JP2014518782A - 記録媒体 - Google Patents

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Abstract

画像側に第1のコーティング層及び最上画像受容層を有する原べース基材を含む記録媒体が記載されている。最上画像受容層は、90℃又は90℃を超えるガラス転移温度を有するポリマー接着促進剤を含む。記録媒体を含む印刷物であって、当該記録媒体上に、90℃又はそれを超えるガラス転移温度を有するラテックス成分を含むインク組成物によって印刷フィーチャが形成されているものも記載されている。
【選択図】図1

Description

インクジェット印刷技術は、電子信号がインクの滴又は流れを制御し且つ方向付けし、当該インクの滴又は流れを広範な基材上に堆積させることができるノンインパクト印刷方法である。このインクジェット技術は、近年では、様々な媒体表面上に画像を記録する人気のある手法になっている。そのため、インクジェットプリンタは、工業的なラベリングから短時間運転の印刷まで、卓上の書類、図版画像、及び屋外用途、例えば、バナー(横断幕)、ディスプレイ、ポスター、ビルボード及び車ビヒクルラップ(車体広告)のための大型印刷まで複数の市場にわたり広い用途を見出した。
このような印刷技術を使用して得られる印刷画像の画像品質及び耐性が、印刷媒体の構成、使用されるインク組成物及びそれらの相互作用に大きく依存するのは明かであろう。インクジェットインク組成物のほとんどは水ベースであり、よって、その着色剤成分は、大抵の場合は水溶性又は水分散性である。したがって、その水ベースの性質のために、インクジェットインクは、水又は高湿度に曝された場合に劣った画像耐性を示す傾向を有する。このインクの耐性を改善することを考慮して、ラテックスを含有するインクジェットインク組成物が開発された。このようなインクは、水性流体中に分散させた高い分子量のサブミクロンのポリマーラテックス粒子を含有する。染料及び顔料の両方が、このようなインクジェットインク配合物のための着色剤として使用されてきた。しかし、インク配合物がラテックスを含有する場合、このような材料は、必ずしもインクが塗布される基材に良好に接着するとは限らない。得られる印刷画像は、磨耗抵抗、耐光性、耐溶剤性及び耐水性といった耐性の問題を有し得る。
インクジェット印刷方法では、印刷画像の画像品質及び性能全体において、受容媒体基材が重要な役割を果たす。したがって、このような印刷技術で効果的に使用することができ且つ良好な画像品質及び良好な接着能力を有する媒体を見出すことは、よく課題とされてきた。
図面に、本システム及び方法の様々な態様を示す。当該図面は、明細書の一部となっている。
本開示の態様による記録媒体の断面図である。 本開示の態様による記録媒体の断面図である。 本開示の態様による記録媒体の断面図である。 本開示の態様による印刷物の断面図である。 本開示の態様による印刷物の断面図である。 本開示の態様による印刷物の断面図である。
本開示の態様は、別途指示がなければ、当分野の範囲内の合成有機化学、インク化学、媒体化学、印刷化学及びこれらに類するものの技術を使用するものである。このような技術は、文献にて詳細に説明されている。本明細書に開示の方法を実施する手法及び本明細書に記載の組成物を使用する手法についての完全な開示及び説明を当業者に提供するため、例を示す。数(例えば、量、温度等)に関して正確性を確実にする努力がなされているが、いくらかの誤差及び偏差はあり得る。別途指示がなければ、部は重量部であり、温度は℃で表され、圧力は大気圧又はその近傍となっている。標準の温度及び圧力は、20℃、1気圧と規定される。別途指示がなければ、粘性はcPで表現され、25℃の温度で測定される。本開示の態様を詳細に説明する前に、本開示は、別途指示がなければ、本明細書に開示の特定の材料及びプロセスに限定されるものではなく、ある程度の変更が可能であると理解されたい。本発明の範囲は特許請求の範囲及びそれと同等のもののみによって規定されるので、本明細書において使用されている専門用語が、特定の態様を記述することのみを目的としており、限定を意図しているものではないことも理解されたい。本明細書及び特許請求の範囲では、次の専門用語が使用される。「a」、「an」及び「the」が付された単数形の語は、文脈が明らかに別のものを記述しているのでなければ、複数の指示を含む。よって、例えば、「支持体」という語があれば、それは複数の支持体を含む。「約」、「おおよそ」という用語は、数値又は範囲を指す場合には、測定時に生じ得る実験誤差による値を包含することを意図している。本明細書では、濃度、量、及び他の数値データは範囲の形式で示されている。このような形式は、単に便宜及び簡素化のために使用されており、当該範囲の限界値として明示された数値を含むのみならず、その範囲に包含される全ての個々の数値又は副次的な範囲がその個々の数値及び副次的な範囲が明記されているかのように含む、と柔軟に解釈されるべきであると理解されたい。例えば、約1重量%〜約20重量%の重量範囲は、明記されている1重量%〜約20重量%の濃度限界を含むのみならず、個々の濃度、例えば2重量%、3重量%、4重量%、及び副次的範囲、例えば、5重量%〜15重量%、10重量%〜20重量%等をも含むと解釈されるべきである。本明細書で用いられる場合には、「画像」とは、材料又は基材上に可視又は不可視のインク組成物によって堆積されるマーク、記号、符号、図面、印及び/又は外観である。画像の例は、文字、単語、数字、英数字表示、句読点、テキスト、行、ハイライト及びこれらに類するものを含み得る。
いくつかの態様では、本開示は、原ベース基材(raw base substrate)であって、その画像側に第1のコーティング層及び最上画像受容層を有する原ベース基材を含む記録媒体であって、前記画像受容層が、90℃であるか又は90℃を超えるガラス転移温度(Tg)を有するポリマー接着促進剤を含む、記録媒体を提供する。いくつかの例では、このような記録媒体又は受容媒体は、インクジェット印刷装置の良好に適合されたインクジェット印刷可能媒体である。いくつかの別の態様では、本開示は、記録媒体上に耐性のある画像を生成するための印刷方法に関する。この方法は、原ベース基材であって、その画像側に第1のコーティング層及び最上画像受容層を有する原ベース基材を含むインクジェット記録媒体であって、前記画像受容層が、90℃又はそれを超えるガラス転移温度(Tg)を有するポリマー接着促進剤を含むインクジェット記録媒体を得て、当該記録媒体上に、ラテックスを含有するインク組成物を噴射して、高められた画像品質及び高められた画像性能を有する印刷画像(印刷された画像)を形成することを含む。いくつかの例では、本方法は、乾燥させるステップをさらに含む。いくつかの例では、本発明で使用されるインク組成物は、記録媒体の画像受容層中に存在するポリマー接着促進剤と同一のラテックス成分を含有する。さらにいくつかの別の態様では、本開示は、本明細書に記載の記録媒体であって、その上にインク組成物によって印刷フィーチャ(印刷された造形部分、printed feature)が形成されている記録媒体を含む印刷物(印刷された物)に関する。この記録媒体は、原ベース基材であて、その画像側に第1のコート層及び最上画像受容層を含む原ベース基材を含むインクジェット印刷可能媒体であって、前記画像受容層が、90℃又はそれを超えるガラス転移温度(Tg)を有するポリマー接着促進剤を含み、前記インク組成物は、90℃又はそれを超えるガラス転移温度(Tg)を有するラテックス成分を含む。
本開示の記録媒体、印刷方法、及び印刷物は、向上した印刷性能、具体的には、向上したインク着色剤粒子への接着性能を有するプリント物若しくは印刷を提供する能力を有する。いくつかの例では、本明細書に記載のような記録媒体上に印刷された画像は、優れた画像品質を付与することができる。いくつかの別の例では、印刷画像を形成するために、ラテックスを含有するインク組成物が使用される場合、この印刷画像は、インク着色剤及びラテックス粒子への良好な接着能力をもたらす。本明細書に記載の媒体は、優れた画像品質を提供する能力を有する、つまり、良好な接着性(インク流れ(ink running)の問題の回避を助成する)、及び良好なインクの水に対する抵抗及び引掻きに対する抵抗を有する。さらに、ラテックスインク組成物を使用する印刷プロセスにおいて使用する場合、得られる印刷画像は、良好な濡れ擦り耐性及び乾燥擦り耐性、並びに表面への優れたインク接着性を示す。実際、いかなる理論に縛られることなく、画像耐性は、媒体表面に対するインク着色剤及びラテックス粒子の接着性に大きく依存すると考えられる。
図1、図2及び図3に、記録媒体(100)の態様を示す。当業者には理解されるであろうが、図1、図2及び図3は、記録媒体(100)の様々な層の相対的な位置を示すが、必ずしもこれらの層の相対的な厚みを図示するものでない。図1、図2及び図3に示されるように、記録媒体(100)はベース基材(110)を含む。ベース基材(110)は、2つの表面、つまり「画像面」又は「画像側」(101)と呼ぶことのできる第1の表面と、第2の表面、つまり「裏面」又は「裏側」(102)と呼ぶことのできる反対側の表面を有する。よって、記録媒体(100)は、画像側(101)、つまり画像が堆積される側と、画像を受容するようにはあまり適合しない裏側(102)とを含む。図1に、記録媒体(100)のいくつかの態様を示す。このような媒体は、ベース基材(110)の画像側(101)に塗布された第1のコーティング層(120)を含む。記録媒体(100)は、媒体の画像側(101)の第1のコーティング層(120)の上に塗布された最上画像受容層(130)をさらに含む。図2に、記録媒体(100)のいくつかの別の態様を示す。このような媒体は、ベース基材(110)の両側に塗布された第1のコーティング層(120)を含む。よって、第1のコーティング層(120)が、ベース基材(110)の裏側(102)及び画像側(101)に存在する。記録媒体(100)は、媒体の画像側(101)の第1のコーティング層(120)の上に塗布された最上画像受容層(130)をさらに含む。図3は、記録媒体(100)のさらにいくつかの別の態様を示す。このような記録媒体は、ベース基材(110)の両側に塗布された第1のコーティング層(120)を含む。第1のコーティング層(120)は、よって、ベース基材(110)の裏側(102)及び画像側(101)に存在する。この記録媒体(100)は、媒体の画像側(101)に設けらた第1のコーティング層(120)の上に塗布された最上画像受容層(130)を含み、媒体の裏側(102)に設けられた第1のコーティング層(120)の上に塗布された接着剤層(140)を含む。
