は、雄ルアーロックシリンジ又は雄ルアーコネクターを投与セット等に接続するように形状決めされることが有利である。この接続は、シリンジの先端部を第1のポート26に挿通し、この先端部が膜30の第1の端部32に押し当たって第1の端部を第2のポート46に向けて移動させることによって得られることが好ましい。そのようなシリンジの先端部には、針による意図しない傷害を防止するようにいかなる針もない。したがって、シリンジの先端部のサイズ及び第1の環状スペース24の対応するサイズは、注入針の直径よりも比較的大きい。第1のポートが作動した後、ルアーロックシリンジ先端部を第1のポートから抜去してルアーロックシリンジを分離することができる。弾性膜30は、膜の第1の端部32を付勢して第1のポート26の環状スペース24に戻すように形成されることが好ましい。そのようにして、シリンジ先端部が抜去された後、第1のポートが自動的に閉じる。第1のポートがこのように自動的に閉じることにより、シリンジが分離した後で細菌がコネクターの内部に侵入して内部で増殖することが制限又は防止され、また、シリンジが分離した後で薬剤がコネクターから漏れることが防止される。このことは、特に、薬剤が、接触すると皮膚に有害である可能性がある細胞毒性液である場合、医療従事者の安全性全般に寄与する。接続しやすくするために、雄ルアーロックシリンジと螺合する雄ねじ78が、第1のポート26に設けられる。幾つかの実施形態では、螺合を必要とすることなくシリンジの先端部と係合する単純なルアースリップが、コネクターに設けられる。
したがって、本開示から理解されるように、本装置の態様は、バルブ本体内部キャビティを画定する内壁面と、第1のポートと、第2のポートとを有するバルブ本体を備えるコネクターを含む。外面と、容積Xを有する膜キャビティを画定する内面とを有する膜が、バルブ本体内部キャビティ内に位置する。その場合、バルブ本体の内壁面と膜の外面との間の容積スペースは、Yであり、YはXの5%以下である。別の実施形態では、YはXの1%未満である。コネクターの別の特徴は、コネクターの作動時に膜キャビティのプライミングボリュームを低減させるように膜の移動の範囲を内側に収縮する動きに定める構成である。
本装置、本システム及び本方法の更に別の特徴は、膜、ハウジング、又は、膜及びハウジングの双方に抗菌組成物を含ませる構成である。バイオフィルム形成の量を減少させる等、コネクター内部での細菌汚染を抑制するか又は細菌汚染と闘う抗菌剤が供給される。本コネクターの部品とともに使用可能な抗菌剤として、銀、金、白金、銅及び亜鉛が挙げられる。本発明において使用される抗菌性金属化合物として、好ましくは銀及び金の酸化物及び塩、例えば、酢酸銀、安息香酸銀、炭酸銀、クエン酸銀、塩化銀、ヨウ化銀、硝酸銀、酸化銀、スルファジアジン銀、硫酸銀、塩化金及び酸化金が挙げられる。塩化白金酸又はその塩(例えば、塩化白金酸ナトリウム及び塩化白金酸カルシウム)等の白金化合物を使用することもできる。また、銅及び亜鉛の化合物、例えば、銀に関して上記で示したもののような、銅及び亜鉛の酸化物及び塩を使用することができる。単一の生理学的な抗菌性金属化合物、又は生理学的な抗菌性金属化合物の組合せを使用することができる。更に代替的には、Foldenの米国特許第5,782,808号において開示されているように、薄い抗菌剤を種々のコネクター部品の壁面の上に付着させてもよい。
コネクター20は上述したように使用可能であるが、別の実施形態によれば、ステム50が、組み込まれ、膜30のキャビティ40内に配置される。ステムは、第1のポート26と第2のポート46との間に位置する。ステム50は、上述したやり方でスリット36を開閉させるのに必要でも必須でもない。以下で更に説明するように、ステム50は、組み込まれる場合、コネクターの内部キャビティ、より具体的には膜の内部キャビティと、容器又は袋の中身との間に流体通路を開通するように構成される。膜及びステムが最初に作動する前、流体及び膜は互いから隔離されている。
再び図3を参照すると、ステム50により、第2のポート46の作動及び第1のポート26の作動が促される。換言すれば、ステム50は、第2のポート46を通る流体通路及び第1のポート26を通る流体通路の形成に寄与することができる。さらに、ステム50により、第1のポート26と第2のポート46との間で流体連通が可能になる。
ステムを有するコネクターの第1のポート26を作動させるように、ステム50は、第1のポート26の近傍に端部60を呈することができる。ステムのこの端部60は、膜30の第1の端部32が第2のポート46に向かって押されたときに、すなわち、第1のポート26の作動時に、スリット36を開くのに役立つ鋭利な構造を含む。ステム50の鋭端部60は、コネクターを作動させた際、第1の端部32が第2の端部34に向かって移動するにつれて第1の端部のスリット36がステム50の周囲に少なくとも部分的に及ぶよう、スリット36を拡大するように設けられる。図5に示されている代替的な実施形態では、ステム50の端部60は、鋭端部60よりも鋭くないか又は尖がっていない平坦形態すなわち鈍端部形態を呈する。使用の際、第1の端部32が、シリンジ等の医療器具によって押され、第1のポートの環状スペース24から出ると、スリット36がステムの鋭端部60を用いることなく開くことができる。別の実施形態では、ステムの端部60は、ステムの呼び径(nominal diameter)よりも小さいが、図3に示されているほど鋭利ではない。
図6は、本装置、本システム及び本方法の別の態様に従って提供されるコネクター20の断面図を示す。コネクター20はここでも同様に、端部60が平坦形態又は鈍端部形態を有しているステム50を備える。しかしながら、図5に示されている実施形態と比較すると、図6のステム50は、第1のポート26の近傍に狭径部64を呈する。狭径セクション64は、鈍端部60に向かって延在しながら概ね一定である。狭径セクションを設けることは、平坦又は鋭利である、端部60の形態とは無関係とすることができる。実際、図3の実施形態では、ステム50は同様に、先細りの寸法を有するとともに一定の呼び径とは異なる狭径部分64を呈する。ステム50の狭径部分64は、第1のポート26に挿入されるシリンジ先端部の内部チャネルに入ってコネクター160を開通するように設計されている。ステムのこの狭径部分64は、端部60の鋭利な形態同様、第1のポートが作動したときにステム50の周囲でのスリット36の漸進的な拡大に寄与する。
