JP2014521423A - 補充作業を改善した飲料ディスペンサ - Google Patents

Abstract

本発明は飲料ディスペンサに関し、飲料ディスペンサは、ハウジング（１）と、バルク状の飲料原材料を貯蔵するための少なくとも２つの補充可能な容器（２）と、貯蔵されたバルク状の飲料原材料のうちの少なくとも１つから飲料を調製するための、容器に動作可能に連係される少なくとも１つの飲料調製ユニット（３）と、ハウジングから取外し可能であり容器が収容されるサブハウジング（４）と、を備える。
【選択図】図２ｂ

Description

本発明は、食品原材料を貯蔵しかつ供給するための手段を備える、容易に補充可能な飲料ディスペンサに関する。

エスプレッソおよびその他のコーヒー飲料、乳飲料、チョコレート飲料などの多くの飲料は、可溶性の食品粉末を供給し希釈液と混合することによって調製されることが多い。１つのタイプの飲料調製マシンによれば、可溶性の食品粉末は、マシンの一部でありかつ定期的に補充される非使い捨て式キャニスタ内に貯蔵される。補充作業では、キャニスタはマシンから引き出され、キャニスタの上部が開放され、中の粉末は空にされる。

例えばコーヒー、ミルク、チョコレート、茶などの種々の飲料を調製するマシンの場合、複数のキャニスタに定期的に補充されなければならず、すべての容器を補充するのに時間がかかる。その上、ディスペンサは補充作業時間中に飲料を作るように動作できないので、この補充作業はできるだけ短時間でなければならない。

作業者が１つの容器に粉末を補充した後、作業者がいつも同一の容器をディスペンサ内の同一の場所に戻すことが重要となることも多い。実際は大半のマシンでは、容器は供給手段（例えば、容器の下部のスクリューオーガまたはスプリングオーガ）を収容しており、供給手段は、容器内の粉末の性質に応じてマシンのモータによって作動される。さらに、各供給手段は一般に、１回分の粉末を、特にその粉末を混合するように構成されたミキサ、または泡立てるように構成されたホイッパに送出し、例えば、コーヒー粉用ホイッパは粉乳用ホイッパとは別個に構成される。作業者が様々な容器をマシン内に正確に配置しなかった場合、飲料は正確に調製されず、このことは飲料の味に影響を及ぼす。

本発明の一目的は、これらの問題を解決するとともに、作業者によって間違いなく容易かつ迅速に補充されうる複数の飲料粉末容器を備える、飲料ディスペンサを提案することである。

第１の態様によれば、本発明は飲料ディスペンサに関し、飲料ディスペンサは、
−ハウジングと、
−バルク状の飲料原材料を貯蔵するための少なくとも２つの補充可能な容器と、
−貯蔵されたバルク状の飲料原材料のうちの少なくとも１つから飲料を調製するための、容器に動作可能に連係される少なくとも１つの飲料調製ユニットと、
−ハウジングから取外し可能であり容器を収容するサブハウジングと、を備え、
サブハウジングの上部は、容器の上部へのアクセスを閉ざすように構成され、
補充可能な容器はそれぞれカバーおよびタンクを備え、カバーは蓋および蓋に垂直な４つの壁を備え、壁はタンクの壁に沿って摺動するように構成され、カバーの壁の高さは容器のタンクの上部とサブハウジングの上部との間の距離より大きい。

