JP2014519944A - 非干渉性の独立式着衣型健康モニタリング及び警報システム - Google Patents

Abstract

健常な生物を含む生物が毎日使用するように構成された、シームレスで、実質的に経時的な独立式着衣型健康モニタリング及び自動警告システム。着衣型健康モニタリング及び自動警告システムは、生物の体に予め設定された部位に隣接するように生物が着る衣類を備える。上記システムは、衣類-演算装置及びバッテリーを具備する衣類-制御装置を更に備える。上記システムは、衣類に埋め込まれた複数の電極又はプローブ-装置を備える複数誘導ECG測定器及び警報ユニットを更に含む。好ましくは、上記システムは、センサー及び電極からなる群より選択される多検出装置を更に備える。検出装置のうちの少なくとも1つは、衣類に埋め込まれ、検出装置の各々は、生物の所定の生理的又は化学的パラメーターを検出するように構成される。
【選択図】図1

Description

[関連出願についてのクロスリファレンス]
本出願は、2011年6月20日に出願した米仮出願第61/498,736号に関する特許法119(e)の利益と、2012年1月10日に出願した米仮出願第61/584,823号に関する特許法119(e)の利益を主張する。これらの開示は、参照により本願明細書に含まれる。

本出願は、PCT/IL2010/000774('774)に関する。この開示は、参照によって本願明細書に完全に含まれる。

発明の分野
本発明は、リアルタイム健康モニタリングシステムに関する。より詳しくは、本発明は、特別な衣類を着ることによってモニター対象者が身に付ける、独立式着衣型の実質的に経時的リアルタイム健康モニタリングシステムに関する。これにより、本システムは、モニター対象生物の日常生活を妨げない。

本発明のシステムは、潜在的に危険な健康状態が検出されると即座に、モニター対象者、場合によっては外部関係者に個人警報を出す。モニター対象者は、個人警報を得るための如何なる動作も必要とせず、単にシステムの一部である特別な衣類(アンダーシャツ又はブラを含むもの)を着て、手元にスマートフォンを備えているだけでよい。様々なセンサーが特別な衣類に埋め込まれ及び/又は組み込まれることで、危険な状態にある心臓の主な特徴(例えば不整脈、虚血、心不全等)を含む、様々な健康関連異常の検出が容易になる。このセンサーは、特別な衣類に埋め込まれ及び/又は組み込まれ、好ましくは少なくとも12誘導ECGを有する、臨床レベルECGを測定するための電極を含む。

革新的なプローブ装置は、身体における電極のわずかな変位(特に人の動作時)を容易に補償する、特定の生物における所定の生理的又は化学的パラメーターを検出するために好ましくは用いられる。上記プローブ装置は、それぞれが検出シグナルを提供する多数の電極と、上記プローブ装置の出力として最も良好な検出シグナルを選択するためのプローブ演算装置を備える。

発明の背景及び先行技術
PCT出願'774は、「モニター対象生物に埋込可能及び/又は着衣型健康モニタリングシステムであって、モニター対象生物の日常生活を妨げず、潜在的に危険な健康状態又はかかる状態が進行する傾向を検出すると即座に警報を出すシステム」を説明している。かかる「早期警告」システムは、本発明の主題である。

'774に記載されている通り、健常である(又は、公知の疾患群に罹患している)と典型的には考えられる人(又は、任意の他の生物)の健康状態(生活スタイルに重大な変化/制限を引き起こす可能性がある非常に広い範囲の、健康に関する危険性を含む)を経時的にチェックし、可能な限り早期に警報を出す健康モニタリングシステムには需要がある。この種のものは、システムを所持している人の正常な生活スタイルに著しい制限を課さない。

好ましくは、ただし制限するものではないが、警告を得るために特別且つ日常的な動作をモニター対象生物に要求せず、システムの動作に特別な操作が要求されるべきではないし、制限のある着衣型装置が要求されるべきではない。システムの主要な目的の1つは、システムの利用者が、潜在的に危険な健康状態が生じるか進行するまで、彼らの生活が正常であることを容易に推定させることである。当然、かかるシステムは、潜在的な増悪又は新しい問題を示す病人に用いることもできる。

生物の健康関連パラメーターをモニターするために、衣類にセンサーを仕立てる試みがなされてきた。しかしながら、かかるシステムは、後のオフライン分析のためにシグナルを記録するか、健康診断を行おうとする。オフライン分析は、しばしば遅すぎであったことが判明したりする。また、健康診断は、通常、使用者に明確な介入又は指示を誘導するのに十分な正確性はない。

さらに、リアルタイムの心臓状態の測定値を提供するために、センサーを衣類に仕立てる試みがなされてきた。しかしながら、それらの測定値は、様々な種類の不整脈ケースを容易に検出することに限られ、信頼性が高い虚血検出には不十分である。それでも更に、臨床的状態の分析及び決定のために、測定データを遠隔モニタリングセンターへ送る試みがなされたきた。しかしながら、それらの解決策は、コミュニケーション、専門家の利用しやすさ及び彼らの配慮に対して強く依存し、時には急性のイベント時における重要な「入院までの時間」が失われてしまう。

従って、健康関連身体パラメーターを測定すること(好ましくは臨床レベル心電図(ECG)を測定することを含む)を容易にする独立型システムを有し、ユーザーが静止状態か動いている状態にありながらリアルタイムにデータを分析し、そして(虚血の危険性を含む)異常な測定パラメーターを検出すると即座に警告をシステム保持者に伝えて医療的援助を求めることには、ニーズがありメリットがあるだろう。同様に、異常な測定パラメーターを見て救急室に人を送る、狭義の主治医(又は、他の専門医師)としての役割を担うシステムの存在にはメリットがある。従って、同様に、革新的なシステムは、明らかに「病院へ行く」ようなケースを常時警告してくれる主治医の役割を担う。

「常時モニタリング」という用語は、健康モニタリングシステムに関するものとして本明細書で用いられ、実質的に常時、昼夜、モニター対象生物の覚醒時又は就寝時、そして、かかる生物の実質的に全ての日常活動における動作時の生物のモニタリングを容易にする、健康監視システムを指す。

「シームレス」という用語は、着衣型装置に関するものとして本明細書で用いられ、平均的な人が着ると、その人の通常の生活スタイルに著しい制限を課さず、好ましくは使用時に誰にも見られず、それを着用しつつもユーザーがそれを邪魔と感じない装置を指す。更に、必要なときにシステムが個人警報を出すのに、モニター対象者の行動を要求しない。非日常的な生活スタイルを送る人々(例えば、作戦地帯或いは戦闘訓練地帯の兵士、又は練習及び活動中の消防士、又は練習或いは競技中のアスリート)は、非シームレス装置を利用できる点に留意する必要がある。「シームレス」特性は、ユーザーの挙動にも注意を向けるため、着衣型の部品は、好ましくは、通常着用されるアイテム(例えば、アンダーウェア)であり、単に警告を得るために着用するいくつかの追加アイテムではない。

用語「アンダーウェア」又は「衣類」は、シームレスな着衣型の衣服に関するものとして本明細書で用いられ、好ましくは、隣接するようにモニター対象生物の身体に、典型的には隣接するように皮膚に密着して着用できる、シームレスな着衣型の衣服(アンダーシャツ、ブラジャー、パンツ、ソックス等を含む)を指す。典型的に、用語「アンダーウェア」又は「衣類」は、そこに埋め込まれた及び/又はそこに組み込まれたセンサーがあるという事実が一般的な日常行動において如何なる他人にも見られないように、外側の衣類の下又は唯一の衣類としてユーザーの身体外面と隣接するように着用される衣服を指す。アンダーウェアは、それ自体はアンダーウェアではないが、それでも皮膚と直接、好ましくは密着する衣服(例えばTシャツ、袖なし又は袖付きシャツ、スポーツブラ、タイツ、ダンスウェア及びパンツ)を含んでもよい。この場合、上記センサーは、「シームレス」要件を満たすために人々には外部からでは依然として見えない方法で埋め込むことができる。

用語「密着」は、電極又は他のセンサーを備える衣類の特定部位が、満足なシグナルを得るために身体に対してある種の圧力を必要とし、必要な密着性でデザインされることを意味する。しかしながら、衣類におけるその他の全ての部分は、密着していなくてもよい。任意に、内蔵型ストラップ又は他の締め付け手段によって、衣類におけるある部分を密着させたり緩めるたりすることを容易にする機構を備える。その結果、密着性を大きくしたり小さくしたりする必要性があっても衣類を全交換する必要はない。

用語「独立型」は、(着衣型装置又は健康モニタリングシステムを有する)衣類に関するものとして本明細書で用いられ、遠隔モニタリングセンターなどの任意の外部機関に依存せず、同じユーザーの日常的で普通な他の私物(例えば衣類-制御アプリを有する個人モバイル機器)の操作に依存することが可能なアイテムを指す。モニター対象生物が人間ではない場合は、モニター対象生物の管理人が個人モバイル機器を携帯する点に留意する必要がある。動物の場合、シームレスな特徴は、さほど重要ではない点に留意する必要がある。

「異常」という用語は、健康関連パラメーターに関するものとして本明細書で用いられ、ある傾向が確認され警告を必要とする場合に、危険な健康状態又は潜在的に危険な健康状態にあると規定されるパラメーター値又は1又は複数の値の範囲を指す。例えば、人の成人正常血圧は、120/80mmHgの範囲にある。典型的には、130mmHgの収縮期血圧は、危険であるとは考えられていない。しかしながら、約85±10mmHgが安定な平均血圧にある人が、突然、125±10mmHgへと血圧が上昇する場合は、異常な状態と考えることができる。同様に、明白な傾向で、平均血圧が85mmHgから120mmHgまで段階的且つ一貫して変化する場合は、個人警告は出されなければならない。健康に危険性があると考えられる高血圧パラメーターの閾値は変更可能であり、個人に合わせてセットすることができ、任意に、手動で又は自動的に適応アルゴリズムによって動的に更新することができる。一旦、高血圧パラメーターが上記例にセットされると、セット閾値からの外れた任意の値は、その人にとって異常であると考えられる。

ECG測定値との関連によって本明細書で用いられるフレーズ「臨床レベルのECG」は、更なる調査又は介入を即時に必要とする危険な心疾患(例えば、不整脈、心筋虚血、心不全)を疑うために大多数の循環器科の医師による確かな結論のために必要な、専門的に許容可能な誘導数、感度及び特性を指す。現在では、動作/姿勢補償要素とアルゴリズムを有するリアルタイム演算装置に接続する、少なくとも12誘導ECG、好ましくは15誘導ECGである。