シリンジ先端部の内部チャネルに入る狭径部分64は、コネクターの作動時にスリットを開くのに役立つが、その一方で、第1のポート26を通る流体通路の一部を制限するか又は部分的に閉塞することができる。対照的に、図5に示されているように、ステム50に狭径部分がないことにより、シリンジにより流体を注入するか又は抜き取る、より広い流体通路が可能になる。図5のステム50は、シリンジの内部チャネルの中に突出しないが、例えば、スリットを有する上面がシリンジと平坦な端部との間に捕捉された場合、少なくとも或る程度、スリットを開きやすくすることに抗する。したがって、ステムの狭径セクションが組み込まれるかどうかは、第1のポート26を通るより広い流体通路を有するコネクターに対し、第1のポート26の作動時に容易に開くことができるスリット36を有するようにコネクターを構成するという、設計者の選択に応じて決まり得る。そのような選択は、膜30の材料選択、特にその弾性に更に関連付けられる。例えば、膜の材料は、スリット36の拡大を促すように、したがって、第1のポート26の作動を促すように、エラストマー、通常はシリコン、又は、シリコンと同様の弾性を有する材料とすることができる。したがって、容易に理解されるように、本装置、本システム及び本方法の態様は、(1)膜のスリットを開きやすくするステム、(2)第1のポートを通る流体流を最適化するようにフローチャネルすなわち流路を有する鈍端部を有するステム、(3)最大の流路を得るステムレスの膜、及び(4)スリットを開くこと及び流体流の双方に備えた膜と組み合わせたステム、を有するコネクターを含む。
別の例示的な実施形態では、膜は熱可塑性材料(TPE)から作製される。TPEは、熱可塑性エラストマーのコポリアミド(COPA)系由来とすることができる。一実施形態では、COPAは、商標名PEBAX(登録商標)を有するコポリアミド熱可塑性エラストマーである。しかしながら、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、スチレン系熱可塑性エラストマー、熱可塑性ポリオレフィン(TPO)、コポリエステル(COPE)及び熱可塑性加硫エラストマー合金(TPV)を含む、他のTPEも、膜30を形成するのに使用することができる。任意選択的には、TPEを化学的に又は照射によって架橋してその特性を変えることができる。
ステム50は、流体流のための長手方向のリブ、チャネル又は通路を有することができる。一実施形態では、ステム50は3つの長手方向のリブ58を有する。リブは、外側延在構造部、又は、ステムに形成される窪みを具現することで、流体流が窪みの一部を通るか、又は、延在構造部とステムの他の部分との間を通ることを可能にすることができる。換言すれば、リブは、流体流スペースの隙間を形成するように不均一な輪郭の断面を提供する。他の実施形態では、3つよりも少ないか又は3つよりも多い長手方向のリブがある。これらの長手方向のリブ58は、第1のポートの作動時にステム50と膜30のフランク38の内面との間に流体を通す流体チャネルを形成する役割を果たす。長手方向リブ58は、膜30がステムに対して内側に変形するのを抑えるように、また、ステムとフランクの内壁面との間の流体スペースを完全にシールするように構成されている。図3に示されている実施形態では、リブ58は、スリット36が鋭端部60によって開かれるとすぐにステム50に沿って流体通路を確保するように、端部60(図示せず)から、すなわち先端部から、ステム50に沿って延在することができる。図3及び図5に示されている実施形態は、円錐形状を有する中空弾性膜30を示す。代替的には、中空弾性膜30は、円筒形状を具現することができる。図6は、膜の中間から下側セクション118にかけて円筒形の中空弾性膜30を有するコネクター20の断面図を示す。図7は、円筒形の中空弾性膜30を有する、別の実施形態のコネクター20の断面図を示す。中空膜30の円筒形状により、内側に圧潰して膜キャビティ40に入ることによって、提案されたコネクター20のプライミングボリュームの低減がもたらされる。図7の実施形態は、図7のステム50には第1のポート26の近傍に狭径部がないという点において、図6の実施形態とは異なる。したがって、図7のステム50は図5のステム50と同じである。しかしながら、図7の断面図は、図5の断面図の平面に対して垂直な平面内にある。
ステム50はまた、第2のポート46を通る流体流を調節することができる。図3、図5、図6及び図7のコネクターは、それぞれの第2のポートを通る流体通路を開通するように長手方向に移動可能なステム50を組み込んでいる。この特徴部は、保管時又は出荷時等、ステムが作動するまで、袋又は容器の内部に収容された流体から膜30を分離するように構成されている。一実施形態では、ステム、又はステムの少なくとも一部には、軸方向すなわち長手方向に移動可能なベースが設けられる。ベースは、第2のポート46における環状スペースに対してシールして第2のポートを閉塞するように構成されている。この閉塞は、以下で更に説明するように、第2のポート46が最初に作動するまで行われる。
一実施形態では、第2のポート46の閉塞は、ステム50のベース部分54によって引き起こされる。このベース部分54は、第2のポート46が最初に作動するまで、第2のポート46の環状スペースにぴったり嵌まっている。ベース部分54と環状スペースとの嵌合は、容器又は袋の内部の流体が膜キャビティ40に入ることができないように液密である。第2のポート46が初めて作動すると、ステム50は、医療器具によって直接又は間接的に端部60を押され、これにより、加えられる力の方向と同じ方向にベースが並進し、ベースが第2のポート46の環状スペースから分離する。ステムが押されることにより、ベース部分54が第2のポート46から解放され、その結果、第2のポート46が開通する。ステム50が第2のポート46から解放されると、すなわち、第2のポート46が最初に作動した後、第2のポート46は、第2のポート46を通る流体通路を提供するように常に開いたままとなる。代替的な実施形態では、ステムは、2つ以上の部品又は部材から作製することができる。多部品ステムの一実施形態によれば、ステムの少なくとも1つの部品は固定されており、その一方、別の部品は固定部品に対して軸方向に移動して第2のポート46を通る流体通路を提供する。可動なステム部品は、シリンジ先端部又は他の医療器具によって動かされて、固定されたステム部品に対して移動することができる。
図3、図5、図6及び図7に示されているように、ステム50は、第2のポート46が作動すると、ステム50が第2のポートから離れて容器又は袋に更に入る移動を制限するように設計される止め部56を有することが有利である。止め部56は、ステム50の中央から延在する1つ又は複数の径方向のピンの形態をとることができる。止め部56は、第2のポートの第2の穴すなわち環状スペース44の周囲に形成されているウェル48に当接するように構成されている。ウェル48は、図3、図5、図6及び図7に示されているように、バルブ本体の下側部分42と一体形成することができる。ウェル48はまた、作動時にステム50が押される際、第2のポートを通してステム50をガイドするガイドとしての役割を果たす。一実施形態では、止め部は、ステム50の1つ又は複数のリブ58に位置決めされる。
ステム50が、ステムを動かす、てこ装置として用いられる少なくとも1つの肩部又はステム端部を第1のポート26の近傍に有する場合に、第2のポート46の最初の作動を容易にすることができる。肩部は種々の形態を具現することができる。図3、図5、図6及び図7は、ステム50とともに肩部62を組み込む種々の選択肢を示す。各肩部62は、シリンジ先端の先端部に当接して先端部によって押されるように設計されている。例えば、シリンジは、第1のポートに挿入されると、膜を圧縮し、その後肩部に当接して肩部を押して、ステムを軸方向に変位させてコネクター本体の中に更に入らせ、第2のポートの環状スペースからベースを分離させる。当接により、シリンジ先端部の動きがステムへ伝達される結果、第2のポート46の作動がもたらされる。換言すれば、第1のポート26の最初の作動により、シリンジ先端部の動きのステム50への伝達に起因して、第2のポート46の最初の作動がもたらされる。一実施形態では、この伝達は、ステム50に肩部62が設けられていることによって容易となる。したがって、コネクターの最初の作動は、第2のポート46の最初の作動を伴う第1のポート26の最初の作動に相当する。
