JP2014517645A - ラジオ・アクセス技術探索のための方法および装置 - Google Patents

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Abstract

本開示のある態様は、一般に、ラジオ・アクセス技術(RAT)の探索に関する。例えば、本開示のある態様は、例えば、グローバル移動体通信システム(GSM)およびロング・ターム・イボリューション(LTE)のような複数のオーバラップするRATを有するエリアにおいて高い優先度のラジオ・アクセス技術(RAT)探索を実行するための技術に関する。ある態様によれば、ユーザ機器(UE)は、近隣セルにおける高い優先度のRATを求めて周期的に探索するように構成されうる。ある態様によれば、UEは、高い優先度のRATセルを発見するとさらに、現在のセルにキャンプ・オンされたまま、発見されたセルから現在キャンプされているセルへのセル再選択のための基準を評価または「事前評価」するように構成されうる。UEは、発見されたセルに切り換えるか否かを、この評価に基づいて決定するように構成されうる。

Description

優先権主張
本特許出願は、本明細書において参照によって明確に組み込まれており、本明細書の譲受人に譲渡されている2011年6月17日出願の「ラジオ・アクセス技術探索のための方法および装置」(Methods and Apparatus for Radio Access Technology Search)と題された米国仮出願61/498,413号に対する優先権を主張する。
本開示のある態様は、一般に、無線通信システムに関し、さらに詳しくは、ラジオ・アクセス技術(RAT)の探索のための方法および装置に関する。
無線通信システムは、例えば、音声、データ等のようなさまざまなタイプの通信コンテンツを提供するために広く開発されてきた。これらのシステムは、(例えば、帯域幅および送信電力等のような)利用可能なシステム・リソースを共有することにより、複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムでありうる。このような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)システム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム等を含む。
通常、無線多元接続通信システムは、複数の無線端末のための通信を同時にサポートしうる。端末はおのおのの、順方向リンクおよび逆方向リンクによる送信を介して、1または複数の基地局と通信する。順方向リンク(すなわちダウンリンク)は、基地局から端末への通信リンクを称し、逆方向リンク(すなわちアップリンク)は、端末から基地局への通信リンクを称する。この通信リンクは、単一入力単一出力(SISO)システム、複数入力単一出力(MISO)システム、または複数入力複数出力(MIMO)システム等によって確立されうる。
さらに、無線通信システムは、さまざまなラジオ・アクセス技術(RAT)をサポートする複数のセルを含みうる。新たなRATをサポートするために無線通信システムにインフラストラクチャが追加されると、古いRATと新しいRATとの間の相互運用問題が発生しうる。そのため、異なるRATを利用するセル間の移行を管理するための技術および装置に対するニーズがある。
本開示のある態様は、第1のセルにおいて第1のラジオ・アクセス技術(RAT)を用いるユーザ機器による無線通信のための方法を提供する。この方法は一般に、第2のRATを利用する近隣セルに関する情報を第1のセルが通知しないのであれば、1または複数の近隣セルにおいて第2のRATによるサービス有効通信範囲を求めて探索することと、第2のRATを利用する第2のセルを識別することと、第1のセルにキャンプ・オンしている間、第2のセルから第1のセルへのセル再選択のための基準を評価することと、この評価に基づいて、第2のセルに切り換えるか否かを決定することと、を含む。
本開示のある態様は、第1のセルにおいて第1のラジオ・アクセス技術(RAT)を利用する無線通信のための装置を提供する。この装置は一般に、第2のRATを利用する近隣セルに関する情報を第1のセルが通知しないのであれば、1または複数の近隣セルにおいて第2のRATによるサービス有効通信範囲を求めて探索する手段と、第2のRATを利用する第2のセルを識別する手段と、第1のセルにキャンプ・オンしている間、第2のセルから第1のセルへのセル再選択のための基準を評価する手段と、この評価に基づいて、第2のセルに切り換えるか否かを決定する手段と、を含む。
ある態様は、第1のセルにおいて第1のラジオ・アクセス技術(RAT)を利用するユーザ機器による無線通信のためのコンピュータ・プログラム製品を提供する。このコンピュータ・プログラム製品は、格納された命令群を有するコンピュータ読取可能な媒体を備え、これら命令群は、1または複数のプロセッサによって実行可能である。これら命令群は一般に、第2のRATを利用する近隣セルに関する情報を第1のセルが通知しないのであれば、1または複数の近隣セルにおいて第2のRATによるサービス有効通信範囲を求めて探索するための命令群と、第2のRATを利用する第2のセルを識別するための命令群と、第1のセルにキャンプ・オンしている間、第2のセルから第1のセルへのセル再選択のための基準を評価するための命令群と、この評価に基づいて、第2のセルに切り換えるか否かを決定するための命令群と、を含む。
本開示のある態様は、第1のセルにおいて第1のラジオ・アクセス技術(RAT)を利用する無線通信のための装置を提供する。この装置は、一般に、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリとを含む。少なくとも1つのプロセッサは、第2のRATを利用する近隣セルに関する情報を第1のセルが通知しないのであれば、1または複数の近隣セルにおいて第2のRATによるサービス有効通信範囲を求めて探索し、第2のRATを利用する第2のセルを識別し、第1のセルにキャンプ・オンしている間、第2のセルから第1のセルへのセル再選択のための基準を評価し、この評価に基づいて、第2のセルに切り換えるか否かを決定する、ように構成される。
本開示の前述した特徴が、より詳細に理解される方式で、簡潔に要約された具体的な記載が、態様に対する参照によってなされている。そして、それらの幾つかは、添付図面で例示されている。しかしながら、この記載は、その他の等しく有効な態様に対しても適合するので、添付図面は、本開示のある典型的な態様のみを示していることや、本開示の範囲を限定するものとしては考慮されないことが注目されるべきである。
図1は、多元接続無線通信システムを例示する。 図2は、通信システムのブロック図である。 図3は、本開示のある態様にしたがって無線デバイス内で利用されうるさまざまな構成要素を例示する。 図4は、本開示のある態様にしたがって、ラジオ・アクセス技術(RAT)を求めて探索するために、無線デバイスによって実行されうる動作の例を例示する。 図5は、本開示のある態様にしたがって、UEのメモリに格納されうる情報の例を例示する。 図6は、本開示のある態様にしたがって、無線ネットワークにおけるロング・ターム・イボリューション(LTE)有効通信範囲とグローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))有効通信範囲とのトポロジの例を例示する。 図7は、本開示のある態様にしたがって、高い優先度のRAT探索を利用する通信システムの例を例示する。
無線多元接続通信システムは、複数のラジオ・アクセス技術(RAT)をサポートしうる。RATの例は、例えば、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)、グローバル移動体通信システム(GSM)、cdma2000、WiMAX、WLAN(例えば、WiFi)、ブルートゥース、ロング・ターム・イボリューション(LTE)、LTE−アドバンスト等を含む。より新しいRATがリリースされると、新たなRATおよびプロトコルをサポートするために、無線通信システムのインフラストラクチャが増強されうる。さらに、(例えば、GSMとLTEとの間のように)レガシーRATと現在のRATとの間の相互運用性をサポートするために、無線通信システムの既存のインフラストラクチャが更新されうる。しかしながら、ある場合には、アップグレードされたシステムが、アップグレードされていないシステムとオーバラップし、これが、相互運用問題を引き起こしうる。
例えば、LTEシステムは、古いレガシーGSM EDGEラジオ・アクセス・ネットワーク(GERAN)構成とオーバアップしうる。ここで、EDGEは、GSMイボリューションのために高められたデータ・レートを意味し、オペレータは、GSMからLTEへのRAT間移行をサポートするために、既存のインフラストラクチャをアップグレードしていないことがありうる。言い換えれば、これらレガシー・ネットワークにおけるGERAN基地局は、UEをLTEサービスへ向けず、例えばシステム情報2クゥオータ(SI2Q)メッセージのようなシステム・ブロードキャスト・チャネルにおけるセル再選択情報またはLTE近隣情報を、ブロードキャストしない場合がありうる。しかしながら、これらエリアでは、LTEシステムは、未だにLTEからGSMへのRAT間移動をサポートしうる。したがって、このようなネットワークでは、ユーザ機器(UE)が、例えばセル再選択、リダイレクション、セル変更命令(CCO:cell change orders)、またはサービス外(OOS:out-of-service)移動挙動によって、LTEからGSMへ移行するはずであった場合、UEは、UEがGSM有効通信範囲を失うか、または、電力サイクルされるまで、LTEサービスへ戻らないことがありうる。したがって、RATインタワーキングを欠いているエリアにおけるRAT間移行を管理する、改善された装置および技術に対するニーズがある。ある態様によれば、サービス提供PLMN内の周期的な高い優先度のRAT探索およびスキャンのための方法および装置が提供される。
以下の詳細な記載の目的のために、LTEおよびGSMをサポートするユーザ機器を含む無線通信システムが記載されているが、以下に提供されているある態様は、上記リストしたものを含む複数のRATのさまざまな組み合わせをサポートするユーザ機器のその他の構成に適用されうる。さらに、本開示のある態様は、一般に、LTEよりも低い優先度を有するレガシーRATとしてGSMを称しているが、ある態様は、GSMが、LTEと等しいまたはLTEよりも高い優先度を与えられうる場合に拡張されうることが理解される。さらに、一般に、提案された技術は、無線ネットワークにおけるその他任意の低い優先度のRATから、高い優先度のRATへの移行のために使用されうる。