本発明の飲料ディスペンサはハウジングを備え、ハウジング内には飲料を調製するための様々な機能要素が配置される。特に、バルク状の飲料原材料を貯蔵するための少なくとも２つの補充可能な容器がハウジング内に配置される。これらの容器は通常は非使い捨て式である。これらの容器は、一般に粉末、球粒または小粒であるバルク状の飲料原材料を貯蔵することができる。好ましい形態によれば、飲料原材料は、可溶性のコーヒー、茶、チョコレート、ミルク、砂糖、またはその他のフレーバード粉末などの可溶性原材料である。飲料原材料のうちの少なくとも１つから飲料を調製する飲料調製ユニットもまた、通常はハウジング内に配置される。飲料調製ユニットは通常、飲料原材料を希釈液に接触させるための１つの手段を備える。この手段は、希釈液ジェットヘッド、混合ボウル、泡立てボウル、抽出チャンバとすることができる。飲料調製ユニットは概して、飲料調製ユニットが容器から１回分の原材料を受け取り、続いてその原材料を希釈液と接触した状態に置き飲料を調製することができるように、配置されるかまたは容器に動作可能に連係される。本発明によれば、ディスペンサは、少なくとも２つの補充可能な容器が収容されるサブハウジングを備える。サブハウジングはハウジングから取り外されうるが、キャニスタはサブハウジング内にある。したがって、作業者は、ディスペンサのすべての容器をたった１回の動作で引き貫くことができる。

サブハウジングの上部は、容器の上部へのアクセスを閉ざすように構成される。この構成では、作業者は、引出しから各容器を引き貫かずに容器に補充することができない。この特徴は、容器内に貯蔵されたバルク状の飲料原材料の相互汚染を制限するという利点を示し、実際には、容器同士が補充中に十分に離されうる場合、１つの原材料が飛んで隣りの容器内に落ちるという危険性が制限される。この特徴は、補充中にサブハウジングの内部を汚さないようにもする。最後に、サブハウジングの上部は、引出しが逆さまにひっくり返った場合でも粉末が容器から漏れ出ることのないように、容器の上部を閉鎖する蓋と協働する。具体的には、補充可能な各容器はカバーおよびタンクを備え、カバーは蓋および蓋に垂直な４つの壁を備える。４つの壁はタンク壁に沿って摺動するように構成され、壁の高さは、容器のタンクの上部とサブハウジングの上部との間の距離より大きい。

好ましい形態によれば、サブハウジングは引出しである。この引出しはハウジング内で摺動することができ、このことはハウジング内にサブハウジングを配置するのに役立つ。

ハウジングは、サブハウジングを受容するための区画を有することができる。この区画は、すべての容器が補充されるときにマシン内でサブハウジングを支持することを支援することができる。

好ましい形態によれば、サブハウジングはサブハウジングの側部壁にハンドルを有する。側部とは、作業者がマシンの前に位置するときのマシンの左側および右側を意味する。これらのハンドルは、サブハウジングをハウジングから引き出したりハウジングに押し込んだりするのを支援する。

別の好ましい形態によれば、サブハウジングはサブハウジングの上壁にハンドルを有する。このハンドルは引込み式であることが好ましい。特に、ハンドルは、作業者がハウジングからキャニスタを容易に引き出すことができるように、ディスペンサ前面の近くでサブハウジング上壁に沿って折り畳むことができる。

ディスペンサは、サブハウジングをハウジング内にロックするための手段を備えることができる。サブハウジングがサブハウジングの側部壁にハンドルを有する実施形態によれば、ロック手段はハンドル内に配置されうる。

サブハウジングは、ハウジング案内手段に相補的でありかつディスペンサから引き貫いたりディスペンサに導入したりする間にハウジング内でのサブハウジングの位置決めを案内するように構成された案内手段を有することもできる。

サブハウジングは、概して、容器内に配置された供給手段とディスペンサ内に配置された作動手段との協働を可能にする穴を有する。

好ましい実施形態によれば、容器はそれぞれ、
−タンクと、
−タンクの下部の回転可能な定量供給手段（volumetric dosing means）と、
−タンクの出口の放出ポートと、
を備える。

回転可能な定量供給手段は、スクリューオーガまたはスプリングオーガとすることができる。回転可能な定量供給手段は通常、タンクの下部に沿って長手方向に延びる。放出ポートは一般に、タンクの出口と協働する管である。放出ポートは通常、飲料原材料を重力によって飲料調製ユニットに送出するために下方に向けられる。放出ポートは、垂直方向に向けられたり、下方にのみ傾けられたりすることができる。