第2のポートを最初の作動の前に初めに閉塞することによって、収容されている薬剤が弾性膜30から分離され、弾性膜30と接触しない。膜30の弾性特性は、薬剤又は他の薬液及び膜の保管寿命がくると、弱化する可能性を有する場合がある。したがって、ステム50のベース部分54及びバルブ本体の下側部分42に、弾性はより小さいが薬剤の浸出又は移動に対してより耐性がある材料(単数又は複数)を設けることによって、容器及び薬剤の保管寿命が増す。換言すれば、ステム50の材料及び下側部分42の材料は、保管寿命に関して、膜30の弾性材料よりも、薬剤との適合性を有するように選択することができる。
さらに、第2のポートと袋又は容器の内部に収容されている流体との最初の隔離は、コネクターの最初の作動とコネクターのその後の作動とを比較すると、気密性の改善に寄与する。容易に理解されるように、最初の作動の後、膜30は単独で薬剤を外気から隔離する。しかしながら、膜は、弾性材料から作製されることが一般的であるため、ガス浸透を受けて劣化する可能性がある。対照的に、膜の作動の前、収容されている薬剤は、ステム50のベース部分54とバルブ本体の下側部分42とによって、外部及び膜から隔離される。ベース部分54と下側部分42とは、膜30を作製するのに使用される弾性材料よりもガス透過性が低い材料から作製することができる。例えば、ステム及びハウジングは、プラスチックから作製され、レキサン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ABS、スチレンアクリロニトリル(SAN)、酸化ポリフェニレン(PPO)又は他の等価材料から作製される酸素バリヤーでコーティングすることができる。したがって、第2のポート46に元からの閉塞構成すなわち初期閉塞形態を与えることによって、弾性膜との直接接触を有する同様の容器及びバルブに比してより長い保管寿命が可能になる。
図8は、本装置、本システム及び本方法に従って提供される代替的な実施形態におけるコネクター20の断面図を示す。図示のように、バルブ本体21は、穿孔可能な壁70を有する。穿孔可能な壁70は、第2のバルブ本体すなわち下側バルブ本体42と一体形成することができる。図示のように、穿孔可能な壁70はウェル48の底部を形成する。穿孔可能な壁70は、最初の作動の前に第2のポート46を閉塞し、したがって、図3及び図5〜図7を参照しながら前述したステム50のベース部分54に取って代わる。最初の作動時に穿孔可能な壁70を穿孔するのに、ステム50は、第2のポート46の近傍に位置付けられるとともに第1のポートに面しない鋭端部66を組み込むように変更される。ステム50の反対の端部に、当接部62が組み込まれており、当接部62は、第1のポート26に挿入されるシリンジ先端部の動きを鋭端部66に伝達する役割を果たす。図示のように、当接部62は、作動時にステム50がウェル48を完全に通って進んでキャビティ40を出ないようにするのに、ウェルに対して十分に広いキャップ又は頭部を有することができる。当接部62がウェルの外周に当接する場合に流路を提供する1つ又は複数の穴、チャネル又はリブを、当接部上に組み込むことができる。
図9は、本装置、本システム及び本方法の別の代替的な実施形態によるコネクター20の断面図を示す。コネクター20は、袋、受液器又は容器内に収容されている流体から膜を隔離するように初期閉塞すなわち元からの閉塞を伴って構成されている。隔離により、第2のポートを通る流体通路が阻止される。本実施形態では、ステム50のベース部分54はバルブ本体21と一体形成される。特定の実施形態では、ベース部分54は、ステム50及び下側本体部分42と単体形成される。別の例では、ベース部分は、下側本体部分42とのみ単形成される。図示のように、ステム50のベース部分54は、弱化部分72を介してバルブ本体と一体形成される。この場合、弱化部分72はベース部分54を囲んでいる。最初の作動時、ステム50が第2のポート46を通して押されることで、弱化部分72が圧壊して第2のポート46を開通させ、それによって、袋又は容器の中身を膜30の内部キャビティと流体連通させる。図9に示されているステム50は、前述の特徴部のうちの幾つかを組み込むことができる。例えば、ステム50は、前述したように長手方向のリブ58を有することができる。これらのリブは、前述の当接部62を形成することができる。ステム50は、第2の穴44の周囲に形成されているウェル(図9には示さず)に当接するように設計されている止め部(図9には示さず)も備えることができる。
図10及び図11は、本装置、本システム及び本方法の態様に従って提供される2つの更なる代替的なコネクターの断面図を示す。図10は、真っ直ぐな垂直線によって表されているスリット36の延在平面に対して垂直な平面におけるコネクター20を示す。図11は、スリット36の延在平面における、別の実施形態によるコネクター20を示す。
再び図10を参照すると、本装置、本システム及び本方法の態様に従ったコネクター20は、円筒形の形態又は構造に形状決めされているフランク38の実質的な部分を有するとともに内部容積を規定する中空弾性膜30を有する。しかしながら、このコネクターはステムを組み込んでおらず、内部キャビティは流体通路全体を形成する。図11は、円錐形形態に形状決めされているフランク38の実質的な部分を有するとともに内部容積を規定する中空弾性膜30を有するコネクター20を示す。しかしながら、このコネクターは、ステムを組み込んでおらず、内部キャビティが流体通路全体を形成する。したがって、図10及び図11の実施形態の双方の場合、膜30のキャビティ40は、ステム又は任意の他のカニューレを含まない。
上記のことの最初の結果として、図10及び図11の各コネクター20の第2のポート46は、初めは閉塞されていない。したがって、これらのコネクターは、静脈内ライン又は延長ラインとともに使用することができる。コネクター20のそのような使用の場合、コネクターの膜と薬剤受容器とを隔離する、第2のポートの最初の閉塞は有用ではない。代わりに、例えば静脈内ラインと接続するのに、第2のポートにおける雄ルアーロック出口に、雄ルアー嵌合が提供されることが一般的である。図12は、そのような雄ルアーロック出口94とともに、図11によるコネクターの断面図を示す。この実施形態によれば、雄ルアーはねじ付きシュラウド96を有することができる。雄ルアーロック出口94はこの場合、下側ハウジング本体42とは別個のものであるが、代替的な実施形態(図示せず)では、雄ルアーロック出口は下側ハウジング本体42の一部を形成してもよい。