本明細書に記載された技術は、例えば符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングル・キャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワーク等のようなさまざまな無線通信ネットワークのために使用される。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば置換可能に使用される。CDMAネットワークは、例えば、ユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、cdma2000等のようなラジオ技術を実現しうる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)および低チップ・レート(LCR)を含む。cdma2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、例えばグローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))のようなラジオ技術を実現しうる。OFDMAネットワークは、例えば、イボルブドUTRA(E−UTRA)、IEEE 802.11、IEEE 802.16、IEEE 802.20、フラッシュ−OFDM(登録商標)等のようなラジオ技術を実現しうる。UTRA、E−UTRA、およびGSMは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。ロング・ターム・イボリューション(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTS、およびLTEは、「第3世代パートナシップ計画」(3GPP)と命名された団体からの文書に記載されている。cdma2000は、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)と命名された団体からの文書に記載されている。明確化のために、これら技術のある態様は、以下において、LTEに関して記載されており、LTE用語が以下の説明の多くで使用される。
シングル・キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)は、単一のキャリア変調および周波数領域等値化を利用する技術である。SC−FDMAは、OFDMAシステムと同じ性能、および実質的に同じ全体的な複雑さを有する。SC−FDMA信号は、固有のシングル・キャリア構造により、低いピーク対平均電力比(PAPR)を有する。SC−FDMAは、送信電力効率の観点において、低いPAPRがモバイル端末に大いに有益となるアップリンク通信において、特に大きな注目を集めている。これは現在、3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)、またはイボルブドUTRA、および/または、LTEアドバンストにおけるアップリンク多元接続スキームのための動作仮定である。
アクセス・ポイント(“AP”)は、ノードB、ラジオ・ネットワーク・コントローラ(“RNC”)、eノードB、基地局コントローラ(“BSC”)、基地トランシーバ局(“BTS”)、基地局(“BS”)、トランシーバ機能(“TF”)、ラジオ・ルータ、ラジオ・トランシーバ、基本サービス・セット(“BSS”)、拡張サービス・セット(“ESS”)、ラジオ基地局(“RBS”)、または、その他いくつかの用語として知られているか、備えているか、または実現されうる。
アクセス端末(“AT”)は、無線端末、ユーザ端末、ユーザ・エージェント、ユーザ・デバイス、ユーザ機器(UE)、ユーザ局、加入者局、加入者ユニット、移動局、遠隔局、遠隔端末、または、その他いくつかの用語を備えうるか、これらとして実現されうるか、これらとして知られうる。いくつかの実施において、アクセス端末は、セルラ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(“SIP”)電話、無線ローカル・ループ(“WLL”)局、携帯情報端末(“PDA”)、無線接続機能を有するハンドヘルド・デバイス、局(“STA”)、あるいは無線モデムに接続されたその他いくつかの適切な処理デバイスを備えうる。したがって、本明細書に記載された1または複数の態様は、電話(例えば、セルラ電話またはスマート・フォン)、コンピュータ(例えば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ポータブル・コンピューティング・デバイス(例えば、情報携帯端末)、エンタテイメント・デバイス(例えば、音楽またはビデオ・デバイス、または衛星ラジオ)、全地球測位システム・デバイス、あるいは無線媒体または有線媒体によって通信するように構成されたその他任意の適切なデバイスに組み入れられうる。いくつかの態様では、ノードは無線ノードである。このような無線ノードは、例えば、有線または無線による通信リンクによる(例えば、インターネットまたはセルラ・ネットワークのような広域ネットワークのような)ネットワークへの、または、ネットワークのための接続を提供しうる。
図1に示すように、1つの態様にしたがった多元接続無線通信システムが例示される。アクセス・ポイント(AP)100は、1つは104および106を含み、別の1つは108および110を含み、さらに別の1つは112および114を含む複数のアンテナ・グループを含む。図1では、おのおののアンテナ・グループについて2本のアンテナしか示されていない。しかしながら、おのおののアンテナ・グループについて、2本より多いまたは少ないアンテナが利用されうる。アクセス端末116(AT)はアンテナ112,114と通信しており、アンテナ112,114は、順方向リンク120でアクセス端末116へ情報を送信し、逆方向リンク118でアクセス端末116から情報を受信する。アクセス端末122は、アンテナ104,106と通信しており、アンテナ104,106は、順方向リンク126でアクセス端末122へ情報を送信し、逆方向リンク124でアクセス端末122から情報を受信する。周波数分割デュプレクス(FDD)システムでは、通信リンク118,120,124,126は、通信のために異なる周波数を使用しうる。例えば、順方向リンク120は、逆方向リンク118によって使用されるものとは異なる周波数を使用しうる。
通信するように設計された領域および/またはアンテナのおのおののグループは、しばしば、アクセス・ポイントのセクタと称される。図1に示す態様では、おのおののアンテナ・グループは、アクセス・ポイント100によってカバーされる領域の1つのセクタ内のアクセス端末へ通信するように設計される。図1は、アクセス・ポイント100の有効通信範囲エリアが、3つのセクタ130,132,134へ分割されていることを示す。アクセス端末116は、アクセス・ポイント100のセクタ130と通信し、アクセス端末122は、セクタ134と通信している。セクタ132は、図1に図示された態様では、非サービス提供セクタである。
順方向リンク120および126による通信では、アクセス・ポイント100の送信アンテナは、別のアクセス端末116,122のための順方向リンクの信号対雑音比(SNR)を改善するためにビームフォーミングを利用しうる。さらに、有効範囲領域にわたってランダムに散在するアクセス端末へ送信するためにビームフォーミングを用いるアクセス・ポイントは、全てのアクセス端末へ単一のアンテナによって送信するアクセス・ポイントよりも、近隣のセル内のアクセス端末に対して少ない干渉しかもたらさない。
図2は、MIMOシステム200における送信機システム210(アクセス・ポイントとしても知られている)および受信機システム250(アクセス端末としても知られている)の態様のブロック図である。送信機システム210では、多くのデータ・ストリームのトラフィック・データが、データ・ソース212から送信(TX)データ・プロセッサ214に提供される。
態様では、データ・ストリームはおのおのの、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータ・プロセッサ214は、おのおののデータ・ストリームのトラフィック・データをフォーマットし、このデータ・ストリームのために選択された特定の符号化スキームに基づいて符号化し、インタリーブして、符号化されたデータを提供する。
おのおののデータ・ストリームの符号化されたデータは、OFDM技術を用いてパイロット・データと多重化されうる。パイロット・データは一般に、既知の手法で処理される既知のデータ・パターンであり、チャネル応答を推定するために受信機システムにおいて使用されうる。各データ・ストリームの多重化されたパイロットおよび符号化されたデータは、その後、変調シンボルを提供するためにデータ・ストリームについて選択された特定の変調スキーム(例えば、バイナリ・フェーズ・シフト・キーイング(BPSK)、直交フェーズ・シフト・キーイング(QPSK)、M−PSK、またはM−QAM(直交振幅変調)、ここでMは、2の累乗である)に基づいて変調(すなわち、シンボル・マップ)される。おのおののデータ・ストリームのデータ・レート、符号化、および変調は、メモリ232に接続されうるプロセッサ230によって実行される命令群によって決定されうる。
すべてのデータ・ストリームの変調シンボルは、(例えば、OFDMのために)変調シンボルをさらに処理するTX MIMOプロセッサ220に提供される。TX MIMOプロセッサ220はその後、N個の変調シンボル・ストリームを、N個の送信機(TMTR)222a乃至222tへ提供する。ある態様では、TX MIMOプロセッサ220は、データ・ストリームのシンボル、および、このシンボルが送信されるアンテナへ、ビームフォーミング重みを適用する。
おのおのの送信機222は、1または複数のアナログ信号を提供するために、それぞれのシンボル・ストリームを受信して処理し、さらには、MIMOチャネルを介した送信に適切な変調信号を提供するために、このアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)する。送信機222a乃至222tからのN個の変調信号は、その後、N個のアンテナ224a乃至224tからそれぞれ送信される。