本明細書で用いられる用語「個人警告」は、本発明のシステムによる健康リスクに関する危険性を検出した後に特定のユーザーに発せられる通知である。システムにより発せられる個人警告は、更なる調査又は介入を指示するために、異常な測定パラメーターを見て、行動する主治医又は他の専門医の決定と実質的に類似している。
本明細書で用いられる用語「特定のユーザー」は、ユーザーの指標、治療及び個人状態の履歴(個人的な優先的取扱事項及び他の個人的に適用される考慮点を含む)を考慮に入れつつ、個人警告が好ましくは規定されることを意味する。

心臓病患者の状態を分析する多くのシステムが一般には使われている。かかるシステムには、患者の体に隣接するように着脱自在に取り付けられてシステムに接続している、いくつかの形態のECG電極(「プローブ」)が含まれる。典型的に、この電極は、患者の体に確実に取り付け可能で、測定終了時に強制的に取り除くことができる吸着カップ、両面接着剤を有するパッド及びその他の取付手段により、選択した位置で患者の体に確実に取り付けられる。これにより、電極は、測定時間(その時間は非常に制限されており、典型的には数分から数時間持続する)中、特定の位置で患者の体に取り付けられたままになる。

また、典型的には、医師又は看護士は、正確なECG測定に適切な公知の特定位置における実際の電極設置の責任がある。

しかしながら、着衣型の経時的リアルタイム健康モニタリングシステムをモニター対象者が着て、着用によりプローブが適正に配置されると、衣類に組み込まれたセンサーは、モニター対象者の特定の標的身体位置の近くに位置する。しかしながら、それでも、モニター対象患者の身体に対する、センサーを搭載した衣類の相対運動に起因してか、他の理由に起因して、モニター対象患者の特定の身体的標的位置に対するセンサーの相対的位置に若干の変化が生じる。

従って、衣類に組み込まれたプローブからの信頼性が高い検出シグナルを更に確実にする必要性があり、少なくとも初期の置き違え及び身体活動による変位の両方を補償する必要がある。

かかる機構は、センサー及びプローブの最適位置から離れて動くことで、それらの測定品質を劣化させる可能性があるセンサー及びプローブを備える任意のシステムにおいて役立つ点に留意する必要がある。

発明の概要
本発明の主要な目的には、1又は複数の潜在的に危険な健康状態を検出する、健康モニタリング及び自動警告システムを提供することが含まれる。健康モニタリング及び自動警告システムは、異常な健康状態を検出すると即座に個人健康警告を、好ましくは演算装置を有するモバイル機器(例えば、標準的なモバイル/高性能電話、タブレット、モバイルコンピューター等を本願明細書において意味するが「スマートフォン」に限定するものではない)に提供する着衣型アンダーウェア/衣類の形態である。任意に、個人警告機能は、着衣型アンダーウェア/衣類に組み込まれ、任意の携帯式モバイル機器から独立している着衣型装置の一部でもある。

本発明のシステムは、健康関連身体パラメーターを測定すること(好ましくは臨床レベルのECGを測定することを含む)、リアルタイムにデータを分析すること、そして更なる調査又は介入が必要な状態を検出すると即時に警告をシステム保持者に伝えて医療的援助を求めることを容易にする。同様に、この革新的なシステムは、異常な測定パラメーターを見て人を救急室に送る主治医又は実質的に任意の他の専門医と置き換えられる。それ故に、同様に、この革新的なシステムは、基本的には何時でも起こりえる急性のケースの際に主治医と相談する必要性を実質的に低下させる。さらに、病院による調査又は介入を必要とする急性のケースの場合、たとえユーザ−がその状態を知らないときでもユーザーに忠告するシームレスな主治医のような働きをする。

本発明の教示によれば、生物(健常な生物を含む)が毎日用いられるように構成された、シームレスで、実質的に経時的であり、独立式着衣型健康モニタリング及び自動警告システムが提供される。着衣型健康モニタリング及び自動警告システムには、予め設定された生物の部位に隣接するように生物が着る衣類が含まれる。上記システムには、衣類-演算装置及びバッテリーを含む衣類-制御装置が更に含まれる。上記システムには、複数の電極又はプローブ-装置を備えるマルチ誘導ECG測定器及び警報ユニットが含まれる。

任意に、衣類-演算装置及びバッテリーは、モニタリング衣類の指定ポケットに動作可能に配置され、衣類-演算装置及びバッテリーは、それぞれの指定ボタンに着脱自在に接続されている。任意に、衣類-演算装置は、必要となるユーザーの動作を減らすために、バッテリーに動作可能に接続すると自動的に作動する。

好ましくは、電源は、蓄電池である一方で、充電にユーザーが特別な手入れ/操作を必要としてはならない。例えば、充電器は、クロゼットハンガーの形態かそれに組み込まれている。任意に、充電器は、充電プレートである。好ましくは、環境発電モジュールがアンダーシャツに組み込まれ、これによって、動作中の(例えば保有者の日常動作による)充電が容易になる。任意に、取り外し式バッテリーは、充電装置をモニタリング衣類に取り付ける必要なくバッテリーの再充電を容易にする。本発明のある種の変更形態において、充電は、モニタリング衣類からバッテリーを取り除くことなく(例えば、充電器とバッテリーとの間のケーブルを用いて(USBコネクター又はその他の任意のコネクターを用いて)、又は無線技術(充電プレート、充電ハンガー等)によって)充電することができる。

複数誘導ECG測定器の複数電極は、衣類に埋め込まれ、経時的に心臓電気的活動を検出するように構成されている。衣類-演算装置は、衣類に組み込まれ、複数誘導ECG測定器と共に操作上の通信フローにある。電極及びセンサーを演算ユニット装置に接続する誘導線は、好ましくは、モニタリング衣類の製造段階においてモニタリング衣類に(例えば、サントニ編機を用いて)シームレスに編み込まれ、好ましくは、ある種の防食コーティングが施されている。このようなモニタリング衣類は、シームレスであり、日常的な洗濯を容易にする。

上記電極は、洗濯可能な伝導性の糸で典型的にはできている。各電極の正確な場所は、身体上のECG位置(そして、その他のタイプのセンサーの場合は他の位置)をカバーするように計画される、各種モニタリング衣類に関して予め設定されるデザインの不可欠な要素である。上記電極は、特別な設計の一部としてサイズ及び形状を変化させ、着衣して動く際の衣類のわずかな動きに対してある種の柔軟性を与えることができる。

衣類-演算装置は、検出した経時的な心臓の電気的活動を分析することで、検出した経時的な心臓の電気的活動に関する1又は複数のECG-パラメーター又はECG-パラメーターの組合せが異常かどうか決定する。ECG-パラメーターの少なくとも1つ又はそれらの組み合わせが異常であると決定されると、警報ユニットが衣類-演算装置によって動作可能に作動し、健康モニタリング及び自動警告システムを保持する生物に個人警告をリアルタイムに出す。

任意に、健康モニタリング及び自動警告システムには、センサー及び電極からなる群より選択される多検出装置が更に含まれる。上記検出装置の少なくとも1つは、衣類に埋め込まれ、上記検出装置の各々は、生物における所定の生理的又は化学的パラメーターを検出するように構成される。衣類-演算装置は、衣類に組み込まれ、検出装置と共に操作上の通信フローにある。好ましくは、上記センサーは、他人から見えずユーザーには感じられないセンサーとなることで「シームレス」要件を満たす方法で埋め込まれる。

好ましくは、衣類-制御装置には、遠隔演算装置及び伝送装置が更に含まれ、上記遠隔演算装置は、生物に接続し、個人モバイル機器(例えばスマートフォン)に組み込まれる。個人モバイル機器は、モニター対象者が典型的には保持しているか、モニターされる者の近くにある。衣類-演算装置は、ECG-パラメーター及び/又は検出パラメーターを受信し、受信パラメーターを伝送装置によって遠隔演算装置に伝送することを容易にし、検出パラメーターの分析は、衣類-演算装置、遠隔演算装置又はそれらの組み合わせによって実行される。受信パラメーター又はそれらの組み合わせの少なくとも1つが異常であると決定されると、警告ユニットの作動は遠隔演算装置によって実行される。

任意に、生物が動物である場合、モーバイルコンピューティング装置は動物の管理人と繋がっている。

好ましくは、複数誘導ECG測定器は少なくとも12本の電極を備える。これによって、臨床レベルのECG測定、臨床レベルの心臓学的虚血分析が容易になる。好ましくは、少なくとも15本の電極を備える複数誘導ECG測定器は、これによって測定感度が向上し、臨床レベルの心臓学的虚血分析は、ST上昇、ST下降、T波逆転及び新たな左脚ブロックを含む群より選択される健康異常の検出を容易にする。

好ましくは、検出装置の1又は複数は、生物の動作及び姿勢位置を検出するように構成される加速度計であり、臨床レベルの心臓学的虚血分析に、体動及び姿勢補償が含まれることで、生物の静止状態又は活動状態において個人警告を出すのが容易になる。

任意に、個人警告は、警告レベルに細分され、検知警戒レベルには、黄色警告レベル(医療アドバイスを求めるように生物に助言)及び赤色警告レベル(即時の医療援助を求めるように生物に強く助言)が含まれる。

任意に、検出装置及び/又はプローブ装置の1又は複数には、実質的に同一の多数のセンサー又は電極及びプローブ演算装置が含まれ、同一のセンサー又は電極は、生物における同じ生理的又は化学的パラメーターを検出するように構成され、プローブ演算装置は、同一のセンサー又は電極によって提供されるシグナルから最も良好な検出シグナルを選択するように予め設定され、最も良好な検出シグナルは、予め構成された選択-手順に従って選択され、最も良好な検出シグナルは、衣類-演算装置に伝送される。

任意に、上記選択-手順には、最も良好なSNR又はそれらの組み合わせを有する、最も強いシグナルを選択することが含まれる。

任意に、上記選択-手順には、所定の「正常」シグナルに最も合うシグナルを選択することが含まれ、「正常」は、特定の生物における同じ種の生物の平均正常シグナル、特定の生物における同じ性の生物の平均正常シグナル、特定の生物における同じ年齢層の生物の平均正常シグナル、特定の生物に関係がある医師によって設定された値又はそれらの組み合わせ、であってもよい。

任意に、多検出装置には、呼吸検出センサーが備わることにより呼吸異常が検出され、好ましくは、呼吸異常には、睡眠時無呼吸及び呼吸困難が含まれる。

任意に、パラメーター異常に関する境界の定義は、生物における正常状態の経時的な変化に対して、個人的、動的及び自動的に適用される。
任意に、このシステムの操作には、健康のモニタリング前又はその間に、生物によって実行される動作が必要とされない。

任意に、遠隔演算装置は、モニター対象者の「正常状態」を決定する任意の適応アルゴリズムを有する。その結果、閾値及び他のパラメーター特性は、個々に、好ましくは自動的にセット可能である。さらに、適応メカニズムは、人の状態における動的な性質が適応工程において考慮されるように、実質的に常時活動する。さらに、演算装置は、センサー(例えば、システム制御ユニットによって制御される加速度計及びジャイロを基礎とする検出器)に基づく運動-姿勢アルゴリズムを用いて、モニター対象生物のエルゴメトリックパラメーター及び身体状態(立っている、横になっている、非常に激しい活動等)を決定することができる。運動-姿勢アルゴリズムは、モニター対象者の動作/姿勢を考慮することによって、検出される異常の精度を向上させるために用いられる。