本発明の第１の形態によれば、放出ポートは回転させられることができる。回転は通常、回転可能な定量供給手段の中心軸を中心に行われる。サブハウジングは少なくとも１つの下穴を有することができる、放出ポートは下穴の内部で回転することができる。

放出ポートの回転が同時に放出ポートの閉鎖を作動させることが好ましい。実際には、堰がタンクの出口を部分的に塞ぐことができ、回転可能な放出ポートは、回転可能な放出ポートを回転させたときにタンクの出口が完全に閉鎖されるように、相補的な堰を備えることができる。

本発明の第２の形態によれば、放出ポートは、
−下部に切欠き部（hollowing-out）を備える内部送出管と、
−下部に切欠き部を備える外部可動手段と、
を備えることができ、外部可動手段は、内部送出管の少なくとも一部を覆い、
−内部送出管の切欠き部と外部可動手段の切欠き部の両方が互いに重なる位置と、
−外部可動手段の表面が送出管の切欠き部と重なりかつ送出管の切欠き部を閉鎖する位置と、
の間で移動可能である。

放出ポートの内部送出管は補充可能な容器のタンクの出口である。内部送出管は通常は円筒である。円筒の底は、出口先端の近くで閉鎖されることが好ましい。管によって送出される原材料は、円筒の下部の切欠き部によって排出される。本出願において、「下部」は、ディスペンサ内での放出弁の向きに応じて理解されなければならない。切欠き部は円筒の底に隣り合っていることが好ましい。一実施形態によれば、内部送出管は、内部送出管の切欠き部の前で円管の下部をふさぐ部分的な堰、好ましくは半月堰を備えることができる。

放出ポートは外部可動手段も備える。外部とは、外部可動手段が容器タンクから原材料を送出する内部送出管を囲むことを意味する。外部可動手段は外部可動手段の下部に切欠き部も備える。外部可動手段は、外部可動手段の位置に応じて外部可動手段の切欠き部が送出管の切欠き部と重なったり重ならなかったりし、したがって原材料を送出するための放出ポートの開放または閉鎖を可能にするように動くことができる。外部可動手段は円筒であることが好ましい。

好ましい実施形態によれば、前扉が閉じているときに、外部可動手段の一部が前扉の内面によって押される。したがって、前扉が閉じられると、前扉は、放出ポートが開放される位置に外部可動手段を保つ。

好ましい実施形態によれば、放出ポートは、外部可動手段を容器から遠ざけるように外部可動手段に力を及ぼすことができる少なくとも１つの弾性部材を備える。弾性部材は、一端で補充可能容器に固定され他端で外部可動手段と協働する、ばねまたは金属ブレードとすることができる。弾性部材は、外部可動手段の外側面のピンと協働できることが好ましい。一般に、弾性部材は、外部可動手段の切欠き部が内円筒の切欠き部と重ならない位置に外部可動手段を変位させるのに十分な力を及ぼす。

ディスペンサのサイズに応じて、ディスペンサは本発明によるサブハウジングを複数備えることができる。

特定の実施形態によれば、サブハウジングの後壁は、キャニスタのそれぞれの識別手段と協働する識別手段を備えることができる。これらの協働する識別手段は、エンボス加工され中空になった幾何学的形状などの機械的識別手段であることが好ましい。

第２の態様によれば、本発明は、本明細書に上述したような飲料ディスペンサに補充する方法に関し、この方法は、
−随意にサブハウジングをロック解除するステップと、
−随意に容器の放出ポートを回転させるステップと、
−ハウジングからサブハウジングを引き出すステップと、
−上部を通じて容器に補充するステップと、
を含む。