図4、図5及び図6に、印刷物(200)のいくつかの態様を示す。図4に、印刷物(200)のいくつかの態様を示す。このような印刷物(200)は、ベース基材(110)の画像側(101)に塗布された第1のコーティング層(120)及び最上画像受容層(130)を有する記録媒体(100)を含み、90℃又は90℃を超えるガラス転移温度(Tg)を有するラテックス成分を含有するインク組成物で形成されている印刷フィーチャ(210)を含む。図5に、印刷物(200)のいくつかの別の態様を示す。この印刷物(200)は、ベース基材(110)の両側に塗布された第1のコーティング層(120)、ベース基材(110)の画像側(101)に塗布された最上画像受容層(130)を有する記録媒体(100)を含み、90℃又はそれを超えるガラス転移温度(Tg)を有するラテックス成分を含有するインク組成物で形成されている印刷フィーチャ(210)を含む。図6に、印刷物(200)のさらにいくつかの別の態様を示す。この印刷物(200)は、ベース基材(110)の両側に設けられた第1のコーティング層(120)、画像側(101)に第1のコーティング層(120)の上に塗布された最上画像受容層(130)を有する記録媒体(100);媒体の裏側(102)に設けられた第1のコーティング層(120)の上に塗布された接着剤層(140);及び90℃又はそれを超えるガラス転移温度(Tg)を有するラテックス成分を含有するインク組成物によって形成されている印刷フィーチャ(210)を含む。
いくつかの態様では、記録媒体(100)は、原ベース基材(110)であって、その画像側に第1のコーティング層(120)及び最上画像受容層(130)を有する原ベース基材(110)を含む。いくつかの例では、原ベース基材(110)は、セルロース紙ベース、ポリマーフィルムベース又は非有機フィルムベースであってよい媒体基材である。いくつかの例では、原ベースは約50〜約300グラム/メートル(gsm)のベース重量を有し、いくつかの別の例では、原ベースは約100〜約220gsmのベース重量を有する。いくつかの態様では、原ベース(110)はセルロースベース紙である。任意の種類のセルロース原ベースが使用され得る。原ベース(110)は、任意の適切な木材又は非木材のパルプからなっていてよい。適したパルプの非限定的な例は、任意の種類のケミカルパルプ、メカニカル木材パルプ、化学処理されたグランドパルプ、CTMP(ケミカルサーモメカニカルパルプ)、及び/又はそれらの混合物を含む。よって、いくつかの例では、グランド木材パルプ、亜硫酸パルプ、ケミカルグランドパルプ、リファイナーグランドパルプ、及びサーモメカニカルパルプ又はこれらの混合物を使用することができる。いくつかの例では、原ベース(110)は、非木材パルプ、例えば竹、バガス、ケナフ、パピルス等に由来するパルプを含有する。漂白された広葉樹ケミカルパルプが、主たるパルプ組成を構成していてよい。このパルプは、針葉樹より短い繊維構造を有し、完成紙の良好な形成に寄与する。例えば、最終コート紙の物理的な特性を実質的に制御するために、充填材をパルプに混ぜることができる。充填材粒子は、繊維ネットワークの空所の空間を充填し、これにより、より密度の高い、より白色の、及びより不透明なシートをもたらす。充填材の例は、非限定的に、摩砕炭酸カルシウム(重質炭酸カルシウム)、沈降炭酸カルシウム(軽質炭酸カルシウム)、二酸化チタン、カオリンクレー、シリケート、プラスチック顔料、アルミナトリハイドレート、及び/又はそれらの混合物を含む。15重量%といった任意の所望量の充填材を使用できることを理解されたい。いくつかの例では、充填材の量は、原ベースの約0.1重量%〜約20重量%、いくつかの別の例では、充填材の量は、原ベースの約5重量%〜約15重量%の範囲である。
紙ベースストック(paper base stock、紙ベース料)を準備する際、内部サイジングを使用することができる。このプロセスは、コートされた基材のセルロース繊維の疎水性を改善することができ、そして、このセルロース繊維の疎水性は、濡れ、浸透及び水性液体の吸収に対する抵抗を制御し得るものである。繊維及び充填材を含有する完成紙料(furnish)にウェットエンドでサイズ剤を添加することによって、内部サイジングを得ることができる。適したサイズ剤の非限定的な例は、樹脂ベースのサイズ剤、ワックスベースのサイズ剤、セルロース反応性サイズ剤及び他の合成サイズ剤、並びに/又は混合物を含む。表面サイズ剤の種類及び量によって、水分耐性が実質的に改善されることを理解されたい。表面サイジング(つまり、形式が整えられた紙表面へ表面サイズ剤及び他の機能的添加剤を塗布すること)は、任意の種類のサイジング方法、例えばフィルムサイズプレス、ポンド式サイズプレス及び他の表面技術によって得ることができる。全ての種類の澱粉種が望ましい水/水分耐性に厳密に見合う訳ではないので、任意の従来のサイズプレス剤、例えば、任意の種類の未処理澱粉、化学的、物理的又は生物学的な修飾澱粉は、本発明において適していないことを理解されたい。何らかの理論に縛られることなく、表面サイジング組成物が、基材に対して2つの役割、つまり、使用/取付けの際に基材が大きな水性インク体積の印刷に、そしてその後の水浸漬に曝された場合における、外部の水分に対するバリア機能と濡れ強度を向上させる濡れ強度強化剤との役割を果たしていると考えられる。いくつかの例では、合成ポリマー樹脂が、表面サイズ剤として使用される。表面サイジングのために使用することができる広範な様々な樹脂組成物がある。例えば、樹脂組成物は、非限定的に、疎水性の付加モノマー重合によって形成された樹脂を含んでいてよい。疎水性の付加モノマーの例は、非限定的に、C〜C12アルキルアクリレート及びメタクリレート(例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、sec−ブチルアクリレート、tert−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、オクチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、sec−ブチルメタクリレート、tert−ブチルメタクリレート)、及び芳香族モノマー(例えば、スチレン、フェニルメタクリレート、o−トリルメタクリレート、m−トリルメタクリレート、p−トリルメタクリレート、ベンジルメタクリレート)、ヒドロキシル含有モノマー(例えば、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート)、カルボキシ含有モノマー(例えば、アクリル酸、メタクリル酸)、ビニルエステルモノマー(例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、ピバル酸ビニル、ビニル−2−ヘキサン酸エチル、バーサチック酸ビニル)、ビニルベンゼンモノマー、C〜C12アルキルアクリルアミド及びメタクリルアミド(例えば、t−ブチルアクリルアミド、sec−ブチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド)、架橋モノマー(例えば、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、ビス(アクリロイルアミド)メチレン)、及びこれらの任意の組合せを含む。いくつかの別の例では、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、ビニルエステル、及びスチレン誘導体の重合及び/又は共重合から作られるポリマーが有用となり得る。このようなポリマーは、広範な重合方法を使用して作ることができる。例えば、ポリマーは、バルク重合、溶液重合、乳化重合、又は他の適した方法を利用して作ることができる。水性溶剤、例えば水の存在下での乳化重合が、上記のポリマー樹脂の製造に有用となり得る。いくつかの例では、ポリマーラテックス樹脂は、約0.1〜約5マイクロメートルの範囲の粒径での乳化重合を利用して作ることができる。いくつかの別の例では、粒径は約0.5〜約3マイクロメートルであってよく、さらにいくつかの別の例では、ラテックス樹脂の平均粒径は約1.2マイクロメートルであってよい。