第2の結果として、医療器具との流体連通を提供するように第1の端部32が押される、すなわち作動する際、第1の端部32の変形はいかなるステムによっても内部にガイドされない。例えば、第1のポート26の作動時にスリット36を開きやすくするとともに拡大しやすくする、いかなるステム50の鋭端部60も狭径部分64もない。しかしながら、上述したように、膜の外面とバルブ本体の内面との嵌合の公差が僅差であることに起因して、第1の端部32の変形がバルブ本体の内面28によってガイドされる結果、外側に拡張する膜を有する同様のコネクターと比較した場合にプライミングボリュームを低減し得る。一実施形態では、膜30の形状及びバルブ本体21の形状は、膜の第1の端部32が第1のポート26内に位置するときに、第1の端部32のスリット36が強制的に閉じられように構成されている。例えば、第1のポート26の環状スペースは、膜の第1の端部32が第1のポート26内に位置付けられるときに、スリット36の第1の端部32を圧縮してスリットを強制的に閉じるようにサイズ決めすることができる。膜の第1の端部32が、第2のポート46に向けて押されるようにシリンジによって押圧されると、膜が圧潰し、スリット36が開いて膜を通して流体が流れることを可能にする。第1のポート26の環状スペースすなわち環状穴24のサイズは、第1の端部32を圧縮してスリット36を閉じるように選択されることが好ましく、また、バルブ本体21の内面28は、スリットの拡張スペースを可能にするように第1の穴24の拡大遠位端部を有することが好ましい。この拡大の構成は、膜の形状及び形態(例えば、図10及び図11に示されているような円錐形又は円筒形)とは無関係である。
一実施形態では、膜30のスリット36は通常、第1のポートの環状スペース内に位置付けられていない場合は開いている。すなわち、第1の端部36は中空であり、外力が第1の端部32に加えられていなければ、スリットは開いている。例えば、膜が、設置前等に、コネクター本体の外側に位置している場合、スリットはその通常の無付勢状態で開いている。図3及び図5〜図9に戻ると、膜30のスリットは、通常開いているスリット36又は通常閉じているスリットを具現し得る。通常開いているスリットを有する膜の実施形態によれば、スリットがステム50の端部60と係合するまでに、スリットは、既に部分的に開いているものとすることができ、そのため、ステム50の端部60を囲むと更に開く。スリット36は、通常は閉じており、カッターを用いて膜30に形成されることが好ましい。
一実施形態では、第1の端部32が第1のポート26の環状スペース内に位置付けられている場合、第1の端部32の頂面33は、平坦な拭取り可能な(swabbable)表面をコネクター本体とともに形成する。そのような平坦な拭取り可能な表面は、第1のポート26とともに第1の端部32によって形成される外面の平坦かつ平滑な先端面に対応する。そのような構成は、清浄及び殺菌される平坦な拭取り可能な表面を呈する。したがって、コネクターは、ルアーロックシリンジとのいかなる接続の前に容易に清浄することができ、その結果、患者に注射されることが意図される流体の汚染が低減される。
上述したように、無針コネクターは、例えば、薬剤を収容するように設計されているボトル、袋又は容器を具備する混合用受容器である薬剤受容器とともに使用するように特に提案されている。薬剤受容器とのそのような使用の場合、提案された無針コネクターは、容器に組み付けることができる。したがって、薬剤受容器がボトルの形態の場合、無針コネクターの下側本体部分42は、ボトルの開口における例えばシール又は接着によって、ボトルと一体形成することができるか又はボトルに固定することができる。薬剤受容器が可撓性壁を有する袋の形態である場合、下側本体部分42は、袋を閉じるように可撓性壁に取着される剛性ベースに固定することができるか又は剛性ベースと一体とすることができる。
提案された無針コネクターの他の使用は、流体を通すアセンブリの種々の実施形態において想定することができる。図13は、スパイク装置120の斜視図を示す。このスパイク装置120は、提案された無針コネクター20を組み込む、想定される実施形態の流体を通すアセンブリを構成する。膜30は、上側本体部分22と下側本体部分124との間に形成されるキャビティ内に収納される。下側本体部分124は、平坦な把持ハンドルの形態である。図14は、スパイク装置120の上面図を示す。スパイク装置120の形態の提案されたアセンブリは、薬剤バイアルを穿孔するスパイク122を含む。スパイクは例えば、バイアルのキャップを穿孔するのに用いることができる。スパイク122は、装置がバイアルを穿孔すると流体を通す内部管路を有することで、薬剤のバイアルへの注入及びバイアルからの抜取りを可能にする。図15は、スパイク122内に形成されている管路128を示す、図14のA−Aの線の断面図を示す。管路128は、平坦な把持ハンドル124内に形成されている通路134により、膜30の内部キャビティ40につながっている。提案された無針コネクター20を有するスパイク装置120は、バイアルと連結された状態で、再封可能なバイアルを形成することが可能であり、針を使用することなく薬剤をバイアルから抜き取る及びバイアルに注入することができる。薬剤をバイアルから抜き取ること及びバイアルへ注入することを容易にするために、平坦な把持ハンドルは、スパイク122内に形成されている第2の管路132に接続される空気入口130を備えることができる。空気入口130と第2の管路132との接続は、フィルター(図示せず)によって提供することができる。上記のスパイク装置120は、提案された無針コネクター20の第2のポート46の最初の閉塞のないコネクター20の実施形態を組み込むことが好ましい。
図16は止水栓140を示す。この止水栓140は、提案された無針コネクター20を組み込む、流体を通す想定される実施形態のアセンブリを構成する。膜30は、上側本体部分22と下側本体部分142との間に形成されているキャビティ内に収容される。下側本体部分142は、三方止水栓本体の形態である。図17は、三方止水栓本体142単独の斜視図を示す。無針コネクターはこの場合、三方止水栓本体の真中の方位146に位置している。代替的には、無針コネクターは止水栓本体の他の方位148又は150のいずれかに位置してもよく、及び/又は、止水栓本体は二方止水栓本体(図示せず)であってもよい。止水栓の栓と、3つの方位146、148及び150に対して止水栓の栓の向きを調節するハンドル144とを収納する直円筒形穴152が設けられる。図18は、無針コネクターが位置する方位146を横切る穴152の径方向平面内における、止水栓140の断面図を示す。図示のように、栓154はこの場合、方位146と他の方位148及び150との間で流体が流れるのを可能にするように位置決めされる。栓154は、例えば、ハンドル144と一体であることによってハンドル144に取着される。上述の止水栓140は、提案された無針コネクター20の第2のポート46が最初に閉塞されていない実施形態のコネクター20を組み込んでいることが好ましい。
上述の使用の全てにおいて、薬剤は、輸液又は薬液又は栄養液とすることができる。液は溶液の形態とすることができる。