本発明の特徴および利点は下記の図に関連してより良く理解されるであろう。

図１は、本発明の飲料ディスペンサの運転状態での斜視図を示している。 図２ａは、飲料ディスペンサの補充状態での斜視図を示しており、サブハウジングがハウジングから引き貫かれている。 図２ｂは、ハウジングから引き貫かれたサブハウジングの斜視図を示している。 図３は、サブハウジングの容器なし状態での斜視図である。 図４は、本発明のディスペンサに使用される容器の閉鎖状態での斜視図である。 図５は、図４の容器の放出ポートの斜視図である。 図６は、図４の容器の放出ポートなし状態での斜視図である。 図７は、放出ポートが容器を閉鎖しているときの放出ポートの分解図である。 図８は、放出ポートが容器を開放しているときの放出ポートの分解図である。 図９は、図１のディスペンサに代替的に使用されうる補充可能容器のうちの１つの斜視図を示している。 図１０は、図９の容器の放出ポートの斜視図を示している。 図１１は、図１０の放出ポートの外側部分を示している。 図１２は、図１０の放出ポートの内側部分を示している。 図１３は、図１０の放出ポートの開放構成での断面図である。 図１４は、図９の容器の放出ポートの閉鎖構成での下部からの斜視図である。 図１５は、図１４の放出ポートの閉鎖構成での断面図である。 図１６は、ディスペンサのハウジングから引き貫かれたサブハウジングの正面図であり、１つの容器のカバーが示されていない。 図１７は図１６の拡大図である。 図１８は、図９の容器のカバーの変形形態を示している。 図１９は、サブハウジングを示している。 図２０は、協働する識別手段を有する補充可能容器を示している。

図１は本発明によるディスペンサを示しており、前扉は、ディスペンサの内部構成が見えるように透明になっている。ディスペンサはハウジング１を備え、ハウジング１内にはバルク飲料原材料を貯蔵するための５つの容器２が配置される。各容器は、容器のタンクの下部の一端に放出ポート６を有する。放出ポート６は、飲料原材料を希釈液に接触させるための３つのユニットに飲料原材料を送出するように方向付けられる。図示の実施形態では、これらのユニットは泡立てボウルであるが、他の混合ユニットが実装されてもよい。泡立てボウルの出口３１は、容器を置くことができる分注領域１４に飲料を送出する。通常は、飲料を分注領域および容器に導くように出口３１に管が装着される。ディスペンサはディスペンサの上部にサブハウジング４を備え、サブハウジング４内に５つの容器２が置かれる。

図２ａおよび図２ｂに示されているように、サブハウジング４は、５つの容器２がサブハウジング内に配置された状態でディスペンサから取外し可能である。ディスペンサは区画１１を備え、サブハウジング４は区画１１内で摺動し配置されうる。サブハウジングは、ハウジング内でのサブハウジングの位置決めを案内するように２つの相補スロット１３ａ内で摺動することができる２つの縦隆起部１３ｂを有する。ハウジングおよびサブハウジングの他の面における他のタイプの案内手段が、ハウジング内にサブハウジングを配置する作業中の案内を支援するために使用されうる。サブハウジング４は、図３に示されているように、容器２内の供給手段がディスペンサハウジング１の後壁内の作動手段と協働できるように後壁開口４４を有する。図では、容器２内の供給手段はスクリューオーガまたはスプリングオーガであり、スクリューオーガまたはスプリングオーガの先端は図２ａに示されているような回転軸５によって係合される。場合により、サブハウジング４は、作業者がサブハウジング４を容易に扱うことができるように、サブハウジング４の側部壁に２つのハンドル４２を備えることができる。サブハウジング４は、サブハウジングがディスペンサ内にあるときに穴１５、４５が向かい合うように、ディスペンサの区画１１内の３つの対応する穴１５と協働する３つの下穴４５を備える。図１に示されているように、ディスペンサの運転状態の間、容器の放出ポート６は穴１５、４５を貫通している。したがって、内部に容器２を備えるサブハウジング４をハウジング１から取り外す場合、放出ポート６は、図２ｂに示されているように、放出ポート６が穴１５、４５を貫通しないように回転させられる。放出ポート６は、放出ポート６の回転がタンク出口の閉鎖を作動させるようにすることも考えられる。次いで、作業者は、放出ポートを閉鎖しなければ、内部に容器２を備えるサブハウジング４を引き貫くことができず、それによって清潔な補充作業が保証される。作業者がディスペンサからサブハウジングを引き貫いた後、作業者はサブハウジングをテーブルに配置することができ、テーブルには作業者が容器を混同せずに置いて補充するのに十分な場所がある。