いくつかの態様では、表面サイジング組成物中に無機充填材が存在していてよい。表面サイジング組成物中の無機充填材は、約0.2マイクロメートル〜約1.5マイクロメートルの範囲の平均粒径を有していてよい。この無機充填材は、粉体又はスラリーの形態であってよく、例えば、非限定的に、二酸化チタン、アルミナ水和物、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリカ、クレー(例えば、高輝度カオリンクレー)、及び酸化亜鉛を含む。いくつかの例では、炭酸カルシウムを使用することができる。炭酸カルシウムは、高輝度、光沢、不透明性、良好なレオロジー性及び良好なコーティング能力を含む多数の望ましい特性を有する。いくつかの例では、ポリマー樹脂の約100部に対する無機充填材の重量部数は、約0〜約10部の範囲となっており、いくつかの別の例では、約0.5部〜約5部以下となっている。無機充填材の過剰な混入は、表面サイジング組成物のベース基材のバルクへの浸透能力及びベース基材の濡れ強度を低下させる。表面サイジング組成物のz−方向浸透は、両側からのサイジングの場合には、ベース基材の中央までの経路であってよいし、又は一方の側のサイジングの場合には、他の表面へ到達する経路であってよい。いくつかの例では、z−方向の浸透深さは、両側サイジングの場合ではベース基材の4/5の半分を超え、いくつかの別の例では、z−方向浸透深さは、両側サイジングではベース基材の2/3の半分を超える。両側サイジングで浸透深さが、ベース基材の半分の1/3より小さいと不都合となり得る。いくつかの例では、表面サイジング層の厚みは、ベース基材の片側につき、約0.01マイクロメートル〜約3マイクロメートルの範囲であり、いくつかの別の例では、約0.05マイクロメートル〜約1マイクロメートルの範囲である。ベース基材への水分の浸透を防ぐために、表面は両側にてサイズ処理されていてよい。
いくつかの例では、原ベースの剛性は、紙厚み又は紙重量に少なくとも部分的に関係し得るので、実質的に同じパルプ及び充填材組成物でも、紙キャリパがより薄いと紙の剛性は小さくなることを理解されたい。ベース重量が100gsm未満である場合には、屈曲硬さが低いために、印刷時の紙のハンドリングにおいて困難が生じ得る。顧客も、このような軽量の紙は写真印刷用として許容し難くなる。しかし、ベース重量が300gsmを超えると、多くのプリンタが、そのような剛性の大きい媒体に対応できない。いくつかの例では、原ベースの剛性は、抄紙機方向で約800ガーレー剛性ユニット〜約2000ガーレー剛性ユニットの範囲にあり、紙機械横断方向で約300ガーレー剛性ユニット〜約1200ガーレー剛性ユニットの範囲にある。いくつかの別の例では、ベース紙の剛性は、抄紙機方向で約800ガーレー剛性ユニット〜約1500ガーレー剛性ユニットの範囲にあり、紙機械横断方向で約350ガーレー剛性ユニット〜約1000ガーレー剛性ユニットの範囲にある。ガーレータイプの剛性テスタを使用してTAPPI T543 om−94のような方法を、紙料の剛性を判定するために使用することができる。いくつかの例では、原ベース(110)がセルロース紙ベースである場合には、ベース基材は、高湿度の環境で(例えば屋外での使用のように)記録媒体を使用する場合に良好な物理的強度を維持することを考慮して、低多孔性及び水分の浸入に抵抗する大きな能力を有していてよい。いくつかの例では、水分を低下させることを考慮して、吸収濡れ強度強化剤又は内部サイズ剤を原ベースに添加することができる。
いくつかの例では、記録媒体(100)は、ベースストック基材上に直接的に塗布された第1のコーティング層(120)を含む。図1に示されている通り、第1のコーティング層(120)は、記録媒体(100)の一方の側、つまり、原ベースの画像側(101)に存在していてよいし、いくつかの別の例では、図2及び3に示されているように、第1のコーティング層(120)は、記録媒体(100)の裏側(102)及び画像側(101)、つまり、原ベース(110)の両側に存在していてよい。いかなる理論に縛られることなく、顔料添加されたプレコーティング層(120)の機能は、滑らかな表面を生ぜしめ、優れた光沢の生成を助成することと考えられる。加えて、顔料添加されたプレコーティング層(120)は、印刷媒体の不透明性、明るさ及び適切な色相の改善も促進し得る。さらに、第1のコーティング層は、ベースストック(特に、ポリマー飽和のベースストック)上にわたる表面エネルギーの増大を助成し、これにより、接着性改善のために画像受容コーティング中に任意の過剰な添加剤を混入することなく、最上画像受容層をベースストックに固く接着させることができると考えられる。いくつかの態様では、第1のコーティング層(120)は、顔料充填材及びバインダを含む。第1のコーティング層(120)は、界面活性剤をさらに含んでいてよく、任意の他の添加剤を含んでいてよい。いくつかの別の態様では、第1のコーティング層(120)は、顔料充填材として炭酸カルシウム及びクレーの混合物、バインダとしてポリマーラテックス、並びに界面活性剤を含む。
第1のコーティング層(120)中に存在する無機顔料粒子の量は、コーティング層(120)の全重量を基準として、重量基準で約40〜約95%(重量%)であってよく、又は重量基準で約60〜約90%(重量%)であってよい。いくつかの例では、第1のコーティング層(120)中に存在するバインダの量は、コーティング層(120)の全重量を基準として、重量基準で約5〜約60%(重量%)であってよく、又は重量基準で約10〜約40%(重量%)であってよい。第1のコーティング層(120)は、約5〜約30グラム/メートル(gsm)のコーティング重量、又は約10〜約15gsmの範囲のコート重量で原ベース(110)上に塗布することができる。原ベース(110)の両側に塗布した場合、プレコーティング層(120)のコート重量は、各コーティング側に約10〜約15gsmである。
いくつかの態様では、記録媒体(100)の画像側(101)は、第1のコーティング層(120)上に塗布された画像受容層(130)を含む。いくつかの例では、画像受容層(130)は、約1〜約30グラム/mの範囲の、いくつかの別の例では約3〜約20グラム/mの範囲の、さらにいくつかの別の例では約5〜約15グラム/mの範囲のコート重量を有する。いかなる論理に縛られることなく、ラテックスを含有するインク組成物と媒体表面との間の適合性を増大させるため、ひいては、ラテックスを含有するインク組成物と印刷基材との間の接着を改善するために、最上画像受容層(130)が使用されると考えられる。いくつかの態様では、画像受容層(130)は、顔料充填、バインダ及びポリマー接着促進剤を含む。いくつかの例では、顔料充填材は無機顔料充填材である。いくつかの別の例では、最上画像受容層(130)中に存在するポリマーバインダは、第1の層(120)で使用したものと同じである。
最上画像受容層(130)中に存在する無機顔料粒子の量は、最上画像受容層(130)の全重量を基準として、重量基準で約50〜約95%(重量%)であってよいし、又は重量基準で約60〜約90%(重量%)であってよい。最上画像受容層(130)中に存在するバインダの量は、最上画像受容層(130)の全重量を基準として、重量基準で約10〜約30%(重量%)であってよいし、又は重量基準で約15〜25%(重量%)であってよい。最上画像受容層(130)中に存在するポリマー接着促進剤の量は、最上画像受容層(130)の全重量を基準として、重量基準で約5〜25%であってよいし、又は重量基準で約10〜20%であってよい。いくつかの別の例では、記録媒体の最上画像受容層(130)中に存在している接着促進剤の量は、乾燥重量で無機充填材100部当たり約5〜約30部の範囲であり、いくつかの別の例では約5〜約15部の範囲にある。
いくつかの態様では、最上画像受容層(130)はポリマー接着促進剤を含む。いかなる理論に縛られることなく、界面張力の低減によってインク着色剤/バインダの印刷媒体への接着を増大させることを考慮して、ポリマー接着促進剤は、印刷媒体表面とインク着色剤/バインダ粒子との界面で作用する巨大分子鎖構造を有する物質である。巨大分子鎖の繰り返し単位及び/又は側鎖官能基の種類には、具体的な限定はない。繰り返し単位及び/又は側鎖官能基は、反応性、非反応性又はその両方の混合物であってよい。反応性である場合には、接着促進剤は、インク着色剤及び印刷媒体の官能基と(共有結合、イオン結合又はその両方を形成することによって)化学的に相互作用し得る。よって、このようにして、接着促進剤は、インク着色剤と印刷媒体表面との間に存在する反発作用を低減又は消失させることができる。非反応性ポリマー接着促進剤は、成分間の界面エネルギーを低減し、ひいては印刷媒体上での印刷インクの接着性改善することによって、インク着色剤/バインダと印刷媒体表面との間の不適合性を改善することができる。
いくつかの態様では、最上画像受容層(130)中に存在する接着促進剤は、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、アルキルアクリル酸、アルキルメタクリル酸、ビニルエステル、及び/又はスチレン誘導体のホモポリマー又はコポリマーである。このようなポリマーは、カチオン性又はアニオン性の帯電分子を有する塩の形態であってもよい。いくつかの例では、接着促進剤は、ポリマーベースのポリアクリレート及び/又はポリアクリレートコポリマーからなる群から選択される。例は、非限定的に、ポリ(メチルメタクリレート−ブタジエン)、ポリ(エチルメタクリレート−ブタジエン)、ポリ(プロピルメタクリレート−ブタジエン)、ポリ(ブチルメタクリレート−ブタジエン)、ポリ(メチルアクリレート−ブタジエン)、ポリ(エチルアクリレート−ブタジエン)、ポリ(プロピルアクリレート−ブタジエン)、ポリ(ブチルアクリレート−ブタジエン)、ポリ(メチルメタクリレート−イソプレン)、ポリ(エチルメタクリレート−イソプレン)、ポリ(プロピルメタクリレート−イソプレン)、ポリ(ブチルメタクリレート−イソプレン)、ポリ(メチルアクリレート−イソプレン)、ポリ(エチルアクリレート−イソプレン)、ポリ(プロピルアクリレート−イソプレン)及びポリ(ブチルアクリレート−イソプレン)、ポリ(スチレン−ブタジエン)、ポリ(メチルスチレン−ブタジエン)、ポリ(スチレン−イソプレン)、ポリ(メチルスチレン−イソプレン)、ポリ(スチレン−プロピルアクリレート)、ポリ(スチレン−ブチルアクリレート)、ポリ(スチレン−ブタジエン−アクリル酸)、ポリ(スチレン−ブタジエン−メタクリル酸)、ポリ(スチレン−ブタジエン−アクリロニトリル−アクリル酸)、ポリ(スチレン−ブチルアクリレート−アクリル酸)、ポリ(スチレン−ブチルアクリレート−メタクリル酸)、ポリ(スチレン−ブチルアクリレート−アクリロノニトリル)、及びポリ(スチレン−ブチルアクリレート−アクリロノニトリル−アクリル酸)を含む。