コネクター及びそれらの部品の、限定された実施形態が、本明細書において具体的に記載及び図示されてきたが、多くの変更及び変形が当業者には明らかであろう。例えば、種々のコネクターは、ルアーねじではなくルアースリップを組み込むことができる。膜、バルブ本体、又はそれらの双方は、記載されたものとは異なる材料で作製することができ、また、他の外面特徴部を美的魅力のために組み込むことができる。さらに、一コネクターについて具体的に説明した特徴部を、機能が適合可能であれば、別のコネクターの場合に含めるように採用することができることが理解及び考慮される。例えば、図8に示されているような穿孔可能な膜を、図3のコネクターに組み込むことができる。したがって、本発明の原理に従って構成されたコネクター及びそれらの部品は、本明細書において具体的に説明した以外のものとして具現することができることを理解されたい。本発明はまた、添付の特許請求の範囲において規定される。
Claims (15)
- 流体を通す無針コネクターであって、
バルブ本体であって、
第1のポート(26)と、
第2のポート(46)と、
前記第1のポート(26)と前記第2のポート(46)との間に延在するとともに、バルブ本体キャビティを画定する内面と、
を備える、バルブ本体と、
前記バルブ本体内に位置する中空弾性膜(30)であって、
それらの間に該弾性膜が長手方向に延在する第1の端部(32)及び第2の端部(34)であって、該第2の端部(34)は、前記第2のポート(46)に開口する貫通穴を有する、第1の端部(32)及び第2の端部(34)と、
フランク(38)であって、該フランク(38)は、前記第1の端部(32)と前記第2の端部(34)との間に延在するとともに、前記バルブ本体の前記バルブ本体キャビティ内に位置付けられ、また、前記内面と嵌合し、該フランク(38)は前記中空弾性膜(30)の内部キャビティ(40)を画定し、該内部キャビティ(40)は前記第1の端部(32)に位置付けられている貫通スリット(36)から前記第2の端部(34)の前記貫通穴まで長手方向に延在し、前記第1の端部(32)の該スリット(36)は、
前記第1のポート(26)を閉塞するように、前記第1の端部(32)が前記第1のポート(26)に位置する場合に閉じ、又は、
前記第1の端部(32)及び前記キャビティ(40)を通して前記第2の端部(34)まで流体通路を形成するように、前記第1の端部(32)が前記バルブ本体に押し込まれる場合に開く、フランク(38)と、
を有する、中空弾性膜(30)と、
を備える、流体を通す無針コネクター。 - 前記第1のポート(26)に位置する前記中空弾性膜(30)の前記第1の端部(32)は、平坦な拭取り可能な表面を形成する、請求項1に記載の無針コネクター。
- 前記第1のポート(26)は、雄ルアーロックシリンジと接続するように形状決めされている、請求項1又は2に記載の無針コネクター。
- シリンジ先端部を前記第1のポート(26)に挿入することによって、前記膜(30)の前記第1の端部(32)を前記第2のポート(46)に向けて押すことができ、
前記弾性膜(30)は、前記シリンジ先端部が前記第1のポート(26)から抜去された後で、該膜(30)の前記第1の端部(32)を付勢して前記第1のポート(26)に戻すように形成されている、請求項3に記載の無針コネクター。 - 前記第1の端部(32)と前記第2の端部(34)との間の前記長手方向のキャビティ(40)の内部容積は、流体通路全体を形成する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の無針コネクター。
- 前記キャビティ(40)内に位置するステム(50)を更に備え、前記第2のポート(46)は、該第2のポート(46)の最初の作動まで閉塞されており、該最初の作動時に、前記第2のポート(46)を開通するように、前記膜の前記第1の端部(32)が前記第2の端部(34)に向かって押されるとともに、前記ステム(50)が前記第2のポート(46)に対して押される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の無針コネクター。
- 前記ステム(50)は、前記第2のポート(46)の最初の作動まで、第2のポート(46)内にぴったりと嵌まっているベース部分(54)を有する、請求項6に記載の無針コネクター。
- 前記ステム(50)は、前記第2のポート(46)の最初の作動まで、前記第2のポート(46)を閉塞しているとともに弱化部分(72)を介してバルブ本体(21)のバルブ本体部分(42)と一体であるベース部分(54)を有し、該弱化部分(72)は前記第2のポート(46)の最初の作動時に破断される、請求項6に記載の無針コネクター。
- 前記第2のポート(46)は穿孔可能な壁(70)によって閉塞されており、前記ステム(50)は前記第2のポート(46)の近傍に鋭端部(66)を有し、該鋭端部(66)は前記第2のポート(46)の最初の作動時に前記穿孔可能な壁(70)を穿孔する、請求項6に記載の無針コネクター。
- 前記ステム(50)は、該ステム(50)と、前記第1のポート(26)の作動時に開通する前記膜(30)の前記フランク(38)との間に前記流体通路を維持するように流体チャネルを形成する長手方向のリブ(58)を有する、請求項6〜9のいずれか1項に記載の無針コネクター。
- 前記第1のポート(26)の作動時に、前記第1の端部(32)の前記スリット(36)は前記第2の端部(34)に向かって前記ステム(50)の周囲に及ぶ、請求項6〜10のいずれか1項に記載の無針コネクター。
- 前記ステム(50)は、シリンジの挿入される先端部の動きを該ステム(50)に伝達するとともに前記第2のポート(46)を作動するように、前記第1のポート(26)の最初の作動時に前記第1のポート(26)に挿入される前記シリンジの前記先端部に当接するように設計されている肩部(52)を、前記第1のポート(26)の近傍に有する、請求項6〜11のいずれか1項に記載の無針コネクター。
- 前記ステム(50)は、前記第1のポート(26)に挿入されるシリンジの先端部の内部チャネルに入るように設計されている狭径部(64)を、前記第1のポート(26)の近傍に有する、請求項6〜12のいずれか1項に記載の無針コネクター。
- 薬剤受容器であって、薬剤を収容するように設計されているボトル又は袋と、請求項1〜13のいずれか1項に記載の無針コネクター(20)であって、該薬剤受容器に流体を注入する、及び/又は、該薬剤受容器から流体を抜き取るようにする、無針コネクターとを備える薬剤受容器。
- 請求項1〜13のいずれか1項に記載の無針コネクターを含む、流体を通すアセンブリであって、止水栓(140)であるか、又は、薬剤バイアルを穿孔するスパイク(122)を備える抜取り及び注入スパイク装置(120)である、流体を通すアセンブリ。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP20110306014 EP2554214A1 (en) | 2011-08-04 | 2011-08-04 | Needle free connector with a collapsible resilient membrane fitting and corresponding method |