図４、図５および図６は、本発明による回転可能な放出ポート６を有する補充可能容器２を示す。容器はタンク２２を備え、タンク２２内には食品原材料が貯蔵され、タンク２２の上部で補充用のカバー２１によって閉鎖される。タンク２２の下部では、タンク２２は破線で示されているスプリングオーガ７を備え、スプリングオーガ７は、バルク食品原材料をタンク出口２３へ押しやり、次いで放出ポート６へ押しやる。容器はタンク出口の所にタンクの円形出口の上部をふさぐ半月堰６１を備える。放出ポート６は回転可能であり、
−飲料原材料を飲料調製ユニットに案内するシュート６２と、
−半月堰６４と、
を備える。堰６４は、タンク出口２３を開放するように固定半月堰６１の前にセットすることもでき（図８）、タンク出口２３を完全に閉鎖するように固定半月堰６１の下方にセットすることもできる（図７）。シュート６２および堰６４は、シュート６２が下方に向けられたときに堰６４が固定半月堰６１の前にあり（図８）、放出ポートが開放され、シュート６２が上方に向けられたときに堰６４が固定半月堰６１の下方にあり（図７）、放出ポートが閉鎖されるように、互いに位置付けられる。放出ポートは、回転を支援するためのハンドル６３を備えることができる。

作業者が容器２に補充したいときに、作業者はディスペンサを開放し放出ポート６を上方に回転させ、したがって同時に容器２の出口を閉鎖し、ハウジングの穴１５から放出ポート６を解放する。次いで、作業者はサブハウジング４を引いて、ハウジング１から５つのキャニスタ２をすべて一緒に取り出す。作業者はサブハウジング４をテーブルに置くことができ、作業者は、サブハウジング４から容器を引き出し、容器のカバーを開放し、そして中の飲料原材料を空にすることにより、各容器２に補充することができる。各容器に補充されサブハウジング４内に戻されると、作業者は、サブハウジングをディスペンサのハウジング１内に戻し、サブハウジングを位置付ける場合、ハウジング内の区画１１の対応するスロット内を摺動しなければならないサブハウジングの下部の隆起部によって案内される。次いで、作業者は、放出ポート６を下方に回転させることによって容器を開放する。

図９は、本発明による放出ポート６を有する補充可能容器２を示す。容器はタンク２２を備え、タンク２２内には食品原材料が貯蔵され、タンク２２の上部で補充用のカバー２１によって閉鎖される。タンク２２の下方内部では、タンク２２は破線で示されているスプリングオーガ７を備え、スプリングオーガ７は、バルク食品原材料をタンク出口２３へ押しやり、次いで放出ポート６へ押しやる。図１０、図１１および図１２に示されているように、放出ポート６は、
−下部に切欠き部６０２を備える内部送出管６０１と、
−下部に切欠き部６０４を備える外部可動手段６０３と、
を備える。組み立てられると、外部可動手段６０３は内部送出管６０１の少なくとも一部分を覆う。切欠き部６０２、６０４は、切欠き部６０２、６０４が重なり合ったり重なり合わなかったりすることができるように構成される。外部可動手段６０３は、外側面にピン６０７を有しており、ピン６０７は、フレキシブルブレード６０６の他端部６０６ａによって容器タンクの壁に装着されたフレキシブルブレード６０６の一端部と協働するためのものである。フレキシブルブレード６０６は、可動手段を容器から遠ざけるように、すなわち前扉の開放方向に対応する方向に向けて、可動手段６０３に力を及ぼす。