好ましくは、モバイル機器は、ディスプレイを備え、遠隔演算装置によって実行される較正アプリケーションを備える。好ましくは、上記のものは、衣類-身体に関する衣類-身体図を示すステップと、検出装置の各々を作動させるステップと、を有する。検出装置の各々は、センサーのシグナルを分析して、シグナルの品質を決定し、シグナルに関する継続/中止の指示を示す。

任意に、モニタリング衣類は、特定のセンサーが生物の体とのより良い接触を要求する場合、モニタリング衣類の特定の領域における特別なワイヤー/糸の手動引き締めを容易にする、制御調節可能な締め付け機構を備える。任意に、調節可能な締め付け機構には、衣類-演算装置によって動作可能に制御される収縮性の糸が含まれる。特定のセンサーから受信された検出データに反応して、衣類-演算装置が、例えば、外部編み込みシステムを作動させることにより、特別な締め付けワイヤー/糸の長さが調節される。

フィッティング工程において、スマートフォンのアプリケーションは、正しいサイズ選択について、又は各種センサー由来のシグナルの品質に基づいて、締め付けが不十分なモニタリング衣類の特定の部位についての指示及び確認を提供する。上記指示及び確認は、ユーザーによる着衣型装置に関する一般的な日々の着用手順の際にも用いられ(例えば、センサーの1つが十分に密着設置されていない場合の警告)、及び、モニタリング衣類を継続して着用している間にも用いられることを目的とする。

モニタリング衣類は、男性又は女性によっての使用、昼間及び夜間での使用、標準的又は特別(例えばスポーツ)使用に適するバージョンで設計され、システムの各種センサーは、モニタリング衣類に埋め込まれる。任意の着衣型衣類は、センサーの各々による必要に応じて、適切な指定領域において着衣型衣類が人の皮膚と直接、好ましくは、密接して接触する限り用いることができる点に留意する必要がある。あるセンサー(例えば、加速度計及び呼吸センサー)は、上述した直接接触を必要としない点に留意する必要がある。直接接触の場合、各種センサー及び電極は、好ましくは乾燥している、即ちは、モニタリング衣類の着用前及び着用中に、身体に付される任意のゼリー又はその他の接続材料を必要としない。さらに、ユーザーの身体に対するセンサー及び/又は電極の設置は、任意の専門家(医師、看護士等)の援助を必要とせず、任意の第三者援助でさえも必要としない。通常の着用動作だけで適切に、モニタリング衣類に埋め込まれたあらゆる部品が充分に配置される。

本発明の態様は、(動く生物を含む)特定の生物における所定の生理的又は化学的パラメーターを検出するように構成されたプローブ装置を提供することである。プローブ装置は、実質的に同一の多数のセンサー又は電極、プローブ演算装置及び通信路を備え、同一のセンサー又は電極は、特定の生物における同じ生理的又は化学的パラメーターを検出するように構成される。

プローブ演算装置は、同一のセンサー又は電極によって提供されるシグナルから最も良好な検出シグナルを選択するように予め設定され、最も良好な検出シグナルは、予め構成された選択-手順に従って選択され、最も良好な検出シグナルは所定の標的レシピエントに伝送される。

本発明の一態様は、生物の健康状態をモニターするステップと、潜在的に危険な健康状態を検出すると即座に個人警告を出すステップを有する方を提供することである。
上記方法は、
a) 生物の体における予め設定された部位付近に生物が身に付ける、衣類-演算装置、遠隔演算装置、伝送装置及び警報ユニットを具備したモニタリング衣類を備える、シームレスな独立式着衣型健康モニタリング及び自動警告システムを提供するステップと、
b) センサーによって指定健康関連パラメーターを検出することにより、検出データを得るステップと、
c) 衣類-演算装置によって検出データを分析することより、分析された検出データを作成するステップと、
d) 分析された検出データが異常であるか否かを決定するステップと、
e) 分析された検出データが異常であると決定されると、遠隔演算装置に分析された検出データを伝送するステップと、
f) 遠隔演算装置によって警告ユニットが作動することにより、生物に個人警告をリアルタイムに出すステップと、を有する。

好ましくは、分析された検出データが異常であるか否かの決定には、生物の現在の動作-姿勢状態を考慮するステップが含まれる。

好ましくは、分析された検出データが異常であるとの決定には、それぞれの閾値、誘導の数、隣接する誘導の数又はそれらの組み合わせを考慮するステップが含まれる。

任意に、遠隔演算装置は、分析された検出データを更に分析することにより、個人警告を出すか否かを決定する。

任意に、遠隔演算装置は、個人警告のレベルを決定するステップを更に含む。

任意に、個人警告のレベルの決定は、単一の健康関連イベント、複数の健康関連イベント、健康関連パターン又はそれらの組み合わせに基づいて決定される。

任意に、単一の健康関連イベントには、異常の程度、動作及び姿勢上の考慮、一時的な治療効果、活性化効果及び信頼度を有する群より選択されるバイアスデータが含まれる。

任意に、複数の健康関連イベント、関連パターンには、初回又は反復イベント、一回の測定間隔における異常パラメーターの数、反復される公知パターン、新パターン、整合性及び信頼度を有する群から選択されるバイアスデータが含まれる。

好ましくは、個人警告のレベルの決定は、生物と面識がある専門家によって予め入力された個人データに基づいて決定される。遠隔演算装置は、特定の指示、閾値、イベントパターン率、クロスチェック(例えば、動作/姿勢状態と共に)、傾向比較、他の考慮点を、医師が加えることができる「医師の指示」モジュールを備え、更なる調査の必要性についての専門医の決定と実質的に類似している警告を容易にする。

本発明の変更形態において、生理的又は化学的パラメーター異常の定義は、個人的に適応可能でもよく、特定のユーザーに適した特定の条件に関して入力される「医師の指示」に依存していてもよい。本発明の変更形態において、異常の定義は、ユーザーの経時的な変更状態毎に動的に調節可能であり、任意に、動作-姿勢状態によって影響を受ける。

本発明の一態様は、複数のセンサーによって得られた検出データを予め分析して選別する方法を提供することである。
上記方法は、
a) 生物の体において予め設定された部位付近に生物が身に付ける、衣類-演算装置と、センサー及び電極からなる群より選択される多検出装置を具備したモニタリング衣類を備えるシームレスな独立式着衣型健康モニタリング及び自動警告システムを提供するステップと、
b) 予め設定されたシークエンス及び時間間隔を有するサイクルで、衣類-演算装置によってセンサーを作動させるステップと、を有し、
各サイクルは、
i. 次のセンサー_iを選択するステップと、
ii. センサー_iから検出されたデータを得るステップと、
iii. 検出データが異常であるか否かを決定するステップと、
iv. 検出データが異常であると決定されると、予め設定された標的受信機に検出データを伝送するステップと、を有する。

警告は、個人警告であり、多くの任意の方法、好ましくは警告(例えば着信音、音声、SMS)を選択できる方法により、静止状態又は任意のダイナミックな動作(例えばランニング、スキー、サイクリング...)中で、位置(屋内及び屋外)に関係無くシステムを着用している人に出されることが好ましい。上記警告は、その他の予め設定された受信体(例えば、その他の人々、遠隔モニタリングセンター)に送信することもできる。データの一部は、警告に加えてスマートフォン又は他の装置のディスプレイに表示(例えばECGシグナル、心拍数変動)させることができる。任意に、モニタリング衣類に組み込まれた演算ユニット装置は、被演算データを示すための特別なディスプレイ(LCD等)を備えてもよい。任意に、モニタリング衣類に組み込まれた演算ユニット装置は、維持管理のための外部コンピューター装置との接続を操作的に容易にする。

好ましくは、1又は複数の選択パラメーター若しくはパラメーターの組み合わせ、又はその人にとって将来危険な状態になる傾向、及び医療処置に関して自動的に適用される閾値を、意思決定を出す警告に用いてもよい。

モニタリング衣類を着用している人は、どのような形であれ、彼らの通常の生活様式を制限せず、必要時に警告を最終的に得るための如何なる特別な動作を調節し実行する必要がない。好ましくは、人がモニタリング及び警告システムを使用してもその兆候が観察できず、組込型センサーはユーザーには感じられない。従って、上記システムは、充分シームレスである。

モニタリング衣類は、好ましくは、標準的な洗濯機において洗濯可能であるため、システムを再利用することが容易になる。任意に、演算ユニット装置において予め設定された部品(例えば、演算装置、ブルートゥース伝送装置、加速度計及び蓄電池)は、着脱可能なユニットとして構成される。取り外し及び再装着は、非常に容易であり、好ましくは、ワンクリック操作によって行われる。この取り外しは、モニタリング衣類の繰り返し洗浄を容易にする。

任意に、遠隔演算装置は、データの検出源における2又は3以上の検出パラメーター間の相関を分析して決定することによって、相関パラメーター(例えば、ECG及び呼吸)をつくる。検出された相関パラメーターが異常であると決定されると、例えば、以下の、その他の状態の態様が分析される：過去のイベント、傾向、ユーザーの既知の特性、個人警告を出すべき(典型的には、特定のユーザーの医学的挙動を知っている医師によって出される)条件に関する特別な指示。従って、警報ユニットを動作可能に作動させて、1又は複数の所定の警告受信体に警告を出す。好ましくは、上記システムは、健康のモニタリング中に、ユーザーによって実行される操作なしに、警告を出すことが容易である。これらの機能は、部分的に又は完全にモバイル機器に存在する。

本発明は、以下の本願明細書が提供する詳細な説明と、添付の図面から充分に理解されるだろう。これらは、図と例のみを挙げて提供しているため、本発明を限定するものではないだろう。

図1は、シームレスな独立式着衣型健康モニタリング及び自動警告システムを模式的に図示する。上記システムは、本発明の実施形態によるアンダーウェアモニタリング衣類の例であり、シャツと、相互に連結したセンサーと、衣類-制御装置と、遠隔演算装置を有するモバイル機器と、を備える。

図2aは、図1に示されるシャツの模式的な図示である。この図には、着脱可能な衣類-演算装置及び衣類-制御装置の着脱可能なバッテリーが示されている。図2bは、図2aに示されるウインドウAの詳細な図を示す。

図3は、図2bに示される衣類-制御装置に関する一実施形態の概略的なブロック図である。

図4は、モニタリング衣類に埋め込まれた衣類-制御装置によって実行される例示的な周期的検知方法のステップと、遠隔演算装置に検出データを伝送するべきか否かに関して検出データを予め分析及び選別するステップを概説する概略的な流れ図である。