いくつかの例では、ポリマー接着促進剤はポリマーの塩である。このポリマーの電荷は、中性、カチオン性又はアニオン性であってよい。いくつかの例では、ポリマーは、アニオン性に帯電されたインク顔料との良好な反応を得ることを考慮して、カチオン性ポリマーである。その例は、非限定的に、トリメチルアンモニウムエチルアクリレート、トリメチルアンモニウムエチルメタクリレート、トリメチルアンモニウムエチルアクリレート、トリメチルアンモニウムエチルメタクリレート、ジメチルベンジルアンモニウムエチルアクリレート、ジメチルベンジルアンモニウムエチルメタクリレート、ジメチルブチルアンモニウムエチルアクリレート、ジメチルブチルアンモニウムエチルメタクリレート、ジメチルヘキシルアンモニウムエチルアクリレート、ジメチルヘキシルアンモニウムエチルメタクリレート、ジメチルオクチルアンモニウムエチルアクリレート、ジメチルオクチルアンモニウムエチルメタクリレート、ジメチルドデシルアンモニウムエチルアクリレート及びジメチルドデシルアンモニウムエチルメタクリレート、トリメチル−(4−ビニルベンジル)アンモニウム、トリエチル−(4−ビニルベンジル)アンモニウム、トリメチルアンモニウムプロピルアクリレート、ジメチルオクタデシルアンモニウムエチルアクリレート、並びにジメチルオクタデシルアンモニウムエチルメタクリレートのポリマーの塩を含む。これらのカチオン性ポリマーの対イオンは、塩化物、臭化物、硫酸メチル、トリフレート等であってよい。
いくつかの例では、接着促進剤は、ラテックス粒子の形態の水性エマルジョンである。このようなラテックス接着促進剤組成物は、様々な比のモノマー、例えば、非限定的に、メチルメタクリレート、スチレン、様々な「ソフトな」アクリレートエステル及び官能化されたモノマーを乳化共重合を利用して得られたものを含み得る。この官能性モノマーは、ヒドロキシル基、カルボン酸、スルホン酸又は硫酸及びリン酸を含有する「ビニル」モノマーを含む。本明細書で用いられる場合には、「ビニル」は、選択された例にあるような、アクリレート、メタクリレート、官能化されたスチレン、アリルエーテル及びエステル、ビニルエーテルの誘導体を示す。ブロックコポリマー、ランダムに配列したコポリマー、架橋可能なコポリマー、又はこれらに類するものを含むコポリマーが形成され得る。いくつかの別の例では、接着促進剤は、ラテックス粒子の形態であるポリアクリレート−スチレンコポリマー又はポリメチルアクリル−スチレンコポリマーである。
ラテックス接着促進剤粒子は、長期間にわたる安定性を提供するため(凝集に対抗するような)及び特定の極性界面への改善された接着性を提供するために、測定された量の表面酸基を使用することができる。より詳細な観点では、ラテックス粒子は、酸官能性の源として様々なモノマーを使用して調製することができる。使用の際には、ポリマーの酸官能性は、ラテックス粒子表面に電荷がもたらされるよう中和されている。酸官能性は、イオン化可能な基、例えば、カルボン酸、スルホン酸又は硫酸、及びリン酸を含み得る。いくつかの例では、共重合された表面酸コモノマーの量は、全モノマーの約0.01〜約10%の範囲にあってよい。
いくつかの例では、接着促進剤は水溶性ポリマーではない。よって、水性溶剤中、室温及び室内圧力下で、24時間の期間に、5重量%より大きな接着促進剤ポリマーの固体含有量の変化がないことを意味する。いくつかの別の例では、接着促進剤は、水分散性ポリマーである。乳化剤の助けがあってもなくても安定なエマルジョンを形成することを考慮して、接着促進剤は、約100〜約500ナノメートル(nm)の範囲の直径の小さい粒子に、外部せん断力あり又はなしで分散されていてよい。別態様では、いくつかの例で、接着促進剤は、約100〜約500ナノメートル(nm)の範囲の粒径で乳化重合によりインサイトゥでラテックス粒子を形成することができる。いくつかの例では、接着促進剤は、ラテックス粒子の形態のアクリルラテックス組成物である。いくつかの例では、接着促進剤は、GPCにより測定して約10,000Mw〜約5,000,000Mwの範囲の分子量を有していてよい。いくつかの例では、接着促進剤ポリマーは、90℃の又は90℃より高いガラス転移温度(Tg)を有する。いくつかの別の例では、接着促進剤ポリマーは、95℃の又は95℃より高いガラス転移温度(Tg)を有する。ガラス転移温度(Tg)パラメータの測定手法は、例えば、Polymer Handbook、第3版、J.Brandrup著、E.H.Immergut、Wiley−Interscience編、1989にに記載されている。
ラテックスは、ラテックス粒子、及び中にラテックス粒子を分散されている水性媒体の両方を含む。より具体的には、ラテックスは、液体(例えば、水及び/又は他の液体)及び約20nm〜約500nmの範囲のポリマー粒子を含む液体サスペンションである。いくつかの別の例では、接着促進剤は、ラテックス粒径が約150〜約350ナノメートルの範囲にあるラテックス粒子の形態の水性エマルジョンである。さらにいくつかの別の例では、接着促進剤は、ラテックス粒径が約150〜約350ナノメートルの範囲にあり且つ90℃又はそれを超えるガラス転移温度を有するラテックス粒子の形態の水性エマルジョンである。
いくつかの例では、ポリマー接着促進剤は、ラテックスを含有するインク組成物中で使用されるバインダと類似又は同一の化学的構造、類似又は同一の分子量、及び類似又は同一の重量分布を有する。いくつかの別の例では、インクラテックスバインダとポリマー接着促進剤との溶解度パラメータの差は、0.8(cal.cm−31/2より小さく、さらにいくつかの別の例では0.2〜0.5(cal.cm−31/2より小さい。この試験は、「Estimation of polymer solubility parameters by Inverse gas chromatography」、Macromolecular、1982、15、622〜624頁に基づく。いくつかの態様では、接着促進剤成分は、記録媒体上に印刷されるインク組成物中で使用されるラテックス成分と同一のラテックス成分である。
いくつかの例では、ポリマー接着促進剤が水性分散ラテックスの形態である場合には、その最低造膜温度(MFFT)は、80℃又は80℃を下まわらない温度である。最低造膜温度(MFFT)は、水性の合成ラテックス又はエマルジョンが薄膜として基材上に設けられた時に融合する最低温度と規定され、ASTM D2354に記載されている試験条件でのMFFTバーの使用により測定される。このパラメータは、室温で、ポリマー接着促進剤が、無機顔料充填材、並びに第1のコーティング層及び基材に対して結合力を提供しないことを示す。このような条件内では、分散された粒子は、変形されておらず、また充填材粒子及び基材に対し任意の接着を提供するために連続の膜を形成することもない。
ポリマーを形成するモノマー及び及びコモノマーの種類及び量によって規定される化学的構造が、接着促進剤の特性に対して部分的に重要な役割を果たすばかりでなく、他の巨大分子構造、例えば分子量及びポリマー形態が制御された特性、例えば粒径、Tg及びMFFTも、上記接着促進剤としてポリマーの適合性を支配することに気付くであろう。いくつかの例では、促進剤のMW、Tg及びMFFTは、媒体保管温度から使用温度までの使用温度範囲にわたっては何らの結合力を有さないレベルに制御されている。このような構造的な性質の下では、ポリマー接着促進剤は、任意の大きな範囲の分子運動、構造変形及び造膜に抵抗してそのガラス状の分子状態を維持する。MW、Tg及びMFFTが、通常のコーティングバインダが有するようなレベルに低下すると、ラテックスインク膜を不都合に柔らかくし、印刷耐性の低下を起こす。
いくつかの例では、第1のコーティング層(120)及び最上画像受容層(130)は、少なくとも、1つの充填材を含む。最上画像受容層(130)で使用されている充填材は、第1のコーティング層(120)で使用されているものから独立して選択される。第1のコーティング層(120)及び最上画像受容層(130)は、異なる粒径及び粒度分布を有する2つ又はそれを超える顔料充填材の混合物を含んでいてよい。いくつかの例では、このような充填材は無機顔料である。無機顔料の例は、金属酸化物及び/又は半金属酸化物粒子を含む。無機顔料は、独立して、炭酸カルシウム、ゼオライト、シリカ、タルク、アルミナ、ベーマイト、シリケート(例えば、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム及びこれらに類するもの)、アルミニウムトリハイドレート(ATH)、チタニア、ジルコニア、クレー、ケイ酸カルシウム、カオリン、焼成クレー又はこれらの組合せからなる群から選択される。いくつかの例では、無機顔料は、炭酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリンクレー等である。顔料の物理的な形態は、粉体又は水性の予分散されているスラリーであってよい。任意に、共顔料(co-pigment)が、第1のコーティング層(120)中及び最上画像受容層(130)中に存在していてよい。このような共顔料は、例えば、微小多孔質構造を有する顔料、例えばヒュームドシリカ及びシリカゲル、並びに「構造化された(structured)」顔料の両方を含む。これらの構造化された顔料の例は、クレー/炭酸カルシウムとコロイダルシリカとの反応生成物である焼成クレー及び多孔質のクレー/炭酸カルシウムである。他の無機の粒子、例えば、二酸化チタン(TiO)、二酸化ケイ素(SiO)、アルミニウムトリヒドロキシド(ATH)、炭酸カルシウム(CaCO)及び酸化ジルコニウム(ZrO)の粒子を相互焼成して(inter-calcined)、構造化されたクレー又は炭酸カルシウムとすることができる。共顔料粒子は、固結してコーティング層となる場合に多孔質のコーティング構造を生成することができる特別な形態を有する実質的に非多孔質の鉱物粒子であってよい。いくつかの例では、このような粒子は、アラゴナイト沈降炭酸カルシウムである。いくつかの別の例では、粒子は、微視的なスケールで針状構造を有する、つまり、高いアスペクト(幅に対する長さ)比を有する。この構造によって、コーティング表面上に空隙の比較的大きな割合を有する緩いコーティング層充填が得られる。