外部可動手段６０３の可動能力により、この手段は、
−外部可動手段６０３の切欠き部６０４が内部送出管６０１の切欠き部６０２と重なる位置と、
−外部可動手段６０３の表面が送出管６０１の切欠き部６０２と重なり送出管６０１の切欠き部６０２を閉鎖する位置と、
の間を移動することができる。

図９、図１０および図１３では、外部可動手段６０３は、前扉（図示せず）が外部可動手段６０３の端部と接触し外部可動手段６０３に力Ｆを及ぼす位置にあり、外部可動手段６０３の切欠き部６０４が送出管の切欠き部６０２と重なるように外部可動手段６０３をフレキシブルアーム６０６の力に抗して押している。この位置で原材料は容器２から調製ユニット３内に送出されうる。

前扉が開放されると、図１４および図１５に示されているように、外部可動手段６０３の端部にはフレキシブルブレード６０６の力に抗して力がもはや作用しない。したがって、フレキシブルブレード６０６は、フレキシブルブレード６０６の弾性力に従って外部可動手段６０３を自由に押し、外部可動手段６０３を内部送出管６０１の周囲で自由に摺動させて、外部可動手段の切欠き部６０４が送出管の切欠き部６０２と重ならないようにし、放出ポート６が閉鎖されるようにする。

図１６はサブハウジング４を示し、サブハウジング４は、５つの補充可能容器２がサブハウジング４内に配置された状態でディスペンサから取り外されている。各容器２はタンク２２およびカバー２１を備える。本発明をより良く理解するために、容器のうちの１つは容器のカバーがない状態で示されている。図１７の拡大図のように、補充可能容器がサブハウジング４内に配置されたときに、タンクの上部２２１はサブハウジングの上部４１から距離をおいている。図９に示されているように、容器２のカバー２１はそれぞれ、蓋２１１および蓋２１１に垂直な４つの壁２０２を備え、これらの壁はタンク壁２２０に沿って摺動するように構成される。４つの壁２０２の高さｈは距離ｄより大きい。したがって、サブハウジングがサブハウジングの使用中の姿勢にない場合、例えば、取扱い中にサブハウジングが落下し裏返しになった場合でも、カバーは依然としてタンクの開口部を閉鎖しているはずであり、バルク原材料が漏れることはない。図１８は、図９、図１６および図１７に示されているカバーの一変形形態を示しており、この変形形態では、蓋２１１に垂直なカバーの４つの壁２０２はタンク壁２２０に沿って内部で摺動するように構成されているが、図９、図１６および図１７では、これらの４つの壁はタンク壁２２０に沿って外部で摺動するように構成されている。「外部で」および「内部で」という用語はタンクによって形成される容積部を基準としている。

図１９は空のサブハウジング４を示し、サブハウジング４の後壁４６は、後壁にエンボス加工された４つの異なる幾何学的形状をとる４つの異なる識別手段８を備える。図２０は、容器の背面に中空にされた識別手段８０を有するとともにサブハウジングの後壁の識別手段８のうちの１つと協働する補充可能容器２の背面図である。これらの異なる識別手段のおかげで、作業者が補充時に別の容器を混同し、適切なバルク原材料を適切な飲料調製ユニットと関連付けなくなる、という危険性が軽減される。

本発明の一利点は、作業者が各容器をディスペンサから降ろす動作を繰り返す必要がなく、１回の動作で作業者がすべての容器を取り外すことができるので、作業者はすべての容器に迅速に補充できることである。

本発明の別の利点は、粉末によるマシンの汚れなしにかつ容器間の相互汚染なしに、補充を行うことができることである。

Claims (15)