EP11306014.9 | 2011-08-04 | ||
PCT/EP2012/065306 WO2013017698A1 (en) | 2011-08-04 | 2012-08-03 | Needle free connector with a collapsible resilient membrane fitting and corresponding method |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014521453A true JP2014521453A (ja) | 2014-08-28 |
Family
ID=46634147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014523345A Pending JP2014521453A (ja) | 2011-08-04 | 2012-08-03 | 圧潰可能な弾性膜を有する無針コネクター器具及び対応する方法 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9724270B2 (ja) |
EP (2) | EP2554214A1 (ja) |
JP (1) | JP2014521453A (ja) |
CN (1) | CN103957987B (ja) |
BR (1) | BR112014002664A8 (ja) |
RU (1) | RU2607513C2 (ja) |
WO (1) | WO2013017698A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020503971A (ja) * | 2017-01-12 | 2020-02-06 | ベクトン ディキンソン アンド カンパニー リミテッド | 閉鎖系応力抵抗膜 |
Families Citing this family (32)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2005304987B2 (en) | 2004-11-05 | 2011-08-11 | Icu Medical, Inc. | Medical connector having high flow rate characteristics |
US9168366B2 (en) | 2008-12-19 | 2015-10-27 | Icu Medical, Inc. | Medical connector with closeable luer connector |
US8454579B2 (en) | 2009-03-25 | 2013-06-04 | Icu Medical, Inc. | Medical connector with automatic valves and volume regulator |
US8323249B2 (en) | 2009-08-14 | 2012-12-04 | The Regents Of The University Of Michigan | Integrated vascular delivery system |
USD644731S1 (en) | 2010-03-23 | 2011-09-06 | Icu Medical, Inc. | Medical connector |
US8758306B2 (en) | 2010-05-17 | 2014-06-24 | Icu Medical, Inc. | Medical connectors and methods of use |
US8814833B2 (en) | 2010-05-19 | 2014-08-26 | Tangent Medical Technologies Llc | Safety needle system operable with a medical device |
WO2011146769A2 (en) | 2010-05-19 | 2011-11-24 | Tangent Medical Technologies Llc | Integrated vascular delivery system |
AU2012230767A1 (en) | 2011-03-23 | 2013-10-31 | Nxstage Medical, Inc. | Peritoneal dialysis systems, devices, and methods |
US9861733B2 (en) | 2012-03-23 | 2018-01-09 | Nxstage Medical Inc. | Peritoneal dialysis systems, devices, and methods |
CN108295373B (zh) | 2011-09-09 | 2021-04-27 | Icu医学有限公司 | 具有阻流配合界面的医用连接器 |
JP6382210B2 (ja) | 2012-11-12 | 2018-08-29 | アイシーユー・メディカル・インコーポレーテッド | 医療用コネクタ |
EP2968894B1 (en) | 2013-03-15 | 2017-07-19 | ICU Medical, Inc. | Medical connector |
CA2932124C (en) | 2013-12-11 | 2023-05-09 | Icu Medical, Inc. | Check valve |
WO2015119940A1 (en) | 2014-02-04 | 2015-08-13 | Icu Medical, Inc. | Self-priming systems and methods |
US10792399B2 (en) * | 2014-02-20 | 2020-10-06 | Becton, Dickinson And Company | Antimicrobial inserts for medical devices |
US10792398B2 (en) | 2014-02-20 | 2020-10-06 | Becton, Dickinson And Company | Antimicrobial inserts for medical devices |
US10149971B2 (en) | 2014-04-23 | 2018-12-11 | Becton, Dickinson And Company | Antimicrobial stopcock medical connector |
DE102014216971B4 (de) | 2014-08-26 | 2017-01-05 | B. Braun Melsungen Ag | Verschlussvorrichtung für ein Fluidsystem für medizinische Zwecke |
USD793551S1 (en) | 2014-12-03 | 2017-08-01 | Icu Medical, Inc. | Fluid manifold |