いくつかの例では、第1のコーティング層(120)及び最上画像受容層(130)は、少なくともポリマーバインダを含む。最上画像受容層(130)のポリマーバインダは、第1のコーティング層(120)で使用されるものから独立して選択される。いくつかの例では、ポリマーバインダは、水溶性、合成又は天然の物質、或いは水性の分散性の物質、例えば、ポリマーラテックスであってよい。いくつかの別の例では、ポリマーバインダはポリマーラテックスである。いかなる理論に縛られることなく、ポリマーバインダは、画像受容層(130)内及び第1のコーティング層(120)内で無機粒子及び他の成分間の接着を提供するために使用されると考えられる。ポリマーバインダは、画像受容層(130)と第1のコーティング層(120)との間、並びに第1のコーティング層とベース基材(110)との間の接着を提供するためにも使用される。ポリマーバインダは、水溶性ポリマー又は水分散性ポリマーラテックスであってよい。いくつかの例では、バインダは、天然巨大分子材料、例えば澱粉、化学的な又は生物学的な修飾澱粉及びゼラチンから選択される。バインダは、ベース紙料及び顔料に対し高い結合力を示す水溶性バインダ及び水分散性ポリマーからなる群から、単独で又は組合せで選択することができる。いくつかの例では、ポリマーバインダ成分は、−10℃〜50℃の範囲のガラス転移温度(Tg)を有する。ガラス転移温度(Tg)パラメータを測定する手法は、例えば、Polymer Handbook、第3版、J.Brandrup著、E.H.Immergut、Wiley−Interscience編、1989に記載されている。
適したバインダは、非限定的に、水溶性ポリマー、例えばポリビニルアルコール、澱粉誘導体、ゼラチン、セルロース誘導体、アクリルアミドポリマー、及び水分散性ポリマー、例えばアクリルポリマー若しくはコポリマー、酢酸ビニルラテックス、ポリエステル、塩化ビニリデンラテックス、スチレン−ブタジエン又はアクリロニトリル−ブタジエンコポリマーを含む。適したバインダの非限定的な例は、スチレンブタジエンコポリマー、ポリアクリレート、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、ポリメタクリレート、ポリアクリルエステル、ポリメタクリルエステル、ポリウレタン、これらのコポリマー、並びにこれらの組合せを含む。いくつかの例では、バインダは、アクリルポリマー又はコポリマー、酢酸ビニルポリマー又はコポリマー、ポリエステルポリマー又はコポリマー、塩化ビニリデンポリマー又はコポリマー、ブタジエンポリマー又はコポリマー、スチレン−ブタジエンポリマー又はコポリマー、アクリロニトリル−ブタジエンポリマー又はコポリマーからなる群から選択されるポリマー及びコポリマーである。いくつかの別の例では、バインダ成分は、酢酸ビニルベースのポリマー、アクリルポリマー、スチレンポリマー、SBRベースポリマー、ポリエステルベースポリマー、塩化ビニルベースポリマー、又はこれらに類するもののラテックス含有粒子である。さらにいくつかの別の例では、バインダは、アクリルポリマー、ビニル−アクリルコポリマー及びアクリル−ポリウレタンコポリマーからなる群から選択されるポリマー又はコポリマーである。このようなバインダは、ポリビニルアルコール又はビニルピロリドンのコポリマーであってよい。ビニルピロリドンのコポリマーは、様々な他の共重合されたモノマー、例えばメチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、エチレン、酢酸ビニル、ビニルイミダゾール、ビニルピリジン、ビニルカプロラクタム、メチルビニエーテル、無水マレイン酸、ビニルアミド、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ジメチルアミノエチルメタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリロニトリル、スチレン、アクリル酸、ビニルスルホン酸ナトリウム、プロピオン酸ビニル、及びメチルビニルケトン等を含むことができる。バインダの例は、非限定的に、ポリビニルアルコール及びその水溶性コポリマー、例えば、ポリビニルアルコール及びポリ(エチレンオキサイド)のコポリマー、又はポリビニルアルコール及びポリビニルアミンのコポリマー;カチオン性ポリビニルアルコール;アセトアセチル化ポリビニルアルコール;ポリ酢酸ビニル;ポリビニルピロリドン及びポリ酢酸ビニルのコポリマーを含むポリビニルピロリドン;ゼラチン;シリル修飾ポリビニルアルコール;スチレン−ブタジエンコポリマー;アクリルポリマーラテックス;エチレン−酢酸ビニルコポリマー;ポリウレタン樹脂;ポリエステル樹脂;並びにこれらの組合せを含む。バインダの例は、Poval(登録商標)235、Mowiol(登録商標)56−88、Mowiol(登録商標)40−88(Kuraray and Clariantの製品)を含む。
バインダは、約5,000〜約500,000の平均分子量(Mw)を有していてよい。いくつかの例では、バインダは、約100,000〜約300,000の範囲の平均分子量(Mw)を有する。いくつかの別の例では、バインダは、約250,000の平均分子量を有する。ラテックスバインダの平均粒子直径は、約10nm〜約10μmであってよく、いくつかの別の例では、約100nm〜約5μmであってよく、さらに別の例では、約500nm〜約0.5μmであってよい。バインダの粒径分布は、特に限定されてなく、広い粒径分布を有するバインダ又は単分散性粒径分布を有するバインダが使用され得る。バインダは、非限定的に、Hycar(登録商標)又はVycar(登録商標)(Lubrizol Advanced Material Inc.より販売);Rhoplex(登録商標)(Rohm&Hass companyより販売);Neocar(登録商標)(Dow Chemical Compより販売);Aquacer(登録商標)(BYC Incより販売)又はLucidene(登録商標)(Rohm&Haas companyより販売)の名称で販売されているラテックス樹脂である。
第1のコーティング層(120)及び最上画像受容層(130)は、任意の添加剤、例えば、媒染剤、殺生物剤、界面活性剤、可塑剤、レオロジー改質剤、消泡剤、光学増白剤、pH制御剤、及びコーティングの特性をさらに増大させるための他の添加剤をさらに含む。これらの添加剤のうち、レオロジー改質剤は、流れ性(runnability)の問題に対処するために有用である。適したレオロジー改質剤は、ポリカルボキシレートベースの化合物、ポリカルボキシレートベースのアルカリ膨潤性エマルジョン、又はそれらの誘導体を含む。レオロジー改質剤は、特定のpHで、低剪断若しくは高い剪断又はその両方で粘性を増大させるために有用である。特定の態様では、レオロジー改質剤は、低剪断で比較的低い粘性を維持するため、及び高剪断で粘性の増大を助成するために添加される。混合、ポンピング及び保管の段階の際にはあまり粘性は高くないが、高剪断で適切な粘性を有するコーティング配合物を提供するのが望ましい。この要求を満たすレオロジー改質剤のいくつかの例は、非限定的に、Sterocoll(登録商標)FS(BASFより販売)、Cartocoat(登録商標)RM 12(Clariantより販売)、Acrysol(登録商標)TT−615(Rohm and Haasより販売)及びAcumer(登録商標)9300(Rohm and Haasより販売)を含む。コーティング組成物中のレオロジー改質剤の量は、無機顔料100部を基準として、約0.1〜約2部の範囲、いくつかの別の例では、約0.1〜約0.5部の範囲であってよい。いくつかの態様では、第1のコーティング層(120)は界面活性剤を含む。第1のコーティング層中で使用される界面活性剤の化学的構造について特定の限定はない。いくつかの例では、ポリアルキレンオキサイドベースの界面活性剤、例えばSurfynol(登録商標)(Air Productより販売されている)、又はシリコーンベースの界面活性剤(BYK Incより販売されているBYK(登録商標)界面活性剤)を、前記コーティング層中で使用することができる。