1. ハウジング（１）と、
   バルク状の飲料原材料を貯蔵するための少なくとも２つの補充可能な容器（２）と、
   貯蔵されたバルク状の前記飲料原材料のうちの少なくとも１つから飲料を調製するための、前記容器に動作可能に連係される少なくとも１つの飲料調製ユニット（３）と、
   前記ハウジングから取外し可能であり前記容器を収容するサブハウジング（４）と、を備え、
   前記サブハウジングの上部（４１）が、前記容器の上部（２１）へのアクセスを閉ざすように構成され、
   補充可能な前記容器（２）がそれぞれカバー（２１）およびタンク（２２）を備え、前記カバーが蓋（２１１）および前記蓋に垂直な４つの壁（２０２）を備え、前記壁が、前記タンクの壁（２２０）に沿って摺動するように構成され、前記カバーの前記壁の高さ（ｈ）が、前記容器の前記タンクの上部（２２１）と前記サブハウジングの前記上部（４１）との間の距離（ｄ）より大きい、飲料ディスペンサ。
2. 前記サブハウジング（４）が引出しである、請求項１に記載の飲料ディスペンサ。
3. 前記サブハウジング（４）が前記ハウジング（１）内で摺動することができる、請求項１または２に記載の飲料ディスペンサ。
4. 前記サブハウジング（４）が前記サブハウジング（４）の側部壁にハンドル（４２）を有する、請求項１〜３のいずれか一項に記載の飲料ディスペンサ。
5. 前記サブハウジング（４）が前記サブハウジング（４）の上部にハンドルを有する、請求項１〜３のいずれか一項に記載の飲料ディスペンサ。
6. 前記サブハウジング（４）を当該飲料ディスペンサの前記ハウジング内にロックするための手段を備える、請求項１〜５のいずれか一項に記載の飲料ディスペンサ。
7. 前記サブハウジング（４）が、ハウジング案内手段（１３ａ）に相補的でありかつ前記ハウジング内での前記サブハウジングの位置決めを案内するように構成された案内手段（１３ｂ）を有する、請求項１〜６のいずれか一項に記載の飲料ディスペンサ。
8. 前記サブハウジング（４）が、前記容器内に配置された供給手段と当該飲料ディスペンサ内に配置された作動手段（５）との協働を可能にする穴（４４）を有する、請求項１〜７のいずれか一項に記載の飲料ディスペンサ。
9. 前記容器（２）がそれぞれ、
   タンク（２２）と、
   前記タンクの下部の回転可能な定量供給手段（７）と、
   前記タンクの出口（２３）の放出ポート（６）と、
   を備える、請求項１〜８のいずれか一項に記載の飲料ディスペンサ。
10. 前記放出ポート（６）が回転させられることができる、請求項９に記載の飲料ディスペンサ。
11. 前記放出ポート（６）の前記回転が前記タンクの出口（２３）の閉鎖を作動させる、請求項１０に記載の飲料ディスペンサ。
12. 前記タンク（２２）が前記タンクの円形の前記出口の上部を塞ぐ半月堰（６１）を備え、回転可能な前記放出ポート（６）が、前記飲料原材料を前記飲料調製ユニットに案内することができるシュート（６２）、および半月堰（６４）を備える、請求項１１に記載の飲料ディスペンサ。
13. 前記シュート（６２）が上方に回転させられたときに、回転可能な前記放出ポート（６）の前記半月堰（６４）が前記タンクの前記出口（２３）の上部を塞ぐように、回転可能な前記放出ポート（６）が構成される、請求項１２に記載の飲料ディスペンサ。
14. 前記サブハウジングの後壁（４６）が、キャニスタのそれぞれの識別手段（８０）と協働する識別手段（８）を備える、請求項１〜１３のいずれか一項に記載の飲料ディスペンサ。
15. 請求項１〜１４のいずれか一項に記載の飲料ディスペンサに補充する方法であって、
    随意に前記サブハウジング（４）をロック解除するステップと、
    随意に前記容器の放出ポート（６）を回転させるステップと、
    前記ハウジング（１）から前記サブハウジングを引き出すステップと、
    前記上部（２１）を通じて前記容器に補充するステップと、
    を備える方法。

Images