受信機システム250では、送信された変調信号がN個のアンテナ252a乃至252rによって受信され、おのおののアンテナ252からの受信信号が、それぞれの受信機(RCVR)254a乃至254rへ提供される。おのおのの受信機254は、受信したそれぞれの信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、およびダウンコンバート)し、この調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにこのサンプルを処理して、対応する「受信された」シンボル・ストリームを提供する。
RXデータ・プロセッサ260は、N個の受信機254からN個のシンボル・ストリームを受信し、受信されたこれらシンボル・ストリームを、特定の受信機処理技術に基づいて処理して、N個の「検出された」シンボル・ストリームを提供する。RXデータ・プロセッサ260は、その後、検出されたおのおののシンボル・ストリームを復調し、デインタリーブし、復号して、このデータ・ストリームのためのトラフィック・データを復元する。RXデータ・プロセッサ260による処理は、送信機システム210におけるTX MIMOプロセッサ220およびTXデータ・プロセッサ214によって実行されるものに対して相補的である。
メモリ272に接続されうるプロセッサ270は、どのプリコーディング行列を使用するのかを定期的に決定する。さらに、プロセッサ270は、行列インデクス部およびランク値部を備えた逆方向リンク・メッセージを規定する。これら逆方向リンク・メッセージは、通信リンクおよび/または受信データ・ストリームに関するさまざまなタイプの情報を備えうる。逆方向リンク・メッセージはその後、多くのデータ・ストリームのトラフィック・データをデータ・ソース236から受け取るTXデータ・プロセッサ238によって処理され、変調器280によって変調され、送信機254a乃至254rによって調整され、基地局210へ送り戻される。
送信機システム210では、受信機システム250からの変調された信号が、アンテナ224によって受信され、受信機222によって調整され、復調器240によって復調され、RXデータ・プロセッサ242によって処理されて、受信機システム250によって送信された逆方向リンク・メッセージが抽出される。さらに、プロセッサ230は、ビームフォーミング重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用するかを決定し、この抽出されたメッセージを処理する。
プロセッサ230およびプロセッサ270は、基地局210およびモバイル・デバイス250それぞれにおける動作を指示(例えば、制御、調整、管理等)する。プロセッサ230およびプロセッサ270はそれぞれ、プログラム・コードおよびデータを格納するメモリ232およびメモリ272に関連付けられうる。プロセッサ230およびプロセッサ270はまた、アップリンクおよびダウンリンクそれぞれのための周波数およびインパルス応答推定値を導出する計算をも実行する。あるプロセッサ・モジュールが、ある実施形態では存在せず、あるいは、本明細書に例示されていない追加のプロセッサが存在できるように、すべての「プロセッサ」機能が、処理モジュール間を移動しうる。
(本明細書で開示されたすべてのデータを格納している)メモリ232およびメモリ272は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリの何れかでありうる。あるいは、揮発性部分と不揮発性部分との両方を含むことができ、固定型、リムーバブルでありうるか、または、固定部分とリムーバブル部分との両方を含みうる。限定ではなく例示によって、不揮発性メモリは、読取専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電子的プログラマブルROM(EPROM)、電子的消去可能PROM(EEPROM)、あるいはフラッシュ・メモリを含みうる。揮発性メモリは、外部キャッシュ・メモリとして動作するランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含みうる。限定することなく、例示によれば、RAMは、例えばシンクロナスRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブル・データ・レートSDRAM(DDR SDRAM)、エンハンストSDRAM(ESDRAM)、同期リンクDRAM(SLDRAM)、およびダイレクト・ラムバスRAM(DRRAM)のような多くの形態で利用可能である。ある実施形態のメモリは、限定される訳ではないが、これらおよびその他任意の適切なタイプのメモリを備えることが意図されている。
ある態様によれば、受信機システム250は、複数のRATをサポートするように構成されうる。ある態様によれば、受信機システム250は、GSMを備える第1のRATと、LTEを備える第2のRATとをサポートするように構成されうる。ある態様によれば、例えばプロセッサ270およびTXデータ・プロセッサ238のような受信機システム250のさまざまな構成要素が、本明細書に記載されたような高い優先度のRATの周期的な探索のための技術を実施するように構成されうる。ある態様によれば、プロセッサ270は、GSMセルにキャンプ・オンしている間、LTEセルからGSMセルへのセル再選択のための基準を評価するように構成されうる。ある態様によれば、プロセッサ270は、この評価に基づいて、LTEセルへの接続を開始するように構成されうる。
論理チャネルは、一般に、制御チャネルおよびトラフィック・チャネルへ分類されることが理解される。論理制御チャネルは、システム制御情報をブロードキャストするためのダウンリンク(DL)チャネルであるブロードキャスト制御チャネル(BCCH)と、ページング情報を転送するDLチャネルであるページング制御チャネル(PCCH)と、1またはいくつかのMTCHのためのマルチメディア・ブロードキャストおよびマルチキャスト・サービス(MBMS)スケジューリングおよび制御情報を送信するために使用されるポイント・トゥ・マルチポイントDLチャネルであるマルチキャスト制御チャネル(MCCH)とを備える。一般に、RRC接続を確立した後、このチャネルは、MBMS(注:旧MCCH+MSCH)を受信するUEによってのみ使用される。専用制御チャネル(DCCH)は、専用制御情報を送信するポイント・トゥ・ポイント双方向チャネルであり、RRC接続を有するUEによって使用される。態様では、論理トラフィック・チャネルは、ユーザ情報の転送のために1つのUEに専用のポイント・トゥ・ポイント双方向チャネルである専用トラフィック・チャネル(DTCH)を備える。また、マルチキャスト・トラフィック・チャネル(MTCH)は、トラフィック・データを送信するためのポイント・トゥ・マルチポイントDLチャネルである。
さらに、伝送チャネルは、DLおよびULに分類されることが理解される。
DLチャネルは、ブロードキャスト・チャネル(BCH)と、ダウンリンク共有データ・チャネル(DL−SDCH)と、ページング・チャネル(PCH)とを備え、UE電力節電のためのPCH(不連続受信(DRX)サイクルがネットワークによってUEへ示される)が、セル全体でブロードキャストされ、別の制御/トラフィック・チャネルのために使用されうるPHYリソースへマップされうる。UL伝送チャネルは、ランダム・アクセス・チャネル(RACH)、要求チャネル(REQCH)、アップリンク共有データ・チャネル(UL−SDCH)、および複数のPHYチャネルを備える。PHYチャネルは、DLチャネルとULチャネルとのセットを備える。
DL PHYチャネルは以下を備える。
共通パイロット・チャネル(CPICH)
同期チャネル(SCH)
共通制御チャネル(CCCH)
共有DL制御チャネル(SDCCH)
マルチキャスト制御チャネル(MCCH)
共有UL割当チャネル(SUACH)
アクノレッジメント・チャネル(ACKCH)
DL物理共有データ・チャネル(DL−PSDCH)
UL電力制御チャネル(UPCCH)
ページング・インジケータ・チャネル(PICH)
負荷インジケータ・チャネル(LICH)
UL PHYチャネルは以下を備える。
物理ランダム・アクセス・チャネル(PRACH)
チャネル品質インジケータ・チャネル(CQICH)
アクノレッジメント・チャネル(ACKCH)
アンテナ・サブセット・インジケータ・チャネル(ASICH)
共有要求チャネル(SREQCH)
UL物理共有データ・チャネル(UL−PSDCH)
ブロードキャスト・パイロット・チャネル(BPICH)
陸上モバイル・テレコミュニケーション・サービスを大衆に提供するとの具体的な目的のために、アドミニストレーションまたは認識されたプライベート・オペレーティング・エージェンシ(RPOA:Recognized Private Operating Agency)によってパブリック・ランド・モバイル・ネットワーク(PLMN)が確立され、動作されうる。
PLMNは、一般に、1つの国における1つのネットワーク・オペレータによって動作されうるモバイル・ネットワークである。ホーム・パブリック・ランド・モバイル・ネットワーク(HPLMN)は、PLMNアイデンティティのモバイル国コード(MCC)とモバイル・ネットワーク・コード(MNC)とが、国際モバイル加入者アイデンティティ(IMSI)または定義された等価HPLMN(EHPLMN)のMCCおよびMNCと同じである場合におけるPLMNである。国際モバイル加入者アイデンティティ(IMSI)は、各モバイル電話ユーザに関連付けられたユニークな番号である。IMSIは、電話の内部の加入者アイデンティティ・モジュール(SIM)に格納され、電話によってネットワークへ送信される。IMSIは、主に、加入者によるパブリック・ランド・モバイル・ネットワーク(PLMN)の使用に関する情報を取得することが意図されている。等価ホーム・パブリック・ランド・モバイル・ネットワーク(EHPLMN)は、ホームPLMN(HPLMN)に等価であるものとして、モバイル端末のユニバーサル加入者アイデンティティ・モジュール(USIM)にリストされた任意のPLMNでありうる。いずれのEHPLMNも、すべてのネットワーク選択手順およびセル選択手順におけるHPLMNとして取り扱われうる。
(典型的な周期的な高優先度RAT探索)