いくつかの例では、記録媒体(100)は、原ベース基材(110)の裏側(102)に接着剤層(140)を含む。図3に示されているように、接着剤層(140)は、原ベース基材(110)の裏側(102)で、第1のコーティング層(120)の上に存在していてよい。このような接着剤コーティング層(140)は、水溶性巨大分子化学物質、例えば、部分的にエステル化されたポリビニルアルコール、低い若しくは中程度の分子量を有する部分的に架橋されたPVA、及び化学修飾された澱粉を含有していてよい。いくつかの例では、ポリアクリル酸及び架橋されたポリアクリル酸が、接着剤層(140)中に存在していてよい。いくつかの別の例では、無機充填材は、全接着剤層の約50重量%より小さい量で存在していてよい。いくつかの機能的な添加剤、例えば、表面着色染料及びPH調節剤も存在していてよい。いかなる理論に縛られることなく、接着剤コーティング層(140)の機能は、例えば、印刷された媒体を任意の基材、例えば、壁、ガラス表面、紙又はディスプレイのためのプラスチックボードに簡単に載置することができるように印刷製品のエンドユーザにいくらかの便宜を作り出すことであると考えられる。いくつかの例では、このような接着剤層は、印刷された媒体を「取り外し可能又は再位置合わせ可能」(ステッカーのように)とすることの助けとなる。いくつかの別の例では、このような接着剤層により、印刷された媒体は「剥離可能」である、つまり、印刷された媒体が、簡単に任意の基体(例えば壁)から取り外すことができ、その下に設けられている絵画のような基体に損傷を与えることはない。
いくつかの態様では、本開示は、記録媒体を製造する方法を記載する。この方法は、第1のコーティング層(120)を原ベース基材(110)の画像側に塗布し;前記第1のコーティング層(120)を乾燥させ;最上画像受容層(130)を前記第1のコーティング層上に塗布し;これらの層を乾燥させ、カレンダ処理することを含む。いくつかの別の例では、この方法は、第1のコーティング層(120)を原ベース基材(110)の両側に塗布し;前記第1のコーティング層(120)を乾燥させ;前記第1のコーティング層の一方の側に最上画像受容層(130)を塗布し;これらの層を乾燥させ、カレンダ処理することを含む。両方法では、画像受容層(130)は、90℃又は90℃を超えるガラス転移温度(Tg)を有するポリマー接着促進剤を含む。さらにいくつかの別の例では、接着剤層(140)が、原ベース基材(110)の裏側(102)で、第1のコーティング層(120)の上に塗布される。
第1のコーティング層(120)、最上画像受容層(130)及び設けるのであれば接着剤層(140)は、様々な適切なコーティング方法、例えば、ブレードコーティング、エアナイフコーティング、メータリングロッドコーティング、カーテンコーティング、又は別の適した技術の任意の1つを使用して支持基材(110)に塗布することができる。いくつかの例では、ブレードコーティング、メータリングロッドコーティング又は高速でのコーティングプロセスの実施が利用される。両側コーティング媒体では、ミルにおける製造機械の設定に応じて、基材両側を単一の製造パスの際にコートすることもできるし、又は別態様で、各側を別個のパスでコートすることもできる。コーティングステップの後、コートされた媒体を乾燥プロセスに曝すことができ、これにより、コーティング層及び基材中の水及び他の揮発性成分が除去される。乾燥手段は、非限定的に、赤外(IR)乾燥機、熱表面ロール、及び熱空気浮揚乾燥機を含む。コーティング後、コーティングされた媒体をカレンダ処理することができ、これにより、光沢が増大し且つ/又はサテン様表面がもたらされる。カレンダ処理ステップが組み込まれている場合には、コートされた媒体を、ソフトニップカレンダ又はスーパーカレンダであってよいオンライン又はオフラインカレンダ機械によってカレンダ処理することができる。カレンダ機械におけるロールは、加熱されていてもされていなくてもよく、通常、圧力がカレンダロールに印加される。いくつかの例では、第1のコーティング層(120)、最上画像受容層130及び接着剤層(140)は、サイズプレス、スロットダイ、カーテンコーティング、ブレードコーティング及びマイヤーロッドを含む当分野で知られた任意の方法を使用して、ベース基材(110)に塗布される。サイズプレスは、パドルサイズプレス、フィルムサイズプレス及びこれらに類するものを含む。パドルサイズプレスは、水平の、垂直の、又は傾斜したローラを有するように構成されていてよい。フィルムサイズプレスは、メータリングシステム、例えば、ゲートロールメータリング、ブレードメータリング、マイヤーロッドメータリング、又はスロットメータリングを含んでいてよい。いくつかの例では、コーティング溶液を塗布する塗布ヘッドとしてショートドゥエルブレードメータリングを備えたフィルムサイズプレスを使用することができる。いくつかの例では、インク受容層(130)を紙基材に塗布するために、フィルムサイズプレスが使用される。画像受容層(130)は、抄紙機のオフライン又はオンラインで紙基材に塗布することができる。
いくつかの態様では、本開示は、耐性のある画像を上記のような記録媒体上に製造するための印刷方法に関する。いくつかの例では、前記方法は、原ベース基材(110)であて、その画像側に第1のコーティング層(120)及び最上画像受容層(130)を有する原ベース基材(110)を含む記録媒体を得て、当該画像受容層が、90℃又は90℃を超える範囲のガラス転移温度(Tg)を有するポリマー接着促進剤を含み;ラテックスを含有するインク組成物を前記記録媒体へと噴射し、これにより、向上した画像品質及び向上した画像性能を有する印刷画像を形成することを含む。この方法は、印刷された画像を乾燥させるステップをさらに含んでいてよい。いくつかの例では、ポリマー接着促進剤は、約150〜約350ナノメートルの範囲の粒径を有し、90℃又は90℃を超える範囲のガラス転移温度を有するラテックス粒子の形態であってよい。いくつかの別の態様では、この方法で使用されるインク組成物は、画像受容層(130)中に存在するポリマー接着促進剤と同一のラテックス成分を含有する。
本開示の態様による記録媒体は、ラテックスを含有するインク組成物によるインクジェット印刷で使用される場合、良好な画像品質、改善された耐性及び優れた接着性能をもたらす。理論に縛られることなく、改善された接着特性を有する印刷画像を提供することを考慮すると、記録媒体中に存在するポリマー接着促進剤は、ラテックスベースインクを使用する印刷方法で使用される場合(つまり、ラテックスを含有するインク組成物により印刷される場合)、ラテックスを含有するインク組成物と相乗的に作用すると考えられる。印刷された画像は、このような記録媒体に印刷された場合、優れた接着性及び向上した画像性能を有する。さらに、インク組成物が、最上画像受容層(130)中に存在するポリマー接着促進剤と同一のラテックス成分を含む場合、得られる印刷画像は、向上したインクジェット画像品質及び向上した画像性能を提供する。
よって、記録媒体の画像受容層(130)中に存在するポリマー接着促進剤は、インクを受容し、保持するための良好な能力を有する媒体を提供する。ラテックスを含有するインク組成物によって印刷する場合、インクジェット記録媒体の態様は、良好な画像品質及び向上した画像接着性を前記媒体に提供する。よって、記録媒体(100)は、インクジェット印刷プロセスで使用する場合、良好な画像品質を提供し、その上に設けられるインクに対し受容的で且つ優れた接着特性を示す構造を有する。よって、いくつかの例では、本開示は、インクジェットラテックスを含有するインク組成物を使用して、本明細書で規定されたインク記録媒体上に印刷画像を形成する方法に関する。いくつかの別の例では、ラテックスインク組成物を使用して、本明細書で規定したインク記録媒体上に印刷画像を形成する方法は、加熱された環境で行われる。この方法は、インク組成物の滴の流れを前記インク記録媒体上へ発射して、所望の印刷画像を形成するステップを含む。ラテックスを含有するインク組成物は、任意の適したインクジェット印刷技術によって、媒体上に構成されていてよい。このようなインクジェット印刷技術の非限定的な例は、サーマル式、音響式、コンティニュアス式及び圧電式のインクジェット印刷を含む。いくつかの態様では、インクジェット記録媒体は、任意の適したインクジェットプリンタと共に且つインクジェット印刷のために通常使用される任意のラテックスを含有するインク組成物と共に使用される。このようなプリンタの例は、HP L25500及びHP L65500(Hewlett−Packard Corporation)である。
インクジェット組成物という場合、本明細書では、この組成物が、インクジェット印刷装置及び/又はインクジェット印刷プロセスにおいて使用するために極めて良好に適合されていることを意味する。ラテックスインク組成物又はラテックスベースインク組成物としては、本明細書では、ポリマーラテックスを含有するインク組成物を意味する。よって、いくつかの態様では、本開示の媒体は、ラテックスを含有するインク組成物と組み合わせて使用される。したがって、本発明で使用されるインク組成物は、ポリマーテックスを含む組成物である。いくつかの例では、ポリマーラテックスは、インクビヒクル中に懸濁又は溶解されている。いくつかの例では、インクジェットラテックスを含有するインク組成物が、ポリマーラテックスを含む。ポリマーラテックスとは、本明細書では、インクの水性ビヒクル中に分散されたポリマーマイクロ粒子の安定な分散体からなる調製物の群を指す。ポリマーラテックスは、天然ラテックス又は合成ラテックスであってよい。合成ラテックスは、通常、様々な開始剤、界面活性剤及びモノマーを使用する乳化重合によって製造される。いくつかの例では、ポリマーラテックスは、カチオン性、アニオン性、又は両性のポリマーラテックスである。自己分散性の及び官能化されたラテックスポリマーを含む、市販の任意のラテックスポリマーを、本明細書に記載のインク中で使用することができる。ラテックスポリマーは、コモノマーを分散させてエマルジョンの非連続相中で重合させる、多数の公知の乳化重合技術の任意のものを使用して調製することができる。