USD786427S1 (en) | 2014-12-03 | 2017-05-09 | Icu Medical, Inc. | Fluid manifold |
US10004890B2 (en) | 2015-01-27 | 2018-06-26 | Becton, Dickinson And Company | Antimicrobial inserts for stopcock medical connectors |
WO2016180869A1 (de) | 2015-05-13 | 2016-11-17 | Fresenius Kabi Deutschland Gmbh | Behältnis für eine medizinische flüssigkeit |
EP3419582B1 (en) | 2016-02-24 | 2022-07-13 | Avent, Inc. | Fluid transfer connector |
DE102016203518A1 (de) | 2016-03-03 | 2017-09-07 | B. Braun Melsungen Ag | Verbindungseinrichtung eines medizinischen Infusionssystems |
DE102016203519B4 (de) | 2016-03-03 | 2023-10-05 | B. Braun Melsungen Aktiengesellschaft | Ventilkörper und Verbindungseinrichtung für ein medizinisches Infusionssystem |
FR3049467B1 (fr) * | 2016-03-31 | 2021-12-10 | Sartorius Stedim Fmt Sas | Port, systeme de distribution comprenant un tel port, et procede de fabrication |
WO2018237375A1 (en) | 2017-06-24 | 2018-12-27 | Nxstage Medical, Inc. | METHODS AND SYSTEMS FOR PREPARING AND / OR PROCESSING PERITONEAL DIALYSIS FLUID |
US11872337B2 (en) | 2018-02-28 | 2024-01-16 | Nxstage Medical, Inc. | Fluid preparation and treatment devices methods and systems |
IT201900012735A1 (it) * | 2019-07-24 | 2021-01-24 | Gvs Spa | Connettore a tre vie perfezionato |
DE102021202061A1 (de) * | 2021-03-03 | 2022-09-08 | B. Braun Melsungen Aktiengesellschaft | Medizinprodukt, Funktionsteil für ein Medizinprodukt und Verfahren zum Sterilisieren und/oder zum Herstellen von Sterilisationsbeständigkeit eines Medizinprodukts oder Funktionsteils |
WO2023107703A1 (en) * | 2021-12-09 | 2023-06-15 | Halkey-Roberts Corporation | Intraluminal disinfecting needleless connector |
Family Cites Families (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5514090A (en) | 1990-04-24 | 1996-05-07 | Science Incorporated | Closed drug delivery system |
US6068011A (en) * | 1993-10-13 | 2000-05-30 | Paradis; Joseph R. | Control of fluid flow |
US5536258A (en) | 1994-02-14 | 1996-07-16 | Fresenius Usa, Inc. | Antibacterial medical tubing connector |
US6079432A (en) * | 1996-07-02 | 2000-06-27 | Paradis; Joseph R. | Control of fluid flow by oval shaped valve member containing a cam interface |
US5810773A (en) * | 1997-03-25 | 1998-09-22 | The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services | Mixing arrangement and method |
US6050978A (en) * | 1997-05-09 | 2000-04-18 | Becton Dickinson And Company | Needleless valve connector |
US6029946A (en) * | 1997-09-15 | 2000-02-29 | Tiva Medical Inc. | Needleless valve |
US6036171A (en) * | 1997-09-17 | 2000-03-14 | Halkey-Roberts Corporation | Swabbable valve assembly |
JP3935292B2 (ja) * | 1999-09-16 | 2007-06-20 | テルモ株式会社 | コネクタ |
US6964406B2 (en) * | 2001-08-10 | 2005-11-15 | Alaris Medical Systems, Inc. | Valved male luer |
CA2459695A1 (en) * | 2001-08-22 | 2003-03-06 | Brian L. Newton | Medical valve with expandable seal member |
US7037302B2 (en) * | 2001-09-07 | 2006-05-02 | Patricia B. Vaillancourt, legal representative | Positive flow needleless connector |
US6802490B2 (en) * | 2001-11-29 | 2004-10-12 | Alaris Medical Systems, Inc. | Needle free medical connector with expanded valve mechanism and method of fluid flow control |