前述したように、例えばGSMのようなより古いレガシー・ネットワークは、オーバラップしているより新しいネットワーク(例えば、LTEネットワーク)とともに動作するように構成されていない場合がありうる。例えば、これらのレガシー・ネットワークは、新たなネットワークにおける近隣セルに関する情報を通知しない場合がありうる。その結果、これらレガシー・ネットワークにキャンプ・オンされているUEは、その近隣の新たなネットワークの利用可能性に気付かない場合がありうる。例えば、レガシーGSMネットワークが、新たなLTEネットワークとオーバラップしている場合、レガシーGSMネットワークは、更新されたGSMネットワークがするであろうように、GSMネットワークにすでにキャンプ・オンされたUEへ、近隣のLTEセルを通知しない場合がありうる。したがって、UEは、LTE近隣セルを認識しない場合がありうる。この制限を克服し、(例えばLTEネットワークのような)新たなネットワークへUEがキャンプ・オンする機会を与えるために、UEは、ある態様にしたがって、(例えば、LTEサービスのような)新たなネットワークからのサービスを自動的に要求するように構成されうる。UEは、新たなネットワークの下で動作するセルを発見すると、それにキャンプ・オンしうる。
本開示のドキュメントでは、説明を簡単にするために、これら例のほとんどは、レガシー・ネットワークとしてのGSMを称しており、新たなネットワークとしてLTEを称していることが注目されるべきである。しかしながら、当業者であれば、その他任意の古いRAT(例えば、第2世代(2G))が、GSMネットワークの代わりに使用され、ネットワークの第3世代、第4世代、またはより新たな世代のその他任意のネットワークが、提案された高い優先度のRAT探索においてLTEの代わりに使用されうることを認識するであろう。これらのすべては、本開示のスコープ内にあるだろう。
図3は、図1に例示される無線通信システム内で適用されうる無線デバイス302内で利用できるさまざまな構成要素を示す。無線デバイス302は、本明細書で説明されるさまざまな方法を実施するために構成されうるデバイスの例である。無線デバイス302は、図1のユーザ端末116,122のうちの何れか、または、基地局100でありうる一方、以下の記載は、UE302として無線デバイス302を交換可能に称しうる。
無線デバイス302は、無線デバイス302の動作を制御するプロセッサ304を含みうる。このプロセッサ304は、中央制御装置(CPU)とも称されうる。読取専用メモリ(ROM)とランダム・アクセス・メモリ(RAM)との両方を含みうるメモリ306が、プロセッサ304に命令およびデータを提供する。メモリ306の一部は、不揮発性ランダム・アクセス・メモリ(NVRAM)をも含みうる。しかしながら、追加および/またはその他のメモリが適用されうる。プロセッサ304は、通常、メモリ306に格納されたプログラム命令に基づいて、論理演算および算術演算を実行する。本明細書で説明される方法を実施するために、メモリ306内の命令が実行可能とされうる。
無線デバイス302はまた、無線デバイス302と遠隔位置との間でのデータの送信および受信を可能にする送信機310および受信機312を含みうるハウジング308を含みうる。送信機310および受信機312は、トランシーバ314に結合されうる。単一あるいは複数の送信アンテナ316が、ハウジング308に取り付けられ、トランシーバ314に電気的に接続されうる。無線デバイス302はまた、(図示しない)複数の送信機、複数の受信機、および複数のトランシーバを含みうる。
無線デバイス302は、トランシーバ314によって受信された信号を検出し、そのレベルを定量化する目的で使用される信号検出器318をも含むことができる。信号検出器318は、合計エネルギ、シンボル毎のサブキャリア毎のエネルギ、電力スペクトル密度、およびその他の信号のような信号を検出しうる。無線デバイス302は、信号を処理する際に使用されるデジタル信号プロセッサ(DSP)320をも含みうる。
無線デバイス302のさまざまな構成要素を、データ・バスに加えて電力バス、制御信号バス、およびステータス信号バスを含むことができるバス・システム322によってともに結合することができる。
ある態様によれば、UE302の信号検出器318は、レガシー・セル(例えば、GMSセル)にキャンプ・オンしている間、提案された高い優先度のRAT探索手順を用いて、新たなネットワーク(例えば、LTE)からのサービスを求めて周期的にスキャンするように構成されうる。3GPP TS.23.122探索で定義されているような現在の高い優先度のPLMNスキャン手順は、高い優先度の非等価なPLMNにおいてのみにおいてサービスを求めて探索する。ある態様によれば、提案された高い優先度のRAT探索手順は、同じPLMN(例えば、HPLMN)または等価PLMN(例えば、EHPLMN)において高い優先度のRATにおけるサービスを探索しうる。提案された高い優先度のRAT探索は、高い優先度のPLMNスキャン(例えば、BPLMN(better−PLMN)探索機能)のために定義されたものと類似の手順を使用しうるが、これら手順を、HPLMNまたはEHPLMNにおいて使用されるように拡張しうる。
ある態様の場合、UEは、サービス提供PLMNおよび/または等価PLMNにおいて、高い優先度のRAT(例えば、LTE)サービスを求めて周期的に探索するように構成されうる。したがって、たとえ無線デバイスが、利用可能な最高の優先度のPLMNにすでにキャンプ・オンされている場合であっても、UE302は、LTEサービスを探索するように構成されうる。ある態様の場合、最高の優先度のPLMNは、ホームPLMNを含みうる。
図4は、本開示のある態様にしたがって、RAT間移行を管理するために、ユーザ機器によって実行されうる動作400の例を例示する。UEは、第1のRATを利用する第1のセルによってサービス提供されうる。この動作400は、402において始まる。ここでは、第2のRATを利用する近隣セルに関する情報を第1のセルが通知しないのであれば、UEは、1または複数の近隣セルにおける第2のRATによるサービス有効通信範囲を求めて探索しうる。ある態様によれば、第1のRATは、GSMを備え、第2のRATは、LTEを備えうる。404では、UEは、第2のRATを利用する第2のセルを識別しうる。406では、UEは、第1のセルにキャンプ・オンしている間に、第2のセルから第1のセルへのセル再選択のための基準を評価しうる。408では、UEは、この評価に基づいて、第2のセルに切り換えるか否かを決定しうる。ある態様によれば、UEは、セル再選択基準が満たされているか否かを判定するように構成されうる。そして、セル再選択基準が満たされていないとの判定に応じて、第2のセルに切り換えるように構成されうる。
ある態様によれば、UE302は、周期的なスキャンを実行している間、または、高い優先度のRATにおけるサービスを探索している間、高い優先度のRATを決定するために使用されうるRATの優先度リスト(例えば、RAT_Priority_List)を保持しうる。例として、UEに格納されるRAT_Priority_Listは、UEが通信することができる新たなすべてのネットワークのリストを含みうる。例えば、RAT_Priority_Listは、LTEネットワークを含みうる。
ある態様によれば、UEはまた、設定可能なPLMNのリスト(例えば、HP_RAT_PLMN)を保持しうる。ここでは、本明細書に記載された提案された高い優先度のRAT探索機能が適用される。例えば、現在のPLMNが、HP_RAT_PLMNリストに格納されたPLMNのうちの1つである場合、UEは、提案された高い優先度のRAT探索手順を使用しうる。
ある態様によれば、UE302はまた、設定可能なRATのリスト(例えば、HP_RAT_Scan_List)を保持しうる。ここでは、提案された高い優先度のRAT探索機能が適用されうる。HP_RAT_Scan_Listは、UEがキャンプ・オンされているのであれば、レガシー(すなわち、古い)ネットワークのリストを含んでおり、UEは、提案された高い優先度のRAT探索を実行しなければならない。例えば、設定可能なHP_RAT_Scan_Listは、GSM RATを含みうる。
図5は、本開示のある態様にしたがって、UE302のメモリ306に格納されうる情報の例を例示する。例示されるように、メモリは、高い優先度のRAT探索手順のために使用されうるパラメータを格納するために、RAT_Priority_List502、HP_RAT_PLMN504、HP_RAT_Scan_List506、およびローカル・キャッシュ508を含みうる。例として、RAT_Priority_List502は、LTE RATを含みうる。HP_RAT_PLMN504リストは、2つの異なるPLMN(例えば、PLMN1とPLMN2)の名前を含みうる。HP_RAT_Scan_List 506は、GSM RATを含みうる。また、ローカル・キャッシュ508は、近隣セル(例えば、eNB1およびeNB2)に関するシステム情報を含みうる。本明細書に記載されるように、UE302は、高い優先度のRAT探索手順を実行するために、メモリ306に格納された情報を使用しうる。
図5に例示された例では、HP_RAT_Scan_List506は、GSM RATを含んでいる。また、RAT_Priority_List502は、LTE RATを含んでいる。UEがPLMN1ネットワークにあり、GSM RATにキャンプ・オンされている場合、たとえLTEがGSMネットワークにおける近隣のリストにおいて通知されない場合であっても、UEは、LTEサービスを探索するために、高い優先度のRAT探索手順を実行するだろう。ある態様によれば、UEは、アイドル・モードにある場合、高い優先度のRAT探索手順を実行しうる。
LTEサービスを求めて周期的にスキャンすることは、UE302の待機時間およびバッテリ寿命に悪影響を与えうることが注目されねばならならい。したがって、提案された高い優先度のRAT探索は、規制および/または制限されうる。ある態様の場合、この周期的なスキャンは、このような挙動が望まれるPLMNに制限されうる。例えば、PLMNが、何れのレガシー・ネットワークも有していない場合、本明細書に記載されたような周期的な探索機能を実行する必要はない。高い優先度のサービスを求める周期的なスキャンは、レガシー・ネットワーク(例えばGSM)を有するPLMNにおいて使用されうる。ある態様の場合、このような周期的なスキャンは、新たなネットワーク(例えば、LTE近隣)を利用する近隣のリストがブロードキャストされないこれらPLMNにおけるレガシー・セルに制限されうる。