多くの場合に使用されるモノマーは、エチルアクリレート;エチルメタクリレート;ベンジルアクリレート;ベンジルメタクリレート;プロピルアクリレート;プロピルメタクリレート;iso−プロピルアクリレート;iso−プロピルメタクリレート;ブチルアクリレート;ブチルメタクリレート;ヘキシルアクリレート;ヘキシルメタクリレート;オクタデシルメタクリレート;オクタデシルアクリレート;ラウリルメタクリレート;ラウリルアクリレート;ヒドロキシエチルアクリレート;ヒドロキシエチルメタクリレート;ヒドロキシヘキシルアクリレート;ヒドロキシヘキシルメタクリレート;ヒドロキシオクタデシルアクリレート;ヒドロキシオクタデシルメタクリレート;ヒドロキシラウリルメタクリレート;ヒドロキシラウリルアクリレート;フェネチルアクリレート;フェネチルメタクリレート;6−フェニルヘキシルアクリレート;6−フェニルヘキシルメタクリレート;フェニルラウリルアクリレート;フェニルラウリルメタクリレート;3−ニトロフェニル−6−ヘキシルメタクリレート;3−ニトロフェニル−18−オクタデシルアクリレート;エチレングリコールジシクロペンチルエーテルアクリレート;ビニルエチルケトン;ビニルプロピルケトン;ビニルヘキシルケトン;ビニルオクチルケトン;ビニルブチルケトン;シクロヘキシルアクリレート;メトキシシラン;アクリロキプロピルエチルジメトキシシラン;トリフルオロメチルスチレン;トリフルオロメチルアクリレート;トリフルオロメチルメタクリレート;テトラフルオロプロピルアクリレート;テトラフルオロプロピルメタクリレート;ヘプタフルオロブチルメタクリレート;iso−ブチルアクリレート;iso−ブチルメタクリレート;2−エチルヘキシルアクリレート;2−エチルヘキシルメタクリレート;iso−オクチルアクリレート;及びiso−オクチルメタクリレートを含む。
いくつかの例では、本明細書で使用されるラテックスは、ラテックス乳化重合によって調製され、いくつかの別の例では、約10,000Mw〜約5,000,000Mwの重量平均分子量を有する。いくつかの例では、ポリマーラテックスは、アクリルポリマー又はコポリマー、酢酸ビニルポリマー又はコポリマー、ポリエステルポリマー又はコポリマー、塩化ビニリデンポリマー又はコポリマー、ブタジエンポリマー又はコポリマー、スチレン−ブタジエンポリマー又はコポリマー、アクリロニトリル−ブタジエンポリマー又はコポリマーからなる群から選択される。いくつかの例では、ポリマーラテックス液体サスペンションは、液体(例えば、水及び/又は他の液体)及び約20nm〜約500nmの範囲の粒径を有するポリマーラテックス粒子を含有する。いくつかの別の例では、ポリマーラテックス粒子は、約100nm〜約300nmの範囲の粒径を有する。さらにいくつかの別の例では、ポリマーラテックス粒子は、約10,000Mw〜約5,000,000Mwの範囲、又は約40,000Mw〜約100,000Mwの範囲の重量平均分子量を有する。
インク組成物は、ポリマーラテックス粒子を、インク組成物の全重量を基準として約0.5重量%〜約15重量%を示す量で含有していてよい。ポリマーラテックス粒子は、多くの場合ランダム重合されており、架橋されていてよい複数のモノマーを含有していてよい。架橋されている場合には、分子量は、上記の分子量よりさらに大きくなり得る。使用できるポリマーラテックス粒子の例は、様々な重量比のモノマーの混合物を使用して調製されるものを含む。このようなモノマーの例は、スチレン、ヘキシルメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート及びメタクリル酸を含む。これらの全てのモノマーは、共重合されて、ラテックスを形成していてよい。いくつかの例では、ポリマーラテックス粒子は、ラテックス粒子のバルクを提供することができるスチレン及びヘキシルメタクリレートモノマー、並びにそれらの化合物とより小さな量で共重合し得るエチレングリコールジメタクリレート及びメチルメタクリレートを含有する。このような例では、酸基は、メタクリル酸によって提供される。モノマーの他の組み合わせも、同様に、ラテックス粒子を形成するために使用することができる。このような粒子を形成するために使用できるモノマーの非限定的な例は、非限定的に、スチレン、C〜Cアルキルメタクリレート、C〜Cアルキルアクリレート、エチレングリコールメタクリレート及びジメタクリレート、メタクリル酸、アクリル酸、及びこれらに類するものを含む。
いくつかの態様では、インク組成物は、約150〜約350ナノメートルの範囲の粒径を有し且つ90℃又は90℃を超える範囲のガラス転移温度(Tg)を有するポリマーラテックスを含む。いくつかの別の例では、インク組成物のラテックス成分は、記録媒体の最上画像受容層(130)上にインクが印刷された場合に記録媒体の最上画像受容層(130)中に存在しているポリマー接着促進剤成分と同一である。いくつかの別の例では、インク組成物のラテックス成分は、ポリアクリレート−スチレンコポリマー又はポリメチルアクリル−スチレンコポリマーである。いくつかの例では、インクラテックスバインダとポリマー接着促進剤との溶解度パラメータの差は、0.8(cal.cm−31/2未満であり、いくつかの別の例では、0.2〜0.5(cal.cm−31/2未満である。試験は、「Estimation of polymer solubility parameters by Inverse gas chromatography」、Macromolecular、1982、15、622〜624頁に基づく。
いかなる理論に縛られることなく、ラテックスを含有するインク組成物が本明細書で規定する記録媒体上に噴射される場合、個々のポリマー粒子が媒体表面上に降りて付き、続いて乾燥プロセスが行われると考えられる。インク乾燥の際に水性溶剤が滴から失われると、相互反発力が、界面活性剤と関連して、粒子の密充填を阻害し、粒子の立方構造がまず形成されるとも考えられる。水性溶剤が蒸発し続けると、粒子は、約70%又は70%を超える固体体積で密充填される。水のほとんどがシステムから失われると、粒子間反発力は、表面張力の増大及び別個の膜への粒子の融合によって克服される。そして、造膜は、粒子変形に対する抵抗としてのインクラテックスの弾性モジュラスに依存する。
いくつかの例では、本明細書に記載されているインク組成物は、所望の色を印刷画像に付与する1つ又はそれ以上の着色剤を含有する。本明細書で用いられる場合には、「着色剤」は、染料、顔料、及び/又はインクビヒクル中に懸濁又は溶解されていてよい他の粒子を含む。着色剤は、所望のコントラスト及び可読性を生成するのに必要な量で、インク組成物中に存在していてよい。いくつかの別の例では、インク組成物は、着色剤として顔料を含む。使用できる顔料は、自己分散性顔料及び非自己分散性顔料を含む。任意の顔料を使用することができ、適した顔料は、ブラック顔料、ホワイト顔料、シアン顔料、マゼンタ顔料、イエロー顔料、又はこれらに類するものを含む。顔料は、当分野で知られた有機又は無機の粒子であってもよい。本明細書で用いられる場合には、「液体ビヒクル」は、顔料を含む任意の着色剤を、基材へと運ぶするために使用される任意の液体組成物を含むものと規定される。広範な液体ビヒクル成分を使用することができ、例えば、水又は任意の種類の溶剤を含む。このような液体ビヒクルは、非限定的に、界面活性剤、溶剤及び共溶剤、緩衝剤、殺生物剤、粘度調整剤、金属イオン封鎖剤、安定剤、並びに水を含む異なる薬剤の混合物をさらに含む。液体自体ではないが、液体ビヒクルは、他の固体、例えばポリマー、UV硬化性材料、可塑剤、塩等も運ぶことができる。
いくつかの態様では、図4、5及び6に図示されているように、本開示は、本明細書において規定されているように、記録媒体(100)であって、その上に印刷フィーチャ(210)が、ラテックスを含有するインク組成物により形成されている記録媒体(100)を含む印刷物(200)を記載する。前記記録媒体は、原ベース基材(110)であって、その画像側に、第1のコート層(120)及び最上画像受容層(130)を含む原ベース基材(110)を有するインクジェット記録媒体に関し、前記画像受容層が、90℃又は90℃を超えるTgを有するポリマー接着促進剤を含む。印刷フィーチャ(210)を印刷するために使用されるインク組成物は、90℃又は90℃を超えるガラス転移温度(Tg)を有するラテックス成分を含む。いくつかの例では、印刷フィーチャ(210)は、本明細書に記載の印刷媒体(100)上に印刷され、ラテックス成分を含有するインク組成物で形成されており、インク組成物のラテックス成分とインクジェット記録媒体のポリマー接着促進剤との間の溶解度パラメータの差が0.8(cal.cm−31/2未満である。いくつかの別の例では、印刷フィーチャ(210)は、本明細書に記載の印刷媒体(100)上に印刷され、ラテックス成分を含有するインク組成物で形成されており、前記ラテックス成分は、インクジェット記録媒体の画像受容層中に存在するポリマー接着促進剤と同一である。
原料成分:
−Plurnoic(登録商標)L61は、BASFから入手可能な界面活性剤である。
−Dynwet(登録商標)800は、BYK Inc.から入手可能な界面活性剤である。
−BYK(登録商標)024は、BYK Inc.から入手可能な消泡剤である。
−水酸化アンモニウムは、PH調節剤である。
−Acrumer(登録商標)9300は、Dow Co.から入手可能な分散剤である。
−Hydrocarb(登録商標)H60は、Omya Inc.から入手可能な粗いCaCOスラリーである。
−Hydrocarb(登録商標)H90は、OmyaI nc.から入手可能な微細CaCOスラリーである。
−Joncryl(登録商標)98は、BASF Co.から入手可能なポリアクリレートコポリマーラテックスである。
−All Purpose Cleaner(登録商標)は、Clorox Coから入手可能な、ジメチルベンジル塩化アンモニウム及びアルキル化合物を含有する混合物である。
−Crodafos(登録商標)N−3 acidは、Croda Inc.から入手可能である。
−Tergitol(登録商標)15sl2は、Talas Inc.から入手可能な界面活性剤である。