US6651956B2 (en) | 2002-01-31 | 2003-11-25 | Halkey-Roberts Corporation | Slit-type swabable valve |
US7140592B2 (en) * | 2002-12-31 | 2006-11-28 | Cardinal Health 303, Inc. | Self-sealing male Luer connector with biased valve plug |
EP1584346B1 (en) * | 2003-01-09 | 2011-03-16 | Fukai Kogyo Kabushiki Kaisha | Semispherical valve for a medical device |
RU44511U1 (ru) * | 2004-09-27 | 2005-03-27 | Государственное учреждение Самарский государственный медицинский университет | Устройство для эндоваскулярных операций |
AU2006214407B2 (en) * | 2005-02-14 | 2012-01-19 | Industrie Borla S.P.A. | Valved fluid connector |
ITTO20060206A1 (it) * | 2006-03-17 | 2007-09-18 | Borla Ind | Connettore valvolare per linee medicali |
CN101626792A (zh) | 2007-02-05 | 2010-01-13 | 贝克顿·迪金森公司 | 具有防止再次使用特征的注射器组件 |
-
2011
- 2011-08-04 EP EP20110306014 patent/EP2554214A1/en not_active Withdrawn
-
2012
- 2012-08-03 WO PCT/EP2012/065306 patent/WO2013017698A1/en active Application Filing
- 2012-08-03 CN CN201280048844.2A patent/CN103957987B/zh active Active
- 2012-08-03 BR BR112014002664A patent/BR112014002664A8/pt not_active Application Discontinuation
- 2012-08-03 JP JP2014523345A patent/JP2014521453A/ja active Pending
- 2012-08-03 EP EP12743732.5A patent/EP2739342B1/en active Active
- 2012-08-03 US US14/236,841 patent/US9724270B2/en active Active
- 2012-08-03 RU RU2014108061A patent/RU2607513C2/ru active
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020503971A (ja) * | 2017-01-12 | 2020-02-06 | ベクトン ディキンソン アンド カンパニー リミテッド | 閉鎖系応力抵抗膜 |
JP7066723B2 (ja) | 2017-01-12 | 2022-05-13 | ベクトン ディキンソン アンド カンパニー リミテッド | 閉鎖系応力抵抗膜 |
JP2022097585A (ja) * | 2017-01-12 | 2022-06-30 | ベクトン ディキンソン アンド カンパニー リミテッド | 閉鎖系応力抵抗膜 |
JP7258202B2 (ja) | 2017-01-12 | 2023-04-14 | ベクトン ディキンソン アンド カンパニー リミテッド | 閉鎖系応力抵抗膜 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
BR112014002664A2 (pt) | 2017-06-13 |
CN103957987B (zh) | 2016-11-23 |
US20140174578A1 (en) | 2014-06-26 |
EP2554214A1 (en) | 2013-02-06 |
RU2014108061A (ru) | 2015-09-20 |
EP2739342B1 (en) | 2018-11-28 |
WO2013017698A1 (en) | 2013-02-07 |
US9724270B2 (en) | 2017-08-08 |
RU2607513C2 (ru) | 2017-01-10 |
CN103957987A (zh) | 2014-07-30 |
EP2739342A1 (en) | 2014-06-11 |
BR112014002664A8 (pt) | 2017-06-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2014521453A (ja) | 圧潰可能な弾性膜を有する無針コネクター器具及び対応する方法 | |
EP1622675B1 (en) | Self-sealing male connector | |
US8074964B2 (en) | Luer activated medical connector having a low priming volume | |
EP1398053B1 (en) | Medical adapter having sharpened cannula | |
EP1827568B1 (en) | Self-sealing male luer connector with multiple seals | |
US6758833B2 (en) | Medical value | |
EP1848913B1 (en) | Valved fluid connector | |
EP1796781B1 (en) | Self-sealing male luer connector with molded elastomeric tip | |
IL124918A (en) | Medical valve with cavity for fluid leakage | |
JP2012501743A5 (ja) | ||
WO2017217105A1 (ja) | 空気吸引用キャップ | |
WO1997021464A9 (en) | Medical valve with fluid escape space | |
JP5265381B2 (ja) | 輸液チューブセット | |
AU731365B2 (en) | Medical adapter |