図5は、例えば、図1に示されるシステムに対して実行される、生物の健康状態をモニタリングするステップと、潜在的に危険な健康状態を検出すると即座に警報ユニットを作動させるステップを概説する概略的な流れ図である。

図6は、生物の健康状態をモニタリングする周期を概説する概略的な流れ図である。

図7は、図5に一般的に示される、警告タイプの意思決定の分析を詳述している概略的な流れ図である。

図8は、本発明の実施形態による、多数の電極及び演算装置を備えるプローブ装置の例を図示する。

図9は、図8に示されるプローブ装置のロジックに関する概略的な図を示す。

図10は、図4に記載されたものに類似する、例示的な周期的検知方法のステップを概説する概略的な流れ図である。センサーは、多数の電極を備えるプローブ装置である。

図11は、図1に示されるモバイル機器によって実行される、センサーの位置を検査するための較正アプリケーションの例を図示する。

発明の詳細な説明
本発明は、添付の図面と関連して、以下に充分記載し、本発明の好ましい実施形態を示す。しかしながら、本発明は、多くの種々の形態にて具体的に表現することができ、本願明細書に記載の実施形態に限定されると解釈すべきではない。むしろ、これらの実施形態は、この開示が詳細且つ完全であり、当業者に発明の範囲を充分に伝えるように提供されている。

一実施形態は、本発明の実施例又は実施態様である。「ある実施形態」、「一実施形態」又は「いくつかの実施形態」の様々な表現は、必ずしもすべてが、同じ実施形態に関連するというわけではない。本発明の様々な特徴が単一の実施形態の状況として記載されているが、これらの特徴は、別々に提供されてもよく、また任意の適切な組合せで提供されてもよい。逆にいえば、本発明は、明確化のために別々の実施形態の状態として本願明細書に記載されているが、本発明は、単一の実施形態として実行することもできる。

「ある実施形態」、「一実施形態」、「いくつかの実施形態」又は「他の実施形態」に対する明細書の参照は、実施形態に関連して記載されている特定の特徴、構造又は特性が少なくとも一つの本発明の実施形態に含まれているが、本発明の全ての実施形態に必ずしも含まれるわけではないことを意味する。本願明細書において使用される語法及び用語が限定事項として解釈されず、記述のためだけにあるものと理解される。

本発明の方法は、選択したステップ又はタスクを手動若しくは自動又はその組み合わせで実施又は完了することによって実行してもよい。「方法」という用語は、与えられたタスクを達成するための様式、手段、技術及び手法を指す。これらには、本発明が帰属する技術の実務者には公知であるか、この実務者によれば公知の様式、手段、技術及び手法から容易に想到される様式、手段、技術及び手法を含むが、これらに限定されるものではない。請求項及び明細書に示される記述、実施例、方法及び材料は、限定事項としてではなくむしろ解説のためだけにあると解釈される。

本願明細書において用いられる技術的及び科学的な用語の意味は、別途規定されない限り、本発明の属する分野に関連して一般に理解されるものである。本発明は、本願明細書に記載されているものと同一又は類似の方法及び材料を用いて試験又は練習を実施することができる。

本発明は、アンダーシャツであるモニタリング衣類に関して多くの場合記載されているが、本発明は、モニタリング衣類であるアンダーシャツに限定するものではなく、モニター対象生物の体と隣接するように少なくとも部分的に着用される衣類のタイプをモニタリング衣類として用いることができる点に留意する必要がある。

本発明は、スマートフォンであるモバイル機器に関して記述しているが、本発明のモバイル機器はスマートフォンに限定されるものではなく、中央演算ユニット及びメモリーを備える全てのタイプのモバイル機器(携帯電話、ラップトップ、PDA、プロセシングパッド等であって、そのすべてがブルートゥース又は他の任意の無線通信機能を有するもの)を含む点に留意する必要がある。本発明の教示によれば、以下のものが、提供されている。独立式でシームレスな、好ましくは実質的に経時的な健康モニタリングシステムであって、健常な生物による使用だけでなく健常でない生物にも適した設計であるシステムを提供することである。

ここから図面を参照する。図1は、本発明の実施形態による、シームレスな独立式着衣型、好ましくは経時的な健康モニタリング及び自動警告システムを概略的に図示し、上記システムは、アンダーシャツ100と、好ましくは遠隔演算装置510を具備するモバイル装置500を備え、モバイル装置500を使用することは、好ましいオプションである。図2aは、アンダーシャツのモニタリング衣類100を図示するものであり、着脱可能な衣類-演算装置及び衣類-制御装置の着脱可能なバッテリーを示す。アンダーシャツ100は、限定するものではないが、モニタリング衣類の例であり、相互に連結したセンサー120、130、140、150及び160並びに衣類-制御装置110は、図1に概略的に図示されている。センサー120、130、140、150及び160は、モニタリング衣類100の衣類-本体102に埋め込まれる。

典型的には、アンダーシャツ100は、標準的なアンダーシャツのように見え、好ましくは、組込型センサー(120、130、140、150及び160並びに可能性がある他のセンサータイプ)は外側からは見ることができず、人10によって感知されない。人10は、その者が使用する任意の状況下でアンダーシャツを容易に着ることができる。アンダーシャツが最初に人10へ提供されると、人の体に対するサイズ及び締め付けが調節される。その結果、センサー(120、130、140、150及び160)が適切な身体の局所部分に位置して人の身体と適切に接触する。このフィッティング工程において、スマートフォン及び/又は衣類-制御装置110アプリケーションは、正しいサイズ及び位置の選択に関する指示及び確認を提供する。

モニタリング衣類100の衣類-本体102は、男性用か女性用の衣服として予め設定され、好ましくは様々なサイズが存在する。衣類-本体102は、弾性であり発汗させない材料で典型的にはできており、十分な品質を有する適切なシグナルを受信するために、好ましくはモニター対象者10の指定身体部にピタリと合う。センサー(120、130、140、150及び160)は、モニタリング衣類100が着用されると、センサー(120、130、140、150及び160)がそれぞれの予め設定された位置において各センサーの特定の機能毎にモニター対象者10の皮膚に好ましくは密接するように、モニタリング衣類100の衣類-本体102に埋め込まれる。

また、好ましくは、いくつかのセンサーに(例えば、インピーダンスセンサー150対の間で)相互接続しているワイヤーは、モニタリング衣類100の衣類-本体102に埋め込まれている。また、全てのセンサー(120、130、140、150及び160)に接続するワイヤーは、アンダーシャツ100の衣類-本体102に埋め込まれている。また、任意に、いくつかのセンサーに(例えば、インピーダンスセンサー150対の間で)相互接続しているワイヤーは、モニタリング衣類に埋め込まれている。

次に、図2b(図2aに示すウインドウAの詳細図)と、図3(衣類-制御装置110の一実施形態の模式図)も参照する。また、衣類-制御装置110は、アンダーシャツ100の衣類-本体102に埋め込まれる。ワイヤー115は、好ましくはモニタリング衣類100に編み込まれたワイヤー115によって、全てのセンサー(120、130、140、150及び160)と衣類-制御装置110とを相互接続する。衣類-制御装置110は、衣類-演算装置112を備え、好ましくは再充電可能なバッテリー180も備える。衣類-演算装置112及びバッテリー180は、好ましくは着脱可能である。好ましくは、衣類-制御装置110は、衣類-演算装置112と移動装置500の遠隔演算装置510との間の無線通信を容易にする伝送装置114、典型的には短距離伝送装置(例えばブルートゥース)を更に備える。

本発明の一実施形態において、衣類-制御装置110は、好ましくは、センサー(120、130、140、150及び160)によって提供される検出データを、伝送装置114を介して移動装置500の遠隔演算装置510に伝送させる。本発明の他の実施形態において、衣類-演算装置112は、1又は複数のセンサー(120、130、140、150及び160)によって得られた検出データを分析し、予め設定された正常パラメーター範囲内にある良好な検出データを伝送装置114によって遠隔演算装置510へ伝送させるのを止める。これにより、伝送時間が実質的に短縮され、伝送電力が節約される。

埋め込まれた衣類-演算装置112は、モバイル機器への伝送を実質的に制限するフィルター機能を備える。その機能の一部は、問題が検出されなかった場合に伝送を制限し、伝送するデータにおいて異常が疑われるデータだけを選択する。この機能は、必要なエネルギー量を著しく小さくするため、バッテリーの電力が節約される。加えて、アルゴリズムは、正常状態においては検知頻度が低い一方で、検出データがより異常値に近いときは、検知及び伝送頻度がより高くなるように検知頻度を決定する。

本発明のある実施形態において、衣類-演算装置112は、1又は複数のセンサー(120、130、140、150及び160)によって得られた検出データを分析することにより、危険な健康状態が発生したか否かを決定する。かかるイベントにおいて、衣類-演算装置112は、衣類-演算装置112で動作する警報ユニット116を作動させることにより、個人警告を人10に出す。個人警告は、音声、光指標、従来技術において知られている他の任意の形態又はそれらの組み合わせの形態であってもよい。

衣類-演算装置112は、値、比較閾値、傾向、平均値等を更に算出してもよく、外部レシピエントに算出データを提供してもよい。好ましくは、衣類-演算装置112には、算出、過去の測定値との比較、傾向を決定すること、較正、センサーの信頼性を測定すること、外部での更なる遠隔分析、及び、将来の使用(例えば、運動相談)のためにデータを保存するためのメモリーが更に含まれる。

本発明のある実施形態において、衣類-制御装置110は、複数の独立演算ユニットに細分され、各独立演算ユニットは、1又は複数のセンサーと動作可能に接続している。

戻って、図2bを参照する。任意に、衣類-演算装置112及びバッテリー180は、モニタリング衣類100におけるそれぞれの特定ポケットにおいて動作可能に配置され、衣類-演算装置112及びバッテリー180は、それぞれ、特定ボタン111及び181と着脱自在に接続している。任意に、ボタン111及び/又は181は、ワンクリック着脱操作を容易にする。

任意に、衣類-演算装置112は、「On/Off」ボタンを備えていないが、「ワンクリック」ボタンに挿入されると自動的に作動する。これによって、エラー及び不便の原因であった、ユーザーによる手動での作動が不要になる。

図1に示される実施例において、センサー120は、血液中酸素レベルを検出するための光学センサーを表す。ECGセンサー130は、不規則性(不整脈)と虚血に関連する心拍数(HR)を検出するために存在し(より正確に言うと、標準的なECG位置に設置され)、12又は13以上の誘導ECGによって容易になる。音響センサー140は、肺液を検出するためにあり、HR及びインピーダンスセンサー150は、うっ血心不全(CHF)を検出するためにある。また、呼吸センサーは、例えば、呼吸のリズム及び呼吸の規則性又は不規則性を検出することができる炭素-エラストマー伸縮又はインピーダンスセンサーである。圧力センサー160は、胸郭の出入り動作を測定するセンサー例であり、呼吸の検出及び呼吸率の測定を容易にする。上記センサーは、汗分析センサー、温度及び他のセンサーを更に含むことができる。