−Chemguard S−550(登録商標)は、Chemguardから入手可能なフルオロ界面活性剤である。
−MPDiol Grycolは、LyondellBasellから入手可能な2−メチル−l,3−プロパンジオールである。
−Cab−O−Jet(登録商標)300は、Cabot Corporationから入手可能な自己分散性顔料である。
例1−記録媒体の準備
本開示による記録媒体、及び比較媒体を準備した。媒体A、B及びCは、本開示に記載されているインク記録媒体である。媒体D、E及びFは、比較媒体である。媒体A〜Fは、ベース紙基材、第1のコーティング層及び最上画像受容層をそれぞれ含むよう準備される。
記録媒体A、B、C、D、E及びFで使用されるベース紙料は、セルロース繊維から作られ、当該セルロール繊維は、バージン繊維を約78重量%、使用済み繊維を約10重量%、及び炭酸カルシウム充填材を約12重量%含有する。そして、ベース紙料は、アクリルラテックス樹脂を使用して表面サイズ処理されている。ベース紙料のベース重量は、165gsmである。そして、媒体は、両側で、ロッド測定装置が備えられたパイロットコータを使用して第1のコーティング層でコートされる。第1のコーティング層は、炭酸カルシウム充填材を約85重量%、アクリル−スチレンコポリマーを含むポリマーラテックスバインダを約15重量%、及び添加剤を約5重量%含有する。(添加剤は、Plurnoic(登録商標)L61、Dynwet(登録商標)800、BYK(登録商標)024、水酸化アンモニウム、プロピレングリコール及びAcrumer(登録商標)9300を含む)。そして、ロッド測定装置を備えたパイロットコータを使用して、速度800ft/分(約244m/分)での運転で媒体の画像側に最上画像受容層が塗布される。異なる画像受容層組成物を、下の表1に示す配合に基づき準備する。全てのパーセントは、画像受容層組成物の全重量を基準とする重量(重量%)ベースで表現される。そして、画像受容層が、記録媒体A、B、C、D、E及びFを製造することを考慮して、記録媒体上にコートされる。異なるポリマー接着促進剤(I、II、III及びIV)が使用される。
Figure 2014518782
表2に、ポリマー接着促進剤I、II、III及びIVに関連するいくつかのパラメータ、つまり化学的構造、Tg及びデルタ(溶解度パラメータに関連する)を示す。デルタ(溶解度パラメータ)は、インク組成物(媒体上に印刷されるべく使用されるもの)と記録媒体中に存在するポリマー接着促進剤とでのラテックス成分間の溶解度パラメータの差を表す。よって、つまり、ポリマー接着促進剤がインク配合物中のラテックス同一である場合には、デルタ溶解度パラメータの値が0(ポリマー接着促進剤Iで示すように)であるということを意味する。デルタは、(cal.cm−31/2で表現される。溶解度パラメータ試験は、「Estimation of Polymer solubility parameters by Inverse gas chromatography」、Macromolecular、1982、15、622〜624頁に基づく。
Figure 2014518782
例2−記録媒体性能
例1で得られた記録媒体A〜Fが、それらの印刷性能、特にそれらのインク接着性能について評価される。媒体A〜Fは、下の表3に示すように、ブラックインクと組み合せて試験される。全てのパーセントは、インク組成物の全重量を基準とする重量パーセント(重量%)で表現される。インク組成物のラテックス成分は、ラテックス形態のポリアクリレート−スチレンコポリマー(つまり、式Iのポリマー接着促進剤)である。
Figure 2014518782
同一の一連画像を、HP DesignJet L25500プリンタ(HP789インクカートリッジを備えている)を使用して、表3のブラックインクによって記録媒体A、B、C、D、E及びF上に印刷する。プリンタは、約50℃の加熱ゾーン温度、約110℃の硬化ゾーン温度、及び約15%の空気流れで設定される。接着試験及びインク流れ試験が、印刷された媒体において行われる。
インク接着試験は、摩耗擦りテスタを使用して行う(ASTMD4828の方法による)。印刷試料及び試験プローブの両方を、水中又は有機溶剤(409 All Purpose Cleaner(登録商標))中に浸漬させる。印刷媒体上に残されたインクの量は、試験プローブへ移されたインクODの測定によって決定される。良好な接着は、浸漬した場合、印刷画像からインクが移されないという傾向があり、ブラック光学濃度(KOD)が維持される(高いODは、より劣悪なインク接着を示す)。インク水耐性(又はインク流れ試験)は、印刷試料を水中に浸漬し、2分間湿らすことによって判定される。そして、印刷表面を濡れたスポンジで引掻いて、さらにストライパーを使用しての剪断力の引掻きを行った後、インク流れの結果が視覚的に評価される。インク流れ性能については、各試料を、他の試料に対して格付けし、その後、比較スコアによりラベル付けする。つまり、5は、目に見えるインク流れのあった試料;4は、極めてわずかなインク流れのあった試料に;3は、許容可能なレベルでわずかなインク流れのあった試料;2は、許容できないレベルでインク流れのあった試料;1は、著しいインク流れのあった試料に付けられる。
画像品質は、色域、ブラック及びカラーのインク密度、Lmin、インクブリードレベル、及びインクコアレッセンスのようなパラメータに関して判定される。画像の色域、ブラック及びカラーのインク密度、Lmin及びブラック光学濃度(KOD)は、Macbeth(登録商標)TD904(Macbeth Process measurement)で測定される。ブリーディング及びコアレッセンスのようなインクマイグレーション(インク移動)と関係のあるプリント物の画像品質は、印刷された試料から視覚的に評価される。
結果を表4に示す。これらの結果によれば、記録媒体が、本明細書に記載のように、ポリマーインク接着促進剤を含有している場合に良好な印刷性能が得られることが明らかである。
Figure 2014518782

Claims (15)

  1. 原ベース基材を含む記録媒体であって、当該原ベース基材の画像側に第1のコーティング層及び最上画像受容層を含むものであって、前記画像受容層が、90℃又は90℃を超えるガラス転移温度を有するポリマー接着促進剤を含む、記録媒体。
  2. 前記ポリマー接着促進剤が、約150〜約350ナノメートルの範囲の粒径を有し且つ90℃又は90℃を超えるガラス転移温度を有するラテックス粒子の形態の水性エマルジョンである、請求項1に記載の記録媒体。
  3. 前記ポリマー接着促進剤が、ホモポリマー、又はアルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、アルキルアクリル酸、アルキルメタクリル酸、ビニルエステル及び/又はスチレン誘導体のコポリマーである、請求項1に記載の記録媒体。
  4. 前記媒体が、前記原ベース基材の裏側に第1のコーティング層をさらに含む、請求項1に記載の記録媒体。
  5. 前記媒体が、前記原ベース基材の裏側に接着剤層をさらに含む、請求項1に記載の記録媒体。
  6. 記録媒体を製造する方法であって、
    a.第1のコート層を原ベース基材の画像側に塗布し、
    b.前記第1のコート層を乾燥し、
    c.最上画像受容層を前記第1のコーティング層上に塗布し、前記画像受容層が、90℃又は90℃を超えるガラス転移温度を有するポリマー接着促進剤を含む、方法。
  7. 前記第1のコーティング層が、前記媒体の前記原ベースの画像側及び裏側に塗布される、請求項6に記載の記録媒体を製造する方法。
  8. 前記原ベース基材の前記裏側に接着剤層が塗布される、請求項6に記載の記録媒体を製造する方法。
  9. 印刷方法であって、
    a.原ベース基材を含む記録媒体であって、当該原ベース基材の画像側に、第1のコート層及び最上画像受容層を有し、前記画像受容層が、90℃又は90℃を超えるガラス転移温度を有するポリマー接着促進剤を含む記録媒体を得て、
    b.ラテックス成分を含有するインク組成物を前記記録媒体上に噴射して、向上した画像品質及び画像性能を有する印刷画像を形成する
    ことを含む方法。
  10. 前記インク組成物が、90℃又は90℃を超えるガラス転移温度を有するラテックス成分を含む、請求項9に記載の印刷方法。
  11. 前記インク組成物の前記ラテックス成分と前記記録媒体の前記ポリマー接着促進剤との溶解度パラメータの前記差が、0.8(cal.cm−31/2未満である、請求項9に記載の印刷方法。
  12. 前記インク組成物が、前記記録媒体の前記画像受容層中の前記ポリマー接着促進剤と同一のラテックス成分を含む、請求項9に記載の印刷方法。
  13. 記録媒体を含む印刷物であって、当該記録媒体上に、印刷フィーチャがインク組成物によって形成されているものであって、
    a.前記記録媒体が、原ベース基材であって、その画像側に第1のコート層及び最上画像受容層を有する原ベース基材を有し、前記画像受容層が、ポリマー接着促進剤を含み、90℃又はそれを超えるガラス転移温度を有し、
    b.前記インク組成物が、90℃又は90℃を超えるガラス転移温度を有するラテックス成分を含む、印刷物。
  14. 前記インク組成物の前記ラテックス成分と前記記録媒体の前記ポリマー接着促進剤との溶解度パラメータの前記差が、0.8(cal.cm−3l/2未満である、請求項13に記載の印刷物。
  15. 前記インク組成物の前記ラテックス成分が、前記記録媒体の前記画像受容層中に存在する前記ポリマー接着促進剤と同一である、請求項13に記載の印刷物。
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