ある態様によれば、UEは、周期的な高い優先度のRAT探索機能の周期を管理する、設定可能なタイマを維持しうる。したがって、高い優先度のRAT探索の周期が設定されうる。1つの態様では、高い優先度のRAT探索タイマは、BPLMNタイマ(例えば、6分)と同時でありうる。ある態様によれば、UEが新たなセルにキャンプ・オンされた場合には常に、高い優先度のRAT探索タイマが再起動されうる。態様では、UEは、メモリ306内のHP_RAT_Scan_Periodと呼ばれるリストに、1または複数の設定可能なタイマに関する情報を格納しうる。
ある態様によれば、タイマの終了時、現在のPLMNが、周期的な高い優先度のRAT探索が適用されうる、設定可能なPLMNのリスト(例えば、HP_RAT_PLMN)にある場合、UEは、高い優先度のRAT探索を実行しうる。例えば、現在のRATがGSMである場合、および/または、現在キャンプされているGSMセルがどのLTE近隣も通知していない場合、または、現在キャンプされているGSMセルがシステム情報2クゥオータ(SI2Q)メッセージをブロードキャストしていない場合、UEは、高い優先度のRAT探索を実行しうる。
ある態様の場合、周期的なタイマは、(例えば、探索に失敗すると)高い優先度のRAT探索の結果に基づいて、タイマを(例えば、動的に)設定するためにバック・オフ・スキームを利用しうる。例えば、UEは、GSMセルにキャンプ・オンした場合、初期値xを有するタイマを起動しうる。時間x後のタイマの終了時に、UEは、LTEサービスを求めて探索する。LTEサービスが発見されない場合、UEは、より大きな初期値(例えば、値2x)を有するタイマを起動しうる。時間2x後のタイマの終了時に、UEは、いくぶん大きな初期値(例えば、値Nx)を有するタイマを起動する等を行う。ここでNは、次第に大きくなる数である。別の態様の場合、この周期的なタイマは、指数関数的にバック・オフされうる。
ある態様によれば、UE302は、このような周期的なスキャンを許容可能であると示したPLMNにおいて、高い優先度のRATを求めて周期的にスキャンするように構成されうる。UE302は、すべての可能な近隣RATからなる完全なリストをブロードキャストしないレガシー・セル(例えば、GSMセル)を有する設定可能なPLMNのリストを保持しうる。例えば、レガシー・セルは、新たなRATのうちのいくつかに関する情報(例えば、LTE近隣に関する情報)をブロードキャストしない場合がありうる。
態様によれば、UEは、高い優先度のRATとの相互運用性/インタワーキングをサポートしないセル、または、これら高い優先度のRATに関する情報を通知しないセル、にキャンプしている間、周期的な高い優先度のRAT探索を実行するようにさらに構成されうる。ある態様によれば、UE302は、新たなRAT(例えば、LTE近隣)のうちのいくつかをブロードキャストおよび/または通知しない探索許可されたPLMNにおいてキャンプされたセルを判定しうる。例えば、1つの実施では、システム情報2クゥオータ(SI2Q)ブロードキャスト・メッセージの欠如は、GSMセルが、このタイプのメッセージ(すなわち、SI2Q)をブロードキャストできないことと、推論によって、GSMセルが、近隣に存在しうるLTEサービスで情報をブロードキャストできないこととを、UE302へ示しうる。SI2Qメッセージは、他のRATによって使用されている周波数およびセルのリストを提供するために、ネットワークによって定期的にブロードキャストされうる。このリストは、別のセルを選択するか否かを決定するためにUEによって使用されうる。
一方、LTE近隣をリストしないSI2Qブロードキャスト・メッセージが存在することは、GSMセル/基地局がこのタイプのメッセージをブロードキャストできることと、このエリアには本当にどのLTEサービスも存在しない場合がありうることと、をUE302に示しうる。しかしながら、SI2Qは、LTE近隣に関するどの情報をも含んでいない場合、GMSネットワークが、その近隣にある(新たな)LTEネットワークに関する情報をブロードキャストしないことをも示しうる。UEは、その後、LTEサービスを求めて探索するために、提案された高い優先度のRAT探索を利用しうる。
LTE近隣のセル情報を含むSI2Qメッセージが存在することは、UE302が、本明細書に記載された周期的なスキャン技術の代わりに、規格ベースのGSM−LTE再選択手順を利用しうることを示しうる。1つの態様では、信号検出器318は、それにしたがって、周期的なスキャン機能をディセーブルするように構成されうる。例えば、LTE近隣が現在ブロードキャストされていることをUEが知った場合、UEは、本明細書に記載されているように、周期的なスキャン機能をディセーブルしうる。そして、別のRAT(例えば、LTE)に切り換えるか否かを決定するために、このブロードキャストされた情報に依存しうる。
いくつかのシナリオでは、LTEセルは、UEが現在キャンプされているGSMセルよりも高いRAT優先度であるように構成されうる。このケースでは、UEが、本明細書に記載された技術を利用する周期 的なスキャンを実行し、LTEセルを発見した場合、LTEセルからGSMセルへの移行が生じる可能性が高くなりうる。しかしながら、LTEセルの信号強度が弱い一方、GSMセルの信号強度が強い場合、GSMからLTEへの周期的な探索およびLTEサービス選択がブランドに実行されているのであれば、UEは、LTEネットワークからGSMネットワークへと戻りうる。これは、UEがLTEセルとGSMセルとの間を行き来する(例えば、ピン・ポンする)「ピン・ポン・シナリオ」として見られうる。ある態様によれば、LTEセルからGSMセルへといつ再選択するのかを判定するためにUEによって使用される基準が決定論的であると仮定すると、UEは、GSMセルにキャンプ・オンされている間で、かつ、LTE RATにおけるサービスを求めてスキャンしている間に、LTEセルからGSMセルへの将来の移行の可能性を評価しうる。言い換えれば、UEは、LTEセルを再選択する前であって、かつ、GSMセルにキャンプ・オンされている間に、将来のLTEからGSMへの移行のセル再選択基準を事前評価しうる。
態様によれば、UEは、UEが第2のRATに以前にキャンプ・オンされていた場合に収集され格納されたシステム情報に基づいて、セル再選択基準を評価するように構成されうる。ある態様によれば、キャッシュされたシステム情報は、1または複数のシステム情報ブロック(SIB)タイプ・メッセージ(例えば、SIB1、SIB3、およびSIB7)の1または複数のRAT間セル再選択パラメータを含みうる。
システム情報(SI)は、セル特有のパラメータおよびネットワーク特有のパラメータからなりうる。これらがブロードキャストされて、UEは、ネットワークに正しく接続できるようになる。システム情報は、おのおのが、機能的に関連しているパラメータのセットを含んでいる異なるタイプのシステム情報ブロック(SIB)へ構築されうる。例として、SIBタイプ1(SIB1)は、NASシステム情報のみならず、アイドル・モードおよび接続モードにおいて使用されるべきUEタイマおよびカウンタをも含みうる。SIBタイプ3(SIB3)は、セル選択および再選択のためのパラメータを含みうる。SIBタイプ7(SIB7)は、高速変化パラメータUL干渉および動的持続レベルを含みうる。
前述したように、UEは先ず、第1のセルが、第1のRATを利用する第1のセルから、第2のRATを利用するセルへの移行をサポートしない(例えば、第1のセルは、近隣のLTEセルを通知しない場合がありうる)と判定しうる。ある態様によれば、UEは、第1のセルからの信号(例えば、SI2Qメッセージ)を受信することに基づいて、第1のセルはRAT間移行をサポートしないと判定しうる。
ある態様の場合、UEは、設定可能な周期に基づいて、第2のRATを利用する1または複数のセルを求めて周期的にスキャンしうる。ある態様によれば、スキャン周期は、第2のRATに関連するサービスが発見されない場合には、バック・オフするように構成されうる。ある態様によれば、この評価の周期はまた、第2のRATのサービスのレベルが不十分であることが知られた場合にもバック・オフされうる。
図6は、本開示のある態様にしたがうLTE有効通信範囲およびGSM有効通信範囲のトポロジ600の例を図示する。図示されるように、トポロジ600は、GSM基地局(“GSM BS−1”)によって確立されたGSMセル602にキャンプされたUE610を含む。ある態様によれば、UE610は、LTEサービスを求める周期的なスキャンを開始しうる。図示されるように、UE610は、LTE eノードB614,616,618(“LTE eNB1”,“LTE eNB2”,および“LTE eNB3”)によって確立された近隣LTEセル604,606,608を発見しうる。
態様によれば、GSMのための、UE610のラジオ・リソース管理(RR)構成要素は、LTEセル604からのセル再選択のための基準を事前評価することによって、LTEセル604へ切り換えるか否かを判定しうる。ここでは、サービス提供GSMセル602への周期的なスキャンの間に、LTEサービスが発見される(例えば、GSMセル602にキャンプ・オンしている間にLTEセル604からGSMセル602へのセル再選択のための基準を評価する)。ある態様によれば、UE610のLTEスタックに一般に利用可能なシステム情報は、事前評価を実行するためにUE610のGSM RRに利用可能とされうる。それゆえ、ある態様によれば、UE610のRRは、LTEセル604,606,608との以前の接続の間に収集されたシステム情報ブロック(SIB)値を格納しているUEのローカル・キャッシュ620にアクセスするように構成されうる。図示されるように、ローカル・キャッシュ620は、eNB1,eNB2,およびeNB3によって確立されたLTEセルへの以前の訪問から収集された、LTEセルのおのおのからのSIB1,SIB3,およびSIB7のコンテンツを含む。