臨床レベルのECG測定を容易することにより臨床レベルの心臓学的虚血分析を容易にするために、ECGセンサー130は、背面(位置V7、V8)及び人10の左側に更なる電極を備える、複数の誘導ECG、好ましくは12誘導ECG、任意に13以上の誘導ECG(図1及び2a)を備えてもよい。本発明の実施形態において、健康モニタリング及び自動警告システムが含む唯一のセンサーは、複数の誘導ECG(複数誘導ECG)であり、臨床レベルのECG測定を容易にすることにより臨床レベルの心臓学的虚血分析を容易にする。したがって、ECGは、15誘導ECG(感度を上げるため)、18誘導ECG又は着衣型プラットフォームが使用可能な数の任意の追加電極であってもよい。上記センサーは、各センサーの特定機能毎に、予め設定されたそれぞれの位置で皮膚と密着するようにモニタリング衣類に埋め込まれる(例えば肺の底面においてECGー標準的な位置、音響)。

ECGは、例えば、不規則性と虚血(例えば、ST上昇及び減少、T波逆転及び新しい左脚ブロック)に関係する心拍数(HR)を検出することができる。血圧は、(体温変化と同様に)心臓又は他の心臓血管の問題も示す。

任意に、センサーは、単一のユニットに組み込んでもよい。例えば、図1において、電極130_v1及び130_v2は、インピーダンスセンサー150と組み込まれ、電極130_v3は、音響センサー140及び圧力センサー160と共に組み込まれる。

上にて明示されるように、本発明の健康モニタリング及び自動警告システムは、好ましくは遠隔演算装置510を具備するモバイル機器500を備える。遠隔演算装置510は、好ましくは、少なくとも部分的に演算された、モニタリング衣類100からの検出データを受信して、必要に応じて更に受信データを分析し、危険な健康状態が生じており、個人警告を出すことが正しいか否を決定する。かかるイベントにおいて、遠隔演算装置510は、遠隔演算装置510で動作するように接続している警告表示部116を作動させることにより、個人警告550によって人10に警告を出す。個人警告は、音声、ビデオ画像、SMS若しくは技術的に公知の他の任意の形態又はそれらの組み合わせであってもよい。

典型的には、個人警告は、遠隔モバイル演算装置51によって出される。衣類-制御装置110が個人警告を出す健康モニタリング及び自動警告システムの構成は、バックアップ様式として典型的に用いられる。

遠隔演算装置510は、値、比較閾値、傾向、平均等を更に算出することができ、外部レシピエントに算出データ及び/又は生データを提供することができる。好ましくは、遠隔演算装置510は、算出、過去の測定値との比較、傾向を決定すること、較正、センサーの信頼性を測定すること、外部での更なる遠隔分析、及び、将来の使用(例えば、運動相談)のためにデータを保存するためのメモリーが更に含まれる。

本発明の一態様には、モニタリング衣類100に埋め込まれた多様なセンサーを制御する方法を提供することが含まれる。多様なセンサーは、予め設定されたシークエンスにて動作する。このシークエンスは、モニター対象者10の健康状態に対して動的に対応可能である。例えば、センサーが正常範囲からほとんど外れているか正常範囲から僅かに外れている検出データを検出すると、そのセンサー及び他の可能性がある関連センサーの検知頻度が増加する。

図4を参照する。図4は、モニタリング衣類100の衣類-制御装置110によって好ましくは実行される例示的な周期的検知方法のステップと、検出データを予め分析して選別するステップを概説する模式的な流れ図200である。方法200は、単なる一例として、モニタリング衣類100及び高性能なモバイル機器500を備えるシステムに制限なしで記載されている。

方法200は、アンダーウェア100に埋め込まれた多様なセンサーを作動させるセンサー間及び周期間のシークエンス及び時間間隔をセットすることから始まる(ステップ202)。次の検知周期の時間間隔に達すると、次の検知周期が作動する(ステップ204)。方法200は、以下のステップで進行する。
ステップ210：次のセンサー_iを選択する。
各センサー_i(120、130、140、150又は160)は、現在構成された順番に従って作動することにより、測定対象が予め設定されているセンサー_iがパラメーターを検出する。
ステップ220：センサー_iから検出データを得る。
検出データは、衣類-制御装置110によって得られる。
ステップ230：衣類-制御装置110は、検出データを分析する。
衣類-制御装置110は、検出データが価値あるデータか否か決定する。
検出データが価値あるデータの場合は、ステップ240へ進む。
ステップ232：検出データが「正常」であるか否かを決定する。
衣類-制御装置110は、検出データが「正常」であるか否か決定する。
検出データが「正常」である場合は、ステップ270へ進む。
ステップ234：遠隔演算装置510に検出データを伝送する。
検出データが「正常範囲」外にあると疑われることにより、最終的な分析のために遠隔演算装置510へ伝送される。ステップ260へ進む。
ステップ240：センサー_iの故障か否かを決定する。
衣類-制御装置110は、センサー_iが故障したのか、単なるズレに起因してデータが読み取れなかったのかを決定する。
センサー_iの故障の場合は、ステップ250へ進む。
ステップ242：「接触不良」であるか否かを決定する。
衣類-制御装置110は、「接触不良」のために、検出データに価値がないのか否かを決定する。
ステップ244：遠隔演算装置510に「接触不良」を伝送する。
衣類-制御装置110は、遠隔演算装置510にセンサー_iの「接触不良」を伝送させる。ステップ260へ進む。
ステップ250：センサー_iの故障を決定する。
衣類-制御装置110は、センサー_iの故障を決定する。
ステップ252：遠隔演算装置510に「接触不良」を伝送する。
衣類-制御装置110は、遠隔演算装置510にセンサー_iの「接触不良」を伝送させる。
ステップ260：センサー_iがセンサーシークエンスにおける最後センサーであるか否かを決定する。
センサー_iがセンサーシークエンスにおける最後センサーでない場合は、ステップ210へ進む。そうでなければ、ステップ204へ進む。
ステップ270：ローカルメモリーに保存する。
衣類-制御装置110は、検出データが「正常」であると決定した。好ましくは、衣類-制御装置110は、指定されたローカルメモリー、好ましくは不揮発性メモリーに「正常」検出データを保存する。ステップ260へ進む。
(周期工程200におけるステップの詳細の終了)

本発明の変更形態において、生理的又は化学的パラメーターの異常の定義は、個人に応じて適応可能であり、特定のモニター対象生物の「正常」健康状態は、個人に応じてセットされる。本発明の変更形態において、異常の定義は、生物の状態が時間とともに変わる都度に動的に適用可能である。

健康異常関連パラメーター又は種々のセンサー若しくは傾向分析から得られる入力値の組み合わせの分析結果として決定される異常状態を検出すると即座に、遠隔演算装置510は、スマートフォン500を通じて個人警告を送る。任意に、又は、追加的に、遠隔演算装置510は、個人警告情報を所定の外部レシピエントに送信する。任意に、遠隔演算装置510は、検出されたパラメーターの内の2又は3以上の検出パラメーター間の相関を分析及び決定することにより、相関性があるパラメーターを作り出すことができる。検出された相関性のあるパラメーターが異常であると決定されると、警報ユニットは動作可能に作動し、1又は複数の所定の警告受信体に警告を出す。

様々なタイプの個人警告、例えば、様々な標的レシピエントに特定のオーディオ(着信音、音声等)、映像(SMS、スクリーンディスプレイ等)及びデジタル信号であってもよいが、これらに限定されるものではない。

本発明の変更形態において、センサーは、電気センサー、光学センサー、加速度センサー(通常、三次元の各々に関する加速度計)、血圧センサー、オキシメーター(例えば反射率オキシメーター)、任意に4本の電極を有する圧力インピーダンスセンサー、導電率センサー、温度センサー、呼吸センサー、湿度(汗)センサー及び他のセンサーを含む物理センサーの群から選択される。

工程タスクの一部は遠隔モニタリングセンターで実行することができる点に更に注意されなければならない。衣類-演算装置112又は移動装置500は、データ(検出データ又は少なくとも部分的に分析された検出データ)を任意の遠隔演算装置に送信することができる。
遠隔演算装置は、情報を演算し、得られたデータをモニターされた他の人々から得られた対応するデータと比較し、統計学に基づいて決定し、そして警告感度及び特異性を向上させる他の意思を(例えば、自動警告を出さないが医師が更に人を検査したくなるだろう疑わしい傾向を検出することによって)決定してもよく、それによって、一旦治療施設に着くと生物の治療を促進する情報を提供することが可能になる。

好ましくは、健康モニタリング及び自動警告システムには、生物の身体活動及び姿勢の特性を検出するセンサー(例えば、加速度センサー170(図3を参照)、圧力センサー、配向センサー等)が備わる。加速度センサー170は、衣類-本体102における衣類演算装置110の中か、予め設定された他の位置に組み込むことができる。

本発明の一態様は、生物の健康状態をモニターする方法を提供するステップと、潜在的に危険な健康状態を検出すると即座に個人警告を出すステップと、を有する。

図5を参照する。図5は、例えば、モニタリング衣類100とモバイル装置500と組み合わせたシステムにおいて実行した、生物10の健康状態をモニタリングするステップと、潜在的に危険な健康状態を検出すると即座に個人警告を出すステップを概説する模式的な流れ図300である。方法300は、以下のステップで進行する。
ステップ310：指定の健康関連パラメーターを検出することにより、検出データが生じる。
各センサー_i(120、130、140、150又は160)は、測定対象を予め設定しているセンサー_iがパラメーターを検出することにより、検出データを生じる。例えば、センサー_iは、肺液を検出するように予め設定された音響センサー140である。それ故、この例では、検出データは、音響ノイズの測定レベルである。
ステップ320：衣類-制御装置110に検出データを伝送する。
検出データは、初期分析のために衣類-制御装置110に好ましくは伝送される。実施例を続けるために、肺から来る音響ノイズの測定レベルは、衣類-制御装置110に伝送される。
ステップ330：衣類-制御装置110は、検出データを分析する。
衣類-制御装置110は、検出データを分析することにより、検出データが正常範囲にあるか否を決定する。検出データが正常範囲内である場合は、ステップ310へ進む。特定の個体(年齢、家族歴、生活スタイル等のパラメーターの関数)及び特定のエルゴメトリック(ergometric)状態(例えば、立っている状態、横になっている状態、極度の労力等)に関する「正常範囲」(異常ではない範囲の「正常範囲」)を決定する予備ステップが任意に実行される点に留意する必要がある。任意に、パラメーター及び係数は、遠隔で準備及び/又は制御される。
ステップ340：遠隔演算装置510に検出データを伝送する。
検出データは、最終的な分析のために遠隔演算装置510に伝送される。実施例を続けるために、肺から来る音響ノイズの測定レベルは、遠隔演算装置510に伝送される。
ステップ345：保持者の動作及び姿勢データを遠隔演算装置510に伝送する。
任意に、検出された動作及び姿勢データは、遠隔演算装置510に伝送される。例えば、動作関連データは、走ること、ジャンプすること、物理的な力を発揮すること等であってもよく、姿勢方向は、立っていること、横になっていること、座っていること等であってもよい。動作及び姿勢データは、適切な閾値の判定用解析アルゴリズムへの入力値として使用し、異常な状態を決定する点に留意する必要がある。
ステップ350：検出データを分析する。
検出データは、遠隔演算装置510によって分析される。実施例を続けるために、肺から来る音響ノイズの測定レベルは、遠隔演算装置510に伝送される。例えば、パターン認識アルゴリズムを用いた、肺から検出した音響ノイズとCHF問題を示す公知のパターンとを合わせる関数において、演算ユニットは、以下のように演算する：
IF{音響測定値} = MATCHING{[クラックル、捻髪音、ラッセル音]パターン}
AND IF{音響ノイズレベル} < ANL dB;
(ANL = 調節した音響ノイズレベル)
[NOTE：典型的に、環境が真のシグナルを妨げないように、バックグラウンド音響ノイズを調節する機能が存在する]
AND IF | {音響測定値} -{参照音響測定値} | > X1パラメーター
[NOTE：比較のために肺から遠い少なくとも一つの参照音響センサーが存在する。従って、シグナルが実質的に同じ場合は、測定された音響ノイズが環境音響ノイズの可能性がある]
AND 最後に同一の状態を同定して以来の充分な時間経過
THEN 警告タイプjを警報ユニット(150又は250)に送る。
ステップ360：検出データが異常であるか否かを決定する。
検出データが正常範囲内である場合、ステップ310へ進む。
ステップ370：適切な警告タイプを選択する。
検出データが異常であると決定された。実施例を続けるために、警告タイプj又はkをセットする。
ステップ380：警告を出す。
遠隔演算装置510は、選択された警告タイプに従って個人警告550を出す。実施例を続けるために、警告タイプは、音声「ビープ音」あり、所定の電話番号にSMSメッセージを送る。ステップ310へ進む。
(工程300におけるステップの詳細の終了)

次に図6を参照する。図6は、本発明の変更形態による、生物の健康状態をモニターする周期400を概説する模式的な流れ図である。周期400は、仮想ステップ402にて開始し、以下のステップで進行する:
ステップ410：指定された健康関連検出パラメーターを検出することにより、検出データが生じる。
各センサー_iは、専用に設計されたセンサー_iが測定するパラメーターを検出することにより、検出データXiが生じる。
ステップ420：エルゴメトリック状態を決定する。
モニター対象生物のエルゴメトリック状態(すなわち、モニター対象生物の動作状態及び身体の向き)を決定する。
ステップ430：適応アルゴリズムを用いてデータ分析を実行する。
遠隔演算装置510は、適応アルゴリズムを作動させて、以下を演算する：
ステップ432：現在の適応正常状態を決定する。
モニター対象生物の様々な個人パラメーターに調節して、モニター対象生物の現在の正常状態を決定する。モニター対象生物の測定値の履歴は、データベース482から得られる。
ステップ434：現在の動的な間隔を決定する。
モニター対象生物の健康状態が正常であると考えられるエンベロープ、そして、モニター対象生物の健康状態が異常であると考えられるエンベロープを形成して、モニター対象生物の現在の動的な間隔を決定する。モニター対象生物の測定値の履歴は、データベース482から得られる。
ステップ440：正常状態から測定された値Xiの偏差を決定する。
正常状態から測定された値Xiの偏差Δiが決定される。
ステップ450：正常状態から一群の測定値の偏差を決定する。正常状態から一群の測定値の偏差F{Δi}が決定される。
ステップ460：傾向分析を実行する。
傾向分析は、正常からの傾向の偏差を演算して実行した。
ステップ470：検出データ又は傾向が異常であるか否かを決定する。
検出データ又は傾向が異常であると決定されと、ステップ490へ進む。
ステップ480：データを保存する。
データベース482における全ての検出データ及び演算されたデータを保存する。ステップ402へ進む。
ステップ490：警告を作動させる。
検出データ又は傾向が異常であると決定されることにより、個人警告550が出される。ステップ402へ進む。
(周期400におけるステップの詳細の終了)

本発明の別の態様は、モニター対象生物のための個人警告レベルを決定する方法を概説するステップと、潜在的に危険な健康状態が検出されると即座にそれぞれの個人警告を出すステップを含む。

図7を参照する。図7は、例えば、モニタリング衣類100とモバイル装置500を組み合わせたシステムにおいて実行される、モニター対象生物10の警告レベルを決定するステップと、潜在的に危険な健康状態を検出すると即座に個人警告を出すステップとを概説する模式的な流れ図600である。衣類-演算装置112及び遠隔演算装置510に対するタスクの割り当ては、一例として挙げているだけであり、限定するものでない。また、タスクは、他の任意の方法においてこれら2つの演算装置間で細分化してもよい。

方法600は、衣類-演算装置112によって実行される、検出データを用いて検出データを分析するステップ350を提供すること(ステップ602)から始まる。ステップ360において、衣類-演算装置112は、検出データが異常か否かを、とりわけ、異常が検出された場合に閾値(手動でのセットか、適応ステップ432及び434由来の出力値)データ610、ECG測定サブユニットにおける誘導の数612及び接触する誘導の数614に基づいて決定する。検出データが正常範囲内ではない場合、方法600は、遠隔演算装置510によって典型的に実行される、適切な個人警告タイプ/レベルを選択するステップ370で進行する。ステップ370は、以下のステップを有する:
ステップ620：単一のイベントに基づいて、異常レベルを決定する。
遠隔演算装置510は、バイアスデータ(例えばイベント歴、主治医の指示等)を考慮せずに、特定の異常な検出データを分析する。典型的に、このステップにおいて、分析は、以下の特徴又はそれらの組み合わせの1又は複数を考慮してもよい:
・異常の程度(量)(621)
・動作-姿勢上の問題(622)
・他の医学的パラメーターの作用(例えば他の測定パラメーター)(623)
・一時的な治療効果(例えばユーザー10が飲んでいる薬物)(624)
・活動作用(例えば睡眠又は摂食)(625)
・信頼度(626)
・その他
ステップ630：多重イベント及びパターンに基づいて、異常レベルを検出する。
遠隔演算装置510は、バイアスデータ(例えばイベント及び多重異常パターンの履歴)を考慮して、特定の異常な検出データを更に分析する。典型的には、このステップにおいて、分析は、以下の特徴又はそれらの組み合わせの1又は複数を考慮してもよい:
・初回イベント(631)
・1つの測定間隔における異常パラメーターの数(632)
・反復パターン(公知)(633)
・新しいパターン(634)
・整合性(635)
・信頼度(636)
・その他
ステップ640：最終的な決定をする。
遠隔演算装置510は、バイアスデータ(例えばイベント及び多重異常パターンの履歴)を考慮して、特定の異常な検出データを更に分析する。典型的には、このステップにおいて、分析は、以下の特徴又はそれらの組み合わせの1又は複数を考慮してもよい:
・独立した警告閾値(641)
・反復ケースの閾値(642)
・利用可能な検証活動(643)
・以前の警告における考慮点(例えば、「新しいタイプの異常があるに場合だけ警告」、「同じ警告を出す前にX分待つ」と指示可能)(644)
・信頼度(645)
・その他
任意に、生きている人10の健康状態に精通しているかかりつけの医師は、閾値及び状態/状況を入力(予備ステップ604)してもよく、黄色又は赤色の個人警告が出されるが、任意に、個人警告のかかる発出を受けて医師に通知することを含んでいる。任意に、遠隔演算装置510は、生又は分析された検出データにより、生きている人10のかかりつけの医師を更新する。
ステップ380：個人警告を出す。
遠隔演算装置510は、選択された警告タイプに従って、個人警告550を出す：例えば、緑の警告レベル-疑わしい異常パラメーターは、生きている人10に関して「正常範囲」内にあるとして、警告を出さないことを意味する。これが正常状態である点に留意する必要がある。典型的には、上記検出データは、明確に「緑の警告レベル」のデータであるとして、衣類-演算装置110によって送られない。黄色の警告レベル(オプション)-例えば、生物10に医療アドバイス(例えば、医師を呼ぶ)を求めるように助言する、個人警告が出されることを意味し、赤色の警告レベル(オプション)-例えば、生物10に即時の医療援助を求めるように促す、個人警告が出されることを意味する。
ステップ650：個人警告を分配する。
任意に、典型的に赤色及び黄色の警告レベルの個人警告に関して、遠隔演算装置510は、予め設定された標的対象(例えば生物10の予め選択された関係物)を緊急時サービスプロバイダ及び/又は他の任意の予め選択した標的対象に分配する。
ステップ660：支援データの供給。
任意に、典型的に赤色及び黄色の警告レベルの個人警告に関して、遠隔演算装置510は、生物10は治療及び/又は生物10のかかりつけの医師又は他の任意の予め選択された標的対象に運び出されている間に、生又は分析した検出データを、予め設定された標的対象(例えば緊急時サービスプロバイダ)に分配する。ステップ310へ進む。
(工程600におけるステップの詳細の終了)

図8を参照する。図8は、本発明の実施形態による、多数の電極720を備える見本プローブ装置700である。図9を参照する。図9は、プローブ装置700の論理を概略的に図示している。プローブ装置700は、最も良好なシグナル722の選択を容易にするプローブ-演算装置730を更に備える。(典型的にはローカル演算ユニット110によって)プローブ装置700の作動を受けて、全ての電極720が、プローブ-演算装置730に現在の検出データ722を伝送する。プローブ-演算装置730は、個人の検出データを分析して、最も良好な検出データを選択し、プローブ装置の出力として「最も良好に」検出されたシグナルをローカル演算ユニット110に典型的に伝送する。「最も良好に」検出されたシグナルは、ライン740介してかワイヤレスで伝送される。図9に示される実施例において、検出データ722bは、電極720bによって検出されたデータであり、「最も良好な」検出データ722として選択され、ローカル演算ユニット110にて典型的に伝送されるが、これらに制限されるものではない。

「最も良好な」検出シグナル722は、予め構成された方法に従って選択される。一実施形態として、予め構成された方法は、各検出データ722を「正常」シグナルと比較するステップと、「正常」シグナルに最も良好に合うシグナルを選択するステップであってもよい。「正常」シグナルは、例えば、モニター対象ユーザー10の、又は、性別が同じ人10の人々の、又は、同じ年齢層の人10の人々又はそれらの組み合わせ、他の基準の平均正常シグナルであってもよい。「正常」シグナルは、人10の医師によるセットされるような健常の正常シグナルであってもよい。