ある態様によれば、UE610のGSM RRは、ローカル・キャッシュ620(例えば、ローカル・メモリ306)から、キャッシュされている複数のセル再選択パラメータを検索しうる。1つの実施では、キャッシュされている複数のセル再選択パラメータは、限定される訳ではないが、PLMN内のセル(例えば、LTEセル)を識別する数を備える(SIB1からの)セル・アイデンティティ・パラメータと、キャンプに適していると考えられるようにLTEセルがUEよって受信されねばならない最小信号強度を備える(SIB1からの)QRxLevMinパラメータと、PLMNに通常キャンプしている間に、高い優先度のPLMNを求める周期的な探索の結果として考慮されうるQRxLevMin>パラメータに対する信号オフセットを備える(SIB1からの)QRxLevMinOffsetパラメータと、UEがセルにおいて使用することを許可されている最大送信電力を備えるPmaxパラメータと、サービス提供セルにキャンプ・オンするために満たされねばならない最小信号レベルを備える(SIB3からの)しきい値(例えば、ThresholdServingLow)と、低い優先度のRAT間セルの信号強度が、適切なセル再選択ターゲットを超えると考えられうる最小値を備える(SIB7からの)信号強度しきい値(例えば、ThresholdLow)と、を含む。その他のセル再選択パラメータが、本開示のある態様にしたがって利用されうることが考慮される。
ある態様によれば、UE610は、高い優先度のRATセル(例えば、LTEセル)にキャンプ・オンされている場合には常に、前述した情報を用いてローカル・キャッシュ620を更新するように構成されうる。ある態様によれば、UEは、LTEセルを発見すると、セルにおいてブロードキャストされた、少なくとも、SIBIと、マスタ情報ブロック(MIB)を読み取りうる。さらに、SIB1が受信されるのをUEが待っている間に、SIB3およびSIB7が受信された場合、キャッシュが適切に更新されうる。1つの実施では、UEは、発見されたLTEセルの信号強度を使用し、さらに、利用可能であれば、発見されたLTE eノードBによってブロードキャストされたSIBの最新のコンテンツを使用しうる。格納されたSIB情報が利用可能ではないのであれば、UEは、セル再選択基準の事前評価を実行しない場合がありうる。
ある態様によれば、UE610は、発見されたLTEセルの信号強度を、ローカル・キャッシュ620から検索されたように、そのセルによって通知されたThresholdServingLowと比較することによって、事前評価を実行するように構成されうる。
ある態様の場合、UE610が、セル再選択基準を事前評価することができないのであれば、UE610は、(例えば、第2のセルまたはその他の近隣セルに関連付けられた)システム情報をオーバ・ザ・エアで受信し、このシステム情報を、キャッシュするように構成されうる。これによって、キャッシュされたシステム情報がその後の事前評価において使用されるようになる。一方、UE610がLTEセルからGSMセルへの再選択基準を事前評価することができないのであれば、UE610は、単純に、LTE eノードB(例えば、LTE eNB1 614)を選択し、キャンプ・オンしうる。UE610は、キャンプされると、前述した情報(例えば、SIB)を収集し、これらをローカル・キャッシュ620に追加しうる。態様によれば、UE610がGSMセル602を再選択した場合、この収集された情報は、将来のピン・ポン・シナリオを阻止することを支援することが可能でありうる。
ある態様によれば、発見されたLTEセルから、サービス提供しているGSMセルへのセル再選択のための基準事前評価が実行できなかった場合、または、実行されなかった場合、または、結果として得られたLTEからGSMへの再選択基準が満足されなかった場合、UEは、高い優先度のRATセルを選択し、ハンドオーバしうる。そうではない場合、UEは、サービス提供しているGSMセルに残り、前述した、高い優先度のRAT探索タイマを再起動しうる。
UE610のGSM RRによって実行される事前評価は、セル再選択基準の概算でありうることが理解される。なぜなら、この基準は、セル再選択手順にしたがって、Treselectの持続時間中は、実際には評価されない(例えば、RAT間セル再選択ターゲットを制限する持続期間は、セル再選択が実行されるようにターゲットとなるように制限し続けなければならない)からである。しかしながら、UE610が、サービス提供しているGSMセルからLTEセルへ再選択するのであれば、事前評価されたセル再選択基準は、ピン・ポン・シナリオの可能性に理解を与えるために利用されうることがさらに理解される。
ある態様の場合、UEは、発見されたセル(例えば、LTEセル)の信号強度を、キャッシュに格納されうるサービス提供セルのための許容可能な最低の信号強度の値(例えば、ThresholdServLow)と比較することによって、より簡単な形式での、セル再選択の事前評価を実行しうる。
さらに、ある態様によれば、UEは、規格に記載されているように、高い優先度のPLMNスキャンを用いて競合条件を取り扱うことと同じ方式で、セル再選択と、モバイル発信(MO)またはモバイル終端(MT)コール発信と、周期的な高い優先度のRAT探索との間の競合条件を取り扱いうる。
図7は、本開示のある態様にしたがって、高い優先度のRAT探索を利用する通信システム700の例を例示する。通信システム700は、基地局(例えば、eノードB)710およびUE720を含む。基地局は、UEと通信するために第1のRATを使用しうる。基地局は、UEにパケットを送信する送信機モジュール712と、UEから受信したパケットを処理する処理モジュール714と、UEからパケットを受信する受信機モジュール716と、を含む。UE720は、受信機モジュール722を用いて1または複数のパケットを受信する。処理モジュール724は、基地局710から受信したパケットを処理する。さらに、処理モジュールは、基地局710が近隣における新たなRAT(例えば、高い優先度のRAT)に関する何れかかの情報を送信したか否かを認識しうる。基地局710が、高い優先度のRATを使用しうる近隣セルに関するどの情報をも通知していないとUEが判定した場合には、処理モジュールは、受信機722に対して、高い優先度のRATからの信号を求めてスキャンするように通知しうる。UEが、その近傍において、高い優先度の第2のRATを発見すると、処理モジュールは、第1のRATにキャンプ・オンされたまま、第2のRATから第1のRATへの再選択基準を再評価しうる。その後、処理モジュールは、第2のRATを利用する第2の基地局(図示せず)へハンドオーバするか否かを決定しうる。送信機モジュール726は、第2の基地局へハンドオーバするためのハンドオーバ手順を開始するために、第2の基地局へ信号を送信しうる。
前述した方法のさまざまな動作は、対応する機能を実行することが可能な任意の適切な手段によって実行されうる。これら手段は、限定される訳ではないが、回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはプロセッサを含むさまざまなハードウェア構成要素および/またはソフトウェア構成要素および/またはモジュールを含みうる。例えば、探索する手段、受信する手段、および/または、スキャンする手段は、例えば、図2に示される受信機システム250の受信機ユニット254aのような受信機を備えうる。ハンドオーバを実行する手段は、例えば送信機ユニット254rのような送信機を備えうる。評価する手段、判定する手段、決定する手段、格納する手段、および/または、修正する手段は、例えば、図2に例示された受信機システム250のプロセッサ270のような1または複数のプロセッサを含みうる処理システムを備えうる。これらの手段は、図3の送信機310、受信機312、信号検出器318、および/または、DSP320からなる任意の適切な組み合わせを備えうる。
当業者であれば、情報および信号は、さまざまな異なる技術および技法のうちの何れかを用いて表されうることを理解するであろう。例えば、前述した説明を通じて参照されうるデータ、命令群、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光学場または光学粒子、あるいはこれらの任意の組み合わせによって表現されうる。
当業者であればさらに、本明細書で開示された態様に関連して記載された例示的なさまざまな論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズム・ステップは、電子的なハードウェア、コンピュータ・ソフトウェア、あるいはこれら両方の組み合わせとして実現されることを認識するであろう。ハードウェアとソフトウェアとの相互置換性を明確に説明するために、さまざまな例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、これらの機能の観点から一般的に記載された。これら機能がハードウェアとしてまたはソフトウェアとして実現されるかは、特定の用途およびシステム全体に課せられている設計制約に依存する。当業者であれば、特定の用途のおのおのに応じて変化する方式で、前述した機能を実現しうる。しかしながら、この適用判断は、本発明の範囲からの逸脱をもたらすものと解釈されるべきではない。
本明細書で開示された態様に関連して記述されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)あるいはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲートあるいはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア構成要素、または上述された機能を実現するために設計された上記何れかの組み合わせを用いて実現または実施されうる。汎用プロセッサは、マイクロ・プロセッサでありうるが、代わりに、従来技術によるプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステート・マシンでありうる。プロセッサは、例えばDSPとマイクロ・プロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロ・プロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロ・プロセッサ、またはその他任意のこのような構成であるコンピューティング・デバイスの組み合わせとして実現されうる。