本発明の一態様は、モニタリング衣類100に埋め込まれた多数のプローブ装置700を制御する方法を提供するステップを含む。プローブ装置700は、予め設定されたシークエンスにて作動し、シークエンスはモニター対象人10の健康状態に動的に適用させてもよい。例えば、センサーがほとんど正常範囲外であるか、僅かに正常範囲外にある検出データ722を検出すると、そのセンサー及び可能性がある他の関連センサーの検知頻度は増加する。

図10を参照する。図10は、好ましくは衣類-制御装置110によって実行され且つ各プローブ装置700のプローブ-演算装置730によって促進される、方法200と類似の例示的な周期的検知方法のステップと、検出データ722を予め分析及び選別するステップと概説する模式的な流れ図800である。方法800は、ローカル演算ユニット110によって次のプローブ装置700を作動させることから始まる(ステップ804)。方法800は、以下のステップで進行する:
ステップ810：次の電極を選択する。
プローブ装置700は、現在構成された順番に従って作動させることにより、各電極720は予め設定された順番に作動する。
ステップ820：各電極から検出データを得る。
検出データ722は、プローブ-演算装置730によって各電極720から得られる。
ステップ830：プローブ-演算装置730は、検出データ722を分析する。
プローブ-演算装置730は、検出データ722が価値のないデータか否か決定する。検出データ722が価値のないデータである場合は、ステップ840へ進む。
ステップ832：各検出データをマスターシグナルと比較することにより、それぞれの電極毎にデルタ-検出データを作成する。
プローブ-演算装置730は、各電極720によって検出された検出データ722をマスターシグナルと比較することにより、それぞれの電極720毎にデルタ-検出データを作成する。
ステップ834：各電極720の算出デルタ-検出データをプローブ-演算装置730のメモリーに保存する。
各電極720の算出デルタ-検出データは、プローブ-演算装置730のメモリーに保存される。ステップ870へ進む。
ステップ840：電極720が故障しているか否かを決定する。
プローブ-演算装置730は、電極720が故障しているか否かを決定する。電極720が故障している場合、ステップ250へ進む。
ステップ842：「接触不良」であるか否かを決定する。
プローブ-演算装置730は、「接触不良」のため、検出データ722が価値のないデータであると決定する。
ステップ844：ローカル演算ユニット110に「接触不良」を伝送する。
プローブ-演算装置730は、電極720の「接触不良」をローカル演算ユニット110に伝送する。ステップ870へ進む。
ステップ850：電極720の故障を決定する。
プローブ-演算装置730は、電極720の故障を決定する。
ステップ852：ローカル演算ユニット110に「接触不良」を伝送する。
プローブ-演算装置730は、電極720の「接触不良」をローカル演算ユニット110に伝送する。
ステップ870：最後の電極720がプローブ装置700の最後の電極であるか否かを決定する。
最後の電極720がプローブ装置700の最後の電極ではない場合は、ステップ810へ進む。
ステップ280：保存された全てのデルタ-検出データを比較する。
プローブ-演算装置730は、保存された全てのデルタ-検出データを比較する。
ステップ882：最も良好なデルタ-検出データを選択する。
プローブ-演算装置730は、最も良好なデルタ-検出データを決定し、決定された最も良好なデルタ-検出データと関係する電極720のシグナルを選択する。
ステップ884：選択されたシグナルをローカル演算ユニット110に伝送する。
プローブ-演算装置730は、選択されたシグナルをローカル演算ユニット110に伝送する。
(周期的工程800におけるステップの詳細の終了)

好ましくは、モニタリング衣類100を含む健康モニタリング及び自動警告システムは、IEEE 802.15規格又は改定規格及びFCCMedical Body Area Network (MBAN)システム又は改定規格に対応する。

健康状態のモニタリングは経時的に実行される点に更に留意すべきである。危険な状態が検出されると即座に個人警告が出される。ユーザーは、警告を得るために、何らかの動作を起こす必要がない。明確化のために言えば、設置の時はユーザーの動作を必要とし、モニタリング中はユーザーの動作を必要としない。

個人警告がモニター対象者及び/又は外部のもの(例えば救急センター及びその類いのもの等)に対して出すことができる点に更に留意すべきである。個人警告は、コンピューター、電話及び/又は他の任意の通信装置に伝送することができる。

健康モニタリング及び自動警告システムは、データを任意の遠隔演算装置に任意に送信することができ、遠隔演算装置は、更に情報を演算し、それを多くの他のモニターされた人々と比較し、統計学に基づいて決定し、そして警告感度及び特異性を向上させる他の方法を決定してもよく、そして、一旦治療施設に着くと、生物の治療に関する情報を提供するが可能になる点に更に留意すべきである。

好ましくは、較正アプリケーションは、モニタリング衣類100が生物10に最初にフィットされると、遠隔演算装置510、衣類演算装置112又はそれらの組み合わせによって実行される。任意に、較正アプリケーション(又は、その派生物)は、生物10がモニタリング衣類100を着用した後に実行してもよい。

図11を参照する。図11は、移動装置500において実行される、センサー(120、130、140、150及び160)の位置を検査するための較正アプリケーション例を図示する。アプリケーションは、モニタリング衣類100の衣類-本体102に関する衣類-本体図520を示し、各センサーアイコン530は、衣類-本体図520上に重ね合わせている。遠隔演算装置510は、センサー(120、130、140、150及び160)の各々から衣類演算装置112によって得られた検出データを受信して、検出データを分析することにより、予め設定されたパラメーターに基づいて、受信シグナルが良好であるか否かを決定する。センサー(120、130、140、150及び160)の各々に関する指標は、モバイル装置500のディスプレイに表示される。例えば、シグナルが良好であると決定されると、各センサーのアイコン(530)は緑色になり、シグナルが不良であると決定されると、各センサーのアイコン(530)は赤色になる。

図11には、バッテリーに関する任意の指標570も図示されている。また、衣類-制御装置110によって検出されるモニター対象生物10の動作及び姿勢状態に関する任意の指標560も図示される。ユーザー10は、彼らの現在位置を、移動装置500のディスプレイに表示(560)される衣類-制御装置110によって検出されたものと比較してもよい。

このように、本発明は実施形態及び実施例によって記載されているが、同じものをさまざまな方法で変形させることができることは明らかである。そのようなバリエーションは、本発明の精神や範囲からの乖離であるとみなされるべきではなく、当業者には明白な通り、そのような修正は全て、添付の請求項の範囲内に含まれるものである。

Claims (41)