本明細書で開示された態様に関連して記述された方法やアルゴリズムのステップは、ハードウェアによって直接的に、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールによって、または、これらの組み合わせによって具体化される。ソフトウェア・モジュールは、RAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハード・ディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROM、あるいは当該技術分野で知られているその他の型式の記憶媒体に存在しうる。典型的な記憶媒体は、この記憶媒体から情報を読み取ったり、この記憶媒体に情報を書き込むことができるプロセッサのようなプロセッサに接続される。あるいは、この記憶媒体は、プロセッサに統合されうる。このプロセッサと記憶媒体とは、ASIC内に存在しうる。ASICは、ユーザ端末内に存在しうる。あるいは、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内のディスクリートな構成要素として存在しうる。
開示された態様の前述された説明は、いかなる当業者であっても、本開示を製造または使用できるように適用される。これらの態様へのさまざまな変形は、当業者に容易に明らかであって、本明細書で定義された一般原理は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、他の態様に適用されうる。このように、本開示は、本明細書で示された態様に限定されるものではなく、本明細書で開示された原理および新規な特徴と一致した最も広い範囲に相当することが意図されている。
開示された態様の前述された説明は、いかなる当業者であっても、本開示を製造または使用できるように適用される。これらの態様へのさまざまな変形は、当業者に容易に明らかであって、本明細書で定義された一般原理は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、他の態様に適用されうる。このように、本開示は、本明細書で示された態様に限定されるものではなく、本明細書で開示された原理および新規な特徴と一致した最も広い範囲に相当することが意図されている。
なお、以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[発明1]
第1のセルにおいて第1のラジオ・アクセス技術(RAT)を利用するユーザ機器による無線通信のための方法であって、
第2のRATを利用する近隣セルに関する情報を前記第1のセルが通知していないのであれば、1または複数の近隣セルにおいて前記第2のRATによるサービス有効通信範囲を求めて探索することと、
前記第2のRATを利用する第2のセルを識別することと、
前記第1のセルにキャンプ・オンしている間、前記第2のセルから前記第1のセルへのセル再選択のための基準を評価することと、
前記評価に基づいて、前記第2のセルに切り換えるか否かを決定することと、
を備える方法。
[発明2]
前記評価することは、前記セル再選択のための基準が満足されているか否かを判定することを備え、
前記決定することは、前記セル再選択のための基準が満足されているとの判定に応じて、前記第2のセルに切り換えることを備える、発明1に記載の方法。
[発明3]
前記評価することは、前記第2のRATを利用する1または複数のセルに接続されている間に収集された格納されたシステム情報に基づいて評価することを備える、発明1に記載の方法。
[発明4]
前記格納されたシステム情報は、1または複数のシステム情報ブロック(SIB)から受信された1または複数のパラメータを備える、発明3に記載の方法。
[発明5]
前記1または複数の近隣セルにおいて前記第2のRATによるサービス有効通信範囲を求めて探索することは、設定可能な周期に基づいて、前記1または複数の近隣セルにおける前記第2のRATによるサービス有効通信範囲を求めて周期的にスキャンすることを備える、発明1に記載の方法。
[発明6]
前記第2のRATのためのサービス有効通信範囲が発見されたか否かに基づいて、前記周期を修正することをさらに備える、発明5に記載の方法。
[発明7]
前記第2のRATを利用する1または複数の近隣セルに関する情報を、前記第1のセルが通知したか否かを判定することをさらに備える、発明1に記載の方法。
[発明8]
システム情報2クゥオータ(SI2Q)メッセージを備える信号を前記第1のセルから受信することと、
前記第2のRATを利用するセルに関する何れかの情報が、SI2Qメッセージに存在するか否かを判定することと、
をさらに備える発明7に記載の方法。
[発明9]
前記評価することはさらに、前記第2のセルの信号強度が、前記第2のセルにキャンプ・オンするための最小信号強度を表す、格納されたしきい値を超えているか否かを判定することを備え、
前記しきい値は、前記第2のセルによって以前に通知されている、発明1に記載の方法。
[発明10]
前記セル再選択のための基準が評価されることができないと判定することと、
前記第2のセルへハンドオーバするためハンドオーバ手順を実行することと、
前記第2のセルに関連付けられたシステム情報からの1または複数のパラメータをメモリに格納することと
をさらに備え、
前記格納されたシステム情報は、前記セル再選択のための基準のその後の評価の際に使用される、発明1に記載の方法。
[発明11]
前記セル再選択のための基準が評価されることができないと判定することと、
前記第2のセルに関連付けられたシステム情報を、オーバ・ザ・エアによって受信することと、
前記システム情報を格納することと
をさらに備え、
前記格納されたシステム情報は、後の評価の際に使用される、発明1に記載の方法。
[発明12]
前記第1のRATは、グローバル移動体通信システム(GSM)規格を備え、
前記第2のRATは、ロング・ターム・イボリューション(LTE)規格を備える、発明1に記載の方法。
[発明13]
前記第2のRATは、前記ユーザ機器のサービス提供パブリック・ランド・モバイル・ネットワーク(PLMN)または等価PLMNの一部である、発明1に記載の方法。
[発明14]
第1のセルにおいて第1のラジオ・アクセス技術(RAT)を利用する無線通信のための装置であって、
第2のRATを利用する近隣セルに関する情報を前記第1のセルが通知していないのであれば、1または複数の近隣セルにおいて前記第2のRATによるサービス有効通信範囲を求めて探索する手段と、
前記第2のRATを利用する第2のセルを識別する手段と、
前記第1のセルにキャンプ・オンしている間、前記第2のセルから前記第1のセルへのセル再選択のための基準を評価する手段と、
前記評価に基づいて、前記第2のセルに切り換えるか否かを決定する手段と、
を備える装置。
[発明15]
前記評価する手段は、前記セル再選択のための基準が満足されているか否かを判定する手段を備え、
前記決定する手段は、前記セル再選択のための基準が満足されているとの判定に応じて、前記第2のセルに切り換える手段を備える、発明14に記載の装置。
[発明16]
前記評価する手段はさらに、前記第2のRATを利用する1または複数のセルに接続されている間に収集された格納されたシステム情報に基づいて評価する手段を備える、発明14に記載の装置。
[発明17]
前記格納されたシステム情報は、1または複数のシステム情報ブロック(SIB)から受信された1または複数のパラメータを備える、発明16に記載の装置。
[発明18]
前記1または複数の近隣セルにおいて前記第2のRATによるサービス有効通信範囲を求めて探索する手段は、設定可能な周期に基づいて、前記1または複数の近隣セルにおける前記第2のRATによるサービス有効通信範囲を求めて周期的にスキャンする手段を備える、発明14に記載の装置。
[発明19]
前記第2のRATのためのサービス有効通信範囲が発見されたか否かに基づいて、前記周期を修正する手段をさらに備える、発明18に記載の装置。
[発明20]
前記第2のRATを利用する1または複数の近隣セルに関する情報を、前記第1のセルが通知したか否かを判定する手段をさらに備える、発明14に記載の装置。
[発明21]
システム情報2クゥオータ(SI2Q)メッセージを備える信号を前記第1のセルから受信する手段と、
前記第2のRATを利用するセルに関する何れかの情報が、SI2Qメッセージに存在するか否かを判定する手段と、
をさらに備える発明20に記載の装置。
[発明22]
前記評価する手段はさらに、前記第2のセルの信号強度が、前記第2のセルにキャンプ・オンするための最小信号強度を表す、格納されたしきい値を超えているか否かを判定する手段を備え、
前記しきい値は、前記第2のセルによって以前に通知されている、発明14に記載の装置。
[発明23]
前記セル再選択のための基準が評価されることができないと判定する手段と、
前記第2のセルへハンドオーバするためハンドオーバ手順を実行する手段と、
前記第2のセルに関連付けられたシステム情報からの1または複数のパラメータをメモリに格納する手段と
をさらに備え、
前記格納されたシステム情報は、前記セル再選択のための基準のその後の評価の際に使用される、発明14に記載の装置。
[発明24]
前記セル再選択のための基準が評価されることができないと判定する手段と、
前記第2のセルに関連付けられたシステム情報を、オーバ・ザ・エアで受信する手段と、
前記システム情報を格納する手段と
をさらに備え、
前記格納されたシステム情報は、その後の評価の際に使用される、発明14に記載の装置。
[発明25]
前記第1のRATは、グローバル移動体通信システム(GSM)規格を備え、
前記第2のRATは、ロング・ターム・イボリューション(LTE)規格を備える、発明14に記載の装置。
[発明26]
前記第2のRATは、前記装置のサービス提供パブリック・ランド・モバイル・ネットワーク(PLMN)または等価PLMNの一部である、発明14に記載の装置。
[発明27]
第1のセルにおいて第1のラジオ・アクセス技術(RAT)を利用するユーザ機器による無線通信のためのコンピュータ・プログラム製品であって、
格納された命令群を有するコンピュータ読取可能な媒体を備え、
前記命令群は、1または複数のプロセッサによって実行可能であり、前記命令群は、
第2のRATを利用する近隣セルに関する情報を第1のセルが通知していないのであれば、1または複数の近隣セルにおいて前記第2のRATによるサービス有効通信範囲を求めて探索するための命令群と、
前記第2のRATを利用する第2のセルを識別するための命令群と、
前記第1のセルにキャンプ・オンしている間、前記第2のセルから前記第1のセルへのセル再選択のための基準を評価するための命令群と、
前記評価に基づいて、前記第2のセルに切り換えるか否かを決定するための命令群と
を備える、コンピュータ・プログラム製品。
[発明28]
第1のセルにおいて第1のラジオ・アクセス技術(RAT)を利用する無線通信のための装置であって、
第2のRATを利用する近隣セルに関する情報を前記第1のセルが通知していないのであれば、1または複数の近隣セルにおいて前記第2のRATによるサービス有効通信範囲を求めて探索し、
前記第2のRATを利用する第2のセルを識別し、
前記第1のセルにキャンプ・オンしている間、前記第2のセルから前記第1のセルへのセル再選択のための基準を評価し、
前記評価に基づいて、前記第2のセルに切り換えるか否かを決定する、
ように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリと、
を備える装置。

Claims (28)

  1. 第1のセルにおいて第1のラジオ・アクセス技術(RAT)を利用するユーザ機器による無線通信のための方法であって、
    第2のRATを利用する近隣セルに関する情報を前記第1のセルが通知していないのであれば、1または複数の近隣セルにおいて前記第2のRATによるサービス有効通信範囲を求めて探索することと、
    前記第2のRATを利用する第2のセルを識別することと、
    前記第1のセルにキャンプ・オンしている間、前記第2のセルから前記第1のセルへのセル再選択のための基準を評価することと、
    前記評価に基づいて、前記第2のセルに切り換えるか否かを決定することと、
    を備える方法。
  2. 前記評価することは、前記セル再選択のための基準が満足されているか否かを判定することを備え、
    前記決定することは、前記セル再選択のための基準が満足されているとの判定に応じて、前記第2のセルに切り換えることを備える、請求項1に記載の方法。
  3. 前記評価することは、前記第2のRATを利用する1または複数のセルに接続されている間に収集された格納されたシステム情報に基づいて評価することを備える、請求項1に記載の方法。
  4. 前記格納されたシステム情報は、1または複数のシステム情報ブロック(SIB)から受信された1または複数のパラメータを備える、請求項3に記載の方法。
  5. 前記1または複数の近隣セルにおいて前記第2のRATによるサービス有効通信範囲を求めて探索することは、設定可能な周期に基づいて、前記1または複数の近隣セルにおける前記第2のRATによるサービス有効通信範囲を求めて周期的にスキャンすることを備える、請求項1に記載の方法。
  6. 前記第2のRATのためのサービス有効通信範囲が発見されたか否かに基づいて、前記周期を修正することをさらに備える、請求項5に記載の方法。
  7. 前記第2のRATを利用する1または複数の近隣セルに関する情報を、前記第1のセルが通知したか否かを判定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
  8. システム情報2クゥオータ(SI2Q)メッセージを備える信号を前記第1のセルから受信することと、
    前記第2のRATを利用するセルに関する何れかの情報が、SI2Qメッセージに存在するか否かを判定することと、
    をさらに備える請求項7に記載の方法。
  9. 前記評価することはさらに、前記第2のセルの信号強度が、前記第2のセルにキャンプ・オンするための最小信号強度を表す、格納されたしきい値を超えているか否かを判定することを備え、
    前記しきい値は、前記第2のセルによって以前に通知されている、請求項1に記載の方法。
  10. 前記セル再選択のための基準が評価されることができないと判定することと、
    前記第2のセルへハンドオーバするためハンドオーバ手順を実行することと、
    前記第2のセルに関連付けられたシステム情報からの1または複数のパラメータをメモリに格納することと
    をさらに備え、
    前記格納されたシステム情報は、前記セル再選択のための基準のその後の評価の際に使用される、請求項1に記載の方法。
  11. 前記セル再選択のための基準が評価されることができないと判定することと、
    前記第2のセルに関連付けられたシステム情報を、オーバ・ザ・エアによって受信することと、
    前記システム情報を格納することと
    をさらに備え、
    前記格納されたシステム情報は、後の評価の際に使用される、請求項1に記載の方法。
  12. 前記第1のRATは、グローバル移動体通信システム(GSM)規格を備え、
    前記第2のRATは、ロング・ターム・イボリューション(LTE)規格を備える、請求項1に記載の方法。
  13. 前記第2のRATは、前記ユーザ機器のサービス提供パブリック・ランド・モバイル・ネットワーク(PLMN)または等価PLMNの一部である、請求項1に記載の方法。
  14. 第1のセルにおいて第1のラジオ・アクセス技術(RAT)を利用する無線通信のための装置であって、
    第2のRATを利用する近隣セルに関する情報を前記第1のセルが通知していないのであれば、1または複数の近隣セルにおいて前記第2のRATによるサービス有効通信範囲を求めて探索する手段と、
    前記第2のRATを利用する第2のセルを識別する手段と、
    前記第1のセルにキャンプ・オンしている間、前記第2のセルから前記第1のセルへのセル再選択のための基準を評価する手段と、
    前記評価に基づいて、前記第2のセルに切り換えるか否かを決定する手段と、
    を備える装置。
  15. 前記評価する手段は、前記セル再選択のための基準が満足されているか否かを判定する手段を備え、
    前記決定する手段は、前記セル再選択のための基準が満足されているとの判定に応じて、前記第2のセルに切り換える手段を備える、請求項14に記載の装置。
  16. 前記評価する手段はさらに、前記第2のRATを利用する1または複数のセルに接続されている間に収集された格納されたシステム情報に基づいて評価する手段を備える、請求項14に記載の装置。
  17. 前記格納されたシステム情報は、1または複数のシステム情報ブロック(SIB)から受信された1または複数のパラメータを備える、請求項16に記載の装置。
  18. 前記1または複数の近隣セルにおいて前記第2のRATによるサービス有効通信範囲を求めて探索する手段は、設定可能な周期に基づいて、前記1または複数の近隣セルにおける前記第2のRATによるサービス有効通信範囲を求めて周期的にスキャンする手段を備える、請求項14に記載の装置。
  19. 前記第2のRATのためのサービス有効通信範囲が発見されたか否かに基づいて、前記周期を修正する手段をさらに備える、請求項18に記載の装置。
  20. 前記第2のRATを利用する1または複数の近隣セルに関する情報を、前記第1のセルが通知したか否かを判定する手段をさらに備える、請求項14に記載の装置。
  21. システム情報2クゥオータ(SI2Q)メッセージを備える信号を前記第1のセルから受信する手段と、
    前記第2のRATを利用するセルに関する何れかの情報が、SI2Qメッセージに存在するか否かを判定する手段と、
    をさらに備える請求項20に記載の装置。
  22. 前記評価する手段はさらに、前記第2のセルの信号強度が、前記第2のセルにキャンプ・オンするための最小信号強度を表す、格納されたしきい値を超えているか否かを判定する手段を備え、
    前記しきい値は、前記第2のセルによって以前に通知されている、請求項14に記載の装置。
  23. 前記セル再選択のための基準が評価されることができないと判定する手段と、
    前記第2のセルへハンドオーバするためハンドオーバ手順を実行する手段と、
    前記第2のセルに関連付けられたシステム情報からの1または複数のパラメータをメモリに格納する手段と
    をさらに備え、
    前記格納されたシステム情報は、前記セル再選択のための基準のその後の評価の際に使用される、請求項14に記載の装置。
  24. 前記セル再選択のための基準が評価されることができないと判定する手段と、
    前記第2のセルに関連付けられたシステム情報を、オーバ・ザ・エアで受信する手段と、
    前記システム情報を格納する手段と
    をさらに備え、
    前記格納されたシステム情報は、その後の評価の際に使用される、請求項14に記載の装置。
  25. 前記第1のRATは、グローバル移動体通信システム(GSM)規格を備え、
    前記第2のRATは、ロング・ターム・イボリューション(LTE)規格を備える、請求項14に記載の装置。
  26. 前記第2のRATは、前記装置のサービス提供パブリック・ランド・モバイル・ネットワーク(PLMN)または等価PLMNの一部である、請求項14に記載の装置。
  27. 第1のセルにおいて第1のラジオ・アクセス技術(RAT)を利用するユーザ機器による無線通信のためのコンピュータ・プログラム製品であって、
    格納された命令群を有するコンピュータ読取可能な媒体を備え、
    前記命令群は、1または複数のプロセッサによって実行可能であり、前記命令群は、
    第2のRATを利用する近隣セルに関する情報を第1のセルが通知していないのであれば、1または複数の近隣セルにおいて前記第2のRATによるサービス有効通信範囲を求めて探索するための命令群と、
    前記第2のRATを利用する第2のセルを識別するための命令群と、
    前記第1のセルにキャンプ・オンしている間、前記第2のセルから前記第1のセルへのセル再選択のための基準を評価するための命令群と、
    前記評価に基づいて、前記第2のセルに切り換えるか否かを決定するための命令群と
    を備える、コンピュータ・プログラム製品。
  28. 第1のセルにおいて第1のラジオ・アクセス技術(RAT)を利用する無線通信のための装置であって、
    第2のRATを利用する近隣セルに関する情報を前記第1のセルが通知していないのであれば、1または複数の近隣セルにおいて前記第2のRATによるサービス有効通信範囲を求めて探索し、
    前記第2のRATを利用する第2のセルを識別し、
    前記第1のセルにキャンプ・オンしている間、前記第2のセルから前記第1のセルへのセル再選択のための基準を評価し、
    前記評価に基づいて、前記第2のセルに切り換えるか否かを決定する、
    ように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
    前記少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリと、
    を備える装置。
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