1. 健常な生物を含む生物が毎日使用するように構成された、シームレスな独立式着衣型健康モニタリング及び自動警告システムであって、前記システムは、
   a) 生物の身体に予め設定された部位に隣接するように生物が着衣する衣類と、
   b) i)衣類-演算装置及びii)バッテリーを具備する衣類-制御装置と、
   c) 複数電極又はプローブ-装置を具備する複数誘導ECG測定器と、
   d) 遠隔演算装置と、
   e) 伝送装置と、
   f) 警報ユニット、を備え、
   前記複数誘導ECG測定器は、少なくとも15誘導心電図波形を提供するのに適しており、
   前記複数誘導ECG測定器の前記複数電極は、前記衣類に埋め込まれ、洗濯可能な伝導性の糸でできており、
   前記複数誘導ECG測定器は、経時的に心臓電気的活動を検出するように構成され、
   前記衣類-演算装置は、前記衣類に組み込まれており、前記複数誘導ECG測定器と共に操作上の通信フローにあり、
   前記衣類-演算装置は、前記検出した経時的心臓電気的活動を分析することにより、前記検出された経時的心臓電気的活動の1又は複数のECG-パラメーター又はそれらの組み合わせが異常であるか否かを決定し、これにより異常であると疑われるECG-パラメーターを決定し、
   前記遠隔演算装置は、生物と繋がる個人モバイル機器に組み込まれ、
   前記衣類-演算装置は、前記ECG-パラメーターを受信して、前記異常であると疑われるECG-パラメーターを前記伝送装置によって前記遠隔演算装置に伝送するのに適し、
   前記遠隔演算装置は、前記異常であると疑われるECG-パラメーターを分析することにより、1又は複数の異常であると疑われるECG-パラメーター又はそれらの組み合わせが異常であるか否かを決定し、
   少なくとも一つの前記異常であると疑われるECG-パラメーター又はそれらの組み合わせが異常であると決定されると、前記警報ユニットは、前記遠隔演算装置によって動作可能に作動し、健康モニタリング及び自動警告システムを保持する生物に個人警告をリアルタイムに出す、健康モニタリング及び自動警告システム。
2. g) センサー及び電極からなる群より選択される多検出装置を更に備え、
   前記検出装置の少なくとも1つは、前記衣類に埋め込まれ、
   前記検出装置の各々は、生物の所定の生理的又は化学的パラメーターを検出するように構成され、
   前記衣類-演算装置は、前記衣類に組み込まれ、前記検出装置と共に操作上の通信フローにあり、
   前記衣類-演算装置は、前記検出パラメーターを分析することにより、前記検出パラメーターの1又は複数又はそれらの組み合わせ或いは前記ECG-パラメーターとの組み合わせが異常であるか否かを決定し、それによって異常であると疑われる検出パラメーターを決定し、
   前記衣類-演算装置は、前記異常であると疑われる検出パラメーターを前記伝送装置によって前記遠隔演算装置に伝送するのに適し、
   前記遠隔演算装置は、前記異常であると疑われる検出パラメーターを分析することにより、1又は複数の異常であると疑われる検出パラメーター又はそれらの組み合わせは又は前記ECG-パラメーターとの組み合わせが異常であるか否かを決定し、
   少なくとも一つの前記異常であると疑われる検出パラメーター又は、それらの組み合わせ又はそれらの組み合わせが、又は前記ECG-パラメーターとの組み合わせが異常であると決定されると、前記警報ユニットは、前記遠隔演算装置によって動作可能に作動し、健康モニタリング及び自動警告システムを保持する前記生物に個人警告をリアルタイムに出す、請求項1に記載の健康モニタリング及び自動警告システム。
3. 前記健康モニタリングシステムは、実質的に経時的に作動するのに適している、請求項1又は2に記載の前記健康モニタリング及び自動警告システム。
4. 削除
5. 前記モーバイルコンピューティング装置は、スマートフォンである、請求項1又は2に記載の健康モニタリング及び自動警告システム。
6. 前記衣類は、1又は複数の前記検出装置から前記衣類-演算装置までの前記検出パラメーターの前記通信フローを提供するのに適している伝導性の糸を含む、請求項2に記載の健康モニタリングシステム。
7. 前記複数誘導ECG測定器が少なくとも12本の電極を含むことにより、15誘導、臨床レベルのECG測定臨床レベルの心臓学的虚血分析を容易になる、請求項1又は2に記載の健康モニタリングシステム。
8. 削除
9. 前記臨床レベルの心臓学的虚血分析は、ST上昇、ST下降、T波逆転及び新しい左脚ブロックを含む群から選択される健康異常を検出するのに適している、請求項１に記載の健康モニタリングシステム。
10. 前記検出装置の1又は複数は、生物の動作及び姿勢位置を検出するように構成された加速度計である、請求項2に記載の健康モニタリング及び自動警告システム。
11. 前記臨床レベルの心臓学的虚血分析は、生物の静止状態か活動状態において前記個人警告を出すのに適する体の動作及び姿勢の補償を含む、請求項7に記載の健康モニタリングシステム。
12. 前記個人警告は、警告レベルに細分される、請求項1又は2に記載の健康モニタリング及び自動警告システム。
13. 前記検知警戒基準は、医療アドバイスを求めるように生物に助言する黄色警報レベル及び即時の医療援助を求めるように生物に強く助言する赤色警告レベルを含む、請求項12に記載の健康モニタリング及び自動警告システム。
14. 1又は複数の前記検出装置及び/又は前記プローブ装置は、
    a) 実質的に同一の多数のセンサー又は電極と、
    b) プローブ演算装置と、を備え、
    前記同一のセンサー又は電極は、生物における同じ生理的又は化学的パラメーターを検出するように構成され、
    前記プローブ演算装置は、前記同一のセンサー又は電極によって提供されるシグナルから最も良好な検出シグナルを選択するように予め設定され、
    前記最も良好な検出シグナルは、予め構成された選択-手順に従って選択され、
    前記最も良好な検出シグナルは、前記衣類-演算装置に伝送される、請求項1又は2に記載の健康モニタリング及び自動警告システム。
15. 前記選択-手順は、最も良好なSNR又はそれらの組み合わせを有する、最も強いシグナルを選択するステップを備える、請求項14に記載の健康モニタリング及び自動警告システム。
16. 前記選択-手順は、所定の「正常」シグナルと最も合うシグナルを選択するステップを有する、請求項14に記載の健康モニタリング及び自動警告システム。
17. 前記多検出装置は、呼吸検出センサーを備えることにより、呼吸異常を検出する、請求項7に記載の健康モニタリング及び自動警告システム。
18. 前記呼吸異常は、睡眠時無呼吸及び呼吸困難を含む、請求項7に記載の健康モニタリング及び自動警告システム。
19. 前記生物は動物であり、前記モーバイルコンピューティング装置は前記動物の管理人と接続する、請求項1に記載の健康モニタリング及び自動警告システム。
20. 前記衣類-演算装置及び前記バッテリーは、前記モニタリング衣類の指定ポケットに動作可能に配置され、
    前記衣類-演算装置及び前記バッテリーは、各指定ボタンに着脱自在に連結する、請求項1に記載の健康モニタリング及び自動警告システム。
21. 前記衣類-演算装置は、動作可能に前記バッテリーに接続すると自動的に作動する、請求項20に記載の健康モニタリング及び自動警告システム。
22. 前記モバイル機器は、ディスプレイを具備し、前記遠隔演算装置によって実行される較正アプリケーションを含み、更に次のステップを含む、
    a) 前記衣類-本体の衣類-本体図を示すステップと、
    b) 前記検出装置の各々を作動させるステップと、を有し、
    前記検出装置の各々は、i)前記センサーのシグナルを分析し、ii)前記シグナルの品質を決定し、及びiii)前記シグナルに関する継続/中止の指示を示す、請求項1又は2に記載の健康モニタリング及び自動警告システム。
23. 前記モニタリング衣類は、特定のセンサーが生物の体とのより良好な接触を要求する場合、前記モニタリング衣類の特定の領域の締め付けを容易にするように構成された、制御調節可能な締め付け機構を備える、請求項1に記載の健康モニタリング及び自動警告システム。
24. 前記調節可能な締め付け機構は、前記衣類-演算装置によって動作可能に制御される収縮性の糸を備える、請求項1に記載の健康モニタリング及び自動警告システム。
25. 前記パラメーター異常に関する境界の定義は、前記生物の正常状態が時間とともに変化するように、個人的、動的及び自動的に適用される、請求項1に記載の健康モニタリング及び自動警告システム。
26. 前記システムの操作は、健康のモニタリング前又はその間に、前記生物によって実行される動作が必要とされない、請求項25に記載の健康モニタリング及び自動警告システム。
27. 動く生物を含む特定の生物における所定の生理的又は化学的パラメーターを検出するように構成されたプローブ装置であって、前記装置は、
    a) 実質的に同一の多数のセンサー又は電極と、
    b) プローブ演算装置と、
    c) 通信路と、を備え、
    前記同一のセンサー又は電極は、特定の生物における同じ生理的又は化学的パラメーターを検出するように構成され、
    前記プローブ演算装置は、前記同一のセンサー又は電極によって提供されるシグナルから最も良好な検出シグナルを選択するように予め設定され、
    前記最も良好な検出シグナルは、予め設定された選択-手順に従って選択され、
    前記最も良好な検出シグナルは、所定の標的レシピエントに伝送される。
28. 前記選択-手順は、最も良好なSNR又はそれらの組み合わせを有する、最も強いシグナルを選択するステップを有する、請求項27に記載の健康モニタリング及び自動警告システム。
29. 前記選択-手順は、所定の「正常」シグナルと最も合うシグナルを選択するステップが含まれる、請求項27に記載の健康モニタリング及び自動警告システム。
30. 前記「正常」シグナルは、
    a) 特定の生物における同じ種の生物の平均正常シグナルと、
    b) 特定の生物における同じ性の生物の平均正常シグナルと、
    c) 特定の生物における同じ年齢層の生物の平均正常シグナルと、
    d) 特定の生物に関係がある医師によって設定された値又はそれらの組み合わせと、を含む群より選択される、請求項29に記載の健康モニタリング及び自動警告システム。
31. 前記選択-手順は、所定の「正常」シグナルと最も合うシグナルを選択するステップを有する、請求項27に記載の健康モニタリング及び自動警告システム。
32. 生物の健康状態をモニターし、潜在的に危険な健康状態を検出すると即座に個人警告を出す方法であって、
    a) 健常な生物を含む生物が毎日使用するように構成された、シームレスな独立式着衣型健康モニタリング及び自動警告システムであって、
    i. 生物の身体に予め設定された部分に隣接するように生物が着衣する衣類と、
    ii. 衣類-演算装置と、
    iii. 加速度計及び電極をからなる群より選択される多検出装置と、
    iv. 遠隔演算装置と、
    v. 伝送装置と、
    vi. 警報ユニットと、を備えるシステムであり、
    前記検出装置の少なくとも1つは、前記衣類に埋め込まれ、
    前記検出装置の各々は、生物の所定の生理的又は化学的パラメーターを検出するように構成され、
    前記衣類-演算装置は、前記検出装置及び前記遠隔演算装置と共に操作上の通信フローにあり、
    前記遠隔演算装置は、生物と繋がるスマートフォンといった個人モバイル機器に組み込まれ、
    前記衣類-演算装置は、前記ECG-パラメーター及び/又は前記検出パラメーターを受信し、前記受信パラメーターを前記伝送装置によって前記遠隔演算装置に伝送するのに適し、
    b) 指定健康関連パラメーターを前記センサーによって検出することにより、検出データを取得するステップと、
    c) 前記衣類-演算装置によって検出されたものを分析することにより分析された検出データを作成するステップと、
    d) 前記分析された検出データが異常であるか否か決定するステップと、
    e) 前記分析された検出データが異常であると決定されると、前記分析された検出データを前記遠隔演算装置に伝送するステップと、
    f) 前記遠隔演算装置によって前記警告ユニットが作動することにより生物に個人警告をリアルタイムに出すステップと、を有する、方法
33. 前記分析検出データが異常であるか否かを決定するステップは、生物の現在の動作-姿勢状態を考慮するステップを含む、請求項32に記載の健康モニタリング及び自動警告システム。
34. 前記分析された検出データが異常であるか否かを決定するステップは、それぞれの閾値、誘導の数、接触する誘導の数又はそれらの組み合わせを考慮するステップを含む、請求項32に記載の健康モニタリング及び自動警告方法。
35. 前記遠隔演算装置は、前記分析された検出データを更に分析することにより個人警告を出すか否か決定する、請求項32に記載の健康モニタリング及び自動警告方法。
36. 前記遠隔演算装置は、前記個人警告のレベルを決定するステップを更に含む、請求項35に記載の健康モニタリング及び自動警告方法。
37. 前記個人警告の前記レベルを決定するステップは、単一の健康関連イベント、多重健康関連イベント、健康関連パターン又はそれらの組み合わせに基づいて決定される、請求項36に記載の健康モニタリング及び自動警告方法。
38. 前記単一の健康関連イベントは、異常の程度、動作及び姿勢上の考慮、一時的な治療効果、活動作用及び信頼度を有する群より選択されるバイアスデータ、請求項37に記載の健康モニタリング及び自動警告方法。
39. 前記多重健康関連イベント、関連パターンは、初回又は反復イベント、一回の測定間隔における異常パラメーターの数、反復される公知パターン、新パターン、整合性及び信頼度を有する群から選択されるバイアスデータを含む、請求項37に記載の健康モニタリング及び自動警告方法。
40. 前記個人警告の前記レベルを決定するステップは、生物と面識がある専門家によって予め入力された個人データに基づいて決定される、請求項36に記載の健康モニタリング及び自動警告方法。
41. 複数センサーによって得られた検出データを予め分析して選別する方法であって、
    a) 健常な生物を含む生物が毎日使用するように構成されたシームレスな独立式着衣型健康モニタリング及び自動警告システムであり、
    i. 生物の身体において予め設定された部位に隣接するように生物によって着衣される衣類と、
    ii. 衣類-演算装置と、
    iii センサー及び電極からなる群より選択される多検出装置と、を備える、システムを提供するステップと、
    前記検出装置の少なくとも1つは、前記衣類に埋め込まれ、
    前記検出装置の各々は、生物の所定の生理的又は化学的パラメーターを検出するように構成され、
    前記衣類-演算装置は、前記検出装置と共に操作上の通信フローにあり、
    前記衣類-演算装置は、予め設定された時間間隔を有する周期において前記センサーを作動させ、
    b) 予め設定されたシークエンス及び時間間隔を有する周期において、前記衣類-演算装置により前記センサーを動作させるステップと、を有し、
    各周期は、
    i. 次のセンサーiを選択するステップと、
    ii. センサーiから検出データを得るステップと、
    iii 前記検出データが異常であるか否かを決定するステップと、
    iv. 前記検出データが異常であると決定されると、予め設定された標的受信機に前記検出データを伝送するステップと、を有する、方法。